JP5747003B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンター、またはファクシミリ装置等の画像形成装置に関するものである。
画像形成装置は、例えば感光体ドラムの周面を帯電器によって一様に帯電し、この感光体ドラムの周面をレーザー光で走査して所定の静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置によってトナー像として現像し、現像されたトナー像を所定のシート材に転写するように構成されている。このような画層形成装置では、現像装置近辺に吸引ダクトを設け、現像装置近傍から発生する飛散トナーを、吸引ファン及び集塵フィルターを組み合わせて捕集し、トナーが機外へ排出されることを積極的に抑えている。
例えば、下記特許文献1には、トナー像を形成する複数の画像形成ユニットのそれぞれに、画像形成ユニット近傍の空気を排気する排気ダクトが配設され、これら複数の排気ダクトを連通ダクトに連結し、連通ダクト内の空気圧が所定値以下となるように制御部によって排気ダクトからの空気排出量を制御し、各画像形成ユニットからの排気を効率良くする画像形成装置が開示されている。
また、例えば、下記特許文献2には、装置内の飛散したトナーを吸引する吸引ダクト内に少なくとも吸引手段と、複数枚の防塵フィルターと、オゾンフィルターとを設けた吸引装置においてトナーが吸引される方向の上流側から下流側に順次集塵能力の高い複数枚の防塵フィルターを配設し、防塵フィルターの寿命を延ばし、吸引効果の低下を抑制する画像形成装置が開示されている。
特開2004−354663号公報 特開平8−30159号公報
上記従来技術にあるように、トナー集塵時に問題となるのは、吸引ダクト内の集塵フィルターのトナー堆積による吸引ダクトの流路断面積低下に伴う風量の低下である。この風量低下を軽減するために、例えば集塵フィルターに振動装置を設けることや、吸引ファンの回転数を制御することで風量の低下を抑制し、延命を図ったりしている例も多数見られている。
しかしながら、集塵時のフィルター目詰まりを防止するためには、上記のように何らかの機能を付加する付加装置が必要になることが多く、構成が複雑になるため、あまり効率的ではない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、複雑な付加装置を設けることなく目詰まりを抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本願発明者らは、上記課題を解決するため鋭意実験を重ねた結果、吸引ダクトの風量に関し、吸引ダクト内に設けられた集塵フィルターの流路断面積(目詰まり易さ)が、吸引ダクト内の特定の部分の流路断面積の大きさの大小に関係していることを見出し、本発明に想到した。
すなわち、上記の課題を解決するために、本発明は、吸引ファン及び集塵フィルターを備え、機内に飛散したトナーを吸引する吸引ダクトを有する画像形成装置であって、前記集塵フィルターは、前記吸引の流れに関して前記吸引ファンよりも上流側に設けられており、前記吸引の流れに関して前記集塵フィルターよりも上流側において、前記吸引ダクトの流路断面積を、前記集塵フィルターの性能限界の流路断面積よりも小さく絞る絞り部を有する、という構成を採用する。
また、本発明では、吸引ファン及び集塵フィルターを備え、機内に飛散したトナーを吸引する吸引ダクトを有する画像形成装置であって、前記集塵フィルターは、前記吸引の流れに関して前記吸引ファンよりも上流側に設けられており、前記吸引の流れに関して前記集塵フィルターよりも上流側において、前記吸引ダクトの流路断面積を、前記吸引ダクトの全域の中での最小の流路断面積に絞る絞り部を有する、という構成を採用する。
また、本発明では、前記吸引ダクトは、前記吸引の流れに関し、垂直に下降する下降経路と、該下降経路と連通し、垂直に上昇する上昇経路と、を有し、前記絞り部は、前記下降経路と前記上昇経路との連通部に設けられている、という構成を採用する。
また、本発明では、前記絞り部は、前記連通部における上方に設けられた絞り開口を有する、という構成を採用する。
また、本発明では、前記絞り部は、スリット状の絞り開口を有する、という構成を採用する。
また、本発明では、前記絞り部は、第1の水平方向に開口して、該第1の水平方向と直交する第2の水平方向に延在する絞り開口を有する、という構成を採用する。
また、本発明では、前記吸引の流れに関して前記集塵フィルターよりも下流側に設けられた第2集塵フィルターを有する、という構成を採用する。
また、本発明では、前記吸引ファンは、シロッコファンである、という構成を採用する。
本発明によれば、吸引ダクトの集塵フィルターより上流側の特定の部分の流路断面積をある流路断面積に絞る絞り部を設けることで、複雑な付加装置を設けることなく目詰まりを抑制することができる。
本発明の実施形態における複写機の概略構成図である。 本発明の実施形態における吸引ダクトの配置を示す複写機の背面側の斜視図である。 本発明の実施形態における吸引ダクトの構成図である。 本発明の実施形態における吸引ダクトのボックス部の内部構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態における吸引ダクトのボックス部の内部構成を示す斜視図である。 実施例における吸引ダクトの集塵フィルターにおける損失条件を説明するための図である。 実施例における吸引ダクトの開口部における損失条件を説明するための図である。 図3における吸引管と接続される第1流路ハウジングの開口部の拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明では、本発明に係る画像形成装置として複写機を例示して説明する。
図1は、本発明の実施形態における複写機Pの概略構成図である。
複写機(画像形成装置)Pは、排出部a、トナー収納部b、画像形成部c、用紙部dを備えている。また、複写機Pには、下部に位置する用紙部dから上部に位置する排出部aにかけて、搬送部eが設けられている。また、複写機Pには、排出部aの上部に、原稿を読み取るスキャナー部fが設けられている。
排出部aは、所定の画像が形成された用紙(シート材)が搬送部eを介して排出されるように構成されている。この排出部aの底面は傾斜が付されていて、排出される用紙が複数枚のときに一端側が揃えて積層できるように工夫されている。
トナー収納部bは、例えば、ブラックトナー(BK)のトナーコンテナからなり、画像形成部cの現像ユニットc2にトナーを供給できるように構成されている。
画像形成部cは、レーザースキャンニングユニットc1、現像ユニットc2、ドラムユニットc3、転写ユニットc4及び定着ユニットc5を含んで構成されている。
レーザースキャンニングユニットc1は、周知のレーザースキャンニングユニットと同様に、レーザー光を発生する光ビーム発生器と、その光ビーム発生器から照射されてくる光ビームを走査するポリゴンミラーと、そのポリゴンミラーにより走査された光ビームを後述する感光体ドラム1上に結像させるfθレンズ等(共に不図示)を含んで構成されている。
現像ユニットc2は、感光体ドラム1に対してトナーを供給することによって感光体ドラム1の周面に形成された静電潜像を現像するものであり、感光体ドラム1の周面に対して、その半径方向において対向して配置された現像ローラー2を有する。
ドラムユニットc3は、そのドラム周面にレーザースキャンニングユニットc1を用いて静電潜像が生成されると共に、トナー収納部bから現像ユニットc2に供給されたトナーによりトナー像が形成される感光体ドラム1を有する。
感光体ドラム1の周りには、その周面を帯電状態とさせる帯電器3及び転写後その周面に残存したトナーを除去するクリーナー4が対向配置されている。本実施形態の帯電器3及びクリーナー4は、感光体ドラム1と共にドラムユニットc3として着脱自在にユニット化されている。
転写ユニットc4は、感光体ドラム1の周面に対して、その半径方向において対向して配置される転写ローラー5を有している。転写ローラー5は、感光体ドラム1を押圧するように設けられている。
したがって、転写ローラー5は、感光体ドラム1が回転駆動すると、それに伴って回転することができる。また、搬送部eを介して所定のシート材、例えば用紙が搬送されてきたときは、その用紙を感光体ドラム1との間に介在させた状態で転写ローラー5を回転させることができると共に、用紙を定着ユニットc5側に搬送させることができる。
定着ユニットc5は、転写ユニットc4の設けられているよりも下流側の搬送部eの一部に設けられていて、その搬送部eを搬送する用紙を挟持できるように配置された一対のローラーで構成されている。そして、定着ユニットc5は、その一対のローラーによって加圧・加熱して転写ユニットc4で転写された用紙上のトナー像を用紙に定着できるように構成されている。
用紙部dは、装置本体に対して開閉自在に設けられている給紙トレイd1と、装置本体に対して引き出し自在に設けられている給紙カセットd2とを備えている。そして、給紙トレイd1あるいは給紙カセットd2から搬送部eに1枚ずつ用紙を供給できるように構成されている。
搬送部eは、下部に位置する用紙部dから上部に位置する排出部aにかけて設けられていて、複数の搬送ローラー及びガイド板によって構成されている。そして、この搬送部eは、用紙部dから供給された用紙を1枚ずつ排出部aに向けて搬送できるように構成されている。
上記構成からなる複写機Pは、レーザースキャンニングユニットc1から感光体ドラム1に画像データに対応したレーザー光が照射されて静電潜像が形成され、供給されたトナーによってトナー像が現像される。そして、この感光体ドラム1上に担持されたトナー像は転写ユニットc4で用紙に転写された後、定着ユニットc5で加圧・加熱されて定着処理される。最後に、画像の印刷された用紙が排出部aに排出される。
このような複写機Pは、現像ローラー2の近傍から機内のエアを吸引する吸引ダクト10を有する。吸引ダクト10は、現像ローラー2の近傍から飛散するトナーを吸引ノズル20を介して吸引して、帯電器等の感光体ドラム1の周辺部材へのトナー汚染を防止するものである。また、吸引ダクト10は、感光体ドラム1の帯電の際に発生し、感光体ドラム1にダメージを与えるオゾンを吸引し排気するものでもある。
次に、図2〜図5を参照して吸引ダクト10の構成について説明する。
図2は、本発明の実施形態における吸引ダクト10の配置を示す複写機Pの背面側の斜視図である。図3は、本発明の実施形態における吸引ダクト10の構成図である。図4及び図5は、本発明の実施形態における吸引ダクト10のボックス部12の内部構成を示す斜視図である。
吸引ダクト10は、図2に示すように、複写機Pの背面側に設けられている。吸引ダクト10は、図3に示すように、吸引部11と、ボックス部12と、排気部13とを有する。吸引ダクト10は、吸引部11から現像ローラー2(図1参照)の近傍のエアを吸引し、ボックス部12において吸引したエアに含まれるトナー等を捕集し、排気部13からトナー等を除去したエアを機外に排出するようになっている。排気部13の終端は、図2に示すように、複写機Pの側面に設けられた不図示の開口に連通しており、当該開口からトナー等を除去したエアが排出されるようになっている。
吸引部11は、図3に示すように、吸引の流れに関してボックス部12よりも上流側に設けられている。吸引部11は、吸引ノズル20と、吸引管21と、第1流路ハウジング22aと、第2流路ハウジング22bと、を有する。吸引ノズル20は、現像ローラー2の近傍に配置されるものである。吸引ノズル20は、吸引管21の始端(先端)に設けられている。この吸引管21は、ボックス部12よりも上流側において最小の流路断面積を有する。
吸引管21の終端は、ボックス部12の上流側に設けられた第1流路ハウジング22aに接続されている。第1流路ハウジング22aは、吸引管21よりも大きな流路断面積を有する。第1流路ハウジング22aは、吸引管21の終端と奥行き方向(図3において紙面垂直方向)接続される開口部23を有する。開口部23の流路断面積は、吸引の流れに関して下流側に向かうに従って、吸引管21の流路断面積から漸次大きくなるように形成されている。
第1流路ハウジング22aの終端には、第2流路ハウジング22bが接続されている。第2流路ハウジング22bは、吸引管21よりも大きな流路断面積を有する。第2流路ハウジング22bは、第1流路ハウジング22aの終端と奥行き方向で接続されている。第2流路ハウジング22bは、第1流路ハウジング22aと水平方向において一部がオーバーラップするようにして平行に設けられている。第2流路ハウジング22bの終端は、ボックス部12に接続されている。
ボックス部12は、矩形箱状に形成されている(図5参照)。ボックス部12は、図3に示すように、吸引の流れに関し、垂直に下降する下降経路31と、該下降経路31と連通して垂直に上昇する上昇経路32と、を有する。ボックス部12は、下降経路31と上昇経路32とを形成する仕切り壁33を有する。仕切り壁33は、ボックス部12の下部において下降経路31と上昇経路32とを連通させるように設けられている。下降経路31及び上昇経路32は、吸引管21よりも大きな流路断面積を有する。
ボックス部12は、第2流路ハウジング22bの終端と奥行き方向で接続される開口部34を有する。開口部34は、下降経路31の始端に形成されている。ボックス部12は、吸引ファン35と、集塵フィルター36,37と、を有する。吸引ファン35は、シロッコファンであり、上昇経路32の終端に設けられている。集塵フィルター36,37は、トナー等を捕集するものであり、共に上昇経路32に設けられている。
集塵フィルター(第1の集塵フィルター)36は、吸引の流れに関して吸引ファン35よりも上流側に設けられている。集塵フィルター(第2の集塵フィルター)37は、吸引の流れに関して吸引ファン35よりも上流側であって、集塵フィルター36よりも下流側に設けられている。集塵フィルター36,37は、直方体形状を有し、上昇経路32において水平姿勢で平行に設けられている。このように、集塵フィルター36,37は、エアを厚み方向で通す過程でエアに含まれるトナーを捕集するようになっている。
ボックス部12は、図3及び図4に示すように、絞り部材(絞り部)38を有する。なお、本実施形態の絞り部材38は、ボックス部12と別体ものであるが、ボックス部12と一体ものとしてもよい。絞り部材38は、図3に示すように、下降経路31と上昇経路32との連通部39に設けられている。この絞り部材38は、垂直に立設した板形状を有し、連通部39における上方に設けられた絞り開口38aを有する。
絞り開口38aは、図4に示すように、仕切り壁33の下端であって連通部39の上端に対応する位置に設けられている。絞り開口38aは、細長いスリット状の開口となっている。この絞り開口38aは、第1の水平方向(図3において紙面左右方向)に開口して、該第1の水平方向と直交する第2の水平方向(図3において紙面奥行き方向)に直線的に延在した長方形状の開口となっている。このような絞り開口38aを有する絞り部材38は、吸引の流れに関して集塵フィルター36よりも上流側において、吸引ダクト10の流路断面積を、吸引ダクト10の全域の中での最小の流路断面積に絞るようになっている。
具体的に、絞り部材38の絞り開口38aの流路断面積は、吸引管21の流路断面積よりも小さくなっている。また、絞り部材38の絞り開口38aの流路断面積は、吸引管21以外の吸引部11、下降経路31、上昇経路32、及び後述する排気部13の流路断面積よりも小さくなっている。このような絞り部材38は、吸引ダクト10における風量を規定する吸引ファン35の上流側に配置され、下降経路31と上昇経路32との連通部39において吸引ダクト10の流路を急激に絞るようになっている。
排気部13は、図3に示すように、第3流路ハウジング41aと、第4流路ハウジング41bと、を有する。第3流路ハウジング41aは、ボックス部12と接続されており、詳しくは吸引ファン35の排気口と奥行き方向で接続されている。第3流路ハウジング41aの終端には、第4流路ハウジング41bが奥行き方向で接続されている。第4流路ハウジング41bの終端は、吸引ダクト10の長さ方向において、複写機Pの側面の不図示の開口に接続されている(図2参照)。
続いて、上記構成の吸引ダクト10の作用について説明する。
図3に示す吸引ファン35が駆動すると、吸引ダクト10によるエア吸引が行われる。吸引部11は、現像ローラー2の近傍に配置された吸引ノズル20を有しており、吸引ノズル20から飛散したトナーがエアと共に吸引される。吸引されたエアは、吸引管21を通り、開口部23を介して第1流路ハウジング22aに導入される。第1流路ハウジング22aに導入されたエアは、第2流路ハウジング22bを経て、ボックス部12に導入される。
ボックス部12は、吸引の流れに関して垂直に下降する下降経路31を有する。ボックス部12に導入されたエアは、仕切り壁33に垂直に衝突し、下降する。エアは、仕切り壁33に衝突することで風速が落ち、トナーの運搬力が低下するため、下降経路31の終端(下端)において、トナーを落とし易くすることができる。下降経路31の終端に到ったエアは、連通部39において絞り部材38の絞り開口38aを通り、上昇経路32に導入される。
絞り部材38は、吸引の流れに関して垂直に設けられ、連通部39における上方に水平方向に延在するスリット状の絞り開口38aを有する。この絞り部材38の絞り開口38aは、吸引の流れに関して集塵フィルター36,37よりも上流側において、吸引ダクト10の流路断面積を、吸引ダクト10の全域の中での最小の流路断面積に絞るものである。トナーは、風速が速い部分では堆積が起こりにくいため、最小流路断面積を持つ絞り開口38aの部分では目詰まりが発生しない。
この絞り開口38aの付近では一旦圧縮されたエアが膨張するという現象により風速が急激に低下する。このため、トナーは、絞り開口38aを通過した直後に堆積し、集塵フィルター36,37に到達する前に着地することとなる。したがって、吸引エアに含まれるトナーが集塵フィルター36に直接的に入ることを防止でき、目詰まりの発生を抑制できる。このように、本実施形態によれば、吸引ダクト10の内部に壁となる簡単な構造の絞り部材38を設けるだけで吸引中のトナーの挙動を制御し、集塵フィルター36に直接捕集されるトナー量を低減させることができ、結果としてフィルターの延命を図ることが可能となる。
絞り部材38の絞り開口38aを通過して上昇経路32に導入されたエアは、集塵フィルター36,37を経る過程で、絞り開口38aを通過した直後に堆積しなかった残部のトナーが捕集される。集塵フィルター36,37を経たエアは、吸引ファン35を通り、排気部13に導入される。排気部13に導入されたエアは、第3流路ハウジング41a及び第4流路ハウジング41bを通って、機外に排出されることとなる。
このように、上述した本実施形態によれば、吸引ファン35及び集塵フィルター36,37を備え、機内に飛散したトナーを吸引する吸引ダクト10を有する複写機Pであって、集塵フィルター36,37は、吸引の流れに関して吸引ファン35よりも上流側に設けられており、吸引の流れに関して集塵フィルター36,37よりも上流側において、吸引ダクト10の流路断面積を、吸引ダクト10の全域の中での最小の流路断面積に絞る絞り部材38を有する、という構成を採用することによって、複雑な付加装置を設けることなく集塵フィルター36,37の目詰まりを抑制することができる。また、絞り部材38を設けることで、吸引ダクトにおけるトナーの堆積位置が明確になるため、メンテナンス時の対応がやり易くなり、また、圧縮膨張行程が入るので、自動車のマフラー同様、消音効果が得られる。
(実施例)
以下、実施例により本発明の効果をより明らかにする。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
本実施例では、吸引ダクト10の集塵フィルター36における損失(トナー汚れ想定)に対する吸引風速の変化、及び、吸引ダクト10の開口部23における損失(トナー詰まり想定)に対する吸引風速の変化の試験結果から、本発明の効果をより明らかにする。
当該試験では、絞り部材38を設けなかった場合を「比較例1」とし、絞り部材38を設けずに集塵フィルター36,37の下流側において吸引ダクト10の流路断面積(詳しくは吸引ファン35の吸引孔35aの面積、後述する図8参照)を絞った場合を「比較例2」とし、絞り部材38を設けた場合を「実施例」として、これらを比較した。なお、当該試験では、絞り部材38の絞り開口38a(図3参照)の大きさを、1.5mm×37mmとした。
図6は、実施例における吸引ダクト10の集塵フィルター36における損失条件を説明するための図である。図6は、図3における集塵フィルター36を下方から視た図である。
当該試験では、集塵フィルター36における損失を再現するために、吸引ダクト10における集塵フィルター36における流路断面積を開口Aで規定した。
開口Aは、開口A以外を邪魔板やフィルム等の閉塞部材51で閉塞することにより形成され、集塵フィルター36におけるトナー詰まりを模擬することとした。開口Aで絞る場合は、一辺の長さm1は一定(10mm)とし、他辺m2の長さを調整(10mm、30mm等)した。本実施例の集塵フィルター36の性能限界の流路断面積は、10mm×10mmである。ここで、集塵フィルター36の性能限界とは、フィルター交換が必要となるときであり、集塵フィルター36の材質特性に応じて予め設定しているものである。
図7は、実施例における吸引ダクト10の開口部23における損失条件を説明するための図である。図7は、図3における吸引管21と接続される第1流路ハウジング22aの開口部34の拡大図である。
当該試験では、吸引管21の終端と接続される開口部23における損失を再現するために、吸引ダクト10における開口部23における流路断面積を開口Bで規定した。
開口Bは、開口部23を邪魔板やフィルム等の閉塞部材52で閉塞することにより形成され、開口部23におけるトナー詰まりを模擬することができる。開口部23で絞る場合は、下から順に部材を詰めるようにした。本実施例の開口部23の最小の径(吸引管21の径)は、Φ16となっている。
図8は、比較例2の条件を説明するための図である。図8において符号35aは、吸引ファン35の吸引孔である。吸引孔35aは、図3において下方に向いて配置されるものである。
比較例2では、図8に示すように、吸引ファン35の吸引孔35aを部分的に邪魔板やフィルム等の閉塞部材53で閉塞することにより、集塵フィルター36,37の下流側において吸引ダクト10の流路断面積を絞るようにしている。ここでは、吸引孔35aを端からの長さm3が6mmとなるように絞った。
下表1は、上述した比較例1、比較例2、実施例の試験結果を示している。なお、下表1に示す風速(m/s)は、吸引ノズル20に風速センサーを配置して計測した。入口である吸引ノズル20の風速を計測すれば、吸引ダクト10の全体の風量を推定することできるためである。
Figure 0005747003
表1に示すように、比較例1の場合、開口Aを最小面積(10mm×10mm)にし、開口Bを25%に絞ったときに、風速は1.92m/sまで落ちた。このように、比較例1では、絞り部材38を設けないため、開口A及び開口Bが小さくなると、風速が2m/s以下に落ちてしまうことが分かる。
また、比較例2の場合、開口Aを最小面積(10mm×10mm)にし、開口Bを25%に絞ったときに、風速は1.95m/sまで落ちた。このように、比較例2では、集塵フィルター36,37の下流側において吸引ダクト10の流路断面積を絞っても、風量の低下の抑制に関しては余り効果がないことが分かる。
一方、実施例では、開口Aを最小面積(10mm×10mm)にし、開口Bを25%に絞った場合であっても、風速は2m/s以上である2.46m/sを維持することができた。このように、実施例では、集塵フィルター36,37の上流側において吸引ダクト10の流路断面積を絞ることで、風量の低下の抑制に関して優れた効果があることが分かる。ここで、絞り部材38の絞り開口38aの大きさは、1.5mm×37mm=55.5mmであるから、集塵フィルター36の性能限界の流路断面積(10mm×10mm=100mm)よりも小さい。また、開口部23の流路断面積(吸引管21の流路断面積:8mm×8mm×π=約200.9mm)より小さく、吸引ダクト10の全域の中での最小の流路断面積である。
表1に示されるように、吸引ダクト10の風量に関し、吸引ダクト10内に設けられた集塵フィルター36の目詰まり易さが、吸引ダクト10内の特定の部分、詳しくは集塵フィルター36よりも上流側における吸引ダクト10の流路断面積の大きさの大小に関係していることが分かる。
すまわち、本実施例によれば、吸引の流れに関して集塵フィルター36,37よりも上流側において、吸引ダクト10の流路断面積を、集塵フィルター36,37の性能限界の流路断面積よりも小さく絞る絞り部材38を有する、という構成を採用することによって、複雑な付加装置を設けることなくフィルター目詰まりを抑制することができることが分かる。
また、本実施例によれば、吸引の流れに関して集塵フィルター36,37よりも上流側において、吸引ダクト10の流路断面積を、吸引ダクト10の全域の中での最小の流路断面積に絞る絞り部材38を有する、という構成を採用することによって、複雑な付加装置を設けることなくフィルター目詰まりを抑制することができることが分かる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、絞り部材38の絞り開口38aの大きさによって風速が制御できるため、絞り開口38aを可変開口にして風速制御を行うことができる。可変開口にするためには、例えば大きさの異なる開口を有する板状部材を、絞り部材38に重ねるように配置し、絞り開口38aと任意の大きさの開口を合わせることで、開口面積を容易に調整することができる。
また、例えば、上記実施形態では、画像形成装置として、複写機を例示したが、本発明は、例えば、プリンター、ファクシミリ装置等の画像形成装置にも適用可能である。
P…複写機(画像形成装置)、10…吸引ダクト、31…下降経路、32…上昇経路、35…吸引ファン、36…集塵フィルター、37…集塵フィルター(第2の集塵フィルター)、38…絞り部材(絞り部)、38a…絞り開口

Claims (6)

  1. 吸引ファン及び集塵フィルターを備え、機内に飛散したトナーを吸引する吸引ダクトを有する画像形成装置であって、
    前記集塵フィルターは、前記吸引の流れに関して前記吸引ファンよりも上流側に設けられており、
    前記吸引の流れに関して前記集塵フィルターよりも上流側において、前記吸引ダクトの流路断面積を、前記吸引ダクトの全域の中での最小の流路断面積に絞る絞り部を有し、
    前記吸引ダクトは、前記吸引の流れに関し、垂直に下降する下降経路と、該下降経路と連通し、垂直に上昇する上昇経路と、を有し、
    前記絞り部は、前記下降経路と前記上昇経路との連通部に設けられている、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記絞り部は、前記連通部における上方に設けられた絞り開口を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記絞り部は、スリット状の絞り開口を有する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記絞り部は、第1の水平方向に開口して、該第1の水平方向と直交する第2の水平方向に延在する絞り開口を有する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記吸引の流れに関して前記集塵フィルターよりも下流側に設けられた第2集塵フィルターを有する、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記吸引ファンは、シロッコファンである、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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