JP5782001B2 - 水田作業車 - Google Patents
水田作業車 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5782001B2 JP5782001B2 JP2012212492A JP2012212492A JP5782001B2 JP 5782001 B2 JP5782001 B2 JP 5782001B2 JP 2012212492 A JP2012212492 A JP 2012212492A JP 2012212492 A JP2012212492 A JP 2012212492A JP 5782001 B2 JP5782001 B2 JP 5782001B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- driver
- vehicle body
- alarm
- paddy field
- field work
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Transplanting Machines (AREA)
Description
但し、車両本体の傾きが小さい場合は、運転部から降りずに走行を継続する場合もある。
そして、従来の水田作業車においては、運転部から降りて車体本体の操作を行うか、乗ったまま走行を継続するかは、運転者の判断に委ねられ、水田作業車として運転者に対して判断の参考となる情報を提供する手段は備えられていなかった。
また、降車した運転者は、傾斜地走行のための操作を、操作手段によって実施でき、しかも、その操作手段の操作が開始されるに伴って、警報停止手段の作用で、前記警報を停止させることができる。
従って、運転者は、警報を停止することを意識せずに、操作手段に対する操作に専念するだけで、警報も停止でき、運転者への操作上の負担を軽減することができる。
尚、警報停止手段による警報停止制御の開始条件となる「操作手段の操作」とは、例えば、車体前端の浮き上がりを抑止するために前記車体本体の前端部に設けられた操作アームの操作であったり、又は、ブレーキペダルに連動して前記車体本体の外周側から制動可能に設けられたブレーキレバーの操作等が該当する例として挙げられる。
一例としては、車体本体の傾斜が急になる前に、運転者が車体本体から降りて前記降車操作を実施しているような場合には、その後、傾斜が急になって傾斜センサによる検出値が所定値を越えても、着座センサが運転者の着座を検出できないから、結果的には警報が発令されない。
即ち、現実的には、運転者は既に降車しているわけであるから警報を発令する必要が無く、本発明の第2の特徴構成によれば、このような状況に即した精度の高い報知制御が可能となる。
尚、警報停止手段による警報停止制御の開始条件となる「操作アームの操作」とは、例えば、操作アームに触れることであったり、又は、操作アームを握ることであったり、又は、操作アームを下方へ押圧することであったり、又は、操作アームが上下揺動自在に形成されている場合は、その操作アームの揺動操作等が該当する例として挙げられる。
図1に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2で支持された車体本体に、運転席3を備えた運転部4が備えられ、後部には単一のトップリンク103と左右一対のロアリンク104からなるリンク機構5が上下に揺動自在に支持され、リンク機構5を昇降駆動する油圧シリンダ7が備えられており、リンク機構5を介して4条植型式の苗植付装置6が昇降自在に支持されて、水田作業車の一例である乗用型田植機が構成されている。
尚、運転席3には、運転者が着座していることを検出する着座センサTが設けられている。
図2及び図3に示すように、ブレーキペダル27には、前方に延出する状態に操作レバー19が固定されており、車体本体の前方に位置する地上の運転者が操作レバー19を持ってブレーキペダル27を制動及び解除位置に操作することができる。
操作アーム48は、傾斜地走行のために運転者が降車して押さえ操作することで浮き上がりを防止できるように構成してあり、前方に延出されて車体本体の前部の浮き上がりを地上から押さえ操作可能な作業姿勢A1(図1参照)、及び車体本体の前部に沿って起立した格納姿勢A2(図1参照)に揺動切換操作自在に構成されている。
具体的には、操作アーム48は、図1,2,3に示すように、上部の横向きの握り部48a、右及び左の脚部48bによりアーチ状の操作アーム48が構成されて、操作アーム48の握り部48aにセンターマスコット50が取り付けられており、車体本体の前部の横軸芯P5周りに操作アーム48(脚部48b)が揺動自在に支持されている。
操作アーム48の脚部48bの下端部は、前記横軸芯P5となる枢支ボルト80を挿通自在な平板部48cとして構成してある。
車体本体のフレーム部81には、枢支連結用のフランジ部81Aが前方へ突設されている。
また、フレーム部81におけるフランジ部81Aの側方位置には、L字形状の挟持金具82の一方の辺部82aがボルト固定してある。
横軸芯P5周りに揺動操作される操作アーム48を、フレーム部81に固定されたフランジ部81Aと挟持金具82とで挟んでいるから、操作アーム48の平板部48cが枢支ボルト80やナット84と直接に接触することがなくなり、操作アーム48の揺動によって枢支ボルト80やナット84が共回りして緩むのを防止でき、緩み難い枢支連結部を形成できている。
次に、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2、苗植付装置6への伝動系について説明する。
図1に示すように、車体本体の前部にエンジン35(ディーゼル型式)及びミッションケース20が備えられ、ミッションケース20の左横側面に静油圧式無段変速装置24が連結され、ミッションケース20の右及び左横側面に前車軸ケース21が連結されており、前車軸ケース21に右及び左の前輪1が操向自在に支持されている。車体本体の後部に後車軸ケース23がローリング自在に支持されて、後車軸ケース23に右及び左の後輪2が支持されている。
静油圧式無段変速装置24は中立位置、前進の高速側及び後進の高速側に無段階に変速自在に構成されている。
昇降レバー33を上昇位置に操作すると、植付クラッチが遮断状態に操作された状態で油圧シリンダ7が上昇作動し、昇降レバー33を中立位置に操作すると、植付クラッチが遮断状態に操作された状態で油圧シリンダ7が停止する。
次に、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2の支持構造について説明する。
図7に示すように、車体本体の左右中央に幅狭のミッションケース20が車体本体前後方向に備えられ、ミッションケース20の前部から右及び左の前車軸ケース21が延出されて、右及び左の前輪1を支持する前輪支持ケース107が、右及び左の前車軸ケース21の端部に操向自在に支持されている。ミッションケース20の後部の車体本体左右方向の横軸芯P1周りに、右及び左の後車輪ケース108が独立に上下に揺動自在に支持され、右及び左の後車輪ケース108が後方に延出されて、右及び左の後車輪ケース108の後部に右及び左の後輪2が支持されている。
サスペンション機構125は、後車輪ケース108に立設された支持ブラケット108aと、支持ブラケット108aに横軸芯P4回りで揺動自在に取り付けられた受部材126と、受部材126より立設され付勢用のコイルスプリング128を支持する芯ロッド材127と、芯ロッド材127の上端部に外嵌されかつ受けフレーム124の内部空間内に下方から入り込む円筒状の硬質樹脂製のアジャスタ部材129と、アジャスタ部材129の下端と受部材126の上端とに亘って架設されるジャバラ部材130と、芯ロッド材127の上端部に螺合してアジャスタ部材129を受けフレーム124に連結するアジャスタボルト131とを、備えて構成してある。
尚、芯ロッド材127には、図6に示すように、コイルスプリング128の収縮方向の変形量を規制するための円筒状カラー127Aが外嵌させてある。コイルスプリング128に圧縮力が作用して伸縮するに伴って、この円筒状カラー127Aが、受部材126とアジャスタ部材129とに当接し、それ以後の伸縮を規制することができる。従って、車体本体の沈み込み量の上限値を規制することができる。
以上のような構成によって、水田での作業走行や路上走行等において、凹凸に応じて右及び左の後車輪ケース108(右及び左の後輪2)が独立に上下に揺動し、右及び左のサスペンション機構125、125によりショックが吸収される。
ここに、半球状のアジャスタ部材129の上端面と受フレーム124の半球状受け面124bとで受止融通機構を構成する。
このような構成によって、アジャスタ部材129の傾きに対しても、受けフレーム124での保持を安定して行えるように構成してある。
中立復帰バネ134は左右一対配置されて、受けフレーム124を水平状態に中立復帰させるべく作動している。
一方、左右の凹凸が同じものである場合には、サスペンション機構125、125が作動して、接地追従性を確保している。
本実施形態の乗用型田植機には、例えば、水田から畦に上がる際に、車体本体の前端が大きく持ち上がる(後方への傾斜)状態となるような場合に、図8に示すように、警報を発して、運転者に降車を促すための報知手段Hが設けてある。
報知手段Hは、警報ブザーVと、警報ブザーVのオン・オフのコントロールを行う制御装置60とを備えて構成してある。
また、制御手段60は、操作アーム変位センサSが操作アーム48の非格納姿勢を検出したという情報を受けた場合に、警報ブザーVをオフにするように構成してある。
また、警報を受けた運転者が車体本体から降車して、前に回って操作アーム48を格納姿勢A2から前に引き出すと、操作アーム変位センサSがオン状態となり、警報ブザーVが止まる。操作アーム変位センサSと制御装置60とを備えて警報停止手段VSが構成されている。
また、操作アーム変位センサSは、例えば、格納姿勢A2の操作アーム48の外周面が押し当たることでオフとなり、離間する(作業姿勢A1になる)に伴ってオンとなるスイッチで構成することができる。
また、降車した運転者は、操作アームを作業姿勢A1にして畦越え操作を継続するだけで、警報を停止させることができ、運転者への操作上の負担を軽減することができる。
また、上述の警報の報知条件の一つには、運転者が着座していることが含まれるから、必要な時だけの精度の高い報知制御が可能となる。
従って、良好な状態で畦を越えることができる。
以上のような作用効果は、畦越え時はもとより、当該乗用田植機のトラックへの積み下ろしの際や、その他、傾斜地の走行の際にも、同様に期待することができる。
以下に他の実施の形態を説明する。
また、警報そのものは、警報ブザーによるもの以外にも、警告灯であったり、チャイムや音楽や音声等を発する再生手段によるものであってもよい。
〈2〉 前記操作手段48は、先の実施形態で説明した操作アームに限るものではなく、例えば、ブレーキペダル27に連動して車体本体の外周側から制動可能に設けられた操作レバー19であってもよい。
また、操作手段48の操作(傾斜地走行のために運転者が降車して行う操作)とは、先の実施形態で説明した操作手段48の下方への揺動操作に限らず、操作手段48に触れるだけの操作や、操作手段48を握るだけの操作であってもよい。この場合は、それぞれの操作が為されたことを検知する検知手段を設ける必要がある。
従って、警報停止手段VSは、上述の各操作手段48の操作が開始されるに伴って警報を停止させるものであればよい。
H 報知手段
K 傾斜センサ
T 着座センサ
VS 警報停止手段
Claims (3)
- 車体本体の傾斜を検出する傾斜センサと、
前記傾斜センサによる検出値が、設定値を越えると警報を発する報知手段と、
傾斜地走行の為に運転者が降車して操作可能な操作手段と、
前記報知手段によって発せられた警報を、前記操作手段の操作が開始されるに伴って停止させる警報停止手段とを設けてある水田作業車。 - 運転者が運転席に着座していることを検出する着座センサを設け、
前記報知手段は、前記傾斜センサによる検出値が、設定値を越えると共に、前記着座センサによって運転者の着座が検出されたときに警報を発するように構成してある請求項1に記載の水田作業車。 - 前記操作手段は、前記車体本体が作業地から畦に乗り上げる際に車体前端の浮き上がりを抑止するために前記車体本体の前方から操作可能な操作アームである請求項1又は2に記載の水田作業車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012212492A JP5782001B2 (ja) | 2012-09-26 | 2012-09-26 | 水田作業車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012212492A JP5782001B2 (ja) | 2012-09-26 | 2012-09-26 | 水田作業車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014064527A JP2014064527A (ja) | 2014-04-17 |
JP5782001B2 true JP5782001B2 (ja) | 2015-09-24 |
Family
ID=50741591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012212492A Active JP5782001B2 (ja) | 2012-09-26 | 2012-09-26 | 水田作業車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5782001B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6837767B2 (ja) | 2016-07-19 | 2021-03-03 | 株式会社クボタ | 作業車及び作業車のための傾斜走行管理システム |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5987201U (ja) * | 1982-12-02 | 1984-06-13 | 株式会社クボタ | 作業機 |
JPS6290831U (ja) * | 1985-11-28 | 1987-06-10 | ||
JPH0716333B2 (ja) * | 1986-11-22 | 1995-03-01 | 株式会社クボタ | 作業機 |
JPS63188308A (ja) * | 1987-01-30 | 1988-08-03 | 井関農機株式会社 | 乗用型農作業機 |
JPH0234434A (ja) * | 1988-07-22 | 1990-02-05 | Iseki & Co Ltd | 作業車の安全装置 |
JP3220204B2 (ja) * | 1992-02-14 | 2001-10-22 | 株式会社クボタ | 田植機の昇降制御装置 |
JP3167593B2 (ja) * | 1995-09-07 | 2001-05-21 | 株式会社クボタ | 乗用型田植機 |
JP3418338B2 (ja) * | 1998-05-27 | 2003-06-23 | 株式会社クボタ | 水田作業車 |
JP2001294059A (ja) * | 2000-04-17 | 2001-10-23 | Iseki & Co Ltd | 乗用農作業機 |
JP3459813B2 (ja) * | 2000-08-04 | 2003-10-27 | 株式会社クボタ | 乗用田植機 |
JP2004154054A (ja) * | 2002-11-06 | 2004-06-03 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 農作業機 |
-
2012
- 2012-09-26 JP JP2012212492A patent/JP5782001B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014064527A (ja) | 2014-04-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5782001B2 (ja) | 水田作業車 | |
JP4311406B2 (ja) | 乗用型農作業機 | |
JP4533402B2 (ja) | 乗用型田植機 | |
JPH0236339Y2 (ja) | ||
JP2007326572A (ja) | 乗用水田作業機 | |
JP7476851B2 (ja) | 作業車両 | |
JPH0729793Y2 (ja) | 移動農機におけるオートリフト装置 | |
JP4820439B2 (ja) | 乗用作業機 | |
JP4315790B2 (ja) | 水田作業機 | |
JP3964815B2 (ja) | 乗用田植機 | |
JPH0713449Y2 (ja) | 水田作業車における作業部制御装置 | |
JPH0246257Y2 (ja) | ||
JP2587259B2 (ja) | 田植機の植付調節装置 | |
JP3625939B2 (ja) | 乗用田植機 | |
JP3118715B2 (ja) | 乗用型田植機 | |
JPH056727Y2 (ja) | ||
JP2668526B2 (ja) | 田植機 | |
JP3318208B2 (ja) | 田植機 | |
JP2651563B2 (ja) | 田植機のローリング制御装置 | |
JP4568353B2 (ja) | 乗用水田作業機 | |
JPS646658Y2 (ja) | ||
JPH032088Y2 (ja) | ||
JPS6337775Y2 (ja) | ||
JP2000342014A (ja) | 小型乗用作業機 | |
JPH0331124Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140925 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150612 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150618 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150716 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5782001 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |