JP5768822B2 - センサ信号処理装置およびセンサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物理量センサから出力されるセンサ信号をA/D変換して出力するセンサ信号処理装置およびセンサ装置に関する。
多くの物理量センサは温度特性を有しており、物理量センサが出力するセンサ信号のオフセットと感度は温度により変動する。特許文献1記載のセンサ装置は、物理量センサの周囲温度に応じた温度信号を出力する温度センサを備え、1つのA/D変換器を択一的に用いてセンサ信号と温度信号のA/D変換値を得ている。このセンサ装置は、温度信号のA/D変換値を用いて、センサ信号のA/D変換値に対する温度補正を行う。
特開2004−85562号公報
上述した従来構成では、温度信号のA/D変換、センサ信号のA/D変換および温度補正処理を順次行う。そのため、センサ信号のA/D変換開始(サンプル&ホールド開始)から温度補正したA/D変換データを得るまでには、少なくともセンサ信号のA/D変換時間と温度補正演算時間とを合算した遅れが発生する。物理量センサと温度センサにそれぞれ専用のA/D変換器を設けた構成に変更しても、上記遅れ時間は短縮されない。
温度補正処理では、A/D変換データのオフセットと傾き(感度)の補正を行う必要がある。これらの補正演算は四則演算を含むので時間を要し、特に乗算や除算では演算時間が増大する。その結果、センサ信号のA/D変換開始(サンプル&ホールド開始)から温度補正がなされたA/D変換データを出力するまでの遅れ時間が増大し、センサ信号を入力信号として動作する制御機器の高速処理が妨げられる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、センサ信号のA/D変換開始から物理量センサの温度特性が打ち消されたA/D変換データを出力するまでの時間を短縮できるセンサ信号処理装置およびセンサ装置を提供することにある。
請求項1に記載したセンサ信号処理装置は、第1、第2のA/D変換器を備え、物理量センサから出力されるセンサ信号をA/D変換して出力する。第1のA/D変換器は、入力信号に対するオフセットと変換ゲインを変更可能に構成され、センサ信号を入力信号としてA/D変換する。第2のA/D変換器は、物理量センサの温度を知るための温度センサから出力される温度信号をA/D変換する。
制御部は、温度測定処理、演算処理および信号変換処理を実行するもので、温度測定処理と演算処理の少なくとも何れか一方と信号変換処理とを並行して実行する。温度測定処理は、第2のA/D変換器に温度信号のA/D変換を実行させる処理である。演算処理は、第2のA/D変換器から出力されたA/D変換値と予め準備された物理量センサの温度特性データとに基づいて、第1のA/D変換器がセンサ信号をA/D変換する過程で物理量センサの温度特性が打ち消されるように第1のA/D変換器のオフセットと変換ゲインを演算する処理である。信号変換処理は、演算処理で演算したオフセットと変換ゲインを第1のA/D変換器に設定し、センサ信号のA/D変換を実行させる処理である。
この構成によれば、第1のA/D変換器のA/D変換特性(オフセットと変換ゲイン)は、物理量センサの温度特性を打ち消すようなA/D変換特性に設定される。このため、A/D変換を実行する過程で、同時に物理量センサの温度特性が打ち消される。その結果、センサ信号のA/D変換開始(サンプル&ホールド開始)から物理量センサの温度特性が打ち消されたA/D変換データを出力するまでの時間は、温度測定処理および演算処理の実行に要する時間を含まず、第1のA/D変換器のA/D変換時間により定まる。本手段を用いれば、センサ信号を入力信号として動作する制御機器の高速処理が可能となる。
請求項2に記載した手段によれば、第1のA/D変換器は、互いに同一の変換特性を有し、それぞれデジタル値X1、X2を入力してアナログ電圧VREF1、VREF2を出力する第1、第2のD/A変換器と、アナログ電圧VREF1からVREF2までの電圧範囲を所定のビット数でコード化する逐次比較型A/D変換器とから構成されている。この場合、逐次比較型A/D変換器のオフセットは(X1+X2)/(X1−X2)により定まり、変換ゲインは1/(X1−X2)により定まる。制御部は、これらの関係に基づいて、演算したオフセットと変換ゲインが得られるようにデジタル値X1、X2を決定する。
請求項3に記載した手段によれば、第1のA/D変換器は、センサ信号であるアナログ入力電圧Vinと所定の基準電圧xrefとの差分に応じたA/D変換データDTを出力する。アナログ入力電圧Vinは、基準電圧xrefとA/D変換データDTに対応する信号電圧Δxinとの和として表せる。第1のA/D変換器は、第1から第4パルス周回回路と、第1および第2カウンタを有している。第1パルス周回回路と第2パルス周回回路は対をなして用いられ、これらに対し第1カウンタが設けられる。第3パルス周回回路と第4パルス周回回路は対をなして用いられ、これらに対し第2カウンタが設けられる。
4つのパルス周回回路は、入力信号を電源電圧に応じて定まる遅延時間だけ遅延させて出力する複数の遅延ユニットがリング状に接続されて構成され、これら遅延ユニットにパルス信号を周回させるようになっている。第1から第4パルス周回回路は、互いに同数の遅延ユニットを有し、互いに熱的に結合した状態に形成されている。
第1パルス周回回路は、アナログ入力電圧Vinから基準電圧xrefを減じた差分電圧の正負反転電圧を基準電圧xrefに加えた電圧(2・xref−Vin)を電源電圧としてパルス周回動作をし、第2パルス周回回路は、アナログ入力電圧Vinを電源電圧としてパルス周回動作をする。第1カウンタは、カウント値のプリセットが可能であり、第1パルス周回回路におけるパルス信号の周回数と第2パルス周回回路におけるパルス信号の周回数をカウントし、その差分値を出力する。
第3パルス周回回路は、設定電圧Vsetから基準電圧xrefを減じた差分電圧の正負反転電圧を基準電圧xrefに加えた電圧(2・xref−Vset)を電源電圧としてパルス周回動作をし、第4パルス周回回路は、設定電圧Vsetを電源電圧としてパルス周回動作をする。設定電圧Vsetは、基準電圧xrefとは異なる電圧である。第2カウンタは、第3パルス周回回路におけるパルス信号の周回数と第4パルス周回回路におけるパルス信号の周回数をカウントし、その差分値を出力する。
変換制御回路は、第1カウンタにオフセットに相当する値をプリセットした後、第1から第4パルス周回回路に対し同時にパルス信号の周回動作を開始させ、第2カウンタが出力する差分値が変換ゲインに相当する値(規定値Y)に達すると変換データ出力処理信号を出力し、その時の第1カウンタが出力する差分値をアナログ入力電圧に対するA/D変換データDTとして出力する。
第1および第2パルス周回回路について、パルス周回回路の電源電圧と単位時間当たりの周回数は、基準電圧xrefを中心にして二次特性に近い特性を有している。第3および第4パルス周回回路についても同様である。第4パルス周回回路の電源電圧(設定電圧Vset)としてx(=xref+Δx)を与え、第3パルス周回回路の電源電圧としてx′(=xref−Δx)を与えると、第3パルス周回回路の単位時間当たりの周回数y′と第4パルス周回回路の単位時間当たりの周回数yとの差y−y′は、Δxおよび上記二次特性の一次係数Bに比例する(y−y′=2×B×Δx)ことが導出される。
周回数差y−y′が規定値Yに達するまでの時間TAD(A/D変換時間)は、Y/(y−y′)=Y/(2・B・Δx)となる。この時間TADの間における第1パルス周回回路の周回数と第2パルス周回回路の周回数との差は、TAD×(2・B・Δxin)=(Δxin/Δx)×Yとなり、温度に依存する上記二次特性の係数(二次係数A、一次係数B)が消滅した形式を持つ。ここで、Δxin(後述する実施形態ではΔxABと表記)は、アナログ入力電圧Vinと基準電圧xrefとの差分電圧Vin−xrefである。
つまり、周回動作を開始してから第3パルス周回回路におけるパルス信号の周回数と第4パルス周回回路におけるパルス信号の周回数との差(第2カウンタの出力値)が規定値Yに等しくなった時の、第1パルス周回回路におけるパルス信号の周回数と第2パルス周回回路におけるパルス信号の周回数との差(第1カウンタの出力値)は、第1のA/D変換器自体の温度特性が除かれたA/D変換値(Δxin/Δx)×Yになる。
変換ゲインに相当する規定値Yは、基準電圧xrefとの差分ΔxinがΔxに等しいアナログ入力電圧Vinが入力されたときのA/D変換値、すなわち入力幅Δxに対するフルスケールコードを定めており、第2カウンタにプリセットされる。また、第1カウンタには、オフセットに相当する値をプリセットできる。この構成によれば、第1のA/D変換器自体の非直線性や温度特性が小さい高精度のA/D変換データDTを得られるとともに、オフセットと変換ゲインが変更可能である。
請求項4に記載したセンサ装置は、物理量センサと、物理量センサの温度を知るための温度センサと、上述したセンサ信号処理装置とを備えている。
請求項5に記載した手段によれば、物理量センサおよび温度センサは、一体的に構成されている。ブリッジ回路はブリッジ接続されたセンス抵抗を備え、一対の駆動端子と一対の信号出力端子が形成されている。温度検出抵抗は、上記センス抵抗とは異なる温度係数を有し、駆動端子を介してブリッジ回路と接続されている。この構成によれば、物理量センサとは別に温度センサを具備する必要がない。
第1の実施形態を示すセンサ装置のブロック構成図 第1のA/D変換器のブロック構成図 信号処理の流れを示す図 第1のA/D変換器内での変換特性を示す図 物理量とA/D変換データとの関係を示す図 温度信号のA/D変換値とオフセットとの関係を示す図 温度信号のA/D変換値と感度係数、ゲイン補正係数との関係を示す図 比較例として示す従来構成における図3相当図 第2の実施形態を示す第1のA/D変換器の構成図 第3の実施形態を示す図1相当図 センサの電気的構成図
各実施形態において実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1から図8を参照しながら説明する。図1に示すセンサ装置1は、物理量センサ2、温度センサ3およびセンサ信号処理装置4を備えて構成されている。
物理量センサ2は、信号処理回路チップとは別のセンサ素子専用チップに構成する場合が多く、圧力、電流、磁気、光などの物理量に応じたセンサ信号を出力する。例えば圧力を検出する場合、半導体基板の裏面をエッチングして薄肉のダイアフラムを形成し、表面に歪ゲージとしてピエゾ抵抗効果が大きい4つの半導体拡散抵抗によるホイートストンブリッジを形成する。チップ表裏の圧力差でダイアフラムが撓み、その歪を歪ゲージが検出して差動形式のセンサ信号を出力する。
拡散抵抗には抵抗値のばらつきが存在するため、センサ信号にはオフセットが発生する。また、拡散抵抗は温度特性を有するため、オフセットも温度特性を有する。さらに、拡散抵抗のピエゾ抵抗効果も温度特性を有するため、感度も温度特性を有する。
温度センサ3は、物理量センサ2の温度に応じた差動形式の温度信号を出力する。本実施形態では、物理量センサ2の近傍の温度を検出している。
センサ信号処理装置4は、センサ信号が持つ温度特性を打ち消しながら当該センサ信号のA/D変換を実行し、A/D変換データDTを出力する。センサ信号処理装置4は、増幅回路5、6、第1のA/D変換器7、第2のA/D変換器8、制御部9、通信回路10などが形成された信号処理ICとして構成されている。増幅回路5、6は、それぞれ差動形式のセンサ信号、温度信号をシングルエンド形式の信号に変換するために設けられている。A/D変換器7、8が差動入力形式を備えている場合には省いてもよい。
第1のA/D変換器7は、入力信号に対するオフセットと変換ゲインを変更可能に構成され、入力したセンサ信号をmビットでA/D変換する。図2に示すように、A/D変換器7は、デジタル値X1を入力とするD/A変換器11、デジタル値X2を入力とするD/A変換器12および逐次比較型A/D変換器13から構成されている。A/D変換器13は、D/A変換器11、12からそれぞれ出力された参照電圧VREF1、VREF2によりオフセットと変換ゲインが設定されてセンサ信号をA/D変換する。
第2のA/D変換器8は、温度センサ3から出力される温度信号をA/D変換する。A/D変換器8のオフセットと変換ゲインは一定である。本実施形態では、増幅回路5、6とA/D変換器7、8の温度特性は十分に小さいものとする。また、図示しないが、A/D変換器7、8は、必要に応じてサンプル&ホールド回路を備えている。通信回路10は、A/D変換器7から出力されるA/D変換データDTを、例えばSENT(Single Edge Nibble Transmission)規格により車両内のECU(Electronic Control Unit)に送信する。通信回路10に替えて、シリアル通信回路、パラレル出力形式の出力回路などを用いてもよい。
制御部9は、DSP(Digital Signal Processor)14、制御回路15、RAM16、ROM17、EPROM18などから構成されている。DSP14は、A/D変換器8から出力されたA/D変換値と予め準備された物理量センサ2の温度特性データとに基づいて、A/D変換器7がセンサ信号をA/D変換する過程で物理量センサ2の温度特性が打ち消されるようにA/D変換器7のオフセットと変換ゲインを演算する。
ROM17には、DSP14が実行する演算プログラムが記憶されている。RAM16は、この演算プログラムの実行用メモリである。EPROM18には、物理量センサ2の温度特性データが記憶されている。制御回路15は、A/D変換器8に温度信号のA/D変換を実行させる温度測定処理、DSP14に演算処理を実行させる演算制御処理、演算したオフセットと変換ゲインをA/D変換器7に設定してセンサ信号のA/D変換を実行させる信号変換処理、通信回路10にA/D変換データDTを出力させる通信制御処理などを実行する。
次に、図3から図8を参照しながら本実施形態の作用を説明する。図3に示すように、制御回路15は、A/D変換器8、DSP14およびA/D変換器7に対し、それぞれ温度測定処理、演算処理および信号変換処理を並行して実行させる。図3では、各処理を一定周期ごとに同期して実行する形態を示している。この形態では、各処理は互いに一定の時間関係を持って実行される。ただし、各処理の処理時間が異なると、一部の処理に待ちが生じる。そこで、同期をとらず各処理を待ち時間なく連続して実行し、その処理結果を用いる後段の処理は、前段の最新の処理結果を用いるようにしてもよい。
時刻t1に制御回路15がA/D変換器8に変換開始指令を与えると、A/D変換器8は温度信号をサンプル&ホールドしてA/D変換を実行する(温度測定処理)。A/D変換器8は、変換が終了すると、得られた温度データをDSP14に出力し、制御回路15に変換終了信号を出力する。
時刻t2に制御回路15がDSP14に演算開始指令を与えると、DSP14は物理量センサ2の温度特性(オフセット、感度)を打ち消すために必要なA/D変換器7のオフセットと変換ゲインを演算する(演算処理)。実際には、オフセットと変換ゲインに対応付けられた参照電圧VREF1、VREF2に相当するデジタル値X1、X2を演算する。DSP14は、演算が終了すると、得られたデジタル値X1、X2をA/D変換器7に出力し、制御回路15に演算終了信号を出力する。
時刻t3に制御回路15がA/D変換器7に特性更新指令を与えると、A/D変換器7はデジタル値X1、X2を設定する。続いて変換開始指令を与えると、A/D変換器7はセンサ信号をサンプル&ホールドしてA/D変換を実行する(信号変換処理)。A/D変換の過程で物理量センサ2の温度特性が打ち消される。A/D変換器7は、変換が終了すると、得られたA/D変換データDTを通信回路10に出力し、制御回路15に変換終了信号を出力する。図3には示されていないが、各時刻t1、t2、…に制御回路15が通信回路10に送信指令を与えると、通信回路10はECUに対し物理量を示すA/D変換データDTを送信する。
図4(a)はD/A変換器11、12の変換特性を表し、図4(b)はA/D変換器13の変換特性を表している。D/A変換器11、12は、それぞれデジタル値X1、X2を入力し、(1)式、(2)式で示す参照電圧VREF1、VREF2を出力する。DAmaxはD/A変換器11、12の最大入力データであり、VccはD/A変換器11、12の電源電圧である。
参照電圧VREF1=(X1/DAmax)・Vcc …(1)
参照電圧VREF2=(X2/DAmax)・Vcc …(2)
参照電圧VREF1とVREF2との中央値である基準値は(3)式となり、参照電圧VREF1とVREF2との差分である基準幅は(4)式となる。
基準値=(VREF1+VREF2)/2=Vcc/(2・DAmax)・(X1+X2) …(3)
基準幅=VREF1−VREF2=Vcc/DAmax・(X1−X2) …(4)
A/D変換器13は、基準値に等しい入力電圧をコード0に変換し、参照電圧VREF1を+ADmaxに変換し、参照電圧VREF2を−ADmaxに変換する。A/D変換器13がmビットの場合、ADmaxは2/2−1となる。すなわち、A/D変換器13が出力するA/D変換データDTは(5)式となり、これに(3)式と(4)式を代入すると(6)式となる。
DT=(センサ信号−基準値)/(基準幅/2)・ADmax …(5)
DT=ADmax/(X1−X2)・{センサ信号・(2・DAmax/Vcc)―(X1+X2)} …(6)
ここで、K1、K2をそれぞれ(7)式、(8)式で定義すれば、A/D変換データDTは(9)式となる。
K1=(2・ADmax・DAmax)/Vcc …(7)
K2=ADmax …(8)
DT=K1・センサ信号/(X1−X2)−K2・(X1+X2)/(X1−X2) …(9)
すなわち、(X1+X2)/(X1−X2)に応じてA/D変換器7のオフセットが設定され、1/(X1−X2)に応じてA/D変換器7の変換ゲインが設定される。DSP14は、A/D変換器7の変換特性(オフセットと変換ゲイン)により物理量センサ2の温度特性が打ち消されるように、物理量センサ2の温度特性データと測定温度に基づいてデジタル値X1、X2を設定する。
続いて、DSP14が実行する演算処理について説明する。ここでは、オフセット補正値Δhとゲイン補正係数gを考察するに当たり、物理量センサ2の出力特性は、予め基準温度(例えば25℃)における値が調整されているものとする。すなわち、物理量センサ2が基準温度のとき、A/D変換器7が出力するA/D変換データDTは、A/D変換器7が有する基準のオフセット(ここでは0とする)と変換ゲイン(ここでは1とする)を用いて(10)式で表されるものとする。pは圧力などの物理量である。hr、srは、それぞれ物理量センサ2が基準温度にあるときの物理量センサ2のオフセット、感度である。
DT=hr+sr・p …(10)
物理量センサ2は、一般に温度特性を有している。物理量センサ2がt℃のとき、A/D変換器7が出力するA/D変換データDTは(11)式となる。上述したように、A/D変換器7自体および増幅回路5自体は温度特性が無視できるものとする。h、sは、それぞれ物理量センサ2がt℃にあるときの物理量センサ2のオフセット、感度である。
DT=h+s・p …(11)
オフセットhおよび感度sを3次の多項式で近似すると、それぞれ(12)式および(13)式となる。h1、s1は1次係数、h2、s2は2次係数、h3、s3は3次係数である。
h=hr・{1+h1・(t−25)+h2・(t−25)+h3・(t−25)} …(12)
s=sr・{1+s1・(t−25)+s2・(t−25)+s3・(t−25)} …(13)
温度信号のA/D変換値を用いると、(12)式に示すオフセットhは(14)式で表すことができる。Tはt℃での温度信号のA/D変換値であり、Trは基準温度での温度信号のA/D変換値である。ここで用いるHr、H1、H2、H3は、物理量センサ2のオフセットに係る温度係数(温度特性データ)である。
h=Hr・{1+H1・(T−Tr)+H2・(T−Tr)+H3・(T−Tr)} …(14)
図5は、物理量pとA/D変換データDTとの関係を示している。物理量pがゼロのときのA/D変換データDTは、物理量センサ2のオフセットとA/D変換器7のオフセット(上述したように0)を加えた値になる。グラフの傾きは、物理量センサ2の感度とA/D変換器7の変換ゲイン(上述したように1)を掛け合わせた値になる。
物理量センサ2のオフセットに係る温度特性を打ち消すには、A/D変換器7の変換特性のうちオフセットを変更すればよい。すなわち、(14)式で示すオフセットhがオフセットhrに等しくなるように、A/D変換器7が有する基準のオフセットに(15)式で示すオフセット補正値Δhを加算する。
Δh=−Hr・{H1・(T−Tr)+H2・(T−Tr)+H3・(T−Tr)} …(15)
図6は、温度信号のA/D変換値と上記オフセットとの関係を示している。実線は、物理量センサ2とA/D変換器7の総合オフセットである。一点鎖線で示すオフセットhrは、物理量センサ2が基準温度にあるときの物理量センサ2とA/D変換器7の総合オフセットである。ここでは、上述したようにA/D変換器7のオフセットを0としている。実線で示す総合オフセットを一点鎖線で折り返して得た値を二点鎖線で示している。(15)式で示すオフセット補正値Δh(=hr−h)は、一点鎖線と二点鎖線との差分(ここでは負)に等しくなる。
一方、温度信号のA/D変換値を用いると、(13)式に示す感度sは(16)式で表すことができる。ここで用いるSr、S1、S2、S3は、物理量センサ2の感度に係る温度係数(温度特性データ)である。
s=Sr・{1+S1・(T−Tr)+S2・(T−Tr)+S3・(T−Tr)} …(16)
さらに、感度係数Csを(17)式で定義する。
Cs=s/sr=1+S1・(T−Tr)+S2・(T−Tr)+S3・(T−Tr) …(17)
物理量センサ2の感度に係る温度特性を打ち消すには、A/D変換器7の変換特性のうち変換ゲインを変更すればよい。すなわち、(16)式で示す感度sが感度srに等しくなるように、A/D変換器7が有する基準の変換ゲインに(18)式で示すゲイン補正係数gを乗算する。図7は、温度信号のA/D変換値と上記感度係数Cs、ゲイン補正係数gとの関係を示している。
g=1/Cs
=1/{1+S1・(T−Tr)+S2・(T−Tr)+S3・(T−Tr)
={1+S1・(T−Tr)+S2・(T−Tr)+S3・(T−Tr)−1
…(18)
一般に除算には乗算に比して演算に時間がかかるが、この(18)式には除算が含まれるので、1>|x|の場合には級数展開(1+x)−1≒1−x+x−x+…を使って除算のない形式に変更し、演算の高速化を図ることができる。例えば、1>>|x|ならば、xの1次の項のみを使って(19)式のように近似できる。
g≒1−{S1・(T−Tr)+S2・(T−Tr)+S3・(T−Tr)} …(19)
さらにxの2次と3次の項も考慮に入れ、3次まで各係数を見直すと、(20)式のように近似できる。
g≒1−{S1’・(T−Tr)+S2’・(T−Tr)+S3’・(T−Tr)} …(20)
このとき、(20)の各係数には以下の関係が成り立つ。
S1’=S1
S2’=S2+S1
S3’=S3+2・S1・S2+S1
DSP14は、A/D変換器7の基準のオフセットにオフセット補正値Δhを加算してオフセットを求め、A/D変換器7の基準の変換ゲインにゲイン補正係数gを乗算して変換ゲインを求める。その後、これらの変換特性が得られるように(9)式に基づいてデジタル値X1、X2を決定する。
以上説明した本実施形態によれば、A/D変換器7の変換特性が物理量センサ2の温度特性を打ち消すように設定されるので、センサ信号のA/D変換を実行する過程で、同時に物理量センサ2の温度特性を打ち消すことができる。その結果、センサ信号のサンプル&ホールド(時刻t1、t2、t3、…)から温度特性が打ち消されたA/D変換データDTを出力するまで(時刻t2、t3、t4、…)の時間が短縮される。当該時間に、演算処理の実行時間が含まれないからである。
これに対し、温度信号のA/D変換、センサ信号のA/D変換および補正演算を順に実行する従来構成では、図8に示す処理の流れとなる。センサ信号をサンプル&ホールドした時刻t12から補正演算を経てA/D変換データDTを得るまでの時間は、補正演算に要する時間を含むために長くなる。温度信号とセンサ信号を並行してA/D変換する構成に変更しても、上記遅れ時間は短縮されない。本実施形態のセンサ信号処理装置4を用いれば、センサ信号を入力信号として動作する制御機器、例えば車両のECUの高速処理が可能となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について図9を参照しながら説明する。時間A/D方式のA/D変換器21は、オフセットと変換ゲインを変更可能に構成されており、上述した第1のA/D変換器7に替えて用いることができる。第1のA/D変換器21は、物理量センサ2のセンサ信号であるアナログ入力電圧Vinを、基準電圧xref(=Vcc/2)との差分に応じたデジタル値に変換し、それをA/D変換データDTとして出力する。
A/D変換器21は、第1パルス周回回路22、第2パルス周回回路23、第3パルス周回回路24および第4パルス周回回路25を備えている。これらのパルス周回回路22〜25は、入力信号を電源電圧に応じて定まる遅延時間だけ遅延させて出力する複数且つ同数の反転回路Na、Nb、…、Nx(遅延ユニット)がリング状に接続されて構成されている。パルス周回回路22〜25の反転回路Na〜Nxは、互いに熱的に結合した状態とされている。
第1パルス周回回路22と第2パルス周回回路23が対になって動作し、第3パルス周回回路24と第4パルス周回回路25が対になって動作する。第1パルス周回回路22の反転回路Na〜Nxは、規定電圧Vcc(例えば5V)を持つ規定電圧線26とアナログ入力電圧Vinが入力される信号入力線27とから電源電圧(Vcc−Vin)の供給を受ける。この電源電圧は、アナログ入力電圧Vinから基準電圧xrefを減じた差分電圧の正負反転電圧を基準電圧xrefに加えた電圧(2・xref−Vin)に等しい。第2パルス周回回路23の反転回路Na〜Nxは、信号入力線27とグランド線28とからアナログ入力電圧Vinの供給を受ける。
第3パルス周回回路24の反転回路Na〜Nxは、規定電圧線26と設定電圧Vsetが入力される設定電圧線29とから電源電圧(Vcc−Vset)の供給を受ける。この電源電圧は、設定電圧Vsetから基準電圧xrefを減じた差分電圧の正負反転電圧を基準電圧xrefに加えた電圧(2・xref−Vset)に等しい。第4パルス周回回路25の反転回路Na〜Nxは、設定電圧線29とグランド線28とから設定電圧Vsetの供給を受ける。
A/D変換器21のうちパルス周回回路22〜25を除く回路部分は、規定電圧線26とグランド線28とから規定電圧Vccの供給を受けて動作する。パルス周回回路22、24の前には入力レベルシフト回路30が設けられ、パルス周回回路23、25の前には入力レベルシフト回路31が設けられている。パルス周回回路22、24の後には出力レベルシフト回路32が設けられ、パルス周回回路23、25の後には出力レベルシフト回路33が設けられている。
第1パルス周回回路22および第2パルス周回回路23には、それぞれ処理信号Saの出力時におけるパルス周回回路内でのパルス位置を検出するため、第1および第2周回位置検出回路としてラッチ&エンコーダ34および35が設けられている。第1パルス周回回路22とラッチ&エンコーダ34との間および第2パルス周回回路23とラッチ&エンコーダ35との間にも、それぞれ出力レベルシフト回路36、37が設けられている。
ラッチ&エンコーダ34は、Hレベルの処理信号Saが入力されると、第1パルス周回回路22の反転回路Na〜Nxの出力信号を並列に入力する。ラッチ&エンコーダ34は、これらの出力信号に基づいて第1パルス周回回路22内でのパルス信号の周回位置を検出(エンコード)し、所定のビット幅(例えば4ビット)で出力する。ラッチ&エンコーダ35も同様に構成されている。減算器38は、ラッチ&エンコーダ35が出力する位置データからラッチ&エンコーダ34が出力する位置データを減算し、処理信号Saが入力された時の減算値を例えばA/D変換データDTの下位4ビットとする。
なお、第1パルス周回回路22、ラッチ&エンコーダ34およびレベルシフト回路30、32、36からなる回路を「系統A」と称し、第2パルス周回回路23、ラッチ&エンコーダ35およびレベルシフト回路31、33、37からなる回路を「系統B」と称し、第3パルス周回回路24およびレベルシフト回路30、32からなる回路を「系統C」と称し、第4パルス周回回路25およびレベルシフト回路31、33からなる回路を「系統D」と称する場合がある。
第1カウンタ39は、第1パルス周回回路22におけるパルス信号の周回数と第2パルス周回回路23におけるパルス信号の周回数をカウントしその差分値(例えば14ビット)を出力するアップダウンカウンタである。カウントアップ入力端子には、第2パルス周回回路23の出力信号が入力され、カウントダウン入力端子には、第1パルス周回回路22の出力信号が入力される。
プリセット端子とストップ解除端子には特性更新指令が入力され、ストップ端子には処理信号Saが入力される。第1カウンタ39のプリセット値には、A/D変換器21のオフセットに相当する値が与えられる。処理信号Saが入力された時の第1カウンタ39の出力値を、例えばA/D変換データの上位14ビットとする。
第2カウンタ40は、第3パルス周回回路24におけるパルス信号の周回数と第4パルス周回回路25におけるパルス信号の周回数をカウントしその差分値(例えば14ビット)を出力するアップダウンカウンタである。カウントアップ入力端子には、第4パルス周回回路25の出力信号が入力され、カウントダウン入力端子には、第3パルス周回回路24の出力信号が入力される。
プリセット端子とストップ解除端子には特性更新指令が入力され、ストップ端子には処理信号Saが入力される。プリセット端子に特性更新指令が与えられると、プリセットデータとしてA/D変換器21の変換ゲインに相当する値(規定値Y)がセットされる。
第2カウンタ40の後段には、第2カウンタ40の出力値の全ビットが0になったことを判定するコンパレータ41が設けられている。コンパレータ41が、第2カウンタ40の出力値が確定した後に比較できるように、第2カウンタ40は、カウント値が確定すると、コンパレータ41に対しHレベルの確定完了信号を出力する。第2カウンタ40は、コンパレータ41からHレベルの比較完了信号が入力されると、確定完了信号をLレベルに戻す。
コンパレータ41から全ビット0を示すHレベルの比較結果信号が出力されると、RSフリップフロップ42はセットされ、そのQ出力からHレベルの処理信号Saが出力される。処理信号Saは、インバータ43からなる遅延要素を介して変換終了信号となる。RSフリップフロップ42のQ/出力は、ANDゲート44に入力されている。
変換開始指令は、ANDゲート44を介してレベルシフト回路30、31に与えられる。変換が終了した時点でRSフリップフロップ42のQ/出力がLレベルになり、ANDゲート44の出力もLレベルになるため、パルス信号の周回が停止する。A/D変換を開始するには、特性更新指令を一時的にHレベルにした後、変換開始指令をLレベルからHレベルにすればよい。なお、減算器38、コンパレータ41、RSフリップフロップ42およびANDゲート44は、変換制御回路45を構成する。
図1に示した制御回路15が、A/D変換器21に特性更新指令を与えると、第1カウンタにオフセット相当値がプリセットされ、第2カウンタ40に規定値Yがプリセットされる。規定値Yは、後述するように変換ゲインを定める値である。設定電圧Vsetが電圧Vcc/2よりも高い場合には、第2カウンタ40のカウント値が増加するので、第2カウンタ40には規定値Yの2の補数がプリセットされる。設定電圧Vsetが電圧Vcc/2よりも低い場合には、第2カウンタ40のカウント値が減少するので、第2カウンタ40には規定値Yがプリセットされる。
制御回路15がA/D変換器21に変換開始指令を与えると、第1から第4パルス周回回路22〜25は、同時にパルス周回動作を開始する。第2カウンタ40が規定値Yをカウントしてカウント値が全ビット0になると、RSフリップフロップ42がセットされ、処理信号SaがHレベルになる。A/D変換器21は、その時の第1カウンタ39の出力値(上位14ビット)およびラッチ&エンコーダ34、35が出力する差分値(下位4ビット)を、アナログ入力電圧Vin(センサ信号)に対するA/D変換データDTとして出力する。A/D変換器21は、制御回路15に変換終了信号を出力する。この信号変換処理の過程で、物理量センサ2の温度特性が打ち消される。
次に、A/D変換器21の変換特性について説明する。系統Dのパルス周回回路25には電源電圧x(=設定電圧Vset)が印加され、系統Cのパルス周回回路24には電源電圧x′(=Vcc−Vset)が印加されている。その結果、基準電圧xrefに対し常に(21)式と(22)式が成り立つ。Δxは、系統C、Dにおける設定電圧Vsetと基準電圧xrefとの差分電圧である。基準電圧xrefは規定電圧Vccの1/2倍の電圧値を持ち、電源電圧x(=設定電圧Vset)は基準電圧xrefと異なるように設定されている。
x =xref+Δx …(21)
x′=xref−Δx …(22)
系統AからDのパルス周回回路の特性は2次関数で近似でき、基準電圧xrefを中心にして(23)式、(24)式で示すことができるように設定する。y、y′は、それぞれ系統D、Cのパルス周回回路25、24に電源電圧x、x′を印加したときの単位時間当たりの周回数である。yrefは、A/D変換器21が基準温度(例えば25℃)にあるときに基準電圧xrefを印加したときの単位時間当たりの周回数である。
y =A・(Δx)+B・(Δx)+yref …(23)
y′=A・(−Δx)+B・(−Δx)+yref …(24)
係数AはΔxに対する2次係数、係数BはΔxに対する1次係数であり、温度特性を有している。
(23)式、(24)式より次の(25)式が成り立つ。
y−y′=2・B・Δx …(25)
系統Dと系統Cの単位時間当たりの周回数差y−y′には、電圧変化Δxに対する非直線性成分である2次係数Aの項がなくなっており、良好な直線性が確保されていることが分かる。系統Aのパルス周回回路22および系統Bのパルス周回回路23も系統Cおよび系統Dと同様な構成を備えているので、A/D変換データの直線性は同様に良好となる。
系統C、Dの2系統のパルス周回回路24、25の周回数差がYとなる時間TAD(A/D変換時間)は(26)式で表せる。
TAD=Y/(y−y′)=Y/(2・B・Δx) …(26)
系統A、Bについても、系統Bのパルス周回回路23の電源電圧がΔxABだけ増加したとき、系統Aのパルス周回回路22の電源電圧がΔxABだけ減少し、系統Aと系統Bのパルス周回回路への電源電圧が等しくなったときの電圧がxrefとなる。従って、設定電圧Vsetに替えてアナログ入力電圧Vinを用いる点を除き、系統C、Dと同様に(25)式が成立する。なお、パルス周回回路22〜25の特性が2次関数で近似できる電圧範囲で、設定電圧Vsetおよびアナログ入力電圧Vinを設定することを前提としている。
系統AからDのパルス周回回路22〜25に同時にパルス周回動作を開始させたとき、時間TADの経過時における系統A、Bの2系統のパルス周回回路22、23の周回数差YABは(27)式で表せる。ΔxABは、系統A、Bにおけるアナログ入力電圧Vinと基準電圧xrefとの差分電圧Vin−xrefである。
YAB=2・B・ΔxAB・TAD=(ΔxAB/Δx)×Y …(27)
この周回数差YAB自体が、基準電圧xref(=Vcc/2)から見たアナログ入力電圧VinのA/D変換データとなる。(27)式から明らかなように、Δxを0(x=xref)にすることはできない。(27)式は、温度特性を有している係数A、Bがなくなった数式となっており、得られたA/D変換データYABにA/D変換器21自体の温度特性がないことを示している。
ΔxABはアナログ入力電圧Vinに応じて正負ともに取り得る。アナログ入力電圧Vinが基準電圧xrefに等しいときは、ΔxAB=0なのでA/D変換データYAB=0となる。アナログ入力電圧Vinが設定電圧Vsetに等しいときは、ΔxAB=ΔxなのでA/D変換データYAB=Yとなり、アナログ入力電圧Vinが−Vsetに等しいときは、ΔxAB=−ΔxなのでA/D変換データYAB=−Yとなる。このように電圧Δx(=Vset−xref)が規定値Yに変換されるので、規定値Yは、入力幅Δxに対するフルスケールコード、すなわち変換ゲインを定めている。
以上説明したA/D変換器21は、少なくとも基準電圧xref±Δx(xref=Vcc/2、Δx=Vset−xref)におけるパルス周回回路22〜25の特性が2次関数で近似できる電圧範囲内において、非常に良好な直線性を持ち、広範な温度変化にかかわらず良好な直線性を維持して高い変換精度を持つ。従って、第1のA/D変換器7に替えて用いることにより、より高精度のセンサ装置を構成できる。なお、ラッチ&エンコーダ34、35は、必要に応じて設ければよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について図10および図11を参照しながら説明する。図10に示すセンサ装置51は、物理量センサおよび温度センサが一体に形成されたセンサ52と、第1の実施形態で説明したセンサ信号処理装置4を備えている。圧力を検出するセンサ52は、図11に示すように、半導体基板に形成された4つの半導体拡散抵抗(センス抵抗である歪ゲージ抵抗Ra〜Rd)からなるブリッジ回路53と温度検出抵抗54を備えている。
ブリッジ回路53は、一対の駆動端子53a、53bと一対の信号出力端子53c、53dを有している。温度検出抵抗54は、歪ゲージ抵抗Ra〜Rdとは異なる種類の抵抗で形成されているので、ブリッジ回路53とは異なる温度係数を有し、温度信号を生成することができる。ブリッジ回路53と温度検出抵抗54は、電源線間に直列に接続されてハーフブリッジを構成する。センサ52を用いることにより、物理量センサとは別に温度センサを設ける必要がなくなる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形、拡張を行うことができる。
上述した各実施形態は、圧力の他に電流、磁気、光などの物理量を検出する物理量センサに対しても同様に適用できる。
物理量センサがシャント抵抗方式による電流センサの場合、センサ素子として抵抗単体を用いるため、複数のセンサ素子の組み合わせに起因するオフセットは発生しない。しかし、シャント抵抗の温度特性により、感度の温度特性を有する。
物理量センサが、4つのGMR素子(Giant Magneto Resistive effect)を用いたホイートストンブリッジからなる電流センサの場合、各素子の抵抗や配線との接続抵抗がばらつくためオフセットが発生する。これらの抵抗は温度特性を有するため、オフセットも温度特性を有する。さらに感度も温度特性を有する。
物理量センサがホール素子方式の磁気センサである場合、磁気センサの内部には等価的にホイートストンブリッジが構成されており、オフセットが発生する。このオフセットは温度特性を有する。ホール電圧も温度特性を有するため、感度も温度特性を有する。
物理量センサがフォトダイオード方式の光センサである場合、キャパシタとオペアンプとからなる積分回路がフォトダイオードに流れる電流を積分する。このため、オペアンプのオフセットが光センサのオフセットとして現れる。
第1のA/D変換器は、入力信号に対するオフセットと変換ゲインを変更可能であれば、第1の実施形態のような逐次比較型、第2の実施形態のような時間A/D方式に限られない。また、第2のA/D変換器の形式は問わない。
温度センサ3は物理量センサ2と近接して配置され、熱的に結合されていることが望ましい。しかし、両センサが離れていても、両センサの温度に相関関係があれば温度特性を打ち消すことができる。
上述した実施形態では、説明の簡略化のため、A/D変換器7および増幅回路5の温度特性が十分に小さいとした。しかし、A/D変換器7および増幅回路5の少なくとも一方が無視できない温度特性を有しており、A/D変換器7の温度および増幅回路5の温度と物理量センサ2の温度とが相関関係を有する場合、物理量センサ2の温度特性とA/D変換器7の温度特性および増幅回路5の温度特性とを併せて打ち消すことができる。この場合には、物理量センサ2のオフセットとA/D変換器7のオフセットおよび増幅回路5のオフセットとを加えた値を、(12)式に示すオフセットhとすればよい。また、物理量センサ2の感度とA/D変換器7の変換ゲインおよび増幅回路5のゲインとをすべて掛け合わせた値を、(13)式に示す感度sとすればよい。
上述した実施形態では、信号変換処理、温度測定処理および演算処理をすべて並行して実行した。しかし、信号変換処理は、温度測定処理と演算処理の少なくとも何れか一方と並行して実行すればよい。この場合でも、センサ信号のサンプル&ホールドから温度特性が打ち消されたA/D変換データDTを出力するまでの時間が短縮される。
図面中、1、51はセンサ装置、2は物理量センサ、3は温度センサ、4はセンサ信号処理装置、7、21は第1のA/D変換器、8は第2のA/D変換器、9は制御部、11、12は第1、第2のD/A変換器、13は逐次比較型A/D変換器、22〜25は第1〜第4パルス周回回路、39、40は第1、第2カウンタ、45は変換制御回路、52はセンサ(物理量センサ、温度センサ)、53はブリッジ回路、53a、53bは駆動端子、53c、53dは信号出力端子、54は温度検出抵抗、Na、Nb、…、Nxは反転回路(遅延ユニット)、Ra〜Rdは歪ゲージ抵抗(センス抵抗)である。

Claims (5)

  1. 物理量センサ(2,52)から出力されるセンサ信号をA/D変換して出力するセンサ信号処理装置(4)において、
    入力信号に対するオフセットと変換ゲインを変更可能に構成され、前記センサ信号を入力信号としてA/D変換する第1のA/D変換器(7,21)と、
    前記物理量センサの温度を知るための温度センサ(3,52)から出力される温度信号をA/D変換する第2のA/D変換器(8)と、
    前記第2のA/D変換器に前記温度信号のA/D変換を実行させる温度測定処理、前記第2のA/D変換器から出力されたA/D変換値と予め準備された前記物理量センサの温度特性データとに基づいて、前記第1のA/D変換器が前記センサ信号をA/D変換する過程で前記物理量センサの温度特性が打ち消されるように前記第1のA/D変換器のオフセットと変換ゲインを演算する演算処理、および前記演算処理で演算したオフセットと変換ゲインを前記第1のA/D変換器に設定して前記センサ信号のA/D変換を実行させる信号変換処理を実行するもので、前記温度測定処理と前記演算処理の少なくとも何れか一方と前記信号変換処理とを並行して実行する制御部(9)とを備えていることを特徴とするセンサ信号処理装置。
  2. 前記第1のA/D変換器(7)は、
    互いに同一の変換特性を有し、それぞれデジタル値X1、X2を入力してアナログ電圧VREF1、VREF2を出力する第1、第2のD/A変換器(11,12)と、
    前記アナログ電圧VREF1からVREF2までの電圧範囲を所定のビット数でコード化する逐次比較型A/D変換器(13)とから構成され、
    前記制御部は、(X1+X2)/(X1−X2)が前記演算したオフセットに応じた値となり、1/(X1−X2)が前記演算した変換ゲインに応じた値となるようにデジタル値X1、X2を決定して前記第1、第2のD/A変換器に出力することを特徴とする請求項1記載のセンサ信号処理装置。
  3. 前記第1のA/D変換器(21)は、前記センサ信号であるアナログ入力電圧と所定の基準電圧との差分に応じたA/D変換データを出力するものであって、
    前記アナログ入力電圧から前記基準電圧を減じた差分電圧の正負反転電圧を前記基準電圧に加えた電圧を電源電圧とし、入力信号を当該電源電圧に応じて定まる遅延時間だけ遅延させて出力する複数の遅延ユニット(Na,…,Nx)がリング状に接続されて構成され、これら遅延ユニットにパルス信号を周回させる第1パルス周回回路(22)と、
    前記アナログ入力電圧を電源電圧とし、入力信号を当該電源電圧に応じて定まる遅延時間だけ遅延させて出力する複数の遅延ユニット(Na,…,Nx)がリング状に接続されて構成され、これら遅延ユニットにパルス信号を周回させる第2パルス周回回路(23)と、
    カウント値のプリセットが可能であり、前記第1パルス周回回路におけるパルス信号の周回数と前記第2パルス周回回路におけるパルス信号の周回数をカウントしその差分値を出力する第1カウンタ(39)と、
    前記基準電圧とは異なる設定電圧が与えられ、前記設定電圧から前記基準電圧を減じた差分電圧の正負反転電圧を前記基準電圧に加えた電圧を電源電圧とし、入力信号を当該電源電圧に応じて定まる遅延時間だけ遅延させて出力する複数の遅延ユニット(Na,…,Nx)がリング状に接続されて構成され、これら遅延ユニットにパルス信号を周回させる第3パルス周回回路(24)と、
    前記設定電圧を電源電圧として動作し、入力信号を当該電源電圧に応じて定まる遅延時間だけ遅延させて出力する複数の遅延ユニット(Na,…,Nx)がリング状に接続されて構成され、これら遅延ユニットにパルス信号を周回させる第4パルス周回回路(25)と、
    前記第3パルス周回回路におけるパルス信号の周回数と前記第4パルス周回回路におけるパルス信号の周回数をカウントしその差分値を出力する第2カウンタ(40)と、
    前記第1カウンタに前記オフセットに相当する値をプリセットした後、前記第1から第4パルス周回回路に対し同時にパルス信号の周回動作を開始させ、前記第2カウンタが出力する差分値が前記変換ゲインを決定する規定値に達すると処理信号を出力し、その時の前記第1カウンタが出力する差分値を前記アナログ入力電圧に対するA/D変換データとして出力する変換制御回路(45)とを備え、
    前記第1から第4パルス周回回路が有する遅延ユニットは、同数で且つ互いに熱的に結合した状態に形成されていることを特徴とする請求項1記載のセンサ信号処理装置。
  4. 物理量センサ(2,52)と、前記物理量センサの温度を知るための温度センサ(3,52)と、請求項1から3の何れか一項に記載のセンサ信号処理装置(4)とを備えていることを特徴とするセンサ装置。
  5. 前記物理量センサ(52)および前記温度センサ(52)は、
    センス抵抗(Ra〜Rd)がブリッジ接続されて一対の駆動端子(53a,53b)と一対の信号出力端子(53c,53d)が形成されたブリッジ回路(53)と、
    前記センス抵抗とは異なる温度係数を有し、前記駆動端子を介して前記ブリッジ回路と接続された温度検出抵抗(54)とから構成され、
    一対の電源線間に前記ブリッジ回路と前記温度検出抵抗が直列に接続されていることを特徴とする請求項4記載のセンサ装置。
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