JP5774845B2 - 減振構造 - Google Patents
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Description
本発明の請求項1記載の減振構造は、基礎側部材11と、
該基礎側部材11の上面13に下面15が対面する建物側部材17と、
前記基礎側部材11の上面13と前記建物側部材17の下面15とに設けられて建物19の荷重を前記建物側部材17を介して支持する積層滑り板21と、
前記上面13の下側凹部23と前記下面15の上側凹部25を対向させて形成される収容部27と、
軟質材料からなり下部29及び上部31を前記収容部27に嵌入させる粘性減衰部材33と、
を具備することを特徴とする。
前記粘性減衰部材33の中心部に挿入され下端部37が前記下側凹部23に達するとともに、上端部39が前記上側凹部25に達する剛性を有する芯材41を具備することを特徴とする。芯材41の外周には軟質材料が設けられている。
請求項2記載の減振構造では、前記粘性減衰部材の前記芯材の外周に設けられる軟質材料は、ゴム、軟質樹脂、又は、ナイロンや麻の繊維を束ねたものを素材とすることを特徴とする。
前記基礎側部材11の上面13と前記建物側部材17の下面15との間に、少なくとも一層の中間板材43が設けられ、
前記基礎側部材11と前記中間板材43の間、前記中間板材43と前記建物側部材17の間、及び前記中間板材43が二層以上のときは該中間板材同士の間に、前記積層滑り板21と、前記収容部27と、前記粘性減衰部材33が設けられることを特徴とする。基礎側部材11と中間板材43と建物側部材17とが積層板状になる中間板材43を介して層状に密接してなり、基礎側部材11上面に対し中間板材43が水平方向に滑り、中間板材43上面に対し建物側部材17が水平方向に滑ることが可能な構造とされている。
前記建物側部材17に下端が固定される一対の柱45の間に、少なくとも一つの前記収容部27及び前記粘性減衰部材33、前記積層滑り板21が設けられることを特徴とする。
前記建物側部材17に下端縁が位置する耐力壁の下方に、少なくとも一つの前記収容部27及び前記粘性減衰部材33、前記積層滑り板21が設けられることを特徴とする。
図1は本発明に係る減振構造の側断面図、図2は図1に示した減振構造の分解図、図3は図1の減振構造が複数配置された木造建物土台部分の平面図である。
本発明の減振構造35は、一般住宅等の木造建物19の基礎47と、木造建物19の下縁との間に配置構成される。本実施の形態では、減振構造35を構成する基礎側部材11、建物側部材17、中間板材43が略層状となり、基礎側部材11が基礎47に埋設されたアンカーボルト49とナット51によって固定され、一方、建物19側は、減振構造35を構成する建物側部材17と建物19を構成する土台53とが兼用した一体構成とされている。本実施の形態による減振構造35では、基礎側部材11の上面13と建物側部材17の下面15との間に、一層の中間板材43が設けられている。なお、本発明に係る減振構造は、後述するように、中間板材43を省略することもできる。また、中間板材43は、後述するように、複数層設けられても良い。
図4は図1に示した減振構造の動作時の状況を表した側断面図である。
この減振構造35では、基礎側部材11と中間板材43の間、及び中間板材43と建物側部材17の間に形成された収容部27に、粘性減衰部材33が嵌入されている。したがって、地震エネルギー低減部55は二層に配置されている。地震により地盤と一体に基礎側部材11が移動すると、建物側部材17が積層滑り板21を摺接させながら移動する。摺接する積層滑り板21は摩擦が少なく、伝達を小さくすることとなり、これにより地震力が低減される。
本実施の形態による減振構造35Aは、図1に示した減振構造35の中間板材43が省略されている。基礎側部材11の上面13に、建物側部材17の下面15が直接対面する。基礎側部材11の上面13と建物側部材17の下面15とには積層滑り板21が設けられている。積層滑り板21は、上記同様に、建物19の荷重を建物側部材17を介して支持する。収容部27は、上面13の下側凹部23と下面15の上側凹部25を対向させて形成される。この収容部27には、上記同様に、軟質材料からなり下部29及び上部31を収容部27に嵌入させる粘性減衰部材33が嵌入されている。
また、本発明に係る減振構造は、図7に示すように、中間板材43を複数層(図例では3層)に配設した減振構造35Bとしてもよい。図例のように複数の中間板材43が設けられる場合には、基礎側部材11と中間板材43の間、中間板材43と建物側部材17の間、及び中間板材同士の間に、積層滑り板21と、収容部27と、粘性減衰部材33が設けられることとなる。つまり、地震エネルギー低減部55が多段に配置されることとなる。
13…上面
15…下面
17…建物側部材
19…建物
21…積層滑り板
23…下側凹部
25…上側凹部
27…収容部
29…下部
31…上部
33…粘性減衰部材
35…減振構造
37…下端部
39…上端部
41…芯材
43…中間板材
45…柱
Claims (5)
- 基礎側部材と、
該基礎側部材の上面に下面が対面する建物側部材と、
前記基礎側部材の上面と前記建物側部材の下面との間に設けられた少なくとも一層の中間板材と、
前記基礎側部材と前記中間板材の間、前記中間板材と前記建物側部材の間に設けられて建物の荷重を前記建物側部材及び前記中間板材を介して前記基礎側部材の上面に支持する積層滑り板と、
前記基礎側部材上面の下側凹部と、前記建物側部材下面の上側凹部と、前記中間板材に形成した穴とに対向させて形成される収容部と、
下部及び上部を前記収容部に嵌入させる粘性減衰部材と、
を具備し、
前記粘性減衰部材は、その中心部に下端部が前記下側凹部に達するとともに上端部が前記上側凹部に達する剛性を有する芯材を有し、該芯材の外周に軟質材料が設けられた構造とされ、
前記積層滑り板は、複数の低摩擦板である滑り板を積層してなり、前記基礎側部材の上面に積層滑り板を介して前記中間板材が支えられ、中間板材の上面に積層滑り板を介して前記建物側部材が支えられ、基礎側部材と中間板材と建物側部材とが積層板状になる中間板材を介して層状に密接してなり、基礎側部材上面に対し中間板材が水平方向に滑り、中間板材上面に対し建物側部材が水平方向に滑ることが可能な構造とされていることを特徴とする減振構造。 - 請求項1記載の減振構造であって、
前記粘性減衰部材の前記芯材の外周に設けられる軟質材料は、ゴム、軟質樹脂、又は、ナイロンや麻の繊維を束ねたものを素材とすることを特徴とする減振構造。 - 請求項1又は2記載の減振構造であって、
前記基礎側部材と前記中間板材の間、前記中間板材と前記建物側部材の間、及び前記中間板材が二層以上のときは該中間板材同士の間に、前記積層滑り板と、前記収容部と、前記粘性減衰部材が設けられることを特徴とする減振構造。 - 請求項1又は2又は3記載の減振構造であって、
前記建物側部材に下端が固定される一対の柱の間に、少なくとも一つの前記収容部及び前記粘性減衰部材、前記積層滑り板が設けられることを特徴とする減振構造。 - 請求項1又は2又は3記載の減振構造であって、
前記建物側部材に下端縁が位置する耐力壁の下方に、少なくとも一つの前記収容部及び前記粘性減衰部材、前記積層滑り板が設けられることを特徴とする減振構造。
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