JP5749984B2 - アンカーボルト、アンカー金具、連結ナットおよび締付ナット - Google Patents

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    • F16B31/021Screwed connections specially modified in view of tensile load; Break-bolts for indicating the attainment of a particular tensile load or limiting tensile load by means of a frangible part

Description

本発明は、コンクリート建築物や構造物など各種躯体に取り付けられるアンカーボルト、連結ナット、締付ナットおよびアンカー金具に関する。
コンクリート建築物などにおいて既設の天井構造物に、空気調和機や照明器具、各種配管などの吊り下げ物を取り付ける場合、その吊り下げ物を支持するためのアンカー金具が天井構造物に固定される。また、このようなアンカー金具は、天井構造物に限られず、壁面や床面などに固定されることもある。従来、この種のアンカー金具として、例えば特許文献1および2に記載されたものが知られている。
例えば特許文献1のアンカー金具は、鉄筋の先端部にかしめ一体化され、先端から軸方向に沿って延びる複数本のスリットが設けられた拡張スリーブと、この拡張スリーブの先端部に小径端部が圧入された円錐台状のコーンナットとを備えたものである。このアンカー金具の施工は、このアンカー金具をコーンナット側からコンクリート孔に差し込み、コーンナットの先端が孔の底部に当接した状態で鉄筋をハンマーなどで打ち込むことにより行う。この打ち込みにより、コーンナットが拡張スリーブ内に圧入され、この圧入に伴い拡張スリーブの先端部がコーンナットのテーパ面に沿ってコンクリート壁等を削りながら径方向外側に拡張し、アンカー金具が躯体に固定される。
また特許文献2のアンカー金具は、コンクリート孔内に圧入固定されるアンカーソケットと、該アンカーソケットの一端部開口から螺入するアンカーボルトとを備えている。アンカーソケットの他端部には、スリットが形成されている。またアンカーボルトの軸部の先端部には、アンカーソケットの他端部の内周面に圧入して該他端部を拡張させるヘッドが一体的に設けられている。このアンカー金具の施工は、アンカーソケットを他端部からコンクリート孔に先に差し込んでおき、その状態でアンカーボルトをアンカーソケットの一端部開口から螺入していく。アンカーボルトの螺入により、アンカーボルトの先端部に設けられたヘッドがアンカーソケットの他端部を拡張させることにより、アンカー金具が固定される。
特開平10−231583号公報 特開平10−110475号公報
しかしながら、上記特許文献1のようなアンカー金具は、天井構造物に固定するためのアンカー金具としては適さない。なぜなら、特許文献1のアンカー金具の場合は、天井構造物に吊設される鉄筋と、拡張スリーブの先端部に圧入するコーンナットとが構造上分離されているため、例えば地震などにより天井構造物に大きな振動が作用すると、コーンナットが拡張スリーブの内側から離脱してしまい、鉄筋の先端部に一体化された拡張スリーブが天井構造物から落下する可能性がある。
これに対し、上記特許文献2のようなアンカー金具は、アンカーボルトに対してアンカーソケットを拡張させるヘッドが一体的に設けられているので、アンカーボルトが抜け落ちることはなく、特許文献1のような問題は生じない。
ところが、特許文献2のようなアンカー金具を天井構造物や壁面、或いは床面などに施工する際には、アンカーボルトをアンカーソケットの一端部開口から挿入して回転させていくことが必要であるが、その作業中、作業者は、ヘッドがアンカーソケットを正常な施工状態まで拡張させているか否かを目視で確認することはできないという問題がある。特に天井構造物へのアンカー金具の施工作業では、作業者が床面から延長ツールを使用して天井構造物に穿孔された孔にアンカー金具を挿入し、回転操作を行っていくこともある。このような施工作業の場合は、作業者の視点とアンカー金具との距離が大きくなるため、より一層目視による確認は難しくなる。そのため、特許文献2のようなアンカー金具が強固に固定されているか否かは、アンカーボルトの回転トルクが一定値以上になることを条件として判断せざるを得ないのが実情である。このようなことから、従来は、アンカー金具の施工作業中に、アンカーボルトの回転トルクが一定値以上になれば施工完了としている。
しかし、作業者による回転トルクの管理は、作業者の経験によるところが大きく、アンカー金具の施工品質にバラツキが生じると共に、施工不良が生じていてもそれを把握することが難しいという問題がある。
また近年においては、天井構造物や壁面、或いは床面などに複数のアンカー金具が施工された後、現場責任者によって各アンカー金具の施工状態の点検作業が行われることもある。このような場合、現場責任者は、施工されたアンカー金具を1つずつ、トルクレンチなどを用いて回転トルクが一定値以上であるか否かを点検していかなければならず、その作業負担が過大なものになると共に、その点検作業に多大な時間を要するという問題がある。特に、アンカー金具が天井構造物に施工されている場合、現場責任者は、その天井構造物の高さ位置まで上ってアンカー金具の施工状態を1つずつ点検しなければならず、その作業負担がより一層大きくなると共に、学校設備や病院、商業用建造物などのような大規模建造物の場合には天井構造物までの高さが5メートル以上あることも珍しくなく、このような点検作業に危険を伴うという問題もある。このように従来のアンカー金具は、施工管理という点においては非常に不便なものとなっていた。
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、施工状態を簡単に確認できるようにして、施工後の点検作業を効率良く、且つ安全に行えるようにしたアンカーボルト、アンカー金具、連結ナットおよび締付ナットを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明は、第1に、雄螺子が形成された軸部と、その軸部に連結された頭部とを有するアンカーボルトをその対象としている。このアンカーボルトは、頭部の先端部に設けられる、ボルトを装着するための有底の装着孔と、頭部の外周面において装着孔が設けられた部分の外側に形成される環状の破断溝と、を備えている。そして破断溝よりも頭部の先端部側に対して所定値以上のトルクが作用した場合に破断溝を破断させ、頭部の破断溝よりも先端部を取り除くことを特徴としている。
かかる構成によれば、破断溝が破断し、頭部の先端部側から取り除かれた状態となっている場合、アンカーボルトが所定値以上のトルクで締め付けられ、良好な施工状態であると把握することができる。また、破断溝が破断せず、頭部の先端部側がアンカーボルトに残存している場合には、締め付け不足、或いは未施工であることを把握することができる。つまり、このような構成によれば、目視により、アンカーボルトの施工状態を正確に把握することができるようになる。尚、このようなアンカーボルトは、頭部と軸部とが一体に形成されたものであっても良いし、また別体として構成される頭部と軸部とが互い組み付けられることによって構成されるものであっても良い。
また上記のようなアンカーボルトにおいては、装着孔が、その先端部開口から所定深さの位置で内径が縮小する縮径部を有すると共に、該縮径部よりも底部側に雌螺子が形成された螺子孔部を有し、破断溝が、縮径部の設けられた位置よりも先端部側の所定位置に設けられることが好ましい。
かかる構成によれば、環状の破断溝が有底の装着孔の縮径部が設けられた位置よりも先端部側に設けられるため、破断溝が破断するときに螺子孔部の雌螺子を破損することがないという利点がある。
また上記のようなアンカーボルトは、装着孔に嵌め込まれ、装着孔を閉鎖するキャップ部材をさらに備え、破断溝が破断した場合に、キャップ部材が、頭部の破断溝よりも先端部側と共に頭部から取り除かれる構成とすることがより好ましい。かかる構成によれば、破断溝が破断していないときには、キャップ部材が装着孔を閉鎖しているので、誤ってボルトが装着孔に装着されてしまうことを防止することができる。また頭部にキャップ部材が残存している場合には、締め付け不足、或いは未施工であることを把握することができるため、目視による点検を、より一層簡単に行うことができる。
また上記のようなキャップ部材は、破断溝の内側において装着孔の内周面に密着する壁部を有することがより好ましい。かかる構成によれば、破断溝が破断するとき、キャップ部材の壁部が内側からその破断部を押圧するため、不要な破断突起が出現してしまうことを抑制することができる。
また上記のようなアンカーボルトの頭部は、破断溝よりも先端部が回転操作のためのツール装着部として構成され、破断溝よりも軸部側の胴部が略円柱状に構成されることがより好ましい。かかる構成によれば、頭部の回転操作が行われる際、胴部に対して回転操作が行われることを防止することができる。
また、上記のようなアンカーボルトにおいて、装着孔の底部近傍には、頭部の外周面に連通する貫通孔を設け、装着孔の底部には、ボルト装着に伴って変形する変形材を設ける。そしてその変形材は、装着孔へのボルト装着に伴って変形し、その一部を貫通孔から外部に突出させる構成とすることが好ましい。このような構成によれば、ボルト装着に伴って変形材が貫通孔から頭部の外周面に出現するので、ボルトの装着状態が良好なものであるか否かを容易に目視で確認することができるようになる。
また、そのような変形材は、着色された油粘土で構成される軟性材を採用しても良い。また、これに限らず、変形材は、螺子孔の底部に装着される装着部と、予め略V字状に折曲された状態に形成され、一端が装着部に固定されると共に他端が貫通孔に臨んだ位置に配置される可撓部とを有する構成としても良い。この場合、可撓部は、ボルト装着に伴って折曲された部分を展開していくことにより、貫通孔に臨んで配置された他端を貫通孔から外部に突出させる構成とすることが好ましい。
また、本発明は、第2に、上記のようなアンカーボルトを有するアンカー金具をその対象としている。このアンカー金具は、雄螺子が形成された軸部を有し、軸部の基端部に軸部の外径よりも大径の頭部を有するアンカーボルトと、軸部に挿通され、筒状体の先端部に、縦割り溝によって外方向に拡張するように形成された拡張部を有する拡張スリーブと、外径が軸部の軸方向に沿って漸次縮小し、内側に軸部に形成された雄螺子と螺合する貫通螺子孔を有し、小径端部が拡張スリーブの先端部に嵌入した状態で軸部に装着されるコーンナットと、を備え、アンカーボルトは、頭部の先端部にボルトを装着するための有底の装着孔を有し、頭部の外周面には装着孔が設けられた部分の外側に環状の破断溝が設けられた構成であり、頭部の破断溝よりも先端部が回転することに伴い、軸部を回転させてコーンナットを拡張スリーブの内側に進入させることにより拡張部を外方向に拡張させると共に、頭部の破断溝よりも先端部に対して所定値以上のトルクが作用した場合に破断溝を破断させ、頭部の破断溝よりも先端部を取り除くことを特徴とするものである。
かかる構成によれば、破断溝が破断し、頭部の先端部側がアンカーボルトから取り除かれた状態となっている場合、アンカーボルトが所定値以上のトルクで締め付けられ、アンカー金具が良好な施工状態であると把握することができる。また、破断溝が破断せず、頭部の先端部側がアンカーボルトに残存している場合には、アンカー金具が締め付け不足、或いは未施工であることを把握することができる。つまり、このような構成によれば、目視により、アンカー金具の施工状態を正確に把握することができるようになる。
尚、このアンカー金具においても、アンカーボルトは上述した構成のものを採用しても良い。例えば、このアンカー金具において、アンカーボルトの装着孔に対してキャップ部材を装着した構成を採用しても良い。
また、本発明は、第3に、軸方向に所定長さを有する金属製部材によって形成され、一端部側に有底の第1装着孔を有すると共に、他端部側に有底の第2装着孔を有し、第1および第2装着孔のそれぞれに異なるボルトを装着して軸方向に連結する連結ナットをその対象としている。この連結ナットは、金属製部材の外周面において第1装着孔の形成された範囲内の所定位置に形成される環状の破断溝を備えており、破断溝よりも一端部側に対して所定値以上のトルクが作用した場合に破断溝を破断させ、金属製部材の破断溝よりも一端部側を取り除くことを特徴とする構成である。
かかる構成によれば、破断溝が破断し、金属製部材の一端部側が取り除かれた状態となっている場合、連結ナットが所定値以上のトルクで締め付けられ、良好な施工状態であると把握することができる。また、破断溝が破断せず、金属製部材の一端部側が連結ナットに残存している場合には、締め付け不足、或いは未施工であることを把握することができる。つまり、このような構成によれば、目視により、連結ナットの施工状態を正確に把握することができるようになる。
また上記のような連結ナットにおいては、第1装着孔が、金属製部材の一端部側から所定深さの位置で内径が縮小する縮径部を有すると共に、該縮径部よりも他端部側に雌螺子が形成された螺子孔部を有し、破断溝は、縮径部が設けられた位置よりも一端部側の所定位置に設けられることが好ましい。
かかる構成によれば、環状の破断溝が有底の第1装着孔の縮径部が設けられた位置よりも一端部側に設けられるため、破断溝が破断するときに螺子孔部の雌螺子を破損することがないという利点がある。
また上記のような連結ナットは、第1装着孔に嵌め込まれ、第1装着孔を閉鎖するキャップ部材をさらに備え、破断溝が破断した場合に、キャップ部材が、破断溝よりも一端部側と共に金属製部材から取り除かれる構成とすることがより好ましい。かかる構成によれば、破断溝が破断していないときには、キャップ部材が第1装着孔を閉鎖しているので、誤ってボルトが第1装着孔に装着されてしまうことを防止することができる。
また上記のようなキャップ部材は、破断溝の内側において第1装着孔の内周面に密着する壁部を有することが好ましい。かかる構成によれば、破断溝が破断するとき、キャップ部材の壁部が内側からその破断部を押圧するため、不要な破断突起が出現してしまうことを抑制することができる。
また、上記のような連結ナットにおける金属製部材は、破断溝よりも一端部側が回転操作のためのツール装着部として構成され、破断溝よりも他端部側が略円柱状の胴部として構成されることが好ましい。かかる構成によれば、連結ナットの回転操作が行われる際、胴部に対して回転操作が行われることを防止することができる。
また、上記のような連結ナットにおける第1装着孔は一端部から所定深さの位置に底部を有し、該底部の近傍には金属製部材の外周面に連通する貫通孔を設け、第1装着孔の底部にはボルト装着に伴って変形する変形材を設ける。そしてその変形材は、第1装着孔へのボルト装着に伴って変形し、その一部を貫通孔から外部に突出させる構成とすることが好ましい。このような構成によれば、第1装着孔へのボルト装着に伴って変形材が貫通孔から連結ナットの外周面に出現するので、ボルトの装着状態が良好なものであるか否かを容易に目視で確認することができるようになる。尚、この場合において、第1装着孔の底部に設けられる変形材は、上述したアンカーボルトに設けられるものと同様である。
また、本発明は、第4に、上記のような連結ナットを有するアンカー金具をその対象としている。このアンカー金具は、雄螺子が形成された軸部材と、その軸部材に挿通され、筒状体の先端部に、縦割り溝によって外方向に拡張するように形成された拡張部を有する拡張スリーブと、外径が軸部材の軸方向に沿って漸次縮小し、内側に軸部材に形成された雄螺子と螺合する貫通螺子孔を有し、小径端部が拡張スリーブの先端部に嵌入した状態で軸部材に装着されるコーンナットと、軸方向に所定長さを有する金属製部材によって形成され、一端部側に第1装着孔を有すると共に、他端部側に軸部材を装着するための雌螺子が形成された第2装着孔を有し、第1装着孔に対して軸部材とは異なるボルトを装着して軸方向に連結する連結ナットと、を備えている。そして連結ナットは、金属製部材の外周面において第1装着孔の形成された範囲内の所定位置に環状の破断溝が設けられた構成であり、連結ナットの破断溝よりも一端部側が回転することに伴い、第2装着孔に装着された軸部材を回転させてコーンナットを拡張スリーブの内側に進入させることにより拡張部を外方向に拡張させると共に、連結ナットの破断溝よりも一端部側に対して所定値以上のトルクが作用した場合に破断溝を破断させ、連結ナットの破断溝よりも一端部側を取り除くことを特徴とするものである。
かかる構成によれば、破断溝が破断し、連結ナットの一端部側が取り除かれた状態となっている場合、連結ナットが所定値以上のトルクで締め付けられ、アンカー金具が良好な施工状態であると把握することができる。また、破断溝が破断せず、連結ナットの一端部側が連結ナットに残存している場合には、アンカー金具が締め付け不足、或いは未施工であることを把握することができる。つまり、このような構成によれば、目視により、アンカー金具の施工状態を正確に把握することができるようになる。
尚、この場合のアンカー金具においても、連結ナットは上述した構成のものを採用しても良い。例えば、このアンカー金具において、連結ナットの第1装着孔に対してキャップ部材を装着した構成を採用しても良い。
また、本発明は、第5に、軸方向に所定長さを有する金属製部材によって形成され、一端部側に所定の内径の円形孔を有すると共に、他端部側に雌螺子の形成された螺子孔を有し、螺子孔にボルトを装着して締め付ける締付ナットをその対象としている。この締付ナットは、金属製部材の外周面において円形孔の形成された範囲内の外側に形成される環状の破断溝を備えており、破断溝よりも一端部側に対して所定値以上のトルクが作用した場合に破断溝を破断させ、金属製部材の破断溝よりも一端部側を取り除くことを特徴とする構成である。
かかる構成によれば、破断溝が破断し、金属製部材の一端部側が取り除かれた状態となっている場合、締付ナットが所定値以上のトルクで締め付けられ、良好な施工状態であると把握することができる。また、破断溝が破断せず、金属製部材の一端部側が締付ナットに残存している場合には、締め付け不足、或いは未施工であることを把握することができる。つまり、このような構成によれば、目視により、締付ナットの施工状態を正確に把握することができるようになる。
また、上記のような締付ナットは、円形孔に嵌め込まれ、破断溝の内側において円形孔の内周面に密着する壁部を有するキャップ部材をさらに備え、破断溝が破断した場合に、キャップ部材が、金属製部材の破断溝よりも一端部側と共に金属製部材から取り除かれる構成とすることがより好ましい。かかる構成によれば、破断溝が破断するとき、キャップ部材の壁部が内側からその破断部を押圧するため、不要な破断突起が出現してしまうことを抑制することができる。
また本発明は、第6に、上記のような締付ナットを有するアンカー金具をその対象としている。このアンカー金具は、雄螺子が形成された軸部材と、軸部材に挿通され、筒状体の先端部に、縦割り溝によって外方向に拡張するように形成された拡張部を有する拡張スリーブと、外径が軸部材の軸方向に沿って漸次縮小し、内側に軸部材に形成された雄螺子と螺合する貫通螺子孔を有し、小径端部が拡張スリーブの先端部に嵌入した状態で軸部材に装着されるコーンナットと、軸方向に所定長さを有する金属製部材によって形成され、一端部側に所定の内径の円形孔を有すると共に、他端部側に軸部材を装着するための雌螺子が形成された螺子孔を有する締付ナットと、を備えている。そして締付ナットは、金属製部材の外周面において円形孔の形成された範囲内の所定位置に環状の破断溝が設けられた構成であり、締付ナットの破断溝よりも一端部側が回転することに伴い、螺子孔に装着された軸部材を回転させてコーンナットを拡張スリーブの内側に進入させることにより拡張部を外方向に拡張させると共に、締付ナットの破断溝よりも一端部側に対して所定値以上のトルクが作用した場合に破断溝を破断させ、締付ナットの破断溝よりも一端部側を取り除くことを特徴とするものである。
かかる構成によれば、破断溝が破断し、締付ナットの一端部側が取り除かれた状態となっている場合、締付ナットが所定値以上のトルクで締め付けられ、アンカー金具が良好な施工状態であると把握することができる。また、破断溝が破断せず、締付ナットの一端部側が締付ナットに残存している場合には、アンカー金具が締め付け不足、或いは未施工であることを把握することができる。つまり、このような構成によれば、目視により、アンカー金具の施工状態を正確に把握することができるようになる。
尚、この場合のアンカー金具においても、締付ナットは上述した構成のものを採用しても良い。例えば、このアンカー金具において、締付ナットの円形孔に対してキャップ部材を装着した構成を採用しても良い。
本発明によれば、破断溝が破断しているか否かによって施工状態を確認することができるため、施工後の点検作業を効率良く、且つ安全に行うことができるようになる。
第1の実施の形態におけるアンカー金具を構成する各部材を分離した状態を示す斜視図である。 第1の実施の形態におけるアンカー金具の各部材を組み付けた状態を示す斜視図である。 第1の実施の形態におけるアンカー金具の各部材を組み付けた状態で示す縦断面図である。 第1の実施の形態におけるアンカー金具の施工手順の第1工程を示す図である。 第1の実施の形態におけるアンカー金具の施工手順の第2工程を示す図である。 第1の実施の形態におけるアンカー金具の施工手順の第3工程を示す図である。 アンカー金具に対して連結用のボルトを装着する手順の第1工程を示す図である。 アンカー金具に対して連結用のボルトを装着する手順の第2工程を示す図である。 アンカーボルトの頭部を拡大して示す斜視図である。 変形する部品が装着孔の底部に装着された状態におけるアンカー金具の断面図である。 変形材として変形する部品を用いる場合のアンカー金具に対して連結用のボルトを装着する手順の第1工程を示す図である。 変形材として変形する部品を用いる場合のアンカー金具に対して連結用のボルトを装着する手順の第2工程を示す図である。 アンカーボルトの胴部の形状を円柱状にしたアンカー金具の一例を示す図である。 キャップ部材の形状を異なる形状にしたアンカー金具の一例を示す図である。 第2の実施の形態におけるアンカー金具の各部材を組み付けた状態を示す斜視図である。 第2の実施の形態におけるアンカー金具の各部材を組み付けた状態で示す縦断面図である。 第2の実施の形態のアンカー金具においてアンカーボルトの頭部が破断した状態を示す図である。 第3の実施の形態におけるアンカー金具を構成する各部材を分離した状態を示す斜視図である。 第3の実施の形態におけるアンカー金具の各部材を組み付けた状態で示す縦断面図である。 第3の実施の形態におけるアンカー金具において連結ナットの一部が破断した状態を示す図である。 第4の実施の形態にかかるアンカー金具を構成する各部材を示す斜視図である。 締付ナットの構成を示す縦断面図である。 第4の施の形態におけるアンカー金具の施工手順の一例を示す図である。 第4の実施の形態におけるアンカー金具において締付ナットの一部が破断した状態を示す図である。 アンカーボルトの軸部と頭部とを別体とする一構成例を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下において参照する各図面では互いに共通する部材に同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態にかかるアンカー金具1を構成する各部材を分離した状態を示す斜視図であり、図2は、アンカー金具1の各部材を組み付けた状態を示す斜視図である。また図3は、アンカー金具1の各部材を組み付けた状態で示す縦断面図である。
本実施形態におけるアンカー金具1は、図1に示すように、アンカーボルト2と、ワッシャー5と、拡張スリーブ6と、コーンナット7と、キャップ部材16とを備える構成である。このアンカー金具1は、コンクリート建築物や構造物など各種躯体に取り付けられて固定するためのものであり、天井構造物や壁面、床面の何れにも適用可能である。
アンカーボルト2は、雄螺子4bが形成された所定長さの軸部4と、その軸部4の一端に連結された頭部3とを有している。このアンカーボルト2において、例えば頭部3と軸部4とは一体的に形成されており、その軸心は互いに共通したものとなっている。頭部3は、軸部4よりも大径であり、軸方向に沿って所定長さを有している。この頭部3の先端部3aには、アンカー金具1の施工が完了して固定された後に、別のボルトを装着するための有底の装着孔14が設けられる。そしてこの装着孔14には、アンカー金具1の施工が完了していない状態でのボルトの装着を防止するために、装着孔14を閉鎖するためのキャップ部材16が嵌め込まれる。このキャップ部材16は、金属で形成されても良いし、硬化樹脂で形成されても良い。また、このようなキャップ部材16は、遠方から視認可能なように赤色や黄色などの所定の色に着色されたものであることが好ましい。
一方、頭部3の外周面には、頭部3の先端部3aから所定長さの位置に形成された環状の破断溝12が設けられる。頭部3は、この破断溝12よりも先端部3a側の部分が、回転操作のためにトルクレンチなどのツールを装着するツール装着部11として構成され、破断溝12よりも軸部4側の部分が、後に装着されるボルトを支持するための胴部13として構成される。尚、図1および図2では、ツール装着部11および胴部13の双方の外周面が六角状に形成される例を示している。
また頭部3の先端部3aに設けられる装着孔14は、図3に示すように、その先端部開口から所定深さの位置まで一定の内径を有し、且つ、内周面が平滑に形成された筒状の広口部14aとなっており、その広口部14aの底部側には内径が縮小するテーパ状の縮径部14bが設けられる。そして縮径部14bの底部側は、縮径部14bによって縮径された内径で底部まで続く孔となっている。この縮径部14bよりも底部側は、雌螺子14dの形成された有底の螺子孔部14cとして構成されている。そして頭部3の外周面に設けられる破断溝12は、図3に示すように、装着孔14に設けられた縮径部14bよりも頭部3の先端部3a側に位置している。つまり、破断溝12は広口部14aが設けられている部分の外周面に設けられ、この破断溝12が設けられた部分の頭部3の肉厚は、他の部分よりも薄くなっている。そして本実施形態では、この破断溝12を形成した部分の肉厚を適宜設定することにより、頭部3の先端部3a側のツール装着部11に対して所定値以上のトルクが作用した場合に、その破断溝12を介して頭部3を破断させる構成である。破断溝12を介して頭部3を破断させるのに必要なトルクは、破断溝12の溝の深さを調整することにより適宜設計することが可能である。
また装着孔14に嵌め込まれるキャップ部材16は、図3に示すように、破断溝12の内側において広口部14aの内周面に密着する壁部16aを有している。この壁部16aは、広口部14aの内周面に密着することにより、キャップ部材16が装着孔14から離脱してしまうことを防止すると共に、頭部3が破断溝12の形成された部分で破断する際には装着孔14の内側に向かって破断突起(バリ)が出現してしまうことを防止する機能を有している。また、このようなキャップ部材16は、雌螺子14dの形成された螺子孔部14cを封止するため、防塵キャップとしての機能も有している。
また装着孔14の最も奥側に設けられる螺子孔部14cは、連結用のボルトを螺合装着するための螺子孔である。この螺子孔部14cには、その底部近傍に頭部3の外周面に連通する貫通孔15が設けられている。また、この螺子孔部14cの底部には、連結用のボルトを螺合装着することに伴って変形する変形材18が設けられている。図3の例では、この変形材18は、例えば赤色などの所定色に着色された柔軟性のある油粘土などのような軟性材181によって構成される場合を示している。油粘土は、その油性により防錆剤としての特性を有するため、螺子孔部14cに装着されるボルトの劣化を抑制することができるという利点がある。尚、軟性材181に着色される色は、上述したキャップ部材16に着色される色とは異なる色にしておくことが好ましい。
そして上記のようなアンカーボルト2の軸部4に対し、ワッシャー5、拡張スリーブ6およびコーンナット7が、軸部4の先端部4aから順に挿入装着されることにより、アンカー金具1が構成される。
拡張スリーブ6は、アンカーボルト2の軸部4に挿通される筒状体61として構成され、その筒状体61の先端部に、複数の縦割り溝62が設けられ、それら複数の縦割り溝62によって区切られた部分が外方向に拡張する拡張部63となっている。本実施形態では、拡張部63の外周面が平滑面となっているが、これに限らず、例えば周方向に1本乃至複数本のリブを形成したものであっても構わない。尚、拡張スリーブ6の先端部に設けられる拡張部63の数は、一般には3つ若しくは4つ程度であるが、5つ以上であっても構わない。このような拡張スリーブ6は、拡張部63の設けられた先端部がアンカーボルト2の軸部4の先端部4aを向くようにして軸部4に挿入装着される。
コーンナット7は、軸部4の先端部4aに装着される。このコーンナット7は、外径が軸方向に沿って漸次縮小する円錐台状の外形を有し、その周囲側面が滑らかなテーパ面となっている。コーンナット7は、その中心内側に軸部4に形成された雄螺子4bと螺合する貫通螺子孔71を有している。そして図3に示すように、コーンナット7は、その小径端部が拡張スリーブ6の先端部に嵌入した状態で軸部4の先端部4aに装着される。このような装着状態では、コーンナット7の大径端部は拡張スリーブ6の先端部からはみ出した状態となる。
次に、本実施形態のアンカー金具1の施工について説明する。図4、図5および図6は、アンカー金具1の施工手順の一例を示す図である。まず上記のように構成されるアンカー金具1の軸部4の先端部を、図4に示すように、天井構造物などの躯体Sに予め穿孔された孔Hに挿入する。このとき、孔Hの直径は拡張スリーブ6の直径と同程度である。また孔Hの深さはアンカーボルト2の軸部4の長さと同程度若しくはそれ以上である。アンカー金具1の軸部4の先端部を孔Hに挿入する際には、拡張スリーブ6の周囲側面が孔Hの内壁に接触して摩擦を生じるため、例えばアンカーボルト2の頭部3の下面を、ハンマーなどを用いて打ち込む。そして図4に示すように、拡張スリーブ6のほぼ全体が孔Hの内側に収まるようにする。
図4に示すように、アンカー金具1の先端部を孔Hに挿入すると、次にアンカーボルト2の頭部3に設けられたツール装着部11にトルクレンチなどのツールを装着し、アンカーボルト2の頭部3を、図中矢印Rで示す方向に回転させる。尚、このとき、作業者は延長ツールなどを使用して床面からの作業を行うことによってアンカーボルト2の頭部3を回転操作しても良い。
アンカーボルト2は、このような回転操作によって頭部3が回転することに伴い、軸部4を回転させてコーンナット7を拡張スリーブ6の内側に進入させる。コーンナット7は、その小径端部(図4では下端部)が拡張スリーブ6の先端部に嵌入した状態であり、しかもその拡張スリーブ6が孔Hの内壁に接触して回転しないようになっている。そのため、コーンナット7は、軸部4と供回りすることなく、軸部4が回転することに伴って拡張スリーブ6の先端部から内側に向かって進入していく。これにより、コーンナット7は、図5に示すように、拡張スリーブ6の拡張部63を外側に拡張させる。このとき、拡張スリーブ6の拡張部63は、孔Hの内壁を押圧するように径方向外側に拡張するので、この拡張によりアンカー金具1が孔Hに固定されていく。またアンカーボルト2は、頭部3が回転することに伴い、軸部4を孔Hの奥部に向かって螺入進行させていく。
そして更に、ツール装着部11に装着したツールを操作して頭部3を回転させていくと、アンカーボルト2が孔Hに対して螺入進行しなくなる。これ以後、頭部3の回転に伴う軸部4の回転は、コーンナット7を拡張スリーブ6の内側に向かって進行させ、拡張スリーブ6の拡張部63を外側に拡張させるように作用する。そして十分な強度でアンカー金具1が孔Hに固定されると、ツール装着部11を回転させる際のトルクが所定値以上となる。そしてツール装着部11に所定値以上のトルクが作用することにより、図6に示すようにアンカーボルト2の頭部3が破断溝12の形成された部分で破断し、ツール装着部11がキャップ部材16と共に頭部3から離脱する。このようにツール装着部11にツールを装着して施工を行い、アンカーボルト2の頭部3が破断溝12によって破断すれば、アンカー金具1は躯体Sに対して良好に固定された状態となり施工が完了する。
ここで、この種のアンカー金具1は、締め付けトルクが所定の下限値に満たない場合には締め付け不足となって十分な強度を確保することができず、施工不良となる。また、締め付けトルクが所定の上限値を越える場合にも過剰な締め付けとなって施工不良となる。つまり、この種のアンカー金具1は、十分な強度で固定される条件として締め付けトルクの下限値と上限値とが規定されるようになっている。そのため、本実施形態では、ツール装着部11に対し、その下限値と上限値の中間値のトルクが作用した場合に頭部3が破断するような破断溝12を形成しておく。これにより、破断時のトルクに多少の誤差が発生したとしても、そのトルクを下限値と上限値の範囲内に収めることができるようになり、締め付け不足や過剰な締め付けを良好に防止することができると共に、アンカー金具1を良好な状態で躯体Sに固定することができるようになる。
上記のように頭部3が破断すると、ツール装着部11とキャップ部材16とが一体となって頭部3から離脱する。そのため、本実施形態では、この頭部3から離脱するツール装着部11とキャップ部材16との一体物を回収することにより、アンカー金具1の施工管理を行うことができるようになる。例えば、現場責任者は、作業者からツール装着部11とキャップ部材16との一体物を回収して天井構造物などに施工されたアンカー金具1の数と、その一体物の数とが一致するか否かを確認し、それらの数が一致すれば全てのアンカー金具1が良好に施工されているということを把握できる。一方、それらの数が一致しない場合には、未施工のアンカー金具1が存在することになる。この場合、天井構造物などに挿入されたアンカー金具1には、アンカーボルト2の頭部3にツール装着部11とキャップ部材16とが残存している。そのため、現場責任者は、床面から天井構造物などを目視し、キャップ部材16の付着しているアンカー金具1を見つけ出すだけで、未施工のアンカー金具1を特定することができる。このとき、特に、キャップ部材16に赤色や黄色などの所定の色に着色されたものを用いていれば、現場責任者が比較的遠くの位置から未施工のアンカー金具1を見つけ出す作業が簡単なものとなり、効率的に作業を進めることが可能である。このように本実施形態のアンカー金具1は、その施工状態を簡単に点検することができるようになっている。そして、このような点検作業では、天井構造物の高さ位置まで上る必要がないので、安全に作業を進めることができるという利点もある。
また、上記のように頭部3が破断すると、その破断部には、多少の破断突起(バリ)が発生するが、キャップ部材16の壁部16aによってそのような破断突起が装着孔14の内側に向かって突出してしまうことを防止することができる。そのため、ツール装着部11とキャップ部材16とが一体となって頭部3から離脱した後には、装着孔14が連結用のボルトを装着することができるように良好に開放された状態となる。
一方、頭部3が破断していない状態では、アンカー金具1は躯体Sに対して十分な強度で固定されているとは言えない。このような状態では、キャップ部材16が装着孔14を閉鎖しているので、誤って連結用のボルトが装着孔14に装着されてしまうことを未然に防止することが可能である。
次に、上記のようにして躯体Sに固定されたアンカー金具1に対し、吊りボルトや繋ぎボルトなどの連結用のボルト60を装着する場合について説明する。図7および図8は、アンカー金具1に対して連結用のボルト60を装着する手順の一例を示す図である。図7に示すように連結用のボルト60は、アンカーボルト2の破断した頭部3の端面(下面)に開口する装着孔14から挿入され、その装着孔14の奥部に設けられた螺子孔部14cに対して装着される。このボルト60は、アンカー金具1によって躯体Sに吊設されるため、螺子孔部14cの底部まで挿入装着される必要があり、螺子孔部14cに対する挿入深さが一定の深さに満たない場合は施工不良となる。
図7および図8に示す例では、上述したように螺子孔部14cの底部にボルト60の装着に伴って変形する変形材18として軟性材181が充填されている。そのため、ボルト60が螺子孔部14cに対して螺入進行することに伴い、ボルト60の先端部が軟性材181を押圧する。この軟性材181は、ボルト60からの押圧力を受けて変形し、頭部3の外周面に向かって連通する貫通孔15に進入する。そして更にボルト60が螺子孔部14cの底部に向かって進入することに伴い、軟性材181は、図8に示すように、貫通孔15を通って頭部3の側面からその一部が外側に出現する。そしてボルト60が螺子孔部14cの底部に達すると、施工が完了する。このとき、頭部3の側面から外側に出現している軟性材181が良好なボルト60の施工状態を示す目印となる。
したがって、本実施形態のアンカー金具1が天井構造物などに施工され、そのアンカー金具1にボルト60が装着された状態のときには、そのボルト60の装着状態も同時に点検することができるようになる。すなわち、作業者や現場責任者は、天井構造物などに施工されたアンカー金具1の頭部3の側面から軟性材181が外側に出現しているか否かを床面から目視によって確認することにより、ボルト60の装着状態を点検することができるので、作業効率がより一層向上する。また、ボルト60を取り付ける作業者も、軟性材181が頭部3の側面に出現しているか否かによって施工完了であるかどうかを確認することができる。
特に、上述したように変形材18として、例えば赤色などに着色された油粘土などの軟性材181を用いることにより、アンカーボルト2の頭部3の側面から軟性材181が外側に出現しているか否かの確認が容易になる。つまり、軟性材181として粘土質のものを用いれば、頭部3の側面に出現した軟性材181が床面に落下することはなく、そのまま頭部3の側面に付着した状態を保持するのでボルト60の装着状態を個別に点検していくことが容易である。また軟性材181として油粘土を用いれば、上述したように防錆剤としての作用によりボルト60の腐食劣化を抑制することもできる。
ただし、上記のような変形材18は、必ずしも油粘土などの軟性材181に限られない。例えば、変形材18は、次に説明するようなものであっても良い。
図9は、本実施形態におけるアンカーボルト2の頭部3を拡大して示す斜視図である。図9に示すように、この例では、ボルト60の装着に伴って変形する変形材18として、装着孔14の底部に、ポリプロピレンなどの可撓性のある樹脂で成型された部品182が挿入装着される。
この部品182は、円盤状に形成される装着部183と、その装着部183の周縁部に接続されて立設した状態に支持される可撓部184とを有している。装着部183は、装着孔14の奥部に設けられた螺子孔部14cの内径とほぼ同径若しくはそれよりも若干小径に形成され、頭部3の先端部3aに設けられた装着孔14の開口部から挿入されて螺子孔部14cの底部に装着される。可撓部184は、一端が装着部183の周縁部に固定されており、その中央で略V字状に折り曲げられた形状を有している。この可撓部184の他端側の先端部185は、装着部183の周縁部よりも若干外側に突き出した状態となるように予め形成される。
このような部品182は、図9に示すように装着孔14の開口部から挿入装着されるとき、装着部183を装着孔14の底部に向けた状態で挿入される。また可撓部184は、その中央の折り曲げ角度を若干小さくした状態に圧縮された状態で挿入される。そして装着部183が装着孔14の底部まで押し込まれることにより、部品182が装着される。このとき、可撓部184の先端部185は、螺子孔部14cの底部近傍に貫通している貫通孔15に臨んだ位置に配置される。このようにして部品182が装着孔14の底部に装着された後、装着孔14の開口部にキャップ部材16が嵌め込まれる。
図10は、部品182が装着孔14の底部に装着された状態におけるアンカー金具1の断面図である。上述したように、部品182は、可撓部184の先端部185が貫通孔15に臨んだ位置となるように装着孔14の底部に装着される。したがって、部品182が装着孔14の底部に装着されると、図10に示すように、可撓部184の先端部185が螺子孔部14cの内側で貫通孔15に若干進入した状態となる。そして圧縮されていた可撓部184が元の略V字状の形状に復元する力により、可撓部184はその両端で螺子孔部14cの内壁を押圧する。これにより、部品182は、螺子孔部14cの底部で保持されるようになり、螺子孔部14cから落下してしまうことが防止される。
図11および図12は、このようなアンカー金具1が天井構造物などの躯体Sに固定された状態で連結ボルト60を装着する手順の一例を示す図である。尚、アンカー金具1の躯体Sに対する施工は、上述した手順と同様である。そのような施工作業が行われるとき、仮にアンカーボルト2に振動などが作用したとしても、螺子孔部14cの底部に設けられている部品182は、上述したように螺子孔部14cの底部で保持されているため、螺子孔部14cから落下することはない。また、連結ボルト60が装着孔14に装着される前の状態では、図11に示すように、部品182を構成する可撓部184の先端部185が螺子孔部14cの内側の貫通孔15に臨んだ状態となっている。
アンカー金具1が躯体Sに固定された後、図11に示すように、連結ボルト60は、アンカーボルト2の頭部3に設けられた装着孔14に挿入装着される。この連結ボルト60が螺子孔部14cに対して螺入進行することに伴い、連結ボルト60の先端部が可撓部184の略V字状に折れ曲がった部分を押圧する。これにより、可撓部184は、連結ボルト60からの押圧力を受けて次第に扁平していく。そして可撓部184の先端部185が、頭部3の側面に設けられた貫通孔15に内側に更に進入していく。
そして連結ボルト60が螺子孔部14cの底部に向かって更に螺入することに伴い、可撓部184の先端部185は、図12に示すように、貫通孔15を通って頭部3の側面から外側に出現する。そして連結ボルト60が螺子孔部14cの底部に達すると、施工が完了する。このとき、頭部3の側面から外側に出現している可撓部184の先端部185が良好な連結ボルト60の施工状態を示す目印となる。したがって、変形材18として、上述したような部品182を用いる場合でも、天井構造物に施工されたアンカー金具1に連結ボルト60が装着されたときには、軟性材181の場合と同様に、アンカー金具1の施工状態だけでなく、連結ボルト60の装着状態も同時に点検することができるようになる。また、このような部品182を用いる場合、可撓部184は、螺子孔部14cの底部に装着される装着部183に連結されているため、連結ボルト60の施工完了後に、頭部3の側面から離脱してしまうことがない。
これに対し、例えば、上述したように変形材18として、油粘土などの軟性材181を用いる場合、連結ボルト60の施工完了に伴って頭部3の側面から突出する軟性材181は、作業者の不注意によってその突出した部分がもぎ取られてしまう可能性がある。仮にそのような事態が発生してしまうと、連結ボルト60が良好な施工状態となっているか否かを確認することができなくなる。
そのため、装着孔14の底部に設ける変形材18としては、連結ボルト60が装着された後でも頭部3の側面から離脱しない構成である部品182を採用することがより好ましい。すなわち、変形材18として部品182を採用すれば、連結ボルト60が良好な施工状態となっているか否かを常に正確に確認することができるという利点がある。尚、このような部品182としては、例えば赤色などの所定の色に着色されたものを用いることが好ましい。また、このような部品182は、樹脂製に限定されるものではない。
以上のように本実施形態のアンカー金具1は、雄螺子4bが形成された軸部4を有し、その軸部4の基端部に軸部4の外径よりも大径の頭部3を有するアンカーボルト2を備えており、このアンカーボルト2の軸部4に対して拡張スリーブ6とコーンナット7とを装着し、その軸部4を躯体Sに設けられた孔Hに挿入した状態でアンカーボルト2の頭部3を回転させて締め付けていくことにより、躯体Sに固定される。このような構成は、コーンナット7が軸部4に螺合しているため、振動などが発生しても拡張スリーブ6の内側からコーンナット7が離脱することはなく、天井構造物などに対しても強固に固定することが可能である。
また、本実施形態のアンカーボルト2は、頭部3の先端部3aに設けられる、連結用のボルト60を装着するための有底の装着孔14と、その装着孔14に予め嵌め込まれて装着孔14を閉鎖するキャップ部材16と、頭部3の外周面において頭部3の先端部3a側から所定位置に形成された環状の破断溝12と、を備えており、その破断溝12よりも頭部3の先端部3a側に対して所定値以上のトルクが作用した場合に破断溝12を破断させ、頭部3の破断溝12よりも先端部3aをキャップ部材16と共に取り除くことができるようにした構成となっている。そのため、アンカーボルト2の頭部3にキャップ部材16が付着した状態のときには、未施工状態であることを示す目印として機能すると共に、誤って連結用のボルト60が装着孔14に装着されてしまうことを防止する機能も発揮する。
また、本実施形態のアンカーボルト2において、頭部3の先端部3aに設けられた有底の装着孔14は、その先端部開口から所定深さの位置で内径が縮小する縮径部14bを有すると共に、その縮径部14bよりも底部側に雌螺子14dの形成された螺子孔部14cを有している。一方、頭部3の外周面に設けられる破断溝12は、装着孔14の縮径部14bが設けられた位置よりも先端部側の広口部14aの外側に設けられている。そのため、破断溝12を介して頭部3が破断するときには、装着孔14の奥部に設けられた螺子孔部14cの雌螺子14dが破損してしまうことがないような構成となっている。例えば、破断溝12と同じ位置の内側にボルト60を装着するための雌螺子14dを形成してしまうと、破断溝12を介して頭部3が破断したとき、その雌螺子14dが破損してボルト60を装着することができなくなる可能性がある。しかし、本実施形態では、上述したように、破断溝12と同じ位置の内側には雌螺子14dは形成されておらず、しかもその部分は螺子孔部14cよりも口径の大きな広口部14aとなっているため、破断時に雌螺子14dを破損することはない。
ところで、図1および図2に示したアンカーボルト2においては、アンカー金具1の施工後に装着されるボルト60を支持するための胴部13が、ツール装着部11と同じ六角状に形成される場合を例示した。このように胴部13がツール装着部11と同じ形状である場合、例えばアンカー金具1を施工する際に、先端が開放した二股状のスパナなどのツールが使用されると、ツール装着部11ではなく、胴部13に対して回転操作が行われる可能性がある。その場合には、トルクが所定値以上になっても、破断溝12が破断しないという不都合が生じる。そのため、胴部13の形状は、図13に示すような形状としても良い。
図13は、胴部13の形状を円柱状にしたアンカー金具1を示す図である。図13に示すように、胴部13の形状を円柱状にしておくことにより、スパナなどのような先端が開放した二股状のツールが使用される場合でも、胴部13に対しては回転操作を行うことができなくなるので、作業者は頭部3の先端部3aに設けられたツール装着部11に対してツールを装着し、回転操作を行うようになる。そのため、この場合は、トルクが所定値以上になると、破断溝12が正常に破断するので、頭部3の過剰な締め付けを防止することができるようになる。
また、図1、図2および図3に示したアンカーボルト2において、装着孔14に嵌め込まれるキャップ部材16は、テーパ状の縮径部14bの近傍で螺子孔部14cを閉鎖するように構成されたものを例示した。このような構成では、キャップ部材16の全体が装着孔14の内側に位置するため、例えば、アンカー金具1の施工後に、現場責任者が床面から天井構造物を見上げてキャップ部材16が付着しているか否かを点検しようとする場合、その天井構造物の周囲が暗いと、キャップ部材16の付着しているものと、そうでないものとの区別が付きにくくなる可能性がある。そのため、キャップ部材16が付着していることをより明確に把握できるようにするため、キャップ部材16の形状は、図14に示すような形状としても良い。
図14は、キャップ部材16の形状を異なる形状にしたアンカー金具1を示す図である。図14に示すキャップ部材16は、アンカーボルト2の頭部3の先端部3aにおいて装着孔14の先端部開口を閉鎖する蓋16bを備えている。このような構成では、キャップ部材16は、頭部3の先端部3aで装着孔14を閉鎖するようになる。そのため、このようなキャップ部材16に対して、赤色や黄色などの所定の色で着色を施しておくと、天井構造物の周囲が暗い場合でも、キャップ部材16が付着したままの状態であることを容易に判別することができるようになる。また、このような構成の場合には、蓋16bの表面に光を反射する反射シートなどを貼付しておけば、より一層判別が容易になる。
尚、本実施形態では、頭部3の装着孔14に対してキャップ部材16が嵌め込まれる場合を例示したが、アンカー金具1の施工状態を容易に確認できるようにするという点においては、必ずしもキャップ部材16は必須のものではない。例えば、アンカーボルト2の頭部3の先端部3aにおいて装着孔14の周囲に、赤色や黄色などの識別しやすい色の塗料を塗布しておくようにすれば、キャップ部材16が装着孔14に嵌め込まれていない状態であっても、頭部3の破断溝12が破断しているか否かを比較的遠方からでも確認することが可能である。そのため、アンカーボルト2における頭部3の装着孔14に、キャップ部材16が嵌め込まれていないような構成としても構わない。ただし、この場合には、破断溝12の破断時にツールの軸ぶれなどが生じると、破断突起(バリ)が生じてしまうことを防止することができなくなり、また、アンカー金具1の施工が正常に完了していない状態で連結用のボルト60が誤って装着されてしまう可能性もある。それ故、上述したように装着孔14に対してキャップ部材16を嵌め込んだ構成とすることがより好ましい。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。上述した第1の実施の形態では、ツール装着部11の外周部にツールが装着される場合を例示した。これに対し、本実施形態では、ツール装着部11の内周部にツールが装着される場合を例示する。尚、本実施形態では、第1の実施の形態で既に説明した部材と同様の部材については、同一符号を付しており、それらについての詳細な説明は省略する。
図15は、第2の実施の形態にかかるアンカー金具1aの各部材を組み付けた状態を示す斜視図である。また図16は、アンカー金具1aの各部材を組み付けた状態で示す縦断面図である。本実施形態のアンカー金具1aは、アンカーボルト2の頭部3の構造が、第1の実施の形態と異なる構造となっている。すなわち、図15および図16に示すように、頭部3の外周面は、ツール装着部11から胴部13にかけてその全体が円柱状に形成されている。また、頭部3の先端部3aには、連結用のボルト60を装着するための有底の装着孔14が設けられるが、この装着孔14の開口部には、六角レンチなどのツールを装着するためのツール孔14eが形成される。そのため、本実施形態では、アンカー金具1aを施工する際、このツール孔14eに対して六角レンチなどのツールを挿入装着した状態で頭部3の回転操作を行うようになっている。
そして本実施形態では、図16に示すように、このツール孔14eの底部側に、一定の内径を有し、且つ、内周面が平滑に形成された筒状部14fが設けられ、その筒状部14fの更に底部側に内径が縮小するテーパ状の縮径部14bが設けられている。そしてこの縮径部14bよりも底部側が、雌螺子14dの形成された有底の螺子孔部14cとなっている。
一方、頭部3の外周面には、頭部3の先端部3aから所定長さの位置に環状の破断溝12が設けられる。この破断溝12は、図16に示すように、装着孔14に設けられたツール孔14eよりも底部側に位置し、且つ、縮径部14bよりも頭部3の先端部3a側に位置している。つまり、破断溝12は筒状部14fが設けられている部分の外周面に設けられている。そして、この破断溝12が設けられた部分の頭部3の肉厚は、他の部分よりも薄い厚さとなる。そして本実施形態においても、この破断溝12を形成した部分の肉厚を適宜設定することにより、頭部3の先端部3a側のツール装着部11に対して所定値以上のトルクが作用した場合に、その破断溝12を介して頭部3を破断させる構成である。破断溝12を介して頭部3を破断させるのに必要なトルクは、破断溝12の溝の深さを調整することにより適宜設計することが可能である。
また本実施形態において、装着孔14に嵌め込まれるキャップ部材16は、図16に示すように、筒状部14fに装着されるようになっている。また、このキャップ部材16は、第1の実施の形態と同様に、破断溝12の内側において筒状部14fの内周面に密着する壁部16aを有しており、壁部16aが第1の実施の形態と同様の作用を示す。尚、その他のアンカー金具1aの構成は、第1の実施の形態同様である。
したがって、本実施形態のアンカー金具1aを、第1の実施の形態と同様に、例えば天井構造物などの躯体Sに挿入し、アンカーボルト2の頭部3に設けられたツール孔14eに六角レンチなどのツールを装着して回転操作を行っていくと、ツール装着部11に対して所定値以上のトルクがかかった時点で、破断溝12を介して頭部3が破断する。図17は、アンカー金具1aにおいてアンカーボルト2の頭部3が破断した状態を示す図である。図17に示すように、本実施形態においても、アンカーボルト2の頭部3が破断溝12の形成された部分で破断すると、ツール装着部11がキャップ部材16と共に頭部3から離脱するようになっている。このように本実施形態においても、アンカーボルト2の頭部3が破断溝12によって破断すれば、アンカー金具1aは躯体Sに対して良好に固定された状態となって施工が完了する。
そして図17に示すように頭部3が破断した後、開放された装着孔14に対して連結用のボルト60が装着されるようになるが、これについては第1の実施の形態と同様である。そのため、本実施形態においても、ボルト60を取り付ける作業時に、或いは、ボルト60の取り付け状態の点検時に、変形材18が頭部3の側面に出現しているか否かによって良好な施工状態となっているかどうかを容易に確認することができる。このような変形材18としては、図例に示すように油粘土などの軟性材181を用いても良いし、また第1の実施の形態で説明した部品182を採用しても良い。
尚、本実施形態でも、頭部3の装着孔14に対してキャップ部材16が嵌め込まれる場合を例示したが、第1の実施の形態と同様に、このようなキャップ部材16は必須ものではない。すなわち、装着孔14に、キャップ部材16が嵌め込まれていないような構成としても構わない。
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について説明する。上述した第1および第2の実施の形態では、アンカー金具1,1aの構成部品としてアンカーボルト2が用いられる場合を例示したが、本実施形態では、連結ナット8が用いられる場合を例示する。尚、本実施形態においても、上述した第1の実施の形態で説明した部材と同様の部材については、同一符号を付しており、それらについての詳細な説明は省略する。
図18は第3の実施の形態にかかるアンカー金具1bを構成する各部材を示す斜視図であり、図19は、アンカー金具1bの各部材を組み付けた状態で示す縦断面図である。本実施形態におけるアンカー金具1bは、図18に示すように、連結ナット8と、軸部材9と、ワッシャー5と、拡張スリーブ6と、コーンナット7と、キャップ部材16とを備える構成である。
軸部材9は、金属製軸部材の外周面に雄螺子9aが形成されたものであり、軸方向に所定長さを有している。一方、連結ナット8は、図18および図19に示すように、軸方向に所定長さを有する金属製部材8aによって形成され、その一端部8b側に有底の第1装着孔14を有すると共に、他端部8c側に有底の第2装着孔21を有している。そして、この連結ナット8は、第2装着孔21に対して軸部材9を装着するようになっており、第2装着孔21の内側には軸部材9の雄螺子9aと螺合する雌螺子21aが設けられている。また連結ナット8は、第1装着孔14に対して軸部材9とは異なる連結用のボルト60を装着し、軸部材9と連結用のボルト60とを軸方向に連結させるように構成されている。
連結ナット8の一端部8b側に設けられた第1装着孔14には、アンカー金具1bの施工が完了していない状態での連結用のボルト60の装着などを防止するために、第1装着孔14を閉鎖するためのキャップ部材16が嵌め込まれる。このキャップ部材16は、金属で形成されても良いし、硬化樹脂で形成されても良い。また、このようなキャップ部材16は、遠方から視認可能なように赤色や黄色などの所定の色に着色されたものであることが好ましい。
一方、連結ナット8の外周面には、一端部8b側から所定長さの位置に形成された環状の破断溝12が設けられる。連結ナット8は、この破断溝12よりも一端部8b側の部分が、回転操作のためにトルクレンチなどのツールを装着するツール装着部11として構成され、例えば図例の如く、その外形が六角形状に構成される。また連結ナット8の破断溝12よりも他端部8c側の部分が、後に装着されるボルト60を支持するための胴部13として構成される。
また連結ナット8の一端部8b側に設けられる第1装着孔14は、図19に示すように、その先端部開口から所定深さの位置まで一定の内径を有し、且つ、内周面が平滑に形成された筒状の広口部14aとなっており、その広口部14aの底部側には内径が縮小するテーパ状の縮径部14bが設けられ、さらにその縮径部14bよりも底部側に雌螺子14dの形成された有底の螺子孔部14cが設けられた構成となっている。そして連結ナット8の外周面に設けられる破断溝12は、図19に示すように、第1装着孔14に設けられた縮径部14bよりも一端部8b側に位置している。つまり、破断溝12は広口部14aが設けられている部分の外周面に設けられ、この破断溝12が設けられた部分の肉厚は、他の部分よりも薄くなっている。そして本実施形態では、この破断溝12を形成した部分の肉厚を適宜設定することにより、連結ナット8の一端部8b側のツール装着部11に対して所定値以上のトルクが作用した場合に、その破断溝12を介して一端部8b側を破断させる構成である。破断溝12を介して一端部8b側を破断させるのに必要なトルクは、破断溝12の溝の深さを調整することにより適宜設計することが可能である。
また第1装着孔14に嵌め込まれるキャップ部材16は、図19に示すように、破断溝12の内側において広口部14aの内周面に密着する壁部16aを有している。この壁部16aは、第1および第2の実施の形態と同様に、広口部14aの内周面に密着することにより、キャップ部材16が第1装着孔14から離脱してしまうことを防止すると共に、頭部3が破断溝12の形成された部分で破断する際には第1装着孔14の内側に向かって破断突起(バリ)が出現してしまうことを防止する機能を有している。また本実施形態においても、キャップ部材16は防塵キャップとしての機能も有している。
また第1装着孔14の最も奥側に設けられる螺子孔部14cは、軸部材9とは異なる連結用のボルト60を螺合装着するための螺子孔である。この螺子孔部14cには、その底部近傍に金属製部材8aの外周面に連通する貫通孔15が設けられている。また、この螺子孔部14cの底部には、連結用のボルトを螺合装着することに伴って変形する変形材18が充填されている。この変形材18は、第1の実施の形態で説明したものと同様である。図例では、変形材18として、油粘土などの軟性材181が用いられる場合を示しているが、第1の実施の形態で説明した部品182を採用しても良い。
したがって、本実施形態では、軸部材9の一端部に対し、図18に示すように、ワッシャー5と、拡張スリーブ6と、コーンナット7とを装着し、その軸部材9の他端部を連結ナット8の第2装着孔21に装着すると、第1の実施の形態と同様のアンカー金具1bが構成される。そしてこのアンカー金具1bを、第1の実施の形態と同様に、例えば天井構造物などの躯体Sに挿入し、連結ナット8の一端部8b側に設けられたツール装着部11にトルクレンチなどのツールを装着して回転操作を行っていくと、連結ナット8の破断溝12よりも一端部8b側のツール装着部11が回転することに伴い、第2装着孔21に装着された軸部材9が回転し、コーンナット7が拡張スリーブ6の内側に進入していくことにより拡張スリーブ6の拡張部63が外方向に拡張する。これにより、アンカー金具1bが躯体Sに固定される。そしてツール装着部11に対して所定値以上のトルクがかかった時点で、破断溝12を介して連結ナット8の一端部8b側が破断する。
図20は、アンカー金具1bにおいて連結ナット8の一部が破断した状態を示す図である。図20に示すように、本実施形態においても、連結ナット8の一部が破断溝12の形成された部分で破断すると、ツール装着部11がキャップ部材16と共に連結ナット8から離脱するようになっている。このように本実施形態においても、連結ナット8の一部が破断溝12によって破断することにより、アンカー金具1bは躯体Sに対して良好に固定された状態となって施工が完了する。
そして図20に示すように連結ナット8の一部が破断した後、開放された第1装着孔14に対して連結用のボルト60が装着されるようになるが、これについては第1の実施の形態と同様である。そのため、本実施形態においても、ボルト60を取り付ける作業時に、或いは、ボルト60の取り付け状態の点検時に、変形材18が連結ナット8の外周面に形成された貫通孔15から外側に出現しているか否かによって良好な施工状態となっているかどうかを容易に確認することができる。
尚、本実施形態では、連結ナット8がアンカー金具1bとして用いられる場合を例示したが、この連結ナット8の用途は必ずしもアンカー金具1bに限られない。例えば、上述した連結ナット8は、単に2つのボルトを軸方向に連結するための連結金具としても用いることができる。
また、連結ナット8の胴部13の外形が円柱状に形成される場合を例示したが、これに限られるものではなく、ツール装着部11と同様の外形に形成しても良い。ただし、上述したように胴部13に対してツールが装着され、胴部13に対する回転操作が行われることを防止するためには、図18に示したように、胴部13の外形を円柱状に形成しておくことが好ましい。
また、本実施形態でも、連結ナット8の一端部8b側に設けられる第1装着孔14に対してキャップ部材16が設けられる場合を例示したが、第1の実施の形態と同様に、このようなキャップ部材16は必須ものではない。すなわち、第1装着孔14に、キャップ部材16が嵌め込まれていないような構成としても構わない。
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態について説明する。上述した第1、第2および第3の実施の形態では、アンカー金具1,1a,1bが施工された後、装着孔14に対して連結用のボルト60が装着される実施形態を説明した。これに対し、本実施形態では、施工後のアンカー金具に対して連結用のボルトなどが装着されない場合の実施形態について説明する。尚、本実施形態においても、上述した第1の実施の形態で説明した部材と同様の部材については、同一符号を付しており、それらについての詳細な説明は省略する。
図21は、第4の実施の形態にかかるアンカー金具1cを構成する各部材を示す斜視図である。本実施形態におけるアンカー金具1cは、図21に示すように、締付ナット10と、軸部材9と、ワッシャー5と、拡張スリーブ6と、コーンナット7と、キャップ部材16とを備える構成である。軸部材9は、第3の実施の形態と同様に、金属製軸部材の外周面に雄螺子9aが形成されたものであり、軸方向に所定長さを有している。
図22は、締付ナット10の構成を示す縦断面図である。図22に示すように、締付ナット10は、軸方向に所定長さを有する金属製部材10aによって形成され、その一端部10b側にキャップ部材16を装着するための円形孔31が設けられると共に、他端部10c側に軸部材9を装着するための螺子孔32が設けられている。円形孔31は、所定の内径を有し、金属製部材10aの一端部10b側から所定の深さ位置まで形成されている。また、螺子孔32は、金属製部材10aの他端部10c側から所定の深さ位置まで形成されている。図22に示す例では、円形孔31と螺子孔32とは、締付ナット10の内側で連通している場合を例示しているが、これらは互いに連通していなくても良い。
円形孔31は、その内周面31aが平滑に形成された孔となっている。また、円形孔31には、上述したようなキャップ部材16が嵌め込まれる。一方、螺子孔32は、軸部材9の外径に対応する内径となっており、その内周面には軸部材9に形成された雄螺子9aと螺合する雌螺子が設けられている。本実施形態では、上述したように円形孔31と螺子孔32とが締付ナット10の内側で連通しており、螺子孔32の内径が円形孔31の内径よりも小径となっている。
一方、締付ナット10の外周面には、一端部10b側から所定長さの位置に形成された環状の破断溝12が設けられる。締付ナット10は、この破断溝12よりも一端部10b側の部分が、回転操作のためにトルクレンチなどのツールを装着するツール装着部11として構成され、例えば図21に示すように、その外形が六角形状に構成される。また連結ナット8の破断溝12よりも他端部8c側の部分が、アンカー金具1cを締め付けた状態で保持するための胴部13として構成される。図21に示す例では、この胴部13は円柱状に形成される場合を示しているが、ツール装着部11と同様に六角形状の外形として形成されていても良い。
締付ナット10の外周面に設けられる破断溝12は、図22に示すように、円形孔31の形成された範囲内の所定位置に形成され、この破断溝12が設けられた部分の肉厚が他の部分よりも薄くなっている。そして本実施形態では、この破断溝12を形成した部分の肉厚を適宜設定することにより、締付ナット10の一端部10b側のツール装着部11に対して所定値以上のトルクが作用した場合に、その破断溝12を介して一端部10b側を破断させる構成である。破断溝12を介して一端部8b側を破断させるのに必要なトルクは、上記各実施形態と同様、破断溝12の溝の深さを調整することにより適宜設計することが可能である。
また円形孔31に嵌め込まれるキャップ部材16は、図22に示すように、破断溝12の内側において円形孔31の平滑な内周面31aに密着する壁部16aを有している。この壁部16aは、上記各実施形態と同様に、円形孔31の内周面に密着することにより、キャップ部材16が円形孔31から離脱してしまうことを防止すると共に、締付ナット10が破断溝12の形成された部分で破断する際には円形孔31の内側に向かって破断突起(バリ)が出現してしまうことを防止する機能を有している。
そして本実施形態のアンカー金具1cは、例えば図21に示すように、軸部材9に、拡張スリーブ6と、コーンナット7とを装着し、拡張スリーブ6とワッシャー5との間に、躯体Sに固定するための固定対象物29を装着する。そして軸部材9の雄螺子9aを締付ナット10の螺子孔32に装着する。その状態で、締付ナット10のツール装着部11にトルクレンチなどのツールを装着して回転操作を行っていくと、アンカー金具1cが躯体Sに固定されるようになる。
図23および図24は、本実施形態におけるアンカー金具1cの施工手順の一例を示す図である。まず図23に示すように、アンカー金具1cの軸部材9に拡張スリーブ6とコーンナット7とを装着した状態で、その軸部材9を天井構造物などの躯体Sに予め穿孔された孔Hに挿入する。この状態では、軸部材9の先端が躯体Sの孔Hから突出した状態となる。そして軸部材9を挿通するための孔が設けられた固定対象物29を躯体Sに取り付け、ワッシャー5を介して締付ナット10を軸部材9に装着する。
そしてツール装着部11にトルクレンチなどのツールを装着し、ツール装着部11の回転操作を行っていくと、軸部材9が締付ナット10の回転と供回りするようになり、図23に示すように、コーンナット7が拡張スリーブ6の内側に進入していく。これにより、拡張スリーブ6の拡張部63が孔Hの内壁を押圧するように径方向外側に拡張し、アンカー金具1cが孔Hに固定されていく。
そして更に、ツール装着部11に装着したツールを操作して締付ナット10を回転させていくと、次第にトルクが上昇していき、十分な強度でアンカー金具1cが孔Hに固定されると、ツール装着部11を回転させる際のトルクが所定値以上となる。そしてツール装着部11に所定値以上のトルクが作用することにより、図24に示すように締付ナット10が破断溝12の形成された部分で破断し、ツール装着部11がキャップ部材16と共に締付ナット10から離脱する。このようにツール装着部11にツールを装着して施工を行い、締付ナット10が破断溝12によって破断すれば、アンカー金具1cは躯体Sに対して良好に固定された状態となり施工が完了する。
このようにしてアンカー金具1cが強固に躯体Sに固定されると、固定対象物29もまた躯体Sに対して強固に固定されることとなる。そして本実施形態では、固定対象物29を躯体Sに対して固定することができると、アンカー金具1cに対する施工が全て完了する。
以上のように本実施形態のアンカー金具1cは、締付ナット10を用いて軸部材9を締め付けていくことにより施工が行われる。そして締付ナット10は、円形孔31の内周面31aに密着した状態に嵌め込まれるキャップ部材16を有し、金属製部材10aの外周面には円形孔31の形成された範囲内の所定位置に環状の破断溝12が設けられた構成である。そのため、アンカー金具1cの締付ナット10にキャップ部材16が付着している状態のときには、未施工状態であることを示す目印として機能すると共に、締付ナット10からキャップ部材16が取り除かれた状態となっているときには、施工が完了し、しかもその施工状態が良好であることを示す目印として機能するようになっている。
尚、本実施形態では、締付ナット10がアンカー金具1cとして用いられる場合を例示したが、このような締付ナット10の用途は必ずしもアンカー金具1cに限られない。例えば、上述した締付ナット10は、単なるボルトに対して装着して使用されるものであっても構わない。
また、本実施形態でも、締付ナット10の一端部10b側に設けられる円形孔31に対してキャップ部材16が設けられる場合を例示したが、第1の実施の形態と同様に、このようなキャップ部材16は必須ものではない。すなわち、円形孔31に、キャップ部材16が嵌め込まれていないような構成を採用しても構わない。
(変形例)
尚、上述したアンカー金具1,1a,1b,1cは、本発明にかかるアンカー金具の一実施形態であり、その具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上述したアンカー金具1,1a,1b,1cは、天井構造物に対して固定するアンカー金具として特に適したものとなっているが、その用途は必ずしも天井構造物への固定に限られない。
また上述した第1および第2の実施の形態では、アンカーボルト2の軸部4と頭部3とが一体的に形成される場合を例示したが、これに限られるものでもない。図25は、アンカーボルト2の軸部4と頭部3とを別体とする一構成例を示す図である。図25(a)に示す例では、軸部4と、頭部3とがそれぞれ別体で構成されている。軸部4は、その下方所定位置にフランジ4dを有し、そのフランジ4dよりも更に下方側に所定長さの雄螺子部4cが設けられている。また頭部3に設けられる螺子孔部14c(装着孔14)は、その内側を軸方向(上下方向)に貫通するように設けられる。また、この頭部3の側面には、上述した貫通孔15が設けられ、この貫通孔15は頭部3の内側の螺子孔部14cに貫通する。
そして図25(a)に示すように、軸部4の下部に設けられた雄螺子部4cを、頭部3の一端に開口する螺子孔部14cに装着する。雄螺子部4cを螺子孔部14cに対して螺入進行させていくと、やがて軸部4のフランジ4dが頭部3の端面に接触した状態となり、軸部4と頭部3とが互いに固定される。これにより、図25(b)に示すように、軸部4と頭部3とが一体化されたアンカーボルト2が構成される。
また、上記のようにして軸部4と頭部3とが互いに組み付けられると、軸部4の雄螺子部4cの先端部4eは、頭部3の内側に設けられた螺子孔部14cの所定位置にセットされる。そして雄螺子部4cの先端部4eが、その螺子孔部14cの底部として機能するようになる。すなわち、軸部4と頭部3とが一体化されたアンカーボルト2に対し、上述した連結ボルト60が装着されるときには、雄螺子部4cの先端部4eが、螺子孔部14cの底部となる。そして上述した変形材18は、その螺子孔部14cの底部に設けられる。そのため、第1および第2の実施の形態で説明したように、連結ボルト60が装着孔14から螺子孔部14cに挿入されていくと、それに伴い、連結ボルト60の先端部と、螺子孔部14cの底部との間で変形材18が変形し、その変形材18の一部が貫通孔15から頭部3の外側に突出するようになる。
S 躯体
H 孔
1,1a,1b アンカー金具
2 アンカーボルト
3 頭部
4 軸部
5 ワッシャー
6 拡張スリーブ
7 コーンナット
8 連結ナット
8a 金属製部材
9 軸部材
11 ツール装着部
12 破断溝
13 胴部
14 装着孔
14b 縮径部
14c 螺子孔部
15 貫通孔
18 変形材
31 円形孔
32 螺子孔
181 軟性材(変形材)
182 部品(変形材)

Claims (21)

  1. 雄螺子が形成された軸部と、前記軸部に連結された頭部とを有するアンカーボルトであって、
    前記頭部の先端部に設けられる、ボルトを装着するための有底の装着孔と、
    前記頭部の外周面において前記装着孔が設けられた部分の外側に形成される環状の破断溝と、
    を備え、
    前記装着孔は、その先端部開口から所定深さの位置で内径が縮小する縮径部を有すると共に、該縮径部よりも底部側に雌螺子が形成された螺子孔部を有し、
    前記破断溝は、前記縮径部が設けられた位置よりも先端部側の所定位置に設けられており、
    前記破断溝よりも前記頭部の先端部側に対して所定値以上のトルクが作用した場合に前記破断溝を破断させ、前記頭部の前記破断溝よりも先端部を取り除くことを特徴とするアンカーボルト。
  2. 雄螺子が形成された軸部と、前記軸部に連結された頭部とを有するアンカーボルトであって、
    前記頭部の先端部に設けられる、ボルトを装着するための有底の装着孔と、
    前記頭部の外周面において前記装着孔が設けられた部分の外側に形成される環状の破断溝と、
    前記装着孔に嵌め込まれ、前記装着孔を閉鎖するキャップ部材と、
    を備え、
    前記破断溝よりも前記頭部の先端部側に対して所定値以上のトルクが作用した場合に前記破断溝を破断させ、前記頭部の前記破断溝よりも先端部を取り除くことが可能であり、
    前記破断溝が破断した場合に、前記キャップ部材は、前記頭部の前記破断溝よりも先端部側と共に前記頭部から取り除かれることを特徴とするアンカーボルト。
  3. 前記装着孔に嵌め込まれ、前記装着孔を閉鎖するキャップ部材をさらに備え、
    前記破断溝が破断した場合に、前記キャップ部材は、前記頭部の前記破断溝よりも先端部側と共に前記頭部から取り除かれることを特徴とする請求項1に記載のアンカーボルト。
  4. 前記キャップ部材は、前記破断溝の内側において前記装着孔の内周面に密着する壁部を有することを特徴とする請求項2又は3に記載のアンカーボルト。
  5. 前記頭部は、前記破断溝よりも先端部が回転操作のためのツール装着部として構成され、前記破断溝よりも前記軸部側の胴部が略円柱状に構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のアンカーボルト。
  6. 前記装着孔の底部近傍には、前記頭部の外周面に連通する貫通孔が設けられ、
    前記装着孔の底部に、ボルト装着に伴って変形する変形材が設けられ、
    前記変形材は、前記装着孔へのボルト装着に伴って変形し、その一部を前記貫通孔から外部に突出させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のアンカーボルト。
  7. 前記変形材は、着色された油粘土で構成される軟性材であることを特徴とする請求項6に記載のアンカーボルト。
  8. 前記変形材は、前記装着孔の底部に装着される装着部と、予め略V字状に折曲された状態であり、一端が前記装着部に固定されると共に他端が前記貫通孔に臨んだ位置に配置される可撓部とを有し、
    前記可撓部は、前記装着孔へのボルト装着に伴って折曲された部分を展開していくことにより、前記貫通孔に臨んで配置された他端を前記貫通孔から外部に突出させることを特徴とする請求項6に記載のアンカーボルト。
  9. 雄螺子が形成された軸部を有し、前記軸部の基端部に前記軸部の外径よりも大径の頭部を有するアンカーボルトと、
    前記軸部に挿通され、筒状体の先端部に、縦割り溝によって外方向に拡張するように形成された拡張部を有する拡張スリーブと、
    外径が前記軸部の軸方向に沿って漸次縮小し、内側に前記軸部に形成された雄螺子と螺合する貫通螺子孔を有し、小径端部が前記拡張スリーブの先端部に嵌入した状態で前記軸部に装着されるコーンナットと、
    を備え、
    前記アンカーボルトは、前記頭部の先端部にボルトを装着するための有底の装着孔を有し、前記頭部の外周面には前記装着孔が設けられた部分の外側に環状の破断溝が設けられた構成であり、
    前記頭部の前記破断溝よりも先端部が回転することに伴い、前記軸部を回転させて前記コーンナットを前記拡張スリーブの内側に進入させることにより前記拡張部を外方向に拡張させると共に、前記頭部の前記破断溝よりも先端部に対して所定値以上のトルクが作用した場合に前記破断溝を破断させ、前記頭部の前記破断溝よりも先端部を取り除くことを特徴とするアンカー金具。
  10. 軸方向に所定長さを有する金属製部材によって形成され、一端部側に第1装着孔を有すると共に、他端部側に第2装着孔を有し、前記第1および第2装着孔のそれぞれに異なるボルトを装着して軸方向に連結する連結ナットであって、
    前記金属製部材の外周面において前記第1装着孔の形成された範囲内の所定位置に形成される環状の破断溝を備え、
    前記破断溝よりも前記一端部側に対して所定値以上のトルクが作用した場合に前記破断溝を破断させ、前記金属製部材の前記破断溝よりも前記一端部側を取り除くことを特徴とする連結ナット。
  11. 前記第1装着孔は、前記金属製部材の前記一端部側から所定深さの位置で内径が縮小する縮径部を有すると共に、該縮径部よりも前記他端部側に雌螺子が形成された螺子孔部を有し、
    前記破断溝は、前記縮径部が設けられた位置よりも前記一端部側の所定位置に設けられることを特徴とする請求項10に記載の連結ナット。
  12. 前記第1装着孔に嵌め込まれ、前記第1装着孔を閉鎖するキャップ部材をさらに備え、
    前記破断溝が破断した場合に、前記キャップ部材は、前記破断溝よりも前記一端部側と共に前記金属製部材から取り除かれることを特徴とする請求項10又は11に記載の連結ナット。
  13. 前記キャップ部材は、前記破断溝の内側において前記第1装着孔の内周面に密着する壁部を有することを特徴とする請求項12に記載の連結ナット。
  14. 前記金属製部材は、前記破断溝よりも前記一端部側が回転操作のためのツール装着部として構成され、前記破断溝よりも前記他端部側が略円柱状の胴部として構成されることを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の連結ナット。
  15. 前記第1装着孔は前記一端部から所定深さの位置に底部を有し、該底部の近傍には前記金属製部材の外周面に連通する貫通孔が設けられ、
    前記第1装着孔の底部に、ボルト装着に伴って変形する変形材が設けられ、
    前記変形材は、前記第1装着孔へのボルト装着に伴って変形し、その一部を前記貫通孔から外部に突出させることを特徴とする請求項10乃至14のいずれかに記載の連結ナット。
  16. 前記変形材は、着色された油粘土で構成される軟性材であることを特徴とする請求項15に記載の連結ナット。
  17. 前記変形材は、前記第1装着孔の底部に装着される装着部と、予め略V字状に折曲された状態であり、一端が前記装着部に固定されると共に他端が前記貫通孔に臨んだ位置に配置される可撓部とを有し、
    前記可撓部は、前記第1装着孔へのボルト装着に伴って折曲された部分を展開していくことにより、前記貫通孔に臨んで配置された他端を前記貫通孔から外部に突出させることを特徴とする請求項15に記載の連結ナット。
  18. 雄螺子が形成された軸部材と、
    前記軸部材に挿通され、筒状体の先端部に、縦割り溝によって外方向に拡張するように形成された拡張部を有する拡張スリーブと、
    外径が前記軸部材の軸方向に沿って漸次縮小し、内側に前記軸部材に形成された雄螺子と螺合する貫通螺子孔を有し、小径端部が前記拡張スリーブの先端部に嵌入した状態で前記軸部材に装着されるコーンナットと、
    軸方向に所定長さを有する金属製部材によって形成され、一端部側に第1装着孔を有すると共に、他端部側に前記軸部材を装着するための雌螺子が形成された第2装着孔を有し、前記第1装着孔に対して前記軸部材とは異なるボルトを装着して軸方向に連結する連結ナットと、
    を備え、
    前記連結ナットは、前記金属製部材の外周面において前記第1装着孔の形成された範囲内の所定位置に環状の破断溝が設けられた構成であり、
    前記連結ナットの前記破断溝よりも前記一端部側が回転することに伴い、前記第2装着孔に装着された前記軸部材を回転させて前記コーンナットを前記拡張スリーブの内側に進入させることにより前記拡張部を外方向に拡張させると共に、前記連結ナットの前記破断溝よりも前記一端部側に対して所定値以上のトルクが作用した場合に前記破断溝を破断させ、前記連結ナットの前記破断溝よりも前記一端部側を取り除くことを特徴とするアンカー金具。
  19. 軸方向に所定長さを有する金属製部材によって形成され、一端部側に所定の内径の円形孔を有すると共に、他端部側に雌螺子の形成された螺子孔を有し、前記螺子孔にボルトを装着して締め付ける締付ナットであって、
    前記金属製部材の外周面において前記円形孔の形成された範囲内の外側に形成される環状の破断溝を備え、
    前記破断溝よりも前記一端部側に対して所定値以上のトルクが作用した場合に前記破断溝を破断させ、前記金属製部材の前記破断溝よりも前記一端部側を取り除くことを特徴とする締付ナット。
  20. 前記円形孔に嵌め込まれ、前記破断溝の内側において前記円形孔の内周面に密着する壁部を有するキャップ部材をさらに備え、
    前記破断溝が破断した場合に、前記キャップ部材は、前記金属製部材の前記破断溝よりも前記一端部側と共に前記金属製部材から取り除かれることを特徴とする請求項19に記載の締付ナット。
  21. 雄螺子が形成された軸部材と、
    前記軸部材に挿通され、筒状体の先端部に、縦割り溝によって外方向に拡張するように形成された拡張部を有する拡張スリーブと、
    外径が前記軸部材の軸方向に沿って漸次縮小し、内側に前記軸部材に形成された雄螺子と螺合する貫通螺子孔を有し、小径端部が前記拡張スリーブの先端部に嵌入した状態で前記軸部材に装着されるコーンナットと、
    軸方向に所定長さを有する金属製部材によって形成され、一端部側に所定の内径の円形孔を有すると共に、他端部側に前記軸部材を装着するための雌螺子が形成された螺子孔を有する締付ナットと、
    を備え、
    前記締付ナットは、前記金属製部材の外周面において前記円形孔の形成された範囲内の所定位置に環状の破断溝が設けられた構成であり、
    前記締付ナットの前記破断溝よりも前記一端部側が回転することに伴い、前記螺子孔に装着された前記軸部材を回転させて前記コーンナットを前記拡張スリーブの内側に進入させることにより前記拡張部を外方向に拡張させると共に、前記締付ナットの前記破断溝よりも前記一端部側に対して所定値以上のトルクが作用した場合に前記破断溝を破断させ、前記締付ナットの前記破断溝よりも前記一端部側を取り除くことを特徴とするアンカー金具。
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