JP5793321B2 - 自動二輪車の始動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車の始動制御装置に関し、例えばアルコール燃料を用いたエンジンを搭載した自動二輪車に用いて好適な自動二輪車の始動制御装置に関する。
一般に、アルコール燃料は、ガソリン燃料と比較して、低温で気化しにくい(難気化性)。特に、低温時にエンジンを始動させようとしても、アルコール燃料の難気化性により、始動不良になるという問題がある。
そこで、従来は、低温始動時のアルコール燃料の難気化性による始動不良を解消するために、燃料の気化を促進するヒータ等の加熱手段を設けた技術が提案されている(引用文献1参照)。
特開平3−253746号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、ヒータ等の加熱手段による燃料の加熱で気化を促すことで低温始動不良を解消しているものの、新たなデバイスとしてのヒータ等の加熱手段を追加することは、エンジンの大型化及び部品点数の増加につながり、コストアップの懸念もあるという問題があった。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、ヒータ等の加熱手段を別途設置する必要がなく、エンジンの部品点数の増加と大型化を抑制することができ、低コスト化を図ることができる自動二輪車の始動制御装置を提供することを目的とする。
[1] 本発明の第1の特徴に係る自動二輪車の始動制御装置は、自動二輪車(12)の燃料タンク(100)と燃料配管を介して接続される燃料噴射装置(102)と、前記燃料配管途中に配置され、前記燃料タンク(100)内の燃料を前記燃料噴射装置(102)に圧送する燃料供給装置(104)とを有する自動二輪車の始動制御装置において、調圧弁(110)と燃料ポンプ(108)とを有し、前記調圧弁(110)は、前記燃料供給装置(104)内で前記燃料ポンプ(108)の吐出孔から余剰燃料を放出する閉回路(122)を形成し、前記燃料ポンプ(108)は、冷間始動の際に前記閉回路(122)に燃料を循環させ、さらに、前記燃料タンク(100)とは別に、前記燃料タンク(100)の外にサブタンク(106)を備え、前記サブタンク(106)内に、前記燃料ポンプ(108)と前記調圧弁(110)が設置されていることを特徴とする。
[2] 本発明の第2の特徴は、第1の特徴に係る自動二輪車の始動制御装置において、さらに、燃料の温度を測定する温度センサ(124)を有し、前記燃料の温度が所定の温度に達していない間はエンジンの始動を抑制しつつ、前記燃料ポンプ(108)を運転し続けることを特徴とする。
本発明の第3の特徴は、第1又は第2の特徴に係る自動二輪車の始動制御装置において、前記調圧弁(110)の下流側にさらに別の第2調圧弁(128)を有し、前記第2調圧弁(128)は余剰燃料の開放先を前記燃料タンク(100)とされ、前記第2調圧弁(128)から前記燃料タンク(100)への通路(134)途中に、冷間始動の際に前記通路(134)を遮断するバルブ(130)が設けられていることを特徴とする。
本発明の第4の特徴は、第1〜第3のいずれか1つの特徴に係る自動二輪車の始動制御装置において、前記閉回路(122)に燃料を循環させて前記燃料を予熱している状態あるいは予熱が完了した状態を知らせるインジケータ(126)を有することを特徴とする。
本発明の第5の特徴は、第4の特徴に係る自動二輪車の始動制御装置において、前記インジケータ(126)は、燃料の種類を知らせるインジケータを利用して、前記状態を知らせることを特徴とする。
(1) 本発明の第1の特徴によれば、調圧弁からの余剰燃料の放出先を燃料ポンプ近傍としたため、ポンプによる発熱を利用して燃料を温める、すなわち、予熱することができる上に、この燃料をさらに循環させることにより、加熱を促進させて、冷間始動時のアルコール燃料の気化を促し、始動性を向上することができながら、従来のような加熱装置を特別に設ける必要がなく、エンジンの部品点数の増加と大型化を抑制でき、低コスト化の両立も図ることができる。また、サブタンク内に、燃料ポンプと調圧弁を設置するようにしたので、サブタンクという狭い空間内であって、しかも、発熱源である燃料ポンプの近傍で燃料を循環させることができ、昇温効果を高めることができる。冷間始動にかかる時間の短縮につながる。
(2) 本発明の第2の特徴によれば、燃料の温度が所定の温度に達していない間はエンジンの始動を抑制しつつ、燃料ポンプを運転し続けるようにしたので、燃料が気化しやすい温度まで加熱することができ、エンジンの始動性が向上する。
本発明の第3の特徴によれば、第2調圧弁から燃料タンクへの通路途中に、冷間始動の際に該通路を遮断するバルブ設けるようにしたので、通常運転ではバルブを開けて燃料タンクを含めた燃料循環を行い、予熱時は、別体のサブタンク内で循環させることで、昇温後の燃料の劣化を抑制することができる。
本発明の第4の特徴によれば、運転者は、閉回路に燃料を循環させて燃料を予熱している状態であるのか、予熱が完了した状態であるのかを容易に知ることができる。
本発明の第5の特徴によれば、燃料の種類を知らせるインジケータを利用したので、インジケータの数が増えることを抑制することができ、低コスト化を図ることができる。
本実施の形態に係る始動制御装置を備えた自動二輪車の要部を示す側面図である。 第1始動制御装置を示す構成図である。 第2始動制御装置を示す構成図である。 第2始動制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 第3始動制御装置を示す構成図である。 第3始動制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 第4始動制御装置を示す構成図である。 第5始動制御装置を示す構成図である。 第6始動制御装置を示す構成図である。 図10A〜図10Eは燃料の種類を示すインジケータの表示形態を示す説明図である。
以下、本発明に係る自動二輪車の始動制御装置の実施の形態例を図1〜図10Eを参照しながら説明する。
先ず、第1の実施の形態に係る自動二輪車の始動制御装置(以下、第1始動制御装置10Aと記す)が設置される自動二輪車12について図1を参照しながら説明する。なお、図1において、各機器、部材の一部分が切り欠かれ、本実施の形態の要部以外の機器、部材、フェンダー、カバー等は省略して図示してある。また、図1において、矢印FRは車両前方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
自動二輪車12は、第1始動制御装置10Aのほか、車体フレーム14と、前輪16と、後輪18と、パワーユニット20と、コントローラ22(ECU:エンジン・コントロール・ユニット)とを有する。
車体フレーム14は、ヘッドパイプ24と、ヘッドパイプ24から斜め下向き後方に延出し、自動二輪車12の前後方向に配向する1本のメインフレーム26と、メインフレーム26の後端から下方に延出するセンターフレーム28と、ヘッドパイプ24から下方に延びるダウンフレーム30と、メインフレーム26から斜め上方後方に延出する左右一対のシートステー32と、センターフレーム28の下端近くとシートステー32を結ぶ左右一対のミッドフレーム34と、ダウンフレーム30とメインフレーム26とを結ぶ補強フレーム36とを備えている。
前輪16は、フロントフォーク38によって軸支されている。このフロントフォーク38は、ヘッドパイプ24の中に設けられたステアリングステム(図示せず)とトップブリッジ40とボトムブリッジ42とによって操向可能に支持されている。トップブリッジ40には操向ハンドル44が連結され、トップブリッジ40の前側には、メータ装置46が取り付けられている。トップブリッジ40とボトムブリッジ42には、カウル48によって覆われたヘッドライト50が取り付けられている。シートステー32上にはシート52が取り付けられている。
センターフレーム28の後部には、後輪18を軸支するスイングアーム54が取り付けられている。すなわち、スイングアーム54の前端側が、センターフレーム28に設けられたピボットブラケット56に、車幅方向のピボット軸58によって枢支されている。スイングアーム54はリアクッション60によってピボット軸58回りに上下揺動可能に支持されている。
パワーユニット20は、前部の内燃機関62と、そのクランクケース64内に設けられた後部の図示しない動力伝達機構とから構成される。内燃機関62は、単気筒の4ストロークサイクル内燃機関で、そのシリンダ部66が、クランクケース64の前部から上方に、やや前傾して突出して設けられている。すなわち、クランクケース64は、いわゆるパワーユニットケースを構成する。
パワーユニット20は、補強フレーム36に吊り下げ支持されると共に、ダウンフレーム30に設けられた前方ブラケット68と、センターフレーム28に設けられた後方ブラケット70とによって前後を支持され、内燃機関62のクランク軸72を車幅方向に配向して自動二輪車12に設置される。
パワーユニット20の動力は、クランク軸72から図示しない動力伝達機構のクラッチ、減速機構等を介して、クランクケース64の後部左側面から突出する出力軸74で取り出され、出力軸74に取り付けられた後輪駆動スプロケット76、後輪駆動用チェーン78、後輪18に取り付けられた後輪従動スプロケット80を介して、後輪18に伝達される。
メインフレーム26には、パワーユニット20の上方に位置して、燃料タンク100が跨るように取り付けられている。
そして、第1始動制御装置10Aは、図1及び図2に示すように、燃料タンク100と燃料配管を介して接続された燃料噴射装置102と、燃料配管途中に配置され、燃料タンク100内の燃料を燃料噴射装置102に圧送する燃料供給装置104とを有する。特に、燃料供給装置104は、図2に示すように、燃料タンク100に対する補助としてのサブタンク106と、該サブタンク106内に設置された燃料ポンプ108及び調圧弁110とを有する。燃料噴射装置102及び燃料ポンプ108はコントローラ22によって制御される。
燃料ポンプ108には、燃料タンク100から燃料ポンプ108内に燃料を供給するための燃料通路となる燃料フィード配管112と、燃料ポンプ108から余剰の燃料又はベーパを燃料タンク100に戻す燃料ブリーザ配管114と、燃料ポンプ108で加圧され吐出された燃料の燃料通路となる燃料吐出配管116とが接続されている。燃料フィード配管112の途中にプレフィルタ118が設置されている。
燃料ポンプ108は、サブタンク106内の燃料を一次フィルタ120を介して導入するように構成されている。従って、燃料ポンプ108には、燃料フィード配管112を通じての燃料タンク100からの燃料とサブタンク106内からの燃料が供給されるようになっている。
調圧弁110は、燃料ポンプ108の吐出孔に設置され、燃料ポンプ108から吐出された余剰燃料をサブタンク106内に放出する。調圧弁110からサブタンク106内に放出された燃料は、上述したように、サブタンク106内の一次フィルタ120を介して燃料ポンプ108に戻される。つまり、燃料ポンプ108の吐出孔からの余剰燃料は、調圧弁110、サブタンク106内、一次フィルタ120、燃料ポンプ108という経路(閉回路122)を通じて循環することになる。このとき、燃料は、燃料ポンプ108から発する熱によって温められながら循環することとなる。
このように、第1始動制御装置10Aにおいては、調圧弁110からの余剰燃料の放出先を燃料ポンプ108近傍としたため、燃料ポンプ108による発熱を利用して燃料を温める、すなわち、予熱することができる上に、この燃料をさらに循環させることにより、加熱を促進させて、冷間始動時のアルコール燃料の気化を促し、始動性を向上できながら、従来のような加熱装置を特別に設ける必要がなく、エンジンの部品点数の増加と大型化を抑制でき、低コスト化の両立も図ることができる。
特に、燃料タンク100とは別に、この燃料タンク100の外に、サブタンク106を備え、サブタンク106内に燃料ポンプ108、調圧弁110、一次フィルタ120を設けるようにしたので、サブタンク106という狭い空間内であって、しかも、発熱源である燃料ポンプ108の近傍で燃料を循環させることができ、昇温効果を高めることができる。これは、冷間始動にかかる時間の短縮につながる。
次に、第2の実施の形態に係る始動制御装置(以下、第2始動制御装置10Bと記す)について図3及び図4を参照しながら説明する。
この第2始動制御装置10Bは、上述した第1始動制御装置10Aとほぼ同様の構成を有するが、図3に示すように、燃料ポンプ108内の燃料の温度を検出する温度センサ124を設置した点と、燃料の予熱を示す例えばLED等のインジケータ126を設置した点で異なる。温度センサ124からの検出値はコントローラ22に供給される。コントローラ22は、温度センサ124からの検出値に基づいて、燃料噴射装置102の作動を制御し、さらに、インジケータ126の点滅や点灯等を制御する。
ここで、第2始動制御装置10Bでの動作の一例を図4のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、図4のステップS1において、コントローラ22は、例えば電源ONに基づいて、燃料ポンプ108を駆動する。これによって、燃料タンク100から燃料ポンプ108への燃料の供給が開始される。
ステップS2において、コントローラ22は、燃料の温度が予め設定された温度以上であるか否かを判別する。この判別は、温度センサ124からの検出値が示す温度が予め設定された温度以上であるかどうかで行われる。
燃料の温度が所定の温度未満であれば予熱モードに入り、燃料の温度が所定の温度以上であれば通常運転モードに入る。所定の温度としては、例えばアルコール燃料の引火点等が挙げられる。
予熱モードでは、ステップS3において、燃料噴射装置102の作動等を停止して、エンジンの始動を抑制する。これにより、燃料ポンプ108の吐出孔から吐出された燃料は全て余剰燃料として調圧弁110によってサブタンク106内に放出される。サブタンク106内に放出された燃料は一次フィルタ120を介して燃料ポンプ108に戻される。すなわち、燃料は、上述した閉回路122を通じて循環し、特に、燃料ポンプ108から発する熱によって温められながら循環することとなる。
ステップS4において、コントローラ22は、インジケータ126を例えば点滅表示する。運転者は、インジケータ126の表示を確認することで、現在、予熱モードであること簡単に認識することができる。
ステップS5において、コントローラ22は、燃料の温度が予め設定された温度以上であるか否かを判別する。燃料の温度が依然所定の温度未満であれば、ステップS3以降の処理を繰り返して、サブタンク106内の燃料を温めながら循環させてる。
そして、ステップS5において、燃料の温度が予め設定された温度以上であると判別された段階で、ステップS6に進み、コントローラ22は、燃料噴射装置102等を作動して、エンジン始動の抑制を解除させる。さらに、ステップS7において、コントローラ22は、インジケータ126を例えば点灯表示し、通常運転モードに移行する。運転者は、インジケータ126の表示を確認することで、現在、予熱モードが終了したこと、すなわち、通常運転モードに切り換わったことを簡単に認識することができる。
このように、第2始動制御装置10Bにおいては、燃料の温度を測定する温度センサ124を設けて、所定の温度に達していない間はエンジンの始動を抑制しつつ、燃料ポンプ108を運転し続けるようにしたので、燃料が気化しやすい温度まで加熱され、エンジンの始動性が向上し、始動時間の短縮化を図ることができる。
また、燃料の予熱中あるいは予熱が終了したことを知らせるインジケータ126を設けるようにしたので、運転者は、現在、予熱中か否か、すなわち燃料の加熱状況を容易に知ることができる。
上述の例では、コントローラ22によってインジケータ126の表示を制御するようにしたが、インジケータ126として、所定の温度で変色する温度管理用示温材をサブタンク106に貼着してもよい。インジケータ126の制御系を省略することができ、コスト低減に有利となる。
次に、第3の実施の形態に係る始動制御装置(以下、第3始動制御装置10Cと記す)について図5及び図6を参照しながら説明する。
この第3始動制御装置10Cは、上述した第2始動制御装置10Bとほぼ同様の構成を有するが、第2調圧弁128と、バルブ130と、二次フィルタ132とを有する点で異なる。
第2調圧弁128は、サブタンク106内の調圧弁110の下流側である燃料吐出配管116の途中に設置され、余剰燃料の開放先を燃料タンク100としている。バルブ130は、第2調圧弁128からの余剰燃料の開放通路(リターン通路134)の途中に設置され、冷間始動前の所定期間にわたってリターン通路134を遮断する。
コントローラ22は、温度センサ124からの検出値に基づいて、燃料噴射装置102等の作動並びにインジケータ126の点滅や点灯等を制御し、さらに、バルブ130の開閉を制御する。
ここで、第3始動制御装置10Cでの動作の一例を図6のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、図6のステップS101において、コントローラ22は、例えば電源ONに基づいて、燃料ポンプ108を駆動する。これによって、燃料タンク100から燃料ポンプ108への燃料の供給が開始される。
ステップS102において、コントローラ22は、燃料の温度が予め設定された温度以上であるか否かを判別する。燃料の温度が所定の温度未満であれば予熱モードに入り、燃料の温度が所定の温度以上であれば通常運転モードに入る。
予熱モードでは、ステップS103において、燃料噴射装置102の作動等を停止して、エンジンの始動を抑制する。これにより、燃料ポンプ108の吐出孔から吐出された燃料は全て余剰燃料として調圧弁110によってサブタンク106内に放出される。サブタンク106内に放出された燃料は一次フィルタ120を介して燃料ポンプ108に戻される。すなわち、燃料は、上述した閉回路122を通じて循環し、特に、燃料ポンプ108から発する熱によって温められながら循環することとなる。
ステップS104において、コントローラ22は、バルブ130を閉じて、第2調圧弁128から燃料タンク100へのリターン通路134を遮断する。これによって、燃料は、上述した閉回路122のみを通じて、且つ、温められながら循環することとなる。
ステップS105において、コントローラ22は、インジケータ126を例えば点滅表示する。運転者は、インジケータ126の表示を確認することで、現在、予熱モードであること簡単に認識することができる。
ステップS106において、コントローラ22は、燃料の温度が予め設定された温度以上であるか否かを判別する。燃料の温度が依然所定の温度未満であれば、ステップS103以降の処理を繰り返して、サブタンク106内の燃料を循環させて温める。
そして、ステップS106において、燃料の温度が予め設定された温度以上であると判別された段階で、ステップS107に進み、コントローラ22は、バルブ130を開いて、第2調圧弁128から放出された燃料を燃料タンクに流通させる。その後、ステップS108において、コントローラ22は、燃料噴射装置102等を作動して、エンジンを始動させる。これによって、所定の温度以上に温められた燃料は燃料噴射装置102に供給されると共に、第2調圧弁128及びバルブ130を介して燃料タンク100にも供給される。所定の温度以上に温められたアルコール燃料は、ガソリンと比べて劣化が早いことから、燃料タンク100内のフレッシュな燃料と混合させることで、燃料の劣化を抑制することができる。
ステップS109において、コントローラ22は、インジケータ126を例えば点灯表示し、通常運転モードに移行する。運転者は、インジケータ126の表示を確認することで、現在、予熱モードが終了したこと、すなわち、通常運転モードに切り換わったことを簡単に認識することができる。
このように、第3始動制御装置10Cにおいては、予熱モードでは、バルブ130を閉めてサブタンク106内で燃料を循環させ、通常運転モードでは、バルブ130を開けて燃料を燃料タンク100を含めた経路で循環させるようにしたので、昇温後の燃料(アルコール燃料)の劣化を抑制することができる。
次に、第4の実施の形態に係る始動制御装置(以下、第4始動制御装置10Dと記す)について図7を参照しながら説明する。
この第4始動制御装置10Dは、図7に示すように、燃料タンク100内に燃料ポンプ108及び一次フィルタ120を設置し、燃料タンク100内の燃料を一次フィルタ120を介して燃料ポンプ108に供給する。燃料ポンプ108で加圧された燃料はチェックバルブ136を介して燃料吐出配管116に供給される。燃料吐出配管116には、二次フィルタ132と調圧弁110が設置され、調圧弁110と燃料タンク100間にはリターン通路134が設置される。リターン通路134の開放端は、燃料タンク100内の燃料ポンプ108に向けられており、調圧弁110によって放出された余剰燃料は、リターン通路134を通じて燃料タンク100内に導かれ、燃料ポンプ108に直接吹き掛けられるようになっている。これにより、循環される余剰燃料を予熱することができる。
このように、第4始動制御装置10Dにおいては、燃料タンク100の外に、サブタンク106を設置する必要がなく、燃料タンク100内に燃料ポンプ108及び一次フィルタ120を設置するだけでよいため、従来の構造から小規模の設計変更で済み、小型化及び低コストを実現することができる。
上述した第1始動制御装置10A〜第4始動制御装置10Dにおいて、燃料容量を持つサブタンク106や二次フィルタ132等の燃料通過部分に加熱デバイスを設置してもよい。急速加熱が可能となり、冷間始動にかかる時間の短縮化が可能となる。
ここで、加熱デバイスを用いた代表例を図8及び図9を参照しながら説明する。
先ず、第5の実施の形態に係る始動制御装置(以下、第5始動制御装置10Eと記す)は、図8に示すように、上述した第1始動制御装置10Aとほぼ同様の構成を有するが、燃料容量を持つ燃料通過部分であるサブタンク106に加熱デバイス138を設置した点で異なる。加熱デバイス138はコントローラ22によって制御される。この第5始動制御装置10Eにおいては、閉回路122を循環する燃料を急速加熱することができるため、冷間始動期間の短縮化を図ることができる。
第6の実施の形態に係る始動制御装置(以下、第6始動制御装置10Fと記す)は、図9に示すように、上述した第3始動制御装置10Cとほぼ同様の構成を有するが、燃料容量を持つ燃料通過部分であるサブタンク106と二次フィルタ132にそれぞれ加熱デバイス138を設置した点で異なる。各加熱デバイス138はコントローラ22によって制御される。この第6始動制御装置10Fにおいては、閉回路122を循環する燃料を急速加熱することができ、また、リターン通路134を含めた経路を循環する燃料を急速加熱することができるため、冷間始動期間の短縮化を図ることができる。なお、サブタンク106に対する加熱デバイス138の設置を省略して、二次フィルタ132だけに加熱デバイス138を設置してもよい。
ところで、上述した第2始動制御装置10B等のインジケータ126として、例えばメータ装置46に設置される燃料の種類を示すインジケータを利用してもよい。
燃料の種類を示すインジケータは、2つのランプ(第1ランプ140a及び第2ランプ140b)を有し、通常、3種類の表示形態がある。第1ランプ140a及び第2ランプ140bは例えばLEDにて構成することができる。
第1表示形態は、図10Aに示すように、第1ランプ140a及び第2ランプ140bが共に消灯している形態である。これは、ガソリン燃料のみ、あるいはガソリン燃料とアルコール燃料の混合燃料において、ガソリン燃料の量が多い場合を示す。
第2表示形態は、図10Bに示すように、第1ランプ140aが消灯し、第2ランプ140bが点灯している形態である。これは、ガソリン燃料とアルコール燃料の混合燃料において、アルコール燃料の量が多い場合を示す。
第3表示形態は、図10Cに示すように、第1ランプ140aが点灯し、第2ランプ140bが消灯している形態である。これは、燃料がほとんどアルコール燃料である場合を示す。
そして、新たに予熱モードであることを示す第4表示形態を表示させるようにする。すなわち、第4表示形態は、図10Dに示すように、第1ランプ140a及び第2ランプ140bが共に点滅する形態である。これにより、運転者は予熱モードであることを容易に確認することができる。通常運転モードに切り換わった場合には、図10Eに示すように、第1ランプ140a及び第2ランプ140bが共に点灯させてもよいし、図10A〜図10Cに示すように、燃料の種類に応じて第1表示形態〜第3表示形態にしてもよい。
このように、インジケータ126として、既にメータ装置46に設置された燃料の種類を示すインジケータを利用することで、インジケータの数が増えることを抑制することができ、低コスト化を図ることができる。
なお、本発明に係る自動二輪車の始動制御装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10A〜10F…第1始動制御装置〜第6始動制御装置
12…自動二輪車 22…コントローラ
100…燃料タンク 102…燃料噴射装置
104…燃料供給装置 106…サブタンク
108…燃料ポンプ 110…調圧弁
112…燃料フィード配管 114…燃料ブリーザ配管
116…燃料吐出配管 120…一次フィルタ
122…閉回路 124…温度センサ
126…インジケータ 128…第2調圧弁
130…バルブ 132…二次フィルタ
134…リターン通路 138…加熱デバイス
140a…第1ランプ 140b…第2ランプ

Claims (5)

  1. 自動二輪車(12)の燃料タンク(100)と燃料配管を介して接続される燃料噴射装置(102)と、前記燃料配管途中に配置され、前記燃料タンク(100)内の燃料を前記燃料噴射装置(102)に圧送する燃料供給装置(104)を有する自動二輪車の始動制御装置において、
    調圧弁(110)と燃料ポンプ(108)とを有し、
    前記調圧弁(110)は、前記燃料供給装置(104)内で前記燃料ポンプ(108)の吐出孔から余剰燃料を放出する閉回路(122)を形成し、
    前記燃料ポンプ(108)は、冷間始動の際に前記閉回路(122)に燃料を循環させ
    さらに、前記燃料タンク(100)とは別に、前記燃料タンク(100)の外にサブタンク(106)を備え、
    前記サブタンク(106)内に、前記燃料ポンプ(108)と前記調圧弁(110)が設置されていることを特徴とする自動二輪車の始動制御装置。
  2. 請求項1記載の自動二輪車の始動制御装置において、
    さらに、燃料の温度を測定する温度センサ(124)を有し、
    前記燃料の温度が所定の温度に達していない間はエンジンの始動を抑制しつつ、前記燃料ポンプ(108)を運転し続けることを特徴とする自動二輪車の始動制御装置。
  3. 請求項1又は2記載の自動二輪車の始動制御装置において、
    前記調圧弁(110)の下流側にさらに別の第2調圧弁(128)を有し、
    前記第2調圧弁(128)は余剰燃料の開放先を前記燃料タンク(100)とされ、
    前記第2調圧弁(128)から前記燃料タンク(100)への通路(134)途中に、冷間始動の際に前記通路(134)を遮断するバルブ(130)が設けられていることを特徴とする自動二輪車の始動制御装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の自動二輪車の始動制御装置において、
    前記閉回路(122)に燃料を循環させて前記燃料を予熱している状態あるいは予熱が完了した状態を知らせるインジケータ(126)を有することを特徴とする自動二輪車の始動制御装置。
  5. 請求項記載の自動二輪車の始動制御装置において、
    前記インジケータ(126)は、燃料の種類を知らせるインジケータを利用して、前記状態を知らせることを特徴とする自動二輪車の始動制御装置。
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