JP2000145740A - ねじ締結構造およびねじ締め確認方法 - Google Patents

ねじ締結構造およびねじ締め確認方法

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JP2000145740A
JP2000145740A JP10323093A JP32309398A JP2000145740A JP 2000145740 A JP2000145740 A JP 2000145740A JP 10323093 A JP10323093 A JP 10323093A JP 32309398 A JP32309398 A JP 32309398A JP 2000145740 A JP2000145740 A JP 2000145740A
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tightened
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Kazuo Kitaura
和雄 北浦
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Yuusu Kitaura KK
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Yuusu Kitaura KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじが締め付けられているか否かを、目視の
みによって容易に確認できるねじ締結構造およびねじ締
め確認方法を提供する。 【解決手段】 ねじ締結構造のうちの、ねじ2,3が締
め付けられると、ねじ2,3の軸方向に圧縮力を作用さ
れることとなる部分に、ねじ2,3の軸方向に圧縮され
ると少なくともねじ2,3の径方向に拡張する締付状態
表示材1を介在させ、ねじ2,3の軸方向から見た場合
に、締付状態表示材1が見えているか否か、または締付
状態表示材1の見える面積の大小でねじ2,3が締め付
けられているか否かを判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にねじが締め付
けられているか否かを容易に確認できるねじ締結構造お
よびねじ締め確認方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のねじ締結構造は、ねじが締め付け
られているか否かを、判別するための手段は特に設けら
れていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来のねじ
締結構造では、ねじが締められているか否かを知るに
は、実際にねじに触れてみる必要があった。このため、
多数のねじについて締め忘れがないかを点検しなければ
ならない場合には、その点検作業に非常に手間が掛かっ
ていた。また、高所、狭隘な場所、あるいは危険な場所
等のアクセスが困難な場所にあるねじについて締め忘れ
がないかを点検しなければならない場合には、その点検
作業が困難であった。
【0004】本発明はこのような従来の事情に鑑みてな
されたもので、本発明の目的の一つは、ねじが締め付け
られているか否かを、目視のみによって容易に確認でき
るねじ締結構造およびねじ締め確認方法を提供すること
にある。
【0005】本発明のさらに他の目的は、以下の説明か
ら明らかになろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のねじ締結構造
は、ねじが締め付けられると、前記ねじの軸方向に圧縮
力を作用されることとなる部分に介在された締付状態表
示材を有してなり、この締付状態表示材は、前記ねじの
軸方向から見た場合、前記ねじが締め付けられていない
状態では、見えないかまたは見える面積が小さい一方、
前記ねじが締め付けられて該締付状態表示材が前記ねじ
の軸方向に圧縮されると、少なくとも前記ねじの径方向
に関して拡張され、前記ねじの軸方向から見た場合、見
えるようになるかまたは見える面積が増大するようにな
っているものである。
【0007】また、本発明によるねじ締め確認方法は、
ねじ締結構造のうちの、ねじが締め付けられると、該ね
じの軸方向に圧縮力を作用されることとなる部分に、該
ねじの軸方向に圧縮されると少なくとも該ねじの径方向
に拡張する締付状態表示材を介在させ、大略前記ねじの
軸方向から見た場合に、前記締付状態表示材が見えてい
るか否か、または前記締付状態表示材の見える面積の大
小で前記ねじが締め付けられているか否かを判別するも
のである。
【0008】本発明においては、ねじに触れることな
く、締付状態表示材が見えるか否か、または締付状態表
示材が見える面積の大小を確認するだけで、ねじが締め
付けられているか否かを確認できる。このため、多数の
ねじについて締め忘れがないかを点検しなければならな
い場合や、高所、狭隘な場所、あるいは危険な場所等の
アクセスが困難な場所にあるねじについて締め忘れがな
いかを点検しなければならない場合も、容易にその点検
を行うことができる。なお、ねじ締結構造が高所、狭隘
な場所、あるいは危険な場所等にある場合は、必要な場
合には、望遠鏡、双眼鏡、ファイバースコープ、モニタ
テレビ等を通じて締付状態表示材を目視してもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施例
に基づいて説明する。
【0010】
【実施例】図1〜5は本発明によるねじ締結構造および
ねじ締め確認方法の第一実施例を示す。このうち、図1
は、本実施例における締付状態表示材1のみを取り出し
て示しており、この締付状態表示材1は軟鋼板、アルミ
板等の金属板からなり、後述するナット2または雄ねじ
3を締め付ける前の状態においては、全体に、円錐台の
円錐面状をなしている。この締付状態表示材1の内面
は、黄色、オレンジ色、赤、青、緑等の目視しやすい色
に着色されている。図2〜5において、被締結部材4,
5には、それぞれ雄ねじ挿通穴6,7が設けられてい
る。これらの雄ねじ挿通穴6,7および締付状態表示材
1には雄ねじ(ボルト)3が挿通されており、かつこの
雄ねじ3にはナット2が螺合されている。ここにおい
て、前記被締結部材4,5および締付状態表示材1は雄
ねじ3の頭部3aとナット2との間に挟まれている。
【0011】図2および3は、ナット2または雄ねじ3
を締め付ける前の状態を示しており、締付状態表示材1
は円錐面状をなした状態で、その大径側の開口端をナッ
ト2に、小径側の開口端を被締結部材4にそれぞれ対向
されている。この状態では、図3に示されるように、雄
ねじ3の軸方向先端側から見た場合、締付状態表示材1
はナット2に隠れて完全に見えない状態となっている。
【0012】しかし、ナット2または雄ねじ3を締め付
けると、図4に示されるように、ナット2と被締結部材
4,5とを介して軸方向の圧縮力を作用されることによ
り、締付状態表示材1が平板状につぶされて雄ねじ3お
よびナット2の径方向に広がるので、図5に示されるよ
うに、雄ねじ3の軸方向先端側から見た場合、締付状態
表示材1の着色された内面の外周側がナット2より外方
に見えるようになる。なお、図5において格子模様は着
色部を示している(以下の図面においても同じ)。
【0013】したがって、雄ねじ3またはナット2に触
れることなく、締付状態表示材1が見えるか否かを確認
するだけで、雄ねじ3およびナット2が締め付けられて
いるか否かを確認できる。このため、多数のねじについ
て締め忘れがないかを点検しなければならない場合や、
高所、狭隘な場所、あるいは危険な場所等のアクセスが
困難な場所にあるねじについて締め忘れがないかを点検
しなければならない場合も、容易にその点検を行うこと
ができる(なお、ねじ締結構造が高所、狭隘な場所、あ
るいは危険な場所等にある場合は、必要な場合には、望
遠鏡、双眼鏡、ファイバースコープ、モニタテレビ等を
通じて締付状態表示材1を目視してもよい)。
【0014】なお、本実施例では、ねじが締め付けられ
たとき、雄ねじ3およびナット2の軸方向から見て見え
るようになる部分が着色されているので、ねじが締め付
けられているか否かの確認がより一層容易になる。な
お、着色は、塗料等を締付状態表示材1に付着させるこ
とによるのみならず、色のついた紙、シート材等を締付
状態表示材1に貼付する等の他の処理によって行っても
よい。
【0015】また、本実施例では、ねじ締め付け前、締
付状態表示材1は、その大径側の開口端をナット2に、
小径側の開口端を被締結部材4にそれぞれ対向している
が、逆に、大径側の開口端を被締結部材4に、小径側の
開口端をナット2にそれぞれ対向させてもよい。ただ
し、その場合は、締付状態表示材1の外面の方を着色す
る。
【0016】図6〜10は本発明によるねじ締結構造お
よびねじ締め確認方法の第二実施例を示す。このうち、
図6は、本実施例における締付状態表示材1のみを取り
出して示しており、この締付状態表示材1は軟鋼板、ア
ルミ板等の金属板からなり、後述するナット2または雄
ねじ3を締め付ける前の状態においては、矩形の板をV
字状に屈曲させた形状をなしている。この締付状態表示
材1の中央部には、軸方向に見ると円形状の雄ねじ挿通
穴8が開けられている。前記締付状態表示材1の内面は
着色されている。図7〜10において、前記第一実施例
の場合と同様の被締結部材4,5の雄ねじ挿通穴6,7
および締付状態表示材1の雄ねじ挿通穴8には雄ねじ
(ボルト)3が挿通されており、かつこの雄ねじ3には
ナット2が螺合されている。ここにおいて、前記被締結
部材4,5および締付状態表示材1は雄ねじ3の頭部3
aとナット2との間に挟まれている。
【0017】図7および8は、ナット2または雄ねじ3
を締め付ける前の状態を示しており、締付状態表示材1
は図7のようにV字状をなしており、この状態では、図
8に示されるように、雄ねじ3の軸方向先端側から見た
場合、締付状態表示材1は少ししか見えない状態となっ
ている。
【0018】しかし、図9に示されるように、ナット2
または雄ねじ3を締め付けると、ナット2と被締結部材
4とを介して軸方向の圧縮力を作用されることにより、
締付状態表示材1が平板状につぶされて雄ねじ3および
ナット2の径方向に拡張するので、図10に示されるよ
うに、雄ねじ3の軸方向先端側から見た場合、締付状態
表示材1の両端側がねじ締め付け前より大きく見えるよ
うになる。
【0019】したがって、本実施例においても、締付状
態表示材1が見える面積の大小を確認するだけで、雄ね
じ3およびナット2が締め付けられているか否かを確認
できる。
【0020】なお、本実施例においては、ねじ締め付け
前、締付状態表示材1は、該締付状態表示材1がなすV
字の頂点が被締結部材4側に来るようにセットされてい
るが、逆向きにセットしてもよい。その場合は、締付状
態表示材1の外面の方を着色する。
【0021】図11および12は本発明によるねじ締結
構造およびねじ締め確認方法の第三実施例を示す。本実
施例においては、締付状態表示材1は軟鋼板、アルミ板
等の金属板からなり、図11に示されるように、雄ねじ
3を締め付ける前の状態においては、矩形の板を円弧状
に湾曲させた形状をなしている。この締付状態表示材1
の中央部には、円形状の雄ねじ挿通穴8が開けられてい
る。前記締付状態表示材1の内面は着色されている。他
の構成は前記図6〜10の第二実施例と同様である。
【0022】図11のようにナット2または雄ねじ3を
締め付ける前の状態では、前記第二実施例における図8
の状態と同様に、雄ねじ3の軸方向先端側から見た場
合、締付状態表示材1は少ししか見えない状態となって
いる。
【0023】しかし、図12に示されるように、ナット
2または雄ねじ3を締め付けると、ナット2と被締結部
材4とを介して軸方向の圧縮力を作用されることによ
り、締付状態表示材1が平板状につぶされて雄ねじ3お
よびナット2の径方向に拡張されるので、前記第二実施
例における図10と同様に、雄ねじ3の軸方向先端側か
ら見た場合、締付状態表示材1の両端側がねじ締め付け
前より大きく見えるようになる。
【0024】したがって、本実施例においても、締付状
態表示材1が見える面積の大小を確認するだけで、雄ね
じ3およびナット2が締め付けられているか否かを確認
できる。
【0025】なお、本実施例においては、ねじ締め付け
前、締付状態表示材1は、被締結部材4に対して凸とな
る方向にセットされているが、ナット2に対して凸とな
る方向にセットしてもよい。その場合は、締付状態表示
材1の外面の方を着色する。
【0026】図13〜16は本発明によるねじ締結構造
およびねじ締め確認方法の第四実施例を示す。このう
ち、図13は、本実施例における締付状態表示材1のみ
を取り出して示しており、この締付状態表示材1は軟鋼
板、アルミ板等の金属板からなり、後述するナット2ま
たは雄ねじ3を締め付ける前の状態においては、前記図
1〜5の第一実施例の円錐状の締付状態表示材1に適当
数の穴9を開けた形状をなしている。前記締付状態表示
材1の内面は着色されている。図14〜16において、
前記第一実施例の場合と同様の被締結部材4,5の雄ね
じ挿通穴6,7および締付状態表示材1には雄ねじ(ボ
ルト)3が挿通されており、かつこの雄ねじ3にはナッ
ト2が螺合されている。ここにおいて、前記被締結部材
4,5および締付状態表示材1は、雄ねじ3の頭部3a
とナット2との間に挟まれている。
【0027】図14は、ナット2または雄ねじ3を締め
付ける前の状態を示しており、締付状態表示材1は、そ
の大径側の開口端をナット2に、小径側の開口端を被締
結部材4にそれぞれ対向されている。この状態では、前
記第一実施例における図3と同様に、雄ねじ3の軸方向
先端側から見た場合、締付状態表示材1はナット2に隠
れて完全に見えない状態となっている。
【0028】しかし、図15に示されるように、ナット
2または雄ねじ3を締め付けると、ナット2と被締結部
材4とを介して軸方向の圧縮力を作用されることによ
り、締付状態表示材1が平板状につぶされて雄ねじ3お
よびナット2の径方向に広がるので、図16に示される
ように、雄ねじ3の軸方向先端側から見た場合、締付状
態表示材1の外周側がナット2より外方に見えるように
なる。
【0029】したがって、本実施例においても、締付状
態表示材1が見えるか否かを確認するだけで、雄ねじ3
およびナット2が締め付けられているか否かを確認でき
る。
【0030】本実施例では、締付状態表示材1に穴9が
設けられているので、ねじを締め付けたとき、締付状態
表示材1が変形しやすくなる。
【0031】また、本実施例においても、締付状態表示
材1を逆向きにセットしてもよく、その場合は、締付状
態表示材1の外面の方を着色する。
【0032】図17〜20は本発明によるねじ締結構造
およびねじ締め確認方法の第五実施例を示す。本実施例
における締付状態表示材1は、その内面でなく外面を着
色されているという点を除いて、前記図1〜5の第一実
施例の場合と同じ構成とされている。そして、本実施例
においては、被締結部材4,5は雄ねじ3の頭部3aと
被締結部材5との間に挟まれている。他の構成は、前記
第一実施例と同様である。
【0033】図17は、ナット2または雄ねじ3を締め
付ける前の状態を示しており、締付状態表示材1は円錐
面状をなした状態で、その大径側の開口端を被締結部材
5に、小径側の開口端を雄ねじ3の頭部3aの座面にそ
れぞれ対向されている。この状態では、図18に示され
るように、雄ねじ3の頭部3a側から軸方向に見た場
合、締付状態表示材1はナット2に隠れて完全に見えな
い状態となっている。
【0034】しかし、図19に示されるように、ナット
2または雄ねじ3を締め付けると、雄ねじ3の頭部3a
と被締結部材5とを介して軸方向の圧縮力を作用される
ことにより、締付状態表示材1が平板状につぶされて雄
ねじ3およびナット2の径方向に広がるので、図20に
示されるように、雄ねじ3の頭部3a側から軸方向に見
た場合、締付状態表示材1の着色された外面の外周側が
雄ねじ3の頭部3aより外方に見えるようになる。
【0035】したがって、本実施例においても、締付状
態表示材1が見えるか否かを確認するだけで、雄ねじ3
およびナット2が締め付けられているか否かを確認でき
る。このように本発明においては、締付状態表示材1を
ナット2側でなく雄ねじ3の頭部3a側においてもよい
(また、場合によっては、被締結部材間等のさらに他の
場所に締付状態表示材を介在させてもよい)。
【0036】なお、本実施例では、ねじ締め付け前、締
付状態表示材1は、その大径側の開口端を被締結部材5
に、小径側の開口端を雄ねじ3の頭部3aにそれぞれ対
向しているが、逆に、大径側の開口端を雄ねじ3の頭部
3aに、小径側の開口端を被締結部材5にそれぞれ対向
させてもよい。その場合は、締付状態表示材1の内面の
方を着色する。
【0037】図21〜26は本発明によるねじ締結構造
およびねじ締め確認方法の第六実施例を示す。このう
ち、図21および22は、本実施例における締付状態表
示材1のみを取り出して示しており、この締付状態表示
材1は軟鋼板、アルミ板等の金属板からなり、ナット2
または雄ねじ3を締め付ける前の状態においては、大略
のところ、ドーム形状の中央部に雄ねじ挿通穴8を開け
た形状をなしており、この雄ねじ挿通穴8の内周には中
心部に向かって突出する5個の爪部11が形成されてい
る。この締付状態表示材1の外面は着色されている。図
23〜26において、前記被締結部材4,5および締付
状態表示材1は雄ねじ3の頭部3aとナット2との間に
挟まれている。
【0038】図23および24は、ナット2または雄ね
じ3を締め付ける前の状態を示しており、締付状態表示
材1はドーム状に湾曲した状態で、雄ねじ挿通穴8を雄
ねじ3の頭部3aに、反対側を被締結部材5にそれぞれ
対向されている。この状態では、図24に示されるよう
に、雄ねじ3の頭部3a側から軸方向に見た場合、締付
状態表示材1は少ししか見えない状態となっている。
【0039】しかし、図25に示されるように、ナット
2または雄ねじ3を締め付けると、ナット2と被締結部
材5とを介して軸方向の圧縮力を作用されることによ
り、締付状態表示材1が平板状につぶされて雄ねじ3お
よびナット2の径方向に広がるので、図26に示される
ように、雄ねじ3の頭部3a側から軸方向に見た場合、
締付状態表示材1の着色された外面の外周側が大きく見
えるようになる。
【0040】したがって、本実施例においても、締付状
態表示材1が見える面積の大小を確認するだけで、雄ね
じ3およびナット2が締め付けられているか否かを確認
できる。
【0041】なお、本実施例においても、雄ねじ3の頭
部3aと被締結部材5との間において、締付状態表示材
1を逆向きにセットしてもよい。その場合は、締付状態
表示材1の内面の方を着色する。また、締付状態表示材
1をナット2と被締結部材4との間にセットしてもよ
い。
【0042】図27〜29は本発明によるねじ締結構造
およびねじ締め確認方法の第七実施例を示す。このう
ち、図27および28は、本実施例における締付状態表
示材1のみを取り出して示しており、この締付状態表示
材1は軟鋼板、アルミ板等の金属板からなり、ねじを締
め付ける前の状態においては、大略のところ、ドーム形
状の中央部に円形の雄ねじ挿通穴8を開けるとともに、
ドーム形状の底部側の6箇所を切り欠くことにより6個
の脚部11を形成した形状をなしている。この締付状態
表示材1の外面は着色されている。この締付状態表示材
1は、被締結部材5と雄ねじ3の頭部3aとの間に挟ま
れる。
【0043】図示していないが、ナット2または雄ねじ
3を締め付ける前は、締付状態表示材1はドーム状に湾
曲した状態で、雄ねじ挿通穴8を雄ねじ3の頭部3a
に、脚部11の先端を被締結部材5にそれぞれ対向され
ており、この状態では、雄ねじ3の頭部3a側から見た
場合、締付状態表示材1はその脚部11の先端部が少し
だけ見える状態となっている。
【0044】しかし、ナット2または雄ねじ3を締め付
けると、ナット2と被締結部材5とを介して軸方向の圧
縮力を作用されることにより、締付状態表示材1が平板
状につぶされて雄ねじ3およびナット2の径方向に広が
るので、図29に示されるように、雄ねじ3の頭部3a
側から軸方向に見た場合、締付状態表示材1の脚部11
が大きく見えるようになる。
【0045】したがって、本実施例においても、締付状
態表示材1が見える面積の大小を確認するだけで、雄ね
じ3およびナット2が締め付けられているか否かを確認
できる。
【0046】なお、本実施例においても、雄ねじ3の頭
部3aと被締結部材5との間において、締付状態表示材
1を逆向きにセットしてもよい。その場合は、締付状態
表示材1の内面の方を着色する。また、締付状態表示材
1をナット2と被締結部材との間にセットしてもよい。
【0047】図30〜33は本発明によるねじ締結構造
およびねじ締め確認方法の第八実施例を示す。このうち
図30は、本実施例におけるナット2および締付状態表
示材1のみを取り出して示している。前記締付状態表示
材1は、軟鋼板、アルミ板等の金属板からなり、ねじを
締め付ける前の状態においては、大略のところ、全体
に、円錐台の円錐面状をなしている。この締付状態表示
材1の外面は、目視しやすい色に着色されている。前記
締付状態表示材1の小径側の開口端付近は、ナット2の
一方の座面に該ナット2と同軸に設けられた環状溝12
内に挿入されている。前記ナット2のうちの環状溝12
より内周側の部分13は、外側に変形されて、締付状態
表示材1を軽くかしめており、これにより締付状態表示
材1はナット2に対し該ナット2の軸線回りに回転可能
に装着されていて、締付状態表示材1とナット2とは1
つの部品とされている。
【0048】図31に示されるように、ナット2は、締
付状態表示材1の大径側の開口端が被締結部材4に対向
されるようにして、雄ねじ(ボルト)3に螺合されてい
る。図31は、ナット2または雄ねじ3を締め付ける前
の状態を示しており、締付状態表示材1は円錐面状をな
していて、この状態では、雄ねじ3の軸方向先端側から
見た場合、締付状態表示材1はナット2に隠れて完全に
見えない状態となっている。
【0049】しかし、図32に示されるように、ナット
2または雄ねじ3を締め付けると、ナット2と被締結部
材4とを介して軸方向の圧縮力を作用されることによ
り、締付状態表示材1が平板状につぶされて雄ねじ3お
よびナット2の径方向に広がるので、図33に示される
ように、雄ねじ3の軸方向先端側から見た場合、締付状
態表示材1の着色された外面の外周側がナット2より外
方に見えるようになる。
【0050】したがって、本実施例においても、締付状
態表示材1が見えるか否かを確認するだけで、雄ねじ3
およびナット2が締め付けられているか否かを確認でき
る。
【0051】図34は本発明によるねじ締結構造および
ねじ締め確認方法の第九実施例における雄ねじ(ボル
ト)3および締付状態表示材1を示す。本実施例におい
ては、前記図30〜33の第八実施例の場合と同様の構
成の締付状態表示材1がナット2ではなく、雄ねじ3の
座面に、該雄ねじ3に対し該雄ねじ3の軸線回りに回転
可能に装着されており、これにより雄ねじ3と締付状態
表示材1とが1つの部品を構成している。
【0052】本実施例においても、ナット2または雄ね
じ3を締め付ける前は、雄ねじ3の頭部3a側から軸方
向に見た場合、締付状態表示材1は頭部3aに隠れて完
全に見えない状態となっている。しかし、ナット2また
は雄ねじ3を締め付けると、締付状態表示材1が平板状
につぶされて雄ねじ3およびナット2の径方向に広がる
ので、雄ねじ3の頭部3a側から軸方向に見た場合、締
付状態表示材1の着色された外面の外周側が雄ねじ3の
頭部3aより外方に見えるようになる。
【0053】したがって、本実施例においても、締付状
態表示材1が見えるか否かを確認するだけで、雄ねじ3
およびナット2が締め付けられているか否かを確認でき
る。
【0054】なお、前記第八および九実施例では、締付
状態表示材1はナット2または雄ねじ3に回転可能に取
り付けられているので、締め付けのためにナット2また
は雄ねじ3を回転するとき、締付状態表示材1がナット
2または雄ねじ3と一緒に回転して被締付体4,5を傷
付ける虞がない。ただし、本発明においては、締付状態
表示材をナットまたは雄ねじに回転不可能に取り付ける
か、またはナットまたは雄ねじに一体的に設けてもよ
い。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によるねじ締結構造
およびねじ締め確認方法は、ねじが締め付けられている
か否かを、目視のみによって容易に確認できる等の優れ
た効果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるねじ締結構造の第一実施例におけ
る締付状態表示材を示す斜視図である。
【図2】前記第一実施例の締め付け前の状態を示す縦断
面図である。
【図3】前記第一実施例の締め付け前の状態を示す平面
図である。
【図4】前記第一実施例の締め付け後の状態を示す縦断
面図である。
【図5】前記第一実施例の締め付け後の状態を示す平面
図である。
【図6】本発明によるねじ締結構造の第二実施例におけ
る締付状態表示材を示す縦断面図である。
【図7】前記第二実施例の締め付け前の状態を示す縦断
面図である。
【図8】前記第二実施例の締め付け前の状態を示す平面
図である。
【図9】前記第二実施例の締め付け後の状態を示す縦断
面図である。
【図10】前記第二実施例の締め付け後の状態を示す平
面図である。
【図11】本発明によるねじ締結構造の第三実施例の締
め付け前の状態を示す縦断面図である。
【図12】前記第三実施例の締め付け後の状態を示す縦
断面図である。
【図13】本発明によるねじ締結構造の第四実施例にお
ける締付状態表示材を示す斜視図である。
【図14】前記第四実施例の締め付け前の状態を示す縦
断面図である。
【図15】前記第四実施例の締め付け後の状態を示す縦
断面図である。
【図16】前記第四実施例のねじ締結構造の締め付け後
の状態を示す平面図である。
【図17】本発明によるねじ締結構造の第五実施例の締
め付け前の状態を示す縦断面図である。
【図18】前記第五実施例の締め付け前の状態を示す平
面図である。
【図19】前記第五実施例の締め付け後の状態を示す縦
断面図である。
【図20】前記第五実施例の締め付け後の状態を示す平
面図である。
【図21】本発明によるねじ締結構造の第六実施例にお
ける締付状態表示材を示す平面図である。
【図22】図21のXXII−XXII線における断面
図である。
【図23】前記第六実施例の締め付け前の状態を示す縦
断面図である。
【図24】前記第六実施例の締め付け前の状態を示す平
面図である。
【図25】前記第六実施例の締め付け後の状態を示す縦
断面図である。
【図26】前記第六実施例の締め付け後の状態を示す平
面図である。
【図27】本発明によるねじ締結構造の第七実施例にお
ける締付状態表示材を示す平面図である。
【図28】図21のXXVIII−XXVIII線にお
ける断面図である。
【図29】前記第七実施例の締め付け後の状態を示す平
面図である。
【図30】本発明によるねじ締結構造の第八実施例にお
けるナットおよび締付状態表示材を示す縦断面図であ
る。
【図31】前記第八実施例の締め付け前の状態を示す縦
断面図である。
【図32】前記第八実施例の締め付け後の状態を示す縦
断面図である。
【図33】前記第八実施例の締め付け後の状態を示す平
面図である。
【図34】本発明によるねじ締結構造の第九実施例にお
ける雄ねじおよび締付状態表示材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 締付状態表示材 2 ナット 3 雄ねじ 3a 雄ねじの頭部 4,5 被締結部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじが締め付けられると、前記ねじの軸
    方向に圧縮力を作用されることとなる部分に介在された
    締付状態表示材を有してなり、この締付状態表示材は、
    前記ねじの軸方向から見た場合、前記ねじが締め付けら
    れていない状態では、見えないかまたは見える面積が小
    さい一方、前記ねじが締め付けられて該締付状態表示材
    が前記ねじの軸方向に圧縮されると、少なくとも前記ね
    じの径方向に関して拡張され、前記ねじの軸方向から見
    た場合、見えるようになるかまたは見える面積が増大す
    るようになっているねじ締結構造。
  2. 【請求項2】 前記締付状態表示材は、板材を加工して
    なり、前記ねじの軸方向に対し斜め方向に延びる部分を
    有する請求項1記載のねじ締結構造。
  3. 【請求項3】 前記締付状態表示材は、ねじ締結構造を
    構成する雄ねじに貫通されている請求項1または2記載
    のねじ締結構造。
  4. 【請求項4】 前記締付状態表示材のうちの、前記ねじ
    の軸方向に圧縮されたとき前記ねじの軸方向から見える
    ようになる部分が着色されている請求項1,2または3
    記載のねじ締結構造。
  5. 【請求項5】 前記締付状態表示材がナットの座面と被
    締結部材との間に介在されている請求項1,2,3また
    は4記載のねじ締結構造。
  6. 【請求項6】 前記締付状態表示材が雄ねじの頭部と被
    締結部材との間に介在されている請求項1,2,3また
    は4記載のねじ締結構造。
  7. 【請求項7】 前記締付状態表示材がナットに備えられ
    ており、前記締付状態表示材と前記ナットとが一つの部
    品とされている請求項1,2,3,4または5記載のね
    じ締結構造。
  8. 【請求項8】 前記締付状態表示材が前記ナットに、該
    ナットに対し該ナットの軸線回りに回転可能に取り付け
    られている請求項7記載のねじ締結構造。
  9. 【請求項9】 前記締付状態表示材が雄ねじに備えられ
    ており、前記締付状態表示材と前記雄ねじとが一つの部
    品とされている請求項1,2,3,4または6記載のね
    じ締結構造。
  10. 【請求項10】 前記締付状態表示材が前記雄ねじの頭
    部に、前記雄ねじに対し該雄ねじの軸線回りに回転可能
    に取り付けられている請求項9記載のねじ締結構造。
  11. 【請求項11】 ねじ締結構造のうちの、ねじが締め付
    けられると、該ねじの軸方向に圧縮力を作用されること
    となる部分に、該ねじの軸方向に圧縮されると少なくと
    も該ねじの径方向に拡張する締付状態表示材を介在さ
    せ、大略前記ねじの軸方向から見た場合に、前記締付状
    態表示材が見えているか否か、または前記締付状態表示
    材の見える面積の大小で前記ねじが締め付けられている
    か否かを判別するねじ締め確認方法。
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