JP5744492B2 - 高屈折で高透明の光学ガラス - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
本発明は高屈折で高透明の光学ガラス、このようなガラスの使用、光学素子ならびにガラスおよび光学素子の製造方法にそれぞれ関する。
近年、光学技術および光電子技術(イメージング、投影、遠隔通信、光通信工学、モバイルドライブおよびレーザー技術の応用分野)の市場における小型化に対して増強された傾向がある。この傾向はますます小さくなる最終製品に見られ、当然このような最終製品の個々の部材と構成部品のさらなる小型化に対する要望をもたらす。従って屈折率を高めたガラス、すなわちより高い屈折率を有するガラスについての要望が存在する。加えて、同時にこれらの高屈折のガラスは低分散、すなわち高いアッベ数を有するべきである。高いアッベ数はレンズ系における色誤差(色収差)の修正を促進する。
通常、高い屈折率を有するガラスは低いアッベ数を有し、すなわちこれらはより高分散を有する。加えて、高まる質の要求のために材料の非常に高い内部透過率が必要である。高屈折ガラスはたいてい鉛、ビスマスまたはチタン酸化物を含み、これらは特にUV領域において、内部透過率に対してマイナスの影響を有する。
実際、従来技術において同様の光学条件または化学組成を有するガラスは既に記載されているが、これらのガラスはかなりの不利点を有する。特に、多くのガラスはより高い割合のSiOを含み、これは網目形成体としてガラスの変態点を高め、より長い粘度曲線の原因となりおよび屈折率を低下させる。SiOに加えて例えばB、アルカリ酸化物および/またはFのような成分も多くのガラスには含まれ、これらは屈折率の低下に加えて溶融および燃焼工程中に容易に気化するのでガラス組成の複雑で精密な調節を招く。
従来技術においてより大量の二酸化チタン成分(4重量%を超える)をしばしば用いるがこれは望ましくないことに結晶化への傾向を高め、アッベ数を低下させおよびUV端をより長い波長領域の方向にシフトさせる。
高屈折ガラスにはとりわけ、ThOのような健康に有害である放射性成分も含まれる。
DE 0 691 356 は1.71〜2.01の高屈折率と19〜54のアッベ数を有する光学ガラスの製造方法を記載している。>1.945の高屈折率と≧33のアッベ数との組み合わせは記載されたガラス系では達成されない。加えて、ガラスはTiOまたはThOを含む。本発明によるガラスにおいて両成分は記載した理由によって含まれない。
JP 200601286 は精密で平滑な加圧成形に適した光学ガラスを記載している。後者はどの例も成分ZnOとLiOを含んでいるがこれらは屈折率とアッベ数の特定の組み合わせを容易にするために本発明によるガラスには含まれていない。JP 200601286 に記載されているガラスは1.90の最大屈折率を容易にするのみである。
JP 2007269613 も精密で平滑な加圧成形を用いる加工のための光学ガラスを含む。従って、どの例もZnOを5〜42モル%の量で含んでいる。ZnOは、ここに記載されているガラスの加工についての許容できる粘性挙動に関して粘性に好ましい影響を与える。しかしZnOは屈折率を低下させもする。5モル%の最小の割合でも屈折率および所望される屈折率とアッベ数の組み合わせを達成することはできない。
文献 JP 534023 は1.7〜2.0の屈折率と25〜55のアッベ数を有するハフニウム含有光学ガラスを記載している。本発明によるガラスは酸化ハフニウム成分を含まない。何故ならこれは非常に高い溶融温度を必要とするので製造方法には都合が悪い。つまりこれはしばしば混合残留物すなわち溶解しない原料をもたらす可能性がある。
文献 WO 2008/050591 も精密で平滑な加圧成形に適する1.78〜2.2の非常に高い屈折率と16〜<40のアッベ数とを有する光学ガラスに関する。どの例も他の成分に加えてZnOおよびTiOとNbが含まれている。上記した理由のためZnOはどの例でも除かれている。またTiOとNbは合計で本発明によるガラスに2モル%を超える量では含まれない。両成分は内部透過率について、特にUV端において不都合である。
JP 2007290899 はどの例でもフッ素を含み放射線保護に適するガラス組成物を記載している。しかしフッ素は揮発性の高い成分でありガラスを溶融した際に不均質性を容易にもたらす。加えて、これは屈折率を大いに低下させる。従って、フッ素は本発明によるガラスには含まれない。
高屈折ガラスの製造は難しく何故ならこれらは耐火材料を非常に激しく侵食するためである。このことはとりわけBの割合に起因する。これは性質と均質性の著しい低下を招く。従ってシリカガラスるつぼの損傷の結果は例えばSiOのストリーク(streak)、石英るつぼからのSiOに起因する屈折率の低下または白金るつぼの侵食の場合は溶解した白金イオンか白金の金属粒子である。白金イオンはUV領域において吸収してガラスの透過率のUV領域における低下を招く、すなわちUV端はより長い波長領域方向へとシフトする。他方で、白金粒子は散乱をもたらし波長の全領域に渡って透過率範囲の低下を招く。
耐火材料へのこの侵食は従来の溶融工程により溶融されたこれら光学ガラスがいくつかの用途については透過率と均質性に関して高まる技術的な要求をもはや満たさないという結果を有する。
加えて、記載したおよび必要とされる光学性質に加えてガラスは十分な化学的耐久性を有しかつ可能な限り低い膨張率を有するということが求められる。
所望の有利な光学性質(n/ν&τ)を有する光学ガラスを提供することが本発明の目的である。これらのガラスはイメージング、投影、遠隔通信、光通信工学、モバイルドライブおよびレーザー技術の応用分野に適するほうがよい。また容易に溶融してこれらを加工することができ、連続的に用いられる凝集体の製造を容易にする十分な結晶化安定性を有するほうがよい。さらに、光学ガラスは交番電磁場とりわけ高周波(省略:HF)の場と結合するほうがよく、その結果、大量のエネルギーを融液に誘導方式により与えることができる。その必要条件は最適な溶融を達成できる温度範囲に亘るガラスの良好な特有の導電率である。
高周波の交番場を用いる融液の直接誘電加熱は特に純粋な材料の製造を容易にする。というのは融液と加熱設備の材料との間の直接的な接触が起こらないためである。
上記目的を特許請求の範囲に記載する本発明の実施形態により解決する。
この明細書および特許請求の範囲において「Xを含まない」および「成分Xを含まない」という語は、それぞれ、この成分はガラスに特別な目的で意図的に加えられないが、ガラスの他の成分の不純物として加えられるにすぎないことを意味する。従ってこの成分Xはガラスに単一成分としては加えられない。
組成物の成分の含有量について上で示した情報をカチオン%で示し、ここでカチオンの全物質量の合計が参照値である。対応するアニオンは酸素アニオンである。
本発明によるガラスの基本系はランタン−タングステン−タンタル−ホウ素系であって意図する性質の優れた基礎となる。
特に、1.945≦n≦1.97の屈折率nと33≦ν≦36のアッベ数νとを有する光学ガラスを提供してこれは以下の成分(カチオン%で)を含む:
Figure 0005744492
この場合、ガラスはTi4+、Th4+、Zn2+、FおよびHf4+を含まない。好ましくは、ガラスは鉛、ヒ素、アルカリ、アルカリ土類およびビスマスも含まない。好ましくは、ガラスはTl、Te4+およびBe2+も含まない。
本発明によるガラスはTi4+を含まない。この成分はUV領域での吸収により透過率に悪影響を及ぼす。加えて、これは核剤として働くことがあり、失透を促進する。
特に好ましい実施形態によればガラスはアルカリ酸化物を含まない。アルカリイオンはガラスの屈折率を極度に低下させる。加えて、これらは融液中で気化する傾向を示して不均質性をもたらす。さらに、少ないモル質量を有するカチオンはSi4+について以下に記載する通り製造における本発明によるガラスの溶融安定性についての危険要素である。
本発明によるガラス中のアルカリ土類イオンの合計は0〜1カチオン%である。好ましくは多くて0.8カチオン%、より好ましくは多くて0.5カチオン%しか含まない。アルカリ土類金属酸化物の合計は多くて1カチオン%でありこの値は超えるべきでなく何故ならこのようなガラス系の屈折率があまりにも低下するだろうからである。アルカリ土類金属酸化物の添加はガラスの失透挙動の最適化のために用いられることがある。特に好ましい実施形態によればガラスはアルカリ土類酸化物を含まない。アルカリ土類酸化物はガラスの粘度曲線の急峻性をもたらしてホットプレス工程に関して好ましくない影響を有する。
製造に起因して、ガラスはSi4+を2カチオン%までの量で含んでいてもよい。多くて1.5カチオン%まで、好ましくは多くてSi4+を含むガラスがより適している。好ましくは、ガラスはSi4+を含まない。一方で、Si4+はガラスをその失透する傾向に対して安定化させることもあるが、HFを用いた好ましい製造工程に関してはこのガラス系には不都合である。本発明によるガラスは実質的に(>86%)高いモル質量を有する成分からなる。しかし、本発明によるガラスの屈折率とアッベ数の安定性に対して融液の製造時間に亘って影響を及ぼしてばらつきをもたらすことがあるSi4+とB3+は低いモル質量を有する。B3+は良好な溶融性に必要ではあるけれど、Si4+は除いてもよく、従って製造工程の安定性を確実にすることができる。
3+のSi4+とB3+の合計に対する物質量の比は0.5よりも高い。この比は少量のアルカリを含むかアルカリを含まないガラスにとって高周波との結合能力を確実にするためには特に重要である。
特に高周波場のような交番電磁場との融液の結合はこれに関連して誘導結合により融液中に与えられるエネルギー量が熱損失により失われる融液中のエネルギー量よりも高いことを意味する。このような場合にのみHFを用いる加熱による融液の温度の上昇または維持が可能である。
粘度−温度プロファイルと本発明によるガラスの加工温度を最適なホットプレスができるように調節する。
加えて、本発明によるガラスの結晶化安定性と適切な粘度−温度プロファイルの組み合わせは殆ど問題のない熱(さらなる)処理(加圧成形および/またはさらなる加圧成形)を容易にする。
特に、本発明によるガラスは1.945〜1.970、好ましくは1.946〜1.960、特に好ましくは1.947〜1.955の屈折率nを有する。好ましくは、ガラスは33〜36、好ましくは33.1〜35、好ましくは33.2〜35のアッベ数νにより特徴付けられる分散性を有する。
本発明の実施形態によると本発明によるガラスは700℃以下、さらに好ましくは690℃以下の変態点Tgを有する。
本発明によるガラスは少なくとも25カチオン%、好ましくは少なくとも26カチオン%、より好ましくは少なくとも27カチオン%、特に好ましくは28カチオン%のLa3+の割合を有する。この下限値を下回るべきでなく、そうしないと高屈折率と高いアッベ数の組み合わせを達成できないためである。La3+の割合は多くて35カチオン%、好ましくは34カチオン%、より好ましくは33カチオン%、特に好ましくは32カチオン%に制限される。この上限を超えるべきではなく、そうしないとガラスの粘度があまりにも高まるだろうし加えて失透の傾向も高まるであろうからである。
6+も高い屈折率に寄与し、最低限の割合で6カチオン%、好ましくは7カチオン%、より好ましくは8カチオン%である。しかしながらW6+は内部透過率に悪影響を及ぼす可能性があるため、W6+の割合は多くて13カチオン%、好ましくは多くて12カチオン%、より好ましくは多くて11カチオン%に制限される。
本発明によるガラスは少なくとも6カチオン%、好ましくは少なくとも7カチオン%、特に好ましくは少なくとも8カチオン%のTa5+の割合を有する。Ta5+の最大割合は14カチオン%、好ましくは多くて13カチオン%、さらに好ましくは多くて12カチオン%である。高屈折率を保証しおよび失透に対するガラスの安定性を与えるためにはこの下限値を下回るべきではない。加えて、定めた制限内のTa5+は本発明によるこのガラスの高屈折率と高いアッベ数の組み合わせを保証する。
3+を網目形成体として用いることができ、従って少なくとも35カチオン%、好ましくは少なくとも36カチオン%、さらに好ましくは少なくとも37カチオン%の量で含まれるべきである。しかしながら46カチオン%、好ましくは45カチオン%、より好ましくは44カチオン%ですでに最大割合に達する。この割合を超えると、その際には本発明による高屈折率がもはや不可能である。しかしながら、記載した下限値を下回るべきでなく、何故ならB3+の強力な網目形成性質は結晶化と化学的耐久性に対してのガラスの安定性を高めるためである。加えて、このようにしてガラスの溶融能力を得るであろう。
Gd3+はガラスの光学性質に関してLa3+のように作用する。従って、これをガラス中に5カチオン%まで、好ましくは4カチオン%まで、より好ましくは3.5カチオン%までの最大量で含むことができる。この上限値を超えるべきではなく、何故なら約590nmに弱いバンドを有する希土類酸化物であるGd3+は内部透過率を低下させうるからである。
本発明によるガラスはZr4+を少なくとも1カチオン%、好ましくは少なくとも2カチオン%で多くて7カチオン%まで、好ましくは多くて6カチオン%、より好ましくは多くて5カチオン%の量で含む。
本発明によるガラスはNb5+を少なくとも0カチオン%、好ましくは少なくとも0.1カチオン%、より好ましくは0.5カチオン%で多くて4カチオン%、好ましくは多くて3カチオン%、より好ましくは多くて2カチオン%の量で含む。Nb5+は高屈折率を促進するが、より低いアッベ数をもたらす。さらに、多くのNb5+を含むガラスは乏しい内部透過率を有する。従って、ガラスは2カチオン%を超えるNb5+を含むべきでない。
本発明によるガラスは少なくとも4カチオン%、好ましくは多くて3カチオン%、好ましくは多くて2.5カチオン%のY3+の割合を有していてもよい。Y3+は高屈折率と高いアッベ数の望ましい組み合わせをサポートする。
好ましくは、カチオンLa3+、Ta5+、W6+、Zr4+、Gd3+、Nb5+およびY3+の合計は50カチオン%以上、特に好ましくは52カチオン%以上、より好ましくは53カチオン%以上、特に好ましくは54カチオン%以上である。この合計により本発明によるガラスの高屈折率と高いアッベ数の組み合わせが保証されるであろう。
光学ガラスとしての本発明によるガラスは好ましくはさらに着色活性および/または光学活性例えばレーザー活性の成分も含まない。
特に、本発明によるガラスは好ましくは酸化還元反応に敏感な成分、例えば銀またはビスマスも含まない。溶融温度において「酸化還元反応に敏感」な成分は融液中で原子価状態を容易に変化させるため望まない変色が起こることもあろう。この点でAgは銀元素に容易に還元される可能性があり、これは黄変、すなわちUV端の長波長領域方向へのシフトに加えて散乱をもたらす。
本発明の実施形態によれば本発明によるガラスは好ましくは特許請求の範囲に記載されていない他の成分も含まない、すなわちこのような実施形態によればガラスは記載されている成分から実質的になる。この場合において「実質的になる」という語は他の成分は不純物としてのみ存在することはあるが、ガラス組成物に単一成分として意図的には加えられないことを意味する。
本発明によるガラスは清澄剤を少量含んでいてもよい。好ましくは、加える清澄剤の合計は多くて0.3カチオン%、より好ましくは多くて0.2カチオン%、特に好ましくは0.1カチオン%である。本発明によるガラス中の清澄剤として以下の成分の少なくとも1種(カチオン%で)を含んでいてもよい:
Sb 0 − 0.3 および/または
SnO 0 − 0.3 および/または
SO 2− 0 − 0.3 および/または
0 − 0.3
本発明によるガラスは白金を白金イオンまたは白金粒子として6ppmよりも低い、好ましくは5ppmよりも低い含有量で含む。従ってそのUV吸収が起こらないことおよびガラスが410nmおよび10mmの層の厚さで80%以上の高い内部透過率を得ることを保証する。
本発明によるガラスの膨張係数は好ましくは、20〜300℃の温度範囲に亘って測定して、9×10−6/Kよりも低い範囲にある。410nmおよび10mmの厚さでのガラスの内部透過率は80%以上である。
さらに、本発明は本発明によるガラスのイメージング、投影、遠隔通信、光通信工学、モバイルドライブおよびレーザー技術の応用分野での使用に関する。
さらに、本発明は本発明によるガラスを含む光学素子に関する。この場合、特に光学素子はレンズ、非球面レンズ(aspheres)、プリズムおよび小型部品であろう。
また本発明は本発明によるガラスの製造方法に関し、交番電磁場による上記したガラス組成物の直接誘導加熱工程を含む。
さらに、本方法は好ましくは以下の工程を含む:
・上記の組成物の破片または混合物をスカルるつぼへ入れること
好ましくは、るつぼはアルミニウムからできている。スカルるつぼはそれ自体の材質内で溶融を促進するので特に純粋なガラスを得ることができる。混合物を不連続的にも連続的にも凝集状態で溶融させることができる。
さらに、本方法は好ましくは以下の工程を含む:
・混合物またはガラス破片の一部をバーナーにより液化させること、
・高周波場と事前に溶融した溶融材料を結合させて残りの材料または破片を融液への熱の供給により溶融させること。
その後にガラスの連続的または不連続な仕上げを行う。
加工を従来方式(白金内)または特に侵食的なガラス(aggressive glass)の場合には清澄に用いられる第2のHFユニットのいずれかにおいて行うことができる。用いられる方法は DE 10 257 049 に記載されている。
図1は例のガラス4に係る本発明に係るガラスの内部透過率の曲線を示す。 図2は例のガラス4に係る本発明に係るガラスの粘度曲線を示す。これはホットプレスに関して1350℃よりも低い温度範囲を可能にし、ガラスの質たとえばストリークと透過率に関して利点を示す。
以下において本発明を一連の例により詳細に説明する。しかし本発明は記述した例に限定されない。
例:
酸化物のための原料を秤量し、1種以上の清澄剤を加えた後に十分に混合する。ガラス混合物を不連続または連続的な高周波溶融凝集体にスカルるつぼ内で溶融しおよび清澄化する(1400℃)。1350℃以下のキャスト温度でガラスを所望の寸法にキャストおよび加工することができる。
Figure 0005744492
表2は本発明の1〜4に係るガラスについての例を含む
Figure 0005744492
好ましくは、本発明に係るガラスは700℃以下のガラス転移点を有し、容易に加工されることができ、およびアルカリに対して優れた耐性(優れたアルカリ耐性)を有する。膨張係数は20〜300℃の温度範囲に亘って測定して9×10−6/Kよりも十分に低い範囲にある。410nmおよび10mmの厚さでのガラスの内部透過率は80%以上である。

Claims (10)

  1. 1.945≦nd≦1.97の屈折率n、33≦ν≦36のアッベ数νならびに
    410nmおよび10mmの厚さで>80%の内部透過率を有する、鉛およびヒ素を含ま
    ない光学ガラスであって、前記ガラスは以下の組成(カチオン%で)を有する:
    Figure 0005744492
    ことを特徴とするガラス。
  2. その膨張係数α(20,300℃)が9×10−6/Kよりも小さい請求項1に記載の
    ガラス。
  3. 以下の組成(カチオン%で)を有する請求項1または2に記載のガラス。
    Figure 0005744492
  4. 以下の組成(カチオン%)を有する請求項1ないし3の何れか1項に記載のガラス。
    Figure 0005744492
  5. 清澄剤として少なくとも1種の以下の成分(カチオン%)を含む請求項1ないし4の何れか1項に記載のガラス。
    Sb 0 − 0.3 および/または
    SnO 0 − 0.3 および/または
    SO 2− 0 − 0.
  6. イメージング、投影、遠隔通信、光通信工学、モバイルドライブおよび/またはレーザー技術の分野における請求項1ないし5の何れか1項に記載のガラスの使用。
  7. 光学素子の製造のための請求項1ないし6の何れか1項に記載のガラスの使用。
  8. 請求項1ないし6の何れか1項に記載のガラスを有する光学素子。
  9. 交番電磁場を用いて前記混合物を直接誘導加熱する工程を有する請求項1ないし5の何れか1項に記載の光学ガラスの製造方法。
  10. 請求項1ないし5の何れか1項に記載のガラスを加圧成形する工程を有する光学素子の製造方法。
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