JP5753949B2 - 撮像レンズおよび撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像レンズおよび撮像装置に関し、より詳しくは、デジタルカメラ、放送用カメラ、監視用カメラ、映画撮影用カメラ等の電子カメラに用いられる撮像レンズおよび該撮像レンズを備えた撮像装置に関するものである。
CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を記録媒体とするビデオカメラや電子スチルカメラ等の撮像装置に用いられる撮像レンズとしては、例えば特許文献1〜4に記載されたものが提案されている。
特開平08−201692号公報 特開2008−020657号公報 特開2010−175628号公報 特開2009−058651号公報
近年ではカメラの高精細化にともない、諸収差が良好に補正された撮像レンズが求められている。また、FNo.の小さい、いわゆる明るい撮像レンズの要望が高まっている。
しかしながら、特許文献1に記載されている撮像レンズは、FNo.が大きく、これらの要求を満たすものではなかった。
また、特許文献2〜4に記載されている撮像レンズは、FNo.は小さいものの、非点収差、像面湾曲の補正が不十分であり、高性能とは言えなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、FNo.が小さく、諸収差が良好に補正された撮像レンズおよび該レンズを備えた撮像装置を提供することを目的とするものである。
本発明の撮像レンズは、物体側から順に、全体として正の屈折力を有する前群と、後群とからなり、前群は、物体側から順に、2枚もしくは3枚の正レンズと、像側に凹面を向けた負レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズと、像側に凹面を向けた負レンズと、絞りと、物体側に凹面を向けた負レンズと、複数の正レンズとからなり、後群は、正の屈折力を有し、物体側から順に、正レンズと、負レンズとからなることを特徴とする。
本発明の撮像レンズにおいては、少なくとも前群を光軸方向に移動することによりフォーカシングを行うことが好ましい。
また、前群内の最も物体側の2枚もしくは3枚の正レンズは、いずれも物体側に凸面を向けていることが好ましい。
また、前群内の絞りより像側にある複数の正レンズの枚数は2枚であることが好ましい。
また、前群内の絞りより像側にある複数の正レンズの枚数は2枚であり、この2枚の正レンズはいずれも像側に凸面を向けていることが好ましい。
また、前群内の物体側から数えて最初の負レンズは、下記条件式を満足することが好ましい。
−4<f/f1n<−1 …(1)
ただし、f:全系の焦点距離、f1n:前群内の物体側から数えて最初の負レンズの焦点距離とする。
また、前群内の物体側から数えて最初の負レンズとこの負レンズの直後の正レンズとの間の空気レンズは、下記条件式を満足することが好ましい。
−0.4<(Rnr−Rpf)/(Rnr+Rpf)<0.2 …(2)
ただし、Rnr:前群内の物体側から数えて最初の負レンズの像側の面の曲率半径、Rpf:前群内の物体側から数えて最初の負レンズの直後の正レンズの物体側の面の曲率半径とする。
また、前群は、下記条件式を満足することが好ましい。
0.6<f/f1<1.0 …(3)
ただし、f:全系の焦点距離、f1:前群の焦点距離とする。
また、後群は、下記条件式を満足することが好ましい。
0.1<f/f2<0.5 …(4)
ただし、f:全系の焦点距離、f2:後群の焦点距離とする。
また、後群内の正レンズは、像側に凸面を向けていることが好ましい。
また、前群内の物体側から数えて最初の負レンズは、下記条件式を満足することが好ましい。
−3<f/f1n<−1.5 …(1)’
ただし、f:全系の焦点距離、f1n:前群内の物体側から数えて最初の負レンズの焦点距離とする。
また、前群内の物体側から数えて最初の負レンズと該負レンズの直後の正レンズとの間の空気レンズは、下記条件式を満足することが好ましい。
−0.25<(Rnr−Rpf)/(Rnr+Rpf)<0.1 …(2)’
ただし、Rnr:前群内の物体側から数えて最初の負レンズの像側の面の曲率半径、Rpf:前群内の物体側から数えて最初の負レンズの直後の正レンズの物体側の面の曲率半径とする。
また、前群は、下記条件式を満足することが好ましい。
0.7<f/f1<0.95 …(3)’
ただし、f:全系の焦点距離、f1:前群の焦点距離とする。
また、後群は、下記条件式を満足することが好ましい。
0.15<f/f2<0.4 …(4)’
ただし、f:全系の焦点距離、f2:後群の焦点距離とする。
また、前群内の絞りより物体側にあるすべての負レンズのアッベ数が35以上であることが好ましい。
この場合、前群内の絞りより物体側にあるすべての負レンズの部分分散比が0.6以下であることが好ましい。
ここで、部分分散比θgFは下記式で表される。
θgF=(Ng−NF)/(NF−NC)
ただし、Ng:g線に対する屈折率、NF:F線に対する屈折率、NC:C線に対する屈折率とする。
また、前群内の最も物体側のレンズのアッベ数が35以下であることが好ましい。
この場合、前群内の最も物体側のレンズの部分分散比が0.58以上であることが好ましい。なお、部分分散比については上述の通りである。
また、物体側から数えて前群内の絞りの直後には、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負レンズと像側に凸面を向けた正レンズとからなる接合レンズを有し、この接合レンズを構成するいずれのレンズもアッベ数が25以下であることが好ましい。
本発明の撮像装置は、上記記載の本発明の撮像レンズを備えたことを特徴とするものである。
本発明の撮像レンズは、物体側から順に、全体として正の屈折力を有する前群と、後群とからなり、前群は、物体側から順に、2枚もしくは3枚の正レンズと、像側に凹面を向けた負レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズと、像側に凹面を向けた負レンズと、絞りと、物体側に凹面を向けた負レンズと、複数の正レンズとからなり、後群は、物体側から順に、正レンズと、負レンズとからなるものとしたので、FNo.が小さい撮像レンズとしながら、諸収差を良好に補正することが可能となる。
また、本発明の撮像装置は、本発明の撮像レンズを備えているため、明るく高画質の映像を得ることができる。
本発明の一実施形態にかかる撮像レンズ(実施例1と共通)のレンズ構成を示す断面図 上記撮像レンズの光路を示す図 本発明の実施例2の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例3の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例4の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例5の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例1の撮像レンズの各収差図(A〜E) 本発明の実施例2の撮像レンズの各収差図(A〜E) 本発明の実施例3の撮像レンズの各収差図(A〜E) 本発明の実施例4の撮像レンズの各収差図(A〜E) 本発明の実施例5の撮像レンズの各収差図(A〜E) 本発明の実施形態にかかる撮像装置の概略構成図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態にかかる撮像レンズ(実施例1と共通)のレンズ構成を示す断面図、図2は上記撮像レンズの光路を示す図である。図1および図2に示す構成例は、後述の実施例1の撮像レンズの構成と共通である。図1および図2においては、左側が物体側、右側が像側である。また、図2においては、無限遠の距離にある物点からの軸上光束LFも併せて示してある。
この撮像レンズは、光軸Zに沿って、物体側から順に、全体として正の屈折力を有する前群G1と、後群G2とからなり、前群G1は、物体側から順に、3枚の正レンズL11,L12,L13と、像側に凹面を向けた負レンズL14と、物体側に凸面を向けた正レンズ15と、像側に凹面を向けた負レンズL16と、開口絞りStと、物体側に凹面を向けた負レンズL17と、正レンズL18,L19とからなり、後群G2は、物体側から順に、正レンズL21と、負レンズL22とからなる。なお、図1および図2に示す開口絞りStは必ずしも大きさや形状を表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。
この撮像レンズを撮像装置に適用する際には、レンズを装着するカメラ側の構成に応じて、光学系と像面Simの間にカバーガラス、プリズム、赤外線カットフィルタやローパスフィルタなどの各種フィルタを配置することが好ましいため、図1および図2では、これらを想定した平行平面板状の光学部材PP1,PP2を後群G2と像面Simとの間に配置した例を示している。
FNo.の小さい撮像レンズとして、特許文献4にあげたようなガウスタイプのレンズが広く知られている。しかしながら、近年のカメラの高精細化に対応するためにはさらに球面収差、像面湾曲、非点収差、軸上の色収差、倍率の色収差等を良好に補正する必要がある。これらの収差を良好に補正するためには負レンズの配置に留意する必要がある。ガウス型では負レンズは、絞りの前後に絞りに近接して1枚ずつのみを配置するが、この構成では、それ以前、それ以後に配された正レンズで発生した諸収差の補正を2枚の負レンズのみで負担することになるため、十分に収差を補正できなかったり、逆に無理に補正しようとすると高次の球面収差、二次色収差が発生したりする恐れがある。
本発明の撮像レンズでは、開口絞りStの前方にさらに1枚の負レンズを配することにより、諸収差を良好に補正している。具体的には開口絞りStから数えて物体側に3枚目に負レンズL14を加えている。開口絞りStの直前に収差補正用の負レンズを加えた場合に較べて、軸上マージナル光線の高さが高いため、球面収差、軸上色収差、倍率色収差の補正効果が高くなる。
また、前群G1の最も物体側の正の屈折力を2枚もしくは3枚の正レンズ(本実施形態では3枚の正レンズL11,L12,L13)で分担することで、球面収差の発生を抑え、小さいFNo.に有利である。また、個々のレンズの屈折力が小さくとも、これら2枚もしくは3枚のレンズの合成屈折力を大きくできるため、全長の短縮化にも有利である。
続いて像側に凹面を向けた負レンズL14を配することで、球面収差、軸上色収差、倍率色収差の補正に有利である。
続いて物体側に凸面を向けた正レンズL15、像側に凹面を向けた負レンズL16、開口絞りStを挟んで、物体側に凹面を向けた負レンズL17、正レンズL18を配することで、この4枚のレンズが開口絞りStに対して対称に近い構成となるため、コマ収差、倍率の色収差の補正に有利である。また、開口絞りStに隣接する両側の面が、開口絞りStに凹面を向けていることにより、像面湾曲、非点収差の補正に有利である。
続いて正レンズL19を配することにより、直前の正レンズL18の正の屈折力を分担できるため、球面収差の補正に有利である。
本発明の撮像レンズにおいては、少なくとも前群G1を光軸方向に移動することによりフォーカシングを行うと良い。これにより、フォーカシングに伴う像面湾曲の変動を押さえることができる。なお、前群G1のみでフォーカシングしても良いが、前群G1とは別の速度で後群G2を移動するように構成しても差し支えない。
また、前群G1内の最も物体側の2枚もしくは3枚の正レンズは、いずれも物体側に凸面を向けていることが好ましい。これにより球面収差、非点収差の補正に有利である。
また、前群G1内の開口絞りStより像側にある複数の正レンズの枚数は2枚であることが好ましい。1枚では球面収差の補正が難しいが、必要以上に枚数を増加することはコストの増加を招くため、2枚とすることがコスト上好ましい。
また、後群G2は正の屈折力を有することが好ましい。これにより、フォーカシングに伴う像面湾曲の変動を押さえるのに有利である。
また、前群G1内の開口絞りStより像側にある複数の正レンズの枚数は2枚であり、この2枚の正レンズL18,L19はいずれも像側に凸面を向けていることが好ましい。これにより非点収差の補正に有利である。
また、前群G1内の物体側から数えて最初の負レンズL14は、下記条件式(1)を満足することが好ましい。この条件式(1)の下限を下回ると、このレンズで補正過剰の高次の球面収差が発生する。逆に条件式(1)の上限を上回ると、球面収差、軸上色収差、倍率色収差の補正に不利である。なお、下記条件式(1)’を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
−4<f/f1n<−1 …(1)
−3<f/f1n<−1.5 …(1)’
ただし、f:全系の焦点距離、f1n:前群内の物体側から数えて最初の負レンズの焦点距離とする。
また、前群G1内の物体側から数えて最初の負レンズL14とこの負レンズL14の直後の正レンズL15との間の空気レンズは、下記条件式(2)を満足することが好ましい。この条件式(2)の下限を下回ると、この空気レンズで補正過剰の高次の球面収差が発生する。逆に条件式(2)の上限を上回ると、球面収差、軸上色収差、倍率色収差の補正に不利である。なお、下記条件式(2)’を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
−0.4<(Rnr−Rpf)/(Rnr+Rpf)<0.2 …(2)
−0.25<(Rnr−Rpf)/(Rnr+Rpf)<0.1 …(2)’
ただし、Rnr:前群内の物体側から数えて最初の負レンズの像側の面の曲率半径、Rpf:前群内の物体側から数えて最初の負レンズの直後の正レンズの物体側の面の曲率半径とする。
また、前群G1は、下記条件式(3)を満足することが好ましい。この条件式(3)の下限を下回ると、フォーカシング時の移動量が大きくなり過ぎ、小型化が難しくなるばかりでなく、フォーカシングに要する時間が長くなるという問題が生じる。逆に条件式(3)の上限を上回ると、フォーカシングによる像面湾曲の変動が大きくなる。なお、下記条件式(3)’を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
0.6<f/f1<1.0 …(3)
0.7<f/f1<0.95 …(3)’
ただし、f:全系の焦点距離、f1:前群の焦点距離とする。
また、後群G2は、下記条件式(4)を満足することが好ましい。この条件式(4)の下限を下回ると、フォーカシングによる像面湾曲の変動が大きくなる。逆に条件式(4)の上限を上回ると、前群G1の屈折力が弱くなるため、フォーカシング時の移動量が大きくなり過ぎ、小型化が難しくなるばかりでなく、フォーカシングに要する時間が長くなると言う問題が生じる。なお、下記条件式(4)’を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
0.1<f/f2<0.5 …(4)
0.15<f/f2<0.4 …(4)’
ただし、f:全系の焦点距離、f2:後群の焦点距離とする。
また、後群G2内の正レンズL21は、像側に凸面を向けていることが好ましい。これにより、非点収差の補正に有利である。
本発明の撮像レンズにおいて、二次色収差を補正するには下記の二つの方法が考えられる。
一つ目は、前群G1内の開口絞りStより物体側にあるすべての負レンズのアッベ数を、35以上とする方法である。この方法は、後述の実施例1に対応する。これにより、正レンズと負レンズの部分分散比を近づけることができ、二次色収差の補正に有利である。この場合、前群G1内の開口絞りStより物体側にあるすべての負レンズの部分分散比は、0.6以下とすることが好ましい。
ここで、部分分散比θgFは下記式で表される。
θgF=(Ng−NF)/(NF−NC)
ただし、Ng:g線に対する屈折率、NF:F線に対する屈折率、NC:C線に対する屈折率とする。
二つ目は、前群G1内の最も物体側のレンズのアッベ数を、35以下とする方法である。この方法は、後述の実施例2〜5に対応する。このアッベ数範囲にある材料は比較的部分分散比が大きいため、部分分散比の大きな凹レンズと組み合わせる場合でも二次色収差を小さくしやすい。この場合、前群G1内の最も物体側のレンズの部分分散比が0.58以上であることが好ましい。なお、部分分散比については上述の通りである。
また、物体側から数えて前群G1内の絞りの直後には、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負レンズL17と像側に凸面を向けた正レンズL18とからなる接合レンズを有し、この接合レンズを構成するいずれのレンズもアッベ数が25以下であることが好ましい。これにより、通常材料同士の組み合わせでありながら、二次色収差を良好に補正できる。またアッベ数の小さい材料は比較的着色度の大きい材料が多いため、ズームレンズなど構成枚数の多い他の交換レンズと分光特性をそろえることにも効果がある。
本撮像レンズにおいて、最も物体側に配置される材料としては、具体的にはガラスを用いることが好ましく、あるいは透明なセラミックスを用いてもよい。
また、本撮像レンズが厳しい環境において使用される場合には、保護用の多層膜コートが施されることが好ましい。さらに、保護用コート以外にも、使用時のゴースト光低減等のための反射防止コートを施すようにしてもよい。
また、図1および図2に示す例では、レンズ系と像面Simとの間に光学部材PP1,PP2を配置した例を示したが、ローパスフィルタや特定の波長域をカットするような各種フィルタ等をレンズ系と像面Simとの間に配置する代わりに、各レンズの間にこれらの各種フィルタを配置してもよく、あるいは、いずれかのレンズのレンズ面に、各種フィルタと同様の作用を有するコートを施してもよい。
次に、本発明の撮像レンズの数値実施例について説明する。なお、以下の表1〜11に示す数値および図7〜11の収差図は、無限遠物体に合焦時の全系の焦点距離が1.0となるように規格化されたものである。
まず、実施例1の撮像レンズについて説明する。実施例1の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図を図1に示す。なお、図1および後述の実施例2〜5に対応した図3〜6においては、光学部材PP1,PP2も合わせて示しており、左側が物体側、右側が像側であり、図示されている開口絞りStは必ずしも大きさや形状を表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。
実施例1の撮像レンズは、物体側から順に、全体として正の屈折力を有する前群G1と、全体として正の屈折力を有する後群G2とからなり、前群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた平凸レンズL11と、2枚の物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12,L13と、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL14と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL15および像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL16からなる接合レンズと、開口絞りStと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL17および像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL18からなる接合レンズと、両凸レンズL19とから構成され、後群G2は、物体側から順に、両凸レンズL21と、両凹レンズL22とから構成される。
前群G1の最も物体側のレンズL11を物体側に凸面を向けた平凸レンズとすることで、比較的球面収差の発生を抑えられる。
また、物体側から2番目のレンズL12と3番目のレンズL13を物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとすることで、球面収差、非点収差の補正に有利となる。なお、物体側から2番目のレンズL12にはアッベ数が81.54、θgFが0.53748の異常分散材料を用いているため、二次色収差の補正に効果がある。
続く負レンズL14を像側に凹面を向けた負メニスカスレンズとすることにより、非点収差の補正、球面収差の波長による差を防止するために有利となる。このレンズのアッベ数は44.27、θgFは0.5634と異常分散材料を用いている。
続く接合レンズも負レンズL16に上記と同じ異常分散材料を用いており、2番目のレンズL12の材料と組み合わせることにより、二次色収差の補正に効果がある。
開口絞りStを挟んで続く接合レンズは高分散材料同士の接合になっており、正レンズL18のθgFのほうがわずかに大きいので、通常ガラスの組み合わせながら二次色収差の補正に効果がある。また、この接合レンズはいずれも着色度の大きい材料のため、ズームレンズなど構成枚数の多い他の交換レンズと分光特性をそろえることにも効果がある。
続く両凸レンズL19は直前の正レンズL18の屈折力を分担しており、球面収差の軽減に効果がある。
後群G2の両凸レンズL21は高屈折率の材料であり、ペッツバール和を改善し、像面湾曲の改善に効果がある。両凹レンズL22は直前の両凸レンズL21に較べて低屈折率の材料であり、ペッツバール和を改善し、像面湾曲の改善に効果がある。
前群G1を繰り出してフォーカシングすることにより、フォーカシングに伴う像面湾曲の変動を押さえることができる。
実施例1の撮像レンズの基本レンズデータを表1に、諸元に関するデータを表2に示す。
以下では、表中の記号の意味について、実施例1のものを例にとり説明するが、実施例2〜5についても基本的に同様である。
表1のレンズデータにおいて、Siの欄には最も物体側の構成要素の面を1番目として像側に向かうに従い順次増加するi番目(i=1、2、3、…)の面番号を示し、Riの欄にはi番目の面の曲率半径を示し、Diの欄にはi番目の面とi+1番目の面との光軸Z上の面間隔を示している。また、Ndiの欄にはi番目の面とi+1番目の面との間の媒質のd線(波長587.6nm)に対する屈折率を示し、νdjの欄には最も物体側の光学要素を1番目として像側に向かうに従い順次増加するj番目(j=1、2、3、…)の光学要素のd線に対するアッベ数を示し、θgFjの欄には最も物体側の光学要素を1番目として像側に向かうに従い順次増加するj番目(j=1、2、3、…)の光学要素の部分分散比を示している。
なお、曲率半径の符号は、面形状が物体側に凸の場合を正、像側に凸の場合を負としている。基本レンズデータには、開口絞りSt、光学部材PPも含めて示している。開口絞りStに相当する面の面番号の欄には面番号とともに(絞り)という語句を記載している。
表2の諸元に関するデータに、焦点距離f´、F値Fno.および全画角2ωの値を示す。
基本レンズデータおよび諸元に関するデータにおいて、角度の単位としては度を用いているが、その他については規格化をしているため単位はない。
Figure 0005753949
Figure 0005753949
実施例1の撮像レンズの各収差図を図7(A)〜(E)に示す。図7(A)〜(E)はそれぞれ球面収差、正弦条件、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す。
球面収差、正弦条件、非点収差、歪曲収差を表す各収差図には、d線(波長587.6nm)を基準波長とした収差を示す。球面収差図にはd線(波長587.6nm)、C線(波長656.3nm)、F線(波長486.1nm)、g線(波長435.8nm)についての収差をそれぞれ実線、長破線、短破線、点線で示す。非点収差図にはサジタル方向、タンジェンシャル方向の収差をそれぞれ実線と破線で示す。倍率色収差図にはC線(波長656.3nm)、F線(波長486.1nm)、g線(波長435.8nm)についての収差をそれぞれ長破線、短破線、点線で示す。なお、球面収差図および正弦条件図のFno.はF値、その他の収差図のωは半画角を意味する。
次に、実施例2の撮像レンズについて説明する。実施例2の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図を図3に示す。
実施例2の撮像レンズは、物体側から順に、全体として正の屈折力を有する前群G1と、全体として正の屈折力を有する後群G2とからなり、前群G1は、物体側から順に、両凸レンズL11と、2枚の物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12,L13と、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL14と、両凸レンズL15および両凹レンズL16からなる接合レンズと、開口絞りStと、両凹レンズL17および両凸レンズL18からなる接合レンズと、両凸レンズL19とから構成され、後群G2は、物体側から順に、両凸レンズL21および両凹レンズL22からなる接合レンズで構成される。
最も物体側のレンズL11は実施例1と異なり両凸レンズであるが、物体側に曲率半径の絶対値の小さい面を向けており、像側の面の曲率半径の絶対値が物体側の面に較べて大きいため、比較的球面収差の発生を抑えられる。このレンズに高分散のアッベ数が23.83、θgFが0.61603の材料を用いることで二次色収差の補正に効果がある。
また、物体側から2番目のレンズL12と3番目のレンズL13を物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとすることで、球面収差、非点収差の補正に有利となる。
続く負レンズL14を像側に凹面を向けた負メニスカスレンズとすることにより、非点収差の補正、球面収差の波長による差を防止するために有利となる。
続く接合レンズは、凸レンズL15にアッベ数が67.74、θgFが0.54426の異常分散材料を用いており、二次色収差の補正に効果がある。
開口絞りStを挟んで続く接合レンズは高分散材料同士の接合になっており、正レンズL18のθgFの方がわずかに大きいので、通常ガラスの組み合わせながら二次色収差の補正に効果がある。また、この接合レンズはいずれも着色度の大きい材料のため、ズームレンズなど構成枚数の多い他の交換レンズと分光特性をそろえることにも効果がある。
続く両凸レンズL19は、直前の正レンズL18の屈折力を分担しており球面収差の軽減に効果がある。
後群G2の接合レンズは軸上色収差の補正に効果がある。
前群G1を繰り出してフォーカシングすることにより、フォーカシングに伴う像面湾曲の変動を押さえることができる。
また、実施例2の撮像レンズの基本レンズデータを表3に、諸元に関するデータを表4に、各収差図を図8(A)〜(E)に示す。
Figure 0005753949
Figure 0005753949
次に、実施例3の撮像レンズについて説明する。実施例3の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図を図4に示す。
実施例3の撮像レンズは、物体側から順に、全体として正の屈折力を有する前群G1と、全体として正の屈折力を有する後群G2とからなり、前群G1は、物体側から順に、3枚の物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11,L12,L13と、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL14と、両凸レンズL15および両凹レンズL16からなる接合レンズと、開口絞りStと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL17および像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL18からなる接合レンズと、両凸レンズL19とから構成され、後群G2は、物体側から順に、両凸レンズL21および両凹レンズL22からなる接合レンズで構成される。
最も物体側のレンズL11に高分散のアッベ数が23.83、θgFが0.61603の材料を用いることで、二次色収差の補正に効果がある。
また、物体側から1番目のレンズL11から3番目のレンズL13を、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとすることで、球面収差、非点収差の補正に有利となる。
続く負レンズL14を像側に凹面を向けた負メニスカスレンズとすることにより、非点収差の補正、球面収差の波長による差を防止するために有利となる。
続く接合レンズは軸上色収差の補正に効果がある。
開口絞りStを挟んで続く接合レンズは高分散材料同士の接合になっており、正レンズL17のθgFの方がわずかに大きいので、通常ガラスの組み合わせながら二次色収差の補正に効果がある。また、この接合レンズはいずれも着色度の大きい材料のため、ズームレンズなど構成枚数の多い他の交換レンズと分光特性をそろえることにも効果がある。
続く両凸レンズL19は直前の正レンズL18の屈折力を分担しており球面収差の軽減に効果がある。
後群G2の接合レンズは軸上色収差の補正に効果がある。
前群G1を繰り出してフォーカシングすることにより、フォーカシングに伴う像面湾曲の変動を押さえることが出来る。
また、実施例3の撮像レンズの基本レンズデータを表5に、諸元に関するデータを表6に、各収差図を図9(A)〜(E)に示す。
Figure 0005753949
Figure 0005753949
次に、実施例4の撮像レンズについて説明する。実施例4の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図を図5に示す。
実施例4の撮像レンズは、物体側から順に、全体として正の屈折力を有する前群G1と、全体として正の屈折力を有する後群G2とからなり、前群G1は、物体側から順に、両凸レンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12と、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL13と、両凸レンズL14および両凹レンズL15からなる接合レンズと、開口絞りStと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL16および像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL17からなる接合レンズと、両凸レンズL18とから構成され、後群G2は、物体側から順に、両凸レンズL21および物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22からなる接合レンズで構成される。
最も物体側のレンズL11は実施例1と異なり両凸レンズであるが、物体側に曲率半径の絶対値の小さい面を向けており、像側の面の曲率半径の絶対値が物体側の面に較べて大きいため、比較的球面収差の発生を抑えられる。このレンズに高分散のアッベ数が32.25、θgFが0.59388の材料を用いることで二次色収差の補正に効果がある。
また、物体側から2番目のレンズL12を物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとすることで、球面収差、非点収差の補正に有利となる。
続く負レンズL13を像側に凹面を向けた負メニスカスレンズとすることにより、非点収差の補正、球面収差の波長による差を防止するために有利となる。
続く接合レンズは凸レンズL14にアッベ数が67.74、θgFが0.54426の異常分散材料を用いているため、二次色収差の補正に効果がある。
開口絞りStを挟んで続く接合レンズは高分散材料同士の接合になっており、正レンズL17のθgFの方がわずかに大きいので、通常ガラスの組み合わせながら二次色収差の補正に効果がある。また、この接合レンズはいずれも着色度の大きい材料のため、ズームレンズなど構成枚数の多い他の交換レンズと分光特性をそろえることにも効果がある。
続く両凸レンズL18は直前の正レンズL17の屈折力を分担しており球面収差の軽減に効果がある。
後群G2の接合レンズは、両凸レンズL21にアッベ数が81.54、θgFが0.53748の異常分散材料を用いており、軸上色収差、二次色収差の補正に効果がある。
前群G1を繰り出してフォーカシングすることにより、フォーカシングに伴う像面湾曲の変動を押さえることが出来る。
また、実施例4の撮像レンズの基本レンズデータを表7に、諸元に関するデータを表8に、各収差図を図10(A)〜(E)に示す。
Figure 0005753949
Figure 0005753949
次に、実施例5の撮像レンズについて説明する。実施例5の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図を図6に示す。
実施例5の撮像レンズは、本発明の5つの実施例のうち最も画角が広いものであり、他の実施例に較べて非点収差の除去に注意を払った形状となっている。
本実施例の撮像レンズは、物体側から順に、全体として正の屈折力を有する前群G1と、全体として正の屈折力を有する後群G2とからなり、前群G1は、物体側から順に、2枚の物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11,L12と、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL13と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14と、両凹レンズL15と、開口絞りStと、両凹レンズL16および両凸レンズL17からなる接合レンズと、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL18とから構成され、後群G2は、物体側から順に、両凸レンズL21および物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22からなる接合レンズで構成される。
最も物体側の2枚のレンズL11,L12を物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとすることで、球面収差、非点収差の補正に有利となる。
続く負レンズL13を像側に凹面を向けた負メニスカスレンズとすることにより、非点収差の補正、球面収差の波長による差を防止するために有利となる。また、アッベ数が36.26、θgFが0.58800と通常材料ながら部分分散比の比較的小さなものを用いているため、二次色収差の補正に効果がある。
続く正レンズL14は物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとすることで、球面収差、非点収差の補正に有利である。
続く両凹レンズL15はアッベ数が35.31、θgFが0.59336と通常材料ながら部分分散比の比較的小さなものを用いているため、二次色収差の補正に効果がある。
開口絞りStを挟んで続く接合レンズは、両凹レンズL16に比較的低分散のアッベ数が58.90、θgFが0.54567の材料、両凸レンズL17にアッベ数が81.54、θgFが0.53748の異常分散材料を用いているため、軸上色収差、二次色収差の補正に効果がある。
続く正メニスカスレンズL18は、非点収差の補正に効果がある。
後群G2の接合レンズは、軸上色収差の補正に効果がある。
前群G1を繰り出してフォーカシングすることにより、フォーカシングに伴う像面湾曲の変動を押さえることができる。
また、実施例5の撮像レンズの基本レンズデータを表9に、諸元に関するデータを表10に、各収差図を図11(A)〜(E)に示す。
Figure 0005753949
Figure 0005753949
実施例1〜5の撮像レンズの条件式(1)〜(4)に対応する値を表11に示す。なお、全実施例ともd線を基準波長としており、下記の表11に示す値はこの基準波長におけるものである。
Figure 0005753949
以上のデータから、実施例1〜5の撮像レンズは全て、条件式(1)〜(4)を満たしており、F値が1.90〜2.27と明るく、また諸収差が良好に補正された撮像レンズであることが分かる。
次に、本発明の実施形態にかかる撮像装置について説明する。図12に、本発明の実施形態の撮像装置の一例として、本発明の実施形態の撮像レンズを用いた撮像装置の概略構成図を示す。なお、図12では各レンズ群を概略的に示している。この撮像装置としては、例えば、CCDやCMOS等の固体撮像素子を記録媒体とするビデオカメラや電子スチルカメラ等を挙げることができる。
図12に示す撮像装置10は、撮像レンズ1と、撮像レンズ1の像側に配置されたローパスフィルタ等の機能を有するフィルタ6と、フィルタ6の像側に配置された撮像素子7と、信号処理回路8とを備えている。撮像素子7は撮像レンズ1により形成される光学像を電気信号に変換するものであり、例えば、撮像素子7としては、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いることができる。撮像素子7は、その撮像面が撮像レンズ1の像面に一致するように配置される。
撮像レンズ1により撮像された像は撮像素子7の撮像面上に結像し、その像に関する撮像素子7からの出力信号が信号処理回路8にて演算処理され、表示装置9に像が表示される。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズ成分の曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数等の値は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。

Claims (20)

  1. 物体側から順に、全体として正の屈折力を有する前群と、後群とからなり、
    前記前群は、物体側から順に、2枚もしくは3枚の正レンズと、像側に凹面を向けた負レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズと、像側に凹面を向けた負レンズと、絞りと、物体側に凹面を向けた負レンズと、複数の正レンズとからなり、
    前記後群は、正の屈折力を有し、物体側から順に、正レンズと、負レンズとからなる
    ことを特徴とする撮像レンズ。
  2. 少なくとも前記前群を光軸方向に移動することによりフォーカシングを行う
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
  3. 前記前群内の最も物体側の2枚もしくは3枚の正レンズは、いずれも物体側に凸面を向けている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の撮像レンズ。
  4. 前記前群内の前記絞りより像側にある複数の正レンズの枚数は2枚である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  5. 前記前群内の前記絞りより像側にある複数の正レンズの枚数は2枚であり、
    該2枚の正レンズはいずれも像側に凸面を向けている
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
  6. 前記前群内の物体側から数えて最初の負レンズは、下記条件式を満足する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
    −4<f/f1n<−1 …(1)
    ただし、
    f:全系の焦点距離
    f1n:前記前群内の物体側から数えて最初の負レンズの焦点距離
    とする。
  7. 前記前群内の物体側から数えて最初の負レンズと該負レンズの直後の正レンズとの間の空気レンズは、下記条件式を満足する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
    −0.4<(Rnr−Rpf)/(Rnr+Rpf)<0.2 …(2)
    ただし、
    Rnr:前記前群内の物体側から数えて最初の負レンズの像側の面の曲率半径
    Rpf:前記前群内の物体側から数えて最初の負レンズの直後の正レンズの物体側の面の曲率半径
    とする。
  8. 前記前群は、下記条件式を満足する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
    0.6<f/f1<1.0 …(3)
    ただし、
    f:全系の焦点距離
    f1:前記前群の焦点距離
    とする。
  9. 前記後群は、下記条件式を満足する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
    0.1<f/f2<0.5 …(4)
    ただし、
    f:全系の焦点距離
    f2:前記後群の焦点距離
    とする。
  10. 前記後群内の正レンズは、像側に凸面を向けている
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
  11. 前記前群内の物体側から数えて最初の負レンズは、下記条件式を満足する
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項記載の撮像レンズ。
    −3<f/f1n<−1.5 …(1)’
    ただし、
    f:全系の焦点距離
    f1n:前記前群内の物体側から数えて最初の負レンズの焦点距離
    とする。
  12. 前記前群内の物体側から数えて最初の負レンズと該負レンズの直後の正レンズとの間の空気レンズは、下記条件式を満足する
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項記載の撮像レンズ。
    −0.25<(Rnr−Rpf)/(Rnr+Rpf)<0.1 …(2)’
    ただし、
    Rnr:前記前群内の物体側から数えて最初の負レンズの像側の面の曲率半径
    Rpf:前記前群内の物体側から数えて最初の負レンズの直後の正レンズの物体側の面の曲率半径
    とする。
  13. 前記前群は、下記条件式を満足する
    ことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項記載の撮像レンズ。
    0.7<f/f1<0.95 …(3)’
    ただし、
    f:全系の焦点距離
    f1:前記前群の焦点距離
    とする。
  14. 前記後群は、下記条件式を満足する
    ことを特徴とする請求項1から13のいずれか1項記載の撮像レンズ。
    0.15<f/f2<0.4 …(4)’
    ただし、
    f:全系の焦点距離
    f2:前記後群の焦点距離
    とする。
  15. 前記前群内の前記絞りより物体側にあるすべての負レンズのアッベ数が35以上である
    ことを特徴とする請求項1から14のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  16. 前記前群内の前記絞りより物体側にあるすべての負レンズの部分分散比が0.6以下である
    ことを特徴とする請求項15記載の撮像レンズ。
  17. 前記前群内の最も物体側のレンズのアッベ数が35以下である
    ことを特徴とする請求項1から16のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  18. 前記前群内の最も物体側のレンズの部分分散比が0.58以上である
    ことを特徴とする請求項17記載の撮像レンズ。
  19. 物体側から数えて前記前群内の前記絞りの直後には、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負レンズと像側に凸面を向けた正レンズとからなる接合レンズを有し、
    該接合レンズを構成するいずれのレンズもアッベ数が25以下である
    ことを特徴とする請求項1から18のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  20. 請求項1記載の撮像レンズを備えたことを特徴とする撮像装置。
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