JP5770941B2 - 直列データ伝送が正しく機能しているか検査するための方法及び装置 - Google Patents

直列データ伝送が正しく機能しているか検査するための方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5770941B2
JP5770941B2 JP2014527596A JP2014527596A JP5770941B2 JP 5770941 B2 JP5770941 B2 JP 5770941B2 JP 2014527596 A JP2014527596 A JP 2014527596A JP 2014527596 A JP2014527596 A JP 2014527596A JP 5770941 B2 JP5770941 B2 JP 5770941B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delta
bit
time difference
delay
bus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014527596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014529811A (ja
Inventor
ハルトヴィッチ、フロリアン
バイラー、フランツ
ホルスト、クリスティアン
ムッター、アルトール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Robert Bosch GmbH filed Critical Robert Bosch GmbH
Publication of JP2014529811A publication Critical patent/JP2014529811A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5770941B2 publication Critical patent/JP5770941B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F13/38Information transfer, e.g. on bus
    • G06F13/42Bus transfer protocol, e.g. handshake; Synchronisation
    • G06F13/4282Bus transfer protocol, e.g. handshake; Synchronisation on a serial bus, e.g. I2C bus, SPI bus
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F13/14Handling requests for interconnection or transfer
    • G06F13/36Handling requests for interconnection or transfer for access to common bus or bus system
    • G06F13/362Handling requests for interconnection or transfer for access to common bus or bus system with centralised access control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/4013Management of data rate on the bus
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/407Bus networks with decentralised control
    • H04L12/413Bus networks with decentralised control with random access, e.g. carrier-sense multiple-access with collision detection [CSMA-CD]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/407Bus networks with decentralised control
    • H04L12/413Bus networks with decentralised control with random access, e.g. carrier-sense multiple-access with collision detection [CSMA-CD]
    • H04L12/4135Bus networks with decentralised control with random access, e.g. carrier-sense multiple-access with collision detection [CSMA-CD] using bit-wise arbitration
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L2012/40208Bus networks characterized by the use of a particular bus standard
    • H04L2012/40215Controller Area Network CAN

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)
  • Bus Control (AREA)
  • Information Transfer Systems (AREA)

Description

本発明は、バスシステム内の少なくとも2つの加入者の間の直列データ伝送のための方法及び装置に関する。
例えば、ファミリ規格ISO11898−1〜5には、以下で規格CANと呼ばれる、「コントローラ・エリア・ネットワーク」(CAN:Controller Area Network)及び「タイム・トリガ型CAN」(TTCAN:Time Triggered CAN)と呼ばれるCANの拡張版が記載されている。CANで利用される媒体アクセス制御方法は、ビットごとの調停に基づいている。CANの場合、ビットごとの調停は、バスを介して伝送されるメッセージ内の識別子を用いて行われる。
ビットごとの調停の際には、複数の加入者局がバスシステムを介してデータを同時に伝送することが可能であり、これにより、データ伝送が妨げられることはない。加入者局は、バスを介したビット(送信信号)の送信の際に、平行して、当該バスの論理的状態(0又は1)(受信信号)を定めることが出来る。これに加えて、送信チャネルで伝達される送信信号は、常に再び受信信号と比較される。特定の時点、即ちサンプル点に一致が見られない場合には、バス加入者は送信アクションを終了する。なぜならば、他の加入者は優先度がより高く又は識別子がより低いメッセージを伝達しようと試みるという前提で、アクションする必要があるからである。受信信号は、調停の間にバスへのアクセス権を獲得しようと試みる全バス加入者のメッセージビットの重ね合わせである。バス線上での信号の往復時間、及び、バス接続ユニット(トランシーバ)内の内部の遅延時間のために、上記信号の重ね合わせの結果は、ビット時間内の遅くになって初めて獲得され、従って、サンプル点は、ビット時間内の比較的遥か後ろの方に存在する必要がある。特に、この事実によって、CANの場合には許容可能なビット長が低めに制限される。短縮は、簡単には可能ではない。
或る加入者局が、識別子を完全に送信してしまった後に、当該局が調停に勝ちバスに対する排他的アクセス権を有することが確実になる。CANのプロトコル仕様によれば、他の加入者局は、送信加入者局がメッセージの検査フィールド(CRCフィールド、CRC Field、「CRCチェックサム(CRC Checksumme)」)を伝送してしまうまでバスを介してデータを送信してはならない。従って、CRCフィールドの伝送の終了時点は、送信加入者局が、受信信号として、自身が送信した送信信号のみを検知する区間の終りに相当し、この送信信号は、基本的にバス接続ユニットの内部の遅延時間によってのみ遅らされる。上記区間内には、送信信号と受信信号との間の上記比較が引き続き行われ、データ伝送の際のエラーを検出し又は他のバス加入者によるエラーメッセージを確認するために利用される。
プロトコルによって、送信者が調停プロセスに勝ったメッセージの、バスを介した破壊のない安全な伝送が達成される。CANプロトコルは、実時間条件下での短いメッセージの伝送に特に適しており、その際に、識別子の適切な割り当てによって、特に重要なメッセージについてはほぼ常に調停に勝ち、対応するメッセージの送信が成功することが保証される。
例えば、以前にメッセージで伝送されたデータから生成多項式を用いて形成されるCRCフィールドの伝送、及び、受信者側でのCRC検査の実行により、並びに、送信信号と受信信号との一致についての連続的な検査によって、高い伝送信頼性又はエラー検出の信頼性が与えられる。
近代的な車両が益々ネットワーク化され、例えば走行時の安全性又は走行時の快適性を改善するために追加的なシステムが組み込まれるにつれて、伝送されるデータ量、伝送レート、伝送信頼性、及び、伝送時に許容される遅延時間に対する要請が大きくなる。例としては、例えばESP(横滑り防止プログラム)のような走行ダイナミクス制御システム、例えばACC(自動間隔制御)のような運転者支援システム、又は、例えば交通標識検出のような運転者情報システムが挙げられる(例えば、Vieweg+Taubnerによる「ボッシュ車両技術ハンドブック」、2011年、第27版の記載を参照されたい)。
2011年5月2日にインターネットサイトhttp://www.semiconductors.bosch.de/で公開された文書「CAN with Flexible Data−Rate、White Paper、Version 1.0」は、特にデータフィールドの拡大と、CANメッセージの一部について、調停が行われた後のビット長の短縮と、を可能にする変更されたデータ伝送プロトコルを提示している。ビット長の短縮は、この範囲内では特に、バス接続ユニットの内部の遅延時間によって制限される。なぜならば、ビットが伝送される前に、先行するビットについて送信信号と受信信号との一致を検査する必要があるからである。先行技術は、データ伝送レートの向上、及び/又は、データ伝送の信頼性に関して、あらゆる点で満足できる結果を提供しないことが分かる。
以下では、本発明及びその利点が、図面と実施例によって記載される。本発明の主題は、提示され記載される実施例に限定されない。
本発明は、バスを介してメッセージを交換する少なくとも2つのバス加入者を有するバスシステム内での直列データ伝送のための方法であって、メッセージごとのバスへの送信アクセス権は、CAN規格ISO11898−1に準拠した調停方法によって、1のバス加入者に付与され、当該1のバス加入者は、メッセージについて送信者となり、メッセージは、CAN規格に準拠した論理構造を有し、即ち、スタートオブフレームビット、アービトレーションフィールド、コントロールフィールド、データフィールド、CRCフィールド、アクノリッジフィールド、エンドオブフレームフィールドで構成され、バス接続ユニットに送信された送信信号(CAN_TX)と、バス接続ユニットにより受信された受信信号(CAN_RX)と、の比較によって、伝送中にデータ伝送が正しく機能しているか検査される、上記方法から出発する。
本発明に係る方法は、送信者内で、送信信号に対して遅延時間の分だけ遅らされた送信信号が提供され、データ伝送が正しく機能しているかについての検査のための切り替えに従って、遅らされていない送信信号又は遅らされた送信信号が利用されることにより優れている。これにより、好適に、送信信号と受信信号との間に基本的に一定の時間差が生じる場合には、この時間差は、データ伝送が正しく機能しているかについての検査の前に補正されうる。
1つのメッセージの送信プロセス内で、遅らされていない送信信号の利用と、遅らされた送信信号の利用と、の間で切り替えられることは、送信信号と受信信号との間の基本的に一定の時間差が存在するメッセージの範囲内でのみ本方法が合目的的に使用可能であるという利点を有する。特に、切り替えが、早くとも、或るバス加入者への送信アクセス権の付与が行われた後で起きるように保証される。
発生した時間差が基本的に、例えば温度のような外部のパラメータに依存しないケースでは、遅延時間が一定に予め設定され又はほぼ初期設定の枠組みにおいて予め設定可能である場合には有利でありうる。特に有利な実施形態において、遅延時間は動的に予め設定可能であり、時間差の決定に依存する。これにより、駆動中に時間差の連続的な変化が考慮され、このことにより特に本方法の堅牢性が向上する。
上記の時間差の決定は、有利に、遅らされていない送信信号内又は受信信号内での少なくとも1つの信号変化又は信号エッジの検出を含む。なぜならば、この種の信号変化は、時間測定の開始又は終了に特に良く適しているからである。さらに、時間測定の結果からの遅延時間の他に、データ伝送が正しく機能しているかについての検査のための比較時点(T_CMP)も決定される場合には有利である。なぜならば、この比較時点は、送信信号と受信信号との間に存在する時間差に対して最適に調整することが可能であり、検査の堅牢性がさらに向上するからである。ここで、定められた時間差と、半分のビット長と、が利用される場合には常に、受信された信号の真ん中でサンプリングされる。このことは特に、受信信号の確実なサンプリング及び検査のために有利である。
切り替えが、今正に送信されたメッセージ内での、予め設定され若しくは予め設定可能なビットへの到達によって、又は、当該予め設定され若しくは予め設定可能なビットの評価によって行われる場合には、本方法は特にトランスペアレントで(transparent)簡単に実現される。切り替えのために設けられた信号の切り替えユニットへの印加には、切り替えが例えば、通信コントローラ又はマイクロプロセッサによって、特にフレキシブルな方法で行うことが可能であるという利点がある。
有利に、本発明に係る方法で検査されるメッセージには、適切な標識によって標識が付けられる。なぜならば、このようにして、メッセージを交換する本発明に係る装置は、通信が規格に準拠して又は本発明に係る方法に従って行われるのかを検出できるからである。この標識が存在する際には、メッセージのコントロールフィールドは、有利な発展形態において6より多いビットを有する。これにより、上記標識は、全てのデータメッセージ内で、少なくとも1つのドミナントビットがその後に続くレセッシブビットによって与えられるよう構成される。この場合に、第1の標識のレセッシブビットと、少なくとも1つの後続のドミナントビットと、の間のエッジを、遅らされていない送信信号と受信信号との間の時間のずれを定めるために利用することが可能であり、このことは、「レセッシブ」から「ドミナント」へのエッジが特に勾配が急なエッジを有する場合には、時間差の決定の精度が上がるという利点がある。
8より大きい数のバイトへと、本発明に係るメッセージが同時に拡大されることによって、より大きなデータ量がメッセージで伝送され、プロトコルに関連する制御データに対するユーザデータの比率が有利に変更されるという更なる利点がもたらされる。データフィールドの大きさを確認するために、データ長コードの4ビットの値が、少なくとも部分的にCAN規格から外れて解釈される必要がある。
追加的に、メッセージ内の少なくとも1つの予め設定され又は予め設定可能な範囲のためのビット長が、以前に利用されたビット長に対して低減された値を取る場合には、本発明に係る方法の更なる別の利点が得られる。ここで、バス接続ユニットの内部の時間差を下回るビット長も利用可能であることも、本方法の特別な利点として示される。本発明に係る補正が無かったら、遅らされていない送信信号と受信信号との比較は、この場合には、伝送エラーとして誤って検出することに繋がるであろう。このように変更されたメッセージは、第2の標識によって検出出来るようにすることが可能である。追加的に、上記変更によって、時間ごとに伝送されるデータ量が更に上げられる。上記範囲は、有利に早くとも第2の標識で始まり、及び、遅くともCRCデリミタで終わる必要がある。有利に、ビット長の異なる値は、最小時間単位又は駆動中の発振器クロックに対して相対的にバス時間単位を調整するための異なる倍率を利用することによって実現される。ビット長がより長い範囲内と、ビット長がより短い範囲内と、で、ビットタイミングパラメータのための異なる値が利用される場合には、本発明の堅牢性がさらに向上する。
第2の標識には、この2つの措置の利点を可能性に応じて別々に、最大限に利用できるという利点がある。例えば、バストポロジの理由から、より短いビット長への切り替えが可能ではない場合にも、引き続き、メッセージを本発明に係る方法に従って検査することが可能であり、従って、より大きなデータ量で送信することが可能である。ビット長が短いメッセージ内でエラーが発生した際にも、最初に、通常のビット長へと切り替えることが可能であり、その際に、更なる別の利点を犠牲にすることはない。
本方法は有利に、車両の通常駆動において、適切なデータバスを介して接続された、車両の少なくとも2つの制御装置の間でデータを伝送するために利用することが可能である。しかしながら、有利に車両の製造又は保守の間にも同様に、プログラミングを目的として適切なデータバスと接続されたプログラミングユニットと、データバスと接続された車両の少なくとも1つの制御装置と、の間でデータを伝送するために利用することが可能である。更なる別の有利な利用の可能性は、産業的な制御システムの駆動時に、特に接続線が長い場合に生じる。あらゆる場合に、例えば信号伝送時間のような各条件に対して伝送方法を調整するために、伝送レートのフレキシビリティ(Flexibilitaet)と同時に、非常に高い伝送信頼性は有利である。
更なる別の利点は、本発明に基づいて機能しうるために、規格CANコントローラは最小限に変更されればよいということである。規格CANコントローラとしても機能しうる本発明に係る通信コントローラは、従来の規格CANコントローラよりも僅かに大きい。付属するアプリケーションプログラムを変更する必要はなく、既にデータ伝送の速度の点で利点が実現される。
有利に、CANのコンフォーマンステスト(CAN−Conformance−Test)(ISO16845)の多大な部分が引き継がれる。有利な発展形態において、本発明に係る伝送方法を、TTCAN(ISO11898−4)を補完したものと組み合わせることが出来る。
以下では、本発明が図面によってより詳細に解説される。
CAN規格ISO11898−1に準拠したデータメッセージの構造の2つの選択肢、即ち、CAN標準フォーマット及びCAN拡張フォーマットを示す。 これに対して変更された、コントロールフィールドが変更されデータフィールド及びCRCフィールドが可変的な大きさを有する「CAN FD LONG」メッセージのフォーマットの2つの例を示す。標準CANメッセージの変更、及び、拡張CANメッセージの変更が示される。 図1bに対して、異なるビット長が利用される範囲がメッセージ内に追加的に設定された、本発明に係るデータ伝送方法において変更された「CAN FD Fast」タイプのメッセージの更なる別の2つの例を示す。 例えばバス接続ユニットにより引き起こされた受信信号の時間差を補正するための、時間T_DELAY分の送信信号の本発明に係る遅延を示す。 レセッシブビットからドミナントビットへの設定された信号エッジを用いた、送信信号CAN_TXと受信信号CAN_RXとの間の時間差DELTA_Tの測定を概略的に示す。 データ伝送が正しいか検査する本方法への、送信信号の時間差の本発明に係る補正の影響を概略的に示す。 本発明に係る回路の一実施例の重要な構成要素の概略的なブロック図を示す。
図1aには、メッセージの構造、即ち、メッセージがCANバス上でデータ伝送のためにどのように利用されるのかが示されている。2つの異なるフォーマット、即ち「標準型」(Standard)及び「拡張型」(Extended)が示されている。本発明に係る方法は、適切な実施形態において、2つのフォーマットで適用することが可能である。
メッセージは、メッセージの開始をシグナリングする「スタートオブフレーム(SOF:Start of Frame)」ビットで始まる。この後に、まず第1にメッセージの識別のために役立つ区間が続き、この区間によって、バスシステムの加入者は、自身がメッセージを受信するか否かを決定する。この区間は「アービトレーションフィールド」(Arbitration Field)と呼ばれ、識別子を含んでいる。この後に、特にデータ長コード(Data Length Code)を含む「コントロールフィールド」(Control Field)が続く。データ長コードは、メッセージのデータフィールドの大きさについての情報を含んでいる。これに続いて、バスシステムの加入者間で交換されるデータを含む本来の「データフィールド」(Data Field)が続く。その後に、15ビット長を含むチェックサム(Checksumme)及びデリミタ(Delimiter)を有する「CRCフィールド」と、これに続いて、送信者宛てのメッセージの受信の成功をシグナリングする役目を果たす2つの「アクノリッジ(ACK:Acknowledge)ビット」と、が続く。メッセージは、「エンドオブフレーム」(EOF:End of Frame)シーケンスで終わる。
メッセージがバスを介して伝送される場合には、調停プロセスの間に、遅らされていない送信信号と受信信号とが比較される通常の検査方法が実施される。なぜならば、この段階では、未だ複数の送信者がバスに関与している可能性があり、従って一般には、送信信号と受信信号との間に一定の時間関係が存在しないからである。調停が行われた後で、バス加入者が或るメッセージの送信者の役割を獲得した場合には、送信信号と受信信号との間の基本的に一定の時間差が補正されることによって、送信信号と受信信号との間で実施される比較の堅牢性及び精度が高められる。
本発明に掛かる方法の効果が、図2aにより詳細に記載されている。CAN_TX及びCAN_RXは、本発明に係る装置、即ち例えば通信コントローラの対応するピンに印加された送信信号及び受信信号の時間的推移を提示している。信号は、論理的「1」又は論理的「0」に対応する電圧値の間で変化する。分かり易いように、図2aには、本発明の効果を例示的に示しうる1−0−1−0ビット列が示されている。例えば信号の勾配のような厳密な信号の推移は、各回路の細部に依存するが、当該細部は、本方法の効果を概略的に示すためには重要ではない。
2つの論理的信号CAN_TXとCAN_RXとの比較又は検査は、通常の方法では、適切な回路、例えば、この目的のために対応する装置内に提供されるXORゲートにより行われる。このXORゲートは、入力信号が一致した際に、例えば、出力口で論理的「0」を提供し、不一致の際には「1」を提供する。得られた信号推移は、図2aでは信号D1として定性的に(qualitativ)示されている。データ伝送が正しいかを検査するために、結合された信号D1が特定の時点、即ちサンプル点でサンプリングされる。図から分かるように、信号D1が「0」を示す各ビットの範囲内にサンプル点が当たるように、サンプル点は設定される必要がある。送信信号と受信信号との間の遅延が大きくなるにつれて、この範囲はより小さくなり、正しい伝送の際に「0」が信号D1内でサンプリングされるようなサンプル点の適切な選択がより困難になる。
このことを改善して堅牢性を高めるために、本発明に係る方法では、送信信号が、予め設定され又は予め設定可能な遅延時間T_DELAYの分だけ遅らされる。これについて、本発明に係る装置は好適に追加的に、適切な遅延ユニットを備える。この結果も同様に、図2aに示されている。即ち、時間が遅らされた送信信号CAN_TX_DELが獲得される。本発明に係る回路の上記遅らされた信号が、例えばXORゲートに供給されて、このXORゲートで受信信号と結合され又は比較される場合には、図2aに同様に概略的に示される結合信号D2が獲得される。バス接続ユニットの内部遅延の補正に基づき、この信号D2は、広い範囲で論理的「0」に対応する。信号が変化する範囲内では、信号レベルの不正確性、又は、補正された遅延時間の不正確性に基づいて、信号D2内で未だに論理的「1」が発生する。データ伝送が正しく進行する際の比較結果が確実に「0」となるようなサンプル点の適切な選択は、簡単には可能ではない。
調停の間(基本的に一定の時間差無し)及び調停の後(基本的に一定の時間差有り)の様々な状況のために、記載される方法は切り替え可能に構成され、従って、調停段階では、通常の検査方法が適用され、より遅い伝送段階では、本発明に係る検査方法が実施される。この遅くの伝送段階又は当該伝送段階の一部において、より短いビット長へと切り替えることも可能であるが、これについては以下で更に記載する。この場合には、本方法は、バス接続ユニットの内部遅延時間と同じ大きさのビット長、又は、バス接続ユニットの内部遅延時間を下回るビット長が利用可能であるという特別な利点を有する。本発明に係る補正が無かったならば、このことは不可能である。なぜならば、遅らされた信号と受信信号との間の比較が伝送エラーの誤った検出に繋がる可能性があるからである。
遅延時間T_DELAYの値は、一定に予め設定され又は予め設定可能に構成されうる。一定の設定は、利用されるバス接続ユニットの内部の時間差が非常に大きく変化しない場合には特に有効である。予め設定可能な遅延時間は、内部の時間差がバス加入者内にある特定の値に依存する場合に有効である。例えば、バス加入者内に温度情報が存在し、これに応じて遅延時間の様々な値が、温度に依存して予め設定されうる場合には、温度に対する依存性が補正されうるであろう。
好適な実施形態において、利用される遅延時間T_DELAYは、以前に実施された送信信号と受信信号との間の時間のずれの測定に基づいている。このために例えば、調停の終了後にメッセージ内に存在するレセッシブ−ドミナントな信号エッジが評価されうる。
バスシステムの通信が規格CAN又は本発明に係る方法に従って進行しているのかを、通信コントローラが自律的に検出出来ることは有利である。このための可能性は、アービトレーションフィールド又はコントロールフィールド内の、規格CANでは常に固定の値で伝送されるビットを標識付けのために利用することであり、この第1の標識から、通信コントローラは、第1の切り替え条件を導出することができ、この第1の切り替え条件に従って、利用すべき伝送方法を選択する。
図1bには、2つの規格フォーマットからそれぞれ得られた、変更されたメッセージフォーマットが示されている。変更されたメッセージフォーマットは、追加的なビット、即ちEDL、BRS、ESIがコントロールフィールド内に補充されている点で、図1aの規格に準拠したメッセージとは異なっている。さらに、示される例では、本発明に係るメッセージは、データフィールド及びCRCフィールドの大きさが可変的であり、その際に、データフィールドが8バイトより大きいバイト数を含んでもよく、即ち、示される構成ではKバイトまで含んでもよいことにより、規格に準拠したメッセージから区別される。本発明に係る方法の実現のために、データフィールド及びCRCフィールドは、規格に準拠した値を有してもよい。
標準型アドレス指定における標識:
規格CANデータメッセージのコントロールフィールドの第2ビットは、図1aの上の部分に示すような規格フォーマットにおいて、常にドミナントで送信され、r0で示される。図1bの上の部分に示す、標準型アドレス指定が行われる(即ち、標準CANフォーマットに従ったアービトレーションフィールドを有する)本発明に係るメッセージの例では、コントロールフィールドのこの第2のビットは、当該ビットがレセッシブで送信されることで標識付けのために利用される。即ち、このようなメッセージ内のコントロールフィールドの第2のビットのレセッシブな値は、後続では規格とは異なる検査方法及びメッセージフォーマットが利用されることを表示する。標準型アービトレーションフィールドを有するメッセージのコントロールフィールドの、このレセッシブで送信される第2のビットは、EDL(Extended Data Length)と称される。規格CANでは常にドミナントで伝送されるビットr0は、本発明に係るメッセージでは、レセッシブなEDLビットにより置換され、又は、本発明に係るメッセージ内では、1ポジション分後ろの位置、即ち、レセッシブなビットEDLと、ビット長の切り替えの際には同様にレセッシブなビットBRSと、の間の位置へと下がる。さらに、コントロールフィールド内には、更なる別のビットを挿入することが可能である。図1bには、例として、ESIと呼ばれるビットが示されている。この場所には、本発明に影響を与えることなく、2個以上のビットを挿入することも可能であろう。
以上、標準型規格CANメッセージのコントロールフィールド内のビット列、即ち、
{IDE、r0、DLC3、DLC2、DLC1、DLC0}は、
本発明に係るメッセージ内では、
{IDE、EDL、N個の更なる別のビット、DLC3、DLC2、DLC1、DLC0}
により置換される。
図1bで示す例では、ビットr0、BRS、ESIが挿入されて、N=3が適用される。しかしながら、Nは、0よりも大きい任意の他の値を取ることも可能であろう。
拡張型アドレス指定における標識:
規格CANデータメッセージのコントロールフィールドの最初の2ビットは、図1aの下の部分に示すような拡張フォーマットにおいて、常にドミナントで送信され、r1、r0で示される。図1bの下の部分に示す、拡張型アドレス指定が行われる(即ち、拡張CANフォーマットに従ったアービトレーションフィールドを有する)本発明に係るメッセージの例では、コントロールフィールドのこの第1ビットr1が、当該ビットr1がレセッシブで送信されることで標識付けのために利用される。この場合に、このようなメッセージ内のコントロールフィールドの第1ビットのレセッシブな値は、本例では、後続で規格とは異なる検査方法及びメッセージフォーマットが利用されることを表示する。ここでも、コントロールフィールドのこのレセッシブに伝送されるビットは、EDL(Extended Data Length)と称される。このEDLビットによって、拡張フォーマットによる規格CANメッセージのドミナントな予約ビットr1が置換される。代替的に、ドミナントビットr1が保持されたまま1ポジション分後ろに下がることが可能であろうし、EDLビットは、追加的なビットとして、RTRとr1との間に挿入されるであろう。同様に、EDLビット(レセッシブ)を追加的なビットとしてr1(ドミナント)とr0(ドミナント)との間に挿入するということも可能であろう。続いて、この場合にも、コントロールフィールド内には、更なる別のビットを挿入することが可能であろう。図1bには、例として再びESIと呼ばれるビットが示されている。本発明に影響を与えることなく、2個以上のビットを挿入することも可能であろう。
以上、拡張型規格CANメッセージのコントロールフィールド内のビット列、即ち、
{r1、r0、DLC3、DLC2、DLC1、DLC0}は、
本発明に係るメッセージ内では、
{EDL、N個の更なる別のビット、DLC3、DLC2、DLC1、DLC0}又は
{r1、EDL、M個の更なる別のビット、DLC3、DLC2、DLC1、DLC0}
により置換される。
図1bで示す例は、N=3の、即ちビットr0、BRS、ESIが挿入される最初に挙げたバリエーションを示している。しかしながら、N又はMは、0よりも大きい任意の他の値を取ることも可能であろう。
この種の標識又は先に記載したようなフォーマットを有するメッセージのために、送信信号と受信信号との間の実際の時間のずれの測定を、図2bに示すやり方で実現することが可能である。即ち、挿入されるビットが適切に選択された際には、例えば、標識EDLのレセッシブビットと後続のビットr0との間には、レセッシブからドミナントへのエッジが常に存在する。他のやり方でも、例えば対応する予約ビットの挿入によって、本発明に基づき標識付けされたメッセージ内でレセッシブからドミナントへのエッジを発生させることが可能である。このようなエッジは、時間測定のために良く適している。例えば、送信信号の上記エッジがカウンタを開始し、受信信号の対応するエッジがこのカウンタを停止することにより、図2bに示すような実際の時間差DELTA_Tが、個々のメッセージごとに正確に測定される。
代替的に、常に発生するドミナントからレセッシブへのエッジも利用することが可能である。定期的な間隔で又は1回のみ、対応する測定が実施されてもよい。定期的な、特にメッセージごとに行われる時間差の測定は、例えば温度の影響により生じうる実際の時間差の変化を確実に補正出来るという利点がある。
既に記載したように、調停の終了後にメッセージ内に存在するレセッシブドミナントな信号エッジが、DELTA_Tの決定のために評価される場合には有利である。この場合には確実に、競合する送信者がもはやバス上に存在しないため、送信者として残ったバス加入者のところで、送信信号と受信信号との間の基本的に一定の時間関係が存在する。例えば、コントロールフィールド内の挿入されるビットが、図1cに示すように選択される場合には、EDLビットとr0ビットとの間のレセッシブ−ドミナントな信号エッジは、競合する送信者がもはや確実に存在しないデータフィールドの伝送の開始前の、CAN FDメッセージ内の常に立ち下がる唯一のエッジである。従って、この信号エッジを用いたDELTA_Tの決定によって、バス上に他のノイズが発生しない限りにおいて、良好な結果がもたらされる。
バス接続ユニットの内部遅延DELTA_Tの測定品質を損ないうるこのような他のノイズは、例えば、全ての形態の性能障害(Leistungsstoerung)、電磁放射線、誘導性又は容量性の結合、等によって引き起こされる可能性がある。測定の間のノイズは、一方では、送信者がビットエラーを誤って確認し、メッセージ伝送を中断するということに繋がりうる。他方では、DELTA_Tについて誤った値が定められ、エラーとして検出されない可能性がある。後に行われる時間差の補正は、いずれの場合にせよ結果が悪くなるであろう。従って、本方法への、DELTA_Tの決定時の個々のエラーの影響を低減するために、有利に、DELTA_Tの複数の測定値から平均値DELTA_T_MEANが形成され、信頼性の高い結果がもたらされる。
相前後して定められる複数の値から、例えば、相前後して送信される複数のメッセージからの、EDLビットのエッジを用いて定められた測定値DELTA_Tから、平均値DELTA_T_MEANが計算される。平均値計算のための方法について、ここでは、この種の課題について当業者には公知の全ての可能な平均化又はフィルタリング方法、例えば、重み付けされ又は重み付けされない移動平均値計算(gleitende Mittelwertbildung)が援用されうる。
特に有利な実施形態において、平均値計算の際には、最後に決定された値から著しく外れる測定値が選別される。当該測定値は、例えば、測定にエラーがあった可能性が高く、従って破棄することが可能である。現在存在する測定値と、最後に決定された平均値DELTA_T_MAENと、の比率のための差分又は限界値の閾値が有利に設定可能であり、当該平均値DELTA_T_MEAN以降は、平均値との偏差又は平均値に対する比率が大き過ぎるとしてレベル分けされる。
例えば、移動平均値計算のために、対応する通信コントローラ内に、N個のエントリDELTA_1、・・・、DELTA_T_Nのリストを管理するための適切なメモリ領域が提供される。考慮される測定値のこのリストは、例えばFIFOとして機能し、即ち、各最新の測定値によって各最古の測定値が置換される。リストの値から適切な制御部によって、所望の平均値DELTA_T_MEANが、既に示したように例えば算術平均値として、重み付けされた平均値として、平方自乗平均として、又は、ハードウェアに実装されるその他の方法に従って獲得される。平均値は、本発明に係る方法の利用のためのメモリ内で提供される。
作動後には、平均値がそれから計算されるN個の測定値の上記リストは最初に空であり、又はランダムなエントリを有する。平均値DELTA_T_MEANは、ハードウェアに実装される方法によって又は制御部によって、リストのエントリDELTA_T、・・・、DELTA_T_Nから計算されるため、リストの幾つかのエントリが未だ有効ではない場合には、所望の平均値をどのように計算するのか手続きを設定する必要がある。例えば、以下の3つのストラテジを利用することが可能である。
ストラテジ1:平均値計算に関与する前に、対応する測定によってリストエントリが活性化される必要があるという趣旨で、ハードウェアが拡張される。平均値計算は、第1のステップにおいて、測定値(測定値により最初に充填される限りにおいて、例えばDELTA_T_1)を用いて行われ、第2のステップにおいて、2つの測定値を用いて行われ、このように、全てのリストエントリが測定に基づいておりこれに対応して活性化されるまで実行される。この手続きのために必要なロジック部によって回路がより大きくなる。
ストラテジ2:メッセージの先頭の全てのレセッシブドミナントエッジからEDLビットとr0ビットとの間のエッジまでが、システム起動時に正確に測定され、従って、メッセージ内でEDLビットとr0ビットとの間のエッジまでに発生するレセッシブ−ドミナントエッジの数よりもリスト長Nが小さいと仮定すると、既に最初の平均値計算の際に、全てのリストエントリが、多かれ少なかれ正確な、時間差DELTA_Tの個々の測定に由来する。この場合、回路は僅かに拡大される。
ストラテジ3:リストを最初に充填するために、所望のエッジで、例えばEDLビットとr0ビットとの間のレセッシブドミナントエッジで定められた第1の測定値DELTA_T_1が、全てのリスト位置に登録される。引き続いて、更なる別の測定値が、リスト2〜Nに連続的に登録される。この場合にも、回路は僅かに拡大される。
3つの全てのケースにおいて、仮に構想される場合には、最後に計算された平均値DELTA_T_MEANから著しく外れる測定値がそれに従って選別される方法は、リストエントリの全てが様々なメッセージの所望の(例えばEDL−r0−)エッジでの測定に基づくまで、中断される。
以下では、DELTA_Tは常に、複数の測定値から上記の平均値計算により生成された値DELTA_T_MEANも意味しうる。
定められた時間差DELTA_T又は平均値DELTA_T_MEANから、遅延時間T_DELAYであって、例えばフィルタリングされ、又は補正され、又は、例えばビット長のような特定の時間基準の整数倍に対して調整され、又は丸められた上記遅延時間T_DELAYが導出される。特に簡単な実施形態において、遅延時間T_DELAYは、最新の整数に対して丸められた商(DELTA_T/ビット長)に、ビット長を掛けることによって与えられる。測定された時間差DELTA_Tが150ナノ秒であり、ビット長が例えば250ナノ秒(4Mbit/sのボーレートに相当する)である場合に、遅延時間T_DELAYは、250ナノ秒となるであろう。これに対して、測定された時間差DELTA_Tが100ナノ秒である場合には、T_DELAYの値は0となるであろう。
このように生成された遅延時間T_DELAYは、このために設けられた遅延ユニットにとっては、図2aで既に示したように、本来の送信信号CAN_TXから出発して遅延時間T_DELAYの分だけ遅らされた送信信号CAC_TX_DELを提供するために、入力変数として役に立つ。この遅らされた送信信号CAN_TX_DELが、受信信号CAN_RXとの比較、又は、受信信号CAN_RXとのXOR結合のために利用される場合には、図2aで概略的に示される結果・信号D2から分かるように、結果へのバス接続ユニットの内部の時間差の影響が著しく低減される。
遅らされた送信信号を利用する本発明に係る検査方法への切り替えは、好適な実施形態において、時間差の測定が行われた直後に、例えばビットr0のサンプル点、又はビットr0の後に続くビットBRSのサンプル点で行われる。しかしながら、より遅い時点に、例えば、コントロールフィールド内の挿入された更なる別のビットのうちの1つのところで切り替えを行うことも可能である。メッセージ内でより遅い時点に、より短いビット長へと切り替えられる限りにおいて、本発明に係る方法への切り替えが遅くとも、より短いビット長への切り替えと共に行われることは有利である。本発明に係る方法からの戻し切り替えは、この場合、早くとも長いビット長への変更の後で行われるが、メッセージ伝送の終了後に初めて行われてもよい。
レセッシブからドミナントへのエッジは、さらに、バス加入者間の同期化の改善のために利用され、このことは、特により短いビット長への切り替えの際に特に有利である。
規格に準拠したCANデータ伝送方法では、データフィールドは最大で8バイト、即ち64ビットのデータを含んでもよい。データ長コードは規格に従って4ビットを含み、即ち、16個の様々な値を取ることが可能である。この値の範囲から、1バイトから8バイトまでの様々な大きさのデータフィールドのために、8個の様々な値が利用される。0バイトのデータフィールドは、CAN規格では推奨されておらず、8バイトを上回る大きさは許容されていない。
規格CANとは異なって、図1bで示されるメッセージでは、より大きなデータフィールドに標識を付けるために、データ長コードが取りうる更なる別の値が利用される。例えば、0b1000より大きい0b1111までのデータ長コードの値について、データフィールドの対応する大きさが、1バイトよりも大きな増分の分だけ、例えば、2バイト、3バイト、又は4バイトの分だけ大きくなってもよい。データフィールドの大きさに対するデータ長コードの上記値の割り当ては基本的に自由に設定されうる。メッセージは、「CAN FD Long」という名称を有する。
記載したように、メッセージのデータフィールドが拡大される場合には、十分なフェールセーフティを獲得するために、巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)のために利用される方法を調整することも有効でありうる。特に、例えばより高次の他のCRC多項式を利用し、これに対応して、本発明に基づき変更されたメッセージ内に、規格とは異なる大きさのCRCフィールドを設けることは有利でありうる。このことが図1bで、示される例では本発明に係るメッセージのCRCフィールドがLビットの長さを有するということにより提示され、但し、LはCAN規格から外れて同じではなく、特に15ビットよりも大きくてもよい。
有利な実施形態において、通信コントローラは、規格CANに対して互換性を有するように設計され、即ち、規格CANバスシステム内では規格に準拠して動作するように設計されるが、本発明に基づき変更されたバスシステム内では、メッセージ内のより大きなデータフィールドを許容し、これに対して調整されたCRC符号の計算及び検査も実行する本発明に係る検査方法を利用する。
メッセージの受信の開始時には、規格に準拠したCANメッセージ又は本発明に基づき変更されたメッセージが受信されるのかが未だに確定していないため、本発明に係る通信コントローラには、平行して動作する複数のCRCシフトレジスタが実装される。CRCデリミタの受信後に、受信者のところでCRC符号が評価される場合には、本発明に係る更なる別の標識に基づいて、どの伝送方法が利用されたのかが確定され、その後で、上記利用された伝送方法に割り当てられたシフトレジスタが評価される。更なる別の標識は、先に既に示したように、データフィールドの大きさ及びデータ長コードの解釈に関する第1の標識と一致していてもよい。
メッセージ送信の開始時には、送信者のために、どの伝送方法に従って送信されるのかが既に確定している。しかしながら、バスアクセスを巡る調停が失われ、開始されたメッセージが送信されず、その代わりに他のメッセージが受信されることが起こりうるため、この場合にも、複数のCRCシフトレジスタが平行して駆動される。
図1cは、図1bに対して、本発明に基づき異なるビット長が利用され個々のビットがより速くバスを介して伝送される範囲がメッセージ内に追加的に設定された、本発明に基づき変更されたメッセージの2つの更なる別の例を示す。メッセージは、従って、「CAN FD Fast」と称される。図1cには、メッセージの2つの可能なアドレス指定のバリエーション、即ち、標準フォーマット、及び、拡張フォーマットについて、ファストCANアービトレーション(Fast−CAN−Arbitration)、ファストCANデータ(Fast−CAN−Data)と呼ばれる2つの状態の間で切り替えられる範囲が示されている。この2つの状態の切り替えによって、メッセージの対応する部分についてビット長が短縮され、個々のビットがより速くバスを介して伝送される。これにより、規格に準拠した方法に対して、メッセージの伝送時間を短縮することが可能である。これに伴う時間的ビット長の切り替えは、例えば、最小時間単位又は駆動中の発振器クロックに対して相対的にバス時間単位を調整するための、少なくとも2つの異なる倍率(プリスケーラ、Prescaler)の利用によって実現することが可能である。ビット長の切り替え、及び、倍率の対応する変更も同様に図1cに例示されている。
状態ファストCANアービトレーションと状態ファストCANデータとの間の移行は、第1の標識EDLを有するメッセージの、第2の標識であって、短縮されたビット長が利用されることをデータ伝送の加入者に対してシグナリングする上記第2の標識に従って行われうる。第2の標識は、時間的に、メッセージ内の第1の標識の後に与えられる。ここで示される実施例では、この標識の位置は、BRS(Bit Rate Switch)と称されるコントロールフィールド内の追加的なビットである。この追加的なビットは、示される例では、コントロールフィールドの4番目のビットとして伝送される。
先に記述したように、メッセージ内でより短いビット長へと切り替えられる場合には、本発明に係る検査方法への切り替えが、遅くとも、より短いビット長への切り替えと共に実行されることは有利である。本方法の好適な実施形態において、第2の標識BRSの送信と同時に、本発明に係る検査方法への切り替えが行われる。
このことが、図2cに概略的に示される。送信信号CAN_TXは、示される区間内に、ビット列EDL、r0、BRS、ESI、A、B、C、Dを含む。ビットA、B、C、Dは、ここでは、データ長コードの4ビットであってもよく、又は、コントロールフィールドの追加的に挿入された更なる別のビットであってもよい。受信信号CAN_RXは、図2bとの関連で示したように、EDLとr0との間のエッジを用いて定めることが可能な時間差DELTA_Tの分だけ遅れている。XOR結合された信号D1は、伝送が成功したかを検査するために、×で示されるサンプル点で評価される。BRSビットのサンプル点で、より短いビット長へと切り替えられる。より短いビット長は、示される例では、時間差DELTA_Tと比較可能な長さを有するため、信号D1は、送信信号と受信信号との不一致に相当する「1」信号を、ほぼ連続して伝達する。伝送が正しいかについての検査は、信号D1を用いてはもはや可能ではない。
遅延時間T_DELAYの分だけ遅らされた送信信号CAN_TX_DELも同様に図2cに示されている。定められた時間差DELTA_Tから、遅延時間T_DELAYのための値が生成され、又は、以前に存在した値が測定結果を用いて更新される。しかしながら、予め設定された値も利用することが可能である。図2cに信号D2として示される、遅らされた送信信号CAN_TX_DELと受信信号CAN_RXとからのXOR結合は比較信号を伝達し、この比較信号は、十分な期間に渡って値「0」を伝達し、即ち、送信信号と受信信号との一致をシグナリングする。再び×で示される比較時点が適切に選択される際には、データ伝送の堅牢な検査が可能である。
このやり方で、より短いビット長について、バス接続ユニットの内部の遅延時間が比較結果に影響を及ぼさないことが保証される。規格に準拠した検査方法及び伝送方法への戻し切り替えは、本実施形態では、戻し切り替えのために定められたビット、例えばCRCデリミタビットに達した直後に、又は、エラーフレームを開始する理由が検出された場合に行われる。
基本的に、規格に準拠して1ビットの時間又は1ビット長は、重なり合わないセグメント、即ち、以下のセグメントに分かれる。
−同期化セグメント(SYNCHRONIZATION SEGMENT、SYNC_SEG)
−伝播時間セグメント(PROPAGATION TIME SEGMENT、PROP_SEG)
−位相バッファセグメント1(PHASE BUFFER SEGMENT1、PAHSE_SEG1)
−位相バッファセグメント2(PHASE BUFFER SEGMENT2、PAHSE_SEG2)
これらセグメントは、以下の機能を有し、即ち、
セグメントSYNC_SEGは、様々なバス加入者の同期化のために役立つ。バス信号のエッジは、このセグメント内で予期される。
セグメントPROP_SEGは、ネットワーク内の物理的な遅延時間の補正に役立つ。
セグメントPHASE−SEG1及びPHASE−SEG2は、信号エッジの位置のずれの補正に役立つ。セグメントPHASE−SEG1及びPHASE−SEG2は、再同期化の枠組みにおいて動的に適合される。サンプルポイントは、PHASE_SEG1の終りに存在する。
本発明に係る方法では、様々なビット長の範囲のための個々のセグメントの長さは倍数で、本例では2倍で提供され、例えば2つの設定レジスタに格納される。特に、サンプル点の位置は、ビット長に従って様々に設定することが可能である。さらに、より短いビット長の範囲内で利用される設定では、ビット長を短縮するために、伝播セグメントが最小化され又は長さ0に設定されうる。
図3には、本発明に係る装置内で本発明を実施する回路の重要な構成要素のブロック図が示されている。この回路は、送信シフトレジスタ300と、遅延カウンタ305と、遅延ユニット310と、比較ユニット320と、切り替えユニット330と、評価ユニット340と、標準比較器350と、を備える。当然のことながら、これらの構成要素の各々は、組み合わされ又は一体化されて実現されうる。
ビットクロックCLK_BITとの接続線を介して制御される送信シフトレジスタ300から、各ビットクロックで、即ちビット長ごとに1回、伝送される直列データストリームの1ビットが、送信信号CAN_TXとして、対応する接続線を介してバス接続ユニットへと出力される。接続線を介してバス接続ユニットにより獲得される受信信号CAN_RXは、比較ユニット320及び標準比較器350に印加される。例えば、送信信号CAN_TX及び受信信号CAN_RXの、EDLとr0との間のエッジのような適切なエッジの評価によって、装置内では、遅延カウンタ305のための開始信号及び停止信号が生成され、これに基づいて、遅延カウンタ305は、例えば、既存の発振器の発振周期をカウントすることにより時間差DELTA_Tを定める。さらに、遅延カウンタは、測定された時間差に従って比較点T_CMPを生成する。例えば、この比較点は、定められた時間差DELTA_Tと、ビット長の予め設定され又は予め設定可能な比率、特に半分のビット長と、の和として生成されうる。比較点は、どの時点に、遅らされた送信信号CAN_TX_DELと、受信信号CAN_RXと、の間のXOR結合が比較ユニット320内で評価されるのかを定める。
遅延ユニット310は、送信信号CAN_TXと、遅延カウンタ305により自身に伝達された時間差DELTA_Tと、から、遅延時間T_DELAYの分だけ遅らされた送信信号CAN_TX_DELを生成する。特に簡単な実現では、遅延時間T_DELAYは、(短い)ビット長の整数倍であってもよく、従って、遅延ユニットは、1以上のビットの分だけビット列をずらす。このことは、適切なハードウェアレジスタによって特に簡単に実施されうる。比較ユニット320は、受信信号CAN_RXと、遅らされた送信信号CAN_TX_DELと、を獲得する。さらに、比較ユニット320は、遅延カウンタ305から、受信信号CAN_RXと遅らされた送信信号CAN_TX_DELとの比較結果がサンプリングされる適切な比較点についての情報T_CMPを獲得する。これにより、比較ユニット320は出力信号を生成し、この出力信号は、比較結果を反映しており、切り替えユニット330、例えばマルチプレクサへと転送される。平行して、例えばXORゲートとして構成可能な標準比較器350は、第2の出力信号を生成し、この第2の出力信号は、CAN_TXとCAN_RXとの間の比較結果を反映しており、同様に切り替えユニット330へと転送される。装置は例えば、適切な信号SWTによって、及び/又は、予め設定され又は予め設定可能なビットへの到達又は当該ビットの評価を例えば含む該当する設定に基づいて、切り替えユニット330を2つの信号の間で切り替え、従って、標準比較器350又は比較ユニットの出力信号が、評価ユニット340に印加される。例えば、装置は、より短いビット長への切り替えがある限りにおいて、BRSビットの後で切り替えユニットを切り替える。この場合には、評価ユニット340には、図2cで×が付けられたD1又はD2の値が印加される。評価ユニット内では、設定されたサンプル点T_SMPに、切り替えユニットにより結合された(durchgeschaltet)信号がサンプリングされ、場合によっては、一致が検出されなかった場合には、エラー信号BERRが生成される。以上から分かるように、示される実現による装置によって、短いビット長の場合にも、データ伝送が正しいかについての信頼性の高い検査が可能である。
提示される伝送方法は、車両の通常運転における、適切なデータバスを介して接続された、車両の少なくとも2つの制御装置の間のデータ伝送のために適している。しかしながら、車両の製造又は保守の間の、プログラミング目的で適切なデータバスと接続されたプログラミングユニットと、データバスと接続された車両の少なくとも1つの制御装置と、の間のデータ伝送のためにも同様に有利に利用されうる。さらに、工業オートメーションにおいて、バスによって互いに接続された分散された制御ユニットであって、産業的な製造工程の流れを制御する上記制御ユニットの間で、例えば制御情報を伝送するために本発明を使用することも可能である。この分野では、非常に長いバス線も登場する可能性があり、調停過程の間バスシステムを、比較的長いビット長で、例えば、16、32、又は64マイクロ秒で駆動することも特に有利であり、従って、バス信号が、調停過程の間必要なだけバスシステム全体に伝播されうる。続いて、上述のように、メッセージの一部について、中規模の伝送レートが小さくなり過ぎないようにするために、より短いビット長に切り替えることが可能である。
以上、本方法は、規格CANコントローラが、本発明に基づき動作しうるために最小限に変更されればよいという点で卓越した伝送方法である。規格CANコントローラとしても動作しうる本発明に係る通信コントローラは、従来の規格CANコントローラより僅かに大きい。データフィールドの拡張された大きさ、及び、短縮されたビット長を利用することにより、データ伝送速度を明確に上げることが可能である。CANコンフォーマンステスト(CAN−Conformance−Test)(ISO16845)の広範な部分を引き継ぐことが可能である。さらに、本発明に係る伝送方法と、TTCAN(ISO11898−4)を補完したものと、を組み合わせることも可能である。

Claims (33)

  1. 少なくとも2つのバス加入者を有するバスシステム内で直列のデータ伝送が正しく機能しているか検査する方法であって、
    前記バス加入者は、バス接続ユニットを介してバスに接続され、及び、前記バスを介してメッセージを交換し、
    メッセージごとの前記バスへの送信アクセス権は、CAN規格ISO11898−1に準拠した調停方法によって、1のバス加入者に付与され、前記1のバス加入者は、前記メッセージについて送信者となり、
    前記メッセージは、CAN規格に準拠した論理構造を有し、即ち、スタートオブフレームビット、アービトレーションフィールド、コントロールフィールド、データフィールド、CRCフィールド、アクノリッジフィールド、エンドオブフレームフィールドで構成され、
    前記バス接続ユニットに送信された送信信号(CAN_TX)と、前記バス接続ユニットにより受信された受信信号(CAN_RX)と、の比較によって、伝送中に前記データ伝送が正しく機能しているか検査される、前記方法において、
    前記送信者内に、前記送信信号(CAN_TX)に対して遅延時間(T_DELAY)の分だけ遅らされた送信信号(CAN_TX_DEL)が提供され、
    前記データ伝送が正しく機能しているかについての前記検査のための切り替えに従って、遅らされていない前記送信信号(CAN_TX)又は前記遅らされた送信信号(CAN_TX_DEL)が利用されることを特徴とする、方法。
  2. 前記遅延時間(T_DELAY)は、予め設定され又は予め設定可能であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記遅延時間(T_DELAY)は、時間差又は平均化された時間差(DELTA_T、DELTA_T_MEAN)の決定に依存することを特徴とする、請求項1〜2のいずれか1項に記載の方法。
  4. 同一メッセージの送信プロセス内での切り替えによって、前記遅らされていない送信信号(CAN_TX)の利用と、前記遅らされた送信信号(CAN_TX_DEL)の利用と、の間で切り替えられることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記遅延時間(T_DELAY)は、時間差又は平均化された時間差(DELTA_T、DELTA_T_MEAN)の決定に依存し、
    前記平均化された時間差(DELTA_T_MEAN)は、相前後して送信された複数のメッセージからの前記時間差DELTA_Tを相前後して定められた複数の測定値(DELTA_T_1、・・・、DELTA_T_N)からの平均値計算によって定められることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記遅延時間(T_DELAY)は、時間差又は平均化された時間差(DELTA_T、DELTA_T_MEAN)の決定に依存し、
    前記平均化された時間差(DELTA_T_MEAN)の計算時には、最後に決定された平均化された時間差から著しく外れる測定値が選別されて破棄されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記遅延時間(T_DELAY)は、時間差又は平均化された時間差(DELTA_T、DELTA_T_MEAN)の決定に依存し、
    a)現在の測定値(DELTA_T_1、・・・、DELTA_T_N)のうちの1つと、最後に決定された前記平均化された時間差(DELTA_T_MEAN)と、の間の差分のための閾値が設定可能であり、又は、
    b)現在の測定値(DELTA_T_1、・・・、DELTA_T_N)のうちの1つと、最後に決定された平均値(DELTA_T_MEAN)と、の間の比率のための限界値が設定可能であり、
    前記差分が前記閾値を超えた際又は前記比率が前記限界値を越えた際には、前記差分又は前記比率は値が大き過ぎるとしてレベル分けされる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記遅延時間(T_DELAY)は、時間差又は平均化された時間差(DELTA_T、DELTA_T_MEAN)の決定に依存し、
    前記時間差DELTA_Tの前記測定値(DELTA_T_1、・・・、DELTA_T_N)は、システム起動時に適切な方法で初期化されるリスト内で管理され、従って、前記平均化された時間差(DELTA_T_MEAN)の計算に無効な値が入らないことを特徴とする、請求項5又は7に記載の方法。
  9. 前記遅延時間(T_DELAY)は、時間差又は平均化された時間差(DELTA_T、DELTA_T_MEAN)の決定に依存し、
    個々の前記時間差(DELTA_T)の決定は、早くても、或るバス加入者に対する前記送信アクセス権の付与が行われた後に行われることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記遅延時間(T_DELAY)は、時間差又は平均化された時間差(DELTA_T、DELTA_T_MEAN)の決定に依存し、
    個々の前記時間差(DELTA_T)の前記決定は、前記送信信号(CAN_TX)内及び遅らされていない前記受信信号(CAN_RX)内での少なくとも1つの信号変化又は信号エッジの検出を含むことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記遅延時間(T_DELAY)は、時間差又は平均化された時間差(DELTA_T、DELTA_T_MEAN)の決定に依存し、
    定められた前記時間差(DELTA_T、DELTA_T_MEAN)に従って、前記データ伝送が正しく機能しているかについての前記検査のための比較時点(T_CMP)が決定されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記データ伝送が正しく機能しているかについての前記検査のための前記比較時点(T_CMP)は、前記定められた時間差(DELTA_T、DELTA_T_MEAN)と、ビット長の予め定められ又は予め設定可能な比率と、の和として決定されることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. 前記切り替えは、今正に送信された前記メッセージ内での、予め設定され若しくは予め設定可能なビットへの到達、若しくは、前記予め設定され若しくは予め設定可能なビットの評価によって、又は、前記切り替えために設けられた信号の切り替えユニットへの印加によって行われることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記切り替えが行われるメッセージには、適切な第1の標識(EDL)によって標識が付けられることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記第1の標識(EDL)が存在する場合には、前記メッセージの前記コントロールフィールドが、CAN規格から外れて6より多いビットを含むことを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  16. 標準型アドレス指定が行われるメッセージのための前記第1の標識(EDL)は、前記コントロールフィールド内のレセッシブな第2ビットにより与えられ、拡張型アドレス指定が行われるメッセージのための前記第1の標識(EDL)は、前記コントロールフィールド内のレセッシブな第1ビット又は第2ビットにより与えられることを特徴とする、請求項14〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記第1の標識が存在する際には、全てのデータメッセージ内で前記第1の標識(EDL)の前記レセッシブビットの後に、少なくとも1つのドミナントビットが続くことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. 前記遅延時間(T_DELAY)は、時間差又は平均化された時間差(DELTA_T、DELTA_T_MEAN)の決定に依存し、
    前記第1の標識(EDL)が存在する際には、前記第1の標識(EDL)の前記レセッシブビットと、前記少なくとも1つの後続のドミナントビットと、の間のエッジが、前記送信信号(CAN_TX)と遅らされていない前記受信信号(CAN_RX)との間の前記時間差(DELTA_T、DELTA_T_MEAN)を定めるために利用されることを特徴とする、請求項17に記載の方法。
  19. 前記第1の標識(EDL)が存在する際には、前記メッセージの前記データフィールドは、CAN規格ISO11898−1から外れて8バイトを超えることが可能であり、
    前記データフィールドの大きさを確認するために、データ長コードの値が、少なくとも部分的にCAN規格ISO11898−1から外れて解釈されることを特徴とする、請求項14〜18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 第2の標識(BRS)が存在する際には、前記メッセージ内の少なくとも1つの予め設定される又は予め設定可能な範囲のためのビット長は、前記第2の標識が存在する前に利用されるビット長に対して低減された値を取り、
    前記範囲は、早くとも前記第2の標識で始まり、遅くともCRCデリミタで終わり、
    前記第2の標識(BRS)は、前記第1の標識(EDL)が存在する際にのみ発生し、CAN規格ISO11898−1から外れて6ビットより多いビットを含む前記メッセージの前記コントロールフィールド内で与えられることを特徴とする、請求項14〜19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 前記第2の標識(BRS)は、時間的には前記第1の標識(EDL)の前記ビットの後に伝送される前記コントロールフィールド内のレセッシブビットにより与えられることを特徴とする、請求項20に記載の方法。
  22. 前記第2の標識が存在する際には、前記第2の標識(BRS)の前記レセッシブビットが、少なくとも1つのドミナントビットによって、前記第1の標識(EDL)の前記レセッシブビットから離されることを特徴とする、請求項21に記載の方法。
  23. 前記第2の標識(BRS)が存在する際には、前記ビット長がより長い範囲内と、前記ビット長がより短い範囲内と、で、ビットタイミングパラメータのための異なる値が利用されうることを特徴とする、請求項20〜22のいずれか1項に記載の方法。
  24. 前記メッセージ内の前記ビット長の異なる値は、最小時間単位又は駆動中の発振器クロックに対して相対的にバス時間単位を調整するための異なる倍率を利用することによって実現されることを特徴とする、請求項20〜23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 少なくとも2つのバス加入者を有するバスシステム内の直列のデータ伝送を検査する装置であって、
    前記バス加入者は、バス接続ユニットを介してバスに接続され、及び、前記バスを介してメッセージを交換し、
    メッセージごとの前記バスへの送信アクセス権は、CAN規格ISO11898−1に準拠した調停方法によって、1のバス加入者に付与され、前記1のバス加入者は、前記メッセージについて送信者となり、
    前記メッセージは、CAN規格に準拠した論理構造を有し、即ち、スタートオブフレームビット、アービトレーションフィールド、コントロールフィールド、データフィールド、CRCフィールド、アクノリッジフィールド、エンドオブフレームフィールドで構成され、
    前記バス接続ユニットに送信された送信信号(CAN_TX)と、前記バス接続ユニットにより受信された受信信号(CAN_RX)
    と、の比較によって、伝送中に前記データ伝送が正しく機能しているかについて検査するために、手段が設けられる、前記装置において、
    前記送信信号(CAN_TX)に対して遅延時間(T_DELAY)の分だけ遅らされた送信信号(CAN_TX_DEL)を提供するために、適切な遅延ユニット(310)が設けられ、
    切り替えユニット(330)が設けられ、前記切り替えユニット(330)を用いて、前記データ伝送が正しく機能しているかについての前記検査のための切り替えに従って、遅らされていない前記送信信号(CAN_TX)又は前記遅らされた送信信号(CAN_TX_DEL)が利用されることを特徴とする、装置。
  26. 遅延時間(T_DELAY)の分だけ遅らされた前記送信信号(CAN_TX_DEL)と、前記受信信号(CAN_RX)と、の結合を実行して、比較時点(T_CMP)に評価する比較ユニット(320)が設けられることを特徴とする、請求項25に記載の装置。
  27. 前記切り替えユニット(330)は、今正に送信された前記メッセージ内の予め設定され若しくは予め設定可能なビットへの到達、又は、前記予め設定され若しくは予め設定可能なビットの評価によって、及び/又は、前記切り替えのために設けられた信号の印加によって切り替え可能に実現されることを特徴とする、請求項25又は26のいずれか1項に記載の装置。
  28. 前記送信信号(CAN_TX)と前記受信信号(CAN_RX)との間の時間差(DELTA_T)を定め、その結果に従って、前記遅延時間(T_DELAY)のための値を提供する遅延カウンタ(305)が設けられることを特徴とする、請求項25〜27のいずれか1項に記載の装置。
  29. 前記装置は、前記時間差の測定値(DELTA_T_1、・・・、DELTA_T_N)のN個のエントリのためのメモリ領域と、前記メモリ領域のエントリからの平均化された時間差(DELTA_T_MEAN)の計算の実行のための適切な制御部と、を備えることを特徴とする、請求項28に記載の装置。
  30. 前記装置は、請求項2〜24に記載の方法のうちの少なくとも1つを実施するよう構成されることを特徴とする、請求項25〜29のいずれか1項に記載の装置。
  31. 車両の通常駆動において、適切なデータバスを介して接続された、前記車両の少なくとも2つの制御装置の間でデータを伝送するために利用する、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
  32. 産業的な制御システムの稼働時に、適切なデータバスを介して接続された少なくとも2つの制御装置の間でデータを伝送するために利用する、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
  33. 車両の製造又は保守の間に、プログラミングを目的として適切なデータバスと接続されたプログラミングユニットと、前記データバスと接続された前記車両の少なくとも1つの制御装置と、の間でデータを伝送するために利用する、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
JP2014527596A 2011-08-29 2012-08-24 直列データ伝送が正しく機能しているか検査するための方法及び装置 Active JP5770941B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102011081733 2011-08-29
DE102011081733.6 2011-08-29
DE102012200997.3 2012-01-24
DE102012200997A DE102012200997A1 (de) 2011-08-29 2012-01-24 Verfahren und Vorrichtung zur Prüfung der korrekten Funktion einer seriellen Datenübertragung
PCT/EP2012/066469 WO2013030095A1 (de) 2011-08-29 2012-08-24 Verfahren und vorrichtung zur prüfung der korrekten funktion einer seriellen datenübertragung

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014529811A JP2014529811A (ja) 2014-11-13
JP5770941B2 true JP5770941B2 (ja) 2015-08-26

Family

ID=47665395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014527596A Active JP5770941B2 (ja) 2011-08-29 2012-08-24 直列データ伝送が正しく機能しているか検査するための方法及び装置

Country Status (12)

Country Link
US (1) US10146725B2 (ja)
EP (1) EP2751956B1 (ja)
JP (1) JP5770941B2 (ja)
KR (1) KR101956949B1 (ja)
CN (1) CN103748838B (ja)
AU (1) AU2012301100B2 (ja)
BR (1) BR112014004211B1 (ja)
DE (1) DE102012200997A1 (ja)
ES (1) ES2638138T3 (ja)
RU (1) RU2606062C2 (ja)
TW (1) TWI566546B (ja)
WO (1) WO2013030095A1 (ja)

Families Citing this family (47)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010041223A1 (de) * 2010-09-22 2012-03-22 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur seriellen Datenübertragung mit umschaltbarer Datenrate
DE102012200997A1 (de) 2011-08-29 2013-02-28 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Prüfung der korrekten Funktion einer seriellen Datenübertragung
US8737426B1 (en) 2013-03-15 2014-05-27 Concio Holdings LLC High speed embedded protocol for distributed control system
US9432488B2 (en) 2013-03-15 2016-08-30 Concio Holdings LLC High speed embedded protocol for distributed control systems
US9419737B2 (en) 2013-03-15 2016-08-16 Concio Holdings LLC High speed embedded protocol for distributed control systems
US8897319B2 (en) 2013-03-15 2014-11-25 Concio Holdings LLC High speed embedded protocol for distributed control systems
DE102013218075A1 (de) * 2013-07-04 2015-01-08 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung und Messverfahren zur Ermittlung der internen Verzögerungszeit einer CAN-Busanschlusseinheit
EP3025426B1 (en) 2013-07-24 2019-01-30 NXP USA, Inc. A transceiver circuit and method for controller area networks
WO2015044705A1 (en) * 2013-09-27 2015-04-02 Freescale Semiconductor, Inc. Can fd end-of-frame detector, can bit stream processing device, method for detecting the end of a can fd frame, and method of operating a can bit stream processor
US10049072B2 (en) * 2013-11-18 2018-08-14 Infineon Technologies Ag Method and apparatus for use in a data processing system
DE102014204050A1 (de) 2014-03-05 2015-09-10 Robert Bosch Gmbh Teilnehmerstation für ein Bussystem und Verfahren zur Verbesserung der Sendequalität in einem Bussystem
DE102014202826A1 (de) 2014-02-17 2015-08-20 Robert Bosch Gmbh Teilnehmerstation für ein Bussystem und Verfahren zur Erhöhung der Datenrate eines Bussystems
DE102014204048A1 (de) 2014-03-05 2015-09-10 Robert Bosch Gmbh Teilnehmerstation für ein Bussystem und Verfahren zur Reduzierung von leitungsgebundenen Emissionen in einem Bussystem
CN106458115B (zh) * 2014-09-12 2019-07-19 松下电器(美国)知识产权公司 电子控制单元、车载网络系统以及车辆用通信方法
WO2016054245A1 (en) * 2014-09-30 2016-04-07 Concio Holdings LLC Confirming data accuracy in a distributed control system
CN104393966B (zh) * 2014-10-10 2017-12-12 宁波三星智能电气有限公司 一种can总线通信方法
KR101573637B1 (ko) * 2014-11-03 2015-12-01 현대자동차주식회사 데이터량 증대로 통신속도 개선을 위한 can 통신 방법 및 데이터 프레임 구조
DE102014018152A1 (de) * 2014-12-10 2016-06-16 Wilo Se Verfahren zur Bestimmung der Signalqualität in einem CAN-Protokoll basierten Netzwerk
US10326865B2 (en) 2015-03-24 2019-06-18 Concio Holdings LLC Filter or bridge for communications between CAN and CAN-FD protocol modules
US11016925B2 (en) * 2015-03-26 2021-05-25 Nxp Usa, Inc. Protocol-tolerant communications in controller area networks
KR20170131457A (ko) * 2015-03-26 2017-11-29 콘티넨탈 테베스 아게 운트 코. 오하게 데이터 버스 시스템, 트랜시버 및 자동차용 전자 제어 장치에서 메시지를 송신하는 방법
CN104991229B (zh) * 2015-06-25 2017-11-24 中国船舶重工集团公司第七二四研究所 一种数字波束形成多路光纤数据同步方法
CN106559176B (zh) * 2015-09-30 2019-12-27 展讯通信(上海)有限公司 一种数据发送检查方法及系统以及移动终端
DE102015222334A1 (de) * 2015-11-12 2017-05-18 Robert Bosch Gmbh Einrichtung und Verfahren zum selektiven Ausblenden von Busschwingungen beim Datenempfang über ein Bussystem
DE102016207051A1 (de) * 2016-04-26 2017-10-26 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Steuern eines Busses
CN106227691B (zh) * 2016-08-09 2019-03-15 苏交科集团股份有限公司 一种基于mcu之间的对等双向单线串行通信方法
GB2553338B (en) * 2016-09-02 2019-11-20 Advanced Risc Mach Ltd Serial communication control
DE102016116567A1 (de) * 2016-09-05 2017-08-17 Innovative Pyrotechnik Gmbh Elektronischer Detonator
DE102017205785A1 (de) 2017-04-05 2018-10-11 Robert Bosch Gmbh Teilnehmerstation für ein Bussystem und Verfahren zur Verbesserung der Einhaltung der Bit-Timing-Anforderung in einem Bussystem
KR102304852B1 (ko) * 2017-06-22 2021-09-27 현대자동차주식회사 차량 제어기 고장 진단 또는 동작 감시 방법 및 장치
WO2019030214A1 (de) * 2017-08-08 2019-02-14 Volkswagen Aktiengesellschaft Verfahren zur übertragung von daten über einen seriellen kommunikationsbus, entsprechend ausgelegte busschnittstelle sowie entsprechend ausgelegtes computerprogramm
CN109896371B (zh) * 2017-12-11 2021-08-27 日立楼宇技术(广州)有限公司 一种电梯中的通信系统
DE102018202168A1 (de) * 2017-12-22 2019-06-27 Robert Bosch Gmbh Teilnehmerstation für ein serielles Bussystem und Verfahren zum Senden einer Nachricht in einem seriellen Bussystem
DE102018202614A1 (de) * 2018-02-21 2019-08-22 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung und Verfahren für eine Sende-/Empfangseinrichtung eines Bussystems
DE102018208118A1 (de) * 2018-05-23 2019-11-28 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Authentifizieren einer über einen Bus übertragenen Nachricht
EP3629525B1 (en) * 2018-09-27 2022-08-17 Melexis Technologies SA Method and system for communicating over a bus
RU2704720C1 (ru) * 2018-10-11 2019-10-30 Общество с ограниченной ответственностью "Инжиниринговые Технологии" Система и способ обнаружения несанкционированно подключенных устройств в транспортном средстве
DE102018218720A1 (de) 2018-10-31 2020-04-30 Robert Bosch Gmbh Teilnehmerstation für ein serielles Bussystem und Verfahren zum Senden einer Nachricht in einem seriellen Bussystem
DE102018220324A1 (de) * 2018-11-27 2020-05-28 Audi Ag Verfahren zur Überwachung eines Datenübertragungssystems, Datenübertragungssystem und Kraftfahrzeug
RU2700801C1 (ru) * 2019-02-07 2019-09-23 Акционерное общество "Конструкторское бюро химавтоматики" Щелевая смесительная головка камеры жидкостного ракетного двигателя
DE102019207542A1 (de) 2019-05-23 2020-11-26 Robert Bosch Gmbh Teilnehmerstation für ein serielles Bussystem und Verfahren zur Kommunikation in einem seriellen Bussystem
DE102019208059A1 (de) * 2019-06-03 2020-12-03 Robert Bosch Gmbh Einrichtung für eine Teilnehmerstation eines seriellen Bussystems und Verfahren zur Kommunikation in einem seriellen Bussystem
DE102019213783A1 (de) * 2019-09-11 2021-03-11 Robert Bosch Gmbh Teilnehmerstation für ein serielles Bussystem und Verfahren zur Kommunikation in einem seriellen Bussystem
CN113347648B (zh) * 2020-03-02 2022-07-08 上海朗帛通信技术有限公司 一种被用于无线通信的方法和设备
DE102021200080A1 (de) * 2021-01-07 2022-07-07 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Kommunikationssteuereinrichtung für eine Teilnehmerstation für ein serielles Bussystem und Verfahren zur Kommunikation in einem seriellen Bussystem
EP4033714B1 (de) * 2021-01-25 2023-06-14 ZKW Group GmbH Verfahren zur datenübertragung zwischen zwei digital steuerbaren fahrzeugkomponenten
CN114531314B (zh) * 2022-01-11 2023-12-22 宁波天擎航天科技有限公司 航天领域大数据可靠传输的方法、电子设备及存储介质

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4794376A (en) * 1988-01-28 1988-12-27 The Babcock & Wilcox Company Automatic signal evaluation and transfer
JPH0357339A (ja) * 1989-07-26 1991-03-12 Hitachi Ltd データ衝突検知方式及びデータ衝突検知装置
US5469150A (en) * 1992-12-18 1995-11-21 Honeywell Inc. Sensor actuator bus system
WO1999067758A1 (de) * 1998-06-22 1999-12-29 Martin Daumer Verfahren und vorrichtung zur erkennung von driften, sprüngen und/oder ausreissern von messwerten
US6516183B1 (en) * 1999-09-10 2003-02-04 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Method and apparatus for disturbance compensation of a direct conversion receiver in a full duplex transceiver
DE19943779A1 (de) * 1999-09-13 2001-03-22 Siemens Ag Anordnung zum Synchronisieren von über ein Kommunikationsnetz gekoppelten Kommunikationssystemkomponenten
US6647027B1 (en) * 1999-11-10 2003-11-11 Lsi Logic Corporation Method and apparatus for multi-channel data delay equalization
DE10153085A1 (de) * 2001-10-30 2003-05-15 Bosch Gmbh Robert Verfahren und Vorrichtung zur Programmierung einer Steuereinheit
JP2003348105A (ja) * 2002-05-29 2003-12-05 Mitsubishi Electric Corp Canコントローラ
JP3989325B2 (ja) * 2002-08-01 2007-10-10 シャープ株式会社 送受信装置
EP1805636B1 (en) * 2004-10-21 2008-03-05 Philips Intellectual Property & Standards GmbH Slave bus subscriber for a serial data bus
DE102005037213A1 (de) * 2004-10-25 2007-02-15 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Umschaltung zwischen Betriebsmodi eines Multiprozessorsystems durch wenigstens ein externes Signal
SE533636C2 (sv) 2004-10-25 2010-11-16 Xinshu Man L L C Anordning vid bussförbindelse i CAN-system
DE102004062210B3 (de) 2004-12-23 2006-05-24 Texas Instruments Deutschland Gmbh Dualmodultaktversorgung für CAN-Kommunikationsmodul
DE102006011059A1 (de) * 2006-03-08 2007-09-13 Robert Bosch Gmbh Verfahren und System zum Übertragen von in einem Signal codierten Daten
US7836386B2 (en) * 2006-09-27 2010-11-16 Qimonda Ag Phase shift adjusting method and circuit
US20080219252A1 (en) * 2007-03-08 2008-09-11 Ya Narasimhaprasad Shared communication protocol for controller area network
US8144602B2 (en) * 2008-08-06 2012-03-27 Jds Uniphase Corporation Network load tester with real-time detection and recording
JP4678046B2 (ja) * 2008-08-15 2011-04-27 日本電気株式会社 通信装置、通信システム、遅延時間の測定時間設定方法、遅延時間算出方法およびプログラム
TW201016512A (en) 2008-10-31 2010-05-01 Inventec Appliances Corp Vehicle status monitoring system and vehicle status monitoring method
JP5308802B2 (ja) 2008-12-16 2013-10-09 ルネサスエレクトロニクス株式会社 Canノード
KR20100073846A (ko) * 2008-12-23 2010-07-01 한국전자통신연구원 Can 프로토콜에서의 데이터프레임 송신방법 및 수신방법
JP2010191872A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Kyocera Mita Corp データ伝送回路、及びこれを用いた画像形成装置
US9880956B2 (en) * 2011-04-06 2018-01-30 Robert Bosch Gmbh Method and apparatus for adapting the data transmission security in a serial bus system
EP2521319B1 (en) * 2011-05-02 2015-10-14 Robert Bosch GmbH Controller area network with flexible data-rate
DE102012200997A1 (de) 2011-08-29 2013-02-28 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Prüfung der korrekten Funktion einer seriellen Datenübertragung
FR3024312B1 (fr) * 2014-07-28 2016-07-15 E2V Semiconductors Procede de capture d'image, a defilement et integration de signal, corrigeant des defauts d'image dus a des particules cosmiques
EP2981028B1 (en) 2014-07-28 2020-05-06 MyLaps B.V. Transponder module and access module for activating and configuring such transponder module over a CAN bus

Also Published As

Publication number Publication date
TWI566546B (zh) 2017-01-11
EP2751956A1 (de) 2014-07-09
JP2014529811A (ja) 2014-11-13
CN103748838B (zh) 2017-02-15
US20140337549A1 (en) 2014-11-13
US10146725B2 (en) 2018-12-04
DE102012200997A1 (de) 2013-02-28
CN103748838A (zh) 2014-04-23
WO2013030095A1 (de) 2013-03-07
TW201316724A (zh) 2013-04-16
BR112014004211B1 (pt) 2022-07-12
ES2638138T3 (es) 2017-10-18
EP2751956B1 (de) 2017-05-24
KR101956949B1 (ko) 2019-03-11
BR112014004211A2 (pt) 2017-03-01
AU2012301100B2 (en) 2017-04-13
RU2606062C2 (ru) 2017-01-10
AU2012301100A1 (en) 2014-04-17
RU2014111963A (ru) 2015-10-10
KR20140068908A (ko) 2014-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5770941B2 (ja) 直列データ伝送が正しく機能しているか検査するための方法及び装置
JP5798251B2 (ja) メッセージの大きさがフレキシブルな直列データ伝送におけるデータ伝送信頼性を改善するための方法及び装置
KR101956940B1 (ko) 메모리 크기에 매칭하여 직렬 데이터 전송을 하는 방법 및 장치
KR101885935B1 (ko) 전환 가능한 데이터 전송 속도에서의 직렬 데이터 전송을 위한 방법 및 그 장치
Hartwich CAN with flexible data-rate
CN103782283B (zh) 用于具有灵活的消息大小和可变的位长的数据传输的方法和装置
RU2597501C2 (ru) Способ и устройство для последовательной передачи данных с гибким размером сообщений и переменной длительностью бита
JP6204587B2 (ja) Canバス接続ユニットの内部遅延時間を定めるための装置、および測定方法
CN114128221B (zh) 用于串行总线系统的用户站和用于在串行总线系统中通信的方法
JP5734515B2 (ja) メッセージの大きさがフレキシブルでビット長が可変的な直列データ伝送のための方法及び装置
JP2014531781A (ja) メッセージの大きさがフレキシブルでビット長が可変的な直列データ伝送のための方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150526

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150625

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5770941

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250