JPH07263077A - コネクタ用防水栓および防水コネクタ - Google Patents
コネクタ用防水栓および防水コネクタInfo
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- JPH07263077A JPH07263077A JP6054149A JP5414994A JPH07263077A JP H07263077 A JPH07263077 A JP H07263077A JP 6054149 A JP6054149 A JP 6054149A JP 5414994 A JP5414994 A JP 5414994A JP H07263077 A JPH07263077 A JP H07263077A
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- outer cylinder
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- insertion hole
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/46—Bases; Cases
- H01R13/52—Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof cases
- H01R13/5205—Sealing means between cable and housing, e.g. grommet
Landscapes
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 略長円形の端子挿入孔に圧入する場合の挿入
容易性と防水安定性を確保する。 【構成】 防水栓30を、内筒部32と外筒部33とで
形成し、内筒部32と外筒部33との間に、外筒部33
の変形を吸収する空間部35を確保した。
容易性と防水安定性を確保する。 【構成】 防水栓30を、内筒部32と外筒部33とで
形成し、内筒部32と外筒部33との間に、外筒部33
の変形を吸収する空間部35を確保した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクタ用防水栓およ
び防水コネクタに関する。
び防水コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般の防水コネクタでは、図7に示すよ
うに、コネクタハウジング1の端子挿入孔2に端子3を
挿入する際、端子3の後方に延びる電線4の外周にゴム
製の防水栓5を嵌合し、これを端子3の挿入と一緒に端
子挿入孔2に圧入することにより、電線4と端子挿入孔
2の内壁との隙間をシールしている。
うに、コネクタハウジング1の端子挿入孔2に端子3を
挿入する際、端子3の後方に延びる電線4の外周にゴム
製の防水栓5を嵌合し、これを端子3の挿入と一緒に端
子挿入孔2に圧入することにより、電線4と端子挿入孔
2の内壁との隙間をシールしている。
【0003】図7に示す従来の防水栓5は、円柱状のゴ
ムの中心に電線4を通すための孔6をあけた筒形をなし
ている。また、前端に端子3との加締部(図示略)、外
周および内周に、電線4および端子挿入孔2との密着性
を増すための突起7を有している。この場合、防水栓5
の形状に合わせて、端子挿入孔2も断面円形に形成され
ている。
ムの中心に電線4を通すための孔6をあけた筒形をなし
ている。また、前端に端子3との加締部(図示略)、外
周および内周に、電線4および端子挿入孔2との密着性
を増すための突起7を有している。この場合、防水栓5
の形状に合わせて、端子挿入孔2も断面円形に形成され
ている。
【0004】ところで、上述した断面円形の防水栓5を
断面円形の端子挿入孔2に挿入する防水コネクタでは、
多極化のために端子を横一列に複数個並べる場合、円形
の端子挿入孔2が横に並ぶことになるため、コネクタハ
ウジングの横幅寸法が大きくなり、外形が大型化してし
まうという問題がある。
断面円形の端子挿入孔2に挿入する防水コネクタでは、
多極化のために端子を横一列に複数個並べる場合、円形
の端子挿入孔2が横に並ぶことになるため、コネクタハ
ウジングの横幅寸法が大きくなり、外形が大型化してし
まうという問題がある。
【0005】そこで、実開昭64−19271号公報に
示されるように、端子挿入孔を略長円形に形成し、合わ
せて防水栓も略長円形にすることが行われている。図8
はそのような防水コネクタの類似例を示す。この図に示
す防水コネクタでは、コネクタハウジング11の幅寸法
Wを小さくするために、端子挿入孔12を小さい孔幅W
1の縦長の略長円形(楕円、長円、角を取った角形を含
む)に形成して横一列に並べ、それに合わせて防水栓1
5も略長円形にしている。
示されるように、端子挿入孔を略長円形に形成し、合わ
せて防水栓も略長円形にすることが行われている。図8
はそのような防水コネクタの類似例を示す。この図に示
す防水コネクタでは、コネクタハウジング11の幅寸法
Wを小さくするために、端子挿入孔12を小さい孔幅W
1の縦長の略長円形(楕円、長円、角を取った角形を含
む)に形成して横一列に並べ、それに合わせて防水栓1
5も略長円形にしている。
【0006】また、これと類似のものとして、実開昭6
1−23275号公報に記載のものが知られている。こ
の防水コネクタは、図9に示すように、コネクタハウジ
ング21に断面略長円形の端子挿入孔22を形成し、そ
の端子挿入孔22に断面円形の防水栓25を圧入するこ
とにより、隙間をシールするようにしている。
1−23275号公報に記載のものが知られている。こ
の防水コネクタは、図9に示すように、コネクタハウジ
ング21に断面略長円形の端子挿入孔22を形成し、そ
の端子挿入孔22に断面円形の防水栓25を圧入するこ
とにより、隙間をシールするようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図8に示す
ものは、端子3と防水栓15を加締める際に、端子3と
防水栓15の方向を合わせる必要があり、加締めた後も
端子挿入孔12に正しい向きで防水栓15を挿入しなけ
ればならないため、その取り扱いに気を配らなければな
らない。特に、方向を合わせないで防水栓15を端子挿
入孔12に挿入してしまうと、防水性能が悪化するた
め、注意が必要であった。また、略長円形の防水栓15
を精度良く成形するには、金型の加工や管理にも面倒が
多くかかる等の問題があった。
ものは、端子3と防水栓15を加締める際に、端子3と
防水栓15の方向を合わせる必要があり、加締めた後も
端子挿入孔12に正しい向きで防水栓15を挿入しなけ
ればならないため、その取り扱いに気を配らなければな
らない。特に、方向を合わせないで防水栓15を端子挿
入孔12に挿入してしまうと、防水性能が悪化するた
め、注意が必要であった。また、略長円形の防水栓15
を精度良く成形するには、金型の加工や管理にも面倒が
多くかかる等の問題があった。
【0008】一方、図9に示すものは、防水栓25が断
面円形であるので、上の問題はなくなるが、図10に示
すように防水栓25を、力F1を加えて端子挿入孔22
の形状に沿うように変形させながら圧入する際に、電線
挿通孔26も影響を受けて変形してしまうため、電線4
との間に微小隙間ができやすく、安定した防水性能を得
ることが難しいという問題があった。この場合、端子挿
入孔22から防水栓25がはみだす寸法H1だけ防水栓
25を両側から潰すことにより、防水栓25と端子挿入
孔22の隙間H2を埋める必要があるため、大きな変形
を与えなくてはならず、その分電線挿通孔26も大きく
変形することになっていた。また、端子挿入孔22に圧
入させる際には、それだけ大きな変形を与えながら挿入
する必要があるため、大きな挿入力が必要であった。
面円形であるので、上の問題はなくなるが、図10に示
すように防水栓25を、力F1を加えて端子挿入孔22
の形状に沿うように変形させながら圧入する際に、電線
挿通孔26も影響を受けて変形してしまうため、電線4
との間に微小隙間ができやすく、安定した防水性能を得
ることが難しいという問題があった。この場合、端子挿
入孔22から防水栓25がはみだす寸法H1だけ防水栓
25を両側から潰すことにより、防水栓25と端子挿入
孔22の隙間H2を埋める必要があるため、大きな変形
を与えなくてはならず、その分電線挿通孔26も大きく
変形することになっていた。また、端子挿入孔22に圧
入させる際には、それだけ大きな変形を与えながら挿入
する必要があるため、大きな挿入力が必要であった。
【0009】本発明は、上記事情を考慮し、方向性や加
工上の問題を避けるために断面円形に形成した場合で
も、安定した防水性能が得られ、かつコネクタハウジン
グに挿入しやすいコネクタ用防水栓を提供することを目
的とし、さらに小型化の可能な防水コネクタを提供する
ことを目的とする。
工上の問題を避けるために断面円形に形成した場合で
も、安定した防水性能が得られ、かつコネクタハウジン
グに挿入しやすいコネクタ用防水栓を提供することを目
的とし、さらに小型化の可能な防水コネクタを提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の防水栓
は、電線の外周に嵌合され、コネクタハウジングの端子
挿入孔内に通された電線と該端子挿入孔の内壁との間を
シールする筒状のコネクタ用防水栓において、前記端子
挿入孔に圧入されることで該端子挿入孔の内壁と密着す
る外筒部と、該外筒部の内側に形成され前記電線の外周
に密嵌合する内筒部と、前記外筒部と内筒部の間に確保
され前記外筒部を前記端子挿入孔に圧入した際の該外筒
部の変形を吸収する空間部とを備え、前記外筒部の一端
が前記内筒部に一体化されていることを特徴としてい
る。
は、電線の外周に嵌合され、コネクタハウジングの端子
挿入孔内に通された電線と該端子挿入孔の内壁との間を
シールする筒状のコネクタ用防水栓において、前記端子
挿入孔に圧入されることで該端子挿入孔の内壁と密着す
る外筒部と、該外筒部の内側に形成され前記電線の外周
に密嵌合する内筒部と、前記外筒部と内筒部の間に確保
され前記外筒部を前記端子挿入孔に圧入した際の該外筒
部の変形を吸収する空間部とを備え、前記外筒部の一端
が前記内筒部に一体化されていることを特徴としてい
る。
【0011】請求項2の発明の防水コネクタは、断面略
長円形の端子挿入孔がその小さい孔幅方向に複数並べて
形成されたコネクタハウジングと、前記各端子挿入孔内
に通される電線の外周に嵌合される請求項1記載のコネ
クタ用防水栓とを備えたことを特徴としている。
長円形の端子挿入孔がその小さい孔幅方向に複数並べて
形成されたコネクタハウジングと、前記各端子挿入孔内
に通される電線の外周に嵌合される請求項1記載のコネ
クタ用防水栓とを備えたことを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1の発明の防水栓をコネクタハウジング
の端子挿入孔に圧入する場合には、外筒部を押し潰しな
がら端子挿入孔に挿入する。この場合、外筒部は内側に
空間部が確保されているため、柔軟に変形させることが
できる。したがって、外筒部の断面形状が円形で、相手
側の端子挿入孔の断面形状が長円形であっても、端子挿
入孔の形に沿って外筒部を容易に変形させ、端子挿入孔
の内壁に密着させることができる。また、空間部が外筒
部の変形を吸収するから、内筒部に外筒部の変形の影響
が出ず、内筒部と電線間のシール性能が外筒部の変形に
よらず維持される。
の端子挿入孔に圧入する場合には、外筒部を押し潰しな
がら端子挿入孔に挿入する。この場合、外筒部は内側に
空間部が確保されているため、柔軟に変形させることが
できる。したがって、外筒部の断面形状が円形で、相手
側の端子挿入孔の断面形状が長円形であっても、端子挿
入孔の形に沿って外筒部を容易に変形させ、端子挿入孔
の内壁に密着させることができる。また、空間部が外筒
部の変形を吸収するから、内筒部に外筒部の変形の影響
が出ず、内筒部と電線間のシール性能が外筒部の変形に
よらず維持される。
【0013】請求項2の発明では、端子挿入孔が略長円
形であるから、コネクタハウジングの幅寸法が小さくな
る。また、この端子挿入孔に防水栓を圧入する際には、
外筒部を端子挿入孔の孔幅方向に圧縮して潰しながら挿
入する。そうすると、端子挿入孔の孔長方向に外筒部が
膨出して、その膨出した部分が端子挿入孔の孔長方向の
内壁に密着し、同時に外筒部に対する前記孔幅方向への
圧縮力を解いた際の復元力により端子挿入孔の孔幅方向
の内壁に密着する。よって、圧入した状態では、略長円
形の端子挿入孔の内壁に、外筒部の外周が略均等に密着
する。なお、この外筒部の変形の影響は内筒部に出ない
ので、内筒部と電線間のシール性能はそのまま変化しな
い。
形であるから、コネクタハウジングの幅寸法が小さくな
る。また、この端子挿入孔に防水栓を圧入する際には、
外筒部を端子挿入孔の孔幅方向に圧縮して潰しながら挿
入する。そうすると、端子挿入孔の孔長方向に外筒部が
膨出して、その膨出した部分が端子挿入孔の孔長方向の
内壁に密着し、同時に外筒部に対する前記孔幅方向への
圧縮力を解いた際の復元力により端子挿入孔の孔幅方向
の内壁に密着する。よって、圧入した状態では、略長円
形の端子挿入孔の内壁に、外筒部の外周が略均等に密着
する。なお、この外筒部の変形の影響は内筒部に出ない
ので、内筒部と電線間のシール性能はそのまま変化しな
い。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例の防水コネクタの端子
挿入前の斜視図である。コネクタハウジング11の後端
には、断面略長円形の端子挿入孔12が、その孔幅W1
方向に複数個並べて間隔を密にして形成されている。図
中矢印A方向が孔幅方向であり、矢印B方向が孔長方向
である。端子挿入孔12に後方から挿入される端子3に
は電線4が圧着され、後方に延びる電線4の外周には防
水栓30が嵌合されている。防水栓30は、前端が端子
3の後端に加締められている。
明する。図1は本発明の一実施例の防水コネクタの端子
挿入前の斜視図である。コネクタハウジング11の後端
には、断面略長円形の端子挿入孔12が、その孔幅W1
方向に複数個並べて間隔を密にして形成されている。図
中矢印A方向が孔幅方向であり、矢印B方向が孔長方向
である。端子挿入孔12に後方から挿入される端子3に
は電線4が圧着され、後方に延びる電線4の外周には防
水栓30が嵌合されている。防水栓30は、前端が端子
3の後端に加締められている。
【0015】図2(a)は防水栓30の外観、(b)は
断面を示す。防水栓30はゴムの一体成形品として形成
され、内部が電線挿通孔31となった内筒部32と、そ
の外側の外筒部33とを有し、外筒部33の前端34が
内筒部32の長さ方向中間部に一体化されている。内筒
部32と外筒部33は、共に断面円形の筒体として形成
されている。そして、内筒部32と外筒部33との間に
空間部35が確保されている。この空間部35は、外筒
部33を内筒部32と切り離すためのものであり、端子
挿入孔12に圧入する時の外筒部33の内側への変形を
吸収する程度の大きさに形成されている。外筒部33の
外径は、図4に示すように、端子挿入孔12の形状に合
わせた大きさに形成され、孔幅方向Aにはみだす寸法H
1が、孔長方向Bに不足する寸法H2と同程度またはそ
れ以下にされ、外筒部33を端子挿入孔12に圧入した
とき、外筒部33の外周が適当な圧力をもって端子挿入
孔12の内壁に略均等に圧接するようになっている。
断面を示す。防水栓30はゴムの一体成形品として形成
され、内部が電線挿通孔31となった内筒部32と、そ
の外側の外筒部33とを有し、外筒部33の前端34が
内筒部32の長さ方向中間部に一体化されている。内筒
部32と外筒部33は、共に断面円形の筒体として形成
されている。そして、内筒部32と外筒部33との間に
空間部35が確保されている。この空間部35は、外筒
部33を内筒部32と切り離すためのものであり、端子
挿入孔12に圧入する時の外筒部33の内側への変形を
吸収する程度の大きさに形成されている。外筒部33の
外径は、図4に示すように、端子挿入孔12の形状に合
わせた大きさに形成され、孔幅方向Aにはみだす寸法H
1が、孔長方向Bに不足する寸法H2と同程度またはそ
れ以下にされ、外筒部33を端子挿入孔12に圧入した
とき、外筒部33の外周が適当な圧力をもって端子挿入
孔12の内壁に略均等に圧接するようになっている。
【0016】また、内筒部32の内周には、電線4との
密着性を増すための断面山形の2つの突部32a、32
bが間隔をおいて形成され、外筒部33の後端外周に
は、端子挿入孔12の内壁との密着性を増すための断面
山形の突部33aが形成されている。また、内筒部32
の前端は、外筒部33と一体化した部分よりもさらに前
方に延びており、その前方に延びた部分の先端外周に
は、端子3との加締め時に抜け止めするための突部32
cが形成されている。
密着性を増すための断面山形の2つの突部32a、32
bが間隔をおいて形成され、外筒部33の後端外周に
は、端子挿入孔12の内壁との密着性を増すための断面
山形の突部33aが形成されている。また、内筒部32
の前端は、外筒部33と一体化した部分よりもさらに前
方に延びており、その前方に延びた部分の先端外周に
は、端子3との加締め時に抜け止めするための突部32
cが形成されている。
【0017】この防水栓30を用いる場合は、図1に示
すように、先端を端子3に加締めた電線4の外周に嵌合
し、前端を端子3の後端に加締める。ついで、図3、図
4に示すように、防水栓30の外筒部33を、端子挿入
孔12の孔幅方向Aの力F1を両側から加えて潰しなが
ら、端子挿入孔12に圧入する。その際、端子挿入孔1
2の孔幅W1に相当する寸法になるまで外筒部33を潰
して圧入する。そうすると、図5、図6に示すように外
筒部33が力F2をもって孔長方向Bに膨出する。そし
て、圧入した状態では、その膨出した部分が端子挿入孔
12の孔長方向Bの内壁に略圧力F2で密着し、同時に
外筒部33に対する前記孔幅方向Aへの圧縮力を解いた
際の復元力で端子挿入孔12の孔幅方向Aの内壁に密着
する。したがって、略長円形の端子挿入孔12の内壁
に、外筒部33の外周が均一に密着され、外筒部33と
端子挿入孔12の隙間がシールされる。この防水栓30
は、外筒部33の内側に外筒部33の変形を吸収する空
間部35を設けているので、外筒部33をたやすく変形
させながら、小さな力でコネクタハウジング11の端子
挿入孔12に圧入することができる。
すように、先端を端子3に加締めた電線4の外周に嵌合
し、前端を端子3の後端に加締める。ついで、図3、図
4に示すように、防水栓30の外筒部33を、端子挿入
孔12の孔幅方向Aの力F1を両側から加えて潰しなが
ら、端子挿入孔12に圧入する。その際、端子挿入孔1
2の孔幅W1に相当する寸法になるまで外筒部33を潰
して圧入する。そうすると、図5、図6に示すように外
筒部33が力F2をもって孔長方向Bに膨出する。そし
て、圧入した状態では、その膨出した部分が端子挿入孔
12の孔長方向Bの内壁に略圧力F2で密着し、同時に
外筒部33に対する前記孔幅方向Aへの圧縮力を解いた
際の復元力で端子挿入孔12の孔幅方向Aの内壁に密着
する。したがって、略長円形の端子挿入孔12の内壁
に、外筒部33の外周が均一に密着され、外筒部33と
端子挿入孔12の隙間がシールされる。この防水栓30
は、外筒部33の内側に外筒部33の変形を吸収する空
間部35を設けているので、外筒部33をたやすく変形
させながら、小さな力でコネクタハウジング11の端子
挿入孔12に圧入することができる。
【0018】また、このように外筒部33を変形させて
端子挿入孔12に圧入した際、内筒部32と外筒部33
の間の空間部35の存在により、内筒部32にはその変
形の影響が出ない。よって、内筒部32と電線4間のシ
ール性能はそのまま維持される。
端子挿入孔12に圧入した際、内筒部32と外筒部33
の間の空間部35の存在により、内筒部32にはその変
形の影響が出ない。よって、内筒部32と電線4間のシ
ール性能はそのまま維持される。
【0019】また、防水栓30の断面形状は円形である
から、端子3と加締める際に方向性を気にする必要がな
い。また、金型の加工や管理も容易であり、生産コスト
が安価にすむ。また、実施例の防水コネクタは、端子挿
入孔12を略長円形にして一列に間隔を密にして並べて
形成しているので、コネクタハウジング11の幅寸法W
を小さくすることができる。
から、端子3と加締める際に方向性を気にする必要がな
い。また、金型の加工や管理も容易であり、生産コスト
が安価にすむ。また、実施例の防水コネクタは、端子挿
入孔12を略長円形にして一列に間隔を密にして並べて
形成しているので、コネクタハウジング11の幅寸法W
を小さくすることができる。
【0020】なお、防水栓30の材料は、柔軟性を有す
るものであれば樹脂を用いることもできる。また、上記
実施例では、端子挿入孔12を略長円形にしたが、本発
明の防水栓は、円形の端子挿入孔に挿入した場合にも、
安定した防水性能と良好な挿入性を確保することができ
る。
るものであれば樹脂を用いることもできる。また、上記
実施例では、端子挿入孔12を略長円形にしたが、本発
明の防水栓は、円形の端子挿入孔に挿入した場合にも、
安定した防水性能と良好な挿入性を確保することができ
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
防水栓は、外筒部と内筒部を有し、外筒部の内側に外筒
部の変形を吸収する空間部を有しているので、外筒部を
たやすく変形させながら、小さな力でコネクタハウジン
グの端子挿入孔に圧入することができる。また、外筒部
とは独立して内筒部があるから、外筒部の変形の影響を
受けずに、電線と内筒部の間で安定した防水性能が得ら
れる。これらの利点は防水栓の断面形状や端子挿入孔の
断面形状によらず得ることができる。よって、防水栓の
断面形状を円形に形成して、端子と加締める際の方向性
の問題および加工上の問題を避けることができる上、端
子挿入孔を略長円形にしてコネクタの小型化を図ること
もできる。
防水栓は、外筒部と内筒部を有し、外筒部の内側に外筒
部の変形を吸収する空間部を有しているので、外筒部を
たやすく変形させながら、小さな力でコネクタハウジン
グの端子挿入孔に圧入することができる。また、外筒部
とは独立して内筒部があるから、外筒部の変形の影響を
受けずに、電線と内筒部の間で安定した防水性能が得ら
れる。これらの利点は防水栓の断面形状や端子挿入孔の
断面形状によらず得ることができる。よって、防水栓の
断面形状を円形に形成して、端子と加締める際の方向性
の問題および加工上の問題を避けることができる上、端
子挿入孔を略長円形にしてコネクタの小型化を図ること
もできる。
【0022】請求項2の発明の防水コネクタによれば、
請求項1の防水栓を略長円形の端子挿入孔に圧入するよ
うにしたので、防水性能や防水栓の挿入容易性を維持し
ながら、コネクタハウジングの小型化を図ることができ
る。
請求項1の防水栓を略長円形の端子挿入孔に圧入するよ
うにしたので、防水性能や防水栓の挿入容易性を維持し
ながら、コネクタハウジングの小型化を図ることができ
る。
【図1】本発明の一実施例の防水コネクタの斜視図であ
る。
る。
【図2】本発明の一実施例の防水栓の構成図であり、
(a)は外観斜視図、(b)は縦断面とした斜視図であ
る。
(a)は外観斜視図、(b)は縦断面とした斜視図であ
る。
【図3】本発明の一実施例の防水栓の装着操作時の力関
係を示す斜視図である。
係を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施例の防水栓の装着操作時の力関
係を示す正面図である。
係を示す正面図である。
【図5】本発明の一実施例の防水栓の外筒部の装着時の
力関係を示す図である。
力関係を示す図である。
【図6】本発明の一実施例の防水栓の装着時の状態を示
す正面図である。
す正面図である。
【図7】従来例の斜視図である。
【図8】他の従来例の斜視図である。
【図9】さらに他の従来例の斜視図である。
【図10】図9の従来例における力と変形の様子を示す
正面図である。
正面図である。
11 コネクタハウジング 12 端子挿入孔 30 防水栓 32 内筒部 33 外筒部 35 空間部
Claims (2)
- 【請求項1】 電線4の外周に嵌合され、コネクタハウ
ジング11の端子挿入孔12内に通された電線4と該端
子挿入孔12の内壁との間をシールする筒状のコネクタ
用防水栓30において、前記端子挿入孔12に圧入され
ることで該端子挿入孔12の内壁と密着する外筒部33
と、該外筒部33の内側に形成され前記電線4の外周に
密嵌合する内筒部32と、前記外筒部33と内筒部32
の間に確保され前記外筒部33を前記端子挿入孔12に
圧入した際の該外筒部33の変形を吸収する空間部35
とを備え、前記外筒部33の一端が前記内筒部32に一
体化されていることを特徴とするコネクタ用防水栓。 - 【請求項2】 断面略長円形の端子挿入孔12がその小
さい孔幅方向に複数並べて形成されたコネクタハウジン
グ11と、前記各端子挿入孔12内に通される電線4の
外周に嵌合される請求項1記載のコネクタ用防水栓30
とを備えたことを特徴とする防水コネクタ。
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