JP5753699B2 - 印刷作業支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板表面にクリームはんだを印刷するはんだ印刷機による印刷作業を支援するための装置に関する。
電気回路の製造において、一般に、基板表面への電気部品の装着に先立って、クリームはんだを基板表面にスクリーン印刷する印刷作業が行われる。このような印刷作業において、印刷品質の低下が生じた際には、印刷条件の変更,クリームはんだの調整,スクリーンの清浄等の印刷品質を改善するための処置(以下、単に「改善処置」と言う場合ある)を行う必要があり、現在では、例えば下記特許文献に示されているように、適切な改善処置の決定を印刷結果に基づいて自動的に行うことも検討されている。
特開2005−67059号公報 特開平10−202832号公報
適切な改善処置を決定することは、印刷作業の支援を行う上で重要な事項であり、改善処置の決定に関して何らかの改良を施すことによって、より効果的に印刷作業の支援を行うことが可能となる。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、実用性の高い印刷作業支援装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の印刷作業支援装置は、基板表面にクリームはんだを印刷するはんだ印刷機による印刷作業を支援するための印刷作業支援装置であって、はんだ印刷機による印刷結果を検査する検査機からの印刷結果情報に基づいて特定された品質低下に対する改善処置を、その品質低下の種類に応じて決定する処置決定部と、その処置決定部によって決定された改善処置に関する指令をはんだ印刷機とはんだ印刷機のオペレータとの少なくとも一方に発令する処置発令部とを備え、その処置決定部が、特定の品質低下に対して、その品質低下について実施の優先順位が設定された複数の改善処置の中から、その優先順位に従って、1つの改善処置を決定した後、その低下した品質が改善されない場合に、その1つの改善処置とは異なる別の改善処置を、前記優先順位に従って、決定するように構成されたことを特徴とする。
本発明の印刷作業支援装置によれば、品質低下の種類に応じて適切な改善処置が自動的に決定されるため、はんだ印刷機による印刷作業に対して効果的な支援を行うことが可能となる。また、品質不良にまで至らない段階で、印刷品質を改善できる。さらに、特定の種類の品質低下に対して、段階的に改善処置が決定,発令されため、より効果的に印刷品質を改善することが可能となる。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、それらの発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から何某かの構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
なお、以下の各項において、(1)項と(3)項とを合わせたものに、「改善処置が、設定された優先順位に従って決定される」旨の発明特定事項を付加したものが請求項1に相当し、(4)項が請求項2に、(5)項が請求項3に、(7)項が請求項4に、それぞれ相当する。
(1)基板表面にクリームはんだを印刷するはんだ印刷機による印刷作業を支援するための印刷作業支援装置であって、
前記はんだ印刷機による印刷結果を検査する検査機からの印刷結果情報に基づいて特定された品質低下に対する改善処置を、その品質低下の種類に応じて決定する処置決定部と、その処置決定部によって決定された改善処置に関する指令を前記はんだ印刷機と前記はんだ印刷機のオペレータとの少なくとも一方に発令する処置発令部とを備えた印刷作業支援装置。
本項は、請求可能発明に係る印刷作業支援装置基本的な態様を示す項である。本項の印刷作業支援装置によれば、品質低下の種類に応じて適切な改善処置が自動的に決定されるため、本装置を採用すれば、はんだ印刷機による印刷作業に対して効果的な支援が行われることになる。本装置は、その意味において、実用性が高い。
本項にいう「品質低下」は、後に詳しくに説明する「面積増加」,「面積減少」,「突起形成」,「厚み減少」,「厚み増加」,「印刷ズレ」といった現象である。本明細書では、その基板によっては電気回路を製造すべきでない程の品質低下を、「品質不良」と呼び、「品質低下」とは区別することとする。「品質不良」は、「品質低下」が高じた結果生じる場合もあり、その意味において、「品質低下」は、「品質不良」の予兆(前兆)と考えることもできる。したがって、本項の印刷作業支援装置を採用すれば、品質不良にまで至らない段階で、印刷品質を改善できる。言い換えれば、ある種の印刷不良を未然に防止することができるのである。
「改善処置」は、後に説明するスクリーン下面のクリーニング等、品質低下に対して行う品質を改善するため処置である。言い換えれば、品質の低下の度合を小さくする、品質低下を無くするといった処置である。一方で、単に、「印刷作業を停止する」というような処置は、本明細書では、「改善処置」として扱わないこととする。ちなみに、そのような処置と「改善処置」とを含んだ上位概念的な処置を、「対処処置」と呼ぶこととする。なお、上記「処置決定部」は、改善処置のみならず、広く対処処置全般を決定するように構成されていてもよい。
「処置発令部」が発令する「改善処置に関する指令」とは、それがはんだ印刷機に発令される場合には、その指令は、例えば、はんだ印刷機にその改善処置を実行させるための情報を含む信号とすることができる。また、オペレータに発令される場合には、例えば、「改善処置を実行すべきである」旨の表示,警報等とすることができる。「処置発令部」は、具体的には、はんだ印刷機への指令の送信を行う処置送信部と、ディスプレイ等の何らかの報知手段を介してオペレータに指令を報知する処置報知部とを有し、1つの改善処置に関する指令に対して、それら処置送信部と処置報知部との少なくとも一方が機能するように構成することができる。
(2)前記はんだ印刷機が、印刷作業として、スクリーンの下面が基板に押し付けられた状態においてスクリーンの上面のクリームはんだをスキージにてスクリーンを透して基板表面に印刷する作業を実行するものであり、
前記処置決定部が、スクリーン下面のクリーニング,クリームはんだの調整,印刷作業条件の変更のいずれかを、改善処置として決定可能とされた(1)項に記載の印刷作業支援装置。
本項は、処置決定部が決定可能な改善処置を具体的に列挙した項と考えることができる。「はんだ調整」は、はんだ量の調整である「はんだの供給」,はんだの粘度の調整である「はんだ煉り合せ」等を含む概念である。「作業条件の変更」は、「印刷速度(スキージの移動速度)の変更」,往復印刷を実行する等の「印刷回数の変更」,「印刷終了時の基板のスクリーンからの離脱速度の変更」,「はんだ印刷機内の温度の変更」等を含む概念である。ちなみに、はんだ印刷機内の温度は、はんだの粘性に影響を与えることから、「はんだ印刷機内の温度の温度の変更」は、「はんだの調整」の一態様と考えることができる。
(3)前記処置決定部が、特定の品質低下に対して改善処置を決定した後、その低下した品質が改善されない場合に、その改善処置とは異なる別の改善処置を決定するように構成された(1)項または(2)項に記載の印刷作業支援装置。
本項の印刷作業支援装置によれば、特定の種類の品質低下に対して、段階的に改善処置が決定,発令される。ある種の品質低下は、それの原因がいくつか存在し、また、原因に応じたいくつかの改善処置が考えるられる。本印刷作業支援装置は、それらの改善処置を、1つずつ若しくは複数ずつ順次、決定,発令するため、より効果的に印刷品質を改善することが可能となる。
(4)前記はんだ印刷機が、前記改善処置として、互いに態様の異なる複数のスクリーン下面のクリーニングを実行可能とされており、
前記処置決定部が、1の改善処置としてある態様のクリーニングを決定した後、そのクリーニングによっても品質が改善されない場合に、そのクリーニングとは別の態様のクリーニングを改善処置として決定するように構成された(3)項に記載の印刷作業支援装置。
「スクリーン下面のクリーニング」には、後に詳しく説明するように、「ドライクリーニング」,「ウェットクリーニング」,それらに吸引動作を伴った「ドライ・バキュームクリーニング」,「ウェット・バキュームクリーニング」等、種々の態様のクリーニングが存在する。例えば、一般的には、ウェットクリーニングはドライクリーニングよりも清浄力が高いが、その一方で、溶剤が必要となり、また、はんだフラックス成分へのその溶剤の影響が懸念される。バキュームクリーニングは、スクリーンの開口内に残存するはんだの除去等には好適であるが、その一方で、吸引による悪影響の発生が生じる可能性も否めない。このように、クリーニングは、種類に応じた特徴を有している。本項の印刷作業支援装置を採用すれば、それら特徴の異なるクリーニングが、段階的に、順次、決定,発令されるため、効果的な品質改善が可能となる。
(5)前記処置決定部が、改善処置によって品質が改善されない場合に、印刷作業の停止に関する処置を決定するように構成され、前記処置発令部が、その処置をも発令するように構成された(1)項ないし(4)項のいずれか1つに記載の印刷作業支援装置。
本項の印刷作業支援装置は、例えば、印刷品質の抜本的な改善を行う等の理由から、はんだ印刷機による次回以降の基板に対する印刷作業を停止すべき旨の指令が発令されるように構成することができる。このような「印刷停止」に関する指令は、はんだ印刷機に印刷作業を自動で停止させるために、はんだ印刷機に対して発令してもよく。また、例えば、オペレータに印刷停止をすべきである旨の注意を喚起すべく、オペレータにだけ発令する、つまり、オペレータに報知するように構成することができる。
(6)当該印刷作業支援装置が、
前記検査機からの印刷結果情報に基づき、品質低下の発生を判断し、その品質低下の種類を特定する品質低下特定部を備えた(1)項ないし(5)項のいずれか1つに記載の印刷作業支援装置。
本項の印刷作業支援装置では、自身が、品質低下の発生,発生した品質低下の種類を特定する機能を有し、より実用的な装置とされている。ちなみに、「品質低下特定部」は、上述した印刷不良を特定する機能を有していてもよい。つまり、品質不良特定部と一体化された品質低下・不良特定部とされていてもよいのである。なお、本項の態様ではないが、そのような機能を検査機が有するように構成したシステムにおいては、上記「品質低下特定部」は、必ずしも当該印刷作業支援装置に必要とされず、その場合には、処置決定部は、検査機から送信されてくる情報、つまり、特定された品質低下の種類に関する情報に基づいて、改善処置を決定するように構成すればよい。
(7)前記処置決定部が、設定されている品質低下の種類と改善処置との関連付けに基づいて、改善処置を決定するように構成されており、
当該印刷作業支援装置が、当該装置のオペレータの意思に基づいて、前記関連付けを設定する処置関連付け設定部を備えた(1)項ないし(6)項のいずれか1つに記載の印刷作業支援装置。
後に詳しく説明するように、品質低下の種類は多々あり、また、種類ごとの適切な改善処置は、印刷作業機の諸元,能力等に依存する。さらに、品質低下の原因も、印刷作業に供されている基板の種類、はんだパッドの形状,数,配置パターン等によって様々である。このような実情に鑑みれば、どの種の品質低下に対してどのような改善処置が適切であるかは、個々のユーザによってまちまちである。本項の印刷作業支援装置によれば、ユーザの都合に合わせて、種々の品質低下の各々にふさわしい改善処置が決定されるため、本項の印刷作業支援装置は、相当に実用性の高い装置となる。
(8)当該印刷作業支援装置が、ディスプレイを備え、
前記処置関連付け設定部が、
前記ディスプレイに、(a)各種の品質低下および実行可能な複数の改善処置についてのアイコンが列挙されたアイコン列挙領域と、(b)それら列挙されたアイコンのうちの任意のものを、当該印刷作業支援装置のオペレータの操作によって配置可能なアイコン配置領域とを含む画面を表示させるとともに、
前記アイコン配置領域に配置された1つのアイコンが示すある種類の品質低下と、前記アイコン配置領域のそのアイコンの位置と対応する位置に配置されたアイコンが示す改善処置とを、その種類の品質低下に対する改善処置として関連付けるように構成された(7)項に記載の印刷作業支援装置。
本項は、「処置関連付け設定部」による設定処理を具体的に限定した態様の印刷作業支援装置に関する。本項の印刷作業支援装置によれば、極めて簡便に、上記関連付けを行うことが可能である。
(9)前記はんだ印刷機と、前記検査機と、それらはんだ印刷機および検査機と通信可能な(1)項ないし(8)項のいずれか1つに記載された印刷作業支援装置とを含んで構成されたはんだ印刷作業システム。
本項は、発明のカテゴリを、印刷作業支援装置からはんだ印刷作業システムに変更した態様を示す項である。本項のシステムによる作用効果は、先に説明した印刷作業支援装置のそれらと殆ど変わらないため、ここでの説明は省略する。
実施例の印刷作業支援装置を含んで構成された電気回路製造システムを示す斜視図である。 外装パネルの外した状態におけるはんだ印刷機を示す斜視図である。 はんだ印刷機を構成する基板搬送コンベア装置,基板保持・昇降装置,マーク撮像装置を示す斜視図である。 はんだ印刷機を構成する基板搬送コンベア装置,基板保持・昇降装置,クリーニング装置を示す斜視図である。 クリーニング装置を構成するクリーニングユニットを示す断面図である。 はんだ印刷機を構成するスクリーン保持装置,スキージ装置を示す斜視図である。 部品装着機を構成する部品装着装置を示す斜視図である。 はんだ印刷機によってはんだが印刷された基板が、部品装着機の一部をなす印刷結果検査装置によって検査される様子を示す斜視図である。 印刷作業支援装置の機能構成を示すブロック図である。 印刷作業支援装置において、品質低下,品質不良と対処処置との関連付けを行う際に表示される画面を示す図である。
以下、請求可能発明を実施するための形態として、実施例の印刷作業支援装置を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、請求可能発明は、下記実施例の他、前記〔発明の態様〕の項に記載された形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の形態で実施することができる。
≪電気回路製造システムの全体構成≫
実施例の印刷作業支援装置の支援対象となるはんだ印刷機を含んで構成された電気回路製造システムを、図1に例示する。このシステムは、はんだ印刷機(以下、単に「印刷機」と言う場合がある)10,部品装着機12,リフロー炉14を主要構成要素として構成されたシステムであり、それら印刷機10,部品装着機12,リフロー炉14が、上流側(図における右側)から下流側(図における左側)に向かって順番に並べられ、それらが1つのラインを構成している。
印刷機10は、回路基板(以下、単に「基板」と言う場合がある)の表面にクリームはんだをスクリーン印刷する。言い換えれば、スクリーンによって定まるはんだパターンを印刷する。部品装着機12は、はんだが印刷された基板の表面に、電気回路を構成する各種の電気部品,電子部品等(以下、単に「部品」と言う場合がある)を装着する。リフロー炉14は、部品が装着された基板を加熱してはんだを溶融・凝固させて部品を基板に固定させる。基板は、最上流に位置する基板投入装置16から1枚づつ投入され、印刷機10,部品装着機12,リフロー炉14の各々が有するコンベアによって運搬されつつ、それらの各々の作業が順次行われ、その結果として、その基板に対する電気回路の製造が完了する。基板は、連続して投入され、電気回路の製造が連続して行われる。なお、印刷機10では1ラインにおいて搬送および印刷作業が行われるのに対して、部品装着機12およびリフロー炉14では、2ラインにおいて搬送およびそれぞれの作業が行われるため、印刷機12と部品装着機14との間には、はんだが印刷された基板を2ラインに振り分ける基板振分装置18が配設されている。
部品装着機12は、1のベース20と、そのベース20上に載置された6つのモジュールとから構成されている。後に詳しく説明するが、6つのモジュールのうちの最上流側の1つは、はんだの印刷結果を検査する検査機として機能する印刷結果検査装置22(以下、単に「検査装置22」と言う場合がある)であり、残りの5つの各々は、それぞれが独立して装着作業を行う装着装置24である。
本システムは、前述した印刷作業支援装置、つまり、印刷機10による印刷作業を支援するための印刷作業支援装置26(以下、単に「支援装置26」と言う場合がある)を備えている。後に詳しく説明するが、この支援装置26は、検査装置22の検査によって得られた印刷結果情報を基に、印刷品質の低下,印刷不良等に対する処置(以下、「対処処置」と言う場合がある)を決定するとともに、その決定した対処処置の実行を印刷機10に指令し、また、その指令に追加して若しくはその指令に代えて印刷機10のオペレータに報知する機能を有している。なお、本システムは、印刷機10と検査装置22と支援装置26とを備えた印刷作業システムを含んで構成されたシステムと考えることができる。
≪はんだ印刷機の構成≫
図2に、外装パネルを外した状態での印刷機10を示す。印刷機10は、各パイプを主体に構成されたベースフレーム30を有しており、そのベースフレーム30に支持されて配設された基板搬送コンベア装置32,基板保持・昇降装置34,スクリーン保持装置36,スキージ装置38,クリーニング装置40,マーク撮像装置42(図2では省略)等によって構成されている。
図3に、基板搬送コンベア装置32(以下、単に、「コンベア装置32」と言う場合がある),基板保持・昇降装置34,マーク撮像装置42を示す。コンベア装置32は、基板が搬送される方向(以下、「基板搬送方向」若しくは「左右方向」と言う場合がある)における上流側に位置する搬入部44,下流側に位置する搬出部46,それらの間に位置する中間部48の3つに区分けされる。搬入部44,搬出部46,中間部48は、それぞれ、ベースフレーム30に支持された1対の側板50を有している。それら1対の側板の50各々には、互い向かい合う面にコンベアベルトが周回可能に保持されており(図3では省略)、基板は、両端がそれらコンベアベルトに乗せられた状態で運ばれる。ちなみに、1対の側板50の間隔は、基板の幅に応じて変更可能とされている。
基板保持・昇降装置34は、基台52と、基台52に支持されてコンベア装置32の中間部48の1対の側板50の間に位置するバックアップ台54とを備えている。このバックアップ台54は、基台52に配設されたバックアップ台昇降機構によって昇降可能とされており、コンベア装置32によって中間部48の所定の位置まで搬送された基板を、自身が上昇することによって、下方から持ち上げる。また、基板保持・昇降装置34は、1対の挟持体56を有して基台52に支持されたクランプ58を備えており、このクランプ58は、バックアップ台52によって持ち上げられた基板を、それの端部において挟持する。クランプ58は、基板を挟持した状態において、基台52に配設されたクランプ昇降機構によってバックアップ台54とともに昇降可能とされている。
マーク撮像装置42は、コンベア装置32および,基板保持・昇降装置の上方、かつ、スクリーン保持装置36の下方に、それらに挟まれるようにして配設されている。マーク撮像装置42は、基板搬送方向に延びる1対のガイドレール60と、水平かつ基板搬送方向に直角な方向(以下、「前後方向」という場合がある)に延びるとともに1対のガイドレール60によってガイドされて基板搬送方向に移動可動な可動ビーム62と、可動ビーム62を移動させるビーム移動機構64と、可動ビーム62によってガイドされ前後方向に移動可能なスライド66と、スライド66を前後方向に移動させるスライド移動機構68と、スライド66に保持されたカメラ70とを有している。カメラ70は、下方をもまた上方をも撮像可能とされており、左右方向および前後方向に移動させられて、基板保持・昇降装置34によって保持された基板の表面(詳しくは、上面)とスクリーン保持装置36によって保持されたスクリーン72(図2参照、「マスク」と呼んでもよい)の下面との各々の任意の位置に付された位置基準マークを撮像するようにされている。
図4に、コンベア装置32,基板保持・昇降装置34,クリーニング装置40を示す。クリーニング装置40は、マーク撮像装置42の上方、かつ、スクリーン保持装置36の下方に、それらに挟まれるようにして配設されている。クリーニング装置40は、スクリーン72の下面をクリーニングするものであり、ベースフレーム30を構成してそれぞれが前後方向に延びる1対の支持ビーム74(チャンネル形状の部材と板状の部材とが接合されたものであり、図2を参照のこと)の下面に固定された1対のガイドレール76と、一対のガイドレール76によってガイドされて前後方向に移動可能なクリーニングユニット78と、そのクリーニングユニット78を前後方向に移動させるクリーニングユニット移動機構80とを有している。
図5をも参照しつつ詳しく説明すれば、クリーニングユニット78は、鍔付チャンネル形状をなす基体82と、基体82に昇降可能に支持されたチャンネル形状の昇降ベース84と、それぞれが昇降ベース82に保持された1対のローラ86と、それら1対のローラ86の間において昇降ベース82に固定された裏当て具88とを有している。1対のローラ86には、不織布90が捲回されている。詳しく言えば、1対のローラ86の一方に捲回された不織布90が、捲き解されて、他方に巻き取られるようになっている。裏当て具88は、不織布90の全幅にわたる長さを有するとともに、上端が1対のローラ86の各々に捲回されている不織布90よりも高い位置に位置しており、上端において不織布90を持ち上げる格好とされている。裏当て具88の上端部は、つまり、不織布90に裏当てされる部分は、フェルトによって形成されている。また、裏当て具88には、不織布90の殆ど全幅にわたって延びる長さのスリット92が形成されており、このスリット92は、バキュームチューブ94を介して、図示しない負圧源に接続されている。
また、クリーニングユニット78は、1対のローラ86,裏当て具88,不織布90を、昇降ベース82とともに昇降させるための機構として、シリンダ96を主要構成要素として構成された昇降機構を有している。図5では、1対のローラ86等が最も下降させられた状態が実線で示されており、上昇させられた状態が2点鎖線で示されている。さらに、クリーニングユニット78は、基体82の後方側において基体82に渡されたガイドレール98と、そのガイドレール98に沿って左右方向に移動可能なスライド100と、スライド100に支持されて前方に延び出すノズル102と、スライドを移動させることによってノズル102を移動させるノズル移動機構(図示を省略)とを有している。ノズル102の先端は、不織布90の裏当て具88によって裏当てされている部分の上方に位置しており、その先端には、下方に向かって開口する小さなノズル穴104が設けられている。ノズル102は、送給チューブ106を介して、図示しない溶剤送給器に連通させられており、その溶剤送給器によってアルコール等の有機溶剤が送給され、その有機溶剤は、ノズル102の先端から、不織布90の上記裏当てされている部分に滴下される。ちなみに、昇降機構によって1対のローラ86,不織布90等が昇降させられる際には、その昇降に干渉しないように、ノズル102は、移動範囲における右側端若しくは左側端に移動させられる。なお、図では、当該印刷機10の前方側のスタンバイ位置にクリーニングユニット78が位置させられた状態を示しているが、スタンバイ位置は、後方側にも設けられている。
図6に、スクリーン保持装置36,スキージ装置38を示す。それらは、ベースフレーム30を構成するコラム108に上架された前述の1対の支持ビーム74に、支持されている。スクリーン保持装置36は、1対の支持ビーム74にそれぞれ支持された1対の保持桿110を有している。スクリーン72はスクリーン枠112に固定されており、1対の保持桿110は、このスクリーン枠112を保持している。ちなみに、スクリーン72交換の際には、スクリーン枠112ごと交換される。スクリーン装置36は、1対の保持桿110の各々に対し、その各々の2か所の部位の位置を前後左右に変位させる1対の位置調整機構114を有している。それら2対の位置調整機構114によって、スクリーン72の位置調整(回転位置調整つまり姿勢調整を含む概念である)を行うことが可能とされている。
スキージ装置38は、可動ビーム116と、可動ビームに保持されたスキージユニット118とを含んで構成されている。可動ビーム116は、左右方向に延びる姿勢で、両端が1対の支持ビーム74に設けられた1対のガイドレール120によって支持され、前後方向に移動可能とされている。可動ビーム116が可動ビーム移動機構122によって移動させられる。スキージユニット118は、前後に並んで配置された1対のスキージ124と、1対のスキージ124をそれぞれ昇降させる1対のスキージ昇降機構126とを含んで構成されている。
スクリーン72は、基板におけるはんだが印刷される多数の部位に対応して多数の小さな開口が形成されている。基板がスクリーン72の下面に接触させられた状態において、スクリーン72の上面に供給されたクリームはんだが、スキージ124がスクリーン72の上面に接触した状態で移動させられることによって、スクリーン72に形成された開口内にはんだが充填されることで、そのはんだが、その開口を通って基板表面に謄写されるようにして印刷される。つまり、はんだがスクリーン72を透して基板表面に印刷されるのである。このスキージ装置38によって行われる1対のスキージ124の1回の一方向の動作(以下、「印刷動作」と言う場合がある)において、1対のスキージ124が可動ビーム移動機構122によって移動させられる際、1対のスキージ124は、1対のスキージ昇降機構126によって、それの移動方向の後方側のもののみがスクリーン72の上面に接触させられ、前方側のものは、スクリーン72の上面から離される。つまり、印刷動作は、印刷動作毎に、前後に方向を反転させて行われ、1対のスキージ124を前方から後方に移動させて印刷する場合には、前方側のスキージ124のみが、後方から前方に移動させて印刷する場合には、後方側のスキージ124のみが、下降させられており、他方は上昇させられているのである。なお、供給されたクリームはんだは、印刷の際、1対のスキージ124の間において、あたかもロール状になって転がるようにしてスクリーン72の表面を移動する(以下、この状態のクリームはんだを「はんだロール」と言う場合がある)。
上述したコンベア装置32,基板保持・昇降装置34,スクリーン保持装置36,スキージ装置38,クリーニング装置40,マーク撮像装置42等の作動の制御は、ベースフレーム30の下部に配設された制御装置130によって行われる(図2参照)。また、印刷の際のクリームはんだの粘度は、印刷品質に影響を与えるため、印刷機10は、外装パネルで囲まれた内部空間の温度を調整するための空調装置132を、ベースフレーム30の下部に備えている(図2参照)。
上記のように構成された印刷機10によるはんだ印刷作業では、まず、コンベア装置32の搬入部44によって、基板投入装置16から印刷作業に供される基板が受け取られ、その基板は、搬入部44と中間部48とが協働することによって、中間部48の所定の位置、つまり、印刷作業位置まで搬送される。次に、基板保持・昇降装置32のバックアップ台54が上昇させられることによって、その基板が、コンベアから、クランプ58によって挟持可能な位置、つまり、クランプ位置まで持ち上げられ、その位置において、クランプ58によって挟持される。その状態において、マーク撮像装置42のカメラ70によって、その基板の表面(上面)に付された基板IDマークおよび基板位置基準マーク(フィデューシャルマーク)が読み取られるとともに、スクリーン72の下面に付されているスクリーン位置基準マーク(フィデューシャルマーク)が読み取られる。それらの読取情報は、制御装置130によって処理され、その基板のIDが認識されるとともに、基板とスクリーンとの位置ズレ量が認識される。認識された位置ズレ量に基づいて、スクリーン保持装置36の位置調整機構114によって、基板の位置に合わせたスクリーン72の位置調整が行われる。
上記位置調整の後、基板は、クランプ58によって挟持されたままで、スクリーン72の下面に当たり付く位置まで、バックアップ台54とともに持ち上げられる。基板がその位置まで持ち上げられた状態において、スキージ装置38によって、はんだの印刷が行われる。具体的には、通常、1対のスキージ124の一方がスクリーン72の上面に当接した状態で、スキージユニット118が、前方から後方へ、若しくは、後方から前方へ、1回移動させられることによって行われる。この動作、つまり、印刷が完了した基板は、バックアップ台54とともに、クランプ位置にまで下降させられ、その位置においてクランプ58による挟持が解除された後、バックアップ台54がさらに下降することによって、基板は、コンベアに載置される。その後、基板は、コンベア装置32の中間部48および搬出部46が協働して搬出部46に搬送され、搬送部48によって、基板振分装置18に搬出される。なお、認識されたIDに関する情報は、印刷完了情報とともに、部品装着機10および印刷作業支援装置26に送信される。
クリーニング装置40によるスクリーン72の下面のクリーニングは、行われたはんだ印刷の品質が低下した場合等に実行され、本システムでは、印刷作業支援装置26からの司令に基づいて自動で(後に詳しく説明する)、若しくは、当該印刷機10のオペレータの操作に基づいて任意の時期に手動にで行われる。クリーニングは、クリーニングユニット78が、前述の前方側のスタンバイ位置と後方側のスタンバイ位置との一方から、他方に移動させられる際中に、不織布90が、スクリーン72を払拭して行われる。具体的には、まず、クリーニングユニット78が、一方のスタンバイ位置から、スクリーン72の一端部の下方まで移動させられ、その後、昇降ベース84の上昇によって、不織布90が、スクリーン72の下面に接触する高さまで上昇させられ、その高さにおいて、クリーニングユニット78が、スクリーン72の他端部の下方まで移動させられ、次いで、その位置において不織布90が元の高さまで戻され、その後に、クリーニングユニット78が、他方のスタンバイ位置にまで移動させられて、クリーニング動作が完了する。なお、1回のクリーニング動作の完了する都度、不織布90の清浄な部分が裏当て具88に裏当てされるようにすべく、1対のローラ86が所定角度回転させられる。
なお、クリーニングは、不織布90を溶剤にて湿らすことなく行う「ドライクリーニング」が実行される場合と、不織布90を溶剤で湿らせて行う「ウェットクリーニング」が実行される場合とがあり、ウェットクリーニングが実行される場合は、上記クリーニング動作に先立って、ノズル102から、不織布90の裏当て具88に裏当てされた部分に、溶剤が滴下される。また、クリーニングは、吸引行う「バキュームクリーニング」が実行される場合があり、その場合には、不織布90がスクリーン72の下面に接触している間、負圧源と裏当て具88とが連通させられ、スリット92からの吸引が行われる。つまり、当該印刷機10では、「ドライクリーニング」,「ウェットクリーニング」,「ドライ・バキュームクリーニング」,「ウェット・バキュームクリーニング」の4つの態様のクリーニングを選択可能とされているのである。
≪部品装着機等の構成≫
図7は、部品装着機12の一部分、詳しく言えば、ベース20の一部を構成する1つのベースユニット150と、ベースユニット150に載置された2つの部品装着装置24を示す。部品装着装置24は、基体となるフレーム152と、フレーム152に支持された基板搬送・固定装置154と、フレーム152に載置された複数のフィーダ型部品供給装置156(以下、単に「部品供給装置156」と言う場合がある)と、フレーム152に上架されたビーム158と、ビーム154に支持されたXY型移動装置160と、XY型移動装置160によって移動させられるヘッド保持具162と、ヘッド保持具162に固定保持された装着ヘッド164と、ヘッド保持具162の下部に固定されて基板表面を撮像可能なカメラ166と、当該部品装着装置24の制御を司る制御装置168とを有している。基板搬送・固定装置154は、当該部品装着機12による作業が2ラインで実行可能なように、2つのコンベア装置が並べられるようにして構成されている。なお、部品装着装置24の構成は一般的なものであり、詳しい説明は省略する。
部品装着装置24による装着作業では、まず、基板搬送・固定装置154によって上流側の装置から基板が搬入され、その搬入された基板が所定位置に固定される。装着ヘッド164は、上記XY型移動装置160によって当該部品装着装置24内の作業領域を移動可能とされており、装着ヘッド164は、部品供給装置24から供給される部品を自身が有する部品保持デバイスによって保持し、その保持した部品を、基板搬送・固定装置154によって固定された基板上に装着する。部品の保持,装着が何度も繰り返されて、1つの基板に対する1つの部品装着装置24による部品装着作業が完了する。部品装着機12は、図1に示すように、5つの部品装着装置24が並べられて構成されており、1つの基板に対して、その基板を搬送しつつ、それら5つの部品装着装置24の各々による部品装着作業が実行されることで、1つの基板に対する部品装着機10による装着作業が完了する。なお、本部品装着装置24は、部品装着に先立って、基板搬送・固定装置に固定された基板の表面に付された基板位置基準マークおよび基板IDマークが、カメラ166によって撮像され、制御装置168は、基板位置基準マークの撮像によって取得された基板位置情報に基づいて、基板上の装着されるべき位置に正確に部品を装着するように当該部品装着装置24を制御するように構成されている。
先に説明したように、部品装着機12は、ベース20上の最上流側、つまり、5つの部品装着装置24の上流側に、印刷結果検査装置22が配設されている。この印刷結果検査装置22は、部品装着装置24と構成において類似しており、概して言えば、部品供給装置24が設けられていないこと、装着ヘッド164の代わりに印刷検査ヘッド170が設けられていること等が相違しているだけである。詳しい説明は省略するが、図8に示すように、印刷検査ヘッド170は、基板の表面に格子が形成されるよう4方向から斜めにスリット光を照射する光源と、基板の表面に形成された光の格子を2方向から斜めに撮像するカメラとを含んで構成されている。照射されたスリット光によってできる格子を構成する光の線172は、基板上のはんだパッド174、つまり、はんだが印刷された箇所に形成された部分が、はんだパッド174が形成されていない基板自体の表面に形成された部分からシフトすることになる。このシフトの量は、はんだ印刷箇所174におけるはんだの厚み(高さ)によって異なる。このような原理を利用し、制御装置168は、印刷検査ヘッド170が基板の全面を走査することで、基板表面に印刷されているすべてのはんだパッド174の各々の三次元情報を取得する。制御装置168は、その取得した情報をそのまま、若しくは、その取得した情報に基づいて取得した品質関連情報(例えば、どの箇所に若しくは基板全体としてどのような態様の品質低下が生じているか等に関する情報)を、上述の印刷作業支援装置26に送信するように構成されている。
その他の機械若しくは装置であるリフロー炉14,基板投入装置16,基板振分装置18の構成および機能については、それらが一般的なものであるため、ここでの説明は省略する。印刷作業支援装置26の構成,機能については、後に詳しく説明する。
≪印刷品質の低下とその原因および有効な改善処置、および、印刷不良≫
以下に、印刷機10によってはんだ印刷された基板の印刷品質の低下とその原因、さらには対処処置、詳しく言えば、印刷品質を改善するための改善処置について説明し、次いで、その印刷品質の低下が高じた結果生じる印刷不良について説明する。なお、便宜上、「品質低下」とは、製造される回路基板が製品として問題がない程度の印刷品質であることを意味し、「印刷不良」とは、製造される回路基板が製品として問題がある、つまり、その基板を用いた回路基板の製造を行わないことが望ましい品質であることを意味する。
(A)品質低下
印刷品質の低下は、いくつかの類型、つまり、いくつかの態様に分けることができる。以下に、代表的な態様について、態様毎に、現象内容および有効な改善処置を、順次説明する。
i)面積増加
はんだパッド174の面積が予定されている面積より大きくなる現象であり、「面積過多」と呼ぶこともできる。スクリーン72のクリーニング、印刷機10内の温度を下げる等の改善処置が有効である。
ii)面積減少
はんだパッド174の面積が予定されている面積より小さくなる現象であり、「面積過少」と呼ぶこともできる。「かすれ」は、面積減少の典型的なものであり、面積が比較的大きなはんだパッド174に生じ易い現象である。はんだの供給、スクリーン72のバキュームクリーニング、印刷速度を遅くする等が有効である。
iii)突起形成
はんだパッド174の上面に突起が形成される現象であり、一般的に、「ドッグイヤー」,「トゥームストーン」等と呼ばれる現象が含まれる。印刷機10内の温度を下げる等の改善処置が有効である。また、クリーニングや、印刷終了後の基板のスクリーン72からの離脱速度を高くすることも有効である。
iv)厚み減少
はんだパッド174の高さが低く、つまり、厚みが小さくなる現象である。「体積減少」と呼ぶこともできる。バキュームクリーニングを行うこと、印刷機10内の温度を上げること、往復の印刷動作を行うこと等が、有効な改善処置となる。
v)厚み増加
はんだパッドの高さが高く、つまり、厚みが大きくなる現象である。「体積増加」とよぶこともできる。往復の印刷動作を行うこと、印刷機10内の温度を上げること、スクリーン72のはんだの練り合わせを行うこと等が、有効な改善処置となる。
vi)印刷ズレ
クランプ58によって挟持された基板と、スクリーン72との位置がずれることによって生じる。通常、上述したスクリーン72の位置調整が行われているため問題となる印刷ズレは生じないが、何らかの原因で、いずれかの方向にズレる傾向となる場合がある。このような印刷ズレは、いくつかの基板の印刷結果から、統計学的手法によって補正量を算出し、その補正量を考慮して、上記スクリーン72の位置調整を実行することが、有効な改善処置となる。
(B)印刷不良
印刷不良は、電気回路を製造すべきでない程の品質低下と考えることができ、印刷不良が生じた場合は、その印刷不良が生じた基板に対する部品装着を実行させないための対処処置を行うことが望ましく、また、印刷不良が再発しないような抜本的な対処処置を行うことが望ましい。本システムでは、便宜的に、以下の現象を「印刷不良」として扱うこととする。なお、以下の現象をも「品質低下」として扱い、上記のような改善処置の対象としてもよい。
i)はんだブリッジ
はんだパッド174どうしがはんだで繋がるような現象である。「はんだブリッジ」は、部品の端子間のショートを引き起こすことになる。先に説明した滲み等の「面積増加」が増長することによって生じる。また、「突起形成」における突起が増大し、その突起が倒れて隣接するはんだパッド174に接触することによっても生じる。
ii)はんだ欠損
いわゆる「未はんだ」と呼ぶことのできる不良であり、はんだパッド174の相当の部分が形成されていない現象である。電気回路の電気的接触不良,部品の装着強度不足等を引き起こすことになる。前述した「面積減少」,「突起形成」,「厚み減少」といった品質低下が高じることによって生じる。
iii)厚み過剰
前述の「厚み増加」が高じた結果生じる現象である。
上述したように「印刷不良」は、「品質低下」が高じた場合に生じ易く、その意味において、「品質低下」は、「品質不良」の予兆(前兆)であると考えることもできる。したがって、「印刷不良」を発生させないために、「品質低下」が生じた段階で、品質を改善するための改善処置を施すことが望ましいのである。
≪印刷作業支援装置の機能≫
本システムは、前述した支援装置26を備えており、支援装置26は、検査装置22の検査によって得られた印刷結果情報を基に、印刷品質の低下,印刷不良等に対する対処処置を決定し、その対処処置の実行を印刷機10に指令したり、印刷機10のオペレータに報知する。
支援装置26は、コンピュータを主体とする装置であり、所定のプログラムが実行されることによって機能する。支援装置26は、図9に示すような機能部、つまり、そのプログラムの実行によって機能するいくつかの機能的部分を有すると考えることができる。具体的には、支援装置26は、検査装置22からの印刷結果情報を受信する受信部200,受信部200が受信した印刷結果情報に基づいて品質低下,品質不良の種類を特定する品質低下・不良特定部202と、特定された品質低下,品質不良の種類に応じて品質低下,品質不良に対しての対処処置を決定する処置決定部204と、処置決定部204によって決定された対処処置を印刷機10に実行させるための指令を印刷機10に送信する処置送信部206と、処置決定部204によって決定された対処処置をオペレータに報知する処置報知部208とを含んで構成されている。ちなみに、それら処置送信部206,処置報知部208は、それらが一体となって、処置決定部204によって決定された対処処置に関する指令を印刷機10とオペレータとの少なくとも一方に発令する処置発令部を構成するものと考えることができる。
本システムでは、検査装置22からの印刷結果情報として、基板全体のはんだパッド174に関する3次元画像情報が、支援装置26に送信されるようにされている。詳しい説明は省略するが、支援装置26には、その基板の適切なはんだパッド174に関する3次元画像情報が格納されており、品質低下・不良特定部202は、その3次元画像情報と、検査装置22から送られてきた3次元画像情報を比較して、品質低下,品質不良が発生しているか否かを判断する。具体的には、いずれかのはんだパッド174の形成状態が、ある限度を超えて品質低下傾向にある場合に、「品質低下」と判断し、その限度よりも品質の悪い状態となる限度を超えて品質が悪化している場合に、「品質不良」と判断する。ちなみに、それらの限度は、ユーザによって任意に設定可能とされている。そして、品質低下・不良特定部202は、品質低下,品質不良が発生しているか否かの判断とともに、発生している場合にはどのような種類の品質低下,品質不良が発生しているかを特定するようにされている。
対処処置は、当該システムの構成,運用に応じて、種々の対処処置の中から選択して決定されることが望ましく、そのことを考慮して、処置決定部204は、ユーザが適していると考える対処処置を決定するように構成されている。具体的には、支援装置26は、ユーザによって設定された品質低下,品質不良の種類と対処処置との関連付けに従って、対処処置を決定する。そのような対処処置の決定を行うために、支援装置26は、当該支援装置26のオペレータの意思に基づいてこの関連付けを設定する、言い換えれば、オペレータの操作に従って関連付けを作成する処置関連付け設定部210と、処置関連付け設定部210によって設定された関連付けのデータを記憶する関連付けデータ記憶部212とを備え、処置決定部204は、関連付けデータ記憶部212に記憶されている関連付けデータに基づいて、対処処置を決定するように構成されているのである。
なお、本システムは、検査装置22から各はんだパッド174の3次元画像情報を受信し、支援装置26の品質低下・不良特定部202によって、品質低下・品質不良が判断,特定されるように構成されているが、検査装置22が、上記3次元画像情報を基に、品質低下・品質不良を判断,特定して、その特定した内容、つまり、品質低下・品質不良の種類に関する情報を支援装置26に送信するように構成され、支援装置26が、その情報に基づいて、対処処置を決定するように構成されたシステムを構築することも可能である。
≪決定される対処処置の具体例1≫
ユーザによって設定された関連付けに従って処置決定部204によって決定される対処処置の一例を、下記表1に示す。
Figure 0005753699
詳しく説明すれば、品質低下の一種である『面積増加』に対しては、その現象が発生した場合に、品質改善の処置として、まず、「ドライクリーニング」が決定され、ドライクリーニングによっても品質の改善が見られない場合には、「ドライクリーニングとウェットクリーニングを連続して行う」という処置が決定され、その処置によっても改善がみられない場合には、「印刷機10内の温度を1°C下降させる」という処置が決定され、さらにそれでも改善されない場合には、今印刷を行っている基板以降の基板に対しての「印刷停止」という処置が決定される。また、『面積減少』に対しては、スクリーン72上にはんだを供給する「はんだ供給」が、改善処置として決定され、その処置によっても改善が見られない場合には、上述の「印刷停止」が決定される。さらに、『突起形成』に対しては、「印刷機10内の温度を1°C下降させる」という処置が決定され、その処置によっても改善が見られない場合には、「ドライクリーニングとウェットクリーニングを連続して行う」という処置が決定され、さらに、「ドライ・バキュームクリーニング」、「印刷停止」が決定される。さらにまた、『厚み減少』に対しては、まず、「ドライ・バキュームクリーニング」が決定され、順次、スキージ124の動作方向を反転させて2回の印刷を行う「往復印刷」、「印刷機10内の温度を1°C上昇させる」こと、「印刷停止」が決定される。そして『厚み増加』に対しては、「往復印刷」、スクリーン72上のはんだを練り合わせる「はんだ練り合せ」、「印刷停止」が順次決定される。『印刷ズレ』の場合には、その基板およびいくつかの基板のズレ量を統計学的処理方法によって求め、その求められたズレ量を加味したスクリーン72の位置調整を以後の基板の印刷において実行する「オフセット処理」を、改善処置として決定し、その処置によっても改善が見られない場合には、「印刷停止」が処置として決定される。また、品質不良である『はんだブリッジ』,『はんだ欠損』,『厚み過剰』が発生した場合には、改善処置を決定すること無くして、「印刷停止」が、対処処置として決定される。
本支援装置26では、上述したように、ある種類の品質低下に対して、具体的には、『面積増加』,『突起形成』,『厚み減少』,『厚み増加』という種類の品質低下に対して、複数の改善処置が段階的に決定可能となっている。これにより、品質不良に至らないまでの予兆段階において、効果的な品質の改善が可能となる。つまり、品質不良を未然に防止することが可能とされているのである。
なお、上記いずれの対処処置についても、それらの処置の実行をオペレータに報知するため、支援装置26は、処置報知部208によって当該支援装置26の操作パネル214に設けられた表示器としてのディスプレイ216(図1参照)にそれらの処置に関する情報が表示されるように構成されている。また、「はんだ供給」,「はんだ煉り合せ」を除く対処処置は、印刷機10が自動的に行うことが可能であるため、支援装置26は、それらの処置を印刷機10に実行させるための指令を処置送信部206によって印刷機10に送信するように構成されており、それらの指令を受けた印刷機10は、それらの指令に従った処置を自動で実行する。
≪決定される対処処置の具体例2≫
ユーザによって設定された別の関連付けに従って処置決定部204によって決定される対処処置の別の一例を、下記表2に示す。
Figure 0005753699
詳しく説明すれば、『面積増加』に対しては、その現象が発生した場合に、品質改善の処置として、まず、「ドライクリーニング」が決定され、ドライクリーニングによっても品質の改善が見られない場合には、「ウェットクリーニング」が決定され、それによっても改善がみられない場合には、「ウェット・バキュームクリーニング」が決定され、さらにそれでも改善されない場合には、「印刷停止」が決定される。また、『面積減少』に対しては、「ウェット・バキュームクリーニング」が決定され、それによっても改善が見られない場合に、「はんだ供給」が決定され、それよっても改善が見られない場合には、さらに「印刷停止」が決定される。さらに、『突起形成』に対しては、「ウェットクリーニング」に加えて、「印刷機10内の温度を1°C下降させる」という処置が決定され、それによっても改善が見られない場合には、印刷終了の際の基板のスクリーン72からの離脱の速度を高くする「基板離脱高速化」という処置が決定され、それでも改善が見られない場合には、さらに、「印刷停止」が決定される。さらにまた、『厚み減少』に対しては、まず、「ウェット・バキュームクリーニング」が決定され、改善が見られない場合に「往復印刷」が、さらには、「印刷停止」が決定される。『厚み増加』,『印刷ズレ』については、表1に従う処置の決定と同様であり、また、品質不良である『はんだブリッジ』,『はんだ欠損』,『厚み過剰』についても、表1に従う処置の決定と同様である。
表2に従う処置の決定においても、ある種の品質低下に対して、複数の改善処置が決定される。具体的には、『面積増加』,『面積減少』,『突起形成』,『厚み減少』,『厚み増加』といった品質低下に対して、複数の改善処置が段階的に決定される。また、表1に従って処置が決定された場合と同様、「はんだ供給」,「はんだ煉り合せ」を除く対処処置については、印刷機10が自動的に行なわれる。
≪印刷作業支援装置の設定≫
上述のように、支援装置26は、ユーザの都合に合わせた対処処置の決定が可能なように、品質低下,品質不良の種類に応じてどのような対処処置を決定するかについて任意に設定可能とされている。この設定は、操作パネル214へのオペレータの入力にに基づいて、処置関連付け設定部210によって行われる。上記設定のための操作は、グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)を利用して行う。具体的に言えば、ディスプレイ216に表示されている設定用画面を見ながら、オペレータが、その画面内に所定のアイコンを配置することによって行う。
図10に、対処処置の関連付けを設定するためにディスプレイ216に表示される設定画面を示す。図に示す設定画面は、上記表1に従った対処処置の決定が行われるための設定が完了した状態の画面である。設定画面には、品質低下,品質不良の種類および対処処置を示すアイコンが列挙された領域であるアイコン列挙領域220と、そのアイコンを配置するアイコン配置領域222とを含んでいる。アイコン配置領域222はマトリクス状に配列した複数のセルが設けられている。最も左側の列のセル(概して正方形をなすセル)の各々には、品質低下,品質不良の種類を示すアイコンが配置可能とされており、他の列のセル(横幅が縦幅の約2倍となる長方形のセル)には、対処処置を示すアイコンが2つまで配置可能とされている。
設定のための操作は、アイコン列挙領域220にあるアイコンを、アイコン配置領域222のセルにドラッグアンドドロップ等の操作によって配置することによって行われる。具体的には、まず、品質低下,品質不良の種類を示す任意のアイコンを、それが配置可能な任意のセルに配置する。そのセルの同じ行のセルは、その種類の品質低下,品質不良に対応した対処処置を配置するためのセルであり、その同じ行のセルに、任意の対処処置を示すアイコンを配置する。これによって、特定の種類の品質低下,品質不良についての対処処置として、特定の対処処置が関連付けられることになる。
なお、品質低下,品質不良の種類を示す任意のアイコンを、任意のセルに配置した場合、所定の操作を行うことによって、その配置したアイコンの示す品質低下,品質不良に対して推奨される対処処置が、アイコン列挙領域220に列挙されている対処処置のアイコンに対して表示可能とされている。具体的には、オペレータによる設定によって、推奨される対処処置のアイコンに対して特定の印(例えば、星印)が付されたり、推奨される対処処置以外の対処処置のアイコンがハーフトーンで表示(グレーアウト)されたりすることが、選択的に実行可能とされている。それらの表示は、オペレータが適切な対処処置を選択するための一助となっている。
対処処置のアイコンを配置するためのセルは、複数列設けられており、左側のセルに配置されたアイコンが示す対処処置から順に実行されるように設定される。つまり、品質低下について言えば、特定の種類の品質低下が生じた際、最も左側のセルに配置されたアイコンが示す対処処置(改善処置)が実行され、その処置によっても品質低下の改善が見られない場合には、そのセルの右側にある次のセルに配置されたアイコンが示す対処処置が、順次、段階的に実行されるように設定される。なお。1つのセルに2つのアイコンを配置した場合には、それらの各々が示す対処処置が、1回の対処処置として、同時に若しくは連続して行われることになる。
セルに配置されたアイコンに施された網掛けは、そのアイコンが示す対処処置が自動的に実行されることを示している。つまり、網掛けされたアイコンが示す対処処置が決定された場合、その処置に関する指令が、上記処置送信部206から印刷機10に送信され、印刷機10は、その指令に基づいてその対処処置を実行することになる。逆に言えば、網掛けを施さない対処処置が決定された場合は、「その対処処置を行うべきである」旨の情報がディスプレイ216に表示されるものの、印刷機10への指令は行われない。例えば、ユーザが、自身の都合により、印刷作業の継続を望む場合には、「印刷停止」を示すアイコンに網掛けを施さないようにすればよいのである。ちなみに、網掛けは、対処処置を示すアイコンをセルに配置した後、所定の操作によって施されるようにされている。
≪変形例≫
上記システムでは、「はんだブリッジ」,「はんだ欠損」,「厚み過剰」を品質不良として扱い、それらが発生した場合、直ちに、「印刷停止」という対処処置を決定しているが、「はんだブリッジ」,「はんだ欠損」,「厚み過剰」をも品質低下の一態様として扱い、処置決定部204が、それらに対しても、各種の「クリーニング」,「はんだ供給」,「機内温度の変更」等の改善処置を1回若しくは段階的に複数回決定し、その改善処置によっても品質の改善が見られない場合に、「印刷停止」を決定するように、当該支援装置26を決定してもよい。
また、上記システムでは、印刷機10を1つしか備えていないシステムであるが、複数の印刷機10が、直列的若しくは並列的に配列されたシステムであってもよい。その場合、各印刷機10が、自身が印刷を行ったIDマークから認識された認識情報を、検査装置22,支援装置26に送信し、検査装置22,支援装置26が、そのID情報を基に、複数の印刷機10のいずれにおいて品質低下,品質不良が発生したかを特定し、支援装置26が、その特定された印刷機10についての対処処置を決定し、その印刷機10若しくはオペレータに指令を発令するように構成すればよい。
10:はんだ印刷機 22:印刷結果検査装置(検査機) 26:印刷作業支援装置 34:基板保持・昇降装置 36:スクリーン保持装置 38:スキージ装置 40:クリーニング装置 72:スクリーン 132:空調装置 174:はんだパッド 200:受信部 202:品質低下・不良特定部(品質低下特定部) 204:処置決定部 206:処置送信部(処置発令部) 208:処置報知部(処置発令部) 210:処置関連付け設定部 212:関連付けデータ記憶部 214:操作パネル 216:ディスプレイ 220:アイコン列挙領域 222:アイコン配置領域

Claims (4)

  1. 基板表面にクリームはんだを印刷するはんだ印刷機による印刷作業を支援するための印刷作業支援装置であって、
    前記はんだ印刷機による印刷結果を検査する検査機からの印刷結果情報に基づいて特定された品質低下に対する改善処置を、その品質低下の種類に応じて決定する処置決定部と、その処置決定部によって決定された改善処置に関する指令を前記はんだ印刷機と前記はんだ印刷機のオペレータとの少なくとも一方に発令する処置発令部とを備え、
    前記処置決定部が、特定の品質低下に対して、その品質低下について実施の優先順位が設定された複数の改善処置の中から、その優先順位に従って、1つの改善処置を決定した後、その低下した品質が改善されない場合に、その1つの改善処置とは異なる別の改善処置を、前記優先順位に従って、決定するように構成された印刷作業支援装置。
  2. 前記はんだ印刷機が、前記改善処置として、それぞれがスクリーン下面のクリーニングであって互いに態様の異なる複数のクリーニングを実行可能とされており、
    前記処置決定部が、1の改善処置としてある態様のクリーニングを決定した後、そのクリーニングによっても品質が改善されない場合に、そのクリーニングとは別の態様のクリーニングを改善処置として決定するように構成された請求項1に記載の印刷作業支援装置。
  3. 前記処置決定部が、改善処置によって品質が改善されない場合に、印刷作業の停止に関する処置を決定するように構成され、前記処置発令部が、その処置をも発令するように構成された請求項1または請求項2に記載の印刷作業支援装置。
  4. 前記処置決定部が、設定されている品質低下の種類と改善処置との関連付けに基づいて、改善処置を決定するように構成されており、
    当該印刷作業支援装置が、当該装置のオペレータの意思に基づいて、前記関連付けを設定する処置関連付け設定部を備えた請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の印刷作業支援装置。
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