JP2009127300A - 車両用ガラス昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】治具を使用することなく、プーリ等のガイド部材の車両への組み付けを容易にすることができる車両用ガラス昇降装置を提供する。
【解決手段】ベルト2、プーリ3、及びヒレ部27が設けられた台座21を、ボルト22及びナット23を用いて仮組立しておく。その際、ナット23がヒレ部27の先端部に接触して止まるまでナット23を締め込む。仮組立後に、ボルト22のねじ部とナット23とをインナーパネル13のプーリ取付穴に挿通させ、仮組立時にヒレ部27によってボルト22の締め付け面とナット23との間に設けられたスペースを用いてプーリ3を仮置きする。その後、所定の締め付け位置にてナット23を本締めすることにより、プーリ3をインナーパネル13に組み付ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、インナーパネルとアウターパネルとの間に配置され、車両用ガラスを昇降させる車両用ガラス昇降装置に関する。
従来から、自動車等の車両のドアは、アウターパネルとその内側のインナーパネルとから構成され、窓ガラスを開閉するための装置として、ウインドレギュレータと呼ばれるガラス昇降装置がアウターパネルとインナーパネルとの間に配置されている。このようなガラス昇降装置は、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されたガラス昇降装置は、ワイヤ式のウインドレギュレータである。このガラス昇降装置では、環状に形成されたワイヤが、ガイド部材によって略8の字を描いてインナーパネルに配設されている。このワイヤが、ワイヤ駆動部からの動力を、キャリアを介して窓ガラスに伝達することにより、窓ガラスを車両上下方向に移動させる。
特許文献1には、上記のガラス昇降装置のワイヤを案内するガイド部材(プーリ)を車両のインナーパネルに取り付ける際に、治具を使用する方法が記載されている。具体的には、ボルトのおねじ部が突出した形状を有するプーリにワイヤを掛け渡した状態で片状の治具を取り付ける。次に、ドアのインナーパネルとアウターパネルとの間から、インナーパネルに設けられた取付穴にプーリのボルトを挿通させる。次に、ボルトの挿通後に片状の治具を取り外す。そして、インナーパネルから突出したボルトを車両内側からナットを用いて締め付けることにより、プーリをインナーパネルに組み付ける。
特開2006−348627号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたガラス昇降装置においては、以下に示すような問題点がある。上述のように、特許文献1のガラス昇降装置では、プーリのボルトをインナーパネルの取付穴に差し込んだ後に、ナットを取り付けている。このため、使用するナットを置く場所を確保する必要がある。また、このナットを所定の取りに行く手間が必要となる。
また、プーリの組み付けに治具を使用すると、プーリに治具を取り付けるために時間がかかってしまう。更に、プーリの組み付けの際に治具を取り外し回収する手間が必要となる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、治具を使用することなく、プーリ等のガイド部材の車両への組み付けを容易にすることができる車両用ガラス昇降装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用ガラス昇降装置は、車両のアウターパネルとインナーパネルとの間に配置され、窓ガラスを昇降させる車両用ガラス昇降装置において、無端ベルトと、この無端ベルトの一部の移動領域が前記窓ガラスの昇降方向と一致するように前記無端ベルトの移動軌跡を規定する複数個のガイド部材と、を有し、前記複数のガイド部材のうちの少なくとも1つは、1又は複数組のボルト及びナットにより前記インナーパネルに組み付けられ、各組の前記ボルトと前記ナットとの間に、前記ボルトの軸方向における前記インナーパネルの板厚よりも大きい所定の寸法の間隙を設ける間隙設定手段を有することを特徴とする。
この場合に、前記間隙設定手段は、前記ボルトの軸方向から見て前記ボルトの中心に向けて進出し、その根元から先端までの前記ボルトの軸方向における高さ寸法が前記インナーパネルの板厚よりも大きいヒレ状のスペーサであるように構成することができる。
また、前記車両用ガラス昇降装置は、前記ガイド部材(プーリ)と前記インナーパネルの間に配置された、前記ヒレ状スペーサを備える台座を備え、該台座には、前記ナット締め付け方向に前記ヒレ状スペーサが付勢されたとき、該台座の厚み内に前記ヒレ状スペーサを収容する収容部を備えていてもよい。
更に、前記間隙設定手段は、前記ボルトの軸方向に前記ボルト側から前記ナット側に向けて進出し、前記ボルトの軸方向における高さ寸法が前記インナーパネルの板厚よりも大きい突起であるように構成することとしてもよい。
更にまた、前記間隙設定手段は、前記ナットの締付面の周縁部に形成され、前記ボルトの軸方向における面取り寸法が前記インナーパネルの板厚よりも大きい面取り部であるように構成することとしてもよい。
本発明によれば、プーリ等のガイド部材をインナーパネルに組み付けるためのナットを仮組立した状態で、ボルトとナットとの間にインナーパネルの板厚よりも大きい所定の間隙が確保される。これにより、治具を必要とすることなく、ボルト及びナットをガイド部材の取付穴に挿通させた後に容易に仮置きすることができる。また、ボルトを取付穴に挿通させた後にナットを取り付ける必要がないので、ナットを取りに行く手間を省略することができる。よって、本発明によれば、インナーパネルへの組み付けを従来よりも容易に行うことができる車両用ガラス昇降装置が得られる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。図1(a)は本実施形態に係る車両用ガラス昇降装置が取り付けられた車両用ドアを車両の内側(車室側)から見た正面図であり、図1(b)は図1(a)に示すA−A線で切断した部分断面図である。なお、図1(a),(b)は乗用車の後席右側のドアを示し、図1(a)に向かって左側が車両の前側である。また、図1(a),(b)においては、インナーパネルの車室側に設けられている化粧板(ドアトリム)を取り外した状態が図示されている。
図1(a),(b)に示すように、車両用ドア10のアウターパネル12とインナーパネル13との間に窓ガラス11が設けられている。窓ガラス11は、窓枠17に設けられた図示しないガラスランの延設方向に沿って、車両上下方向に移動(開閉)可能である。
この窓ガラス11を開閉するガラス昇降装置1が、インナーパネル13のアウターパネル12側の面に配設されている。図1(a),(b)に示すように、本実施形態のガラス昇降装置1は、ベルト2、プーリ3、リテーナ4、キャリア5、キャリアブラケット6、及び駆動機構7から構成されている。
車両の上側(以下、単に上側という)のプーリ3及び車両の下側(以下、単に下側という)リテーナ4は、プレス等の方法によりインナーパネル13に段差をつけて設けられた平面上に、夫々締結部材15及び締結部材16によって取り付けられている。図1(b)では図示していないが、出力歯車8についても同様である。本実施形態の出力歯車8は、プーリ3とリテーナ4との中間の高さで、プーリ3及びリテーナ4よりも車両の前側に取り付けられている。
プーリ3は、樹脂により形成されており、歯車状の形状を有している。このプーリ3は、その回転軸がインナーパネル13の取付面と直交しており、インナーパネル13に回転自在に組み付けられている。リテーナ4は、樹脂により形成されており、そのインナーパネル13側の面は下側に向かって半円形の円弧を描くような形状を有している。この半円形の部分の外周面は、後述するベルト2の摺動面になっている。駆動機構7は、出力歯車8と、この出力歯車8を駆動するモータ9から構成されている。出力歯車8は、プーリ3と同様に、その回転軸がインナーパネル13の取付面と直交している。モータ9は、出力歯車8を両方向に回転させることが可能なモータである。なお、図示しないが、駆動機構7は、例えば窓ガラス11の開閉動作の際にベルト2の張力が過大又は過小とならないように調整する張力調整機構を有していてもよい。
上記のプーリ3、リテーナ4及び出力歯車8をガイドとして、無端状に形成されたベルト2が張架されている。ベルト2のプーリ3とリテーナ4との間において、その張架方向が窓ガラス11の昇降方向と一致するようになっている。このベルト2は、その内周面側に歯部24を有している。また、ベルト2のプーリ3とリテーナ4との間の位置に、キャリアブラケット6が固定されている。このキャリアブラケット6は、ベルト2の一部を取り囲むように、樹脂が成形されたものである。更に、キャリアブラケット6には、キャリア5が固定されている。キャリア5は、車両の前後方向に形成された溝を有している。窓ガラス11はこの溝に挿入され、キャリア5に固定されている。
また、インナーパネル13には、プーリ3とリテーナ4との間の位置に作業穴14が設けられている。図1(a)においては、図示の便宜上、作業穴14は二点鎖線で表示されている。本実施形態においては、図1(a)に示すように、プーリ3、リテーナ4及び駆動機構7の取り付け位置に干渉しないように、曲線で構成された縦長の形状の穴として形成されている。
次に、本実施形態の動作について説明する。窓ガラス11を開く動作の場合、即ち窓ガラス11を下向きに移動させる動作の場合には、モータ9は出力歯車8を図1(a)に向かって時計回りの方向に回転させる。これにより、ベルト2は、プーリ3、リテーナ4及び出力歯車8に案内されて図の時計回りの方向に送られる。このとき、図1(a)に示すように、プーリ3とリテーナ4との間では、ベルト2は下向きの方向に送られる。それと共に、ベルト2に固定されたキャリアブラケット6と、このキャリアブラケット6に固定されたキャリア5とを介して、ベルト2は駆動機構7からの動力を窓ガラス11に伝達する。これにより、本実施形態のガラス昇降装置1は、窓ガラス11を下向きに移動させる。また、窓ガラス11を閉じる動作の場合、即ち窓ガラス11を上向きに移動させる場合には、ガラス昇降装置1は上述した動作と反対方向に動作する。
次に、本実施形態のガラス昇降装置における、プーリ3の詳細取付部について、図2を参照して説明する。図2は、図1(a)に示すB−B線で切断した部分断面図である。
図2に示すように、プーリ3は、ボルト22と座付のナット23とによって、台座21を介してインナーパネル13に取り付けられている。ベルト2の歯部24は、プーリ3の上部でギヤ部25と噛み合わされている。また、台座21のカバー部29とプーリ3のフランジ26とでベルト2の脱落を防止するようになっている。図2において、ボルト22とナット23とによる締め付け力はインナーパネル13にのみ付与されている。従って、プーリ3は、ボルト22に拘束されることなく、ボルト22の回りを自在に回転することができる。
一方、台座21は、プーリ3の回転と共に回らないように、回り止め28を有している。この回り止め28は、インナーパネル13に設けられた回り止め穴37に挿入されている。また、台座21は、ヒレ部27を有している。後述するように、このヒレ部27は、ナット23の締め付けによって付勢され、たわんだ状態でプーリ取付穴31におけるインナーパネル13の板厚の範囲内に収容されている。
また、互いに対向するボルト22の段部の外周面及び台座21のボルト貫通部の内周面にセレーションが形成されている。具体的には、図2に示すように、ボルト22側にはセレーション38が形成されており、台座21側にはセレーション39が形成されている。このようなセレーションが形成されていることにより、ナット23を締め付けるとき、ボルト22と台座21とが相対回転しない。
次に、台座21のヒレ部27の詳細構造について、図3(a),(b)を参照して説明する。図3(a)は台座21のインナーパネル13への組み付け時における車室側から見た正面図であり、図3(b)は図3(a)に示すC−C線で切断した断面図である。図3(a)に示すように、ヒレ部27は、下辺が上辺より短い台形状をなして構成されており、その上辺を介して円板状に形成された台座21の本体と接続されている。正面から見てヒレ部27の左右の各斜辺と隣接する本体との間にはスリットが設けられている。また、図3(b)に示すように、ヒレ部27は、台座21のインナーパネル13への取付面からの高さがインナーパネル13の板厚よりも大きい所定の寸法Xとなるように、本体から中心部に向けて斜めに進出している。また、ヒレ部27は、インナーパネル13の厚さよりも小さい厚さ寸法を有している。このようなヒレ部27は、樹脂で形成された台座21の一部であることから、組み付け時に機械的締付力によって寸法Xが小さくなるように容易にたわむことができる。
このような台座21を使用してプーリ3をインナーパネル13へ組み付ける場合における、仮組立部30の形態を図4に示す。図4に示すように、仮組立時において、ナット23がヒレ部27に接触する位置となるまで、ナット23を締め込んでおく。このとき、ヒレ部27が変形するほどナット23を締め込む必要はない。従って、ナット23を手回しで締め込みヒレ部27によって止まる程度でよい。このように、仮組立時におけるプーリ部は、ヒレ部27をスペーサとして、ボルト22とナット23との間に、ボルト軸方向におけるインナーパネル13の板厚よりも大きい寸法の間隙が形成されている。
上記の仮組立部30の状態から、プーリ3をインナーパネル13に組み付ける方法を図5(a),(b)に示す。図5(a),(b)は、車室側から見てプーリ3の組み付け方法を工程順に示す図である。
図5(a)に示すように、インナーパネル13には、上述した作業穴14の上側にプーリ取付穴31及び回り止め穴37が設けられている。プーリ取付穴31は、ナット23の外径よりやや大きい外径を有する円形部32と、その上側に設けられた上部切欠き33と、円形部32の下側に設けられた下部切欠き34とから構成されている。上部切欠き33の幅は、ヒレ部27の上辺の長さよりもやや大きい寸法を有している。下部切欠き34の幅は、ボルト22のねじ部の直径よりやや大きい寸法を有している。上部切欠き33の幅と下部切欠き34の幅とは同じ寸法であってもよい。また、回り止め穴37は、台座21の回り止め28を正面から見た直径よりやや大きい直径の円形穴である。
先ず、図5(a)に示すように、車室側から作業穴14に手を差し込み、仮組立部30のうちボルト22のねじ部及びナット23を、プーリ取付穴31の円形部32に挿通させる。このとき、プーリ取付穴31に上部切欠き33が設けられていることにより、ヒレ部27はインナーパネル13と干渉しない。
その後、図5(b)に示すように、仮組立部30を締め付け位置まで下に移動させて仮置きする。そして、回り止め28の位置を回り止め穴37の位置に合わせた状態でナット23を本締めする。これにより、ヒレ部27がナット23により付勢され、下辺側の端部がプーリ取付穴31におけるインナーパネル13の板厚の範囲内に位置するようにたわむ。このようにナット23を締め付けることにより、図2に示したようにプーリ3がインナーパネル13に組み付けられる。
本実施形態においては、プーリ3をインナーパネル13に組み付けるためのナット23を予め取付け、プーリ部を仮組立しておく。これにより、ガラス昇降装置1の組み付け作業スペースからナット23を取りに行く必要がなくなる。また、ナット23の置き場所を確保する必要もない。
また、台座21のインナーパネル13に対する取付面から所定の高さを有するヒレ部27が台座21に設けられているため、ボルト22とナット23との間に一定の間隙が確保される。これにより、ナット23を本締めする前に仮組立部30を仮置きしやすくなる。更に、本実施形態では仮置きのために治具を使用する必要がないので、治具の着脱に伴う手間を省略することができる。なお、ヒレ部27は、上述したようにその厚さがインナーパネル13の板厚よりも小さいので、ナット23の締め付け後にプーリ取付穴31におけるインナーパネル13の板厚の範囲内に収まる。従って、上述したように、ボルト22及びナット23はインナーパネル13のみを締め付けることになる。そのため、ヒレ部27による締め付け部の緩みが起こることなく、プーリ3をインナーパネル13に組み付けることが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計の変更が可能である。例えば、以下に示すような変形例により本発明を実施することとしてもよい。
例えば、本実施形態のようなヒレ部27に代えて、台座21のナット23と対向する面上に、その高さがインナーパネル13の板厚よりも高い突起を、台座21に設けることとしてもよい。この場合、突起のボルト軸方向における強度を、ナット23の本締め時に容易に変形する程度にしておくことが好ましい。
また、本実施形態においては、ナット23として座付ナットを使用している。本発明では、ボルト22とナット23とで直接インナーパネル13を挟む場合のみでなく、座金を介してインナーパネル13を挟むこととしてもよい。例えば、座付でないタイプの六角ナットと座金とを組み合わせて使用することとしてもよい。また、この場合に、例えばヒレ部又は突起のようなスペーサを、台座でなく座金に設けることとしてもよい。このようなスペーサは、上述の実施形態のような樹脂以外に、例えば、ナットの本締め時に容易に変形する程度の強度を有する薄い金属板で構成することができる。なお、スペーサは、ナットの本締め時には弾性変形してもよく、塑性変形してもよい。
更に、本実施形態のようなヒレ部27に代えて、例えばナット41の締め付け面の周縁部に、C面取り加工を施し、ボルト軸方向のC面取り寸法がインナーパネル13の板厚より大きくなるようにしてもよい。図6は、本変形例におけるプーリ3の仮組立部30を示す断面図である。図6に示すように、ナット41の締付面の周縁部をC面取り加工することにより、面取り部42が形成されている。ここで、図6に示すように、インナーパネル13の板厚をaとし、ナット41のボルト軸方向におけるC面取り高さをbとし、台座21の厚さをcとし、ナット41と台座21との間の間隙をdとしたとき、c>d>a及びb>aの関係にあることが望ましい。このような関係にあれば、ガイド部材のインナーパネル13への取り付けが容易となる。以上のように、ナット41に面取り部42を設けることにより、仮組立時にナットが完全に締め込まれている場合でも、ナットをプーリ取付穴に挿通させた後に、C面取り部分を使用して仮組立部を仮置きすることができる。この場合、本締め時には一旦ナットを緩めた後に所定の位置で締め付ければよい。また、C面取りの他に、ナットの締付面の周縁部に段付加工を施すこととしてもよい。
更にまた、本実施形態においては、プーリ3の取付部を対象として説明したが、リテーナ4又は出力歯車8のような他のガイド部材についても同様のヒレ部又は突起を設けることとしてもよい。また、本実施形態のようなベルト駆動だけでなく、ワイヤ駆動のガラス昇降装置についても同様にヒレ部又は突起を設けることとしてもよい。
(a)は本実施形態に係る車両用ガラス昇降装置が取り付けられた車両用ドアを車両の内側(車室側)から見た正面図であり、(b)は(a)に示すA−A線で切断した部分断面図である。 図1(a)に示すB−B線で切断した部分断面図である。 (a)は台座21を取付時における車室側から見た正面図であり、(b)は(a)に示すC−C線で切断した断面図である。 プーリ部の仮組立における形態を示す部分断面図である。 (a),(b)は、プーリ部の組み付け方法を工程順に示す図である。 本発明の変形例におけるプーリの仮組立部を示す断面図である。
符号の説明
1;ガラス昇降装置
2;ベルト
3;プーリ
4;リテーナ
5;キャリア
6;キャリアブラケット
7;駆動機構
8;出力歯車
9;モータ
10;車両用ドア
11;窓ガラス
12;アウターパネル
13;インナーパネル
14;作業穴
15,16;締結部材
17;窓枠
21;台座
22;ボルト
23,41;ナット
24;歯部
25;ギヤ部
26;フランジ
27;ヒレ部
28;回り止め
30;仮組立部
31;プーリ取付孔
32;円形部
33;上部切欠き
34;下部切欠き
37;回り止め穴
38,39;セレーション
42;面取り部

Claims (5)

  1. 車両のアウターパネルとインナーパネルとの間に配置され、窓ガラスを昇降させる車両用ガラス昇降装置において、無端ベルトと、この無端ベルトの一部の移動領域が前記窓ガラスの昇降方向と一致するように前記無端ベルトの移動軌跡を規定する複数個のガイド部材と、を有し、前記複数のガイド部材のうちの少なくとも1つは、1又は複数組のボルト及びナットにより前記インナーパネルに組み付けられ、各組の前記ボルトと前記ナットとの間に、前記ボルトの軸方向における前記インナーパネルの板厚よりも大きい所定の寸法の間隙を設ける間隙設定手段を有することを特徴とする車両用ガラス昇降装置。
  2. 前記間隙設定手段は、前記ボルトの軸方向から見て前記ボルトの中心に向けて進出し、その根元から先端までの前記ボルトの軸方向における高さ寸法が前記インナーパネルの板厚よりも大きいヒレ状のスペーサであることを特徴とする請求項1に記載の車両用ガラス昇降装置。
  3. 前記車両用ガラス昇降装置は、前記ガイド部材(プーリ)と前記インナーパネルの間に配置された、前記ヒレ状スペーサを備える台座を備え、該台座には、前記ナット締め付け方向に前記ヒレ状スペーサが付勢されたとき、該台座の厚み内に前記ヒレ状スペーサを収容する収容部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ガラス昇降装置。
  4. 前記間隙設定手段は、前記ボルトの軸方向に前記ボルト側から前記ナット側に向けて進出し、前記ボルトの軸方向における高さ寸法が前記インナーパネルの板厚よりも大きい突起を有し、該突起は、前記ナットの締め付けにより変形可能なものとなっていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ガラス昇降装置。
  5. 前記間隙設定手段は、前記ナットの締付面の周縁部に形成され、前記ボルトの軸方向における面取り寸法が前記インナーパネルの板厚よりも大きい面取り部であることを特徴とする請求項1に記載の車両用ガラス昇降装置。
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