JP5781969B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、反応ガス流路と反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔とを連結する入口バッファ部及び出口バッファ部が形成される燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜の両側に、それぞれアノード電極及びカソード電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータによって挟持した発電セル(単位セル)を備えている。この種の燃料電池では、通常、数十〜数百の発電セルが積層されて、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
燃料電池では、積層されている各発電セルのアノード電極及びカソード電極に、それぞれ反応ガスである燃料ガス及び酸化剤ガスを供給するため、所謂、内部マニホールドを構成する場合が多い。
内部マニホールドは、発電セルの積層方向に貫通して設けられる反応ガス入口連通孔(燃料ガス入口連通孔、酸化剤ガス入口連通孔)及び反応ガス出口連通孔(燃料ガス出口連通孔、酸化剤ガス出口連通孔)を備えている。反応ガス入口連通孔は、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路(燃料ガス流路、酸化剤ガス流路)の入口側に連通する一方、反応ガス出口連通孔は、前記反応ガス流路の出口側に連通している。
この場合、反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔は、開口面積が比較的小さい。従って、反応ガス流路における反応ガスの流れを円滑に行うため、反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔の近傍には、前記反応ガスを均等に分散させるためのバッファ部が必要になっている。
例えば、特許文献1に開示されている燃料電池セパレータは、図9に示すように、対角位置に入口マニホールド1a及び出口マニホールド1bが設けられるとともに、セパレータ面内には、ガス流路2が形成されている。
ガス流路2は、入口マニホールド1a及び出口マニホールド1bの通路幅より幅広に形成された流路幅を有し且つ流路を複数に分割するリブ3aを設ける主流路部3と、前記入口マニホールド1a及び前記出口マニホールド1bと前記主流路部3との間に配置される配流部(バッファ部)4及び合流部(バッファ部)5とを備えている。
配流部4は、流路を複数に分割するリブ4aを設けるとともに、前記リブ4aの端部と主流路3のリブ3aとの間には、隙間4bが形成されている。合流部5は、流路を複数に分割するリブ5aを設けるとともに、前記リブ5aの端部と主流路3のリブ3aとの間には、隙間5bが形成されている。
特開2006−172924号公報
上記の特許文献1では、発電部に設けられている主流路部3は、反応ガスを発電面全面に良好に流通させる機能を有する一方、配流部4及び合流部5は、前記反応ガスの流配制御や排水制御を行う機能を有している。
しかしながら、リブ4aの端部と主流路3のリブ3aとの間には、隙間4bが形成されるとともに、リブ5aの端部と前記リブ3aとの間には、隙間5bが形成されている。このため、反応ガスや生成水が隙間4bや5bに滞留し易くなり、前記反応ガスの流配性や前記生成水の排出性が著しく低下するという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、反応ガス流路全体に反応ガスを均一且つ円滑に供給するとともに、排水性を良好に向上させることが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路と、前記反応ガスを前記電解質膜・電極構造体と前記セパレータとの積層方向に流通させる反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔と、前記電極面外に設けられ、前記反応ガス流路と前記反応ガス入口連通孔とを連結する入口バッファ部と、前記反応ガス流路と前記反応ガス出口連通孔とを連結する出口バッファ部とが形成される燃料電池に関するものである。
この燃料電池では、反応ガス流路は、セパレータに成形される複数本のライン状流路凸部間に形成される一方、入口バッファ部は、複数本のライン状入口凸部間に形成される入口ガイド流路を有し、且つ、出口バッファ部は、複数本のライン状出口凸部間に形成される出口ガイド流路を有している。
そして、入口凸部は、流路凸部の一端に連結されるとともに、出口凸部は、前記入口凸部が一端に連結されていない流路凸部の他端に連結されている。
また、この燃料電池では、電解質膜・電極構造体の外周部には、樹脂製枠部材が設けられるとともに、入口バッファ部及び出口バッファ部は、前記樹脂製枠部材に形成されることが好ましい。
さらに、この燃料電池では、入口バッファ部及び出口バッファ部は、セパレータに形成されることが好ましい。
本発明によれば、反応ガス流路を構成する流路凸部には、入口バッファ部を構成する入口凸部及び出口バッファ部を構成する出口凸部が連結されている。このため、入口凸部と流路凸部との間、及び出口凸部と前記流路凸部との間には、隙間が形成されることがなく、反応ガス及び生成水の滞留を確実に抑制することができる。
しかも、入口凸部と出口凸部とは、異なる流路凸部の端部に連結されている。従って、隣接する流路凸部間(反応ガス流路溝間)に差圧を発生させることができ、反応ガス流路から生成水を容易且つ確実に排出することが可能になる。これにより、反応ガス流路に生成水が滞留することがなく、良好な発電反応が遂行される。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池を構成する発電セルの一部分解概略斜視図である。 前記発電セルの、図1中、II−II線断面図である。 前記発電セルを構成する第2セパレータの正面説明図である。 前記発電セルを構成する電解質膜・電極構造体の一方の面の説明図である。 前記電解質膜・電極構造体の他方の面の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する発電セルの一部分解概略斜視図である。 前記発電セルを構成する第1セパレータの正面説明図である。 前記発電セルを構成する第2セパレータの正面説明図である。 特許文献1に開示されている燃料電池セパレータの説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10は、複数の発電セル12が水平方向(矢印A方向)又は重力方向(矢印C方向)に積層して構成され、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用される。
発電セル12は、第1セパレータ14及び第2セパレータ16間に電解質膜・電極構造体(MEA)18を挟持する。発電セル12の長辺方向(図1中、矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔(反応ガス入口連通孔)20a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔22a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔(反応出口ガス連通孔)24bが設けられる。
発電セル12の長辺方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔(反応ガス入口連通孔)24a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔22b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔(反応ガス出口連通孔)20bが設けられる。
第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状を有する。なお、第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、金属セパレータに代えて、カーボンセパレータ等を使用してもよい。
第1セパレータ14の電解質膜・電極構造体18に向かう面14aには、酸化剤ガス入口連通孔20aと酸化剤ガス出口連通孔20bとを連通する酸化剤ガス流路(反応ガス流路)26が形成される。酸化剤ガス流路26は、矢印B方向に直線状に延在する複数のライン状流路凸部26a間に形成される。なお、酸化剤ガス流路26は、蛇行流路を構成してもよい。
図1及び図2に示すように、第1セパレータ14の面14bには、冷却媒体入口連通孔22aと冷却媒体出口連通孔22bとを連通する冷却媒体流路28の一部が形成される。冷却媒体流路28は、酸化剤ガス流路26の裏面形状と後述する燃料ガス流路30の裏面形状とが重なり合って構成される。
図3に示すように、第2セパレータ16の電解質膜・電極構造体18に向かう面16aには、燃料ガス入口連通孔24aと燃料ガス出口連通孔24bとを連通する燃料ガス流路30が形成される。燃料ガス流路30は、矢印B方向に直線状に延在する複数のライン状流路凸部30a間に形成される。
第1セパレータ14の両方の面14a、14bには、第1シール部材32が一体成形される。第2セパレータ16の両方の面16a、16bには、第2シール部材34が一体成形される。第1シール部材32及び第2シール部材34は、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコンゴム、フロロシリコンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン、又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材を使用する。
第1シール部材32は、面14aにおいて、酸化剤ガス入口連通孔20a、酸化剤ガス出口連通孔20b及び酸化剤ガス流路26を囲繞して、これらを連通させる。第2シール部材34は、図3に示すように、面16aにおいて、燃料ガス入口連通孔24a、燃料ガス出口連通孔24b及び燃料ガス流路30を囲繞して、これらを連通させる。第2シール部材34は、図1に示すように、面16bにおいて、冷却媒体入口連通孔22a、冷却媒体出口連通孔22b及び冷却媒体流路28を囲繞して、これらを連通させる。
図2に示すように、電解質膜・電極構造体18は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜36と、前記固体高分子電解質膜36を挟持するカソード電極38及びアノード電極40とを備える。カソード電極38及びアノード電極40は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜36の両面に形成される。
固体高分子電解質膜36は、カソード電極38及びアノード電極40と同一の表面積、又はこれらよりも大きな表面積に設定される。固体高分子電解質膜36の外周端縁部には、樹脂製の枠部材である樹脂枠部材(樹脂製枠部材)42が、例えば、射出成形等により一体成形される。樹脂材としては、例えば、汎用プラスチックの他、エンジニアリングプラスチックやスーパーエンジニアリングプラスチック等が採用される。
図1及び図4に示すように、電解質膜・電極構造体18を構成する樹脂枠部材42には、酸化剤ガス入口連通孔20a、冷却媒体入口連通孔22a、燃料ガス入口連通孔24a、酸化剤ガス出口連通孔20b、冷却媒体出口連通孔22b及び燃料ガス出口連通孔24bが形成される。
図4に示すように、樹脂枠部材42のカソード電極38を設ける面42aには、酸化剤ガス流路26と酸化剤ガス入口連通孔20aとを連結する入口バッファ部44aと、前記酸化剤ガス流路26と酸化剤ガス出口連通孔20bとを連結する出口バッファ部44bとが形成される。
入口バッファ部44aは、複数本のライン状入口凸部46a間に形成される入口ガイド流路48aを有する。入口凸部46aは、酸化剤ガス入口連通孔20aに直接繋がっており、前記酸化剤ガス入口連通孔20aと酸化剤ガス流路26との間を繋いでいればよく、直線形状の他、曲線形状等であってもよい。
入口凸部46aは、樹脂枠部材42に一体に形成された、又は、別体部品を接合した樹脂凸部により構成されるとともに、酸化剤ガス入口連通孔20aから酸化剤ガス流路26の幅方向(矢印C方向)に拡がるように延在している。入口凸部46aは、第1セパレータ14と電解質膜・電極構造体18とが積層された際、酸化剤ガス流路26を構成する流路凸部26aの一端に連続して且つ隙間なく連結される。
入口凸部46aは、流路凸部26aよりも幅広に形成されており、前記入口凸部46aの端部には、前記流路凸部26aと同一幅寸法を有する先細り部位46aeが設けられる。なお、入口凸部46aは、流路凸部26aと同一の幅寸法に形成されていてもよい。以下、出口凸部46b等でも、同様である。
出口バッファ部44bは、複数本のライン状出口凸部46b間に形成される出口ガイド流路48bを有する。出口凸部46bは、樹脂枠部材42に一体に形成された、又は、別体部品を接合した樹脂凸部により構成されるとともに、酸化剤ガス出口連通孔20bから酸化剤ガス流路26の幅方向(矢印C方向)に拡がるように延在している。出口凸部46bは、第1セパレータ14と電解質膜・電極構造体18とが積層された際、酸化剤ガス流路26を構成する流路凸部26aの他端に連続して且つ隙間なく連結される。
出口凸部46bは、流路凸部26aよりも幅広に形成されており、前記出口凸部46bの端部には、前記流路凸部26aと同一幅寸法を有する先細り部位46beが設けられる。
入口凸部46aは、流路凸部26aの一端に連結されるとともに、出口凸部46bは、前記入口凸部46aが一端に連結されていない流路凸部26aの他端に連結される。図4に示すように、例えば、流路凸部26aは、7本の流路凸部26a(1)〜26a(7)を有する際、2本の入口凸部46aは、流路凸部26a(2)及び26a(5)の一端に連結される。一方、2本の出口凸部46bは、流路凸部26a(3)及び26a(6)の他端に連結される。
図5に示すように、樹脂枠部材42のアノード電極40を設ける面42bには、燃料ガス流路30と燃料ガス入口連通孔24aとを連結する入口バッファ部50aと、前記燃料ガス流路30と燃料ガス出口連通孔24bとを連結する出口バッファ部50bとが形成される。
入口バッファ部50aは、複数本のライン状入口凸部52a間に形成される入口ガイド流路54aを有する。入口凸部52aは、樹脂枠部材42に一体に形成された、又は、別体部品を接合した樹脂凸部により構成されるとともに、燃料ガス入口連通孔24aから燃料ガス流路30の幅方向(矢印C方向)に拡がるように延在している。入口凸部52aは、第2セパレータ16と電解質膜・電極構造体18とが積層された際、燃料ガス流路30を構成する流路凸部30aの一端に連続して且つ隙間なく連結される。
入口凸部52aは、流路凸部30aよりも幅広に形成されており、前記入口凸部52aの端部には、前記流路凸部30aと同一幅寸法を有する先細り部位52aeが設けられる。
出口バッファ部50bは、複数本のライン状出口凸部52b間に形成される出口ガイド流路54bを有する。出口凸部52bは、樹脂枠部材42に一体に形成された、又は、別体部品を接合した樹脂凸部により構成されるとともに、燃料ガス出口連通孔24bから燃料ガス流路30の幅方向(矢印C方向)に拡がるように延在している。出口凸部52bは、第2セパレータ16と電解質膜・電極構造体18とが積層された際、燃料ガス流路30を構成する流路凸部30aの他端に連続して且つ隙間なく連結される。
出口凸部52bは、流路凸部30aよりも幅広に形成されており、前記出口凸部52bの端部には、前記流路凸部30aと同一幅寸法を有する先細り部位52beが設けられる。
入口凸部52aは、流路凸部30aの一端に連結されるとともに、出口凸部52bは、前記入口凸部52aが一端に連結されていない流路凸部30aの他端に連結される。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔20aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔24aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔22aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、図4に示すように、酸化剤ガス入口連通孔20aから電解質膜・電極構造体18を構成する樹脂枠部材42に形成された入口ガイド流路48aに導入される。さらに、酸化剤ガスは、図1及び図2に示すように、入口ガイド流路48aから第1セパレータ14の酸化剤ガス流路26に供給される。この酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路26に沿って矢印B方向に移動し、電解質膜・電極構造体18のカソード電極38に供給される。
一方、燃料ガスは、図1及び図5に示すように、燃料ガス入口連通孔24aから電解質膜・電極構造体18を構成する樹脂枠部材42に形成された入口ガイド流路54aに導入される。さらに、燃料ガスは、図3に示すように、入口ガイド流路54aから第2セパレータ16の燃料ガス流路30に沿って矢印B方向に移動し、電解質膜・電極構造体18のアノード電極40に供給される。
従って、電解質膜・電極構造体18では、カソード電極38に供給される酸化剤ガスと、アノード電極40に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、電解質膜・電極構造体18のカソード電極38に供給されて消費された酸化剤ガスは、樹脂枠部材42の出口ガイド流路48bから酸化剤ガス出口連通孔20bに排出される(図4参照)。また、電解質膜・電極構造体18のアノード電極40に供給されて消費された燃料ガスは、樹脂枠部材42の出口ガイド流路54bを通って燃料ガス出口連通孔24bに排出される(図5参照)。
一方、冷却媒体入口連通孔22aに供給された冷却媒体は、図1に示すように、第1セパレータ14と第2セパレータ16との間に形成された冷却媒体流路28に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体18を冷却した後、冷却媒体出口連通孔22bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、図4に示すように、電解質膜・電極構造体18を構成する樹脂枠部材42には、酸化剤ガス流路26側に、発電範囲(電極面)外に位置して入口バッファ部44a及び出口バッファ部44bが設けられている。そして、入口バッファ部44aを構成する入口凸部46a及び出口バッファ部44bを構成する出口凸部46bは、酸化剤ガス流路26を構成する流路凸部26aの端部に連結されている。
このため、入口凸部46aと流路凸部26aとの間、及び出口凸部46bと前記流路凸部26aとの間には、隙間が形成されることがない。従って、酸化剤ガス及び生成水が滞留することを確実に抑制することができる。
しかも、入口凸部46aは、流路凸部26aの一端に連結されるとともに、出口凸部46bは、前記入口凸部46aが一端に連結されていない流路凸部26aの他端に連結されている。これにより、流路凸部26a間に形成され、互いに隣接する酸化剤ガス流路溝間に差圧を発生させることができ、酸化剤ガス流路26から生成水を容易且つ確実に排出することが可能になる。このため、酸化剤ガス流路26に生成水が滞留することがなく、良好な発電反応が遂行されるという効果が得られる。
さらに、出口凸部46bは、流路凸部26aよりも幅広に形成されており、前記出口凸部46bの端部には、前記流路凸部26aと同一幅寸法を有する先細り部位46beが設けられている。従って、酸化剤ガス流路26に沿って流通した酸化剤ガスは、出口ガイド流路48bに排出される際、先細り部位46beに案内されて前記酸化剤ガスの流れに乱れが発生することがなく、該酸化剤ガスの円滑な流通が可能になる。
一方、入口凸部46aの端部には、流路凸部26aと同一幅寸法を有する先細り部位46aeが設けられている。これにより、酸化剤ガスの円滑な流通が遂行される。なお、出口凸部46b及び入口凸部46aの端部に、先細り部位46be、46aeが設けられているが、これに限定されるものではない。例えば、流路凸部26aの端部に、先細り部位46be、46aeに相当する拡開部位を設けてもよい。
また、電解質膜・電極構造体18の燃料ガス流路30側には、同様に入口バッファ部50a及び出口バッファ部50bが設けられている。このため、燃料ガス流路30から生成水(酸化剤ガス流路26から逆拡散した生成水)を容易且つ確実に排出することができる等、上記の酸化剤ガス流路26側と同様の効果が得られる。なお、入口ガイド流路48aの間や出口ガイド流路48bの間に突起物を設けてもよい。
図6に示すように、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池60は、複数の発電セル62を水平方向又は重力方向に積層して構成される。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
発電セル62は、第1セパレータ64及び第2セパレータ66間に、電解質膜・電極構造体(MEA)68を挟持する。第1セパレータ64は、金属プレート70と、前記金属プレート70の外周を周回して一体化される樹脂枠部材72とを有する。第2セパレータ66は、金属プレート74と、前記金属プレート74の外周を周回して一体化される樹脂枠部材76とを有する。
金属プレート70は、薄板金属を波形状にプレス加工して構成されており、この金属プレート70には、矢印B方向に直線状に延在する酸化剤ガス流路26が形成される(図6及び図7参照)。
図7に示すように、樹脂枠部材72には、酸化剤ガス流路26が設けられる面72aに、酸化剤ガス入口連通孔20aと前記酸化剤ガス流路26とを連結する入口バッファ部44a、及び、酸化剤ガス出口連通孔20bと前記酸化剤ガス流路26とを連結する出口バッファ部44bが設けられる。
入口バッファ部44aを構成する入口凸部46aは、流路凸部26aの一端に一体化されるとともに、出口バッファ部44bを構成する出口凸部46bは、前記流路凸部26aの他端に一体化される。入口凸部46aは、流路凸部26aの一端に連結されるとともに、出口凸部46bは、前記入口凸部46aが一端に連結されていない流路凸部26aの他端に連結される。
図8に示すように、金属プレート74は、薄板金属を波形状にプレス加工して構成されており、この金属プレート74には、矢印B方向に直線状に延在する燃料ガス流路30が形成される。
樹脂枠部材76の燃料ガス流路30側の面76aには、燃料ガス入口連通孔24aと前記燃料ガス流路30とを連結する入口バッファ部50a、及び、燃料ガス出口連通孔24bと前記燃料ガス流路30とを連結する出口バッファ部50bが設けられる。
入口バッファ部50aを構成する入口凸部52aは、流路凸部30aの一端に一体化されるとともに、出口バッファ部50bを構成する出口凸部52bは、前記流路凸部30aの他端に一体化される。入口凸部52aは、流路凸部30aの一端に連結されるとともに、出口凸部52bは、前記入口凸部52aが一端に連結されていない流路凸部30aの他端に連結される。
図6に示すように、電解質膜・電極構造体68は、固体高分子電解質膜36の両側に、カソード電極38とアノード電極40とが設けられるとともに、前記固体高分子電解質膜36が、第1セパレータ64及び第2セパレータ66の外周と略同じ表面積を有し、樹脂枠部材を用いていない。
固体高分子電解質膜36には、酸化剤ガス入口連通孔20a、冷却媒体入口連通孔22a、燃料ガス出口連通孔24b、燃料ガス入口連通孔24a、冷却媒体出口連通孔22b及び酸化剤ガス出口連通孔20bが形成される。
このように構成される第2の実施形態では、図7に示すように、第1セパレータ64には、酸化剤ガス入口連通孔20aと酸化剤ガス流路26とを連結する入口バッファ部44a、及び、酸化剤ガス出口連通孔20bと前記酸化剤ガス流路26とを連結する出口バッファ部44bが設けられている。このため、酸化剤ガス流路26に生成水が滞留することがなく、良好な発電反応が遂行される等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。一方、燃料ガス流路30でも、同様の効果が得られる。
なお、第2の実施形態では、第1セパレータ64を構成する樹脂枠部材72に、入口バッファ部44a及び出口バッファ部44bが設けられるとともに、第2セパレータ66を構成する樹脂枠部材76に、入口バッファ部50a及び出口バッファ部50bが設けられているが、これに限定されるものではない。例えば、第1の実施形態の第1セパレータ14と第2セパレータ16とに、それぞれプレス加工により入口バッファ部44a及び出口バッファ部44bと入口バッファ部50a及び出口バッファ部50bとを一体成形してもよい。
10、60…燃料電池 12、62…発電セル
14、16、64、66…セパレータ 18、68…電解質膜・電極構造体
20a…酸化剤ガス入口連通孔 20b…酸化剤ガス出口連通孔
22a…冷却媒体入口連通孔 22b…冷却媒体出口連通孔
24a…燃料ガス入口連通孔 24b…燃料ガス出口連通孔
26…酸化剤ガス流路 26a、30a…流路凸部
28…冷却媒体流路 30…燃料ガス流路
32、34…シール部材 36…固体高分子電解質膜
38…カソード電極 40…アノード電極
42、72、76…樹脂枠部材 44a、50a…入口バッファ部
44b、50b…出口バッファ部 46a、52a…入口凸部
46ae、46be、52ae、52be…先細り部位
46b、52b…出口凸部 48a、54a…入口ガイド流路
48b、54b…出口ガイド流路 70、74…金属プレート

Claims (3)

  1. 電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路と、前記反応ガスを前記電解質膜・電極構造体と前記セパレータとの積層方向に流通させる反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔と、前記電極面外に設けられ、前記反応ガス流路と前記反応ガス入口連通孔とを連結する入口バッファ部と、前記反応ガス流路と前記反応ガス出口連通孔とを連結する出口バッファ部とが形成される燃料電池であって、
    前記反応ガス流路は、前記セパレータに成形される複数本のライン状流路凸部間に形成される一方、
    前記入口バッファ部は、複数本のライン状入口凸部間に形成される入口ガイド流路を有し、且つ、前記出口バッファ部は、複数本のライン状出口凸部間に形成される出口ガイド流路を有し、
    前記入口凸部は、前記流路凸部の一端に連結されるとともに、前記出口凸部は、前記入口凸部が一端に連結されていない前記流路凸部の他端に連結されることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記電解質膜・電極構造体の外周部には、樹脂製枠部材が設けられるとともに、
    前記入口バッファ部及び前記出口バッファ部は、前記樹脂製枠部材に形成されることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1記載の燃料電池において、前記入口バッファ部及び前記出口バッファ部は、前記セパレータに形成されることを特徴とする燃料電池。
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