JPH0727069U - 防水コネクタ用ゴム栓 - Google Patents

防水コネクタ用ゴム栓

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JPH0727069U
JPH0727069U JP062559U JP6255993U JPH0727069U JP H0727069 U JPH0727069 U JP H0727069U JP 062559 U JP062559 U JP 062559U JP 6255993 U JP6255993 U JP 6255993U JP H0727069 U JPH0727069 U JP H0727069U
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尚好 尾上
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/46Bases; Cases
    • H01R13/52Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof cases
    • H01R13/5205Sealing means between cable and housing, e.g. grommet

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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電線に曲げ力が作用してもゴム栓の防水機能
が損なわれるのを防止する。 【構成】 ゴム栓10はシール部11と延出部15とか
らなり、シール部11の内周リップ部12と外周リップ
部13によりキャビティ2と電線6との間を水密にシー
ルする。延出部15はシール部11からキャビティ2の
開口3側へ延びる。電線6に曲げ力が作用すると、延出
部15が僅かに弾性変形するだけであって、シール部1
1は変形しないため、キャビティ2と電線6との間は水
密状態にシールされたままとなる。よって、電線6に曲
げ力が作用してもキャビティ2の奥への水の侵入を阻止
できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、防水コネクタに適用されてコネクタハウジングのキャビティと電線 との間を水密状態にシールする防水コネクタ用ゴム栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の防水コネクタ用ゴム栓としては、例えば、図4に示すものがあ る。このゴム栓30は全体として筒形をなしており、外周側に外周リップ部32 を環状に形成すると共に、内周側に内周リップ部33を環状に形成した構造にな っている。このゴム栓30は、予め端子金具45の後端部に固着した電線40に 外嵌され、コネクタハウジング41のキャビティ42内に図中右側の開口43か ら端子金具45及び電線40と共に挿入される。ゴム栓30が挿入されると、外 周リップ部32がキャビティ42の内周面に圧接することによりゴム栓30とキ ャビティ42の内壁との間が水密のシール状態に保たれ、内周リップ部33が電 線40の外周面に圧接することによりゴム栓30と電線40との間が水密のシー ル状態に保たれ、もって、キャビティ42内への水の侵入が阻止されるようにな っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
一般にコネクタにおいては、電線40の配索の仕方によっては、図5に示すよ うに、その電線40がキャビティ42の開口43部分で横に曲げられることがあ る。このような場合、上述した従来のゴム栓30においては、その電線40に曲 げを生じさせる力がゴム栓30に作用し、ゴム栓30がその曲げの内側部分で圧 縮されることとなる。このため、その反対側である曲げの外側部分においては、 ゴム栓30の外周リップ部32とキャビティ42の内周面との間に隙間43が生 じることとなり、その結果、防水機能が失われてキャビティ42内への水の侵入 を招く恐れがあるという問題があった。
【0004】 本考案は上記事情に鑑みて創案されたものであって、電線に曲げ力が作用して もゴム栓の防水機能が損なわれるのを阻止することができる防水コネクタ用ゴム 栓を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1にかかる考案は、上記課題を解決するために、電線を嵌通させた状態 で防水コネクタのキャビティ内に嵌入され、キャビティの内壁と電線との間を水 密に保つ防水コネクタ用ゴム栓であって、キャビティの内壁と電線とに圧接する シール部と、そのシール部からキャビティの内壁との間に隙間を空けてキャビテ ィの開口側へ延びる延出部とからなる構成としている。
【0006】 また、請求項2にかかる考案は、請求項1にかかる考案において、延出部がキ ャビティの開口から外部へ突出する長さを有する構成としている。
【0007】
【作用】
請求項1にかかる考案においては、電線に曲げ力が作用すると、曲げの内側に おいては、キャビティの開口に近い延出部が電線で押されることによりキャビテ ィの内壁に圧接して潰されるように弾性変形し、反対に曲げの外側においては、 延出部がキャビティの内壁から離れるように弾性変形する。このように、電線に 曲げ力が作用したときに弾性変形するのは延出部だけであって、電線に作用する 曲げ力はシール部には及ばず、シール部は弾性変形を生じない。 また、延出部とキャビティの内壁との間には隙間が設けられているため、ゴム 栓をキャビティ内に挿入するときに延出部とキャビティの内壁との間では摩擦抵 抗が生じない。
【0008】 請求項2にかかる考案においては、電線が、キャビティの開口の外側に突出し た延出部の先端から延びているため、電線に曲げ力が作用して大きく折れ曲がっ た場合でも、その電線がキャビティの開口縁に当たることがない。
【0009】
【考案の効果】
請求項1にかかる考案によれば、キャビティの開口側へ延びる延出部を、キャ ビティの内壁との間に隙間を空けて設けているため、端子金具の挿入作業を損な うことが無く、また、電線に曲げ力が作用してもシール機能が失われるのを確実 に防止することができる防水コネクタ用ゴム栓とすることができる。
【0010】 請求項2にかかる考案によれば、請求項1記載の考案の効果に加えて、さらに シール部の変形が防止されてシール機能を更に向上することができる。
【0011】
【実施例】
以下、この考案を具体化した実施例1を図1及び図2を参照して説明する。 図は防水コネクタのコネクタハウジング1において端子金具5及びその後端部 に結合した電線6が挿入されるキャビティ2を断面であらわしている。電線6の 端子金具5との結合位置の直後部における外周には、キャビティ2内の端子金具 5がキャビティ2の図中右端の開口3から侵入した水で濡れるのを防止するため に防水用のゴム栓10が外嵌されている。ゴム栓10は、予め電線6に外嵌した 状態で端子金具5及び電線6と共にキャビティ2内に挿入される。
【0012】 このゴム栓10は、弾性を有するゴム材料から成り、シール部11と延出部1 5とから構成されている。 シール部11は、全体として筒形をなし、その内周の軸線方向に間隔を開けた 二位置には全周に亘って環状に突出する内周リップ部12が形成されており、こ の内周リップ部12の最内周の径寸法は電線6の外径よりもやや小さく設定され ている。このシール部11が電線6に外嵌されると、電線6の被覆外周面に内周 リップ部12が弾性変形を伴って圧接し、これによってシール部11の内周と電 線6の外周との間が水密状態に保たれる。 また、シール部11の外周の軸線方向に間隔を開けた2位置にはその全周に亘 って環状に突出する外周リップ部13が形成されており、この外周リップ部13 の最外周の径寸法はキャビティ2の内径よりもやや大きく設定されている。シー ル部11がキャビティ2内に挿入された状態では、キャビティ2の内周面に外周 リップ部13が弾性変形を伴って圧接し、これによってシール部11の外周とキ ャビティ2の内周との間が水密状態に保たれる。
【0013】 一方、延出部15は、全体として筒形をなしており、上記シール部11から後 方、即ち、ゴム栓10をキャビティ2内に挿入した状態においてキャビティ2の 開口3側に向かう方向に延出するようにシール部11と一体に成形されている。 延出部15の長さは、ゴム栓10がキャビティ2内に挿入された状態において延 出部15の延出端部16が一定寸法だけキャビティ2の開口3から外部へ突出す るような寸法に設定されている。 延出部15の外径寸法はキャビティ2の内径よりも僅かに小さく設定されてお り、ゴム栓10がキャビティ2内に挿入された状態においてはキャビティ2の内 周と延出部15の外周との間に僅かな隙間17が空くようになっている。また、 延出部15の内径寸法は電線6の外径寸法よりも僅かに大きく設定されており、 ゴム栓10が電線6に外嵌された状態においては電線6の外周と延出部15の内 周との間に僅かな隙間18が空くようになっている。
【0014】 次に、この実施例1の作用について説明する。 まず、ゴム栓10を電線6に外嵌する際においては、シール部11の内周リッ プ部12が電線6の外周に圧接することにより生じる摩擦抵抗に抗してゴム栓1 0内に電線6を貫通させるのであるが、このときに延出部15の内径は電線6の 外径よりも大きいことから、延出部15と電線6との間で摩擦抵抗が生じること がない。よって、全体としての摩擦抵抗は最小限に抑えられており、摩擦抵抗の ために外嵌作業が大きく手間取るということはない。
【0015】 電線6にゴム栓10を外嵌した後に、これらを端子金具5と共にキャビティ2 内に挿入する際には、ゴム栓10の延出部15を摘んでキャビティ2内に押し込 むようにする。このとき、シール部11の外周リップ部13がキャビティ2の内 周に圧接することにより生じる摩擦抵抗に抗して押し込むこととなる。しかし、 延出部15の外径はキャビティ2の内径よりも小さくて両者の間に隙間17が空 いていることから、延出部15の外周とキャビティ2の内周との間には摩擦抵抗 は発生しない。このように、挿入時にキャビティ2との間で摩擦抵抗を生じるの はシール部11の外周リップ部13のみであるから、全体としての摩擦抵抗はそ れほど大きくはない。従って、挿入作業に際しては摩擦抵抗のために手間取ると いうことがなく、効率良く挿入作業を行うことができる。 また、延出部15はゴム栓10の装着状態においてキャビティ2の開口3から 突出する長さを有していることから、端子金具5が深く挿入されて正規位置に至 るまで延出部15を摘んだまま挿入作業を行える。即ち、挿入に際しては電線6 を摘んで押し込むという必要が最後まで不要であるから、電線6を摘んで挿入す る場合に起こり得る電線6の挫屈を回避することができると共に、電線6を摘ん で挿入する場合に比べて作業効率が極めて高い。
【0016】 このようにして、ゴム栓10がキャビティ2内に挿入された状態において、電 線6に曲げ力が作用した場合には、図2に示すように、曲げの内側においては、 キャビティ2の開口3の前後に位置している延出部15が電線6で押されること により、その延出部15がキャビティ2の開口3の口縁と電線6との間で挟み付 けられるように弾性変形し、反対に曲げの外側においては、電線6が延出部15 の内周から離間すると共に延出部15がキャビティ2の内周から離間するように 弾性変形する。 このとき、延出部15とキャビティ2との間の隙間17及び延出部15と電線 6との間の隙間18は僅かであることから、この延出部15の弾性変形量とこの 延出部15内における電線6の曲がりも僅かである。このため、シール部11内 における電線6の曲がりは殆ど生じない。即ち、電線6に作用した曲げ力がシー ル部11に及ぶことはなく、シール部11は弾性変形しない。従って、シール部 11の外周リップ部13がキャビティ2の内周に圧接する状態、及び、内周リッ プ部12が電線6の外周に圧接する状態が共に保たれ、シール機能は損なわれず 、キャビティ2の開口3から入り込んだ水が端子金具5側へ侵入するのが確実に 阻止される。
【0017】 また、電線6は、キャビティ2の開口3の外側に突出した延出部15の延出端 部16から延びているため、電線6に曲げ力が作用した場合に、電線6がキャビ ティ2の開口3の口縁に当たることがない。従って、電線6がキャビティ2の開 口3の口縁に当たって擦れることにより電線6の被覆が傷ついたり芯線が露出す るという事態が防止される。
【0018】 次に、この考案を具体化した実施例2を図3を参照して説明する。 この実施例2におけるゴム栓20は、実施例1と同様にシール部21と延出部 25とからなり、シール部21の外周リップ部23と内周リップ部22が夫々キ ャビティ2の内周と電線6の外周とに圧接することにより、水密のシール状態を 保つようになっている。
【0019】 延出部25の外径寸法はキャビティ2の内径よりも僅かに小さく、内径寸法は 電線6の外径よりも僅かに大きくなっている。この実施例2では、延出部25の 内周にも、シール部21と同じく内周リップ部22が形成されていて、この延出 部25の内周リップ部22も電線6の外周に圧接している。このように、シール 部21と延出部25の両方において内周リップ部22が電線6に圧接しているた め、電線6が曲がりを生じたときに、曲げの外側においても電線6と延出部25 の内周リップ部22との間の密着状態が複数箇所において保たれ、シール機能が より確実となっている。
【0020】 なお、この実施例1及び実施例2においては、ゴム栓の延出部がキャビティの 開口から外部へ突出する長さを有する場合について説明したが、この考案によれ ば、延出部をキャビティの内部に納まる寸法の長さとすることもできるなど、そ の他、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の断面図である。
【図2】実施例1の電線を曲げた状態をあらわす断面図
である。
【図3】実施例2の断面図である。
【図4】従来例の断面図である。
【図5】従来例の電線を曲げた状態を表す断面図であ
る。
【符号の説明】
6…電線 2…キャビティ 11…シール部 15…延出部 3…(キャビティの)開口 17…(キャビティと延出部との間の)隙間

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を嵌通させた状態で防水コネクタの
    キャビティ内に嵌入され、前記キャビティの内壁と前記
    電線との間を水密に保つ防水コネクタ用ゴム栓におい
    て、 前記キャビティの内壁と前記電線とに圧接するシール部
    と、該シール部から前記キャビティの内壁との間に隙間
    を空けて前記キャビティの開口側へ延びる延出部とから
    なることを特徴とする防水コネクタ用ゴム栓。
  2. 【請求項2】 延出部がキャビティの開口から外部へ突
    出する長さを有することを特徴とする請求項1に記載の
    防水コネクタ用ゴム栓。
JP1993062559U 1993-10-26 1993-10-26 防水コネクタ用ゴム栓 Expired - Lifetime JP2575409Y2 (ja)

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