JP5769930B2 - 分散剤 - Google Patents
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Description
〔1〕リグニンスルホン酸系化合物と水溶性単量体との反応物であるリグニン誘導体を含有する分散剤。
〔2〕前記リグニン誘導体がアニオン性官能基を有する上記〔1〕に記載の分散剤。
〔3〕前記リグニン誘導体がポリアルキレンオキシド鎖を有する上記〔1〕又は〔2〕に記載の分散剤。
〔4〕セメント分散剤である上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の分散剤。
〔5〕油田掘削用泥水分散安定剤である上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の分散剤。
〔6〕染料分散剤である上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の分散剤。
〔7〕リグニンスルホン酸系化合物に水溶性単量体を反応させる工程を含む、上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の分散剤の製造方法。
〔A−1〕不飽和モノカルボン酸類、及び、その一価金属塩、二価金属塩、アンモニウム塩若しくは有機アンモニウム塩類。本明細書における不飽和カルボン酸類の好ましい例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などが例示され、アクリル酸又はメタクリル酸が挙げられる;
〔A−6〕不飽和ジカルボン酸類(上記〔A−2〕参照)と、炭素原子数2〜18のグリコールとの、又はこれらのグリコールを2〜500モル付加させたポリアルキレングリコールとのハーフエステル、ジエステル類。例えば、トリエチレングリコールジマレート、ポリエチレングリコールジマレート等の(ポリ)アルキレングリコールジマレート類など;
・(ポリ)エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(ポリ)ブチレングリコールモノ(メタ)アクリレートなどの(ポリ)アルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル((ポリ)アルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート);
・トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコール(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等の(ポリ)アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類;
・ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート類;
〔C−1〕(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアルキルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミドなどの不飽和アミド類;
〔D−1〕アルキレンオキシド:例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシドなど;
測定装置;東ソー製
使用カラム;Shodex Column OH−pak SB−806HQ、SB−804HQ、SB−802.5HQ
溶離液;0.05mM硝酸ナトリウム/アセトニトリル 8/2(v/v)
標準物質;ポリエチレングリコール(東ソー製、GLサイエンス製)
検出器;示差屈折計(東ソー製)
過酸化水素;
過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウムなどの過硫酸塩;
t−ブチルハイドロパーオキサイドなどの水溶性有機過酸化物;
2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩などのアゾアミジン化合物、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩、アゾビスイソブチロニトリルなどの環状アゾアミジン化合物、2−カルバモイルアゾイソブチロニトリルなどのアゾニトリル化合物などの水溶性アゾ系開始剤;
ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ナトリウムパーオキシドなどのパーオキシド;
t−ブチルハイドロパーオキシド、クメンハイドロパーオキシドなどのハイドロパーオキシド;
アゾビスイソブチロニトリルなどの芳香族アゾ化合物。
亜硫酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属亜硫酸塩;
メタ二亜硫酸塩、次亜リン酸ナトリウム;
硫酸鉄(II)、硫酸鉄(III)、モール塩などのFe塩、及びそれらの水和物(硫酸鉄(II)・7水和物など);
ヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウム二水和物、ヒドロキシルアミン塩酸塩、チオ尿素、L−アスコルビン酸又はその塩、L−アスコルビン酸エステル、エリソルビン酸又はその塩などの促進剤(還元剤)。
メルカプトエタノール、チオグリセロール、チオグリコール酸、3−メルカプトプロピオン酸、チオリンゴ酸、チオグリコール酸オクチル、及び2−メルカプトエタンスルホン酸などのチオール系化合物;
イソプロピルアルコールなどの2級アルコール;
亜リン酸、次亜リン酸及びその塩(次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸カリウムなど)、亜硫酸、亜硫酸水素、亜二チオン酸、メタ重亜硫酸及びその塩(亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜二チオン酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウムなど)の低級酸化物及びその塩など。
ブタンチオール、オクタンチオール、デカンチオール、ドデカンチオール、ヘキサデカンチオール、オクタデカンチオール、シクロヘキシルメルカプタン、チオフェノール、チオグリコール酸オクチル、3−メルカプトプロピオン酸オクチルなどの炭素原子数3以上の炭化水素基を有するチオール系連鎖移動剤。
フォストイエロー、ジスアゾイエロー、ジスアゾオレンジ、ナフトールレッド、銅フタロシアニン系顔料、リンモリブデンタングステン酸塩、タンニン酸塩、カタノール、タモールレーキ、イソインドリノンエローグリーニッシュ、イソインドリニンエトーレディシュ、キナクリドン、ジオキサジンバイオレット、ペリノンオレンジ、ペリレンバーミリオン、ペリレンスカレーット、ペリレンレッド、ペリレンマルーンなどの有機顔料;
ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート、フッ素樹脂などの合成樹脂;
ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛・ステアリン酸カルシウム複合体、ステアリン酸鉛、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸バリウム、ラウリン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛などの金属石鹸など。
カオリン、ケイ酸アルミニウム、クレー、タルク、マイカ、ケイ酸カルシウム、セリサイト、ベントナイトなどのケイ酸塩;
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、塩基性炭酸鉛などの炭酸塩;硫酸カルシウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩;
ストロンチウムクロメート、ピグメントイエローなどのクロム酸塩;
モリブデン酸亜鉛、モリブデン酸カルシウム、モリブデン酸マグネシウムなどのモリブデン酸塩;
アルミナ、酸化アンチモン、酸化チタニウム、酸化コバルト、四酸化三鉄、三酸化二鉄、四酸化三鉛、一酸化鉛、酸化クロムグリーン、三酸化タングステン、酸化イットリウムなどの金属酸化物;
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化鉄、メタチタン酸などの金属水酸化物;
炭化ケイ素、炭化タングステン、炭化ホウ素、炭化チタンなどの金属炭化物;
窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、ジルコニア、チタン酸バリウム、サチンホワイト、カーボンブラック、グラファイト、クロムイエロー、硫化水銀、ウルトラマリン、パリスブルー、チタニウムイエロー、クロムバーミリオン、リトポン、アセト亜ヒ酸銅、ニッケル、銀、パラジウム、チタン酸ジルコン酸鉛など。
水;
灯油、軽油、ケロシンなどの燃料油類;
ヘキサン、イソヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、イソオクタンなどの脂肪族炭化水素類;
ベンゼン、トルエン、キシレン、クレゾールなどの芳香族炭化水素類;
エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、ペンチルアルコールなどのアルコール類;
酢酸エチル、ジオクチルフタレートなどのエステル類;
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコールモノブチルエーテル、カルビトール、モノグライム、ジグライム、テトラグライム、メチルセルソルブ、ブチルセルソルブなどのエーテル類;
ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオールなどのジオール類;
1,1,1−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、ジクロロエチレン、クロロジフルオロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;
メチルイソアミルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;
ターピネオール、流動パラフィン、ミネラルスピリット、N−(2−ヒドロキシエチル)ピロリドン、グリセリンなど。
ポルトランドセメント(普通、早強、超早強、中庸熱、耐硫酸塩、及びそれぞれの低アルカリ形);
各種混合セメント(高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセメント);
白色ポルトランドセメント;
アルミナセメント;
超速硬セメント(1クリンカー速硬性セメント、2クリンカー速硬性セメント、リン酸マグネシウムセメント);
グラウト用セメント;
油井セメント;
低発熱セメント(低発熱型高炉セメント、フライアッシュ混合低発熱型高炉セメント、ビーライト高含有セメント);
超高強度セメント;
セメント系固化材;
エコセメント(都市ごみ焼却灰、下水汚泥焼却灰の1種以上を原料として製造されたセメント)など。
微粉体(高炉スラグ、フライアッシュ、シンダーアッシュ、クリンカーアッシュ、ハスクアッシュ、シリカヒューム、シリカ粉末、石灰石粉末など);
石膏;
骨材(砂利、砕石、水砕スラグ、再生骨材、珪石質、粘土質、ジルコン質、ハイアルミナ質、炭化珪素質、黒鉛質、クロム質、クロマグ質、マグネシア質などの耐火骨材など)など。
ポリオール誘導体;
ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物;
メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物;ポリスチレンスルホン酸塩;
特開平1−113419号公報に記載のような、アミノアリールスルホン酸−フェノール−ホルムアルデヒド縮合物などのアミノスルホン酸系化合物;
特開平7−267705号公報に記載のような、(a)成分として、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル系化合物と(メタ)アクリル酸系化合物との共重合体及び/又はその塩と、(b)成分として、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アリルエーテル系化合物と無水マレイン酸との共重合体及び/又はその加水分解物、並びに/或いは、その塩と、(c)成分として、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アリルエーテル系化合物とポリアルキレングリコール系化合物のマレイン酸エステルとの共重合体及び/又はその塩;
特許第2508113号公報に記載のような、A成分として、(メタ)アクリル酸のポリアルキレングリコールエステルと(メタ)アクリル酸(塩)との共重合体からなる成分と、B成分として、特定のポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールを含む一般式で特定される化合物からなる成分と、C成分として、特定の界面活性剤からなる成分とからなる組成物;
特開昭62−216950号公報に記載のような、(メタ)アクリル酸のポリエチレン(プロピレン)グリコールエステル又はポリエチレン(プロピレン)グリコールモノ(メタ)アリルエーテル、(メタ)アリルスルホン酸(塩)、ならびに、(メタ)アクリル酸(塩)のそれぞれからなる構成単位を含むビニル共重合体;
特開平1−226757号公報に記載のような、(メタ)アクリル酸のポリエチレン(プロピレン)グリコールエステル、(メタ)アリルスルホン酸(塩)、及び(メタ)アクリル酸(塩)を水溶液重合させて得られる水溶性ビニル共重合体;
特公平5−36377号公報に記載のような、(メタ)アクリル酸のポリエチレン(プロピレン)グリコールエステル、(メタ)アリルスルホン酸(塩)もしくはp−(メタ)アリルオキシベンゼンスルホン酸(塩)、ならびに、(メタ)アクリル酸(塩)から得られる共重合体;
特開平4−149056号公報に記載のような、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アリルエーテルとマレイン酸(塩)とのそれぞれから形成される単量体単位を有する共重合体;
特開平5−170501号公報に記載のような、(メタ)アクリル酸のポリエチレングリコールエステルに由来する構成単位(メタ)アリルスルホン酸(塩)に由来する構成単位、(メタ)アクリル酸(塩)に由来する構成単位、及びアルカンジオールモノ(メタ)アクリレートやポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートに由来し分子中にアミド基を有するα,β−不飽和単量体をラジカル重合して得られる重合体ブロックを含む構成単位で構成されたグラフト共重合体;
特開平6−191918号公報に記載のような、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アリルエーテル、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸(塩)、ならびに、(メタ)アリルスルホン酸(塩)もしくはp−(メタ)アリルオキシベンゼンスルホン酸(塩)を水系ラジカル共重合して得られる水溶性ビニル共重合体;
特公昭58−38380号公報に記載のような、ポリエチレングリコールモノアリルエーテル、マレイン酸系単量体、及びこれらの単量体と共重合可能な単量体を用いて得られる共重合体;
特公昭59−18338号公報に記載のような、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル系単量体、(メタ)アクリル酸系単量体、及びこれらの単量体と共重合可能な単量体を用いて得られる共重合体をアルカリ性物質で中和して得られる共重合体;
特開昭62−119147号公報に記載のような、スルホン酸基を有するポリアルキレングリコール(メタ)アクリル酸エステル及び必要によりこれと共重合可能な他の単量体を用いて得られる重合体、又はこれをアルカリ性物質で中和して得られた重合体;
特開平6−271347号公報に記載のような、アルコキシポリアルキレングリコールモノアリルエーテルと無水マレイン酸との共重合体と、末端にアルケニル基を有するポリオキシアルキレン誘導体とのエステル化反応物;
特開平6−298555号公報に記載のような、アルコキシポリアルキレングリコールモノアリルエーテルと無水マレイン酸との共重合体と、末端にヒドロキシ基を有するポリオキシアルキレン誘導体とのエステル化反応物;
特開昭62−68806号公報に記載のような、3−メチル−3−ブテン−1−オールなどの特定の不飽和アルコールにエチレンオキシドなどを付加したアルケニルエーテル系単量体、不飽和カルボン酸系単量体、及びこれらの単量体と共重合可能な単量体からなる共重合体、又はその塩などのポリカルボン酸(塩)。
ポリアクリル酸又はその塩(例えばナトリウム塩)、ポリメタクリル酸又はその塩(例えばナトリウム塩)、ポリマレイン酸又はその塩(例えばナトリウム塩)、アクリル酸・マレイン酸共重合物又はその塩(例えばナトリウム塩)などの不飽和カルボン酸重合物;
メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの非イオン性セルロースエーテル類;
メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの多糖類のアルキル化誘導体又はヒドロキシアルキル化誘導体を骨格とする多糖誘導体であって、一部若しくは全部のヒドロキシ基の水素原子が、炭素原子数8〜40の炭化水素鎖を部分構造として有する疎水性置換基と、スルホン酸基又はそれらの塩を部分構造として有するイオン性親水性置換基とで置換されてなる多糖誘導体;
酵母グルカンやキサンタンガム、β−1.3グルカン類(直鎖状、分岐鎖状のいずれでもよく、一例を挙げれば、カードラン、パラミロン、パキマン、スクレログルカン、ラミナランなど)などの微生物醗酵によって製造される多糖類;
ポリアクリルアミド;
ポリビニルアルコール;
デンプン;
デンプンリン酸エステル;
アルギン酸ナトリウム;
ゼラチン;
分子内にアミノ基を有するアクリル酸のコポリマー及びその四級化合物など。
(メタ)アクリル酸アルキルなどの各種ビニル単量体の共重合物など。
グルコース、フラクトース、ガラクトース、サッカロース、キシロース、アピオース、リボース、異性化糖などの単糖類、二糖、三糖などのオリゴ糖、デキストリンなどのオリゴ糖、又はデキストランなどの多糖類、これらを含む糖蜜などの糖類;
ソルビトールなどの糖アルコール;
ケイフッ化マグネシウム;
リン酸及びその塩又はホウ酸エステル類;
アミノカルボン酸及びその塩;
アルカリ可溶タンパク質;
フミン酸;
タンニン酸;
フェノール;
グリセリンなどの多価アルコール;
アミノトリ(メチレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)及びこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩などのホスホン酸及びその誘導体など。
塩化カルシウム、亜硝酸カルシウム、硝酸カルシウム、臭化カルシウム、ヨウ化カルシウムなどの可溶性カルシウム塩;
塩化鉄、塩化マグネシウムなどの塩化物;
硫酸塩;
水酸化カリウム;
水酸化ナトリウム;
炭酸塩;
チオ硫酸塩;
ギ酸及びギ酸カルシウムなどのギ酸塩;
アルカノールアミン;アルミナセメント;
カルシウムアルミネートシリケートなど。
燈油、流動パラフィンなどの鉱油系消泡剤;
動植物油、ごま油、ひまし油、これらのアルキレンオキシド付加物などの油脂系消泡剤;
オレイン酸、ステアリン酸、これらのアルキレンオキシド付加物などの脂肪酸系消泡剤;
グリセリンモノリシノレート、アルケニルコハク酸誘導体、ソルビトールモノラウレート、ソルビトールトリオレエート、天然ワックスなどの脂肪酸エステル系消泡剤;
オクチルアルコール、ヘキサデシルアルコール、アセチレンアルコール、グリコール類などのアルコール系消泡剤;
アクリレートポリアミンなどのアミド系消泡剤;
リン酸トリブチル、ナトリウムオクチルホスフェートなどのリン酸エステル系消泡剤;
アルミニウムステアレート、カルシウムオレエートなどの金属石鹸系消泡剤;
ジメチルシリコーン油、シリコーンペースト、シリコーンエマルジョン、有機変性ポリシロキサン(ジメチルポリシロキサンなどのポリオルガノシロキサン)、フルオロシリコーン油などのシリコーン系消泡剤など。
樹脂石鹸;
飽和又は不飽和脂肪酸
ヒドロキシステアリン酸ナトリウム
ラウリルサルフェート、ABS(アルキルベンゼンスルホン酸)、LAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸)、アルカンスルホネート、ポリオキシエチレンアルキル(フェニル)エーテル、ポリオキシエチレンアルキル(フェニル)エーテル硫酸エステル又はその塩、
ポリオキシエチレンアルキル(フェニル)エーテルリン酸エステル又はその塩;
蛋白質材料;
アルケニルスルホコハク酸;
α−オレフィンスルホネートなど。
オクタデシルアルコールやステアリルアルコールなどの、分子内に6〜30個の炭素原子を有する脂肪族1価アルコール;
アビエチルアルコールなどの分子内に6〜30個の炭素原子を有する脂環式1価アルコール;
ドデシルメルカプタンなどの分子内に6〜30個の炭素原子を有する1価メルカプタン;
ノニルフェノールなどの分子内に6〜30個の炭素原子を有するアルキルフェノール;
ドデシルアミンなどの分子内に6〜30個の炭素原子を有するアミン;
ラウリン酸やステアリン酸などの分子内に6〜30個の炭素原子を有するカルボン酸に、エチレンオキシド、プロピレンオキシドなどのアルキレンオキシドを10モル以上付加させたポリアルキレンオキシド誘導体類;
アルキル基又はアルコキシ基を置換基として有してもよい、スルホン基を有する2個のフェニル基がエーテル結合した、アルキルジフェニルエーテルスルホン酸塩類;
上記以外の各種アニオン性界面活性剤;
アルキルアミンアセテート、アルキルトリメチルアンモニウムクロライドなどの各種カチオン性界面活性剤;
各種ノニオン性界面活性剤;
各種両性界面活性剤など。
脂肪酸(塩)、脂肪酸エステル、油脂、シリコーン、パラフィン、アスファルト、ワックスなど。
亜硝酸塩、リン酸塩、酸化亜鉛など。
ポリオキシアルキルエーテルなど。
エトリンガイト系、石炭系など。
リグニン誘導体(1)の製造
温度計、撹拌装置、還流装置、窒素導入管及び滴下装置を備えたガラス反応容器に、水76g、メトキシポリオキシエチレンモノメタクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数13個)39.8g、メタクリル酸10.2g及びサンエキス252(リグニンスルホン酸ナトリウム、日本製紙ケミカル社製)119gを仕込み、撹拌下で反応容器を窒素置換し、窒素雰囲気下で100℃に昇温した。液温が100℃に達した後、硫酸鉄(II)2.1gを添加し、直ちに、30%過酸化水素水溶液25.3gを1g/1分で反応容器に連続滴下した。さらに、温度を100℃に保持した状態で1時間反応させることにより、重量平均分子量62,300の共重合体水溶液からなる本発明のリグニン誘導体(1)を得た。得られたリグニン誘導体(1)のGPCチャートを(波長230nmにおいて紫外線吸収度検出器により測定)を図1に示す。なお、図1において、縦軸は検出強度を表し、横軸は保持時間を表す。
リグニン誘導体(2)の製造
温度計、撹拌装置、還流装置、窒素導入管及び滴下装置を備えたガラス反応容器に、水50.7g、ポリエチレングリコールモノアリルエーテル(エチレンオキサイドの平均付加モル数10個)29.9g、アクリル酸10.1g及びサンエキス252(リグニンスルホン酸ナトリウム、日本製紙ケミカル社製)178.6gを仕込み、撹拌下で反応容器を窒素置換し、窒素雰囲気下で100℃に昇温した。液温が100℃に達した後、30%過酸化水素水溶液4.3gを1g/1分で反応容器に連続滴下し、直ちに、L−アスコルビン酸0.4g及び連鎖移動剤として3−メルカプトプロピオン酸0.7gを混合した連鎖移動剤水溶液22.8gとを滴下開始した。さらに、温度を100℃に保持した状態で1時間反応させることにより、重量平均分子量26,600の共重合体水溶液からなる本発明のリグニン誘導体(2)を得た。
リグニン誘導体(3)の製造
温度計、撹拌装置、還流装置、窒素導入管及び滴下装置を備えたガラス反応容器に、水97g、メトキシポリオキシエチレンモノメタクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数13個)39.8g、メタクリル酸10.2g及びサンエキスC(リグニンスルホン酸カルシウム変性物、日本製紙ケミカル社製)98gを仕込み、撹拌下で反応容器を窒素置換し、窒素雰囲気下で75℃に昇温した。液温が75℃に達した後、硫酸鉄(II)2.1gを添加し、直ちに、30%過酸化水素水溶液25.3gを1g/1分で反応容器に連続滴下した。さらに、温度を75℃に保持した状態で1時間反応させることにより、重量平均分子量44,100の共重合体水溶液からなる本発明のリグニン誘導体(3)を得た。
リグニン誘導体(4)の製造
温度計、撹拌装置、還流装置、窒素導入管及び滴下装置を備えたガラス反応容器に、水222.6g、ポリエチレングリコールモノアリルエーテル(エチレンオキサイドの平均付加モル数30個)34.0g、アクリル酸3.5g及びパールレックスNP(高純度高分子リグニンスルホン酸ナトリウム変性物、日本製紙ケミカル社製)126.3gを仕込み、撹拌下で反応容器を窒素置換し、窒素雰囲気下で100℃に昇温した。液温が100℃に達した後、硫酸鉄(II)0.1gを添加し、直ちに、30%過酸化水素水溶液14.4gを1g/1分で反応容器に連続滴下した。さらに、温度を100℃に保持した状態で1時間反応させることにより、重量平均分子量39,300の共重合体水溶液からなる本発明のリグニン誘導体(4)を得た。
リグニン誘導体(5)の製造
温度計、撹拌装置、還流装置、窒素導入管及び滴下装置を備えたガラス反応容器に、水65.75g、ポリエチレングリコールモノアクリレート(エチレンオキサイドの平均付加モル数8個)42.4g及びサンエキス252(リグニンスルホン酸ナトリウム、日本製紙ケミカル社製)101.0gを仕込み、撹拌下で反応容器を窒素置換し、窒素雰囲気下で100℃に昇温した。液温が100℃に達した後、硫酸鉄(II)0.85gを添加し、直ちに、30%過酸化水素水溶液12.8gを1g/1分で反応容器に連続滴下した。さらに、温度を100℃に保持した状態で1時間反応させることにより、重量平均分子量55,700の共重合体水溶液からなる本発明のリグニン誘導体(5)を得た。
リグニン誘導体(6)の製造
温度計、撹拌装置、還流装置、窒素導入管及び滴下装置を備えたガラス反応容器に、水215.1g、ポリエチレングリコールモノアリルエーテル(エチレンオキサイドの平均付加モル数30個)34.0g、アクリル酸3.5g及びパールレックスNP(変性高純度高分子リグニンスルホン酸ナトリウム、日本製紙ケミカル社製)126.3gを仕込み、撹拌下で反応容器を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した。液温が60℃に達した後、30%過酸化水素水溶液14.3gを1g/1分で反応容器に連続滴下し、直ちに、L−アスコルビン酸0.2g及び連鎖移動剤として3−メルカプトプロピオン酸0.5gを混合した連鎖移動剤水溶液11.3gを滴下開始した。さらに、温度を60℃に保持した状態で1時間反応させることにより、重量平均分子量47,000の共重合体水溶液からなる本発明のリグニン誘導体(6)を得た。
ポリカルボン酸系分散剤(a)の製造
実施例1において、サンエキス252を使用しないこと以外はすべて同様の操作を行うことにより、重量平均分子量21,100の共重合体水溶液からなる比較のポリカルボン酸系分散剤(a)を得た。得られたポリカルボン酸系分散剤(a)のGPCチャートを(波長230nmにおいて紫外線吸収度検出器により測定)を図2に示す。なお、図2において、縦軸は検出強度を表し、横軸は保持時間を表す。
リグニン誘導体(b)の製造
特表2008−514402号公報の記載にしたがって、温度計、撹拌装置、還流装置、窒素導入管及び滴下装置を備えたガラス反応容器に、水98.7g、ポリエチレングリコールモノ(3−メチル−3ブテニル)エーテル(エチレンオキシドの平均付加モル数50個)152.4g、アクリル酸0.3g及びクラフトリグニン(アルドリッチ社製、商品番号:37095−9)2.1gを仕込み、撹拌下で反応容器を窒素置換し、窒素雰囲気下で58℃に昇温した。液温が58℃に達した後、30%過酸化水素水溶液0.5gを水6.3gで希釈した水溶液を加え、直ちに、アクリル酸9.2gを水21.5gで希釈したモノマー水溶液と、L−アスコルビン酸0.2g及び連鎖移動剤として3−メルカプトプロピオン酸0.4gを混合した連鎖移動剤水溶液32.6gとを滴下開始した。モノマー水溶液は3時間、連鎖移動剤水溶液は3時時間30分かけて滴下した。連鎖移動剤水溶液を滴下終了後、2時間引き続いて58℃に温度を維持し、重量平均分子量33,000の共重合体水溶液からなる比較のリグニン誘導体(b)を得た。
リグニン系分散剤(c)の製造
従来のリグニン系分散剤(c)として、サンフローSCL(リグニンスルホン酸変性物、日本ケミカル社製)を用いた。
MPEMA:メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート
PEAL:ポリエチレングリコールモノアリルエーテル
PEAA:ポリエチレングリコールモノアクリレート
PEME:ポリエチレングリコールモノ(3−メチル−3ブテニル)エーテル
MAA:メタクリル酸
AA:アクリル酸
モルタル試験
実施例1〜6のリグニン誘導体(1)〜(6)と、比較例1のポリカルボン酸系分散剤(a)、比較例2のリグニン誘導体(b)及び比較例3の従来のリグニン系分散剤(c)とで、モルタルフロー値を比較した。
(数式1)
空気量(%)=(充填されたモルタル重量/空気量0%のモルタル重量)×100
(数式2)
空気量0%のモルタル重量=モルタルの比重(計算値)×円筒形容器の体積
添加量(重量%):セメント重量に対する重量%
リグニン誘導体(7)の製造
温度計、撹拌装置、還流装置、窒素導入管及び滴下装置を備えたガラス反応容器に、水65.7g、メトキシポリオキシエチレンモノメタクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数13個)2.5g、メタクリル酸0.6g及びサンエキス252(リグニンスルホン酸ナトリウム、日本製紙ケミカル社製)148.8gを仕込み、撹拌下で反応容器を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した。液温が60℃に達した後、硫酸鉄(II)・7水和物0.01gを添加し、直ちに、30%過酸化水素水溶液4.4gを水1.9gで希釈した開始剤溶液を1g/1分で反応容器に連続滴下した。さらに、温度を75℃に昇温させたのち、硫酸鉄(II)・7水和物32.0gを添加して、75℃に保持した状態で1時間反応させることにより共重合体の水溶液を得た。この液をりん酸水素2ナトリウムでpH4に調整し、重量平均分子量81,800の水溶液からなる本発明のリグニン誘導体(7)を得た。
リグニン誘導体(8)の製造
温度計、撹拌装置、還流装置、窒素導入管及び滴下装置を備えたガラス反応容器に、水321.8g、ポリエチレングリコールモノアリルエーテル(エチレンオキサイドの平均付加モル数10個)8.9g、アクリル酸2.3g及びサンエキス252(リグニンスルホン酸ナトリウム、日本製紙ケミカル社製)110gを仕込み、硫酸を用いてpH2.5に調整した。その後、撹拌下で反応容器を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した。液温が60℃に達した後、硫酸鉄(II)・7水和物0.02gを添加し、直ちに、30%過酸化水素水溶液10.9gを水4.7gで希釈した開始剤溶液を1g/1分で反応容器に連続滴下した。さらに、温度を75℃に昇温させたのち、硫酸鉄(III)68.5gを添加して、75℃に保持した状態で1時間反応させることにより共重合体の水溶液を得た。この液をりん酸水素2ナトリウムでpH4に調整し、重量平均分子量66,100の水溶液からなる本発明のリグニン誘導体(8)を得た。
リグニン系分散剤(d)
従来のリグニン系油田掘削用泥水分散剤(d)として、サンエキスFE(日本ケミカル社製)を用いた。
高温特性試験
本発明のリグニン誘導体(7)〜(8)と、比較例7のリグニン系分散剤(d)とで、高温履歴を経た泥水様組成物の粘度を比較した。
添加量(重量%):ベントナイト重量に対する重量%
Claims (6)
- リグニンのヒドロキシフェニルプロパン構造の側鎖α位の炭素が開裂してスルホン基が導入された骨格を有する化合物であるリグニンスルホン酸系化合物とポリアルキレンオキシド鎖を有する水溶性単量体を少なくとも含む水溶性単量体との反応物であるポリアルキレンオキシド鎖を有するリグニン誘導体を含有する分散剤。
- 前記リグニン誘導体がアニオン性官能基を有する請求項1に記載の分散剤。
- セメント分散剤である請求項1又は2に記載の分散剤。
- 油田掘削用泥水分散剤である請求項1又は2に記載の分散剤。
- 染料分散剤である請求項1又は2に記載の分散剤。
- 前記リグニンスルホン酸系化合物にポリアルキレンオキシド鎖を有する水溶性単量体を反応させる工程を含む、請求項1又は2に記載の分散剤の製造方法。
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