JP7333604B2 - ねじ込み式アンカー - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート建築物や構造物など各種躯体に設置されるアンカーに関し、特に躯体に形成された孔にねじ込んで取り付けられるねじ込み式アンカーに関する。
コンクリート建築物などにおいて既設の天井構造に、空気調和機や照明器具、各種配管などの吊り下げ物を吊設する場合、その吊り下げ物を支持するためのアンカーが躯体に取り付けられる。天井構造などの躯体に取り付けられたアンカーに吊り下げ物を吊設する際には、アンカーが正常な状態で取り付けられているか否かを確認する必要がある。
従来、躯体に取り付けられたアンカーを目視で正常な状態であるか否かを確認できるようにしたアンカーとして、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。このアンカーは、インジケータをアンカーのヘッド部分に備え、アンカーのシャフトが天井構造などの躯体の中で所定深さに到達したとき、インジケータが躯体に対して押圧されてアンカーから離脱するように設計されている。
特開2019-78405号公報
しかしながら、上記従来のアンカーは、インジケータがアンカーから離脱するときに、インジケータの破片がアンカーの周囲に飛散する。そしてインジケータの破片は床面等に落下するため、アンカー施工後に床面等を清掃しなければならないという問題がある。
また、アンカー施工後に作業者又は現場責任者がアンカーの施工状態を点検する際に、躯体に取り付けられたアンカーにインジケータが残存しているか否かを目視によって確認する必要があるが、特に、学校設備や病院、商業用建造物などのような大規模建造物では床面から天井躯体までの高さが5メートルを超えることも珍しくなく、床面からの目視確認が難しい。このような場合、床面等に落下したインジケータの破片を回収してその個数をカウントすることにより、躯体に取り付けられた全てのアンカーが正常に施工されているか否かを確認することができる。しかし、インジケータの破片が周囲に飛散すると、全ての破片を回収することは難しいという問題もある。
本発明は、上記のような従来の問題点を解決するためになされたものであり、アンカーの施工を安全に行えるようにするとともに、アンカーの施工状態を簡単に確認できるようにして、施工後の点検作業を効率良く行えるようにしたねじ込み式アンカーを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、第1に、本発明は、躯体に形成された孔にねじ込むことで前記躯体に固定されるねじ込み式アンカーであって、前記孔にねじ込まれる軸部と、前記軸部の基端部側に設けられ、前記軸部の外径よりも大径である大径部とを有するアンカーボルトと、前記軸部に挿通され、前記大径部からの軸方向の押圧力によって拡開する拡開部を有し、前記拡開部の先端に保持部が設けられたインジケータ保持部材と、前記保持部によって保持され、前記大径部を包囲するように配置されるインジケータと、を備え、前記軸部が前記孔に対してねじ込まれることによって前記大径部が前記軸部の先端部方向に移動して前記インジケータ保持部材を押圧し、前記拡開部を拡開させて前記保持部から前記インジケータを離脱させることを特徴とする構成である。
第2に、本発明は、上記第1の構成を有するねじ込み式アンカーにおいて、前記インジケータは、リング状に形成されることを特徴とする構成である。
第3に、本発明は、上記第1又は第2の構成を有するねじ込み式アンカーにおいて、前記インジケータは、前記保持部と係合する係合部を有することを特徴とする構成である。
第4に、本発明は、上記第1乃至第3のいずれかの構成を有するねじ込み式アンカーにおいて、前記大径部は、下部にロングナットを備えており、前記ロングナットの下端部の螺子孔に対してボルト部材を装着可能であることを特徴とする構成である。
本発明によれば、アンカーボルトの軸部が躯体の孔にねじ込まれていくことに伴い、大径部が拡開部を押圧して拡開させ、保持部によるインジケータの保持状態を解除する。そのため、大径部を包囲するように配置されているインジケータは、インジケータ保持部材から離脱し、大径部の軸方向に沿って落下する。したがって、ねじ込み式アンカーの施工中にインジケータの破片が周囲に飛散することはなく、安全に施工を行うことができる。また、アンカーの施工状態を簡単に確認することができるので、施工後の点検作業を効率良く行うことができるようになる。
ねじ込み式アンカーを示す斜視図である。 ねじ込み式アンカーの構成部材を示す図である。 アンカーボルトの構成例を示す図である。 ねじ込み式アンカーの断面図である。 インジケータの斜視図である。 ねじ込み式アンカーが取り付けられる例を示す図である。 ねじ込み式アンカーの施工手順における第1工程を示す図である。 ねじ込み式アンカーの施工手順における第2工程を示す図である。 ねじ込み式アンカーの施工手順における第3工程を示す図である。 ねじ込み式アンカーの施工手順における第4工程を示す図である。 ねじ込み式アンカーの施工手順における第5工程を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下において参照する各図面では互いに共通する部材に同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の一施形態であるねじ込み式アンカー1を示す斜視図である。図2は、ねじ込み式アンカー1の構成部材を示す図である。図3は、ねじ込み式アンカー1の構成部材であるアンカーボルト10の構成例を示す図である。図4は、ねじ込み式アンカー1の断面図である。このねじ込み式アンカー1は、コンクリート建築物や構造物など各種躯体にねじ込んで固定されるアンカーであり、特に天井構造などの天井躯体への取り付けに適したものである。図2に示すように、ねじ込み式アンカー1は、アンカーボルト10と、インジケータ6と、インジケータ保持部材5とを備えて構成される。すなわち、ねじ込み式アンカー1は、アンカーボルト10に対して、インジケータ6と、インジケータ保持部材5とが組み付けられることにより構成される。
アンカーボルト10は、天井構造などの躯体100に形成された孔110(図6参照)にねじ込まれる軸部(第1の軸部)11と、その軸部11の基端部側に設けられ、軸部11の外径よりも大径である大径部(第2の軸部)12とを有する。軸部11の外径は、躯体100に形成された孔110の内径と略同径又はそれよりも若干小さく形成され、孔110に対して進入可能である。また、大径部12は、孔110よりも大径であり、孔110に対して進入しない外径として形成される。
このアンカーボルト10は、軸部11に雄螺子部21を有している。雄螺子部21は、大径の第1螺子山21aと小径の第2螺子山21bとによる二重螺旋構造として形成される。アンカーボルト10は、この二重螺旋構造により、軸部11を躯体100に形成された孔110に進入させていくことができる。
図3に示すように、アンカーボルト10は、ボルト部材2と、ワッシャー4と、ロングナット3とを組み付けることによって構成される。ボルト部材2は、上部に雄螺子部21が設けられ、下部に設けられる雄螺子部22が設けられており、それら雄螺子部21,22の間に太軸部23が設けられた構成である。ボルト部材2の下部に設けられる雄螺子部22は、ロングナット3の上部に形成された螺子孔31と螺合する。ワッシャー4は、太軸部23及びロングナット3の外径よりも大きい外形サイズを有し、その中央にボルト部材2の下部に設けられた雄螺子部22を挿通可能な孔41が設けられた構成である。孔41の内径は、雄螺子部22の外径よりも大きく、太軸部23の外径よりも小さい。そのため、ボルト部材2の雄螺子部22がロングナット3の螺子孔31に挿入装着されると、ワッシャー4は、太軸部23とロングナット3の上端面とに挟まれた状態に固定される。上記のようにしてアンカーボルト10が構成される。
アンカーボルト10の軸部11は、ボルト部材2の上部に設けられた雄螺子部21によって構成される。また、アンカーボルト10の大径部12は、太軸部23から下側の部分で構成される。すなわち、アンカーボルト10の大径部12は、太軸部23と、ワッシャー4と、ロングナット3とを含む構成である。
またロングナット3は、図4に示すように、上端面と下端面に異なる螺子孔31,32が形成されており、それら2つ螺子孔31,32が内部で連通している。ロングナット3の上端面に形成される螺子孔31は、上述したようにボルト部材2の下部に設けられる雄螺子部22と螺合する。ロングナット3の下端面に形成される螺子孔32は、螺子孔31よりも大径であり、後述するように吊りボルトなどのボルト部材18(図11参照)を連結するための螺子孔である。尚、ボルト部材2の下部に設けられる雄螺子部22の軸方向の長さは、ロングナット3の内側上部に形成される螺子孔31の軸方向の長さと略同一長さとすることにより、ロングナット3の下面に開口する螺子孔32を十分な深さとすることができる。
図2に示すように、インジケータ保持部材5は、金属部材を折り曲げて形成される部材であり、概略逆V字状の形態を有している。インジケータ保持部材5は、折曲線を中心とする対称な形状を有し、折曲線を頂部53としている。インジケータ保持部材5は、その頂部53の両側に一対の拡開部51を有している。一対の拡開部51は、互いに所定角度を成し、それぞれが頂部53から斜め下方に向かって延設されている。一対の拡開部51の中心部には、ボルト部材2の雄螺子部21(軸部11)を挿通可能な孔52が設けられる。また、一対の拡開部51の先端には、インジケータ6を保持する保持部54が設けられている。これら保持部54は、拡開部51の先端から下方に折れ曲がり、さらにその先端が鉤状の形態を有し、インジケータ6の縁部を保持するように構成される。
このようなインジケータ保持部材5は、アンカーボルト10の上部からアンカーボルト10の雄螺子部21(軸部11)に対して装着される。このとき、頂部53がインジケータ保持部材5の最上部となるように、インジケータ保持部材5が逆V字状にアンカーボルト10に装着される。そしてインジケータ保持部材5は、保持部54の先端をワッシャー4の下方位置まで延設した状態に取り付けられる。
インジケータ6は、樹脂などで形成される概略リング状の部材であり、その中央にロングナット3の外径よりも大きいサイズの孔62を有している。また、インジケータ6は、その外縁部の互いに対称な位置に、インジケータ保持部材5の保持部54によって保持される係合部61を有している。
図5はインジケータ6を異なる方向からみた斜視図である。図5(a)はインジケータ6を斜め上方からみた図であり、図5(b)はインジケータ6を斜め下方からみた図である。係合部61は、リンク状の外形の一部を直線状に切り欠いた弦として形成され、係合部61の下面側には保持部54の先端に形成された鉤状の部分と係合する係合溝61aが形成される。したがって、インジケータ保持部材5は、一対の拡開部51の先端に設けられた保持部54の先端の鉤状部を、係合溝61aに係合させることにより、インジケータ6を保持することができる。
上記のようなインジケータ6は、アンカーボルト10の下方位置から中央の孔62にロングナット3を差し込むことによってアンカーボルト10に装着される。このとき、インジケータ6の上面がワッシャー4の底面と接合するように配置される。そしてインジケータ保持部材5の保持部54が係合部61に係合されることにより、インジケータ6は、ねじ込み式アンカー1に取り付けられる。つまり、インジケータ6は、アンカーボルト10の大径部12(より具体的には、ロングナット3の上部)を包囲した状態でアンカーボルト10に取り付けられる。また、保持部54の先端の鉤状部が係合溝61aに係合することにより、インジケータ6は、回転や位置ズレ等が生じない状態でアンカーボルト10に取り付けられる。
次に上記のように構成されるねじ込み式アンカー1の施工方法について説明する。図6に示すように、ねじ込み式アンカー1は、軸部11として設けられているアンカーボルト10の雄螺子部21を、天井構造などの躯体100に形成された孔110に対して矢印F1方向にねじ込むことによって躯体100に取り付けられる。
図7乃至図11は、ねじ込み式アンカー1の施工手順を示す図である。ねじ込み式アンカー1を天井構造などの躯体100に取り付ける際、作業者は、まず図7に示すように、電動工具の回転軸に取り付けたソケットビットなどの施工具15をロングナット3の下端部に装着する。そして作業者は、雄螺子部21(軸部11)の先端を躯体100の孔110に挿入した状態で電動工具を作動させ、施工具15をR方向に回転させる。これにより、ねじ込み式アンカー1の雄螺子部21は、図7に示すように、孔110の内壁を削りながら孔奥へと進行していき、孔110の内部と係合する。
雄螺子部21が孔110に対して進行していくことに伴い、アンカーボルト10の大径部12は、雄螺子部21の先端部方向へ移動していく。これに伴い、インジケータ保持部材5は、躯体100の表面に近づいていき、やがて図8に示すように頂部53が躯体100の表面と接触した状態となる。そして施工具15が回転を継続し、雄螺子部21がさらに孔110の奥部へ進行すると、アンカーボルト10の大径部12がインジケータ保持部材5の拡開部51を押圧する。具体的には、インジケータ保持部材5の一対の拡開部51は、アンカーボルト10の太軸部23及びワッシャー4のそれぞれからアンカーボルト10の軸方向に沿った押圧力を受ける。この押圧力により、一対の拡開部51は、図9に示すように次第に拡開していくことになる。
ねじ込み式アンカー1の施工中はアンカーボルト10が回転しており、その回転に伴って太軸部23及びワッシャー4も回転する。このとき、太軸部23及びワッシャー4の外形(平面形状)が円形であるため、拡開部51の内側に接触した状態のまま、太軸部23及びワッシャー4は、スムーズに回転しつつ拡開部51に押圧力を付与し、一対の拡開部51を拡開させていくことができる。
尚、本実施形態では、施工前の状態において太軸部23の上端部とワッシャー4の上端部の双方が一対の拡開部51の内側にほぼ接触した状態となっているため、ワッシャー4による押圧力は、拡開部51が拡開し始める初期段階のみ作用し、拡開部51が拡開し始めるとその後は太軸部23による押圧力のみが拡開部51に作用して拡開部51を拡開させることになる。ただし、これに限らず、例えば、施工前の状態において太軸部23の上端部のみが一対の拡開部51の内側にほぼ接触した状態とし、施工中において太軸部23だけが一対の拡開部51を拡開させるようにしても良い。また、これとは逆に、太軸部23の高さを低くし、施工中においてワッシャー4が一対の拡開部51を拡開させる構成としても良い。
そして一対の拡開部51の角度が所定角度以上に広がると、インジケータ保持部材5の保持部54と、インジケータ6の係合部61との係合状態が解除され、図10に示すようにインジケータ6がインジケータ保持部材5から離脱し、矢印F2で示すように落下する。すなわち、本実施形態のねじ込み式アンカー1は、雄螺子部21が躯体100の孔110に対して十分な深さに進行すると、インジケータ6が落下し、正常に取り付けが完了したことを示すのである。
一対の拡開部51が拡開してインジケータ6の保持状態を解除すると、インジケータ6は、ロングナット3の下端部に装着されている施工具15に向かって落下する。そしてインジケータ6に設けられている孔62の内径が施工具15の外径よりも大きい場合、インジケータ6は、施工具15の軸部分に嵌り込む。すなわち、インジケータ保持部材5から離脱するインジケータ6は、ねじ込み式アンカー1を施工するためにロングナット3に装着された施工具15によってキャッチされるのである。したがって、作業者は、ねじ込み式アンカー1からインジケータ6が落下したタイミングで施工を完了すれば良い。
また、インジケータ6が落下した後に施工具15がさらに回転すると、図11に示すように一対の拡開部51は略180度開いた状態まで広がり、雄螺子部21の進行が止まる。そのため、作業者は、雄螺子部21の進行が止まった段階で施工を完了しても良い。
上記のようにしてねじ込み式アンカー1を躯体100の孔110に取り付けると、作業者は、図11に示すようにロングナット3の下端部に装着した施工具15を取り外し、ロングナット3の下面側に開口する螺子孔32に対して吊りボルトなどのボルト部材18を装着する。このボルト部材18は、空気調和機や照明器具といった各種機器、ケーブル、配管などを天井空間に吊設支持するための部材である。
以上のようなねじ込み式アンカー1によれば、作業者が施工作業中に容易に施工状態を把握することができる。すなわち、作業者は、施工作業中にインジケータ6の落下を確認すれば、それで正常に施工されたことを把握することができ、電動工具の動作を停止させれば良い。したがって、本実施形態のねじ込み式アンカー1を用いれば、作業者の熟練度合に関わらず、簡単かつ正常に施工することができる。
また、本実施形態のねじ込み式アンカー1は、インジケータ6が周囲に飛散しないため、施工完了後にインジケータ保持部材5から離脱したインジケータ6を回収しやすい。そのため、本実施形態のねじ込み式アンカー1を用いれば、作業者は、安全に施工を行うことができると共に、施工後に床面等の清掃作業を行う必要がないという利点がある。
また、ねじ込み式アンカー1は、インジケータ保持部材5の一対の拡開部51の下面側に対して赤色や黄色などの所定色で着色した着色部を設けることにより、施工後に拡開部51が拡開していることを施工位置の下側から簡単に確認することができる。そのため、床面から躯体100までの高さが比較的低い場合には、躯体100に施行されたねじ込み式アンカー1を床面から直接視認することにより、ねじ込み式アンカー1が正常に施行されているか否かを簡単に確認できるという利点がある。
一方、床面から躯体100までの高さが比較的高い場合には、躯体100に施行されたねじ込み式アンカー1を床面から直接視認したとしても着色部が見えているか否かを確認することが困難なことがある。そのような場合には、施工後に簡単に回収できるインジケータ6の個数をカウントすることにより、躯体100に取り付けられた全てのねじ込み式アンカー1が正常に施工されているか否かを容易に確認することができる。すなわち、本実施形態のねじ込み式アンカー1は、従来のように施工中にインジケータ6の破片を周囲に飛散させないだけでなく、施工後に正常な施工がなされているか否かを容易に行うことが可能であり、施工後の点検作業を効率良く行うことができるのである。
また、本実施形態のねじ込み式アンカー1は、アンカーボルト10の大径部12にロングナット3を備えているため、躯体100に取り付けた後にはロングナット3の下端部に開口する螺子孔32に対して吊りボルトなどのボルト部材18を装着可能である。そのため、ねじ込み式アンカー1は、様々な吊り下げ対象物を天井空間に吊り下げた状態で支持することができる。
以上、本発明に関する好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記各実施形態において説明したものに限定されるものではない。すなわち、本発明には、上記各実施形態において説明したものに種々の変形例を適用したものの含まれる。
例えば、上記実施形態では、インジケータ6が概略リング状の部材である場合を例示した。この場合のリング状とは、必ずしも閉じたリング形状に限られるものではなく、一部を切り欠いたリング形状(例えばC字形状)のようなものであっても構わない。
また、上記実施形態では、インジケータ保持部材5が一対の拡開部51の間に頂部53のみを有し、概略逆V字状の形態を有している場合を例示した。しかし、インジケータ保持部材5は、必ずしも逆V字状には限られない。例えばインジケータ保持部材5は、一対の拡開部51の間に平板部が配置されており、その平板部の両端に一対の拡開部51が設けられる形態であっても構わない。
また、上記実施形態では、アンカーボルト10の大径部12に、太軸部23とワッシャー4とロングナット3とが設けられる場合を例示した。しかし、これに限られるものではなく、大径部12は、ロングナット3のみで構成されるものであっても構わない。ただし、大径部12がロングナット3のみで構成される場合はインジケータ保持部材5の位置及び姿勢を安定させることができない。そのため、インジケータ保持部材5の位置及び姿勢を安定させるためには、上記実施形態で説明したように太軸部23とワッシャー4とを設けておくことが好ましい。
1…ねじ込み式アンカー、3…ロングナット、4…ワッシャー、5…インジケータ保持部材、6…インジケータ、10…アンカーボルト、11…軸部、12…大径部、21…雄螺子部、23…太軸部、51…拡開部、54…保持部、61…係合部。

Claims (4)

  1. 躯体に形成された孔にねじ込むことで前記躯体に固定されるねじ込み式アンカーであって、
    前記孔にねじ込まれる軸部と、前記軸部の基端部側に設けられ、前記軸部の外径よりも大径である大径部とを有するアンカーボルトと、
    前記軸部に挿通され、前記大径部からの軸方向の押圧力によって拡開する拡開部を有し、前記拡開部の先端に保持部が設けられたインジケータ保持部材と、
    前記保持部によって保持され、前記大径部を包囲するように配置されるインジケータと、
    を備え、
    前記軸部が前記孔に対してねじ込まれることによって前記大径部が前記軸部の先端部方向に移動して前記インジケータ保持部材を押圧し、前記拡開部を拡開させて前記保持部から前記インジケータを離脱させることを特徴とするねじ込み式アンカー。
  2. 前記インジケータは、リング状に形成されることを特徴とする請求項1に記載のねじ込み式アンカー。
  3. 前記インジケータは、前記保持部と係合する係合部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のねじ込み式アンカー。
  4. 前記大径部は、下部にロングナットを備えており、前記ロングナットの下端部の螺子孔に対してボルト部材を装着可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のねじ込み式アンカー。
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