JP5789761B2 - 始動補助部材付高圧放電ランプ - Google Patents
始動補助部材付高圧放電ランプ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5789761B2 JP5789761B2 JP2012262258A JP2012262258A JP5789761B2 JP 5789761 B2 JP5789761 B2 JP 5789761B2 JP 2012262258 A JP2012262258 A JP 2012262258A JP 2012262258 A JP2012262258 A JP 2012262258A JP 5789761 B2 JP5789761 B2 JP 5789761B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dielectric member
- discharge lamp
- pressure discharge
- fixing agent
- dielectric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Description
高圧放電ランプは、放電空間を内包する略球状の発光部に対し、一対の封止部が連設された、石英ガラス製の外囲器を有する。各封止部の内部には、金属箔の長手方向両端部に、放電電極と外部リード線が設けられている。
始動補助部材として近接導体と誘電体部材とを用いる上述の構成では、始動時に外部リード線に電圧を印加することで、一対の放電電極間で生じる放電に先立ち、近接導体の他端部と誘電体部材表面との接触点近傍でコロナ放電(電子放出)が生じる。このコロナ放電によって発生する紫外線(UV)が照射され、放電電極の表面では、光電効果により電子(光電子)が放出される。これにより、放電開始が促され、放電開始電圧の低減が図られるものである。
特に、誘電体部材は、コロナ放電に伴って発生する紫外線が発光部内の放電電極に好適に照射されるように、発光部に近い位置に固定することが望まれるが、このような位置は点灯時に高温に曝される部位である。そのため、点灯、消灯を繰り返すことで経時劣化により、誘電体部材と固着剤とが剥離することが危惧される。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、従来に比べて耐久性に優れる始動補助部材付高圧放電ランプの提供を目的とする。
本発明は、従来に比べて耐久性に優れる始動補助部材付高圧放電ランプの提供を目的とする。
本発明の第1態様である始動補助部材付高圧放電ランプは、発光部に長尺状の第一封止部および第二封止部が連設された高圧放電ランプと、当該高圧放電ランプの始動補助部材とを備える始動補助部材付高圧放電ランプであって、前記始動補助部材は、前記第一封止部よりも高い比誘電率を有する材料からなる、前記第一封止部に外嵌された筒状の誘電体部材と、一端部が、前記第二封止部に封止されている放電電極に電気的に接続され、他端部が、前記誘電体部材に近接配置された金属線とを有し、前記誘電体部材は、前記外嵌状態で固着剤を介して前記第一封止部に固定され、前記誘電体部材において前記固着剤が付着する領域には、前記固着剤との接着面積を増大させる増大部が設けられている。
上記本発明の第2態様の構成によれば、金属線の他端部と誘電体部材との間でコロナ放電に伴い発生する紫外線が、発光部側では固着剤により遮蔽されにくい。その結果、光電効果による電子放出が、放電電極においてより促進される。
また、本発明の第4態様は第3態様において、前記切り欠きは、前記誘電体部材の軸と直交する方向から見た形状が矩形状であるよう構成してもよい。
また、本発明の第5態様は第4態様において、前記切り欠きは複数個あり、前記端面の複数箇所から軸方向中央部に向けて設けられているよう構成してもよい。
また、本発明の第6態様は第3態様において、前記切り欠きは、前記端面から他方の開口端部の端面まで設けられているよう構成してもよい。
上記本発明の第7態様の構成によれば、誘電体部材が第一封止部に外嵌された状態においてテーパに固着剤が付着することで、誘電体部材と固着剤との接着面積が広くなり、経時劣化による剥離に対して高い耐久性が得られる。
上記本発明の第8態様の構成によれば、溝に固着剤が入り込み付着することで誘電体部材と固着剤との接着面積が広くなり、経時劣化による剥離に対して高い耐久性が得られる。
上記本発明の第9態様の構成によれば、第一封止部に対して誘電体部材を外嵌させる向きに順逆がなく、組立工程における作業性の向上を図ることができる。
また、本発明の第10態様は第1態様または第2態様において、前記増大部は、前記誘電体部材において前記固着剤が付着する開口端部の端面に設けられている凹部および凸部の少なくとも一方であるよう構成してもよい。
上記本発明の第10態様、あるいは本発明の第11態様の構成においても、誘電体部材と固着剤との接着面積が広くなり、経時劣化による剥離に対して高い耐久性が得られる。
上記本発明の第12態様の構成によれば、外周面で周方向に沿った溝に入り込み付着する固着剤が、誘電体部材を軸方向で係止するため、誘電体部材の固定がより強固なものとなる。
上記本発明の第13態様の構成によれば、第一封止部に対して誘電体部材を外嵌させる向きに順逆がなく、組立工程における作業性の向上を図ることができる。さらに、金属線の他端部が誘電体部材の他方の開口端部に設けられ構造によって係止されることで、経時劣化により金属線の他端部が誘電体部材から離間することを防止することができる。
上記本発明の第14態様の構成によれば、誘電体部材と金属線の他端部との間で発生し発光部方向へ向かう紫外線が、誘電体部材により遮蔽されることなく、発光部内の放電電極に良好に照射される。その結果、放電電極において、光電効果による電子放出がより促進される。
誘電体部材と金属線の他端部との接点は面積が小さいほど、電圧印加時に電界が集中し、コロナ放電およびこれによる紫外線が生じ易い。従って、上記本発明の第15態様の構成によれば、金属線の他端部が先鋭な形状であるため、より低い印加電圧でコロナ放電を発生させることができる。
また、本発明の第17態様は第16態様において、前記チタン化合物は、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウムの内の1種以上であるよう構成してもよい。
上記本発明の第16態様、あるいは第17態様の構成によれば、電圧印加時に誘電体部材に豊富な電荷を蓄積させることができ、低い印加電圧でコロナ放電およびこれによる紫外線を発生させることができる。
なお、各図面における部材の縮尺は実際のものとは異なる。また、本発明において、数値範囲を示す符号「〜」は、その両端の数値を含むものとする。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る始動補助部材付高圧放電ランプを用いたランプユニット1の構成を示す一部断面図である。当図では説明のため、反射鏡40及びコネクタ110の一部のみ断面を図示する。
(高圧放電ランプ10の構成について)
図2は、高圧放電ランプ10の構成を示す正面図である。当図では説明のため、高圧放電ランプ10の内部も実線にて図示する。
放電容器108は、発光部100と、当該発光部100の両側から延設されて一対をなす細管からなる封止部101A、101Bとを一体的に形成してなる。
発光部100は、内部に放電空間105を有し、当該放電空間105には、例えば、発光物質としての水銀、始動時の放電ガスとしての希ガス、及び、ハロゲン物質が封入されている。
第一封止部101Aおよび第二封止部101Bには、それぞれ電極組立体107A、107Bが封止されている。
外部リード線102A、102Bは、金属箔103A、103B側が封止部101A、101B内に埋め込まれ、金属箔103A、103Bとは反対側が封止部101A、101Bから外部に突出する。
(始動補助部材について)
図2に示すように、始動補助部材は、外囲器108の外表面に配される誘電体部材20と、金属線21とからなる。
図3(a)の斜視図に示すように、誘電体部材20は、外観的には筒形状をなす。筒形状の一方の開口端部には、切り欠き220を有する。切り欠き220を有する端面201側の端部は、図4(a)に示すように、固着剤30で第一封止部101Aの外表面に固定される。このとき、切り欠き220には固着剤が充填される。つまり、切り欠き220を囲む面が固着剤に覆われる増大部となる。
切り欠き220の幅wおよび深さdとしては、外径D1、内径D2、および筒長Lが誘電体部材20と同サイズで切り欠きのない円筒形(以下、「単純円筒形」という)と比較して、一方の開口端部において後述するように固着剤を付着させる領域の表面積が、切り欠きを囲む面によって5%以上増大するように調整することが望ましい。具体的には、式1により得られる単純円筒形における一方の開口端面の面積Sと、
図2に戻って、金属線21について説明する。金属線21は、高圧放電ランプ10の外周面に沿って配されている。金属線21の一端部(端部21b)は、第二封止部101Bから突出した外部リード線102Bに対し、電気的に接続されている。金属線21の中央から他端部までが第一封止部101Aまで引き回され、当該第一封止部101Aの外表面に数度巻回されている。第一封止部101Aに巻回させることで金属線21は構造上安定する。また、巻回された金属線21によって発光部100周辺に強電界の発生を促すことで放電開始電圧の低減を期待できる。金属線21の他端部(端部21a)は、誘電体部材20の表面に対し、その先端が例えば点接触するように配設されている。この点接触以外に、端部21aと誘電体部材20の表面とは、始動補助部材を有していない高圧放電ランプを放電開始させるための印加電圧よりも低い印加電圧によってコロナ放電を起こす程度に、近接または接触して配設されていればよい。
図2に戻って、固着剤30は、第一封止部101Aに外嵌された誘電体部材20を、金属箔103Aが封止された位置で固定する固着剤であって、誘電体部材20と第一封止部101Aとを接着するよう塗り付けられたペースト状のセメント(以下、「固着剤ペースト」という)を加熱により硬化させたものである。なお、固着剤30の材料はセメントに限定されず、熱膨張率が低く耐熱性に優れる材料であれば、ランプ用の耐熱性固着剤として入手可能な他の市販品(例えばスミセラムS−10A、朝日化学工業株式会社製)を使用しても良い。
図1に戻って、反射鏡40は、発光部100からの出射光のうち、特定波長の光を選択的に前面に反射する凹状の反射面41が形成された椀部42と、当該椀部42の後方に延設された筒部43とを有する。高圧放電ランプ10の第二封止部101Bおよび金属線21は、椀部42の反射面41側から筒部43内へと挿入され、反射面41の焦点と高圧放電ランプ10の一対の放電電極104A、104B間の中央位置とが略一致させられた状態で、第二封止部101Bと前記筒部43との隙間に固着剤44としてのセメントが充填されて固着されている。なお、固着剤44としてはセメントに限定されず、ランプ用の耐熱性固着剤として入手可能な市販品を使用しても良い。
(実施例)
(1)誘電体部材20を構成する材料
誘電体部材20を構成する材料は、石英ガラス(高純度SiO2)の比誘電率が3.5〜4.0程度であるため、これらの上限値よりも比誘電率が高い材料であればよい。即ち、比誘電率が5以上であれば始動電圧を低減させる効果を有し、好ましくは比誘電率20以上、より好ましくは比誘電率が100以上の物質を選定する。具体的には、チタン酸バリウム(BaTiO3、比誘電率1150〜3200)やチタン酸ストロンチウム(SrTiO3、比誘電率300程度)、二酸化チタン(TiO2、比誘電率100程度)等のチタン化合物(チタン酸化物等)の中から選んだ1種以上を用いるのが好適である。特にチタン酸バリウムやチタン酸ストロンチウムの比誘電率は石英ガラスに比べて非常に高いため望ましい。
(2)金属線21の材料
金属線21は、例えば鉄―クロム(Fe−Cr)系合金材、ニッケル−クロム(Ni−Cr)系合金、またはモリブデン材で構成される。
(3)放電空間に封入される水銀、始動時の放電ガスとしての希ガス、及び、ハロゲン物質
プロジェクタ用の高圧水銀ランプの場合、水銀は、放電容器の内容積あたり0.15[mg/mm3]〜0.40[mg/mm3]封入されており、一例として0.30[mg/mm3]である。
ハロゲン物質としては、例えば、ヨウ素(I)、臭素(Br)、塩素(Cl)のいずれか又はそれらの少なくとも2種の混合物質などが、発光管の単位内容積あたり1×10−6[μmol/mm3]以上1×10−2[μmol/mm3]以下の範囲内で封入されており、一例として臭素が5×10−4[μmol/mm3]である。
(4)電極組立体
外部リード線102A、102Bは、例えばモリブデン材やタングステン材で構成される。外部リード線102A、102Bの直径は、封止部101A、101Bの気密性を高めるために、0.5[mm]以下であることが好ましい。一例として、約0.4[mm]である。
放電電極104A、104Bは、例えばタングステン(W)材で構成される。放電電極104A、104Bの先端部間の距離である電極間距離(放電ギャップ)は、任意に設定できる。ショートアーク形の場合、例えば0.5[mm]〜2.0[mm]の範囲に設定することができる。
本実施の形態1の構成によれば、誘電体部材20は、切り欠き220を有しているため固着剤30との接触面積が広く、誘電体部材20と固着剤30との間で強い接着力が得られる。特に、誘電体部材と固着剤との熱膨張率に差があり、経時劣化により誘電体部材と固着剤との剥離が進行する場合であっても、接着力が実用上の下限に達するまでの時間を稼ぐことができる。
この場合、単純円筒形において一端面にのみ固着剤を付着させる場合と比較して、誘電体部材20では、端面201と切り欠き220を囲む面とに固着剤30が付着することで、固着剤との接着面積が増大している。
(1)切り欠きの数
誘電体部材20が有する切り欠き220の数は1に限らず、図5(a)〜(c)に示すように複数の切り欠き220を有してもよい。端面201側の端部に複数の切り欠き220を有することで、誘電体部材20と固着剤30とのより良好な接着性が得られる。また、切り欠きの数が多いほど、高圧放電ランプ10との組立工程において固着剤ペーストを切り欠きに充填する作業時に、切り欠き位置を作業領域に合わせるために行う周方向の位置決めを速やかに行うことができ、作業性の向上に寄与する。但し、有する切り欠きの数が多いほど構造的に割れを生じやすくなるため、切り欠きの数は割れを生じない範囲で選定することが必要となる。
(2)切り欠きの大きさ
誘電体部材20の他の変形例として、図6(a)に示すように、誘電体部材20の周面を端面201から他方の端面まで欠切することで、周面にスリット230を有するよう構成してもよい。なお、周面にスリットを有し、軸方向に直交する断面がC型になる形状も、本明細書においては円筒形とする。
なお、図6(a)に示す誘電体部材20を用いた高圧放電ランプ10との組立工程において固着剤ペーストを塗り付ける作業では、発光部100に対向する側の反対側から端面201およびスリット230に固着剤ペーストを注入するが、必ずしも端面201側から他方の端面側までスリット230の全体に固着剤ペーストを充填する必要はない。単純円筒形の一開口端面の面積に比して接着面積が5%以上増大するように、スリット230に固着剤ペーストを注入して固着剤30を形成することで、耐久性の向上が期待できる。
(3)切り欠きの形状
切り欠き220は固着剤30が入り込むことで付着面積を増大させる構造であればよく、その形状は図3(a)に示す矩形に限定されるものではない。例えば、図6(b)や図6(c)に示す形状であってもよい。特に図6(c)に示す端面201側が絞られた台形状の切り欠きでは、切り欠き220に充填され加熱により硬化した固着剤30との係合により、誘電体部材20の固定がより良好なものとなる。
(4)二層構造
誘電体部材20は単一材料からなる構成に限定されず、図3(b)に示すように、端面201および外周面200を持つ第一層に対し、第一層と異なる材料からなる第二層210を積層した多重構造(当図では2重構造)としてもよい。ここで、第一層は比誘電率の高いセラミックス材料とし、第二層210は前記セラミックス材料に限定されず石英ガラスやアルミナ、金属等でも良い。
(5)誘電体部材の寸法
誘電体部材の外径D1は、発光部100の最大外径以下の値としても好ましい。しかしながら、外径D1の寸法は必ずしも上述した条件に限られず、若干であれば、発光部100の最大外径以上の値であっても許容できる場合がある。
(6)金属線21の端部21aと誘電体部材20の接触
金属線21の端部21aと誘電体部材20とは、点接触に限らず、始動補助部材を有していない高圧放電ランプを放電開始させるための印加電圧よりも低い印加電圧によってコロナ放電を起こす程度に近接して配されていればよい。但し、金属線21の端部21aと誘電体部材20の表面との距離が近いほど、低い印加電圧でコロナ放電が発生しやすい。また接触させる場合には、接点の面積が小さいほど、電圧印加時に電界が集中し、コロナ放電およびこれによる紫外線が生じ易い。
(7)固着剤の配置
固着剤30の配置は、誘電体部材20が発光部100に対向する側と反対の側の開口端部のみに必ずしも限定されず、固着剤30が発光部100からの出射光を甚だしく遮蔽しない限りにおいて、発光部100に近い側の開口端部にも固着剤30を配するよう構成してもよい。
<実施の形態2>
図7(a)は実施の形態2に係る誘電体部材20Aの構成を示す斜視図であり、図7(b)は誘電体部材20Aの断面図であり、図7(c)は誘電体部材20Aが取り付けられた高圧放電ランプ10の一部断面図である。
この誘電体部材20Aにおいても、図7(c)に示すように、テーパ面201aに固着剤30を付着させることで、単純円筒形において一端面のみに固着剤を付着させる場合に比して固着剤30との接着面積を増大させることができる。つまり、テーパ面201aが固着剤に覆われる増大部となる。
以上のように、封止部に外嵌した際に端部で封止部の外表面との間に間隙を生じる構造では、この間隙に充填された固着剤と一端面に付着した固着剤との合計の接着面積が、単純円筒形の一端面にのみ付着する固着剤の接着面積に比較して広なる。従って、上記の構造は、増大部として作用する。
<実施の形態3>
図9は、実施の形態3に係る誘電体部材20Bの構成を示す斜視図である。
発明者らの行った計測では、粗面処理を施さず無加工で円筒形に成形し焼結した誘電体部材の端面は、表面粗さを表すRa値が、実測値で1〜4[μm]程度であった。本実施の形態3に係る誘電体部材20Bは、Ra値=5[μm]の粗い端面201cを有する。
このような誘電体部材20Bは、例えば、焼結前に一端面をサンドペーパー等で表面が粗くなるよう加工しておき、その後に焼結することで得られる。ここで、無加工で焼結した場合に端面のRa値が実測値最大の4[μm]であるとしても、これに比して誘電体部材20Bの端面201cは、約20%の表面積増とすることができる。そのため端面201cにおいては微細な凹凸が増大部となり、この凹凸に固着剤30が入り込んで付着することで、固着剤30との接着力が向上する。表面粗さを大きくすることによって、固着剤30との接着力はさらに増強するものであることはいうまでもない。
これらの変形例においても、単純円筒形の端面に比して固着剤30との接着面積を5%以上度増大するように、増大部の形状を調整することが望ましい。
<実施の形態4>
図10(a)は実施の形態4に係る誘電体部材20Cの構成を示す斜視図であり、図10(b)は誘電体部材20Cの断面図である。図10(d)は誘電体部材20Cが取り付けられた高圧放電ランプ10の一部断面図である。
誘電体部材20Cを第一封止部101Aに外嵌した場合、図10(d)に示すように、溝240では第一封止部101Aの外表面との間に間隙が生じるため、高圧放電ランプ10との組立工程において、端面201に固着剤ペーストを付着させるとともに、発光部200に対向する側の反対側からこの間隙に固着剤ペーストを注入することで、単純円筒形に比して固着剤30との接着面積を増大させることができる。
また、溝240は固着剤30との接着面積を増大させる構造であればよく、図10(b)に示すように端面201側から他方の端面側まで達している構造に限定されるものではない。例えば、図10(c)に示すように、端面201側から誘電体部材20Cの内周面202の途中まで溝240が連続する構造であってもよい。あるいは、端面201側から内周面202の途中まで連続する溝240に加えて、端面203側からも内周面202の途中まで連続する溝が有る構造であってもよい。このように溝240が一端から他端まで連続していなくても、両端に内周面202の途中まで連続する溝が有る構造では、第一封止部101Aに対して誘電体部材20Cの向きに順逆がなく、高圧放電ランプ10との組立工程において、作業性の向上を期待できる。
内周面202に複数本の溝240を有することで、誘電体部材20Cと固着剤30との広い接着面積が得られる。また、実施の形態1で説明した切り欠き220と同様に、溝240についても数が多いほど、高圧放電ランプ10との組立工程において固着剤ペーストを充填する作業時に、周方向の位置決めを速やかに行うことができる。
<実施の形態5>
図12(a)は実施の形態5に係る誘電体部材20Dの構成を示す斜視図であり、(b)は誘電体部材20Dが取り付けられた高圧放電ランプ10の一部断面図である。
外周面200の端面201よりの領域が固着剤30により覆い被さるように接着されるために、図12(b)に示すように、溝250にも固着剤30が充填されることで接着力が向上する。また、固着剤30が剥離した場合にも、溝250と当該溝250に充填された固着剤30との係合による固定も期待できる。
なお、溝250の構造は、図12(a)に示される構造に限定されるものではない。例えば、溝250の断面形状は、矩形に限らず、半円形や三角形等の他の形状であってもよい。また、外周面200に有する溝250の数は、1本、あるいは、3本以上の複数本であってもよい。溝250の数を増やすことで、誘電体部材20Dと固着剤30とのより良好な接着性が得られる。
さらに、領域200cや外周面を上述のようにテーパ状に形成した場合のテーパ面を、実施の形態3で説明した端面201cと同様に、焼結前にサンドペーパー等で加工しておくことによって焼結後の表面を粗くすることでも、表面積の増大を図ることができる。
以上のように、一端面から軸方向に所定幅までの外周面において誘電体部材が有する凹状の構造、凸状の構造は、誘電体部材の一端面と当該一端面から軸方向に前記所定幅までの外周面とに固着剤を固着させる場合に、これらの構造を囲む面に固着剤が付着することで、単純円筒形の一端面と当該一端面から軸方向に前記所定幅までの外周面とに固着剤を付着させる場合と比較して、固着剤との接着面積が増大する。従って、上記の構造は、増大部として作用する。
<実施の形態6>
図13(a)は実施の形態6に係る誘電体部材20Eの構成を示す斜視図であり、(b)は誘電体部材20Eが取り付けられた高圧放電ランプ10の一部断面図である。
<実施の形態7>
次に、誘電体部材と金属線との接触形態について説明する。図14は、誘電体部材と金属線との接触の形態を示す要部拡大図である。
そこで、本実施の形態7では、図14(b)に示すように、発光部に対向する誘電体部材20の端面203に端部21aを接触させている。このような構成により、誘電体部材20と金属線21との接点から発光部方向へ向かう紫外線が誘電体部材により遮蔽されることなく、発光部内の放電電極に良好に照射される。その結果、放電電極において光電効果による電子放出がより促進される。
<実施の形態8>
次に、誘電体部材の他端に増大部と同様の構造を有する実施形態8について説明する。
この誘電体部材20Fの特徴は、外周面200の両端部に周方向に連続する断面半円形状の突出部270を有する点である。
図15(b)に示すように、端面201側の端部では、突出部270に固着剤30が覆い被さるように付着する。その一方、発光部100に対向する側に有する突出部270では、金属線の端部21aが係止される。これにより経時変化により端部21aが外周面200から離間することを防止することができる。
なお、誘電体部材の両端に有する構造は、図15(a)に示される構造に限定されるものではない。例えば、凸部270の断面形状は、半円形に限らず、矩形や三角形等の他の形状であってもよい。また、外周面200に有する突出部270の数は、1本、あるいは、3本以上の複数本であってもよい。
<誘電体部材の製造方法について>
次に、誘電体部材20の製造方法について説明する。実施の形態1で説明した端部に切り欠き220を有する誘電体部材20や、実施の形態2で説明した端部がテーパ状をなす誘電体部材20A、実施の形態4で説明した内周面において軸方向に直線状の溝240を有する誘電体部材20Cは、チタン酸化物等の誘電体材料の粉体をエチルセルロース等の有機バインダーと混合し、これを噴霧乾燥したスプレードライの状態で所望の形状に金型で成形し、焼結することで製造することができる。
<始動補助部材付高圧放電ランプの組立工程について>
続いて、高圧放電ランプ10との組立において、始動補助部材を取り付ける工程を説明する。図16は、始動補助部材を取り付ける工程を説明する模式図である。
先ず、図16(b)に示すように、金属線21は、発光部100と固定位置110との間で第一封止部101Aの外表面に数度巻回された後に、端部21aが固定位置110に対向するように取り付けられる。この時、端部21aの先端を、第一封止部101Aの外表面に接触する程度に近接して配することで、後の工程で誘電体部材20に対して、先端を弾性的に付勢して接触させることができる。
このような状態で、図16(c)に示すように、シリンジ等の注入器具300を用いて、固着剤ペーストを切り欠き220に注入するとともに、端面201と第一封止部101Aの外表面とを接着するように固着剤ペーストを注入し塗り付ける。
<実施の形態9、10>
図17は、実施の形態9に係るランプユニット1Aの構成を示す、一部断面図(副反射鏡45、反射鏡40のみ断面を図示)である。
以上の構成を持つランプユニット1Aでは、始動時には前記点接触部分と、誘電体部材20が配設された第一封止部101Aの内部においてコロナ放電が発生し、これによる紫外線が発光部100内部に照射されることで、比較的低い印加電圧にて放電が開始する。
なお、高圧放電ランプ10に誘電体部材を配設する場合には、第一封止部101Aおよび第二封止部101Bのいずれに配設してもよい。但し、配設した誘電体部材20が発光部100からの出射光を大きく遮蔽すると、発光効率に影響するため注意する。実施の形態10では、副反射鏡45からの出射光が誘電体部材20に若干当たるため、高圧放電ランプ10の最大外径よりも誘電体部材20の外径を小さくすることが望ましい。
<ランプシステムの実施の形態>
図19は、実施の形態1のランプユニット1と点灯回路からなるランプシステムを備えた画像表示装置500を示す一部破断斜視図であって、内部の様子がわかるように筐体の天板を取り除いている。当図に示す画像表示装置500は、前方に設置したスクリーン(不図示)に向けて画像を投影する投射型の液晶フロントプロジェクタである。当該画像表示装置500は、筐体501内に、光源としてのランプユニット1、3枚の液晶パネル(不図示)等を有する光学ユニット502、前記液晶パネル等を駆動制御する制御ユニット503、投射レンズ504、冷却ファンユニット505、及び、商用電源から供給される電力を前記制御ユニット503や前記ランプユニット1の点灯回路(不図示)に供給する電源ユニット506等が収納された構成を有する。
なお、当該画像表示装置500に適用するランプユニットは、当然ながらその他の実施の形態のランプユニットであってもよい。
<その他の変形例>
本発明の実施の形態において、誘電体と金属線の端部とが接触している例を示したが、始動補助部材を有していない高圧放電ランプを放電開始させるための印加電圧よりも低い印加電圧によってコロナ放電を起こす程度に近接している場合にも、始動電圧を低減することができる。
10 高圧放電ランプ
20、20A〜20G 誘電体部材
21、22 金属線
21a、22a 端部
21b、22b 端部
40 反射鏡
41 反射面
45 副反射鏡
100 発光部
101A 第一封止部
101B 第二封止部
102A、102B 外部リード線
103A、103B 金属箔
104A、104B 放電電極
105 放電空間
107A、107B 電極組立体
108 放電容器(外囲器)
112 内部空間
126A〜126C 被覆導線
200 誘電体外周面
201、203 端面
202 内周面
500 ランプシステム(投射型フロントプロジェクタ)
Claims (16)
- 発光部に長尺状の第一封止部および第二封止部が連設された高圧放電ランプと、当該高圧放電ランプの始動補助部材とを備える始動補助部材付高圧放電ランプであって、
前記始動補助部材は、
前記第一封止部よりも高い比誘電率を有する材料からなる、前記第一封止部に外嵌された筒状の誘電体部材と、
一端部が、前記第二封止部に封止されている放電電極に電気的に接続され、他端部が、前記誘電体部材に近接配置された金属線とを有し、
前記誘電体部材は、前記外嵌状態で固着剤を介して前記第一封止部に固定され、
前記固着剤は、前記誘電体部材において前記発光部に対向する側とは反対側の開口端部にのみ配されており、
前記誘電体部材において前記固着剤が付着する領域には、前記固着剤との接着面積を増大させる増大部が設けられている
ことを特徴とする始動補助部材付高圧放電ランプ。 - 前記増大部は、前記誘電体部材において前記固着剤が付着する開口端部の端面から前記誘電体部材の軸方向中央部に向けて設けられた少なくとも1以上の切り欠きである
ことを特徴とする、請求項1に記載の始動補助部材付高圧放電ランプ。 - 前記切り欠きは、前記誘電体部材の軸と直交する方向から見た形状が矩形状であることを特徴とする、請求項2に記載の始動補助部材付高圧放電ランプ。
- 前記切り欠きは複数個あり、前記端面の複数箇所から軸方向中央部に向けて設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の始動補助部材付高圧放電ランプ。
- 前記切り欠きは、前記端面から他方の開口端部の端面まで設けられている
ことを特徴とする、請求項2に記載の始動補助部材付高圧放電ランプ。 - 前記増大部は、前記誘電体部材において前記固着剤が付着する開口端部から前記誘電体部材の軸方向中央部に向かって移るに従って、漸次内径が縮径するよう内周面に形成されたテーパである
ことを特徴とする、請求項1に記載の始動補助部材付高圧放電ランプ。 - 前記増大部は、前記誘電体部材において前記固着剤が付着する開口端部の端面から前記誘電体部材の軸方向中央部へ向けて延伸する前記誘電体部材の内周面に設けられた溝である
ことを特徴とする、請求項1に記載の始動補助部材付高圧放電ランプ。 - 前記溝は、前記端面から他方の開口端部の端面まで設けられている
ことを特徴とする、請求項7に記載の始動補助部材付高圧放電ランプ。 - 前記増大部は、前記誘電体部材において前記固着剤が付着する開口端部の端面に設けられている凹部および凸部の少なくとも一方である
ことを特徴とする、請求項1に記載の始動補助部材付高圧放電ランプ。 - 前記増大部は、前記誘電体部材において前記固着剤が付着する開口端部の外周面に設けられている凹部および凸部の少なくとも一方である
ことを特徴とする、請求項1に記載の始動補助部材付高圧放電ランプ。 - 前記増大部は、前記誘電体部材において前記固着剤が付着する開口端部の外周面において周方向に沿って設けられた環状の溝である
ことを特徴とする、請求項10に記載の始動補助部材付高圧放電ランプ。 - 前記誘電体部材において前記固着剤が付着する開口端部に設けられた増大部と同様の構造が、前記誘電体部材の他方の開口端部に設けられており、
前記金属線の前記他端部が前記他方の開口端部で前記増大部と同様の構造により係止されている
ことを特徴とする、請求項1に記載の始動補助部材付高圧放電ランプ。 - 前記金属線の前記他端部が前記誘電体部材の前記発光部に対向する側の開口端部の端面に近接して配されている
ことを特徴とする、請求項1に記載の始動補助部材付高圧放電ランプ。 - 前記金属線の前記他端部は、端部内よりの部位から端に向かって、断面積が縮小する形状であることを特徴とする、請求項1に記載の始動補助部材付高圧放電ランプ。
- 前記第一封止部が石英ガラスで構成されており、
前記誘電体部材がチタン化合物を含んで構成されている
ことを特徴とする、請求項1に記載の始動補助部材付高圧放電ランプ。 - 前記チタン化合物は、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウムの内の1種以上である
ことを特徴とする、請求項15に記載の始動補助部材付高圧放電ランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012262258A JP5789761B2 (ja) | 2012-11-30 | 2012-11-30 | 始動補助部材付高圧放電ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012262258A JP5789761B2 (ja) | 2012-11-30 | 2012-11-30 | 始動補助部材付高圧放電ランプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014110081A JP2014110081A (ja) | 2014-06-12 |
JP5789761B2 true JP5789761B2 (ja) | 2015-10-07 |
Family
ID=51030616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012262258A Expired - Fee Related JP5789761B2 (ja) | 2012-11-30 | 2012-11-30 | 始動補助部材付高圧放電ランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5789761B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106195757B (zh) * | 2015-05-06 | 2019-10-25 | 海洋王(东莞)照明科技有限公司 | 双端金卤灯 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62123804A (ja) * | 1985-11-25 | 1987-06-05 | Matsushita Electric Works Ltd | マイクロストリツプラインアンテナ |
JPH0610618Y2 (ja) * | 1988-03-08 | 1994-03-16 | 株式会社エレバム | 放電灯 |
JP2003124715A (ja) * | 2001-10-15 | 2003-04-25 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 誘電体共振器 |
KR20090012238A (ko) * | 2006-05-26 | 2009-02-02 | 이와사기덴끼가부시기가이샤 | 광원 장치 |
JPWO2008032705A1 (ja) * | 2006-09-15 | 2010-01-28 | パナソニック株式会社 | 放電ランプ、照明装置および液晶表示装置 |
WO2012090344A1 (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-05 | パナソニック株式会社 | 始動補助部材付高圧放電ランプ、ランプユニット、ランプシステム、及びプロジェクタ |
-
2012
- 2012-11-30 JP JP2012262258A patent/JP5789761B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014110081A (ja) | 2014-06-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5113957B2 (ja) | 始動補助部材付高圧放電ランプ、ランプユニット、ランプシステム、及びプロジェクタ | |
JP2008159509A (ja) | 放電ランプ装置 | |
JP5789761B2 (ja) | 始動補助部材付高圧放電ランプ | |
WO2013088596A1 (ja) | 光源装置 | |
JP2003520394A (ja) | 反射器−高圧放電ランプユニット | |
JP2008034211A (ja) | 希ガス蛍光ランプ | |
JP2004055416A (ja) | ショートアーク放電ランプおよび光源装置 | |
JP4793154B2 (ja) | 外部電極型希ガス放電ランプ | |
JP2007123150A (ja) | 放電ランプ用電極及びそれを用いた放電ランプ | |
JP3122373U (ja) | 放電管 | |
JP3893886B2 (ja) | 反射鏡付きランプ | |
JP5607711B2 (ja) | 始動補助部材付高圧放電ランプ、及び始動補助部材付高圧放電ランプの製造方法 | |
JP2007134098A (ja) | 放電ランプ装置および放電ランプ装置の製造方法 | |
JP4482721B2 (ja) | 反射鏡付ランプの製造方法及びそのランプ | |
JP5216934B1 (ja) | 高圧放電ランプおよび当該高圧放電ランプを用いたプロジェクタ | |
JPH1021875A (ja) | 高圧放電ランプ,照射装置,点灯装置および露光装置 | |
JP5818225B2 (ja) | 放電ランプおよび放電ランプ装置 | |
JP4575842B2 (ja) | 電球形蛍光ランプ | |
JP6733258B2 (ja) | 放電ランプ | |
JP2012169090A (ja) | 紫外線ランプ | |
JPH07272617A (ja) | ショートアーク放電灯、放電灯点灯装置および照明装置 | |
JP2007214069A (ja) | 高圧放電ランプ、ランプユニット、画像表示装置および高圧放電ランプの製造方法 | |
JP2007128791A (ja) | 放電ランプおよび放電ランプ装置 | |
JP2010003419A (ja) | 外部電極放電ランプおよびソケット付き外部電極放電ランプ | |
JP2011029003A (ja) | 冷陰極蛍光放電灯及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140416 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20140416 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20140509 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140520 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20140606 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140708 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140805 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140908 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20141008 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141202 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150210 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150305 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5789761 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |