JP5771765B1 - 凹凸シートの製造方法、及び、凹凸シートの製造装置 - Google Patents

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Abstract

外周面が凹凸形状を成す回転体をシートが通過する間に、前記シートを加熱し、凹凸形状を備える凹凸シートを形成することと、前記回転体を通過した前記凹凸シートを、前記回転体の周速よりも遅い速さで搬送することと、を有することを特徴とする凹凸シートの製造方法である。

Description

本発明は、凹凸シートの製造方法、及び、凹凸シートの製造装置に関する。
生理用ナプキンや使い捨ておむつ等の吸収性物品の表面シートとして、凹凸形状を備える凹凸シートが利用される場合がある。凹凸シートの製造方法としては、例えば、周面部に互いに対向する凹凸部を有して回転する二つの回転体の間に、第1のシートを供給して第1のシートに凹凸形状を形成した後、第1のシートに重ねるように第2のシートを供給し、両シートを接合する方法が挙げられる(特許文献1参照)。
特開2009−202506号
しかし、上記特許文献1のように、第1のシートに凹凸形状を形成し、第1のシートと第2のシートを接合した後に、第1のシートに張力を加えて、第2のシートが重ね合わされていない凸部の部分を伸長させると、凸部の高さが低下し、凸部が潰れ易くなってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、凸部が潰れ難い凹凸シートの製造方法、及び、製造装置を提供することである。
上記目的を達成するための主たる発明は、吸収性物品の表面シートとしての、凹凸形状を備える凹凸シートの製造方法であって、外周面が凹凸形状を成す回転体を、熱可塑性樹脂繊維を含む不織布からなるシートが通過する間に、前記シートを加熱し、凹凸形状を備える凹凸シートを形成することと、前記回転体を通過した前記凹凸シートを、前記回転体の周速よりも遅い速さで搬送することと、を有することを特徴とする凹凸シートの製造方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、凸部が潰れ難い凹凸シートの製造方法、及び、製造装置を提供することができる。
図1Aは第1実施形態の凹凸シートを幅方向から見た側面図であり、図1Bは凹凸シートの平面図であり、図1Cは凹凸シートを連続方向及び厚さ方向に切った断面図であり、図1Dは凹凸シートを幅方向及び厚さ方向に切った断面図である。 第1実施形態における凹凸シートの製造装置の説明図である。 図3Aは第1エンボスローラーから送り出された直後の凹凸シートの説明図であり、図3Bは速度調整コンベヤーから送り出される凹凸シートの説明図である。 第2実施形態における凹凸シートの製造装置の説明図である。 第3実施形態における凹凸シートの製造装置の説明図である。 図6A及び図6Bは第4実施形態の凹凸シートの説明図である。 図6Aに示す凹凸シートの製造装置の説明図である。 第5実施形態の凹凸シートの説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
外周面が凹凸形状を成す回転体をシートが通過する間に、前記シートを加熱し、凹凸形状を備える凹凸シートを形成することと、前記回転体を通過した前記凹凸シートを、前記回転体の周速よりも遅い速さで搬送することと、を有することを特徴とする凹凸シートの製造方法である。
このような凹凸シートの製造方法によれば、回転体を通過した凹凸シートに掛かる張力を弱めることができるので、回転体から離れる際に伸びた凹凸シートを収縮させたり、凹凸シートが強く引っ張られて搬送方向に伸びてしまうことを抑制したりできる。よって、凹凸シートの凸部の高さの低下を抑え、凸部を潰れ難くすることができる。
かかる凹凸シートの製造方法であって、前記回転体を通過した前記凹凸シートを、前記回転体の周速よりも遅い速さで搬送する搬送機構が、サクションコンベヤーであることを特徴とする凹凸シートの製造方法である。
このような凹凸シートの製造方法によれば、凹凸シートを挟むことなく搬送でき、また、凹凸シートを冷却して凹凸形状を早く固めることができるので、凸部をより潰れ難くすることができる。
かかる凹凸シートの製造方法であって、前記回転体を通過した前記凹凸シートを、前記回転体の周速よりも遅い速さで搬送する搬送機構と、前記回転体との間に、前記凹凸シートを収縮可能に支持しつつ搬送するコンベヤーが設けられていることを特徴とする凹凸シートの製造方法である。
このような凹凸シートの製造方法によれば、凹凸シートが搬送機構に供給される前に、回転体から離れる際に伸びた凹凸シートの収縮時間を確保でき、また、搬送機構と回転体との間での凹凸シートの弛みを抑制できる。
かかる凹凸シートの製造方法であって、前記回転体を通過した前記凹凸シートを冷却することを特徴とする凹凸シートの製造方法である。
このような凹凸シートの製造方法によれば、凹凸シートの凹凸形状を早く固めることができるので、凸部をより潰れ難くすることができる。
かかる凹凸シートの製造方法であって、前記回転体を前記シートが通過する間であって、前記シートに凹凸形状を形成した後に、前記回転体と他の回転体とで、前記シートと他のシートとを挟圧して接合することにより、前記凹凸シートを形成することを特徴とする凹凸シートの製造方法である。
このような凹凸シートの製造方法によれば、他のシートを接合しない場合に比べて、凹凸シートが搬送方向に伸ばされ難くなるので、凹凸シートの凸部の高さの低下を抑え、凸部を潰れ難くすることができる。
かかる凹凸シートの製造方法であって、前記他の回転体に供給する前記他のシートを、前記回転体の周速よりも遅い速さで搬送することを特徴とする凹凸シートの製造方法である。
このような凹凸シートの製造方法によれば、他のシートが搬送方向に伸ばされた状態でシートに接合されるので、回転体を通過した凹凸シートにおいて他のシートが収縮することにより、凸部の高さが高まり、凸部を潰れ難くすることができる。
かかる凹凸シートの製造方法であって、前記回転体に供給する前記シートを、前記回転体の周速よりも速い速さで搬送することを特徴とする凹凸シートの製造方法である。
このような凹凸シートの製造方法によれば、凹凸シートの凸部の密度が高まり、凸部の耐圧縮性が向上するので、凸部を潰れ難くすることができる。
かかる凹凸シートの製造方法であって、前記シートの搬送方向と交差する幅方向に、凹凸形状と平坦形状とを並んで備える前記凹凸シートを形成することを特徴とする凹凸シートの製造方法である。
このような凹凸シートの製造方法によれば、凹凸シートが強く引っ張られて搬送方向に伸びてしまうことを抑制でき、凹凸シートの凸部の高さの低下を抑え、凸部を潰れ難くすることができる。
また、外周面が凹凸形状を成す回転体をシートが通過する間に、前記シートを加熱し、凹凸形状を備える凹凸シートを形成する機構と、前記回転体を通過した前記凹凸シートを、前記回転体の周速よりも遅い速さで搬送する機構と、を有することを特徴とする凹凸シートの製造装置である。
このような凹凸シートの製造装置によれば、回転体を通過した凹凸シートに掛かる張力を弱めることができるので、回転体から離れる際に伸びた凹凸シートを収縮させたり、凹凸シートが強く引っ張られて搬送方向に伸びてしまうことを抑制したりできる。よって、凹凸シートの凸部の高さの低下を抑え、凸部を潰れ難くすることができる。
===第1実施形態===
<<凹凸シート>>
図1Aは、第1実施形態の凹凸シート1を幅方向から見た側面図であり、図1Bは、凹凸シート1の平面図であり、図1Cは、凹凸シート1を連続方向及び厚さ方向に切った断面図であり、図1Dは、凹凸シート1を幅方向及び厚さ方向に切った断面図である。以下の説明では、凹凸シート1において、互いに直交する3方向を、凹凸シート1が連続する「連続方向」、「幅方向」、及び、「厚さ方向」と呼ぶ。
第1実施形態の凹凸シート1は、図1C及び図1Dに示すように、凹凸賦形された第1シート2が、両面が平坦な第2シート3の厚さ方向一方側の面に接合された2層構造のシートである。詳しくは、第1シート2の厚さ方向一方側の面に凸部4及び凹部5が形成され、第1シート2と第2シート3は、第1シート2のうちの凹部5において、部分的に接合(熱融着)されている。また、第1シート2の凸部4は、四角錐台形状であり、凸部4の内部は空洞4aとなっており、その空洞4aは第1シート2の厚さ方向他方側の面において露出している。
また、図1Bに示すように、凸部4(白塗り部)、及び、凹部5(クロスハッチ部)は、連続方向に沿って交互に並ぶと共に、幅方向に沿っても交互に並ぶ。つまり、凹部5は、連続方向の両方向、及び、幅方向の両方向の4方向を凸部4で囲われている。図1Bでは、凹部5の連続方向の長さが、凸部4の連続方向の長さよりも短いため、幅方向に隣り合う凸部4の一部が接合されている。
なお、凸部4及び凹部5の形状や配置は、図1に示すものに限らない。例えば、凸部4や凹部5の各平面形状が、円や正方形、菱形等であってもよく、また、凸部4を曲線状に離散的に配置してもよい。また、凸部4同士を一部接合させてもよいし、凸部4の周囲を凹部5で完全に囲ってもよい。また、深さの異なる凹部5を設けてもよい、換言すると、高さの異なる凸部4を設けてもよい。また、両面が凹凸形状となっている凹凸シート1でもよい。また、凹凸シート1を構成する第1シート2や第2シート3としては、熱可塑性樹脂繊維を含む不織布やプラスチックフィルム等が挙げられる。
このような凹凸シート1を、例えば、生理用ナプキンや使い捨ておむつ、動物の排泄処理に使用されるペットシート等の吸収性物品の表面シートとして用いたとする。この場合、使用者と表面シート(凹凸シート1)との接触面積を低減できるので、肌触りを柔らかくしたり、通気性を高めたりできる。特に、図1Bに示すように、凹部5を凸部4で囲むことで、シート内に透過され難い高粘度の排泄物(経血や軟便)を凹部5に取り込み、排泄物の広がりを抑制できる。但し、凹凸シート1を表面シートとして用いることに限らず、凹凸シート1を、例えば、表面シートと吸収体との間のセカンドシートとして用いてもよい。また、凹凸シート1を、例えば、マスクや清掃用シート等に用いてもよい。
<<凹凸シートの製造方法>>
図2は、第1実施形態における凹凸シート1の製造装置10の説明図である。図3Aは、第1エンボスローラー18aから送り出された直後の凹凸シート1の説明図であり、図3Bは、速度調整コンベヤー21から送り出される凹凸シート1の説明図である。なお、本明細書では、第1シート2の連続シート及び第2シート3の連続シートから凹凸シート1の連続シート1を製造する場合を例に挙げるが、これに限らず、第1シート2、第2シート3、及び、凹凸シート1を、所定の長さに切断したシートとしてもよい。
第1実施形態の凹凸シート1の製造装置10は、第1シート2や第2シート3の搬送経路を規定する複数のガイドローラー11a〜11eと、第1シート2が巻回された第1ロールR1から第1シート2を繰り出す第1繰り出しローラー12と、第2シート3が巻回された第2ロールR2から第2シート3を繰り出す第2繰り出しローラー13と、第1張力測定ローラー14と、第2張力測定ローラー15と、一対の第1速度調整ローラー16と、一対の第2速度調整ローラー17と、一対のエンボスローラー18(凹凸シートを形成する機構)と、接合ローラー19と、支持コンベヤー20と、速度調整コンベヤー21と、を有する。
第1張力測定ローラー14は、ガイドローラー11a,11b間の第1シート2を巻き付け、第1シート2から受ける力によって、ガイドローラー11a,11b間の第1シート2の張力を測定する。同様に、第2張力測定ローラー15は、ガイドローラー11c,11d間の第2シート3の張力を測定する。
一対の第1速度調整ローラー16(16a,16b)は、第1シート2の幅方向に沿う回転軸まわりに駆動回転し、第1シート2を厚さ方向に挟みつつ、第1シート2を第1速度V1(m/分)で、搬送方向下流側へ送り出す一対のローラー(ニップローラー)である。なお、両ローラー16a,16bが駆動ローラーであってもよいし、一方が駆動ローラーで他方が従動ローラーであってもよい。また、単位の一例として「m/分」を挙げるが、これに限らない。同様に、一対の第2速度調整ローラー17(17a,17b)は、第2シート3の幅方向に沿う回転軸まわりに駆動回転し、第2シート3を厚さ方向に挟みつつ、第2シート3を、第1速度V1よりも遅い第2速度V2(m/分)で、搬送方向下流側へ送り出す一対のローラーである(V1>V2)。
一対のエンボスローラー18(18a,18b)は、第1シート2及び第2シート3の幅方向に沿う回転軸まわりに駆動回転する第1エンボスローラー18a、及び、第2エンボスローラー18bを有する。第1,第2エンボスローラー18a,18bの各外周面には、第1シート2に賦形する凹凸形状に合わせて、凸部181及び凹部182が形成されており、第1エンボスローラー18aの凸部181及び凹部182と、第2エンボスローラー18bの凸部181及び凹部182は、互いに噛み合う形状になっている。また、第1,第2エンボスローラー18a,18bの各内部にはヒーター183が設けられ、各外周面が加熱されている。また、第1エンボスローラー18aでは、不図示の吸引機構により、第1シート2を外周面に吸着可能となっている。
接合ローラー19は、第1シート2及び第2シート3の幅方向に沿う回転軸まわりに駆動回転するローラーであり、一対のエンボスローラー18の噛み合い位置よりも搬送方向下流側の位置に、第1エンボスローラー18aに対向して設けられている。また、接合ローラー19の内部にはヒーター191が設けられ、外周面が加熱されている。
なお、一対のエンボスローラー18、及び、接合ローラー19の各外周面の温度は、第1シート2及び第2シート3の構成材の融点未満の温度とする。また、第1,第2エンボスローラー18a,18bの少なくとも一方が加熱されていればよく、また、第1エンボスローラー18aと接合ローラー19の少なくとも一方が加熱されていればよい。
支持コンベヤー20は、凹凸シート1の幅方向に沿う回転軸まわりに回転する複数のローラー201と、複数のローラー201に掛け回されるベルト202と、を有し、凹凸シート1を搬送方向下流側へ搬送する。速度調整コンベヤー21は、支持コンベヤー20よりも搬送方向下流側に設けられ、凹凸シート1の幅方向に沿う回転軸まわりに回転する複数のローラー211と、ベルト212と、ベルト212の内部に設けられた吸引ボックス213と、を有するサクションコンベヤーである。ベルト212には、厚さ方向に貫通する貫通孔が設けられ、ベルト212上の凹凸シート1は、吸引ボックス213からの吸引によりベルト212に吸着しながら、搬送方向下流側へ搬送される。また、速度調整コンベヤー21は、凹凸シート1を、第1速度V1及び第2速度V2よりも遅い第3速度V3(m/分)で、搬送方向下流側へ送り出す(V1>V2>V3)。
上記凹凸シート1の製造装置10において、まず、第1繰り出しローラー12により、第1ロールR1から第1シート2が繰り出され、第1シート2は、ガイドローラー11a、第1張力測定ローラー14、ガイドローラー11bに順に巻き付けられながら搬送される。この時、第1シート2が一対の第1速度調整ローラー16へ所定の張力で搬送されるように、凹凸シート1の製造装置10の制御部(不図示)は、第1張力測定ローラー14から取得した第1シート2の張力に基づき、第1繰り出しローラー12からの第1シート2の繰り出し量を制御する。本実施形態では、一対の第1速度調整ローラー16へ搬送する第1シート2の張力を、第1シート2が弛まずに搬送される出来る限り低い張力、具体的には、第1シート2の単位幅(50mm)当たりの張力を1〜3Nの範囲内に設定するが、これに限らない。
所定の張力に調整された第1シート2は、一対の第1速度調整ローラー16により、第1速度V1で、一対のエンボスローラー18間へ搬送される。そのために、制御部は、一対の第1速度調整ローラー16の周速Va(m/分)を制御する(通常、シートの搬送速度V1とローラーの周速Vaが概ね同値となるように制御される)。
一方、第2シート3も、第2繰り出しローラー13により第2ロールR2から繰り出され、ガイドローラー11c、第2張力測定ローラー15、ガイドローラー11dに順に巻き付けられながら搬送され、所定の張力(本実施形態では、第1シート2と同じ張力)で、一対の第2速度調整ローラー17へ搬送されるように制御されている。その後、第2シート3は、一対の第2速度調整ローラー17により、第1速度V1よりも遅い第2速度V2(m/分)で、第1エンボスローラー18aと接合ローラー19の間へ搬送される。そのために、制御部は、一対の第2速度調整ローラー17の周速Vb(m/分)が、一対の第1速度調整ローラー16の周速Va(m/分)よりも遅くなるように制御する。
そして、一対のエンボスローラー18の各外周面は加熱されているため、一対のエンボスローラー18間を通過した第1シート2は、軟化されるとともに、一対のエンボスローラー18の噛み合わせ形状、つまり、凹凸形状に賦形される。凹凸賦形された第1シート2は、第1エンボスローラー18aの外周面の凹凸形状に沿って吸着した状態で、第1エンボスローラー18aと接合ローラー19の間に搬送される。
また、第1エンボスローラー18aと接合ローラー19の各外周面も加熱されているため、第1エンボスローラー18aと接合ローラー19の間で、第1シート2と第2シート3は、重ね合わされ、加熱により軟化した状態で挟圧されることにより、接合(熱融着)される。詳しくは、第1エンボスローラー18aの凸部181に支持された第1シート2の部位、つまり、凹凸シート1の凹部5となる第1シート2の部位と、第2シート3とが、第1エンボスローラー18aの凸部181と接合ローラー19の外周面とで挟圧され、接合される。こうして凹凸シート1が形成される。
第1エンボスローラー18a及び接合ローラー19から送り出された凹凸シート1は、支持コンベヤー20によって、第2シート3側の平坦面が鉛直方向下側から支持されつつ、搬送方向下流側へ搬送される。その後、凹凸シート1は、速度調整コンベヤー21によって、平坦面が鉛直方向下側から支持されつつ、ベルト212に吸着しながら、第1速度V1及び第2速度V2よりも遅い第3速度V3(m/分)で、搬送方向下流側の工程へと搬送される。
ここで、第1実施形態では、第1エンボスローラー18a(凸部181の先端)が搬送する第1シート2の第2速度V2(m/分)、及び、第1エンボスローラー18aと接合ローラー19が送り出す凹凸シート1の第2速度V2(m/分)に比べて、一対のエンボスローラー18間に搬送される第1シート2の第1速度V1(m/分)を速くし、一方、速度調整コンベヤー21が送り出す凹凸シート1の第3速度V3を遅くする(V1>V2>V3)。そのために、制御部は、第1エンボスローラー18a(凸部181の先端)の周速Vb(m/分)、及び、接合ローラー19の周速Vb(m/分)に比べて、一対の第1速度調整ローラー16の周速Va(m/分)が速くなり、速度調整コンベヤー21のベルト212の周速Vc(m/分)が遅くなるように制御する(Va>Vb>Vc)。
なお、第2エンボスローラー18bの周速Vbは第1エンボスローラー18aの周速Vbと等しくする。また、第1エンボスローラー18aと接合ローラー19の間に搬送される第2シート3の第2速度V2(m/分)を、第1エンボスローラー18aと接合ローラー19が送り出す凹凸シート1の第2速度V2(m/分)と等しくし、一対の第2速度調整ローラー17の周速Vb(m/分)を、第1エンボスローラー18a(凸部181の先端)の周速Vb(m/分)、及び、接合ローラー19の周速Vb(m/分)と等しくする。
以上のように、第1実施形態の凹凸シート1の製造方法では、外周面が凹凸形状を成す第1エンボスローラー18a(回転体)を第1シート2(シート)が通過する間に、第1シート2を加熱し、凹凸形状を備える凹凸シート1を形成する。そのため、第1エンボスローラー18aから送り出された凹凸シート1は、加熱により軟化されており、第1エンボスローラー18aから離れる際に掛かる張力や、搬送時に掛かる張力によって、搬送方向(連続方向)に伸び易くなっている。特に、第1エンボスローラー18aの外周面に凹凸シート1が吸着している場合、第1エンボスローラー18aから離れる際に凹凸シート1に掛かる張力が大きくなる。
したがって、仮に、速度調整コンベヤー21が送り出す凹凸シート1の速度を、第1エンボスローラー18aが送り出す凹凸シート1の速度以上にしてしまうと、第1エンボスローラー18aから離れる際に凹凸シート1に掛かった張力により凹凸シート1が伸びた状態のままで搬送されたり、凹凸シート1が強く引っ張られて搬送され、凹凸シート1が更に伸ばされたりしてしまう。このように凹凸シート1が搬送方向に伸ばされると、凹凸シート1の凸部4の高さ(厚さ)が低下し、凸部4が潰れ易くなってしまう。
そこで、第1実施形態では、速度調整コンベヤー21(搬送機構)が、第1エンボスローラー18aを通過した凹凸シート1を、第1エンボスローラー18a(回転体)の周速Vbよりも遅い速さVcで搬送する。つまり、第1エンボスローラー18aの周速Vbよりも、速度調整コンベヤー21のベルト212の周速Vcを遅くし(Vb>Vc)、第1エンボスローラー18a(凸部181の先端)が搬送して送り出す凹凸シート1の速度V2よりも、速度調整コンベヤー21が搬送して送り出す凹凸シート1の速度V3を遅くする(V2>V3)。なお、本発明における回転体の周速とは、凹凸形状を成す回転体の外周面のうちの凸部の先端部分、つまり、回転体の最大径部分の周速のことである。
そうすることで、速度調整コンベヤー21の周速が第1エンボスローラー18aの周速以上である場合に比べて、速度調整コンベヤー21と第1エンボスローラー18aの間の凹凸シート1に掛かる張力を弱めることができる。
よって、図3Aに示すように、第1エンボスローラー18aから送り出された直後の伸びた凹凸シート1を、図3Bに示すように、収縮させて、自然状態に戻すことができる。その結果、速度調整コンベヤー21から送り出される凹凸シート1の凸部4の高さh2を、第1エンボスローラー18aから送り出された直後の凹凸シート1の凸部4の高さh1よりも高くすることができる。
また、速度調整コンベヤー21により凹凸シート1が強く引っ張られて搬送され、凹凸シート1が更に伸ばされてしまうことを抑制できる。よって、凹凸シート1の凸部4の高さの低下を抑えられる。
このように、第1実施形態の凹凸シート1の製造方法及び製造装置10によれば、凹凸シート1の凸部4の高さの低下を抑えられ、凸部4を潰れ難くすることができる。また、凹凸シート1の搬送方向の伸びを抑制することで、凹凸シート1の幅変動も抑制できる。
なお、第1エンボスローラー18aの周速Vbに比べて、速度調整コンベヤー21の周速Vcを遅くすると、第1エンボスローラー18aが単位時間当たりに送り出す凹凸シート1の長さ(例えば図3AのL1)に比べて、速度調整コンベヤー21が単位時間当たりに送り出す凹凸シート1の長さ(例えば図3BのL2)が短くなる。但し、上述のように、第1エンボスローラー18aから送り出された直後の伸びた凹凸シート1は収縮するため、第1エンボスローラー18aと速度調整コンベヤー21との間で凹凸シート1の滞積は生じない。換言すると、凹凸シート1が滞積しないように、凹凸シート1の収縮量(自然状態への戻り量)に応じて、第1エンボスローラー18aと速度調整コンベヤー21の周速差を設定するとよい。
また、第1実施形態では、サクションコンベヤーである速度調整コンベヤー21(搬送機構)が、第1エンボスローラー18aを通過した凹凸シート1を、第1エンボスローラー18aの周速Vbよりも遅い速さVcで搬送する。そのため、例えば、凹凸シート1を挟む一対のニップローラーによって凹凸シート1の速度を調整する場合に比べて、凹凸シート1の凸部4を潰れ難くすることができる。
更に、速度調整コンベヤー21は、第1エンボスローラー18aの通過中に加熱された凹凸シート1を、ベルト212に吸引吸着させることによって、冷却できる。このように第1エンボスローラー18aを通過した凹凸シート1を冷却することで、凹凸シート1の凹凸形状を早く固めることができ、凸部4をより潰れ難くすることができる。
一方、支持コンベヤー20は、凹凸シート1をベルト202に吸引吸着せずに、鉛直方向下側から支持するだけである。そのため、凹凸シート1は、支持コンベヤー20のベルト202上において、張力を緩和でき、図3Bに示すように収縮して自然状態に戻ることができる。このように、速度調整コンベヤー21と第1エンボスローラー18aとの間に、凹凸シート1を収縮可能に支持しつつ搬送するコンベヤーである支持コンベヤー20を設けることで、速度調整コンベヤー21に凹凸シート1を供給する前に凹凸シート1が収縮する時間を確保でき、また、凹凸シート1の収縮中に、凹凸シート1が自重により弛んでしまうことを抑制できる。
なお、支持コンベヤー20上で凹凸シート1が収縮し易いように、この実施形態では、支持コンベヤー20の周速Vcを、速度調整コンベヤー21の周速Vcと等しくする。これに限らないが、支持コンベヤー20の周速は、速度調整コンベヤー21の周速Vc以上であり、第1エンボスローラー18aの周速Vb未満とする。また、支持コンベヤー20を有さない凹凸シート1の製造装置であってもよい。
また、この実施形態では、図2に示すように、支持コンベヤー20、及び、速度調整コンベヤー21が、凹凸シート1の平坦面を支持する。このように、凹凸シート1の平坦面を、支持コンベヤー20のベルト202や速度調整コンベヤー21のベルト212に対向させることで、凹凸シート1の凸部4をより潰れ難くすることができる。但し、これに限らず、凹凸シート1の凹凸面を、支持コンベヤー20のベルト202や速度調整コンベヤー21のベルト212に対向させてもよい。
また、サクションコンベヤーである速度調整コンベヤー21によって、凹凸シート1を冷却するに限らず、速度調整コンベヤー21への供給前に、凹凸シート1を冷却してもよい。そうすることで、凹凸シート1の凹凸形状をより早く固められ、凸部4を潰れ難くすることができ、また、冷却により凹凸シート1の収縮を促進できる。そのために、例えば、支持コンベヤー20のベルト202を冷水等で冷却したり、支持コンベヤー20も凹凸シート1の収縮を阻害しない程度に凹凸シート1を吸引吸着するようにしたりすることで、支持コンベヤー20でも凹凸シート1を冷却できる。その他、外周面が冷却されており、凹凸シート1に接触しつつ凹凸シート1を搬送する冷却ローラーを、支持コンベヤー20とは別に、第1エンボスローラー18aと速度調整コンベヤー21の間に設けてもよい。
また、第1実施形態では、第1エンボスローラー18aを第1シート2が通過する間であって、第1シート2に凹凸形状を形成した後に、第1エンボスローラー18aと接合ローラー19(他の回転体)とで、第1シート2と第2シート3(他のシート)とを挟圧し、接合することにより、凹凸シートを形成する。このように、凹凸シート1を2層構造のシートにすることで、1層構造の凹凸シート(即ち、凹凸賦形された第1シート2のみの凹凸シート)に比べて、凹凸シート1が伸ばされ難くなり、凸部4をより潰れ難くすることができる。なお、第1シート2と第2シート3を熱融着で接合するに限らず、例えば、接着剤で接合したり、超音波接合で接合したりしてもよい。
また、第1実施形態では、一対の第1速度調整ローラー16が、第1エンボスローラー18aに供給する第1シート2を、第1エンボスローラー18a(凸部181の先端)の周速Vbよりも速い速さ(周速)Vaで搬送する(Vb<Va)。つまり、第1エンボスローラー18aに単位時間当たりに供給される第1シート2の長さを、第1エンボスローラー18a(凸部181の先端)が単位時間当たりに送り出す凹凸シート1の長さ(凹凸賦形された状態での第1シート2の長さ)よりも長くする。そのため、第1シート2は余裕をもって凹凸形状に折り畳まれるので、凸部4の構成部材の密度が高まり、凸部4の耐圧縮性を向上させることができる。よって、凹凸シート1の使用時等に凸部4が圧縮されても、凸部4を潰れ難くすることができる。
===第2実施形態===
図4は、第2実施形態における凹凸シート1の製造装置10の説明図である。第1実施形態(図2)では、一対の第2速度調整ローラー17の周速Vbと第1エンボスローラー18aの周速Vbを等しくしている。これに対して、第2実施形態では、一対の第2速度調整ローラー17が、接合ローラー19(他の回転体)に供給する第2シート3(他のシート)を、第1エンボスローラー18a(凸部181の先端)の周速Vbよりも遅い速さ(周速)Vdで搬送する(Vb>Vd)。
この場合、第1エンボスローラー18a(凸部181の先端)が単位時間当たりに送り出す凹凸シート1(第2シート3)の長さよりも、接合ローラー19に単位時間当たりに供給される第2シート3の長さの方が短くなる。そのため、第2実施形態では、第1実施形態に比べて、接合ローラー19に供給される第2シート3に張力が掛かり、第2シート3が搬送方向に伸ばされた状態で、第1シート2に接合される。よって、第1エンボスローラー18aから凹凸シート1が送り出された後、支持コンベヤー20上等において、第2シート3の張力が緩和され、第2シート3が収縮すると、凹凸シート1の凸部4の高さが高まる。詳しくは、第2シート3のうち、第1シート2に接合されていない部位、つまり、凸部4の底辺となる部位が収縮し、凸部4の高さが高まるため、凸部4を潰れ難くすることができる。
===第3実施形態===
図5は、第3実施形態における凹凸シート1の製造装置10の説明図である。第3実施形態では、図2の速度調整コンベヤー21の代わりに、凹凸シート1を挟む一対の速度調整ローラー(ニップローラー)22によって、第1エンボスローラー18aを通過した凹凸シート1を、第1エンボスローラー18aの周速Vbよりも遅い速さ(周速)Vcで搬送する。この場合にも、凹凸シート1の凸部4を潰れ難くすることができる。
但し、第1エンボスローラー18aから送り出された直後の軟化している凹凸シート1を一対の速度調整ローラー22で挟んでしまうと、凸部4が潰れてしまう虞がある。そこで、第1エンボスローラー18aと一対の速度調整ローラー22との間隔を空けて凹凸シート1を冷却し、凹凸形状が固まった状態で、凹凸シート1が一対の速度調整ローラー22に供給されるようにするとよい。そのため、第3実施形態では、第1エンボスローラー18aと一対の速度調整ローラー22との間で凹凸シート1が弛み易くなるので、特に、支持コンベヤー20を設けることが好ましい。
===第4実施形態===
図6A及び図6Bは、第4実施形態の凹凸シート1の説明図である。第1実施形態では2層構造の凹凸シート1を例に挙げたが、これに限らず、1層構造の凹凸シート1であってもよい。例えば、図6Aに示すように、凸部4の内部が空洞4aとなっており、その空洞4aが、凸部4の形成された側とは反対側の面にて露出した凹凸シート1でもよいし、図6Bに示すように、厚さ方向一方側の面が凹凸面であり、他方側の面が平坦面であり、凸部4の内部が空洞となっていない凹凸シート1でもよい。
図7は、図6Aに示す凹凸シート1の製造装置10の説明図である。この製造装置10では、一対の第1速度調整ローラー16から送り出された第1シート2が、一対のエンボスローラー18間で(即ち、第1エンボスローラー18aを通過する間に)、加熱され、凹凸形状に賦形され、凹凸シート1が形成される。その後、凹凸シート1は、一対のエンボスローラー18から送り出され、支持コンベヤー20、及び、速度調整コンベヤー21によって、搬送方向下流側へ搬送される。この場合にも、第1エンボスローラー18aの周速Vbよりも、速度調整コンベヤー21の周速Vcを遅くすることで、凹凸シート1の凸部4を潰れ難くすることができる。
なお、図6Bに示す凹凸シート1は、例えば、第2エンボスローラー18bの外周面を平坦面にすることで形成できる。また、ここまで、一対のエンボスローラー18(回転体)により凹凸シート1を形成する場合を例に挙げているが、これに限らない。例えば、外周面が凹凸形状を成す回転体を繊維ウェブ等のシートが通過する間に、シートに熱風を吹き付け、シートを回転体の凹凸形状に沿わせて賦形することにより、凹凸シート1を形成してもよい。
===第5実施形態===
図8は、第5実施形態の凹凸シート1の説明図である。第1実施形態の凹凸シート1(図1B)では、幅方向の全域に凹凸形状が形成されているが、これに限らず、図8に示すように、凹凸シート1の搬送方向(連続方向)と交差する幅方向に、凹凸形状と平坦形状とを並んで備える凹凸シート1でもよい。
このような凹凸シート1の場合、凹凸形状の部位と平坦形状の部位とで、厚さが異なり、搬送時の張力の掛かり方が異なるため、皺が生じないように、通常、強く引っ張られて搬送されてしまう。しかし、第1エンボスローラー18aの通過後の軟化している凹凸シート1を強く引っ張ってしまうと、凹凸シート1は搬送方向に伸ばされ、凸部4の高さが低下してしまう。そのため、幅方向に凹凸形状と平坦形状とが並ぶ凹凸シート1の場合、特に、上述の実施形態のように、第1エンボスローラー18aを通過した凹凸シート1を、第1エンボスローラー18aの周速よりも遅い速さで搬送し、その間に、凹凸シート1を冷却して、凹凸形状を固めることが好ましい。そうして、凹凸シート1が強く引っ張られてしまうことを抑制することで、凸部4の高さの低下を抑え、凸部4を潰れ難くすることができる。
また、幅方向に凹凸形状と平坦形状とが並ぶ凹凸シート1の場合、更に、上述の実施形態のように、サクションコンベヤー等で凹凸シート1を冷却し、凹凸形状が早く固められるようにしたり、凹凸シート1の冷却中、つまり、張力を弱めて搬送する間に、支持コンベヤー20で凹凸シート1の張力を解放し、皺の発生を抑えて搬送できるようにしたりすることが、好ましい。
以上、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのは言うまでもない。
1 凹凸シート、2 第1シート(シート)、3 第2シート(他のシート)、4 凸部、4a 空洞、5 凹部、R1 第1ロール、R2 第2ロール、10 凹凸シートの製造装置、11a〜11e ガイドローラー、12 第1繰り出しローラー、13 第2繰り出しローラー、14 第1張力測定ローラー、15 第2張力測定ローラー、16 一対の第1速度調整ローラー、17 一対の第2速度調整ローラー、18 一対のエンボスローラー、18a 第1エンボスローラー(回転体)、18b 第2エンボスローラー(他の回転体)、181 凸部、182 凹部、183 ヒーター、19 接合ローラー、191 ヒーター、20 支持コンベヤー(コンベヤー)、201 ローラー、202 ベルト、21 速度調整コンベヤー(搬送機構、サクションコンベヤー)、211 ローラー、212 ベルト、213 吸引ボックス、22 一対の速度調整ローラー(搬送機構)

Claims (9)

  1. 吸収性物品の表面シートとしての、凹凸形状を備える凹凸シートの製造方法であって、
    外周面が凹凸形状を成す回転体を、熱可塑性樹脂繊維を含む不織布からなるシートが通過する間に、前記シートを加熱し、凹凸形状を備える凹凸シートを形成することと、
    前記回転体を通過した前記凹凸シートを、前記回転体の周速よりも遅い速さで搬送することと、
    を有することを特徴とする凹凸シートの製造方法。
  2. 請求項1に記載の凹凸シートの製造方法であって、
    前記回転体を通過した前記凹凸シートを、前記回転体の周速よりも遅い速さで搬送する搬送機構が、サクションコンベヤーであることを特徴とする凹凸シートの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の凹凸シートの製造方法であって、
    前記回転体を通過した前記凹凸シートを、前記回転体の周速よりも遅い速さで搬送する搬送機構と、前記回転体との間に、前記凹凸シートを収縮可能に支持しつつ搬送するコンベヤーが設けられていることを特徴とする凹凸シートの製造方法。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の凹凸シートの製造方法であって、
    前記回転体を通過した前記凹凸シートを冷却することを特徴とする凹凸シートの製造方法。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の凹凸シートの製造方法であって、
    前記回転体を前記シートが通過する間であって、前記シートに凹凸形状を形成した後に、前記回転体と他の回転体とで、前記シートと他のシートとを挟圧して接合することにより、前記凹凸シートを形成することを特徴とする凹凸シートの製造方法。
  6. 請求項5に記載の凹凸シートの製造方法であって、
    前記他の回転体に供給する前記他のシートを、前記回転体の周速よりも遅い速さで搬送することを特徴とする凹凸シートの製造方法。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載の凹凸シートの製造方法であって、
    前記回転体に供給する前記シートを、前記回転体の周速よりも速い速さで搬送することを特徴とする凹凸シートの製造方法。
  8. 請求項1から請求項7の何れか1項に記載の凹凸シートの製造方法であって、
    前記シートの搬送方向と交差する幅方向に、凹凸形状と平坦形状とを並んで備える前記凹凸シートを形成することを特徴とする凹凸シートの製造方法。
  9. 吸収性物品の表面シートとしての、凹凸形状を備える凹凸シートの製造装置であって、
    外周面が凹凸形状を成す回転体を、熱可塑性樹脂繊維を含む不織布からなるシートが通過する間に、前記シートを加熱し、凹凸形状を備える凹凸シートを形成する機構と、
    前記回転体を通過した前記凹凸シートを、前記回転体の周速よりも遅い速さで搬送する機構と、
    を有することを特徴とする凹凸シートの製造装置。
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