以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタを示すものである。
図2において、1は画像形成装置本体としてのフルカラープリンタの本体を示すものであり、このフルカラープリンタ本体1の内部には、略中央のやや上部に、像担持体としての感光体ドラム2が回転可能に配設されている。この感光体ドラム2としては、例えば、表面にOPC等よりなる感光体層が被覆された導電性円筒体からなるものが用いられ、図示しない駆動手段により、矢印方向に沿って所定のプロセススピードで回転駆動される。上記感光体ドラム2の表面は、当該感光体ドラム2の直下近傍に配置された帯電手段としての帯電ロール3によって所定の電位に帯電された後、感光体ドラム2の斜め下方の離れた位置に配置された露光手段としてのROS4 (Raster Output Scanner)によって、レーザービーム(LB)による黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の画像情報に対応した画像露光が順次施され、各色の画像情報に応じた静電潜像が形成される。上記感光体ドラム2上に順次形成される静電潜像は、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の現像器5K、5Y、5M、5Cを周方向に沿って配置したロータリー方式の現像ユニット5によって現像され、所定の色のトナー像となる。なお、上記各色の現像器5K、5Y、5M、5C、には、隣接して配設されたトナー容器としてのトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cから、対応する色のトナーを少なくとも含む現像剤が供給されるように構成されている。この実施の形態では、現像剤として、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤が供給されるようになっている。なお、現像剤としては、トナーのみからなる一成分の現像剤を用いても勿論良い。
その際、上記感光体ドラム2の表面には、形成する画像の色に応じて、帯電・露光・現像の各工程が、所定回数だけ繰り返される。上記ロータリー方式の現像ユニット5は、対応する色の現像器5K、5Y、5M、5C、が、感光体ドラム2と対向する現像位置に順次移動するように構成されている。例えば、フルカラーの画像を形成する場合、感光体ドラム2の表面には、帯電・露光・現像の各工程が、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応して合計4回繰り返され、当該感光体ドラム2の表面には、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応したトナー像が順次形成される。また、白黒の画像を形成する場合、感光体ドラム2の表面には、帯電・露光・現像の各工程が、黒(K)のみに対応して1回だけ実行され、黒(K)色に対応したトナー像がのみ形成される。さらに、例えば、イエロー(Y)とマゼンタ(M)の2色の画像を形成する場合、感光体ドラム2の表面には、帯電・露光・現像の各工程が、イエロー(Y)とマゼンタ(M)の2色に対応して2回にわたって実行され、イエロー(Y)及びマゼンタ(M)色に対応したトナー像が形成される。
上記感光体ドラム2上に順次形成される黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)等の各色のトナー像は、感光体ドラム2の外周に中間転写体としての中間転写ベルト7が接触するように配置された一次転写位置において、当該中間転写ベルト7上に互いに重ね合わされた状態で、一次転写ロール8によって一次転写される。この中間転写ベルト7上に多重に転写された黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン (C)等のトナー像は、二次転写ロール9によって、所定のタイミングで給紙される記録媒体としての記録用紙10上に一括して二次転写される。記録用紙10は、フルカラープリンタ本体1の下部に配置された給紙カセット11から、フィードロール12によって送り出されるとともに、当該フィードロー12及びリタードロール13によって1枚ずつ捌かれた状態で給紙され、用紙搬送路14を介してレジストロール15によって中間転写ベルト7上に転写されたトナー像と同期した状態で、中間転写ベルト7の二次転写位置へと搬送される。
上記中間転写ベルト7は、複数のロールによって張架されており、感光体ドラム2と等しい所定のプロセススピードで循環移動するように回転駆動される。この中間転写ベルト7は、ドライブロール16と、一次転写ロール8と、アイドラーロール17と、テンションロール18と、二次転写ロール9に中間転写ベルト7を介して当接するバックアップロール19とによって、所定のテンションで張架されている。
また、上記中間転写ベルト7は、上記の如く、複数のロール8、16〜19によって張架されているが、この実施の形態では、フルカラープリンタ本体1の小型化を図るため、中間転写ベルト7が張架される断面形状が、偏平な細長い略三角形状となるように構成されている。
さらに、この実施の形態では、図2に示すように、フルカラープリンタの全体が可能な限り小型化されているが、フルカラープリンタ本体1の大きなスペースをロータリー方式の現像ユニット5が占めている。そのため、上記フルカラープリンタ本体1は、装置の小型化を達成しつつ、中間転写ベルト7やロータリー方式の現像ユニット5などのメンテナンス性を向上させるように設計されている。具体的に、上記中間転写ベルト7は、図2に示すように、感光体ドラム2や帯電ロール3、更には二次転写ロール9を含めて、一体的に交換ユニットとしての画像形成ユニット20を構成しており、フルカラープリンタ本体1の上部から側面に掛けて開閉自在に設けられた上部カバー21を開くことによって、画像形成ユニット20の全体がフルカラープリンタ本体1に対して着脱自在となるように構成されている。また、上部カバー21は、支点22を中心にして開閉するように構成されており、当該支点22の近傍には、上部カバー21の開閉を検知する開閉検知センサ23が設けられている。
また、上記中間転写ベルト7のクリーニング装置24は、図2に示すように、ドライブロール16によって張架された中間転写ベルト7の表面に当接するように配置されたクリーニングブレード25を備えており、このクリーニングブレード25によって除去された残留トナーや紙粉は、搬送部材26により搬送されて回収されるようになっている。なお、上記クリーニング装置24は、揺動軸27を中心にして、図中時計周り方向に揺動可能に配置されており、最終色のトナー像の二次転写が終了するまでは、中間転写ベルト7の表面から離間した位置に退避しているとともに、最終色のトナー像の二次転写が終了すると、中間転写ベルト7の表面に当接するように構成されている。
さらに、上記中間転写ベルト7からトナー像が転写された記録用紙10は、図2に示すように、定着器28へと搬送され、この定着器28の加熱ロール29及び加圧部材30によって熱及び圧力でトナー像が記録用紙10上に定着され、当該定着器28を含む定着ユニット31に設けられた排出ロール32によって、排出口33を介してプリンタ本体1の上部に設けられた排出トレイ34上に排出される。
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム2の表面は、当該感光体ドラム2が1回転する毎に、感光体ドラム2の左側面に配置されたクリーニング装置35のクリーニングブレード36によって、残留トナーなどが除去されるとともに、イレーズランプ37による露光を受けて残留電荷が消去され、次の画像形成工程に備えるようになっている。
図3は、この実施の形態に係る現像装置としてのロータリー方式の現像ユニット5を示す断面構成図である。
このロータリー方式の現像装置5は、図3に示すように、垂直面内で回転可能に配置された回転する移動体としての円筒状に形成された現像装置本体40を備えている。現像装置本体40は、その中心に長手方向に沿って配設された円柱状の回転軸部材41と、当該回転軸部材41の長手方向の手前側の端部に配設された図示しないフロント側のフランジ部材と、前記回転軸部材41の長手方向の奥側の端部に配設された図示しないリア側のフランジ部材と、回転軸部材41とフロント側及びリア側のフランジ部材によって形成される円筒形状の空間を90度毎に4つに仕切る平板状の仕切り部材42とを備えている。
上記現像装置本体40は、図3に示すように、回転軸部材41を中心にして、時計回り方向に沿って回転可能にプリンタ本体1に取り付けられている。この現像装置本体40には、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4つの現像器5K、5Y、5M、5Cが、反時計回りの周方向に沿って実装されているとともに、これらの現像器5K、5Y、5M、5Cに隣接して黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4つのトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cが、周方向に沿って実装されている。
図4は上記黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の現像器5K、5Y、5M、5Cを示すものである。
これらの現像器5K、5Y、5M、5Cは、すべて同様に構成されているので、ここでは、黒(K)の現像器5Kを例にして説明すると、この黒(K)の現像器5Kは、図4に示すように、現像器本体45を備えており、当該現像器本体45の内部には、その上部に配設されたトナーカートリッジ6Kから新しいトナーが供給されるように構成されている。
上記現像器本体45の内部には、図4に示すように、当該現像器本体45の外周に面して設けられた開口部46に一部が露出するように配置され、紙面に垂直な方向に長尺な現像ロール47と、この現像ロール47の背面側の斜め下方に位置し、当該現像ロール47と平行に延びる2本のスパイラルオーガ48、49が配設されている。上記現像ロール47は、現像器本体45の略全長にわたって配設されている。上記現像器5Kでは、図4に示すように、現像ロール47が回転すると、奥側のスパイラルオーガ49が、現像器本体45内に収容されている現像剤50を紙面と垂直な一方向に攪拌しながら搬送する。一方、手前側のスパイラルオーガ48は、スパイラルオーガ49の搬送方向とは逆方向に現像剤50を攪拌しながら搬送して、当該現像剤50を現像ロール47に均等に供給するものである。上記スパイラルオーガ48、49が現像剤50を搬送する搬送路は、その長手方向の両端部で互いに連通しており、現像剤50が循環移動するようになっている。上記現像ロール47の表面に供給された現像剤50は、層厚規制部材51によって層厚が規制され、現像ロール47の回転に伴なって、感光体ドラム2と対向する現像領域へと搬送される。なお、この実施の形態では、現像剤50として、トナーとキャリアとからなる二成分の現像剤を使用しているが、現像剤50としては、少なくともトナーを含んでいればよく、トナーのみからなる一成分の現像剤を使用しても勿論良い。
上記現像ロール47は、図4に示すように、内部に固定した状態で配設されるマグネットロール47aによって、現像剤50中に含まれるキャリアを磁力で吸着し、当該現像ロール47の表面に現像剤50の磁気ブラシを形成し、キャリアに吸着したトナーを感光体ドラム2と対向する現像領域へと搬送する。そして、感光体ドラム2上に形成された静電潜像は、現像ロール47の表面に形成されたキャリアとトナーとからなる現像剤50の磁気ブラシによって顕像化されるようになっている。
また、上記トナーカートリッジ6Kは、図5に示すように、その断面形状が円形状の長尺な円筒形状の容器からなる。このトナーカートリッジ6Kは、新しい現像剤53を収容する現像剤収容部52を備え、必要に応じて、使用済みの現像剤を回収する現像剤回収部を別に備えるように構成されている。上記トナーカートリッジ6Kの長手方向の一端部には、当該トナーカートリッジ6の内部に収容されたトナー又はキャリアとトナーとからなる現像剤50を供給する供給口54が開口されており、当該供給口54は、トナーカートリッジ6の外周に回動自在に嵌合された円筒形状のシャッター部材55によって閉じられている。このシャッター部材55には、トナーカートリッジ6Kの供給口54に対応した位置に供給口56が開口されている。なお、上記シャッター部材55は、円筒形状に限らず、他の形状であっても勿論良い。
そして、上記トナーカートリッジ6Kは、図4に示すように、当該トナーカートリッジ6Kを現像装置本体45の所定の位置に装着するとともに、所定の方向に回動することによって、新しい現像剤53を供給可能となっている。また、上記トナーカートリッジ6Kの内部には、図5に示すように、当該トナーカートリッジ6の内部に収容された現像剤53を攪拌しつつ、供給口54から順次供給するための螺旋状に形成されたアジテーター57が回転可能に配設されている。
さらに、上記現像器本体45の背面側上部には、図4に示すように、トナーカートリッジ6Kの供給口54から供給される現像剤53を導入する導入口58が開口されており、当該導入口58から導入された現像剤53は、現像器本体45の背面側に配設された搬送用オーガ59によって長手方向に沿って搬送された後、当該搬送用オーガ59によって現像器本体45内のスパイラルオーガ49の上流側に供給されるように構成されている。
ところで、この実施の形態では、表面に互いに色の異なる画像情報に対応した複数の静電潜像が順次形成される像担持体と、前記像担持体の表面に順次形成される複数の静電潜像を、互いに色の異なるトナーによって現像する複数の現像器と、前記複数の現像器にそれぞれ供給する互いに色の異なるトナーを収容する複数のトナー容器と、前記複数の現像器と複数のトナー容器の組のうち、少なくとも2つ以上を搭載し、画像形成動作を開始する際に移動を開始する位置であるホーム位置と、前記複数の現像器のうちのいずれか1つの現像器で現像を行う現像位置と、前記トナー容器を交換する位置である交換位置を含む経路で移動する移動体と、前記複数のトナー容器内のトナー残量を直接的又は間接的に検出するトナー残量検出手段と、を有する画像形成装置において、前記トナー残量検出手段により特定色のトナー容器が実質的にトナー無しと検出された場合は、前記移動体により前記トナー容器の交換位置へ特定色のトナー容器を移動させる制御を行う制御手段を備えるように構成されている。
すなわち、この実施の形態に係るフルカラープリンタでは、図2に示すように、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の現像器5K、5Y、5M、5Cを、周方向に沿って配設したロータリー方式の現像ユニット5を備えている。
このロータリー方式の現像ユニット5は、図3に示すように、その現像ユニット本体45が、図示しないリア側のフランジ部材に設けられた従動側のギア60と、当該従動側のギア60と噛み合う駆動モータ61の駆動ギア62とによって、時計周り方向に回転可能に構成されているとともに、当該現像ユニット本体40は、その回転位置が図示しないエンコーダ等のセンサによって検知されるように構成されている。そして、上記現像ユニット本体40は、画像形成動作を開始する際に移動を開始する位置であるホーム位置と、各現像器5K、5Y、5M、5Cによって現像を行う現像位置と、各トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cを交換する位置である交換位置を含む経路で回転移動するようになっている。
上記現像ユニット本体40のホーム位置は、図1に示すように、第1色目の黒(K)色の現像器5Kが、感光体ドラム2と対向する現像位置よりも、反時計周り方向に所定の角度(30度)だけ上流側に停止した位置に設定されている。また、上記現像ユニット本体40の現像位置は、図6に示すように、現像する色の現像器、例えば黒(K)色の現像器5Kの現像ロール27が、感光体ドラム2と対向する位置である。さらに、上記現像ユニット本体40のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cの交換位置は、図7に示すように、各現像器5K、5Y、5M、5Cの中間位置、つまり、例えば、黒(K)やイエロー(Y)色等の隣接する現像器5K、5Yの中間(45度)の位置に設定されている。このトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cの交換位置では、対応する色のトナーカートリッジが、プリンタ本体1の交換口63で停止するように設定されている。
上記フルカラープリンタの本体1には、図2に示すように、その側面(図の手前側の面)に図示しないトナーカートリッジの交換等を行うメンテナンス用のカバーが開閉自在に設けられており、当該メンテナンス用のカバーを開いて、交換位置に設けられた交換口63に停止したトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cを交換するようになっている。この交換位置では、図7に示すように、ロータリー方式の現像装置5に装着されたトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cを、図中手前側に引出すことによって取り出し、新しいトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cを、図中奥側に押し込むことによって装着するように構成されている。なお、上記トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cは、図6等に示すように、現像位置などの交換位置以外の位置では、着脱できないように構成されている。
また、上記ロータリー方式の現像ユニット5には、図6に示すように、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cのトナー残量を検出するトナー残量検出手段としてのトナー残量検出センサ64が配設されている。このトナー残量検出センサ64は、現像位置に停止した現像器と180度異なる、反対側の現像器の現像ロール47表面のトナー濃度を光学的に検出することによって、トナーカートリッジ6のトナー残量を間接的に検出するように構成されている。
更に説明すると、上記トナー濃度検出センサ64は、所定のタイミングで、現像器の現像ロール47表面のトナー濃度を検出することにより、当該現像ロール47表面のトナー濃度が所定値以下であるか否かを検出するように構成されている。そして、上記トナー濃度検出センサ64は、当該現像ロール47表面のトナー濃度が所定値以下であることを検出した場合には、後述するコントローラーに信号を送り、当該コントローラーによって、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cから対応する色の現像器5にトナーを所定時間だけ供給するようになっている。そして、上記トナー濃度検出センサ64は、再度、現像器5の現像ロール47表面のトナー濃度を検出し、当該現像ロール47表面のトナー濃度が所定値を超えた場合には、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6C内にトナーがあると検出し、当該現像ロール47表面のトナー濃度が所定値以下の状態が所定回数以上続いた場合には、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6C内にトナーが無いトナーエンプティ(空)状態であると検出する。
また、上記フルカラープリンタでは、例えば、後述するコントローラーによって、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cを交換してからの総プリント枚数や、画像を形成した総画素数等をカウントすることにより、各トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6C内のトナー残量を予測制御し、当該トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6C内のトナー残量が上述したトナーエンプティ(空)状態になるまでに約50枚程度プリント可能な状態を、トナーニアエンプテイ状態とし、このトナーニアエンプテイ状態と検出した場合には、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cが間もなく空になることを、後述するユーザーインターフェース(UI)によってユーザーに通知するように構成されている。
ここでは、トナーエンプティ(空)状態及びトナーニアエンプテイ状態の双方を、実質的にトナー無しの状態と定義している。ただし、上記トナーニアエンプテイ状態は、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6C内のトナー残量がトナーエンプティ(空)状態になるまでに約50枚程度プリント可能な状態に限らず、他の状態に設定しても勿論良い。また、上記トナー濃度検出センサ64により検出されたトナー濃度が所定値以下の状態が所定回数以上続いた場合にトナーニアエンプテイ状態とし、このトナーニアエンプテイ状態から約50枚程度プリントした場合にトナーエンプテイ状態としても良い。
図8はフルカラープリンタの制御回路を示すブロック図である。
図8において、符号100はフルカラープリンタの画像形成動作を制御するCPU等から構成された制御手段としてのコントローラーを示すものであり、このコントローラー100は、トナー残量検出センサ64により特定色のトナー容器が実質的にトナー無しと検出された場合は、現像ユニット本体40によりトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cの交換位置へ特定色のトナーカートリッジを移動させる制御を行うように構成されている。ここで、特定色のトナーカートリッジは、黒(K)のトナーカートリッジ6Kに設定されている。
また、符号101は、ユーザーが操作する液晶表示操作パネル等からなるユーザーインターフェース(UI)を示すものであり、このユーザーインターフェース(UI)101は、プリントする用紙のサイズやプリント枚数、あるいはプリントする画像の色(白黒やフルカラー等)などを指定するように構成されている。さらに、上記ユーザーインターフェース(UI)101は、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cの交換指示を入力する交換指示手段としての機能をも兼ね備えており、コントローラー100は、ユーザーインターフェース(UI)101により交換指示があった場合は、現像ユニット本体40によりトナーカートリッジの交換位置へ、交換指示のあった色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cを移動させて交換可能とするように構成されている。
上記ユーザーインターフェース(UI)101は、例えば、図9に示すように、プリンタ本体1の上部カバー21の側面に配設されている。このユーザーインターフェース(UI)101は、液晶表示操作パネル等から構成されており、トナー残量確認・交換画面105は、図10に示すように、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cの残量及び交換時期か否かを表示するようになっている。そして、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cの交換を行う場合には、交換するトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cの色を指定する指定ボタン106K、106Y、106M、106Cを押動することによって、交換するトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cを指定するようになっている。
さらに、図8において、符号64はトナー残量検出センサであり、このトナー残量検出センサ64は、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4つのトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6C内のトナー残量を直接的又は間接的に検出するように構成されている。上記トナー残量検出センサ64は、図6に示すように、現像位置の現像器と180度異なる位置に位置する現像器の現像ロール47表面のトナー濃度を検出する光学濃度センサによって構成されており、このトナー濃度検出センサ64は、上述したように、現像器の現像ロール47表面のトナー濃度を検知することによって、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6C内のトナー残量を検知するように構成されている。
さらに、図8において、符号102は、現像ユニット回転制御部を示しており、この現像ユニット回転制御部102は、コントローラー100からの信号に基づいて、ロータリー方式の現像ユニット5の現像ユニット本体40を回転駆動する駆動モータ61の回転量を制御することにより、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の現像器5K、5Y、5M、5C、及び黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4つのトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cを、ホーム位置、現像位置、交換位置等の所定の位置に移動させて停止させるように構成されている。
また、符号103は、画像形成処理部であり、この画像形成処理部103は、コントローラー100からの信号に基づいて、感光体ドラム2や帯電ロール3、ROS4、ロータリー方式の現像ユニット5、給紙カセット11、中間転写ベルト7、一次転写ロール8、二次転写ロール9、定着器28等の画像形成部における駆動や電圧の印加等を制御するように構成されている。
以上の構成において、この実施の形態1に係るフルカラープリンタでは、次のようにして、トナー容器内のトナー残量がニアエンド状態あるいはエンド状態となったことを検知した場合であっても、ユーザーのトナー容器の交換を容易とする操作性と、画像形成動作を継続したいユーザーの生産性向上のニーズの双方を同時に満足することが可能となっている。
すなわち、この実施の形態1に係るフルカラープリンタでは、図11に示すように、コントローラー100によって、所定のタイミングで、現像ユニット回転制御部102及びトナー残量検出センサ64を動作させることにより、現像位置の反対側に各色の現像器5K、5Y、5M、5Cを移動させ、当該各現像器5K、5Y、5M、5Cの現像ロール47表面のトナー濃度をトナー残量検出センサ64によって検出することにより、対応するトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cのトナー残量を間接的に検出し(ステップ101)、当該トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cのトナー残量が、トナーニアエンド状態か否かを判定するとともに(ステップ102)、トナーエンド状態か否かを併せて判定するようになっている(ステップ103)。そして、上記コントローラー100は、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーエンド状態か否かを判別し(ステップ104)、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーエンド状態であると判別した場合には、ユーザーインターフェース101にトナーエンド状態である旨を表示し(ステップ105)、ジョブを停止させる(ステップ106)。その後、コントローラー100は、図1に示すように、ホーム位置に現像ユニット本体40を移動させ(ステップ107)、当該動作を終了する。なお、上記ユーザーインターフェース101には、トナーエンド状態であるトナーカートリッジの色、及び当該トナーカートリッジを交換する必要がある旨等が表示される。
このとき、上記コントローラー100は、ユーザーが白黒の画像プリントを希望する場合であって、トナーエンド状態であるトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cが黒色のトナーカートリッジ6Kでない場合には、そのままスタートボタンを押したり、プリント指示を出力することによって、直ちに白黒モードのプリント動作を開始することができるように制御するようになっている。
また、ユーザーがトナーエンド状態であるトナーカートリッジの交換を希望する場合には、図10に示すように、トナー残量確認・交換画面105において、指定ボタン106K、106Y、106M、106Cを押動することにより、交換を行うトナーカートリッジ6の色を指定して、交換を行うトナーカートリッジ6を、図7に示すように、交換位置に移動させるべく、現像ユニット本体40を回転させ、交換口63を介してトナーカートリッジ6を新しいものと交換するようになっている。このトナーカートリッジ6の交換時のように、トナーカートリッジが交換位置にある状態でメンテナンス用カバー110の開閉が行われた場合などには、後述するように、トナーリカバリー動作が行われる。
一方、上記コントローラー100は、図11に示すように、ステップ104において、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cともトナーエンド状態でないと判別した場合には、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーニアエンド状態であるか否かを判別する(ステップ108)。そして、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーニアエンド状態であると判別した場合には、ユーザーインターフェース101にトナーニアエンド状態である旨を表示し(ステップ109)、ジョブエンドか否かを判別する(ステップ110)。そして、ジョブエンドでない場合には、ステップ101に戻り、ジョブエンドである場合には、現像ユニット本体40をホーム位置に移動させて(ステップ107)、当該動作を終了する。
その後、トナーニアエンド状態であるトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cが存在すると判別された場合であって、ユーザーがトナーカートリッジの交換を希望する場合には、図10に示すように、トナー残量確認・交換画面105において、指定ボタン106K、106Y、106M、106Cを押動することにより、交換するトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cを指定して、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cの交換を行うようになっている。
図13はトナーリカバリー動作を示すフローチャートであり、トナーカートリッジが交換位置にある場合に行われる処理である。
このトナーリカバリー動作において、コントローラー100は、プリンタの電源ON後か又はメンテナンス用のカバー110がクローズされた後であるか否かを判別した後(ステップ201)、電源ON後か又はカバークローズ後である場合には、トナーニアエンド又はトナーエンド状態の色があるか否かを判別する(ステップ202)。電源ON後か又はカバークローズ後でない場合、あるいはトナーニアエンド又はトナーエンド状態の色がない場合には、当該トナーリカバー動作を直ちに終了する。
ここで、プリンタの電源ON後か又はメンテナンス用のカバー110がクローズされた後であるか否かを判別するのは、これらの場合には、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cが交換された可能性があるためである。
また、トナーニアエンド又はトナーエンド状態の色がある場合には、対象色のトナーカトリッジを現像位置へ移動させ(ステップ203)、現像ユニット5の駆動を開始した後(ステップ204)、現像ユニット本体40を検出位置へ回転させ、トナー残量検出センサ64によってトナー濃度の検出を行い(ステップ205)、トナー補給量を算出する
(ステップ206)。その後、上記コントローラー100は、算出されたトナー補給量に基づいて、対応する現像器5にトナーカートリッジ6よりトナーを補給し(ステップ207)、現像器を駆動して攪拌する(ステップ208)。
さらに、上記コントローラー100は、再度、トナー残量検出センサ64によってトナー濃度の検出を行い(ステップ209)、トナー補給によるトナーリカバリー動作は成功か否かを判別する(ステップ210)。トナー補給によるトナーリカバリー動作が成功であった場合には、トナーニアエンド又はトナーエンド状態の色が他にもあるか否かを判別し(ステップ211)、トナーニアエンド又はトナーエンドの色が他にもある場合には、ステップ203に戻る。また、トナーニアエンド又はトナーエンド状態の色が他にない場合には、画像濃度のセットアップを行った後(ステップ212)、装置の駆動を停止して(ステップ213)、当該トナーリカバリー動作を終了する。
一方、トナー補給によるトナーリカバリー動作が成功でなかった場合には、トナーリカバリー動作のチェックを所定回数実施したか否かを判別し(ステップ214)、所定回数実施していない場合には、ステップ205に戻る。
また、所定回数実施した場合には、画像濃度のセットアップを行った後(ステップ212)、装置の駆動を停止して(ステップ213)、当該トナーリカバリー動作を終了するようになっている。
このように、上記実施の形態に係るフルカラープリンタでは、図11に示すように、トナー残量検出センサ64によって、トナーニアエンド又はトナーエンド状態のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがあると判定された場合であっても、直ちに、現像ユニット本体40をトナーニアエンド又はトナーエンド状態のトナーカートリッジの交換位置へ移動させずに、現像ユニット本体40をホーム位置に移動させるようになっている。
そのため、従来技術のように、トナーニアエンド又はトナーエンド状態のトナーカートリッジが、例えば、イエロー色のトナーカートリッジ6Yであった場合、図7に示すように、直ちに、イエロー(Y)色のトナーカートリッジ6Yを交換位置に移動させてしまうと、ユーザーがイエロー(Y)色のトナーカートリッジ6Yを交換せずに、白黒でのプリントを希望するときには、イエロー(Y)色のトナーカートリッジ6Yが交換位置に位置する状態から、図6に示すように、黒(K)色のトナーカートリッジ6Kが現像位置に移動するまで、現像ユニット本体40を時計周り方向に沿って315°回転させる必要がある。
これに対して、上記実施の形態では、トナーニアエンド又はトナーエンド状態のトナーカートリッジが、イエロー色のトナーカートリッジ6Yであった場合であっても、図1に示すように、現像ユニット本体40をホーム位置に移動させるようになっているので、ユーザーがイエロー(Y)色のトナーカートリッジ6Yを交換せずに、白黒でのプリントを希望するときには、黒(K)色のトナーカートリッジ6Kがホーム位置に位置する状態から、図6に示すように、黒(K)色のトナーカートリッジ6Kが現像位置に移動するまで、現像ユニット本体40を30°だけ回転させれば良いことになる。
そのため、上記実施の形態1では、トナーニアエンド又はトナーエンド状態のトナーカートリッジが、イエロー色のトナーカートリッジ6Yであれば、現像ユニット本体40を285°(315−30=285)余計に回転させることなく、プリント動作を開始することができることになり、その分だけ待ち時間を増加させることなく、画像を出力することができ、生産性を向上させることが可能となる。
なお、上記余分な待ち時間は、トナーニアエンド又はトナーエンド状態のトナーカートリッジが、マゼンタ色のトナーカートリッジ6Mであれば195°、シアン色のトナーカートリッジ6Cであれば105°だけ、現像ユニット本体40を回転させる時間に相当する時間となる。
また、上記実施の形態1では、トナーニアエンド又はトナーエンド状態のトナーカートリッジが存在する場合であっても、直ちに、現像ユニット本体40を交換位置に移動させるものではないため、電源OFF時やカバーオープン時にトナーカートリッジが交換されることなく、現像ユニット本体40を交換位置に移動させた場合のように、装置の電源がON/OFFされたり、メンテナンス用カバー110が開閉される時に実行すべき、トナーリカバリー動作を実行する必要がなく、この点からも無駄な待ち時間が不要となり、生産性を向上させることが可能となる。また、トナーカートリッジ交換以外の場合にも、感光体や廃トナー容器などの消耗部品や定期交換部品の交換の際や用紙のジャム除去などの際に、メンテナンス用カバー開閉を行う構成からなる画像形成装置においても、不要なトナーリカバリー動作を実行する必要がなく、無駄な待ち時間が不要となり、生産性を向上させることが可能となる。
なお、ユーザーがトナーカートリッジの効果を希望する場合には、図10に示すように、トナー残量確認・交換画面105において、いつでもトナーカートリッジを交換することができるので、操作性が低下することもない。
上記実施の形態では、トナーカートリッジの交換を行うことなく、画像形成動作を継続する例として、ユーザーが白黒モードでの画像形成動作を希望する場合を例に挙げたが、これに限定されるものではなく、トナーニアエンド又はトナーエンド状態のトナーカートリッジを使用しない画像形成モードであれば、例えば、カラーの単色モードや、複数指定色モード(例えば、黒とイエローの指定で、マゼンタとシアンを使用しない場合や、黒とレッド(イエロー+マゼンタ)の指定で、シアンを使用しない場合などであっても良い。
実施の形態1−2
図14は上記実施の形態1の変形例を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態1−2では、トナー残量検出手段の検出結果に基づき、特定色のトナー容器が実質的にトナー無しと判定された場合に、現像ユニット本体を特定色のトナー容器の交換位置に移動させ、その他の場合は、現像ユニット本体をホーム位置に移動させて、待機させるように構成したものである。
すなわち、この実施の形態1−2に係るフルカラープリンタでは、イエロー、マゼンタ、シアンのカラートナーのトナーカートリッジがトナーエンドであると検出された場合であっても、黒色等の特定色のみの画像形成が可能に構成されているとともに、特定色のトナーカートリッジがトナーエンドであると検出された場合は、画像形成動作を禁止するように構成されている。
更に説明すると、上記フルカラープリンタでは、図14に示すように、ステップ104において、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーエンド状態であることが検出された場合には、ユーザーインターフェース101にトナーエンド状態である旨を表示し(ステップ105)、ジョブを停止させる(ステップ106)。その際、上記ユーザーインターフェース101には、トナーエンド状態であるトナーカートリッジの色、及び当該トナーカートリッジを交換する必要がある旨等が表示される。
そして、上記コントローラー100は、トナーエンド状態であると判定されたトナーカートリッジに、特定色である黒色のトナーカートリッジ6Kが含まれているか否かを判別し(ステップ111)、このトナーエンド状態であると判定されたトナーカートリッジに、特定色である黒色のトナーカートリッジ6Kが含まれている場合には、図12に示すように、黒色のトナーカートリッジ6Kを交換位置に移動させるように、現像ユニット本体40を移動させ(ステップ112)、当該トナー空検知及び現像ユニットの制御動作を終了する。この場合は、画像形成動作が禁止される。
上記黒色のトナーカートリッジ6Kの交換は、図9に示すように、プリンタ本体1の側面に設けられたメンテンス用のカバー110を開いて、図12に示すように、交換口63を介してトナーカートリッジ6Kを新しいものと交換することによって行われる。このトナーカートリッジ6Kの交換時のように、トナーカートリッジが交換位置にある状態でメンテナンス用カバー110の開閉が行われた場合などには、前述したように、トナーリカバリー動作が行われる。
また、上記コントローラー100は、トナーエンド状態であると判定されたトナーカートリッジに、特定色である黒色のトナーカートリッジ6Kが含まれていないと判別した場合には、図1に示すように、現像ユニット本体40をホーム位置に移動させ(ステップ107)、当該トナー空検知及び現像ユニットの制御動作を終了する。
このとき、ユーザーが白黒の画像プリントを希望する場合には、そのままスタートボタンを押すことによって、直ちにプリント動作を開始することができるようになっている。
一方、上記コントローラー100は、図14に示すように、ステップ104において、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cともトナーエンド状態でないと判別した場合には、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーニアエンド状態であるか否かを判別する(ステップ108)。そして、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーニアエンド状態であると判別した場合には、ユーザーインターフェース101にトナーニアエンド状態である旨を表示し(ステップ109)、ジョブエンドか否かを判別する(ステップ110)。ジョブエンドでない場合には、ステップ101に戻り、ジョブエンドである場合には、現像ユニット本体40をホーム位置に移動させて(ステップ107)、当該動作を終了する。
このとき、ユーザーが白黒の画像プリントを希望する場合には、そのままスタートボタンを押すことによって、直ちにプリント動作を開始することができるようになっている。
その後、ユーザーがフルカラーの画像プリントを希望する場合のように、特定色以外であって、トナーカートリッジの交換を希望する場合などには、図10に示すように、トナー残量確認・交換画面105において、指定ボタン106K、106Y、106M、106Cを押動することにより、交換するトナーカートリッジ6Y、6M、6Cを指定するようになっている。
このように、上記実施の形態1−2に係るフルカラープリンタでは、図1に示すように、非画像形成時における装置のホーム位置が、第1色目の色である黒(K)色の現像器5Kが、現像位置の上流側30度の位置で、ロータリー方式の現像ユニット5が停止した状態に設定されている。そのため、プリント動作を開始する際には、ホーム位置にある現像ユニット5を時計周り方向に沿って30度回転するだけで、直ちにプリント動作を開始することができる。また、このホーム位置では、トナーカートリッジの交換口63からトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cの出し入れはできないようになっている。
また、ホーム位置では、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cの交換ができないように構成されており、電源OFF時やカバーオープン時のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cの誤った交換や、不要なトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cの取り外しを防止することができる。
このように、上記実施の形態では、トナーカートリッジ内のトナー残量がニアエンド状態あるいはエンド状態となったことを検知した場合であっても、直ちに、トナーカートリッジの交換位置への移動を行わず、トナー残量がニアエンド状態あるいはエンド状態となったトナーの色が特定色(黒色)の場合にのみ、トナーカートリッジの交換位置への移動を行うことによって、ユーザーのトナーカートリッジの交換を容易とする操作性と、プリント動作を継続したいユーザーの生産性向上のニーズの双方を同時に満足することが可能となっている。また、特定色以外のトナーカートリッジが交換位置にいないため、電源OFF時やカバーオープン時に特定色以外のトナーカートリッジが交換されることがなく、特定色以外のトナーカートリッジ内のトナー残量がニアエンド状態あるいはエンド状態となった場合であってもトナーリカバリー動作を実行する必要がなく、無断な待ち時間が不要となる。
なお、上記実施の形態では、特定色が黒色である場合について説明したが、これに限定されるものではなく、特定色は黒色以外のカラー色であっても勿論良い。
また、上記特定色は、ユーザーがユーザーインターフェース101等を操作することによって、任意に設定可能に構成しても良い。
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
実施の形態1−3
図15は上記実施の形態1の他の変形例を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態1−3は、画像形成動作の途中に、トナー容器がトナーエンドと判定された場合等の動作に関するものである。
すなわち、この実施の形態1−3に係るフルカラープリンタでは、図15に示すように、コントローラー100によって、プリントジョブの途中に、トナー残量検出センサ64を動作させることにより、現像位置の反対側に位置する各色の現像器5K、5Y、5M、5Cのトナー残量を検出して、対応するトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cのトナー残量を間接的に検出し(ステップ101)、当該トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cのトナー残量が、トナーニアエンド状態か否かを判定するとともに(ステップ102)、トナーエンド状態か否かを併せて判定するようになっている(ステップ103)。そして、上記コントローラー100は、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーエンド状態か否かを判別し(ステップ104)、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーエンド状態である場合には、ユーザーインターフェース101にトナーエンド状態である旨を表示し(ステップ105)、ジョブを停止させる(ステップ106)。
そして、コントローラー100は、トナーエンド色のトナーカートリッジが交換位置に移動するように、現像ユニット本体40を回転させ(ステップ113)、当該動作を終了する。
そのため、ユーザーは、直ちに、トナーエンド色のトナーカートリッジを交換することができる。また、ユーザーは、トナーエンド色のトナーカートリッジの交換が不要であると判断した場合には、当該トナーカートリッジの交換をキャンセルすることによって、現像ユニット本体40をホーム位置に回転させるようになっている。
一方、上記コントローラー100は、図15に示すように、ステップ104において、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cともトナーエンド状態でないと判別した場合には、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーニアエンド状態であるか否かを判別する(ステップ108)。そして、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーニアエンド状態であると判別した場合には、ユーザーインターフェース101にトナーニアエンド状態である旨を表示し(ステップ109)、ジョブエンドか否かを判別する(ステップ110)。そして、ジョブエンドでない場合には、ステップ101に戻り、ジョブエンドである場合には、現像ユニット本体40をホーム位置に移動させて(ステップ107)、当該動作を終了する。
その後、トナーニアエンド状態であるトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cが存在すると判別した場合やトナーエンド判定時にトナーカートリッジ交換をキャンセルしたトナーカートリッジを交換したい場合であって、ユーザーがフルカラーの画像プリントを希望する場合には、図10に示すように、トナー残量確認・交換画面105において、指定ボタン106K、106Y、106M、106Cを押動することにより、交換するトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cを指定して、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cの交換を行うようになっている。
このように、上記実施の形態1−3では、プリントジョブの途中にトナーエンド状態であるトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cが検出された場合には、当該トナーエンド状態であることが検出されたトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cを交換位置に移動させるため、トナーカートリッジの交換が必要とされる場合に、容易にトナーカートリッジの交換が可能であり、キャンセル時はホーム位置へ戻るため、トナーエンド色以外で画像出力を行う際も画像開始までの待ち時間が増えることなく、出力できる。
なお、上記実施の形態1−3では、ジョブの途中に、トナー残量検出センサ64によってトナーエンド状態のトナーカートリッジを検出するように構成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ジョブの途中であって、しかも当該ジョブを実行するために必要とされるトナーカートリッジが、トナーエンド状態であることが検出された場合にのみ、当該トナーカートリッジを交換位置に移動させ、ジョブを実行するために必要とされるトナーカートリッジがトナーエンド状態でない場合には、たとえ、トナーエンド状態であるトナーカートリッジが検出されても、トナーカートリッジを交換位置に移動させることなく、ジョブを完結するように構成しても良い。
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
実施の形態1−4
図16は上記実施の形態1の更に他の変形例を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態1−4では、コピーやプリント、あるいはファックスなどの画像形成動作の開始時に、トナー残量検出センサ64を動作させることにより、現像位置の反対側に位置する各色の現像器5K、5Y、5M、5Cのトナー残量を検出して、形成される画像に必要なトナーカートリッジにトナーエンドと判定される色がある場合には、現像ユニット本体をトナーエンド色のトナーカートリッジの交換位置に移動させるように構成したものである。ここで、トナーエンド色のトナーカートリッジを交換位置に移動しているのにかかわらず、トナーカートリッジの交換がキャンセルされた場合は、該当ジョブをキャンセルするか、またはハードディスク(HD)等の記憶媒体に画像情報を一時的に記憶して、現像ユニット本体をホーム位置に移動させるようになっている。
すなわち、この実施の形態1−4に係るフルカラープリンタでは、コピーやプリント、あるいはファックスなどの画像形成動作の開始時に、図16に示すように、コントローラー100によって、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーエンド状態か否かが判別され(ステップ121)、少なくとも1色のトナーカートリッジともトナーエンド状態でないと判別された場合には、画像形成動作が実施され(ステップ126)、当該処理を終了する。
また、上記コントローラー100は、少なくとも1色のトナーカートリッジでもトナーエンド状態であると判別された場合には、トナーエンドの色は形成画像情報に含まれるか否かを判別し(ステップ122)、トナーエンドの色は形成画像情報に含まれている場合には、該当トナーエンド色のトナーカートリッジを交換位置に現像ユニット本体40を移動させ(ステップ123)、トナーエンドの色は形成画像情報に含まれていない場合には、画像形成動作を実施して(ステップ126)、当該処理を終了する。
次に、コントローラー100は、トナーカートリッジの交換が行われたか否かを判別し(ステップ124)、当該トナーカートリッジの交換が行われるまで待機する。その後、トナーカートリッジの交換が行われた場合には、図13に示すトナーリカバリー動作を実行した後(ステップ125)、画像形成動作を実施し(ステップ126)、当該処理を終了するようになっている。
このように、上記実施の形態1−4では、画像形成動作を開始する際に、形成される画像情報の中にトナーエンド色が含まれるか否かを判別し、トナーエンド色が含まれる場合には、トナーカートリッジを交換位置へ移動するため、トナー交換が必要とされる場合に容易にトナー交換が可能であり、キャンセル時はホーム位置に戻るため、トナーエンド色以外で画像出力を行う際も画像開始までの待ち時間が増えることなく、出力することができる。
なお、上記実施の形態1−4では、画像形成動作を開始する際に、トナーエンドと判定された色があるか否かを判別する場合について説明したが、これに限らず、装置の電源ON時にトナーエンドと判定された色があるあるか否かを判別し、トナーエンドと判定された色がある場合には、現像ユニット本体をトナーエンド色のトナーカートリッジの交換位置に移動させるように構成しても良い。また、トナーエンド色のトナーカートリッジを交換位置に移動しているのにもかかわらず、トナーカートリッジの交換がキャンセルされた場合は、現像ユニット本体はホーム位置へ戻るように構成される。
また、装置の電源ON時にユーザーにトナーエンド色があることを報知する場合には、トナーカートリッジの交換位置へ移動するため、トナー交換が必要とされる場合にのみ容易にトナー交換が可能であり、キャンセル時は、ホーム位置へ戻るため、トナーエンド色以外で画像出力を行う際も画像開始までの待ち時間が増えることなく、出力することができる。また、特定色以外のトナーカートリッジが交換位置にいないため、電源OFF時やカバーオープン時に特定色以外のトナーカートリッジが交換されることがなく、特定色以外のトナーカートリッジ内のトナー残量がニアエンド状態あるいはエンド状態となった場合であってもトナーリカバリー動作を実行する必要がなく、無断な待ち時間が不要となる。
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
なお、上記実施の形態では、特定色のトナー容器が黒色のトナーカートリッジである場合について説明したが、これに限定されるものではなく、特定色は、他のカラーのトナー容器であってもよく、あるいは、特定色のトナー容器としては、第5の現像器として設けられるセキュリティ情報を埋め込む蛍光色等の色のトナーを収容したトナー容器であるように構成しても良い。
また、上記実施の形態では、トナー残量検出手段が現像器の現像ロール表面のトナー濃度を検出することによって、間接的にトナーカートリッジ内のトナー残量を検出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図17に示すように、各色の現像器に設けられた透磁率センサ等からなるトナー濃度センサ120を用いるように構成しても良い。
さらに、上記トナー残量検出手段としては、図18に示すように、中間転写ベルト7上に現像器内のトナー濃度制御用のトナーパッチを形成し、当該トナーパッチの濃度を画像濃度センサ121で検出したり、図19に示すように、トナーカートッジ内のトナー残量をトナー残量センサ122で直接検出したりするように構成しても良い。また、トナー残量検出手段としてセンサを用いずに、トナー補給時間やトナー補給回数の積算値などのトナー補給量に関する情報や、画像ピクセルや露光発光時間の積算値などの画像密度に関する情報によりトナー残量を検出しても良い。また、図20に示すように、トナーカートリッジにトナー残量等を記憶する情報記憶手段としての無線クラム123を設けるとともに、プリンタ本体1側に装着される無線クラム123から非接触状態で情報を読み取る情報読取手段としての読取部124を備え、当該読取部124によって無線クラム123に記憶されたトナー残量を読み取るように構成しても良い。
また、上記実施の形態では、図2に示すように、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4つのトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cを同じ大きさに設定した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図21に示すように、黒色のトナーカートリッジを他の色のトナーカートリッジに対して大きく設定しても良い。
さらに、上記実施の形態では、図2に示すように、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の現像器及びトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cを移動体に一体的に取り付けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図22に示すように、黒色の現像器及び黒色のトナーカートリッジを感光体ドラムの外周に直接配置するように構成し、他の色の現像器及びトナーカートリッジを移動体に取り付けるように構成しても良い。
また、上記実施の形態では、図2に示すように、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4つのトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cを、当該トナーカートリッジの長手方向に沿って着脱するように構成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図23に示すように、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4つのトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cを、プリンタ本体1の上部に設けられた上部カバー21を開けて容器交換口63から、移動体の外周に沿って着脱するように構成しても良い。
また、上記実施の形態では、トナーカートリッジと現像装置があり、当該トナーカートリッジが着脱されるように構成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、トナーカートリッジを有さない画像形成装置で、現像装置のトナー残量が無くなると現像装置を交換位置へ移動し、現像装置を着脱するように構成しても良い。
したがって、本発明において、トナー容器とは、文字通り、トナーを収容した容器であり、当該トナー容器は、現像器と一体的に形成されており、現像器そのものがトナー容器を兼ねてても良い。
実施の形態2
図24はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2では、移動体のホーム位置を特定色のトナー容器の交換位置と同じ位置に設定するように構成されている。
である。
また、この実施の形態では、前記移動体のホーム位置において、前記複数の現像器がすべて非現像位置に位置するように構成されている。
さらに、この実施の形態では、前記トナー残量検出手段により特定色以外のトナー容器が実質的にトナー無しと検出された場合は、前記移動体により当該実質的にトナー無しと検出されたトナー容器を交換位置へ移動させるように構成されている。
すなわち、この実施の形態2では、図24に示すように、ホーム位置である黒色の現像器5Kが現像位置の上流側30度の位置に位置する場合に、黒色のトナーカートリッジ6Kが交換位置に位置し、交換口63を介して交換可能となるように構成されている。また、上記現像器が感光体ドラムと対向する現像位置においては、図25に示すように、いずれのトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cも交換位置とは異なる位置にあり、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cの交換が行えないようになっている。
この実施の形態に係るフルカラープリンタでは、図26に示すように、前記実施の形態1と同様に、コントローラー100によって、所定のタイミングで、現像ユニット回転制御部102及びトナー残量検出センサ64を動作させることにより、現像位置の反対側に各色の現像器5K、5Y、5M、5Cを移動させ、当該各色の現像器5K、5Y、5M、5Cのトナー残量を検出することによって、対応するトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cのトナー残量を間接的に検出し(ステップ301)、当該トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cのトナー残量が、トナーニアエンド状態か否かを判定するとともに(ステップ302)、トナーエンド状態か否かを併せて判定するようになっている(ステップ303)。そして、上記コントローラー100は、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーエンド状態か否かを判別し(ステップ304)、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーエンド状態である場合には、ユーザーインターフェース101にトナーエンド状態である旨を表示し(ステップ305)、ジョブを停止させる(ステップ306)。
そして、上記コントローラー100は、トナーエンド状態であると判定されたトナーカートリッジに、特定色である黒色のトナーカートリッジ6Kが含まれているか否かを判別し(ステップ307)、このトナーエンド状態であると判定されたトナーカートリッジに、特定色である黒色のトナーカートリッジ6Kが含まれている場合には、図24に示すように、黒色のトナーカートリッジ6Kを交換位置と同じ位置に設定されたホーム位置に移動させるように、現像ユニット本体40を移動させ(ステップ308)、当該トナー空検知及び現像ユニットの制御動作を終了する。
上記黒色のトナーカートリッジ6Kの交換は、図9に示すように、プリンタ本体1の側面に設けられたメンテンス用のカバー110を開いて、図24に示すように、交換口63を介してトナーカートリッジ6Kを新しいものと交換することによって行われる。このトナーカートリッジ6Kの交換時のように、メンテナンス用カバー110の開閉が行われた場合などには、前述したように、トナーリカバリー動作が行われる。
また、上記コントローラー100は、トナーエンド状態であると判定されたトナーカートリッジに、特定色である黒色のトナーカートリッジ6Kが含まれていないと判別した場合には、図27に示すように、例えば、イエロー色のトナーカートリッジ6Yがトナーエンド状態であるときは、該当する色のトナーカートリッジ6Yが交換位置にくるように、現像ユニット本体40を移動させ(ステップ309)、当該トナー空検知及び現像ユニットの制御動作を終了する。
このとき、交換位置において、必要に応じて、イエロー色のトナーカートリッジを交換するようになっている。
一方、上記コントローラー100は、図26に示すように、ステップ304において、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cともトナーエンド状態でないと判別した場合には、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーニアエンド状態であるか否かを判別する(ステップ310)。そして、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーニアエンド状態であると判別した場合には、ユーザーインターフェース101にトナーニアエンド状態である旨を表示し(ステップ311)、ジョブエンドか否かを判別する(ステップ312)。ジョブエンドでない場合には、ステップ301に戻り、ジョブエンドである場合には、現像ユニット本体40をホーム位置に移動させて(ステップ308)、当該動作を終了する。
また、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーニアエンド状態でないと判別した場合には、ジョブエンドか否かを判別し(ステップ312)、ジョブエンドでない場合には、ステップ310に戻り、ジョブエンドである場合には、現像ユニット本体40をホーム位置に移動させて(ステップ308)、当該動作を終了する。
その後、ユーザーがフルカラーの画像プリントを希望する場合のように、特定色以外であって、トナーカートリッジの交換を希望する場合などには、図10に示すように、トナー残量確認・交換画面105において、指定ボタン106K、106Y、106M、106Cを押動することにより、交換するトナーカートリッジ6Y、6M、6Cを指定するようになっている。
なお、上記現像ユニット本体40のホーム位置が非現像位置に設定されているのは、装置の非稼動時に、感光体ドラムと現像器の現像ロールとが近接することによる感光体ドラムへのトナー飛散を防止するためである。
また、電源ON時も同様に、イエロー、マゼンタ、シアンのトナーカートリッジ6Y、6M、6Cがトナーエンド状態でないと判別した場合には、ホーム位置に現像ユニット本体40を移動させ、イエロー、マゼンタ、シアンの少なくとも1色がトナーエンド状態で、かつ黒色のカートリッジがトナーエンド状態でない場合は、該当色のトナーカートリッジが交換位置に移動するように、現像ユニット本体40を回転させるように制御される。
このように、上記実施の形態2では、イエロー、マゼンタ、シアンの少なくとも1色のトナーカートリッジ6Y、6M、6Cがトナーエンド状態で、かつ黒色のカートリッジがトナーエンド状態でない場合は、常に、黒色のトナーカートリッジの交換位置であるホーム位置に現像ユニット本体40を回転制御することにより、交換頻度の高い黒色のトナーカートリッジがいつでも容易に交換可能となる。
特に、ファックスにおいては、ジョブの途中や夜間に黒色のトナーカートリッジがトナーエンド状態となって、プリンタが停止されると、多くのファックスジョブが出力されることなく、溜まってしまう虞れがあるため、業務に支障をきたすだけでなく、停電や装置の故障によってファックスのジョブデータが失われる可能性もある。そのため、トナーエンド状態だけでなく、トナーニアエンド状態やそれ以前に黒色のトナーカートリッジの交換を行うのが望ましく、いつでも容易に黒色のトナーカートリッジを交換可能にする必要がある。また、上記実施の形態2では、ホーム位置が黒色のトナーカートリッジの交換位置であるため、装置の電源がOFF状態であっても、容易に黒色のトナーカートリッジの交換を行うことができる。
なお、上記実施の形態2では、装置の電源ON時やカバークローズ時には、基本的に、トナーリカバリー動作を行う必要があるが、トナーカートリッジの交換検知手段を設けることによって、トナーカートリッジが交換されていない場合には、トナーリカバリー動作を不要とすることも可能である。
ただし、トナーカートリッジが交換されていない場合であっても、ユーザーがトナーリカバリー動作を必要とする場合も考えられることから、トナーリカバリー動作実行ボタン等を設けて、トナーリカバリー動作を行わせるように構成しても良い。
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
実施の形態3
図28はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態3では、前記移動体の現像位置を前記トナー容器の交換位置と同じ位置に設定するように構成されている。
また、この実施の形態3では、前記トナー容器の交換を行うためのカバー部材を少なくとも1つ備え、単色モードである場合には、画像形成動作中に前記カバー部材が開いた状態であっても、画像形成動作を中止せずに、当該トナー容器の交換を可能とするように構成されている。
さらに、この実施の形態では、前記単色モードは、白黒モードであるように構成されている。
又、この実施の形態では、前記カバー部材には、当該カバー部材が開いた状態では、画像形成動作を禁止するロック制御手段を備え、前記トナー容器の交換が可能であると判別された場合には、前記ロック制御手段を解除するように構成されている。
更に、この実施の形態では、前記トナー残量検出手段は、現像位置におけるトナー容器 のトナー残量を検出するように構成されている。
また、この実施の形態では、前記移動体の現像位置において、前記トナー容器の交換を検知する交換検知手段を備えるように構成されている。
さらに、この実施の形態では、前記トナー容器の交換時に画像形成動作を一時中断し、当該トナー容器の交換後に画像形成動作を再開する制御手段を備えるように構成されている。
すなわち、この実施の形態3では、図28に示すように、ホーム位置が黒色の現像器5Kにおける現像位置の上流側30度の位置に設定されている。なお、上記ホーム位置においては、同図に示すように、いずれのトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cも交換位置とは異なる位置にあり、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cの交換が行えないようになっている。また、上記黒色等の現像器の現像位置では、図29に示すように、黒色のトナーカートリッジ6Kが交換位置に位置し、交換口63を介して交換可能となるように構成されている。
この実施の形態に係るフルカラープリンタでは、図30に示すように、前記実施の形態1と同様に、コントローラー100によって、所定のタイミングで、現像ユニット回転制御部102及びトナー残量検出センサ64を動作させることにより、現像位置の反対側に各色の現像器5K、5Y、5M、5Cを移動させ、当該各色の現像器5K、5Y、5M、5Cのトナー残量を検出することによって、対応するトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cのトナー残量を間接的に検出し(ステップ401)、当該トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cのトナー残量が、トナーニアエンド状態か否かを判定するとともに(ステップ402)、トナーエンド状態か否かを併せて判定するようになっている(ステップ403)。そして、上記コントローラー100は、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーエンド状態か否かを判別し(ステップ404)、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーエンド状態である場合には、ユーザーインターフェース101にトナーエンド状態である旨を表示し(ステップ405)、ジョブを停止させる(ステップ406)。
そして、上記コントローラー100は、トナーエンド状態であると判定されたトナーカートリッジを交換位置に移動させるように、現像ユニット本体40を回転させて(ステップ407)、当該処理を終了する。
ユーザーは、図29に示すように、交換位置において、トナーエンド状態であると判定されたトナーカートリッジの交換を行うことになる。
一方、上記コントローラー100は、図30に示すように、ステップ404において、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cともトナーエンド状態でないと判別した場合には、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーニアエンド状態であるか否かを判別する(ステップ408)。そして、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーニアエンド状態であると判別した場合には、ユーザーインターフェース101にトナーニアエンド状態である旨を表示し(ステップ409)、トナーニアエンド状態である該当色の単色モードであるか否かを判別する(ステップ410)。
そして、上記コントローラー100は、トナーニアエンド状態である該当色の単色モードであると判別した場合には、ユーザーインターフェース101にジョブ中にトナーカートリッジの交換が可能である旨を表示し(ステップ411)、ジョブエンドか否かを判別して(ステップ412)、ジョブエンドでない場合には、ステップ401に戻り、ジョブエンドである場合には、ホーム位置に現像ユニット本体40を回転させ(ステップ413)、当該動作を終了する。
その際、ユーザーインターフェース101にジョブ中にトナーカートリッジの交換が可能である旨を表示して、ユーザーによって、ジョブ中にトナーカートリッジの交換ボタンが押されると、交換口63に位置するメンテナンス用のカバー110のロック機構が解除され、ジョブ中におけるトナーカートリッジの交換が可能となる。
現像位置であるトナーカートリッジの交換位置には、トナーカートリッジの交換検知手段が設けられており、メンテナンス用のカバー110の開閉後に、トナーカートリッジの交換検知手段によって、トナーカートリッジが交換されたか否かの検知が行われる。トナーカートリッジが交換されたことが検知された場合には、ジョブ中のトナーカートリッジの交換可能状態を解除する。
この間、ジョブの画像形成動作は実行されており、ジョブエンドになった場合においても、単色モードの現像位置で現像ユニット本体40を待機させている。また、危険防止のため、このジョブ中のトナーカートリッジの交換可能状態においては、キャンセルボタンまたはトナーカートリッジの交換検知が行われるまで、現像ユニット本体40を回転させる動作を禁止するように構成されている。
このように、上記実施の形態4では、現像位置が現像色のトナーカートリッジの交換位置に設定されており、画像形成に用いているトナーカートリッジがトナーニアエンド状態になった場合でも、ジョブを停止させることなく、画像形成動作中にトナーカートリッジを交換することが可能となっており、トナーエンド状態となって装置が停止するのを待つことなく、トナーカートリッジを交換することができる。
特に、ロータリー方式の現像ユニット5では、単色の白黒モードでの画像形成の頻度が高いため、単色の白黒モードにおけるジョブ中のトナーカートリッジの交換が実施可能となる。
なお、上記実施の形態4では、トナー残量検出センサ64によって、トナーカートリッジのトナーニアエンド状態が検出された場合に、トナーカートリッジの交換を行う場合について説明したが、トナーニアエンド状態でなくとも、ジョブ中にトナー容器交換ボタンが押された場合に、ジョブ中のトナーカートリッジの交換が実施可能となるように構成しても良い。
また、ジョブ中にトナー容器交換ボタンが押された場合に、ジョブ中のトナーカートリッジの交換が実施可能となるように構成した場合には、ジョブ中にトナー容器交換ボタンが押されたことを検知すると、コントローラーは、一時ジョブを中断し、交換口63のカバー110が開閉された後のトナーカートリッジの交換を、交換検知手段によって検知し、トナーカートリッジが装着されたことを検知した場合に、ジョブを再開するように構成しても良い。
このように、ジョブ中におけるトナー容器の交換の際に、一時ジョブを中断することによって、トナーエンド状態で装置が停止するのを待つことなく、トナーカートリッジの交換が可能となるのは勿論のこと、トナーカートリッジの交換の際に発生する振動によって、画像乱れが発生するのを防止することができる。
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
実施の形態4
図31はこの発明の実施の形態4を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態4では、移動体に前記各トナー容器が装着されているか否かを検知する有無検知手段と、
前記有無検知手段によって、少なくとも1つのトナー容器が未装着であることを検知された場合であっても、前記トナー残量検出手段によって検出された当該トナー容器のトナー残量が所定残量以下でなければ、画像形成動作を実行するように制御する制御手段を備えるように構成されている。
すなわち、この実施の形態4に係るフルカラープリンタでは、図31に示すように、現像ユニット本体40にトナーカートリッジが装着されているか否かを検知する有無検知手段としての機能と、当該トナーカートリッジが交換されたか否かを検知する交換検知手段としての機能とを兼ね備えた無線クラム130が設けられている。上記無線クラム130は、トナーカートリッジに装着される情報記録手段131と、プリンタ本体1側に装着される情報読取手段132とを備えるように構成されている。上記プリンタ本体1側に装着される情報読取手段132は、図32に示すように、現像位置において、当該現像位置に位置するトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cの情報記録手段131から情報を読み取るように構成されている。なお、上記無線クラム130の情報読取手段132は、図33に示すように、コントローラー100に接続されている。
上記トナーカートリッジ側の情報記録手段131には、トナーカートリッジを個別に識別するための情報が記憶されているのは勿論のこと、当該トナーカートリッジ内のトナーの色やトナー残量に関する情報などが記憶されている。
この実施の形態4に係るフルカラープリンタでは、図35に示すように、コントローラー100によって、所定のタイミングで、現像ユニット回転制御部102及びトナー残量検出センサ64を動作させることにより、現像位置の反対側に各色の現像器5K、5Y、5M、5Cを移動させ、当該各現像器5K、5Y、5M、5Cの現像ロール47表面のトナー濃度をトナー残量検出センサ64によって検出することにより、対応するトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cのトナー残量を間接的に検出し(ステップ501)、当該トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cのトナー残量が、トナーニアエンド状態か否かを判定するとともに(ステップ502)、トナーエンド状態か否かを併せて判定するようになっている(ステップ503)。
次に、上記コントローラー100は、無線クラムによって、すべてのトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cが現像ユニット本体に装着されているか否かを判別し(ステップ504)、当該トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがあると判別した場合には、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーエンド状態か否かを判別する(ステップ505)。また、いずれかのトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがないと判別した場合には、ユーザーインターフェース101にトナーカートリッジが未装着である旨を表示して(ステップ506)、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーエンド状態か否かを判別する(ステップ505)。
そして、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーエンド状態であると判別した場合には、ユーザーインターフェース101にトナーエンド状態である旨を表示し(ステップ507)、ジョブを停止させる(ステップ508)。その後、コントローラー100は、図31に示すように、ホーム位置に現像ユニット本体40を移動させ(ステップ509)、当該動作を終了する。なお、上記ユーザーインターフェース101には、トナーエンド状態であるトナーカートリッジの色、及び当該トナーカートリッジを交換する必要がある旨等が表示される。
このとき、上記コントローラー100は、ユーザーが白黒の画像プリントを希望する場合であって、トナーエンド状態であるトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cが黒色のトナーカートリッジ6Kでない場合には、そのままスタートボタンを押したり、プリント指示を出力することによって、直ちに白黒モードのプリント動作を開始することができるように制御するようになっている。
また、ユーザーがトナーエンド状態であるトナーカートリッジの交換を希望する場合には、図10に示すように、トナー残量確認・交換画面105において、指定ボタン106K、106Y、106M、106Cを押動することにより、交換を行うトナーカートリッジ6の色を指定して、交換を行うトナーカートリッジ6を、図34に示すように、交換位置に移動させるべく、現像ユニット本体40を回転させ、交換口63を介してトナーカートリッジ6を新しいものと交換するようになっている。このトナーカートリッジ6の交換時のように、メンテナンス用カバー110の開閉が行われた場合などには、前述したように、トナーリカバリー動作が行われる。
一方、上記コントローラー100は、図35に示すように、ステップ505において、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cともトナーエンド状態でないと判別した場合には、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーニアエンド状態であるか否かを判別する(ステップ510)。そして、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーニアエンド状態であると判別した場合には、ユーザーインターフェース101にトナーニアエンド状態である旨を表示し(ステップ511)、ジョブエンドか否かを判別する(ステップ512)。そして、ジョブエンドでない場合には、ステップ501に戻り、ジョブエンドである場合には、現像ユニット本体40をホーム位置に移動させて(ステップ509)、当該動作を終了する。
また、少なくとも1色のトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cともトナーニアエンド状態でないと判別された場合には、直ちに、ジョブエンドか否かを判別し(ステップ512)、ジョブエンドでない場合には、ステップ501に戻り、ジョブエンドである場合には、現像ユニット本体40をホーム位置に移動させて(ステップ509)、当該動作を終了する。
このように、上記実施の形態4では、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cが未装着であることを検知した場合であっても、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cがトナーエンド状態でなければ、プリント動作を実行可能とするように構成されている。
なお、上記実施の形態4では、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cのトナーエンド状態で、ジョブが停止するように設定したが、トナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cのトナーニアエンド状態で、ジョブが停止するように設定しても良い。
また、無線クラムを用いたトナーカートリッジ6K、6Y、6M、6Cの有無検知は、ジョブ中でなく装置の電源ON時やカバークローズ時に行うように構成しても良い。
さらに、上記有無検知手段によって特定色のトナー容器が未装着であることが検知された場合には、画像形成動作を実行不可とするように構成しても良い。
又、上記有無検知手段によって特定色以外のトナー容器が未装着であることが検知された場合であっても、前記トナー残量検出手段によって検出された当該トナー容器のトナー残量が所定残量以下でなければ、画像形成動作を実行可能とするように構成しても良い。
更に、上記情報読取手段によって特定色のトナー容器の情報読取が失敗した場合は、画像形成動作を不可とし、特定色以外のトナー容器の情報読取が失敗した場合であっても、前記トナー残量検出手段によって検出された当該トナー容器のトナー残量が所定残量以下でなければ、画像形成動作を実行可能とするように構成しても良い。
上記実施の形態4では、トナーカートリッジのトナー残量が所定残量以下でなければ、画像形成動作が実行できる構成であるが、これに限らず、現像器内のトナー残量が所定残量以下でない場合や、現像器内のトナー濃度が所定濃度以下でない場合に、画像形成動作が実行できる構成としても良い。
このように、トナー容器が未装着であったり、情報読取手段により情報の読取が失敗した場合であっても、トナー容器や現像器内のトナー残量が所定残量以下でなければ、画像形成動作を実行可能とするように構成することによって、トナー容器の有無検知手段や情報読取手段が故障した場合においても、トナー残量が所定残量以上であれば、サービスマンが修理に来るまで待つことなく出力可能である。
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
5:ロータリー方式の現像ユニット、5K、5Y、5M、5C:黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の現像器、6K、6Y、6M、6C:トナーカートリッジ、40:現像ユニット本体、63:トナー容器交換口、64:トナー濃度検出センサ。