JP4126940B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはそれらの複合機などの画像形成装置に関し、詳細には定着手段や露光手段等から発生される熱を含む雰囲気を本体ケース外に効率よく排気し、さらに定着手段から発生される熱がプロセスカートリッジに影響を及ぼさないように排気流路を構成したダクトを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置、例えばレーザプリンタやコピー機などでは、感光体を帯電させ、その感光体上にレーザやLEDなどの光による露光を行って静電潜像を形成し、トナー等の現像剤で顕像化させた像を紙等の被記録媒体上に転写させ、定着器によって加熱定着させることで画像の形成が行われている。
【0003】
そして、静電潜像形成時に、例えばポリゴンミラーを回転させレーザ光等を走査し露光を行うためのスキャナモータや、トナー等の転写された被記録媒体を加熱加圧してトナーを定着させる定着器から発生される熱が、ダクトを介して本体ケース外に排出されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年の画像形成装置の小型化の傾向にともない、本体ケース内の各装置が相互に近接して配置されるようになっており、さらに、高速化のために各装置からの発熱は増加している。そして、従来の画像形成装置では、定着器等の発熱源とトナー等の現像剤を内部に保持するプロセスカートリッジとが近接して配置されることで、定着器の熱がプロセスカートリッジに対し熱影響を及ぼすという問題があった。具体的には、プロセスカートリッジ内のトナーが熱の影響を受け、画像形成不良の原因となることがあった。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、限られた本体ケース内の空間を有効利用して、プロセスカートリッジが定着手段から発生される熱による影響を受けて画像形成不良を発生することのない画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明の画像形成装置は、本体ケース内に、静電潜像が形成される像担持体と、当該像担持体の静電潜像を現像剤により現像して現像剤像を形成する現像手段と、当該現像手段により前記像担持体に形成された現像剤像を被記録媒体に転写する転写手段と、当該転写手段により被記録媒体に転写された現像剤像を加熱して定着する定着手段と、前記本体ケースに着脱可能に設けられ、少なくとも前記現像手段と現像剤とが収容されたプロセスカートリッジとを備えた画像形成装置であって、前記定着手段と、当該定着手段の側方に装着された前記プロセスカートリッジとの間に設けられた、前記本体ケース内部の雰囲気を排気するための排気通路であるダクトと、前記装着されたプロセスカートリッジに対向する部分と前記定着手段に対向する部分と両対向部分を結ぶ接続部分とを有し、前記ダクトを構成する壁面と、当該壁面の接続部分の中間位置から、前記定着手段と対向する部分にかけて開口し、前記ダクトの排気通路に連通する第1開口部と、前記ダクトの内部に設けられ、前記雰囲気を排出するための排気通路を二分する隔壁と、前記プロセスカートリッジに設けられ前記像担持体を帯電するためのスコロトロン型の帯電器と、前記隔壁によって仕切られた前記ダクトの一方の排気通路であって、その壁面に前記第1開口部を有する第1排気通路と、前記隔壁によって仕切られた前記ダクトの他方の排気通路であって、前記装着されたプロセスカートリッジに対向する壁面を有する第2排気通路と、前記装着されたプロセスカートリッジに対向する部分の前記ダクトの壁面に開口され、前記第2排気通路に連通する第2開口部とを備え、前記定着手段から発生される熱は、雰囲気とともに前記第1開口部を介して前記第1排気通路より前記本体ケース外に排出され、前記スコロトロン型の帯電器から発生されるオゾンは、雰囲気とともに前記第2開口部を介して前記第2排気通路より前記本体ケース外に排出されることを特徴とする。
【0007】
この構成の画像形成装置では、定着手段と、定着手段の側方に装着されたプロセスカートリッジとの間に設けたダクトを構成する壁面は、装着されたプロセスカートリッジに対向する部分と定着手段に対向する部分と両対向部分を結ぶ接続部分とを有しており、その接続部分の中間位置から、定着手段と対向する部分にかけて開口した、ダクトの排気通路に連通する第1開口部から、排気を行うことができる。
また、この構成の画像形成装置では、ダクトの内部に設けられた隔壁によって、雰囲気を排出するための排気通路を二分することができる。
また、この構成の画像形成装置では、定着手段から発生される熱を、雰囲気とともに第1開口部を介して第1排気通路より本体ケース外に排出し、スコロトロン型の帯電器から発生されるオゾンを、雰囲気とともに第2開口部を介して第2排気通路より本体ケース外 に排出することができる。
【0008】
また、請求項2に係る発明の画像形成装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記装着されたプロセスカートリッジと、前記定着手段と、前記ダクトの壁面とで囲まれた領域から構成された排気室を備え、当該排気室内の雰囲気は、前記第1開口部を介して前記ダクトより前記本体ケース外に排出されることを特徴とする構成となっている。
【0009】
この構成の画像形成装置では、請求項1に係る発明の作用に加え、装着されたプロセスカートリッジと、定着手段と、ダクトの壁面とで囲まれた領域から構成された排気室の雰囲気を、第1開口部を介してダクトより本体ケース外に排出することができる。
【0010】
また、請求項3に係る発明の画像形成装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記ダクトの排気通路の一端に設けられ、当該ダクト内の雰囲気を前記本体ケース外へ排出するための第1ファンを備えている。
【0011】
この構成の画像形成装置では、請求項1又は2に係る発明の作用に加え、ダクトの排気通路の一端に設けられた第1ファンより、ダクト内の雰囲気を本体ケース外へ排出することができる。
【0012】
また、請求項4に係る発明の画像形成装置は、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の構成に加え、前記ダクトの壁面の前記装着されたプロセスカートリッジに対向する部分と前記接続部分との境界付近に、前記プロセスカートリッジに当接する仕切部を設けている。
【0013】
この構成の画像形成装置では、請求項1乃至3の何れかに係る発明の作用に加え、ダクトの壁面の装着されたプロセスカートリッジに対向する部分と接続部分との境界付近に、プロセスカートリッジに当接するように設けられた仕切部によって、排気室を仕切ることができる。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
また、請求項に係る発明の画像形成装置は、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の構成に加え、前記プロセスカートリッジの筐体には、前記スコロトロン型の帯電器の近傍に外気連通するオゾン排気開口が形成されており、前記ダクトの壁面の前記接続部分から前記定着手段に対向する部分にかけての壁面と、前記装着されたプロセスカートリッジと前記定着手段とのそれぞれの対向部分と、前記仕切部とで囲まれた領域から構成された第1排気室と、前記プロセスカートリッジのオゾン排気開口と前記第2開口部とを接続するため、前記プロセスカートリッジに対向する部分の前記ダクトの壁面と、前記プロセスカートリッジのオゾン排気開口を含む前記プロセスカートリッジの筐体と、前記仕切部とで囲まれた領域から構成された第2排気室とを備え、前記定着手段から発生される熱は、雰囲気とともに第1排気室より前記第1開口部及び前記第1排気通路を介して前記本体ケース外に排出され、前記スコロトロン型の帯電器から発生されるオゾンは、雰囲気とともに前記第2排気室より第2開口部及び前記第2排気通路を介して前記本体ケース外に排出されることを特徴とする構成となっている。
【0019】
この構成の画像形成装置では、請求項1乃至4の何れかに係る発明の作用に加え、定着手段から発生される熱を、雰囲気とともに第1排気室より第1開口部及び第1排気通路を介して本体ケース外に排出し、スコロトロン型の帯電器から発生されるオゾンを、雰囲気とともに第2排気室より第2開口部及び第2排気通路を介して本体ケース外に排出することができる。
【0020】
また、請求項に係る発明の画像形成装置は、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の構成に加え、前記第2排気通路の一端に設けられた第2ファンを備え、前記第1ファンは前記第1排気通路の一端に設けられ、当該第1排気通路の雰囲気を前記本体ケース外へ排出し、前記第2ファンは、前記第2排気通路の雰囲気を前記本体ケース外へ排出することを特徴とする構成となっている。
【0021】
この構成の画像形成装置では、請求項1乃至5の何れかに係る発明の作用に加え、第1ファンが、第1排気通路の雰囲気を本体ケース外へ排出し、第2ファンが、第2排気通路の雰囲気を本体ケース外へ排出することができる。
【0022】
また、請求項に係る発明の画像形成装置は、請求項1乃至の何れかに記載の発明の構成に加え、前記像担持体に静電潜像を形成するために前記像担持体を露光する露光手段を更に備え、前記露光手段は、前記ダクトの上方に配置され、前記ダクトの壁面は、前記露光手段に対向する部分を有し、前記ダクトの壁面の前記露光手段に対向する部分に開口され、前記ダクトの排気通路に連通する第3開口部を備えている。
【0023】
この構成の画像形成装置では、請求項1乃至の何れかに係る発明の作用に加え、ダクトの壁面の露光手段に対向する部分に開口され、ダクトの排気通路に連通する第3開口部から排気を行うことができる。
【0024】
また、請求項に係る発明の画像形成装置は、請求項に記載の発明の構成に加え、前記露光手段は、発生した熱を発散するための放熱体を有し、前記放熱体と前記ダクトとが対向する部分には、前記放熱体と前記第3開口部とを連通させるため、前記放熱体の周囲を囲み一部が開放された形状の案内壁を設け、前記放熱体から発散される熱は、前記案内壁の開放部分から流入する雰囲気とともに前記第3開口部を介して前記ダクトより前記本体ケース外に排出されることを特徴とする構成となっている。
【0025】
この構成の画像形成装置では、請求項に係る発明の作用に加え、放熱体から発散される熱を、案内壁の開放部分から流入する雰囲気とともに第3開口部を介してダクトより本体ケース外に排出することができる。
【0026】
また、請求項に係る発明の画像形成装置は、請求項乃至8の何れかに記載の発明の構成に加え、前記像担持体に静電潜像を形成するために前記像担持体を露光する露光手段を更に備え、前記露光手段は、前記ダクトの上方に配置され、前記ダクトの壁面は、前記露光手段と対向する部分を有し、前記ダクトの壁面の前記露光手段と対向する部分は、前記露光手段の一側面から底面にかけて、前記露光手段と対向するように形成され、前記露光手段の前記一側面と対向する部分の前記ダクトの壁面は、前記第1排気通路の壁面の一部を構成し、前記露光手段の前記底面と対向する部分の前記ダクトの壁面は、前記第2排気通路の壁面の一部を構成し、前記第1排気通路と前記第2排気通路とのそれぞれと連通するように、前記ダクトの壁面の前記隔壁をまたぐ位置に開口された第3開口部を備えている。
【0027】
この構成の画像形成装置では、請求項乃至8の何れかに係る発明の作用に加え、第1排気通路と第2排気通路とのそれぞれと連通するように、露光手段と対向する部分のダクトの壁面の隔壁をまたぐ位置に開口された第3開口部から、排気を行うことができる。
【0028】
また、請求項10に係る発明の画像形成装置は、請求項に記載の発明の構成に加え、前記露光手段の前記底面において、前記一側面側に設けられ、発生される熱を発散するための放熱体と、当該放熱体が前記露光手段から露出されるように前記露光手段の前記底面に開口された露出口と、前記露出された放熱体と前記ダクトとが対向する部分に設けられ、前記露出口と前記第3開口部とを接続して前記露出された放熱体の周囲を覆い、一部が開放された形状の案内壁とを備え、前記放熱体から発散される熱の一部は、前記案内壁の開放部分から流入する雰囲気とともに前記第3開口部を介して前記第1排気通路より前記本体ケース外に排出され、前記放熱体から発散される熱の一部は、前記案内壁の開放部分から流入する雰囲気とともに前記第3開口部を介して前記第2排気通路より前記本体ケース外に排出されることを特徴とする構成となっている。
【0029】
この構成の画像形成装置では、請求項に係る発明の作用に加え、放熱体から発散される熱の一部を、案内壁の開放部分から流入する雰囲気とともに第3開口部を介して第1排気通路より本体ケース外に排出し、放熱体から発散される熱の一部を、案内壁の開放部分から流入する雰囲気とともに第3開口部を介して第2排気通路より本体ケース外に排出することができる。
【0030】
また、請求項1に係る発明の画像形成装置は、請求項又は1に記載の発明の構成に加え、前記第3開口部付近の前記ダクトの壁面と、前記露出口付近の前記露光手段の壁面と、前記案内壁とで囲まれた領域から構成された第3排気室を備え、前記放熱体から発散される熱は、雰囲気とともに前記第3排気室から前記第3開口部を介して前記ダクトより前記本体ケース外に排出されることを特徴とする構成となっている。
【0031】
この構成の画像形成装置では、請求項又は1に係る発明の作用に加え、放熱体から発散される熱を、雰囲気とともに第3排気室から第3開口部を介してダクトより本体ケース外に排出することができる。
【0032】
また、請求項1に係る発明の画像形成装置は、請求項8,10,11の何れかに記載の発明の構成に加え、前記放熱体は、熱を発散するための複数の板状のフィンを有し、当該フィンの平面方向が同一となるように構成されたヒートシンクであって、前記フィンの平面方向が前記案内壁の開放部分から流入して前記第3開放部から前記ダクトに流出する雰囲気の流路に沿うように、前記ヒートシンクが設けられている。
【0033】
この構成の画像形成装置では、請求項8,10,11の何れかに係る発明の作用に加え、露光手段は、平面方向が案内壁の開放部分から流入して第3開放部からダクトに流出する雰囲気の流路に沿うように設けられたフィンを有するヒートシンクによって熱を発散することができる。
【0034】
また、請求項1に係る発明の画像形成装置は、請求項に記載の発明の構成に加え、前記第1ファンは、前記本体ケースの一方の側面側に配置され、前記第1開口部は、前記ダクトの壁面の、前記本体ケースの他方の側面側に開口され、前記ダクトの壁面の前記接続部分から前記定着手段に対向する部分にかけての壁面と、前記装着されたプロセスカートリッジと前記定着手段とのそれぞれの対向部分とで囲まれた領域の雰囲気のうち、前記本体ケースの一方の側面側の前記雰囲気は、前記第1ファンより直接前記本体ケース外に排出され、前記本体ケースの他方の側面側の前記雰囲気は、前記第1開口部及び前記ダクトを介して前記第1ファンより前記本体ケース外に排出されることを特徴とする構成となっている。
【0035】
この構成の画像形成装置では、請求項に係る発明の作用に加え、ダクトの壁面の接続部分から定着手段に対向する部分にかけての壁面と、装着されたプロセスカートリッジと定着手段とのそれぞれの対向部分とで囲まれた領域の雰囲気のうち、本体ケースの一方の側面側の雰囲気を、第1ファンより直接本体ケース外に排出し、本体ケースの他方の側面側の雰囲気を、第1開口部及びダクトを介して第1ファンより本体ケース外に排出することができる。
【0036】
また、請求項1に係る発明の画像形成装置は、請求項13に記載の発明の構成に加え、前記第2排気通路の一端に設けられた第2ファンを備え、前記本体ケースの一方の側面側に第3ファンを備え、当該第3ファンは、前記第1ファン及び前記第2ファンとは独立に、前記本体ケース内で発生された熱を前記本体ケース外に排出することを特徴とする構成となっている。
【0037】
この構成の画像形成装置では、請求項13に係る発明の作用に加え、第3ファンは、第1ファン及び第2ファンとは独立に、本体ケース内で発生された熱を本体ケース外に排出することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した画像形成装置の一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、レーザプリンタ1の全体の構成について説明する。図1は、本実施の形態のレーザプリンタ1の中央断面図である。図1に示すように、レーザプリンタ1は、断面視、本体ケース2内に、被記録媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に所定の画像を形成するための画像形成部5を備えている。尚、レーザプリンタ1において、図中左手方向が前面となる。
【0039】
排紙トレイ46は、本体ケース2の上部後端側に、印刷された用紙3を積層保持できるように、本体ケース2の上面の後寄り部位に凹部形成されている。また、本体ケース2の上面の前寄り部位には、プロセスカートリッジ17の挿入のための上面開放状の空間があり、排紙トレイ46の前端側に設けられた支軸54aを中心に、上下に回動する上面カバー54によって、プロセスカートリッジ17の挿入用の空間であるところのカートリッジ収納部57を覆うように構成されている。尚、この上面カバー54の開放時の位置を図中2点鎖線で示す。
【0040】
本体ケース2内の後部(図中右手側)には、本体ケース内の下部後端側に設けられた画像形成部5の定着器18から排出された用紙3が上部後端側に設けられた排紙トレイ46に導かれるように、本体ケース2の背面に沿って上下方向に半弧を描くように排紙パス44が設けられ、この排紙パス44上に、用紙3の搬送を行う排紙ローラ45が設けられている。尚、このレーザプリンタ1では、このように半弧状に排紙パス44が構成されることで、上面に印刷された用紙3が下面を向いて排紙トレイ46上に排出される、いわゆるフェースダウン式の排紙を行うことができ、複数枚印刷時には、印刷面を下向きに用紙3が排紙順に重ねられるので、印刷された用紙3を印刷順に整列することができる。
【0041】
フィーダ部4は、本体ケース2内の底部に設けられた給紙ローラ8と、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられ、用紙3を積層保持して用紙3を給紙ローラ8に圧接する用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一端側端部の上方に設けられ、用紙押圧板7によって用紙3が圧接される給紙ローラ8と、給紙ローラ8に向かって押圧され、給紙時に給紙ローラ8とで用紙3を挟んで搬送させるとともに用紙3の重送を防止する分離パッド9と、給紙ローラ8に対して用紙3の搬送方向の下流側2カ所に設けられ、用紙3の搬送を行う搬送ローラ11と、その搬送ローラ11のそれぞれに用紙3を介して接触して紙粉を除去するとともに搬送ローラ11と協働して用紙3の搬送を行う紙粉取りローラ10と、搬送ローラ11に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられ、印刷の際の用紙3の送り出しのタイミングを調整するレジストローラ12とを備えている。
【0042】
用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタックすることができ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部に設けられた支軸7aが給紙トレイ6の底面に支持されることによって、この支軸7aを回動中心として、近い方の端部が上下方向に移動可能とされており、また、その裏側から図示外のバネによって給紙ローラ8の方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるにともない、支軸7aを支点として、バネの付勢力に抗して下向きに揺動される。給紙ローラ8および分離パッド9は、互いに対向するように配設され、分離パッド9の裏側に配設されるバネ13によって、分離パッド9が給紙ローラ8に向かって押圧されている。
【0043】
また、このフィーダ部4には、本体ケース2の前面部(図中左手側)に設けられ、支軸14aを支点に前後方向(図中左右方向)に開閉し、その開放時に用紙3を積層することができるトレイ部14bと、トレイ部14bに対してスライド移動し、トレイ部14bの閉鎖時に本体ケース2の一部となるように構成されたカバー部14cとからなる手差しトレイ14と、手差しトレイ14のトレイ部14b上に積層される用紙3を給紙するための手差しローラ15と、用紙3の重送を防止する分離パッド25とを備えている。
【0044】
手差しローラ15および分離パッド25は、互いに対向するように配設され、分離パッド25の裏側に配設されるバネ(図示外)によって、分離パッド25が手差しローラ15に向かって押圧されている。印刷時には、手差しトレイ14上に積層される用紙3が、回転する手差しローラ15の摩擦力によって送られ、分離パッド25によって重送を防止されることで一枚毎にレジストローラ12に搬送される。
【0045】
尚、レーザプリンタ1には、図示外の左側の本体フレーム側(図中奥側)に3つの排気ファン、すなわちファン108b,117,118とオゾンフィルタ118aが設けられており、これらの排気ファン等と画像形成部5との位置関係は、図中に示す通りである。
【0046】
次に、図2〜図4,図7を参照して、画像形成部5の構成について説明する。図2は、画像形成部5を側方より見た断面図である。図3は、画像形成部5を主な構成部分に分解した分解斜視図である。図4は、プロセスカートリッジ17の側面図である。図7は、プロセスカートリッジ17挿入口から見たシャッター103まわりを示す図である。図2,図3に示すように、画像形成部5は、フィーダ部4によって搬送された用紙3上に画像を形成するように、スキャナユニット16、プロセスカートリッジ17、定着器18、ダクト100などで構成されている。
【0047】
スキャナユニット16は、本体ケース2内の上部のうち、排紙トレイ46の下方側に配置され、レーザ光を出射するレーザ発光部(図示外)、レーザ発光部より出射されたレーザ光を回転駆動して主走査方向に走査するポリゴンミラー19、そのポリゴンミラー19が発生する熱を放熱するためのヒートシンク130、ポリゴンミラー19に走査されたレーザ光の走査速度を一定にするfθレンズ20、走査されたレーザ光を反射する反射ミラー21、反射ミラー21で反射されたレーザ光を感光体ドラム27上で結像するために焦点位置を調整するリレーレンズ22等で構成されている。スキャナユニット16は、所定の画像データに基づいてレーザ発光部から出射されるレーザ光を、1点鎖線Aで示すように、ポリゴンミラー19、fθレンズ20、反射ミラー21、リレーレンズ22の順に通過あるいは反射させて、プロセスカートリッジ17の感光体ドラム27の表面上に露光走査するものである。尚、スキャナユニット16が、本発明における「露光手段」であり、ヒートシンク130が、本発明における「放熱体」である。
【0048】
プロセスカートリッジ17は、感光体ドラム27、スコロトロン型帯電器29、現像ローラ31、供給ローラ33、トナーボックス34、転写ローラ30、クリーニングローラ51および2次ローラ52等を備えている。
【0049】
感光体ドラム27は、現像ローラ31の側方に感光体ドラム27の回転軸が現像ローラ31の回転軸と平行に配置され、その現像ローラ31と接触する状態で矢印方向(図2において反時計方向)に回転可能に配設されている。この感光体ドラム27は、導電性基材の上に、バインダ樹脂中にアゾ顔料やフタロシアニン顔料などの有機光電導体を電荷発生材料として分散した電荷発生層、ポリカーボネイト等の樹脂中にヒドラゾン系やアリールアミン系等の化合物が混合された電荷輸送層などが積層されたドラムである。感光体ドラム27はレーザ光等の照射を受けると、光吸収によって電荷発生層で電荷が発生され、電荷輸送層で感光体ドラム27の表面にその電荷が輸送されて、スコロトロン型帯電器29に帯電されたその表面電位をうち消すことで、照射を受けた部分の電位と、受けていない部分の電位との間に電位差を設けることができるようになっている。画像データに基づいてレーザ光を露光走査することにより、感光体ドラム27には静電潜像が形成されるのである。尚、感光体ドラム27が、本発明における「像担持体」である。
【0050】
帯電手段としてのスコロトロン型帯電器29は、感光体ドラム27の上方に、感光体ドラム27に接触しないように、所定の間隔を隔てて配設されている。スコロトロン型帯電器29は、タングステンなどの放電用のワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。また、このスコロトロン型帯電器29は、帯電電源によりオン・オフされる。そして、帯電の際に発生されるオゾン等の生成物をプロセスカートリッジ17の外方に排出できるように、スコロトロン型帯電器29の設けられた部位のプロセスカートリッジ17の筐体の上面には、外気連通する開口171が設けられている。尚、開口171が、本発明における「オゾン排気開口」である。
【0051】
また、現像ローラ31は、感光体ドラム27の回転方向(図2において反時計方向)のスコロトロン型帯電器29の配置位置より下流に配設されており、矢印方向(図2において時計方向)に回転可能に配設されている。この現像ローラ31は、金属製のローラ軸に導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、図示外の現像バイアス印加電源から現像バイアスが印加される。
【0052】
次に、供給ローラ33は、現像ローラ31の側方位置で、現像ローラ31を挟んで感光体ドラム27の反対側の位置に回転可能に配設されており、現像ローラ31に対して圧縮するような状態で当接されている。この供給ローラ33は、金属製のローラ軸に、導電性の発泡材料からなるローラが被覆されており、現像ローラ31に供給するトナーを摩擦帯電するようになっている。
【0053】
また、トナーボックス34は、供給ローラ33の側方位置に設けられており、その内部に供給ローラ33を介して現像ローラ31に供給されるトナーを充填している。本実施の形態では、現像剤として正帯電性の非磁性1成分のトナーが使用されており、このトナーは、重合性単量体、例えばスチレンなどのスチレン系単量体やアクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる重合トナーである。このような重合トナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなどが配合されるとともに、流動性を向上させるために、シリカなど外添剤が添加されている。その粒子径は、約6〜10μm程度である。
【0054】
そして、トナーボックス34内のトナーは、トナーボックス34の中心に設けられた回転軸35に支持されたアジテータ36の矢印方向(図2において反時計方向)への回転により攪拌される。また、トナーボックス34の側壁には、トナーの残量検知用の窓38が設けられており、回転軸35に支持されたクリーナ39によって清掃されるようになっている。尚、現像ローラ31、供給ローラ33およびトナーボックス34等が、本発明における「現像手段」である。
【0055】
また、感光体ドラム27の回転方向の現像ローラ31の下流で、感光体ドラム27の下方位置には、転写ローラ30が配設されており、矢印方向(図2において時計方向)に回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、金属製のローラ軸に、イオン導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、転写時には、転写バイアス印加電源から転写バイアス(転写順バイアス)が印加されるように構成されている。尚、転写ローラ31が、本発明における「転写手段」である。
【0056】
次に、クリーニングローラ51は、感光体ドラム27の側方位置に配置されている。この配置位置は、感光体ドラム27の回転方向の転写ローラ30の下流位置、かつスコロトロン型帯電器29の上流位置になる。このクリーニングローラ51に接触するように、クリーニングローラ51を挟んで感光体ドラム27の反対側となる位置に2次ローラ52が設けられ、さらに、2次ローラ52には摺接部材53が当接されている。
【0057】
このレーザプリンタ1では、クリーナレス方式によって感光体ドラム27のクリーニングが行われる。転写ローラ30によって感光体ドラム27から用紙3にトナーが転写された後に、感光体ドラム27の表面上に残存する残存トナーや紙粉が、クリーニングローラ51によって電気的に吸引される。そして、クリーニングローラ51は2次ローラ52によって電気的に紙粉のみが吸引され、2次ローラ52に吸引された紙粉が摺接部材53にからめ取られるようになっている。
【0058】
また、感光体ドラム27の上部には、スキャナユニット16からのレーザ光が感光体ドラム27に直接照射されるように、露光窓69が設けられている。この露光窓69は、プロセスカートリッジ17の筐体の上面の、スコロトロン型帯電器29の開口171の部分よりもトナーボックス34寄りの部位に、感光体ドラム27がプロセスカートリッジ17の外部と連通するように開口されている。
【0059】
また、図3,図4に示すように、この感光体ドラム27の駆動軸である回転中心軸27aは、プロセスカートリッジ17の筐体の左右両側から突出しており、その回転中心軸27aには伝達ギヤ27bが固定されている。伝達ギヤ27bはプロセスカートリッジ17の筐体の一方の側面にギヤ面を一部露出している。カートリッジ収納部57には、この伝達ギヤ27bに噛合する駆動ギヤGM(図6参照)が設けられており、メインモータ(図示外)からの動力によって回転駆動されるように構成されている。この回転中心軸27aの近傍にはガイド板60がそれぞれ設けられており、プロセスカートリッジ17の装着時に挿入がスムーズに行われるように、プロセスカートリッジ17の挿入方向をガイドするようになっている。さらに、トナーボックス34内のアジテータ36や、現像ローラ31などは、他の駆動系からの駆動力をうけて回転されるようになっており、前記伝達ギヤ27bが設けられたプロセスカートリッジ17の一方の側面の略中央の部位には、その駆動力入力のための駆動力入力部110が設けられている。この駆動力入力部110の設けられている側面は、プロセスカートリッジ17の本体ケース2への挿入方向(図4において右手方向)における右手側の側面である。
【0060】
定着器18は、図2,図3に示すように、プロセスカートリッジ17の側方下流側に配設され、加熱ローラ41、この加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42、およびこれら加熱ローラ41および押圧ローラ42の下流側に設けられる一対の搬送ローラ43を備えている。加熱ローラ41は、金属製で、筒状のローラの内部に加熱のためのハロゲンランプを備えており、プロセスカートリッジ17において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に加圧加熱定着させ、その後、その用紙3を搬送ローラ43によって、排紙パス44に搬送するようにしている。尚、定着器18が、本発明における「定着手段」である。
【0061】
また、後述のファン108b,ファン117で吸引され、本体ケース2外に雰囲気を排出するダクト100は、プロセスカートリッジ17の幅方向(挿入方向の直交方向)の長さの分、その幅方向に伸張された筒形状の排気通路であり、側方視、V字形の形状を有している。その内部は、前記幅方向を縦割りに2分する隔壁100dによって2室に分けられて、主にスコロトロン型帯電器29から発生されるオゾン等の生成物を排気するためのダクト100aと、主に定着器18から発生される熱を含む雰囲気を排出するためのダクト100bとが構成されている(図5参照)。尚、ダクト100aが、本発明における「第2排気通路」であり、ダクト100bが、本発明における「第1排気通路」である。
【0062】
さらに、本体ケース2内にプロセスカートリッジ17が装着された場合に、そのプロセスカートリッジ17の筐体の上面のうちスコロトロン型帯電器29の近傍に設けられた開口171の近傍を、シャッター103と、ダクト100aの下部の壁面と、ゴムやスポンジ等の弾性部材からなる仕切部材104と、後述のカートリッジ収納部57の左右の側面である左側面57a,右側面57bとで覆うように排気室101が構成されている。そして、スコロトロン型帯電器29から発生されたオゾンはこの排気室101に充満し、このオゾンを含む雰囲気がダクト100aに吸引排気されるように、そのダクト100aの下面のうちスコロトロン型帯電器29に対向する部分に開口部105が形成されている。尚、仕切部材104が、本発明における「仕切部」であり、排気室101が、本発明における「第2排気室」であり、開口部105が、本発明における「第2開口部」である。
【0063】
尚、仕切部材104は、ダクト100aの下面の、プロセスカートリッジ17の装着時にその挿入方向の先端部分が当接する部分に、ダクト100の長さの分、プロセスカートリッジ17の幅方向(挿入方向の直交方向)に延びるように設けられている。また、プロセスカートリッジ17の挿入時のショックの緩衝材としての役割も担う。
【0064】
また、図7に示すように、シャッター103は、プロセスカートリッジ17の幅方向に長い板形状の部材で、その長手方向の長さは、プロセスカートリッジ17の幅とほぼ同じである。その短手方向の一方の縁端に設けられた支軸103aが、ダクト101aの下面に設けられた支持部100cに支持されている。その支持部100cは、シャッター103が支持された場合、プロセスカートリッジ17の挿入方向においてシャッター103の支軸側が自由端側よりも下流側になるように配置され、自由端側が上下方向に移動可能となるように支持している。シャッター103の閉鎖時には、自由端が、プロセスカートリッジ17のスコロトロン型帯電器29の開口部分と露光窓69との間の部分に接触する。そして、図示外のリンク機構によって、上面カバー54の開閉と連動してシャッター103の開閉が行われるようになっている。
【0065】
また図2,図3に示すように、ダクト100bの下面にも開口部106が設けられ、装着されたプロセスカートリッジ17の挿入方向の先端部の壁面と、ダクト100bの下面と、定着器18と、除電板107となどで構成された排気室102の雰囲気を排気するようになっている。尚、除電板107は、印刷時にプロセスカートリッジ17内を通過することで帯電される用紙3の除電を行うように、用紙3の搬送路上の、プロセスカートリッジ17と定着器18との間に設けられており、用紙3の搬送方向に複数の溝が列設された形状を有し、用紙ガイドとして機能する(図5参照)。尚、開口部106が、本発明における「第1開口部」であり、排気室102が、本発明における「第1排気室」である。
【0066】
さらに、スキャナユニット16のヒートシンク130がダクト100の上面と対向する部分の壁面に開口部109が設けられている。この開口部109は、隔壁100dをまたいでダクト100aとダクト100bとの双方とスキャナユニット16とが連通されるように開口している(図15参照)。ヒートシンク130はスキャナユニット16の下部壁面に開口された露出口からスキャナユニット16とダクトの上面61との間の隙間に露出されている。そして、この露出したヒートシンク16を覆い、この隙間部分を他の隙間部分から隔離するように、スポンジ131が設けられている。尚、開口部109が、本発明における「第3開口部」である。
【0067】
そして、図3に示すように、ダクト100の上面61には、スキャナユニット16の左側(図中奥側)の部位に接続孔100e(図15参照)が開口され、その開口部から本体ケース2外に外気連通した排気筒108が設けられている。この排気筒108の排気流路における下流部分には、排気室101の雰囲気を吸引して本体ケース2外に排気するためのファン108bと、その雰囲気に含まれるオゾンを除去するオゾンフィルタ108aとが設けられている。尚、ファン108bが、本発明における「第2ファン」である。
【0068】
次に、図1,図5,図6を参照して、本体ケース2のプロセスカートリッジ17の収納部分であるカートリッジ収納部57について説明する。図5は、カートリッジ収納部57まわりを示す分解斜視図である。図6は、プロセスカートリッジ17の装着位置を示す図である。
【0069】
図1に示すように、本体ケース2の上面の前寄り部位(排紙トレイ46より前側)には、本体ケース前板2aと図示外の本体ケース左右両側板とで囲まれた上面開放状のプロセスカートリッジ17挿入用の空間があり、排紙トレイ46の前端側の支軸54aを中心にして上下回動する上面カバー54により前記挿入用の空間を覆うように構成されている。
【0070】
また、カートリッジ収納部57の内壁の底面側には底面56が形成されており、ガイド溝55a,55bと略同方向の後方下向き傾斜状に形成されている。この底面56は、上面開放状(滑り台状)に形成されている。さらに、カートリッジ収納部57の内壁の上面側には、ダクト100の上壁部分を形成し、そのダクト100の配置位置(本体ケース2内部の中央位置)から上面カバー54の支軸54a付近まで傾斜状(前方上向き傾斜状)に延設された上面61が形成されている。この上面61は、上方にスキャナユニット16を保持し、スキャナユニット16で発生されたレーザ光がプロセスカートリッジ17の感光体ドラム27の表面上に照射されるように、プロセスカートリッジ17の幅方向(挿入方向の直交方向)に延びるようにスリット形状の窓61aが設けられている。
【0071】
そして、図5に示すように、本体ケース左右両側板(図示外)の内面側は、左側面57aと右側面57bとして、カートリッジ収納部57の側方の内壁を構成している。この左側面57a,右側面57bには、本体ケース前板2a側から画像形成位置(スキャナユニット16の下方)に向かって傾斜状(後方下向き傾斜状)のガイド溝55a,ガイド溝55bがそれぞれ設けられており、この左右一対のガイド溝55a,55bは、プロセスカートリッジ17の左右両側から突出している感光体ドラム27の回転中心軸27aを上下に挟むように、側面視、略U字状の溝状に形成され、このガイド溝の下端(挿入停止位置)で、回転中心軸27aを回動可能に位置決め支持できる構成である。
【0072】
また、右側面57bの表裏両壁面には、後述のリンク機構の各部品とそれぞれ係合する突起等が設けられている。ガイド溝55bの閉鎖末端位置(プロセスカートリッジ17挿入時における回転中心軸27aの挿入停止位置)の、ガイド溝55bの上流位置には、右側面57bの表裏に貫通する貫通孔86が設けられている。この貫通孔86は、プロセスカートリッジ17の駆動力入力部110に係合して現像ローラ31等に駆動力を与えるための駆動力出力部115の先端部(図12参照)を出退させるために開口されている。
【0073】
次に、図6に示すように、プロセスカートリッジ17の装着時には、まず、プロセスカートリッジ17の感光体ドラム27側を先頭にして、ガイド溝55a,55bに回転中心軸27aの左右両側端部を挿入して落とし込む。このとき、回転中心軸27aより挿入後側に適宜隔てられた位置のガイド板60もガイド溝55a,55bに沿って挿入される(2点鎖線Bの状態)。プロセスカートリッジ17の底部が底面56に摺接した状態で、プロセスカートリッジ17が安定して斜め下向きに案内移動される(2点鎖線Cの状態)。
【0074】
そして、プロセスカートリッジ17は、回転中心軸27aがガイド溝55a,55bの挿入停止位置に支持される位置では、プロセスカートリッジ17の底部が底面56から外れ、回転中心軸27aを中心にして下向き(図中反時計方向)に回動して挿入後部が落ち込む。そして、プロセスカートリッジ17の底面が支持部58に当接し、挿入先端部が仕切部材104に当接した状態となり、プロセスカートリッジ17に歪みが起こることなく安定するようになっている。
【0075】
次に、図8〜図13を参照して、スキャナユニット16のポリゴンミラー19とヒートシンク130とを基板132上に固定した、スキャナ部135について説明する。図8は、スキャナ部135の側方図である。図9は、スキャナ部135の上面図である。図10は、スキャナ部135の底面図である。図11は、スキャナユニット16に固定されたスキャナ部135の上面図である。図12は、スキャナユニット16に固定されたスキャナ部135の底面図である。図13は、画像形成部5の下部後方から見たヒートシンク13とダクトの上面61の開口部109との位置関係を示す斜視図である。
【0076】
図8〜図10に示すように、スキャナ部135は、側方視、基板132をポリゴンミラー19とヒートシンク130とで上下から挟む構成となっている。ポリゴンミラー19は、上面視、正六角形の形状を有し、その6つの各辺に、水平方向にレーザ光を反射する反射ミラーが形成されたミラー部19bと、このミラー部19bを回転させる駆動力を発生するモータ19cと、このモータ19cの駆動力のための電磁力を発生するコイル19dとで構成され、ネジ19aがその回転中心軸となるように垂直方向に設けられている。そして、ヒートシンク130は、主にコイル19dから発生され、基板132を介して伝導される熱が効率よく伝導されるように、コイル19dよりも水平方向に広い面積を有するフランジ部130aと、伝導された熱を空気中に放熱するための放熱フィン130cと、その放熱フィン130cをフランジ部130aに接続するための基部130bとで構成された、アルミダイキャスト製の一体形成物である。底面視、その中心部に設けられた貫通孔を介し、ネジ130dがポリゴンミラー19のネジ19aのネジ孔(図示外)に嵌合し、ポリゴンミラー19とヒートシンク130とが基板132に固定されるようになっている。
【0077】
そして、ヒートシンク130のフランジ部130aには、その基板132側の面に熱伝導率の高いシリコン系の接着剤が塗布され、基板132に対しネジ1本で締結されるヒートシンク130の固定の補強がされている。また、接着剤でフランジ部130aにできる隙間を埋めることで基板132との接触面積を広くとることができ、熱伝導効率を高めることができる。
【0078】
放熱フィン130cは基部130bから突設され、フランジ部130aの面方向と垂直な方向に延設された板形状を有しており、その板形状の面方向が一定の方向となるように設けられている。具体的には、放熱フィン130cの面方向が基板132の長手方向に対して角度θを有するように、ヒートシンク130が基板132に固定される。この角度θについては後述する。
【0079】
また、基板132は、熱伝導率の高い金属製、例えば鉄製の配線基板であり、上面視、長方形の形状を有している。ポリゴンミラー19とヒートシンク130はその長手方向の一端寄り、短手方向の中心位置に固定され、長手方向の他端側にはモータ19cを駆動するための信号等が配線されるコネクタ133と、コンデンサ134が設けられている。さらに、その縁部に沿って、スキャナ部135をスキャナユニット16にネジで固定するためのネジ孔132a,132bが設けられている。ネジ孔132aはスキャナミラー19の回転中心軸を中心として軸対象となる位置に4つ設けられている。ネジ孔132bは基板132の長手方向側の、コネクタ133の設けられた側に設けられている。
【0080】
次に、図11に示すように、スキャナ部135は、スキャナユニット16本体のフレームの後端の部分(本体ケース2の背面方向)に、上面からの6本のネジ136a,136bで固定される。尚、図11,図12ともに、図中右手方向が上面から見たスキャナユニット16の後端方向となる。スキャナ部135をスキャナユニット16に固定する場合、スキャナユニット16本体のフレームの上方から、基板132のヒートシンク130が設けられてた面を下向きにしてスキャナ部135が取り付けられる。この場合に、前記フレームに設けられた位置決め穴にヒートシンク130の基部130bが係合し、スキャナユニット16内におけるポリゴンミラー19の配置部位が位置決めされる。そしてスキャナ部135がネジ136a,136bによってスキャナユニット16本体のフレームに固定されるが、基板132上のポリゴンミラー19は、ネジ136aによって、その回転中心軸に対して軸対象となる位置からフレームに4点支持される。このようにポリゴンミラー19がフレームに支持されることで、ポリゴンミラー19の回転中心軸を支持する支持力のバランスがよくなり、非常に速い速度で回転されるポリゴンミラー19の振動を押さえることができる。尚、コネクタ133には、ポリゴンミラー19のモータ19cの回転のための制御信号を伝達する信号線が接続される。
【0081】
また、図12に示すように、このスキャナ部135が固定される部位のスキャナユニット16の底面は略正方形に開口されており、ヒートシンク130はこの部分よりスキャナユニット16外に露出される。尚、フランジ部130aは、スキャナユニット16本体のフレームの上面側(図中奥側)に配置されるので、この開口部分からは露出されない。そして、このヒートシンク130を覆うようにスポンジ131が設けられており、本体ケース2の底面方向に露出されるヒートシンク130の固定方向において、ヒートシンク130の右手側(図中下方向である本体ケース2の右手側)を除き、前方側(図中左手方向である本体ケース2の前面側)、後方側(図中右手方向である本体ケース2の背面側)、左手側(図中上方向である本体ケース2の左手側)において壁となるように、スキャナユニット16の底面に固定されている。尚、スキャナユニット16の底面の開口が、本発明における「露出口」であり、スポンジ131が、本発明における「案内壁」である。
【0082】
そして、図13に示すように、このスポンジ131は、スキャナユニット16の底面とダクト100の上面61との隙間を塞ぐため、スキャナユニット16の底面から突設され、ダクト100の上面61に当接するようなっている。そして、そのスポンジ131で囲まれた部分で構成された排気室111に、開口部109を含む部分のダクト100の上面61が内接するようになっている。ヒートシンク130はその放熱フィン130cの部分が排気室111内に露出されており、スポンジ131の開放部分と開口部109との間の位置に放熱フィン130cが配置されている。尚、排気室111が、本発明における「第3排気室」である。
【0083】
放熱フィン130cは、その面方向が角度θ方向に整列されている。スキャナユニット16の底面の補強部分、いわゆるリブは、スキャナユニット16の左手側のやや前方寄りの部分からヒートシンク130の方向にかけて設けられておらず、この部分を通過してヒートシンク130方向に雰囲気が流れるようになっている。角度θは、スキャナユニット16の底面のリブが設けられていない部分から、そのスキャナユニット16の底面とダクト100の上面61との間に流入した雰囲気が、スポンジ131の開放部分より排気室111内に流入し、ヒートシンク130を通過して開口部109に流出する場合の流路方向(図中矢印Hで示す)を、例えばコンピュータによるシミュレーションなどで解析し、流路方向とスキャナユニット16の幅方向との間の角度θとして算出されている。このように放熱フィン130cの面方向を流路方向に整列させることで、ヒートシンク130を通過する雰囲気の流れが遮断されず、その空気抵抗を最小限に押さえることができるので、ポリゴンミラー19の発する熱を雰囲気中に効率よく発散することができる。
【0084】
次に、図14,図15を参照して、ダクト100とファン108a,117,118の構成について説明する。図14は、画像形成部5の右側面下部後方より見たダクト100とファン108a,117,118との構成を示す斜視図である。図15は、画像形成部5の左側面上部より見たダクト100とファン108a,117,118との構成を示す斜視図である。
【0085】
図14,図15に示すように、ダクト100の下部の最下面を構成する壁面1001には開口部106が形成されている。この開口部106は、ダクト100の最下面の中間位置からダクト100と定着器18との対向面にかけて、壁面に沿って開口されている。この壁面1001はダクトの全壁面のうち、定着器18に対向する部分1002とプロセスカートリッジ17に対向する部分1003とを接続するものであり、本発明の接続部分に相当する。開口部106の開口された壁面は、ダクト100内部の隔壁100d(図7参照)によって仕切られた2つのダクト100a,100bのうちのダクト100b側の下部壁面である。このダクト100bには4つの開口部106が設けられているが、その開口位置は、ダクト100bの幅方向において、本体ケース2の右手側寄りの位置である。
【0086】
また、このダクト100bの幅方向において、本体ケース2の左手寄りの位置には、排気用のファン117が設けられている。このファン117は、そのフィンの回転軸より下半分が排気室102に対して開放され、排気室102の雰囲気を排気するようになっている。また、ファン117の上半分には、ダクト100bの幅方向の、開口部106とは反対側に開口された接続孔119(図7参照)からファン117へと導く連結ダクト112が設けられており、ダクト100b内の雰囲気はこの連結ダクト112を介してファン117から本体ケース2外に排出されるようになっている。尚、ファン117が、本発明における「第1ファン」である。
【0087】
また、本体ケース2におけるファン117の配置部位より上部後方位置には、ファン118が設けられている。このファン118は、定着器18の側面に対向する位置に設けられ、主に定着器18から発生される熱を排気するが、特に排気室は設けられていないので、本体ケース2内部全体の雰囲気を排気するようになっている。尚、ファン118が、本発明における「第3ファン」である。
【0088】
次に、図1,図2を参照して、レーザプリンタ1の印刷時の動作について説明する。給紙トレイ6の用紙押圧板7上に積層されたうちの最上位にある用紙3は、用紙押圧板7の裏側から図示外のバネによって給紙ローラ8に向かって押圧されている。印刷が開始されると、用紙3は、回転する給紙ローラ8との間の摩擦力によって送られ、まず、給紙ローラ8と分離パッド9との間に挟まれる。このとき用紙3は、その相互の摩擦力の影響で複数枚が重送される場合がある。そこで、複数枚が重送されたまま搬送されることを防止するために分離パッド9が設けられており、重送された用紙3の搬送方向の先端面がこの分離パッド9との間の摩擦力による抵抗を受け、重送された用紙3が単葉に分離される。単葉に分離された用紙3は、紙粉取りローラ10を通過の際に表面上に付着している紙粉が取り払われ、対向する搬送ローラ11によってレジストローラ12に送られる。
【0089】
一方、スキャナユニット16では、エンジンコントローラ(図示外)で生成されたレーザ駆動信号に基づいてレーザ発光部(図示外)で発生されたレーザ光が、ポリゴンミラー19に対して出射される。ポリゴンミラー19は入射したレーザ光を主走査方向(用紙3の搬送方向と直交する方向)に走査し、fθレンズ20に対して出射する。fθレンズ20は、ポリゴンミラー19で等角速度に走査されたレーザ光を等速度走査に変換する。そして、レーザ光は、反射ミラー21で進行方向を変化され、リレーレンズ22によって収束されて感光体ドラム27の表面上で結像する。
【0090】
また、感光体ドラム27は、スコロトロン型帯電器29によって、その表面電位が、例えば約1000Vに帯電される。矢印方向(図中反時計方向)に回転する感光体ドラム27は、次に、レーザ光の照射を受ける。レーザ光は用紙3の主走査線上において、現像を行う部分は照射、行わない部分は非照射となるように出射されており、レーザ光の照射を受けた部分(明部)は、その表面電位が、例えば約100Vに下がる。そして、感光体ドラム27の回転によって、レーザ光は副走査方向(用紙3の搬送方向)にも照射され、レーザ光が照射されなかった部分(暗部)と明部とで、感光体ドラム27表面上には電気的な不可視画像、すなわち静電潜像が形成される。
【0091】
また、トナーボックス34内のトナーは、供給ローラ33の回転により、現像ローラ31に供給される。このとき、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電され、さらに、一定厚さの薄層となるように調整されて現像ローラ31上に担持される。この現像ローラ31には、例えば約300〜400Vの正のバイアスが印加されている。現像ローラ31の回転により、現像ローラ31上に担持され、かつ正帯電されているトナーが、感光体ドラム27に対向して接触するときに、感光体ドラム27の表面上に形成されている静電潜像に転写する。すなわち、現像ローラ31の電位は、暗部の電位(+1000V)より低く、明部の電位(+100V)より高いので、トナーは電位の低い明部に対して選択的に転写する。こうして、感光体ドラム27の表面上に、トナーによる可視像が形成され、現像が行われる
【0092】
レジストローラ12は用紙3をレジストし、回転する感光体ドラム27の表面上に形成された可視像の先端と用紙3の先端とが一致するタイミングで用紙3を送り出す。そして、感光体ドラム27と転写ローラ30との間を用紙3が通過する際に、明部の電位(+100V)よりさらに低い、例えば約−200Vの負のバイアスが印加された転写ローラ30に対して、感光体ドラム27表面上に静電付着したトナーが転写しようとする。しかし、トナーは、用紙3に遮られて転写ローラ30には転写できず、結果として用紙3上に転写されることになる。すなわち、感光体ドラム27表面上に形成された可視像が用紙3上に転写されることになる。
【0093】
そして、トナーが転写された用紙3は、定着器18に搬送される。そこを通過する、接地された除電板107によって、トナーや用紙3の残留電荷は除去される。そして、定着器18は、トナーの載った用紙3に、加熱ローラ41による約200度の熱と押圧ローラ42による圧力とを加え、トナーを用紙3上に溶着させて永久画像を形成する。尚、加熱ローラ41と押圧ローラ42とはそれぞれダイオードを介して接地されており、加熱ローラ41の表面電位より押圧ローラ42の表面電位が低くなるように構成されている。そのため、用紙3の加熱ローラ41側に載置されている正帯電性のトナーは、用紙3を介して押圧ローラ42に電気的に吸引されるので、定着時に加熱ローラ41にトナーが引き寄せられることによる画像の乱れが防止されている。
【0094】
トナーが加圧加熱定着された用紙3は、排紙ローラ45によって排紙パス44上を搬送され、印刷面を下向きにして排紙トレイ46に排出される。次に印刷される用紙3も同様に、先に排出された用紙3の上に印刷面を下にして排紙トレイ46に積層される。こうして、利用者は、印刷順に整列された用紙3を得ることができる。
【0095】
次に、図2,図13〜図16を参照して、ダクト100を介して排気される雰囲気の流路について説明する。図16は、画像形成部5の後方から見たダクト100とファン117を通過する雰囲気の流路を説明するための図である。
【0096】
図16に示すように、排気室102の雰囲気は、ダクト100の幅方向における位置によってその排気流路が異なる。排気室102は、主に定着器18のハロゲンランプ(図示外)より発生された熱を含む雰囲気を本体ケース2外に排出するが、ダクト100の幅方向の左手側(図中右手側)の部分の雰囲気は、ファン117によって、その下部から吸引されて本体ケース2外に排出される、矢印Dに示す流路をとる。また、ダクト100の幅方向の右手側(図中左手側)の部分の雰囲気は、開口部106を介してダクト100の一方の排気通路であるダクト100b内を通り、連結ダクト112を通過して、ファン117によって本体ケース2外に排出される、矢印Eに示す流路をとる。このように、ファン117から近い部分の雰囲気は、ファン117によって直接、遠い部分の雰囲気は、ダクト100bを介してファン117によって本体ケース2外に排出することで、ファン117の吸気不足を補い、排気室102内の雰囲気を効率よく排気することが可能となる。
【0097】
また、図14に示すように、開口部106がプロセスカートリッジ17に対して定着器18寄りのダクト100bの下部壁面に設けられているので、定着器18で発生された熱がダクト100の下部を回り込んでプロセスカートリッジ17に達する前に、ダクト100b内に吸引されるようになっている。これは、図2の矢印Fで示すように、排気室102内のプロセスカートリッジ17付近の雰囲気が、開口部106を介してダクト100bに吸引される流路を形成しているので、定着器18で発生された熱を含む雰囲気が、矢印Fの流路の流れに逆らうことなく、開口部106よりダクト100内に吸引されるからである。
【0098】
次に、図2に示すように、スコロトロン型帯電器29が感光体ドラム27に帯電を行う場合に発生されるオゾン等の生成物を含む雰囲気は、プロセスカートリッジ17から排気室101に流れ、排気室105に充満する。そして開口部105からダクト100a内に吸引される。さらに、その雰囲気は、図15の矢印Gで示すように、ダクト100の上面61の接続孔100eを介して排気筒108に流入し、オゾンフィルタ108aを通過するこの雰囲気からオゾンの除去が行われ、ファン108bによって本体ケース2外に排出される。
【0099】
次に、図13の矢印Hで示すように、スキャナユニット16とダクト100の上面61との隙間の、スキャナユニット16の底面のリブが設けられていない部分から流入した雰囲気は、排気室111を囲うスポンジ131の開放部分より排気室111内に流れ、ヒートシンク130の放熱ファン130cの間を通過して開口部109よりダクト100に流出する。そして、図15に示すように、開口部109は、隔壁100dをまたいでダクト100aとダクト100bとに連通されているので、排気室111の雰囲気は、その一部がダクト100a内に、残りはダクト100b内に吸引されることによって、本体ケース2外に排出される。
【0100】
以上説明したように、主に定着器18より発生された熱を含む排気室102内の雰囲気において、ダクト100の幅方向のファン117に近い部分の雰囲気は、ファン117によって本体ケース2外に直接排出することができる。そして、ファン117から遠い部分の雰囲気は、開口部106からダクト100b内に流入し、ダクト100b内を通過してファン117によって本体ケース2外に排出することができる。また、排気室102内のプロセスカートリッジ17付近の雰囲気が開口部106からダクト100bに流入する流路が形成されるので、定着器18から発生された熱を含む雰囲気が、この流路に逆らいダクト100の下部をくぐってプロセスカートリッジ17側に回り込むことはない。
【0101】
一方、プロセスカートリッジ17のスコロトロン型帯電器29から発生されるオゾン等を含む雰囲気は、排気室101に充満される。この排気室101にはダクト100aと連通する開口部105が開口されており、排気室101内の雰囲気はダクト100a内に流入する。そして、雰囲気は、このダクト100aに接続された排気筒108が内包するファン108bによって、本体ケース2外に排出することができる。この際に、オゾンフィルタ108aを通過することによって、排出する雰囲気から人体に有害なオゾンを除去することができる。
【0102】
さらに、スキャナユニット16のポリゴンミラー19から発生される熱をヒートシンク130によって排気室111内の雰囲気中に放熱し、この雰囲気をダクト100aとダクト100bとに分散して本体ケース2外に排出することができる。また、ヒートシンク130の放熱ファン130cは、排気室111内を通過する雰囲気の流路に沿ってその面方向が整列されているので、排気室111内を通過する雰囲気の抵抗を最小限に押さえ、効率よく排気を行うことができる。
【0103】
そして、ファン118によって本体ケース2内全体の雰囲気を本体ケース2外に排出することができ、ファン108b,117の排気を補助してレーザプリンタ1の昇温を押さえることができる。
【0104】
尚、本発明は、各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、ダクト100の開口部106は4つの開口部分であるが、メッシュ状の開口部、あるいはさらに多数のスリット状の開口部として形成してもよい。また、ダクト100bを排気室102内にさらに突出させ、排気室102を小さく形成してもよい。また、排気室111はダクト100a,100bそれぞれに連通しているが、どちらか一方のみに連通させてもよい。また、排気室111に連通した第3のダクトを設けてもよい。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明の画像形成装置では、定着手段と、定着手段の側方に装着されたプロセスカートリッジとの間に設けたダクトを構成する壁面は、装着されたプロセスカートリッジに対向する部分と定着手段に対向する部分と両対向部分を結ぶ接続部分とを有しており、その接続部分の中間位置から、定着手段と対向する部分にかけて開口した、ダクトの排気通路に連通する第1開口部から、排気を行うことができる。従って、定着手段から発生される熱を含む雰囲気を、プロセスカートリッジに影響しないように排気することができる。
また、ダクトの内部に設けられた隔壁によって、雰囲気を排出するための排気通路を二分することができる。従って、ダクトの容量を小さくすることができ、ファンによる吸引力を高めることができ、定着手段から発生される熱を含む雰囲気を効率よく排気することができる。
また、定着手段から発生される熱を、雰囲気とともに第1開口部を介して第1排気通路より本体ケース外に排出し、スコロトロン型の帯電器から発生されるオゾンを、雰囲気とともに第2開口部を介して第2排気通路より本体ケース外に排出することができる。従って、定着手段から発生される熱を含む雰囲気と、帯電器より発生されるオゾンを含む雰囲気とをそれぞれ別々に排気することができる。
【0106】
また、請求項2に係る発明の画像形成装置では、請求項1に係る発明の効果に加え、装着されたプロセスカートリッジと、定着手段と、ダクトの壁面とで囲まれた領域から構成された排気室の雰囲気を、第1開口部を介してダクトより本体ケース外に排出することができる。従って、本体ケース内の空間を排気室として区切ることで、定着手段から発生される熱を含む雰囲気を効率よく排気することができる。
【0107】
また、請求項3に係る発明の画像形成装置では、請求項1又は2に係る発明の効果に加え、ダクトの排気通路の一端に設けられた第1ファンより、ダクト内の雰囲気を本体ケース外へ排出することができる。従って、ダクト内を陰圧にすることで、排気室の雰囲気をダクト方向に引くことができ、定着手段から発生される熱を含む雰囲気を効率よく排気を行うことができる。
【0108】
また、請求項4に係る発明の画像形成装置では、請求項1乃至3の何れかに係る発明の効果に加え、ダクトの壁面の装着されたプロセスカートリッジに対向する部分と接続部分との境界付近に、プロセスカートリッジに当接するように設けられた仕切部によって、排気室を仕切ることができる。従って、排気室の容量を小さくでき、さらに、排気室の気密性を高めることができるので、定着手段から発生される熱を含む雰囲気を効率よく排気を行うことができる。
【0109】
【0110】
【0111】
また、請求項に係る発明の画像形成装置では、請求項1乃至4の何れかに係る発明の効果に加え、定着手段から発生される熱を、雰囲気とともに第1排気室より第1開口部及び第1排気通路を介して本体ケース外に排出し、スコロトロン型の帯電器から発生されるオゾンを、雰囲気とともに第2排気室より第2開口部及び第2排気通路を介して本体ケース外に排出することができる。従って、本体ケース内の空間を排気室として区切ることで、定着手段から発生される熱を含む雰囲気と、帯電器より発生されるオゾンを含む雰囲気とをそれぞれ別々に効率よく排気することができる。
【0112】
また、請求項に係る発明の画像形成装置では、請求項1乃至5の何れかに係る発明の効果に加え、第1ファンが、第1排気通路の雰囲気を本体ケース外へ排出し、第2ファンが、第2排気通路の雰囲気を本体ケース外へ排出することができる。従って、第1排気通路内と第2排気通路内とをそれぞれ陰圧にすることで、それぞれの排気室の雰囲気をそれぞれの排気通路方向に引くことができ、定着手段から発生される熱を含む雰囲気と、帯電器より発生されるオゾンを含む雰囲気とをそれぞれ別々に効率よく排気することができる。
【0113】
また、請求項に係る発明の画像形成装置では、請求項1乃至の何れかに係る発明の効果に加え、ダクトの壁面の露光手段に対向する部分に開口され、ダクトの排気通路に連通する第3開口部から排気を行うことができる。従って、露光手段から発生される熱を含む雰囲気を、ダクトを共用して排気することができる。
【0114】
また、請求項に係る発明の画像形成装置では、請求項に係る発明の効果に加え、放熱体から発散される熱を、案内壁の開放部分から流入する雰囲気とともに第3開口部を介してダクトより本体ケース外に排出することができる。従って、放熱体を通過する排気流路を形成することができるので、露光手段から発生される熱を含む雰囲気を効率よく排気することができる。
【0115】
また、請求項に係る発明の画像形成装置では、請求項乃至8の何れかに係る発明の効果に加え、第1排気通路と第2排気通路とのそれぞれと連通するように、露光手段と対向する部分のダクトの壁面の隔壁をまたぐ位置に開口された第3開口部から、排気を行うことができる。従って、放熱体から発散される熱を2つの排気通路を利用して排気することができるので、露光手段から発生される熱を含む雰囲気を効率よく排気することができる。
【0116】
また、請求項1に係る発明の画像形成装置では、請求項に係る発明の効果に加え、放熱体から発散される熱の一部を、案内壁の開放部分から流入する雰囲気とともに第3開口部を介して第1排気通路より本体ケース外に排出し、放熱体から発散される熱の一部を、案内壁の開放部分から流入する雰囲気とともに第3開口部を介して第2排気通路より本体ケース外に排出することができる。従って、放熱体を通過して2つの排気通路に流出する排気流路をそれぞれ形成することができるので、露光手段から発生される熱を含む雰囲気を効率よく排気することができる。
【0117】
また、請求項1に係る発明の画像形成装置では、請求項又は1に係る発明の効果に加え、放熱体から発散される熱を、雰囲気とともに第3排気室から第3開口部を介してダクトより本体ケース外に排出することができる。従って、本体ケース内の空間を排気室として区切ることで、露光手段から発生される熱を含む雰囲気を効率よく排気することができる。
【0118】
また、請求項1に係る発明の画像形成装置では、請求項8,10,11の何れかに係る発明の効果に加え、露光手段は、平面方向が案内壁の開放部分から流入して第3開放部からダクトに流出する雰囲気の流路に沿うように設けられたフィンを有するヒートシンクによって熱を発散することができる。従って、フィンによってヒートシンクを通過する雰囲気の流路が妨げられないので、露光手段から発生される熱を含む雰囲気を効率よく排気することができる。
【0119】
また、請求項1に係る発明の画像形成装置では、請求項に係る発明の効果に加え、ダクトの壁面の接続部分から定着手段に対向する部分にかけての壁面と、装着されたプロセスカートリッジと定着手段とのそれぞれの対向部分とで囲まれた領域の雰囲気のうち、本体ケースの一方の側面側の雰囲気を、第1ファンより直接本体ケース外に排出し、本体ケースの他方の側面側の雰囲気を、第1開口部及びダクトを介して第1ファンより本体ケース外に排出することができる。従って、第1ファンから遠い部分の雰囲気をダクトを介して吸引することができ、その部分に対する吸引力の不足を補うことができるので、定着手段から発生される熱を含む雰囲気を効率よく排気することができる。
【0120】
また、請求項1に係る発明の画像形成装置では、請求項13に係る発明の効果に加え、第3ファンは、第1ファン及び第2ファンとは独立に、本体ケース内で発生された熱を本体ケース外に排出することができる。従って、第1ファン及び第2ファンが排気不能な部分の熱を含む雰囲気を第3ファンで排気することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施の形態のレーザプリンタ1の中央断面図である。
【図2】図2は、画像形成部5を側方より見た断面図である。
【図3】図3は、画像形成部5を主な構成部分に分解した分解斜視図である。
【図4】図4は、プロセスカートリッジ17の側面図である。
【図5】図5は、カートリッジ収納部26まわりを示す分解斜視図である。
【図6】図6は、プロセスカートリッジ17の装着時の動作を示す図である。
【図7】図7は、プロセスカートリッジ17挿入口から見たシャッター103まわりを示す図である。
【図8】図8は、スキャナ部135の側方図である。
【図9】図9は、スキャナ部135の上面図である。
【図10】図10は、スキャナ部135の底面図である。
【図11】図11は、スキャナユニット16に固定されたスキャナ部135の上面図である。
【図12】図12は、スキャナユニット16に固定されたスキャナ部135の底面図である。
【図13】図13は、ヒートシンク13とダクトの上面61の開口部109との位置関係を示す斜視図である。
【図14】図14は、画像形成部5の右側面下部後方より見たダクト100とファン108a,117,118との構成を示す斜視図である。
【図15】図15は、画像形成部5の左側面上部より見たダクト100とファン108a,117,118との構成を示す斜視図である。
【図16】図16は、画像形成部5の後方から見たダクト100とファン117を通過する雰囲気の流路を説明するための図である。
【符号の説明】
2 本体ケース
16 スキャナユニット
17 プロセスカートリッジ
18 定着器
27 感光体ドラム
29 スコロトロン型帯電器
30 転写ローラ
31 現像ローラ
100 ダクト
100d 隔壁
101,102,111 排気室
104 仕切部材
105,106,109 開口部
108b,117,118 ファン
130 ヒートシンク
131 スポンジ
171 開口

Claims (14)

  1. 本体ケース内に、静電潜像が形成される像担持体と、当該像担持体の静電潜像を現像剤により現像して現像剤像を形成する現像手段と、当該現像手段により前記像担持体に形成された現像剤像を被記録媒体に転写する転写手段と、当該転写手段により被記録媒体に転写された現像剤像を加熱して定着する定着手段と、前記本体ケースに着脱可能に設けられ、少なくとも前記現像手段と現像剤とが収容されたプロセスカートリッジとを備えた画像形成装置であって、
    前記定着手段と、当該定着手段の側方に装着された前記プロセスカートリッジとの間に設けられた、前記本体ケース内部の雰囲気を排気するための排気通路であるダクトと、
    前記装着されたプロセスカートリッジに対向する部分と前記定着手段に対向する部分と両対向部分を結ぶ接続部分とを有し、前記ダクトを構成する壁面と、
    当該壁面の接続部分の中間位置から、前記定着手段と対向する部分にかけて開口し、前記ダクトの排気通路に連通する第1開口部と
    前記ダクトの内部に設けられ、前記雰囲気を排出するための排気通路を二分する隔壁と、
    前記プロセスカートリッジに設けられ前記像担持体を帯電するためのスコロトロン型の帯電器と、
    前記隔壁によって仕切られた前記ダクトの一方の排気通路であって、その壁面に前記第1開口部を有する第1排気通路と、
    前記隔壁によって仕切られた前記ダクトの他方の排気通路であって、前記装着されたプロセスカートリッジに対向する壁面を有する第2排気通路と、
    前記装着されたプロセスカートリッジに対向する部分の前記ダクトの壁面に開口され、前記第2排気通路に連通する第2開口部と
    を備え、
    前記定着手段から発生される熱は、雰囲気とともに前記第1開口部を介して前記第1排気通路より前記本体ケース外に排出され、前記スコロトロン型の帯電器から発生されるオゾンは、雰囲気とともに前記第2開口部を介して前記第2排気通路より前記本体ケース外に排出されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記装着されたプロセスカートリッジと、前記定着手段と、前記ダクトの壁面とで囲まれた領域から構成された排気室を備え、
    当該排気室内の雰囲気は、前記第1開口部を介して前記ダクトより前記本体ケース外に排出されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ダクトの排気通路の一端に設けられ、当該ダクト内の雰囲気を前記本体ケース外へ排出するための第1ファンを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ダクトの壁面の前記装着されたプロセスカートリッジに対向する部分と前記接続部分との境界付近に、前記プロセスカートリッジに当接する仕切部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の画像形成装置。
  5. 前記プロセスカートリッジの筐体には、前記スコロトロン型の帯電器の近傍に外気連通するオゾン排気開口が形成されており、
    前記ダクトの壁面の前記接続部分から前記定着手段に対向する部分にかけての壁面と、前記装着されたプロセスカートリッジと前記定着手段とのそれぞれの対向部分と、前記仕切部とで囲まれた領域から構成された第1排気室と、
    前記プロセスカートリッジのオゾン排気開口と前記第2開口部とを接続するため、前記プロセスカートリッジに対向する部分の前記ダクトの壁面と、前記プロセスカートリッジのオゾン排気開口を含む前記プロセスカートリッジの筐体と、前記仕切部とで囲まれた領域から構成された第2排気室と
    を備え、
    前記定着手段から発生される熱は、雰囲気とともに第1排気室より前記第1開口部及び前記第1排気通路を介して前記本体ケース外に排出され、前記スコロトロン型の帯電器から発生されるオゾンは、雰囲気とともに前記第2排気室より第2開口部及び前記第2排気通路を介して前記本体ケース外に排出されることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の画像形成装置。
  6. 前記第2排気通路の一端に設けられた第2ファンを備え、
    前記第1ファンは前記第1排気通路の一端に設けられ、当該第1排気通路の雰囲気を前記本体ケース外へ排出し、前記第2ファンは、前記第2排気通路の雰囲気を前記本体ケース外へ排出することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の画像形成装置。
  7. 前記像担持体に静電潜像を形成するために前記像担持体を露光する露光手段を更に備え、
    前記露光手段は、前記ダクトの上方に配置され、
    前記ダクトの壁面は、前記露光手段に対向する部分を有し、
    前記ダクトの壁面の前記露光手段に対向する部分に開口され、前記ダクトの排気通路に連通する第3開口部を備えたことを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の画像形成装置。
  8. 前記露光手段は、発生した熱を発散するための放熱体を有し、
    前記放熱体と前記ダクトとが対向する部分には、前記放熱体と前記第3開口部とを連通させるため、前記放熱体の周囲を囲み一部が開放された形状の案内壁を設け、
    前記放熱体から発散される熱は、前記案内壁の開放部分から流入する雰囲気とともに前記第3開口部を介して前記ダクトより前記本体ケース外に排出されることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  9. 前記像担持体に静電潜像を形成するために前記像担持体を露光する露光手段を更に備え、
    前記露光手段は、前記ダクトの上方に配置され、
    前記ダクトの壁面は、前記露光手段と対向する部分を有し、
    前記ダクトの壁面の前記露光手段と対向する部分は、前記露光手段の一側面から底面にかけて、前記露光手段と対向するように形成され、前記露光手段の前記一側面と対向する部分の前記ダクトの壁面は、前記第1排気通路の壁面の一部を構成し、前記露光手段の前記底面と対向する部分の前記ダクトの壁面は、前記第2排気通路の壁面の一部を構成し、前記第1排気通路と前記第2排気通路とのそれぞれと連通するように、前記ダクトの壁面の前記隔壁をまたぐ位置に開口された第3開口部を備えたことを特徴とする請求項乃至8の何れかに記載の画像形成装置。
  10. 前記露光手段の前記底面において、前記一側面側に設けられ、発生される熱を発散するための放熱体と、
    当該放熱体が前記露光手段から露出されるように前記露光手段の前記底面に開口された露出口と、
    前記露出された放熱体と前記ダクトとが対向する部分に設けられ、前記露出口と前記第3開口部とを接続して前記露出された放熱体の周囲を覆い、一部が開放された形状の案内壁と
    を備え、
    前記放熱体から発散される熱の一部は、前記案内壁の開放部分から流入する雰囲気とともに前記第3開口部を介して前記第1排気通路より前記本体ケース外に排出され、前記放熱体から発散される熱の一部は、前記案内壁の開放部分から流入する雰囲気とともに前記第3開口部を介して前記第2排気通路より前記本体ケース外に排出されることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  11. 前記第3開口部付近の前記ダクトの壁面と、前記露出口付近の前記露光手段の壁面と、前記案内壁とで囲まれた領域から構成された第3排気室を備え、
    前記放熱体から発散される熱は、雰囲気とともに前記第3排気室から前記第3開口部を介して前記ダクトより前記本体ケース外に排出されることを特徴とする請求項又は1に記載の画像形成装置。
  12. 前記放熱体は、熱を発散するための複数の板状のフィンを有し、当該フィンの平面方向が同一となるように構成されたヒートシンクであって、
    前記フィンの平面方向が前記案内壁の開放部分から流入して前記第3開放部から前記ダクトに流出する雰囲気の流路に沿うように、前記ヒートシンクが設けられていることを特徴とする請求項8,10,11の何れかに記載の画像形成装置。
  13. 前記第1ファンは、前記本体ケースの一方の側面側に配置され、
    前記第1開口部は、前記ダクトの壁面の、前記本体ケースの他方の側面側に開口され、
    前記ダクトの壁面の前記接続部分から前記定着手段に対向する部分にかけての壁面と、前記装着されたプロセスカートリッジと前記定着手段とのそれぞれの対向部分とで囲まれた領域の雰囲気のうち、
    前記本体ケースの一方の側面側の前記雰囲気は、前記第1ファンより直接前記本体ケース外に排出され、
    前記本体ケースの他方の側面側の前記雰囲気は、前記第1開口部及び前記ダクトを介して前記第1ファンより前記本体ケース外に排出されることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  14. 前記第2排気通路の一端に設けられた第2ファンを備え、
    前記本体ケースの一方の側面側に第3ファンを備え、
    当該第3ファンは、前記第1ファン及び前記第2ファンとは独立に、前記本体ケース内で発生された熱を前記本体ケース外に排出することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
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