JP5740266B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像記録装置に係り、特にインクジェット方式で画像を記録する画像記録装置において、ヘッドに供給される液体の圧力変動を抑制する技術に関する。
インクジェット方式で画像を記録する画像記録装置において、高品質な画像を記録するためには、各ノズルからのインクの吐出を正しく制御する必要がある。
一方、各ノズルからのインクの吐出を正しく制御するためには、ヘッドにインクを安定して供給する必要がある。ここで、「安定して供給する」とは、可能な限り圧力変動を抑えて供給することを意味する。
この圧力変動を抑える方法として、特許文献1には、圧力をモニタリングしながらポンプを制御して、圧力を一定に保つ方法が提案されている。
また、特許文献2には、ヘッドへのインクの供給路の途中にダンパ装置を設け、インクの吐出量に応じてダンパ装置のダンパ膜の弾性率を可変制御する方法が提案されている。
特開2003-341028号公報 特開2009-241426号公報
しかしながら、チューブポンプを用いて送液する場合のように、送液時に流量が大きく変動(脈動)する場合には、特許文献1に記載の方法では、効率的に圧力を制御できないという欠点がある。
また、特許文献2の方法は、ダンパ膜の弾性率を大きく変化させると、その瞬間に大きく圧力が変化してしまうという欠点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、圧力変動を抑えて液体を安定供給することができる画像記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段は、次のとおりである。
第1の態様は、記録メディアに向けて液体を吐出して、前記記録メディアに画像を記録する液体吐出ヘッドと、前記液体を貯留する液体タンクと、前記液体タンクから前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給する液体供給路と、前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体供給路を流れる前記液体が一時的に貯留される液室と、前記液室とダンパ膜で仕切られて形成される主気室と、前記主気室に接続される副気室と、前記主気室と前記副気室との接続部に設けられ、該接続部を開閉する開閉手段とを備え、前記開閉手段を開閉することにより、ダンパ容量が可変するダンパ装置と、前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体タンクから前記ダンパ装置に向けて前記液体を送液する供給ポンプと、前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプを制御する液体供給制御手段と、前記液体の吐出による前記液体の圧力変動を抑えるように、前記ダンパ装置の前記ダンパ容量を制御するダンパ制御手段と、を備える画像記録装置である。
本態様によれば、ダンパ容量(弾性率)を変えられるダンパ装置が液体供給路に設置される。ダンパ装置は、吐出による圧力変動を抑えるように、ダンパ容量が制御される。たとえば、非吐出時(又は吐出量が少ないとき)は、ダンパ容量が大きく設定され(弾性率が小さくなるように設定される)、吐出時(又は吐出量が多いとき)は、ダンパ容量が小さく設定される(弾性率が大きくなるように設定される。)。ダンパ装置は、ダンパ容量が大きくなるほど(弾性率が小さくなるほど)、ポンプによる送液変化量に対して、圧力応答が遅くなる。逆に、ダンパ容量が小さくなるほど(弾性率が大きくなるほど)、ポンプによる送液変化量に対して、圧力応答が速くなる。したがって、非吐出時(又は吐出量が少ないとき)に、ダンパ容量を大きく設定することにより(弾性率を小さく設定することにより)、供給ポンプによる脈動を抑えることができる。一方、吐出時(又は吐出量が多いとき)に、ダンパ容量を小さく設定することにより(弾性率を大きく設定することにより)、供給ポンプによる送液制御の応答性を上げることができ、吐出による圧力変動を効果的に抑制することができる。また、ダンパ容量を小さく設定することにより、小さな流量変化で圧力制御を行うことができる。また、本態様のダンパ装置は、主気室と副気室との連通/非連通により、ダンパ容量を可変させる構成のため、急激な圧力変動を与えることなくダンパ容量を可変させることができる(背圧制御に与える影響はほとんど無視できる。)。これにより、安定して液体吐出ヘッドに液体を供給することができる。
第2の態様は、第1の態様において、前記副気室が、前記主気室に直列又は並列して複数接続されるとともに、各接続部に前記開閉手段が設けられる画像記録装置である。
本態様によれば、副気室が、主気室に直列又は並列して複数接続されるとともに、各接続部に開閉手段が設けられる。これにより、気室の容積を多段階で切り換えることができ、ダンパ容量を多段階で切り換えることができる。また、その制御も簡単に行うことができる。
第3の態様は、第1又は第2の態様において、前記開閉手段が、バルブである画像記録装置である。
本態様によれば、開閉手段がバルブで構成される。これにより、バルブの開閉制御により、簡単に気室の容積を切り換えることができる。
第4の態様は、第1から3のいずれか1の態様において、前記主気室が、ドーム状に形成される画像記録装置である。
本態様によれば、主気室がドーム状に形成される。これにより、ダンパ膜が主気室の内面に接触した場合に、ダンパ膜が破損するのを防止することができる。
第5の態様は、第1から4のいずれか1の態様において、前記液体の圧力を検出する圧力検出手段を更に備え、前記液体供給制御手段は、前記圧力検出手段で検出される圧力に基づいて、前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプを制御する画像記録装置である。
本態様によれば、液体の圧力を検出する圧力検出手段が更に備えられ、その圧力検出手段で検出される圧力に基づいて、液体の圧力が一定になるように、供給ポンプが制御される。すなわち、いわゆるフィードバック制御が行われる。これにより、実際の圧力値に基づいて、液体吐出ヘッドに供給する液体の圧力を制御することができる。
第6の態様は、第1から4のいずれか1の態様において、前記記録メディアに記録する画像から前記液体の圧力変動を予測する圧力変動予測手段を更に備え、前記液体供給制御手段は、前記圧力変動予測手段で予測される前記液体の圧力変動に基づいて、前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプを制御する画像記録装置である。
本態様によれば、記録メディアに記録する画像から液体の圧力変動を予測する圧力変動予測手段が更に備えられ、その圧力変動予測手段で予測される液体の圧力変動に基づいて、液体の圧力が一定になるように、供給ポンプが制御される。すなわち、いわゆるフィードフォワード制御が行われる。これにより、簡単な構成で液体吐出ヘッドに供給する液体の圧力を制御することができる。
第7の態様は、第1から6のいずれか1の態様において、前記ダンパ制御手段は、前記液体吐出ヘッドによる前記液体の吐出動作及び/又は吐出量に応じて、前記ダンパ装置の前記ダンパ容量を制御する画像記録装置である。
本態様によれば、液体吐出ヘッドによる液体の吐出動作及び/又は吐出量に応じて、ダンパ装置のダンパ容量が制御される。たとえば、非吐出時は、ダンパ容量が大きく設定され(弾性率が小さくなるように設定される)、吐出時は、ダンパ容量が小さく設定される(弾性率が大きくなるように設定される。)。また、たとえば、非吐出時や吐出量が少ないときは、ダンパ容量が大きく設定され(弾性率が小さくなるように設定される)、吐出量が多いときは、ダンパ容量が小さく設定される(弾性率が大きくなるように設定される。)。これにより、圧力変動を抑えて液体を安定供給することができる。
第8の態様は、第7の態様において、前記ダンパ制御手段が、前記液体の吐出開始のタイミングに合わせて前記ダンパ装置の前記ダンパ容量を小さくし、前記液体の吐出終了のタイミングに合わせて前記ダンパ装置の前記ダンパ容量を大きくするように制御する画像記録装置である。
本態様によれば、ダンパ装置は、液体の吐出開始のタイミングに合わせて、ダンパ容量が小さくされ、液体の吐出終了のタイミングに合わせて、ダンパ容量が大きくされる。これにより、吐出に伴う圧力変動を効果的に抑制できるとともに、供給ポンプの送液による液体の脈動を効果的に抑制することができる。
第9の態様は、第7の態様において、前記ダンパ制御手段は、前記液体の吐出開始のタイミングに合わせて前記ダンパ装置の前記ダンパ容量を小さくし、前記液体の吐出終了後、前記液体の圧力変動が所定の閾値以下に納まるタイミングに合わせて前記ダンパ装置の前記ダンパ容量を大きくするように制御する画像記録装置である。
本態様によれば、ダンパ装置は、液体の吐出開始のタイミングに合わせて、ダンパ容量が小さくされ、液体の吐出終了後、液体の圧力変動が所定の閾値以下に納まるタイミングに合わせて、ダンパ容量が大きくされる。これにより、吐出に伴う圧力変動を効果的に抑制できるとともに、供給ポンプの送液による液体の脈動を効果的に抑制することができる。
第10の態様は、第1から9のいずれか1の態様において、前記液体供給路の途中には、前記ダンパ装置で設定可能なダンパ容量よりも更に小さなダンパ容量を有するヘッド用ダンパ装置が、前記液体吐出ヘッドの近傍位置に更に備えられる画像記録装置である。
本態様によれば、液体吐出ヘッドの近傍にダンパ容量の小さなヘッド用ダンパが備えられる。これにより、吐出に伴う圧力変動をより効果的に抑制することができる。このヘッド用ダンパ装置は、ダンパ容量が小さくて済むので、小型のダンパ装置を用いることができる。
第11の態様は、記録メディアに向けて液体を吐出して、前記記録メディアに画像を記録する液体吐出ヘッドと、前記液体を貯留する液体タンクと、前記液体タンクから前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給する液体供給路と、前記液体吐出ヘッドから前記液体タンクに前記液体を回収する液体回収路と、前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体供給路を流れる前記液体が一時的に貯留される液室と、前記液室とダンパ膜で仕切られて形成される主気室と、前記主気室に接続される副気室と、前記主気室と前記副気室との接続部に設けられ、該接続部を開閉する開閉手段とを備え、前記開閉手段を開閉することにより、ダンパ容量が可変する供給側ダンパ装置と、前記液体回収路の途中に設けられ、前記液体回収路を流れる前記液体が一時的に貯留される液室と、前記液室とダンパ膜で仕切られて形成される主気室と、前記主気室に接続される副気室と、前記主気室と前記副気室との接続部に設けられ、該接続部を開閉する開閉手段とを備え、前記開閉手段を開閉することにより、ダンパ容量が可変する回収側ダンパ装置と、前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体タンクから前記供給側ダンパ装置に向けて前記液体を送液する供給ポンプと、前記液体回収路の途中に設けられ、前記回収側ダンパ装置から前記液体タンクに向けて前記液体を送液する回収ポンプと、前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプ及び前記回収ポンプを制御する液体供給制御手段と、前記液体の吐出による前記液体の圧力変動を抑えるように、前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を制御するダンパ制御手段と、を備える画像記録装置である。
本態様によれば、液体吐出ヘッドに対して液体が循環して供給される画像記録装置において、ダンパ容量(弾性率)を変えられるダンパ装置(供給側ダンパ装置、回収側ダンパ装置)が、液体供給路と液体回収路のそれぞれに設置される。各ダンパ装置は、吐出による圧力変動を抑えるように、ダンパ容量が制御される。たとえば、非吐出時(又は吐出量が少ないとき)は、ダンパ容量が大きく設定され(弾性率が小さくなるように設定される)、吐出時(又は吐出量が多いとき)は、ダンパ容量が小さく設定される(弾性率が大きくなるように設定される。)。各ダンパ装置は、ダンパ容量が大きくなるほど(弾性率が小さくなるほど)、ポンプによる送液変化量に対して、圧力応答が遅くなる。逆に、ダンパ容量が小さくなるほど(弾性率が大きくなるほど)、ポンプによる送液変化量に対して、圧力応答が速くなる。したがって、非吐出時(又は吐出量が少ないとき)に、ダンパ容量を大きく設定することにより(弾性率を小さく設定することにより)、各ポンプ(供給ポンプ、回収ポンプ)による脈動を抑えることができる。一方、吐出時(又は吐出量が多いとき)に、ダンパ容量を小さく設定することにより(弾性率を大きく設定することにより)、各ポンプによる送液制御の応答性を上げることができ、吐出による圧力変動を効果的に抑制することができる。また、ダンパ容量を小さく設定することにより、小さな流量変化で圧力制御を行うことができる。また、本態様の供給側ダンパ装置と回収側ダンパ装置とは、主気室と副気室との連通/非連通により、ダンパ容量を可変させる構成のため、急激な圧力変動を与えることなくダンパ容量を可変させることができる(背圧制御に与える影響はほとんど無視できる。)。これにより、安定して液体吐出ヘッドに液体を供給することができる。
第12の態様は、第11の態様において、前記副気室が、前記主気室に直列又は並列して複数接続されるとともに、各接続部に前記開閉手段が設けられる画像記録装置である。
本態様によれば、副気室が、主気室に直列又は並列して複数接続されるとともに、各接続部に開閉手段が設けられる。これにより、気室の容積を多段階で切り換えることができ、ダンパ容量を多段階で切り換えることができる。また、その制御も簡単に行うことができる。
第13の態様は、第11又は第12の態様において、前記開閉手段が、バルブである画像記録装置である。
本態様によれば、開閉手段がバルブで構成される。これにより、バルブの開閉制御により、簡単に気室の容積を切り換えることができる。
第14の態様は、第11から13のいずれか1の態様において、前記主気室が、ドーム状に形成される画像記録装置である。
本態様によれば、主気室がドーム状に形成される。これにより、ダンパ膜が主気室の内面に接触した場合に、ダンパ膜が破損するのを防止することができる。
第15の態様は、第11から14のいずれか1の態様において、前記液体の圧力を検出する圧力検出手段を更に備え、前記液体供給制御手段は、前記圧力検出手段で検出される圧力に基づいて、前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプ及び前記回収ポンプを制御する画像記録装置である。
本態様によれば、液体の圧力を検出する圧力検出手段が更に備えられ、その圧力検出手段で検出される圧力に基づいて、液体の圧力が一定になるように、各ポンプが制御される。すなわち、いわゆるフィードバック制御が行われる。これにより、実際の圧力値に基づいて、液体吐出ヘッドに供給する液体の圧力を制御することができる。
第16の態様は、第11から14のいずれか1の態様において、前記記録メディアに記録する画像から前記液体の圧力変動を予測する圧力変動予測手段を更に備え、前記液体供給制御手段は、前記圧力変動予測手段で予測される前記液体の圧力変動に基づいて、前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプ及び前記回収ポンプを制御する画像記録装置である。
本態様によれば、記録メディアに記録する画像から液体の圧力変動を予測する圧力変動予測手段が更に備えられ、その圧力変動予測手段で予測される液体の圧力変動に基づいて、液体の圧力が一定になるように、各ポンプが制御される。すなわち、いわゆるフィードフォワード制御が行われる。これにより、簡単な構成で液体吐出ヘッドに供給する液体の圧力を制御することができる。
第17の態様は、第11から16のいずれか1の態様において、前記ダンパ制御手段は、前記液体吐出ヘッドによる前記液体の吐出動作及び/又は吐出量に応じて、前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を制御する画像記録装置である。
本態様によれば、液体吐出ヘッドによる液体の吐出動作及び/又は吐出量に応じて、ダンパ装置のダンパ容量が制御される。たとえば、非吐出時は、ダンパ容量が大きく設定され(弾性率が小さくなるように設定される)、吐出時は、ダンパ容量が小さく設定される(弾性率が大きくなるように設定される。)。また、たとえば、非吐出時や吐出量が少ないときは、ダンパ容量が大きく設定され(弾性率が小さくなるように設定される)、吐出量が多いときは、ダンパ容量が小さく設定される(弾性率が大きくなるように設定される。)。これにより、圧力変動を抑えて液体を安定供給することができる。
第18の態様は、第17の態様において、前記ダンパ制御手段が、前記液体の吐出開始のタイミングに合わせて前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を小さくし、前記液体の吐出終了のタイミングに合わせて前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を大きくするように制御する画像記録装置である。
本態様によれば、ダンパ装置は、液体の吐出開始のタイミングに合わせて、ダンパ容量が小さくされ、液体の吐出終了のタイミングに合わせて、ダンパ容量が大きくされる。これにより、吐出に伴う圧力変動を効果的に抑制できるとともに、供給ポンプ及び回収ポンプの送液による液体の脈動を効果的に抑制することができる。
第19の態様は、第17の態様において、前記ダンパ制御手段が、前記液体の吐出開始のタイミングに合わせて前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を小さくし、前記液体の吐出終了後、前記液体の圧力変動が所定の閾値以下に納まるタイミングに合わせて前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を大きくするように制御する画像記録装置である。
本態様によれば、各ダンパ装置は、液体の吐出開始のタイミングに合わせて、ダンパ容量が小さくされ、液体の吐出終了後、液体の圧力変動が所定の閾値以下に納まるタイミングに合わせて、ダンパ容量が大きくされる。これにより、吐出に伴う圧力変動を効果的に抑制できるとともに、供給ポンプ及び回収ポンプの送液による液体の脈動を効果的に抑制することができる。
第20の態様は、第11から19のいずれか1の態様において、前記液体供給路の途中には、前記供給側ダンパ装置で設定可能なダンパ容量よりも更に小さなダンパ容量を有するヘッド用供給側ダンパ装置が、前記液体吐出ヘッドの近傍位置に更に備えられ、前記液体回収路の途中には、前記回収側ダンパ装置で設定可能なダンパ容量よりも更に小さなダンパ容量を有するヘッド用回収側ダンパ装置が、前記液体吐出ヘッドの近傍位置に更に備えられる画像記録装置である。
本態様によれば、液体供給路と液体回収路のそれぞれにダンパ容量の小さなヘッド用ダンパ(ヘッド用供給側ダンパ装置、ヘッド用回収側ダンパ装置)が備えられる。これにより、吐出に伴う圧力変動をより効果的に抑制することができる。このヘッド用ダンパ装置(ヘッド用供給側ダンパ装置、ヘッド用回収側ダンパ装置)は、ダンパ容量が小さくて済むので、小型のダンパ装置を用いることができる。
本発明によれば、圧力変動を抑えて液体を安定供給することができる。
画像記録装置の描画部の概略構成図 インク供給装置の第1の実施の形態の概略構成図 ダンパ装置の構成を示す断面図 インク供給装置の第2の実施の形態の概略構成図 インク供給装置の第3の実施の形態の概略構成図 インク供給装置の第3の実施の形態の変形例の概略構成図 インク供給装置の第4の実施の形態の概略構成図 インク供給装置の第4の実施の形態の変形例の概略構成図 インク供給装置の第4の実施の形態の変形例の概略構成図 ダンパ装置の他の実施の形態の構成を示す断面図 ダンパ装置の他の実施の形態の構成を示す断面図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
[画像記録装置の構成]
まず、画像記録装置の構成について概説する。なお、ここでは画像記録装置の主要部である描画部の構成についてのみ説明する。
図1は、画像記録装置の描画部の概略構成図である。本例の画像記録装置10は、枚葉の記録メディア12にカラーインクを吐出してカラー画像を記録するインクジェット記録装置であり、その描画部は、記録メディア12を搬送する搬送ドラム14と、搬送ドラム14によって搬送される記録メディア12の表面にシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、クロ(K)の各色のインクの液滴を吐出して、カラー画像を記録するインクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)16C、16M、16Y、16Kと、各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kにインクを供給するインク供給装置18C、18M、18Y、18Kとを備えて構成される。
搬送ドラム14は、記録メディア12を周面に巻き付けて回転することにより、記録メディア12を搬送する。搬送ドラム14にはグリッパ14Aが備えられており(本例では、外周面上の2カ所に設置)、記録メディア12は、このグリッパ14Aによって先端を把持されて搬送される。また、搬送ドラム14の周面には吸引穴(図示せず)が多数形成されており、記録メディア12は、この吸引穴から吸引されて、搬送ドラム14の外周面上に吸着保持される。
搬送ドラム14は、所定の受取位置で前段の記録メディア搬送機構(図示せず)から記録メディア12を受け取る。そして、所定の搬送経路に沿って記録メディア12を搬送し、所定の受渡位置で後段の記録メディア搬送機構(図示せず)に記録メディアを受け渡す。
インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kは、いわゆるラインヘッドで構成され、記録メディア12の幅(搬送方向と直交する方向の長さ)に対応して形成される。各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kは、記録メディア12の搬送経路に沿って一定の間隔で配置され、かつ、記録メディア12の搬送方向に対して直交して配置される。また、各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kは、そのノズル面(ノズルが形成される面)が、搬送ドラム14の外周面に対向して配置されるとともに、搬送ドラム14によって搬送される記録メディア12の表面から所定高さの位置にノズル面が位置するように配置される。
インク供給装置18C、18M、18Y、18Kは、インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kごとに設けられる。各インク供給装置18C、18M、18Y、18Kは、対応する色のインクをインクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kに供給する。なお、このインク供給装置18C、18M、18Y、18Kの構成については、後に詳述する。
描画部は、以上のように構成される。記録メディア12は、必要に応じて所定の前処理(たとえば、所定の処理液(インク中の色材を凝集させる機能を有する処理液など)の塗布、乾燥等)が施された後、搬送ドラム14に受け渡される。搬送ドラム14に受け渡された記録メディア12は、搬送ドラム14の周面に吸着保持されながら回転して、所定の搬送経路を搬送される。この搬送過程で各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kから記録メディア12の表面に向けてインクの液滴が吐出され、記録メディア12の表面にカラー画像が記録される。画像が記録された記録メディア12は、その後、搬送ドラム14から後段の記録メディア搬送機構に受け渡され、必要に応じて所定の後処理(たとえば、乾燥、定着処理等)が施される。
[インク供給装置]
次に、インク供給装置について説明する。
上記のように、インク供給装置18C、18M、18Y、18Kは、インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kにインクを供給する。なお、各インク供給装置18C、18M、18Y、18Kの構成は同じなので、ここでは、インク供給装置18として、その構成を説明する(インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kについても、インクジェットヘッド16として説明する。)。
〔第1の実施の形態〕
〈構成〉
まず、インク供給装置18の構成について説明する。
図2は、インク供給装置の第1の実施の形態の概略構成図である。同図に示すように、本実施の形態のインク供給装置18は、主として、インクを貯留するインクタンク20と、インクタンク20とインクジェットヘッド16とを接続するインク供給管22と、インク供給管22の途中に設けられるダンパ装置100と、インクタンク20からインクジェットヘッド16にインクを送液する供給ポンプ26と、インク供給管22を開閉する供給バルブ28と、インク供給管22を流れるインクの圧力を検出する圧力センサ30と、インク供給装置18の全体の動作を制御する制御装置32とを備えて構成される。
インクタンク20は、インクジェットヘッド16に供給するためのインクを貯留する。
インク供給管22は、インクタンク20とインクジェットヘッド16とを接続して、インクタンク20からインクジェットヘッド16にインクを供給する。
ダンパ装置100は、インク供給管22の途中に設けられ、インクの圧力変動を抑制するとともに、背圧を調整する。このダンパ装置100の構成については、後に詳述する。
供給ポンプ26は、インク供給管22の途中(本例では、ダンパ装置100とインクタンク20との間)に設けられ、インク供給管22を介してインクタンク20からインクジェットヘッド16にインクを送液する。供給ポンプ26は、たとえば、チューブポンプで構成される。チューブポンプは、回転数を制御することにより、送液量が制御される。
供給バルブ28は、電磁バルブで構成され、インク供給管22の途中(本例では、ダンパ装置100とインクジェットヘッド16との間)に設けられる。
圧力センサ30は、ダンパ装置100と供給バルブ28との間に設置され、インク供給管22を流れるインクの圧力を検出する。検出された圧力の情報は、制御装置32に出力される。
制御装置32は、マイコンで構成され、所定の制御プログラムを実行して、インク供給装置18の全体の動作を制御する。供給バルブ28を開け、供給ポンプ26を駆動することにより、インクタンク20に貯留されたインクがインクジェットヘッド16に向けて送液される。インクタンク20から送液されたインクは、ダンパ装置100を介してインクジェットヘッド16に供給される。制御装置32は、圧力センサ30から出力される圧力値が一定になるように(あらかじめ設定された目標圧力となるように)、供給ポンプ26の駆動を制御する。
図3は、ダンパ装置の構成を示す断面図である。
同図に示すように、ダンパ装置100は、ダンパ装置本体110と、エアタンク130と、メインバルブ140と、大気開放バルブ150とを備えて構成される。
ダンパ装置本体110は、密閉された容器として形成され、剛体で形成される。ダンパ装置本体110の内部には、ダンパ膜112が配置される。ダンパ装置本体110の内部空間は、このダンパ膜112によって液室114と気室(主気室)116とに分割される。
液室114は、インク供給管22を流れるインクを一時的に貯留する。ダンパ装置本体110には、この液室114に連通されるインク導入口118とインク排出口120とが形成される。インク供給管22は、管路の途中でインク導入口118とインク排出口120とに接続される。
本例において、液室114は、直方体状の空間として形成され、その一面(主気室116と隣接する面)に円形の開口114Aが形成される。
主気室116は、円形の開口116Aを有するドーム状(椀状)の空間として形成される。この主気室116には、気体(空気)が貯留される。ダンパ装置本体110には、この主気室116に連通されるエアタンク連通口122が形成される。エアタンク連通口122は、ドーム状に形成された主気室116の頂部(中央部)に連通される。
主気室116の開口116Aと、液室114の開口114Aとは、同じ径で形成される。主気室116と液室114とは、互いの開口116A、114Aが同軸上に位置するように隣接して配置される。
ダンパ膜112は、主気室116の開口116Aと液室114の開口114Aとを塞ぐように取り付けられる。このダンパ膜112は、可撓性を有する膜体(たとえば、ゴム膜などの弾性体で構成された膜))で構成される。上記のように、主気室116の開口116Aと液室114の開口114Aとは、円形状に形成されるため、ダンパ膜112も円形状に形成される。
エアタンク130は、気体(空気)を貯留するタンクとして形成され、剛体で形成される。エアタンク130の内部には、気体(空気)を貯留する気室(副気室)132が形成される。エアタンク130には、この副気室132に連通される大気開放口134とダンパ装置本体連通口136とが形成される。
大気開放口134には、一端が大気開放された大気開放管160が接続される。一方、ダンパ装置本体連通口136には、接続管162の一端が接続される。接続管162は、剛体で構成され、その他端はダンパ装置本体110に形成されたエアタンク連通口122に接続される。すなわち、接続管162は、ダンパ装置本体110の主気室116と、エアタンク130の副気室132とを接続する。
メインバルブ140は、接続管162に設けられ、接続管162の管路を開閉する。ダンパ装置本体110の主気室116は、メインバルブ140を開けると、エアタンク130の副気室132と連通され、メインバルブ140を閉めると、エアタンク130の副気室132との連通が遮断される。
大気開放バルブ150は、大気開放管160に設けられ、大気開放管160の管路を開閉する。エアタンク130の副気室132は、この大気開放バルブ150を開けると、大気開放され、閉めると、密閉される。
ダンパ装置100は、以上のように構成される。上記のように、ダンパ装置100は、メインバルブ140を開/閉することにより、主気室116と副気室132とが、連通/非連通される。主気室116と副気室132は、ダンパ装置100の気室を構成し、メインバルブ140を開閉することにより、気室の容積が拡大/縮小する。すなわち、メインバルブ140を閉じた状態では、主気室116のみで気室が構成され、メインバルブ140を開くと、主気室116と副気室132とで気室が構成される。ダンパ装置100は、気室の容積を縮小させると、ダンパ容量が小さくなり(弾性率が大きくなり)、気室の容積を拡大させると、ダンパ容量が大きくなる(弾性率が小さくなる。)。したがって、ダンパ容量を小さくする場合(弾性率を大きくする場合)は、メインバルブ140を閉じ、ダンパ容量を大きくする場合(弾性率を小さくする場合)は、メインバルブ140を開けることにより、任意にダンパ容量を切り換えることができる。ダンパ装置100は、ダンパ容量を小さくする(弾性率を大きくする)ことにより、供給ポンプ26による送液制御の応答性を上げることができる。一方、ダンパ容量を大きくする(弾性率を小さくする)ことにより、供給ポンプ26の送液に伴うインクの脈動を吸収することができる。したがって、目的に合わせて、ダンパ容量の切り換えを制御することにより、安定したインクの供給が可能になる。
〈作用〉
次に、インク供給装置18によるインクの供給動作について説明する。
供給バルブ28を開け、供給ポンプ26を駆動することにより、インクタンク20に貯留されたインクがインクジェットヘッド16に向けて送液され、ダンパ装置100を介してインクジェットヘッド16にインクが供給される。
制御装置32は、インク供給管22を流れるインクの圧力を圧力センサ30から取得し、その圧力値が一定になるように(あらかじめ設定された目標圧力となるように)、供給ポンプ26の駆動を制御する。たとえば、目標圧力値と現在の圧力値との差分から供給ポンプ26の回転速度を決定し、インク供給管22を流れるインクの圧力が一定になるように制御する(いわゆる、PID制御)。
ところで、上記のように、ダンパ装置100は、メインバルブ140の開閉により、ダンパ容量(弾性率)を大小切り換えることができる。このダンパ容量の切り換えは、インクジェットヘッド16からのインクの吐出動作(画像の記録動作)に連動して行われる。すなわち、吐出中(画像の記録中)は、メインバルブ140を閉め、気室を縮小させて、ダンパ容量を小さく(弾性率を大きく)する。一方、吐出しないとき(非記録中)は、メインバルブ140を開け、気室を拡大させて、ダンパ容量を大きく(弾性率を小さく)する。
吐出しないときにメインバルブ140を開け、ダンパ容量を大きく(弾性率を小さく)するのは、供給ポンプ26の送液に起因するインクの脈動を可能な限り低減させるためである。
一方、ダンパ容量を大きくすると、供給ポンプ26による送液変化量に対して、圧力応答が遅くなる。この状態で吐出に伴う圧力変動が生じた場合、その変動を抑えるために、供給ポンプ26の送液量(回転数)を変えても、応答が追いつかず、効果的に圧力変動を抑えることができない。すなわち、吐出に起因する圧力の変動時間は、ダンパ容量を拡大したときの応答時間に比べて十分短いため、フィードバック制御により供給ポンプ26の送液量を調整したとしても、応答が追いつかず、効果的に変動を抑えることができない。
そこで、吐出中(画像の記録中)は、メインバルブ140を閉め、ダンパ容量を小さく(弾性率を大きく)して、応答時間を短くし、圧力変動に対して、供給ポンプ26の回転制御による応答性を高める。
このように、本実施の形態の画像記録装置10では、インクジェットヘッド16からのインクの吐出動作に連動して、ダンパ装置100のダンパ容量を切り換えることにより、安定したインク供給を行うことができる。
また、ダンパ装置100のダンパ容量(弾性率)を切り換える際、ダンパ膜112の弾性率を切り換えるのではなく、気室(主気室116+副気室132)の容積を切り換えて、ダンパ容量を切り換える構成としているので、切り換え時に大きな圧力変動を伴わずにダンパ容量を切り換えることができる。これにより、より安定したインク供給を行うことができる。
また、吐出時にダンパ容量を小さく(弾性率を大きく)することにより、吐出に起因する圧力変動を供給ポンプ26の送液量で調整する際、小さい流量変化で圧力制御を行うことができる。
〈ダンパ膜の初期位置調整〉
ダンパ装置100は、経時によりダンパ膜112の位置が変化する。ダンパ膜112の位置が変化すると、インクの圧力制御にバラつきが生じる。したがって、ダンパ膜112の位置調整が適宜実行される。
ダンパ膜112の位置調整が実行されるタイミングとしては、装置の立ち上げ時、加圧パージの実行後、供給ポンプ26の異常等によりインク供給管22内の圧力が大きく変化したときなどが挙げられる。
以下、ダンパ膜の位置調整の方法について説明する。
ダンパ膜112の位置調整処理が開始されると、まず、供給バルブ28が閉じられる。これにより、インク供給管22とインクジェットヘッド16とが非連通状態となる。
次に、メインバルブ140と大気開放バルブ150とが開かれる。これにより、主気室116と副気室132とが連通されるとともに、主気室116と副気室132とが大気開放される。
次に、供給ポンプ26が正転駆動(加圧駆動)される。これにより、インクタンク20からインクが送液される。ここで、上記のように、供給バルブ28は閉じられているので、インクタンク20からインクが送液されることにより、液室114内が加圧される。液室114内が加圧されることにより、ダンパ膜112は主気室116の方向に変位する。
制御装置32は、圧力センサ30で検出される圧力を監視し、あらかじめ設定された規定の圧力に達すると、供給ポンプ26の駆動を停止する。
制御装置32は、供給ポンプ26の駆動を停止後、供給ポンプ26を逆転駆動(減圧駆動)する。そして、減圧開始からの経過時間を監視し、あらかじめ設定された規定の時間に達すると、大気開放バルブ150を閉じる。これにより、ダンパ膜112が、所定位置に位置決めされる。
このようにして、ダンパ膜112の位置調整が適宜実行されることにより、経時による圧力制御のバラつきを回避することでき、より安定したインク供給を行うことができる。
〈加圧パージ〉
次に、加圧パージ実行時における、供給バルブ28、メインバルブ140、大気開放バルブ150及び供給ポンプ26の動作について説明する。
加圧パージは、インクジェットヘッド16の内部圧力を正圧として、ヘッド内のインクをノズルから強制的に排出させる処理である。
加圧パージは、膜位置を固定する工程と、圧力を貯留する工程と、インクを排出する工程とからなる。
まず、膜位置を固定する工程が実行される。この工程は、ダンパ膜112を変形させて、主気室116の内壁面に貼り付けた状態とする工程である。
まず、供給バルブ28が閉じられる。
次に、メインバルブ140と大気開放バルブ150とが開かれ、主気室116が副気室132と連通されるとともに、大気開放される。
次に、供給ポンプ26が正転動作(加圧駆動)される。これにより、インクタンク20からインクが送液される。ここで、上記のように、供給バルブ28は閉じられているので、インクタンク20からインクが送液されることにより、液室114内が加圧される。そして、液室114内が加圧されることにより、ダンパ膜112は主気室116の方向に変位する。
変位したダンパ膜112が、主気室116の内壁面に貼り付いた状態になると、メインバルブ140と大気開放バルブ150とが閉じられる。
以上により、膜位置を固定する工程が完了する。この工程によって、ダンパ膜112は、主気室116の内壁面に張り付いた状態で固定される。ダンパ膜112が、主気室116の内壁面に貼り付いた状態で固定されることにより、液室114は、容積が最大の状態となる。
膜位置を固定する工程が完了すると、引き続き圧力を貯留する工程が実行される。この工程は、容積が最大の状態の液室114にインクを充填して、パージに要する圧力を液室114内に溜める工程である。
供給ポンプ26は、引き続き正転動作(加圧駆動)される。これにより、液室114内が加圧される。
制御装置32は、圧力センサ30の検出圧力を監視する。圧力センサ30の検出圧力が、あらかじめ設定された規定圧力に達すると、この工程は終了する。
圧力を溜める工程(圧力貯留工程)が完了すると、引き続きインクを排出する工程が実行される。この工程は、圧力貯留工程で溜められた圧力を利用して、インクジェットヘッド16のノズルからインクを排出(パージ)させる工程である。
まず、供給バルブ28が開かれる。これにより、圧力貯留工程によって溜められたインクがインクジェットヘッド16に流れ込む。インクがインクジェットヘッド16に流れ込むことにより、インクジェットヘッド16の内部圧力が正圧となり、インクジェットヘッド16からインクが排出される。この時、インクジェットヘッド16の内部圧力が落ちないように、供給ポンプ26が正点動作(加圧駆動)される。
制御装置32は、供給バルブ28が開かれてからの経過時間を監視する。所定時間が経過すると、制御装置32は、供給バルブ28を閉じるとともに、供給ポンプ26の駆動を停止する。
以上一連の工程で加圧パージの処理が完了する。
上記方法によれば、ダンパ膜112を主気室116の内壁面に密着させ、液室114を最大の状態にして圧力をためるので、加圧パージの圧力波をシャープにでき、気泡や異物をノズルから効率よく除去することができる。
この際、主気室116は内壁面が円弧状に形成されているため、ダンパ膜112を傷つけることなく密着させることができる。
〔第2実施形態〕
図4は、インク供給装置の第2の実施の形態の概略構成図である。
同図に示すように、本実施の形態のインク供給装置18は、ヘッド用ダンパ装置170を更に有する点で上述した第1の実施の形態のインク供給装置18と相違している。
ヘッド用ダンパ装置170は、主にインクの吐出に伴う圧力変動を抑えることを目的に設置され、インクジェットヘッド16の近傍に配置される。このヘッド用ダンパ装置170は、ダンパ装置100とは異なり、一定のダンパ容量(弾性率)で形成され、そのダンパ容量は、ダンパ装置100のダンパ容量(メインバルブ140を閉じて、ダンパ容量を小さくしたときのダンパ容量)よりも小さく設定される。
このようなヘッド用ダンパ装置170を設けることにより、更に効率よくインクの圧力変動を抑えることができる。すなわち、インクの吐出に伴う圧力変動が生じた場合に、一定の範囲までは、このヘッド用ダンパ装置170で抑えることができるようになるため、より効率よくインクの圧力変動を抑えることができる。また、一定の範囲を超えて圧力変動が生じた場合であっても、上述したように、ダンパ装置100のダンパ容量を小さくし、供給ポンプ26の回転制御による応答性を高めることにより、効率よく圧力変動を吸収することができる。
なお、上記のように、ヘッド用ダンパ装置170は、ダンパ装置100よりもダンパ容量が小さく設定されることから、小型のものを用いることができる。したがって、インクジェットヘッド16の近傍に設置する場合であっても、インクジェットヘッド16の回りを大型化せずに設置することができる。すなわち、省スペースでも設置することができる。
また、ヘッド用ダンパ装置170は、ダンパ装置100と異なり、ダンパ容量が一定でよいので、その具体的な構成については、特に限定されない。液室と気室とをダンパ膜で分離した構成のものであってもよいし、また、気室側を大気開放した構成のものであってもよい。また、ダンパ膜を付勢部材(バネ等)で保持して、一定のダンパ容量を確保する構成であってもよい。
〔第3の実施の形態〕
図5は、インク供給装置の第3の実施の形態の概略構成図である。
同図に示すように、本実施の形態のインク供給装置18は、いわゆるマルチタイプのインクジェットヘッド16にインクを供給する。
インクジェットヘッド16は、n個のヘッドモジュール180を繋ぎ合わせて構成される。インクジェットヘッド16にインクを供給するインク供給管22は、マニホールド182に接続される。マニホールド182は、分岐管184を介して各ヘッドモジュール180に接続される。各分岐管184には、個別に供給バルブ28が設けられる。
なお、このように、いわゆるマルチタイプのインクジェットヘッド16にインクを供給する場合においても、ヘッド用ダンパ装置を設置することができる。この場合、図6に示すように、各分岐管184にヘッド用ダンパ装置170が設けられる。
〔第4の実施の形態〕
図7はインク供給装置の第4の実施の形態の概略構成図である。
同図に示すように、本実施の形態のインク供給装置18は、インクジェットヘッド16に対してインクが循環して供給される。
本実施の形態のインク供給装置18は、主として、インクを貯留するインクタンク20と、インクタンク20とインクジェットヘッド16とを接続してインクタンク20からインクジェットヘッド16にインクを供給するインク供給管22Sと、インク供給管22Sの途中に設けられる供給側ダンパ装置100Sと、インクタンク20からインクジェットヘッド16にインクを送液する供給ポンプ26Sと、インク供給管22Sを開閉する供給バルブ28Sと、インク供給管22Sを流れるインクの圧力を検出する供給側圧力センサ30Sと、インクタンク20とインクジェットヘッド16とを接続してインクジェットヘッド16からインクタンク20にインクを回収するインク回収管22Rと、インク回収管22Rの途中に設けられる回収側ダンパ装置100Rと、インクジェットヘッド16からインクタンク20にインクを送液する回収ポンプ26Rと、インク回収管22Rを開閉する回収バルブ28Rと、インク回収管22Rを流れるインクの圧力を検出する回収側圧力センサ30Rと、インク供給装置18の全体の動作を制御する制御装置(図示せず)とを備えて構成される。
インクタンク20は、インクジェットヘッド16に循環供給するためのインクを貯留する。
インク供給管22Sは、インクタンク20とインクジェットヘッド16とを接続して、インクタンク20からインクジェットヘッド16にインクを供給する。
供給側ダンパ装置100Sは、インク供給管22Sの途中に設けられ、インクの圧力変動を抑制するとともに、背圧を調整する。この供給側ダンパ装置100Sの構成は、上述した第1の実施の形態のダンパ装置100と同じである。
供給ポンプ26Sは、インク供給管22Sの途中(本例では、供給側ダンパ装置100Sとインクタンク20との間)に設けられ、インク供給管22Sを介してインクタンク20からインクジェットヘッド16にインクを送液する。
供給バルブ28Sは、電磁バルブで構成され、インク供給管22Sの途中(本例では、供給側ダンパ装置100Sとインクジェットヘッド16との間)に設けられる。
供給側圧力センサ30Sは、供給側ダンパ装置100Sと供給バルブ28Sとの間に設置され、インク供給管22Sを流れるインクの圧力を検出する。検出された圧力の情報は、制御装置に出力される。
インク回収管22Rは、インクタンク20とインクジェットヘッド16とを接続して、インクジェットヘッド16からインクタンク20にインクを回収する。
回収側ダンパ装置100Rは、インク回収管22Rの途中に設けられ、インクの圧力変動を抑制するとともに、背圧を調整する。この回収側ダンパ装置100Rの構成は、上述した第1の実施の形態のダンパ装置100と同じである。
回収ポンプ26Rは、インク回収管22Rの途中(本例では、回収側ダンパ装置100Rとインクタンク20との間)に設けられ、インク回収管22Rを介してインクジェットヘッド16からインクタンク20にインクを送液する。
回収バルブ28Rは、電磁バルブで構成され、インク回収管22Rの途中(本例では、回収側ダンパ装置100Rとインクジェットヘッド16との間)に設けられる。
回収側圧力センサ30Rは、回収側ダンパ装置100Rと回収バルブ28Rとの間に設置され、インク回収管22Rを流れるインクの圧力を検出する。検出された圧力の情報は、制御装置に出力される。
制御装置(図示せず)は、マイコンで構成され、所定の制御プログラムを実行して、インク供給装置18の全体の動作を制御する。供給バルブ28Sと回収バルブ28Rとを開け、供給ポンプ26Sと回収ポンプ26Rとを駆動することにより、インクタンク20に貯留されたインクがインクジェットヘッド16に循環供給される。インクは、供給側ダンパ装置100Sを介してインクジェットヘッド16に供給されるとともに、回収側ダンパ装置100Rを介してインクタンク20に回収される。制御装置は、供給側圧力センサ30S及び回収側圧力センサ30Rから出力される圧力値が一定になるように(あらかじめ設定された目標圧力となるように)、供給ポンプ26S及び回収ポンプ26Rの駆動を制御する。
本実施の形態のインク供給装置18は、以上のように構成される。本実施の形態のインク供給装置18によるインクの供給は、次のように行われる。
次に、インク供給装置18によるインクの供給動作について説明する。
まず、供給バルブ28Sと回収バルブ28Rを開ける。次に、供給ポンプ26Sと回収ポンプ26Rを駆動する。これにより、インクタンク20に貯留されたインクがインクジェットヘッド16に循環供給される。この際、インクは、供給側ダンパ装置100Sを介してインクジェットヘッド16に供給されるとともに、回収側ダンパ装置100Rを介してインクタンク20に回収される。
制御装置は、インク供給管22S及びインク回収管22Rを流れるインクの圧力を供給側圧力センサ30S及び回収側圧力センサ30Rから取得し、その圧力値が一定になるように(あらかじめ設定された目標圧力となるように)、供給ポンプ26S及び回収ポンプ26Rの駆動を制御する。
一方、制御装置は、インクジェットヘッド16からのインクの吐出に応じて、供給側ダンパ装置100Sと回収側ダンパ装置100Rの駆動を制御する。すなわち、吐出中(画像の記録中)は、気室の容積を縮小して、ダンパ容量を小さく(弾性率を大きく)し、吐出しないとき(画像の非記録中)は、気室の容積を拡大して、ダンパ容量を大きく(弾性率を小さく)する。このように、インクの吐出動作に応じて、供給側ダンパ装置100Sと回収側ダンパ装置100Rのダンパ容量を切り換えることにより、上記第1の実施の形態と同様に、安定したインク供給を行うことができる。
また、本実施の形態のインク供給装置18では、インクを循環供給することにより、インクの滞留等を防止でき、より安定したインクの吐出を実現することができる。
なお、図8に示すように、いわゆるマルチタイプのインクジェットヘッド16にインクを供給する場合についても、循環させて供給することができる。この場合、インクジェットヘッド16にインクを供給するインク供給管22Sは、供給側マニホールド182Sに接続され、供給側マニホールド182Sは、供給側分岐管184Sを介して各ヘッドモジュール180に接続される。また、インクジェットヘッド16からインクを回収するインク回収管22Rは、回収側マニホールド182Rに接続され、回収側マニホールド182Rは、回収側分岐管184Rを介して各ヘッドモジュール180に接続される。また、各供給側分岐管184Sには、個別に供給バルブ28Sが設けられ、各回収側分岐管184Rには、個別に回収バルブ28Rが設けられる。
また、マルチタイプのインクジェットヘッド16にインクを循環供給する場合についても、ヘッド用ダンパ装置を設置することができる。この場合、図9に示すように、各供給側分岐管184Sにヘッド用供給側ダンパ装置170Sが設けられるとともに、各回収側分岐管184Rにヘッド用回収側ダンパ装置170Rが設けられる。
〔ダンパ装置の他の形態〕
上記第1の実施の形態のダンパ装置100は、ダンパ装置本体110にエアタンク130を1台接続し、ダンパ容量(弾性率)を大小2段階で切り替えられるように構成しているが、更に複数のエアタンクを接続して、ダンパ容量を多段階で切り換えられるように構成してもよい。
たとえば、図10に示すように、第1エアタンク130Aと第2エアタンク130Bの2台のエアタンクをダンパ装置本体110に直列接続し、ダンパ容量を3段階で切り換えられるようにすることもできる。この場合、ダンパ装置本体110と第1エアタンク130Aとを第1接続管162Aで接続し、第1エアタンク130Aと第2エアタンク130Bとを第2接続管162Bで接続する。そして、第1接続管162Aに第1バルブ140Aを設置し、第2接続管162Bに第2バルブ140Bを設置する。また、第2エアタンク130Bには、大気開放管160を接続するとともに、その大気開放管160に大気開放バルブ150を設置する。
以上の構成によれば、第1バルブ140Aを開けると、ダンパ装置本体110の気室(主気室)116と第1エアタンク130Aの気室(第1の副気室)132Aとが連通され、第2バルブ140Bを開けると、第1エアタンク130Aの気室(第1の副気室)132Aと第2エアタンク130Bの気室(第2の副気室)とが連通される。
したがって、第1バルブ140Aと第2バルブ140Bの両方のバルブを閉じると、気室の総容積は、主気室116の容積のみとなる。また、第1バルブ140Aを開け、第2バルブ140Bとを閉じると、気室の総容積は、主気室116と第1の副気室132Aの容積の和となる。また、第1バルブ140Aと第2バルブ140Bの両方のバルブを開けると、気室の総容積は、主気室116と第1の副気室132Aのと第2の副気室132Bの容積の和となる。
したがって、第1バルブ140Aと第2バルブ140Bの両方のバルブを閉じると、気室の容積は小、第1バルブ140Aを開け、第2バルブ140Bを閉じると、気室の容積は中、第1バルブ140Aと第2バルブ140Bの両方のバルブを開けると、気室の総容積は大となり、ダンパ容量を小、中、大の3段階に切り換えることができる。
同様に、図11に示すように、第1エアタンク130Aと第2エアタンク130Bの2台のエアタンクをダンパ装置本体110に並列接続し、ダンパ容量を3段階で切り換えられるようにすることもできる。この場合、ダンパ装置本体110と第1エアタンク130Aとを第1接続管162Aで接続するとともに、ダンパ装置本体110と第2エアタンク130Bとを第2接続管162Bで接続する。そして、第1接続管162Aに第1バルブ140Aを設置し、第2接続管162Bに第2バルブ140Bを設置する。また、第1エアタンク130Aと第2エアタンク130Bのそれぞれに大気開放管160A、160Bを接続するとともに、その大気開放管160A、160Bに大気開放バルブ150A、150Bを設置する。
以上の構成によれば、第1バルブ140Aを開けると、ダンパ装置本体110の気室(主気室)116と第1エアタンク130Aの気室(第1の副気室)132Aとが連通され、第2バルブ140Bを開けると、ダンパ装置本体110の気室(主気室)116と第2エアタンク130Bの気室(第2の副気室)とが連通される。
したがって、第1バルブ140Aと第2バルブ140Bの両方のバルブを閉じると、気室の総容積は、主気室116の容積のみとなる。また、第1バルブ140Aを開け、第2バルブ140Bとを閉じると、気室の総容積は、主気室116と第1の副気室132Aの容積の和となり、第1バルブ140Aを閉じ、第2バルブ140Bとを開けると、気室の総容積は、主気室116と第2の副気室132Bの容積の和となる。また、第1バルブ140Aと第2バルブ140Bの両方のバルブを開けると、気室の総容積は、主気室116と第1の副気室132Aのと第2の副気室132Bの容積の和となる。
したがって、第1バルブ140Aと第2バルブ140Bの両方のバルブを閉じると、気室の容積は小、第1バルブ140Aを開け、第2バルブ140Bとを閉じると、又は、第1バルブ140Aを閉じ、第2バルブ140Bを開けると、気室の容積は中、第1バルブ140Aと第2バルブ140Bの両方のバルブを開けると、気室の総容積は大となり、ダンパ容量を小、中、大の3段階に切り換えることができる。
このように、必要に応じてエアタンクの設置数を増減させることにより、ダンパ容量を多段階で切り換えることが可能になる。
これにより、たとえば、非吐出時や吐出量が少ないパターンでの印字では、ダンパ容量を大(弾性率を小)に設定し、中程度の吐出量で、それほど大きくない圧力変動の場合は、ダンパ容量を中(弾性率を中)に設定し、吐出量が大きく、圧力変動も大きい場合は、ダンパ容量を小(弾性率を大)に設定するような制御を行うことができる。
〔ポンプ制御の他の形態〕
上記実施の形態では、圧力を一定に保つためのポンプ(供給ポンプ、回収ポンプ)の制御方式として、フィードバック方式を採用しているが、ポンプの制御方式は、これに限定されるものではない。たとえば、フィードフォワード方式で制御するようにしてもよい。フィードフォワード方式の場合、たとえば、あらかじめ画像データの情報から吐出液滴量を計算し、その吐出液滴量から予測される圧力変動幅をテーブル化などして、事前に取得しておく(試し刷り時など)。そして、その情報を元に変動する圧力を打ち消すようなポンプの送液量(回転数)を計算し、圧力制御を行う。
〔その他の実施の形態〕
上記実施の形態では、インクジェットヘッド16からのインクの吐出に応じて、ダンパ容量を切り換える構成としているが、吐出量に応じて、ダンパ容量を切り換える構成としてもよい。たとえば、吐出しないとき及び吐出量が少ないときは、メインバルブ140を開け、気室を拡大させて、ダンパ容量を大きくし(弾性率を小さく)、吐出量が多いときは、メインバルブ140を閉め、気室を縮小させて、ダンパ容量を小さく(弾性率を大きく)するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、液体の吐出開始のタイミングに合わせて、ダンパ容量を小さくし、液体の吐出終了のタイミングに合わせて、ダンパ容量を大きくしているが、ダンパ容量を再度大きくするタイミング、すなわち、メインバルブ140を再度開けるタイミングは、吐出終了後、インクの圧力変動が一定レベル以下に納まったタイミング(所定の閾値以下に納まったタイミング)とすることもできる。
また、上記実施の形態では、主気室と副気室との連通/非連通をバルブ(メインバルブ)の開閉操作で行う構成としているが、主気室と副気室とを連通/非連通させる構成は、これに限定されるものではない。この他、たとえば、主気室と副気室との間にシャッタを設け、このシャッタの開閉動作によって、主気室と副気室とを連通/非連通させるようにしてもよい。
10…画像記録装置、12…記録メディア、14…搬送ドラム、14A…グリッパ、16(16C、16M、16Y、16K)…インクジェットヘッド、18(18C、18M、18Y、18K)…インク供給装置、20…インクタンク、22…インク供給管、22R…インク回収管、22S…インク供給管、26…供給ポンプ、26R…回収ポンプ、26S…供給ポンプ、28…供給バルブ、28R…回収バルブ、28S…供給バルブ、30…圧力センサ、30R…回収側圧力センサ、30S…供給側圧力センサ、32…制御装置、100…ダンパ装置、100R…回収側ダンパ装置、100S…供給側ダンパ装置、110…ダンパ装置本体、112…ダンパ膜、114…液室、114A…開口、116…主気室、116A…開口、118…インク導入口、120…インク排出口、122…エアタンク連通口、130…エアタンク、130A…第1エアタンク、130B…第2エアタンク、132…副気室、132A…第1の副気室、132B…第2の副気室、134…大気開放口、136…ダンパ装置本体連通口、140…メインバルブ、140A…第1バルブ、140B…第2バルブ、150…大気開放バルブ、150A…大気開放バルブ、150B…大気開放バルブ、160…大気開放管、160A…大気開放管、160B…大気開放管、162…接続管、162A…第1接続管、162B…第2接続管、170…ヘッド用ダンパ装置、170R…ヘッド用回収側ダンパ装置、170S…ヘッド用供給側ダンパ装置、180…ヘッドモジュール、182…マニホールド、182R…回収側マニホールド、182S…供給側マニホールド、184…分岐管、184R…回収側分岐管、184S…供給側分岐管

Claims (22)

  1. 記録メディアに向けて液体を吐出して、前記記録メディアに画像を記録する液体吐出ヘッドと、
    前記液体を貯留する液体タンクと、
    前記液体タンクから前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給する液体供給路と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体供給路を流れる前記液体が一時的に貯留される液室と、前記液室とダンパ膜で仕切られて形成される主気室と、前記主気室に接続される副気室と、前記主気室と前記副気室との接続部に設けられ、該接続部を開閉する開閉手段とを備え、前記開閉手段を開閉することにより、ダンパ容量が可変するダンパ装置と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体タンクから前記ダンパ装置に向けて前記液体を送液する供給ポンプと、
    前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプを制御する液体供給制御手段と、
    前記液体吐出ヘッドによる前記液体の吐出動作に応じて、前記ダンパ装置の前記ダンパ容量を制御するダンパ制御手段であって、非吐出時は、前記ダンパ装置のダンパ容量を大きくし、吐出時は、前記ダンパ装置のダンパ容量を小さくするダンパ制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
  2. 記録メディアに向けて液体を吐出して、前記記録メディアに画像を記録する液体吐出ヘッドと、
    前記液体を貯留する液体タンクと、
    前記液体タンクから前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給する液体供給路と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体供給路を流れる前記液体が一時的に貯留される液室と、前記液室とダンパ膜で仕切られて形成される主気室と、前記主気室に接続される副気室と、前記主気室と前記副気室との接続部に設けられ、該接続部を開閉する開閉手段とを備え、前記開閉手段を開閉することにより、ダンパ容量が可変するダンパ装置と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体タンクから前記ダンパ装置に向けて前記液体を送液する供給ポンプと、
    前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプを制御する液体供給制御手段と、
    前記液体吐出ヘッドによる前記液体の吐出量に応じて、前記ダンパ装置の前記ダンパ容量を制御するダンパ制御手段であって、吐出量が少ないときは、前記ダンパ装置のダンパ容量を大きくし、吐出量が多いときは、前記ダンパ装置のダンパ容量を小さくするダンパ制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
  3. 記録メディアに向けて液体を吐出して、前記記録メディアに画像を記録する液体吐出ヘッドと、
    前記液体を貯留する液体タンクと、
    前記液体タンクから前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給する液体供給路と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体供給路を流れる前記液体が一時的に貯留される液室と、前記液室とダンパ膜で仕切られて形成される主気室と、前記主気室に接続される副気室と、前記主気室と前記副気室との接続部に設けられ、該接続部を開閉する開閉手段とを備え、前記開閉手段を開閉することにより、ダンパ容量が可変するダンパ装置と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体タンクから前記ダンパ装置に向けて前記液体を送液する供給ポンプと、
    前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプを制御する液体供給制御手段と、
    前記液体吐出ヘッドによる前記液体の吐出動作及び吐出量に応じて、前記ダンパ装置の前記ダンパ容量を制御するダンパ制御手段であって、非吐出時及び吐出量が少ないときは、前記ダンパ装置のダンパ容量を大きくし、吐出量が多いときは、前記ダンパ装置のダンパ容量を小さくするダンパ制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
  4. 記録メディアに向けて液体を吐出して、前記記録メディアに画像を記録する液体吐出ヘッドと、
    前記液体を貯留する液体タンクと、
    前記液体タンクから前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給する液体供給路と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体供給路を流れる前記液体が一時的に貯留される液室と、前記液室とダンパ膜で仕切られて形成される主気室と、前記主気室に接続される副気室と、前記主気室と前記副気室との接続部に設けられ、該接続部を開閉する開閉手段とを備え、前記開閉手段を開閉することにより、ダンパ容量が可変するダンパ装置と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体タンクから前記ダンパ装置に向けて前記液体を送液する供給ポンプと、
    前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプを制御する液体供給制御手段と、
    前記液体吐出ヘッドによる前記液体の吐出動作に応じて、前記ダンパ装置の前記ダンパ容量を制御するダンパ制御手段であって、前記液体の吐出開始のタイミングに合わせて前記ダンパ装置の前記ダンパ容量を小さくし、前記液体の吐出終了のタイミングに合わせて前記ダンパ装置の前記ダンパ容量を大きくするように制御するダンパ制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
  5. 記録メディアに向けて液体を吐出して、前記記録メディアに画像を記録する液体吐出ヘッドと、
    前記液体を貯留する液体タンクと、
    前記液体タンクから前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給する液体供給路と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体供給路を流れる前記液体が一時的に貯留される液室と、前記液室とダンパ膜で仕切られて形成される主気室と、前記主気室に接続される副気室と、前記主気室と前記副気室との接続部に設けられ、該接続部を開閉する開閉手段とを備え、前記開閉手段を開閉することにより、ダンパ容量が可変するダンパ装置と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体タンクから前記ダンパ装置に向けて前記液体を送液する供給ポンプと、
    前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプを制御する液体供給制御手段と、
    前記液体吐出ヘッドによる前記液体の吐出動作に応じて、前記ダンパ装置の前記ダンパ容量を制御するダンパ制御手段であって、前記液体の吐出開始のタイミングに合わせて前記ダンパ装置の前記ダンパ容量を小さくし、前記液体の吐出終了後、前記液体の圧力変動が所定の閾値以下に納まるタイミングに合わせて前記ダンパ装置の前記ダンパ容量を大きくするように制御するダンパ制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
  6. 前記副気室が、前記主気室に直列又は並列して複数接続されるとともに、各接続部に前記開閉手段が設けられることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  7. 前記開閉手段が、バルブであることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  8. 前記主気室が、ドーム状に形成されることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の画像記録装置。
  9. 前記液体の圧力を検出する圧力検出手段を更に備え、前記液体供給制御手段は、前記圧力検出手段で検出される圧力に基づいて、前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプを制御することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の画像記録装置。
  10. 前記記録メディアに記録する画像から前記液体の圧力変動を予測する圧力変動予測手段を更に備え、前記液体供給制御手段は、前記圧力変動予測手段で予測される前記液体の圧力変動に基づいて、前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプを制御することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の画像記録装置。
  11. 前記液体供給路の途中には、前記ダンパ装置で設定可能なダンパ容量よりも更に小さなダンパ容量を有するヘッド用ダンパ装置が、前記液体吐出ヘッドの近傍位置に更に備えられることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  12. 記録メディアに向けて液体を吐出して、前記記録メディアに画像を記録する液体吐出ヘッドと、
    前記液体を貯留する液体タンクと、
    前記液体タンクから前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給する液体供給路と、
    前記液体吐出ヘッドから前記液体タンクに前記液体を回収する液体回収路と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体供給路を流れる前記液体が一時的に貯留される液室と、前記液室とダンパ膜で仕切られて形成される主気室と、前記主気室に接続される副気室と、前記主気室と前記副気室との接続部に設けられ、該接続部を開閉する開閉手段とを備え、前記開閉手段を開閉することにより、ダンパ容量が可変する供給側ダンパ装置と、
    前記液体回収路の途中に設けられ、前記液体回収路を流れる前記液体が一時的に貯留される液室と、前記液室とダンパ膜で仕切られて形成される主気室と、前記主気室に接続される副気室と、前記主気室と前記副気室との接続部に設けられ、該接続部を開閉する開閉手段とを備え、前記開閉手段を開閉することにより、ダンパ容量が可変する回収側ダンパ装置と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体タンクから前記供給側ダンパ装置に向けて前記液体を送液する供給ポンプと、
    前記液体回収路の途中に設けられ、前記回収側ダンパ装置から前記液体タンクに向けて前記液体を送液する回収ポンプと、
    前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプ及び前記回収ポンプを制御する液体供給制御手段と、
    前記液体吐出ヘッドによる前記液体の吐出動作に応じて、前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を制御するダンパ制御手段であって、非吐出時は、前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を大きくし、吐出時は、前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を小さくするダンパ制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
  13. 記録メディアに向けて液体を吐出して、前記記録メディアに画像を記録する液体吐出ヘッドと、
    前記液体を貯留する液体タンクと、
    前記液体タンクから前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給する液体供給路と、
    前記液体吐出ヘッドから前記液体タンクに前記液体を回収する液体回収路と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体供給路を流れる前記液体が一時的に貯留される液室と、前記液室とダンパ膜で仕切られて形成される主気室と、前記主気室に接続される副気室と、前記主気室と前記副気室との接続部に設けられ、該接続部を開閉する開閉手段とを備え、前記開閉手段を開閉することにより、ダンパ容量が可変する供給側ダンパ装置と、
    前記液体回収路の途中に設けられ、前記液体回収路を流れる前記液体が一時的に貯留される液室と、前記液室とダンパ膜で仕切られて形成される主気室と、前記主気室に接続される副気室と、前記主気室と前記副気室との接続部に設けられ、該接続部を開閉する開閉手段とを備え、前記開閉手段を開閉することにより、ダンパ容量が可変する回収側ダンパ装置と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体タンクから前記供給側ダンパ装置に向けて前記液体を送液する供給ポンプと、
    前記液体回収路の途中に設けられ、前記回収側ダンパ装置から前記液体タンクに向けて前記液体を送液する回収ポンプと、
    前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプ及び前記回収ポンプを制御する液体供給制御手段と、
    前記液体吐出ヘッドによる前記液体の吐出量に応じて、前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を制御するダンパ制御手段であって、吐出量が少ないときは、前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を大きくし、吐出量が多いときは、前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を小さくするダンパ制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
  14. 記録メディアに向けて液体を吐出して、前記記録メディアに画像を記録する液体吐出ヘッドと、
    前記液体を貯留する液体タンクと、
    前記液体タンクから前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給する液体供給路と、
    前記液体吐出ヘッドから前記液体タンクに前記液体を回収する液体回収路と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体供給路を流れる前記液体が一時的に貯留される液室と、前記液室とダンパ膜で仕切られて形成される主気室と、前記主気室に接続される副気室と、前記主気室と前記副気室との接続部に設けられ、該接続部を開閉する開閉手段とを備え、前記開閉手段を開閉することにより、ダンパ容量が可変する供給側ダンパ装置と、
    前記液体回収路の途中に設けられ、前記液体回収路を流れる前記液体が一時的に貯留される液室と、前記液室とダンパ膜で仕切られて形成される主気室と、前記主気室に接続される副気室と、前記主気室と前記副気室との接続部に設けられ、該接続部を開閉する開閉手段とを備え、前記開閉手段を開閉することにより、ダンパ容量が可変する回収側ダンパ装置と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体タンクから前記供給側ダンパ装置に向けて前記液体を送液する供給ポンプと、
    前記液体回収路の途中に設けられ、前記回収側ダンパ装置から前記液体タンクに向けて前記液体を送液する回収ポンプと、
    前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプ及び前記回収ポンプを制御する液体供給制御手段と、
    前記液体吐出ヘッドによる前記液体の吐出動作及び吐出量に応じて、前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を制御するダンパ制御手段であって、非吐出時及び吐出量が少ないときは、前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を大きくし、吐出量が多いときは、前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を小さくするダンパ制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
  15. 記録メディアに向けて液体を吐出して、前記記録メディアに画像を記録する液体吐出ヘッドと、
    前記液体を貯留する液体タンクと、
    前記液体タンクから前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給する液体供給路と、
    前記液体吐出ヘッドから前記液体タンクに前記液体を回収する液体回収路と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体供給路を流れる前記液体が一時的に貯留される液室と、前記液室とダンパ膜で仕切られて形成される主気室と、前記主気室に接続される副気室と、前記主気室と前記副気室との接続部に設けられ、該接続部を開閉する開閉手段とを備え、前記開閉手段を開閉することにより、ダンパ容量が可変する供給側ダンパ装置と、
    前記液体回収路の途中に設けられ、前記液体回収路を流れる前記液体が一時的に貯留される液室と、前記液室とダンパ膜で仕切られて形成される主気室と、前記主気室に接続される副気室と、前記主気室と前記副気室との接続部に設けられ、該接続部を開閉する開閉手段とを備え、前記開閉手段を開閉することにより、ダンパ容量が可変する回収側ダンパ装置と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体タンクから前記供給側ダンパ装置に向けて前記液体を送液する供給ポンプと、
    前記液体回収路の途中に設けられ、前記回収側ダンパ装置から前記液体タンクに向けて前記液体を送液する回収ポンプと、
    前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプ及び前記回収ポンプを制御する液体供給制御手段と、
    前記液体吐出ヘッドによる前記液体の吐出動作に応じて、前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を制御するダンパ制御手段であって、前記液体の吐出開始のタイミングに合わせて前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を小さくし、前記液体の吐出終了のタイミングに合わせて前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を大きくするように制御するダンパ制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
  16. 記録メディアに向けて液体を吐出して、前記記録メディアに画像を記録する液体吐出ヘッドと、
    前記液体を貯留する液体タンクと、
    前記液体タンクから前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給する液体供給路と、
    前記液体吐出ヘッドから前記液体タンクに前記液体を回収する液体回収路と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体供給路を流れる前記液体が一時的に貯留される液室と、前記液室とダンパ膜で仕切られて形成される主気室と、前記主気室に接続される副気室と、前記主気室と前記副気室との接続部に設けられ、該接続部を開閉する開閉手段とを備え、前記開閉手段を開閉することにより、ダンパ容量が可変する供給側ダンパ装置と、
    前記液体回収路の途中に設けられ、前記液体回収路を流れる前記液体が一時的に貯留される液室と、前記液室とダンパ膜で仕切られて形成される主気室と、前記主気室に接続される副気室と、前記主気室と前記副気室との接続部に設けられ、該接続部を開閉する開閉手段とを備え、前記開閉手段を開閉することにより、ダンパ容量が可変する回収側ダンパ装置と、
    前記液体供給路の途中に設けられ、前記液体タンクから前記供給側ダンパ装置に向けて前記液体を送液する供給ポンプと、
    前記液体回収路の途中に設けられ、前記回収側ダンパ装置から前記液体タンクに向けて前記液体を送液する回収ポンプと、
    前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプ及び前記回収ポンプを制御する液体供給制御手段と、
    前記液体吐出ヘッドによる前記液体の吐出動作に応じて、前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を制御するダンパ制御手段であって、前記液体の吐出開始のタイミングに合わせて前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を小さくし、前記液体の吐出終了後、前記液体の圧力変動が所定の閾値以下に納まるタイミングに合わせて前記供給側ダンパ装置の前記ダンパ容量及び前記回収側ダンパ装置の前記ダンパ容量を大きくするように制御するダンパ制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
  17. 前記副気室が、前記主気室に直列又は並列して複数接続されるとともに、各接続部に前記開閉手段が設けられることを特徴とする請求項12から16のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  18. 前記開閉手段が、バルブであることを特徴とする請求項12から17のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  19. 前記主気室が、ドーム状に形成されることを特徴とする請求項12から18のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  20. 前記液体の圧力を検出する圧力検出手段を更に備え、前記液体供給制御手段は、前記圧力検出手段で検出される圧力に基づいて、前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプ及び前記回収ポンプを制御することを特徴とする請求項12から19のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  21. 前記記録メディアに記録する画像から前記液体の圧力変動を予測する圧力変動予測手段を更に備え、前記液体供給制御手段は、前記圧力変動予測手段で予測される前記液体の圧力変動に基づいて、前記液体の圧力が一定になるように、前記供給ポンプ及び前記回収ポンプを制御することを特徴とする請求項12から19のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  22. 前記液体供給路の途中には、前記供給側ダンパ装置で設定可能なダンパ容量よりも更に小さなダンパ容量を有するヘッド用供給側ダンパ装置が、前記液体吐出ヘッドの近傍位置に更に備えられ、前記液体回収路の途中には、前記回収側ダンパ装置で設定可能なダンパ容量よりも更に小さなダンパ容量を有するヘッド用回収側ダンパ装置が、前記液体吐出ヘッドの近傍位置に更に備えられることを特徴とする請求項12から21のいずれか1項に記載の画像記録装置。
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