JP5772364B2 - 電池及び電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電極板を捲回軸の周りに捲回し、横断面が扁平な長円形状の扁平捲回電極体を備える電池、及び、このような電池の製造方法に関する。
近年、ハイブリッド自動車、電気自動車などの車両や、ノート型パソコン、ビデオカムコーダなどのポータブル電子機器の駆動用電源に、充放電可能なリチウムイオン二次電池(以下、単に電池ともいう)が利用されている。
このような電池として、例えば、特許文献1には、横断面が扁平な長円形状の電極群(後述する扁平捲回電極体に対応)において、横断面に沿う長径方向の幅(寸法)W1が、この電極群(扁平捲回電極体)をなす正極及び負極(後述する電極板に対応)の無地部における同方向の幅(寸法)W2よりも大きい(W1>W2)形態の電池が開示されている。具体的には、電極板の箔露出部を捲回してなる露出捲回部のうち、電極群(扁平捲回電極体)の横断面に沿う長径方向の両端にそれぞれ位置する部位(後述するR状露出捲回部に対応)が欠けており、長径方向の中央に位置する部位が残存して、無地部をなしている電池が記載されている(例えば、特許文献1に記載の図2b及び図2c)。
一方、特許文献2には、集電体(後述する電極板に対応)を捲回軸の周りに捲回し、横断面が扁平な長円形状とされた電極体(後述する扁平捲回電極体に対応)をなす集電体(電極板)の集電箔積層部分(後述する露出捲回部に対応)に、平板端子(後述する集電部材に対応)を接合している電池がある。この特許文献2の図1には、露出捲回部のうち、電極体(扁平捲回電極体)の横断面に沿う長径方向の両端の一方(特許文献2の図1(a)中、上側)に位置する部位(後述するR状露出捲回部に対応)に平板端子(集電部材)が接合された形態の電池が記載されている。
特開2006−128132号公報 特開2009−26705号公報
ところで、上述した扁平捲回電極体を備える電池としては、その扁平捲回電極体の露出捲回部に接合した集電部材を、電池ケースに設けた貫通孔を貫通させて、電池ケースの内側から外側に延出させる形態とすることが多い。
しかしながら、特許文献1の電池では、電池ケースに設けた貫通孔の位置によっては、貫通孔と無地部との間の距離が、貫通孔と、(欠損とした)R状露出捲回部のいずれかとの間の距離よりも長くなる場合がある。この場合には、集電部材をR状露出捲回部に接合する場合に比して、集電部材の寸法(長さ)が長くなり、集電部材の導通抵抗が増加する。
一方、特許文献2の電池では、例えば、集電部材(平板端子)でR状露出捲回部を含む露出捲回部の一部を押圧して変形させた上で、集電部材と露出捲回部とを溶接などによって接合する。すると、この変形に伴って、扁平捲回電極体のうち電極板の活物質層形成部を捲回した活物質層捲回部の一部に、変形による応力が掛かる。このような応力が、長期にわたり活物質層捲回部に掛かり続けると、この部位において、金属箔が切れたり金属箔から活物質層が剥離する原因となる虞があり、好ましくない。
本発明は、かかる問題を鑑みてなされたものであって、集電部材に生じる導通抵抗を低くしつつ、集電部材と電極体の露出捲回部との接合に伴う露出捲回部の変形によって活物質層捲回部に応力が掛かるのを抑制した電池、及び、このような電池の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、帯状の金属箔における、その長手方向に延びる2つの端縁のうちの第1端縁に沿って、上記金属箔に活物質層を形成してなる帯状の活物質層形成部と、上記金属箔の上記2つの端縁のうちの第2端縁に沿って上記金属箔が露出した帯状の箔露出部と、を含む電極板を、捲回軸の周りに捲回してなり、横断面が扁平な長円形状で、上記活物質層形成部が捲回された活物質層捲回部、及び、上記活物質層捲回部よりも上記捲回軸の軸線方向の一方側に位置し、上記箔露出部が捲回された露出捲回部を有する扁平捲回電極体と、上記扁平捲回電極体を収容する電池ケースと、一または複数の金属部材からなり、上記電池ケース内で上記扁平捲回電極体の上記露出捲回部に接合されると共に、自身の一部が上記電池ケースの貫通孔を通じて外部に延出してなる集電部材と、を備える電池であって、上記露出捲回部のうち、上記横断面に沿う上記長円形状の長径方向の両端部にそれぞれ位置し、上記箔露出部がR状に曲げ返された部位を、R状露出捲回部とし、上記貫通孔に近い上記R状露出捲回部である貫通孔側R状露出捲回部を含む部位を、第1露出捲回部としたとき、上記第1露出捲回部は、上記第1露出捲回部内に、上記露出捲回部のうち、上記第1露出捲回部以外の残部との接続を保ちつつ、少なくとも上記貫通孔側R状露出捲回部と上記活物質層捲回部とを上記軸線方向に切り離すスリットを有し、上記集電部材は、上記第1露出捲回部に接合してなり、上記第1露出捲回部は、上記集電部材の接合に伴って、上記集電部材によって上記横断面に沿う上記長円形状の短径方向に押圧される被押圧部を含む電池である。
上述の電池では、集電部材を露出捲回部のうちでも貫通孔に近い第1露出捲回部に接合しているので、他の部位に接合する場合に比べ、この電池内部において、集電部材の長さを短く抑え、集電部材における導通抵抗を低くすることができる。
また、上述の電池では、第1露出捲回部は、露出捲回部のうち第1露出捲回部以外の残部との接続を保ちつつ、少なくとも貫通孔側R状露出捲回部と活物質層捲回部とを切り離すスリットを有する。そして、この第1露出捲回部には集電部材が接合している。このため、この第1露出捲回部が接合により変形して(潰れて)いても、活物質層捲回部はこの変形による応力を受け難い。
かくして、集電部材と電極体の露出捲回部との接合に伴う露出捲回部の変形によって、活物質層捲回部に応力が掛かるのを抑制した電池とすることができる。
なお、上述の電池の具体例としては、予めスリットを第1露出捲回部に設け、その後に集電部材を接合してできた電池が挙げられる。この電池では、第1露出捲回部に集電部材を接合する際、その第1露出捲回部を変形させても、活物質層捲回部に応力が掛かり難い。
また、第1露出捲回部に集電部材を接合した後に、第1露出捲回部にスリットを形成した電池も挙げられる。この電池では、第1露出捲回部に集電部材を接合した際には、第1露出捲回部の変形に伴って、活物質層捲回部に応力が掛かる。しかし、接合後に第1露出捲回部にスリットを形成することで、活物質層捲回部に掛かる応力は開放される。
また、集電部材としては、一つの金属部材からなり、電池ケース内で電極体の露出捲回部に接合されると共に、自身の一部が電池ケースの貫通孔を通じて外部に延出してなる形態のものが挙げられる。また、互いに導通する複数の金属部材からなり、これら複数の金属部材のうちの1つが電極体の露出捲回部に接続し、他の1つが電池ケースの貫通孔を通じて外部に延出している形態のものが挙げられる。
また、スリットの形態としては、第1露出捲回部内に、露出捲回部のうち、第1露出捲回部以外の残部との接続を保ちつつ、少なくとも貫通孔側R状露出捲回部と活物質層捲回部とを切り離す形態であれば良い。例えば、長径方向に直線状に延びる形態のもののほか、矩形波状、正弦波等の波状に延びるものも挙げられる。また、活物質層捲回部に沿って長径方向に延びる形態とするほか、貫通孔側R状露出捲回部から他方のR状露出捲回部に進むにしたがって、活物質層捲回部に徐々に近づく形態や、活物質層捲回部から徐々に遠のく形態としたものが挙げられる。
さらに、上述の電池であって、前記長径方向のうち、前記貫通孔側R状露出捲回部から他方の前記R状露出捲回部に向かう方向を第1長径方向としたとき、前記スリットは、前記被押圧部よりも上記第1長径方向に延びた形態とされてなる電池とすると良い。
上述の電池では、スリットが被押圧部よりも第1長径方向に延びた形態とされてなる。つまり、集電部材は、第1露出捲回部内の被押圧部を押圧する構成とされている。従って、集電部材の押圧によって生じる扁平捲回電極体の変形の多くは、第1露出捲回部の変形にとどまり、活物質層捲回部に掛かる応力をさらに小さくできる。
本発明の他の態様は、帯状の金属箔における、その長手方向に延びる2つの端縁のうちの第1端縁に沿って、上記金属箔に活物質層を形成してなる帯状の活物質層形成部と、上記金属箔の上記2つの端縁のうちの第2端縁に沿って上記金属箔が露出した帯状の箔露出部と、を含む電極板を、捲回軸の周りに捲回してなり、横断面が扁平な長円形状で、上記活物質層形成部が捲回された活物質層捲回部、及び、上記活物質層捲回部よりも上記捲回軸の軸線方向の一方側に位置し、上記箔露出部が捲回された露出捲回部を有する扁平捲回電極体と、上記扁平捲回電極体を収容する電池ケースと、一または複数の金属部材からなり、上記電池ケース内で上記扁平捲回電極体の上記露出捲回部に接合されると共に、自身の一部が上記電池ケースの貫通孔を通じて外部に延出してなる集電部材と、を備え、上記露出捲回部のうち、上記横断面に沿う上記長円形状の長径方向の両端部にそれぞれ位置し、上記箔露出部がR状に曲げ返された部位を、R状露出捲回部とし、上記貫通孔に近い上記R状露出捲回部である貫通孔側R状露出捲回部を含む部位を、第1露出捲回部としたとき、上記第1露出捲回部は、上記第1露出捲回部内に、上記露出捲回部のうち、上記第1露出捲回部以外の残部との接続を保ちつつ、少なくとも上記貫通孔側R状露出捲回部と上記活物質層捲回部とを上記軸線方向に切り離すスリットを有し、上記集電部材は、上記第1露出捲回部に接合してなり、上記第1露出捲回部は、上記集電部材の接合に伴って、上記集電部材によって上記横断面に沿う上記長円形状の短径方向に押圧される被押圧部を含む電池の製造方法であって、上記スリットを有する上記第1露出捲回部に上記集電部材を接合する接合工程を備える電池の製造方法である。
上述の電池の製造方法は、既にスリットを有する第1露出捲回部に集電部材を接合する接合工程を備える。このため、第1露出捲回部に集電部材を接合することで第1露出捲回部が変形していても、活物質層捲回部には応力が掛かり難い電池を製造することができる。
さらに、上述の電池の製造方法であって、前記接合工程は、前記スリット内の空気を吸入して集塵を行いつつ、前記第1露出捲回部に前記集電部材を接合する電池の製造方法とすると良い。
上述の電池の製造方法では、第1露出捲回部に集電部材を接合する際、スリット内の空気を吸入して集塵を行いつつ接合を行う。このため、接合の際に生じたスパッタや塵などの異物を、特に接合部位と活物質層捲回部との間の異物をスリットを通じて集塵することができる。従って、活物質層捲回部内に異物が侵入するのを抑制できる。
さらに、上述のいずれかの電池の製造方法であって、前記接合工程は、前記スリット内に、前記第1露出捲回部と前記活物質層捲回部とを隔てる板状部材を配置した状態で、前記集電部材を上記第1露出捲回部に接合する電池の製造方法とすると良い。
上述の電池の製造方法のうち接合工程では、スリットに上述した板状部材を配置した状態で、集電部材を第1露出捲回部に接合する。このため、その接合の際に生じた、抵抗溶接のスパッタや超音波溶接の塵などの異物が活物質層捲回部内に侵入するのを、効果的に抑制することができる。
さらに、上述のいずれかの電池の製造方法であって、前記第1露出捲回部は、前記集電部材が接合する接合部を含み、前記長径方向のうち、前記貫通孔側R状露出捲回部から他方の前記R状露出捲回部に向かう方向を第1長径方向としたとき、前記スリットは、上記接合部よりも上記第1長径方向に延びてなる電池の製造方法とすると良い。
上述の電池の製造方法では、スリットが接合部よりも第1長径方向に延びている。即ち、集電部材が接合している接合部は第1露出捲回部内に含まれて、スリットで活物質層捲回部と切り離されたものとなる。
このため、集電部材の溶接の際に、スリットを通じて、接合部から発生したスパッタや塵などの異物をより確実に集塵することができる。
あるいは、スリット内全体に板状部材を配置することで、集電部材の接合の際に、接合部から発生したスパッタや塵などの異物が活物質層捲回部内に侵入するのを確実に抑制できる。
さらに、上述のいずれかの電池の製造方法であって、前記扁平捲回電極体の前記第1露出捲回部に前記スリットを形成して、上記第1露出捲回部を前記活物質層捲回部から切り離す第1露出捲回部切り離し工程を備え、前記接合工程は、上記第1露出捲回部切り離し工程の後に行う電池の製造方法とすると良い。
上述の電池の製造方法では、貫通孔側R状露出捲回部を含む第1露出捲回部にスリットを形成し(第1露出捲回部切り離し工程)、その後、接合工程を行う。このため、接合した集電部材の存在に邪魔されることなく、第1露出捲回部にスリットを容易に形成できる。
または、上述のいずれかの電池の製造方法であって、前記電極板を前記捲回軸の周りに円筒形状に捲回して円筒捲回電極体を作製する電極板捲回工程と、上記円筒捲回電極体の前記露出捲回部の一部に前記スリットを形成して、上記露出捲回部の一部を前記活物質層捲回部から切り離す露出捲回部切り離し工程と、上記露出捲回部切り離し工程の後、上記円筒捲回電極体を押し潰して、前記第1露出捲回部に上記スリットを有する前記扁平捲回電極体に変形させる変形工程と、を備え、前記接合工程は、上記変形工程の後に行う電池の製造方法とすると良い。
上述の電池の製造方法では、円筒捲回電極体の露出捲回部の一部にスリットを形成して、その露出捲回部の一部を活物質層捲回部から切り離し、その後、変形工程及び接合工程をそれぞれ行う。このため、接合した集電部材の存在に邪魔されることなく、露出捲回部にスリットを容易に形成し、その後、第1露出捲回部とすることができる。
実施形態,変形形態1,変形形態2にかかる電池の斜視図である。 実施形態,変形形態1,変形形態2にかかる電池の断面図(図1のA−A断面)である。 実施形態,変形形態1,変形形態2の正極板(負極板)の斜視図である。 実施形態,変形形態2にかかる電池の製造方法のうち、第1露出捲回部切り離し工程の説明図である。 実施形態,変形形態1にかかる電池の製造方法のうち、接合工程の説明図である。 変形形態1にかかる電池の製造方法のうち、露出捲回部切り離し工程の説明図である。 変形形態2にかかる電池の製造方法のうち、接合工程の説明図である。
(実施形態)
次に、本発明の実施形態に係る電池について、図面を参照しつつ説明する。
まず、実施形態にかかる電池1について、図1,2を参照して説明する。この電池1は、いずれも帯状の正極板20、負極板30及びセパレータ40を有し、これら正極板20と負極板30との間にセパレータ40を介在させて捲回した電極体10と、この電極体10を収容してなる電池ケース80とを備える(図1,2参照)。また、これらの他、電極体10の正極板20に接合し、電池ケース80の第1貫通孔82X(次述)を通じて自身の一部が電池ケース80の外部に延出する正極集電部材50、及び、電極体10の負極板30に接合し、第2貫通孔82Y(次述)を通じて自身の一部が電池ケース80外に延出する負極集電部材60を備える(図1,2参照)。
このうち、電池ケース80は、共にアルミニウム製の電池ケース本体81及び封口蓋82を有する。このうち電池ケース本体81は有底矩形箱形であり、この電池ケース本体81と電極体10との間には、樹脂からなり、箱状に折り曲げた絶縁フィルム(図示しない)が介在させてある。
また、封口蓋82は矩形板状であり、電池ケース本体81の開口を閉塞して、この電池ケース本体81に溶接されている。この封口蓋82は、正極集電部材50を電池ケース80の内部から外部に貫通させるための第1貫通孔82X、及び、負極集電部材60を電池ケース80の内部から外部に貫通させるための第2貫通孔82Yを有する(図2参照)。なお、第1貫通孔82Xと正極集電部材50との間、及び、第2貫通孔82Yと負極集電部材60との間には、それぞれ絶縁性の樹脂からなる絶縁部材95が介在し、互いを絶縁している。また、封口蓋82の蓋表面82aには、第1貫通孔82Xと第2貫通孔82Yとの間の位置に、矩形板状の安全弁97が封着されている。
また、アルミニウム製の正極集電部材50は、クランク状に屈曲した形状を有する(図1,2参照)。この正極集電部材50は、基端側に位置し、正極板20(後述する第1正極露出捲回部11X)を押圧しつつこれに接する正極押圧部51と、先端側に位置し、電池1の正極側の外部端子をなす正極端子部52とを有している。
このうち、正極端子部52は、電池1において、電池ケース80(封口蓋82)の第1貫通孔82Xを通して、電池ケース80の外部に延出している(図1,2参照)。また、正極押圧部51は、電極体10と共に電池ケース80内に位置し、第1正極露出捲回部11Xのうち正極被押圧部11XM(後述)を、電極体10の横断面PJ(後述)に沿う長円形状の短径方向DS(図2中、奥行方向)に押圧している。これにより、第1正極露出捲回部11Xの正極被押圧部11XMは、短径方向DSに潰された形態に変形している。
また、銅からなる負極集電部材60は、正極集電部材50と同様、クランク状に屈曲した形状を有する(図1,2参照)。この負極集電部材60は、基端側に位置し、負極板30(後述する第1負極露出捲回部16X)を押圧しつつこれに接する負極押圧部61と、先端側に位置し、電池1の負極側の外部端子をなす負極端子部62とを有している。
このうち、負極端子部62は、電池1において、電池ケース80(封口蓋82)の第2貫通孔82Yを通して、電池ケース80の外部に延出している(図1,2参照)。また、負極押圧部61は、電極体10と共に電池ケース80内に位置し、第1負極露出捲回部16Xのうち負極被押圧部16XM(後述)を、電極体10の横断面PJ(後述)に沿う長円形状の短径方向DS(図2中、奥行方向)に押圧している。これにより、第1負極露出捲回部16Xの負極被押圧部16XMは、短径方向DSに潰された形態に変形している。
また、電極体10は、図1,2に示すように、正極板20、負極板30及びセパレータ40を捲回軸AXの周りに扁平形状に捲回されてなる扁平捲回電極体である。なお、この電極体10を捲回軸AXに垂直に切断した横断面PJ(図1のハッチング部分)は、扁平な長円形状をなしている(図1参照)。この電極体10のうち、ポリエチレンからなる多孔質状のセパレータ40は、図示しない電解液を自身に含浸・保持しつつ、正極板20と負極板30とを離間している。
また、正極板20は、図3の斜視図に示すように、長手方向DAに延びる帯状で、アルミニウムからなる正極箔28と、この正極箔28の両主面28A,28Aにそれぞれ帯状に配置された2つの正極活物質層21,21とを有している。このうち、正極箔28は、長手方向DAに延びる2つの端縁(第1正極端縁28S及び第2正極端縁28T)を有している(図3参照)。そして、正極板20は、正極箔28の第1正極端縁28Sに沿って、正極箔28に正極活物質層21を形成してなる帯状の正極活物質層形成部20Fと、正極箔28の第2正極端縁28Tに沿って正極箔28が露出した帯状の正極箔露出部20Gとを有している(図3参照)。
また、負極板30は、図3の斜視図に示すように、長手方向DAに延びる帯状で、銅製の負極箔38と、この負極箔38の両主面38A,38Aにそれぞれ帯状に配置された2つの負極活物質層31,31とを有している。このうち、負極箔38は、正極箔28と同様、長手方向DAに延びる2つの端縁(第1負極端縁38S及び第2負極端縁38T)を有している(図3参照)。そして、負極板30は、正極板20と同様、負極箔38の第1負極端縁38Sに沿って、負極箔38に負極活物質層31を形成してなる帯状の負極活物質層形成部30Fと、負極箔38の第2負極端縁38Tに沿って負極箔38が露出した帯状の負極箔露出部30Gとを有している(図3参照)。
上述した正極板20、負極板30及びセパレータ40を有する電極体10は、正極活物質層形成部20Fを捲回してなる正極活物質層捲回部14、及び、負極活物質層形成部30Fを捲回してなる負極活物質層捲回部19を有する。また、正極活物質層捲回部14よりも捲回軸AXに沿う軸線方向DXの一方側DX1(図2中、左側)に位置し、正極箔露出部20Gを捲回した正極露出捲回部11と、負極活物質層捲回部19よりも軸線方向DXの他方側DX2(図2中、右側)に位置し、負極箔露出部30Gを捲回した負極露出捲回部16とを有する。
このうち、正極露出捲回部11は、前述した長円形状の横断面PJにおける長径方向DLの両端部にそれぞれ位置し、正極箔露出部20GがR状に曲げ返されてできている2つの正極R状露出捲回部(次述する貫通孔側正極R状露出捲回部12A,遠方正極R状露出捲回部12B)と、これら正極R状露出捲回部12A,12Bの間に位置し、正極箔露出部20Gが平板状にひろがる正極平板状露出捲回部13とからなる。なお、2つの正極R状露出捲回部12A,12Bのうち、電池1における電池ケース80の第1貫通孔82Xに近いもの(図2中、上側のもの)を貫通孔側正極R状露出捲回部12A、この貫通孔側正極R状露出捲回部12Aよりも、第1貫通孔82Xから遠い位置にあるもの(図2中、下側のもの)を遠方正極R状露出捲回部12Bとする。
そして、正極露出捲回部11は、貫通孔側正極R状露出捲回部12Aと正極活物質層捲回部14との間に、長径方向DLに延びる直線形状のスリットS1を有している(図2参照)。このスリットS1は、本実施形態では、長径方向DLに延びて、貫通孔側正極R状露出捲回部12Aのほか、正極平板状露出捲回部13のうち貫通孔側正極R状露出捲回部12Aと隣接する一部にまで届いている。
なお、本実施形態では、正極露出捲回部11のうち、スリットS1が長径方向DLに延びる上述した部位(貫通孔側正極R状露出捲回部12A、及び、正極平板状露出捲回部13のうち貫通孔側正極R状露出捲回部12Aと隣接する一部からなる部位)を第1正極露出捲回部11Xとする。また、正極露出捲回部11のうち、第1正極露出捲回部11X以外の部位を第2正極露出捲回部11Yとする。
つまり、第1正極露出捲回部11Xは、この第1正極露出捲回部11X内に、この第1正極露出捲回部11Xと第2正極露出捲回部11Yとの接続を保ちつつ、貫通孔側正極R状露出捲回部12Aを含む全体が、スリットS1で正極活物質層捲回部14と軸線方向DXに切り離されている。
また、第1正極露出捲回部11Xは、前述した正極集電部材50によって、横断面PJに沿う長円形状の短径方向DSに押圧された正極被押圧部11XMを有する。この正極被押圧部11XMは、正極集電部材50と第1正極露出捲回部11Xとの接合の際に、正極集電部材50の正極押圧部51から短径方向DSに押圧力を受ける。これにより、正極被押圧部11XMは変形し、この正極被押圧部11XMをなす捲回状の正極箔露出部20Gは、短径方向DSに互いに密着している。
また、この正極被押圧部11XMは、前述した正極集電部材50が溶着して接合している正極接合部11XNを含む。即ち、超音波溶接により、正極集電部材50の正極押圧部51の一部が、第1正極露出捲回部11Xのこの正極接合部11XNに溶接されている。
また、負極露出捲回部16は、長径方向DLの両端部にそれぞれ位置し、負極箔露出部30GがR状に曲げ返されてできている2つの負極R状露出捲回部(次述する貫通孔側負極R状露出捲回部17A,遠方負極R状露出捲回部17B)と、これら負極R状露出捲回部17A,17Bの間に位置し、負極箔露出部30Gが平板状にひろがる負極平板状露出捲回部18とからなる。なお、2つの負極R状露出捲回部17A,17Bのうち、電池1における電池ケース80の第2貫通孔82Yに近いもの(図2中、上側のもの)を貫通孔側負極R状露出捲回部17A、この貫通孔側負極R状露出捲回部17Aよりも、第2貫通孔82Yから遠い位置にあるもの(図2中、下側のもの)を遠方負極R状露出捲回部17Bとする。
そして、負極露出捲回部16は、貫通孔側負極R状露出捲回部17Aと負極活物質層捲回部19との間に、長径方向DLに延びる直線形状のスリットS2を有している(図2参照)。このスリットS2は、本実施形態では、長径方向DLに延びて、貫通孔側負極R状露出捲回部17Aのほか、負極平板状露出捲回部18のうち貫通孔側負極R状露出捲回部17Aと隣接する一部にまで届いている。
なお、本実施形態では、正極側と同様、負極露出捲回部16のうち、スリットS2が長径方向DLに延びる上述した部位(貫通孔側負極R状露出捲回部17A、及び、負極平板状露出捲回部18のうち貫通孔側負極R状露出捲回部17Aと隣接する一部からなる部位)を第1負極露出捲回部16Xとする。また、負極露出捲回部16のうち、第1負極露出捲回部16X以外の部位を第2負極露出捲回部16Yとする。
つまり、第1負極露出捲回部16Xは、この第1負極露出捲回部16X内に、この第1負極露出捲回部16Xと第2負極露出捲回部16Yとの接続を保ちつつ、貫通孔側負極R状露出捲回部17Aを含む全体が、スリットS2で負極活物質層捲回部19と軸線方向DXに切り離されている。
また、第1負極露出捲回部16Xは、前述した負極集電部材60によって、短径方向DSに押圧された負極被押圧部16XMを有する。この負極被押圧部16XMは、負極集電部材60と第1負極露出捲回部16Xとの接合の際に、負極集電部材60の負極押圧部61から短径方向DSに押圧力を受ける。これにより、負極被押圧部16XMは変形し、この負極被押圧部16XMをなす捲回状の負極箔露出部30Gは、短径方向DSに互いに密着している。
また、この負極被押圧部16XMは、前述した負極集電部材60が溶着して接合している負極接合部16XNを含む。即ち、抵抗溶接により、負極集電部材60の負極押圧部61の一部が、第1負極露出捲回部16Xのこの負極接合部16XNに溶接されている。
以上により、本実施形態にかかる電池1では、正極集電部材50を正極露出捲回部11のうちでも、電池ケース80の第1貫通孔82Xに近い第1正極露出捲回部11Xに接合している。このため、第1正極露出捲回部11X以外の第2正極露出捲回部11Yに接合する場合に比べ、この電池1の内部において、正極集電部材50の長さを短く抑え、正極集電部材50における導通抵抗を低くすることができる。
また、この電池1では、第1正極露出捲回部11X内には、正極露出捲回部11のうち第1正極露出捲回部11X以外の残部である第2正極露出捲回部11Yとの接続を保ちつつ、貫通孔側正極R状露出捲回部12Aを含めた第1正極露出捲回部11Xと正極活物質層捲回部14とを切り離すスリットS1を有する。そして、この第1正極露出捲回部11Xには正極集電部材50が接合している。このため、この第1正極露出捲回部11Xが接合により変形して(潰れて)いても、正極活物質層捲回部14はこの変形による応力を受け難い。
かくして、正極集電部材50と電極体10の正極露出捲回部11(第1正極露出捲回部11X)との接合に伴う正極露出捲回部11(第1正極露出捲回部11X)の変形によって正極活物質層捲回部14に応力が掛かるのを抑制した電池1とすることができる。
また、負極側も同様である。即ち、負極集電部材60を負極露出捲回部16のうちでも、電池ケース80の第2貫通孔82Yに近い第1負極露出捲回部16Xに接合している。このため、第2負極露出捲回部16Yに接合する場合に比べ、電池1の内部において、負極集電部材60の長さを短く抑え、正極側に加えて負極集電部材60における導通抵抗を低くできる。
また、この電池1では、第1負極露出捲回部16X内には、第2負極露出捲回部16Yとの接続を保ちつつ、貫通孔側負極R状露出捲回部17Aを含む第1負極露出捲回部16Xと負極活物質層捲回部19とを切り離すスリットS2を有する。そして、この第1負極露出捲回部16Xには負極集電部材60が接合している。このため、この第1負極露出捲回部16Xが接合により変形して(潰れて)いても、負極活物質層捲回部19はこの変形による応力を受け難い。
かくして、負極集電部材60と電極体10の負極露出捲回部16(第1負極露出捲回部16X)との接合に伴う負極露出捲回部16(第1負極露出捲回部16X)の変形によって負極活物質層捲回部19に応力が掛かるのを抑制した電池1とすることができる。
ここで、図2に示すように、長径方向DLのうち、貫通孔側正極R状露出捲回部12A(又は、貫通孔側負極R状露出捲回部17A)から遠方正極R状露出捲回部12B(又は、遠方負極R状露出捲回部17B)に向かう方向を第1長径方向DL1とする。すると、本実施形態では、第1正極露出捲回部11XのスリットS1は、正極被押圧部11XMよりも、第1長径方向DL1に延びた形態とされている。また、第1負極露出捲回部16XのスリットS2も、負極被押圧部16XMよりも、第1長径方向DL1に延びた形態とされている。
つまり、正極集電部材50の正極押圧部51は、第1正極露出捲回部11X内の正極被押圧部11XMを押圧し、また、負極集電部材60の負極押圧部61は、第1負極露出捲回部16X内の負極被押圧部16XMを押圧する構成とされている。
従って、正極集電部材50(正極押圧部51)の押圧によって電極体10に生じる変形の多くは、第1正極露出捲回部11Xの変形にとどまり、正極活物質層捲回部14に掛かる応力をさらに小さくできる。同様に、負極集電部材60(負極押圧部61)の押圧によって電極体10に生じる変形の多くは、第1負極露出捲回部16Xの変形にとどまり、負極活物質層捲回部19に掛かる応力をさらに小さくできる。
次いで、本実施形態にかかる電池1の製造方法について、図面を参照しつつ説明する。まず、電極体10をなす正極板20を公知の手法で作製する。かくして、正極箔28の第1正極端縁28Sに沿う帯状の正極活物質層形成部20Fと、正極箔28の第2正極端縁28Tに沿う帯状の正極箔露出部20Gとを有している正極板20を作製した(図3参照)。
また、負極板30も公知の手法で作製する。かくして、負極箔38の第1負極端縁38Sに沿う帯状の負極活物質層形成部30Fと、負極箔38の第2負極端縁38Tに沿う帯状の負極箔露出部30Gとを有している負極板30を作製した(図3参照)。
次いで、作製した正極板20及び負極板30を、前述した2つの帯状のセパレータ40,40と共に円筒状に捲回した。このとき、正極板20の正極箔露出部20Gと、負極板30の負極箔露出部30Gとが、軸線方向DX、互いに逆側に位置するように捲回する。その後、円筒面を両側から押し潰して、横断面が扁平な長円形状で扁平捲回型のスリット形成前電極体10Bとした(図4参照)。
次いで、切り離し工程について説明する。この工程では、公知のスリッタ(裁断機)を用いて、上述のスリット形成前電極体10Bにおける正極露出捲回部11のうち第1正極露出捲回部11X、及び、負極露出捲回部16のうち第1負極露出捲回部16XにそれぞれスリットS1,S2を形成する(図4(b)参照)。具体的には、スリッタを用いて、長径方向DLに延びる直線形状のスリットS1,S2を形成する。なお、この切り離し工程では、電極体10において、スリットS1が正極接合部11XNよりも第1長径方向DL1に延びた形態に、また、スリットS2が負極接合部16XNよりも第1長径方向DL1に延びた形態に、スリットS1,S2を形成する。
かくして、電極体10は、第1正極露出捲回部11X内に、この第1正極露出捲回部11Xと第2正極露出捲回部11Yとの接続を保ちつつ、第1正極露出捲回部11Xと正極活物質層捲回部14とを軸線方向DXに切り離すスリットS1を有する。加えて、第1負極露出捲回部16X内に、この第1負極露出捲回部16Xと第2負極露出捲回部16Yとの接続を保ちつつ、第1負極露出捲回部16Xと負極活物質層捲回部19とを軸線方向DXに切り離すスリットS2を有することとなる。
次いで、接合工程について説明する。
まず、絶縁部材95を介して、封口蓋82の第1貫通孔82Xに正極端子部52を予め貫通させた正極集電部材50、及び、第2貫通孔82Yに負極端子部62を予め貫通させた負極集電部材60をそれぞれ用意する。具体的には、第1貫通孔82Xに正極集電部材50の正極端子部52を、第2貫通孔82Yに負極集電部材60の負極端子部62をそれぞれ貫通させた状態で、絶縁部材95で予め一体成形した封口蓋82を用意する。
そして、この正極集電部材50の正極押圧部51を、上述した電極体10の第1正極露出捲回部11X内に配置して、この正極押圧部51で第1正極露出捲回部11Xの正極被押圧部11XMを、前述の短径方向DS(図5中、奥行方向)に押圧する。これにより、第1正極露出捲回部11Xの正極被押圧部11XMを、短径方向DSに押し潰す。
続いて、正極集電部材50と第1正極露出捲回部11Xとを超音波溶接する。具体的には、公知の超音波溶接機を用いて、正極集電部材50の正極押圧部51の一部と、第1正極露出捲回部11Xのうち正極被押圧部11XMの一部である正極接合部11XNとを密接させ、超音波溶接を行う。
なお、この接合工程では、スリットS1内の空気を吸入して集塵を行いつつ、正極接合部11XNに正極集電部材50を接合(超音波溶接)する。具体的には、公知の集塵機MVの吸入口MHを、スリットS1に近づけてスリットS1内の空気を吸引しつつ溶接する。
これにより、正極集電部材50と電極体10とが接合される。
また、負極側について、正極と同様にして行う。但し、負極集電部材60と第1負極露出捲回部16Xとを、公知の抵抗溶接機を用いて抵抗溶接する点が異なる。なお、この際も、正極側と同様に、上述した集塵機MVを用いて、スリットS2内の空気を吸入して集塵を行いつつ、負極接合部16XNに負極集電部材60を接合(抵抗溶接)する。
かくして、正極側と同様、負極集電部材60と電極体10とが接合される。
その後、電極体10を電池ケース本体81に収容し、この電極体10と接合する正極集電部材50及び負極集電部材60が貫通する封口蓋82で電池ケース本体81を溶接で封口する。さらに、図示しない注液孔から電解液を注液し、その注液孔を封止して、電池1を完成させる(図1,2参照)。
なお、本実施形態では、扁平捲回型のスリット形成前電極体10Bの第1正極露出捲回部11X(第1負極露出捲回部16X)にスリットS1(S2)を形成して、第1正極露出捲回部11X(第1負極露出捲回部16X)を正極活物質層捲回部14(負極活物質層捲回部19)から切り離す切り離し工程が、それぞれ第1露出捲回部切り離し工程に対応する。
以上より、本実施形態にかかる電池1の製造方法では、既にスリットS1を有する第1正極露出捲回部11Xに正極集電部材50を接合する。このため、第1正極露出捲回部11Xに正極集電部材50を接合することで、第1正極露出捲回部11Xが変形していても、正極活物質層捲回部14には応力が掛かり難い電池1を製造することができる。
また、負極側について、正極側と同様に、既にスリットS2を有する第1負極露出捲回部16Xに負極集電部材60を接合する。このため、第1負極露出捲回部16Xに負極集電部材60を接合することで、第1負極露出捲回部16Xが変形していても、負極活物質層捲回部19には応力が掛かり難い電池1を製造することができる。
また、第1正極露出捲回部11Xに正極集電部材50を接合する際、及び、第1負極露出捲回部16Xに負極集電部材60を接合する際、スリットS1,S2内の空気をそれぞれ吸入して集塵を行いつつ接合を行う。このため、接合の際に生じたスパッタや塵などの異物を、特に接合部位と正極活物質層捲回部14あるいは負極活物質層捲回部19との間の異物を、スリットS1,S2を通じて集塵することができる。従って、正極活物質層捲回部14内及び負極活物質層捲回部19内に異物が侵入するのを抑制できる。
特に、電池1の製造方法では、スリットS1は、第1正極露出捲回部11Xの正極接合部11XNよりも第1長径方向DL1に延びている。即ち、正極集電部材50が接合する正極接合部11XNは、第1正極露出捲回部11X内に含まれており、スリットS1で正極活物質層捲回部14と切り離されている。このため、正極集電部材50の溶接の際に、スリットS1を通じて、正極接合部11XNと正極活物質層捲回部14との間の塵などの異物をより確実に集塵することができる。
同様に、スリットS2は、第1負極露出捲回部16Xの負極接合部16XNよりも第1長径方向DL1に延びている。即ち、正極側と同様、負極集電部材60が接合する負極接合部16XNは、第1負極露出捲回部16X内に含まれており、スリットS2で負極活物質層捲回部19と切り離されている。このため、負極集電部材60の溶接の際に、スリットS2を通じて、負極接合部16XNと負極活物質層捲回部19との間のスパッタなどの異物をより確実に集塵することができる。
また、電池1の製造方法では、貫通孔側正極R状露出捲回部12Aを含む第1正極露出捲回部11XにスリットS1を、貫通孔側負極R状露出捲回部17Aを含む第1負極露出捲回部16XにスリットS2をそれぞれ形成し(切り離し工程)、その後、接合工程を行う。このため、接合した正極集電部材50、あるいは、負極集電部材60の存在に邪魔されることなく、第1正極露出捲回部11X及び第1負極露出捲回部16XにスリットS1,S2を容易に形成できる。
(変形形態1)
次に、本発明の変形形態1について、図面を参照しつつ説明する。
本変形形態1は、円筒形の電極体の露出捲回部にスリットを形成してから扁平捲回電極体とする点で、上述した実施形態と異なる。
そこで、実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の部分の説明は省略又は簡略化する。なお、同様の部分については同様の作用効果を生じる。また、同内容のものには同番号を付して説明する。
本変形形態1にかかる電池1の製造方法について、図面を参照しつつ説明する。
まず、電極板捲回工程について説明する。この電極板捲回工程では、公知の方法で作製した正極板20及び負極板30を、2つの帯状のセパレータ40,40と共に捲回軸AXの周りに円筒形状に捲回した。このとき、実施形態と同様、正極板20の正極箔露出部20Gと、負極板30の負極箔露出部30Gとが、軸線方向DX、互いに逆側に位置するように捲回する。かくして、円筒捲回型のスリット形成前電極体10Jができあがる(図6(a)参照)。
次いで、切り離し工程について説明する。なお、本変形形態1では、円筒捲回型のスリット形成前電極体10JにスリットS1,S2を形成する点で、扁平捲回型のスリット形成前電極体10BにスリットS1,S2を形成する実施形態とは異なる。
即ち、この工程では、公知のスリッタ(裁断機)を用いて、円筒捲回型のスリット形成前電極体10Jについて、正極露出捲回部11の一部(前述した扁平捲回型の電極体10において、第1正極露出捲回部11Xになる部位)にスリットS1を形成した(図6(b)参照)。具体的には、スリッタを用いて、正極露出捲回部11と正極活物質層捲回部14との間を直線状に延びるスリットS1を形成した。
また、負極側についても同様、負極露出捲回部16の一部(電極体10において、第1負極露出捲回部16Xになる部位)にスリットS2を形成する(図6(b)参照)。
かくして、正極露出捲回部11の一部を正極活物質層捲回部14から切り離すスリットS1、及び、負極露出捲回部16の一部を負極活物質層捲回部19から切り離すスリットS2を有する、円筒捲回型の電極体10Kができる。
次いで、変形工程では、円筒捲回型の電極体10Kの円筒面を押し潰して扁平捲回型に変形させる。これにより、前述した実施形態と同様の電極体10、即ち、スリットS1及びスリットS2をそれぞれ有する電極体10ができあがる(図4(b)参照)。
なお、変形工程の後は、前述した実施形態と同様にして電池1を製造するので、説明を省略する。
また、本変形形態1では、円筒捲回型のスリット形成前電極体10Jの正極露出捲回部11(負極露出捲回部16)にスリットS1(S2)を形成して、正極露出捲回部11(負極露出捲回部16)を正極活物質層捲回部14(負極活物質層捲回部19)から切り離す切り離し工程が、露出捲回部切り離し工程に対応する。
以上より、本変形形態1にかかる電池1の製造方法では、円筒捲回型のスリット形成前電極体10Jの正極露出捲回部11の一部にスリットS1を、負極露出捲回部16の一部にスリットS2をそれぞれ形成する。そして、その正極露出捲回部11の一部を正極活物質層捲回部14から、負極露出捲回部16の一部を負極露出捲回部16からそれぞれ切り離す。その後、上述した変形工程及び接合工程をそれぞれ行う。このため、接合した正極集電部材50、あるいは、負極集電部材60の存在に邪魔されることなく、正極露出捲回部11及び負極露出捲回部16にスリットS1,S2を容易に形成し、その後、第1正極露出捲回部11X及び第1負極露出捲回部16Xとすることができる。
(変形形態2)
次に、本発明の変形形態2について、図面を参照しつつ説明する。
本変形形態2は、接合工程について、スリット内に第1露出捲回部と活物質層捲回部とを隔てる板状部材を配置した状態で集電部材を第1露出捲回部に接合する点で、前述した実施形態と異なる。
本変形形態2にかかる電池1の製造方法について、図面を参照しつつ説明する。
まず、前述した実施形態と同様にして、スリットS1及びスリットS2を有する電極体10を作製する。
次いで、本変形形態2にかかる接合工程について説明する。
まず、スリットS1内に、樹脂製(本変形形態2ではポリプロピレン(そのほか、アクリルなどの樹脂でも良い))の平板状の板状部材BDを配置して、このスリットS1を軸線方向DXに塞ぐ(図7(a)参照)。かくして、この板状部材BDにより、第1正極露出捲回部11Xと正極活物質層捲回部14とを隔てる。
次いで、板状部材BDをスリットS1中に配置した状態で、前述した実施形態と同様にして、正極集電部材50の正極押圧部51の一部と第1正極露出捲回部11Xの正極被押圧部11XMのうち正極接合部11XNとを超音波溶接する(図7(b)参照)。
超音波溶接を行った後、スリットS1から板状部材BDを抜き取る。かくして、正極集電部材50と電極体10とが接合される。
また、負極側についても、前述した実施形態と同様、負極集電部材60と第1負極露出捲回部16Xとを、公知の抵抗溶接機を用いて抵抗溶接する。なお、この際も、正極側と同様に、板状部材BDをスリットS2中に配置しつつ、負極接合部16XNに負極集電部材60を接合(抵抗溶接)する。
かくして、正極側と同様、負極集電部材60と電極体10とが接合される。
このように、本変形形態2にかかる電池1の製造方法のうち接合工程では、スリットS1内に上述した板状部材BDを配置した状態で、正極集電部材50を第1正極露出捲回部11Xに接合する。このため、その接合の際に生じた塵など異物が正極活物質層捲回部14内に侵入するのを、効果的に抑制することができる。
また、正極側と同様、スリットS2内に上述した板状部材BDを配置した状態で、負極集電部材60を第1負極露出捲回部16Xに接合する。このため、その接合の際に生じたスパッタなどの異物が負極活物質層捲回部19内に侵入するのを、効果的に抑制することができる。
また、スリットS1は、正極接合部11XNよりも第1長径方向DL1に延びている。即ち、正極集電部材50が接合する正極接合部11XNは、第1正極露出捲回部11X内に含まれており、スリットS1で正極活物質層捲回部14と切り離されている。このため、スリットS1内全体に板状部材BDを配置することで、正極集電部材50の接合の際に、正極接合部11XNから発生した塵などの異物が正極活物質層捲回部14内に侵入するのを確実に抑制できる。
また、負極側についても同様に、スリットS2は、負極接合部16XNよりも第1長径方向DL1に延びている。即ち、負極集電部材60が接合する負極接合部16XNは、第1負極露出捲回部16X内に含まれており、スリットS2で負極活物質層捲回部19と切り離されている。このため、スリットS2内全体に板状部材BDを配置することで、負極集電部材60の接合の際に、負極接合部16XNから発生したスパッタなどの異物が負極活物質層捲回部19内に侵入するのを確実に抑制できる。
以上において、本発明を実施形態及び変形形態1,2に即して説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、実施形態では、接合工程で、スリット内の空気を吸入して集塵を行いつつ、集電部材を第1露出捲回部に接合したり、また、変形形態2では、スリット内に板状部材を配置した状態で、集電部材を第1露出捲回部に接合する手法を例示した。しかし、例えば、スリット内に板状部材を配置すると共に、スリット内の空気を吸入して集塵を行いながら、集電部材を第1露出捲回部に接合しても良い。
また、実施形態等では、スリットとして、細溝状のスリットS1,S2を図示したが、スリットの幅について、集塵の容易さや板状部材の挿入・保持の容易さ等を考慮して適宜選択できる。また、集電部材として、一つの金属部材からなり、電池ケース80内で電極体10の露出捲回部11,16に接合されると共に、自身の一部が電池ケース80の貫通孔82X,82Yを通じて外部に延出してなる形態の正極集電部材50及び負極集電部材60を用いた例を示した(図1,2参照)。しかし、互いに導通する複数の金属部材からなり、これら複数の金属部材のうちの1つが電極体の露出捲回部に接続し、他の1つが電池ケースの貫通孔を通じて外部に延出している形態の集電部材を用いても良い。
1 電池
10 電極体(扁平捲回電極体)
10J スリット形成前電極体(円筒捲回電極体)
11 正極露出捲回部(露出捲回部)
11X 第1正極露出捲回部(第1露出捲回部)
11XM 正極被押圧部(被押圧部)
11XN 正極接合部(接合部)
11Y 第2正極露出捲回部((第1露出捲回部以外の)残部)
12A 貫通孔側正極R状露出捲回部(R状露出捲回部,貫通孔側R状露出捲回部)
12B 遠方正極R状露出捲回部(R状露出捲回部,他方のR状露出捲回部)
14 正極活物質層捲回部(活物質層捲回部)
16 負極露出捲回部(露出捲回部)
16X 第1負極露出捲回部(第1露出捲回部)
16XM 負極被押圧部(被押圧部)
16XN 負極接合部(接合部)
16Y 第2負極露出捲回部((第1露出捲回部以外の)残部)
17A 貫通孔側負極R状露出捲回部(R状露出捲回部,貫通孔側R状露出捲回部)
17B 遠方負極R状露出捲回部(R状露出捲回部,他方のR状露出捲回部)
19 負極活物質層捲回部(活物質層捲回部)
20 正極板(電極板)
20F 正極活物質層形成部(活物質層形成部)
20G 正極箔露出部(箔露出部)
21 正極活物質層(活物質層)
28 正極箔(金属箔)
28S 第1正極端縁(第1端縁)
28T 第2正極端縁(第2端縁)
30 負極板(電極板)
30F 負極活物質層形成部(活物質層形成部)
30G 負極箔露出部(箔露出部)
31 負極活物質層(活物質層)
38 負極箔(金属箔)
38S 第1負極端縁(第1端縁)
38T 第2負極端縁(第2端縁)
50 正極集電部材(集電部材)
52 正極端子部(自身の一部)
60 負極集電部材(集電部材)
62 負極端子部(自身の一部)
80 電池ケース
82X 第1貫通孔(貫通孔)
82Y 第2貫通孔(貫通孔)
AX 捲回軸
BD 板状部材
DA 長手方向
DL 長径方向
DL1 第1長径方向
DS 短径方向
DX 軸線方向
DX1 一方側
DX2 他方側((軸線方向)の一方側)
PJ 横断面
S1,S2 スリット

Claims (8)

  1. 帯状の金属箔における、その長手方向に延びる2つの端縁のうちの第1端縁に沿って、上記金属箔に活物質層を形成してなる帯状の活物質層形成部と、上記金属箔の上記2つの端縁のうちの第2端縁に沿って上記金属箔が露出した帯状の箔露出部と、を含む電極板を、捲回軸の周りに捲回してなり、
    横断面が扁平な長円形状で、
    上記活物質層形成部が捲回された活物質層捲回部、及び、
    上記活物質層捲回部よりも上記捲回軸に沿う軸線方向の一方側に位置し、上記箔露出部が捲回された露出捲回部を有する
    扁平捲回電極体と、
    上記扁平捲回電極体を収容する電池ケースと、
    一または複数の金属部材からなり、上記電池ケース内で上記扁平捲回電極体の上記露出捲回部に接合されると共に、自身の一部が上記電池ケースの貫通孔を通じて外部に延出してなる集電部材と、を備える
    電池であって、
    上記露出捲回部のうち、
    上記横断面に沿う上記長円形状の長径方向の両端部にそれぞれ位置し、上記箔露出部がR状に曲げ返された部位を、R状露出捲回部とし、
    上記貫通孔に近い上記R状露出捲回部である貫通孔側R状露出捲回部を含む部位を、第1露出捲回部としたとき、
    上記第1露出捲回部は、
    上記第1露出捲回部内に、上記露出捲回部のうち、上記第1露出捲回部以外の残部との接続を保ちつつ、少なくとも上記貫通孔側R状露出捲回部と上記活物質層捲回部とを上記軸線方向に切り離すスリットを有し、
    上記集電部材は、
    上記第1露出捲回部に接合してなり、
    上記第1露出捲回部は、
    上記集電部材の接合に伴って、上記集電部材によって上記横断面に沿う上記長円形状の短径方向に押圧される被押圧部を含む
    電池。
  2. 請求項1に記載の電池であって
    記長径方向のうち、前記貫通孔側R状露出捲回部から他方の前記R状露出捲回部に向かう方向を第1長径方向としたとき、
    前記スリットは、
    前記被押圧部よりも上記第1長径方向に延びた形態とされてなる
    電池。
  3. 帯状の金属箔における、その長手方向に延びる2つの端縁のうちの第1端縁に沿って、上記金属箔に活物質層を形成してなる帯状の活物質層形成部と、上記金属箔の上記2つの端縁のうちの第2端縁に沿って上記金属箔が露出した帯状の箔露出部と、を含む電極板を、捲回軸の周りに捲回してなり、
    横断面が扁平な長円形状で、
    上記活物質層形成部が捲回された活物質層捲回部、及び、
    上記活物質層捲回部よりも上記捲回軸に沿う軸線方向の一方側に位置し、上記箔露出部が捲回された露出捲回部を有する
    扁平捲回電極体と、
    上記扁平捲回電極体を収容する電池ケースと、
    一または複数の金属部材からなり、上記電池ケース内で上記扁平捲回電極体の上記露出捲回部に接合されると共に、自身の一部が上記電池ケースの貫通孔を通じて外部に延出してなる集電部材と、を備え、
    上記露出捲回部のうち、
    上記横断面に沿う上記長円形状の長径方向の両端部にそれぞれ位置し、上記箔露出部がR状に曲げ返された部位を、R状露出捲回部とし、
    上記貫通孔に近い上記R状露出捲回部である貫通孔側R状露出捲回部を含む部位を、第1露出捲回部としたとき、
    上記第1露出捲回部は、
    上記第1露出捲回部内に、上記露出捲回部のうち、上記第1露出捲回部以外の残部との接続を保ちつつ、少なくとも上記貫通孔側R状露出捲回部と上記活物質層捲回部とを上記軸線方向に切り離すスリットを有し、
    上記集電部材は、
    上記第1露出捲回部に接合してなり、
    上記第1露出捲回部は、
    上記集電部材の接合に伴って、上記集電部材によって上記横断面に沿う上記長円形状の短径方向に押圧される被押圧部を含む
    電池の製造方法であって、
    上記スリットを有する上記第1露出捲回部に上記集電部材を接合する接合工程を備える電池の製造方法。
  4. 請求項3に記載の電池の製造方法であって、
    前記接合工程は、
    前記スリット内の空気を吸入して集塵を行いつつ、前記第1露出捲回部に前記集電部材を接合する
    電池の製造方法。
  5. 請求項3または請求項4に記載の電池の製造方法であって、
    前記接合工程は、
    前記スリット内に、前記第1露出捲回部と前記活物質層捲回部とを隔てる板状部材を配置した状態で、前記集電部材を上記第1露出捲回部に接合する
    電池の製造方法。
  6. 請求項4または請求項5に記載の電池の製造方法であって、
    前記第1露出捲回部は、
    前記集電部材が接合する接合部を含み、
    前記長径方向のうち、前記貫通孔側R状露出捲回部から他方の前記R状露出捲回部に向かう方向を第1長径方向としたとき、
    前記スリットは、
    上記接合部よりも上記第1長径方向に延びてなる
    電池の製造方法。
  7. 請求項3〜請求項6のいずれか1項に記載の電池の製造方法であって、
    前記扁平捲回電極体の前記第1露出捲回部に前記スリットを形成して、上記第1露出捲回部を前記活物質層捲回部から切り離す第1露出捲回部切り離し工程を備え、
    前記接合工程は、
    上記第1露出捲回部切り離し工程の後に行う
    電池の製造方法。
  8. 請求項3〜請求項6のいずれか1項に記載の電池の製造方法であって、
    前記電極板を前記捲回軸の周りに円筒形状に捲回して円筒捲回電極体を作製する電極板捲回工程と、
    上記円筒捲回電極体の前記露出捲回部の一部に前記スリットを形成して、上記露出捲回部の一部を前記活物質層捲回部から切り離す露出捲回部切り離し工程と、
    上記露出捲回部切り離し工程の後、上記円筒捲回電極体を押し潰して、前記第1露出捲回部に上記スリットを有する前記扁平捲回電極体に変形させる変形工程と、を備え、
    前記接合工程は、
    上記変形工程の後に行う
    電池の製造方法。
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