JP2931203B2 - 防水コネクタ - Google Patents

防水コネクタ

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JP2931203B2
JP2931203B2 JP6054149A JP5414994A JP2931203B2 JP 2931203 B2 JP2931203 B2 JP 2931203B2 JP 6054149 A JP6054149 A JP 6054149A JP 5414994 A JP5414994 A JP 5414994A JP 2931203 B2 JP2931203 B2 JP 2931203B2
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/46Bases; Cases
    • H01R13/52Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof cases
    • H01R13/5205Sealing means between cable and housing, e.g. grommet

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクタ用防水栓を備
えた防水コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般の防水コネクタでは、図7に示すよ
うに、コネクタハウジング1の端子挿入孔2に端子3を
挿入する際、端子3の後方に延びる電線4の外周にゴム
製の防水栓5を嵌合し、これを端子3の挿入と一緒に端
子挿入孔2に圧入することにより、電線4と端子挿入孔
2の内壁との隙間をシールしている。
【0003】図7に示す従来の防水栓5は、円柱状のゴ
ムの中心に電線4を通すための孔6をあけた筒形をなし
ている。また、前端に端子3との加締部(図示略)、外
周および内周に、電線4および端子挿入孔2との密着性
を増すための突起7を有している。この場合、防水栓5
の形状に合わせて、端子挿入孔2も断面円形に形成され
ている。
【0004】ところで、上述した断面円形の防水栓5を
断面円形の端子挿入孔2に挿入する防水コネクタでは、
多極化のために端子を横一列に複数個並べる場合、円形
の端子挿入孔2が横に並ぶことになるため、コネクタハ
ウジングの横幅寸法が大きくなり、外形が大型化してし
まうという問題がある。
【0005】そこで、実開昭64−19271号公報に
示されるように、端子挿入孔を略長円形に形成し、合わ
せて防水栓も略長円形にすることが行われている。図8
はそのような防水コネクタの類似例を示す。この図に示
す防水コネクタでは、コネクタハウジング11の幅寸法
Wを小さくするために、端子挿入孔12を小さい孔幅W
1の縦長の略長円形(楕円、長円、角を取った角形を含
む)に形成して横一列に並べ、それに合わせて防水栓1
5も略長円形にしている。
【0006】また、これと類似のものとして、実開昭6
1−23275号公報に記載のものが知られている。こ
の防水コネクタは、図9に示すように、コネクタハウジ
ング21に断面略長円形の端子挿入孔22を形成し、そ
の端子挿入孔22に断面円形の防水栓25を圧入するこ
とにより、隙間をシールするようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図8に示す
ものは、端子3と防水栓15を加締める際に、端子3と
防水栓15の方向を合わせる必要があり、加締めた後も
端子挿入孔12に正しい向きで防水栓15を挿入しなけ
ればならないため、その取り扱いに気を配らなければな
らない。特に、方向を合わせないで防水栓15を端子挿
入孔12に挿入してしまうと、防水性能が悪化するた
め、注意が必要であった。また、略長円形の防水栓15
を精度良く成形するには、金型の加工や管理にも面倒が
多くかかる等の問題があった。
【0008】一方、図9に示すものは、防水栓25が断
面円形であるので、上の問題はなくなるが、図10に示
すように防水栓25を、力F1を加えて端子挿入孔22
の形状に沿うように変形させながら圧入する際に、電線
挿通孔26も影響を受けて変形してしまうため、電線4
との間に微小隙間ができやすく、安定した防水性能を得
ることが難しいという問題があった。この場合、端子挿
入孔22から防水栓25がはみだす寸法H1だけ防水栓
25を両側から潰すことにより、防水栓25と端子挿入
孔22の隙間H2を埋める必要があるため、大きな変形
を与えなくてはならず、その分電線挿通孔26も大きく
変形することになっていた。また、端子挿入孔22に圧
入させる際には、それだけ大きな変形を与えながら挿入
する必要があるため、大きな挿入力が必要であった。
【0009】本発明は、上記事情を考慮し、方向性や加
工上の問題を避けるために断面円形に形成した場合で
も、安定した防水性能が得られ、かつコネクタハウジン
グに挿入しやすいコネクタ用防水栓を提供することを目
的とし、さらに小型化の可能な防水コネクタを提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、断面
略長円形の端子挿入孔12がその小さい孔幅方向に複数
並べて形成されたコネクタハウジング11と、各端子挿
入孔12内に通される電線4の外周に嵌合され端子挿入
孔12の内壁との間をシールする断面円形の筒状のコネ
クタ用防水栓30とからなる防水コネクタにおいて、前
記コネクタ用防水栓30は、前記端子挿入孔12に圧入
されることで該端子挿入孔12の内壁と密着する外筒部
33と、該外筒部33の内側に形成され前記電線4の外
周に密嵌合する内筒部32と、前記外筒部33と内筒部
32の間に確保され前記外筒部33を前記端子挿入孔1
2に圧入した際の該外筒部33の変形を吸収する空間部
35とを備え、前記外筒部33の一端が前記内筒部32
に一体化されていることを特徴としている。
【0011】
【0012】
【0013】
【作用】端子挿入孔が略長円形であるから、コネクタハ
ウジングの幅寸法が小さくなる。また、この端子挿入孔
に防水栓を圧入する際には、外筒部を端子挿入孔の孔幅
方向に圧縮して潰しながら挿入する。そうすると、端子
挿入孔の孔長方向に外筒部が膨出して、その膨出した部
分が端子挿入孔の孔長方向の内壁に密着し、同時に外筒
部に対する前記孔幅方向への圧縮力を解いた際の復元力
により端子挿入孔の孔幅方向の内壁に密着する。よっ
て、圧入した状態では、略長円形の端子挿入孔の内壁
に、外筒部の外周が略均等に密着する。なお、この外筒
部の変形の影響は内筒部に出ないので、内筒部と電線間
のシール性能はそのまま変化しない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例の防水コネクタの端子
挿入前の斜視図である。コネクタハウジング11の後端
には、断面略長円形の端子挿入孔12が、その孔幅W1
方向に複数個並べて間隔を密にして形成されている。図
中矢印A方向が孔幅方向であり、矢印B方向が孔長方向
である。端子挿入孔12に後方から挿入される端子3に
は電線4が圧着され、後方に延びる電線4の外周には防
水栓30が嵌合されている。防水栓30は、前端が端子
3の後端に加締められている。
【0015】図2(a)は防水栓30の外観、(b)は
断面を示す。防水栓30はゴムの一体成形品として形成
され、内部が電線挿通孔31となった内筒部32と、そ
の外側の外筒部33とを有し、外筒部33の前端34が
内筒部32の長さ方向中間部に一体化されている。内筒
部32と外筒部33は、共に断面円形の筒体として形成
されている。そして、内筒部32と外筒部33との間に
空間部35が確保されている。この空間部35は、外筒
部33を内筒部32と切り離すためのものであり、端子
挿入孔12に圧入する時の外筒部33の内側への変形を
吸収する程度の大きさに形成されている。外筒部33の
外径は、図4に示すように、端子挿入孔12の形状に合
わせた大きさに形成され、孔幅方向Aにはみだす寸法H
1が、孔長方向Bに不足する寸法H2と同程度またはそ
れ以下にされ、外筒部33を端子挿入孔12に圧入した
とき、外筒部33の外周が適当な圧力をもって端子挿入
孔12の内壁に略均等に圧接するようになっている。
【0016】また、内筒部32の内周には、電線4との
密着性を増すための断面山形の2つの突部32a、32
aが間隔をおいて形成され、外筒部33の後端外周に
は、端子挿入孔12の内壁との密着性を増すための断面
山形の突部33aが形成されている。また、内筒部32
の前端は、外筒部33と一体化した部分よりもさらに前
方に延びており、その前方に延びた部分の先端外周に
は、端子3との加締め時に抜け止めするための突部32
cが形成されている。
【0017】この防水栓30を用いる場合は、図1に示
すように、先端を端子3に加締めた電線4の外周に嵌合
し、前端を端子3の後端に加締める。ついで、図3、図
4に示すように、防水栓30の外筒部33を、端子挿入
孔12の孔幅方向Aの力F1を両側から加えて潰しなが
ら、端子挿入孔12に圧入する。その際、端子挿入孔1
2の孔幅W1に相当する寸法になるまで外筒部33を潰
して圧入する。そうすると、図5、図6に示すように外
筒部33が力F2をもって孔長方向Bに膨出する。そし
て、圧入した状態では、その膨出した部分が端子挿入孔
12の孔長方向Bの内壁に略圧力F2で密着し、同時に
外筒部33に対する前記孔幅方向Aへの圧縮力を解いた
際の復元力で端子挿入孔12の孔幅方向Aの内壁に密着
する。したがって、略長円形の端子挿入孔12の内壁
に、外筒部33の外周が均一に密着され、外筒部33と
端子挿入孔12の隙間がシールされる。この防水栓30
は、外筒部33の内側に外筒部33の変形を吸収する空
間部35を設けているので、外筒部33をたやすく変形
させながら、小さな力でコネクタハウジング11の端子
挿入孔12に圧入することができる。
【0018】また、このように外筒部33を変形させて
端子挿入孔12に圧入した際、内筒部32と外筒部33
の間の空間部35の存在により、内筒部32にはその変
形の影響が出ない。よって、内筒部32と電線4間のシ
ール性能はそのまま維持される。
【0019】また、防水栓30の断面形状は円形である
から、端子3と加締める際に方向性を気にする必要がな
い。また、金型の加工や管理も容易であり、生産コスト
が安価にすむ。また、実施例の防水コネクタは、端子挿
入孔12を略長円形にして一列に間隔を密にして並べて
形成しているので、コネクタハウジング11の幅寸法W
を小さくすることができる。
【0020】なお、防水栓30の材料は、柔軟性を有す
るものであれば樹脂を用いることもできる。また、上記
実施例では、端子挿入孔12を略長円形にしたが、本発
明の防水栓は、円形の端子挿入孔に挿入した場合にも、
安定した防水性能と良好な挿入性を確保することができ
る。
【0021】
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防水コネ
クタによれば、断面円形の内外筒間に空間部のある防水
栓を略長円形の端子挿入孔に圧入するようにしたので、
防水性能や防水栓の挿入容易性を維持しながら、コネク
タハウジングの小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の防水コネクタの斜視図であ
る。
【図2】本発明の一実施例の防水栓の構成図であり、
(a)は外観斜視図、(b)は縦断面とした斜視図であ
る。
【図3】本発明の一実施例の防水栓の装着操作時の力関
係を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施例の防水栓の装着操作時の力関
係を示す正面図である。
【図5】本発明の一実施例の防水栓の外筒部の装着時の
力関係を示す図である。
【図6】本発明の一実施例の防水栓の装着時の状態を示
す正面図である。
【図7】従来例の斜視図である。
【図8】他の従来例の斜視図である。
【図9】さらに他の従来例の斜視図である。
【図10】図9の従来例における力と変形の様子を示す
正面図である。
【符号の説明】
11 コネクタハウジング 12 端子挿入孔 30 防水栓 32 内筒部 33 外筒部 35 空間部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面略長円形の端子挿入孔12がその小
    さい孔幅方向に複数並べて形成されたコネクタハウジン
    グ11と、各端子挿入孔12内に通される電線4の外周
    に嵌合され端子挿入孔12の内壁との間をシールする断
    面円形の筒状のコネクタ用防水栓30とからなる防水コ
    ネクタにおいて、前記コネクタ用防水栓30は、前記端
    子挿入孔12に圧入されることで該端子挿入孔12の内
    壁と密着する外筒部33と、該外筒部33の内側に形成
    され前記電線4の外周に密嵌合する内筒部32と、前記
    外筒部33と内筒部32の間に確保され前記外筒部33
    を前記端子挿入孔12に圧入した際の該外筒部33の変
    形を吸収する空間部35とを備え、前記外筒部33の一
    端が前記内筒部32に一体化されていることを特徴とす
    る防水コネクタ。
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