JP5777679B2 - 乗客コンベアの保守点検システムおよびこれに利用するスイッチユニット - Google Patents
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Description
本発明の実施形態は、乗客コンベアの保守点検システムおよびこれに利用するスイッチユニットに関する。
従来、エスカレータ等の乗客コンベアには、乗客コンベアの運転、停止の切り替えや、運転方向(上方向、下方向)の切り替えを手動で行うためのスイッチが設置されている。
乗客コンベアの保守点検の際は、これらのスイッチを用いて乗客コンベアを所望の方向に運転させたり停止させたりしながら、作業が行われる。
保守点検の作業において乗客コンベアを運転させる際は、作業員の安全確保のため、操作者が上述した各種スイッチの操作盤で運転方向を確認し、作業員全員で合図復唱して認識させてから運転を行うようにしている。
しかし、操作者が誤った運転方向にスイッチを操作していた場合、他の作業者はこれに気付くことはできず、認識した方向と異なる方向に運転が開始されて作業に支障をきたすことがあるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、乗客コンベアの保守点検における運転開始前に、作業員が運転方向を正確に認識することが可能な乗客コンベアの保守点検システムおよびこれに利用するスイッチユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための実施形態によれば乗客コンベアの保守点検システムは、運転モード切替スイッチとスイッチユニットと制御装置とを備える。運転モード切替スイッチは、乗客コンベアの動作を、通常運転モードと保守点検モードとで切り替える。スイッチユニットは、乗客コンベアに指示を送出する運転方向指示スイッチと運転開始指示スイッチと運転停止指示スイッチとを有する。制御装置は、運転モード切替スイッチにより通常運転モードから保守点検モードに切り替えられ、スイッチユニットが乗客コンベアの差し込み口に取り付けられ、運転方向指示スイッチにより所定の運転方向が指示されると、当該運転方向を報知する報知情報を音声出力装置から出力させ、報知情報が出力された後、運転開始指示スイッチがON状態に操作されると、乗客コンベアを指示された運転方向に運転する。また運転停止指示スイッチがON状態に操作されると、運転を停止するように制御し、スイッチユニットが取り外された後、運転モード切替スイッチが通常運転モードに切り替えられると通常運転に戻す。
本発明の一実施形態として、乗客コンベアの一形態であるエスカレータに保守点検システムを搭載した場合について説明する。
〈一実施形態による乗客コンベアの保守点検システムの構成〉
本実施形態による保守点検システムを搭載したエスカレータの構成について、図1を参照して説明する。
本実施形態による保守点検システムを搭載したエスカレータの構成について、図1を参照して説明する。
エスカレータ1は、上階の乗降位置に設置された音声出力装置2Aと、下階の乗降位置に設置された音声出力装置2Bと、下階の乗降位置の床下あるいはスカートガードに設置された運転モード切替スイッチ3と、エスカレータ1に着脱可能な状態で取り付けられたスイッチユニット4と、上部のトラス内に設置された駆動装置5と、これらの音声出力装置2A、2B、運転モード切替スイッチ3、スイッチユニット4、および駆動装置5に接続された制御装置6とを備える。
運転モード切替スイッチ3は、エスカレータ1の動作を、通常運転モードと保守点検モードとで切り替える。保守点検モードで動作する際は、エスカレータ1内に設置されたセンサ(図示せず)による異常状態の検出等、安全装置の作動が停止される。
スイッチユニット4は、図2に示すように、音声モード切替スイッチ41と、運転方向指示スイッチ42と、スタートボタン(運転開始指示スイッチ)43と、運転停止指示スイッチ44とを有する。スイッチユニット4は、これらのスイッチ41〜44に接続されたケーブル45を有し、このケーブル45の先端に接続されたプラグ46をエスカレータ1本体の差込口11に挿入することでエスカレータ1に取り付けられ、制御装置6に電気的に接続される。
音声モード切替スイッチ41は、音声情報の出力を可能とする状態(ON状態)と、出力を停止する状態(OFF状態)とを切り替える。
運転方向指示スイッチ42は、「UP」を指定するように操作されると、エスカレータ1の運転方向を上方向とする指示を送出し、「DOWN」を指定するように操作されると、エスカレータ1の運転方向を下方向とする指示を送出する。
スタートボタン43は、エスカレータ1の運転を開始する指示を送出する。
運転停止指示スイッチ44は、エスカレータ1の運転を停止させる指示を送出する。
駆動装置5は、制御装置6の制御により、踏段や手すりに連結されたチェーンを所定方向に動作させる。
制御装置6は、音声出力制御部61と、運転制御部62とを有する。
音声出力制御部61は、運転モード切替スイッチ3が保守点検モードに切り替えられ、スイッチユニット4がエスカレータ1に取り付けられた後、スイッチユニット4の音声モード切替スイッチ41がONの状態で、運転方向指示スイッチ42により所定の運転方向が指示されると、当該運転方向を報知する報知情報を音声出力装置2Aおよび2Bから出力させる。
運転制御部62は、音声出力制御部61から報知情報が出力された後、スタートボタン43が操作されると、運転方向指示スイッチ42により指示された運転方向にエスカレータ1が動くように駆動装置5を制御する。
〈一実施形態による乗客コンベアの保守点検システムの動作〉
次に、本実施形態によるエスカレータ1において、保守点検が実行される際の動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。
次に、本実施形態によるエスカレータ1において、保守点検が実行される際の動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。
まず、作業員により運転モード切替スイッチ3が操作され、通常運転モードから保守点検モードに切り替えられる(S1の「YES」)。
次に、作業員によりエスカレータ1の差込口11にスイッチユニット4のプラグ46が取り付けられ(S2の「YES」)、このスイッチユニット4内の音声モード切替スイッチ41がON状態に操作されると(S3の「YES」)音声情報が出力可能な状態になる。
この状態で、作業員により、スイッチユニット4内の運転方向指示スイッチ42で所望の運転方向を指定する操作、例えば上方向を指示するよう「UP」を指定する操作が行われると、運転方向を上方向とする指示が制御装置6に送出される(S4の「YES」)。
制御装置6では、音声出力制御部61において、運転モード切替スイッチ3が保守点検モードに切り替えられ、スイッチユニット4がエスカレータ1に取り付けられ、スイッチユニット4の音声モード切替スイッチ41がONの状態で、運転方向指示スイッチ42により上方向の運転が指示されたことが検知され、「上方向」を報知する報知情報が音声出力装置2Aおよび2Bから出力される(S5)。
報知情報の出力後、作業員によりスタートボタン43が操作されると(S6の「YES」)、エスカレータ1の運転を開始する指示が送出される。送出された指示は制御装置6の運転制御部62で取得され、ステップS4で指示された運転方向に運転するようにエスカレータ1が動くように駆動装置5が制御される(S7)。
エスカレータ1の動作中に作業員により運転停止指示スイッチ44が操作されると(S8の「YES」)、運転が停止するように駆動装置5が制御される(S9)。
その後、作業員により音声モード切替スイッチ41がOFF状態に操作され、スイッチユニット4が取り外された後、運転モード切替スイッチ3が通常運転モードに操作されると、保守点検作業が終了しエスカレータ1が通常運転に戻る(S10)。
以上の本実施形態によれば、エスカレータの保守点検における運転開始前に運転方向を指示する操作が行われたときに、当該操作で指示された運転方向を報知する報知情報がエスカレータに設置された音声出力装置から出力されるため、作業員が運転方向を正確に認識することができ、作業の安全性を向上させることができる。
本実施形態においては、音声モード切替スイッチ、運転方向指示スイッチ、スタートボタン、および運転停止指示スイッチを、エレベータに着脱可能なスイッチユニット内に設置し、操作内容をエスカレータに連動させるようにしたため、既存のエスカレータに搭載された操作盤を改造する必要がなく、音声出力装置とスイッチユニットを新たにエスカレータに接続するのみの簡易な変更作業で報知情報の出力を行うようにすることができる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…エスカレータ
2A,2B…音声出力装置
3…運転モード切替スイッチ
4…スイッチユニット
5…駆動装置
6…制御装置
31…音声モード切替スイッチ
32…運転方向指示スイッチ
33…スタートボタン
34…運転停止指示スイッチ
61…音声出力制御部
62…運転制御部
2A,2B…音声出力装置
3…運転モード切替スイッチ
4…スイッチユニット
5…駆動装置
6…制御装置
31…音声モード切替スイッチ
32…運転方向指示スイッチ
33…スタートボタン
34…運転停止指示スイッチ
61…音声出力制御部
62…運転制御部
Claims (2)
- 乗客コンベアの動作を通常運転モードと保守点検モードとで切り替える運転モード切替スイッチと、前記乗客コンベアの乗降位置にそれぞれ設置された音声出力装置と、スイッチユニットと、前記運転モード切替スイッチ、前記音声出力装置、および前記スイッチユニットを取り付けるために前記乗客コンベア本体に設置された差込口に接続された制御装置とを備えた乗客コンベアの保守点検システムにおいて、
前記スイッチユニットは、
前記乗客コンベアの運転方向を指示する運転方向指示スイッチと、
前記乗客コンベアの運転開始を指示する運転開始指示スイッチと、
前記乗客コンベアの運転停止を指示する運転停止指示スイッチと
を備え、
前記制御装置は、
前記運転モード切替スイッチにより通常運転モードから保守点検モードに切り替えられ、前記スイッチユニットが前記差込口に取り付けられた後、前記運転方向指示スイッチから所定の運転方向を指示する情報を受信すると、当該運転方向を報知する報知情報を前記音声出力装置から出力させる音声出力制御部と、
前記音声出力制御部から前記報知情報が出力された後、前記運転開始指示スイッチがON状態に操作された情報を受信すると、前記乗客コンベアを、前記指示された運転方向に運転するように制御し、前記運転停止指示スイッチがON状態に操作された情報を受信すると、運転を停止するように制御し、その後前記スイッチユニットが取り外され、前記運転モード切替スイッチが通常運転モードに切り替えられると、通常運転に戻す運転制御部とを備えることを特徴とする乗客コンベアの保守点検システム。 - 乗客コンベアの動作を通常運転モードと保守点検モードとで切り替える運転モード切替スイッチ、および前記乗客コンベアの乗降位置にそれぞれ設置された音声出力装置に接続された制御装置を備えた乗客コンベアに取り付け可能なスイッチユニットにおいて、
前記運転モード切替スイッチにより通常運転モードから保守点検モードに切り替えられた後、前記乗客コンベアに取り付けられて前記乗客コンベアの所定の運転方向を指示する操作が行われると、当該運転方向を指示する情報を、前記音声出力装置から出力させるために前記制御装置に送信する運転方向指示スイッチと、
前記運転方向を指示する情報が前記音声出力装置から出力された後、前記乗客コンベアの運転開始を指示する操作が行われると、前記乗客コンベアの、前記指示された運転方向への運転開始を指示する情報を前記制御装置に送信する運転開始指示スイッチと、
前記運転開始を指示する情報を送信した後、前記乗客コンベアの運転停止を指示する操作が行われると、前記乗客コンベアへの運転停止を指示する情報を前記制御装置に送信する運転停止指示スイッチと、
を備えることを特徴とするスイッチユニット。
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JP2013185148A JP5777679B2 (ja) | 2013-09-06 | 2013-09-06 | 乗客コンベアの保守点検システムおよびこれに利用するスイッチユニット |
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Family Applications (1)
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JP2001080864A (ja) * | 1999-09-10 | 2001-03-27 | Toshiba Corp | 車いす用ステップ付きエスカレータの制御装置 |
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