JP5795130B1 - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、押し順により恩恵の付与を制御する場合、恩恵を増やすと押し順で指示するバリエーションを増やす必要があるため、付与できる恩恵の数には限界がある。
そこで、メイン制御部に遊技カウンタを設けるとともに、ゲーム数に応じた恩恵を規定した恩恵テーブルを設けることにより、ゲーム数に応じて恩恵を付与する遊技機を考案した。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
請求項1記載の発明は、周囲に複数の図柄が付与された複数の回転リール62と、遊技者の操作により前記回転リール62の図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチ40と、前記複数の回転リール62の各々に対応して設けられ、遊技者の操作により前記回転リール62の回転を停止させるためのストップスイッチ50と、前記スタートスイッチ40及び前記ストップスイッチ50からの操作信号に基づいて、主に遊技を制御するためのメイン制御部200と、前記メイン制御部200から受信した情報に基づいて、遊技の進行に応じた演出を制御するためのサブ制御部300と、を備えた遊技機に係る。
ここで、「所定の契機」とは、例えば、特殊遊技状態から通常遊技状態に移行した時や、ボーナス状態から通常遊技状態に移行した時をいう。
また、「恩恵」とは、遊技者に対して付与される特典である。例えば、ゲーム数抽選や上乗せ抽選などを伴うリール演出及びフリーズ演出の実行を恩恵として設定することができる。
請求項2記載の発明は、周囲に複数の図柄が付与された複数の回転リール62と、遊技者の操作により前記回転リール62の図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチ40と、前記複数の回転リール62の各々に対応して設けられ、遊技者の操作により前記回転リール62の回転を停止させるためのストップスイッチ50と、前記スタートスイッチ40及び前記ストップスイッチ50からの操作信号に基づいて、主に遊技を制御するためのメイン制御部200と、前記メイン制御部200から受信した情報に基づいて、遊技の進行に応じた演出を制御するためのサブ制御部300と、を備えた遊技機に係る。
ここで、「所定の契機」及び「恩恵」とは上述のとおりである。
請求項3記載の発明は、周囲に複数の図柄が付与された複数の回転リール62と、遊技者の操作により前記回転リール62の図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチ40と、前記複数の回転リール62の各々に対応して設けられ、遊技者の操作により前記回転リール62の回転を停止させるためのストップスイッチ50と、前記スタートスイッチ40及び前記ストップスイッチ50からの操作信号に基づいて、主に遊技を制御するためのメイン制御部200と、前記メイン制御部200から受信した情報に基づいて、遊技の進行に応じた演出を制御するためのサブ制御部300と、を備えた遊技機に係る。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の特徴に加えて、前記恩恵許可手段370は、前記実ゲーム数カウンタ350のカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段365が決定した恩恵種別と、前記サブ遊技カウンタ355のカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段365が決定した恩恵種別とを比較し、一致しない場合には前記サブ遊技カウンタ355のカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段365が決定した恩恵種別の実行を決定することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項2又は3記載の発明の特徴に加えて、前記恩恵許可手段370は、前記メイン制御部200から受信した情報に含まれるメイン遊技カウンタ270のカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段365が決定した恩恵種別と、前記サブ遊技カウンタ355のカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段365が決定した恩恵種別とを比較し、又は前記メイン制御部200から受信した情報に含まれる前記メイン恩恵種別決定手段280が決定した恩恵種別と、前記サブ遊技カウンタ355のカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段365が決定した恩恵種別とを比較し、一致しない場合には前記サブ遊技カウンタ355のカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段365が決定した恩恵種別の実行を決定することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1、2、3、4又は5記載の発明の特徴に加えて、前記メイン遊技カウンタ270は、前記ストップスイッチ50に対して予め定められた操作態様とは異なる操作態様が行われた場合、ゲーム数のカウントを行わないことを特徴とする。
(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、サブ制御部に所定の契機からのゲーム数をカウントする実ゲーム数カウンタと、ストップスイッチに対して予め定められた操作態様とは異なる操作態様が行われた場合にカウントを行わないサブ遊技カウンタとが設けられている。そして、サブ制御部において特殊遊技への移行が決定すると、実ゲーム数カウンタのカウント値に基づく恩恵種別とサブ遊技カウンタに基づく恩恵種別とを比較し、一致した場合にサブ制御部がメイン制御部での恩恵の実行を許可することができる。これにより、不正な押し順操作による恩恵の実行を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、メイン制御部の所定の契機からのゲーム数をカウントするメイン遊技カウンタの他に、サブ制御部にストップスイッチに対して予め定められた操作態様とは異なる操作態様が行われた場合にカウントを行わないサブ遊技カウンタが設けられている。そして、サブ制御部において特殊遊技への移行が決定すると、メイン制御部から受信したメイン遊技カウンタのカウント値に基づく恩恵種別と、サブ遊技カウンタのカウント値に基づく恩恵種別とを比較し、一致した場合にサブ制御部がメイン制御部での恩恵の実行を許可することができる。これにより、不正な押し順操作による恩恵の実行を防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、メイン制御部の所定の契機からのゲーム数をカウントするメイン遊技カウンタの他に、サブ制御部にストップスイッチに対して予め定められた操作態様とは異なる操作態様が行われた場合にカウントを行わないサブ遊技カウンタが設けられている。そして、サブ制御部において特殊遊技への移行が決定すると、メイン制御部から受信した恩恵種別と、サブ遊技カウンタのカウント値に基づく恩恵種別とを比較し、一致した場合にサブ制御部がメイン制御部での恩恵の実行を許可することができる。これにより、不正な押し順操作による恩恵の実行を防止することができる。
請求項4又は請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4又は請求項5記載の発明は、恩恵許可手段において比較した恩恵が一致しない場合にはサブ遊技カウンタのカウント値に基づく恩恵種別の実行を優先するように形成されている。これにより、不正な押し順操作によりメイン遊技カウンタのカウント値を進めて、より有利な恩恵を実行させることを防止することができる。
請求項6記載の発明によれば、上記した請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項6記載の発明は、メイン遊技カウンタがストップスイッチに対して予め定められた操作態様とは異なる操作態様が行われた場合に、ゲーム数のカウントを行わないように形成されている。これにより、不正な押し順操作によりメイン遊技カウンタのカウント値を進めて、より有利な恩恵を実行させることを防止することができる。
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向も、遊技者から見た場合の左方向や、右方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した状態における遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図1を参照しながら説明する。本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を、図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個の駆動モータ(図示せず)と、この各駆動モータによってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記駆動モータ及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させる演出装置70が形成されている。この演出装置70は、前扉14に配置されているものであって、スピーカー72と、表示装置84と、演出用ランプ78とを備えている。なお、回転リール62は、通常、遊技進行のために用いられるが、遊技の進行を停止している状態において、通常の回転動作とは異なる挙動による演出(いわゆるリール演出)を示すことにより演出装置70の一種としても使用される。
前記表示装置84は、その画面に種々の映像を表示するための表示デバイスであり、動画を含んだ映像の表示を行うための液晶表示装置を有する演出ユニットを構成するものである。
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として後述するメダル投入口38からあらかじめメダルを投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
なお、マックスベットスイッチ34に加えて、又はマックスベットスイッチ34に代えて、クレジットしたメダル数を1枚減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチを設けてもよい。
前記前扉14の下部の後方向(奥方向)には、いわゆるホッパーユニットであって、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができる貯留払出手段24(図3参照)と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチを有すると共に各部品に電力を供給するための電源装置(図示せず)とが配置されている。
前記前扉14の下部には、所定の場合に貯留払出手段24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、後述するメイン制御部200の各遊技状態に対応した抽選テーブルを用いて役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組合せによって、当選した役を構成する図柄61の組合せが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組合せが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
図2に示すように、左回転リール64、中回転リール66及び右回転リール68の表面には、「白7」、「ベル(BEL)」、「リプレイ(REP)」、「チェリー1(CH1)」、「チェリー2(CH2)」、「スイカ1(WM1)」、「スイカ2(WM2)」、「赤バー(赤BAR)」、「青バー(青BAR)」、「ブランク(BR)」の複数の種々の図柄61が形成されている。
これらの図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたテープを回転リール62の外周表面に貼付することで形成されている。なお、図2の図柄61の番号(コマ番号)は、回転リール62の外周表面に物理的に付されているものではなく、仮想的な番号であって、各図柄61の停止を制御するためのプログラムで特定の図柄61を指定するためのものである。
図3に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技状態を制御するメイン制御部200と、このメイン制御部200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うために演出状態を制御するサブ制御部300とを備えている。
メイン制御部200は、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、払出制御手段240、遊技制御手段250、フリーズ演出制御手段260、リール演出実行手段265、メイン遊技カウンタ270、メイン恩恵テーブル275、メイン恩恵種別決定手段280、恩恵決定手段285、及び送信手段290の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
メイン制御部200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
回転リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
役抽選手段210は、メイン制御部200が備える手段であり、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選(役抽選)を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための抽選テーブルを、主な分類として通常遊技状態用、RT状態用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御部200の「ROM」上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。なお、役抽選では単独の役が当選することがあれば、複数の役からなる重複当選領域に当選することもある。重複当選領域として、押し順のあるリプレイ(押し順リプレイ)や押し順のあるベル(押し順ベル)が存在する。役抽選手段210による処理は、後述するステップ102(図6参照)において行われる。
リール制御手段220は、メイン制御部200が備える手段であり、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とにもとづいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50が停止操作されるときの順番(押し順)が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。リール制御手段220による処理は、後述するステップ105(図6参照)において行われる。
停止図柄判定手段230は、メイン制御部200が備える手段であり、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。なお、停止図柄判定手段230による処理は、後述するステップ107(図6参照)において行われる。
前記払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の処理を行うためのものである。払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果、小役が入賞していると判定すると貯留払出手段24の払出動作を制御して、当該役に応じた枚数のメダルを遊技者に対して払い出す。
遊技制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技制御手段250は、図3に示すように、通常遊技制御手段251、RT制御手段252の各手段を有する。
通常遊技制御手段251は、「通常遊技状態」の進行を制御するものである。ここで、「通常遊技状態」とは、後述するRT制御手段252による「リプレイタイム(RT)状態」以外の遊技状態、具体的には図5の「ノーマル状態」及び「RT1状態」をいう。なお、通常遊技状態におけるリプレイ役の当選確率は、「RT状態(RT2状態)」よりも低く設定されている。
RT制御手段252は、「リプレイタイム(RT)状態」、具体的には図5の「ART状態(RT2状態)」を制御するものである。なお、ART状態(RT2状態)におけるリプレイ役の当選確率は、通常遊技状態よりも高く設定されている。
(フリーズ演出制御手段260)
フリーズ演出制御手段230は、遊技の進行を一時的に停止させるフリーズ演出を実行するためのものである。
なお、このフリーズ演出中に、リール演出実行手段265により、回転リール62の回転、停止、逆回転等を組み合わせたリール演出を実行してもよいものである。
リール演出実行手段265は、フリーズ状態に回転リール62の回転及び停止を実施するリール演出を実行するものである。
このリール演出は、通常遊技状態において、後述する恩恵決定手段285により恩恵としてのフリーズ演出の実行が決定した時などに実行される。リール演出では、各回転リール62を正回転させるだけでなく、逆回転や遊技時とは異なる速度での回転、及びこれらを組み合わせた回転を行うことができる。また、リール演出時に特殊図柄、例えば「赤BAR」を強制的に停止表示させるとともに、「赤BAR」の停止表示に伴い、後述する上乗せ抽選を行ってもよい。
なお、恩恵の種別により異なるリール演出が実行されるように形成してもよい。
メイン遊技カウンタ270は、所定の契機からのゲーム数をカウントするためにメイン制御部200が備える手段である。本実施の形態において、「所定の契機」とは特殊遊技状態から通常遊技状態に移行した時をいう。
メイン遊技カウンタ270は、ART状態の遊技開始時又は終了時にカウンタをリセットし、通常遊技状態に移行した後、スタートスイッチ40の操作を契機として1回分のゲーム回数に相当する値(例えば、1)が加算されるインクリメント更新を実行する。そして、メイン遊技カウンタ270は、サブ制御部300より後述する恩恵実行許可を受けた際にカウントを停止する。
また、メイン遊技カウンタ270のカウントが停止されるまでは、後述する実ゲーム数カウンタ350と同じカウント値を有している。
メイン遊技カウンタ270は、後述する実ゲーム数カウンタ350及びサブ遊技カウンタ355とは独立して、ゲーム数をカウントする。
(メイン恩恵テーブル275)
メイン恩恵テーブル275は、通常遊技状態におけるゲーム数に対応する恩恵種別を規定したものである。
メイン恩恵種別決定手段280は、メイン遊技カウンタ270のカウント値とメイン恩恵テーブル275とを比較して、メイン制御部200において恩恵の種別を決定するものである。
(恩恵決定手段285)
恩恵決定手段285は、後述する報知演出手段320による押し順ナビに対するストップスイッチ50の押し順から、恩恵としてのリール演出を実行するか否かを決定するものである。
具体的には、恩恵決定手段285は、押し順ナビに対するストップスイッチ50の押し順から、恩恵の実行を許可するための恩恵実行許可及びメイン制御部200の遊技状態をART状態(RT2状態)にするためのART起動指示がサブ制御部300から出ているか否かを判定するとともに、恩恵実行許可及びART起動指示が出ている場合には、メイン恩恵種別決定手段280が決定した恩恵に基づき、恩恵としてのリール演出の実行を決定する。
また、役抽選手段210にて遊技状態の移行契機となる押し順リプレイに当選した際、押し順ナビが報知したストップスイッチ50の押し順どおりに遊技者がストップスイッチ50を操作した場合、メイン制御部200の遊技状態をRT状態(RT2状態)にすることを決定する。この際、リール制御手段220は、有効ライン86上にRT2移行図柄を停止表示させることにより、遊技状態はRT状態(RT2状態)に移行する。
送信手段290は、サブ制御部300へ信号を送信するためのものである。
送信手段290は、少なくとも役抽選手段210による役抽選の結果に係る情報、ストップスイッチ50の押し順に係る情報、及び遊技状態に係る情報を後述する受信手段310に送信する。
サブ制御部300は、受信手段310、報知演出手段320、停止操作順序決定手段325、特殊遊技状態移行決定手段330、上乗せ決定手段340、実ゲーム数カウンタ350、サブ遊技カウンタ355、サブ恩恵テーブル360、サブ恩恵種別決定手段365、及び恩恵許可手段370の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
なお、特殊遊技状態移行決定手段330、上乗せ決定手段340はメイン制御部200に配置してもよい。
以上の構成をもって、サブ制御部300は、メイン制御部200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
受信手段310は、送信手段290からの信号を受信するものである。
受信手段310は、少なくとも役抽選手段210による役抽選の結果に係る情報、ストップスイッチ50の押し順に係る情報、及び遊技状態に係る情報を送信手段290から受信する。
報知演出手段320は、特殊遊技状態であるART状態における報知演出を制御するものである。具体的には、所定ゲーム数のAT状態を制御するものである。
上述のとおり、ART状態は、通常遊技状態よりもリプレイ役の当選の確率が高いRT状態であるとともに、所定の押し順役(押し順リプレイ、押し順ベル)に当選すると、ストップスイッチ50の正解の押し順を報知するいわゆる押し順ナビが実行されるAT状態でもある。ART状態(AT状態)で実行される報知演出としての押し順ナビは、表示装置84に、ストップスイッチ50の押し順を数字や矢印で示したり、停止操作すべきストップスイッチ50の位置を左、中、右などの文字で表示させたり、それらをスピーカー72から音声により指示したり、ストップスイッチ50のボタンの内部に設けた発光体の発光色を変化させて、最初に操作すべきストップスイッチ50を示すことなどにより行われる。
(停止操作順序決定手段325)
停止操作順序決定手段325は、押し順ナビにおいて報知するストップスイッチ50の押し順を決定するものである。
具体的には、停止操作順序決定手段325は、恩恵許可を出す場合には、メイン制御部200に対し恩恵許可を出すための押し順を決定する。この際、後述する恩恵許可の種類の「許可」と「条件付許可」とで割り当てる押し順を変えることができる。
停止操作順序決定手段325が押し順を決定すると、報知演出手段320による押し順ナビにて当該決定された押し順が報知される。
特殊遊技状態移行決定手段330は、所定の役に当選したことを契機に遊技状態をART状態へ移行するか否かの決定を行うものである。具体的には、特殊遊技状態移行決定手段330は、ART状態への移行契機となる抽選(AT抽選)を行い、当該抽選に当選することでART状態への移行を決定する。
ここで、AT抽選に当選すると、まず演出状態がAT状態に移行する。そして、遊技状態がRT1状態に滞在中に、RT2移行図柄が停止表示されたことを契機に、RT2状態へ移行すると、特殊遊技状態としてのART状態が発生するようになっている。
上乗せ決定手段340は、特殊遊技状態としてのART状態のゲーム数に上乗せするゲーム数を決定するものである。上乗せ決定手段340は、ART状態において、役抽選でチェリー役などのレア役に当選するとともに、当該当選を契機にフリーズ演出又はリール演出が発生すると、抽選(上乗せ抽選)を行い上乗せゲーム数を決定する。そして、決定された上乗せゲーム数を報知演出手段320が有するART状態のゲーム数を管理するゲーム数カウンタ(図示せず)に加算する。
実ゲーム数カウンタ350は、所定の契機からのゲーム数をカウントするためにサブ制御部300が備える手段である。ここで、「所定の契機」とは上述のとおり、特殊遊技状態から通常遊技状態に移行した時をいう。
実ゲーム数カウンタ350は、ART状態の遊技開始時又は終了時にカウンタをリセットし、通常遊技状態に移行した後、スタートスイッチ40の操作を契機として1回分のゲーム回数に相当する値(例えば、1)が加算されるインクリメント更新を実行する。
実ゲーム数カウンタ350は、メイン遊技カウンタ270及びサブ遊技カウンタ355とは独立して、ゲーム数をカウントする。
サブ遊技カウンタ355は、所定の契機からのゲーム数をカウントするためサブ制御部300が備える手段である。また、サブ遊技カウンタ355は、ストップスイッチ50に対して予め定められた操作態様とは異なる操作が行われた場合、当該ゲームのゲーム数のカウントを行わない。このゲーム数のカウントを行わない状態をペナルティ状態という。なお、予め定められた操作態様とは異なる操作が行われた遊技から複数ゲームに渡りペナルティ状態を設けてもよい(他の実施の形態に同じ)。ここで、「所定の契機」とは上述のとおりである。
サブ遊技カウンタ355は、メイン遊技カウンタ270及び実ゲーム数カウンタ350とは独立して、ゲーム数をカウントする。
サブ恩恵テーブル360は、通常遊技状態におけるゲーム数に対応する恩恵種別を規定したものである。このサブ恩恵テーブル360は、メイン恩恵テーブル275と同じ恩恵種別が規定されている(図4参照)。
(サブ恩恵種別決定手段365)
サブ恩恵種別決定手段365は、実ゲーム数カウンタ350のカウント値とサブ恩恵テーブル360とを比較して、あるいは、サブ遊技カウンタ355のカウント値とサブ恩恵テーブル360とを比較して、サブ制御部300において恩恵の種別を決定するものである。
恩恵許可手段370は、実ゲーム数カウンタ350のカウント値に基づいてサブ恩恵種別決定手段365が決定した恩恵と、サブ遊技カウンタ355のカウント値に基づいてサブ恩恵種別決定手段365が決定した恩恵とを比較して、恩恵の実行を許可するか否かを決定するものである。
次に、図5を用いて遊技状態について説明する。
遊技状態は、メイン制御部200により管理され、図5に示すように、大別すると「通常遊技状態」、「RT状態」がある。また、「通常遊技状態」には「ノーマル状態」と、当該「ノーマル状態」から移行可能な「RT1状態」が含まれている。
ここで「RT」は、いわゆる「リプレイタイム」の略語であり、「RT状態」に移行すると、リプレイ役に当選する抽選確率、すなわち再遊技を行う確率が高くなる。
「ノーマル状態」から「RT1状態」には、ベルこぼし図柄を停止表示させた時に移行する。ここで「ベルこぼし図柄」とは、左第一停止が不正解の押し順ベルに当選し、押し順「不正解」(ストップスイッチ50を左第一停止で操作)した際に停止表示される図柄である。ノーマル状態では押し順ナビが実行されず、遊技者はストップスイッチ50を左第一停止で操作している。そのため、押し順ベル当選時にはベルこぼし図柄が停止表示され、「RT1状態」に移行する。
(遊技機10の作動)
図6に示すフローチャートに基づいて、メイン制御部200が1回の遊技毎に実行する処理について説明する。
ステップ103において、リール制御手段220により、回転リール62の回転変動処理が行われる。回転リール62が所定の回転速度に達すると、次のステップ104に進む。
図7に示すフローチャートに基づいて、サブ制御部300における恩恵の決定及び許可を出す処理について説明する。
ステップ200において、特殊遊技状態移行決定手段330におけるAT抽選に当選しているか否かの判定が行われる。ここで、AT抽選に当選していると判定された場合、次のステップ201に進む。一方、AT抽選に当選していないと判定された場合、ステップ212に進む。
ステップ202において、サブ遊技カウンタ355の停止処理が行われる。そして次のステップ203に進む。
なお、本実施の形態では役抽選の当選役にボーナス役が含まれていないが、ボーナス役を有する場合には、恩恵実行許可を可能な当選役から当該ボーナス役が除外されることになる。
ステップ205において、サブ制御部300における恩恵種別の確定処理が行われる。詳細は後述する。そして次のステップ206に進む。
ステップ207において、ペナルティ状態であるか否かが判定される。ペナルティ状態と判定された場合、当該処理は終了する。一方、ペナルティ状態ではないと判定された場合、次のステップ208に進む。
ステップ213において、サブ遊技カウンタ355のカウント値に1回分のゲーム回数に相当する値である「1」を加算する。そして当該処理は終了する。
図8に示すフローチャートに基づいて、ステップ205におけるサブ制御部300の恩恵確定処理について説明する。
ステップ220において、サブ恩恵種別決定手段365により実ゲーム数カウンタ350のカウント値とサブ恩恵テーブル360とを比較して当該ゲーム数に対応する恩恵(この図において「恩恵A」とする。)を決定する。そして次のステップ221に進む。
ステップ223において、サブ制御部300の恩恵として、実ゲーム数カウンタ350に基づく恩恵Aを設定し確定させる。そして当該処理は終了する。
ステップ225において、サブ制御部300の恩恵として、サブ遊技カウンタ355に基づく恩恵Bを設定し確定させる。そして当該処理は終了する。
ステップ226において、サブ制御部300の恩恵が「恩恵なし」であることを確定させる。そして当該処理は終了する。
図9に示すフローチャートに基づいて、メイン制御部200における恩恵の決定処理について説明する。
ステップ300において、メイン制御部200の遊技状態が通常遊技状態か否かが判定される。通常遊技状態であると判定された場合、次のステップ301に進む。通常遊技状態ではないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップ303において、メイン制御部200における恩恵種別の確定処理が行われる。詳細は後述する。そして当該処理は終了する
ステップ304において、メイン遊技カウンタ270のカウント値に1回分のゲーム回数に相当する値である「1」を加算する。そして当該処理は終了する。
ステップ309において、当選しているRT2移行図柄を含む押し順リプレイに対して、遊技者が押し順ナビどおりにストップスイッチ50を操作したことを確認の上、RT2移行図柄を有効ライン86に停止表示させるとともに、メイン制御部200の遊技状態をART状態(RT2状態)に移行させる。そして当該処理は終了する。
図10に示すフローチャートに基づいて、ステップ303におけるメイン制御部200の恩恵確定処理について説明する。
ステップ320において、メイン恩恵種別決定手段280によりメイン遊技カウンタ270のカウント値とメイン恩恵テーブル275が有する恩恵テーブルとを比較して当該ゲーム数に対応する恩恵種別(この図において「恩恵C」とする。)を決定する。そして次のステップ321に進む。
ステップ322において、恩恵実行の許可が「条件付許可」であるか否かが判定される。「条件付許可」ではないと判定された場合には次のステップ323に進む。一方、「条件付許可」であると判定された場合にはステップ324に進む。
一方、ステップ324において、メイン制御部200の恩恵として、恩恵Cの1つ前の恩恵を設定し確定させる。そして当該処理は終了する。
図11に基づいて、サブ制御部300及びメイン制御部200において恩恵の確定及びART開始までの流れの一例を紹介する。図11では、実ゲーム数が638ゲームから651ゲームを例示している。ここで、図4の恩恵テーブルに照らせば、640ゲームまでは「恩恵1」が、641ゲームからは「恩恵2」が付与されるように形成されている。
642ゲームから647ゲームにかけて、サブ制御部300からメイン制御部200に向けて恩恵実行許可が出される。
そして、恩恵実行許可として、停止操作順序決定手段325が決定した押し順について、報知演出手段320による押し順ナビが実行される。なお、役抽選においてRT2移行図柄を含む押し順リプレイに当選していた場合には恩恵実行許可は行われない。
これにより、ART状態での遊技が開始される。また、ART状態において、実行が許可された恩恵が実行される。
なお、上述のとおり、恩恵実行許可の実行は1回でもART起動指示が出るまで複数回実行してもよい。また、一旦、恩恵の種別を確定する指示のみを報知しておき、次遊技以降に恩恵を許可するかしないかを報知するようにしてもよい。
第2の実施の形態では、遊技状態としてART準備状態が設けられており、当該ART準備状態に移行した際にメイン制御部200の恩恵が確定するように形成されている。以下、第1の実施の形態との相違点について説明する。
メイン遊技カウンタ270は、所定の契機からのゲーム数をカウントするためにメイン制御部200が備える手段である。本実施の形態において、「所定の契機」とは特殊遊技状態から通常遊技状態に移行した時をいう。
メイン遊技カウンタ270は、ART状態の遊技開始時又は終了時にカウンタをリセットし、通常遊技状態に移行した後、スタートスイッチ40の操作を契機として1回分のゲーム回数に相当する値(例えば、1)が加算されるインクリメント更新を実行する。そして、メイン遊技カウンタ270は、サブ制御部300より恩恵実行許可前のART起動指示を受けた際、すなわち、遊技状態が通常遊技状態(RT1状態)からART準備状態(RT2状態)に移行した際にカウントを停止する。
恩恵決定手段285は、報知演出手段320による押し順ナビに対するストップスイッチ50の押し順から、恩恵としてのリール演出を実行するか否かを決定するものである。
次に、図12を用いて遊技状態について説明する。
遊技状態は、メイン制御部200により管理され、図12に示すように、「通常遊技状態」、「ART準備状態」、「RT状態」がある。
「RT」は、いわゆる「リプレイタイム」の略語であり、「RT状態」に移行すると、リプレイ役に当選する抽選確率、すなわち再遊技を行う確率が高くなる。
「ノーマル状態」から「RT1状態」には、ベルこぼし図柄を停止表示させた時に移行する。ここで「ベルこぼし図柄」とは、左第一停止が不正解の押し順ベルに当選し、押し「不正解」(ストップスイッチ50を左第一停止で操作)した際に停止表示される図柄である。ノーマル状態では押し順ナビが実行されず、遊技者はストップスイッチ50を左第一停止で操作している。そのため、押し順ベル当選時にはベルこぼし図柄が停止表示され、「RT1状態」に移行する。
図13に基づいて、サブ制御部300及びメイン制御部200において恩恵の確定及びART開始までの流れの一例を紹介する。図13では、実ゲーム数が636ゲームから649ゲームを例示している。ここで、図4の恩恵テーブルに照らせば、640ゲームまでは「恩恵1」が、641ゲームからは「恩恵2」が付与されるように形成されている。
643ゲームから646ゲームにかけて、サブ制御部300からメイン制御部200に向けて恩恵実行許可が出される。
そして、恩恵実行許可として、停止操作順序決定手段325が決定した押し順について、報知演出手段320による押し順ナビが実行される。なお、役抽選においてRT2移行図柄又はRT3移行図柄を含む押し順リプレイに当選していた場合には恩恵実行許可は行われない。
本実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果を達成することができる。
第3の実施の形態の遊技機10では、RT状態の移行管理によらず、AT状態の移行管理により遊技者にとって有利な状態である特殊遊技状態を制御している。本実施の形態では、AT状態が「特殊遊技状態」に相当する。以下、第1の実施の形態との相違点について説明する。
本実施の形態に係る遊技機10では、役として小役とリプレイ役に加えてボーナス移行役が設けられている。また、遊技状態として、メイン通常状態(RT0状態)と、このメイン通常状態(RT0状態)において役抽選手段210の役抽選によりボーナス移行役(CBB)に当選したにもかかわらず当該ボーナス移行役に係る図柄61が有効ライン86上に停止しなかった場合に、メイン通常状態(RT0状態)から移行するボーナス内部状態(RT1状態)と、このボーナス内部状態(RT1状態)においてボーナス移行役に係る図柄61が有効ライン86上に停止した場合に移行し、メイン通常状態(RT0状態)よりも遊技者へ付与される利益がより大きくなり得るボーナス状態(CBB状態)とが設けられている(図14(A)参照)。
役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための抽選テーブルを、主な分類として通常状態用、ボーナス内部状態用、及びボーナス状態用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御部200の「ROM」上に記憶されている。
(遊技制御手段250)
遊技制御手段250は、図示はしないが、通常遊技制御手段251及びRT制御手段252に代えて通常制御手段254、ボーナス内部制御手段255、及びボーナス制御手段256の各手段を有している。
恩恵決定手段285は、報知演出手段320による押し順ナビに対するストップスイッチ50の押し順から、恩恵としてのリール演出を実行するか否かを決定するとともに、遊技状態をAT状態にすることを決定するものである。
停止操作順序決定手段325は、押し順ナビにおいて報知するストップスイッチ50の押し順を決定するものである。
具体的には、停止操作順序決定手段325は、恩恵許可を出す場合には、メイン制御部200に対し恩恵許可を出すための押し順を決定する。この際、恩恵許可の種類の「許可」と「条件付許可」とで割り当てる押し順を変えることができる。
また、停止操作順序決定手段325は、恩恵許可を出すための押し順に加え、メイン制御部200に対しAT起動指示を出すための押し順を決定する。
特殊遊技状態移行決定手段330は、所定の役に当選したことを契機に遊技状態をAT状態へ移行するか否かの決定を行うものである。具体的には、特殊遊技状態移行決定手段330は、AT状態への移行契機となる抽選(AT抽選)を行い、当該抽選に当選することでAT状態への移行を決定する。
ここで、AT抽選に当選すると、まず演出状態がAT状態に移行する。そして、AT状態に移行したことを後述するAT起動指示によりサブ制御部300からメイン制御部200に伝達することにより、特殊遊技状態としてのAT状態が発生するようになっている。
メイン遊技カウンタ270、実ゲーム数カウンタ350及びサブ遊技カウンタ355については、AT状態の遊技開始時又は終了時にカウンタをリセットする。
メイン恩恵テーブル275及びサブ恩恵テーブル360における「恩恵」とは、特殊遊技状態であるAT状態において遊技者に対して付与される特典である。
図14(A)に示すように、メイン制御部200における遊技状態には、メイン通常状態(RT0状態)と、ボーナス内部状態(RT1状態)と、ボーナス状態(CBB状態)とがある。
メイン通常状態(RT0状態)は、通常制御手段254により制御される通常状態が行われる遊技状態である。メイン通常状態(RT0状態)において役抽選手段210による役抽選によりボーナス移行役(CBB)に当選した場合に、通常状態からボーナス内部状態(RT1状態)に移行する。なお、このボーナス内部状態(RT1状態)では、メイン通常状態(RT0状態)よりも再遊技の抽選確率が高い状態となっている。
ボーナス状態(CBB状態)においては、賭け数が2枚に変更されるとともに、所定枚数、例えば26枚の払出がされた場合に通常状態に移行する。
図14(B)に示すように、サブ制御部300における演出状態には、通常遊技状態と、AT準備状態と、AT状態とがある。なお、本実施の形態において、請求項の「通常遊技状態」はサブ制御部300の「通常遊技状態」を指す。同様に、「特殊遊技状態」はサブ制御部300の「AT状態」を指す。
通常遊技状態では、原則、押し順ナビが実行されない状態である。通常遊技状態において、特殊遊技状態移行決定手段330によるAT抽選に当選すると、通常遊技状態からAT準備状態に移行する。このAT準備状態は、サブ制御部300からメイン制御部200に対して恩恵確定処理や恩恵実行許可が出される状態となっている。ここで、AT準備状態において、サブ制御部300からメイン制御部200に対してAT起動指示が出される。そして、メイン制御部200においてサブ制御部300の演出状態がAT状態であることを認識することにより、遊技状態としての「AT状態」となる。
このAT状態において、所定のゲーム数を消化すると通常遊技状態に移行する。
本実施の形態のサブ制御部300における恩恵の決定及び許可フローは、図9に示した第1の実施の形態のものと同じである。
ただし、ステップ210においては、「ART起動指示」に代えて「AT起動指示」が出される。このAT起動指示においては、特定の押し順リプレイに当選した際に、遊技状態をAT状態に移行可能な押し順が押し順ナビにより報知される。
本実施の形態のメイン制御部200における恩恵の決定フローは、図7に示した第1の実施の形態のものと同じである。
ただし、ステップ309においては、「メインの遊技状態をART状態へ」移行させる代わりに、「メインの遊技状態をAT状態へ」移行させる処理が実行される。すなわち、遊技者が押し順ナビどおりにストップスイッチ50を操作したことを確認の上、メイン制御部200の遊技状態をAT状態に移行させる。
図15に基づいて、サブ制御部300及びメイン制御部200において恩恵の確定及びAT開始までの流れの一例を紹介する。図15では、実ゲーム数が638ゲームから651ゲームを例示している。ここで、図4の恩恵テーブルに照らせば、640ゲームまでは「恩恵1」が、641ゲームからは「恩恵2」が付与されるように形成されている。
642ゲームから646ゲームにかけて、サブ制御部300からメイン制御部200に向けて恩恵実行許可が出される。
そして、恩恵実行許可として、停止操作順序決定手段325が決定した押し順について、報知演出手段320による押し順ナビが実行される。
第3の実施の形態では、恩恵実行許可とAT起動指示とを2回に分けて実行していたが、第4の実施の形態は、恩恵実行許可とAT起動指示とを同時に行うように形成されている。また、以下、第3の実施の形態との相違点について説明する。
恩恵決定手段285は、報知演出手段320による押し順ナビに対するストップスイッチ50の押し順から、恩恵としてのリール演出を実行するか否かを決定するとともに、遊技状態をAT状態にすることを決定するものである。
また、ストップスイッチ50の6通りある押し順には、AT起動指示に対応するものが割り当てられており、恩恵決定手段285は、恩恵実行許可と同時に、または単独でAT起動指示が出ていると判定した時は、メイン制御部200の状態をAT状態にすることを決定する。
停止操作順序決定手段325は、押し順ナビにおいて報知するストップスイッチ50の押し順を決定するものである。
具体的には、停止操作順序決定手段325は、メイン制御部200に対し恩恵許可を出すための押し順とメイン制御部200に対しAT起動指示を出すための押し順とを決定する。この際、恩恵許可の種類の「許可」と「条件付許可」については、必ずAT起動指示が出るように形成されている。
サブ制御部300における演出状態は、通常遊技状態とAT状態とからなる。すなわち、図14(B)に示すAT準備状態が設けられていない。なお、本実施の形態において、請求項の「通常遊技状態」はサブ制御部300の「通常遊技状態」を指す。同様に、「特殊遊技状態」はサブ制御部300の「AT状態」を指す。
通常遊技状態では、原則、押し順ナビが実行されない状態である。通常遊技状態において、特殊遊技状態移行決定手段330によるAT抽選に当選すると、通常遊技状態からAT状態に移行する。ここで、サブ制御部300からメイン制御部200に対してAT起動指示が出される。そして、メイン制御部200においてサブ制御部300の演出状態がAT状態であることを認識することにより、遊技状態としての「AT状態」となる。
このAT状態において、所定のゲーム数を消化すると通常遊技状態に移行する。
図16に示すフローチャートに基づいて、サブ制御部300における恩恵の決定及び許可を出す処理について説明する。
ステップ400において、特殊遊技状態移行決定手段330におけるAT抽選に当選しているか否かの判定が行われる。ここで、AT抽選に当選していると判定された場合、次のステップ401に進む。一方、AT抽選に当選していないと判定された場合、ステップ407に進む。
ここで、恩恵実行許可が不可能な当選役としては、例えばボーナス役(CBB)が含まれる。
ステップ402において、サブ制御部300における恩恵種別の確定処理が行われる。詳細は上述した図8のフローのとおりである。そして次のステップ403に進む。
ステップ404において、ペナルティ状態であるか否かが判定される。ペナルティ状態と判定された場合、ステップ406に進む。一方、ペナルティ状態ではないと判定された場合、次のステップ405に進む。
ステップ408において、サブ遊技カウンタ355のカウント値に1回分のゲーム回数に相当する値である「1」を加算する。そして次のステップ409に進む。
(メイン制御部200における恩恵の決定フロー)
図17に示すフローチャートに基づいて、メイン制御部200における恩恵の決定処理について説明する。
ステップ502において、メイン制御部200における恩恵種別の確定処理が行われる。詳細は上述した図10のフローのとおりである。そして次のステップ503に進む。
ステップ506において、メイン制御部200の状態をAT状態に移行させる。そして当該処理は終了する。
図18に基づいて、サブ制御部300及びメイン制御部200において恩恵の確定及びAT開始までの流れの一例を紹介する。図18では、実ゲーム数が638ゲームから651ゲームを例示している。ここで、図4の恩恵テーブルに照らせば、640ゲームまでは「恩恵1」が、641ゲームからは「恩恵2」が付与されるように形成されている。
642ゲームにおいて、サブ制御部300からメイン制御部200に向けて恩恵実行許可及びAT起動指示が出される。
そして、停止操作順序決定手段325が決定した押し順について、報知演出手段320による押し順ナビが実行される。
本実施の形態のようにAT準備状態を設けない場合であっても、メイン制御部200がAT起動指示を受けた段階でAT遊技を開始するように形成することにより、AT状態への移行ゲームに恩恵に基づくリール演出を実行することができる。
第5の実施の形態では、サブ制御部300の恩恵確定処理が第1の実施の形態から第4の実施の形態の処理と異なるものである。具体的には、メイン遊技カウンタ270のカウント値に基づいてサブ恩恵種別決定手段365が決定した恩恵と、サブ遊技カウンタ355のカウント値に基づいてサブ恩恵種別決定手段365が決定した恩恵とを比較して、恩恵の実行を許可するか否かを決定するものである。
以下、第1から第4の実施の形態との相違点について説明する。
送信手段290は、サブ制御部300へ信号を送信するためのものである。
送信手段290は、少なくとも役抽選手段210による役抽選の結果に係る情報、ストップスイッチ50の押し順に係る情報、遊技状態に係る情報、及びメイン遊技カウンタ270のカウント値に係る情報を受信手段310に送信する。
サブ制御部300は、受信手段310、報知演出手段320、停止操作順序決定手段325、特殊遊技状態移行決定手段330、上乗せ決定手段340、サブ遊技カウンタ355、サブ恩恵テーブル360、サブ恩恵種別決定手段365、及び恩恵許可手段370の各手段を有する。なお、本実施の形態では実ゲーム数カウンタ350は備えていない。
サブ恩恵種別決定手段365は、メイン遊技カウンタ270のカウント値とサブ恩恵テーブル360が有する恩恵テーブルとを比較して、あるいは、サブ遊技カウンタ355のカウント値とサブ恩恵テーブル360が有する恩恵テーブルとを比較して、サブ制御部300において恩恵の種別を決定するものである。
恩恵許可手段370は、メイン制御部200から受信した情報に含まれるメイン遊技カウンタ270のカウント値に基づいてサブ恩恵種別決定手段365が決定した恩恵と、サブ遊技カウンタ355のカウント値に基づいてサブ恩恵種別決定手段365が決定した恩恵とを比較して、恩恵の実行を許可するか否かを決定するものである。
図19に示すフローチャートに基づいて、ステップ205(図7参照)又はステップ402(図16参照)におけるサブ制御部300の恩恵確定処理について説明する。
ステップ240において、受信手段310は、送信手段290から受信した情報に含まれるメイン遊技カウンタ270のカウント値を取得する。そして次のステップ241に進む。
ステップ244において、サブ制御部300の恩恵として、メイン遊技カウンタ270に基づく恩恵Aを設定し確定させる。そして当該処理は終了する。
ステップ246において、サブ制御部300の恩恵として、サブ遊技カウンタ355に基づく恩恵Bを設定し確定させる。そして当該処理は終了する。
ステップ247において、サブ制御部300の恩恵が「恩恵なし」であることを確定させる。そして当該処理は終了する。
第6の実施の形態では、サブ制御部300の恩恵確定処理が第1の実施の形態から第4の実施の形態、並びに第5の実施の形態の処理と異なるものである。具体的には、メイン制御部200から受信した情報に含まれるメイン恩恵種別決定手段280が決定した恩恵と、サブ遊技カウンタ355のカウント値に基づいてサブ恩恵種別決定手段365が決定した恩恵とを比較して、恩恵の実行を許可するか否かを決定するものである。
以下、第1から第5の実施の形態との相違点について説明する。
送信手段290は、サブ制御部300へ信号を送信するためのものである。
送信手段290は、少なくとも役抽選手段210による役抽選の結果に係る情報、ストップスイッチ50の押し順に係る情報、遊技状態に係る情報、及びメイン恩恵種別決定手段280が決定したメイン制御部200の恩恵に係る情報を受信手段310に送信する。
サブ制御部300は、受信手段310、報知演出手段320、停止操作順序決定手段325、特殊遊技状態移行決定手段330、上乗せ決定手段340、サブ遊技カウンタ355、サブ恩恵テーブル360、サブ恩恵種別決定手段365、及び恩恵許可手段370の各手段を有する。なお、本実施の形態では実ゲーム数カウンタ350は備えていない。
(サブ恩恵種別決定手段365)
サブ遊技カウンタ355のカウント値とサブ恩恵テーブル360が有する恩恵テーブルとを比較して、サブ制御部300において恩恵の種別を決定するものである。
恩恵許可手段370は、メイン制御部200から受信した情報に含まれるメイン恩恵種別決定手段280が決定した恩恵と、サブ遊技カウンタ355のカウント値に基づいてサブ恩恵種別決定手段365が決定した恩恵とを比較して、恩恵の実行を許可するか否かを決定するものである。
図20に示すフローチャートに基づいて、ステップ205(図7参照)又はステップ402(図16参照)におけるサブ制御部300の恩恵確定処理について説明する。
ステップ260において、受信手段310は、送信手段290から受信した情報に含まれるメイン恩恵種別決定手段280が決定した恩恵(この図において「恩恵A」とする。)を取得する。そして次のステップ261に進む。
ステップ263において、サブ制御部300の恩恵として、メイン恩恵種別決定手段280が決定した恩恵種別である恩恵Aを設定し確定させる。そして当該処理は終了する。
ステップ265において、サブ制御部300の恩恵として、サブ遊技カウンタ355に基づく恩恵Bを設定し確定させる。そして当該処理は終了する。
ステップ266において、サブ制御部300の恩恵が「恩恵なし」であることを確定させる。そして当該処理は終了する。
第7の実施の形態では、メイン遊技カウンタ270について、いわゆるペナルティ状態におけるカウントを行わないように形成したものである。
以下、第1から第6の実施の形態との相違点について説明する。
メイン遊技カウンタ270は、所定の契機からのゲーム数をカウントするためにメイン制御部200が備える手段である。また、メイン遊技カウンタ270は、ストップスイッチ50に対して予め定められた操作態様とは異なる操作が行われた場合、当該ゲームのゲーム数のカウントを行わない。ここで、メイン制御部200では、押し順ナビに従った操作が行われたのか、押し順ナビを無視した操作が行われたのか、判別がつかない。そこで、本実施の形態では、通常遊技状態においては、左ストップスイッチLを第1停止させることを推奨し、中ストップスイッチC及び右ストップスイッチRの第1停止時にゲーム数のカウントを行わないように形成した。他の実施の形態と同様にゲーム数のカウントを行わない状態をペナルティ状態という。「所定の契機」とは上述のとおり、特殊遊技状態から通常遊技状態に移行した時や、ボーナス状態から通常遊技状態に移行した時をいう。
本実施の形態によれば、メイン制御部200においてもペナルティ状態を把握することが可能となる。特にART状態を備えた遊技機の場合、より有利な恩恵を得るべくRT移行図柄の停止表示を回避してART準備状態からART状態への移行を引き伸ばし、メイン遊技カウンタ270のカウント値を進めるという不正を完全に防ぐことができる。
上述した各実施の形態では、サブ制御部300において恩恵許可手段370によりメイン制御部200に対する恩恵の実行の許可が決定すると、押し順ナビにて恩恵の実行の許可に対応する押し順を報知する。そして、遊技者が押し順ナビのとおりにストップスイッチ50を操作すると、メイン制御部200はメイン遊技カウンタ270のカウント値に基づいて恩恵を確定するように形成されている。
ここで、恩恵許可手段370が恩恵の実行を許可する方法には以下の3つの形態がある。
第1の特徴として、通常遊技状態における実ゲーム数について恩恵テーブルを参照して決定した恩恵と、いわゆるペナルティ状態を除くゲーム数について恩恵テーブルを参照して決定した恩恵とを比較し、恩恵の実行を許可するか否かを決定する点がある。
しかし、第1の特徴のように、メイン制御部200が決定した恩恵をサブ制御部300が許可を出すという形を取る事で、上記の問題を防ぐことができる。
第2の特徴として、メイン制御部200とサブ制御部300の両方に恩恵テーブルを備えているため、メイン制御部200とサブ制御部300が共にゲーム数に対応する恩恵を決定することができる点がある。
本発明は、前記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良なども含むものである。
14 前扉 16 図柄表示窓部
20 上パネル 22 下パネル
24 貯留払出手段 26 メダル受け皿
28 メダル払出口 30 操作部
34 マックスベットスイッチ 36 精算スイッチ
38 メダル投入口 40 スタートスイッチ
50 ストップスイッチ L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 64 左回転リール
66 中回転リール 68 右回転リール
70 演出装置 72 スピーカー
74 上部スピーカー 76 下部スピーカー
78 演出用ランプ 80 上部ランプ
82 下部ランプ 84 表示装置
86 有効ライン 100 制御装置
200 メイン制御部 210 役抽選手段
220 リール制御手段 230 停止図柄判定手段
240 払出制御手段 250 遊技制御手段
251 通常遊技制御手段 252 RT制御手段
260 フリーズ演出制御手段 265 リール演出実行手段
270 メイン遊技カウンタ 275 メイン恩恵テーブル
280 メイン恩恵種別決定手段 285 恩恵決定手段
290 送信手段 300 サブ制御部
310 受信手段 320 報知演出手段
325 停止操作順序決定手段 330 特殊遊技状態移行決定手段
340 上乗せ決定手段 350 実ゲーム数カウンタ
355 サブ遊技カウンタ 360 サブ恩恵テーブル
365 サブ恩恵種別決定手段 370 恩恵許可手段
Claims (6)
- 周囲に複数の図柄が付与された複数の回転リールと、
遊技者の操作により前記回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、遊技者の操作により前記回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
前記スタートスイッチ及び前記ストップスイッチからの操作信号に基づいて、主に遊技を制御するためのメイン制御部と、
前記メイン制御部から受信した情報に基づいて、遊技の進行に応じた演出を制御するためのサブ制御部と、を備えた遊技機において、
遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態より遊技者にとって有利な特殊遊技状態とを有し、
前記メイン制御部は、
所定の契機からのゲーム数をカウントするメイン遊技カウンタと、
所定の契機からのゲーム数に応じてメイン制御部にて実行される複数種類の恩恵が規定されているメイン恩恵テーブルと、
前記メイン遊技カウンタのカウント値と前記メイン恩恵テーブルとを比較して、実行する恩恵種別を決定するメイン恩恵種別決定手段と、を備え、
前記サブ制御部は、
前記特殊遊技状態への移行を決定する特殊遊技状態移行決定手段と、
前記複数のストップスイッチの押し順を遊技者に報知する報知演出手段と、
所定の契機からのゲーム数をカウントする実ゲーム数カウンタと、
所定の契機からのゲーム数であって、前記ストップスイッチに対して予め定められた操作態様とは異なる操作態様が行われた場合、ゲーム数のカウントを行わないサブ遊技カウンタと、
所定の契機からのゲーム数に応じてメイン制御部にて実行される複数種類の恩恵が規定されており、かつ前記メイン恩恵テーブルと同じ内容が規定されているサブ恩恵テーブルと、
前記実ゲーム数カウンタのカウント値又は前記サブ遊技カウンタのカウント値と前記サブ恩恵テーブルとを比較して、恩恵種別を決定する、サブ恩恵種別決定手段と、
前記実ゲーム数カウンタのカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段が決定した恩恵種別と、前記サブ遊技カウンタのカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段が決定した恩恵種別とを比較し、一致する場合には恩恵の実行を許可する恩恵許可手段と、を備え、
前記サブ恩恵種別決定手段は、前記通常遊技状態において前記特殊遊技状態移行決定手段が前記特殊遊技状態への移行を決定した時に前記実ゲーム数カウンタのカウント値に基づく恩恵種別及び前記サブ遊技カウンタのカウント値に基づく恩恵種別を決定し、
前記報知演出手段は、前記恩恵許可手段が恩恵の実行を許可した場合に、恩恵の実行を許可する前記ストップスイッチの操作態様を報知することを特徴とする遊技機。 - 周囲に複数の図柄が付与された複数の回転リールと、
遊技者の操作により前記回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、遊技者の操作により前記回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
前記スタートスイッチ及び前記ストップスイッチからの操作信号に基づいて、主に遊技を制御するためのメイン制御部と、
前記メイン制御部から受信した情報に基づいて、遊技の進行に応じた演出を制御するためのサブ制御部と、を備えた遊技機において、
遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態より遊技者にとって有利な特殊遊技状態とを有し、
前記メイン制御部は、
所定の契機からのゲーム数をカウントするメイン遊技カウンタと、
所定の契機からのゲーム数に応じてメイン制御部にて実行される複数種類の恩恵が規定されているメイン恩恵テーブルと、
前記メイン遊技カウンタのカウント値と前記メイン恩恵テーブルとを比較して、実行する恩恵種別を決定するメイン恩恵種別決定手段と、を備え、
前記サブ制御部は、
前記特殊遊技状態への移行を決定する特殊遊技状態移行決定手段と、
前記複数のストップスイッチの押し順を遊技者に報知する報知演出手段と、
所定の契機からのゲーム数であって、前記ストップスイッチに対して予め定められた操作態様とは異なる操作態様が行われた場合、ゲーム数のカウントを行わないサブ遊技カウンタと、
所定の契機からのゲーム数に応じてメイン制御部にて実行される複数種類の恩恵が規定されており、かつ前記メイン恩恵テーブルと同じ内容が規定されているサブ恩恵テーブルと、
前記メイン遊技カウンタのカウント値又は前記サブ遊技カウンタのカウント値と前記サブ恩恵テーブルとを比較して、恩恵種別を決定する、サブ恩恵種別決定手段と、
前記メイン制御部から受信した情報に含まれるメイン遊技カウンタのカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段が決定した恩恵種別と、前記サブ遊技カウンタのカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段が決定した恩恵種別とを比較し、一致する場合には恩恵の実行を許可する恩恵許可手段と、を備え、
前記サブ恩恵種別決定手段は、前記通常遊技状態において前記特殊遊技状態移行決定手段が前記特殊遊技状態への移行を決定した時に恩恵種別を決定し、
前記報知演出手段は、前記恩恵許可手段が恩恵の実行を許可した場合に、恩恵の実行を許可する前記ストップスイッチの操作態様を報知することを特徴とする遊技機。 - 周囲に複数の図柄が付与された複数の回転リールと、
遊技者の操作により前記回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、遊技者の操作により前記回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
前記スタートスイッチ及び前記ストップスイッチからの操作信号に基づいて、主に遊技を制御するためのメイン制御部と、
前記メイン制御部から受信した情報に基づいて、遊技の進行に応じた演出を制御するためのサブ制御部と、を備えた遊技機において、
遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態より遊技者にとって有利な特殊遊技状態とを有し、
前記メイン制御部は、
所定の契機からのゲーム数をカウントするメイン遊技カウンタと、
所定の契機からのゲーム数に応じてメイン制御部にて実行される複数種類の恩恵が規定されているメイン恩恵テーブルと、
前記メイン遊技カウンタのカウント値と前記メイン恩恵テーブルとを比較して、実行する恩恵種別を決定するメイン恩恵種別決定手段と、を備え、
前記サブ制御部は、
前記特殊遊技状態への移行を決定する特殊遊技状態移行決定手段と、
前記複数のストップスイッチの押し順を遊技者に報知する報知演出手段と、
所定の契機からのゲーム数であって、前記ストップスイッチに対して予め定められた操作態様とは異なる操作態様が行われた場合、ゲーム数のカウントを行わないサブ遊技カウ
ンタと、
所定の契機からのゲーム数に応じてメイン制御部にて実行される複数種類の恩恵が規定されており、かつ前記メイン恩恵テーブルと同じ内容が規定されているサブ恩恵テーブルと、
前記サブ遊技カウンタのカウント値と前記サブ恩恵テーブルとを比較して、恩恵種別を決定する、サブ恩恵種別決定手段と、
前記メイン制御部から受信した情報に含まれる前記メイン恩恵種別決定手段が決定した恩恵種別と、前記サブ遊技カウンタのカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段が決定した恩恵種別とを比較し、一致する場合には恩恵の実行を許可する恩恵許可手段と、を備え、
前記サブ恩恵種別決定手段は、前記通常遊技状態において前記特殊遊技状態移行決定手段が前記特殊遊技状態への移行を決定した時に恩恵種別を決定し、
前記報知演出手段は、前記恩恵許可手段が恩恵の実行を許可した場合に、恩恵の実行を許可する前記ストップスイッチの操作態様を報知することを特徴とする遊技機。 - 前記恩恵許可手段は、
前記実ゲーム数カウンタのカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段が決定した恩恵種別と、前記サブ遊技カウンタのカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段が決定した恩恵種別とを比較し、一致しない場合には前記サブ遊技カウンタのカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段が決定した恩恵種別の実行を決定することを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 前記恩恵許可手段は、
前記メイン制御部から受信した情報に含まれるメイン遊技カウンタのカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段が決定した恩恵種別と、前記サブ遊技カウンタのカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段が決定した恩恵種別とを比較し、又は前記メイン制御部から受信した情報に含まれる前記メイン恩恵種別決定手段が決定した恩恵種別と、前記サブ遊技カウンタのカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段が決定した恩恵種別とを比較し、一致しない場合には前記サブ遊技カウンタのカウント値に基づいて前記サブ恩恵種別決定手段が決定した恩恵種別の実行を決定することを特徴とする請求項2又は3記載の遊技機。 - 前記メイン遊技カウンタは、前記ストップスイッチに対して予め定められた操作態様とは異なる操作態様が行われた場合、ゲーム数のカウントを行わないことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の遊技機。
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