JP4340017B2 - 継手へのフレキシブルチューブの接続方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレキシブルチューブ用ワンタッチ継手と称される継手にフレキシブチューブを差し込んで接続する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のフレキシブルチューブ用ワンタッチ継手と称される継手としては、本特許出願人ら先に出願した特開2000−199589号があり、図12、図13に示すように構成されている。
【0003】
この図において、1は継手Aに接続するフレキシブルチューブであって、薄肉のステンレス鋼製のコルゲート管2と、このコルゲート管2の外周を覆う樹脂製のチューブ状の被覆体3とによって構成されている。コルゲート管2において、4は山部、5は谷部である。このフレキシブルチューブ1は、コルゲート管2の先端の数山分につき被覆体3が取り除かれた状態で継手Aに接続される。
【0004】
継手Aにおいて、6は筒状本体で、真鍮などの金属によって形成されている。この筒状本体6の一端に雄ねじ部7が形成されており、この雄ねじ部7を螺合することでガス管などの被接続体に接続し得るようになっている。8は六角部で、雄ねじ部7のねじ込み操作のために用いられるようになっている。筒状本体6の他端側の内周にはその開口から順に、雌ねじ部9と、内周面10と、環状のシール材収容部11とが設けられている。
【0005】
シール材収容部11には、環状のゴム製のシール材12が、緩い圧入状態で収容されている。シール材12は、筒状本体6の奥側に位置する耐火部12aと、この耐火部12aよりも筒状本体6の開口側に位置する一般ゴム部12bとが軸方向に一体化された構造なっている。耐火部12aは、例えば熱膨張性黒鉛が混入されたニトリルゴムなどの、耐火性を有する比較的硬質の材料にて形成されている。一般ゴム部12bは、ニトリルゴムなどの、耐火性を有しないが軟質でシール性能に優れた材料にて形成されている。13は筒状本体6におけるシール材収容部11の奥端面であり、この奥端面13は径方向に沿ってシール材12より内周側まで形成されている。この奥端面13の内周側の端部に連続して、環状突部14が形成されている。環状突部14の先端部の外周には、コルゲート管2の内部への入り込みを容易に行うためのテーパー面15が形成されている。
【0006】
16は押輪で、真鍮などの金属によって筒状に形成されると共に、その一端側に、筒状本体6の雌ねじ部9にねじ込み可能な雄ねじ部17を有する。押輪16の他端側の外周には、雄ねじ部17よりも大径の外周面18が形成されている。押輪16には、フレキシブルチューブ1を挿通させるための孔部19が貫通状態で形成されている。この孔部19における押輪16の他端側の内周には、パッキン20が収容されている。孔部19における押輪16の一端部の内周には、この押輪16の一端側に向かって拡径するテーパー面21が形成されている。
【0007】
押輪16を筒状本体6にねじ込んだ状態においては、この押輪16の内周にテーパー面15と筒状本体6の内周面10とシール材12の端面とで囲まれる空間22が形成される。この空間22には、環状のリテーナ23が配置されている。このリテーナ23は、真鍮などの金属材料により形成され、その一端側すなわち筒状本体6の奥側には、径方向内向きの突部24が形成されている。この突部24は、コルゲート管2の谷部5に係止可能とされている。リテーナ23の外周には、押輪16の内周のテーパー面21に接触可能なテーパー面25が形成されている。
【0008】
さらにリテーナ23は、突部24を有した一端側から他端側に向かう軸方向の切り込み26が、周方向の複数の位置に形成されることで、突部24が拡径できるように構成されている。リテーナ23の一端側の外周には、横断面矩形状の環状溝27が形成され、この環状溝27にはリテーナ23の突部24を縮径状態に付勢するためのリングばね28が嵌め込まれている。
【0009】
押輪16におけるテーパー面21よりも開口側の部分の内周には、内周面30が形成されている。この内周面30は、押輪16すなわち継手Aの軸方向に形成され、その軸方向の長さLが、コルゲート管2の波形の1ピッチ以上の長さとなるように形成されている。また内周面30は、コルゲート管2を挿入したときにこのコルゲート管2との間に大きな隙間が生じないように形成されている。
【0010】
押輪16における内周面30より開口側の部分の内周には、押輪16の開口側から内周面30に向かうにつれて徐々に小径となる矯正用テーパー面31が形成されている。このような構成において、継手Aを構成する際には、先ず、押輪16が装着されていない状態の筒状本体6のシール材収容部11にシール材12を嵌め込むのであるが、このときシール材12をシール材収容部11の奥端まで完全に押し込まずに、その端部をシール材収容部11から軸方向に突出させた状態で、規定位置よりも筒状本体6の開口側に仮に軽く圧入させておく。
【0011】
そして、環状溝27にリングばね28を嵌め込んだ状態のリテーナ23を押輪16のテーパー面21の内周側に収容した状態で、この押輪16を筒状本体6にねじ込む。するとリテーナ23は、突出したシール材12と押輪16のテーパー面21との間に挟み込まれ、テーパー面21の作用によって芯出し状態で保持される。
【0012】
この状態の継手Aとフレキシブルチューブ1とを接合させる際には、コルゲート管2の谷部5で切管され且つコルゲート管2の先端から数山分につき被覆体3が取り除かれた状態のフレキシブルチューブ1を、押輪16の端部から孔部19の中に差し込む。するとコルゲート管2の先端部分が内周面30の部分を通過する。このとき、コルゲート管2が真円状である場合は、コルゲート管2は何ら支障なく内周面30の部分を通過する。コルゲート管2が楕円状である場合は矯正用テーパー面31に当たって真円になるように矯正され、内周面30の部分を通過する。
【0013】
押し込み力によって内周面30の部分を通過したコルゲート管2の山部4は次に芯出し状態で保持されているリテーナ23の突部24に当たり、このリテーナ23とワッシャ32とを介して、シール材12をシール材収容部11に押し込む。さらに押し込み続けると、コルゲート管2は、その山部4が突部24に作用し、この突部24の位置ではリングばね28の力に抗してリテーナ23を押し広げることで、この突部24の位置を通過する。その後は、突部24がリングばね28の作用により縮径してコルゲート管2の谷部5に係止する。同様にしてコルゲート管2の先端の数山がリテーナ23の突部24を通過すると、このコルゲート管2の先端の数山は、シール材12の内部に入り込む。このときシール材12は、その内周面がコルゲート管2の山部4に密着することで、所要のシール機能を発揮する。このようにコルゲート管2の先端部がシール材12の内部に嵌り込むと、それと同時にコルゲート管2の先端部はその谷部5が環状突部14に嵌り合う。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成されているために継手A内にフレキシブルチューブ1の端部を差し込むだけでシール材12をコルゲート管2に密着させると共にリテーナ23の突部24がコルゲート管2の谷部5に係止してワンタッチで接続されるが、フレキシブルチューブ1を継手A内に差し込むとき、所定の差し込み深さまで十分に差し込まれたか判別できず、接続不良が発生するおそれがあった。フレキシブルチューブ1が十分に継手A内に差し込まれないと、シール材12に確実に密着せずにガス漏れしたりするおそれがある。
【0015】
本発明は叙述の点に鑑みてなされたものであって、フレキシブルチューブの端部を継手内の所定位置まで確実に差し込んで接続できる継手へのフレキシブルチューブの接続方法を提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の継手へのフレキシブルチューブの接続方法は、コルゲート管2の外面に被覆体3を被覆したフレキシブルチューブ1の端部でコルゲート管2を露出させるために上記被覆体3の被覆を剥離し、次いで露出させたコルゲート管2の所定の山数を残してコルゲート管2の端部を切断し、次いでフレキシブルチューブ1の端部にマーキング治具Bをセットすると共にフレキシブルチューブ1の継手Aへの差し込み深さを示す縦マーク35をフレキシブルチューブ1の端部の被覆体3の表面に付し、次いでフレキシブルチューブ1の端部を継手A内に上記縦マーク35が継手A内に隠れる位置まで差し込むことにより、継手A内のシール材12をコルゲート管2に密着させると共に継手A内のリテーナ23をコルゲート管2に係止し、次いで継手Aの端縁に沿う位置でフレキシブルチューブ1の被覆体3に上記縦マーク35と直交する方向に横マーク36を付し、次いでフレキシブルチューブ1を抜く方向に引っ張ってリテーナ23がスライドし得る寸法だけ引き抜くと共に縦マーク35と横マーク36の交差状態を識別して接続状態を確認することを特徴とする。
【0017】
上記のようにマーキング治具Bで差し込み深さを示す縦マーク35を付すと共に縦マーク35が隠れるまでフレキシブルチューブ1を差し込みことにより、フレキシブルチューブ1を所定の深さまで差し込んでシールできると共にリテーナ23を所定位置でコルゲート管2に係止して固定でき、フレキシブルチューブ1を正確に所定位置まで差し込んで確実に継手Aにフレキシブルチューブ1を接続できる。しかも継手Aにフレキシブルチューブ1を差し込んだ後に継手Aの端縁に沿う位置でフレキシブルチューブ1の被覆体3に上記縦マーク35と直交する方向に横マーク36を付し、次いでフレキシブルチューブ1を抜く方向に引っ張ってリテーナ23がスライドし得る寸法だけ引き抜くと共に縦マーク35と横マーク36の交差状態を識別して接続状態を確認することにより縦マーク35と横マーク36とを見てフレキシブルチューブ1が所定深さまで挿入されたかを正確に確認することができると共に上記のように引き抜いて縦マーク35の一部が露出したとき所定差し込み深さまで差し込んで引き抜いた状態で縦マーク35が露出しているのか差し込み深さが不十分で縦マーク35が露出しているのがわかって所定の差し込み深さまでフレキシブルチューブ1が差し込まれたか正確に確認でき、さらに一旦所定の差し込み深さまで差し込んだ後にリテーナ23のスライドし得る寸法だけ引き抜くことでリテーナ23が縮径状態となってリテーナ23が確実にコルゲート管2に係止してフレキシブルチューブ1の引き抜き阻止力を大きくできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
継手Aやフレキシブルチューブ1の構造は従来の技術で述べたものと同じであるためにこの実施の形態ではその説明を省略し、この継手Aとフレキシブルチューブ1を用いた本発明の接続方法について主に説明する。
【0019】
まず、図9乃至図11において、Bは本発明の接続方法に使用するマーキング治具Bであり、金属製の帯板状の板材を曲げ加工することによって形成されている。すなわち、このマーキング治具Bは平板状の本体部40を有し、この本体部40の端部に、この本体部40に対して90°の方向に折り曲げ加工された掛かり合い部41,42が一体に形成されている。
【0020】
図9及び図10に示すように、フレキシブルチューブ1は、従来の技術で述べたように、その先端がコルゲート管2の谷部5で切断された状態で、このコルゲート管2の先端の数山について被覆体3が取り除かれた状態で継手Aに差し込まれる。ここでは、6山分の被覆体3を取り除くべきものを例示する。なお、被覆体3を取り除くべき山数を間違うと、フレキシブルチューブ1を所定の位置まで継手A内部に差し込むことができなくなって、継手Aに正しく接続できなかったり、フレキシブルチューブ1が所定位置まで差し込むことができても継手Aと被覆体3とのシールが不完全になったりするなどの不都合が生じる。
【0021】
上記マークング治具Bは上記のようにコルゲート管2の先端の6山分の被覆体3が取り除かれた状態のフレキシブルチューブ1に対して用いられる。マーキング治具Bの本体部40には、6山分につき被覆体3が取り除かれた状態のコルゲート管2の先端部に掛かり合い部41,42が掛かり合い、且つ本体部40がフレキシブルチューブ1の外面に沿ってその長手方向に配置されたときに、フレキシブルチューブ1における継手Aに差し込むべき先端部の長さに対応する位置の表面にマーキングを施すための貫通孔部43が形成されている。
【0022】
上記貫通孔部43はフレキシブルチューブ1つまり本体部40の長手方向に沿った長孔として形成されており、掛かり合い部41,42におけるコルゲート管2の先端部との掛かり合い面から、貫通孔部43における掛かり合い部41,42から遠い方の端部まで距離aが、フレキシブルチューブ1における継手Aに差し込むべき先端部の長さに対応した寸法になるように形成されている。
【0023】
これにより、図9、図10に示すようにフレキシブルチューブ1にマーキング治具Bを宛がい、例えば25Aのフレキシブルチューブ1にマーキングする場合は図9に示すように「25A」と記された貫通孔部43にを利用してフェルトペンなどにより貫通孔部43の全長に亙るようにマーキングを施すことでフレキシブルチューブ1を差し込む深さ位置を表示できる。
【0024】
上記のように貫通孔部43は本体部40の長手方向に沿った長孔として形成されており、この貫通孔部43における掛かり合い部41,42に近い方の端部は、図9に示すようにコルゲート管2の所定の山数だけ被覆体3が取り除かれたフレキシブルチューブ1におけるその被覆体3の端部に対応する位置に形成されている。従ってマーキング治具Bをフレキシブルチューブ1に宛がったときに、貫通孔部43における掛かり合い部41,42に近い方の端部を通して被覆体3の端部が観察できれば、被覆体3がコルゲート管2の正規の山数分だけ取り除かれていることを検査することができる。
【0025】
ところで、現実にはフレキシブルチューブ1及び継手Aとして様々な口径のものが使用されており、その口径ごとに継手Aへの差し込み深さが異なるが実情である。そこで、マーキング治具Bの本体部40には、これらの様々の口径に対応した「8A」、「10A」、「15A」、「20A」、「25A」、「32A」というような複数の貫通孔部43が形成されており、各貫通孔部43ごとに上述の距離aが相違するように形成されている。
【0026】
次に本発明の継手へのフレキシブルチューブ1の接続方法を順に説明する。先ず、図1に示すようにフレキシブルチューブ1の端部の被覆体3を取り除く。このとき、図1(b)のように端部から所定の長さb(本例の場合、例えば7cm程度)離れた被覆剥離位置cで被覆体3を全周に亙って切断する。つまり、図1(a)のように切刃45aを有する剥離治具45を周方向に回転させて被覆体3を切断し、切断した端部の被覆体3を抜き取ってコルゲート管2を露出させる。
【0027】
このようにコルゲート管2を露出させた状態で図2に示すようにコルゲート管2の所定の数山d(本例の場合、6山)残した切断位置eで切断する。つまり、図2(a)に示すように切刃46aやローラ46bを有する切断治具46をコルゲート管2の周方向に回転させてコルゲート管2を切断する。コルゲート管2を切断したとき切断面にバリ、へこみ等がないこと及びフレキシブルチューブ1が偏平していないことを確認する。
【0028】
次いで図3に示すようにマーキング治具Bを用いてフレキシブルチューブ1の被覆体3の表面にフレキシブルチューブ1の長手方向に長い縦マーク35を付す。つまり、掛かり合い部41,42をコルゲート管3の端部に掛け、本体部40をフレキシブルチューブ1に沿わせるようにフレキシブルチューブ1にマーキング治具Bを宛がい、適宜の貫通孔部43に沿ってフェルトペンなどのマーキング付与ペン47にて貫通孔部43の全長に亙るようにマーキングを施すことで縦マーク35を付する。
【0029】
次いで図4に示すように継手A内にフレキシブルチューブ1の端部を差し込むが、このとき縦マーク35が全部隠れるまで差し込む。フレキシブルチューブ1を、押輪16の端部から孔部19の中に差し込むとコルゲート管2の先端部分が内周面30の部分を通過し、押し込み力によって内周面30の部分を通過したコルゲート管2の山部4は次に芯出し状態で保持されているリテーナ23の突部24に当たり、このリテーナ23とワッシャ32とを介して、シール材12がシール材収容部11に押し込まれ、さらに押し込み続けると、コルゲート管2は、その山部4が突部24に作用し、この突部24の位置ではリングばね28の力に抗してリテーナ23を押し広げることで、この突部24の位置を通過し、縦マーク35が隠れる位置まで差し込むと、図13に示すように突部24はリングばね28の作用により縮径してコルゲート管2の谷部5に係止し、コルゲート管2の先端の数山は、シール材12の内部に入り込んでシール材12がコルゲート管2の山部4に密着する。
【0030】
上記のように縦マーク35が隠れるまで継手Aにフレキシブルチューブ1を差し込んだ後、図5に示すように継手Aの押輪16の開口側の端縁に沿ってフェルトペンなどのマーキング付与ペン47にて横マーク36をフレキシブルチューブ1の被覆体3に周方向に付す。
【0031】
次に図6に示すようにフレキシブルチューブ1を引き抜く方向に継手Aとフレキシブルチューブ1とを引っ張り、リテーナ23がスライドする分だけフレキシブルチューブ1を引き抜く。すると、図7に示すようにリテーナ23が押輪16のテーパー面21に接触し、テーパー面21でリテーナ23が縮径してリテーナ23の突部24がコルゲート管2の谷部5に確実に係止し、外力が働いたときの引き抜き阻止力が強くなる(図13に示すようにフレキシブルチューブ1を差し込んだだけの状態にしておくと、リテーナ23が拡径した状態で止まっていることがあり、外力が働いたときの引き抜き阻止力が弱くなることがある。)また上記のようにリテーナ23がスライドする分だけ引き抜くとコルゲート管2の先端が継手A内の奥端面13から離れ、フレキシブルチューブ1がフレキシブルチューブ1の周方向に回転しやすくなり、継手Aの雄ねじ部7を螺合することでガス管などの被接続体に接続するときにその作業がし易くなる。
【0032】
またリテーナ23がスライドする分だけフレキシブルチューブ1を引き抜いたとき、横マーク36と縦マーク35の一部が露出し、この横マーク36と縦マーク35の交差状態を識別することでフレキシブルチューブ1の差し込みが完全であるか判断できる。このとき図8(a)に示すように横マーク36と縦マーク35が十字状に交差する状態は差し込み不足で不可と判定され、図8(b)乃至(d)は差し込み十分で可と判定される状態である。このように横マーク36と縦マーク35とを見て差し込み深さを確認できると、より正確に可か不可かを判定できて施工性を向上できる。また横マーク36と縦マーク35との交差状態が表示されることにより、引き抜いて縦マーク35の一部が露出したとき所定差し込み深さまで差し込んで引き抜いた状態で縦マーク35が露出しているのか差し込み深さが不十分で縦マーク35が露出しているのがわかって所定の差し込み深さまでフレキシブルチューブ1が差し込まれたか正確に確認できる。
【0033】
【発明の効果】
本発明は叙述の如くフレキシブルチューブの端部にマーキング治具をセットすると共にフレキシブルチューブの継手への差し込み深さを示す縦マークをフレキシブルチューブの端部の被覆体の表面に付し、次いでフレキシブルチューブの端部を継手内に上記縦マークが継手内に隠れる位置まで差し込んでいるので、フレキシブルチューブを所定の深さまで差し込んでシールできると共にリテーナを所定位置でコルゲート管に係止して固定でき、フレキシブルチューブを正確に所定位置まで差し込んで確実に継手にフレキシブルチューブを接続できるものであり、しかも継手にフレキシブルチューブを差し込んだ後に継手の端縁に沿う位置でフレキシブルチューブの被覆体に上記縦マークと直交する方向に横マークを付し、次いでフレキシブルチューブを抜く方向に引っ張ってリテーナがスライドし得る寸法だけ引き抜くと共に縦マークと横マークの交差状態を識別して接続状態を確認するので、縦マークと横マークとを見てフレキシブルチューブが所定深さまで挿入されたかを正確に確認することができると共に上記のように引き抜いて縦マークの一部が露出したとき所定差し込み深さまで差し込んで引き抜いた状態で縦マークが露出しているのか差し込み深さが不十分で縦マークが露出しているのがわかって所定の差し込み深さまでフレキシブルチューブが差し込まれたか正確に確認できるものであり、さらに一旦所定の差し込み深さまで差し込んだ後にリテーナのスライドし得る寸法だけ引き抜くことでリテーナが縮径状態となってリテーナが確実にコルゲート管に係止してフレキシブルチューブの引き抜き阻止力を大きくできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接続方法の一例の被覆体を剥離する工程を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。
【図2】同上のコルゲート管を切断する工程を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。
【図3】同上の縦マークをマーキングする工程を示す斜視図である。
【図4】同上のフレキシブルチューブを継手に差し込む工程を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。
【図5】同上の横マークをマーキングする工程を示す斜視図である。
【図6】同上の引っ張ってマーキングを確認する工程を示し、(a)(b)は夫々斜視図である。
【図7】図6の状態での継手とフレキシブルチューブを示す半断面図である。
【図8】図6の状態で確認をするときの横マークと縦マークとの位置関係による検査の合否の状態を説明する説明図で、(a)は不可の状態で、(b)乃至(d)は可の状態である。
【図9】同上のマーキング治具の使用状態を示す平面図である。
【図10】図9の正面図である。
【図11】同上のマーキング治具を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。
【図12】継手の半断面図である。
【図13】継手にフレキシブルチューブを差し込んだ状態の半断面図である。
【符号の説明】
A 継手
B マーキング治具
1 フレキシブルチューブ
2 コルゲート管
3 被覆体
35 縦マーク
36 横マーク
Claims (1)
- コルゲート管の外面に被覆体を被覆したフレキシブルチューブの端部でコルゲート管を露出させるために上記被覆体の被覆を剥離し、次いで露出させたコルゲート管の所定の山数を残してコルゲート管の端部を切断し、次いでフレキシブルチューブの端部にマーキング治具をセットすると共にフレキシブルチューブの継手への差し込み深さを示す縦マークをフレキシブルチューブの端部の被覆体の表面に付し、次いでフレキシブルチューブの端部を継手内に上記縦マークが継手内に隠れる位置まで差し込むことにより、継手内のシール材をコルゲート管に密着させると共に継手内のリテーナをコルゲート管に係止し、次いで継手の端縁に沿う位置でフレキシブルチューブの被覆体に上記縦マークと直交する方向に横マークを付し、次いでフレキシブルチューブを抜く方向に引っ張ってリテーナがスライドし得る寸法だけ引き抜くと共に縦マークと横マークの交差状態を識別して接続状態を確認することを特徴とする継手へのフレキシブルチューブの接続方法。
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