JP5766656B2 - 化粧料の充填方法及びそれに用いる充填型 - Google Patents

化粧料の充填方法及びそれに用いる充填型 Download PDF

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Description

本発明は、化粧料の充填方法及び充填型に関するものである。
従来、化粧皿内に複数色の化粧料を充填する多色化粧料の充填方法が知られている。
例えば、特許文献1のように、あらかじめ、異色の固形化粧料を複数個作製し、それらを一つずつ化粧皿内にセットする方法が開示されている。これは、落雁方式と呼ばれる技術で、まず、容器や型内にスラリー状化粧料を充填し、溶剤を発散させることで異色の固形化粧料を複数個作製する。次に、作製した固形化粧料を化粧皿内に組み合わせてセットし、最後にプレスを行うものである。
また、特許文献2のように、複数色の化粧料を互いに区分するための薄肉の仕切り板を用いた方法が開示されている。これは、仕切り方式と呼ばれる技術で、まず、容器内を薄肉の仕切り板で仕切ることにより形成したそれぞれの空間に、それぞれ異色の化粧料を充填する。次に、この薄肉の仕切り板を上方に除去し、最後にプレスを行うものである。
さらに、特許文献3のように、色毎に押型片を取り出し、化粧皿の上から粉末化粧料を充填した後、プレスする方法が開示されている。この技術は、まず、あらかじめ化粧皿内に挿入された複数個の押型片のうち、一つの押型片を取り出すことによって形成された充填空間内に粉末化粧料を充填する。次に、一度、取り出した押型片を再び化粧皿内に戻して予備プレスを行う。その後、同様に他の押型片を取り出すことによって形成される充填空間内に、異なる色の粉末化粧料を充填し、その押型片で予備プレスを行う。最後に成形押型を用いて本プレスを行うものである。
また、特許文献4のように、区分室形成器枠を有する基体を用いて充填する方法も開示されている。この技術は、まず、区分室形成器枠を有する基体を化粧皿内に挿入し、化粧皿開口部を対向閉止することで形成された区分室内にスラリー状化粧料を充填する。次に化粧皿内から区分室形成器枠を有する基体を取り出し、基体から区分室形成器枠を取り外した後、区分室形成器枠を有しない基体を再び、化粧皿内に挿入し、化粧皿開口部を対向閉止することで残余空域部に異なる色のスラリー状化粧料を充填し、最後にプレスを行うものである。
特公平6−104612 特開2005−143606 特開昭61−001610 特許2961378
しかしながら、特許文献1においては、固形化粧料を化粧皿内に一つずつセットしなければならないため、製造工程が複雑で、作業性が低く、複雑なデザインや鋭利なエッジを有するデザインの実現が難しいという問題点があった。
また、特許文献2においては、薄肉の仕切り板を除去する際、化粧料の色境界が乱れ、鮮明かつ美しく仕上げることが困難である上に、その後のプレスによって目減りも生じていた。さらに、薄肉の仕切り板は、ワイヤーカット加工で作製しているため、鋭いエッジを有する仕切り板を作製しようとしても、R=0.2程度のワイヤーの径が現れてしまい、実現が困難であった。また、強度が弱く、繰り返しの使用や化粧料の充填条件により、薄肉の仕切り板に磨耗や湾曲が生じてしまい、化粧料のデザインに歪みが生じていた。それに加え、薄肉の仕切り板を容器内の所望の位置に確実に固定することが難しく、たとえば、容器の中央部に一部の化粧料が浮き島状に表出するデザインを有する化粧料を充填固化することは、極めて面倒であった。そこで、上記問題点を解決するために、特許文献3や特許文献4のような方法が提案されている。
しかし、特許文献3においては、色毎に押型片を出し入れする必要があるため、充填工程が複雑で、作業性が低下するという問題点があった。さらに、粉末化粧料の充填過程において、粉末化粧料が飛散するため、化粧料の色境界を鮮明かつ美しく仕上げることが困難であった。特許文献4においては、区分室形成器枠を化粧皿内の所望の位置に確実に固定するという点は改善されたものの、特許文献2と同様、区分室形成器枠が薄肉に形成されているため、鋭いエッジを実現することが困難である点や、磨耗や湾曲によって、化粧料のデザインに歪みが生じてしまう点などの問題点は解決されていない。さらに、色毎に区分室形成器枠の取り外しが必要となるため、充填工程が複雑で、作業性が低下するという問題点もあった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、薄肉の仕切り板を用いることなく、多色化粧料の色境界を鮮明に仕上げ、鋭利なエッジを有するデザインや複雑なデザインの化粧料を簡便な手法で作製する充填方法及び充填型を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、化粧料の充填方法において、底面または側壁に充填孔を有する化粧皿と、前記化粧皿に設けられた充填孔に対応する位置に孔が形成された化粧皿収容部を有する下金型と、前記下金型の上方に対向して配され、化粧皿内を仕切る仕切り部が突設された仕切り型と、この仕切り部とは逆対向の位置に前記仕切り部よりも短い寸法で設けられ化粧皿の上開口部を塞ぐ閉塞部と前記仕切り部と対応する位置に開口部とを備えた閉塞型とからなる上金型とを準備し、前記閉塞型は、前記仕切り型の仕切り部が前記閉塞型の開口部に挿入された状態で組み付けられ、前記仕切り型の上下動に連動し、上下動可能となっており、前記下金型の化粧皿収容部に化粧皿をセットした後、前記仕切り部を化粧皿内に挿入し、化粧皿内を非充填部と充填部とに区分するとともに、充填部の化粧皿上開口部を閉塞部により塞いで第一閉塞充填空間とし、この第一閉塞充填空間内に、前記化粧皿の底面または側壁に形成された充填孔より化粧料を充填した後、前記上金型を上方向に移動させることにより、前記仕切り部による化粧皿内の区分を解除するとともに、非充填部の化粧皿上開口部を仕切り部により塞いで第二閉塞充填空間とし、この第二閉塞充填空間内に、前記化粧皿の底面または側壁に形成された充填孔より化粧料を充填することを特徴とする化粧料の充填方法を第1の要旨とする。
本発明は、そのなかでも特に、仕切り部及び閉塞部が複数の吸引孔を備え、前記吸引孔より化粧料中の揮発性溶剤を吸引する工程を備えることを特徴とする化粧料の充填方法を第2の要旨とする。また、化粧皿内に充填された化粧料を冷却する工程を備えることを特徴とする化粧料の充填方法を第3の要旨とする。
そして、本発明は、上記第1の要旨である化粧料の充填方法に用いる充填型において、化粧料の充填型において、化粧皿収容部を有する下金型と、前記下金型の上方に対向して配される上金型とからなり、下金型は、化粧皿収容部にセットされる化粧皿底面または側壁に設けられた充填孔に対応する位置に孔が形成されており、前記上金型は、前記下金型の化粧皿収容部にセットされた化粧皿底面または側壁に充填孔を有する化粧皿内に挿入され、化粧皿内を非充填部と充填部とに区分するよう突設された仕切り部を有する仕切り型前記仕切り型の仕切り部が化粧皿内を区分した状態で、化粧皿の充填部上開口部を塞ぐ突出寸法が前記仕切り部より短い閉塞部と前記仕切り部と対応する位置に設けられた開口部とを有する閉塞型が前記仕切り型の仕切り部が前記閉塞型の開口部に挿入された状態で組み付けられてなり、前記上金型と前記下金型とが相対的に上下動可能であり、かつ上金型を構成する閉塞型は仕切り型の上下動に連動可能であることを特徴とする充填型を第4の要旨とする。
そのなかでも特に、前記仕切り型の仕切り部が、前記化粧皿内に挿入された状態で化粧皿に接しないことを特徴とする充填型を第の要旨とし、また、前記仕切り型の仕切り部と前記閉塞型の閉塞部が、化粧料に含まれる揮発性溶剤を吸引する複数の吸引孔を備えることを特徴とする充填型を第の要旨とする。
本発明によれば、上金型の仕切り部を化粧皿内に挿入し、化粧皿内を非充填部と充填部とに区分するとともに、充填部の化粧皿上開口部を上金型の閉塞部により塞いで第一閉塞充填空間とし、この第一閉塞充填空間内に化粧料の充填が行われる。その後、仕切り部による化粧皿内の区分を解除するとともに、非充填部の化粧皿上開口部を仕切り部により塞いで第二閉塞充填空間とし、この第二閉塞充填空間内に化粧料の充填が行われる。すなわち、第一閉塞充填空間内に充填する化粧料と、第二閉塞充填空間内に充填する化粧料とを異色のものとすることにより、化粧皿内に異なる色の化粧料が充填された多色化粧料を得ることができる。
そして、この充填方法により、従来使用していた薄肉の仕切り板が不要となるため、薄肉の仕切り板の除去によって化粧料の色境界が乱れたり、最終プレスにおいて化粧料が目減りしたりすることがなく、見た目に美しく仕上げることができる。
また、上金型の仕切り部が、薄肉の仕切り板よりも肉厚で強度があるため、繰り返しの使用による磨耗や湾曲の問題が軽減され、化粧料の充填条件の設定が容易となる。さらに、上金型の仕切り部を化粧皿内の所望の位置に確実に固定することができ、化粧料の充填圧によって仕切り部が押し動かされる心配がないため、一部の化粧料が浮き島状に表出するデザインを容易に実現することができる。
また、上金型の仕切り部の形状を化粧料のデザインそのものの形状に加工することができるため、ワイヤーカット加工によって作製した薄肉の仕切り板のように、ワイヤーの径が現れてしまうことがなく、鋭利なエッジを有する化粧料のデザインを実現することが可能となる。
また、仕切り型と閉塞型とからなる上金型を規則的に上方向へ移動させることにより、化粧皿内に順次閉塞された充填空間が形成され、形成された閉塞充填空間内に化粧料を充填することから、色毎の複数の押型片の準備が不要で、押型片を化粧皿内に出し入れする必要がないため、充填工程がスムーズである。
本発明の化粧料の充填方法の第一実施形態に用いる充填型の外観斜視図である。 上記充填型における上金型の分解斜視図である。 第一実施形態に係る充填方法の説明図である。 本発明の化粧料の充填方法に用いる充填型の第二実施形態を示す外観斜視図である。 上記充填型における上金型の分解斜視図である。 第二実施形態に係る充填方法の説明図である。 本発明の化粧料の充填方法の第一実施形態により得られる化粧料の一例を上から見た図である。 本発明の化粧料の充填方法の第二実施形態により得られる化粧料の一例を上から見た図である。 本発明の化粧料の充填方法の他の実施形態により得られる化粧料の一例を上から見た図である。 本発明の化粧料の充填方法の他の実施形態により得られる化粧料の一例を上から見た図である。 本発明の化粧料の充填方法の他の実施形態に用いる充填型における下金型の断面図である。
図1は、本発明の化粧料の充填方法の第一実施形態に用いる充填型10の外観斜視図である。この図において、11は上金型、301は下金型で、上金型11は、下金型301と対向して配されている。上金型11は、仕切り型101と閉塞型201とから構成されている。仕切り型101は、昇降機構(図示せず)により上下動可能となっており、閉塞型201は、仕切り型101の上下動に連動可能に組み付けられている。
下金型301は、略中央に化粧皿を隙間なく収容すべく、化粧皿の外径と略一致する内径を有する化粧皿収容部302を有している。化粧皿収容部302の底面には、化粧皿収容部302にセットされる化粧皿の底面に設けられた充填孔に対応する位置に4個の孔303が形成されている。また、化粧皿収容部302の上面から外方へ延設した平坦部304が設けられ、さらにこの平坦部304から段差を設けて、外方へ延設した上金型保持部305が設けられている。
図2は、上記充填型10の上金型11の分解斜視図である。この図において、101は仕切り型、201は閉塞型である。仕切り型101は、矩形プレート状の仕切りプレート106と、この仕切りプレート106の対角線状に対向して突設された2つの角柱状の仕切り部102とを備えており、仕切り部102の下面が仕切り面102aとなっている。前記仕切り部102の突出寸法は、仕切り型101が最も下方向に移動した状態で、仕切り部102が前述した下金型301の化粧皿収容部302(図1参照)にセットされる化粧皿の底面に当接する長さに形成されている。仕切りプレート106における仕切り部102の周囲は、仕切り型101が最も下方向に移動した状態で後述する閉塞型201と当接する仕切り型側フランジ部105となっている。この仕切り型側フランジ部105には、4個の仕切り型側取付孔104が形成されおり、ラッチロックやネジを用いて後述する閉塞型201と組み付けられるようになっている。
閉塞型201は、矩形プレート状の閉塞プレート206と、この閉塞プレート206の対角線状に対向して突設された2つの角柱状の閉塞部202とを備えており、閉塞部202の下面が閉塞面202aとなっている。図2に示すように前記閉塞部202は、前記仕切り型101の仕切り部102と逆対向の位置に設けられており、その突出寸法は、前記仕切り部102より短く、前記閉塞型201が最も下方向に移動した状態で、前述した下金型301の化粧皿収容部302(図1参照)にセットされる化粧皿の上開口部を塞ぐ長さに形成されている。また、閉塞部202の逆対向の位置、すなわち、仕切り型101の仕切り部102に対応する位置に、前記仕切り部102の仕切り面102aと同じ形状の2つの開口部203が設けられている。また、閉塞プレート206における閉塞部202と開口部203の周囲は、前述した下金型301の上金型保持部305(図1参照)に当接し、保持される閉塞型側フランジ部205となっている。さらに、この閉塞型側フランジ部205には、前記仕切り型101に組み付けられるための4個の閉塞型側取付孔204が、仕切り型側取付孔104と対応する位置に形成されている。
前記閉塞型201は、前記仕切り型101の仕切り部102が、閉塞型201の開口部203に挿入された状態で組み付けられ(図1参照)、前記仕切り型101の上下動に連動し、上下動可能となっている。また、仕切り部102の仕切り面102aと閉塞部202の閉塞面202aとをあわせた面形状は、下金型301に形成された化粧皿収容部302にセットされる化粧皿の底面形状と同一形状である。
つぎに、図3を参照しながら、上記充填型10を用いた化粧料の充填方法について説明する。
図3(a)〜(d)は、上に充填型10の作動状態を示し、下にその作動により化粧料が充填される化粧皿20を示している。図3(a)に示すように、下金型301の化粧皿収容部302に化粧皿20をセットし、その上方に対向して配される上金型11を準備する。
化粧皿20には充填孔20A、20Bが穿設されており、化粧皿収容部302には、この充填孔20A、20Bに対応する位置に孔303が設けられている。そして、図3(b)に示すように、上金型11を最も下方向へ移動させ、上金型11の仕切り型側フランジ部105を閉塞型側フランジ部205へ、閉塞型側フランジ部205を下金型301の上金型保持部305へ当接保持させることによって、仕切り型101の仕切り部102が化粧皿20内へ挿入される。すると、仕切り部102が化粧皿20内を非充填部と充填部とに区分するとともに、閉塞型201の閉塞部202が充填部の化粧皿上開口部を塞ぐことになる。こうして、化粧皿底面20aと、化粧皿側壁20bと、仕切り部側面102bと、閉塞面202aとによって囲まれた第一閉塞充填空間Aが形成される。そして、この第一閉塞充填空間A内に、前記下金型301の化粧皿収容部302の孔303を介して充填孔20Aより化粧料aが充填されることにより、図3(c)の状態になる。
つぎに、図3(c)に示すように、仕切り型101を上方向へ移動させ、化粧皿20内の区分を解除するとともに、仕切り部102で非充填部の化粧皿上開口部を塞ぐことによって、化粧皿底面20aと、化粧皿側壁20bと、仕切り面102aと、すでに充填されている化粧料aの側面a´とによって囲まれた第二閉塞充填空間Bが形成される。この第二閉塞充填空間B内に、前記下金型301の化粧皿収容部302の孔303を介して充填孔20Bより上記化粧料aとは異なる色の化粧料bが充填されることにより、図3(d)の状態になる。
つぎに、図3(d)に示すように、上金型11を上方向へ移動させることにより、化粧料の充填が完了する。そして、化粧料の表面をプレスすることで、図7に示すような多色化粧料を得ることができる。
このように、第一実施形態によれば、上金型11と下金型301とからなる充填型10を用いて異なる二色の化粧料からなる多色化粧料を効率的に、かつ見た目に美しく仕上げることができる。
つぎに、本発明の化粧料の充填方法に用いる充填型の第二実施形態について説明する。第二実施形態の充填型10´は、図4に示すように仕切り型101の仕切り部102´と、閉塞型201の閉塞部202´の形状が第一実施形態の充填型と異なっており、他の構成は同様であるため、同符号を用いて詳しい説明は省略する。
この充填型10´において、下金型301の構成は、第一実施形態と同様であるが、化粧皿収容部302に設けられた孔303´が2個である点で、第一実施形態と異なる。
図5は、上記充填型10´における上金型11の分解斜視図である。図5において、101は仕切り型、201は閉塞型である。仕切り型101は、矩形プレート状の仕切りプレート106と、この仕切りプレート106の中央部に突設された円柱状の仕切り部102´とを備えており、仕切り部102´の下面が仕切り面102a´となっている。
閉塞型201は、矩形プレート状の閉塞プレート206と、この閉塞プレート206の中央部に突設された角柱状の閉塞部202´とを備えており、閉塞部202´の下面が閉塞面202a´となっている。また、閉塞部202´には、仕切り型101の仕切り部102´と対応する位置に前記仕切り部102´の仕切り面102a´と同じ形状の開口部203´を備えている。
前記閉塞型201は、前記仕切り型101の仕切り部102´が閉塞型201の開口部203´に挿入され、前記閉塞型201の閉塞部202´が前記仕切り型101の仕切り部102´を囲むような状態で組み付けられ(図4参照)、前記仕切り型101の上下動に連動し、上下動可能となっている。
つぎに、この充填型10´を用いた化粧料の充填方法について図6に基づき説明する。
図6(a)〜(d)は、上に充填型10´の作動状態を示し、下にその作動により化粧料が充填される化粧皿20を示している。まず、図6(a)に示すように下金型301の化粧皿収容部302に化粧皿20をセットし、その上方に対向して配される上金型11を準備する。そして、図6(b)に示すように、上金型11を最も下方向へ移動することによって、仕切り型101の仕切り部102´が化粧皿中央部に位置し、化粧皿側壁20bに当接しないように化粧皿20内へ挿入される。こうして、化粧皿20内が、中央部の非充填部と化粧皿側壁20bとの間に存在する充填部とに区分されるとともに、閉塞型201の閉塞部202´が充填部の化粧皿上開口部を塞ぐことになる。して、非充填部の周囲に、化粧皿底面20aと、化粧皿側壁20bと、仕切り部側面102b´と、閉塞面202a´とに囲まれた第一閉塞充填空間A´が形成される。そして、この第一閉塞充填空間A´内に、下金型301の化粧皿収容部302の孔303´を介して充填孔20A´より化粧料aが充填されることにより、図6(c)の状態になる。
つぎに、図6(c)に示すように、仕切り型101を上方向へ移動させ、化粧皿20内の区分を解除するとともに、仕切り部102´で非充填部の化粧皿上開口部を塞ぐことによって、すでに充填されている化粧料aの中央に、化粧皿底面20aと、仕切り面102a´と、すでに充填されている化粧料aの側面a´とによって囲まれた円形の第二閉塞充填空間B´が形成される。この第二閉塞充填空間B´内に、下金型301の化粧皿収容部302の孔303´を介して充填孔20B´より充填されることにより、図6(d)の状態になる。つぎに、図6(d)に示すように、上金型11を上方向へ移動させることにより、化粧料の充填が完了する。そして、化粧料の表面をプレスすることで、図8に示すように、化粧皿20の中央に浮き島状に化粧料bが充填された多色化粧料を得ることができる。
このように第二実施形態によれば、仕切り型101の円柱状の仕切り部102´を化粧皿20内の中央に確実に固定することができる。その結果、一部の化粧料が浮き島状に表出するデザインの化粧料を美しく、かつ容易に作製することができる。
なお、第一、第二実施形態において、仕切り型101の仕切り面102a、102a´は、矩形や丸形状に形成されているが、これに限るものではなく、適宜の形状とすることにより、さまざまなデザインの化粧料を作製することができる。たとえば、図9に示すように、異なる色の化粧料a、bを三角形状に組み合わせたデザインや、図10に示すように、化粧皿20の中央部に化粧料bが浮き島状に表出する星形デザインのように、鋭利なエッジを有するデザインの化粧料についても容易に作製することができる。すなわち、使用する上金型11の仕切り部102、102´を、化粧料のデザインそのものの形状に鋭く加工することにより、三角形や星形の角を潰すことなく、美しく、かつ容易に作製することができるのである。
なお、上記実施形態において、下金型301に設けた孔303は、化粧皿20の底面に設けた充填孔20A、20Bに位置決めして、化粧皿収容部302の底面に形成されているが、これに限られるものではない。つまり、化粧皿側壁20bに充填孔を設け、この充填孔に位置決めして、化粧皿収容部302の側壁に孔を設けてもよい。また、図11に示すように、下金型301の化粧皿収容部302の底面に抜穴304を設けるなどして、化粧皿20に設けた充填孔20A、20Bを露出させ、化粧料を化粧皿20内に直接充填するようにしてもよい。
また、本発明における化粧料は、ファンデーション、フェイスパウダー、アイシャドウといった固形化粧料の化粧料基材と、エタノール、水、流動パラフィン、イソパラフィン、イソプロピルアルコール等の揮発性溶剤を混合したものとすることができる。この場合、仕切り部102の仕切り面102a、102a´や閉塞部202の閉塞面202a、202a´に吸引孔を設けるなどして、真空ポンプ等を用い、化粧料中の揮発性溶剤を吸引することで固化させることが好ましい。
さらに、本発明における化粧料としては、口紅、リップグロス等、油性の固形化粧料も用いることができる。この場合、化粧料を固化させるために、上金型11や下金型301に冷却機能を設けることが好ましい。
なお、上述した各実施形態では、第一閉塞充填空間および第二閉塞充填空間に、異なる二色の化粧料を充填する例を挙げたが、それぞれの閉塞充填空間に三色もしくは四色、さらに複数色の化粧料を充填することもできる。
なお、「異なる色」という用語を、両者の違いをユーザーが視覚的に認識できれば足りる程度の意味合いで用いている。したがって、明度、彩度、色相の違いはもとより、同一色であっても、パール等を加えたものと、そうでないものといったように質感が異なるものも、ここでいう「異なる色」の範疇に含まれる。
以上のように、本発明に係る化粧料の充填方法と充填型は、ファンデーション、フェイスパウダー、アイシャドウ、口紅といったさまざまな化粧料の充填方法に広く適用することができる。
10 充填型
11 上金型
20 化粧皿
101 仕切り型
102 仕切り部
201 閉塞型
202 閉塞部
301 下金型
302 化粧皿収容部
A 第一閉塞充填空間
B 第二閉塞充填空間

Claims (6)

  1. 化粧料の充填方法において、底面または側壁に充填孔を有する化粧皿と、前記化粧皿に設けられた充填孔に対応する位置に孔が形成された化粧皿収容部を有する下金型と、前記下金型の上方に対向して配され、化粧皿内を仕切る仕切り部が突設された仕切り型と、この仕切り部とは逆対向の位置に前記仕切り部よりも短い寸法で設けられ化粧皿の上開口部を塞ぐ閉塞部と前記仕切り部と対応する位置に開口部とを備えた閉塞型とからなる上金型とを準備し、前記閉塞型は、前記仕切り型の仕切り部が前記閉塞型の開口部に挿入された状態で組み付けられ、前記仕切り型の上下動に連動し、上下動可能となっており、前記下金型の化粧皿収容部に化粧皿をセットした後、前記仕切り部を化粧皿内に挿入し、化粧皿内を非充填部と充填部とに区分するとともに、充填部の化粧皿上開口部を閉塞部により塞いで第一閉塞充填空間とし、この第一閉塞充填空間内に、前記化粧皿の底面または側壁に形成された充填孔より化粧料を充填した後、前記上金型を上方向に移動させることにより、前記仕切り部による化粧皿内の区分を解除するとともに、非充填部の化粧皿上開口部を仕切り部により塞いで第二閉塞充填空間とし、この第二閉塞充填空間内に、前記化粧皿の底面または側壁に形成された充填孔より化粧料を充填することを特徴とする化粧料の充填方法。
  2. 仕切り部及び閉塞部が複数の吸引孔を備え、前記吸引孔より化粧料中の揮発性溶剤を吸引する工程を備えることを特徴とする請求項1記載の化粧料の充填方法。
  3. 化粧皿内に充填された化粧料を冷却する工程を備えることを特徴とする請求項1記載の化粧料の充填方法。
  4. 化粧料の充填型において、化粧皿収容部を有する下金型と、前記下金型の上方に対向して配される上金型とからなり、下金型は、化粧皿収容部にセットされる化粧皿底面または側壁に設けられた充填孔に対応する位置に孔が形成されており、前記上金型は、前記下金型の化粧皿収容部にセットされた化粧皿底面または側壁に充填孔を有する化粧皿内に挿入され、化粧皿内を非充填部と充填部とに区分するよう突設された仕切り部を有する仕切り型前記仕切り型の仕切り部が化粧皿内を区分した状態で、化粧皿の充填部上開口部を塞ぐ突出寸法が前記仕切り部より短い閉塞部と前記仕切り部と対応する位置に設けられた開口部とを有する閉塞型が前記仕切り型の仕切り部が前記閉塞型の開口部に挿入された状態で組み付けられてなり、前記上金型と前記下金型とが相対的に上下動可能であり、かつ上金型を構成する閉塞型は仕切り型の上下動に連動可能であることを特徴とする充填型。
  5. 前記仕切り型の仕切り部が、前記化粧皿内に挿入された状態で化粧皿に接しないことを特徴とする請求項4記載の充填型。
  6. 前記仕切り型の仕切り部と前記閉塞型の閉塞部が、化粧料に含まれる揮発性溶剤を吸引する複数の吸引孔を備えることを特徴とする請求項4又は5のいずれか一項に記載の充填型。
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