JP5798614B2 - 冷凍保存・加熱用食料品 - Google Patents

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Description

本発明は、ホットドッグ(「ホットドック」ともいう。)又はハンバーガ等の、パンにより挟まれた肉類食品を有する冷凍保存・加熱用食料品に関する。
従来の喫茶店等で用いられる業務用の冷凍保存・加熱用ホットドッグに於いては、既に料理済みのホットドッグ本体は、後述の「特定製品」等の包装袋で包装された状態にて、或いは、真空パック用ビニール袋に入れられて真空状態にて、冷凍庫又は冷蔵庫に於いて保存されている。そして、喫茶店等でホットドッグ本体が顧客に提供される場合には、電子レンジ又はオーブンレンジ等の加熱機器により、上記包装状態のままでホットドッグ本体は温められる。
特開2012−081673号公報
しかしながら、ホットドッグ本体が、上記包装袋で包装された状態又はビニール袋にて真空引きされた状態にて電子レンジ等にて加熱されても、ホットドッグ本体の表面側のパンは食欲を高める程度にまで温められるが、当該パンにより挟まれて内側に配されているソーセージにまで熱が伝わらず、当該ソーセージは比較的に冷たいままの状態であり、ホットドッグ本体が人の食欲を高める程度までに加熱され得ないのが現状である。
そこで、加熱機器に於ける加熱時間・加熱パワーを高めて、食欲を高める程度にまでソーセージを温めようとすると、結果的にパンが更に高温状態となって加熱されてしまい、加熱機器よりホットドッグ本体を取り出した後に、内部の水分の乾燥により、急速に、パンの生地の表面が固くなってしまい、ホットドッグ本体が全体的に食用に適さない状態となってしまう。
そのため、喫茶店等の業者は、冷凍庫等にて冷凍保存されている上記ホットドッグ本体を顧客に提供する際には、包装袋等から取り出したホットドッグ本体よりパンとソーセージ等の具材とを分離した上で、ソーセージ等をパンとは別個に加熱処理して食欲を高める程度にまで温めておくと共に、その後に加熱されたパンに当該ソーセージ等を挟み込んで、食欲を高める程度に全体的に温められたホットドッグ本体を作り上げている。
しかしながら、その様な現状に於いては、ホットドッグ本体の食材に対する加熱処理が2回も行われることとなり、面倒な処理であることは諌めない。そのため、上記のホットドッグは、主として、業務用食品となってしまい、家庭用食品としては不向きである。
この発明は斯かる問題点に鑑みて成されたものであり、その主目的は、冷凍庫等から取り出されたホットドッグ本体を1回の加熱処理にて食欲を高める程度にまで温めることが出来ることを可能とする点にある。
本発明の主題に係る冷凍保存・加熱用食料品は、少なくとも1個のパンと、前記パンにより挟まれた肉類食品とを有する食料品本体と、各々が前記食料品本体の表面全体に巻き付けられることで前記食料品本体の前記表面全体を複数の重なりで被覆している、重ねられた複数枚のキッチンペーパーより成る第1包装体と、前記食料品本体及び前記第1包装体を真空状態の下において全体的にパックする第2包装体とを備えたことを特徴とする。
本発明の主題によれば、冷凍庫等から取り出して電子レンジ等の加熱機器により当該食料品を加熱して食料品本体の各食材を温めた場合に、パンのみならず、その内部の肉類食品をも、パンの温もり具合と同程度の、人の食欲を高めるのに適した温度にまで、確実に温めることが出来る。その際、パンの生地の硬化も生じない。そのため、本発明の主題に於いては、パンの加熱処理とは別個に、肉類食品を加熱して当該肉類食品を温めておく処理は不要となり、パンと肉類食品の加熱処理を一元化できる。その結果、本発明の主題は、業務用冷凍保存・加熱用食料品のみならず、家庭用の食用時に便利な冷凍保存・加熱用食料品をも実現し得る。
以下、本発明の様々な具体化を、添付図面を基に、その効果・利点と共に、詳述する。
本発明の実施の形態1に係る真空パック済みホットドッグ製品を模式的に示す、内部透視の斜視図である。 図1の断線IA−IBに関するホットドッグ製品の縦断面構成を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態3に係る真空パック済みハンバーガ製品の縦断面構成を模式的に示す図である。
(実施の形態1)
本実施の形態は、本発明の主題に係る「冷凍保存・加熱用食料品」の一例として、真空パック済みホットドッグ製品の構成及びその加熱処理に於ける作用・効果について記載する。ここで、「ホットドッグ」(ホットドッグ製品中の「食料品本体」に該当。)は、食用時に於いて、共に食欲向上に十分な温かい状態にあるソーセージが細長い形状のパンによって挟まれた状態にある、サンドイッチの一種である。
<真空パック済みホットドッグ製品の構成>
図1は、本実施の形態に係る真空パック済みホットドッグ製品(以下「パック済みホットドッグ製品」という。)1の内部透視構成を模式的に示す斜視図である。図1中、破線及び一点鎖線の各部分は外観からは視認できない食材等を示す部分である。パック済みホットドッグ製品1は、食用時以外の時には、図1に例示されている構成の状態に於いて、冷凍庫(図示せず。)(冷蔵庫を含む。)内に保存ないしは保管されている。食用時には、パック済みホットドッグ製品1自体が、冷凍庫から取り出したままの状態に於いて、電子レンジ等の加熱機器により加熱される。
又、図2は、図1に於ける断線IA−IBに関するパック済みホットドッグ製品1の縦断面構成を模式的に示す断面図である。
両図1,2に於いて、喫茶店等に於いて提供される商品としてのホットドッグは、1)パン4、2)ソーセージ5、3)ソース6及び/又は4)キャベツ等の野菜若しくは調理済みのタマゴ等の他の食材・具材(図示せず。)を有する。
これらの食材の内で、パン4は、ホットドッグ向けに適した構成(ホットドッグ用パン本体)を有する。具体的には、パン4は、小型のコッペパンの様に細長い形状のパンであり、且つ、その長手方向に沿って当該パン4の上部に底部に向けて垂直方向に設けられた切り込み4Cを有している。そして、パン4の中央部は、上記長手方向に沿って、切り込み4Cと繋がった中空の空間4CSを成している。
ソーセージ5(「肉類食品」に該当。)は、上記長手方向に沿って、パン4の切り込み4Cを介して、パン4の中央部の空間4CS内に、パン4の裏面4ISによって挟まれた状態で、設けられている。ソーセージ5としては、豚肉等を原材料とするフランクフルト等であり、所定の厚みを有する。
ソース6は、例えばケッチャプを基本的な素材とし、その中に刻み込まれたキャベツ等の野菜等の具を含んでいる。勿論、野菜等の具は、ソース6内に含まれていなくても良い。図2に於いては、図示の便宜上、ソース6とパン4の溝状の中央部空間を成す裏面4ISとの間に空間が描かれているが、実際には、ソース6は、パン4の裏面4IS上に塗られているので、上記空間は殆ど無いと言える。
ここで、本実施の形態に於いては、ソース6は、液状ではなくて、味噌の様な半固体状態ないしはGEL(ジェル)状の固まり体を成す様に、調理されている。そのため、ソース6がパン4の裏面4IS上に塗られても、その後にソース6が裏面4ISからパン4の内部に亘って浸透していくことはなく、パン4の裏面4ISとソーセージ5の表面に挟まれた状態を保っている。その結果、当該ホットドッグの食用時に、人は、ソース6全体の風味・食味をも十分に味わうことが出来る。液状のソースでは、時間の経過と共に、ソースはパン4の内部に浸透して吸収されてしまい、十分な厚みのソースの層が形成されない。
場合に応じては、パン4の切り込み4Cの部分或いはソース6とパン4の裏面4ISとの間に、その他の食材ないしは具材が設けられても良い。
図1及び図2に於いて、パック済みホットドッグ製品1の中核部の一つを成す第1包装体3は、上記のホットドッグ(食料品本体)を全体的に被覆する、重ねられた2枚のキッチンペーパー(「不織布」に該当。)より構成される。この場合、第1包装体3は、袋状に形成されていても良いし、そうではなくても良い。又、ここで用いられている2枚のキッチンペーパーは、市場に於いて入手可能な汎用品であって良い。
即ち、内側の第1キッチンペーパー3Aは、上記のホットドッグの表面全体に巻き付けられており、以って、当該ホットドッグの表面全体を被覆している。図2に於いては、図示の便宜上、第1キッチンペーパー3Aの裏面とパン4の表面との間には隙間が描かれているが、実際には、後述する通り、パック済みホットドッグ製品1の内部は低真空状態にあるので、上記の隙間は殆ど無く、第1キッチンペーパー3Aの裏面はパン4の表面に密接していると言える。
更に、第2キッチンペーパー3Bが、第1キッチンペーパー3Aの表面全体に巻き付けられており、以って、第1キッチンペーパー3Aと共に、当該ホットドッグの表面全体を二重に被覆している。尚、図2に於いては、同様に、第1キッチンペーパー3Aの表面と第2キッチンペーパー3Bの裏面との間に隙間が描かれているが、それは図示の便宜にすぎず、実際には、隙間は殆ど無く、低真空状態の下で、両キッチンペーパー3A,3Bは互いに密着している。
尚、本実施の形態に於いては、2枚のキッチンペーパー3A,3Bが必須の構成要件として採用されている。この点は、作用・効果の記載において後述される通り、第1包装体3を1枚のキッチンペーパーだけで構成した場合には、実際に電子レンジでその様な構成のパック済みホットドッグ製品を加熱しても、ソーセージが食欲を高める程度に十分な温度にまで温まらなかったという実験結果に依拠している。実際の試行錯誤の実験に於いては、2枚のキッチンペーパー3A,3Bより第1包装体3を構成した場合に、ソーセージ5の温もり及びパン4の温もりに関して望み得る結果が得られている。
図1及び図2に於いて、同じくパック済みホットドッグ製品1の中核部の他部を成す第2包装体2は、当該ホットドッグ及び第1包装体3を共に低真空状態の下において全体的にパックしている包み袋である。図1に於ける参照符号2Wは、低真空状態下に於ける第2包装体2の皺部分を模式的に示している。又、図1に於ける参照符号2VLは、真空装置の吸引作用による袋内の低真空状態を作り出す際に生じる被密着線状部である。
ここでの「低真空状態」とは、第2包装体2内のホットドッグ(特にパン4)自体の形状が真空引きにより押し潰された形状の状態とはならずに、真空引き前の形状を真空引き後もなお保ち得る程度にある真空状態である。
本実施の形態に於いては、第2包装体2の内部空間全体を上記の意味での「低真空状態」とするための真空装置の一例として、商品名「FUJI IMPULSE」の真空装置が用いられている。
以上の通り、低真空状態下にある第2包装体2の内部に於いて、第2包装体2の裏面は、第2キッチンペーパー3Bの表面全体と密着状態にある。従って、図2に描かれている両部2,3B間の隙間は実際には殆ど無いと言ってよく、当該隙間はあくまでも図示の便宜上の観点から描かれているものにすぎない。
第2包装体2の材料としては、例えばビニール製の袋が用いられる。或いは、ナイロンポリ袋でも良く、ビニール袋の場合と同等の作用・効果が得られる。
<冷凍保存されているパック済みホットドッグ製品の加熱工程>
図1及び図2に記載された構成を有する、冷凍保存されているパック済みホットドッグ製品1を冷凍庫(冷蔵庫を含む。)より取り出した上で、当該ホットドッグ製品1をそのままの状態にて電子レンジ内に配置して当該電子レンジにより当該ホットドッグ製品1を加熱した。その際の電子レンジの設定条件に関しては、消費電力が600Wであり、加熱時間は1分10秒〜1分20秒程度である。加熱後に直ちにパック済みホットドッグ製品1を当該電子レンジより取り出して、第2及び第1包装体2,3を順次にホットドッグ本体から取り外してホットドッグ本体の試食を行った。
この場合、パン4全体は、人の食欲を向上させ得る程度の温度に十分に温められており、且つ、開封後のパン4の生地の硬化は生じなかった。即ち、パン4自体は、開封後も、全体的に水分を含んだ状態を保持している。同様に、ソーセージ5も、ソース6と共に、パン4の温かさとほぼ同様の、人の食欲を向上させ得る程度の温度にまで十分に温められていた。そのため、人は、何れも食べやすい温度に温められた、パン4とその内部のソーセージ5とソース6とを、同時に味わうことが出来た。
尚、別の実験において、第1包装体として1枚のキッチンペーパーのみでパン4の全体を包み、更に第2包装体2で商品の全体を真空パックした場合に於ける商品の冷凍保存・加熱処理を行ったが、その場合の試食では、加熱後のソーセージ5の温もりは人の食欲を向上させ得る程度にまで至らず、冷たさが残り、実用的観点からは不十分であった。
本実施の形態に係るパック済みホットドッグ製品1に於いては、第1包装体3は、互いに重ね合わされた状態にある、水分吸収性の高い2枚のキッチンペーパー3A,3Bより成り、且つ、この状態に於いて第2包装体2を介して真空状態の下に曝されている。この点の構成が、上記の成功の結果に大きく寄与しているものと、考えられる。
即ち、電子レンジ内に於いて、電波発生源から放射されたマイクロ波は、透明な薄い第2包装体2を透過した後に、水分を含んでいる、比較的に厚い2枚のキッチンペーパー3A,3Bに吸収され、その結果、各キッチンペーパー3A,3Bの内部の分子の動きは活発化されて、両者3A,3B間の熱伝導により、2枚のキッチンペーパー3A,3Bは互いに高温に加熱される。この場合、第1包装体3の表面と第2包装体2の裏面との間には、真空状態により、殆ど空気が存在しておらず、両包装体2,3は密着状態にある。加えて、第1包装体3の裏面とパン4の表面との間も真空状態となっており、その間に殆ど空気が存在しておらず、第1包装体3とパン4とは密着状態にある。その結果、マイクロ波の吸収により比較的に高温状態に加熱された第1包装体3が「発熱体」として機能することとなり、且つ、第1包装体3の外側空間は熱すべき空気が極めて希薄な真空状態にあるので、熱が第1包装体3から直接にパン4、ソース6からソーセージ5へと伝導されるものと、考えられる。その際の高い熱伝導性のために、パン4内部にあるソーセージ5は、人の食欲をそそるのに十分な最適温度にまで温められることとなる。その場合、パン4内部に熱が留まらないので、パン4は高温に加熱されることなく、熱のソース6側への発散により、パン4も人の食欲をそそるのに最適な温度に温められる。そのため、パン4の生地の乾燥に伴う硬化も発生しない。
以上の実験結果を踏まえれば、図1及び図2に記載のパック済みホットドッグ製品1の全体は、そのままのパック状態において、加熱機器の作用により、食欲をそそるのに十分な温度に温められるので、本ホットドッグ製品1の用途は業務用のみならず、家庭用としても妥当する。
(実施の形態2)
実施の形態1に於ける第1包装体3は、2枚の重ね合わされたキッチンペーパー3A,3Bより構成されていた。本実施の形態では、第1包装体3は、市販の「特定製品の包装袋」より構成される。
即ち、実施の形態1に於ける第1包装体3の構成に代えて、第1包装体3を「特定製品の包装袋」として構成する(その他の構成要素は同じである。)。この場合に於いても、実験により同様の作用・効果が得られることを、本願発明者は確認している。即ち、ソーセージ5の温もり程度に関しては、何れの実施の形態1,2の場合に於いても、食欲をそそるのに適した実用的温度が実現される。尚、実施の形態1に係る第1包装体3(3A,3B)を採用するケースの方が本実施の形態の場合よりも若干温もり程度に於いて勝ることが、比較実験により、確認されている。
ここで、「特定製品の包装袋」としては、市場より入手可能な既知の商品である電子レンジ用加熱用包材「エアーミック/AIRMIC」(登録商標)が採用される。この包装袋は、4層の、フィルム及びシートから成り、電子レンジによる冷凍保存食品の加熱時に生じる水分の蒸気の結露水を吸収し、逆流を防止して、その内部に保水する作用を呈する。
本実施の形態に於いても、ホットドッグ製品1の全体が真空状態下に於いて第2包装体2によりパックされているので、上記「特定製品の包装袋」もまた、パン4内部への放熱源ないしは発熱源として機能する。尚、本実施の形態の上記の特徴点は、後述する実施の形態3の場合の「第1包装体」にも適用可能であって、勿論、実施の形態1,2と同様の作用・効果が得られることが、本願発明者により確認されている。
(実施の形態3)
本実施の形態は、実施の形態1に於ける「食料品本体」であるホットドッグに代えて、ハンバーガを、2個の対向するパンにより挟まれた「肉類食品」(スライスされた牛肉)を有する「食料品本体」とするものである。その他の構成要素は、実施の形態1の場合と同様である。勿論、本実施の形態の構成と既述の実施の形態2に於ける「特定製品の包装袋」の採用との組み合わせでも、実施の形態1,2と同等の作用・効果が得られる。
図3は、本実施の形態に係る真空パック済みハンバーガ製品(以下「パック済みハンバーガ製品」という。)10の縦断面構成を模式的に示す図である。図1は、破線・一点鎖線で描かれたホットドッグ本体がハンバーガ本体に置換される点を踏まえた上で、本実施の形態に於いても援用される。従って、図1の断線IA−IBに関する縦断面図が図3に相当する。
図3の構成要素中、図2との対比では、上下に対向配置される2個の第1パン4A及び第2パン4Bが図2のパン4に対応している。又、図3のGEL状ないしは半固体状のソース6Aが図2のソース6に相当し、2個のパン4A,4Bで挟まれた、スライスされた牛肉5Aが図2のソーセージ5に対応している。図3のその他の構成要素は、図2の同一参照符号の構成要素と同一である。
図3のパック済みハンバーガ製品10に於いても、中核部として、
1)2枚重ねのキッチンペーパー3A,3Bが第1包装体3として採用され、且つ、
2)真空状態を作り出す真空パック用包装袋が第2包装体2として採用されている。そのため、本願の発明者は、図3の構成を備えた、冷凍保存されたパック済みハンバーガ製品10を冷凍庫等から取り出して電子レンジ等により加熱(条件は実施の形態と同様。)した場合に於いても、同様に、第1及び第2パン4A,4B並びにスライスされた牛肉5A及びソース6Aが、食欲をそそるのに適した温度にまで温められることを、実験により確認している。
その場合に於いて、実施の形態1と同様に、外側のパン4A,4Bの生地は、加熱後に於いても、生地中の水分の乾燥による硬化状態を生じさせない。
この場合の加熱作用の原理も、実施の形態1で既述した通りであり、第1包装体3(3A,3B)は、2個のパン4A,4B及びスライスされた牛肉5Aを食べごろの温度にまで温め得る局所的な「発熱源」ないしは「放熱源」としての機能を呈する。
よって、本実施の形態に於いても、実施の形態1と同様の作用・効果が生じることは言うまでもない。
(変形例)
実施の形態1及び3に適用されている2枚重ねのキッチンペーパー3A,3Bの各々よりも、その厚みが相対的・比較的に厚いキッチンペーパーを用いるときには、1枚の当該キッチンペーパーを、図1乃至図3に記載の第1包装体3の代用として、適用することが出来る。その場合に於いても、第1包装体3としての他種の1枚のキッチンペーパーにより、2枚重ねのキッチンペーパー3A,3Bの場合と同等の作用・効果が得られる。
更なる変形例として、実施の形態1及び3に適用されているキッチンペーパー3A,3Bと厚さにおいて同等のキッチンペーパーを用いる場合には、第1包装体3は、3枚重ねのキッチンペーパーより構成されていても良い。この場合に於いても、実施の形態1及び3と同様の作用・効果が得られる。その意味では、第1包装体3は、「複数枚重ねのキッチンペーパー」より成ると、定義される。
或いは、使い捨ての包装を前提とする「キッチンペーパー」に相当する機能(例えば「吸水性」及び「柔軟性」の機能。)を備えた「不織布」が、「第1包装体」として用いられても良い。キッチンペーパーに代わる「第1包装体」を成す「不織布」の例としては、「クッキングシート」(例えば「クックパー」(登録商標)という商品。)が利用可能であり、同等の作用・効果が確認されている。或いは、「クッキングペーパー」が、「第1包装体」を成す「不織布」として適用可能である。
又、第2包装体によりホットドッグ製品をパックする際に、一旦、第2包装体の内部を低真空状態で真空引きを行って空気を除去した上で、食品保存用に適したガス(例えば酸化防止用の窒素ガス(食品包装パック向けガス)。)を第2包装体内に充填しても良い。即ち、第2包装体の内部は、空気より置換された食品保存用ガスを含む。
(付記)
以上、本発明の実施の形態を詳細に開示し記述したが、以上の記述は本発明の適用可能な局面を例示したものであって、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、記述した局面に対する様々な修正及び/又は変形例を、この発明の範囲から逸脱することの無い範囲内で考えることが可能である。
本発明は、冷凍庫に保存されており且つ食べる際に電子レンジ又はオーブンレンジ等の加熱機器により加熱される、ホットドッグ又はハンバーガ等の冷凍保存・加熱用食料品に適用して好適である。
1 真空パック済みホットドッグ製品
2 第2包装体(真空パック用包装袋:ビニール袋)
3 2枚重ねのキッチンペーパー(第1包装体)
3A 第1キッチンペーパー
3B 第2キッチンペーパー
4 パン(ホットドッグ用パン本体)
4A 第1パン
4B 第2パン
5 ソーセージ(ウィンナーソーセージ等の肉類食品)
5A スライスされた牛肉(肉類食品)
6 ソース(GEL状ないしは半固体状)
6A ソース(GEL状ないしは半固体状)
10 真空パック済みハンバーガ製品

Claims (6)

  1. 少なくとも1個のパンと、前記パンにより挟まれた肉類食品とを有する食料品本体と、
    各々が前記食料品本体の表面全体に巻き付けられることで前記食料品本体の前記表面全体を複数の重なりで被覆している、重ねられた複数枚のキッチンペーパーより成る第1包装体と、
    前記食料品本体及び前記第1包装体を真空状態の下において全体的にパックする第2包装体と
    を備えたことを特徴とする、冷凍保存・加熱用食料品。
  2. 少なくとも1個のパンと、前記パンにより挟まれた肉類食品とを有する食料品本体と、
    前記食料品本体の全体を被覆する、電子レンジ用加熱用包材であるエアーミック(登録商標)という製品の包装袋より成る第1包装体と、
    前記食料品本体及び前記第1包装体を真空状態の下において全体的にパックする第2包装体と
    を備えており、
    前記第1包装体を成す前記エアーミック(登録商標)という製品の包装袋は、
    電子レンジによる前記食料品本体の加熱時に前記食料品本体より生じる水分の蒸気の結露水を吸収し且つ吸収した当該結露水の逆流を防止して、その内部に当該結露水を保水する作用を呈する、4層の、フィルム及びシートから構成されるものである、
    ことを特徴とする、冷凍保存・加熱用食料品。
  3. 請求項1又は2に記載の冷凍保存・加熱用食料品であって、
    前記パンの裏面部と前記肉類食品の表面との間に設けられた、ジェル状のソースを
    更に備えたことを特徴とする、冷凍保存・加熱用食料品。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の冷凍保存・加熱用食料品であって、
    前記第2包装体は、その内部に、空気より置換された食品保存用ガスを含む
    ことを特徴とする、冷凍保存・加熱用食料品。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の冷凍保存・加熱用食料品であって、
    前記肉類食品はソーセージであって、
    前記食料品本体はホットドッグである
    ことを特徴とする、冷凍保存・加熱用食料品。
  6. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の冷凍保存・加熱用食料品であって、
    前記肉類食品はスライスされた牛肉であって、
    前記食料品本体はハンバーガである
    ことを特徴とする、冷凍保存・加熱用食料品。


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