JP2012026571A - アンカー - Google Patents

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Abstract

【課題】施工状態を簡単に確認できるようにして、施工後の点検作業を効率良く、且つ安全に行うことができるアンカーを提供する。
【解決手段】アンカー1は、アンカーボルト2の基端部と拡張スリーブ4との間で軸部23に挿通される拡開部材3を備える。この拡開部材3は、軸部23の軸方向の押圧力によって拡開する羽根状の拡開部34を有する。アンカーボルト2は、その基端部が回転することに伴い、軸部23を回転させてコーンナット5を拡張スリーブ4の内側に進入させることにより拡張部43を外方向に拡張させると共に、軸部23の螺入進行に伴ってアンカーボルト2の基端部が拡開部材3を押圧して羽根状の拡開部34を拡開させる構成である。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート建築物や構造物など各種躯体に取り付けられるアンカーに関し、特に天井構造物への取り付けに適したアンカーに関する。
コンクリート建築物などにおいて既設の天井構造物に、空気調和機や照明器具、各種配管などの吊り下げ物を取り付ける場合、その吊り下げ物を支持するためのアンカーが天井構造物に固定される。従来、この種のアンカーとして、例えば特許文献1および2に記載されたものが知られている。
例えば特許文献1のアンカーは、鉄筋の先端部にかしめ一体化され、先端から軸方向に沿って延びる複数本のスリットが設けられた拡張スリーブと、この拡張スリーブの先端部に小径端部が圧入された円錐台状のコーンナットとを備えたものである。このアンカーの施工は、このアンカーをコーンナット側からコンクリート孔に差し込み、コーンナットの先端が孔の底部に当接した状態で鉄筋をハンマーなどで打ち込むことにより行う。この打ち込みにより、コーンナットが拡張スリーブ内に圧入され、この圧入に伴い拡張スリーブの先端部がコーンナットのテーパ面に沿ってコンクリート壁等を削りながら径方向外側に拡張し、アンカーが躯体に固定される。
また特許文献2のアンカーは、コンクリート孔内に圧入固定されるアンカーソケットと、該アンカーソケットの一端部開口から螺入するアンカーボルトとを備えている。アンカーソケットの他端部には、スリットが形成されている。またアンカーボルトの軸部の先端部には、アンカーソケットの他端部の内周面に圧入して該他端部を拡張させるヘッドが一体的に設けられている。このアンカーの施工は、アンカーソケットを他端部からコンクリート孔に先に差し込んでおき、その状態でアンカーボルトをアンカーソケットの一端部開口から螺入していく。アンカーボルトの螺入により、アンカーボルトの先端部に設けられたヘッドがアンカーソケットの他端部を拡張させることにより、アンカーが固定される。
特開平10−231583号公報 特開平10−110475号公報
しかしながら、上記特許文献1のようなアンカーは、天井構造物に固定するためのアンカーとしては適さない。なぜなら、特許文献1のアンカーの場合は、天井構造物に吊設される鉄筋と、拡張スリーブの先端部に圧入するコーンナットとが構造上分離されているため、例えば地震などにより天井構造物に大きな振動が作用すると、コーンナットが拡張スリーブの内側から離脱してしまい、鉄筋の先端部に一体化された拡張スリーブが天井構造物から落下する可能性がある。
これに対し、上記特許文献2のようなアンカーは、アンカーボルトに対してアンカーソケットを拡張させるヘッドが一体的に設けられているので、アンカーボルトが抜け落ちることはなく、特許文献1のような問題は生じない。
ところが、特許文献2のようなアンカーを天井構造物に施工する際には、アンカーボルトをアンカーソケットの一端部開口から挿入して回転させていくことが必要であるが、その作業中、ヘッドがアンカーソケットを正常な施工状態まで拡張させているか否かを目視で確認することはできない。特に天井構造物へのアンカーの施工作業では、作業者が階下より延長治具を使用して天井構造物に穿孔を行い、その後別の延長治具を使用してアンカーを孔に挿入して回転させていくこともある。このような施工作業の場合は作業者の視点とアンカーとの距離が大きくなるため、より一層目視による確認は難しくなる。そのため、従来は特許文献2のようなアンカーが強固に固定されているか否かは、アンカーボルトの回転トルクが一定値以上になることを条件として判断せざるを得ないのが一般的であり、作業中にアンカーボルトの回転トルクが一定値以上になれば施工完了としている。
しかし、作業者による回転トルクの管理は、作業者の経験によるところが大きく、アンカーの施工品質にバラツキが生じやすく、しかも施工不良が生じていてもそれを把握することが難しいという問題がある。
また従来は、天井構造物に複数のアンカーが施工された後に、現場責任者により各アンカーの施工状態を点検する作業も行われることがあるが、その際にも多大な手間がかかるという問題もある。すなわち、現場責任者は、施工されたアンカーを1つずつ、トルクレンチなどを用いて回転トルクが一定値以上であるか否かを点検していかなければならず、その作業負担が過大なものとなる。また仮に、現場責任者が天井構造物の高さ位置まで上ってアンカーの施工状態を1つずつ点検していくような場合、学校設備や病院、商業用建造物などのような大規模建造物では天井構造物までの高さが5メートル以上あることも珍しくなく、この点検作業に危険を伴うという問題もある。
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、アンカーの施工状態を簡単に確認できるようにして、施工後の点検作業を効率良く、且つ安全に行えるようにしたアンカーを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明にかかるアンカーは、雄螺子が形成された軸部を有するアンカーボルトと、軸部の先端部側に設けられ、外径がその軸部の基端部に向かって漸次縮小するコーン部と、筒状体の先端部に縦割り溝によって外方向に拡張するように形成された拡張部を有し、該拡張部の先端部内側にコーン部の小径端部を嵌入させた状態で軸部に装着される拡張スリーブと、軸部の基端部側に設けられその軸部の外径よりも大径である回転操作部と、軸部に装着される拡張スリーブと軸部の基端部側に設けられる回転操作部との間で軸部に挿通され、軸部の軸方向の押圧力によって拡開する羽根状の拡開部を有する拡開部材とを備えるものである。そして回転操作部が回転することに伴い、コーン部が軸部の基端部方向に移動して拡張スリーブの拡張部を外方向に拡張させると共に、回転操作部が軸部の先端部方向に移動して拡開部材を押圧し、拡開部を拡開させることを特徴とする構成である。
このような構成によると、アンカーボルトの軸部の先端部側に設けられたコーン部が、回転操作部が回転することに伴って軸部の基端部方向に移動して拡張スリーブの拡張部を外方向に拡張させるので、コーン部が拡張スリーブの内側から離脱することはなく、アンカーボルトが天井構造物から落下することはない。また、アンカーボルトの軸部の基端部側に設けられた回転操作部は、回転することに伴って軸部の先端部方向に移動して拡開部材を押圧し、拡開部を拡開させるので、拡張スリーブの拡張部が外方向に拡張してアンカーが固定されている状態となっているか否かを、羽根状の拡開部の拡開状態によって把握することが可能である。
また本発明にかかるアンカーは、雄螺子が形成された軸部を有し、その軸部の基端部に前記軸部の外径よりも大径に形成された回転操作部を有するアンカーボルトと、軸部に挿通される筒状体の先端部に、縦割り溝によって外方向に拡張するように形成された拡張部を有する拡張スリーブと、外径が軸部の軸方向に沿って漸次縮小し、その内側に、軸部に形成された雄螺子と螺合する貫通螺子孔を有し、小径端部が拡張スリーブの先端部に嵌入した状態で軸部に装着されるコーンナットと、アンカーボルトの回転操作部と拡張スリーブとの間で軸部に挿通され、軸部の軸方向の押圧力によって拡開する羽根状の拡開部を有する拡開部材とを備えるものである。そしてアンカーボルトは、回転操作部が回転することに伴い、軸部を回転させてコーンナットを拡張スリーブの内側に進入させることにより拡張部を外方向に拡張させると共に、軸部の螺入進行に伴って回転操作が拡開部材を押圧して羽根状の拡開部を拡開させることを特徴とする構成である。
このような構成によると、アンカーボルトは回転操作部が回転することにより、軸部を回転させてコーンナットを拡張スリーブの内側に進入させるので、拡張スリーブの拡張部が外方向に拡張し、アンカーを固定することができる。この構成では、コーンナットが軸部に螺合しているので、コーンナットが拡張スリーブの内側から離脱することはなく、アンカーボルトが天井構造物から落下することはない。
また、このような構成でも、アンカーボルトは回転操作部が回転することにより、軸部を螺入進行させるので、それに伴い、基端部が拡開部材を押圧して羽根状の拡開部を拡開させるようになっている。そのため、拡張スリーブの拡張部が外方向に拡張してアンカーが固定されている状態となっているか否かを、羽根状の拡開部の拡開状態によって把握することが可能であり、アンカー施工後は、目視によってその施工状態を点検することができるようになる。特に、羽根状の拡開部の拡開状態は、アンカーの遠くからでも目視により確認することができるようになる。
また、アンカーボルトの回転操作部の端面には、ボルトを装着するための有底の螺子孔を設けると共に、アンカーボルトの回転操作部の側面には螺子孔の底部近傍に連通する貫通孔を設け、その螺子孔の底部に、ボルト装着に伴って変形する変形材を設ける。そしてその変形材は、ボルト装着に伴って変形し、その一部を貫通孔から外部に突出させる構成とすることが好ましい。
このような構成によれば、アンカーボルトの基端部に設けられた螺子孔にボルトが装着された場合、アンカーボルトの基端部の側面に設けられた貫通孔から変形材が出現しているか否かを確認することにより、そのボルトの装着状態を目視で確認できるようになる。
また、上記のような変形材は、着色された油粘土で構成される軟性材を採用しても良い。また、これに限らず、変形材は、螺子孔の底部に装着される装着部と、予め略V字状に折曲された状態に形成され、一端が装着部に固定されると共に他端が貫通孔に臨んだ位置に配置される可撓部とを有する構成としても良い。この場合、可撓部は、ボルト装着に伴って折曲された部分を展開していくことにより、貫通孔に臨んで配置された他端を貫通孔から外部に突出させる構成とすることが好ましい。
また本発明にかかるアンカーは、雄螺子が形成された軸部を有し、その軸部の先端部に外径が軸部の基端部に向かって漸次縮小するコーン部を有するアンカーボルトと、筒状体の先端部に、縦割り溝によって外方向に拡張するように形成された拡張部を有し、該拡張部の先端部内側にコーン部の小径端部を嵌入させた状態で軸部に装着される拡張スリーブと、軸部の基端部側において軸部に形成された雄螺子に螺合するナット部材と、軸部に装着される拡張スリーブと軸部の基端部側に設けられるナット部材との間で軸部に挿通され、軸部の軸方向の押圧力によって拡開する羽根状の拡開部を有する拡開部材とを備えるものである。そしてナット部材が回転することに伴い、コーン部を軸部の基端部方向に移動させて拡張スリーブの前記拡張部を外方向に拡張させると共に、ナット部材が軸部の先端部方向に移動して拡開部材を押圧し、拡開部を拡開させることを特徴とする構成である。
このような構成によると、ナット部材が回転することにより、アンカーボルトに設けられたコーン部が拡張スリーブの内側に進入し、拡張スリーブの拡張部を外方向に拡張するので、アンカーを固定することができる。この構成においても、コーン部はアンカーボルトに設けられるので、コーン部が拡張スリーブの内側から離脱することはなく、アンカーボルトが天井構造物から落下することはない。
また、このような構成では、ナット部材が回転することにより、そのナット部材が軸部の先端部方向に移動して拡開部材を押圧し、拡開部を拡開させるようになっている。そのため、拡張スリーブの拡張部が外方向に拡張してアンカーが固定されている状態となっているか否かを、羽根状の拡開部の拡開状態によって把握することが可能であり、アンカー施工後は、目視によってその施工状態を点検することができるようになる。特に、羽根状の拡開部の拡開状態は、アンカーの遠くからでも目視により確認することができるようになる。
また上記のような構成において、拡開部材は、拡開する羽根状の拡開部に、拡開状態を識別可能にする識別用部材をさらに備えることが好ましい。この識別用部材は、例えば、赤色や黄色などの所定色に着色された着色塗料を羽根状の拡開部に塗布することにより設けても良い。この場合の着色塗料は、蛍光特性や蓄光特性などを有するものであれば、より好ましい。また、識別用部材は、例えば、光を反射する反射板などを羽根状の拡開部に貼付することにより設けても良い。
このような構成によれば、アンカー施工後に目視によってその施工状態を点検する際、比較的容易に羽根状の拡開部の拡開状態を確認することができるようになる。
本発明にかかるアンカーによれば、コーンナットがアンカーボルトの軸部に螺合しているので、アンカーボルトが抜け落ちることはない。そしてアンカー施工時には、軸部の螺入進行に伴ってアンカーボルトの基端部が拡開部材を押圧して羽根状の拡開部を拡開させるので、施工後に拡開部の拡開状態を視認することによりアンカーの施工状態を確認することができる。したがって、アンカーの施工状態を簡単に確認することが可能であり、施工後の点検作業を効率良く、且つ安全に行うことができる。
第1の実施の形態にかかるアンカーを構成する各部材を組み付けた状態を示す斜視図である。 アンカーを構成する各部材を分離した状態を示す斜視図である。 アンカーを構成する各部材を組み付けた状態で示す縦断面図である。 アンカー施工手順における第1工程の一例を示す図である。 アンカー施工手順における第2工程の一例を示す図である。 アンカー施工手順における第3工程の一例を示す図である。 アンカーに対して連結ボルトを装着する手順の第1工程の一例を示す図である。 アンカーに対して連結ボルトを装着する手順の第2工程の一例を示す図である。 第2の実施の形態にかかるアンカーを構成する各部材を分離した状態を示す斜視図である。 アンカーの施工手順における第1工程の一例を示す図である。 アンカーの施工手順における第2工程の一例を示す図である。 第3の実施の形態におけるアンカーボルトのナット部を拡大して示す斜視図である。 第3の実施の形態のアンカーに対して連結ボルトを装着する手順の第1工程の一例を示す図である。 第3の実施の形態のアンカーに対して連結ボルトを装着する手順の第2工程の一例を示す図である。 アンカーを構成する拡開部材の一変形例を示す図である。 アンカーボルトの軸部とナット部とを別体とする一構成例を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下において参照する各図面では互いに共通する部材に同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態にかかるアンカー1を構成する各部材を組み付けた状態を示す斜視図であり、図2は同アンカー1の各部材を分離した状態を示す斜視図である。また図3は、同アンカー1の各部材を組み付けた状態で示す縦断面図である。
本実施形態におけるアンカー1は、アンカーボルト2と、V字状の拡開部材3と、拡張スリーブ4と、コーンナット5とを備える構成である。このアンカー1は、コンクリート建築物や構造物など各種躯体に取り付けられるアンカーであり、特に天井構造物への取り付けに適したものである。
アンカーボルト2は、その先端部に雄螺子が形成された所定長さの軸部23を有している。またアンカーボルト2は、その基端部に軸部23を回転させるための回転操作部7を有しており、この回転操作部7として、角柱状で所定長さのナット部21と、円柱状の押圧部22とが設けられた構成である。このアンカーボルト2において、軸部23、ナット部21および押圧部22は、一体的に形成されており、その軸心は互いに共通したものとなっている。軸部23はその基端部側で押圧部22に接続されており、押圧部22はその基端部側でナット部21に接続されている。例えば押圧部22は、切削加工などにより、ナット部21の先端部の角を削り落としたものとして構成しても良い。このようなアンカーボルト2の回転操作部7は、その外径が軸部23の外径よりも大径に形成される。そのため、後述するように、軸部23が孔Hに対して螺入進行していくと、回転操作部7が拡開部材3を押圧するようになっている。
またアンカーボルト2の回転操作部7として設けられるナット部21の内側には、図3に示すように、その下端面に軸部23と同軸の有底螺子孔24が設けられている。この螺子孔24は、吊りボルトや繋ぎボルトなどの連結ボルトを装着して鉄筋やアングル材などを吊り下げ支持するためのものである。アンカーボルト2のナット部21の側面には、この螺子孔24の底部近傍に連通する貫通孔25が設けられている。そして螺子孔24の底部には、連結ボルトの装着に伴って変形する変形材9が設けられている。本実施形態では、このような変形材9として、螺子孔24の底部に柔軟性のある軟性材91が充填されている。この軟性材91は、例えば赤色などに着色された油粘土で構成される。油粘土は、その油性により防錆剤としての特性を有するため、連結ボルトの劣化を抑制することができるという利点がある。
本実施形態における拡開部材3は、例えば略短冊状の金属平板などの板状体31を折曲加工したものである。板状体31には、例えば折曲加工が施される前に、その中央に長孔状若しくは楕円状の挿通孔32が予め形成されている。そして挿通孔32の形成された板状体31を、その両端部からほぼ均等な距離となる位置で所定角度折り曲げることにより、拡開部材3は側面視V字状に形成される。このようにして拡開部材3は、その中央に折曲部33を有すると共に、その折曲部33の両端部側に羽根状の拡開部34を有するように構成される。
この拡開部材3は、例えば図2に示すように折曲部33を上部にし、拡開部34の先端を下方に向けた逆V字状で、挿通孔32がアンカーボルト2の軸部23に挿通される。このとき、一対の拡開部34の下面側が、アンカーボルト2の押圧部22の上縁に当接した状態となる。また、この一対の拡開部34の下面側には、拡開部34の拡開状態を下方から識別可能にするための識別用部材36が設けられている。
この識別用部材36は、例えば赤色や黄色などに着色された着色塗料である。識別用部材36として着色塗料を用いる場合には、さらに蛍光特性や蓄光特性などを有するものであることが好ましい。また、識別用部材36は、着色塗料以外のもので構成されても良い。例えば、光を反射する反射板などを識別用部材36として拡開部34の下面側に付着させたものであっても良い。
拡張スリーブ4は、アンカーボルト2の軸部23に挿通される筒状体41である。この拡張スリーブ4は、筒状体41の先端部に、複数の縦割り溝42が設けられ、それら複数の縦割り溝42によって区切られた部分が外方向に拡張する拡張部43となっている。本実施形態では、拡張部43の外側面は平滑な面となっているが、これに限らず、例えば周方向に1本乃至複数本のリブを形成したものであっても構わない。尚、拡張スリーブ4の先端部に設けられる拡張部43の数は、一般には3つ若しくは4つ程度であるが、5つ以上であっても構わない。このような拡張スリーブ4は、拡張部43の設けられた先端部がアンカーボルト2の軸部23の先端部を向くようにして軸部23に装着される。
コーンナット5は、軸部23の先端部に設けられるコーン部6を構成する。このコーンナット5は、外径が軸方向に沿って漸次縮小する円錐台状の外形を有し、その周囲側面が滑らかなテーパ面51となっている。コーンナット5は、その中心内側に軸部23に形成された雄螺子と螺合する貫通螺子孔52が形成されており、小径端部が拡張スリーブ4の先端部に嵌入した状態で軸部23の先端23aに装着される。尚、コーンナット5の大径端部は、拡張スリーブ4の外径と同じか、若しくは、それよりも若干小さく形成される。
そして本実施形態では、図1、図2および図3に示すように、アンカーボルト2の軸部23に対し、軸部23の先端部側から、逆V字状にした拡開部材3、拡張スリーブ4およびコーンナット5がこの順に装着された状態でアンカー1が構成されている。このように構成されるアンカー1において、拡開部材3の折曲部33は、拡張スリーブ4の下端部よりも外側に突出していることが好ましい。それ故、例えば拡開部材3を構成する板状体31は、その幅が、拡張スリーブ4の直径よりも大きいものを用いることが好ましい。
次に、本実施形態のアンカー1の施工について説明する。図4、図5および図6は、アンカー1の施工手順の一例を示す図である。まず図4に示すように、上記のように構成されるアンカー1の先端部を、天井構造物などの躯体Sに穿孔された孔Hに挿入する。このとき、孔Hの直径は拡張スリーブ4の直径と同程度である。また孔Hの深さはアンカーボルト2の軸部23の長さと同程度若しくはそれ以上である。
アンカー1の先端部を孔Hに挿入する際には、拡張スリーブ4の周囲側面が孔Hの内壁に接触して摩擦を生じるため、例えばアンカーボルト2の回転操作部7の下面を、ハンマーなどを用いて打ち込む。そして図4に示すように、拡張スリーブ4のほぼ全体が孔Hの内側に収まるようにアンカー1の先端部を挿入する。尚、このとき、拡開部材3の上端に位置する折曲部33は、例えば孔Hの周縁部に接触した状態となる。
図4に示すように、アンカー1の先端部を孔Hに挿入すると、次にナット部21にトルクレンチなどを締着ツールを装着し、アンカーボルト2の回転操作部7を、図中矢印Rで示す方向に回転させる。尚、このとき、作業者は締着ツールに延長治具を取り付け、床面からの作業を行うことによってアンカーボルト2の回転操作部7を回転操作しても良い。アンカーボルト2は、このような回転操作によって基端部が回転することに伴い、軸部23を回転させてコーンナット5を拡張スリーブ4の内側に進入させる。つまり、コーンナット5は、その小径端部(下端部)が拡張スリーブ4の先端部に嵌入した状態であり、しかもその拡張スリーブ4が孔Hの内壁に接触して回転しないようになっている。それ故、コーンナット5は、軸部23と供回りすることなく、軸部23が回転することに伴って拡張スリーブ4の先端部から内側に向かって進入していく。これにより、コーンナット5は、図5に示すように、拡張スリーブ4の拡張部43を外側に拡張させる。このとき、拡張スリーブ4の拡張部43は、孔Hの内壁を押圧するように径方向外側に拡張するので、この拡張によりアンカー1が孔Hに固定される。
またアンカーボルト2は、基端部が回転することに伴い、軸部23を孔Hの奥部に向かって螺入進行させていく。このとき、アンカーボルト2の回転操作部7に設けられた押圧部22は、拡開部材3の拡開部34を下方から押圧していくので、図5において矢印Fで示すように、羽根状の拡開部34が互いに離反する方向に拡開する。そして、図6に示すように、羽根状の拡開部34が所定角度以上に拡開し、拡開部34の下面側に設けられた識別用部材36を、下方から視認することができる状態となれば、アンカー1は躯体Sに対して良好に固定され、施工が完了する。
尚、図6では軸部23の先端部が孔Hの奥端部には到達していない例を示しているが、軸部23の先端部が孔Hの奥端部に到達した時点で施工完了としても良い。その場合、拡開部材3の拡開部34はほぼ水平な状態にまで拡開される。また、このとき、拡開部材3は、ワッシャとしても機能するので、孔Hの周囲の躯体Sを破損させることもない。
このようなアンカー1の施工過程において、アンカーボルト2の回転操作部7が回転操作されると、その初期段階では軸部23が孔Hの奥部に向かって螺入進行することはなく、軸部23の回転はコーンナット5を拡張スリーブ4の内側に進入させていくように作用する。これにより、コーンナット5が拡張スリーブ4の拡張部43を拡張させていく。そして拡張部43を十分に拡張させた状態になると、その後、軸部23を回転させてもコーンナット5は移動しなくなる。そのため、これ以後の軸部23の回転は、軸部23を孔Hの奥部に向かって螺入進行させていくように作用する。したがって、本実施形態のアンカー1を用いて施工を行う場合、拡開部材3の拡開部34が互いに離反する方向に拡開し始めると、既にその時点でアンカー1は固定されていることになる。そして更にアンカーボルト2の基端部を回転させて、羽根状の拡開部34を所定角度以上拡開させておくことにより、拡開した拡開部34が良好な施工状態を示す目印となる。
ここで、アンカー1に設けられる拡開部材3は、その厚みを変えることにより、羽根状の拡開部34が拡開していくときの軸力を管理することができるようになる。例えば、拡開部材3の厚みが大きい場合、拡開部34を拡開させるためには、軸部23が螺入進行するときに大きな軸力を作用させる必要がある。一方、拡開部材3の厚みが小さい場合、拡開部34を拡開させるため必要となる軸力は小さくなる。このように、拡開部材3の厚みが異なると、拡開部34が拡開するときの回転トルクや軸力が異なるものとなる。そのため、例えば軸部23の直径に応じて適当な厚みの拡開部材3を設けておくことにより、拡開部34が拡開した状態になれば、アンカーボルト2の回転トルクや軸力が所定値以上であることを示す目印にもなる。言い換えると、拡開部材3の厚みを予め適当な厚みに設定しておくことにより、拡開部34の開き具合でアンカーボルト2の締め付け力を確認することも可能になる。尚、このような拡開部材3の厚みとしては、例えば軸部23の直径に対して0.1倍から0.5倍程度の範囲内のものを用いることが好ましい。
したがって、本実施形態のアンカー1が天井構造物に施工された後、作業者又は現場責任者がそのアンカー1の施工状態を点検する際の手間を著しく軽減することができる。すなわち、作業者や現場責任者は、天井構造物に施工されたアンカー1の拡開部材3が拡開しているか否かを、アンカー1の間近から見なくても良く、床面などのような遠くからの目視によっても確認することができる。これにより、アンカー1の施工状態を簡単に点検することができるので、作業効率が向上する。また、このような点検作業では、天井構造物の高さ位置まで上る必要がないので、安全に作業を進めることができる。
特に本実施形態では、拡開部材3の拡開部34に識別用部材36が設けられているので、天井構造物までの高さが比較的高い場合であっても床面から識別用部材36を視認することが可能であり、拡開部材3が拡開しているか否かを簡単に確認することができるので、点検作業をより一層効率的に、しかも安全に行うことができる。特に、識別用部材36として、蛍光特性や蓄光特性などを有する着色塗料を用いる場合、或いは、光を反射する反射板などを用いる場合は、拡開部材3が拡開しているか否かを容易に確認することができるという利点がある。
また本実施形態では、ナット部21の先端部側に設けられた押圧部22が円柱状であるので、アンカーボルト2の基端部を回転させるとき、ナット部21の角が拡開部材3に接触することがない。そのため、アンカーボルト2の基端部を回転させるときには、スムーズに回転させることができるようになっている。
次に、上記のようにして躯体Sに固定されたアンカー1に対し、吊りボルトや繋ぎボルトなどの連結ボルト60を装着する場合について説明する。図7および図8は、アンカー1に対して連結ボルト60を装着する手順の一例を示す図である。図7に示すように連結ボルト60は、アンカーボルト2の基端部の端面(下面)に設けられた螺子孔24に挿入装着される。この連結ボルト60は、アンカー1によって躯体Sに吊設されるため、螺子孔24の底部まで挿入装着される必要があり、螺子孔24に対する挿入深さが一定の深さに満たない場合は施工不良となる。
本実施形態では、上述したように螺子孔24の底部に連結ボルト60の装着に伴って変形する軟性材91が充填されている。そのため、連結ボルト60が螺子孔24に螺入進行することに伴い、連結ボルト60の先端部が軟性材91を押圧する。この軟性材91は、連結ボルト60からの押圧力を受けて変形し、ナット部21の側面に設けられた貫通孔25に進入する。そして更に連結ボルト60が螺子孔24の底部に向かって進入することに伴い、軟性材91は、図8に示すように、貫通孔25を通ってナット部21の側面から外側に出現する。そして連結ボルト60が螺子孔24の底部に達すると、施工が完了する。このとき、ナット部21の側面から外側に出現している軟性材91が良好な連結ボルト60の施工状態を示す目印となる。
したがって、本実施形態のアンカー1が天井構造物に施工され、そのアンカー1に連結ボルト60が装着された状態のときには、アンカー1の施工状態だけでなく、連結ボルト60の装着状態も同時に点検することができるようになる。すなわち、作業者や現場責任者は、天井構造物に施工されたアンカー1の拡開部材3が拡開しているか否かを床面から目視によって確認し、それと同時にナット部21の側面から軟性材91が外側に出現しているか否かを床面から目視によって確認することにより、アンカー1の施工状態だけでなく、連結ボルト60の装着状態を同時に点検することができるので、作業効率がより一層向上する。また、連結ボルト60を取り付ける作業者も、施工完了を確認することができる。
特に、上述したように軟性材91として、例えば赤色などに着色された油粘土を用いることにより、ナット部21の側面から軟性材91が外側に出現しているか否かの確認が容易になる。つまり、軟性材91として粘土質のものを用いれば、ナット部21の側面に出現した軟性材91が床面に落下することはなく、そのままナット部21の側面に付着した状態を保持するので連結ボルト60の装着状態を個別に点検していくことが容易である。また軟性材91として油粘土を用いれば、上述したように防錆剤としての作用により連結ボルト60の劣化を抑制することもできる。
このように本実施形態のアンカー1は、アンカーボルト2の基端部に設けられた回転操作部7が回転することに伴い、アンカーボルト2の先端部に設けられたコーンナット5が軸部23の基端部方向に移動していき拡張スリーブ4の拡張部43を外方向に拡張させていく構成である。このような構成は、コーンナット5が軸部23に螺合しているため、振動などが発生しても拡張スリーブ4の内側から離脱することはなく、天井構造物に対して強固に固定可能である。
またアンカー1は、回転操作部7が回転することに伴い、回転操作部7が軸部23の先端部方向に移動していくことによって拡開部材3を押圧し、拡開部34を拡開させる構成である。すなわち、本実施形態のアンカー1は、アンカーボルト2の回転操作部7が回転することに伴い、軸部23を回転させてコーンナット5を拡張スリーブ4の内側に進入させることにより拡張部43を外方向に拡張させると共に、軸部23の螺入進行に伴ってアンカーボルト2の回転操作部7が拡開部材3を押圧して羽根状の拡開部34を拡開させるように構成される。そのため、アンカー1が天井構造物などの躯体Sに対して良好に固定されると、羽根状の拡開部34が拡開した状態になるので、アンカー1の施工状態を簡単に確認することができるようになり、施工後の点検作業を効率良く、且つ安全に行うことができる。
またアンカーボルト2の基端部に設けられたナット部21の端面には、連結ボルト60を装着するための有底の螺子孔24が設けられると共に、アンカーボルト2のナット部21の側面にはその螺子孔24の底部近傍に連通する貫通孔25が設けられており、螺子孔24の底部に、連結ボルト60の装着に伴って変形する軟性材91が充填された構成である。そのため、天井構造物などの躯体Sに固定されたアンカー1に連結ボルト60が良好な状態で装着されると、軟性材91がアンカーボルト2のナット部21の側面に出現するので、アンカー1に装着する連結ボルト60の装着状態も簡単に確認することができるようになり、この点においても施工後の点検作業を効率良く、且つ安全に行うことができるという利点がある。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。図9は本発明の第2の実施の形態にかかるアンカー1aを構成する各部材を分離した状態を示す斜視図である。本実施形態におけるアンカー1aは、図9に示すように、アンカーボルト2と、V字状の拡開部材3と、拡張スリーブ4と、ナット部材27とを備える構成である。このアンカー1aも上記と同様、コンクリート建築物や構造物など各種躯体に取り付けられるアンカーであり、特に天井構造物への取り付けに適したものとなっている。ここで本実施形態のアンカー1aが、第1の実施の形態のアンカー1と異なる点は、アンカーボルト2および回転操作部7の構成であり、拡開部材3および拡張スリーブ4は第1の実施の形態と同様である。以下、本実施形態が第1の実施の形態と異なる点について説明する。
本実施形態のアンカーボルト2は、雄螺子が形成された軸部23を有し、その軸部23の先端部にコーン部6が一体的に設けられた構成である。コーン部6は、その外径が軸部23の基端部に向かって漸次縮小する円錐台状の外形を有し、その周囲側面が滑らかなテーパ面51となっている。そしてコーン部6の小径端部において軸部23に連結されており、軸部23およびコーン部6から成るアンカーボルト2が構成されている。尚、図例では、軸部23の下部に雄螺子に形成された場合を示しているが、軸部23の全体に亘って雄螺子が形成されていても良い。
また本実施形態の回転操作部7は、アンカーボルト2の軸部23に螺合する螺子孔26を有するナット部材27により構成される。このナット部材27は、アンカーボルト2の基端部(下部)側において軸部23に装着される。
そして本実施形態では、図9に示すように、アンカーボルト2の軸部23に対し、軸部23の基端部側から、拡張スリーブ4、逆V字状にした拡開部材3およびナット部材27がこの順に装着された状態でアンカー1aが構成されている。つまり、本実施形態でも、第1の実施の形態と同様に、アンカーボルト2の先端部にコーン部6が設けられ、基端部に回転操作部7が設けられている。そして拡張スリーブ4は、拡張部43の先端部内側にコーン部6の小径端部を嵌入させた状態で軸部23に装着され、拡開部材3は、軸部23に装着される拡張スリーブ4と、軸部23の基端部側に設けられる回転操作部7(ナット部材27)との間で軸部23に挿通された状態となる。
次に、本実施形態のアンカー1aの施工について説明する。図10および図11は、アンカー1aの施工手順の一例を示す図である。まず図10に示すように、上記のように構成されるアンカー1aの先端部を、第1の実施の形態と同様にして、天井構造物などの躯体Sに穿孔された孔Hに挿入する。
図10に示すように、アンカー1の先端部を孔Hに挿入すると、次にナット部材27にトルクレンチなどを締着ツールを装着し、アンカーボルト2に装着されたナット部材27、図中矢印Rで示す方向に回転させる。これにより、ナット部材27は、軸部23に形成された雄螺子に沿って軸部23の先端部側に螺合進行していく。そしてナット部材27が拡開部材3に接触するようになると、ナット部材27は、拡開部材3の拡開部34に対して押圧力を作用させると共に、軸部23に対して下向きの軸力を作用させるようになる。そのため、拡開部材3の拡開部34が互いに離反する方向に拡開していくと共に、軸部23が下方に移動してコーン部6が拡張スリーブ4の先端部から内側に進入していく。これにより、コーン部6は、図11に示すように、拡張スリーブ4の拡張部43を外側に拡張させる。このとき、拡張スリーブ4の拡張部43は、孔Hの内壁を押圧するように径方向外側に拡張するので、この拡張によりアンカー1aが孔Hに固定される。
またナット部材27は、軸部23に沿って螺合進行していくことにより、その上端部が拡開部材3の拡開部34を下方から押圧していくので、羽根状の拡開部34が互いに離反する方向に拡開する。そして、図11に示すように、羽根状の拡開部34が所定角度以上に拡開し、拡開部34の下面側に設けられた識別用部材36を、下方から視認することができる状態となれば、アンカー1aは躯体Sに対して良好に固定され、施工が完了する。
このように本実施形態のアンカー1aもまた、アンカーボルト2の基端部に設けられた回転操作部7(ナット部材27)が回転することに伴い、アンカーボルト2の先端部に設けられたコーン部6が軸部23の基端部方向に移動していき拡張スリーブ4の拡張部43を外方向に拡張させていく構成である。したがって、振動などが発生しても拡張スリーブ4の内側から離脱することはなく、天井構造物に対して強固に固定可能である。
また本実施形態のアンカー1aもまた、回転操作部7(ナット部材27)が回転することに伴い、回転操作部7が軸部23の先端部方向に移動していくことによって拡開部材3を押圧し、拡開部34を拡開させる構成である。すなわち、本実施形態のアンカー1aは、ナット部材27が回転することに伴い、コーン部6が軸部23の基端部方向に移動して拡張スリーブ4の拡張部43を外方向に拡張させると共に、ナット部材27が軸部23の先端部方向に移動して拡開部材3を押圧し、拡開部34を拡開させる構成である。そのため、本実施形態においても、上述した第1の実施の形態と同様に、アンカー1aが天井構造物などの躯体Sに対して良好に固定されると、羽根状の拡開部34が拡開した状態になるので、アンカー1aの施工状態を簡単に確認することができるようになり、施工後の点検作業を効率良く、且つ安全に行うことができる。
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態におけるアンカーの主たる構成は、第1の実施の形態で説明したアンカー1とほぼ同様である。本実施形態におおけるアンカー1が第1の実施の形態と異なる点は、アンカーボルト2の螺子孔24の底部に設けられる変形材9である。
図12は、本実施形態におけるアンカーボルト2のナット部21を拡大して示す斜視図である。このナット部21の下端面には、上述したように、有底の螺子孔24が設けられている。また、アンカーボルト2のナット部21の側面には、この螺子孔24の底部近傍に連通する貫通孔25が設けられている。そして図12に示すように、この螺子孔24の底部には、ポリプロピレンなどの可撓性のある樹脂で成型された部品92が装着される。
この部品92は、円盤状に形成される装着部93と、その装着部93の下部周縁部に接続された状態で支持される可撓部94とを有している。装着部93は、螺子孔24の内径とほぼ同径若しくはそれよりも若干小径に形成され、螺子孔24の下端に設けられた開口部から挿入されて螺子孔24の底部に装着される。可撓部94は、一端が装着部93に固定されており、その中央で略V字状に折り曲げられた形状を有している。この可撓部94の他端側の先端部94aは、装着部93の周縁部よりも若干外側に突き出した状態となるように予め形成される。
このような部品92は、図12に示すように螺子孔24の開口部から挿入装着されるとき、装着部93を螺子孔24の底部に向けた状態で挿入装着される。また可撓部94は、その中央の折り曲げ角度を若干小さくした状態に圧縮された状態で挿入される。そして装着部93が螺子孔24の底部まで押し込まれることにより、部品92が装着される。またこのとき、可撓部94の先端部94aは、螺子孔24の内側で貫通孔25に臨んだ位置に配置される。したがって、部品92が、螺子孔24の底部に装着されると、可撓部94の先端部94aが螺子孔24の内側で貫通孔25に若干進入した状態となる。そして圧縮されていた可撓部94が元の略V字状の形状に復元する力により、可撓部94はその両端で螺子孔24の内壁を押圧する。これにより、部品92は、螺子孔24の底部で保持されるようになり、螺子孔24から落下してしまうことが防止される。
図13および図14は、本実施形態のアンカー1が天井構造物などの躯体Sに固定された状態で連結ボルト60を装着する手順の一例を示す図である。尚、本実施形態におけるアンカー1の躯体Sに対する施工は、第1の実施の形態で説明した手順と同様の手順で行われる。そのような施工作業が行われるとき、仮にアンカーボルト2に振動などが作用したとしても、螺子孔24の底部に設けられている部品92は、上述したように螺子孔24の底部で保持されているため、螺子孔24から落下することはない。また、連結ボルト60が螺子孔24に装着される前の状態では、図13に示すように、部品92を構成する可撓部94の先端部94aが螺子孔24の内側の貫通孔25に臨んだ状態となっている。
アンカー1が躯体Sに固定された後、図13に示すように、連結ボルト60は、アンカーボルト2の基端部の端面(下面)に設けられた螺子孔24に挿入装着される。この連結ボルト60が螺子孔24に螺入進行することに伴い、連結ボルト60の先端部が可撓部94の略V字状に折れ曲がった部分を押圧する。これにより、可撓部94は、連結ボルト60からの押圧力を受けて次第に扁平していく。そして可撓部94の先端部94aが、ナット部21の側面に設けられた貫通孔25に内側に更に進入していく。
そして連結ボルト60が螺子孔24の底部に向かって更に螺入することに伴い、可撓部94の先端部94aは、図14に示すように、貫通孔25を通ってナット部21の側面から外側に出現する。そして連結ボルト60が螺子孔24の底部に達すると、施工が完了する。このとき、ナット部21の側面から外側に出現している可撓部94の先端部94aが良好な連結ボルト60の施工状態を示す目印となる。
したがって、本実施形態のアンカー1が天井構造物に施工され、そのアンカー1に連結ボルト60が装着された状態のときには、第1の実施の形態と同様に、アンカー1の施工状態だけでなく、連結ボルト60の装着状態も同時に点検することができるようになる。
このように本実施形態では、アンカーボルト2の螺子孔24に連結ボルト60が装着されると、それに伴い、部品92の可撓部94がナット部21の側面から外側に突出する。このような可撓部94は、螺子孔24の底部に装着される装着部93と連結されているため、連結ボルト60の施工完了後に、ナット部21の側面から離脱してしまうことがない。
例えば、上述した第1の実施の形態のように変形材9を油粘土などの軟性材91で構成した場合、連結ボルト60の施工完了に伴ってナット部21の側面から突出する軟性材91は、作業者の不注意によってその突出した部分がもぎ取られてしまう可能性がある。仮にそのような事態が発生してしまうと、第1の実施の形態では、連結ボルト60が良好な施工状態となっているか否かを確認することができなくなる。
これに対し、本実施形態では、ナット部21の側面に突出した状態となる可撓部94は、上述したようにナット部21の側面から離脱しない構成となっているため、連結ボルト60が良好な施工状態となっているか否かを常に正確に確認することができるという利点がある。尚、このような部品92としては、例えば赤色などの所定の色に着色されたものを用いることが好ましい。また、このような部品92は、樹脂製であることに限られない。
(変形例)
尚、上述したアンカー1,1aは、本発明にかかるアンカーの一実施形態であり、その具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、その変形例について説明する。
上述したアンカー1,1aは、天井構造物に対して固定するアンカーに特に適したものとなっているが、その用途は必ずしも天井構造物への固定に限られない。
また上述した実施形態では、拡開部材3の拡開部34の先端を下方に向けて軸部23に挿通する場合を例示したが、例えば拡開部34の先端を上方に向けた場合でも回転操作部7が拡開部材3を良好に押圧して拡開部34を適切に拡開させることが可能であれば、そのような挿通の仕方であっても構わない。例えば、拡開部34の先端を上方に向けると、その先端は天井構造物の孔Hの周囲と接触するため、躯体Sの表面が滑らかであり、かつ、一定の強度を有していることが好ましい。これに対し、躯体Sの表面が粗い場合、又は、脆い場合に、拡開部34の先端を上方に向けてしまうと、拡開部34が正常に拡開しなかったり、或いは、孔Hの周囲の表面を破損してしまったりする可能性がある。そのため、躯体Sの表面がどのような状態であっても適切に拡開部34を拡開させるという点では、上述した実施形態のように、拡開部材3の拡開部34の先端を下方に向けて軸部23に挿通した状態(すなわち、逆V字状)に設けることが、より好ましい。
また上述した実施形態では、拡開部材3として、略短冊状の金属平板などの板状体31をV字状に折曲加工したものである場合を例示したが、これに限られない。例えば図15に示すように、拡開部材3は、十字状の板状体71を折曲加工したものであっても良い。すなわち、図15に示す拡開部材3は、十字状の板状体71の中央平板に軸部23を挿通するための孔72を設け、その中央平板から四方に突出する羽根状の部分を所定角度折曲加工することにより、4つの拡開部73を設けたものである。このような拡開部材3であっても、上述したように軸部23の螺入進行に伴ってアンカーボルト2の基端部が拡開部材3を押圧して羽根状の拡開部73を拡開させるので、上記と同様の作用効果を発揮する。特に図15に示す拡開部材3の場合は、羽根状の拡開部73が四方に拡開するので、施工後に羽根状の拡開部73の拡開状態を点検する際に死角が少なくなるという利点もある。
また図15に示す拡開部材3は、拡開部73の先端を下方に向けて軸部23に挿通する場合を例示しているが、これについても上記と同様であり、例えば拡開部73の先端を上方に向けた場合でもアンカーボルト2の螺入進行に伴って拡開部73が適切に拡開するのであれば、そのような挿通の仕方であっても構わない。ただし、躯体Sの表面がどのような状態であっても適切に拡開部73を拡開させるという点では、図15に示す如く、拡開部材3の拡開部73の先端を下方に向けて軸部23に挿通した状態に設けることが、より好ましい。
また本発明における拡開部材3は、アンカーボルト2の基端部と拡張スリーブ4との間で軸部23に挿通され、その軸部23の軸方向の押圧力によって拡開する羽根状の拡開部34,73を有していれば良く、必ずしも上述したように折曲加工で形成されるものに限られない。
また上述した実施形態では、拡開部材3の拡開部34,73の下面側の一部に識別用部材36が設けられる場合を例示しているが、識別用部材36は、拡開部34,73の下面側の全体に設けられていても良い。
また上述した第1の実施の形態では、アンカーボルト2の基端部に設けられる回転操作部7に、ナット部21と、円柱状の押圧部22とを形成する場合を例示したが、円柱状の押圧部22はアンカーボルト2の基端部において特に必須のものではない。したがって、アンカーボルト2の基端部にはナット部21のみが設けられたものであっても良い。この場合、ナット部21の先端部が押圧部として機能する。また、アンカーボルト2の基端部と、拡開部材3との間にワッシャを設け、そのワッシャを押圧部として機能させるようにしても良い。
また上述した第1および第3の実施の形態では、アンカーボルト2の軸部23とナット部21とが一体的に形成される場合を例示したが、これに限られるものでもない。図16は、アンカーボルト2の軸部23とナット部21とを別体とする一構成例を示す図である。図16(a)に示す例では、軸部23と、ナット部21とがそれぞれ別体で構成されている。軸部23は、その下方所定位置にフランジ23bを有し、そのフランジ23bよりも更に下方側に所定長さの雄螺子部23cが設けられている。またナット部21に設けられる螺子孔24は、その内側を軸方向(上下方向)に貫通するように設けられる。また、ナット部21の側面には、上述した貫通孔25が設けられ、この貫通孔25はナット部21の内側の螺子孔24に貫通する。
そして図16(a)に示すように、軸部23の下部に設けられた雄螺子部23cをナット部24の螺子孔24に装着する。雄螺子部23cを螺子孔24に対して螺入進行させていくと、やがて軸部23のフランジ23bがナット部21の端面に接触した状態となり、軸部23とナット部21とが互いに固定される。これにより、図16(b)に示すように、軸部23とナット部21とが一体化されたアンカーボルト2が構成される。このようにしてアンカーボルト2が構成されると、軸部23に設けられたフランジ23bが上述した押圧部22として機能するようになる。
また、上記のようにして軸部23とナット部21とが互いに組み付けられると、軸部23の雄螺子部23cの先端部23dは、ナット部21の内側に設けられた螺子孔24の所定位置にセットされる。そして雄螺子部23cの先端部23dが、その螺子孔24の底部として機能するようになる。すなわち、軸部23とナット部21とが一体化されたアンカーボルト2に対し、上述した連結ボルト60が装着されるときには、雄螺子部23cの先端部23dが、螺子孔24の底部となる。そのため、第1および第3の実施の形態で説明したように、連結ボルト60が螺子孔24に挿入されると、それに伴い、連結ボルト60の先端部と、螺子孔24の底部との間で変形材9が変形し、その変形材9の一部が貫通孔25からナット部21の外側に突出するようになる。
S 躯体
H 孔
1,1a アンカー
2 アンカーボルト
3 拡開部材
4 拡張スリーブ
5 コーンナット(コーン部)
6 コーン部
7 回転操作部
9 変形材
21 ナット部(回転操作部)
23 軸部
24 螺子孔
25 貫通孔
27 ナット部材(回転操作部)
34 拡開部
36 識別用部材
43 拡張部
73 拡開部
91 軟性材
92 部品

Claims (7)

  1. 雄螺子が形成された軸部を有するアンカーボルトと、
    前記軸部の先端部側に設けられ、外径が前記軸部の基端部に向かって漸次縮小するコーン部と、
    筒状体の先端部に、縦割り溝によって外方向に拡張するように形成された拡張部を有し、該拡張部の先端部内側に前記コーン部の小径端部を嵌入させた状態で前記軸部に装着される拡張スリーブと、
    前記軸部の基端部側に設けられ、前記軸部の外径よりも大径である回転操作部と、
    前記軸部に装着される前記拡張スリーブと、前記軸部の基端部側に設けられる前記回転操作部との間で前記軸部に挿通され、前記軸部の軸方向の押圧力によって拡開する羽根状の拡開部を有する拡開部材と、
    を備え、
    前記回転操作部が回転することに伴い、前記コーン部が前記軸部の基端部方向に移動して前記拡張スリーブの前記拡張部を外方向に拡張させると共に、前記回転操作部が前記軸部の先端部方向に移動して前記拡開部材を押圧し、前記拡開部を拡開させることを特徴とするアンカー。
  2. 雄螺子が形成された軸部を有し、前記軸部の基端部に前記軸部の外径よりも大径に形成された回転操作部を有するアンカーボルトと、
    前記軸部に挿通される筒状体の先端部に、縦割り溝によって外方向に拡張するように形成された拡張部を有する拡張スリーブと、
    外径が前記軸部の軸方向に沿って漸次縮小し、内側に前記軸部に形成された雄螺子と螺合する貫通螺子孔を有し、小径端部が前記拡張スリーブの先端部に嵌入した状態で前記軸部に装着されるコーンナットと、
    前記アンカーボルトの回転操作部と前記拡張スリーブとの間で前記軸部に挿通され、前記軸部の軸方向の押圧力によって拡開する羽根状の拡開部を有する拡開部材と、
    を備え、
    前記アンカーボルトは、前記回転操作部が回転することに伴い、前記軸部を回転させて前記コーンナットを前記拡張スリーブの内側に進入させることにより前記拡張部を外方向に拡張させると共に、前記軸部の螺入進行に伴って前記回転操作が前記拡開部材を押圧して羽根状の拡開部を拡開させることを特徴とするアンカー。
  3. 前記アンカーボルトの回転操作部の端面には、ボルトを装着するための有底の螺子孔が設けられると共に、前記アンカーボルトの回転操作部の側面には前記螺子孔の底部近傍に連通する貫通孔が設けられており、
    前記螺子孔の底部に、ボルト装着に伴って変形する変形材が設けられ、
    該変形材は、ボルト装着に伴って変形し、その一部を前記貫通孔から外部に突出させることを特徴とする請求項2に記載のアンカー。
  4. 前記変形材は、着色された油粘土で構成される軟性材であることを特徴とする請求項3に記載のアンカー。
  5. 前記変形材は、前記螺子孔の底部に装着される装着部と、予め略V字状に折曲された状態に形成され、一端が前記装着部に固定されると共に他端が前記貫通孔に臨んだ位置に配置される可撓部とを有し、
    前記可撓部は、ボルト装着に伴って折曲された部分を展開していくことにより、前記貫通孔に臨んで配置された他端を前記貫通孔から外部に突出させることを特徴とする請求項3に記載のアンカー。
  6. 雄螺子が形成された軸部を有し、前記軸部の先端部に外径が前記軸部の基端部に向かって漸次縮小するコーン部を有するアンカーボルトと、
    筒状体の先端部に、縦割り溝によって外方向に拡張するように形成された拡張部を有し、該拡張部の先端部内側に前記コーン部の小径端部を嵌入させた状態で前記軸部に装着される拡張スリーブと、
    前記軸部の基端部側において前記軸部に形成された雄螺子に螺合するナット部材と、
    前記軸部に装着される前記拡張スリーブと、前記軸部の基端部側に設けられる前記ナット部材との間で前記軸部に挿通され、前記軸部の軸方向の押圧力によって拡開する羽根状の拡開部を有する拡開部材と、
    を備え、
    前記ナット部材が回転することに伴い、前記コーン部が前記軸部の基端部方向に移動して前記拡張スリーブの前記拡張部を外方向に拡張させると共に、前記ナット部材が前記軸部の先端部方向に移動して前記拡開部材を押圧し、前記拡開部を拡開させることを特徴とするアンカー。
  7. 前記拡開部材は、拡開する羽根状の拡開部に、拡開状態を識別可能にする識別用部材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のアンカー。
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