JP5751180B2 - ゴム栓 - Google Patents

ゴム栓 Download PDF

Info

Publication number
JP5751180B2
JP5751180B2 JP2012011946A JP2012011946A JP5751180B2 JP 5751180 B2 JP5751180 B2 JP 5751180B2 JP 2012011946 A JP2012011946 A JP 2012011946A JP 2012011946 A JP2012011946 A JP 2012011946A JP 5751180 B2 JP5751180 B2 JP 5751180B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer peripheral
inner peripheral
peripheral lip
seal portion
lip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012011946A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013152803A (ja
Inventor
康秋 中山
康秋 中山
浩幸 平松
浩幸 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2012011946A priority Critical patent/JP5751180B2/ja
Publication of JP2013152803A publication Critical patent/JP2013152803A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5751180B2 publication Critical patent/JP5751180B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

本発明は、電線を通す電線挿通孔が前後方向に貫通して設けられた筒状をなし、ハウジングのキャビティに対して後方から挿入されるゴム栓に関する。
この種のゴム栓として、例えば下記特許文献1に記載のゴム栓が知られている。このゴム栓は、電線の外周面とハウジングのキャビティの内周面とに密着するシール部と、このシール部の後方に形成された曲げ受け部とを備えて構成されている。この曲げ受け部は、後方に向かうほど肉厚が大きくなる構成とされている。ゴム栓の後方に引き出された電線が曲げられた場合、曲げ受け部の外周テーパ面がキャビティの後端開口縁部で受けられることで電線の曲げ自体が規制され、シール部における密着性が保持され、防水性が確保される。
特開平10−247546号公報
しかしながら、上記のゴム栓では、曲げ受け部をキャビティへ押し込むようにして挿入作業を行う必要があり、キャビティへの挿入力が挿入過程の後半になるほど大きくなるため、挿入作業がしづらくなる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、キャビティへの挿入力の増大を防ぎつつ、電線の曲げに対する追従性を向上させることを目的とする。
本発明は、電線を通す電線挿通孔が前後方向に貫通して設けられた筒状をなし、ハウジングのキャビティに対して後方から挿入されるゴム栓であって、端子金具のバレルによって電線挿通孔に通された電線に圧着される圧着部と、この圧着部の後方に設けられ電線の外周面とキャビティの内周面とに密着する前方シール部と、この前方シール部の後方に設けられ電線の外周面とキャビティの内周面とに密着する後方シール部とを備えて構成され、前方シール部では、外周側に配された外周リップと内周側に配された内周リップとが前後方向において同じ位置に配されており、後方シール部では、外周側に配された外周リップと内周側に配された内周リップとが前後方向においてずれた位置に配されており、後方シール部の外周リップの突出端と同外周リップの内周面との間の寸法は、前方シール部の外周リップの突出端と内周リップの突出端との間の寸法よりも小さく、後方シール部の内周リップの突出端と同内周リップの外周面との間の寸法は、前方シール部の外周リップの突出端と内周リップの突出端との間の寸法以下である構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、前方シール部では、外周リップがキャビティの内周面から受ける力によって内周リップが電線の外周面に押圧されるとともに、内周リップ部が電線の外周面から受ける力によって外周リップがキャビティの内周面に押圧されることにより、高い接触面圧を確保できる。すなわち、前方シール部が、キャビティの内周面と電線の外周面との間で緊密に挟持された状態となり、シール性の信頼性を高めることができる。一方、後方シール部では、外周リップがキャビティの内周面から受ける力が内周リップに伝わることはなく、内周リップが電線の外周面から受ける力が外周リップに伝わることもないため、高い接触面圧が発生することはない。したがって、外周リップとキャビティの内周面との間で生じる摩擦力が小さくなり、キャビティへの挿入力の増大を防ぐことができる。
また、後方シール部の外周リップを通る位置の肉厚を、前方シール部の各リップを通る位置の肉厚よりも小さくすることができ、後方シール部の内周リップを通る位置の肉厚を、前方シール部の各リップを通る位置の肉厚以下にすることができる。したがって、後方シール部を前方シール部よりも柔軟にすることができ、電線の曲げに対する追従性をより向上させることができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
後方シール部の外周リップの突出端は、前方シール部の外周リップの突出端よりも電線挿通孔の軸心からの寸法が大きく、後方シール部の内周リップの突出端は、前方シール部の内周リップの突出端よりも電線挿通孔の軸心からの寸法が小さい構成としてもよい。
このような構成によると、電線が曲げられた場合に、電線の外周面が、後方シール部の内周リップから離れようとするものの、この内周リップは、前側シール部の内周リップよりも電線の外周面側に突出しているため、電線の外周面と後方シール部の内周リップとの間に隙間が形成されにくい。同様に、後方シール部の外周リップが、キャビティの内周面から離れようとするものの、この外周リップは、前側シール部の外周リップよりもキャビティの内周面側に突出しているため、キャビティの内周面と後方シール部の外周リップとの間に隙間が形成されにくい。したがって、電線が曲げられた場合でも、後方シール部の内外で隙間が形成されにくくなり、電線の曲げに対する追従性を向上させることができる。
後方シール部の外周リップの突出端と同外周リップの内周面との間の寸法は、前方シール部の外周リップの突出端と内周リップの突出端との間の寸法よりも小さく、後方シール部の内周リップの突出端と同内周リップの外周面との間の寸法は、前方シール部の外周リップの突出端と内周リップの突出端との間の寸法以下である構成としてもよい。
このような構成によると、後方シール部の外周リップを通る位置の肉厚を、前方シール部の各リップを通る位置の肉厚よりも小さくすることができ、後方シール部の内周リップを通る位置の肉厚を、前方シール部の各リップを通る位置の肉厚以下にすることができる。したがって、後方シール部を前方シール部よりも柔軟にすることができ、電線の曲げに対する追従性をより向上させることができる。
後方シール部の外周リップと内周リップは、前後方向において重なり合う領域を有しないように配されている構成としてもよい。
このような構成によると、後方シール部の外周リップと内周リップが干渉することはなく、外周リップとキャビティの内周面との間で生じる摩擦力がさらに小さくなることから、キャビティへの挿入力の増大をより防ぐことができる。
後方シール部の外周リップの内周面は、電線挿通孔に通された電線の外周面に接触しない位置に配されている構成としてもよい。
このような構成によると、電線をゴム栓の電線挿通孔に挿入する際に、後方シール部の内周面と電線の外周面とが接触せず、これらの間で摩擦力が生じることもない。すなわち、電線挿通孔に通された電線の外周面と後方シール部の外周リップの内周面との間には隙間が形成されることになる。このため、ゴム栓をキャビティに挿入する際には、後方シール部の外周リップがキャビティの内周面から力を受けて前記隙間に移動することが許容される。したがって、後方シール部の外周リップとキャビティの内周面との間で発生する摩擦力をより小さくすることができる。
後方シール部の内周リップの突出端は、同外周リップの突出端よりも後方に配されている構成としてもよい。
このような構成によると、電線を曲げた場合に、最初に曲げの影響を受けやすい内周リップを外周リップよりも後方に配したから、電線の曲げに対する追従性をさらに向上させることができる。
本発明によれば、キャビティへの挿入力の増大を防ぎつつ、電線の曲げに対する追従性を向上させることができる。
実施形態におけるゴム栓を備えたコネクタの内部構造を示した断面図 図1のコネクタにおいて端子金具が半挿入状態にある様子を示した断面図 図1におけるゴム栓付近を拡大して示した要部拡大断面図 図3の状態から電線が曲げられた状態を示した断面図 ゴム栓を軸心に沿って切断した状態を示す断面図 ゴム栓の正面図 ゴム栓の背面図
<実施形態>
本発明の実施形態を図1ないし図7の図面を参照しながら説明する。本実施形態では、防水コネクタ10に装着されたゴム栓20を一例として説明している。防水コネクタ10は、図1に示すように、電線Wと、この電線Wの端末に接続された端子金具30と、この端子金具30を収容するキャビティ41が形成されたハウジング40と、ハウジング40に装着されたカバー50と、端子金具30に接続されたショート端子60と、カバー50に装着されたシールリング70とを備えて構成されている。なお、本実施形態では、端子金具30をキャビティ41に挿抜する方向を前後方向とし、図1における図示左側を前側とする。
端子金具30は、ショート端子60が接続される角筒状の接続筒部31と、この接続筒部31の後方に設けられたワイヤバレル32と、このワイヤバレル32の後方に設けられたインシュレーションバレル33とを備えて構成されている。接続筒部31の上面には、上方に突出した形態の係止段部34が設けられている。
ワイヤバレル32は、電線Wの絶縁被覆を皮剥ぎすることで露出された芯線に圧着されている。一方、インシュレーションバレル33は、ゴム栓20とともに電線Wの絶縁被覆に圧着されている。
ハウジング40は合成樹脂製であって、前方に開口するフード部42を有している。フード部42の奥壁43には、カバー50の内部に圧入、保持されたショート端子60を挿通可能とされている。このショート端子60は、フード部42の奥壁43を貫通して端子金具30に接続されている。同じく、フード部42の奥壁43には、ランス44を成形するための抜き孔が形成されており、この抜き孔には、カバー50に設けられたリテーナ51が挿入可能とされている。
ランス44は、キャビティ41の内壁上面に形成されており、片持ち状をなして前方に突出する形態をなしている。ランス44は、端子金具30の係止段部34に後方から当接することで端子金具30の抜け止めを行っている。さらに、ランス44の撓み空間には、リテーナ51が前方から挿入されており、ランス44の撓みを規制することで端子金具30を二重係止状態で抜け止めしている。なお、端子金具30がキャビティ41に対して半挿入状態にあるときには、図2に示すように、ランス44が係止段部34によって撓み空間に押し込まれた状態のままとなっており、このランス44の先端とリテーナ51の先端とが突き当たることで端子金具30の半挿入が検知されるようになっている。
リテーナ51の基端部には、図1に示すように、シールリング70が嵌着されたシールリング装着部52が形成されている。このシールリング装着部52は、シールリング70とともにフード部42内の略後半部に収容されている。また、シールリング装着部52の基端部には、シールリング70を前方から押し込むシールリング押込部53が形成されている。このシールリング押込部53は、フード部42内の略前半部に嵌合している。
ゴム栓20はシリコーンゴム等の弾性材からなり、図5に示すように、電線Wを通す電線挿通孔Hが前後方向に貫通して設けられた略円筒状をなしている。ゴム栓20は、インシュレーションバレル33によって電線Wの絶縁被覆に圧着される圧着部21と、この圧着部21の後方に連なって設けられ電線Wの外周面とキャビティ41の内周面とに密着する前方シール部22と、この前方シール部22の後方に連なって設けられ電線Wの外周面に密着する後方シール部23と、この後方シール部23の後方に連なって設けられた追従部24とを一体に備えて構成されている。すなわち、電線挿通孔Hは、圧着部21の内部空間と、前方シール部22の内部空間と、後方シール部23の内部空間と、追従部24の内部空間とによって構成されている。
圧着部21の外周面は、前方に向かうほど電線挿通孔Hの軸心Pに近づくように傾斜している。また、圧着部21の内周面は、電線挿通孔Hの軸心Pと平行をなすように前後方向に延びる形態とされている。圧着部21の前端部における外周面には、前端テーパ面21Aが周設されている。この前端テーパ面21Aは、図3に示すように、インシュレーションバレル33の前方に配されており、インシュレーションバレル33にかしめられてインシュレーションバレル33の前方に押し出されたゴムが径方向外側に盛り上がり、ゴム栓20をキャビティ41に挿入する際にキャビティ41の内壁に摺接することでゴム栓20とキャビティ41の内壁との間で摩擦力が生じたり、ゴム栓20がめくれたりすることを規制している。なお、圧着部21の厚さは、前方に向かうほど徐々に小さくなり、前端テーパ面21Aで急に小さくなっている。
前方シール部22は、その内周側に配された内周リップ22Aと、その外周側に配された外周リップ22Bとを備えている。内周リップ22Aと外周リップ22Bは、電線挿通孔Hの径方向に揃うように配されている。言い換えると、前方シール部22では、外周リップ22Bの突出端と内周リップ22Aの突出端とが前後方向において同じ位置に配されている。このため、前方シール部22がキャビティ41に挿入されると、前方シール部22が電線Wの外周面とキャビティ41の内周面との間で緊密に挟持された状態となり、シール性の信頼性を高めることができる。
後方シール部23は、その内周側に配された内周リップ23Aと、その外周側に配された外周リップ23Bとを備えている。内周リップ23Aは、外周リップ23Bの後方にずれて配されている。内周リップ23Aと外周リップ23Bは、前後方向において重なり合う領域を有しないように配されている。
このため、後方シール部23では、内周リップ23Aと外周リップ23Bが互いに干渉することはない。したがって、電線Wを電線挿通孔Hに挿入する際に、電線Wの外周面と後方シール部23の内周リップ23Aとの間で生じる摩擦力を小さくすることができる。また、後方シール部23をキャビティ41に挿入する際に、キャビティ41の内周面と後方シール部23の外周リップ23Bとの間で生じる摩擦力を小さくすることができる。
また、後方シール部23の外周リップ23Bの内周面25は、図3に示すように、電線挿通孔Hに通された電線Wの外周面に接触しない位置に配されている。このため、電線Wを電線挿通孔Hに挿入する際に、電線Wの外周面と後方シール部23の外周リップ23Bの内周面25との間で摩擦力が生じることはない。
また、外周リップ23Bの内周面25は、図5に示すように、前後方向に延びる形態をなしており、前方シール部22の内周リップ22Aの後縁と後方シール部23の内周リップ23Aの前縁との間に配されている。なお、圧着部21の内周面は、電線挿通孔Hの径方向において後方シール部23の外周リップ23Bの内周面25と前方シール部22の内周リップ22Aの突出端との間に配されている。
追従部24は、円筒状をなしており、追従部24の内周面の後端部には、後方に向かうほど電線挿通孔Hの径方向外側に向かうように傾斜した誘い込み面26が形成されている。また、追従部24の内周面は、電線挿通孔Hの径方向において後方シール部23の外周リップ23Bの内周面25と内周リップ23Aの突出端との間に配されている。一方、追従部24の外周面は、後方シール部23の内周リップ23Aの外周面27と面一をなして前後方向に延びる形態とされている。
追従部24の内径は、電線Wの外径よりも小さめとされ、電線Wを電線挿通孔Hに通すと、電線Wの外周面が追従部24の内周面に接触するようになっている。一方、追従部24の外径は、キャビティ41の内径よりも大きめとされ、追従部24をキャビティ41に挿入すると、追従部24の外周面がキャビティ41の内周面に接触するようになっている。
電線挿通孔Hの軸心Pから後方シール部23の外周リップ23Bの突出端までの寸法L3は、電線挿通孔Hの軸心Pから前方シール部22の外周リップ22Bの突出端までの寸法L4よりも大きい。このため、電線Wが曲げられて後方シール部23がキャビティ41の内周面から離れようとした場合においても、後方シール部23の外周リップ23Bとキャビティ41の内周面との間に隙間が形成されることはなく、これらの間でシール性が確保される。
また、電線挿通孔Hの軸心Pから後方シール部23の内周リップ23Aの突出端までの寸法L1は、電線挿通孔Hの軸心Pから前方シール部22の内周リップ22Aの突出端までの寸法L2よりも小さい。このため、電線Wが曲げられて電線Wの外周面が後方シール部23から離れようとした場合においても、電線Wの外周面と後方シール部23の内周リップ23Aとの間に隙間が形成されることはなく、これらの間でシール性が確保される。さらに、後方シール部23の内周リップ23Aが外周リップ23Bよりも後方に配されているため、電線Wを曲げた場合に、その曲げの影響を最初に受けやすい内周リップ23Aで隙間が形成されることを確実に規制できる。したがって、後方シール部23における電線Wの曲げに対する追従性を確保しつつ、シール性の信頼性を向上させることができる。
後方シール部23の外周リップ23Bの突出端と外周リップ23Bの内周面25との間の寸法は、前方シール部22の外周リップ22Bの突出端と内周リップ22Aの突出端との間の寸法よりも小さい。すなわち、前方シール部22の各リップ22A,22Bの突出端を通る位置の肉厚よりも、後方シール部23の外周リップ23Bの突出端を通る位置の肉厚が小さいものとされている。
また、後方シール部23の内周リップ23Aの突出端と内周リップ23Aの外周面27との間の寸法は、前方シール部22の外周リップ22Bの突出端と内周リップ22Aの突出端との間の寸法以下である。すなわち、後方シール部23の内周リップ23Aの突出端を通る位置の肉厚は、前方シール部22の各リップ22A,22Bの突出端を通る位置の肉厚以下とされている。
本実施形態は以上のような構成であって、続いてその作用を説明する。まず、ゴム栓20を電線Wに装着する手順について説明する。ゴム栓20を電線Wに先通ししておき、電線Wの端末において絶縁被覆を皮剥ぎすることで芯線を露出させる。ここで、先通ししておいたゴム栓20を電線Wの端末に移動させ、圧着部21の前端から絶縁被覆がわずかにはみ出た状態とする。そして、インシュレーションバレル33をかしめることで、圧着部21ともども絶縁被覆に圧着する。これと同時に、ワイヤバレル32をかしめて芯線に圧着する。こうして、電線Wと端子金具30が導通可能に接続された端子金具30付き電線Wが完成する。
次に、この端子金具30付き電線Wをハウジング40のキャビティ41に対して後方から挿入する。すると、端子金具30の各バレル32,33がキャビティ41に挿入された後、ゴム栓20の前方シール部22がキャビティ41に挿入され、後方シール部23の略前半部がキャビティ41に挿入されたところで、端子金具30がキャビティ41に対して正規の挿入位置に至り、ランス44が係止段部34に後方から当接した状態で係止する。これにより、端子金具30がキャビティ41において抜け止め状態に保持される。また、追従部24については、キャビティ41の外部に位置しているものの、各内周リップ22A,23Aが電線Wの外周面に密着しているため、電線Wとゴム栓20の間で十分なシール性が確保される。一方、キャビティ41の内周面に対しては、各外周リップ22B,23Bが密着しているため、ゴム栓20とハウジング40の間で十分なシール性が確保される。
次に、カバー50をフード部42に前方から装着すると、図1に示すように、各端子金具30がショート端子60によって短絡状態となり、リテーナ51がランス44の撓み空間に進入することで、端子金具30が二重係止状態で保持される。また、シールリング70がシールリング装着部52とフード部42の内周面とに密着することで、カバー50とハウジング40の間からハウジング40内に浸水することが規制される。なお、図2に示すように、端子金具30がキャビティ41に対して半挿入状態にある場合には、カバー50とフード部42の嵌合状態で端子金具30の半挿入を検知可能であるが、シールに関しては後方シール部23の内周リップ23Aがキャビティ41の外部に位置しているものの、前方シール部22がキャビティ41に挿入されているため、各リップ22A,22Bによってキャビティ41の内部がシール状態に保持される。
以上のように本実施形態では、前方シール部22の各リップ22A,22Bが前後方向において一致して配置され、後方シール部23の各リップ23A,23Bが前後方向においてずれて配置されるようにしたから、前方シール部22が電線Wの外周面とキャビティ41の内周面との間で緊密に挟持され、前方シール部22で十分なシール性を確保できるとともに、後方シール部23のキャビティ41に対する挿入力の増大を規制できる。
また、前方シール部22の内周リップ22Aの突出端よりも後方シール部23の内周リップ23Aの突出端のほうが電線挿通孔Hの軸心Pに近くなるようにしたから、図4に示すように、電線Wが曲げられた場合に、後方シール部23の内周リップ23Aで隙間が発生することを規制できる。また、前方シール部22の外周リップ22Bの突出端よりも後方シール部23の外周リップ23Bの突出端のほうが電線挿通孔Hの軸心Pから遠くなるようにしたから、電線Wが曲げられた場合に、後方シール部23の外周リップ23Bで隙間が発生することを規制できる。したがって、電線Wの曲げに対する追従性を向上させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では前方シール部22の内周リップ22Aと外周リップ22Bがそれぞれ1条ずつ設けられたものを例示しているものの、本発明によると、前方シール部の内周リップと外周リップがそれぞれ複数条設けられたものとしてもよい。
(2)上記実施形態では後方シール部23の内周リップ23Aと外周リップ23Bがそれぞれ1条ずつ設けられたものを例示しているものの、本発明によると、後方シール部の内周リップと外周リップがそれぞれ複数条設けられたものとしてもよい。
(3)上記実施形態では後方シール部23の外周リップ23B内周リップ23Aとが前後方向において重なり合う領域を有しない態様としているものの、本発明によると、後方シール部23の外周リップ23B内周リップ23Aとが前後方向において一部重なり合う領域を有する態様としてもよい。
(4)上記実施形態では後方シール部23の内周リップ23Aが外周リップ23Bよりも後方に配されているものを例示しているものの、本発明によると、後方シール部の外周リップが内周リップよりも後方に配されているものでもよい。
(5)上記実施形態では後方シール部23の外周リップ23Bの内周面25が電線Wの外周面に接触していないものを例示しているものの、本発明によると、後方シール部の外周リップの内周面が電線Wの外周面に接触するようにしてもよい。
20...ゴム栓
21...圧着部
22...前方シール部
22A...内周リップ
22B...外周リップ
23...後方シール部
23A...内周リップ
23B...外周リップ
25...後方シール部の外周リップの内周面
30...端子金具
33...インシュレーションバレル
40...ハウジング
41...キャビティ
H...電線挿通孔
P...軸心
W...電線

Claims (5)

  1. 電線を通す電線挿通孔が前後方向に貫通して設けられた筒状をなし、ハウジングのキャビティに対して後方から挿入されるゴム栓であって、
    端子金具のバレルによって前記電線挿通孔に通された電線に圧着される圧着部と、
    この圧着部の後方に設けられ前記電線の外周面と前記キャビティの内周面とに密着する前方シール部と、
    この前方シール部の後方に設けられ前記電線の外周面と前記キャビティの内周面とに密着する後方シール部とを備えて構成され、
    前記前方シール部では、外周側に配された外周リップと内周側に配された内周リップとが前後方向において同じ位置に配されており、
    前記後方シール部では、外周側に配された外周リップと内周側に配された内周リップとが前後方向においてずれた位置に配されており、
    前記後方シール部の外周リップの突出端と同外周リップの内周面との間の寸法は、前記前方シール部の外周リップの突出端と内周リップの突出端との間の寸法よりも小さく、
    前記後方シール部の内周リップの突出端と同内周リップの外周面との間の寸法は、前記前方シール部の外周リップの突出端と内周リップの突出端との間の寸法以下であることを特徴とするゴム栓。
  2. 前記後方シール部の外周リップの突出端は、前記前方シール部の外周リップの突出端よりも前記電線挿通孔の軸心からの寸法が大きく、
    前記後方シール部の内周リップの突出端は、前記前方シール部の内周リップの突出端よりも前記電線挿通孔の軸心からの寸法が小さいことを特徴とする請求項1に記載のゴム栓。
  3. 前記後方シール部の外周リップと内周リップは、前後方向において重なり合う領域を有しないように配されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゴム栓。
  4. 前記後方シール部の外周リップの内周面は、前記電線挿通孔に通された電線の外周面に接触しない位置に配されていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のゴム栓。
  5. 前記後方シール部の内周リップの突出端は、同外周リップの突出端よりも後方に配されていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のゴム栓。
JP2012011946A 2012-01-24 2012-01-24 ゴム栓 Expired - Fee Related JP5751180B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012011946A JP5751180B2 (ja) 2012-01-24 2012-01-24 ゴム栓

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012011946A JP5751180B2 (ja) 2012-01-24 2012-01-24 ゴム栓

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013152803A JP2013152803A (ja) 2013-08-08
JP5751180B2 true JP5751180B2 (ja) 2015-07-22

Family

ID=49049018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012011946A Expired - Fee Related JP5751180B2 (ja) 2012-01-24 2012-01-24 ゴム栓

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5751180B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015104992A1 (ja) 2014-01-09 2015-07-16 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ付電線及びその製造方法
JP2015204260A (ja) 2014-04-16 2015-11-16 矢崎総業株式会社 ゴム栓固定構造
JP2015207407A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 矢崎総業株式会社 ゴム栓固定構造
CN112197739B (zh) * 2020-09-03 2022-06-14 天津津航技术物理研究所 一种超轻小型光电转台的密封走线结构

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10247546A (ja) * 1993-09-20 1998-09-14 Sumitomo Wiring Syst Ltd 防水コネクタ用ゴム栓
JP2575409Y2 (ja) * 1993-10-26 1998-06-25 住友電装株式会社 防水コネクタ用ゴム栓
JP2009187789A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Autonetworks Technologies Ltd 防水栓および防水コネクタ
JP5098897B2 (ja) * 2008-08-28 2012-12-12 住友電装株式会社 ゴム栓
JP2010113862A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Sumitomo Wiring Syst Ltd 防水コネクタ及びシール部材
JP2011192586A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Autonetworks Technologies Ltd 端子金具付き電線及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013152803A (ja) 2013-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5751875B2 (ja) シールドコネクタ
JP5423233B2 (ja) コネクタ
JP5034685B2 (ja) コネクタ
JP2016012422A (ja) コネクタ
KR20130023148A (ko) 고무 플러그 및 방수 커넥터
CN109428233B (zh) 直接安装于装置的屏蔽连接器
JP5751180B2 (ja) ゴム栓
CN109075495B (zh) 连接器
JP2019169244A (ja) 防水コネクタ
JP2014075202A (ja) ゴム栓及びゴム栓付き端子金具
JP2008117552A (ja) コネクタ
WO2015068674A1 (ja) コネクタの止水構造
JP5440437B2 (ja) 電線の端末構造
JP6553872B2 (ja) 防水コネクタ用ゴム栓および防水コネクタ
JP2011146206A (ja) ゴム栓及び防水コネクタ
JP5016411B2 (ja) 防水コネクタ
WO2013002370A1 (ja) 編組線の端末構造および編組線の端末処理方法
JP5913194B2 (ja) コネクタ
JP5818101B2 (ja) 防水コネクタ
JP6224041B2 (ja) コネクタの防水構造
JP2013137951A (ja) ゴム栓
JP2017004850A (ja) コネクタ
JP2012069375A (ja) 防水コネクタ
WO2014192517A1 (ja) 防水コネクタ
WO2016208420A1 (ja) コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150421

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150504

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5751180

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees