JP7102165B2 - インクジェット記録装置、その制御方法、およびプログラム - Google Patents

インクジェット記録装置、その制御方法、およびプログラム Download PDF

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本発明は、インクジェット記録装置、その制御方法、およびプログラムに関する。
特許文献1には、メインタンクとサブタンクとの間を結ぶインク流路に配される駆動バルブを開けた状態でサブタンク内の圧力を負圧にすることで、メインタンクからサブタンクにインクを補給するインクジェット記録装置が開示されている。
特開2005-001286号公報
特許文献1では、メインタンクからサブタンクにインクを補給している間に、停電等によりインクジェット記録装置の電源が切断された場合、サブタンク内の圧力が負圧のままで、かつ、インク流路に配される駆動バルブが開いた状態が継続する。従って、メインタンクからサブタンクへのインク補給が実行され続ける。その結果、インクがサブタンクから溢れてしまう虞がある。
そこで本発明は、上記の課題に鑑みて、電源が切断された場合に、メインタンクからサブタンクへのインクの補給を止めることを目的とする。
本開示は、インクを吐出して記録媒体に記録する記録ヘッドと、前記記録ヘッドへ供給されるインクを貯留するサブタンクと、前記サブタンクへ補給されるインクを貯留するメインタンクと、前記メインタンクと前記サブタンクを接続するインク流路と、前記インク流路を開閉可能な第1の弁と、前記サブタンク内の空気層に連通し、大気開放されている空気流路と、前記空気流路を開閉可能な第2の弁と、前記サブタンク内を負圧にする負圧発生手段とを有するインクジェット記録装置であって、前記第1の弁が開いた状態で前記負圧発生手段により内部が負圧となっている前記サブタンク内へ前記メインタンクからインクを補給しているときに前記インクジェット記録装置の電源が切断された場合、前記第2の弁が開き、前記空気流路の前記第2の弁と前記サブタンクとの間であり、かつ前記負圧発生手段と前記サブタンクとを直接つなぐ流路上ではない位置に配される第3の弁をさらに備えることを特徴とするインクジェット記録装置である。
本発明により、電源が切断された場合に、メインタンクからサブタンクへのインクの補給を止めることができる。
第1実施形態における、記録装置が待機状態にあるときの図である。 第1実施形態における、記録装置の制御構成を示すブロック図である。 第1実施形態における、記録装置が記録状態にあるときの図である。 第1実施形態における、インク供給ユニットを示す図である。 第1実施形態における、インク補給処理のフローチャートである。 第1実施形態における、インク補給中に電源オフになった場合のインク供給ユニットを示す図である。 ソレノイド弁が無い形態における、インク補給中に電源オフになった場合のインク供給ユニットを示す図である。 第2実施形態における、インク供給系の概略図である。 第3実施形態における、インク供給ユニットを示す図である。 第3実施形態における、張り付き解消処理のフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッド及び液体吐出装置について説明する。以下の実施形態では、インクを吐出するインクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置について具体的な構成で説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の液体吐出ヘッド、液体吐出装置、及び液体の供給方法は、プリンタ、複写機、通信システムを有するファクシミリ、プリンタ部を有するワードプロセッサなどの装置、さらには各種処理装置と複合的に組み合わせた産業記録装置に適用可能である。例えば、バイオチップ作製や電子回路印刷などの用途としても用いることができる。また、以下に述べる実施形態は、本発明の具体例であるから、技術的に好ましい様々な限定が付けられている。しかし、本発明の思想に沿うものであれば、実施形態は以下に記載のものやその他の具体的方法に限定されるものではない。
[第1実施形態]
<記録装置の内部構成について>
図1は、インクジェット記録装置1(以下、記録装置1)の内部構成図である。図において、x方向は水平方向、y方向(紙面垂直方向)は後述する記録ヘッド8において吐出口が配列される方向、z方向は鉛直方向をそれぞれ示す。
記録装置1は、プリント部2とスキャナ部3を備える複合機であり、記録動作と読取動作に関する様々な処理を、プリント部2とスキャナ部3で個別にあるいは連動して実行することができる。スキャナ部3は、ADF(オートドキュメントフィーダ)とFBS(フラットベッドスキャナ)を備えており、ADFで自動給紙される原稿の読み取りと、ユーザによってFBSの原稿台に置かれた原稿の読み取り(スキャン)を行うことができる。尚、ここではプリント部2とスキャナ部3を併せ持った複合機を示すが、スキャナ部3を備えない形態であっても良い。図1は、記録装置1が記録動作も読取動作も行っていない待機状態にあるときを示す。
プリント部2において、筐体4の鉛直方向下方の底部には、記録媒体(カットシート)Sを収容するための第1カセット5Aと第2カセット5Bが着脱可能に設置されている。第1カセット5AにはA4サイズまでの比較的小さな記録媒体が、第2カセット5BにはA3サイズまでの比較的大きな記録媒体が、平積みに収容されている。第1カセット5A近傍には、収容されている記録媒体を1枚ずつ分離して給送するための第1給送ユニット6Aが設けられている。同様に、第2カセット5B近傍には、第2給送ユニット6Bが設けられている。記録動作が行われる際にはいずれか一方のカセットから選択的に記録媒体Sが給送される。
搬送ローラ7、排出ローラ12、ピンチローラ7a、拍車7b、ガイド18、インナーガイド19、およびフラッパ11は、記録媒体Sを所定の方向に導くための搬送機構である。搬送ローラ7は、記録ヘッド8の上流側および下流側に配され、不図示の搬送モータによって駆動される駆動ローラである。ピンチローラ7aは、搬送ローラ7と共に記録媒体Sをニップして回転する従動ローラである。排出ローラ12は、搬送ローラ7の下流側に配され、不図示の搬送モータによって駆動される駆動ローラである。拍車7bは、記録ヘッド8の下流側に配される搬送ローラ7及び排出ローラ12と共に記録媒体Sを挟持して搬送する。
ガイド18は、記録媒体Sの搬送経路に設けられ、記録媒体Sを所定の方向に案内する。インナーガイド19は、y方向に延在する部材で湾曲した側面を有し、当該側面に沿って記録媒体Sを案内する。フラッパ11は、両面記録動作の際に、記録媒体Sが搬送される方向を切り替えるための部材である。排出トレイ13は、記録動作が完了し排出ローラ12によって排出された記録媒体Sを積載保持するためのトレイである。
記録ヘッド8は、フルラインタイプのカラーインクジェット記録ヘッドであり、記録データに従ってインクを吐出する吐出口が、図1におけるy方向に沿って記録媒体Sの幅に相当する分だけ複数配列されている。記録ヘッド8が待機位置にあるとき、記録ヘッド8の吐出口面8aは、図1のように鉛直下方を向きキャップユニット(キャップ機構ともいう)10によってキャップされている。記録動作を行う際は、後述するプリントコントローラ202によって、吐出口面8aがプラテン9と対向するように記録ヘッド8の向きが変更される。プラテン9は、y方向に延在する平板によって構成され、記録ヘッド8によって記録動作が行われる記録媒体Sを背面から支持する。記録ヘッド8の待機位置から記録位置への移動については、後に詳しく説明する。
インクタンクユニット14は、記録ヘッド8へ供給される4色のインクをそれぞれ貯留する。ここで4色のインクとは、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のインクを指す。インク供給ユニット15は、インクタンクユニット14と記録ヘッド8を接続する流路の途中に設けられ、記録ヘッド8内のインクの圧力及び流量を適切な範囲に調整する。記録装置1は循環型のインク供給システムを有し、インク供給ユニット15は記録ヘッド8へ供給されるインクの圧力と記録ヘッド8から回収されるインクの流量を適切な範囲に調整する。
メンテナンスユニット16は、キャップユニット10とワイピングユニット17を備え、所定のタイミングにこれらを作動させて、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作を行う。
<記録装置の制御構成について>
図2は、記録装置1における制御構成を示すブロック図である。記録装置1は、主にプリント部2を統括するプリントエンジンユニット200と、スキャナ部3を統括するスキャナエンジンユニット300と、記録装置1全体を統括するコントローラユニット100によって構成されている。プリントコントローラ202は、コントローラユニット100のメインコントローラ101の指示に従ってプリントエンジンユニット200の各種機構を制御する。スキャナエンジンユニット300の各種機構は、コントローラユニット100のメインコントローラ101によって制御される。以下、制御構成の詳細について説明する。
コントローラユニット100において、CPUにより構成されるメインコントローラ101は、ROM107に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM106をワークエリアとしながら記録装置1全体を制御する。例えば、ホストI/F102又はワイヤレスI/F103を介してホスト装置400から印刷ジョブが入力されると、メインコントローラ101の指示に従って、画像処理部108が受信した画像データに対して所定の画像処理を施す。そして、メインコントローラ101はプリントエンジンI/F105を介して、画像処理を施した画像データをプリントエンジンユニット200へ送信する。
尚、記録装置1は無線通信や有線通信を介してホスト装置400から画像データを取得しても良いし、記録装置1に接続された外部記憶装置(USBメモリ等)から画像データを取得しても良い。無線通信や有線通信に利用される通信方式は限定されない。例えば、無線通信に利用される通信方式として、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)やBluetooth(登録商標)が適用可能である。また、有線通信に利用される通信方式としては、USB(Universal Serial Bus)等が適用可能である。また、例えばホスト装置400から読取コマンドが入力されると、メインコントローラ101は、スキャナエンジンI/F109を介してこのコマンドをスキャナエンジンユニット300に送信する。
操作パネル104は、ユーザが記録装置1に対して入出力を行うための機構である。ユーザは、操作パネル104を介してコピーやスキャン等の動作を指示したり、印刷モードを設定したり、記録装置1の情報を認識したりすることができる。
プリントエンジンユニット200において、CPUにより構成されるプリントコントローラ202は、ROM203に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM204をワークエリアとしながら、プリント部2が備える各種機構を制御する。コントローラI/F201を介して各種コマンドや画像データが受信されると、プリントコントローラ202は、これを一旦RAM204に保存する。記録ヘッド8が記録動作に利用できるように、プリントコントローラ202は画像処理コントローラ205に、保存した画像データを記録データへ変換させる。記録データが生成されると、プリントコントローラ202は、ヘッドI/F206を介して記録ヘッド8に記録データに基づく記録動作を実行させる。この際、プリントコントローラ202は、搬送制御部207を介して図1に示す給送ユニット6A、6B、搬送ローラ7、排出ローラ12、フラッパ11を駆動して、記録媒体Sを搬送する。プリントコントローラ202の指示に従って、記録媒体Sの搬送動作に連動して記録ヘッド8による記録動作が実行され、印刷処理が行われる。
ヘッドキャリッジ制御部208は、記録装置1のメンテナンス状態や記録状態といった動作状態に応じて記録ヘッド8の向きや位置を変更する。インク供給制御部209は、記録ヘッド8へ供給されるインクの圧力が適切な範囲に収まるように、インク供給ユニット15を制御する。メンテナンス制御部210は、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作を行う際に、メンテナンスユニット16におけるキャップユニット10やワイピングユニット17等のクリーニング機構の動作を制御する。
スキャナエンジンユニット300においては、メインコントローラ101が、ROM107に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM106をワークエリアとしながら、スキャナコントローラ302のハードウェアリソースを制御する。これにより、スキャナ部3が備える各種機構は制御される。例えばコントローラI/F301を介してメインコントローラ101がスキャナコントローラ302内のハードウェアリソースを制御することにより、ユーザによってADFに搭載された原稿を、搬送制御部304を介して搬送し、センサ305によって読み取る。そして、スキャナコントローラ302は読み取った画像データをRAM303に保存する。尚、プリントコントローラ202は、上述のように取得された画像データを記録データに変換することで、記録ヘッド8に、スキャナコントローラ302で読み取った画像データに基づく記録動作を実行させることが可能である。
<記録状態における記録装置の動作について>
図3は、記録装置1が記録状態にあるときを示す。図1に示した待機状態と比較すると、キャップユニット10が記録ヘッド8の吐出口面8aから離間し、吐出口面8aがプラテン9と対向している。プラテン9の平面は水平方向に対して約45度傾いており、記録位置における記録ヘッド8の吐出口面8aも、プラテン9との距離が一定に維持されるように水平方向に対して約45度傾いている。
記録ヘッド8を図1に示す待機位置から図3に示す記録位置に移動する際、プリントコントローラ202は、メンテナンス制御部210を用いて、キャップユニット10を図3に示す退避位置まで降下させる。これにより、記録ヘッド8の吐出口面8aは、キャップ部材10aと離間する。その後、プリントコントローラ202は、ヘッドキャリッジ制御部208を用いて記録ヘッド8の鉛直方向の高さを調整しながら45度回転させ、吐出口面8aをプラテン9と対向させる。記録動作が完了し、記録ヘッド8が記録位置から待機位置に移動する際は、プリントコントローラ202によって上記と逆の工程が行われる。
次に、プリント部2における記録媒体Sの搬送経路について説明する。記録コマンドが入力されると、プリントコントローラ202は、まず、メンテナンス制御部210およびヘッドキャリッジ制御部208を用いて、記録ヘッド8を図3に示す記録位置に移動する。その後、プリントコントローラ202は搬送制御部207を用い、記録コマンドに従って第1給送ユニット6Aおよび第2給送ユニット6Bのいずれかを駆動し、記録媒体Sを給送する。
<インク供給ユニットについて>
図4は、本実施形態のインクジェット記録装置1で採用するインク供給ユニット15を含む図である。図4を用いて本実施形態のインク循環系の流路構成を説明する。インク供給ユニット15は、インクタンクユニット14から記録ヘッド8へインクを供給する構成である。ここでは、1色のインクについての構成を示しているが、実際にはこのような構成が、インク色ごと(例えば、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各色)に用意されている。インク供給ユニット15は、基本的に図2で示したインク供給制御部209によって制御される。以下、ユニットの各構成について説明する。
インクは主にサブタンク151と記録ヘッド8(図4ではヘッドユニット)の間を循環する。ヘッドユニット8では画像データに基づいてインクの吐出動作が行われ、吐出されなかったインクが再びサブタンク151に回収される。
所定量のインクを収容するサブタンク151は、ヘッドユニット8へインクを供給するための供給流路C2とヘッドユニット8からインクを回収するための回収流路C4に接続されている。すなわち、サブタンク151、供給流路C2、ヘッドユニット8、および回収流路C4によってインクが循環する循環経路が構成される。
サブタンク151には複数のピンで構成される液面検知手段151aが設けられ、インク供給制御部209は、これら複数のピン間の導通電流の有無を検知することによって、インク液面の高さ即ちサブタンク151内のインク残量を把握することができる。減圧ポンプP0は、サブタンク151の内部を減圧するための負圧発生源である。ソレノイド弁(電磁弁)V6は、電気的に開閉可能な電気的駆動弁であり、サブタンク151の上方に接続して内部の空気層(インクが収容されていない部分)と連通する流路C6を大気に連通させるか否かを切り替えるための弁である。流路C6は空気が流れる空気流路である。ソレノイド弁V6は、記録装置1の電源オン時に閉じ(CLOSE状態)、ユーザ操作や停電等による電源オフ時に開く(OPEN状態)。減圧弁V7は、流路C6の途中に設けられており、流路C6の開閉を切り替えるための弁である。大気開放弁V0は、サブタンク151の内部を大気に連通させるか否かを切り替えるための弁である。
メインタンク141は、サブタンク151へ供給されるインクを収容するタンクである。メインタンク141は可撓性部材で構成され、可撓性部材の容積変化によってサブタンク151へインクが充填される。メインタンク141は、記録装置本体に対して着脱可能な構成である。サブタンク151とメインタンク141を接続するタンク接続流路C1の途中には、サブタンク151とメインタンク141の接続を切り替えるためのタンク供給弁V1が配されている。タンク供給弁V1は、電気的に開閉可能な電気的駆動弁である。
以上の構成のもと、インク供給制御部209は、液面検知手段151aによってサブタンク151内のインクが所定量より少なくなったことを検知すると、大気開放弁V0、供給弁V2、回収弁V4、およびヘッド交換弁V5を閉じる。また、インク供給制御部209は、タンク供給弁V1および減圧弁V7を開く。この状態において、インク供給制御部209は減圧ポンプP0を作動させる。すると、サブタンク151の内部が負圧となりメインタンク141からサブタンク151にインクが供給される。液面検知手段151aによってサブタンク151内のインクが所定量を超えたことを検知すると、インク供給制御部209は、タンク供給弁V1を閉じ減圧ポンプP0を停止する。
供給流路C2は、サブタンク151からヘッドユニット8へインクを供給するための流路であり、その途中には供給ポンプP1と供給弁V2が配されている。記録動作中は、供給弁V2を開いた状態で供給ポンプP1を駆動することにより、ヘッドユニット8へインクを供給しつつ循環経路においてインクを循環することができる。ヘッドユニット8によって単位時間あたりに吐出されるインクの量は画像データに応じて変動する。供給ポンプP1の流量は、ヘッドユニット8が単位時間あたりのインク吐出量が最大となる吐出動作を行った場合にも対応できるように決定されている。
リリーフ流路C3は、供給弁V2の上流側であって、供給ポンプP1の上流側と下流側を接続する流路である。リリーフ流路C3の途中には差圧弁であるリリーフ弁V3が配される。供給ポンプP1からの単位時間あたりのインク供給量がヘッドユニット8の単位時間あたりの吐出量と回収ポンプP2における単位時間あたりの流量(インクを引く量)の合計値よりも多い場合は、リリーフ弁V3は自身に作用する圧力に応じて開放される。これにより、供給流路C2の一部とリリーフ流路C3とで構成される巡回流路が形成される。上記リリーフ流路C3の構成を設けることにより、ヘッドユニット8に対するインク供給量はヘッドユニット8でのインク吐出量に応じて調整され、循環経路内の流圧を画像データによらず安定させることができる。
回収流路C4は、ヘッドユニット8からサブタンク151へインクを回収するための流路であり、その途中には回収ポンプP2と回収弁V4が配されている。回収ポンプP2は、循環経路内にインクを循環させる際、負圧発生源となってヘッドユニット8よりインクを吸引する。回収ポンプP2の駆動により、ヘッドユニット8内のIN流路80bとOUT流路80cの間に適切な圧力差が生じ、IN流路80bとOUT流路80cの間でインクを循環させることができる。ヘッドユニット8内の流路構成については後に詳しく説明する。
回収弁V4は、記録動作を行っていないとき、すなわち循環経路内にインクを循環させていないときの逆流を防止するための弁である。本実施形態の循環経路では、サブタンク151はヘッドユニット8よりも鉛直方向において上方に配置されている(図1参照)。このため、供給ポンプP1や回収ポンプP2を駆動していないとき、サブタンク151とヘッドユニット8の水頭差によって、サブタンク151からヘッドユニット8へインクが逆流してしまうおそれがある。このような逆流を防止するため、本実施形態では回収流路C4に回収弁V4を設けている。
同様に供給弁V2も、記録動作を行っていないとき、すなわち循環経路内にインクを循環させていないときに、サブタンク151からヘッドユニット8へのインクの供給を防止するための弁として機能する。
ヘッド交換流路C5は、供給流路C2とサブタンク151の空気層を接続する流路であり、その途中にはヘッド交換弁V5が配されている。ヘッド交換流路C5の一端は供給流路C2におけるヘッドユニット8の上流に接続し、他端はサブタンク151の上方に接続して内部の空気層と連通する。ヘッド交換流路C5は、ヘッドユニット8を交換する際や記録装置1を輸送する際など、使用中のヘッドユニット8からインクを回収するときに利用される。ヘッド交換弁V5は、記録装置1にインクを初期充填するときとヘッドユニット8からインクを回収するとき以外は閉じるように、インク供給制御部209によって制御される。また、上述した供給弁V2は、供給流路C2において、ヘッド交換流路C5との接続部と、リリーフ流路C3との接続部の間に設けられている。
次に、ヘッドユニット8内の流路構成について説明する。供給流路C2よりヘッドユニット8に供給されたインクは、フィルタ83を通過した後、第1の負圧制御ユニット81と、第2の負圧制御ユニット82とに供給される。第1の負圧制御ユニット81は、弱い負圧に制御圧力が設定されている。第2の負圧制御ユニット82は、強い負圧に制御圧力が設定されている。これら第1の負圧制御ユニット81と第2の負圧制御ユニット82における圧力は、回収ポンプP2の駆動により適正な範囲で生成される。
インク吐出ユニット80には、複数の吐出口が配列された記録素子基板80aが複数配置され、長尺の吐出口列が形成されている。第1の負圧制御ユニット81より供給されるインクを導くための共通供給流路80b(IN流路)と、第2の負圧制御ユニット82より供給されるインクを導くための共通回収流路80c(OUT流路)も、記録素子基板80aの配列方向に延在している。さらに個々の記録素子基板80aには、共通供給流路80bと接続する個別供給流路と、共通回収流路80cと接続する個別回収流路が形成されている。このため、個々の記録素子基板80aにおいては、相対的に負圧の弱い共通供給流路80bより流入し、相対的に負圧の強い共通回収流路80cへ流出するような、インクの流れが生成される。個別供給流路と個別回収流路との経路中に、各吐出口に連通し、インクを充填する圧力室が設けられており、記録を行っていない吐出口や圧力室においてもインクの流れが生じる。記録素子基板80aで吐出動作が行われると、共通供給流路80bから共通回収流路80cへ移動するインクの一部は吐出口から吐出されることによって排出されるが、吐出されなかったインクは共通回収流路80cを経て回収流路C4へ移動する。
以上の構成のもと、記録動作を行うとき、インク供給制御部209は、タンク供給弁V1、ヘッド交換弁V5、および減圧弁V7を閉じ、大気開放弁V0、供給弁V2、および回収弁V4を開き、供給ポンプP1および回収ポンプP2を駆動する。これにより、サブタンク151→供給流路C2→ヘッドユニット8→回収流路C4→サブタンク151の循環経路が確立する。供給ポンプP1からの単位時間あたりのインク供給量がヘッドユニット8の単位時間あたりの吐出量と回収ポンプP2における単位時間あたりの流量の合計値よりも多い場合は、供給流路C2からリリーフ流路C3にインクが流れ込む。これにより、供給流路C2からヘッドユニット8に流入するインクの流量が調整される。
記録動作を行っていないとき、インク供給制御部209は、供給ポンプP1および回収ポンプP2を停止し、大気開放弁V0、供給弁V2、および回収弁V4を閉じる。これにより、ヘッドユニット8内のインクの流れは止まり、サブタンク151とヘッドユニット8の水頭差による逆流も抑制される。また、大気開放弁V0を閉じることで、サブタンク151からのインク漏れやインクの蒸発が抑制される。
ヘッドユニット8からインクを回収するとき、インク供給制御部209は、大気開放弁V0、タンク供給弁V1、供給弁V2、回収弁V4、およびソレノイド弁V6を閉じ、ヘッド交換弁V5、および減圧弁V7を開き、減圧ポンプP0を駆動する。これにより、サブタンク151内が負圧状態になり、ヘッドユニット8内のインクは、ヘッド交換流路C5を経由してサブタンク151へ回収される。このように、ヘッド交換弁V5は、通常の記録動作や待機時には閉じられており、ヘッドユニット8からインクを回収する際に開放される弁である。但し、ヘッドユニット8への初期充填においてヘッド交換流路C5にインクを充填する際もヘッド交換弁V5は開放される。
<電源OFF時のソレノイド弁の開動作を伴う、インク補給処理について>
以下、本実施形態における、電源OFF時のソレノイド弁の開動作を伴う、インク補給処理について、図5を用いて説明する。尚、以下に示すインク補給処理は、上述した循環経路内においてインクの循環が停止している状態で開始する。インクの循環が停止している状態とは具体的には、減圧ポンプP0、供給ポンプP1、および回収ポンプP2が停止し、大気開放弁V0、タンク供給弁V1、供給弁V2、回収弁V4、ヘッド交換弁V5、ソレノイド弁V6、および減圧弁V7が閉じた状態である。
ステップS501において、プリントコントローラ202はインク供給制御部209を制御して、減圧弁V7を開く。
ステップS502において、プリントコントローラ202はインク供給制御部209を制御して、タンク供給弁V1を開く。
ステップS503において、プリントコントローラ202はインク供給制御部209を制御して、減圧ポンプP0を駆動する。本ステップにより、サブタンク151内の圧力が負圧となるため、メインタンク141からサブタンク151にインクが引き込まれる。
ステップS504において、ユーザによるオン/オフ操作や停電等により、記録装置1の電源が切断された(記録装置1が電源OFF状態)場合、ステップS505に進む一方、記録装置1の電源が切断されない場合、ステップS506に進む。
まず、記録装置1の電源が切断された場合(ステップS504でYESの場合)について説明する。この場合、ステップS505において、ソレノイド弁V6が開く。本ステップにより、記録装置1の循環系は、図6に示す状態に遷移する。図示するように、ソレノイド弁V6が開き、サブタンク151が大気開放される結果、サブタンク151内の負圧は解消される。従って、タンク供給弁V1が継続して開いていても、メインタンク141からサブタンク151へのインク流(インクの流れ)を止めて、メインタンク141からサブタンク151へのインク供給を停止することができる。よって、サブタンク151からインクが溢れてしまうことを防ぐことができる。本ステップ後、一連の処理は終了する(インク補給処理の途中終了)。
続けて、記録装置1の電源が切断されなかった場合(ステップS504でNOの場合)について説明する。この場合、プリントコントローラ202は、液面検知手段151aを用いてサブタンク151が充填されたことを検出すると、ステップS506において、インク供給制御部209を制御して、減圧ポンプP0を停止する。
ステップS507において、プリントコントローラ202はインク供給制御部209を制御して、大気開放弁V0を開く。本ステップにより、サブタンク151内が大気開放される。
ステップS508において、プリントコントローラ202はインク供給制御部209を制御して、大気開放弁V0を閉じる。ステップS506~ステップS508の処理を実行することで、メインタンク141からサブタンク151へのインク流を止める。以上が、本実施形態におけるインク補給処理の内容である。
<本実施形態の効果について>
本実施形態では、メインタンク141からサブタンク151へインクを補給する最中に記録装置1の電源が切断された場合、外気とサブタンク151内の空気層とを連通する流路C6に配したソレノイド弁V6が、閉状態から開状態になる。その結果、サブタンク151内の圧力は、負圧でなくなり大気圧と等しくなる。従って、これ以降、メインタンク141からサブタンク151にインクが引き込まれない。よって、サブタンク151からインクが溢れてしまうことを防止できる。
比較のために、ソレノイド弁V6を有さないインク供給ユニットを、図7に示す。図7に示すインク供給ユニット15において、メインタンク141からサブタンク151へインクを補給する最中に記録装置の電源が切断された場合、サブタンク151内の圧力が負圧の状態が継続する。従って、記録装置の電源が切断された後も、メインタンク141からサブタンク151にインクが引き込まれ続け、その結果、サブタンク151からインクが溢れてしまう虞がある。
[第2実施形態]
第1実施形態では、1色のインクに関する構成を示した(図4参照)。本実施形態は、複数色のインクに対するインク供給ユニットの構成に関する。尚、以下では既述の実施形態との差分について重点的に説明し、既述の実施形態と同様の内容については説明を適宜省略する。
<インク供給ユニットについて>
本実施形態における記録装置1のインク供給ユニットは、色毎のインク供給ユニットで構成される。色毎のインク供給ユニットとは具体的には、Cのインク供給ユニット、Mのインク供給ユニット、Yのインク供給ユニット、及びBkのインク供給ユニットである。
これらのインク供給ユニットは夫々、図4に示したインク供給ユニット15と同様の構成を有する。つまり、各色のインク供給ユニットは、メインタンク、サブタンク、メインタンクとサブタンクとの間の流路の開閉を切り替えるタンク供給弁、及び減圧ポンプとサブタンクとの間の流路の開閉を切り替える減圧弁とを有している。但し、減圧ポンプおよびソレノイド弁に関しては、色毎に設けず、夫々、全色で1つの物を共用する。
図8は、上述した本実施形態におけるインク供給ユニットの概略図であり、Bkインクをメインタンク141Bkからサブタンク151Bkに補給する形態を示している。例えばBkに注目すると、Bkのインク供給ユニットは、メインタンク141Bk、サブタンク151Bk、メインタンク141Bkとサブタンク151Bkとを接続する流路C1Bk、流路C1Bkに配されたタンク供給弁V1Bk、及び減圧弁V7Bkを備える。尚、他の色のインク供給ユニットも、Bkのインク供給ユニットと同様の構成を有する。各色のインク供給ユニットの空気流路は、1本の流路C6に統合され、その統合された流路C6に、ソレノイド弁V6および減圧ポンプP0が配されている。
このような構成のもと、第1実施形態と同様に、サブタンクへインクを補給する最中に記録装置1の電源が切断された場合、外気とサブタンク内の空気層とを連通する流路C6に配したソレノイド弁V6が開く。すると、メインタンクからサブタンクへのインク流が止まり、メインタンクからサブタンクへのインク供給が停止する。よって、サブタンクからインクが溢れてしまうことを防止することができる。
<本実施形態の効果、変形例について>
本実施形態により、色毎のインク供給ユニットを記録装置が備える構成において、減圧ポンプおよびソレノイド弁については、各色の減圧弁の上流側の流路に1つ配すれば足りるため、色毎に配する必要がなくなる。よって、これらの部品の数を低減できる。
尚、本実施形態では、4色のインク、即ちC,M,Y,Bkの各色に対応するインク供給ユニットを記録装置1が有する形態について説明したが、用いるインク色の数は4に限定されない。本実施形態は、複数色のインクの各色に対応するインク供給ユニットを有する記録装置に適用できる。
[第3実施形態]
<インク供給ユニットについて>
図9は、本実施形態におけるインク供給ユニット90を含む図である。図示するように、本実施形態におけるインク供給ユニット90は第1実施形態におけるインク供給ユニット15とほぼ同様の構成を有するが、ソレノイド弁V6と減圧弁V7との間の流路に、逆止弁V8が配される点で相違する。また、ソレノイド弁V6に関して、電源ON時に閉じる一方、電源OFF時に開く点は第1実施形態と同様であるが、本実施形態では、記録装置1の電源ON時に任意のタイミングで、インク供給制御部209がソレノイド弁V6の開閉を制御することができる。
逆止弁V8は、流路内における空気の流れる方向を、一方向に限定するために設けられる弁であり、シール部材等で構成される。逆止弁V8は、その下流側の圧力と上流側の圧力との関係に応じて開閉する。具体的には、ソレノイド弁V6側の圧力(ソレノイド弁側の圧力をPV6とする)とサブタンク151側の圧力(サブタンク側の圧力をP151とする)との関係がPV6-P151≧Cを満たす場合、開状態となる。すなわち逆止弁V8は、サブタンク151へ向けて空気が供給される方向に制限する。一方、PV6-P151<Cを満たす場合、閉状態となる。ここで所定値Cは圧力差の閾値であり、逆止弁V8固有の値である。
逆止弁V8を配する理由は、次の通りである。第1実施形態では、サブタンク151にインクを補給する最中に記録装置1の電源が切断された場合、外気とサブタンク151内の空気層とを連通する流路C6に配されるソレノイド弁V6が、閉状態から開状態になる。その結果、サブタンク151内の圧力は、負圧でなくなり大気圧と等しくなる。従って、これ以降、メインタンク141からサブタンク151に、負圧が原因でインクが引き込まれることはなくなる。しかし、サブタンク151よりもメインタンク141が重力方向上側に位置するような構成では、水頭差によりメインタンク141からサブタンク151へのインク流が止まらず、サブタンク151からインクが溢れてしまう虞がある。このようなことを防ぐ目的で、本実施形態では、逆止弁V8を配している。これにより、サブタンク151にインクを補給する最中に記録装置1の電源が切断された後、サブタンク151内の圧力が大気圧と等しくなった場合、更に逆止弁V8が閉じることで、サブタンク151が密閉される。従って、メインタンク141からサブタンク151へのインク流を確実に止めることができる。
<貼り付き解消処理について>
逆止弁V8は、差圧が発生したときのみ開く構成を有する。従って、逆止弁V8の閉状態が長期間続くと、逆止弁V8内部のシール部材が壁面に貼り付いてしまい、差圧が発生しても逆止弁V8が開かなくなることが想定される。つまり、逆止弁V8内部のシール部材が壁面に貼り付いてしまい、PV6-P151≧Cを満たす場合であっても、逆止弁V8が開状態とならないことが想定される。このようなシール部材の貼り付きを未然に防ぐため、インク補給動作を実行する前に、壁面に張り付いたシール部材を剥がす処理を行う。かかる処理を張り付き解消処理と称する。張り付き解消処理により、逆止弁V8内部のシール部材の貼り付きが解消され、逆止弁V8が開閉可能な状態になる。
以下、本実施形態における貼り付き解消処理について、図10を用いて説明する。尚、貼り付き解消処理は、記録装置1が温度変化の大きい所で放置され、逆止弁V8が動作しないまま長期間経過した後に実行される。具体的には、記録装置が購入者に届いて初期設定を行うタイミングや、ユーザが記録装置の修理を依頼し、修理された記録装置が該ユーザの手元に届いた後で再度の初期設定を行うタイミング、等を想定している。また、貼り付き解消処理は、減圧ポンプP0、供給ポンプP1、および回収ポンプP2が停止し、大気開放弁V0、タンク供給弁V1、供給弁V2、回収弁V4、ヘッド交換弁V5、ソレノイド弁V6、及び減圧弁V7が閉じた状態で開始する。
ステップS1001において、プリントコントローラ202はインク供給制御部209を制御して、減圧弁V7を開く。
ステップS1002において、プリントコントローラ202はインク供給制御部209を制御して、減圧ポンプP0を駆動する。
ステップS1003において、プリントコントローラ202はインク供給制御部209を制御して、減圧ポンプP0を停止する。本ステップの後、サブタンク151内の圧力は負圧になっている。
ステップS1004において、プリントコントローラ202はインク供給制御部209を制御して、ソレノイド弁V6を開く。本ステップにより、ソレノイド弁V6側の圧力PV6とサブタンク151側の圧力P151との関係がPV6-P151≧D(但しD>>C)を満たすようになる。かかる圧力差に応じた力により、逆止弁V8内部の壁面に張り付いたシール部材が剥がれて、逆止弁V8が開状態になる。
ステップS1005において、プリントコントローラ202はインク供給制御部209を制御して、ソレノイド弁V6を閉じる。
ステップS1006において、プリントコントローラ202はインク供給制御部209を制御して、大気開放弁V0を開く。本ステップにより、サブタンク151内の圧力が大気圧と等しくなる。
ステップS1007において、プリントコントローラ202はインク供給制御部209を制御して、大気開放弁V0を閉じる。以上が、本実施形態における貼り付き解消処理の内容である。
<本実施形態の効果について>
本実施形態では、サブタンク151にインクを補給する最中に記録装置1の電源が切断された場合、ソレノイド弁V6が開いてサブタンク151内の圧力が大気圧と等しくなるとともに、逆止弁V8が閉じることで、サブタンク151が密閉される。これにより、サブタンク151よりもメインタンク141が重力方向上側に位置するような構成であっても、メインタンク141からサブタンク151へのインク流を止めることができる。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 記録装置
8 記録ヘッド(ヘッドユニット)
141 メインタンク
151 サブタンク
C1 タンク接続流路
C6 流路
V1 タンク供給弁
V6 ソレノイド弁
P0 減圧ポンプ

Claims (10)

  1. インクを吐出して記録媒体に記録する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドへ供給されるインクを貯留するサブタンクと、
    前記サブタンクへ補給されるインクを貯留するメインタンクと、
    前記メインタンクと前記サブタンクを接続するインク流路と、
    前記インク流路を開閉可能な第1の弁と、
    前記サブタンク内の空気層に連通し、大気開放されている空気流路と、
    前記空気流路を開閉可能な第2の弁と、
    前記サブタンク内を負圧にする負圧発生手段と
    を有するインクジェット記録装置であって、
    前記第1の弁が開いた状態で前記負圧発生手段により内部が負圧となっている前記サブタンク内へ前記メインタンクからインクを補給しているときに前記インクジェット記録装置の電源が切断された場合、前記第2の弁が開き、
    前記空気流路の前記第2の弁と前記サブタンクとの間であり、かつ前記負圧発生手段と前記サブタンクとを直接つなぐ流路上ではない位置に配される第3の弁をさらに備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記第2の弁は、装置の電源オン時に閉じ、装置の電源オフ時に開くソレノイド弁であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第1の弁は、電気的駆動弁であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記メインタンクと、前記サブタンクと、前記インク流路と、前記第1の弁と、前記空気流路とは、インクの色毎に設けられ、
    前記色毎の空気流路は統合され、前記第2の弁と前記負圧発生手段は該統合された空気流路に配されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第3の弁は、前記空気流路において前記サブタンクへ空気が供給される方向に制限するための逆止弁であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記メインタンクから前記サブタンクへインクを補給している間に前記電源が切断された場合、前記第2の弁が開き、その後、前記第3の弁が閉じることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記第3の弁は、第2の弁側の圧力PV6とサブタンク側の圧力P151とが以下の式を満たすとき開くことを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
    Figure 0007102165000001
  8. 前記第1の弁、前記第2の弁、及び前記第3の弁の開閉を制御する制御手段を更に有することを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 請求項8に記載のインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記負圧発生手段が、前記サブタンク内を負圧にするステップと、
    前記制御手段が、以下の式を満たすとき、前記第2の弁を開けるステップと
    を有することを特徴とする制御方法。
    Figure 0007102165000002
  10. コンピュータに、請求項9に記載の方法を実行させるための、プログラム。
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