JP5785375B2 - 攪拌装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スクレーパを備えた攪拌装置に関する。
従来、たとえば特許文献1に開示された攪拌装置がある。この攪拌装置は、異種の液体あるいは液体と固体粉末といった攪拌物を収容する円筒状の攪拌容器と、攪拌容器の内部において攪拌物を攪拌する攪拌アーム(第1攪拌羽根)と、攪拌アームに連結され、攪拌容器の内壁面に付着した攪拌物を掻き取るスクレーパとを備えている。攪拌容器は、円筒状を呈している。攪拌アームは、馬蹄型のアンカーブレードであり、攪拌容器の中心軸線周りに回転可能に支持されている。攪拌アームの内側部分には、複数の攪拌羽根(第2攪拌羽根)が設けられている一方、攪拌容器の内壁面に近接する攪拌アームの外側部分には、スクレーパを連結する部分として複数の連結部が設けられている。スクレーパは、合成樹脂あるいは合成ゴムなどからなる薄板状の部材であり、攪拌容器の内壁面と攪拌アームの外側部分との間に複数配置されている。各スクレーパには、攪拌アームの連結部に対して連結可能な連結部が設けられており、攪拌アームおよびスクレーパは、これらの連結部に設けられた平面視円形状の孔にピンの軸部が挿入支持されることにより、このピンを支軸として相対的に揺動可能に連結されている。
上記攪拌装置において、攪拌容器の内部に収容された攪拌物は、攪拌アームが回転するのに伴い攪拌される。この攪拌物が比較的高粘度である場合、攪拌容器の内壁面に攪拌物が付着しやすいが、スクレーパが攪拌アームと一体に回転しながら内壁面に対して摺接するため、内壁面に付着した攪拌物がスクレーパによって効率よく掻き取られる。
特開2002−326027号公報
しかしながら、上記従来の攪拌装置では、攪拌アームおよびスクレーパの連結部における孔とピンとの隙間に攪拌物が入り込むことがあり、このような隙間は極めて小さいので、攪拌アームおよびスクレーパをそのまま連結した状態で洗浄を行うと、孔の内部に入った攪拌物の残滓を十分に除去することができない。そのため、洗浄に際しては、連結部の孔からピンを抜き、攪拌アームからスクレーパを取り外して孔の内部やピンの軸部を洗浄しなければならず、洗浄作業が非常に面倒になるという難点があった。
一方、ピンの軸部の外径よりも孔の内径をより大きくし、これらの隙間を比較的大きくして洗浄し易くする方策もあるが、そうした場合、たとえば攪拌アームに対してスクレーパが傾いた姿勢になり、攪拌物を掻き取る際にそのようなスクレーパと内壁面との間に隙間を生じるおそれがあり、内壁面に付着した攪拌物を取り残して掻き取り不良を生じやすい。
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、攪拌アームおよびスクレーパを連結させた状態でこれらの連結部を簡単に洗浄することができる攪拌装置を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される攪拌装置は、攪拌物を収容する攪拌容器と、上記攪拌容器の内部において上記攪拌物を攪拌するための攪拌アームと、上記攪拌アームに連結され、上記攪拌容器の内壁面に付着した上記攪拌物を掻き取るスクレーパと、を備えた攪拌装置であって、上記攪拌アームおよび上記スクレーパは、孔が設けられた連結部をそれぞれ有し、これらの孔にピンの軸部が挿入支持されることにより、当該ピンを支軸として相対的に揺動可能に連結されており、上記各連結部に設けられた孔の双方には、径方向に凹凸をなすように、上記軸部に当接する複数の凸部と、この軸部との間に空隙を形成する複数の凹部とが設けられており、上記凸部および上記凹部のそれぞれは、上記ピンの軸方向に沿って凸リブ状および凹溝状に形成されており、かつ、上記凸部は、その先端が尖鋭状であることを特徴としている。
好ましい実施の形態においては、上記孔に設けられる複数の凸部は、上記孔の周方向に沿って等間隔に少なくとも3つ設けられている。
好ましい実施の形態においては、互いに隣り合う2つの上記凸部を結ぶ直線距離は、上記ピンの軸径より小さい。
好ましい実施の形態においては、上記ピンの一端部には、上記軸部の軸径より大きな径方向寸法を有し、上記攪拌アームあるいは上記スクレーパの上記連結部における上記孔の周縁部に係止され、当該周縁部に沿って上記空隙の開口端が形成される場合、この開口端を部分的に露出可能な頭部が設けられている。
好ましい実施の形態においては、上記攪拌容器は、円筒状に形成されているとともに、上記攪拌アームは、上記攪拌容器の中心軸線周りに回転させられ、上記攪拌アームおよび上記スクレーパの上記連結部どうしは、上記中心軸線に平行して上記孔に挿入支持された上記ピンを介して連結されている。
好ましい実施の形態においては、上記スクレーパは、上記攪拌容器の内壁面と上記攪拌アームとの間に複数配置されている。
このような構成では、攪拌アームおよびスクレーパの連結部における孔とピンとの間に比較的大きな空隙が形成される。その一方、ピンの軸部あるいはその軸部における複数の凸部は、孔の内周面に形成された複数の凸部あるいはその内周面に対して確実に当接し、その結果、支軸となるピンが緩むことなく連結部の孔に挿入支持され、攪拌アームに対してスクレーパが適切に連結される。一方、たとえば洗浄液を用いて攪拌アームおよびスクレーパを洗浄する場合、孔とピンとの間に形成された空隙を洗浄液が流れ、これらの間に入り込んだ攪拌物が洗浄液によって除去されやすくなる。これにより、攪拌アームおよびスクレーパを互いに連結させた状態でもこれらの連結部を簡単に洗浄することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明に係る攪拌装置の一実施形態を示す外観斜視図である。 図1に示す攪拌装置に備えられた攪拌アームおよびスクレーパを示す平面図である。 スクレーパの連結構造を示す斜視図である。 スクレーパの連結構造を分解して示す分解斜視図である。 スクレーパの連結構造を示す上面図である。 スクレーパの連結構造を分解して示す分解図である。 スクレーパの連結に用いられるピンの側面図である。 図7に示すピンの側面図である。 図7に示すピンの上面図である。 本発明に係る攪拌装置の他の実施形態としてスクレーパの連結構造を分解して示す分解図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜9は、本発明に係る攪拌装置の一実施形態を示している。本実施形態の攪拌装置Xは、たとえば食品、医薬品、化粧品などの原材料、あるいは電池やキャパシタの電極材料を攪拌物として混合攪拌するためのものである。攪拌物は、たとえば異なる種類の液体と液体、あるいは粉体と液体といった組合せからなる。図1および図2に示すように、攪拌装置Xは、攪拌容器1、駆動機構2、攪拌アーム3、および複数のスクレーパ4を備えている。
図1および図2に示すように、攪拌容器1は、有底円筒状の容器からなる。攪拌容器1は、上部開口1Aと、円筒面状の内壁面1Bとを有する。この攪拌容器1の内部には、攪拌物が収容される。
図2に示すように、駆動機構2は、駆動モータ20、減速器21、駆動軸22、および支持部材23を有して構成される。駆動モータ20および減速器21は、支持部材23の上側中央部に搭載されている。駆動軸22は、減速器21を介して駆動モータ20に連結されており、支持部材23を貫通してその下側に延びている。支持部材23は、攪拌容器1の上部開口1Aを跨ぐように配置され、その上部開口1Aの周縁部に固定される。これにより、駆動軸22は、攪拌容器1の内部に配置され、駆動モータ20の作動に伴い攪拌容器1の中心軸線S周りに回転する。
図2に示すように、攪拌アーム3は、正面視略U字形に折れ曲がった棒状部材であり、攪拌容器1の内底面に近接する基部3Aと、この基部3Aの両端から中心軸線Sに沿って上方に延び、内壁面1Bとの間に所定の間隔をあけて近接する一対のアーム部3Bと、アーム部3Bに支持された複数の攪拌羽根30とを有する。基部3Aの中間部は、駆動軸22の下端に固定されている。中心軸線S側となるアーム部3Bの内側部分には、複数の攪拌羽根30が中心軸線Sの方向に所定間隔に並んで支持されている。アーム部3Bの外側部分には、スクレーパ4を連結するための連結部として、複数のブラケット部材5が中心軸線Sの方向に所定間隔に並んで固定される。このような攪拌アーム3は、駆動軸22と一体になって中心軸線S周りに回転することにより、攪拌容器1の内部に収容された攪拌物を効率よく均質な混合物となるように攪拌することができる。
図2に示すように、スクレーパ4は、内壁面1Bに付着した攪拌物を掻き取るためのものであり、アーム部3Bの外側部分にブラケット部材5およびピン6を介してこのピン6を支軸に揺動可能に連結され、アーム部3Bと内壁面1Bとの間に複数配置される。スクレーパ4は、たとえば耐摩耗性および耐腐食性に優れた合成樹脂、合成ゴム、あるいはフッ素コーティングされたエンジニアリングプラスチックからなり、内壁面1Bに接する薄板状のブレード部4Aと、このブレード部4Aに一体形成され、ブラケット部材5に連結される連結部4Bとを有する。図5によく示すように、ブレード部4Aは、内壁面1Bに対して相対移動する進行方向前側が内壁面1Bに対してより近接あるいは当接するように配置される。ブレード部4Aが内壁面1Bに付着した攪拌物を掻き取る際には、掻き取った攪拌物が抵抗となってブレード部4Aが進行方向後側に揺動し、ブレード部4Aの進行方向前側の先端が内壁面1Bに接触する。これにより、ブレード部4Aは、内壁面1Bに摺接しながらこの内壁面1Bに付着した攪拌物を効率よく掻き取ることができる。連結部4Bは、ブラケット部材5に対して嵌合可能な一対をなし、ブレード部4Aの内壁面1Bに対向する側とは反対側に突出している。図6によく示すように、連結部4Bおよびブラケット部材5のそれぞれには、互いに嵌合した状態でピン6を中心軸線Sに沿う方向に挿入支持するための孔40,50が設けられている。
各孔40,50には、径方向に凹凸をなすように、ピン6の軸部6Aに当接する複数の凸部41,51と、これらの凸部41,51と交互に位置して軸部6Aとの間に空隙Gを形成する複数の凹部42,52とが設けられている。なお、ピン6の軸部6Aは、単純な断面円形状である。凸部41,51および凹部42,52のそれぞれは、ピン6の軸方向に沿って凸リブ状および凹溝状をなすように形成されている。本実施形態では、各孔40,50の周方向に4つの凸部41,51と4つの凹部42,52とが等間隔に形成されている。径方向に対向する凸部41どうしおよび凸部51どうしの間隔は、軸部6Aの軸径dと概ね等しい一方、周方向に隣り合う凸部41どうしおよび凸部51どうしを結ぶ直線距離tは、軸径dよりも小さくなっている。この直線距離tは、凹部42,52の幅寸法に相当する。すなわち、ピン6の軸部6Aは、各孔40,50における複数の凹部42,52との間に空隙Gを形成しつつも凹部42,52側にずれることなく、複数の凸部41,51に線接触した状態で各孔40,50の中心に安定して支持される。これにより、スクレーパ4の連結部4Bは、アーム部3Bの外側部分に固定されたブラケット部材5にピン6を支軸として揺動可能に連結され、ブレード部4Aは、内壁面1Bに対して一定の間隔を保って近接させられる。攪拌アーム3が回転する際には、スクレーパ4が安定した姿勢で支持され、内壁面1Bに付着した攪拌物がブレード部4Aによって確実に掻き取られる。なお、本実施形態では、一例として各孔40,50に凸部41,51および凹部42,52を4つずつ設けているが、ピン6の軸部6Aを安定して支持することができれば、各孔に凸部および凹部を3つあるいは5つ以上ずつ設けてもよい。また、連結部4Bおよびブラケット部材5の孔40,50のうち、少なくともいずれか一つの孔が複数の凸部と複数の凹部とを有する形態であればよく、その余の孔は、ピン6の軸部6Aに対応した円形の単純な孔としてもよい。
図7〜9に示すように、ピン6は、軸部6Aの上端側に軸径dよりも大きな径方向寸法の頭部6Bを有する。頭部6Bは、図3に示すように、連結部4Bおよびブラケット部材5の孔40,50に軸部6Aが挿入支持された状態において、ブラケット部材5における上側の孔50の周縁部に係止される。図9に示すように、この頭部6Bには、部分的に加工して形成された切り欠き部60が径方向両側に設けられている。切り欠き部60の幅寸法は、軸径dと概ね等しい。これにより、ブラケット部材5の上側の孔50において凹部52と軸部6Aとの間に形成される空隙Gの開口端は、部分的に頭部6Bに覆われることなく露出させられる。このような空隙Gには、外部から液体や気体を流通させることができる。
次に、上記攪拌装置Xの作用について説明する。
攪拌物を攪拌する場合、攪拌容器1の内部に攪拌物が収容され、駆動軸22が回転させられる。これにより、攪拌アーム3が回転し、攪拌容器1の内部に収容された攪拌物が攪拌される。このとき、攪拌物が比較的高粘度である場合、攪拌容器1の内壁面1Bに攪拌物が付着しやすいが、複数のスクレーパ4のブレード部4Aが攪拌物を掻き取る際の抵抗によって進行方向後側に揺動し、そのままの姿勢を保ってブレード部4Aの進行方向前側の先端が内壁面1Bに接しながら相対移動することにより、内壁面1Bに付着した攪拌物がブレード部4Aによって確実に掻き取られる。また、スクレーパ4は、ブラケット部材5の孔50と連結部4Bの孔40とに挿入支持されたピン6を介してアーム部3Bの外側部分に連結されており、このピン6は、軸部6Aが各孔40,50の複数の凸部41,51に確実に当接して支持される。そのため、スクレーパ4の支軸となるピン6が孔40,50に対して緩んだり傾いたりすることがなく、ブレード部4Aの進行方向前側の先端全体が内壁面1Bに対して一様に線接触した状態のまま相対移動する。これにより、スクレーパ4は、内壁面1Bに付着した攪拌物をブレード部4Aによって効率よく確実に掻き取ることができる。
一方、攪拌後には、攪拌アーム3やスクレーパ4に攪拌物の一部が残滓として付着するため、これらに対して洗浄が行われる。洗浄作業は、次のようにして行われる。
まず、洗浄に先立ち、攪拌容器2の上部開口1Aから支持部材23が取り外される。このとき、駆動軸22には、攪拌アーム3が一体に取り付けられた状態であり、攪拌アーム3にも、攪拌羽根30やスクレーパ4が連結された状態のままである。
そして、水などの洗浄液を用いて攪拌アーム3全体が洗浄される。このとき、攪拌物の残滓は、攪拌羽根30やスクレーパ4の表面などに付着しているだけでなく、スクレーパ4の連結部4Bやブラケット部材5における孔40,50の内部にも入り込んだ状態にある。
これらの孔40,50は、ピン6の軸部6Aが挿入されたままの状態であるが、凹部42,52と軸部6Aとの間に比較的大きな空隙Gがあるため、連結部4Bやブラケット部材5に洗浄液を勢いよくかけると、この洗浄液が空隙Gに進入して流れ抜けることにより、孔40,50の内部に入り込んだ攪拌物の残滓は、水流によってきれいに除去される。
また、ピン6の頭部6Bに接するブラケット部材5の孔50にも、攪拌物の残滓が入り込んだ状態にあるが、図9に示すように、頭部6Bには、切り欠き部60が形成されているため、この頭部6Bの周辺において孔50の空隙Gが露出した状態にある。そのため、頭部6Bに接する孔50でも、頭部6Bに邪魔されることなく洗浄液が空隙Gに対して容易に進入しやすく、攪拌物の残滓が水流によってきれいに除去される。なお、洗浄の際には、蒸気などの気体を噴流として攪拌アーム3やスクレーパ4にかけるようにしても、孔40,50内の空隙Gを気体が流れ抜けることにより、孔40,50の内部をきれいにすることができる。
したがって、本実施形態の攪拌装置Xによれば、攪拌時には、スクレーパ4を安定した姿勢で攪拌アーム3に連結した状態とし、スクレーパ4によって攪拌容器1の内壁面1Bに付着した攪拌物を確実に掻き取ることができる。一方、洗浄作業の際には、孔40,50とピン6の軸部6Aとの間の空隙Gを洗浄液が容易に流れ抜けるので、孔40,50の内部に入り込んだ攪拌物の残滓を確実に除去することができ、攪拌アーム3およびスクレーパ4を互いに連結させた状態でも簡単かつ確実に洗浄することができる。
図10は、本発明に係る攪拌装置の他の実施形態を示している。なお、本実施形態の攪拌装置は、先述した実施形態によるものとピン6と孔40,50の構成が異なるだけであり、その他の構成要素については同一の構成からなる。そのため、先述した実施形態によるものと同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
図10に示すように、各孔40,50は、平面視円形状の単純な孔である一方、ピン6の軸部6Aは、径方向に凹凸をなすように、孔40,50の内周面に当接する複数の凸部61と、これらの凸部61と交互に位置して孔40,50の内周面との間に空隙Gを形成する複数の凹部62とが設けられている。凸部61および凹部62のそれぞれは、ピン6の軸方向に沿って凸リブ状および凹溝状をなすように形成されている。本実施形態でも、4つの凸部61と4つの凹部62とが形成されている。径方向に沿う凸部61の先端を結ぶ距離は、最大外径(軸径)をなし、孔40,50の内径dと概ね等しい一方、周方向に隣り合う凸部61の先端どうしを結ぶ直線距離tは、孔40,50の内径dよりも小さくなっている。すなわち、ピン6の軸部6Aは、各孔40,50の内周面との間に空隙Gを形成しつつも、その内周面に対して複数の凸部61が線接触することにより、各孔40,50の中心に安定して支持される。これにより、本実施形態のスクレーパ4も、アーム部3Bの外側部分に固定されたブラケット部材5にピン6を支軸として揺動可能に連結され、ブレード部4Aは、内壁面1Bに対して一定の間隔を保って近接させられる。攪拌アーム3が回転しても、スクレーパ4の支軸となるピン6が孔40,50に対して緩んだり傾いたりすることがなく、スクレーパ4は、アーム部3Bの外側部分に対して安定した姿勢に保たれ、内壁面1Bに付着した攪拌物をブレード部4Aによって効率よく確実に掻き取ることができる。なお、本実施形態でも、一例として凸部61および凹部62を4つずつ設けているが、孔40,50に対してピン6の軸部6Aを安定的に支持させることができる限り、凸部および凹部を3つあるいは5つ以上ずつ設けてもよい。また、軸部6A全体に複数の凸部61および凹部62を設けるのが好適であるが、軸部6Aにおいて各孔40,50と対応する部分のみに、あるいは少なくとも一つの孔40,50と対応する部分のみに複数の凸部61および凹部62を設けてもよい。
したがって、本実施形態の攪拌装置によっても、水などの洗浄液を用いて攪拌アーム3全体を洗浄する際には、攪拌アーム3およびスクレーパ4を互いに連結させた状態としても、孔40,50と軸部6Aとの間に比較的大きな空隙Gがあるので、洗浄液が空隙Gに進入して流れ抜けることにより、孔40,50の内部に入り込んだ攪拌物の残滓を水流によってきれいに除去することができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態で示した構成は、あくまでも一例にすぎず、各請求項に記載した事項の範囲内における各部の変更は、すべて本発明の範囲に含まれる。
たとえば、攪拌アームには、ブラケット部材と同様の部分を一体形成しておいてもよい。
X 攪拌装置
S 中心軸線
G 空隙
1 攪拌容器
1B 内壁面
2 駆動機構
3 攪拌アーム
4 スクレーパ
4A ブレード部
4B 連結部
40 孔
41 凸部
42 凹部
5 ブラケット部材(連結部)
50 孔
51 凸部
52 凹部
6 ピン
6A 軸部
6B 頭部
61 凸部
62 凹部

Claims (6)

  1. 攪拌物を収容する攪拌容器と、
    上記攪拌容器の内部において上記攪拌物を攪拌するための攪拌アームと、
    上記攪拌アームに連結され、上記攪拌容器の内壁面に付着した上記攪拌物を掻き取るスクレーパと、を備えた攪拌装置であって、
    上記攪拌アームおよび上記スクレーパは、孔が設けられた連結部をそれぞれ有し、これらの孔にピンの軸部が挿入支持されることにより、当該ピンを支軸として相対的に揺動可能に連結されており、
    上記各連結部に設けられた孔の双方には、径方向に凹凸をなすように、上記軸部に当接する複数の凸部と、この軸部との間に空隙を形成する複数の凹部とが設けられており、
    上記凸部および上記凹部のそれぞれは、上記ピンの軸方向に沿って凸リブ状および凹溝状に形成されており、かつ、
    上記凸部は、その先端が尖鋭状であることを特徴とする、攪拌装置。
  2. 上記孔に設けられる複数の凸部は、上記孔の周方向に沿って等間隔に少なくとも3つ設けられている、請求項1に記載の攪拌装置。
  3. 互いに隣り合う2つの上記凸部を結ぶ直線距離は、上記ピンの軸径より小さい、請求項に記載の攪拌装置。
  4. 上記ピンの一端部には、上記軸部の軸径より大きな径方向寸法を有し、上記攪拌アームあるいは上記スクレーパの上記連結部における上記孔の周縁部に係止され、当該周縁部に沿って上記空隙の開口端が形成される場合、この開口端を部分的に露出可能な頭部が設けられている、請求項1ないしのいずれかに記載の攪拌装置。
  5. 上記攪拌容器は、円筒状に形成されているとともに、上記攪拌アームは、上記攪拌容器の中心軸線周りに回転させられ、上記攪拌アームおよび上記スクレーパの上記連結部どうしは、上記中心軸線に平行して上記孔に挿入支持された上記ピンを介して連結されている、請求項1ないしのいずれかに記載の攪拌装置。
  6. 上記スクレーパは、上記攪拌容器の内壁面と上記攪拌アームとの間に複数配置されている、請求項1ないしのいずれかに記載の攪拌装置。
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