JP2575409Y2 - 防水コネクタ用ゴム栓 - Google Patents
防水コネクタ用ゴム栓Info
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- JP2575409Y2 JP2575409Y2 JP1993062559U JP6255993U JP2575409Y2 JP 2575409 Y2 JP2575409 Y2 JP 2575409Y2 JP 1993062559 U JP1993062559 U JP 1993062559U JP 6255993 U JP6255993 U JP 6255993U JP 2575409 Y2 JP2575409 Y2 JP 2575409Y2
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- electric wire
- extension
- rubber plug
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- 238000005452 bending Methods 0.000 claims description 11
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 6
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 4
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 27
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 6
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 6
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 3
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- YAFQFNOUYXZVPZ-UHFFFAOYSA-N liproxstatin-1 Chemical compound ClC1=CC=CC(CNC=2C3(CCNCC3)NC3=CC=CC=C3N=2)=C1 YAFQFNOUYXZVPZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000004078 waterproofing Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/46—Bases; Cases
- H01R13/52—Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof cases
- H01R13/5205—Sealing means between cable and housing, e.g. grommet
Landscapes
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、防水コネクタに適用さ
れてコネクタハウジングのキャビティと電線との間を水
密状態にシールする防水コネクタ用ゴム栓に関するもの
である。
れてコネクタハウジングのキャビティと電線との間を水
密状態にシールする防水コネクタ用ゴム栓に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の防水コネクタ用ゴム栓と
しては、例えば、図4に示すものがある。このゴム栓3
0は全体として筒形をなしており、外周側に外周リップ
部32を環状に形成すると共に、内周側に内周リップ部
33を環状に形成した構造になっている。このゴム栓3
0は、予め端子金具45の後端部に固着した電線40に
外嵌され、コネクタハウジング41のキャビティ42内
に図中右側の開口43から端子金具45及び電線40と
共に挿入される。ゴム栓30が挿入されると、外周リッ
プ部32がキャビティ42の内周面に圧接することによ
りゴム栓30とキャビティ42の内壁との間が水密のシ
ール状態に保たれ、内周リップ部33が電線40の外周
面に圧接することによりゴム栓30と電線40との間が
水密のシール状態に保たれ、もって、キャビティ42内
への水の侵入が阻止されるようになっている。
しては、例えば、図4に示すものがある。このゴム栓3
0は全体として筒形をなしており、外周側に外周リップ
部32を環状に形成すると共に、内周側に内周リップ部
33を環状に形成した構造になっている。このゴム栓3
0は、予め端子金具45の後端部に固着した電線40に
外嵌され、コネクタハウジング41のキャビティ42内
に図中右側の開口43から端子金具45及び電線40と
共に挿入される。ゴム栓30が挿入されると、外周リッ
プ部32がキャビティ42の内周面に圧接することによ
りゴム栓30とキャビティ42の内壁との間が水密のシ
ール状態に保たれ、内周リップ部33が電線40の外周
面に圧接することによりゴム栓30と電線40との間が
水密のシール状態に保たれ、もって、キャビティ42内
への水の侵入が阻止されるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】一般にコネクタにおい
ては、電線40の配索の仕方によっては、図5に示すよ
うに、その電線40がキャビティ42の開口43部分で
横に曲げられることがある。このような場合、上述した
従来のゴム栓30においては、その電線40に曲げを生
じさせる力がゴム栓30に作用し、ゴム栓30がその曲
げの内側部分で圧縮されることとなる。このため、その
反対側である曲げの外側部分においては、ゴム栓30の
外周リップ部32とキャビティ42の内周面との間に隙
間43が生じることとなり、その結果、防水機能が失わ
れてキャビティ42内への水の侵入を招く恐れがあると
いう問題があった。
ては、電線40の配索の仕方によっては、図5に示すよ
うに、その電線40がキャビティ42の開口43部分で
横に曲げられることがある。このような場合、上述した
従来のゴム栓30においては、その電線40に曲げを生
じさせる力がゴム栓30に作用し、ゴム栓30がその曲
げの内側部分で圧縮されることとなる。このため、その
反対側である曲げの外側部分においては、ゴム栓30の
外周リップ部32とキャビティ42の内周面との間に隙
間43が生じることとなり、その結果、防水機能が失わ
れてキャビティ42内への水の侵入を招く恐れがあると
いう問題があった。
【0004】本考案は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、電線に曲げ力が作用してもゴム栓の防水機能
が損なわれるのを阻止することができる防水コネクタ用
ゴム栓を提供することを目的とするものである。
であって、電線に曲げ力が作用してもゴム栓の防水機能
が損なわれるのを阻止することができる防水コネクタ用
ゴム栓を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の考案は、電線を嵌通させた
状態で防水コネクタのキャビティ内に嵌入され、前記キ
ャビティの内壁と前記電線との間を水密に保つ防水コネ
クタ用ゴム栓において、前記キャビティの内壁面と前記
電線とに圧接するシール部と、このシール部から前記キ
ャビティの開口側へ向けて延出され、前記キャビティの
開口縁付近で電線の屈曲角度を規制する延出部とを具備
し、かつ前記延出部の肉厚は、前記電線の屈曲動作に伴
いこの延出部の外面が前記キャビティの内壁面に当接し
たときに、前記シール部が弾性変形しない設定となって
いるところに特徴を有する。
めの手段として、請求項1の考案は、電線を嵌通させた
状態で防水コネクタのキャビティ内に嵌入され、前記キ
ャビティの内壁と前記電線との間を水密に保つ防水コネ
クタ用ゴム栓において、前記キャビティの内壁面と前記
電線とに圧接するシール部と、このシール部から前記キ
ャビティの開口側へ向けて延出され、前記キャビティの
開口縁付近で電線の屈曲角度を規制する延出部とを具備
し、かつ前記延出部の肉厚は、前記電線の屈曲動作に伴
いこの延出部の外面が前記キャビティの内壁面に当接し
たときに、前記シール部が弾性変形しない設定となって
いるところに特徴を有する。
【0006】請求項2の考案は、請求項1の考案におい
て、前記延出部は、前記キャビティの内壁との間に隙間
が空く外径寸法に形成されているところに特徴を有す
る。
て、前記延出部は、前記キャビティの内壁との間に隙間
が空く外径寸法に形成されているところに特徴を有す
る。
【0007】
【考案の作用及び効果】<請求項1の考案> 電線に曲げ力が作用すると、延出部がキャビティの内壁
面に当たることで電線の屈曲角度が規制され、その際シ
ール部は電線曲げの影響を受けることなく弾性変形しな
い。もって防水機能を確保することができる。
面に当たることで電線の屈曲角度が規制され、その際シ
ール部は電線曲げの影響を受けることなく弾性変形しな
い。もって防水機能を確保することができる。
【0008】<請求項2の考案> 延出部とキャビティの内壁との間には隙間が空く設定で
あるので、ゴム栓をキャビティ内に挿入するときに延出
部とキャビティの内壁との間では摩擦抵抗が生じない。
すなわちゴム栓の挿入力が低下して、挿入作業を簡単に
能率良く行うことができる。
あるので、ゴム栓をキャビティ内に挿入するときに延出
部とキャビティの内壁との間では摩擦抵抗が生じない。
すなわちゴム栓の挿入力が低下して、挿入作業を簡単に
能率良く行うことができる。
【0009】
【0010】
【0011】
【実施例】以下、この考案を具体化した実施例1を図1
及び図2を参照して説明する。図は防水コネクタのコネ
クタハウジング1において端子金具5及びその後端部に
結合した電線6が挿入されるキャビティ2を断面であら
わしている。電線6の端子金具5との結合位置の直後部
における外周には、キャビティ2内の端子金具5がキャ
ビティ2の図中右端の開口3から侵入した水で濡れるの
を防止するために防水用のゴム栓10が外嵌されてい
る。ゴム栓10は、予め電線6に外嵌した状態で端子金
具5及び電線6と共にキャビティ2内に挿入される。
及び図2を参照して説明する。図は防水コネクタのコネ
クタハウジング1において端子金具5及びその後端部に
結合した電線6が挿入されるキャビティ2を断面であら
わしている。電線6の端子金具5との結合位置の直後部
における外周には、キャビティ2内の端子金具5がキャ
ビティ2の図中右端の開口3から侵入した水で濡れるの
を防止するために防水用のゴム栓10が外嵌されてい
る。ゴム栓10は、予め電線6に外嵌した状態で端子金
具5及び電線6と共にキャビティ2内に挿入される。
【0012】このゴム栓10は、弾性を有するゴム材料
から成り、シール部11と延出部15とから構成されて
いる。シール部11は、全体として筒形をなし、その内
周の軸線方向に間隔を開けた二位置には全周に亘って環
状に突出する内周リップ部12が形成されており、この
内周リップ部12の最内周の径寸法は電線6の外径より
もやや小さく設定されている。このシール部11が電線
6に外嵌されると、電線6の被覆外周面に内周リップ部
12が弾性変形を伴って圧接し、これによってシール部
11の内周と電線6の外周との間が水密状態に保たれ
る。また、シール部11の外周の軸線方向に間隔を開け
た2位置にはその全周に亘って環状に突出する外周リッ
プ部13が形成されており、この外周リップ部13の最
外周の径寸法はキャビティ2の内径よりもやや大きく設
定されている。シール部11がキャビティ2内に挿入さ
れた状態では、キャビティ2の内周面に外周リップ部1
3が弾性変形を伴って圧接し、これによってシール部1
1の外周とキャビティ2の内周との間が水密状態に保た
れる。
から成り、シール部11と延出部15とから構成されて
いる。シール部11は、全体として筒形をなし、その内
周の軸線方向に間隔を開けた二位置には全周に亘って環
状に突出する内周リップ部12が形成されており、この
内周リップ部12の最内周の径寸法は電線6の外径より
もやや小さく設定されている。このシール部11が電線
6に外嵌されると、電線6の被覆外周面に内周リップ部
12が弾性変形を伴って圧接し、これによってシール部
11の内周と電線6の外周との間が水密状態に保たれ
る。また、シール部11の外周の軸線方向に間隔を開け
た2位置にはその全周に亘って環状に突出する外周リッ
プ部13が形成されており、この外周リップ部13の最
外周の径寸法はキャビティ2の内径よりもやや大きく設
定されている。シール部11がキャビティ2内に挿入さ
れた状態では、キャビティ2の内周面に外周リップ部1
3が弾性変形を伴って圧接し、これによってシール部1
1の外周とキャビティ2の内周との間が水密状態に保た
れる。
【0013】一方、延出部15は、全体として筒形をな
しており、上記シール部11から後方、即ち、ゴム栓1
0をキャビティ2内に挿入した状態においてキャビティ
2の開口3側に向かう方向に延出するようにシール部1
1と一体に成形されている。延出部15の長さは、ゴム
栓10がキャビティ2内に挿入された状態において延出
部15の延出端部16が一定寸法だけキャビティ2の開
口3から外部へ突出するような寸法に設定されている。
延出部15の外径寸法はキャビティ2の内径よりも僅か
に小さく設定されており、ゴム栓10がキャビティ2内
に挿入された状態においてはキャビティ2の内周と延出
部15の外周との間に僅かな隙間17が空くようになっ
ている。また、延出部15の内径寸法は電線6の外径寸
法よりも僅かに大きく設定されており、ゴム栓10が電
線6に外嵌された状態においては電線6の外周と延出部
15の内周との間に僅かな隙間18が空くようになって
いる。
しており、上記シール部11から後方、即ち、ゴム栓1
0をキャビティ2内に挿入した状態においてキャビティ
2の開口3側に向かう方向に延出するようにシール部1
1と一体に成形されている。延出部15の長さは、ゴム
栓10がキャビティ2内に挿入された状態において延出
部15の延出端部16が一定寸法だけキャビティ2の開
口3から外部へ突出するような寸法に設定されている。
延出部15の外径寸法はキャビティ2の内径よりも僅か
に小さく設定されており、ゴム栓10がキャビティ2内
に挿入された状態においてはキャビティ2の内周と延出
部15の外周との間に僅かな隙間17が空くようになっ
ている。また、延出部15の内径寸法は電線6の外径寸
法よりも僅かに大きく設定されており、ゴム栓10が電
線6に外嵌された状態においては電線6の外周と延出部
15の内周との間に僅かな隙間18が空くようになって
いる。
【0014】次に、この実施例1の作用について説明す
る。まず、ゴム栓10を電線6に外嵌する際において
は、シール部11の内周リップ部12が電線6の外周に
圧接することにより生じる摩擦抵抗に抗してゴム栓10
内に電線6を貫通させるのであるが、このときに延出部
15の内径は電線6の外径よりも大きいことから、延出
部15と電線6との間で摩擦抵抗が生じることがない。
よって、全体としての摩擦抵抗は最小限に抑えられてお
り、摩擦抵抗のために外嵌作業が大きく手間取るという
ことはない。
る。まず、ゴム栓10を電線6に外嵌する際において
は、シール部11の内周リップ部12が電線6の外周に
圧接することにより生じる摩擦抵抗に抗してゴム栓10
内に電線6を貫通させるのであるが、このときに延出部
15の内径は電線6の外径よりも大きいことから、延出
部15と電線6との間で摩擦抵抗が生じることがない。
よって、全体としての摩擦抵抗は最小限に抑えられてお
り、摩擦抵抗のために外嵌作業が大きく手間取るという
ことはない。
【0015】電線6にゴム栓10を外嵌した後に、これ
らを端子金具5と共にキャビティ2内に挿入する際に
は、ゴム栓10の延出部15を摘んでキャビティ2内に
押し込むようにする。このとき、シール部11の外周リ
ップ部13がキャビティ2の内周に圧接することにより
生じる摩擦抵抗に抗して押し込むこととなる。しかし、
延出部15の外径はキャビティ2の内径よりも小さくて
両者の間に隙間17が空いていることから、延出部15
の外周とキャビティ2の内周との間には摩擦抵抗は発生
しない。このように、挿入時にキャビティ2との間で摩
擦抵抗を生じるのはシール部11の外周リップ部13の
みであるから、全体としての摩擦抵抗はそれほど大きく
はない。従って、挿入作業に際しては摩擦抵抗のために
手間取るということがなく、効率良く挿入作業を行うこ
とができる。また、延出部15はゴム栓10の装着状態
においてキャビティ2の開口3から突出する長さを有し
ていることから、端子金具5が深く挿入されて正規位置
に至るまで延出部15を摘んだまま挿入作業を行える。
即ち、挿入に際しては電線6を摘んで押し込むという必
要が最後まで不要であるから、電線6を摘んで挿入する
場合に起こり得る電線6の挫屈を回避することができる
と共に、電線6を摘んで挿入する場合に比べて作業効率
が極めて高い。
らを端子金具5と共にキャビティ2内に挿入する際に
は、ゴム栓10の延出部15を摘んでキャビティ2内に
押し込むようにする。このとき、シール部11の外周リ
ップ部13がキャビティ2の内周に圧接することにより
生じる摩擦抵抗に抗して押し込むこととなる。しかし、
延出部15の外径はキャビティ2の内径よりも小さくて
両者の間に隙間17が空いていることから、延出部15
の外周とキャビティ2の内周との間には摩擦抵抗は発生
しない。このように、挿入時にキャビティ2との間で摩
擦抵抗を生じるのはシール部11の外周リップ部13の
みであるから、全体としての摩擦抵抗はそれほど大きく
はない。従って、挿入作業に際しては摩擦抵抗のために
手間取るということがなく、効率良く挿入作業を行うこ
とができる。また、延出部15はゴム栓10の装着状態
においてキャビティ2の開口3から突出する長さを有し
ていることから、端子金具5が深く挿入されて正規位置
に至るまで延出部15を摘んだまま挿入作業を行える。
即ち、挿入に際しては電線6を摘んで押し込むという必
要が最後まで不要であるから、電線6を摘んで挿入する
場合に起こり得る電線6の挫屈を回避することができる
と共に、電線6を摘んで挿入する場合に比べて作業効率
が極めて高い。
【0016】このようにして、ゴム栓10がキャビティ
2内に挿入された状態において、電線6に曲げ力が作用
した場合には、図2に示すように、曲げの内側において
は、キャビティ2の開口3の前後に位置している延出部
15が電線6で押されることにより、その延出部15が
キャビティ2の開口3の口縁と電線6との間で挟み付け
られるように弾性変形し、反対に曲げの外側において
は、電線6が延出部15の内周から離間すると共に延出
部15がキャビティ2の内周から離間するように弾性変
形する。このとき、延出部15とキャビティ2との間の
隙間17及び延出部15と電線6との間の隙間18は僅
かであることから、この延出部15の弾性変形量とこの
延出部15内における電線6の曲がりも僅かである。こ
のため、シール部11内における電線6の曲がりは殆ど
生じない。即ち、電線6に作用した曲げ力がシール部1
1に及ぶことはなく、シール部11は弾性変形しない。
従って、シール部11の外周リップ部13がキャビティ
2の内周に圧接する状態、及び、内周リップ部12が電
線6の外周に圧接する状態が共に保たれ、シール機能は
損なわれず、キャビティ2の開口3から入り込んだ水が
端子金具5側へ侵入するのが確実に阻止される。
2内に挿入された状態において、電線6に曲げ力が作用
した場合には、図2に示すように、曲げの内側において
は、キャビティ2の開口3の前後に位置している延出部
15が電線6で押されることにより、その延出部15が
キャビティ2の開口3の口縁と電線6との間で挟み付け
られるように弾性変形し、反対に曲げの外側において
は、電線6が延出部15の内周から離間すると共に延出
部15がキャビティ2の内周から離間するように弾性変
形する。このとき、延出部15とキャビティ2との間の
隙間17及び延出部15と電線6との間の隙間18は僅
かであることから、この延出部15の弾性変形量とこの
延出部15内における電線6の曲がりも僅かである。こ
のため、シール部11内における電線6の曲がりは殆ど
生じない。即ち、電線6に作用した曲げ力がシール部1
1に及ぶことはなく、シール部11は弾性変形しない。
従って、シール部11の外周リップ部13がキャビティ
2の内周に圧接する状態、及び、内周リップ部12が電
線6の外周に圧接する状態が共に保たれ、シール機能は
損なわれず、キャビティ2の開口3から入り込んだ水が
端子金具5側へ侵入するのが確実に阻止される。
【0017】また、電線6は、キャビティ2の開口3の
外側に突出した延出部15の延出端部16から延びてい
るため、電線6に曲げ力が作用した場合に、電線6がキ
ャビティ2の開口3の口縁に当たることがない。従っ
て、電線6がキャビティ2の開口3の口縁に当たって擦
れることにより電線6の被覆が傷ついたり芯線が露出す
るという事態が防止される。
外側に突出した延出部15の延出端部16から延びてい
るため、電線6に曲げ力が作用した場合に、電線6がキ
ャビティ2の開口3の口縁に当たることがない。従っ
て、電線6がキャビティ2の開口3の口縁に当たって擦
れることにより電線6の被覆が傷ついたり芯線が露出す
るという事態が防止される。
【0018】次に、この考案を具体化した実施例2を図
3を参照して説明する。この実施例2におけるゴム栓2
0は、実施例1と同様にシール部21と延出部25とか
らなり、シール部21の外周リップ部23と内周リップ
部22が夫々キャビティ2の内周と電線6の外周とに圧
接することにより、水密のシール状態を保つようになっ
ている。
3を参照して説明する。この実施例2におけるゴム栓2
0は、実施例1と同様にシール部21と延出部25とか
らなり、シール部21の外周リップ部23と内周リップ
部22が夫々キャビティ2の内周と電線6の外周とに圧
接することにより、水密のシール状態を保つようになっ
ている。
【0019】延出部25の外径寸法はキャビティ2の内
径よりも僅かに小さく、内径寸法は電線6の外径よりも
僅かに大きくなっている。この実施例2では、延出部2
5の内周にも、シール部21と同じく内周リップ部22
が形成されていて、この延出部25の内周リップ部22
も電線6の外周に圧接している。このように、シール部
21と延出部25の両方において内周リップ部22が電
線6に圧接しているため、電線6が曲がりを生じたとき
に、曲げの外側においても電線6と延出部25の内周リ
ップ部22との間の密着状態が複数箇所において保た
れ、シール機能がより確実となっている。
径よりも僅かに小さく、内径寸法は電線6の外径よりも
僅かに大きくなっている。この実施例2では、延出部2
5の内周にも、シール部21と同じく内周リップ部22
が形成されていて、この延出部25の内周リップ部22
も電線6の外周に圧接している。このように、シール部
21と延出部25の両方において内周リップ部22が電
線6に圧接しているため、電線6が曲がりを生じたとき
に、曲げの外側においても電線6と延出部25の内周リ
ップ部22との間の密着状態が複数箇所において保た
れ、シール機能がより確実となっている。
【0020】なお、この実施例1及び実施例2において
は、ゴム栓の延出部がキャビティの開口から外部へ突出
する長さを有する場合について説明したが、この考案に
よれば、延出部をキャビティの内部に納まる寸法の長さ
とすることもできるなど、その他、要旨を逸脱しない範
囲内で種々変更して実施することができる。
は、ゴム栓の延出部がキャビティの開口から外部へ突出
する長さを有する場合について説明したが、この考案に
よれば、延出部をキャビティの内部に納まる寸法の長さ
とすることもできるなど、その他、要旨を逸脱しない範
囲内で種々変更して実施することができる。
【図1】実施例1の断面図である。
【図2】実施例1の電線を曲げた状態をあらわす断面図
である。
である。
【図3】実施例2の断面図である。
【図4】従来例の断面図である。
【図5】従来例の電線を曲げた状態を表す断面図であ
る。
る。
6…電線 2…キャビティ 11…シール部 15…延出部 3…(キャビティの)開口 17…(キャビティと延出部との間の)隙間
Claims (2)
- 【請求項1】 電線を嵌通させた状態で防水コネクタの
キャビティ内に嵌入され、前記キャビティの内壁と前記
電線との間を水密に保つ防水コネクタ用ゴム栓におい
て、 前記キャビティの内壁と前記電線とに圧接するシール部
と、 このシール部から前記キャビティの開口側へ向けて延出
され、前記キャビティの開口縁付近で電線の屈曲角度を
規制する延出部とを具備し、 かつ前記延出部の肉厚は、前記電線の屈曲動作に伴いこ
の延出部の外面が前記キャビティの内壁面に当接したと
きに、前記シール部が弾性変形しない設定となっている
ことを特徴とする防水コネクタ用ゴム栓。 - 【請求項2】 前記延出部は、前記キャビティの内壁と
の間に隙間が空く外径寸法に形成されていることを特徴
とする請求項1記載の防水コネクタ用ゴム栓。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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