JP5756134B2 - 金属酸化物含有膜形成用組成物及びパターン形成方法 - Google Patents

金属酸化物含有膜形成用組成物及びパターン形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体素子等の製造工程における微細加工に用いられる多層レジスト法に使用される金属酸化物含有膜形成用組成物、及びそれを用いたパターン形成方法に関する。
レジストパターン形成の際に使用する露光光として、1980年代には水銀灯のg線(436nm)もしくはi線(365nm)を光源とする光露光が広く用いられた。更なる微細化のための手段として、露光波長を短波長化する方法が有効とされ、1990年代の64Mビット(加工寸法が0.25μm以下)DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリー)以降の量産プロセスには、露光光源としてi線(365nm)に代わって短波長のKrFエキシマレーザー(248nm)が利用された。しかし、更に微細な加工技術(加工寸法が0.2μm以下)を必要とする集積度256M及び1G以上のDRAMの製造には、より短波長の光源が必要とされ、10年ほど前からArFエキシマレーザー(193nm)を用いたフォトリソグラフィーが本格的に検討されてきた。当初ArFリソグラフィーは180nmノードのデバイス作製から適用されるはずであったが、KrFエキシマリソグラフィーは130nmノードデバイス量産まで延命され、ArFリソグラフィーの本格適用は90nmノードからである。更に、NAを0.9にまで高めたレンズと組み合わせて65nmノードデバイスの量産が行われている。次の45nmノードデバイスには露光波長の短波長化が推し進められ、波長157nmのFリソグラフィーが候補に挙がった。しかしながら、投影レンズに高価なCaF単結晶を大量に用いることによるスキャナーのコストアップ、ソフトペリクルの耐久性が極めて低いためのハードペリクル導入に伴う光学系の変更、レジスト膜のエッチング耐性低下等の種々問題により、Fリソグラフィーの開発が中止され、ArF液浸リソグラフィーが導入された。
ArF液浸リソグラフィーにおいては、投影レンズとウエハーの間に屈折率1.44の水がパーシャルフィル方式によって挿入され、これによって高速スキャンが可能となり、NA1.3級のレンズによって45nmノードデバイスの量産が行われている。
32nmノードのリソグラフィー技術としては、波長13.5nmの真空紫外光(EUV)リソグラフィーが候補に挙げられている。EUVリソグラフィーの問題点としてはレーザーの高出力化、レジスト膜の高感度化、高解像度化、低ラインエッジラフネス(LER)化、無欠陥MoSi積層マスク、反射ミラーの低収差化等が挙げられ、克服すべき問題が山積している。32nmノードのもう一つの候補の高屈折率液浸リソグラフィーは、高屈折率レンズ候補であるLUAGの透過率が低いことと、液体の屈折率が目標の1.8に届かなかったことによって開発が中止された。このように、汎用技術として用いられている光露光では、光源の波長に由来する本質的な解像度の限界に近づきつつある。
そこで、近年注目を浴びている微細化技術の一つとして、1回目の露光と現像でパターンを形成し、2回目の露光で1回目のパターンの丁度間にパターンを形成するダブルパターニングプロセスである(非特許文献1)。ダブルパターニングの方法としては多くのプロセスが提案されている。例えば、1回目の露光と現像でラインとスペースが1:3の間隔のフォトレジストパターンを形成し、ドライエッチングで下層のハードマスクを加工し、その上にハードマスクをもう1層敷いて、1回目の露光のスペース部分にフォトレジスト膜の露光と現像でラインパターンを形成して、ハードマスクをドライエッチングで加工して、初めのパターンのピッチの半分のラインアンドスペースパターンを形成する方法である。また、1回目の露光と現像でスペースとラインが1:3の間隔のフォトレジストパターンを形成し、ドライエッチングで下層のハードマスクを加工し、その上にフォトレジスト膜を塗布して、ハードマスクが残っている部分に2回目のスペースパターンを露光し、ハードマスクをドライエッチングで加工する。ここで前者の方法では、ハードマスクを2回形成する必要があり、後者の方法ではハードマスクの形成は1回で済むが、ラインパターンに比べて解像が困難なトレンチパターンを形成する必要がある。また、いずれの方法もドライエッチングでハードマスクを加工する工程を2回行っている。
その他の微細化技術として、ダイポール照明を用いてポジ型レジスト膜にX方向のラインパターンを形成し、レジストパターンを硬化させ、その上にもう一度レジスト材料を塗布し、ダイポール照明でY方向のラインパターンを露光し、格子状ラインパターンのすきまよりホールパターンを形成する方法(非特許文献2)が提案されている。
このようにハードマスクを利用してリソグラフィーパターンを基板に転写する方法の一つとして、多層レジスト法がある。この多層レジスト法は、フォトレジスト膜、即ち上層レジスト膜と、エッチング選択性が異なる下層膜、例えばケイ素含有下層レジスト膜を上層レジスト膜と被加工基板の間に介在させ、上層レジスト膜にパターンを得た後、上層レジストパターンをエッチングマスクとして、下層レジスト膜にパターンを転写し、更に下層レジスト膜をエッチングマスクとして、被加工基板にパターンを転写する方法である。
このような多層レジスト法で使用される下層膜の組成物として、ケイ素含有膜形成用組成物がよく知られている。例えば、CVDによるケイ素含有無機膜、SiO膜(特許文献1等)やSiON膜(特許文献2等)、回転塗布により膜を得られるものとして、SOG(スピンオンガラス)膜(特許文献3等)や架橋性シルセスキオキサン膜(特許文献4等)等がある。
これまで、ケイ素含有下層レジスト膜形成用組成物のリソグラフィー特性や安定性について検討され、特許文献5に示されているような熱架橋促進剤を含有する下層レジスト膜形成用組成物を作製することで、エッチング選択性と保存安定性が良好な下層レジスト膜を提供することが開示されている。しかしながら、半導体装置の微細化が更に進行するにつれ、パターンの線幅が微細になるだけでなく、パターンの倒れを防止するために上層レジスト膜の膜厚が薄くなり、下層レジスト膜に要求される性能においても従来よりも微細なパターンにおける密着性の改善及びエッチング選択性の改善が求められるようになってきた。
従来の多層レジスト法で実用化されている塗布膜は、有機膜や上記のようなケイ素含有膜が殆どであった。しかしながら、昨今のリソグラフィーの限界領域における半導体装置製造プロセスにおいては、前述のようなダブルパターニング等の複雑な工程が提案されており、従来の有機膜とケイ素含有膜だけでは合理的な製造プロセスの構築が困難になっている。そこで、より合理的な半導体装置製造プロセスの構築のために、有機膜とケイ素含有膜の両方の膜成分に対してエッチング選択性を持つだけでなく、下層膜の機能の一つであるエッチングマスク機能を発揮した後、即ち、被加工基板のエッチング加工工程後に被加工基板にダメージを与えることなく温和な条件で剥離できる塗布膜が必要とされている。
特開平7−183194号公報 特開平7−181688号公報 特開2007−302873号公報 特表2005−520354号公報 特許4716037号公報 特開平11−258813号公報 特開2006−251369号公報 特表2005−537502号公報 特開2005−173552号公報 特開2006−317864号公報 特表2006−508377号公報
Proc.SPIE Vol.5754 p1508(2005) Proc.SPIE Vol.5377 p255(2004)
このような状況下で様々な金属種の下層レジスト膜が提案されており、その中で上記のようなエッチング選択性と剥離性能が期待できる塗布膜としてチタン含有塗布膜がある(特許文献6〜11)。例えば、特許文献6ではポリチタノキサンを用いたプロセスが本文中に記載されているが、塗布膜の剥離に関しては乾式剥離が述べられているだけで湿式剥離には言及されていない。特許文献7では塗布膜の剥離に関しては乾式剥離と1%フッ酸を用いた湿式剥離が例示されているが、基板上に回路等が形成されているとフッ酸により基板上の回路が侵されてしまう可能性があるため実用的でない。特許文献8ではテトラメチル水酸化アンモニウム現像液や水酸化カリウムによる湿式剥離が提案されている。特許文献9および特許文献10では、レジスト剥離液と同様の酸またはアルカリでの湿式剥離が提案されている。一方、特許文献11では、特定の光吸収剤を組込むことでi線露光によるパターニング評価は確認されているが、現在最先端プロセスに適用されているArF露光によるパターニング評価はされていない。従って、有機膜材料及びケイ素含有膜材料に対して高いエッチング選択性を持ち、温和な条件で剥離を行うことができ、かつ微細なパターンの形成を行うことができる下層レジスト膜の組成物が求められている。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、高いエッチング選択性を持ち、従来よりも温和な条件で剥離を行うことができ、パターン密着性に優れ、かつ微細なパターンの形成を行うことのできる下層レジスト膜用の金属酸化物含有膜形成用組成物を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、
(A)成分として、1種以上の下記一般式(A−1)で示される加水分解性金属化合物を加水分解もしくは縮合、又はその両方をすることで得られる金属酸化物含有化合物Aと、
L(OR0Aa0(OR1Aa1(O)a2 (A−1)
(式中、R0A、R1Aは炭素数1〜30の有機基であり、a0、a1、a2は0以上の整数でa0+a1+2×a2はLの種類により決まる価数であり、Lはアルミニウム、ガリウム、イットリウム、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、ビスマス、スズ、バナジウム又はタンタルである。)
(B)成分として、下記一般式(B−1)で示される熱もしくは酸、又はその両方により水酸基を発生する芳香族化合物とを含有する金属酸化物含有膜形成用組成物を提供する。
Figure 0005756134
(式中、d1、d3は1、2、3のいずれかの整数であり、d2は0、1、2のいずれかの整数である。E、Gは直結又は1個以上の炭素、酸素、窒素、水素原子からなる2価の有機基であり、D、D、Dはそれぞれ同一であっても異なってもよい下記一般式(B−1a)又は(B−1b)で示される有機基のどちらかである。)
Figure 0005756134
(式中、R、R、Rはそれぞれ同一であっても異なってもよい下記一般式(B−1c)、(B−1d)、(B−1e)で示される有機基のいずれかである。R、R、Rはそれぞれ同一であっても異なってもよい水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基であり、さらに2個のアルキル基が結合して環状置換基を形成してもよい。)
Figure 0005756134
(式中、Q1B〜Q4Bは水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基であり、さらにQ1B〜Q4Bから任意に選ばれる2個の置換基が結合して環状置換基を形成してもよい。Q5B〜Q7Bは炭素数1〜20のアルキル基であり、さらにQ5B〜Q7Bから任意に選ばれる2個の置換基が結合して更に環状置換基を形成してもよい。Q8B、Q9Bは炭素数1〜20のアルキル基であり、さらにQ8B、Q9Bが互いに結合して環状置換基を形成してもよい。)
このような金属酸化物含有膜形成用組成物であれば、下層レジスト膜として用いることで、高いエッチング選択性を持ち、従来よりも温和な条件で剥離を行うことができ、パターン密着性に優れ、かつ微細なパターン形成を行うことができる。
また、前記(A)成分が、1種以上の前記一般式(A−1)で示される加水分解性金属化合物と1種以上の下記一般式(A−2)で示される加水分解性金属化合物とを加水分解もしくは縮合、又はその両方をすることで得られる金属酸化物含有化合物Aを含むことが好ましい。
M(OR3Aa3(OR4Aa4(O)a5 (A−2)
(式中、R3A、R4Aは炭素数1〜10の有機基で、a3、a4、a5は0以上の整数でa3+a4+2×a5はMの種類により決まる価数であり、Mは周期律表のIII族、IV族、又はV族の元素で炭素を除くものであり、Lとは異種の元素である。)
また、前記(A)成分が、前記金属酸化物含有化合物Aと、前記金属酸化物含有化合物Aとを混合したものであることが好ましい。
また、前記(A)成分が、前記金属酸化物含有化合物Aと、1種以上の前記一般式(A−2)で示される加水分解性金属化合物を加水分解もしくは縮合、又はその両方をすることで得られる金属酸化物含有化合物Aとを混合したものであることが好ましい。
これらのような(A)成分であれば、下層レジスト膜として用いることで、より高いエッチング選択性を持ち、より温和な条件で剥離を行うことができる。
さらに、前記金属酸化物含有膜形成用組成物が、(C)成分として、1種以上の下記一般式(C−1)で示されるケイ素化合物を加水分解もしくは縮合、又はその両方をすることにより得られるケイ素含有化合物をさらに含有するものであることが好ましい。
1C c12C c23C c3Si(OR0C(4−c1−c2−c3) (C−1)
(式中、R0Cは炭素数1〜6の炭化水素基であり、R1C、R2C、R3Cは水素原子又は炭素数1〜30の1価の有機基である。また、c1、c2、c3は0又は1であり、1≦c1+c2+c3≦3である。)
このように(C)成分をさらに加えることで、パターン密着性により優れる下層レジスト膜を得ることができる。
このとき、前記(C)成分が、1種以上の前記一般式(C−1)で示されるケイ素化合物と1種以上の下記一般式(C−2)で示されるケイ素化合物とを加水分解もしくは縮合、又はその両方をすることにより得られるケイ素含有化合物であることが好ましい。
Si(OR4C (C−2)
(式中、R4Cは炭素数1〜6の炭化水素基である。)
また、前記一般式(C−1)中のR1C、R2C、R3Cのうちのいずれか一つ以上が、酸不安定基で置換された水酸基またはカルボキシル基を有する有機基であることが好ましい。
このような(C)成分であれば、パターン密着性をさらに向上させることができる。
さらに、前記金属酸化物含有膜形成用組成物が、酸もしくは熱酸発生剤、又はその両方をさらに含有するものであることが好ましい。
このような金属酸化物含有膜形成用組成物であれば、上記の特性に加えさらにパターンの解像性を向上させることができる。
また、本発明は、被加工体にパターンを形成する方法であって、被加工体上に前記金属酸化物含有膜形成用組成物を用いて金属酸化物含有膜を形成し、該金属酸化物含有膜上に上層レジスト膜材料を用いて上層レジスト膜を形成した後、該上層レジスト膜を露光してレジストパターンを形成し、該レジストパターンを前記金属酸化物含有膜にパターン転写し、パターン転写された金属酸化物含有膜をエッチングマスクとして下層の被加工体をエッチング加工するパターン形成方法を提供する。
このようなパターン形成方法であれば、金属酸化物含有膜が上層レジスト膜に対して高いエッチング選択性を持ち、また、パターン化した際も優れたパターン密着性を有するため、被加工体に微細なパターンを形成することができる。
さらに、本発明は、被加工体上にケイ素含有膜材料を用いてケイ素含有膜を形成し、該ケイ素含有膜上に前記金属酸化物含有膜形成用組成物を用いて金属酸化物含有膜を形成し、該金属酸化物含有膜上に上層レジスト膜材料を用いて上層レジスト膜を形成した後、該上層レジスト膜を露光してレジストパターンを形成し、該レジストパターンを前記金属酸化物含有膜にパターン転写し、パターン転写された金属酸化物含有膜の下層にあるケイ素含有膜に乾式あるいは湿式エッチングでパターン転写し、さらに、パターン転写されたケイ素含有膜をエッチングマスクとして被加工体をエッチング加工するパターン形成方法を提供する。
さらに、本発明は、被加工体上に有機膜材料を用いて有機膜を形成し、該有機膜上に前記金属酸化物含有膜形成用組成物を用いて金属酸化物含有膜を形成し、該金属酸化物含有膜上に上層レジスト膜材料を用いて上層レジスト膜を形成した後、該上層レジスト膜を露光してレジストパターンを形成し、該レジストパターンを前記金属酸化物含有膜にパターン転写し、パターン転写された金属酸化物含有膜の下層にある有機膜に乾式あるいは湿式エッチングでパターン転写し、さらに、パターン転写された有機膜をエッチングマスクとして被加工体をエッチング加工するパターン形成方法を提供する。
さらに、本発明は、被加工体上に無機炭素膜材料を用いて無機炭素膜を形成し、該無機炭素膜上に前記金属酸化物含有膜形成用組成物を用いて金属酸化物含有膜を形成し、該金属酸化物含有膜上に上層レジスト膜材料を用いて上層レジスト膜を形成した後、該上層レジスト膜を露光してレジストパターンを形成し、該レジストパターンを前記金属酸化物含有膜にパターン転写し、パターン転写された金属酸化物含有膜の下層にある無機炭素膜に乾式あるいは湿式エッチングでパターン転写し、さらに、パターン転写された無機炭素膜をエッチングマスクとして被加工体をエッチング加工するパターン形成方法を提供する。
このように、本発明のパターン形成方法は、ケイ素含有膜、有機膜、無機炭素膜の組み合わせを最適化することで、サイズ変換差を生じさせることなく上層レジスト膜で形成されたパターンを被加工体上に形成できる。
このとき、前記上層レジスト膜の露光を、波長が300nm以下の光又はEUV光を用いたリソグラフィー法、電子線直接描画法、又はナノインプリンティングリソグラフィー法のいずれかの方法で行うことが好ましい。
このような方法を用いることで、上層レジスト膜に微細なパターンを形成することができる。
また、前記パターン形成方法が、パターン転写された前記金属酸化物含有膜の下層にパターン転写後に、過酸化水素含有アンモニア水または過酸化水素含有塩酸により前記金属酸化物含有膜を除去する工程を含むことが好ましい。
本発明のパターン形成方法は、被加工体へのダメージを与えない温和な条件で残渣を残すことなく剥離し除去する工程を含むことができる。
本発明の金属酸化物含有膜形成用組成物を用いて形成された金属酸化物含有膜を下層レジスト膜として用いることで、ケイ素含有膜、有機膜、無機炭素膜に対してエッチング選択性を示しており、被加工体を高い精度で加工することができる。更に、エッチングマスクとして使用した後は、温和な湿式剥離条件で除去可能であるため被加工体等の下層にダメージを与えることなく除去が可能である。また、パターン密着性も優れているため、被加工体に微細なパターンを形成することができる。
本発明者らは、これまでケイ素含有下層レジスト膜形成用組成物のリソグラフィー特性や安定性について検討し、ケイ素含有化合物を用いてエッチング選択性と保存安定性を有する下層レジスト膜を作製した。しかしながら、当時に比べて半導体装置の微細化が更に進行しパターンの線幅が微細になるだけでなく、半導体装置中の論理回路の構造が複雑化している。例えば、従来のケイ素含有化合物を下層レジスト膜として使用した多層レジスト法では、エッチングマスクとして使用されているケイ素含有下層レジスト膜は有機膜の加工が終了したときは、有機膜の上に数nmの厚さの残渣として残っている。通常、この残渣は、次の被加工基板の加工時において、完全に有機膜の上から除去することができる。一方、別の条件として、被加工基板を加工する前に当該ケイ素含有下層レジスト膜残渣を除去する場合も机上では考えることは可能である。しかし、例えば当該ケイ素含有レジスト膜を乾式剥離(ドライリワーク)即ち、ドライエッチングで剥離しようとすると、パターン転写により剥き出しになった被加工基板表面がこの乾式剥離工程で発生するプラズマによりダメージを受けてしまい、実際にはプロセスとして成立しない。また、当該ケイ素含有下層レジスト膜の残渣を湿式剥離で除去する条件も机上では可能であるが、ケイ素含有下層レジスト膜の湿式剥離にフッ酸系剥離液のようなケイ素を溶かす剥離液を使用すると、剥き出しになった基板表面だけでなく、ウエハー全体にダメージを与える可能性もあるため、実質的にケイ素含有下層レジスト膜を使用したプロセスでは、有機膜の加工後に残ったケイ素含有下層レジスト膜の残渣は、被加工基板の加工と同時に除去するしかなかった。
一方、以前よりチタン等の金属含有化合物によるレジスト膜は、過酸化水素を含有した剥離液で剥離できることが知られている。特開昭61−185928では、窒化チタンを下層レジスト膜として使用した後、最後に過酸化水素を含んだ剥離液で除去している。しかし、この当時はArF露光によるパターニング技術が存在しないため、ArFパターンをこのプロセスで形成できるか否かは不明である。本発明者らは、金属を含有する化合物を現在のArF露光プロセスを用いた微細加工の下層レジスト膜として用いることができるように改良したものであり、金属酸化物含有膜からなる下層レジスト膜を用いた多層レジストプロセスを構築することで本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、
(A)成分として、1種以上の下記一般式(A−1)で示される加水分解性金属化合物を加水分解もしくは縮合、又はその両方をすることで得られる金属酸化物含有化合物Aと、
L(OR0Aa0(OR1Aa1(O)a2 (A−1)
(式中、R0A、R1Aは炭素数1〜30の有機基であり、a0、a1、a2は0以上の整数でa0+a1+2×a2はLの種類により決まる価数であり、Lはアルミニウム、ガリウム、イットリウム、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、ビスマス、スズ、バナジウム又はタンタルである。)
(B)成分として、下記一般式(B−1)で示される熱もしくは酸、又はその両方により水酸基を発生する芳香族化合物とを含有する金属酸化物含有膜形成用組成物である。
Figure 0005756134
(式中、d1、d3は1、2、3のいずれかの整数であり、d2は0、1、2のいずれかの整数である。E、Gは直結又は1個以上の炭素、酸素、窒素、水素原子からなる2価の有機基であり、D、D、Dはそれぞれ同一であっても異なってもよい下記一般式(B−1a)又は(B−1b)で示される有機基のどちらかである。)
Figure 0005756134
(式中、R、R、Rはそれぞれ同一であっても異なってもよい下記一般式(B−1c)、(B−1d)、(B−1e)で示される有機基のいずれかである。R、R、Rはそれぞれ同一であっても異なってもよい水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基であり、さらに2個のアルキル基が結合して環状置換基を形成してもよい。)
Figure 0005756134
(式中、Q1B〜Q4Bは水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基であり、さらにQ1B〜Q4Bから任意に選ばれる2個の置換基が結合して環状置換基を形成してもよい。Q5B〜Q7Bは炭素数1〜20のアルキル基であり、さらにQ5B〜Q7Bから任意に選ばれる2個の置換基が結合して更に環状置換基を形成してもよい。Q8B、Q9Bは炭素数1〜20のアルキル基であり、さらにQ8B、Q9Bが互いに結合して環状置換基を形成してもよい。)
(A)成分
本発明の金属酸化物含有膜形成用組成物の(A)成分は原料としては、1種以上の下記一般式(A−1)で示される加水分解性金属化合物を使用できる。
L(OR0Aa0(OR1Aa1(O)a2 (A−1)
(式中、R0A、R1Aは炭素数1〜30の有機基であり、a0、a1、a2は0以上の整数でa0+a1+2×a2はLの種類により決まる価数であり、Lはアルミニウム、ガリウム、イットリウム、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、ビスマス、スズ、バナジウム又はタンタルである。)
上記一般式(A−1)で示される加水分解性金属化合物としては、以下のものを例示できる
Lがアルミニウムの場合、アルミニウムメトキシド、アルミニウムエトキシド、アルミニウムプロポキシド、アルミニウムブトキシド、アルミニウムアミロキシド、アルミニウムヘキシロキシド、アルミニウムシクロペントキシド、アルミニウムシクロヘキシロキシド、アルミニウムアリロキシド、アルミニウムフェノキシド、アルミニウムメトキシエトキシド、アルミニウムエトキシエトキシド、アルミニウムジプロポキシエチルアセトアセテート、アルミニウムジブトキシエチルアセトアセテート、アルミニウムプロポキシビスエチルアセトアセテート、アルミニウムブトキシビスエチルアセトアセテート、アルミニウム2,4−ペンタンジオネート、アルミニウム2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネートなどをモノマーとして例示できる。
Lがガリウムの場合、ガリウムメトキシド、ガリウムエトキシド、ガリウムプロポキシド、ガリウムブトキシド、ガリウムアミロキシド、ガリウムヘキシロキシド、ガリウムシクロペントキシド、ガリウムシクロヘキシロキシド、ガリウムアリロキシド、ガリウムフェノキシド、ガリウムメトキシエトキシド、ガリウムエトキシエトキシド、ガリウムジプロポキシエチルアセトアセテート、ガリウムジブトキシエチルアセトアセテート、ガリウムプロポキシビスエチルアセトアセテート、ガリウムブトキシビスエチルアセトアセテート、ガリウム2,4−ペンタンジオネート、ガリウム2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネートなどをモノマーとして例示できる。
Lがイットリウムの場合、イットリウムメトキシド、イットリウムエトキシド、イットリウムプロポキシド、イットリウムブトキシド、イットリウムアミロキシド、イットリウムヘキシロキシド、イットリウムシクロペントキシド、イットリウムシクロヘキシロキシド、イットリウムアリロキシド、イットリウムフェノキシド、イットリウムメトキシエトキシド、イットリウムエトキシエトキシド、イットリウムジプロポキシエチルアセトアセテート、イットリウムジブトキシエチルアセトアセテート、イットリウムプロポキシビスエチルアセトアセテート、イットリウムブトキシビスエチルアセトアセテート、イットリウム2,4−ペンタンジオネート、イットリウム2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネートなどをモノマーとして例示できる。
Lがチタンの場合、チタンメトキシド、チタンエトキシド、チタンプロポキシド、チタンブトキシド、チタンアミロキシド、チタンヘキシロキシド、チタンシクロペントキシド、チタンシクロヘキシロキシド、チタンアリロキシド、チタンフェノキシド、チタンメトキシエトキシド、チタンエトキシエトキシド、チタンジプロポキシビスエチルアセトアセテート、チタンジブトキシビスエチルアセトアセテート、チタンジプロポキシビス2,4−ペンタンジオネート、チタンジブトキシビス2,4−ペンタンジオネートなどをモノマーとして例示できる。
Lがジルコニウムの場合、メトキシジルコニウム、エトキシジルコニウム、プロポキシジルコニウム、ブトキシジルコニウム、フェノキシジルコニウム、ジルコニウムジブトキシドビス(2,4−ペンタンジオネート)、ジルコニウムジプロポキシドビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネート)などをモノマーとして例示できる。
Lがハフニウムの場合、ハフニウムメトキシド、ハフニウムエトキシド、ハフニウムプロポキシド、ハフニウムブトキシド、ハフニウムアミロキシド、ハフニウムヘキシロキシド、ハフニウムシクロペントキシド、ハフニウムシクロヘキシロキシド、ハフニウムアリロキシド、ハフニウムフェノキシド、ハフニウムメトキシエトキシド、ハフニウムエトキシエトキシド、ハフニウムジプロポキシビスエチルアセトアセテート、ハフニウムジブトキシビスエチルアセトアセテート、ハフニウムジプロポキシビス2,4−ペンタンジオネート、ハフニウムジブトキシビス2,4−ペンタンジオネートなどをモノマーとして例示できる。
Lがビスマスの場合、メトキシビスマス、エトキシビスマス、プロポキシビスマス、ブトキシビスマス、フェノキシビスマスなどをモノマーとして例示できる。
Lがスズの場合、メトキシスズ、エトキシスズ、プロポキシスズ、ブトキシスズ、フェノキシスズ、メトキシエトキシスズ、エトキシエトキシスズ、スズ2,4−ペンタンジオネート、スズ2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネートなどをモノマーとして例示できる。
Lがバナジウムの場合、バナジウムオキシドビス(2,4−ペンタンジオネート)、バナジウム2,4−ペンタンジオネート、バナジウムトリブトキシドオキシド、バナジウムトリプロポキシドオキシドなどをモノマーとして例示できる。
Lがタンタルの場合、メトキシタンタル、エトキシタンタル、プロポキシタンタル、ブトキシタンタル、フェノキシタンタルなどをモノマーとして例示できる。
(A)成分はその他の原料として、1種以上の下記一般式(A−2)で示される加水分解性金属化合物を使用できる。
M(OR3Aa3(OR4Aa4(O)a5 (A−2)
(式中、R3A、R4Aは炭素数1〜10の有機基で、a3、a4、a5は0以上の整数でa3+a4+2×a5はMの種類により決まる価数であり、Mは周期律表のIII族、IV族、又はV族の元素で炭素を除くものであり、Lとは異種の元素である。)
上記一般式(A−2)で示される加水分解性金属化合物としては、以下のものを例示できる。
Mがホウ素の場合、ボロンメトキシド、ボロンエトキシド、ボロンプロポキシド、ボロンブトキシド、ボロンアミロキシド、ボロンヘキシロキシド、ボロンシクロペントキシド、ボロンシクロヘキシロキシド、ボロンアリロキシド、ボロンフェノキシド、ボロンメトキシエトキシド、ホウ酸、酸化ホウ素などをモノマーとして例示できる。
Mがケイ素の場合、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、テトラフェノキシシラン、テトラアセトキシシランなどをモノマーとして例示できる。
Mがゲルマニウムの場合、ゲルマニウムメトキシド、ゲルマニウムエトキシド、ゲルマニウムプロポキシド、ゲルマニウムブトキシド、ゲルマニウムアミロキシド、ゲルマニウムヘキシロキシド、ゲルマニウムシクロペントキシド、ゲルマニウムシクロヘキシロキシド、ゲルマニウムアリロキシド、ゲルマニウムフェノキシド、ゲルマニウムメトキシエトキシド、ゲルマニウムエトキシエトキシドなどをモノマーとして例示できる。
Mがヒ素の場合、メトキシヒ素、エトキシヒ素、プロポキシヒ素、ブトキシヒ素、フェノキシヒ素などをモノマーとして例示できる。
Mがリンの場合、トリメチルフォスファイト、トリエチルフォスファイト、トリプロピルフォスファイト、トリメチルフォスフェイト、トリエチルフォスフェイト、トリプロピルフォスフェイト、五酸化ニリンなどをモノマーとして例示できる。
Mがアルミニウム、ガリウム、イットリウム、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、ビスマス、スズ、バナジウム又はタンタルのいずれかの場合、一般式(A−2)で示される加水分解性金属化合物は一般式(A−1)の場合と同様のものを例示できる。
上記一般式(A−1)及び一般式(A−2)で示される加水分解性金属化合物(以下、金属化合物)は無触媒、酸又はアルカリ触媒の存在下で加水分解もしくは縮合、又はその両方をすることにより金属酸化物含有化合物とすることができる。この時、酸触媒としては、無機酸、脂肪族スルホン酸、芳香族スルホン酸、脂肪族カルボン酸および芳香族カルボン酸から選ばれる一種以上の化合物を酸触媒として用いて、加水分解縮合を行うことで製造することができる。
このとき使用される酸触媒としては、フッ酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、リン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、安息香酸等を例示できる。触媒の使用量は、モノマー1モルに対して好ましくは10−6〜10モル、より好ましくは10−5〜5モル、更に好ましくは10−4〜1モルである。
また、アルカリ触媒の存在下で金属化合物を加水分解縮合することで製造してもよい。このとき使用されるアルカリ触媒としては、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、エチルメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジメチルモノエタノールアミン、モノメチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジアザビシクロオクタン、ジアザビシクロシクロノネン、ジアザビシクロウンデセン、ヘキサメチレンテトラミン、アニリン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N−(β−アミノエチル)エタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルエタノールアミン、N−n−ブチルエタノールアミン、N−n−ブチルジエタノールアミン、N−tert−ブチルエタノールアミン、N−tert−ブチルジエタノールアミン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ピロール、ピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、ピコリン、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、コリンハイドロオキサイド、テトラプロピルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラブチルアンモニウムハイドロオキサイド、アンモニア、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウム等を例示できる。触媒の使用量は、金属化合物モノマー1モルに対して好ましくは10−6モル〜10モル、より好ましくは10−5モル〜5モル、更に好ましくは10−4モル〜1モルである。
このように金属化合物から加水分解または加水分解縮合により金属酸化物含有化合物を得るときの水の量は、金属化合物に結合している加水分解性置換基1モル当たり好ましくは0.01〜100モル、より好ましくは0.05〜50モル、更に好ましくは0.1〜30モルを添加することが好ましい。100モル以下の添加であれば、反応に使用する装置が過大になることがないので経済的である。
操作方法としては、触媒水溶液に金属化合物を添加して加水分解縮合反応を開始させる。このとき、触媒水溶液に有機溶剤を加えてもよいし、金属化合物をあらかじめ有機溶剤で希釈しておいてもよいし、両方行ってもよい。反応温度は好ましくは0〜100℃、より好ましくは5〜80℃である。金属化合物の滴下時に5〜80℃に温度を保ち、その後20〜80℃で熟成させる方法が好ましい。
また、別の反応操作としては、金属化合物又は金属化合物の有機溶液に、水又は含水有機溶剤を添加し、加水分解反応を開始させる。このとき触媒は、金属化合物又は金属化合物の有機溶液に添加してもよいし、水又は含水有機溶剤に添加しておいてもよい。反応温度は好ましくは0〜100℃、より好ましくは10〜80℃である。水の滴下時に10〜50℃に加熱し、その後20〜80℃に昇温させて熟成させる方法が好ましい。
触媒水溶液に加えることのできる、又は金属化合物を希釈することのできる有機溶剤としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、アセトン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、トルエン、ヘキサン、酢酸エチル、シクロヘキサノン、メチルアミルケトン、ブタンジオールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ブタンジオールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸tert−ブチル、プロピオン酸t−ブチル、プロピレングリコールモノt−ブチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクトン、アセチルアセトン、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸プロピル、アセト酢酸ブチル、メチルピバロイルアセテート、メチルイソブチロイルアセテート、カプロイル酢酸メチル、ラウロイル酢酸メチル、1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、2,3−ブタンジオール、2,3−ペンタンジオール、グリセリン、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコール等及びこれらの混合物等が好ましい。
尚、有機溶剤の使用量は、金属化合物1モルに対して0〜1,000mlが好ましく、特に0〜500mlが好ましい。有機溶剤の使用量が1,000ml以下であれば、反応容器が過大となることがなく経済的である。
その後、必要であれば触媒の中和反応を行い、加水分解縮合反応で生成したアルコールを減圧除去し、反応混合物水溶液を得る。このとき、中和に使用することのできる酸、アルカリの量は、触媒で使用された酸、アルカリに対して0.1〜2当量が好ましく、中性になるものであれば、任意の物質でよい。
続いて、反応混合物から加水分解縮合反応で生成したアルコールなどの副生物を取り除くことが好ましい。このとき反応混合物を加熱する温度は、添加した有機溶剤と反応で発生したアルコールなどの種類によるが、好ましくは0〜100℃、より好ましくは10〜90℃、更に好ましくは15〜80℃である。またこのときの減圧度は、除去すべき有機溶剤及びアルコールなどの種類、排気装置、凝縮装置及び加熱温度により異なるが、好ましくは大気圧以下、より好ましくは絶対圧で80kPa以下、更に好ましくは絶対圧で50kPa以下である。この際除去されるアルコール量を正確に知ることは難しいが、生成したアルコールなどのおよそ80質量%以上が除かれることが望ましい。
金属酸化物含有化合物溶液に加える最終的な溶剤として好ましいものとして、ブタンジオールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ブタンジオールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ブタンジオールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、4−メチル−2−ペンタノール、アセトン、テトラヒドロフラン、トルエン、ヘキサン、酢酸エチル、シクロヘキサノン、メチルアミルケトン、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジアミルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸t−ブチル、プロピオン酸t−ブチル、プロピレングリコールモノt−ブチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンチルメチルエーテルなどを例示できる。
得られる金属酸化物含有化合物の分子量は、金属化合物の選択だけでなく、加水分解縮合時の反応条件制御により調整することができるが、重量平均分子量が100,000以下であれば、異物の発生や塗布斑が生じることがないため、好ましくは100,000以下、より好ましくは200〜50,000、更に好ましくは300〜30,000のものを用いることが好ましい。尚、上記重量平均分子量に関するデータは、検出器としてRI、溶離溶剤としてテトラヒドロフランを用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、標準物質としてポリスチレンを用いて、ポリスチレン換算で分子量を表したものである。
金属酸化物含有化合物Aは、1種以上の上記一般式(A−1)で示される加水分解性金属化合物を上記の操作方法で反応させることにより得られたもののことを示す。
金属酸化物含有化合物Aは、1種以上の上記一般式(A−1)で示される加水分解性金属化合物と1種以上の上記一般式(A−2)で示される加水分解性金属化合物とを上記の操作方法で反応させることにより得られたもののことを示す。
金属酸化物含有化合物Aは、1種以上の上記一般式(A−2)で示される加水分解性金属化合物を上記の操作方法で反応させることにより得られたもののことを示す。
本発明の金属酸化物含有膜形成用組成物の(A)成分は、上記の金属酸化物含有化合物A、金属酸化物含有化合物A、金属酸化物含有化合物Aと金属酸化物含有化合物Aとの混合物、金属酸化物含有化合物Aと金属酸化物含有化合物Aとの混合物のいずれかとすることができる。
このような(A)成分を金属酸化物含有膜形成用組成物に含有することにより、下層レジスト膜とした際に高いエッチング選択性を得ることができ、剥離条件を温和にすることができる。
(B)成分
本発明の金属酸化物含有膜形成用組成物の(B)成分としては、下記一般式(B−1)で示される熱もしくは酸、又はその両方により水酸基を発生する芳香族化合物を使用できる。
Figure 0005756134
(式中、d1、d3は1、2、3のいずれかの整数であり、d2は0、1、2のいずれかの整数である。E、Gは直結又は1個以上の炭素、酸素、窒素、水素原子からなる2価の有機基であり、D、D、Dはそれぞれ同一であっても異なってもよい下記一般式(B−1a)又は(B−1b)で示される有機基のどちらかである。)
Figure 0005756134
(式中、R、R、Rはそれぞれ同一であっても異なってもよい下記一般式(B−1c)、(B−1d)、(B−1e)で示される有機基のいずれかである。R、R、Rはそれぞれ同一であっても異なってもよい水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基であり、さらに2個のアルキル基が結合して環状置換基を形成してもよい。)
Figure 0005756134
(式中、Q1B〜Q4Bは水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基であり、さらにQ1B〜Q4Bから任意に選ばれる2個の置換基が結合して環状置換基を形成してもよい。Q5B〜Q7Bは炭素数1〜20のアルキル基であり、さらにQ5B〜Q7Bから任意に選ばれる2個の置換基が結合して更に環状置換基を形成してもよい。Q8B、Q9Bは炭素数1〜20のアルキル基であり、さらにQ8B、Q9Bが互いに結合して環状置換基を形成してもよい。)
このような上記一般式(B−1)で示される芳香族化合物としては、以下のものを例示できる。
Figure 0005756134
Figure 0005756134
Figure 0005756134
Figure 0005756134
このような(B)成分を金属酸化物含有膜形成用組成物に含有することにより、下層レジスト膜とし、パターンを形成した際にパターン密着性を得ることができ、微細なパターンの形成を行うことができる。
(C)成分
本発明の金属酸化物含有膜形成用組成物は、(C)成分としてケイ素含有化合物をさらに含有してもよい。
(C)成分の原料としては、1種以上の下記一般式(C−1)で示されるケイ素化合物を使用できる。
1C c12C c23C c3Si(OR0C(4−c1−c2−c3) (C−1)
(式中、R0Cは炭素数1〜6の炭化水素基であり、R1C、R2C、R3Cは水素原子又は炭素数1〜30の1価の有機基である。また、c1、c2、c3は0又は1であり、1≦c1+c2+c3≦3である。)
上記一般式(C−1)中のR1C、R2C、R3Cのうちのいずれか一つ以上が、酸不安定基で置換された水酸基またはカルボキシル基を有する有機基であっても良く、このようなケイ素化合物としては、下記構造で表されたケイ素上に加水分解性基として、2個または3個のメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基またはブトキシ基等を含んでいるものを例示できる。
Figure 0005756134
Figure 0005756134
Figure 0005756134
Figure 0005756134
Figure 0005756134
また、その他の(C)成分の原料としては、1種以上の下記一般式(C−2)で示されるケイ素化合物を使用できる。
Si(OR4C (C−2)
(式中、R4Cは炭素数1〜6の炭化水素基である。)
上記一般式(C−2)で示されるケイ素化合物としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトライソプロポキシシラン等を例示できる。
本発明の金属酸化物含有膜形成用組成物の(C)成分は、1種以上の一般式(C−1)で示されるケイ素化合物、又は1種以上の一般式(C−1)及び1種以上の一般式(C−2)で示されるケイ素化合物を(A)成分と同様の操作方法で反応させることにより得ることができる。
このような(C)成分を金属酸化物含有膜形成用組成物にさらに含有することにより、下層レジスト膜とし、パターンを形成した際にパターン密着性をさらに向上させることができる。
その他の成分
本発明の金属酸化物含有膜形成用組成物は、光酸発生剤をさらに添加することができる。このような光酸発生剤として、具体的には、特開2009−126940号公報の(0160)から(0179)段落に記載されている材料を添加することができる。
本発明の金属酸化物含有膜形成用組成物は、熱酸発生剤をさらに添加することができる。このような熱酸発生剤として、具体的には、特開2007−199653号公報の(0061)から(0085)段落に記載されている材料を添加することができる。
このように、本発明の金属酸化物含有膜形成用組成物に光酸発生剤や熱酸発生剤を加えれば、上記の特性に加えさらにパターンの解像性を向上させることができる。
本発明の金属酸化物含有膜形成用組成物は、必要に応じて架橋促進剤をさらに添加することができる。
このような架橋促進剤としては、下記一般式(1)又は(2)で示される化合物を例示できる。
X (1)
(式中、Kはリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム又はセシウム、Xは水酸基、
又は炭素数1〜30の1価又は2価以上の有機酸基であり、aは1以上の整数、bは0又
は1以上の整数で、a+bは水酸基又は有機酸基の価数である。)
SY (2)
(式中、Sはスルホニウム、ヨードニウム又はアンモニウムであり、Yは非求核性対向イ
オンである。)
尚、上記架橋促進剤は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の金属酸化物含有膜形成用組成物は、必要に応じて界面活性剤をさらに添加することができる。このようなものとして、具体的には、特開2009−126940号公報の(0129)段落に記載されている材料を添加することができる。
パターン形成方法
本発明は、被加工体にパターンを形成する方法であって、被加工体上に前記金属酸化物含有膜形成用組成物を用いて金属酸化物含有膜を形成し、該金属酸化物含有膜上に上層レジスト膜材料を用いて上層レジスト膜を形成した後、該上層レジスト膜を露光してレジストパターンを形成し、該レジストパターンを前記金属酸化物含有膜にパターン転写し、パターン転写された金属酸化物含有膜をエッチングマスクとして下層の被加工体をエッチング加工するパターン形成方法を提供する。
ここで、被加工体は、半導体基板に、被加工層(被加工部分)として、金属膜、金属炭化膜、金属酸化膜、金属窒化膜、及び金属酸化窒化膜のいずれかが成膜されたもの等を用いることができる。
半導体基板としては、シリコン基板が一般的に用いられるが、特に限定されるものではなく、Si、アモルファスシリコン(α−Si)、p−Si、SiO、SiN、SiON、W、TiN、Al等で被加工層と異なる材質のものが用いられてもよい。
被加工体を構成する金属としては、ケイ素、チタン、タングステン、ハフニウム、ジルコニウム、クロム、ゲルマニウム、銅、アルミニウム、及び鉄のいずれか、あるいはこれらの合金であるものを用いることができ、このような金属を含む被加工層としては、例えば、Si、SiO、SiN、SiON、SiOC、p−Si、α−Si、TiN、WSi、BPSG、SOG、Cr、CrO、CrON、MoSi、W、W−Si、Al、Cu、Al−Si等及び種々の低誘電膜及びそのエッチングストッパー膜が用いられ、通常50〜10,000nm、特に100〜5,000nmの厚さに形成し得る。
本発明のパターン形成方法では、被加工体上に下層膜として、ケイ素含有膜、有機膜、無機炭素膜のいずれかを形成し、これらの膜上に本発明の金属酸化物含有膜を形成してもよい。このような下層膜としては、特に限定されないが、上層レジスト膜の露光を行う際に十分な反射防止膜機能を発現するものを例示できる。このように、ケイ素含有膜、有機膜、無機炭素膜の組み合わせを最適化することで、サイズ変換差を生じさせることなく上層レジスト膜で形成されたパターンを被加工体上に形成できる。
本発明の金属酸化物含有膜形成用組成物は、スピンコート法等で被加工体上又は上記の下層膜上に作製することが可能である。スピンコート後、溶剤を蒸発させ、上層レジスト膜とのミキシング防止のため、架橋反応を促進させるためにベークをすることが望ましい。ベーク温度は好ましくは50〜500℃の範囲内で、10〜300秒の範囲内がより好ましく用いられる。特に好ましい温度範囲は、製造されるデバイスの構造にもよるが、デバイスへの熱ダメージを少なくするため、400℃以下が好ましい。
上層レジスト膜としては、特に限定されないが、例えば、化学増幅型のフォトレジスト膜を例示できる。また、本発明のパターン形成方法は、必要に応じて上層レジスト膜と金属酸化物含有膜との間に中間膜を形成してもよい。
上層レジスト膜の露光は、波長が300nm以下の光又はEUV光を用いたリソグラフィー法、電子線直接描画法、又はナノインプリンティングリソグラフィー法のいずれかの方法で行うことが好ましい。このように、波長が300nm以下の光又はEUV光によるリソグラフィーを行えば、被加工体上に微細なパターンを形成することができ、特にEUV光によるリソグラフィーを行えば32ノードデバイスを作製することができる。
レジストパターンの形成は、露光後の上層レジスト膜をアルカリ現像してポジ型パターンを形成してもよいし、有機溶剤で現像してネガ型パターンを形成してもよい。
金属酸化物含有膜へのパターンの転写方法としては、特に限定されないが、フロン系ガス等のフッ素又はフッ化物を含有したガスを主成分としたガスを使ってエッチングを行う方法を例示できる。
ケイ素含有膜、有機膜、無機炭素膜のいずれかからなる下層膜へのパターンの転写方法としては、特に限定されないが、前述の酸素ガスプラズマによる反応性ドライエッチングを行う方法を例示できる。
本発明のパターン形成方法では、パターン転写された金属酸化物含有膜の下層にパターン転写後に、過酸化水素含有アンモニア水または過酸化水素含有塩酸により金属酸化物含有膜を除去する工程を含むことが好ましい。このように、過酸化水素含有アンモニア水または過酸化水素含有塩酸を用いた剥離条件であれば下層にダメージを与えることがなく、温和な条件で金属酸化物含有膜の残渣を除去することができる。
被加工体へのパターンの転写方法としては、特に限定されないが、例えば、フッ素系ドライエッチングや塩素系ドライエッチングを使用する方法を例示できる。
本発明の金属酸化物含有膜形成用組成物であれば、高いエッチング選択性を持ち、従来よりも温和な条件で剥離を行うことができ、パターン密着性に優れた下層レジスト膜を提供できる。また、それを用いたパターン形成方法であれば、微細なパターン形成を行うことができる
以下、合成例及び実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの記載によって限定されるものではない。尚、下記例で%は質量%を示し、分子量測定はGPCによった。
(A)成分の合成
[合成例A−I]
チタンテトライソプロポキシド28.4g、イソプロピルアルコール50g及び2−(ブチルアミノ)エタノール11.8gの混合物に純水2.7g及びイソプロピルアルコール50gの混合物を滴下した。滴下終了後、2時間撹拌し加水分解縮合し、さらに、2時間還流した。そこにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)100gを加え、減圧で濃縮してチタン含有化合物(A−I)のPGMEA溶液130gを得た。この時のチタン含有化合物の固形分濃度は、13.5%であった。
[合成例A−II]
ジルコニウムテトライソプロポキシド32.7g、イソプロピルアルコール50g及びアセチルアセトン50gの混合物に純水2.7g及びイソプロピルアルコール50gの混合物を滴下した。滴下終了後、2時間撹拌し加水分解縮合し、さらに、2時間還流した。そこにPGMEA200gを加え、減圧で濃縮してジルコニウム含有化合物(A−II)のPGMEA溶液250gを得た。この時のジルコニウム含有化合物の固形分濃度は、10.5%であった。
[合成例A−III]
アルミニウムトリブトキシド24.6g、イソプロピルアルコール60g及びマロン酸ジエチル16gの混合物に純水1.8g及びイソプロピルアルコール40gの混合物を滴下した。滴下終了後、2時間撹拌し加水分解縮合し、さらに、2時間還流した。そこにPGMEA200gを加え、減圧で濃縮してアルミニウム含有化合物(A−III)のPGMEA溶液150gを得た。この時のアルミニウム含有化合物の固形分濃度は、9.9%であった。
[合成例A−IV]
アルミニウムトリブトキシド12.3g、チタンテトライソプロポキシド14.2g、イソプロピルアルコール50gの混合物に純水2.0g及びイソプロピルアルコール50gの混合物を滴下した。滴下終了後、アセチルアセトン20gを加え、2時間撹拌し加水分解縮合し、更に2時間還流した。そこにPGMEA100gを加え、減圧で濃縮してアルミニウム−チタン含有化合物(A−IV)のPGMEA溶液150gを得た。この時のアルミニウム−チタン含有化合物の固形分濃度は、11.5%であった。
[合成例A−V]
チタンテトライソプロポキシド14.2g、ジルコニウムテトライソプロポキシド16.3g、イソプロピルアルコール50gの混合物に純水2.7g及びイソプロピルアルコール50gの混合物を滴下した。滴下終了後、アセチルアセトン20gを加え、2時間撹拌し加水分解縮合し、更に2時間還流した。そこにPGMEA150gを加え、減圧で濃縮してチタン−ジルコニウム含有化合物(A−V)のPGMEA溶液200gを得た。この時のチタン−ジルコニウム含有化合物の固形分濃度は、10.9%であった。
[合成例A−VI]
アルミニウムトリブトキシド12.3g、ジルコニウムテトライソプロポキシド16.3g、イソプロピルアルコール50gの混合物に純水2.0g及びイソプロピルアルコール50gの混合物を滴下した。滴下終了後、アセチルアセトン20gを加え、2時間撹拌し加水分解縮合し、更に2時間還流した。そこにPGMEA150gを加え、減圧で濃縮してアルミニウム−ジルコニウム含有化合物(A−VI)のPGMEA溶液200gを得た。この時のアルミニウム−ジルコニウム含有化合物の固形分濃度は、11.1%であった。
[合成例A−VII]
ジルコニウムテトライソプロポキシド16.3g、ハフニウム2,4−ペンタンジオネート28.7g、イソプロピルアルコール70gの混合物に純水2.2g及びイソプロピルアルコール50gの混合物を滴下した。滴下終了後、アセチルアセトン50gを加え、2時間撹拌し加水分解縮合し、更に2時間還流した。そこにPGMEA200gを加え、減圧で濃縮してジルコニウム−ハフニウム含有化合物(A−VII)のPGMEA溶液250gを得た。この時のジルコニウム−ハフニウム含有化合物の固形分濃度は、11.2%であった。
(B)成分の合成
[合成例B−I]
Figure 0005756134
100gのフェノール1、臭化アリル140g、炭酸カリウム140gおよびアセトン300gの混合物を窒素雰囲気下、還流条件で20時間撹拌した。室温に冷却後、酢酸エチル600g、純水850gを加え、撹拌、静置、分液した。得られた有機相に純水200gを加えて撹拌、静置、分液した。これを2回繰り返した。残った有機相を減圧で濃縮して芳香族化合物(B−I)としてフェノール1Aを131g得た。
[合成例B−II]
Figure 0005756134
40gのフェノール2とジクロロメタン200gを混合し、濃硫酸0.8gを加えた。続いて、室温で2−メチルプロペンガスをバブリングした。8時間撹拌後、2−メチルプロペンガスのバブリングをやめ、5%水酸化ナトリウム水溶液5gを加えて反応を停止した。減圧でジクロロメタンを除去した後、ジエチルエーテル300gおよび5%水酸化ナトリウム水溶液50gを加え撹拌、静置、分液した。これを2回繰り返した。残った有機相を減圧で濃縮して芳香族化合物(B−II)としてフェノール2Aを62g得た。
[合成例B−III]
Figure 0005756134
35gのフェノール3とジエチルエーテル350gを混合し、パラトルエンスルホン酸1gを加えた。続いて、エチルビニルエーテル15gを15℃〜25℃で、30分かけて加えた。更に30分撹拌後、5gのトリエチルアミンを加えた後、5%水酸化ナトリウム水溶液50g加え、撹拌、静置、分液した。得られた有機相に純水100gを加えて撹拌、静置、分液した。これを2回繰り返した。残った有機相を減圧で濃縮して芳香族化合物(B−III)としてフェノール3Aを47g得た。
[合成例B−IV]
Figure 0005756134
33gのナフトール1、臭化アリル55g、炭酸カリウム60gおよびアセトン200gの混合物を窒素雰囲気下、還流条件で20時間撹拌した。室温に冷却後、酢酸エチル400g、純水200gを加え、撹拌、静置、分液した。得られた有機相に純水100gを加えて撹拌、静置、分液した。これを2回繰り返した。残った有機相を減圧で濃縮して濃縮して芳香族化合物(B−IV)としてナフトール1Aを44g得た。
(C)成分の合成
[合成例C−I]
メタノール200g、メタンスルホン酸0.1g及び脱イオン水60gの混合物に[化101]68.1gを添加し、12時間、40℃に保持し、加水分解縮合させた。反応終了後、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)200gを加え、副生アルコールを減圧で留去した。そこに、酢酸エチル1000ml及びPGMEA300gを加え、水層を分液した。残った有機層に、イオン交換水100mlを加えて撹拌、静置、分液した。これを3回繰り返した。残った有機層を減圧で濃縮してケイ素含有化合物(C−I)のPGMEA溶液170g(化合物濃度20%)を得た。このもののポリスチレン換算分子量を測定したところMw=2,200であった。
合成例C−Iと同様の条件で表1に示してあるモノマーを使用して、[合成例C−II]から[合成例C−IV]まで行い、それぞれ目的物を得た。
Figure 0005756134
Figure 0005756134
[実施例]
上記合成例で得られたA成分としての金属酸化物含有化合物(A−I)〜(A−VII)、B成分として芳香族化合物(B−I)〜(B−IV)、C成分としてケイ素含有化合物(C−I)〜(C−IV)、溶剤、添加剤を表2に示す割合で混合し、0.1μmのフッ素樹脂製のフィルターでろ過することによって、金属酸化物含有膜形成用組成物溶液をそれぞれ調製し、それぞれSol.1〜21とした。
Figure 0005756134
TEANf :ノナフルオロブタンスルホン酸トリエチルアンモニウム
TPSMA :マレイン酸モノ(トリフェニルスルホニウム)
塗布膜湿式エッチング試験
シリコンウエハー上に、金属酸化物含有膜形成用組成物Sol.1〜21を回転塗布し、Sol.1〜16を350℃で1分間加熱成膜、Sol.17〜21を250℃で1分間加熱成膜して、膜厚35nmの金属酸化物含有膜を作製した。これらの膜を0.6%アンモニア含有1%過酸化水素水(以下アンモニア過水とする)並びに0.7%塩酸含有1%過酸化水素水(以下塩酸過水とする)中に23℃、10分間浸漬し残った膜厚をJAウーラム社製M−2000高速分光エリプソメーターで測定した。その結果を表3に示す。
Figure 0005756134
表3に示されているように、いずれの金属酸化物含有膜においても湿式剥離可能であった。
ポジ型現像パターニング試験(1)
100nmのCVDカーボン膜が形成されている12インチウエハー上にSol.1〜16を回転塗布し、350℃で1分間加熱成膜して、膜厚35nmの塗布膜Film1〜16を作製した。更に信越化学工業(株)製スピンオンカーボン膜ODL−50(カーボン含有量80質量%)を300℃で1分間加熱成膜し膜厚100nmで形成した。その上に信越化学工業(株)製ケイ素含有下層レジスト膜SHB−A940(ケイ素含有量43質量%)を塗布して240℃で60秒間加熱して、膜厚35nmのケイ素含有膜を作製した。続いて、当該膜上に表4に記載のポジ現像用ArFレジスト溶液(PR−1)を塗布し、110℃で60秒間ベークして膜厚100nmのフォトレジスト層を形成した。更にフォトレジスト膜上に表5に記載の液浸保護膜(TC−1)を塗布し90℃で60秒間ベークし膜厚50nmの保護膜を形成した。次いで、これらをArF液浸露光装置((株)ニコン製;NSR−S610C,NA1.30、σ0.98/0.65、35度ダイポール偏光照明、6%ハーフトーン位相シフトマスク)で露光し、100℃で60秒間ベーク(PEB)し、2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液で30秒間現像し、45nm1:1のポジ型のラインアンドスペースパターンを得た。 続いて、(株)日立ハイテクノロジーズ製電子顕微鏡(CG4000)でパターン倒れを、(株)日立製作所製電子顕微鏡(S−9380)で断面形状を測定した。その結果を表6に示す。
Figure 0005756134
Figure 0005756134
ArFレジストポリマー:P1
分子量(Mw)=7,800
分散度(Mw/Mn)=1.78
Figure 0005756134
酸発生剤:PAG1
Figure 0005756134
塩基:Q1
Figure 0005756134
保護膜ポリマー:P2
分子量(Mw)=8,800
分散度(Mw/Mn)=1.69
Figure 0005756134
Figure 0005756134
表6に示されているように、ポジ現像では垂直形状な断面形状でライン幅が45nmまで倒れのないパターンを得ることができた。
上記パターニング試験で作製したレジストパターンをマスクにしてケイ素含有膜の加工を条件(1)でドライエッチングし、次いで条件(2)でドライエッチングしスピンオンカーボン膜にパターンを転写し、更に金属酸化物含有膜の加工を条件(3)でドライエッチングし、最後に条件(4)でドライエッチングしCVDカーボン膜にパターンを転写した。得られたパターンをアンモニア過水に23℃で20分間浸漬してドライエッチング後に残っている金属酸化物含有膜を湿式剥離法で除去した。得られたCVDカーボンパターンの断面形状を(株)日立製作所製電子顕微鏡(S−9380)で確認した。その結果を表7に示す。
CHF/CF系ガスでのエッチング条件
装置:東京エレクトロン(株)製ドライエッチング装置Telius SP
エッチング条件(1):
チャンバー圧力 10Pa
Upper/Lower RFパワー 500W/300W
CHFガス流量 150ml/min
CFガス流量 100ml/min
Arガス流量 100ml/min
処理時間 30sec
エッチング条件(2):
チャンバー圧力 2Pa
Upper/Lower RFパワー 1000W/300W
ガス流量 300ml/min
ガス流量 100ml/min
Arガス流量 100ml/min
処理時間 30sec
エッチング条件(3):
チャンバー圧力 15Pa
Upper/Lower RFパワー 500W/300W
CFガス流量 200ml/min
Arガス流量 100ml/min
処理時間 40sec
エッチング条件(4):
チャンバー圧力 5Pa
Upper/Lower RFパワー 1000W/300W
ガス流量 300ml/min
ガス流量 100ml/min
Arガス流量 100ml/min
処理時間 30sec
Figure 0005756134
表7に示されているように、本発明に係る金属酸化物含有膜は湿式剥離可能なCVDカーボン膜加工用ハードマスクとして機能することが分かった。
ポジ型現像パターニング試験(2)
100nmのCVDカーボン膜が形成されている12インチウエハー上にSol.17〜21を回転塗布し、250℃で1分間加熱成膜して、膜厚35nmの塗布膜Film17〜21を作製した。続いて、当該膜上に表4に記載のポジ現像用ArFレジスト溶液(PR−1)を塗布し、110℃で60秒間ベークして膜厚100nmのフォトレジスト層を形成した。更にフォトレジスト膜上に表5に記載の液浸保護膜(TC−1)を塗布し90℃で60秒間ベークし膜厚50nmの保護膜を形成した。次いで、これらをArF液浸露光装置((株)ニコン製;NSR−S610C,NA1.30、σ0.98/0.65、35度ダイポール偏光照明、6%ハーフトーン位相シフトマスク)で露光し、100℃で60秒間ベーク(PEB)し、2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液で30秒間現像し、50nm1:1のポジ型のラインアンドスペースパターンを得た。続いて、(株)日立ハイテクノロジーズ製電子顕微鏡(CG4000)でパターン倒れを、(株)日立製作所製電子顕微鏡(S−9380)で断面形状を測定した。その結果を表8に示す。
Figure 0005756134
表8に示されているように、ポジ現像では垂直形状な断面形状でライン幅が50nmまで倒れのないパターンを得ることができた。
上記パターニング試験で作製したレジストパターンをマスクにして下層レジスト膜の加工を条件(5)でドライエッチングし、次いで条件(6)でドライエッチングしCVDカーボン膜にパターンを転写した。得られたパターンをアンモニア過水に23℃で20分間浸漬してドライエッチング後に残っている金属酸化物含有膜を湿式剥離法で除去した。得られたCVDカーボンパターンの断面形状を(株)日立製作所製電子顕微鏡(S−9380)で確認した。その結果を表9に示す。
CHF/CF系ガスでのエッチング条件
装置:東京エレクトロン(株)製ドライエッチング装置Telius SP
エッチング条件(5):
チャンバー圧力 15Pa
Upper/Lower RFパワー 500W/300W
CFガス流量 200ml/min
Arガス流量 100ml/min
処理時間 40sec
エッチング条件(6):
チャンバー圧力 5Pa
Upper/Lower RFパワー 1000W/300W
ガス流量 300ml/min
ガス流量 100ml/min
Arガス流量 100ml/min
処理時間 30sec
Figure 0005756134
表9に示されているように、本発明に係る金属酸化物含有膜は、ポジ現像において湿式剥離可能なCVDカーボン膜加工用ハードマスクとして機能することが分かった。
ネガ型現像パターニング試験
シリコンウエハー上に、信越化学工業(株)製スピンオンカーボン膜ODL−50(カーボン含有量80質量%)を膜厚200nmで形成した。その上に金属酸化物含有膜形成用組成物Sol.17〜21を塗布して250℃で60秒間加熱して、膜厚35nmの金属酸化物含有膜からなる下層レジスト膜Film22〜26を作製した。続いて、当該下層レジスト膜上に表10に記載のネガ現像用ArFレジスト溶液(PR−2)を塗布し、100℃で60秒間ベークして膜厚100nmのフォトレジスト層を形成した。更にフォトレジスト膜上に表5に記載の液浸保護膜(TC−1)を塗布し90℃で60秒間ベークし膜厚50nmの保護膜を形成した。次いで、ArF液浸露光装置((株)ニコン製;NSR−S610C,NA1.30、σ0.98/0.65、35度ダイポール偏光照明、6%ハーフトーン位相シフトマスク)で露光し、100℃で60秒間ベーク(PEB)し、30rpmで回転させながら現像ノズルから現像液として酢酸ブチルを3秒間吐出し、その後回転を止めてパドル現像を27秒間行い、ジイソアミルエーテルでリンス後スピンドライし、100℃で20秒間ベークしてリンス溶剤を蒸発させた。このパターニングにより、50nm1:1のネガ型のラインアンドスペースパターンを得た。続いて、(株)日立ハイテクノロジーズ製電子顕微鏡(CG4000)でパターン倒れを、(株)日立製作所製電子顕微鏡(S−9380)で断面形状を測定した。その結果を表11に示す。
Figure 0005756134
ArFレジストポリマー:P3
分子量(Mw)=8,600
分散度(Mw/Mn)=1.88
Figure 0005756134
Figure 0005756134
表11に示されているように、ネガ現像においても垂直形状な断面形状でライン幅が50nmまで倒れのないパターンを得ることができた。
上記パターニング試験で作製したレジストパターンをマスクにして下層レジスト膜の加工を条件(7)でドライエッチングし、次いで条件(8)でドライエッチングしCVDカーボン膜にパターンを転写した。得られたパターンをアンモニア過水に23℃で20分間浸漬してドライエッチング後に残っている金属酸化物含有膜を湿式剥離法で除去した。得られたCVDカーボンパターンの断面形状を(株)日立製作所製電子顕微鏡(S−9380)で確認した。その結果を表12に示す。
CHF/CF系ガスでのエッチング条件
装置:東京エレクトロン(株)製ドライエッチング装置Telius SP
エッチング条件(7):
チャンバー圧力 15Pa
Upper/Lower RFパワー 500W/300W
CFガス流量 200ml/min
Arガス流量 100ml/min
処理時間 40sec
エッチング条件(8):
チャンバー圧力 5Pa
Upper/Lower RFパワー 1000W/300W
ガス流量 300ml/min
ガス流量 100ml/min
Arガス流量 100ml/min
処理時間 30sec
Figure 0005756134
表12に示されているように、本発明に係る金属酸化物含有膜は、ネガ現像においても湿式剥離可能なCVDカーボン膜加工用ハードマスクとして機能することが分かった。
これにより、金属酸化物含有膜形成用組成物はポジ現像用にもネガ現像用にも使用できる下層レジスト膜を形成でき、そして、これを使用してこの下層レジスト膜は湿式剥離可能なCVDカーボン膜加工用ハードマスクとして機能することが分かった。
上記のことから、本発明の金属酸化物含有膜形成用組成物を用いれば、従来よりも温和な条件で剥離を行うことができ、パターン密着性に優れ、かつ微細なパターン形成を行うことのできる下層レジスト膜を提供できることが明らかになった。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。

Claims (14)

  1. (A)成分として、1種以上の下記一般式(A−1)で示される加水分解性金属化合物を加水分解もしくは縮合、又はその両方をすることで得られる金属酸化物含有化合物Aと、
    L(OR0Aa0(OR1Aa1(O)a2 (A−1)
    (式中、R0A、R1Aは炭素数1〜30の有機基であり、a0、a1、a2は0以上の整数でa0+a1+2×a2はLの種類により決まる価数であり、Lはアルミニウム、ガリウム、イットリウム、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、ビスマス、スズ、バナジウム又はタンタルである。)
    (B)成分として、下記一般式(B−1)で示される熱もしくは酸、又はその両方により水酸基を発生する芳香族化合物とを含有するものであることを特徴とする金属酸化物含有膜形成用組成物。
    Figure 0005756134
    (式中、d1、d3は1、2、3のいずれかの整数であり、d2は0、1、2のいずれかの整数である。E、Gは直結又は1個以上の炭素、酸素、窒素、水素原子からなる2価の有機基であり、D、D、Dはそれぞれ同一であっても異なってもよい下記一般式(B−1a)又は(B−1b)で示される有機基のどちらかである。)
    Figure 0005756134
    (式中、R、R、Rはそれぞれ同一であっても異なってもよい下記一般式(B−1c)、(B−1d)、(B−1e)で示される有機基のいずれかである。R、R、Rはそれぞれ同一であっても異なってもよい水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基であり、さらに2個のアルキル基が結合して環状置換基を形成してもよい。)
    Figure 0005756134
    (式中、Q1B〜Q4Bは水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基であり、さらにQ1B〜Q4Bから任意に選ばれる2個の置換基が結合して環状置換基を形成してもよい。Q5B〜Q7Bは炭素数1〜20のアルキル基であり、さらにQ5B〜Q7Bから任意に選ばれる2個の置換基が結合して更に環状置換基を形成してもよい。Q8B、Q9Bは炭素数1〜20のアルキル基であり、さらにQ8B、Q9Bが互いに結合して環状置換基を形成してもよい。)
  2. 前記(A)成分が、1種以上の前記一般式(A−1)で示される加水分解性金属化合物と1種以上の下記一般式(A−2)で示される加水分解性金属化合物とを加水分解もしくは縮合、又はその両方をすることで得られる金属酸化物含有化合物Aを含むことを特徴とする請求項1に記載の金属酸化物含有膜形成用組成物。
    M(OR3Aa3(OR4Aa4(O)a5 (A−2)
    (式中、R3A、R4Aは炭素数1〜10の有機基で、a3、a4、a5は0以上の整数でa3+a4+2×a5はMの種類により決まる価数であり、Mは周期律表のIII族、IV族、又はV族の元素で炭素を除くものであり、Lとは異種の元素である。)
  3. 前記(A)成分が、前記金属酸化物含有化合物Aと、前記金属酸化物含有化合物Aとを混合したものであることを特徴とする請求項2に記載の金属酸化物含有膜形成用組成物。
  4. 前記(A)成分が、前記金属酸化物含有化合物Aと、1種以上の前記一般式(A−2)で示される加水分解性金属化合物を加水分解もしくは縮合、又はその両方をすることで得られる金属酸化物含有化合物Aとを混合したものであることを特徴とする請求項1に記載の金属酸化物含有膜形成用組成物。
  5. 前記金属酸化物含有膜形成用組成物が、(C)成分として、1種以上の下記一般式(C−1)で示されるケイ素化合物を加水分解もしくは縮合、又はその両方をすることにより得られるケイ素含有化合物をさらに含有するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の金属酸化物含有膜形成用組成物。
    1C c12C c23C c3Si(OR0C(4−c1−c2−c3) (C−1)
    (式中、R0Cは炭素数1〜6の炭化水素基であり、R1C、R2C、R3Cは水素原子又は炭素数1〜30の1価の有機基である。また、c1、c2、c3は0又は1であり、1≦c1+c2+c3≦3である。)
  6. 前記(C)成分が、1種以上の前記一般式(C−1)で示されるケイ素化合物と1種以上の下記一般式(C−2)で示されるケイ素化合物とを含む混合物を加水分解もしくは縮合、又はその両方をすることにより得られるケイ素含有化合物であることを特徴とする請求項5に記載の金属酸化物含有膜形成用組成物。
    Si(OR4C (C−2)
    (式中、R4Cは炭素数1〜6の炭化水素基である。)
  7. 前記一般式(C−1)中のR1C、R2C、R3Cのうちのいずれか一つ以上が、酸不安定基で置換された水酸基またはカルボキシル基を有する有機基であることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の金属酸化物含有膜形成用組成物。
  8. 前記金属酸化物含有膜形成用組成物が、酸もしくは熱酸発生剤、又はその両方をさらに含有するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の金属酸化物含有膜形成用組成物。
  9. 被加工体にパターンを形成する方法であって、被加工体上に請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の金属酸化物含有膜形成用組成物を用いて金属酸化物含有膜を形成し、該金属酸化物含有膜上に上層レジスト膜材料を用いて上層レジスト膜を形成した後、該上層レジスト膜を露光してレジストパターンを形成し、該レジストパターンを前記金属酸化物含有膜にパターン転写し、パターン転写された金属酸化物含有膜をエッチングマスクとして下層の被加工体をエッチング加工することを特徴とするパターン形成方法。
  10. 被加工体にパターンを形成する方法であって、被加工体上にケイ素含有膜材料を用いてケイ素含有膜を形成し、該ケイ素含有膜上に請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の金属酸化物含有膜形成用組成物を用いて金属酸化物含有膜を形成し、該金属酸化物含有膜上に上層レジスト膜材料を用いて上層レジスト膜を形成した後、該上層レジスト膜を露光してレジストパターンを形成し、該レジストパターンを前記金属酸化物含有膜にパターン転写し、パターン転写された金属酸化物含有膜の下層にあるケイ素含有膜に乾式あるいは湿式エッチングでパターン転写し、さらに、パターン転写されたケイ素含有膜をエッチングマスクとして被加工体をエッチング加工することを特徴とするパターン形成方法。
  11. 被加工体にパターンを形成する方法であって、被加工体上に有機膜材料を用いて有機膜を形成し、該有機膜上に請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の金属酸化物含有膜形成用組成物を用いて金属酸化物含有膜を形成し、該金属酸化物含有膜上に上層レジスト膜材料を用いて上層レジスト膜を形成した後、該上層レジスト膜を露光してレジストパターンを形成し、該レジストパターンを前記金属酸化物含有膜にパターン転写し、パターン転写された金属酸化物含有膜の下層にある有機膜に乾式あるいは湿式エッチングでパターン転写し、さらに、パターン転写された有機膜をエッチングマスクとして被加工体をエッチング加工することを特徴とするパターン形成方法。
  12. 被加工体にパターンを形成する方法であって、被加工体上に無機炭素膜材料を用いて無機炭素膜を形成し、該無機炭素膜上に請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の金属酸化物含有膜形成用組成物を用いて金属酸化物含有膜を形成し、該金属酸化物含有膜上に上層レジスト膜材料を用いて上層レジスト膜を形成した後、該上層レジスト膜を露光してレジストパターンを形成し、該レジストパターンを前記金属酸化物含有膜にパターン転写し、パターン転写された金属酸化物含有膜の下層にある無機炭素膜に乾式あるいは湿式エッチングでパターン転写し、さらに、パターン転写された無機炭素膜をエッチングマスクとして被加工体をエッチング加工することを特徴とするパターン形成方法。
  13. 前記上層レジスト膜の露光を、波長が300nm以下の光又はEUV光を用いたリソグラフィー法、電子線直接描画法、又はナノインプリンティングリソグラフィー法のいずれかの方法で行うことを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれか一項に記載のパターン形成方法。
  14. 前記パターン形成方法が、パターン転写された前記金属酸化物含有膜の下層にパターン転写後に、過酸化水素含有アンモニア水または過酸化水素含有塩酸により前記金属酸化物含有膜を除去する工程を含むことを特徴とする請求項9乃至請求項13に記載のパターン形成方法。
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