JP5747707B2 - レンズ鏡筒及びカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ鏡筒及びカメラに関するものである。
従来、レンズ保持枠をボイスコイルモータで移動するレンズ鏡筒がある。しかし、ボイスコイルモータの場合は、モーター保持トルクがなく、保持部材を光軸方向に移動しないように固定することができない。これを回避するために、レンズ保持枠を磁石による磁気的吸着力で、鏡筒に対して固定する方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2006−345589号公報
しかし、上記従来技術において、ロック解除力は、レンズ駆動用電磁アクチュエータによる駆動力である。このため、十分なロック解除力を得るにはレンズ駆動用アクチュエータの駆動力を増加する必要があり、それに伴って鏡筒が大型化する。
また、レンズ保持枠の吸着状態と吸着が解除された直後の状態の吸着力の力量変化が大きく、ロック解除時におけるレンズ保持枠の駆動制御が難しくなる恐れがある。
本発明の課題は、ロック解除を良好に行うことが可能なレンズ鏡筒及びカメラを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、固定部(32)と、前記固定部(32)に固定された駆動用磁石(53)と、レンズ(L4)を保持するとともに駆動用コイル(51)が設けられ、該駆動用コイル(51)に生じた電界と前記駆動用磁石(53)の磁界とにより生じる駆動力により、前記固定部(32)に対して相対移動する移動部(40)と、を備え、前記固定部(32)には、ロック用磁石(61)、又は、該ロック用磁石(61)を吸引する磁性体(62A)及び該磁性体(62A)の周りに巻かれたロック解除用コイル(62C)、の一方が配置され、前記移動部(40)には、前記ロック用磁石(61)、又は、前記磁性体(62A)及び前記ロック解除用コイル(62C)、の他方が配置され、前記移動部(40)の前記固定部(32)に対する相対位置は、前記ロック用磁石(61)と前記磁性体(62A)とが吸着されるロック位置(Xd)と、前記ロック位置(Xd)より前記固定部(32)との距離が大きくなりロックが解除されたロック解除位置とをとることが可能であること、を特徴とするレンズ鏡筒(20)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載されたレンズ鏡筒(20)であって、前記移動部(40)は、前記駆動力と前記ロック用磁石(61)と前記磁性体(62A)との間の吸引力とにより、前記ロック位置(Xd)まで移動されること、を特徴とするレンズ鏡筒(20)である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載されたレンズ鏡筒(20)であって、前記ロック位置(Xd)において前記固定部(32)と前記移動部(40)とは、前記ロック用磁石(61)と前記磁性体(62A)との間に生じる磁力により吸着保持されること、を特徴とするレンズ鏡筒(20)である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3に記載されたレンズ鏡筒(20)であって、前記移動部(40)の移動をパルス幅変調制御する制御部(22)を備え、該制御部(22)は、前記移動部(40)が前記ロック位置(Xd)へ移動する際に、前記駆動力の発生に用いる電圧のデューティー比が閾値に達した時点(Xc)で、前記駆動用コイル(51)への通電を切断すること、を特徴とするレンズ鏡筒(20)である。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒(20)であって、前記移動部(40)の移動を制御する制御部(22)を備え、前記制御部(22)は、ロック解除動作において、前記ロック解除用コイル(62C)に通電し、前記ロック用磁石(61)と前記磁性体(62A)との間の磁力を打ち消す磁界を生させること、を特徴とするレンズ鏡筒(20)である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載されたレンズ鏡筒(20)であって、前記制御部(22)は前記ロック解除動作において、前記打ち消す磁界を生じさせたのち、前記駆動用コイル(51)に通電して前記移動部(40)を前記固定部(32)に対して前記ロック位置(Xd)から離れるように移動させ、前記打ち消す磁界が存在しない場合において、前記ロック用磁石(61)と前記磁性体(62A)との間の吸引力の前記駆動力に対する影響が所定量以下になるときに、前記ロック解除用コイル(62C)への通電を解除すること、を特徴とするレンズ鏡筒(20)である。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒(20)であって、撮影時において前記移動部(40)が前記固定部(32)に対して移動する撮影領域において、前記ロック用磁石(61)と前記磁性体(62A)との間の吸引力の前記駆動力に対する影響が所定量以下であること、を特徴とするレンズ鏡筒(20)である。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒(20)であって、前記駆動用磁石(53)及び前記駆動用コイル(51)の組は、前記レンズ(L4)の光軸と略直交する第1の直線上における、前記レンズ(L4)を中心とした対称位置のそれぞれに設けられ、前記ロック用磁石(61)は、前記レンズ(L4)の光軸と略直交し且つ前記第1の直線と直交する第2の直線上に配置されていること、を特徴とするレンズ鏡筒(20)である。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒(20)を備えるカメラ(1)である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、ロック解除を良好に行うことが可能なレンズ鏡筒及びカメラを提供することができる。
本発明一実施形態であるカメラを模式的に示す図である。 第4レンズ群の駆動支持機構を示す斜視図である。 図2のA矢視に相当する駆動支持機構の正面図である。 図3のB−B断面に相当する駆動支持機構の縦断面図である。 図2のC−C断面に相当する駆動支持機構の横断面図である。 ロック機構を示し、(a)は図5のD−D断面図,(b)は図5のE−E断面図である。 レンズ保持枠がロック範囲に移動した状態の駆動支持機構を示す概念図である。 レンズ保持枠のロック状態の駆動支持機構を示す概念図である。 ロック状態におけるロック機構の拡大断面図である。 レンズ保持枠の位置に対する駆動コイルの駆動電流のデューティー比とロック機構における磁気吸引力とを示したグラフである。 比較例のグラフである。 レンズ制御装置によるロック制御のフローチャートである。 レンズ制御装置によるロック解除制御のフローチャートである。 レンズ制御装置によるロック解除制御の第2実施形態のフローチャートである。 レンズ制御装置によるロック解除制御の第3実施形態のフローチャートである。 ロック機構の配設位置の変形例を示す駆動支持機構の概念図である。
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明におけるレンズ鏡筒20およびカメラの一実施形態であるカメラ1を模式的に示す図である。
なお、以下に説明する各図には、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸OAを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラ1の位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をX軸プラス方向、正位置において上側に向かう方向をY軸プラス方向、正位置において被写体に向かう方向をZ軸プラス方向とする。また、以下の説明では、光軸OAと平行な方向を「前後」とし、被写体側を「前面側」、他端側を「背面側」とそれぞれいう。
カメラ1は、カメラ本体10と、当該カメラ本体10に着脱可能なレンズ鏡筒20と、により構成された、デジタル一眼レフカメラである。なお、本発明は、このようなレンズ鏡筒20がカメラ本体10に着脱可能な構成のもの限らず、カメラ本体とレンズ鏡筒20が一体に構成されたカメラにも適用可能である。
カメラ本体10は、その前面にレンズ鏡筒20が装着されるボディ側マウントBMを備え、内部には撮像素子11と制御部12等を備えている。
撮像素子11は、たとえばCCD等の光電変換素子によって構成され、結像光学系(カメラ本体10に装着されたレンズ鏡筒20)によって結像された被写体像を電気信号に変換する。
制御部12は、CPU等を備えて構成され、カメラ本体10および装着されたレンズ鏡筒20におけるフォーカシング駆動を含む撮影に係る当該カメラ1全体の動作を統括制御する。
レンズ鏡筒20は、焦点距離を可変調整可能な、いわゆるズームレンズである。レンズ鏡筒20は、背面側の端部にレンズマウントLMを備えており、このレンズマウントLMがカメラ本体10のボディ側マウントBMに係合して、カメラ本体10に装着される。
レンズ鏡筒20は、外形を形成する外筒21の内部に、結像光学系を構成する複数のレンズ群(第1レンズ群L1,第2レンズ群L2,第3レンズ群L3,第4レンズ群L4および第5レンズ群L5)と、レンズ制御装置22等を備えている。
第1レンズ群L1,第2レンズ群L2,第3レンズ群L3および第5レンズ群L5は、ズーミングレンズ群であって、それぞれレンズ枠(第1レンズ枠F1,第2レンズ枠F2,第3レンズ枠F3,第5レンズ枠F5)に保持されて、光軸OA方向に移動可能に設けられている。これら第1レンズ群L1,第2レンズ群L2,第3レンズ群L3および第5レンズ群L5は、図示しない操作部材またズームモータの操作によって光軸OA方向に移動駆動され、合成焦点距離が変化する。
第4レンズ群L4は、フォーカシングレンズ群であって、光軸OA方向(Z軸方向)に移動駆動されて焦点調節を行う。
すなわち、第4レンズ群L4は、レンズ鏡筒20の内部に配設された後述する駆動支持機構30のレンズ群移動枠32に、ボイスコイルモータ50によって光軸OA方向に移動駆動操作されるように設けられている。
レンズ群移動枠32は、レンズ鏡筒20の内部の固定部材31の前面側に固定されており、第4レンズ群L4の駆動支持機構30(第4レンズ群L4およびボイスコイルモータ50を含む)の骨格を構成する。この第4レンズ群L4に係る駆動支持機構30については、後に詳述する。
レンズ制御装置22は、カメラ本体10の制御部12による制御下で、第4レンズ群L4のフォーカシング駆動等を含む当該レンズ鏡筒20の作動を制御する。
上記構成のレンズ鏡筒20は、レンズマウントLMを介してカメラ本体10に装着され、レンズ群L1,L2,L3,L4,L5によって被写体像を撮像素子11に結像させる。レンズ鏡筒20は、ズーミング操作によって、レンズ群L1,L2,L3,L5の光軸OA方向に移動して焦点距離が変化する。また、カメラ本体10における制御部12から入力されるフォーカシング制御情報に基づいてレンズ制御装置22が第4レンズ群L4を光軸OA方向に移動してフォーカシング作用を行う。
そして、上記のごとくカメラ本体10とレンズ鏡筒20とにより構成されたカメラ1は、図示しないシャッターボタンが押圧操作(レリーズ操作)されると、カメラ本体10における制御部12に制御されて、レンズ鏡筒20によって結像された被写体像光を撮像素子11が電気信号に変換し、その画像データをカメラ本体10が備える図示しないメモリに記録(すなわち撮影)する。また、制御部12は、レンズ制御装置22に対してレンズ鏡筒20の作動指令を行う。
つぎに、図2〜図5を参照して、第4レンズ群L4の駆動支持機構30について説明する。
図2は、第4レンズ群L4の駆動支持機構30を示す斜視図である。図3は、図2のA矢視に相当する駆動支持機構30の正面図である。図4は、図3のB−B断面図に相当する駆動支持機構30の縦断面図である。図5は、図3のC−C断面に相当する駆動支持機構30の横断面図である。
図2〜図5に示すように、第4レンズ群L4の駆動支持機構30は、第4レンズ群L4を保持するレンズ保持枠40を移動可能に支持する一対のガイドバー33(主ガイドバー33M,副ガイドバー33S)と、レンズ保持枠40を移動駆動する一対のボイスコイルモータ50(50U,50L)と、を備えて構成されている。
ガイドバー33(主ガイドバー33M,副ガイドバー33S)は、所定径の円形断面の軸であって、光軸OAを挟むX軸上の略対称位置に、それぞれ光軸OAと平行に配設されている。すなわち、X軸上プラス側に主ガイドバー33Mが、X軸上マイナス側に副ガイドバー33Sが、それぞれ光軸OAから所定間隔離間して配設されている。
これらのガイドバー33(主ガイドバー33M,副ガイドバー33S)は、図5に示すように、基端がレンズ鏡筒20に固定された固定部材31に、他端が固定部材31の前面側に装着されたレンズ群移動枠32に、それぞれ固定されて設けられており、レンズ保持枠40を支持すると共にその移動を案内する。
レンズ保持枠40は、第4レンズ群L4を支持する短筒状のレンズ支持部41の周囲に、一対のガイド軸受部42(主軸受42M,副軸受42S)と、一対のコイル支持部43と、を備えている。
ガイド軸受部42における主軸受42Mは、主ガイドバー33Mと対応して、X軸上プラス側に配設されている。
主軸受42Mは、Z軸方向に所定間隔を有して位置する前後一対の軸受板42Mf,42Mrを備えている。両軸受板42Mf,42Mrには、ガイド孔42MaがZ軸方向に貫通形成されている。ガイド孔42Maには、主ガイドバー33Mが摺動移動可能に嵌合する。
このような構成の主軸受42Mは、主ガイドバー33Mに対する面倒れに対しては、軸受板42Mf,42MrのZ軸方向における外寸分の長さを有するものとして機能し、主ガイドバー33Mに沿って移動する。
また、この主軸受42Mの前面側(すなわち軸受板42Mfの前面側)には、レンズ保持枠40(第4レンズ群L4)の移動を規制するロック機構60を構成するロックマグネット61が装着されている。ロック機構60については、後に詳述する。
ガイド軸受部42における副軸受42Sは、副ガイドバー33Sと対応して、X軸上マイナス側に配設されている。
副軸受42Sは、X軸およびY軸を含む面と平行な所定厚さの板状であって、Z軸方向に貫通形成されたガイド孔42Saを備えている。図3に示すように、ガイド孔42Saは、X軸方向に長い長孔であって、ガイドバー33Sが、長径方向においては遊嵌し、短径方向においては摺動移動可能に嵌合するように形成されている。
この副軸受42Sは、主軸受42M(ガイド孔42Ma)を中心としたレンズ保持枠40の回転を規制するように機能する。また、副軸受42Sは、副ガイドバー33Sに対してガイド孔42Saの長径方向に相対移動することで、主軸受42Mのガイド孔42Maと副軸受42Sのガイド孔42Saとの間隔と、主ガイドバー33Mと副ガイドバー33Sの配設ピッチとの、寸法誤差を許容できるようになっている。
コイル支持部43は、光軸OAを挟んだX方向の対称位置に対で設けられ、また、その対のコイル支持部43は、光軸OAを挟んでY方向の上下(光軸OAよりもYプラス側とマイナス側)にそれぞれ形成されており、ここにボイスコイルモータ50(50U,50L)の駆動コイル51が、それぞれ中心軸をZ軸(光軸OA)と平行として装着されている。
ボイスコイルモータ50(50U,50L)は、光軸OAを挟むY軸上に一対(2組)設けられている。すなわち、図中上側(Y軸プラス側)にボイスコイルモータ50Uが、図中下側(Y軸マイナス側)にボイスコイルモータ50Lが、それぞれ設けられている。ボイスコイルモータ50Uとボイスコイルモータ50Lとは、光軸OAを中心として対象に構成されており、図中同じ構成要素には同符号を付してある。以下の説明では、特に必要である場合を除き、ボイスコイルモータ50として説明する。
ボイスコイルモータ50は、レンズ保持枠40のコイル支持部43に装着された駆動コイル51と、レンズ群移動枠32に固定されたヨーク52と、ヨーク52に装着された駆動マグネット53と、により構成されている。
駆動コイル51は、図2〜図4に示すように、中央に細長い矩形状の中心開口部51Aを有して所定長さに巻かれている。駆動コイル51は、レンズ保持枠40のコイル支持部43に、その巻線中心軸をZ軸と平行とし、中心開口部51Aの長辺を形成する面がX軸およびZ軸を含む面と平行となる姿勢で装着されている。
上下のボイスコイルモータ50U,50Lの駆動コイル51は、光軸OAを挟むY軸上の対称位置に配設されており、連動するように結線されて電源に接続されている。
ヨーク52は、所定幅で所定厚さの鉄板を長手方向において屈曲して長いU字状に形成され、所定間隔で平行な一対のアーム部52A,52Bを備えている。
アーム部52A,52Bは、駆動コイル51の移動距離(レンズ保持枠40の移動距離)と対応する長さに形成されており、一方のアーム部52Bの内面には、駆動マグネット53が装着されている。
駆動マグネット53は、アーム部52Bと略対応する矩形で所定厚さの板状に形成されており、その長さは駆動コイル51の移動距離と対応している。
そして、ヨーク52は、アーム部52A,52Bを径方向内外に位置させると共に開放側をZ軸マイナス側に向けて、Z軸と平行にレンズ群移動枠32に固定されている。このヨーク52の配設位置は、レンズ保持枠40に装着された駆動コイル51と対応している。すなわち、ヨーク52は、光軸OAを挟むY軸上の対称位置に配設されているものである。
ヨーク52における内周側のアーム部52Aは、駆動コイル51の中心開口部51Aに、その内面と所定間隔を有して非接触状態で挿通されている。また、ヨーク52における外周側のアーム部52Bに装着された駆動マグネット53の内面と、駆動コイル51の外周面とは、所定の間隔を有するように設定されている。
上記のように構成されたボイスコイルモータ50は、駆動コイル51に通電すると駆動マグネット53の磁界との相互作用によって、駆動コイル51にはその巻線中心軸方向にローレンツ力が生ずる。駆動コイル51は、巻線中心軸をZ軸と平行として設けられており、生じたローレンツ力は、レンズ保持枠40をZ軸方向に移動駆動するように作用する。すなわち、ボイスコイルモータ50の駆動(駆動コイル51への通電)により、レンズ保持枠40は主軸受42Mが嵌合する主ガイドバー33Mに沿って移動する。レンズ保持枠40の移動方向は、駆動コイル51に通電する電流の方向を変えることで変化し、これによって、第4レンズ群L4を光軸OA方向に移動駆動して、フォーカシング動作を行うことができる。
このボイスコイルモータ50は、レンズ制御装置22によって駆動制御される。
レンズ制御装置22は、ボイスコイルモータ50をPWM(Pulse Width Modulation)制御によって駆動する。すなわち、駆動コイル51へ定格電圧の電流を所定の周期のパルスで印可すると共に、そのパルス幅を変化させる(デューティー比を変化させる)ことで駆動コイル51(=レンズ保持枠40)の移動を制御する。
そして、レンズ制御装置22は、カメラ本体10における制御部12から入力される合焦情報に基づく目標位置にレンズ保持枠40(第4レンズ群L4)を移動させるように、図示しない位置センサからの位置情報に基づくフィードバック制御によってボイスコイルモータ50を駆動する。
なお、ボイスコイルモータ50による、レンズ保持枠40の移動駆動範囲は、図5に示すように、第4レンズ群L4のフォーカシング動作に必要な範囲(フォーカシング範囲FR)に加え、その前方側に、ロック動作用の移動範囲(ロック範囲LR)が設定されている。つまり、レンズ保持枠40は、フォーカシング範囲FRにロック範囲LRを加えた範囲で移動可能となっており、撮影時にはフォーカシング範囲FR内を移動してフォーカシング動作を行い、電源がOFFされた非撮影時に後述するロック機構60によるロック作用のためにロック範囲LRに移動するようになっている。
ここで、上記のような構成のボイスコイルモータ50は、駆動コイル51に通電されていない電源OFF時には、レンズ保持枠40の主ガイドバー33Mに沿った移動を規制しない。このため、本構成では、電源OFF時において、レンズ保持枠40(第4レンズ群L4)の移動を規制するロック機構60を備えている。
つぎに、図6〜図8を参照して、ロック機構60について説明する。
図6は、ロック機構60を示し、(a)は図5のD−D断面図,(b)は図5のE−E断面図である。図7は、図5に示す状態からレンズ保持枠40がロック範囲LRに移動した状態を概念的に示す断面図である。図8は、レンズ保持枠40のロック状態を概念的に示す断面図である。図9は、ロック状態におけるロック機構60の拡大断面図である。
ロック機構60は、レンズ保持枠40における主軸受42Mの前面に装着されたロックマグネット61と、レンズ群移動枠32に設けられたロック部62と、により構成されている。
ロックマグネット61は、図5および図6(a)に示すように、主ガイドバー33Mが遊嵌可能な円環状で、所定厚さに形成されている。ロックマグネット61は、永久磁石であって、その厚さ方向に分極されている。ロックマグネット61は、その中心をガイド孔42Maの中心に一致させて、主軸受42Mの前面に固定されている。
ロック部62は、吸着板62Aと、ロック解除コイル62Cと、により構成されている。
吸着板62Aは、ロックマグネット61と対応する円環状であって、磁性体によって所定厚さに形成されている。吸着板62Aは、レンズ群移動枠32における前面板32Fの内面に、主ガイドバー33Mに外挿された状態で固定され、ロックマグネット61と対向するように配設されている。
ロック解除コイル62Cは、絶縁被覆した導線を巻いて吸着板62Aに外挿可能な円環状に形成されており、吸着板62Aに外挿されてレンズ群移動枠32の内面に固定されている。
ロック解除コイル62Cの厚さは吸着板62Aより薄く設定されており、吸着板62Aはロック解除コイル62Cより所定量突出している。これにより、ロック解除コイル62Cが吸着板62Aとロックマグネット61との接触を阻害しないようになっている。なお、吸着板62Aの外径をロックマグネット61の外径より大きく設定し、ロックマグネット61がロック解除コイル62Cに嵌入してロック解除コイル62Cが吸着板62Aとロックマグネット61と接触するように構成してもよい。
上記のように構成されたロック機構60は、図7に示すように、レンズ保持枠40がフォーカシング範囲FRから前面側のロック範囲LRに移動して、レンズ保持枠40に装着されたロックマグネット61がロック部62における吸着板62Aに接近すると、図8および図9に示すように、ロックマグネット61がその磁力によって吸着板62Aに吸着する。これにより、レンズ保持枠40をレンズ群移動枠32(すなわちレンズ鏡筒20)に所定の力(ロックマグネット61の磁力)で拘束(ロック)することができる。
ロック機構60によるレンズ保持枠40の拘束(ロック)の解除は、ロック部62におけるロック解除コイル62Cに通電し、吸着板62Aにロックマグネット61の磁力と反発する磁力を生じさせることで行う。すなわち、たとえば、図9中に示すように、ロックマグネット61の吸着板62Aとの対向する面がN極であった場合、図中に示すように吸着板62Aのロックマグネット61との対向面にN極を生じさせる電流をロック解除コイル62Cに通電ずるものである。その電流は、ロックマグネット61の磁力を略相殺する磁力を生じさせるものとする。
これにより、レンズ保持枠40におけるロックマグネット61の磁力による吸着板62Aへの吸着力は略0となり、ロック機構60によるレンズ保持枠40のロックが解除される。そこでレンズ保持枠40をフォーカシング範囲FRからロック範囲LRに移動させることで、ロック解除コイル62Cの通電を遮断してもレンズ保持枠40は自由に移動可能となる。
つまり、ロック機構60は、ロックマグネット61がロック部62における吸着板62Aに磁気吸着することでレンズ保持枠40(第4レンズ群L4)をロックし、ロック部62におけるロック解除コイル62Cへの通電でロックを解除する。
このロック機構60によるレンズ保持枠40のロックおよびロック解除制御は、レンズ制御装置22によって、ボイスコイルモータ50によるレンズ保持枠40の移動制御と同期して行われる。
つぎに、前述した図5〜図9に加えて図10〜図15を参照して、レンズ制御装置22による、ロックおよびロック解除に係るボイスコイルモータ50とロック機構60の制御ついて詳細に説明する。
図10は、横軸にレンズ保持枠40(第4レンズ群L4)の位置:Xを採り、縦軸に駆動コイル51に通電する駆動電流のデューティー比:Vとロック機構60における磁気吸引力:Fm(縦軸)とを示したグラフである。また、図11は、比較例のグラフである。
ここで、ロック機構60における磁気吸引力:Fmは、ロックマグネット61がその磁気力でロック部62における吸着板62Aを吸引する力であって、
m1:ロックマグネット61から生じる磁気量
m2:ロック解除コイル62Cと吸着板62Aから生じる磁気量
r:ロックマグネット61と吸着板62Aとの距離
μ0:真空の透磁率
として、一般式
Fm=(m1×m2)/(4×π×μ0×r)=km・m1・m2/r
で表される。なお、kmは定数である。
すなわち、磁気吸引力:Fmは、距離:rの2乗に反比例する。
また、図10(a)におけるレンズ保持枠40(第4レンズ群L4)の位置は、
Xa:フォーカシング範囲FRとロック範囲LRの境界位置。ロックマグネット61の磁気吸引力がロック部62における吸着板62Aに影響を及ぼし始める(影響はあっても無視できる程度の)位置に設定する。
Xb:ロック作動位置。レンズ保持枠40に対して極端な外乱が働かない限り、ロック動作を確実に行う十分な力(ロック作動磁気吸引力:Fm0)が得られる位置である。
Xc:ボイスコイルモータ50の駆動が停止される位置である。
Xd:ロック機構60によるロック位置。すなわち、ロックマグネット61がロック部62における吸着板62Aに吸着した位置である。
レンズ制御装置22によるロック時における制御は、前述したように、ボイスコイルモータ50によって、レンズ保持枠40をフォーカシング範囲FRからロック範囲LRに移動させて、ロック機構60におけるロックマグネット61をロック部62における吸着板62Aに吸着させる。
ボイスコイルモータ50の駆動は、前述したように通電する駆動電流のデューティー比を変化させるPWM制御によって行い、ロック機構60によるロック位置:Xdを目標としてフィードバック制御する。ボイスコイルモータ50を駆動する通常のデューティー比は、通常値:V0とする。
ロック制御時において、レンズ保持枠40がロック範囲LRに移動して、ロック機構60の作用位置に接近すると、レンズ保持枠40には、駆動コイル51に発生しているローレンツ力(ボイスコイルモータ50の駆動力)の他に、ロック機構60における(ロックマグネット61の)磁気吸引力が作用するようになる。その結果、ボイスコイルモータ50の駆動力にロック機構60の磁気吸引力が加算されてレンズ保持枠40の移動速度が上がるため、ボイスコイルモータ50の駆動力はフィードバック制御によって相対的に小さくなる。つまり、図10に示すように、ボイスコイルモータ50の駆動電流のデューティー比は、ロック機構60の磁気吸引力との合算で略一定となるようにボイスコイルモータ50の駆動力を小さくするために、ロック機構60におけるロックマグネット61の磁気吸引力が大きくなるのに対応して(反比例して)小さくなる。従って、デューティー比を見れば、その位置において作用しているロック機構60の磁気吸引力が解る。
そこで、レンズ制御装置22は、ボイスコイルモータ50の駆動電流のデューティー比を監視して、デューティー比があらかじめ設定した閾値:V1に達すると、ボイスコイルモータ50の駆動(駆動コイル51への通電)を停止する。
閾値:V1は、ロック機構60に、前述したロック作動磁気吸引力磁気吸引力:Fm0より所定量大きい停止時磁気吸引力:Fm1が作用する位置に設定される。このデューティー比が閾値:V1に達した時点におけるレンズ保持枠40(第4レンズ群L4)の位置が、駆動停止位置:Xcであり、この駆動停止位置:Xcは、ロック作動位置:Xbより、ロックマグネット61がロック部62における吸着板62Aに接近した位置となる。
これにより、デューティー比が閾値:V1に達した時点(駆動停止位置:Xc)においてボイスコイルモータ50の駆動が停止すると、ロック機構60の磁気吸引力Fm1によって、ロックマグネット61がロック部62における吸着板62Aに吸着してロック状態となる。
なお、このように、ボイスコイルモータ50の駆動(駆動コイル51ヘの通電)を、ロックマグネット61がロック部62における吸着板62Aに接触する前(Xdより前)に切る理由は、ロックマグネット61を吸着板62Aに無理に押し付けることによる、部品の変形や当接音の発生を防ぐ為である。
上記のレンズ制御装置22によるロック制御は、ボイスコイルモータ50における駆動電流のデューティー比の閾値:V1に基づいて、ボイスコイルモータ50の駆動停止を判断している。つまり、駆動電流のデューティー比を介して間接的にロック機構60の磁気吸引力:Fmを判断基準としているものであり、これによって、ボイスコイルモータ50の駆動停止時における停止時磁気吸引力:Fm1を高い精度で一定化できる。停止時磁気吸引力:Fm1は、レンズ保持枠40に対して極端な外乱が働かない限りロック動作を確実に行うのに十分なロック作動磁気吸引力:Fm0よりも大きく設定されており、確実なロック動作が可能となる。
また、ロックマグネット61および吸着板62Aの形状誤差や取り付け誤差、ロックマグネット61および吸着板62Aが発する磁気量のバラつき等を吸収して、精度の高いロック動作制御が可能となる。
すなわち、上記誤差やバラつきがあった場合、図10(b)に一例を示すように、ロック範囲の境界位置:Xaを基準として考えると、ロック機構60における磁気吸着力Fmは一点鎖線および破線で示すようにX軸方向に変位した状態となる。このような状態であっても、レンズ制御装置22は、ボイスコイルモータ50における駆動電流のデューティー比の閾値:V1に基づいてボイスコイルモータ50の駆動停止を判断するため、ボイスコイルモータ50は、ロック機構60に停止時磁気吸引力:Fm1が作用した位置(駆動停止位置:Xc′,Xc″)で駆動停止する。これにより、ボイスコイルモータ50の駆動停止時には、ロック機構60には常に一定の停止時磁気吸引力Fm1が作用していることとなり、安定したロック動作が可能となる。
一方、図11に示すように、ボイスコイルモータ50が、駆動停止位置:Xcを絶対目標位置として駆動停止するように構成した場合には、図中実線で示すように標準ではボイスコイルモータ50の駆動停止時にロック機構60には停止時磁気吸引力Fm1が作用する設定としても、誤差やバラつきによってロック機構60における磁気吸着力Fmが図中一点鎖線および破線で示すようにX軸方向に変位した状態となるとボイスコイルモータ50の駆動停止時におけるロック機構60に作用する磁気吸引力が過小(Fm2)となったり過大(Fm3)となったりする。
磁気吸引力が過小(Fm2)の場合には、レンズ鏡筒20に対して外乱が働いた場合、十分な吸引カが得られず、確実なロック動作ができない恐れがある。吸引カが過大(Fm3)の場合には、吸着時の衝撃カが大きくなる可能性があり、特に、レンズ重量が大きいものでは、耳障リな衝撃音の発生や、衝撃による部品の破損の恐れもある。
本構成では、このような不具合を抑えることができるものである。また、レンズ鏡筒に対して外乱が働いた場合でも、確実にロック動作を行うことができる。
つぎに、図12に示すフローチャートに沿って、レンズ制御装置22によるロック制御の流れを説明する。なお、図中および以下の説明中において、ステップを「S」とも略記する。また、説明中における構成要素の符号は、前述した図1〜図11を参照のこと。
レンズ制御装置22によるロック制御は、カメラ本体10における図示しない電源スイッチがOFFに切り換えられた信号をカメラ本体10の制御部12から受け(S121)、ボイスコイルモータ50を駆動してレンズ保持枠40をロック位置に向けて移動させる(S122)。
そして、レンズ保持枠40がロック作動位置:Xbへの到達を判断する(S123)。
ステップ123において、レンズ保持枠40がロック作動位置:Xbへ未到達と判断された場合(No)には、ボイスコイルモータ50の駆動を継続する。
ステップ123において、レンズ保持枠40がロック作動位置:Xbに到達したと判断された場合(Yes)には、ついで、ボイスコイルモータ50の駆動電流のデューティー比が閾値:V1に達したか否かを判断する(S124)。
ここで、ステップ123における判断基準であるロック作動位置:Xbは、前述したように、レンズ保持枠40に対して極端な外乱が働かない限りロック動作を確実に行う十分なロック作動磁気吸引力:Fm0が得られる位置である。しかし、ロック機構60の磁気吸引力にはバラつきがあるため、ここでは設計値に基づいて定めた標準位置とする。
ステップ124において、ボイスコイルモータ50の駆動電流のデューティー比が閾値:V1に達していないと判断された場合(No)には、ボイスコイルモータ50の駆動を継続する(S125)。
ステップ124において、ボイスコイルモータ50の駆動電流のデューティー比が閾値:V1に達したと判断された場合(Yes)には、ボイスコイルモータ50の駆動を停止する(S126)。
これにより、ロック機構60の磁気吸引力(停止時磁気吸引力:Fm1)によって、ロックマグネット61がロック部62における吸着板62Aに吸着移動し(S127)、ロック状態となる(S128)。
なお、上記フローでは、ステップ123においてレンズ保持枠40のロック作動位置:Xbへの到達を判断した後、ステップ124においてボイスコイルモータ50の駆動電流のデューティー比が閾値:V1に達したか否かを判断している、これは、ステップ124のデューティー比が閾値:V1のみで判断した場合、外乱の影響で、デューティー比が閾値:V1に達していてもロック機構60の磁気吸引力がロック作動磁気吸引力:Fm0に達していないことが生じ得るためである。ステップ123においてレンズ保持枠40のロック作動位置:Xbへの到達を条件とすることで、磁気吸引力がロック作動磁気吸引力:Fm0以上であることを担保でき、安定した確実なロック動作が可能となる。
つぎに、図13に示すフローチャートに沿って、レンズ制御装置22によるロック解除制御の流れを説明する。このフローチャートにおけるロック解除制御は、時間によってロック機構60におけるロック部62のロック解除コイル62Cへの通電を制御するものである。
レンズ制御装置22によるロック解除制御は、カメラ本体10における図示しない電源スイッチがONに切り換えられた信号をカメラ本体10の制御部12から受け(S131)、ロック機構60におけるロック部62のロック解除コイル62Cへの通電を開始する(S132)。
これにより、ロック解除コイル62Cへの通電によってロック部62における吸着力を消去する(S133)。
ついで、ボイスコイルモータ50における駆動コイル51に通電し、タイマーをリセット(t=0)する(S134)。
これにより、ボイスコイルモータ50によってレンズ保持枠40がロック解除方向に移動する(S135)。
そして、ボイスコイルモータ50への通電からの所定時間:Tを経過したか否かを判断する(S136)。
ここで、所定時間Tは、ボイスコイルモータ50の駆動によってレンズ保持枠40がロック位置から離れてフォーカシング範囲FRに入るまでの時間(たとえば0.1〜0.2sec)に設定されるものである。
ステップ136において、ボイスコイルモータ50への通電から所定時間:Tを経過したと判断されると(Yes)、ロック解除コイル62Cへの通電を終了する(S137)。
これにより、レンズ保持枠40は、フォーカシング範囲FRに移動し(S138)、ロックマグネット61の磁気吸引力はロック部62における吸着板62Aに影響することなく、レンズ保持枠40はボイスコイルモータ50によってフォーカシング制御可能となる。
(第2実施形態)
つぎに、図14に示すフローチャートに沿って、レンズ制御装置22によるロック解除制御の第2実施形態について説明する。本第2実施形態のフローチャートにおけるロック解除制御は、駆動支持機構30がレンズ保持枠40の絶対位置を認識できる位置検出システム(たとえば、ホール素子やPSDを使った位置検出システム、または、絶対距離エンコーダによりレンズの絶対位置が分かる位置検出システム)を適用している場合の例である。この場合には、位置検出システムが検出したレンズ保持枠40の位置情報に基づいて、ロック機構60におけるロック部62のロック解除コイル62Cへの通電を制御する。
すなわち、第2実施形態におけるレンズ制御装置22によるロック解除制御は、カメラ本体10における図示しない電源スイッチがONに切り換えられた信号をカメラ本体10の制御部12から受け(S141)、ロック機構60におけるロック部62のロック解除コイル62Cへの通電を開始する(S142)。
これにより、ロック解除コイル62Cへの通電によってロック部62における吸着力を消去する(S143)。
ついで、ボイスコイルモータ50の駆動コイル51に通電する(S144)。
これにより、ボイスコイルモータ50によってレンズ保持枠40がロック解除方向に移動する(S145)。
そして、レンズ保持枠40がロック位置から離れて設定された目標位置に到達したか否かを判断する(S146)。
ここで、目標位置は、フォーカシング範囲FRの所定位置に設定されるものである。
ステップ146において、レンズ保持枠40が目標位置に到達したと判断されると(Yes)、ロック解除コイル62Cへの通電を終了する(S147)。
これにより、レンズ保持枠40は、フォーカシング範囲FRに位置しており(S147)、ロックマグネット61の磁気吸引力はロック部62における吸着板62Aに影響することなく、レンズ保持枠40はボイスコイルモータ50によってフォーカシング制御可能となる。
(第3実施形態)
つぎに、図15に示すフローチャートに沿って、レンズ制御装置22によるロック解除制御の第3実施形態について説明する。本第3実施形態のフローチャートにおけるロック解除制御は、駆動支持機構30がレンズ保持枠40の絶対位置を認識せず相対位置を検出する位置検出システムを適用している場合の例である。たとえば、図5中に2点鎖線で示す磁気式エンコーダを使った位置検出システムである。
図5に示す磁気式エンコーダ35は、レンズ保持枠40に固定された磁気スケール35Bを、レンズ群移動枠32に固定された磁気センサ35Aによって検知し、磁気スケール35Bの相対移動に応じたパルス信号を出力するものである。
このような場合には、磁気式エンコーダ35の検出信号によってロック状態を基点としたレンズ保持枠40の移動距離(磁気センサ35Aの出カパルス信号)に基づいて、ロック機構60におけるロック部62のロック解除コイル62Cへの通電を制御する。
すなわち、第3実施形態におけるレンズ制御装置22によるロック解除制御は、カメラ本体10における図示しない電源スイッチがONに切り換えられた信号をカメラ本体10の制御部12から受け(S151)、ロック機構60におけるロック部62のロック解除コイル62Cへの通電を開始する(S152)。
これにより、ロック解除コイル62Cへの通電によってロック部62における吸着力を消去する(S153)。
ついで、ボイスコイルモータ50の駆動コイル51に通電し、ここを位置センサの基点として設定する(S154)。
これにより、ボイスコイルモータ50によってレンズ保持枠40がロック解除方向に移動する(S155)。
そして、レンズ保持枠40が定められた距離移動したか否かを判断する(S156)。ここでは、位置検出センサ(磁気センサ35A)の出カパルス信号が所定数に達したか否かを判断する(S156)。
ステップ156において、出カパルス信号が所定数に達したと判断されると(Yes)、ロック解除コイル62Cへの通電を終了する(S157)。
これにより、レンズ保持枠40は、フォーカシング範囲FRに移動し(S158)、ロックマグネット61の磁気吸引力はロック部62における吸着板62Aに影響することなく、レンズ保持枠40はボイスコイルモータ50によってフォーカシング制御可能となる。
以上、本実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)本実施形態におけるレンズ鏡筒20は、フォーカシングレンズ群である第4レンズ群4Lをボイスコイルモータ50によって移動駆動すると共に、第4レンズ群4Lを保持するレンズ保持枠40をロックするロック機構60を備えている。
ロック機構60は、レンズ保持枠40に設けられたロックマグネット61が、レンズ群移動枠32に設けられたロック部62における吸着板62Aに吸着してレンズ保持枠40をロックする。ロック解除は、吸着板62Aに外挿配置されたロック解除コイル62Cに通電し、吸着板62Aにロックマグネット61の磁力を相殺する磁力を生じさせて行う。
このため、ロックを確実にするためにロックマグネット61の吸着力を強くしても、レンズ保持枠40を駆動するボイスコイルモータ50にこれに抗する大きな力を必要しない。これにより、ボイスコイルモータ50をレンズ保持枠40の駆動に必要な最小限なものとしてレンズ鏡筒を小型化できる。
(2)ロック機構60における磁力を力で振り切ってレンズ保持枠40を移動駆動する場合、レンズ保持枠の吸着状態と吸着が解除された直後の状態(吸着面が離れた直後の状態)の吸着力の力量変化が大きく、ロック解除時におけるレンズ保持枠の駆動制御が難しくなる恐れがある。また、その場合、ロック解除力により、レンズ保持枠の吸着点を回転中心としたモーメントが発生するため、レンズ保持枠の変形が生じ、レンズの駆動制御に悪影響を及ぼし、また、光学性能が劣化する恐れがある。
しかし、本実施形態ではそのようなことがなく、レンズ保持枠40を安定して円滑に移動駆動することができる。
(3)ロック機構60は、レンズ保持枠40におけるX軸上に構成されており、Y軸上に配設されたボイスコイルモータ50とは、周方向において最も離間した90°の位置関係となっている。このように、磁気を発生するロック機構60がボイスコイルモータ50から極力離れた位置に配置されているため、ロックマグネット61の磁力がボイスコイルモータ50に、悪影響を及ぼすことを抑えることができる。
(4)ロック動作においては、レンズ保持枠をロック方向に移動させ、目標位置に到達した時点で、レンズ駆動用アクチュエータへの通電を停止させたあと、磁力による吸引力で、ロック動作をさせる場合、磁石及び磁性体の取り付け誤差や、磁石単体の磁気量誤差によるバラつきを考えると、ロック動作時の吸引力を一定に保つことができない恐れがある。
また、通電停止後の吸引力が弱いと、たとえば外乱等の影響により、確実に吸着できない恐れがあり、また、吸着直前の吸引力が所望の力よりも強くなると、吸着時の衝撃が強くなり、特に、重いレンズの場合は、耳障りな衝撃音が発生し、また衝撃により部品が破損する恐れもある。
しかし、本実施形態では、レンズ制御装置22は、ロック制御時において、ボイスコイルモータ50の駆動電流のデューティー比の閾値:V1に基づいて、ボイスコイルモータ50の駆動停止を判断している。これにより、ロックマグネット61および吸着板62Aの形状誤差や取り付け誤差、ロックマグネット61および吸着板62Aが発する磁気量のバラつき等があっても、ボイスコイルモータ50の駆動停止時における停止時磁気吸引力:Fm1を高い精度で一定化でき、安定した確実なロック動作が可能となる。
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)上記実施形態は、本発明をフォーカシングレンズ群である第4レンズ群L4に適用したものである。しかし、本発明は、ボイスコイルモータを利用して移動駆動するレンズ群であれば、フォーカシングレンズ群に限らず、たとえばズーミングレンズ群等他のレンズ群に適用してもよい。
(2)上記実施形態では、ロック機構60は、主ガイドバー33Mを中心としてレンズ保持枠40におけるガイド軸受部42とレンズ群移動枠32との間に構成されている。しかし、ロック機構の構成位置はこれに限らず適宜設定可能なものである。たとえば、図16に示すように、ロック機構をレンズ保持枠40におけるガイド軸受部42と固定部材31との間に構成してもよい。なお、図中、前述した実施形態と同じ構成要素には同符号が付してある。また、ロック機構の構成位置は、ガイドバー33に周辺に限定されるものではない。
(3)本実施形態では、一対(2組)のボイルコイルモータを備える構成を例として説明したが、ボイルコイルモータは1組または3組以上であってもよい。さらに、これに対応してロック機構も複数配設してもよい。
(4)本実施形態は、本発明を第4レンズ群L4(レンズ保持枠40)がガイドバー33に案内されて移動する構成に適用したものであるが、レンズの移動案内構成は、ガイドバーに限らず、適宜変更可能なものである。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1:カメラ、10:カメラ本体、11:撮像素子、12:制御部、20:レンズ鏡筒、22:レンズ制御装置、L4:第4レンズ群、30:駆動支持機構、31:固定部材、32:レンズ群移動枠、33:ガイドバー、40:レンズ保持枠、42:ガイド軸受部、50:ボイスコイルモータ、51:駆動コイル、52:ヨーク、53:駆動マグネット、60:ロック機構、61:ロックマグネット、62:ロック部、62A:吸着板、62C:ロック解除コイル

Claims (9)

  1. 固定部と、
    前記固定部に固定された駆動用磁石と、
    レンズを保持するとともに駆動用コイルが設けられ、該駆動用コイルに生じた電界と前記駆動用磁石の磁界とにより生じる駆動力により、前記固定部に対して相対移動する移動部と、を備え、
    前記固定部には、ロック用磁石、又は、該ロック用磁石を吸引する磁性体及び該磁性体の周りに巻かれたロック解除用コイル、の一方が配置され、
    前記移動部には、前記ロック用磁石、又は、前記磁性体及び前記ロック解除用コイル、の他方が配置され、
    前記移動部の前記固定部に対する相対位置は、前記ロック用磁石と前記磁性体とが吸着されるロック位置と、前記ロック位置より前記固定部との距離が大きくなりロックが解除されたロック解除位置とをとることが可能であること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 請求項1に記載されたレンズ鏡筒であって、
    前記移動部は、前記駆動力と前記ロック用磁石と前記磁性体との間の吸引力とにより、前記ロック位置まで移動されること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 請求項1または2に記載されたレンズ鏡筒であって、
    前記ロック位置において前記固定部と前記移動部とは、前記ロック用磁石と前記磁性体との間に生じる磁力により吸着保持されること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 請求項1から3に記載されたレンズ鏡筒であって、
    前記移動部の移動をパルス幅変調制御する制御部を備え、
    該制御部は、前記移動部が前記ロック位置へ移動する際に、前記駆動力の発生に用いる電圧のデューティー比が閾値に達した時点で、前記駆動用コイルへの通電を切断すること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、
    前記移動部の移動を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、ロック解除動作において、前記ロック解除用コイルに通電し、前記ロック用磁石と前記磁性体との間の磁力を打ち消す磁界を生させること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  6. 請求項5に記載されたレンズ鏡筒であって、
    前記制御部は前記ロック解除動作において、
    前記打ち消す磁界を生じさせたのち、
    前記駆動用コイルに通電して前記移動部を前記固定部に対して前記ロック位置から離れるように移動させ、
    前記打ち消す磁界が存在しない場合において、前記ロック用磁石と前記磁性体との間の吸引力の前記駆動力に対する影響が所定量以下になるときに、
    前記ロック解除用コイルへの通電を解除すること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、
    撮影時において前記移動部が前記固定部に対して移動する撮影領域において、前記ロック用磁石と前記磁性体との間の吸引力の前記駆動力に対する影響が所定量以下であること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、
    前記駆動用磁石及び前記駆動用コイルの組は、前記レンズの光軸と略直交する第1の直線上における、前記レンズを中心とした対称位置のそれぞれに設けられ、
    前記ロック用磁石は、前記レンズの光軸と略直交し且つ前記第1の直線と直交する第2の直線上に配置されていること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載されたレンズ鏡筒を備えるカメラ。
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