以下、図面を参照しながら、この発明の実施形態に係る画像形成装置及びその制御方法について説明をする。なお、本欄の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や、用語の意味等を限定するものではない。
図1に示すカラー複写機100はタンデム型の電子写真方式の画像形成装置の一例を構成し、作像色毎に画像形成ユニットを備え、各々の作像系の光書き込み部から像担持体にレーザービーム光を走査し、像担持体に画像を書き込み、像担持体毎に静電潜像を形成し、その後、当該静電潜像を現像し、現像後の画像を像担持体から中間転写体に転写する装置である。
カラー複写機100は機能実現ユニットの一例を構成する画像形成部60や定着装置17等を有し、これらがユニット化され、部品交換時、複写機本体101(以下で装置本体側ともいう)から引き出し可能となされ、部品交換後、当該複写機本体101にロック(固定保持)されてカラー画像の像形成出力機能を分担する。複写機本体101には、画像形成部60や定着装置17等の他に、中間転写ベルト6、制御部15、操作表示部48及び画像読取装置102が備えられる。
画像読取装置102は複写機本体101の上部に配置され、原稿台上に載置された原稿が走査露装置の光学系により走査露光され、ラインイメージセンサで画像が読み込まれる。画像読取装置102で光電変換された画像情報信号は、画像処理部(不図示)において、アナログ処理、アナログ/ディジタル(以下A/Dという)変換処理、シューディング補正、画像圧縮処理等を行った後に、画像形成部60の光書き込み部に入力される。
画像形成部60は、ベルト素面を有して所定の速度で移動される中間転写ベルト6に所定の濃度のトナー画像を形成する。画像形成部60は、イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成ユニット10Yと、マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成ユニット10Mと、シアン(C)色の画像を形成する画像形成ユニット10Cと、黒(K)色の画像を形成する画像形成ユニット10Kとを備えて構成される。この例では、それぞれ共通する機能名称、例えば、符号10の後ろに形成する色を示すY,M,C,Kを付して表記する。
画像形成ユニット10Yは感光体ドラム1Y(像担持体)を有し、その周囲には帯電部2Y、光書き込み部3Y、現像装置4Y及びクリーニング部8Yが配設されている。画像形成ユニット10Mは感光体ドラム1Mを有し、その周囲には帯電部2M、光書き込み部3M、現像装置4M及びクリーニング部8Mが配設されている。画像形成ユニット10Cは感光体ドラム1Cを有し、その周囲には帯電部2C、光書き込み部3C、現像装置4C及びクリーニング部8Cが配設されている。画像形成ユニット10Kは感光体ドラム1Kを有し、その周囲には帯電部2K、光書き込み部3K、現像装置4K及びクリーニング部8Kが配設されている。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kにおけるそれぞれの感光体ドラム1Y,1M,1C,1K、帯電部2Y,2M,2C,2K、光書き込み部3Y,3M,3C,3K、現像装置4Y,4M,4C,4K、クリーニング部8Y,8M,8C,8Kは、それぞれ共通する内容の構成である。以下、特に、区別が必要な場合を除き、Y,M,C,Kを付さずに表記することとする。
画像形成ユニット10では、帯電部2が感光体ドラム1を帯電する。光書き込み部3には、例えば、LEDプリントヘッド(LED Print Head:以下でLPHという)方式の露光走査装置が使用される。光書き込み部3は、各作像色用の画像データに基づいて複数のレーザービーム光(以下でマルチビームという)を感光体ドラム1に一斉に走査し、複数ライン毎に情報を一斉に書き込むように動作する。各作像色の光書き込み部3Y,3M,3C,3Kはユニット化され、光学機器メンテナンス時、複写機本体101から引き出し可能となされ、メンテナンス終了後、当該複写機本体101にロック(固定保持)されてカラー用の画像情報の書き込み機能を分担する。以下で、ユニット化された光書き込み部3Y,3M,3C,3Kを総称してLPHユニット30という(図2参照)。
感光体ドラム1には、光書き込み部3によって走査されたマルチビームにより静電潜像が形成される。現像装置4は静電潜像を現像する。これにより、感光体ドラム1上に可視画像であるトナー画像が形成される。
画像形成部60では、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kのそれぞれの感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに、イエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色及び、黒(K)色の画像が形成される。感光体ドラム1のそれぞれに形成された各色のトナー像は、Y,M,C,K色用の感光体ドラム1に対応して一次転写ローラー7Y,7M,C,Kを動作させて中間転写ベルト6に転写される(一次転写)。以下で、画像形成部60の中から光書き込み部3を除いた構成要素を総称して現像ユニット40(図2参照)という。
中間転写ベルト6は無終端状のベルトを有している。中間転写ベルト6は図示しないベルト駆動部と共にユニット化され、ベルト交換時、複写機本体101から引き出し可能となされ、ベルト交換後、当該複写機本体101にロック(固定保持)されてカラー画像の転写機能を分担する。以下で、ユニット化された中間転写ベルト6及びベルト駆動部を総称して転写ベルトユニット61という(図2参照)。例えば、中間転写ベルト6には感光体ドラム1Y,1M,1C,1K上のトナー像が転写される。中間転写ベルト6は、複数のローラーにより巻回され、走行可能に支持されている。中間転写ベルト6上に形成されたカラー画像は、中間転写ベルト6が時計方向に回転することで、二次転写部7Aに向けて搬送される。
二次転写部7Aは、画像形成部60の下方であって、中間転写ベルト6の最下方位置に配設される。二次転写部7Aは用紙反転部26と共にユニット化され、廃トナー回収時、複写機本体101から引き出し可能となされ、廃トナー回収後、当該複写機本体101にロック(固定保持)されて廃トナーの回収機能や用紙反転機能を分担する。
画像形成部60の下方には用紙搬送部20が設けられ、画像形成部60へ用紙Pを搬送する。用紙搬送部20は給紙トレイ291,292,293を有し、用紙Pが収容される。給紙トレイ291,292,293の各々は、用紙補給時、複写機本体101から引き出し可能となされ、用紙補給後、当該複写機本体101にロック(固定保持)されてカラー画像の給紙機能を分担する。
以下で、給紙トレイ291を操作表示部48で、「トレイ1」といい、給紙トレイ292を操作表示部48で、「トレイ2」という。用紙Pは、第1給紙部21により給紙され、搬送ローラー22A,22B,22C、レジストローラー23を経て二次転写部7Aに搬送される。中間転写ベルト6上のトナー画像は、二次転写部7Aで、中間転写ベルト6から用紙Pに一括して転写される(二次転写)。給紙トレイ291には、図示しない給紙ローラーユニットが設けられ、給紙トレイ292にも、図示しない給紙ローラーユニットが設けられる。これらは消耗部品である。
二次転写部7Aの下流側には定着装置17が設けられ、カラー画像が転写された用紙Pを定着処理する。定着装置17は図示しない定着駆動部と共にユニット化され、部品交換時、複写機本体101から引き出し可能となされ、部品交換後、当該複写機本体101にロック(固定保持)されてカラー画像の定着機能を分担する。以下で、定着装置17及び定着駆動部を総称して定着ユニット70(図2参照)という。定着処理後の記録紙P’は、定着搬送ローラー24及び、排紙ローラー25を経て装置外へ排紙される。
カラー複写機100は、用紙反転部26を備えており、印刷モードの設定に対応して、定着がなされた記録紙P’を定着搬送ローラー24から用紙反転部26に導いて表裏を反転し、排出あるいは記録紙P’の裏面(用紙Pの両面)に画像を形成する。
感光体ドラム1の各々の左側下方には、Y,M,C,K色用の感光体ドラム1に対応してクリーニング部8Y,8M,8C,8Kが設けられ、前回の書き込みで感光体ドラム1に残留したトナー剤を除去(クリーニング)するように動作する。クリーニング部8Y,8M,8C,8Kは、現像ユニット40に実装されてユニット化される。以下で、ユニット化されたクリーニング部8Y,8M,8C,8Kを総称して単に感光体クリーナー8’ともいう。
また、中間転写ベルト6の左側上方にはクリーニング部8Aが設けられ、二次転写後の中間転写ベルト6上に残存するトナー剤をクリーニングするように動作する。クリーニング部8Aは転写ベルトユニット61に実装され、転写ベルトクリーニングユニット62(図2参照)を構成する。これらにより、カラー複写機100を構成する。
続いて、図2を参照して、カラー複写機100の制御系の構成例について説明する。図2に示すカラー複写機100は、装置本体側に制御部15、ロック制御部16、通信部19、操作表示部48、電源部90及び画像読取装置102を有し、ユニット側に部品交換対象となる機能実現ユニット(以下で部品交換対象ユニットという)の一例を構成する、用紙搬送部20、LPHユニット30、現像ユニット40、転写ベルトユニット61、転写ベルトクリーニングユニット62及び定着ユニット70を有している。
用紙搬送部20には給紙ローラーユニット21A〜21Cが設けられる。給紙ローラーユニット21Aは図1に示した給紙トレイ291に設けられ、給紙ローラーユニット21Bは同図に示した給紙トレイ292に設けられ、給紙ローラーユニット21Cは同図に示した給紙トレイ293に設けられる。
制御部15は読み出し専用メモリ(Read Only Memory:以下ROM52という)、随時情報の書き込み読出し可能なメモリ(Random Access Memory:以下RAM53という)、メモリ部54、中央処理ユニット(Central Processing Unit;以下CPU55という)を有している。
CPU55にはワークメモリ用のRAM53が接続される。RAM53にはメモリ部54が接続される。メモリ部54は、メモリ領域を有しており、給紙ローラーユニット21A〜21C、LPHユニット30、現像ユニット40、転写ベルトユニット61、転写ベルトクリーニングユニット62、定着ユニット70等のユニット情報Duを記憶する。このユニット情報Duには部品毎の使用回数情報が含まれる。例えば、使用回数情報には、画像形成ユニット10Yを構成するY色用の感光体ドラム1Y、帯電部2Y、光書き込み部3Y、現像装置4Y及びクリーニング部8Y等の部品を使用した回数の情報が含まれる。
この例では、メモリ部54のメモリ領域に各色の作像機能を実現する画像形成ユニット毎に、ユニット管理用の複数のメモリ領域が設けられている。例えば、Y色の作像機能を実現する画像形成ユニット10Yに、ユニット管理用の3つのメモリ領域(以下で本体メモリ領域#A,#B,#Cという)が設けられている。他のM,C,BK色の作像機能を実現する画像形成ユニット10M,10C,10Kについても同様に設けられる。
もちろん、メモリ部54には当該複写機全体を制御するためのシステムプログラムや、書き込み可否判別用のプログラムや、本体メモリ領域選択用のプログラム、光書き込み部3Y等の書き込み制御をするための制御情報が格納される。メモリ部54には書き換え可能な読み出し専用メモリ(EEPROM)や、ハードディスク装置(HDD)等の不揮発メモリを含んでいる。例えば、電源がオンされると、電源オン情報を検出したCPU55は、メモリ部54のROM等からシステムプログラムを読み出してRAM53に展開し、システムを起動して、当該複写機全体を制御するようになされる。
制御部15には操作表示部48が接続される。操作表示部48は表示部及び選択部の一例を構成し、例えば、入力部14及びモニタ18から構成される。入力部14は、タッチパネルや、テンキーから構成され、モニタ18は液晶表示パネルから構成される。操作表示部48にはGUI(Graphic User Interface)方式の入力手段が使用される。
モニタ18には、部品交換後の給紙ローラーユニット21A〜21C、LPHユニット30、現像ユニット40、転写ベルトユニット61、転写ベルトクリーニングユニット62及び定着ユニット70(複数の部品交換対象ユニット)の名称と共に、部品交換時から現在に至る当該部品交換対象ユニットの使用経過情報が各々対応して表示される。使用経過情報には、部品交換実行時の年月日や、部品のライフサイクルが含まれている。
また、入力部14は、モニタ18に表示された、給紙ローラーユニット21A〜21C、LPHユニット30、現像ユニット40、転写ベルトユニット61、転写ベルトクリーニングユニット62及び定着ユニット70の中から部品交換対象ユニットの選択を受け付けるように操作される。もちろん、操作表示部48は、メモリ部54のメモリ領域にユニット管理用の複数の本体メモリ領域#A,#B,#C等を設定するように操作される。更に、操作表示部48は画像形成条件や給紙トレイ291〜293を選択する際に操作される。例えば、用紙Pの種類(紙種)や紙サイズを選択したり、当該用紙Pが収納されている給紙トレイ291〜293を選択する際に、入力部14が操作され、画像形成条件が設定される。
入力部14で部品交換対象ユニットの中から選択された、部品交換対象ユニットの選択情報や、設定された画像形成条件や給紙トレイ選択情報等は、操作データD14となって制御部15に出力される。当該部品交換対象ユニットの使用経過情報や画像形成条件等は、表示データD18に基づいてモニタ18に表示される。表示データD18は制御部15からモニタ18へ出力される。
この例で、制御部15にはロック制御部16が接続される。更に、ロック制御部16には例えば、8個のロック機構L1〜L5が接続される。8個のロック機構L1〜L5は、装置本体側の所定の位置に配設される。
ロック制御部16は、ロック制御データD16をデコードして8個のロック制御信号SL1〜SL8を生成し、ロック制御信号SL1〜SL8に基づいて対応する8個のロック機構L1〜L5を個別に制御する。ロック制御データD16は部品交換時、8個のロック機構L1〜L5を制御するデータであって、制御部15からロック制御部16へ出力される。
ロック機構L1は、部品交換時、ロック制御部16からロック制御信号SL1を入力し、ロック制御信号SL1に基づいて現像ユニット40の引き出しロックを制御する。例えば、ハイ・レベルのロック制御信号SL1に基づいて現像ユニット40の引き出しロックを解除する。部品交換後、ロー・レベルのロック制御信号SL1に基づいて現像ユニット40の引き出しをロックする。
同様にして、ロック機構L2は、ロック制御信号SL2に基づいて転写ベルトユニット62の引き出しロックを制御し、ロック機構L3は、ロック制御信号SL3に基づいて転写ベルトクリーニングユニット62の引き出しロックを制御し、ロック機構L4は、ロック制御信号SL4に基づいて定着ユニット70の引き出しロックを制御し、ロック機構L5は、ロック制御信号SL5に基づいてLPHユニット30の引き出しロックを制御する。
また、ロック機構L6は、ロック制御信号SL6に基づいて給紙ローラーユニット21Aの引き出しロックを制御し、ロック機構L7は、ロック制御信号SL7に基づいて給紙ローラーユニット21Bの引き出しロックを制御し、ロック機構L8は、ロック制御信号SL8に基づいて給紙ローラーユニット21Cの引き出しロックを制御する。
カラー複写機100には電源部90が設けられる。電源部90は制御部15に接続され、電源部90には現像ユニット40、転写ベルトユニット61、転写ベルトクリーニングユニット62、定着ユニット70、LPHユニット30、給紙ローラーユニット21A〜21Cが接続される。電源部90は電源供給信号S90に基づいて駆動電圧V1〜V8を発生し、ユニット個別に電源供給制御をする。駆動電圧V1〜V8は、8回線を介して個別に現像ユニット40、転写ベルトユニット61、転写ベルトクリーニングユニット62、定着ユニット70、LPHユニット30、給紙ローラーユニット21A〜21Cを供給される。
現像ユニット40は、除電チャージャ1’(PCC)、帯電極2’、現像サクション4’及び感光体クリーナー8’を有している。現像ユニット40には駆動電圧V1が供給され、駆動電圧V1に基づいて画像形成動作を実行する。除電チャージャ1’は、一次転写後の感光体ドラム1上の不必要な残留電荷を除去する。帯電極2’は帯電部2に設けられる。
現像サクション4’は、現像時に浮遊する現像剤を吸引して捕集するようになされる。感光体クリーナー8’は各作像色用のクリーニング部8Y,8M,8C,8Kを総称している。現像ユニット40は、部品交換時、ロック機構L1の解除動作によって、複写機本体101から引き出し可能となされ、部品交換後、ロック機構L1のロック動作によって、当該複写機本体101にロック(固定保持)される。
転写ベルトユニット61に駆動電圧V2が供給され、駆動電圧V2に基づいて中間転写ベルト6等を回転する。転写ベルトユニット61は、部品交換時、ロック機構L2の解除動作によって、複写機本体101から引き出し可能となされ、部品交換後、ロック機構L2のロック動作によって、当該複写機本体101にロックされる。
転写ベルトクリーニングユニット62には駆動電圧V3が供給され、駆動電圧V3に基づいて転写ベルトクリーニングユニット62等を回転する。転写ベルトクリーニングユニット62は、部品交換時、ロック機構L3の解除動作によって、複写機本体101から引き出し可能となされ、部品交換後、ロック機構L3のロック動作によって、当該複写機本体101にロックされる。
定着ユニット70には、駆動電圧V4が供給され、駆動電圧V4に基づいて定着装置17等を駆動する。定着ユニット70は、部品交換時、ロック機構L4の解除動作によって、複写機本体101から引き出し可能となされ、部品交換後、ロック機構L4のロック動作によって、当該複写機本体101にロックされる。
LPHユニット30には、駆動電圧V5が供給され、駆動電圧V5に基づいて光書き込み部3Y,3M,3C,3K等を駆動する。LPHユニット30は、部品交換時、ロック機構L5の解除動作によって、複写機本体101から引き出し可能となされ、部品交換後、ロック機構L5のロック動作によって、当該複写機本体101にロックされる。
給紙ローラーユニット21Aには、駆動電圧V6が供給され、駆動電圧V6に基づいて給紙トレイ291を駆動する。給紙ローラーユニット21Aは、部品交換時、ロック機構L6の解除動作によって、複写機本体101から引き出し可能となされ、部品交換後、ロック機構L6のロック動作によって、当該複写機本体101にロックされる。
給紙ローラーユニット21Bには、駆動電圧V7が供給され、駆動電圧V7に基づいて給紙トレイ292を駆動する。給紙ローラーユニット21Bは、部品交換時、ロック機構L7の解除動作によって、複写機本体101から引き出し可能となされ、部品交換後、ロック機構L7のロック動作によって、当該複写機本体101にロックされる。
給紙ローラーユニット21Cには、駆動電圧V8が供給され、駆動電圧V8に基づいて給紙トレイ293を駆動する。給紙ローラーユニット21Cは、部品交換時、ロック機構L8の解除動作によって、複写機本体101から引き出し可能となされ、部品交換後、ロック機構L8のロック動作によって、当該複写機本体101にロックされる。
上述の制御部15は、入力部14によって選択操作された部品交換対象ユニットの総重量を算出し、部品交換対象ユニットの総重量と、当該装置の立設状態を維持できるか否かを判別するための立設判別重量とを比較し、比較結果に基づいて部品交換対象ユニットの引き出しロックを制御する。ここに当該装置の立設状態とは、部品交換対象ユニットが複写機本体101から引き出され、荷重分布が装置手前側に移行(複写機本体の重心が手前に推移)して、荷重バランスが崩れた場合であっても、カラー複写機100自身が自力で立ち姿勢を維持できる状態をいう。
この例で、制御部15は、部品交換対象ユニットの総重量が立設判別重量を越える場合は、部品交換対象ユニットの引き出しロックを維持する。部品交換対象ユニットの総重量が立設判別重量以下である場合は、部品交換対象ユニットの引き出しロックを解除するようにロック制御部16を制御する。
制御部15は、入力部14によって選択操作された二以上の部品交換対象ユニットの総重量が立設判別重量を越える場合に、部品交換対象ユニットの引き出しロックを維持すると共に部品交換対象ユニットの交換を拒否する内容をモニタ18に警告表示する。警告表示の内容は、例えば、「重量オーバーです。転倒するおそれがあるため、その組み合わせは選択できません。」等である。
この警告表示によって、部品交換対象ユニットの引き出しロックを維持した状態で、部品交換対象ユニットの中から、部品交換対象としての部品交換対象ユニットの再選択を受け付けできるようになる。
また、制御部15は、入力部14によって選択操作された二以上の部品交換対象ユニットの総重量が立設判別重量以下である場合に、部品交換対象ユニットの引き出しロックを解除すると共に部品交換対象ユニットの交換を許可する内容をモニタ18に表示する。これにより、装置転倒に至らない部品交換対象ユニットの組み合わせを再選択できるようになり、装置転倒に至らない部品交換対象ユニットの組み合わせにおいて、部品を同時に交換できるようになる。
なお、制御部15は、操作表示部48によって設定されたメモリ部54の複数の本体メモリ領域#A,#B,#Cを使用して、例えば、複写機本体101に対して部品が交換されたY色用の画像形成ユニット10Yに関するユニット情報Duを処理する。他のM,C,BK色の作像機能を実現する画像形成ユニット10M,10C,10Kについても同様にユニット情報Duを処理する。
上述の制御部15には通信部19が接続される。通信部19はユニット側の図示しない通信部と接続され、ユニット側のメモリ部へユニット情報Duを書き込む際に通信処理する。他のM,C,BK色用の画像形成ユニット10M,10C,10Kに対しても同様にユニット情報Duを処理するようになされる。
また、制御部15には画像読取装置102が接続される。画像読取装置102は、図1に示した原稿から画像を読み取って得たカラー用のデジタルの画像データD12(R,G,Bの各色成分データ)を制御部15に出力する。制御部15は、画像読取装置102から入力した画像データD12をY色作像用の画像データDy,M色作像用の画像データDm,C色の画像データDc,K色作像用の画像データDkに色変換処理をする。色変換処理後のY,M,C,K色作像用の画像データDy,Dm,Dc,Dkは、メモリ部54に記憶される。
制御部15に接続された用紙搬送部20は、用紙搬送データD20に基づいてモータ回転制御を実行し、当該給紙トレイ291、292又は293から繰り出した用紙Pを画像形成部60に搬送するように動作する。用紙搬送データD20は、例えば、制御部15から通信部19を介して用紙搬送部20に供給される。
上述の制御部15に接続された定着ユニット70は、用紙Pに二次転写されたカラー画像を制御部15から出力される定着制御データD17に基づいて定着処理する。定着制御データD17は、例えば、制御部15から通信部19を介して定着ユニット70に供給される。これにより、カラー複写機100の制御系を構成する。
続いて、図3〜図10を参照して、部品交換時の操作表示部48における各種の表示例について説明する。図3に示す設定メニュー画面P1は、図2に示した操作表示部48に表示される。操作表示部48は入力部14とモニタ18を備える。入力部14には、電源スイッチ、パワーセイブボタン、プログラムスイッチの他に設定メニュー/カウンタ選択用のボタンB1が設けられる。
この例では、ボタンB1を押下すると、モニタ18には、画像形成条件設定画面(図示せず)から設定メニュー画面P1へ表示が切り替わるようになる。設定メニュー画面P1によれば、メッセージ用の表示領域Iが設けられ、表示領域Iには、「メニューキー又はテンキーで項目を選択してください」等のメッセージ文が表示される。
この表示領域Iの左側には表示領域IIが割り当てられ、その右側には、表示領域IIIが割り当てられている。表示領域IIには、「ジョブ表示」の項目が表示される。ジョブ表示にはセールスカウンタの文字情報と共に、「セールスカウンタ」、「ブラックカウンタ」、「カラーコピー」、「フルカラープリント」、「単色カラー+2色カウンタ」等のアイコンボタンが表示される。
表示領域IIIには、「設定メニュー」の項目が表示される。設定メニューには、四角枠付きの項目番号「1,2,3,4・・・6,・8」等の文字情報と共に、項目番号に対応して「宛先/ボックス登録」、「ユーザー設定」、「管理者設定」、「消耗品確認」、「長尺用紙印刷」、「装置情報表示」等のアイコンボタンが表示される。図中のB2は「消耗品確認」を選択するためにボタンである。例えば、部品交換時、ボタンB2を押下すると、「消耗品確認」を選択できるようになっている。
なお、表示領域IIの下方には「詳細確認」を選択するボタンB3や、表示領域IIIの右側下方には「閉じる」を選択するボタンB4が設けられている。ボタンB2〜B4はアイコンスイッチを構成する。
この例では、設定メニュー画面P1の表示画面上で、「消耗品確認」を選択するボタンB2を操作(タッチ)すると、背景色が切り替わる。例えば、「消耗品確認」の背景色が白黒表示(図中で白抜き)から緑色表示(図中では斜線で示す)なる。これらにより、設定メニュー画面P1を構成し、当該設定メニュー画面P1において、部品交換モードを設定できるようになる。
ここに部品交換モードとは、ユーザーに部品交換対象ユニットを引き出してもらって、そこに実装されている部品を交換してもらうシステムであって、操作表示部48に部品交換対象ユニットとその交換方法を図示しつつユニット単体の電源のみを落として交換作業を実施する機能をいう。
続いて、図4を参照して、第1の実施例に係る交換対象ユニット画面P2の表示例について説明する。図4に示す交換対象ユニット画面P2は、図2に示した操作表示部48に表示される。
この例では、操作表示部48において、図3に示した設定メニュー画面P1で「詳細確認」のボタンB3を押下すると、設定メニュー画面P1から交換対象ユニット画面P2へ表示が切り替わるようになる。交換対象ユニット画面P2によれば、メッセージ用の表示領域Iには、「部品交換モード」のタイトル表示と共に「交換作業を実施する場合は、[交換作業開始]を押してください。」等のメッセージ文が表示される。
この表示領域Iの下方側には表示領域IVが割り当てられる。表示領域IVには、「交換対象ユニット」の項目が表示される。交換対象ユニットには「ユニット名称」、「ライフサイクル」及び「交換実施日」等の文字情報が表示される。
この例では、ユニット名称の記述欄には、「帯電極」、「現像サクション」、「感光体クリーナー」、「PCC」、「転写ベルトユニット」、「転写ベルトクリーニングユニット」、「定着ユニット」、「LPHユニット」、「給紙ローラーユニット(トレイ1)」及び、「給紙ローラーユニット(トレイ2)」が表示される。
ライフサイクルの記述欄には、「帯電極」、「現像サクション」、「感光体クリーナー」、「PCC」、「転写ベルトユニット」、「転写ベルトクリーニングユニット」、「定着ユニット」、「LPHユニット」、「給紙ローラーユニット(トレイ1)」及び、「給紙ローラーユニット(トレイ2)」に各々対応して使用量「90%」、「60%」、「0%」、「0%」、「0%」、「0%」、「27%」、「0%」、「177%」、「199%」が表示される。この使用量「0%」は、「NEW」(新品)を示し、「100%」は、「END」(交換時期到来)示している。「177%」や、「199%」等は、部品交換時期を徒過してユニットを使用している例(状態)を示している。
「交換実施日」の記述欄には、「感光体クリーナー」、「PCC」、「転写ベルトユニット」、「転写ベルトクリーニングユニット」に各々対応して「11/06/17」、「11/06/17」、「11/06/17」、「11/06/17」等の実施年月日が表示される。「11」は「2011」の略である。
なお、表示領域IVの下方には「交換作業開始」を選択するボタンB5や、「交換手順ガイド」を選択するボタンB6、「印刷モードへ」を選択するボタンB7、「閉じる」を選択するボタンB4が設けられている。ボタンB4〜B7はアイコンスイッチを構成する。
この例では、交換対象ユニット画面P2の表示画面上で、「給紙ローラーユニット(トレイ1)」や、「給紙ローラーユニット(トレイ2)」等を選択(タッチ)すると、背景色が切り替わる。例えば、「給紙ローラーユニット(トレイ1)」や、「給紙ローラーユニット(トレイ2)」の背景色が白黒表示(図中で白抜き)から緑色表示(図中では梨地で示す)なる。図中のボタンB5を押下すると、部品交換作業を開始できるようになる。ボタンB6を押下すると、各ユニット別に交換手順を図示で確認できるようになっている。これらにより、交換対象ユニット画面P2を構成し、当該交換対象ユニット画面P2において、「交換作業開始」を制御部15のCPU55に設定できるようになる。
続いて、図5を参照して、交換ユニット選択画面P3の表示例について説明する。図5に示す交換ユニット選択画面P3は、図2に示した操作表示部48に表示される。この画面の表示目的は、複写機本体101の転倒を防止するために、部品交換作業前に、交換対象ユニットをユーザーに選択させるものである。
この例では、操作表示部48において、図4に示した交換対象ユニット画面P2で、例えば、「給紙ローラーユニット(トレイ1)」や、「給紙ローラーユニット(トレイ2)」等を選択(タッチ)し、「交換作業開始」を選択するボタンB5を押下すると、交換対象ユニット画面P2から交換ユニット選択画面P3へ表示が切り替わるようになる。交換ユニット選択画面P3によれば、メッセージ用の表示領域Iには、交換対象ユニット画面P2と同じ内容のメッセージ文が表示される。
この表示領域Iの下方側に割り当てられた表示領域IV上に、ポップアップ画面P31がポップアップ表示される。ポップアップ画面P31には、「交換するユニット選択[OK]を押してください。」の文字情報と共に「給紙ローラーユニット(トレイ1)」や、「給紙ローラーユニット(トレイ2)、その他」等の文字情報(アイコン)が表示される。
「その他」には、「トレイ1」や、「トレイ2」、「トレイ3」が含まれる。ポップアップ画面P31には上述の文字情報の他に、「キャンセル」を選択するボタンB8や、「OK」を選択するボタンB9が設けられている。ボタンB8及びB9はアイコンスイッチを構成する。
この例では、交換ユニット選択画面P3のポップアップ画面P31上で、「給紙ローラーユニット(トレイ1)」や、「給紙ローラーユニット(トレイ2)」等の選択に同意する場合は、「OK」を選択するボタンB9を押下する。「給紙ローラーユニット(トレイ1)」や、「給紙ローラーユニット(トレイ2)」等の選択をキャンセルする場合は、「キャンセル」を選択するボタンB8を押下する。これらにより、交換ユニット選択画面P3を構成し、当該交換ユニット選択画面P3において、「交換対象ユニット」をCPU55に設定できるようになる。
続いて、図6を参照して、重量制限エラー画面P4の表示例について説明する。図6に示す重量制限エラー画面P4は、図2に示した操作表示部48に表示される。この例で、操作表示部48において、図5に示した交換ユニット選択画面P3のポップアップ画面P31で、「給紙ローラーユニット(トレイ1)」や、「給紙ローラーユニット(トレイ2)」、「その他」が選択(タッチ)され、ボタンB5が押下された場合であって、選択された交換対象ユニットの総重量が立設判別重量を越えた場合に、当該ポップアップ画面P31から重量制限エラー画面P4へ表示が切り替わるようになる。
重量制限エラー画面P4によれば、メッセージ用の表示領域Iには、交換対象ユニット画面P2と同じ内容のメッセージ文が表示される。この表示領域Iの下方側に割り当てられた表示領域IV上に、警告表示を構成するポップアップ画面P41がポップアップ表示される。ポップアップ画面P41には、「重量制限オーバーです。」の文字情報と共に「転倒する恐れがあるため、その組み合わせは選択できません。」等の文字情報(アイコン)が表示される。ポップアップ画面P41には上述の文字情報の他に、「キャンセル」を選択するボタンB8や、「OK」を選択するボタンB9が設けられている。ボタンB8及びB9はアイコンスイッチを構成する。
この例では、重量制限エラー画面P4のポップアップ画面P41上で、「キャンセル」を選択するボタンB8や、「OK」を選択するボタンB9のいずれも押下された場合も、交換対象ユニットの選択が解除される。これらにより、重量制限エラー画面P4を構成し、当該重量制限エラー画面P4において、選択された交換対象ユニットの総重量が立設判別重量を越えた場合に、CPU55で、選択された交換対象ユニットにおける部品交換を解除できるようになる。
続いて、図7を参照して、交換開始前状態確認画面P5の表示例について説明する。図7に示す交換開始前状態確認画面P5は、図2に示した操作表示部48に表示される。この例では、操作表示部48において、図5に示した交換ユニット選択画面P3のポップアップ画面P31で、「給紙ローラーユニット(トレイ1)」や、「給紙ローラーユニット(トレイ2)」、「その他」が選択(タッチ)され、ボタンB5が押下された場合であって、選択された交換対象ユニットの総重量が立設判別重量以下である場合に、交換ユニット選択画面P3のポップアップ画面P31から交換開始前状態確認画面P5へ表示が切り替わるようになる。
交換開始前状態確認画面P5によれば、メッセージ用の表示領域Iには、交換対象ユニット画面P2と同じ内容のメッセージ文が表示される。この表示領域Iの下方側に割り当てられた表示領域IV上に、交換許可表示を構成するポップアップ画面P51がポップアップ表示される。ポップアップ画面P51には、「これ以降、部品交換モードへ移行します。」の文字情報と共に、例えば、「ADU引き出しユニットはセット状態で、トレイ1は引き出されていますか?。」等の文字情報(アイコン)が表示される。ポップアップ画面P51には上述の文字情報の他に、「はい」を選択するボタンB10や、「いいえ」を選択するボタンB11が設けられている。ボタンB10及びB11はアイコンスイッチを構成する。
この例では、交換開始前状態確認画面P5のポップアップ画面P51上で、「はい」のボタンB10が押下された場合に、部品交換モードへ移行する。「いいえ」のボタンB11が押下された場合に、交換対象ユニット画面P2に戻る。これらにより交換開始前状態確認画面P5を構成し、当該交換開始前状態確認画面P5において、選択された交換対象ユニットの総重量が立設判別重量以下である場合に、CPU55で、選択された交換対象ユニットにおいて、部品交換作業をできるようになる。
続いて、図8を参照して、交換作業中画面P6の表示例について説明する。図8に示す交換作業中画面P6は、図2に示した操作表示部48に表示される。交換作業中画面P6によれば、メッセージ用の表示領域Iには、「部品交換モード」のタイトル表示と共に「ユニットの交換作業を行って下さい。完了後、[交換作業完了]を押して下さい。[交換手順ガイド]で交換手順を確認できます。」等のメッセージ文が表示される。
この表示領域Iの下方側の表示領域IVには、図4に示した「交換対象ユニット」の項目と同じ内容が表示される。なお、表示領域IVの下方には「交換手順ガイド」を選択するボタンB6、「交換作業継続」を選択するボタンB12や、「交換作業完了」を選択するボタンB13が設けられている。ボタンB6,B12,B13はアイコンスイッチを構成する。
この例では、「部品交換モード」のタイトル表示及び、交換対象ユニットの表示枠の色が、交換作業中、例えば、青色から橙色に変化するようになっている。ボタンB6を押下すると、各ユニット別に交換手順を図示で確認できるようになっている。ボタンB12を押下すると、交換ユニット選択画面P3に戻るようになっている。なお、交換作業継続中、交換対象ユニットの電源がオフされる。これらにより、交換作業中画面P6を構成し、当該交換作業中画面P6において、作業者に対して「交換作業中」を識別させることができる。
続いて、図9を参照して、交換作業完了確認画面P7の表示例について説明する。図9に示す交換作業完了確認画面P7は、図2に示した操作表示部48に表示される。この例では、操作表示部48において、図8に示した交換作業中画面P6で、「交換作業完了」のボタンB13が押下された場合に、交換作業中画面P6から交換作業完了確認画面P7へ表示が切り替わるようになる。
交換作業完了確認画面P7によれば、メッセージ用の表示領域Iには、交換作業中画面P6と同じ内容のメッセージ文が表示される。この表示領域Iの下方側に割り当てられた表示領域IV上に、交換作業完了後のポップアップ画面P71がポップアップ表示される。ポップアップ画面P71には、例えば、「トレイ1,トレイ2をセットして下さい。トレイ1,トレイ2をセットした後に[はい]を押して下さい。」等の文字情報(アイコン)が表示される。ポップアップ画面P71には上述の文字情報の他に、「はい」を選択するボタンB10や、「いいえ」を選択するボタンB11が設けられている。ボタンB10及びB11はアイコンスイッチを構成する。
この例では、交換作業完了確認画面P7のポップアップ画面P71上で、「はい」のボタンB10が押下された場合に、部品交換登録モードへ移行する。「いいえ」のボタンB11が押下された場合に、交換対象ユニット画面P2に戻る。これらにより交換作業完了確認画面P7を構成し、当該交換作業完了確認画面P7から交換ライフ確認画面P8へ移行できるようになる。
続いて、図10を参照して、交換ライフ確認画面P8の表示例について説明する。図10に示す交換ライフ確認画面P8は、図2に示した操作表示部48に表示される。この例では、操作表示部48において、図9に示した交換作業完了確認画面P7のポップアップ画面P71の「はい」のボタンB10が押下された場合に、交換作業完了確認画面P7から交換ライフ確認画面P8へ表示が切り替わるようになる。交換ライフ確認画面P8では、交換部品が登録される。
交換ライフ確認画面P8によれば、メッセージ用の表示領域Iには、「交換したユニットのライフがクリアされていることを確認して下さい。」等のメッセージ文が表示される。この表示領域Iの下方側に割り当てられた表示領域IV上には、図4に示したように「交換対象ユニット」の項目が表示される。交換対象ユニットには「ユニット名称」、「ライフサイクル」及び「交換実施日」等の文字情報が表示される。
この例では、ライフサイクルの記述欄に関して、「給紙ローラーユニット(トレイ1)」のライフサイクル「177%」が「0%」に書き換えられ、及び、「給紙ローラーユニット(トレイ2)」のライフサイクル「199%」が「0%」に各々書き換えられる。「交換実施日」の記述欄は、「給紙ローラーユニット(トレイ1)」及び、「給紙ローラーユニット(トレイ2)」の交換実施日「11/06/17」が記述される。
なお、表示領域IVの下方には「印刷モードへ」を選択するボタンB7や、「完了」を選択するボタンB14が設けられている。ボタンB7及びB14はアイコンスイッチを構成する。この例では、交換ライフ確認画面P8の表示画面上で、「給紙ローラーユニット(トレイ1)」や、「給紙ローラーユニット(トレイ2)」等の背景色が白黒表示(図中で白抜き)から青色表示(図中では梨地で示す)なる。図中のボタンB14を押下すると、部品交換作業を完了し、「印刷モード」の設定画面に移行できるようになっている。これらにより、交換ライフ確認画面P8を構成し、当該交換ライフ確認画面P8において、CPU55に交換部品を登録できるようになる。
続いて、図11を参照して、第1の実施例に係る部品交換時のカラー複写機100の制御例(重量)について説明する。この実施例では、部品交換時、複写機本体101から引き出し可能となされ、部品交換後、当該複写機本体101にロックされて像形成出力機能を分担する複数の部品交換対象ユニットを備えたカラー複写機100を制御する場合を前提とする。交換ユニット選択画面P3において、選択された部品交換対象ユニットに応じて、交換開始可能な機械状態を確認させると共に、選択した(複数)の交換対象ユニットが同時に引き出されても、転倒しないことを確認し、部品交換モードに移行する場合を例に挙げる。
これらを制御条件にして、ステップST1でCPU55は、操作表示部48のモニタ18に設定メニュー画面P1を表示する。図3に示す設定メニュー画面P1は、図2に示した操作表示部48で、設定メニュー/カウンタ選択用のボタンB1を押下すると、モニタ18に、画像形成条件設定画面(図示せず)から設定メニュー画面P1へ表示が切り替わるようになる。
次に、ステップST2でCPU55は、モニタ18に交換対象ユニット画面P2を表示する。この例では、操作表示部48において、図3に示した設定メニュー画面P1で「詳細確認」のボタンB3を押下すると、設定メニュー画面P1から交換対象ユニット画面P2へ表示が切り替わるようになる。交換対象ユニット画面P2には、前回の部品交換後の複数の部品交換対象ユニットの名称と共に、前回の部品交換時から現在に至る当該部品交換対象ユニットの使用経過情報を各々表示する(図4参照)。
ステップST3でCPU55は、先に交換対象ユニット画面P2に表示された部品交換対象ユニットの中から部品交換対象としての部品交換対象ユニットの選択を受け付ける。CPU55は、部品交換対象ユニットの選択・非選択に対応して制御を分岐する。この例では、操作表示部48において、図4に示した交換対象ユニット画面P2で、例えば、「給紙ローラーユニット(トレイ1)」や、「給紙ローラーユニット(トレイ2)」等を選択(タッチ)し、「交換作業開始」を選択するボタンB5を押下すると、交換対象ユニット画面P2から交換ユニット選択画面P3へ表示が切り替わるようになる。
ステップST4でCPU55は先に選択された部品交換対象ユニットの総重量ΣMiを算出する。部品交換対象ユニットの総重量ΣMiは、選択された部品交換対象ユニットの個々の重量を加算することにより取得する。例えば、「給紙ローラーユニット(トレイ1)」の重量をM1とし、「給紙ローラーユニット(トレイ2)の重量をM2とすると、部品交換対象ユニットの総重量ΣMiはM1+M2となる。M1=2kg,M2=2.5kgの場合は、総重量ΣMiは4.5kgとなる。
ステップST5でCPU55は、先に算出された部品交換対象ユニットの総重量ΣMiと立設判別重量Mmaxとを比較する。ここに立設判別重量Mmaxとは、当該カラー複写機100の立設状態を維持できるか否かを判別するための閾値(量)である。この立設判別重量Mmaxには、例えば、部品交換対象ユニットが複写機本体101から引き出され、荷重分布が装置手前側に移行して、荷重バランスが崩れた場合であっても、カラー複写機100自身が自力で立ち姿勢を維持できる閾値(量)が設定される。立設判別重量Mmaxは機種にもよるが、例えば、Mmax=15kgが設定される。
先に算出された部品交換対象ユニットの総重量ΣMiが立設判別重量Mmaxを越える場合は、ステップST6でCPU55は、部品交換対象ユニットの引き出しロックを維持すると共にエラー表示処理を実行する。例えば、現像ユニットの重量をM3としたとき、M3が14kgのような場合に、現像ユニットと給紙ローラーユニット(トレイ1)」が部品交換対象ユニットとして選択された場合、総重量ΣMiが16kgになる場合である。
総重量ΣMiが立設判別重量Mmax以下である場合であって、ステップST7で部品交換対象ユニットが選択されている場合が確定したか否かに対応して制御を分岐する。この例では、操作表示部48において、図5に示した交換ユニット選択画面P3のポップアップ画面P31で、「給紙ローラーユニット(トレイ1)」や、「給紙ローラーユニット(トレイ2)」、「その他」が選択(タッチ)され、ボタンB5が押下された場合であって、選択された交換対象ユニットの総重量が立設判別重量以下である場合に、交換ユニット選択画面P3のポップアップ画面P31から交換開始前状態確認画面P5へ表示が切り替わるようになる。
そして、部品交換対象ユニットが選択されていて、算出された部品交換対象ユニットの総重量ΣMiが立設判別重量Mmax以下である場合は、ステップST8で部品交換対象ユニットの引き出しロックを解除する。
このとき、ロック制御部16は、ロック制御データD16をデコードして8個のロック制御信号SL1〜SL8を生成し、ロック制御信号SL1〜SL8に基づいて対応する8個のロック機構L1〜L5を個別に制御する。ロック制御データD16はCPU55からロック制御部16へ出力される。ロック機構L6は、ロック制御信号SL6に基づいて給紙ローラーユニット21Aの引き出しロックを解除し、ロック機構L7は、ロック制御信号SL7に基づいて給紙ローラーユニット21Bの引き出しロックを解除する。他のロック機構L1〜L5及びロック機構L8は、LPHユニット30、現像ユニット40、転写ベルトユニット61、転写ベルトクリーニングユニット62、定着ユニット70、給紙ローラーユニット21Cのロックを維持する。
その後、ステップST9でCPU55はユニット電源をオフする。この例では、電源部90が電源供給信号S90に基づいて駆動電圧V1〜V8を発生するが、ポップアップ画面P31で、「給紙ローラーユニット(トレイ1)」や、「給紙ローラーユニット(トレイ2)」、「その他」が選択(タッチ)され、ボタンB5が押下されたことで、当該給紙ローラーユニット21A及び21Bへの駆動電圧V6,V7がオフされる。
他の現像ユニット40、転写ベルトユニット61、転写ベルトクリーニングユニット62、定着ユニット70、LPHユニット30及び給紙ローラーユニット21Cへの駆動電圧V1〜V5及び駆動電圧V8が供給される。もちろん、ユーザーの安全を考慮して他のユニットへの電源をオフして、駆動電圧V1〜V5及びV8の供給をオフしてもよい。
給紙ローラーユニット21A,21Bは、部品交換時、ロック機構L6の解除動作によって、複写機本体101から引き出し可能となされる。部品交換作業中、図8に示した交換作業中画面P6が図2に示した操作表示部48に表示される。
そして、ステップST10でCPU55は部品交換終了か否かに対応して制御を分岐する。部品交換終了か否かの判断基準は、図8に示した交換作業中画面P6で、「交換作業完了」のボタンB13が押下された場合に、交換作業中画面P6から交換作業完了確認画面P7へ表示が切り替わるようになる。CPU55は、ボタンB13が押下されない場合(期間中)は、部品交換作業中であることを認識する。
部品交換終了した場合は、ステップST11でCPU55はユニット電源をオンする。この例では、電源部90が電源供給信号S90に基づいて駆動電圧V1〜V8を発生し、図8に示した交換作業中画面P6で、「交換作業完了」のボタンB13が押下されたことで、当該給紙ローラーユニット21A及び21Bへの駆動電圧V6,V7がオンされる。この例では、給紙ローラーユニット21Aに駆動電圧V6が供給され、駆動電圧V6に基づいて給紙トレイ291が駆動可能となされ、給紙ローラーユニット21Bに駆動電圧V7が供給され、駆動電圧V7に基づいて給紙トレイ292が駆動可能となされる。
その後、ステップST12でCPU55はユニットロックを実行する。このとき、ロック制御部16は、ロック制御データD16をデコードして8個のロック制御信号SL1〜SL8を生成し、ロック制御信号SL1〜SL8に基づいて対応する8個のロック機構L1〜L5を個別に制御する。この例は、ロック機構L6は、ロック制御信号SL6に基づいて給紙ローラーユニット21Aの引き出しをロックし、ロック機構L7は、ロック制御信号SL7に基づいて給紙ローラーユニット21Bの引き出しをロックする。
他のロック機構L1〜L5及びロック機構L8は、LPHユニット30、現像ユニット40、転写ベルトユニット61、転写ベルトクリーニングユニット62、定着ユニット70、給紙ローラーユニット21Cの複写機本体101へのロック状態を維持したままである。これにより、部品交換後、ロック機構L6,L7のロック動作によって、給紙ローラーユニット21A,21Bが複写機本体101にロックされる。
なお、ステップST7で部品交換が確定しない場合は、ステップST2に戻って交換対象ユニット画面P2を表示する。CPU55は、部品交換対象ユニットの再選択を待つ。部品交換が確定は、交換作業完了確認画面P7のポップアップ画面P71上で、例えば、「はい」のボタンB10が押下されると、部品交換登録モードへ移行する。
このように第1の実施例としてのカラー複写機100によれば、CPU55は、操作表示部48によって選択操作された部品交換対象ユニットの総重量ΣMiを算出し、部品交換対象ユニットの総重量ΣMiと、当該カラー複写機100の立設状態を維持できるか否かを判別するための立設判別重量Mmaxとを比較し、比較結果に基づいて部品交換対象ユニットの引き出しロックを制御する。これらを前提にして、CPU55は、部品交換対象ユニットの総重量ΣMiが立設判別重量Mmaxを越える場合は、部品交換対象ユニットの引き出しロックを維持し、部品交換対象ユニットの総重量ΣMiが立設判別重量Mmax以下である場合は、部品交換対象ユニットの引き出しロックを解除するようになる。
この制御によって、部品交換前に、装置転倒が予想される部品交換対象ユニットの組み合わせや、装置転倒に至らない部品交換対象ユニットの組み合わせ等を判別できるようになる。従って、複数の部品交換対象ユニットで部品を同時に交換する作業を実行しようとした場合であって、部品交換対象ユニットの総重量ΣMiが立設判別重量Mmaxを越える場合は、部品交換対象ユニットの引き出しロックが維持されるので、その引き出しを阻止できる。これにより、当該カラー複写機100の転倒を防止できるようになり、装置転倒に至らない部品交換対象ユニットの組み合わせにおいて、部品を同時に交換できるようになる。
この実施例では、部品交換対象ユニットの総重量ΣMiが立設判別重量Mmaxを越える場合において、部品交換対象ユニットの再選択を待つ場合について説明したが、これに限られない。例えば、操作表示部48によって選択操作された二以上の部品交換対象ユニットの総重量ΣMiが立設判別重量Mmaxを越える場合であって、CPU55は、当該カラー複写機100の立設状態を維持できる部品交換対象ユニットから順に部品を交換するようにモニタ18を表示制御してもよい。このような表示制御によって、当該カラー複写機100を転倒に至らしめることなく、モニタ18に表示された装置転倒に至らない部品交換対象ユニットから順に部品を交換できるようになる。
続いて、図12及び図13を参照して、第2の実施例に係る部品交換対象ユニットの組み合わせに対応して転倒防止する例について説明をする。この実施例では、当該カラー複写機100の立設状態を維持できないとする部品交換対象ユニットの組み合わせを予め求めて記憶した記憶部を備え、この記憶部を参照して、当該部品交換対象ユニットの組み合わせに該当するか否かを判別(判断)し、この判別結果に基づいて、部品交換対象ユニットの引き出しロックを維持すると共に部品交換対象ユニットの交換を拒否する内容を警告表示するようにした。
図12に示す部品交換対象ユニットの組み合わせ例は、記憶部の一例を構成する、図2に示したROM52に格納される。ROM52の格納例によれば、現像ユニット40、転写ベルトユニット61、転写ベルトクリーニングユニット62、定着ユニット70、LPHユニット30、給紙ローラーユニット(トレイ1)及び、給紙ローラーユニット(トレイ2)に関して、組み合わせOKと、組み合わせNGが予め求められ、参照テーブル化(一覧表化)されている。図中の×印は、組み合わせNG(No Good)であり、○印は、組み合わせOKである。これらは予めユニット毎の重量M1,M2,M3・・・が計算され、立設判別重量Mmaxと比較されて、組み合わせOK、組み合わせNGの関係を求めたものである。
この組み合わせ例によれば、現像ユニット40は、重量が大きいので、いずれのユニットとも組み合わせNGである。定着ユニット70は、現像ユニット40よりも軽量なことから、LPHユニット30や、給紙ローラーユニット(トレイ2)等の組み合わせがOKである。LPHユニット30は、転写ベルトユニット61や、転写ベルトクリーニングユニット62、定着ユニット70や、給紙ローラーユニット(トレイ1)、給紙ローラーユニット(トレイ2)等の組み合わせがOKである。
給紙ローラーユニット(トレイ1)は、LPHユニット30や、給紙ローラーユニット(トレイ2)等の組み合わせがOKである。 給紙ローラーユニット(トレイ2)は、転写ベルトユニット61や、転写ベルトクリーニングユニット62、定着ユニット70や、給紙ローラーユニット(トレイ1)等の組み合わせがOKである。これらの組み合わせOKや、組み合わせNGの情報は、ROMデータD52によってROM52からCPU55へ読み出される。
これらを前提にして、図13に示すフローチャートのステップST21でCPU55は設定メニュー画面P1を表示するように操作表示部48を表示制御する。なお、この例で、ステップST21〜ステップST23は、図11に示したステップST1〜ステップST3に対応し、ステップST26〜ステップST32は、図11に示したステップST6〜ステップST12に対応しているので、その説明を省略する。
第1の実施例と異なるのは、第2の実施例で、そのステップST24で部品交換対象ユニットの組み合わせを判別する。その後、ステップST25で部品交換対象ユニットの組み合わせがNG組みに該当するか否かで制御を分岐する点である。ステップST24でCPU55は、操作表示部48によって選択操作される二以上の部品交換対象ユニットの組み合わせと、図2に示したROM52を参照して得られる、図12に示したような部品交換対象ユニットの組み合わせ例とを比較する。
その後、ステップST25で、先に選択された二以上の部品交換対象ユニットの組み合わせが、ROM52を参照して得られる部品交換対象ユニットの組み合わせ例に該当する場合は、ステップST26でCPU55は、部品交換対象ユニットの引き出しロックを維持すると共に部品交換対象ユニットの交換を拒否する内容をモニタ18に警告表示する。
このように第2の実施例に係るカラー複写機100によれば、二以上の部品交換対象ユニットの組み合わせが、ROM52を参照して得られる部品交換対象ユニットの組み合わせ例に該当する場合は、CPU55が、部品交換対象ユニットの引き出しロックを維持すると共に部品交換対象ユニットの交換を拒否する内容を警告表示するようになる。この表示によって、部品交換対象ユニットの引き出しロックを維持した状態で、部品交換対象ユニットの中から、装置転倒に至らない部品交換対象ユニットの組み合わせを再選択できるようになる。
また、カラー複写機100において、CPU55は、選択された二以上の部品交換対象ユニットの組み合わせが、ROM52を参照して得られる部品交換対象ユニットの組み合わせ例に該当しない場合は、第1の実施例と同様にして、部品交換対象ユニットの引き出しロックを解除すると共に部品交換対象ユニットの交換を許可する内容をモニタ18に表示する。この表示によって、装置転倒に至らない部品交換対象ユニットの組み合わせにおいて、部品を同時に交換できるようになる。
続いて、図14を参照して、第3の実施例に係る部品交換時のカラー複写機100の制御例(残量)について説明する。この実施例では、部品交換対象ユニットに装填される消耗品の残量を部品交換時に測定(検知)し、消耗品の残量に基づいて当該機能実現ユニットの重量値を補正し、補正後の機能実現ユニットの総重量値に基づいて部品交換対象ユニットの組み合わせを決定するようにした。
図2に示したCPU55は、部品交換対象ユニットに装填される用紙やトナー(消耗品)等の残量を部品交換時に測定(検知)し、消耗品の残量に基づいて部品交換対象ユニットの重量を補正するようにした。この補正の目的は、部品交換対象ユニットに装填される用紙やトナー(消耗品)等の最大量=100%時の重量に比べて、例えば、残量50%時の部品交換対象ユニットの重量が減少するためである。この減少分を部品交換対象ユニットの消耗品の最大量=100%時の重量から差し引くためである。
これらを前提にして、例えば、図11に示したステップST4から、図14に示すサブルーチンをコールする。そのステップST41でCPU55は部品交換対象ユニットの重量値を入力する。その後、ステップST42でCPU55は、用紙やトナー(消耗品)等の残量を測定する。消耗品の残量値は、最大量=100%時に対する割合%でよい。これは、最大量=100%時の消耗品の重量から、部品交換時の消耗品の残量を換算することで消耗品の重量が得られるためである。
ステップST43でCPU55は、部品交換対象ユニットの重量値を補正演算する。この際の補正演算は、消耗品の最大量=100%時の部品交換対象ユニットの重量値から、消耗品の残量X%時の重量値を差し引くことで算出される。ここに算出された消耗品の最大量=100%時の部品交換対象ユニットの重量値から、消耗品の残量X%時の重量値を差し引いた重量値が部品交換対象ユニットの補正後の重量値となる。
ステップST44でCPU55は部品交換対象ユニットの補正後の重量値を比較部等へ出力する。その後、図11に示したステップST4にリターンする。この部品交換対象ユニットの補正後の重量値に基づいてステップST5でCPU55は、先に算出された部品交換対象ユニットの総重量ΣMiを算出し、補正後の部品交換対象ユニットの総重量ΣMiと立設判別重量Mmaxとを比較できるようになる。
このように第3の実施例に係るカラー複写機100によれば、CPU55が、当該部品交換対象ユニットに装填される消耗品(紙やトナー等)の残量を部品交換時に測定し、消耗品の残量に基づいて(動的:リアルタイムに)当該機能実現ユニットの重量値を補正し、補正後の機能実現ユニットの総重量値に基づいて部品交換対象ユニットの組み合わせを決定するようになる。
この決定によって、装置転倒が予想される部品交換対象ユニットの組み合わせや、装置転倒に至らない部品交換対象ユニットの組み合わせ等を正確に判別できるようになる。