JP5780257B2 - 多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置 - Google Patents

多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、多気筒内燃機関の気筒間空燃比のばらつき異常を検出するための装置に関し、特に、複数の気筒群を有する内燃機関に好適に適用しうるものに関する。
一般に、触媒を利用した排気浄化システムを備える内燃機関では、排気中有害成分の触媒による浄化を高効率で行うため、内燃機関で燃焼される混合気の空気と燃料との混合割合、すなわち空燃比のコントロールが欠かせない。こうした空燃比の制御を行うため、内燃機関の排気通路に空燃比センサを設け、これによって検出された空燃比を所定の目標空燃比に一致させるようフィードバック制御を実施している。
一方、多気筒内燃機関においては、通常全気筒に対しあるいはバンクごとに一律の制御量を用いて空燃比制御を行うため、空燃比制御を実行したとしても実際の空燃比が気筒間でばらつくことがある。このときばらつきの程度が小さければ、空燃比フィードバック制御で吸収可能であり、また触媒でも排気中有害成分を浄化処理可能なので、排気エミッションに影響を与えず、特に問題とならない。
しかし、例えば一部の気筒の燃料噴射系が故障するなどして、気筒間の空燃比が大きくばらつくと、排気エミッションを悪化させてしまい、問題となる。このような排気エミッションを悪化させる程の大きな空燃比ばらつきは、異常として検出するのが望ましい。特に自動車用内燃機関の場合、排気エミッションが悪化した車両の走行を未然に防止するため、気筒間空燃比ばらつき異常を車載状態で検出することが要請されており(いわゆるOBD;On-Board Diagnostics)、最近ではこれを法規制化する動きもある。
例えば特許文献1に記載の装置においては、内燃機関の出力軸の回転速度の変動の不均一の程度を表す変動パラメータを検出し、それが所定の基準値を上回った場合に異常と判定している。変動パラメータとしては、出力軸の回転速度や、所定のクランク角にわたって回転するのに要する時間について、点火順序で隣接する気筒間の差分をとった値が用いられる。
特許文献2に記載の装置では、点火時期が360度異なる少なくとも一組の対向気筒についての変動パラメータの差分を用いて、インバランス異常を判定している。この構成によれば、出力軸(クランクシャフト)に固定されたタイミングロータの製品ばらつき、とくにタイミングロータ周面に形成される多数の突起の回転方向位置のばらつきに起因する測定誤差を抑制することができる。
特開2010‐112244号公報 特開2013‐011246号公報
ところで、特許文献2のように複数のバンクを有する内燃機関では、点火時期が360度異なる対向気筒の間で、出力軸の回転速度にばらつきがあったとしても、これら対向気筒が属する各バンクの内部で、各気筒についての出力軸の回転速度がそれぞれバランスしている場合には、たとえ空燃比フィードバック制御がバンクごとに行われるとしても当該バンク内の各気筒の空燃比が目標から大きく外れることはなく、エミッションの悪化は実質的に生じない。しかし、このような場合にはエミッションの悪化が実質的に生じないにもかかわらず、点火時期が360度異なる対向気筒の間で出力軸の回転速度にばらつきがあることに起因して、それが異常として検出されてしまう。
そこで本発明の目的は、複数の気筒を有し且つ当該複数の気筒によって複数の気筒群が構成される多気筒内燃機関において、ある気筒群に属する第1の気筒の空燃比のインバランスを、当該第1の気筒で検出されたクランク角速度に相関する指標値と、他の気筒群に属する第2の気筒で検出された当該指標値との差分値に基づいて判定するインバランス判定手段を備えた多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置において、気筒群の間でトルク差が存在するが同一の気筒群の内部で各気筒についての指標値が平準化している場合におけるインバランス異常の旨の判定を抑制することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置は、
複数の気筒を有し且つ当該複数の気筒によって複数の気筒群が構成される多気筒内燃機関において、ある気筒群に属する第1の気筒の空燃比のインバランスを、当該第1の気筒で検出されたクランク角速度に相関する指標値と、他の気筒群に属する第2の気筒で検出された当該指標値との差分値に基づいて判定するインバランス判定手段を備えた多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置において、
前記第1の気筒についての前記差分値を、前記第1の気筒と同一の気筒群に属する少なくとも1つの他の気筒で検出された前記指標値を用いて補正する補正手段を更に備えたことを特徴とする。
この第1の態様によれば、補正手段が、前記第1の気筒についての前記差分値を、前記第1の気筒と同一の気筒群に属する少なくとも1つの他の気筒で検出された前記指標値を用いて補正する。したがって、同一の気筒群の内部で各気筒についての指標値が平準化している(すなわち、各気筒についての指標値が平均値から所定範囲内におさまっている)場合に、インバランス異常の旨の判定を抑制することが可能となる。
本発明の別の一態様は、前記補正手段は、前記第1の気筒についての前記差分値を、前記第1の気筒と同一の気筒群に属する少なくとも1つの他の気筒について算出された前記差分値またはこれに相関する値を減算することによって補正することを特徴とする多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置である。
この態様によれば、簡易な演算によって、本発明に所期の効果を得ることができる。
好適には、前記補正手段は、前記第1の気筒についての前記差分値を、前記第1の気筒と同一の気筒群に属する全ての他の気筒について算出された前記差分値の平均値を減算することによって補正する。この態様によれば、演算負荷を特に顕著に軽減することが可能になる。
好適には、前記補正手段は、前記第1の気筒についての前記差分値を、気筒群間のトルク差に起因する成分を抑制するように補正する。この態様によれば、第1の態様と共通の効果を得ることができる。
好適には、前記インバランス判定手段は、前記第1の気筒についての前記差分値を所定の異常しきい値と比較することによって当該第1の気筒の空燃比のインバランスを判定し、前記補正手段は、前記補正手段による補正量が前記異常しきい値より絶対値で小さくなるようにガード処理を行う。
この態様によれば、異常の存在しない気筒について補正手段の補正処理に起因して生じる不要な成分を、抑制することができる。
好適には、前記インバランス判定手段は、互いに異なる気筒群に属しクランク角が互いに360°異なる少なくとも一組の対向気筒のそれぞれで検出されたクランク角速度に相関する指標値の差分に基づいて、気筒間の空燃比インバランスを判定する。
この態様によれば、出力軸(クランクシャフト)に固定されたタイミングロータの製品ばらつき、とくにタイミングロータ周面に形成される多数の突起の回転方向位置のばらつきに起因する測定誤差を抑制することができる。
本発明によれば、同一の気筒群の内部で各気筒についての指標値が平準化している(すなわち、各気筒についての指標値が平均値から所定範囲内におさまっている)場合に、インバランス異常の旨の判定を抑制することが可能となるという、優れた効果が発揮される。
本発明の第1実施形態に係る内燃機関の概略図である。 触媒前センサおよび触媒後センサの出力特性を示すグラフである。 第1実施形態に係る内燃機関のクランクシャフトの一例を示す概略図である。 第1実施形態におけるタイミングロータと回転変動の検出方法を説明するための図である。 第1実施形態における気筒間空燃比インバランス判定処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態における気筒間空燃比インバランス判定処理の第1の実行例を示すタイミングチャートである。 第1実施形態における気筒間空燃比インバランス判定処理の第2の実行例を示すタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態における気筒間空燃比インバランス判定処理のうち、バンク内補正処理及びガード処理に係る部分を示すフローチャートである。 第2実施形態における気筒間空燃比インバランス判定処理の実行例を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。
図1に、第1実施形態に係る内燃機関を概略的に示す。図示される内燃機関(エンジン)1は、自動車に搭載されたV型6気筒の4サイクル火花点火式内燃機関(ガソリンエンジン)である。エンジン1は、エンジンを前方F方向に見て右側の右バンクBRと、左側の左バンクBLとを有し、右バンクBRには奇数番気筒すなわち#1,#3,#5気筒がこの順に設けられ、左バンクBLには偶数番気筒すなわち#2,#4,#6気筒がこの順に設けられている。
これらの気筒毎に、インジェクタ(燃料噴射弁)2が設けられている。インジェクタ2は、対応気筒の吸気通路、特に、吸気ポート(図示せず)内に向けて燃料を噴射する。なおインジェクタは気筒内に燃料を直接噴射するように配置されていても良い。各気筒には、筒内の混合気に点火するための点火プラグ13が設けられている。
吸気を導入するための吸気通路7は、上記吸気ポートの他、集合部としてのサージタンク8と、各気筒の吸気ポートおよびサージタンク8を結ぶ複数の吸気マニホールド9と、サージタンク8の上流側の吸気管10とを含む。吸気管10には、上流側から順にエアフローメータ11と電子制御式スロットルバルブ12とが設けられている。エアフローメータ11は、吸気流量に応じた大きさの信号を出力する。
右バンクBRに対して右排気通路14Rが設けられ、左バンクBLに対して左排気通路14Lが設けられている。これら右および左の排気通路14R,14Lは下流触媒19の上流側で合流されている。この合流位置より上流側の排気系の構成は両バンクで同一なので、ここでは右バンクBR側についてのみ説明し、左バンクBL側については図中同一符号を付して説明を省略する。
右排気通路14Rは、#1,#3,#5の各気筒の排気ポート(図示せず)と、これら排気ポートの排気ガスを集合させる排気マニホールド16と、排気マニホールド16の下流側に設置された排気管17とを含む。そして排気管17には上流触媒18が設けられている。上流触媒18の上流側及び下流側(直前及び直後)にそれぞれ、排気ガスの空燃比を検出するための空燃比センサである触媒前センサ20及び触媒後センサ21が設置されている。このように、一方のバンクに属する複数の気筒(あるいは気筒群)に対して、上流触媒18、触媒前センサ20及び触媒後センサ21が各一つずつ設けられている。なお、右および左の排気通路14R,14Lを合流させないで、これらに個別に下流触媒19を設けることも可能である。
さらにエンジン1には、制御手段および検出手段としての電子制御ユニット(以下ECUと称す)100が設けられている。ECU100は、いずれも図示されないCPU、ROM、RAM、入出力ポート、および不揮発性記憶装置等を含むものである。ECU100には、前述のエアフローメータ11、触媒前センサ20、触媒後センサ21のほか、エンジン1のクランク角ないしはポジションを検出するためのクランクポジションセンサ22、アクセル開度を検出するためのアクセル開度センサ23、エンジン冷却水の温度を検出するための水温センサ24、その他の各種センサが、図示されないA/D変換器等を介して電気的に接続されている。ECU100は、各種センサの検出値等に基づき、所望の出力が得られるように、インジェクタ2、点火プラグ13、スロットルバルブ12等を制御し、燃料噴射量、燃料噴射時期、点火時期、スロットル開度等を制御する。
スロットルバルブ12には、スロットル開度センサ(図示せず)が設けられ、スロットル開度センサからの信号がECU100に送られる。ECU100は、通常、アクセル開度に応じて定まる開度に、スロットルバルブ12の開度(スロットル開度)をフィードバック制御する。またECU100は、エアフローメータ11からの信号に基づき、単位時間当たりの吸入空気の量すなわち吸入空気量を検出する。そしてECU100は、検出したアクセル開度、スロットル開度および吸入空気量の少なくとも一つに基づき、エンジン1の負荷を検出する。
ECU100は、クランクポジションセンサ22からのクランクパルス信号に基づき、クランク角自体を検出すると共にエンジン1の回転数を検出する。ここで「回転数」とは単位時間当たりの回転数のことをいい、回転速度と同義である。
触媒前センサ20はいわゆる広域空燃比センサからなり、比較的広範囲に亘る空燃比を連続的に検出可能である。図2に触媒前センサ20の出力特性を示す。図示するように、触媒前センサ20は、検出した排気空燃比(触媒前空燃比A/Ff)に比例した大きさの電圧信号Vfを出力する。排気空燃比がストイキ(理論空燃比、例えばA/F=14.5)であるときの出力電圧はVreff(例えば約3.3V)である。
他方、触媒後センサ21はいわゆるO2センサからなり、ストイキを境に出力値が急変する特性を持つ。図2に触媒後センサ21の出力特性を示す。図示するように、排気空燃比(触媒後空燃比A/Fr)がストイキであるときの出力電圧、すなわちストイキ相当値はVrefr(例えば0.45V)である。触媒後センサ21の出力電圧は所定の範囲(例えば0〜1V)内で変化する。概して排気空燃比がストイキよりリーンのとき、触媒後センサの出力電圧Vrはストイキ相当値Vrefrより低くなり、排気空燃比がストイキよりリッチのとき、触媒後センサの出力電圧Vrはストイキ相当値Vrefrより高くなる。
上流触媒18及び下流触媒19は三元触媒からなり、それぞれに流入する排気ガスの空燃比A/Fがストイキ近傍のときに排気中の有害成分であるNOx、HCおよびCOを同時に浄化する。この三者を同時に高効率で浄化できる空燃比の幅(ウィンドウ)は比較的狭い。
そこで、エンジンの通常運転時、上流触媒18に流入する排気ガスの空燃比をストイキ近傍に制御するための空燃比フィードバック制御(ストイキ制御)がECU100により実行される。この空燃比フィードバック制御は、触媒前センサ20によって検出された排気空燃比が所定の目標空燃比であるストイキになるように混合気の空燃比(具体的には燃料噴射量)をフィードバック制御する主空燃比制御(主空燃比フィードバック制御)と、触媒後センサ21によって検出された排気空燃比がストイキになるように混合気の空燃比(具体的には燃料噴射量)をフィードバック制御する補助空燃比制御(補助空燃比フィードバック制御)とからなる。
このように第1実施形態において、空燃比の基準値はストイキであり、このストイキに相当する燃料噴射量(ストイキ相当量という)が燃料噴射量の基準値である。但し、空燃比および燃料噴射量の基準値は他の値とすることもできる。
空燃比フィードバック制御は、バンクごとにすなわちバンク単位で行われる。例えば右バンクBR側の触媒前センサ20および触媒後センサ21の検出値は、右バンクBRに属する#1,#3,#5気筒の空燃比フィードバック制御にのみ用いられ、左バンクBLに属する#2,#4,#6気筒の空燃比フィードバック制御には用いられない。逆も同様である。あたかも独立した直列3気筒エンジンが二つあるように、空燃比制御が実行されるのである。また、空燃比フィードバック制御においては、同一バンクに属する各気筒に対し、同一の制御量が一律に用いられる。
ここで、第1実施形態に係るV型6気筒のエンジン1は、図3に示すように、#1〜#4の4つのメインジャーナル(#1〜#4MJ)と、それぞれのメインジャーナルとの間でクランクスロー間に配置された3つのクランクピン(#1〜#3CP)とを備えるクランクシャフトCSを有している。そして、このクランクシャフトCSは、#1及び#2のクランクピン(#1CP及び#2CP)がクランク中心に関し120°の位相差を有し、#2及び#3のクランクピン(#2CP及び#3CP)がクランク中心に関し120°の位相差を有している。このクランクシャフトCSには、その#1のクランクピン#1CPに#1及び#2の気筒のコネクティングロッドの大端部が連結される。同様に、#2のクランクピン#2CPには#3及び#4の気筒、及び#3のクランクピン#3CPには#5及び#6の気筒のコネクティングロッドの大端部がそれぞれ連結される。また、このクランクシャフトCSには、そのメインジャーナル#1MJの前方に、2歯欠歯した34歯の突起が10°間隔で設けられたタイミングロータTRが設けられ、このタイミングロータTRの突起に向き合う関係で、上述の電磁ピックアップ方式のクランクポジションセンサ22が位置されている。
そして、上述の気筒配列を備えるエンジン1の点火順序の一例を示すと、#1、#2、#3、#4、#5、#6の気筒順であり、その点火間隔は、エンジン全体で見れば120°CAずつの等間隔である。
ところで、右バンクBRの#1、#3及び#5の気筒の点火に対し、左バンクBLの#4、#6及び#2の気筒は、それぞれ、クランクシャフトの1回転、すなわち、360°CA後に点火される関係にある。そこで、これらの#1と#4、#3と#6、及び#5と#2気筒は、それぞれ、本発明にいう一組の対向気筒である。
さて、例えば全気筒のうちの一部の気筒(特に1気筒)において、インジェクタ2の故障等が発生し、気筒間に空燃比のばらつき(インバランス:imbalance)が発生することがある。例えば右バンクBRについて、インジェクタ2の噴孔詰まりや開弁不良により#1気筒の燃料噴射量が他の#3,#5気筒の燃料噴射量よりも少なくなり、#1気筒の空燃比が他の#3,#5気筒の空燃比よりも大きくリーン側にずれる場合である。
このときでも、前述の空燃比フィードバック制御により比較的大きな補正量を与えれば、触媒前センサ20に供給されるトータルガス(合流後の排気ガス)の空燃比をストイキに制御できる場合がある。しかし、これは気筒別に見ると、#1気筒がストイキより大きくリーン、#3,#5気筒がストイキよりリッチであり、全体のバランスとしてストイキとなっているに過ぎず、エミッション上好ましくないことは明らかである。そこで第1実施形態では、かかる気筒間空燃比ばらつき異常を検出する装置が装備されている。
第1実施形態における気筒間空燃比ばらつき異常検出は、クランクシャフトCSの回転変動に基づいて行われる。ある気筒の空燃比が大きくリーン側にずれる場合には、燃焼により発生するトルクがストイキ時に比べて減少するため、クランクシャフトCSの角速度(回転速度V)が低下する。このことを利用して、回転速度Vに基づいて気筒間空燃比ばらつき異常を検出することができる。なお、回転速度Vと相関する他のパラメータ(例えば、圧縮上死点又はその近傍を含む所定のクランク角を回転するために要する回転時間T)を用いて同様の異常検出を行っても良い。
ところで、気筒間空燃比ばらつきを、回転速度Vやこれと相関する他のパラメータ(例えば回転時間T)に基づいて検出する場合には、クランクシャフトCSに固定されたタイミングロータTRの回転をクランクポジションセンサ22で検出し、タイミングロータTRが所定角度回転するのに要する時間に基づいて、回転速度Vを算出すると共に、これを他の気筒についての値と比較したり、あるいは他の気筒についての値との差分を算出することによって、気筒間空燃比ばらつき異常を検出することになる。しかし、タイミングロータTRの製品ばらつきに起因して、タイミングロータTR周面に形成される多数の突起の回転方向位置にばらつきが生じると、これが誤検出につながるおそれがある。
例えば、図4には、クランク角が#1気筒TDCにあるときのタイミングロータTRの位置を示す。タイミングロータTRの回転方向をRで示し、クランクポジジョンセンサ22を仮想線で示す。このタイミングロータTRの位置で、クランクポジジョンセンサ22は、#1気筒TDCに対応する歯あるいは突起30Aを検出する。便宜上、この突起30Aの位置を基準すなわち0°CAとする。#1気筒TDCにおける回転時間T(s)を検出する際、突起30Aより所定角度Δθ=30°CA前の突起30Bがクランクポジジョンセンサ22により検出された時点から、突起30Aがクランクポジジョンセンサ22により検出された時点までの時間を、#1気筒TDCにおける回転時間Tとして検出していた。そして同様の手法で、#1気筒TDCより120°CA後の#2気筒(次点火気筒)TDCにおける回転時間が検出される。#2気筒TDCにおける回転時間から#1気筒TDCにおける回転時間を差し引いて、#1気筒の回転時間差ΔTが検出される。
しかし、この手法によると、#1気筒の回転時間Tを求める場合と、#2気筒の回転時間Tを求める場合とで、検出に用いる突起30が異なることになる。このため、タイミングロータTRの製品ばらつきに起因して、製品毎の突起30の位置がばらつくと、このばらつきに起因して、同一条件下で検出された各気筒の回転時間差ΔTの値がばらつくことになってしまう。
そこで第1実施形態では、互いに異なるバンクに属しクランク角が互いに360°異なる3組の対向気筒のそれぞれで検出されたクランク角速度に相関する指標値の差分に基づいて、気筒間の空燃比インバランスを判定する。すなわち、突起30Aがクランクポジジョンセンサ22により検出された時点のクランク角速度から、突起30Aより所定角度Δθ’=360°CA後(1回転後)の同一の突起30Aがクランクポジジョンセンサ22により検出された時点のクランク角速度を減算し、得られた値を、#1気筒の回転変動指標値とする。360°CA後の同一の突起30Aは、#4気筒TDCに対応するものである。
このように第1実施形態では、#1気筒と#4気筒の回転速度V,Vを検出するのに同一の1つの突起30Aしか用いない。よって製品毎の突起30Aのずれを考慮する必要がない。そして全気筒についての回転速度Vを検出するのに、互いに120°CAずつ離れた計3つの突起30しか用いない。よって、タイミングロータTRの製品ばらつきに起因した回転変動指標値の検出値のばらつきを抑制し、検出精度を向上することが可能である。
以上のとおり構成された第1実施形態の動作について説明する。第1実施形態では、エンジンの通常運転時、ECU100により、上述の空燃比フィードバック制御と、気筒間空燃比ばらつき異常検出とが並行して、それぞれ連続的に実行される。
図5は気筒間空燃比ばらつき異常検出ルーチンをしめすフローチャートである。このルーチンは例えばECU100により所定のサンプル周期τ毎に繰り返し実行される。
まずステップS10において、ECU100は、クランクポジションセンサ22からの信号に基づいて、気筒ごとの回転速度V(nは気筒番号。以下同じ)を取得する。本実施形態のエンジン1では、上述のとおり点火順序が#1、#2、#3、#4、#5、#6の気筒順であり、例えば#1気筒の回転速度Vは、例えば#1気筒のTDC(圧縮上死点)から#2気筒のTDCまでの間における角速度として算出される。ここで、例えば右バンクBR(#1、#3、#5)のトルクが比較的に大、かつ左バンクBL(#2、#4、#6)のトルクが比較的小の場合、図6(a)に示されるように、各TDCでの回転速度Vは脈動的になる。なお、図6(a)での#1〜#6の気筒番号は、各気筒がTDCとなる時点を示し、したがって、#1、#3、#5の気筒番号がマークされた各時点で回転速度Vが極小となる(TDCでプロットする場合、回転速度Vは点火後に増大し、#2、#4、#6の気筒番号がマークされた各時点で極大となる)。
次にステップS20において、ECU100は、異常検出を行うのに適した所定の前提条件が成立しているか否かを判断する。この前提条件は、次の各条件が全て成立したときに成立する。
(1)エンジン1の暖機が終了している。例えば水温センサ24で検出された水温が所定値以上であるとき暖機終了とされる。
(2)エンジン1が定常運転中である。例えば、急加速中あるいは急減速中でない場合に定常運転中とされる。
(3)エンジン1が検出領域内で運転している。例えば、スロットル開度とエンジン回転数とが所定領域内にあるとき、検出領域内とされる。
(4)空燃比フィードバック制御が実行中である。
前提条件が成立していない場合には、本ルーチンが終了される。他方、前提条件が成立している場合には、ステップS30において、回転変動値ΔVが算出される。ここでの回転変動値ΔVは、ある気筒における回転速度Vから、その直後に点火された気筒における回転速度Vn+1を減算した値(ΔV=V−Vn+1)である。例えば、#3気筒について回転速度Vが得られると、その時点で#2気筒についての回転変動値ΔVが算出される(ΔV=V−V)。なお、このように回転変動値ΔVとして、点火順序で隣接する気筒間での差分をとった値を用いる目的は、加速中あるいは減速中のような過渡状態の影響を排除することにある。このようにして算出された回転変動値ΔVは、図6(b)に示されるように、失火やインジェクタ2の閉固着などの原因でトルクないし回転速度Vが低下している気筒については正の値として現れ、回転速度が相対的に高い気筒については負の値として現れることになる。
このようにして回転変動値ΔVが算出されると、次にステップS40において、対向気筒間差分値ΔDVが算出される。ここでの対向気筒間差分値ΔDVは、ある気筒群(バンク)に属する第1の気筒で検出されたクランク角速度に相関する指標値と、他の気筒群(バンク)に属する第2の気筒で検出された当該指標値との差分値である。本実施形態では第2の気筒は、第1の気筒と異なる気筒群(バンク)に属しクランク角が360°異なる対向気筒である。このようにして対向気筒間の回転変動値ΔVの差分をインバランス判定に利用することによって、クランクシャフトに固定されたタイミングロータの製品ばらつき、とくにタイミングロータ周面に形成される多数の突起の回転方向位置のばらつきに起因する測定誤差を抑制することができる。対向気筒間差分値ΔDVは、それぞれ以下の数式によって算出される。
ΔDV=ΔV−ΔV
ΔDV=ΔV−ΔV
ΔDV=ΔV−ΔV
ΔDV=ΔV−ΔV
ΔDV=ΔV−ΔV
ΔDV=ΔV−ΔV
次に、ステップS50において、バンク内補正が実行される。このバンク内補正は、第1の気筒(例えば#1気筒)についての対向気筒間差分値ΔDVを、当該第1の気筒と同一の気筒群(バンク)に属する少なくとも1つの他の気筒(例えば#3気筒及び#5気筒)で検出された指標値を用いて補正する処理である。とくに、本実施形態では対向気筒間差分値ΔDVは、第1の気筒(例えば#1気筒)についての対向気筒間差分値ΔDVから、当該第1の気筒と同一の気筒群(例えば右バンクBR)に属する全ての他の気筒(例えば#3気筒及び#5気筒)について算出された対向気筒間差分値ΔDVの平均値を減算することによって実行される。具体的にはバンク内補正は、それぞれ以下の数式によって実行される。
ΔDV1new=ΔDV−(ΔDV+ΔDV)/2
ΔDV2new=ΔDV−(ΔDV+ΔDV)/2
ΔDV3new=ΔDV−(ΔDV+ΔDV)/2
ΔDV4new=ΔDV−(ΔDV+ΔDV)/2
ΔDV5new=ΔDV−(ΔDV+ΔDV)/2
ΔDV6new=ΔDV−(ΔDV+ΔDV)/2
このようにしてバンク内補正が実行されると、次にステップS60において、ECU100は対向気筒間差分値ΔDVnnewのレベル正規化を実行する。このレベル正規化は、例えばインバランス判定しきい値に対応する対向気筒間差分値ΔDVを、ステップS50で算出された各気筒の対向気筒間差分値ΔDVで除した値であり、インバランス判定しきい値を1とした場合の比率に相当する。このようにして正規化された値は、次にステップS70で積算され、以上の処理はm回の積算が終了するまで繰り返される(S80)。
正規化された値のm回の積算が終了すると、最後にステップS90において、インバランス判定として、積算結果を積算回数(=m)で除算した平均値が、インバランス判定しきい値(=1)を上回っているかが判断される。そして、ステップS90で肯定の場合には異常判定が行われ(S100)、また否定の場合には正常判定が行われる(S110)。以上の処理は、各気筒について個別に実行される。
ステップS100で異常判定が行われると、運転者に気筒間空然比ばらつき異常が検出されたことを知らせるべく、例えば運転席のフロントパネルに備えられた警告ランプが点灯され、またECU100の不揮発性記憶装置における所定のダイアグノーシスメモリ領域に、異常があった旨と異常気筒の番号とが、整備作業者に読み出し可能な状態で記憶される。これにより図5のばらつき異常検出処理が終了される。
例えば図6のように、右バンクBR(#1、#3、#5)のトルクが比較的に大、かつ左バンクBL(#2、#4、#6)のトルクが比較的小と、バンク間におけるトルク差は存在するが、各バンクの内部における気筒間のトルク差はなく空燃比のインバランスが存在していないような場合には、本発明による改良前であれば、バンク間のトルク差に起因する対向気筒間差分値ΔDVnが、図6(c)に示されるようにインバランス判定しきい値に対応する値Thを超えて、異常として誤判定されてしまう場合が生じうる。これに対し、本実施形態では、第1の気筒(例えば#1気筒)についての対向気筒間差分値ΔDVを、当該第1の気筒と同一の気筒群(バンク)に属する少なくとも1つの他の気筒(例えば#3気筒及び#5気筒)で検出された指標値を用いて補正するバンク内補正処理(ステップS50)を実行することとしたので、同一の気筒群(バンク)の内部で各気筒についての指標値が平準化している(すなわち、各気筒についての指標値が平均値から所定範囲内におさまっている)場合に、図6(d)に示されるように対向気筒間差分値ΔDVがしきい値に対応する値Thを超えることはなく、インバランス異常の旨の判定を抑制することが可能となる。
これに対し、例えば図7のように、#4気筒のみに異常が存在してリーン側にインバランスしている場合には、同様に図7(a)のように検出された回転速度Vnに基づいて、図7(b)のように回転変動値ΔVnが算出され、さらに図7(c)のように対向気筒間差分値ΔDVnが算出され、さらに図7(d)のようにバンク内補正処理が実行された結果、異常が存在する#4気筒についてのバンク内補正値ΔDV4newは、インバランス判定しきい値に対応する値Thを超えることになり、正しく異常判定が行われる。すなわち、気筒群間のトルク差に起因する成分のみが、バンク内補正処理によってキャンセルされる一方、空燃比の気筒間インバランス異常に起因する成分はキャンセルされず、適切に検出されることになる。
以上のとおり、第1実施形態では、ECU100が、第1の気筒(例えば#1気筒)についての対向気筒間差分値ΔDVにつき、バンク内補正処理(ステップS50)を実行することとしたので、気筒群(バンク)間でトルク差があるが同一の気筒群(バンク)の内部で各気筒についての指標値が平準化している場合に、気筒群間のトルク差に起因する成分をバンク内補正処理によってキャンセルして、インバランス異常の旨の判定を抑制することができる。
なお、第1実施形態におけるバンク内補正処理(ステップS50)では、上述のとおり、第1の気筒についての対向気筒間差分値ΔDVを、当該第1の気筒と同一の気筒群に属する全ての他の気筒について算出された対向気筒間差分値ΔDVの平均値を減算することによって補正したが、本発明におけるバンク内補正処理については、第1の気筒についての対向気筒間差分値ΔDVを、気筒群間のトルク差に起因する成分を抑制するように補正するものとして、様々な変形を考えることができる。補正には第1の気筒と同一の気筒群(バンク)に属する他の気筒についての対向気筒間差分値ΔDVに加えて、第1の気筒とは異なる気筒群(バンク)に属する気筒についての対向気筒間差分値ΔDVを用いても良い。
例えば、バンク内補正処理の第1の変形例として、第1の気筒(例えば#1気筒)についてのΔDVから、同バンクの他の1の気筒(例えば#5気筒)についての対向気筒間差分値ΔDVを減じると共に、他バンクの2つの気筒(例えば#4、#2気筒)における対向気筒間差分値ΔDVの偏差を加算する方法がある(ΔDV1new=ΔDV−ΔDV−(ΔDV−ΔDV))。
また、バンク内補正処理の第2の変形例として、第1の気筒(例えば#1気筒)についてのΔDVから、同バンクの他の全ての気筒(例えば#3、#5気筒)についての対向気筒間差分値ΔDVの平均値を減じると共に、他バンクの3つの気筒(例えば#2、#4、#6気筒)について同様の演算をした結果を減ずる方法がある(ΔDV1new=ΔDV−(ΔDV+ΔDV)/2−{ΔDV−(ΔDV+ΔDV)/2})。
上記第1実施形態及びこれら第1及び第2の変形例における補正処理はいずれも、対向気筒間差分値ΔDVからなる波形においてバンク間脈動(回転1.5次成分)をキャンセルないしマスクする特性をもった周波数フィルタと等価のものと考えることができる。これらのような変形例によっても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。ただし、計算負荷と検出性能とを総合的に考慮すると、第1及び第2の変形例の手法よりも上記第1実施形態の手法が実装に適しているものと考えられる。
また、本発明は複数の気筒群を有する内燃機関であれば、例えば8気筒や10気筒、12気筒などの他の多気筒機関にも適用することができる。例えば、2バンク8気筒エンジンであって、右バンクBRには奇数番気筒すなわち#1,#3,#5,#7気筒がこの順に設けられ、左バンクBLには偶数番気筒すなわち#2,#4,#6,#8気筒がこの順に設けられており、#1と#6、#8と#5、#7と#4、及び#3と#2気筒が、それぞれ本発明にいう一組の対向気筒である場合、バンク内補正処理(ステップS50)は、それぞれ以下のように行うことができる。
ΔDV1new=ΔDV−(ΔDV+ΔDV+ΔDV)/3
ΔDV2new=ΔDV−(ΔDV+ΔDV+ΔDV)/3
ΔDV3new=ΔDV−(ΔDV+ΔDV+ΔDV)/3
ΔDV4new=ΔDV−(ΔDV+ΔDV+ΔDV)/3
ΔDV5new=ΔDV−(ΔDV+ΔDV+ΔDV)/3
ΔDV6new=ΔDV−(ΔDV+ΔDV+ΔDV)/3
また上記第1実施形態では、バンク内補正処理(ステップS50)を、第1の気筒についての対向気筒間差分値ΔDVを、当該第1の気筒と同一の気筒群に属する少なくとも1つの他の気筒について算出された対向気筒間差分値ΔDVまたはこれに相関する値を減算することによって実行することとしたので、簡易な演算によって本発明に所期の効果を得ることができる。
次に、本発明の第2実施形態について以下に説明する。上述した第1実施形態では、ステップS50において図7(d)のようにバンク内補正処理が実行されると、異常が存在する気筒(図7の例では#4気筒)に点火順序で隣接する気筒(例えば#3気筒および#5気筒)について、対向気筒間差分値ΔDVでは存在しないにもかかわらずバンク内補正処理に起因した成分が、バンク内補正値ΔDVnnewに生じてしまう場合がある。この成分は、それが図7(d)のようにインバランス判定しきい値に対応する値Thよりも小さければ問題にならないが、値Thを超える場合には、異常と判定される気筒が複数生じてしまい、その中から真の異常気筒を特定するための追加の分析の必要性を生じさせてしまう。そこで、以下に説明する第2実施形態は、異常の存在しない気筒についてのバンク内補正値ΔDVnnewに生じてしまうこのようなバンク内補正処理に起因する不要な成分を抑制することを目的としたものである。なお、第2実施形態は、上述した第1実施形態における装置と機械的構成を共通にし、その制御において以下のように異なるのみであるため、同一符号を付してその詳細の説明を省略する。
第2実施形態におけるECU100では、図5に示された上記第1実施形態の気筒間空燃比ばらつき異常検出ルーチンにおけるステップS50、すなわちバンク内補正処理に代えて、図8に示されるサブルーチンに係る処理が実行される。
図8において、まずECU100は、上述したバンク内補正に係る補正項が、予め定められたガード値Gよりも大であるかが判断される(ステップS110)。ここでの補正項は、注目している気筒と同一の気筒群(バンク)に属する他の全ての気筒についての対向気筒間差分値ΔDVの和を、当該他の全ての気筒の数(ここでは2)で除したものである(例えば注目気筒が#1気筒である場合には、(ΔDV+ΔDV)/2)。また、ここでのガード値Gは、インバランス判定しきい値に対応する値Thであってもよく、また、この値Thに対して余裕分ないし不感領域を見込んだやや小さい値、例えばインバランス判定しきい値に対応する値Thの1/2であってもよい。またガード値Gは固定値のほか、例えばエンジン回転数Neと負荷ないし吸入空気量KLとを入力変数とするマップによって、可変ないし動的に取得されてもよい。
ステップS110で肯定、すなわち補正項がガード値Gよりも大である場合(すなわち、バンク内補正処理における補正量が異常しきい値より絶対値で小さい場合)には、ガード処理が必要でないため、ステップS120に移行して、バンク内補正処理が通常どおり、上述した第1実施形態における数1に従って実行される。
ステップS110で否定、すなわち補正項がガード値G以下である場合(すなわち、バンク内補正処理における補正量が絶対値で異常しきい値以上の場合)には、ガード処理が必要であるため、ステップS130に移行して、補正項についてのガード処理が実行される。このガード処理は、補正量としてガード値Gを代わりに用いて、バンク内補正処理を行うものである(ΔDVnnew=ΔDV−G)。
これらステップS120またはS130の処理が終了すると、それ以降の処理は、図5に示された上記第1実施形態の気筒間空燃比ばらつき異常検出ルーチンにおけるステップS60以下と同様に行われる。
以上の処理の結果、第2実施形態では、バンク内補正処理による補正量が、インバランス判定しきい値に対応する値Thよりも絶対値で小さくなるようにガード処理が行われることになる。したがって第2実施形態では、異常の存在しない気筒についてのバンク内補正値ΔDVnnewに生じてしまうバンク内補正処理に起因した不要な成分を、抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態につき詳細に説明したが、本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
例えば、上記各実施形態では、クランク角が互いに360°異なる少なくとも一組の対向気筒のそれぞれで検出されたクランク角速度に相関する指標値の差分に基づいて、気筒間の空燃比インバランスを判定したが、このような構成は必須でなく、本発明は、異なる気筒群に属する複数の気筒の間における指標値の差分値に基づいてインバランス判定を行う構成に広く適用できる。回転変動値ΔVとして、点火順序で隣接する気筒間での差分をとった値を用いずに、回転速度Vnを指標値として用いても良い。
また、空燃比ばらつき異常の検出感度を向上させるため、所定の対象気筒の燃料噴射量をアクティブに若しくは強制的に増量または減量し、増量または減量後の対象気筒の回転変動に基づき、ばらつき異常を検出してもよい。この場合の燃料噴射量の強制的な増量又は減量は、対向気筒となる一組の気筒について、または複数組の気筒の各組について、共通の量で実行することとするのが好適である。
本発明はV型6気筒エンジンに限らず、他の気筒数のエンジンや、複数のバンクすなわち気筒群を有する他の形式のエンジン、例えば水平対向型エンジンにも適用可能であり、かかる態様も本発明の範疇に属するものである。
1 内燃機関(エンジン)
2 インジェクタ
11 エアフローメータ
12 スロットルバルブ
18 上流触媒
20 触媒前センサ
22 クランクポジションセンサ
23 アクセル開度センサ
30,30A 突起
100 電子制御ユニット(ECU)
CS クランクシャフト
TR タイミングロータ

Claims (5)

  1. 複数の気筒を有し且つ当該複数の気筒によって複数の気筒群が構成される多気筒内燃機関において、ある気筒群に属する第1の気筒の空燃比のインバランスを、当該第1の気筒で検出されたクランク角速度に相関する指標値と、他の気筒群に属する第2の気筒で検出された当該指標値との差分値に基づいて判定するインバランス判定手段を備えた多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置において、
    前記第1の気筒についての前記差分値を、前記第1の気筒と同一の気筒群に属する少なくとも1つの他の気筒について算出された前記差分値またはこれに相関する値を減算することによって補正する補正手段を更に備えたことを特徴とする多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置。
  2. 請求項に記載の多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置であって、
    前記補正手段は、前記第1の気筒についての前記差分値を、前記第1の気筒と同一の気筒群に属する全ての他の気筒について算出された前記差分値の平均値を減算することによって補正することを特徴とする多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置であって、
    前記補正手段は、前記第1の気筒についての前記差分値を、気筒群間のトルク差に起因する成分を抑制するように補正することを特徴とする多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置であって、
    前記インバランス判定手段は、前記第1の気筒についての前記差分値を所定の異常しきい値と比較することによって当該第1の気筒の空燃比のインバランスを判定し、
    前記補正手段は、前記補正手段による補正量が前記異常しきい値より絶対値で小さくなるようにガード処理を行うことを特徴とする多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載の多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置であって、
    前記インバランス判定手段は、互いに異なる気筒群に属しクランク角が互いに360°異なる少なくとも一組の対向気筒のそれぞれで検出されたクランク角速度に相関する指標値の差分に基づいて、気筒間の空燃比インバランスを判定することを特徴とする多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置。
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