JP5802296B2 - 鋼管の継手構造 - Google Patents

鋼管の継手構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5802296B2
JP5802296B2 JP2014047370A JP2014047370A JP5802296B2 JP 5802296 B2 JP5802296 B2 JP 5802296B2 JP 2014047370 A JP2014047370 A JP 2014047370A JP 2014047370 A JP2014047370 A JP 2014047370A JP 5802296 B2 JP5802296 B2 JP 5802296B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel pipe
axial direction
joint
joint member
convex portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014047370A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015169061A (ja
Inventor
北村 精男
北村  精男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GIKEN LTD.
Original Assignee
GIKEN LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GIKEN LTD. filed Critical GIKEN LTD.
Priority to JP2014047370A priority Critical patent/JP5802296B2/ja
Publication of JP2015169061A publication Critical patent/JP2015169061A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5802296B2 publication Critical patent/JP5802296B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、鋼管の継手構造に関する。
従来、鋼管類を継施工する場合、例えば上杭と下杭との端部を溶接によって、接続する方法が採られていた。しかし、このような作業では、接続に時間を要したり、天候によっては作業ができなかったり、また空頭制限によって接続箇所が水中となるような場合には接続そのものができない状況であった。
これに対し、上杭と下杭それぞれの端部に、機械式継手部材を取り付けて簡便に接続する方法が提案されている。
例えば特許文献1には、接合する鋼管夫々の接合面端部に、外周に複数の溝を設けるとともに一方の接合面に凸部を設け、他方の接合面に凹部を設けた端部部材を配し、該凸部を該凹部に嵌合させて接合するとともに端部部材外周の溝に複数個に分割した連結部材を螺接する継手構造が記載されている。
また特許文献2では、継手部材を係合部材と被係合部材で構成し、少なくとも一方を弾性体として軸方向に挿通して相対的に変形させて接続する継手構造が提案されている。具体的には、係合部材(及び被係合部材)が径方向に変形する構造が開示されており、接続後、係合部材の変形を防止する変形防止具を接合部に固定している。
さらに特許文献3には、上杭下端に複数個のL字状爪を突出させ、さらに爪の内側に案内筒を設けた継手部材を配し、下杭端部に前記爪に対応する爪溝を設けた継手部材を配し、軸方向に挿通した後周方向に回転させて接合し、回転の戻りを抑えるロック手段を螺接する継手構造が開示されている。
特開2013−40537号公報 特開2003−3463号公報 実開昭60−195330号公報
しかしながら、以上の従来技術にあっては依然として以下のような問題がある。
特許文献1に記載の発明では、端部部材を当接させ、全周に割って連結部材を螺接する工程を踏まなければならず手間がかかる。また、端部部材および連結部材は径方向に凹凸形状のある複雑な形状で加工費が嵩む。
特許文献2に記載の発明では、変形防止具を使わなければワンタッチで接続できるが固定が不確実であり、係合部材および被係合部材は径方向に凹凸形状のある複雑な形状で加工費が嵩む。また、トルク伝達手段がなく、回転杭には適用できず、曲げ剛性の確保も難しい。
特許文献3に記載の発明においては、継手部材の加工費は比較的低く抑えられるが、L字状爪を差し込んだ上で回転して嵌合させ、さらにロック手段を鋼管の全周にわたって螺接する工程を踏まなければならず煩雑である。また、回転杭では螺接手段が回転トルクを伝達するので螺接手段に相当のせん断抵抗を持たせなければならずコスト増となる。
本発明は以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、迅速、容易に継施工することができ、せん断力、曲げモーメントのみならず軸回転力に対しても耐え得る接合部を有し、製作を容易にする簡素な構造を備えた鋼管の継手構造を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するための請求項1記載の発明は、2本の鋼管を軸方向に接合する鋼管の継手構造であって、
前記2本の鋼管のうち、一方の鋼管の接合面端部周面に固設された雄型継手部材と、他方の鋼管の接合面端部周面に固設された雌型継手部材とを備え、
前記雌型継手部材は、周方向に間隔を隔てて配置され軸方向内方に切り欠いた複数個の凹部を有し、
前記雄型継手部材は、周方向に間隔を隔てて配置され軸方向外方に突出する複数個の凸部を有し、
前記凸部は、その先端から軸方向に切り込まれた態様のスリットを有し、該スリットの隙間の拡大・縮小を伴って周方向の両側部を周方向に変位させて当該両側部間の距離を拡大・縮小させる変形が可能にされ、
記一方の鋼管の接合面と、前記他方の鋼管の接合面とを軸方向に接近、当接させる接続動作過程において、前記凹部は、前記凸部に干渉することにより前記変形を生じさせて前記凸部と嵌合する鋼管の継手構造である。
請求項2記載の発明は、前記雄型継手部材と前記雌型継手部材とが軸方向に突き合わさせる接合面が、前記一方の鋼管と前記他方の鋼管とが軸方向に突き合わさせる接合面から、軸方向にずれた位置に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の鋼管の継手構造である。
請求項3記載の発明は、前記凸部の前記両側部の何れか一方又は双方に周方向に突出する爪が形成され、前記凹部に前記爪を受容する爪溝が形成され、
前記接続動作過程において、前記凹部の干渉により前記スリットの隙間の縮小を伴って前記両側部間の距離を縮小させる弾性変形を前記凸部に生じさせた後の前記凸部の弾性回復変形により前記爪が前記爪溝に受容されて前記凸部が凹部に嵌合する構造に形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鋼管の継手構造である。
請求項4記載の発明は、前記凹部は底部から軸方向に突出したガイド部を有し、
前記接続動作過程において、前記ガイド部の前記スリット内への侵入による前記スリットの隙間の拡大を伴って前記両側部間の距離を拡大させる変形を前記凸部に生じさせ前記両側部を前記凹部の両内側部に押圧した状態で前記凸部が凹部に嵌合する構造に形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鋼管の継手構造である。
本発明によれば、一方の鋼管の接合面と、他方の鋼管の接合面とを軸方向に接近、当接させる接続動作のみで接合が完了するので、螺子その他の連結部材も、工具も必要なく、迅速、容易に継施工することができる。
また、軸方向にスリットの入った凸部の両側部の周方向に沿った互いに逆向きの変形を伴う凹部への嵌合によって接合するので、軸回りのいずれの方向の回転についても回転力に耐える接合部が構成される。
雄型継手部材及び雌型継手部材は、軸方向、周方向の凹凸形状に限定でき、平面に展開すれば板材から切り出して製作することができる簡素な構造であり、製作が容易である。
以上により、天候に影響を受けることなくすべての鋼管杭の継施工に適用できる。特に、地下工事や橋梁下部工など空頭制限がある場合に、また接続箇所が水中となるような場合でも容易に接続できる。
本発明の第1実施形態に係る鋼管の継手構造の分離状態斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る鋼管の継手構造の接合状態斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る鋼管の継手構造の嵌合構造を示す部分図であり、(a)は分離状態を示し、(b)は嵌合状態を示す。
以下に本発明の一実施形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
〔第1実施形態〕
まず、第1実施形態として図1及び図2に示す2本の鋼管1,2を軸方向に接合する継手構造につき説明する。この2本の鋼管1,2のうち、一方の鋼管は上に配置される上杭1であり、他方の鋼管は下に配置される下杭2である。本継手構造により、上杭1の下端部と下杭2の上端部とを接合する。
上杭1の接合面端部周面に雄型継手部材3が固設されている。雄型継手部材3は、円筒部31と、係止凸部32と、副凸部33とを有する。円筒部31が上杭1に外嵌めされて、溶接等で固定される。
係止凸部32及び副凸部33は、それぞれ円筒部31から軸方向外方に突出して形成されている。この場合、軸方向外方は下方向である。係止凸部32は複数個設けられ、これら複数個の係止凸部32は、周方向に間隔を隔てて配置されている。その間隔は均等であることが好ましい。副凸部33は係止凸部32の間に配置される。
係止凸部32は、その先端から軸方向に切り込まれた態様のスリット32aを有する。係止凸部32はスリット32aの両側の部材として両側部32b、32cを有する。
係止凸部32は、スリット32aが形成されることによって、スリット32aの隙間の拡大・縮小を伴って周方向の両側部32b、32c間の距離を拡大・縮小させる変形が可能にされている。すなわち、スリット32aの隙間の拡大に伴って、両側部32b、32c間の周方向距離が拡大し、スリット32aの隙間の縮小に伴って、両側部32b、32c間の周方向距離が縮小する。
係止凸部32の両側部32b、32cには、周方向に突出する爪32b1,32c1が形成されている。すなわち、一方の側部32bに形成される爪32b1の突出方向と、他方の側部32cに形成される爪32c1の突出方向とが互いに逆方向であり、スリット32aを中心とした外側方向である。
爪32b1には、軸方向に対して傾斜した案内面32b2と、引抜き方向の係止面32b3とが形成されている。同様に爪32c1には、軸方向に対して傾斜した案内面32c2と、引抜き方向の係止面32c3とが形成されている。
以上のように係止凸部32は、スリット32aを中心に対称な形状に形成されている。
一方、下杭2の接合面端部周面に雌型継手部材4が固設されている。雌型継手部材4は、円筒部31と、係止凹部42と、副凹部43とを有する。円筒部41が下杭2に外嵌めされて、溶接等で固定される。なお、雄型継手部材3と雌型継手部材4は、両者の径寸法が一致して嵌め合いができればよいので、本実施形態のように鋼管1,2の接合面端部の外周面に固設する場合のほか、内周面に固設して実施することが可能である。
雌型継手部材4の係止凹部42及び副凹部43が設けられた上端側外形は、雄型継手部材3の係止凸部32及び副凸部33が設けられた下端側外形と雄雌関係で一致する。すなわち、相欠き関係であり、1枚の板材から雄型継手部材3の下端側外形を切り出すことは、そのまま雌型継手部材4の上端側外形を切り出すことに相当する。但し、雄型継手部材3については、スリット32aの加工を別途施す。板材から切り出した場合は、さらに鋼管の曲率に併せて円筒状に丸め、上述したように鋼管1,2の接合面端部にそれぞれ固設する。
このように、雄型継手部材3及び雌型継手部材4は、共通周面内で軸方向・周方向に突出した雄型構造及びこれに対応して切り欠いた雌型構造であるので、外形ラインの全体を一平面に展開することができ、1枚の板材を切断分離することで材料ロスも少なく、容易に低コストに製作できる。
雄型継手部材3の係止凸部32と、雌型継手部材4の係止凹部42とが対応し、雄型継手部材3の副凸部33と、雌型継手部材4の副凹部43とが対応する。係止凹部42には、係止凸部32の爪32b1を受容する爪溝42b1と、係止凸部32の爪32c1を受容する爪溝42c1とが形成される。図2に示すように雄型継手部材3の係止凸部32と、雌型継手部材4の係止凹部42とが嵌合するとともに、雄型継手部材3の副凸部33と、雌型継手部材4の副凹部43とが嵌合して、上杭1と下杭2とが接合される。
上杭1の接合面a1と、下杭2の接合面a2とを軸方向に接近、当接させる接続動作過程(図1→図2)に沿って説明する。
当該接続動作過程において、係止凹部42が係止凸部32に干渉して係止凸部32に変形を生じさせて係止凸部32と係止凹部42とが嵌合する。
本実施形態の継手構造にあっては、当該接続動作過程において、係止凹部42の干渉によりスリット32aの隙間の縮小を伴って両側部32b,32c間の距離を縮小させる弾性変形を係止凸部32に生じさせ、その後の係止凸部32の弾性回復変形により爪32b1,32c1が爪溝42b1,42c1に受容されて係止凸部32が係止凹部42に嵌合する。
より詳細に説明すると、係止凹部42の上端の縁部に案内面32b2、32c2が接触すると、接続動作が進行するに従い、スリット32aの隙間を縮小させ爪32b1,32c1が後退するように弾性変形が進み、係止面32b3,32c3が爪溝42b1,42c1に至ることで解放され、スリット32aの隙間を拡大させ爪32b1,32c1が突出するように弾性回復変形が生じて爪32b1,32c1が爪溝42b1,42c1に受容される。そのため、係止凸部32の先端の幅w1と、係止凹部42の開口幅w2と、爪32b1‐32c1間の最大幅w3とは、w1<w2<w3の大小関係とする。また、係止凹部42に嵌合する際の係止凸部32の変形を容易にするために、係止凸部32の突出長さh1と、係止凹部42の深さh2とは、h1>h2の大小関係とすることが好ましい。
以上のようにして、継施工がなされ、鋼管1,2の継手構造が完成する。
爪32b1,32c1が爪溝42b1,42c1に受容されることで、容易に引き抜けない接合力を確保することができる。この場合、接合後のスリット32aに、例えばスリット加工時に切り欠いた切片等を詰め込んでおくとなおよい。
図2に示すように雄型継手部材3と雌型継手部材4とが軸方向に突き合わさせる接合面b(図1においてb1とb2に分かれる)が、上杭1と下杭2とが軸方向に突き合わさせる接合面a(図1においてa1とa2に分かれる)から、軸方向にずれた位置に配置されている。
本実施形態では、接合面aが接合面bから雄型継手部材3側にずれた構造である。かかる構造によって、下杭2の上端部が雄型継手部材3の円筒部31に挿入されて嵌合する。すなわち、鋼管の挿し込み構造がとられ、せん断荷重、曲げモーメントに対しても耐え得る接合部を構成することできる。なお、接合面aが接合面bから雌型継手部材4側にずれた構造を実施してもよく、その場合、上杭1の下端部が雌型継手部材4の円筒部41に挿入されて同様の作用効果を奏する。
また、以上のような係止凸部32と係止凹部42との嵌合によって、軸回りのいずれの方向の回転についても回転力に耐える接合部が構成され、さらに副凸部33が副凹部43に嵌め入れられることで強化される。
なお、本実施形態では、両側部32b、32cの双方に、爪32b1,32c1を対で設けたが、片方のみでも接合することができる。片方の場合は爪の突出量を比較的長く設計し、引抜き抵抗力を適度に確保するとよい。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態として図3に示す継手構造につき説明する。
本実施形態は、上記第1実施形態の係止凸部32及び係止凹部42に代えて、図3に示す係止凸部34及び係止凹部44を適用したものである。その他は同様の構造であり、図3において円筒部31,41は図1及び図2と共通の符号とする。
上記第1実施形態と同様に係止凸部34は、スリット34aと、両側部34b,34cを有するが、図3(a)に示すように両側部34b,34cには爪は形成されておらず、両側部34b,34cの外側端面は押圧面34b1,34c1とされる。また、スリット34aの開口端部には、斜めに切り開かれた案内面34b2,34c2が形成されている。
係止凹部44は底部から軸方向に突出したガイド部44aを有する。
係止凹部44の開口幅は、係止凸部34の幅よりやや大きい程度にされており、係止凸部34を係止凹部44に挿入可能である。
係止凹部44の両内側部44b、44cは、奥ほど互いに離れるように傾斜している。ガイド部44aの先端両側部には、上記案内面34b2,34c2に対応して斜めに形成された案内面44b2,44c2が形成されており、ガイド部44aがスリット34aを円滑に押し広げて侵入するようにされている。
また、ガイド部44aの先端は、係止凹部44の開口端より奥に位置しており、係止凹部44に挿入された係止凸部34に対して作用し、ガイド部44aがスリット34aを押し広げる作用に基づく係止凸部34の変形に伴って押圧面34b1,34c1が両内側部44b、44cを押圧するように構成されている。
上記第1実施形態と同様に接続動作過程(図3(a)→図3(b))に沿って説明する。
当該接続動作過程において、係止凹部44のガイド部44aが係止凸部34のスリット34aに干渉して係止凸部34に変形を生じさせて係止凸部34と係止凹部44とが嵌合する。
本実施形態の継手構造にあっては、当該接続動作過程において、ガイド部44aのスリット34a内への侵入によるスリット34aの隙間の拡大を伴って両側部34b,34c間の距離を拡大させる変形を係止凸部34に生じさせ両側部34b,34cの押圧面34b1,34c1を係止凹部44の両内側部44b、44cに押圧した状態で係止凸部34が係止凹部44に嵌合する。
上杭1を下杭2に押し当てる軸方向力が、ガイド部44aとスリット34aの干渉によって、押圧面34b1,34c1が両内側部44b、44cを押圧する力に変換され、強固に接合される。
以上のような両側部34b,34cが開く変形は、弾性域内で起こってもよいし、塑性変形を伴っていてもよい。塑性変形量を大きくすることによって、いわゆる嵌め殺しにより容易に引き抜けない接合力を確保することができる。
上記第1実施形態と同様に、係止凸部34と係止凹部44との嵌合によって、軸回りのいずれの方向の回転についても回転力に耐える接合部が構成され、さらに副凸部33が副凹部43に嵌め入れられることで強化される。
以上の本発明の実施形態によれば、一方の鋼管1の接合面a1と、他方の鋼管2の接合面a2とを軸方向に接近、当接させる接続動作のみで接合が完了するので、螺子その他の連結部材も、工具も必要なく、迅速、容易に継施工することができる。
天候に影響を受けることなくすべての鋼管杭の継施工に適用できる。特に、地下工事や橋梁下部工など空頭制限がある場合に、また接続箇所が水中となるような場合でも容易に接続できる。
以上の本発明の実施形態に拘わらず、雄型継手部材3と雌型継手部材4とは、上下逆にして使用してもよい。すなわち、雄型継手部材3を上下反転して下杭2に、雌型継手部材4を上下反転して上杭1に固設して実施することができる。
なお、雄型継手部材3の鋼管への溶接固定は、接合面b1に対する反対側の端面で行うとよい。同様に雌型継手部材4の鋼管への溶接固定は、接合面b2に対する反対側の端面で行うとよい。
1 上杭(鋼管)
2 下杭(鋼管)
3 雄型継手部材
4 雌型継手部材
31 円筒部
32 係止凸部
32a スリット
32b,32c両側部
32b1,32c1 爪
34 係止凸部
34a スリット
34b,34c両側部
42 係止凹部
42b1,42c1 爪溝
44 係止凹部
44a ガイド部
44b,44c両内側部
a 接合面
a1 接合面
a2 接合面
b 接合面
b1 接合面
b2 接合面

Claims (4)

  1. 2本の鋼管を軸方向に接合する鋼管の継手構造であって、
    前記2本の鋼管のうち、一方の鋼管の接合面端部周面に固設された雄型継手部材と、他方の鋼管の接合面端部周面に固設された雌型継手部材とを備え、
    前記雌型継手部材は、周方向に間隔を隔てて配置され軸方向内方に切り欠いた複数個の凹部を有し、
    前記雄型継手部材は、周方向に間隔を隔てて配置され軸方向外方に突出する複数個の凸部を有し、
    前記凸部は、その先端から軸方向に切り込まれた態様のスリットを有し、該スリットの隙間の拡大・縮小を伴って周方向の両側部を周方向に変位させて当該両側部間の距離を拡大・縮小させる変形が可能にされ、
    記一方の鋼管の接合面と、前記他方の鋼管の接合面とを軸方向に接近、当接させる接続動作過程において、前記凹部は、前記凸部に干渉することにより前記変形を生じさせて前記凸部と嵌合する鋼管の継手構造。
  2. 前記雄型継手部材と前記雌型継手部材とが軸方向に突き合わさせる接合面が、前記一方の鋼管と前記他方の鋼管とが軸方向に突き合わさせる接合面から、軸方向にずれた位置に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の鋼管の継手構造。
  3. 前記凸部の前記両側部の何れか一方又は双方に周方向に突出する爪が形成され、前記凹部に前記爪を受容する爪溝が形成され、
    前記接続動作過程において、前記凹部の干渉により前記スリットの隙間の縮小を伴って前記両側部間の距離を縮小させる弾性変形を前記凸部に生じさせた後の前記凸部の弾性回復変形により前記爪が前記爪溝に受容されて前記凸部が凹部に嵌合する構造に形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鋼管の継手構造。
  4. 前記凹部は底部から軸方向に突出したガイド部を有し、
    前記接続動作過程において、前記ガイド部の前記スリット内への侵入による前記スリットの隙間の拡大を伴って前記両側部間の距離を拡大させる変形を前記凸部に生じさせ前記両側部を前記凹部の両内側部に押圧した状態で前記凸部が凹部に嵌合する構造に形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鋼管の継手構造。
JP2014047370A 2014-03-11 2014-03-11 鋼管の継手構造 Active JP5802296B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014047370A JP5802296B2 (ja) 2014-03-11 2014-03-11 鋼管の継手構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014047370A JP5802296B2 (ja) 2014-03-11 2014-03-11 鋼管の継手構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015169061A JP2015169061A (ja) 2015-09-28
JP5802296B2 true JP5802296B2 (ja) 2015-10-28

Family

ID=54202052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014047370A Active JP5802296B2 (ja) 2014-03-11 2014-03-11 鋼管の継手構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5802296B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7096092B2 (ja) 2018-07-25 2022-07-05 三井化学株式会社 連結パイプおよび連結パイプの製造方法
KR102143176B1 (ko) * 2018-10-10 2020-08-10 주식회사 택한 파일 선행하중 재하 방법
US11519149B2 (en) 2019-02-12 2022-12-06 Giken Ltd. Pile joint, pile coupling structure, and pile coupling method
KR102501499B1 (ko) * 2022-08-16 2023-02-23 주식회사 제패 중대형 회전관입 조인트 구조 및 그 제조방법

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5817789Y2 (ja) * 1980-09-24 1983-04-11 住友金属工業株式会社 杭の接合装置
JPH09287135A (ja) * 1996-04-22 1997-11-04 Kubota Corp 柱状体連結継手及び柱状体
JP2003003463A (ja) * 2001-06-21 2003-01-08 Geotop Corp 杭の継手部構造
JP2006188889A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Jfe Steel Kk 杭の継手構造
JP5941295B2 (ja) * 2012-02-15 2016-06-29 株式会社技研製作所 杭継手、鋼製部品用継手、杭の接合方法、及び鋼製部品の接合方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015169061A (ja) 2015-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5802296B2 (ja) 鋼管の継手構造
US6206434B1 (en) Clampable pipe coupling
US4018461A (en) Sealed joint having a socket
EP1962009B1 (en) Pipe fitting arrangement and method for forming the same
JP5357499B2 (ja) パイプ継手
KR101945656B1 (ko) 오일 파이프 및 가스 파이프와 같은 파이프용 나사산 구비 연결부
KR102065742B1 (ko) 강관 파일 연결구
RU2736146C2 (ru) Фитинг для соединения с трубчатым элементом, трубное соединение и способ соединения фитинга с трубчатым элементом
US11644135B2 (en) Connecting device for corrugated pipe and coupling method thereof
JP3156933U (ja) 流体流路用管体の構造
JP5019971B2 (ja) 管継手
EP2059707B1 (en) Arrangement for connecting tube elements in a ventilation duct system
US20170089500A1 (en) Quick-coupling sliding joints
JP2010048330A (ja) プラスチック樹脂パイプ用の管継手
EP3312489A2 (en) Pipe coupling
JP2009293343A (ja) 地山補強用パイプの連結構造
WO2011043113A1 (ja) 離脱防止機能付きシール材および離脱防止管継手
JP4147555B2 (ja) 管継手
JP4340017B2 (ja) 継手へのフレキシブルチューブの接続方法
JP6571987B2 (ja) 継手部の構造および管の敷設方法
JP5991622B2 (ja) 杭の無溶接継手
JP4579093B2 (ja) 管路構造
KR19990077532A (ko) 클램프가능한파이프커플링
JP6733978B1 (ja) 鋼管杭用ねじ継手
JP4014171B2 (ja) 蝶番の軸ピン抜け止め用キャップ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150828

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5802296

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250