JP5803709B2 - 車両用フードヒンジ - Google Patents

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本発明は、車両のフードを支持する車両用フードヒンジに関する。
一例として下記特許文献1に示されるように、車両のエンジンルームを開閉するフード(特許文献1では「フロントフード」と称している)はヒンジアームの先端側に固定されている。このヒンジアームの基端側は、軸方向が車幅方向に沿った支持軸(特許文献1では「ピン」と称している)を介してヒンジベース(特許文献1では「ヒンジブラケット」と称している)に回動可能に連結され、更に、ヒンジベースを介して車体に取り付けられている。
特開平6−166382号公報
ところで、上記のヒンジベースと車体との間には、例えば、パッド等と称されるシート状の部材が介在しており、このシート状の部材の枚数を増減させることで車両上下方向のフードの建付けを調整している。
これに対し、例えば、フェンダーカバーの上面とフードの上面との車両上下方向の『ずれ』に基づき、ヒンジベースにおいて支持軸が貫通する貫通孔の形成位置を車両上下方向に適宜に打ち分ける(変更する)と上記のシート状の部材の使用枚数を低減でき、または、シート状の部材を廃止できる。
すなわち、フードを車体に組み付ける組付工程から、ヒンジベースに貫通孔を形成するための形成工程に対して上記『ずれ』がフィードバックされる。このフィードバックされた『ずれ』に基づき、フェンダーカバーの上面に対してフードの上面が低ければ、貫通孔の形成位置を車両上方に打ち分け(変更し)、フェンダーカバーの上面に対してフードの上面が高ければ、貫通孔の形成位置を車両下方に打ち分ける(変更する)。このようにしてヒンジベースにおける貫通孔の形成位置を調整することによってフードの車両上下方向の位置が適切な位置となり、上記のシート状の部材の使用枚数を低減でき、または、シート状の部材を廃止できる。
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、ヒンジベースに形成された係合部が車両上方からヒンジアームに当接することによってフードにおけるエンジンルームを開放する向きへの回動を一定角度に規制している。このため、このような構成において支持軸が貫通する貫通孔の位置を車両上下方向に打ち分けると、ヒンジベースの係合部にヒンジアームが当接するまでのヒンジアームの回動角度が変化してしまう。
本発明は上記事実を考慮して、フードの回動が規制されるまでのフードの回動角度を高い精度で維持しつつ車両上下方向のヒンジアームの位置、ひいては、車両上下方向のフードの位置を設定できる車両用フードヒンジを得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る車両用フードヒンジは、車体に固定されると共に、車幅方向に貫通した貫通孔が形成され、この貫通孔に支持軸が貫通配置されるヒンジベースと、フードが取り付けられると共に、前記支持軸に回動可能に支持されるヒンジアームと、前記ヒンジベースに設定された規制部と前記ヒンジアームに設定された当接部とを含んで構成され、前記フードの全開状態で前記当接部の当接面が前記規制部の規制面に当接することによって前記フードを開放する方向への前記ヒンジアームの回動を規制すると共に、前記規制部の前記規制面及び前記フードの全開状態での前記当接部の前記当接面の少なくとも一方が車両上下方向に対して平行とされ、更に、前記規制部及び前記当接部の前記何れか一方は前記何れか他方の側へ屈曲され、この屈曲部分よりも先端側の厚さ方向側面を除いた外周面が前記フードの全開状態で前記何れか他方に当接するように設定された規制手段と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係る車両用フードヒンジでは、車体に固定されたヒンジベースには車幅方向に貫通した貫通孔が形成されている。この貫通孔には支持軸が貫通しており、この支持軸にヒンジアーム、ひいては、ヒンジアームに取り付けられたフードが車幅方向を軸方向とする軸周りに回動可能に支持される。
また、本車両用フードヒンジは規制手段を備えている。この規制手段はヒンジベースに設定された規制部とヒンジアームに設定された当接部とを含んで構成される。車両においてフードにより閉止される部分(一例としては、エンジンや走行用駆動モータを収容するエンジンルーム)を開放する方向へフードを一定角度回動させて全開状態にすると、ヒンジアームに設定された当接部の当接面がヒンジベースに設定された規制部の規制面に当接する。これにより、それ以上、フードにより閉止される部位を開放する方向へのフードの回動が規制される。
ここで、規制手段を構成する規制部の規制面及びフードが全開した状態での当接部の当接面の少なくとも一方は、上記のフードの全開状態で車両上下方向に対して平行とされている。このため、ヒンジアームの回動中心、すなわち、支持軸が貫通する貫通孔の形成位置が車両上下方向に変更されても、規制部の規制面に当接部の当接面が当接した状態でのヒンジアームの回動角度が変わらない。
したがって、ヒンジベースにおける貫通孔の形成位置を車両上下方向に打ち分ける(変更する)ことによって、フード全開状態までのフードの回動角度の精度を維持したまま、フードによって車両の所定部位を閉止した状態でのフードの車両上下方向の位置を調整できる。これにより、フードの車両上下方向の位置を調整するためにヒンジベースと車体との間に介在させるシート状の部材の使用枚数を低減でき、又は、このようなシート状部材を廃止できる。
また、規制部及び当接部の何れか一方は何れか他方の側へ屈曲される。この屈曲部分よりも先端側の厚さ方向側面を除いた外周面は、何れか一方が規制部であれば規制面とされ、何れか他方が当接部であれば当接面とされてフードが全開されると規制部及び当接部の何れか他方と当接する。
ここで、上述した規制部及び当接部の何れか一方において何れか他方と当接する面は何れか一方の厚さ方向側面を除いた外周面の一部である。このため、規制面に当接面が当接した際の押圧力や押圧反力が、上記の何れか一方における屈曲部分を中心にこの何れか一方を変形させるように作用し難い。これにより、フードにより閉止される部位を開放した場合等に規制部及び当接部の何れか一方に変形が生じ難い。
請求項2に記載の本発明に係る車両用フードヒンジは、請求項1に記載の本発明において、前記ヒンジアームの前記当接部と前記ヒンジベースの前記規制部とは、互いの厚さ方向に重なって設けられている。
請求項2に記載の本発明に係る車両用フードヒンジでは、ヒンジアームの当接部とヒンジベースの規制部とが、互いの厚さ方向に重なって設けられる。このため、フードが全開された際に、規制部及び当接部の何れか他方において何れか一方における屈曲部分よりも先端側と当接する面を、何れか他方における厚さ方向側面を除いた外周面の一部にできる。
以上、説明したように、請求項1に記載の本発明に係る車両用フードヒンジは、フードの回動が規制されるまでのフードの回動角度を高い精度で維持しつつ車両上下方向のヒンジアームの位置、ひいては、車両上下方向のフードの位置を設定できる。
しかも、フードにより閉止される部位を開放した場合等に規制部又は当接部に変形が生じ難い。
請求項2に記載の本発明に係る車両用フードヒンジは、フードが全開された際に、規制部及び当接部の何れか他方において何れか一方における屈曲部分よりも先端側と当接する面を、何れか他方における厚さ方向側面を除いた外周面の一部にできる。
第1の実施の形態に係る車両用フードヒンジを適用した車両の要部の構成を概略的に示す車幅方向内側からの側面断面図である。 エンジンフードの全開状態を示す図1に対応した側面断面図である。 ヒンジベースの側面図である。 第1の実施の形態に係る車両用フードヒンジの要部の構成を概略的に示す図で、フード全開状態での拡大斜視図である。 ヒンジベースの貫通孔を当初の設定位置(基準となる設定位置)から車両上下方向へ打ち分けた場合の車両前後方向に沿った規制部と当接部との位置関係を概略的に説明する図で、(A)は貫通孔を車両上方へ打ち分けた場合を示す側面図で、(B)は貫通孔を車両下方へ打ち分けた場合を示す側面図である。 第2の実施の形態に係る車両用フードヒンジの要部の構成を概略的に示す図で、フード全開状態での拡大斜視図である。 第3の実施の形態に係る車両用フードヒンジの要部の構成を概略的に示す図で、フード全開状態での拡大斜視図である。
次に、本発明の各実施の形態を図1から図7の各図に基づいて説明する。なお、以下の各実施の形態を説明するに際して説明している実施の形態よりも前出の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する。
<第1の実施の形態の構成>
図1には第1の実施の形態に係る車両用フードヒンジ10を適用した車両12のエンジンルーム14側の構成が概略的な側面図により示されている。なお、図1を含む各図において矢印FRは車両前方を示し、矢印UPは車両上方を示し、矢印OUTは車幅方向外方を示す。
この図に示されるように、車両用フードヒンジ10はヒンジベース16を備えている。ヒンジベース16は車体としてのカウルサイドアッパメンバ20の後端側でカウルサイドアッパメンバ20の上壁22上に設けられている。図1及び図3に示されるように、ヒンジベース16は基部18を備えている。基部18は平板状に形成されており、図1に示されるカウルサイドアッパメンバ20の上壁22にボルト等の締結部材により一体的に固定されている。
図1及び図3に示されるように、基部18からは略車両上方へ向けて支持部24が延出されている。支持部24は厚さ方向が略車幅方向に沿った平板状とされている。図1及び図4に示されるように、支持部24の厚さ方向一方の側(本実施の形態では車幅方向内側)にはヒンジアーム30が配置されている。ヒンジアーム30は厚さ方向が支持部24の厚さ方向に沿った板状に形成されている。また、図1に示されるように、ヒンジアーム30の幅方向端部の適宜位置からは厚さ方向一方(すなわち、車幅方向内方又は外方)へ向けてフランジ部32が延出されている。これにより、ヒンジアーム30の強度を向上させている。
ヒンジアーム30は連結部34を備えている。連結部34はヒンジアーム30における幅方向一方の側を曲率の中心として長手方向中間部が略U字形状に湾曲している。この連結部34の長手方向一端側には厚さ方向(すなわち、車幅方向)に貫通した円孔36が形成されている。この円孔36には支持軸38が貫通している。図3及び図4に示されるように、ヒンジアーム30の連結部34に形成された円孔36に対応してヒンジベース16の支持部24には貫通孔42が形成されている。
貫通孔42は支持部24の厚さ方向に貫通していると共に内周形状が円形とされている。ヒンジアーム30は円孔36が貫通孔42に対して車幅方向に同軸的に並ぶようにヒンジベース16の側方(車幅方向内側)に配置される。このヒンジベース16の貫通孔42には上記の支持軸38が貫通する。これにより、ヒンジアーム30は支持軸38周りにヒンジベース16に対して回動可能に連結される。
一方、図1に示されるように、ヒンジアーム30の連結部34の長手方向他端部からは連続してフード取付部46が形成されている。フード取付部46には車両12のフード50が取り付けられる。図1に示されるようなフード50が車両12のエンジンルーム14を全閉した状態では、フード取付部46は長手方向が概ね車両前後方向(厳密には、フード取付部46の後端側に対して前端側が下方へ傾斜した向き)に沿っている。
この状態においてフード取付部46の幅方向両端のうち、上側に位置する端部には上記のフランジ部32が形成されている。このフード取付部46に形成されたフランジ部32にフード50を構成するインナパネル52がボルト等の締結手段又は溶接等によって一体的に固定されている。これにより、フード50はヒンジアーム30及び支持軸38を介して、支持軸38周りにヒンジベース16に対して回動可能に連結されている。
一方、図1、図3、及び図4に示されるように、ヒンジベース16の支持部24からは連続して規制手段を構成する規制部60が形成されている。規制部60は厚さ方向が支持部24における厚さ方向と同じ向きとされた板状に形成されている。この規制部60の外周面のうち車両前方を向く面(前面)は規制面62とされている。この規制面62は車幅方向から見て車両上下方向に対して平行な平面とされている。
これに対して、図1及び図4に示されるように、上述したヒンジアーム30には当接部70が形成されている。当接部70は延出片72を備えている。延出片72はヒンジアーム30における連結部34の長手方向一端の外周一部から円孔36の半径方向外方へ延出されている。特に、本実施の形態での連結部34からの延出片72の延出方向は、フード50の前端側が上昇する向きにフード50が回動して全開した状態(以下、この状態を便宜上「フード全開状態」と称する)でのヒンジアーム30の連結部34に対して車両上方となっている。
この延出片72の先端(連結部34とは反対側の端部)からは連続して当接片74が形成されている。当接片74は延出片72の先端から車幅方向外方へ鉤状に屈曲するように形成されている。当接片74は板状とされており、フード全開状態では当接片74の厚さ方向が車両上下方向に沿う。また、フード全開状態では、当接片74の基端部(すなわち、延出片72と当接片74との境で、当接片74を形成するための屈曲部分)は車両前後方向に沿う。この状態で、当接片74の外周一部は車両後方を向く。当接片74の外周部においてフード全開状態で車両後方を向く面は当接面76とされ、フード全開状態では規制部60の規制面62に当接する。
<第1の実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本車両用フードヒンジ10は、フード50の前端側に設けられたストライカと車両12の前端側に設けられたラッチとの係合を解消してフード50を持ち上げると、ヒンジアーム30が支持軸38周りに先端側、すなわち、フード取付部46側が上昇するように回動する。これにより、フード50は支持軸38を中心に前端側が上昇するように回動し、エンジンルーム14が開放される。
このようにしてフード50を一定角度回動させると、図2及び図4に示されるように、ヒンジアーム30に設けられた当接部70(当接片74)の当接面76がヒンジベース16に設けられた規制部60の規制面62に当接する。このように当接部70(当接片74)の当接面76が規制部60の規制面62に当接した状態では、ヒンジアーム30はそれ以上エンジンルーム14を開放する方向へ回動することができず、フード全開状態となる。
ところで、本車両用フードヒンジ10では、規制部60の規制面62は車両上下方向に対して平行である。このため、図5の(A)や(B)に示されるように、フード50の回動中心である貫通孔42の形成位置を二点鎖線で示される貫通孔42の当初の設定位置(基準となる設定位置)から実線で示される位置まで車両上方や車両下方にずらしても(打ち分けても)、規制部60の規制面62に対して当接部70(当接片74)の当接面76が当接する位置Lは車両前後方向に変化しない。
このため、本車両用フードヒンジ10では、貫通孔42の形成位置を車両上下方向にずらしても(打ち分けても)、当接部70(当接片74)の当接面76が規制部60の規制面62に当接するまでのヒンジアーム30の回動角度、すなわち、フード全開状態までのフード50の回動角度が変化しない。これにより、本車両用フードヒンジ10が適用される車両12では、フード50の車幅方向外側に設けられたフェンダーカバーの上面とフード50の上面との車両上下方向のずれに基づいてヒンジベース16の貫通孔42の形成位置が変更される(貫通孔42が打ち分けられる)。
すなわち、フード50の上面がフェンダーカバーの上面よりも低い場合には、車両上下方向に沿ったフード50の上面の位置とフェンダーカバーの上面の位置との「ずれD」が、ヒンジベース16の製造工程にフィードバック(報告)される。ヒンジベース16の製造工程では、図5の(A)に示されるように、フィードバックされた「ずれD」だけ支持部24における貫通孔42の形成位置が車両上方に変更される(打ち分けられる)。
これに対して、フード50の上面がフェンダーカバーの上面よりも低い場合も同様に、車両上下方向に沿ったフード50の上面の位置とフェンダーカバーの上面の位置との「ずれD」が、ヒンジベース16の製造工程にフィードバックされる。ヒンジベース16の製造工程では、図5の(B)に示されるように、フィードバックされた「ずれD」だけ支持部24における貫通孔42の形成位置が車両下方に変更される(打ち分けられる)。
このようにして貫通孔42の形成位置が変更されたヒンジベース16を用いるとフェンダーカバーの上面に対してフード50の上面が適切な位置となる。
以上のように、本車両用フードヒンジ10を適用することで、貫通孔42の形成位置が修正された後には車両上下方向に沿ったフード50の位置が適切な位置になる。このため、ヒンジベース16の基部18とカウルサイドアッパメンバ20の上壁22との間に、シート状の部材を介在させることによるヒンジベース16の高さ調整が不要になるか、又は、このような高さ調整に用いるシート状の部材の使用枚数を低減できる。これにより、車両12におけるヒンジベース16の組み付けコストを低減できる。
また、本車両用フードヒンジ10では、規制部60の規制面62に当接する当接面76は当接片74における厚さ方向側の面ではなく、外周面の一部である。しかも、フード全開状態で当接片74は厚さ方向が車両上下方向に沿う。このため、当接面76が規制面62に当接した際に当接面76が規制面62から押圧反力を受けても、この押圧反力は当接片74をその基端の屈曲部分を中心に回動させるように作用し難い。このため、エンジンルーム14を開放した際に規制部60に当接部70が当接しても当接部70に変形が生じ難い。
<第2の実施の形態の構成>
次に第2の実施の形態について説明する。
図6には本実施の形態に係るフード全開状態での車両用フードヒンジ80の要部の構成が拡大斜視図によって示されている。
この図に示されるように、車両用フードヒンジ80は、ヒンジベース16に代わるヒンジベース82を備えている。このヒンジベース82は支持部24に代わる支持部84を備えている。支持部84は厚さ方向が車幅方向に沿った板状とされている。この支持部84には貫通孔42が形成されている。また、支持部84の外周面のうち車両後方を向く面は規制面86とされている。この規制面86は車幅方向から見て車両上下方向に対して平行な平面とされている。すなわち、本実施の形態では、支持部84は支持軸38の軸受けとしての機能を有するのみならず、規制手段を構成する規制部としての機能を有している。
一方、車両用フードヒンジ80はヒンジアーム30に代わるヒンジアーム92を備えている。ヒンジアーム92の連結部34には当接部70に代わる当接部94が形成されている。当接部94は延出片96を備えている。延出片96はフード全開状態で連結部34から車両後方へ延びるように形成されている。この延出片96の幅方向両端のうち、フード全開状態で車両下方に位置する幅方向端部からは当接片98が車幅方向外方へ鉤状に屈曲するように形成されている。
当接片98もまた当接部94を形成する板片が屈曲されることで形成されている。この当接片98の基端部、すなわち、延出片96と当接片98との境で当接部94における屈曲部分はフード全開状態で車両前後方向に沿う。また、当接片98はフード全開状態で厚さ方向が車両上下方向に沿い、当接片98の外周一部は車両前方を向く。当接片98の外周部においてフード全開状態で車両前方を向く面は当接面100とされ、フード全開状態では支持部84の規制面86に当接する。
<第2の実施の形態の作用、効果>
本車両用フードヒンジ80では、フード全開状態で当接部94の当接面100が当接する規制面86は車幅方向から見て車両上下方向に対して平行な平面である。このため、前記第1の実施の形態と同様に規制面86における当接面100の当接位置が車両上下方向にずれても当接面100が規制面86に当接するまでのヒンジアーム92の回動角度、すなわち、フード全開状態までのフード50の回動角度が変わらない。
これにより、ヒンジベース82における貫通孔42の形成位置をフェンダーカバーの上面に対するフード50の上面の位置に応じて変更すること(打ち分けること)ができる。この結果、前記第1の実施の形態と同様に車両12におけるヒンジベース82の組み付けコストを低減できる。
また、本車両用フードヒンジ80では、規制面86に当接する当接面100は当接片98における厚さ方向側の面ではなく、外周面の一部である。しかも、フード全開状態で当接片98は厚さ方向が車両上下方向に沿う。このため、当接面100が規制面86に当接した際に当接面100が規制面86から押圧反力を受けても、この押圧反力は当接片98の基端部、すなわち、当接部94の屈曲部分を中心に回動させるように作用し難い。このため、エンジンルーム14を開放した際に当接部94に変形が生じ難い。
このように、本実施の形態に係る車両用フードヒンジ80も前記第1の実施の形態に係る車両用フードヒンジ10と同様の効果を得ることができる。
なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態においてヒンジベース16、82に設定された規制面62、86は車両前方又は車両後方を向く平面であるが、規制面62、86は車幅方向から見て車両上下方向に平行であれば平面でなく曲面であってもよい。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態においてヒンジアーム30、92に設定された当接部70、94(当接片74、98)の当接面76、100はフード全開状態で車両上下方向に対して平行な平面であるが、これらの当接部70、94(当接片74、98)の当接面76、100は曲面であってもよい。
<第3の実施の形態の構成>
図7には本実施の形態に係るフード全開状態での車両用フードヒンジ110の要部の構成が拡大斜視図によって示されている。
この図に示されるように、車両用フードヒンジ110は、ヒンジベース16に代わるヒンジベース112を備えている。このヒンジベース112は規制部60に代わり規制手段を構成する規制部114を備えている。規制部114は延出片116を備えている。延出片116はヒンジベース112の連結部34から車両上方へ延出されている。この延出片116の上端部からは規制片118が車幅方向内方へ鉤状に屈曲するように形成されている。この規制片118の外周面のうち車両前方を向く面が規制面120とされている。
一方、車両用フードヒンジ110はヒンジアーム30に代わるヒンジアーム122を備えている。ヒンジアーム122の連結部34には当接部70に代わる当接部124が形成されている。当接部124は厚さ方向が車幅方向に沿った板状とされており、フード全開状態で連結部34から車両上方へ延びるように形成されている。この当接部124の幅方向両端のうち、フード全開状態で車両後方を向く面は当接面126とされている。この当接面126は、車幅方向から見た場合、フード全開状態で車両上下方向に対して平行な平面となるように形成されている。この当接面126は、フード全開状態で規制部114(規制片118)の規制面120に当接する。
<第3の実施の形態の作用、効果>
本車両用フードヒンジ110では、当接部124の当接面126がフード全開状態で車幅方向から見て車両上下方向に対して平行な平面である。このため、ヒンジアーム122の回動中心を車両上下方向にずらしても、フード全開状態での当接面126の位置が車両前後方向にずれることがない。
このため、ヒンジベース112の支持部24における貫通孔42の形成位置を車両上下方向に変更しても(打ち分けても)当接面126が規制面に当接するまでのヒンジアーム122の回動角度、すなわち、フード全開状態までのフード50の回動角度が変わらない。これにより、ヒンジベース112における貫通孔42の形成位置をフェンダーカバーの上面に対するフード50の上面の位置に応じて変更すること(打ち分けること)ができる。この結果、前記第1の実施の形態と同様に車両12におけるヒンジベース112の組み付けコストを低減できる。
また、本車両用フードヒンジ110では、当接面126が当接する規制面120は規制片118における厚さ方向側の面ではなく、外周面の一部である。しかも、規制面120を有する規制片118は厚さ方向が車両上下方向に沿う。このため、当接面126が規制面120に当接した際に当接面126からの押圧力を規制面120が受けても、この押圧力が規制片118の基端部、すなわち、規制部114の屈曲部分を中心に回動させるように作用し難い。このため、エンジンルーム14を開放した際に規制部114に変形が生じ難い。
このように、本実施の形態に係る車両用フードヒンジ110は、当接部124を屈曲させずに規制部114を屈曲させた構成であるが、このような構成でも前記第1の実施の形態に係る車両用フードヒンジ10と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態においてヒンジアーム122の当接部124に設定された当接面126はフード全開状態で車両上下方向に対して平行な平面とされていたが、この当接面126は車幅方向から見てフード全開状態で車両上下方向に平行であれば平面でなく曲面であってもよい。
また、本実施の形態においてヒンジベース112に設定された規制部114(規制片118)の規制面120は車両上下方向に対して平行な平面であるが、この規制部114(規制片118)の規制面120は曲面であってもよい。
また、上記の各実施の形態は、車両12のエンジンルーム14を閉止するフード50が取り付けられる車両用フードヒンジ10、80、110に本発明を適用した構成であった。しかしながら、本発明がこのような構成に限定されるものではなく、車両の所定部位を開閉するためのフードであれば本発明を適用することができる。
10 車両用フードヒンジ
12 車両
16 ヒンジベース
18 基部
20 カウルサイドアッパメンバ(車体)
30 ヒンジアーム
38 支持軸
42 貫通孔
50 フード
60 規制部
62 規制面
70 当接部
76 当接面
80 車両用フードヒンジ
82 ヒンジベース
86 規制面
92 ヒンジアーム
94 当接部
100 当接面
110 車両用フードヒンジ
112 ヒンジベース
114 規制部
120 規制面
122 ヒンジアーム
124 当接部
126 当接面

Claims (2)

  1. 車体に固定されると共に、車幅方向に貫通した貫通孔が形成され、この貫通孔に支持軸が貫通配置されるヒンジベースと、
    フードが取り付けられると共に、前記支持軸に回動可能に支持されるヒンジアームと、
    前記ヒンジベースに設定された規制部と前記ヒンジアームに設定された当接部とを含んで構成され、前記フードの全開状態で前記当接部の当接面が前記規制部の規制面に当接することによって前記フードを開放する方向への前記ヒンジアームの回動を規制すると共に、前記規制部の前記規制面及び前記フードの全開状態での前記当接部の前記当接面の少なくとも一方が車両上下方向に対して平行とされ、更に、前記規制部及び前記当接部の前記何れか一方は前記何れか他方の側へ屈曲され、この屈曲部分よりも先端側の厚さ方向側面を除いた外周面が前記フードの全開状態で前記何れか他方に当接するように設定された規制手段と、
    を備える車両用フードヒンジ。
  2. 前記ヒンジアームの前記当接部と前記ヒンジベースの前記規制部とは、互いの厚さ方向に重なって設けられる請求項1に記載の車両用フードヒンジ。
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