JP5739976B2 - 位相画像を再構成する方法、コンピュータプログラム、位相画像を再構成する演算装置 - Google Patents

位相画像を再構成する方法、コンピュータプログラム、位相画像を再構成する演算装置 Download PDF

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Description

本発明は、2次元の干渉縞インターフェログラム画像のセットからの位相画像を再構成する方法、該方法を実行可能なプログラムが記録されたコンピュータ可読記憶媒体、及び該方法を実行可能なコンピュータシステムを備える装置に関する。
過去約100年において、撮影装置において(通常は不可視である)位相変化を可視にするために多くの技術が開発された。これらの技術は、ゼルニケ位相コントラスト法、ノマルスキー微分干渉コントラスト法、一般化位相コントラスト法、フーコーナイフエッジ法、シュリーレン法、シャドウグラフ法、暗視野法及びワイヤテスト法を含む。最近、上記の技術のうちのいくつかのX線撮影への適用が進んだ。X線ビームの集束及び撮影が困難であることが主な原因であるX線の特に扱いにくい性質に対して、多くの新規の位相コントラスト技術が開発された。これらの技術は、TIE(強度輸送方程式)、位相コントラストイメージング及びタイコグラフィを含む。別のそのような技術は「X線タルボモアレ干渉法」(XTMI)として既知であり、これは、1つ以上の微分位相画像を符号化する中間画像を生成する。単純な線形格子を使用して実現される場合、XTMI法は1つの微分位相画像を生成する。2次元(交差)格子を用いて実現されるXTMIは、2つの(交差又は直交)微分位相画像を生成する。
位相シフト法は周知であり、干渉縞の解析に広く使用されてきた。位相シフト干渉法(PSI)は、1974年に最初に導入された。PSIでは、参照鏡を少しずつ線形に増分させて移動し且つ各ステップにおけるインターフェログラム画像を格納する必要がある。インターフェログラム画像における各点の値及び人工的に導入される位相シフトの量は、当該点の対応する光路長変化を計算するために使用される。複数の正弦波成分を用いる位相シフト技術が更に提案されている。
位相シフト法は、X線タルボモアレ干渉法に更に適用されてきた。1つの傾斜方向に対してのみ感知する線形格子を用いる場合、高調波を無視できるならば、画像内の点における低周波数背景強度パラメータ、干渉縞変調振幅パラメータ及び位相パラメータを回復するためには少なくとも3つの画像が必要であることは既知である。しかし、このシステムは、格子に対して直交する微分挙動のみを感知する。格子を回転して露光を更に2回行うことにより、全部で5回のみの露光で直交方向における微分位相及び変調パラメータを取得できる。これは機械的に複雑であり、測定中に格子を90度回転する必要がある。
交差又は2次元(2D)格子(以下まとめて交差格子と称する)により、システムは2つの直交方向における微分位相及び変調を同時に感知できる。位相シフトを用いる交差格子を有するX線タルボシステムに対する撮影処理の数学モデルは、シーケンスにおいてn番目の画像の画素における撮像された強度Znが以下の形式で表されると仮定する。
式中、aは低周波数背景強度であり、第2項であるm1,0cos(ξ1,0+Φ1,0,n)は、変調強度m1,0、物体により生じた位相ξ1,0及び与えられた位相ステップφ1,0,nを有する被変調正弦波である。この被変調正弦波は、交差格子を形成する格子対の一方の要素から発生する。第3項は、同一の一般的な形式を有するが、交差格子の第2の要素から発生する。第4項及び第5項は同様の形式であるように見えるが、第2項及び第3項の相互作用から発生する。そのため、位相ステップφ1,−1,n及びφ−1,1,nは個別に与えられるのではなく、以下のように最初の2つの項から生じる。
この強度の公式は9つの未知のパラメータを有するため、9つの未知のパラメータを求めるためには、9つの式に関連する9つの強度値(Z〜Z)を生成する少なくとも9つの位相ステップ画像が必要とされる。位相ステップの数を現在の限界である9ステップより減少できる方法が必要とされる。
最近、他の研究者が、窓フーリエ変換(WFT)に基づくX線タルボモアレインターフェログラム解析に対して少ないパラメータを用いるモデルを提案した。これは、位相シフト法及び解析に適応可能である。位相シフト法の場合、この単純化されたモデルは以下の形式をとる。
しかし、このモデルが有するパラメータは少ないが、2つの交差する余弦項の変調振幅bが同一にされる。これは、実際は誤りである。従って、実際のX線タルボモアレインターフェログラムの挙動により適切に当てはまる単純化されたモデルが必要とされる。
交差格子を用いるX線タルボモアレ干渉法に対する位相シフト法の別の問題は、位相ステップが観察に適合するために使用されるモデルにより与えられる正確な値を有する必要があることである。解析法が標準位相ステップを明確に仮定するため、解析が必要とする標準位相ステップから位相ステップがずれた場合、解析により回復される結果として得られるパラメータに誤差が生じる。しかし、位相ステップはシステムにおける非常に小さい機械移動により生成されるため、通常、結果として得られる位相ステップに著しい誤差が生じる。1次元(1D)干渉縞系を用いる干渉位相シフトに対してこれらの位相ステップ誤差を補正する既知の方法は存在するが、交差格子を用いるX線タルボモアレ干渉法に対して位相ステップ誤差を補正する既知の方法は存在しない。これらの位相誤差を補正できる上記システムに対する解析方法が必要とされる。
物体の干渉縞インターフェログラム画像のセットから位相画像を再構成する方法が開示される。該方法は、8つ以下の撮像された干渉縞インターフェログラム画像を含む撮像された干渉縞インターフェログラム画像のセットを使用して、吸収パラメータ(a)、2次元振幅変調パラメータ(m,m)及び2次元位相変調パラメータ(ξ,ξ)の推定値を適切な閉形式解から判定し、パラメータ推定値を使用して位相画像を再構成する。
判定ステップは、パラメータ推定値を修正するのが望ましい。各画素に対するパラメータ推定値は、当該画素に対するシミュレーションされた干渉縞強度のセットを生成し且つシミュレーションされた干渉縞強度のセットと当該画素における撮像された干渉縞強度のセットとを比較することにより修正されるのが好ましい。あるいは、各画素に対するパラメータ推定値は、当該画素に対するシミュレーションされた干渉縞強度のセットを生成し且つシミュレーションされた干渉縞強度のセット及び撮像された干渉縞強度のセットにおける対応する画素の誤差を最小にすることにより修正される。
特定の実現例において、判定ステップは、パラメータの初期推定値を取得することと、パラメータにおける位相ステップ誤差を補正するために位相推定法を使用することと、補正された位相ステップを使用してパラメータに対する最適解を反復して判定することとを含む。
特定の実現例において、セットは以下を含む。
−5つの撮像された干渉縞インターフェログラム画像を含み、交差回折格子の位相ステップは、φx:[0,2π/5,4π/5,6π/5,8π/5]及びφy:[0,6π/5,2π/5,8π/5,4π/5]である
−6つの撮像された干渉縞インターフェログラム画像を含み、交差回折格子の位相ステップは、φx:[0,π/2,π/2,π,π,3π/2]及びφy:[π/2,0,π,π/2,3π/2,π]である
−7つの撮像された干渉縞インターフェログラム画像を含み、交差回折格子の位相ステップは、φx:[0,π/2,π,3π/2,0,π/2,π]及びφy:[0,3π/2,π,π/2,π,π/2,0]である
−8つの撮像された干渉縞インターフェログラム画像を含み、交差回折格子の位相ステップは、φx:[0,π/2,π,3π/2,0,π/2,π,3π/2]及びφy:[0,3π/2,π,π/2,π,π/2,0,3π/2]である
別の態様において、交差回折格子を有するX線干渉計により撮像された物体の干渉縞インターフェログラム画像のセットから位相画像を再構成する方法が開示される。本方法は、撮像された画像のセットを提供することと、干渉縞に関連する交差成分と干渉縞に関連する主成分とを関連付けることにより8つ以下の画像から画像を再構成できる再構成技術を提供することと、提供された再構成技術を使用して、提供された撮像された画像のセットから位相画像を再構成することとを備える。
他の態様が開示される。
図1は、1つの実現例に係る干渉縞インターフェログラム画像に対する位相復調方法を概略的に示すフローチャートである。 図2は、更なる実現例に係る干渉縞インターフェログラム画像に対する位相復調方法を概略的に示すフローチャートである。 図3は、図2からの反復位相復調方法の詳細を概略的に示すフローチャートである。 図4は、説明する構成に関係するX線タルボ干渉計の実験設定を概略的に示す図である。 図5Aは、図4において説明する格子及び自己像の例を示す図である。 図5Bは、図4において説明する格子及び自己像の例を示す図である。 図5Cは、図4において説明する格子及び自己像の例を示す図である。 図6は、図1及び図2において説明する画像撮像処理の詳細の例を概略的に示すフローチャートである。 図7は、9つのステップから成る画像撮像処理の位相シフトパターンを示す図である。 図8は、8つのステップから成る画像撮像処理の位相シフトパターンを示す図である。 図9は、別の8つのステップから成る画像撮像処理の位相シフトパターンを示す図である。 図10は、7つのステップから成る画像撮像処理の位相シフトパターンを示す図である。 図11は、6つのステップから成る画像撮像処理の位相シフトパターンを示す図である。 図12は、5つのステップから成る画像撮像処理の位相シフトパターンを示す図である。 図13Aは、説明する構成が実現される汎用コンピュータシステムを概略的に示すブロック図である。 図13Bは、説明する構成が実現される汎用コンピュータシステムを概略的に示すブロック図である。
以下の図面を参照して、本発明の少なくとも1つの実施形態を以下に説明する。
状況
本開示は、位相シフト技術を使用するX線タルボ干渉法システムから取得されたインターフェログラム画像のセットからの位相情報の抽出に関する。
X線タルボ干渉法システムは、物体に関する情報を回復するために、タルボ効果を使用する多くの格子を介して、物体により生成された干渉縞を撮像する。この種類のX線撮影は、吸収ではなく位相差を使用してコントラストを生成するため、通常のX線撮影より精度が高い。
X線タルボ干渉法(XTI)システム400を図4に示す。図中、位相格子G1(410)及び撮影の対象である物体402の双方がX線により照明される。タルボ効果により、自己像420が位相格子G1の後方の位置に形成される。X線波の位相が物体402により乱されるため、自己像420は変形される。変形された自己像を解析することにより、物体402の特徴が演繹される。図4において、吸収格子G2(430)は、モアレ干渉縞を生成するために自己像420の位置に配置される。画像センサ440は、吸収格子430に近接し、モアレ干渉縞を撮像するように構成される。吸収格子G2(430)の周期は自己像420の周期と同様であるように構成されるため、自己像420と吸収格子G2(430)とを重ね合わせることにより生成されるモアレパターンは自己像の強度変化を増幅し、そのため、画像センサ440はパターンを更に容易に分解できる。
X線干渉法システム400において使用される格子G1(410)及びG2(430)は、図5A−5Cに示す2D構造を有する。図5Aにおいて、510は位相格子G1(410)の共通設計を示し、暗い部分は位相シフトπが与えられるG1(410)上の領域を表し、明るい部分は位相シフトが与えられないG1(410)上の領域を表す。2D構造を有する位相格子G1を用いることにより、2次元の(交差する2方向に周期を有する)自己像が形成される。図5Bにおいて、520は吸収格子G2(430)の共通設計を示し、暗い部分はX線エネルギの大部分を吸収するG2(430)上の領域を表し、明るい部分はX線エネルギを通過させるG2(430)上の領域を表す。示されるG2(430)の例520は、モアレパターンを生成するために若干傾斜される。このように、2D構造を有する位相格子G1及び吸収格子G2を用いることにより、2次元のモアレパターンが形成される。X線タルボ干渉法システムは、図4に示されている構成とは異なるように構成されてもよいが、通常は図4のシステムの変形を表す。例えば、X線源と位相格子G1との間に線源格子と呼ばれる格子を配置してX線源からのX線の空間干渉性を向上させても良い。図5Cにおいて、530は、物体402が存在しない場合のシステム400の自己像420の例を示す。吸収格子G2(430)が自己像420と同様の構造を有し且つ小さい角度回転された状態で自己像420と吸収格子G2とを重ね合わせることにより、モアレパターンが生成される。図4の物体402の位相情報はモアレパターンに残存するが、自己像420と比較してはるかに低い周波数で存在する。画像センサ440が限られた分解能しか有さない場合、分解能は、誇張された自己像であるモアレパターンを分解し且つ物体の位相情報を回復できれば十分である。尚、本発明及び本明細書では、このモアレパターンのような干渉縞を画像センサで取得した画像を干渉縞インターフェログラム画像と呼ぶ。特に、モアレ又は干渉縞が2次元であることを明確にする場合、2次元の、モアレ又は干渉縞を画像センサで取得した画像を2次元の干渉縞インターフェログラム画像と呼ぶことがある。
図4で説明するXTIシステムにおいて、位相シフト技術は、物体により生じた吸収、振幅変調及び位相変調を回復するために適用されてもよい。画像のセットは、光路に沿うサンプルがモアレパターンの空間変位を介して取得されるように、各撮像の間に格子を移動させて撮像される。本明細書において、位相シフト技術を以下に詳細に説明する。
図13A及び図13Bは、説明する種々の構成が実現される汎用コンピュータシステム1300を示す。
図13Aに示すように、コンピュータシステム1300は、コンピュータモジュール1301と、キーボード1302、マウスポインタ装置1303、スキャナ1326、カメラ1327及びマイク1380等の入力装置と、プリンタ1315、表示装置1314及びスピーカ1317を含む出力装置とを含む。コンピュータモジュール1301は、接続1323を介して図4の構成に従って構成されたX線装置1399に結合するように更に示される。示されるように、X線装置1399は、図4の物体402を表す対象1324の胴部の撮影を行うように構成される。外部変復調装置(モデム)送受信装置1316は、接続1321を介して通信ネットワーク1320との間で通信するためにコンピュータモジュール1301により使用されてもよい。通信ネットワーク1320は、インターネット、移動通信ネットワーク、プライベートWAN等のワイドエリアネットワーク(WAN)又はローカルエリアネットワーク(LAN)であってもよい。接続1321が電話線である場合、モデム1316は従来の「ダイヤルアップ式」モデムであってもよい。あるいは、接続1321が大容量(例えば、ケーブル)接続である場合、モデム1316は広帯域モデムであってもよい。無線モデムが通信ネットワーク1320への無線接続のために更に使用されてもよい。
通常、コンピュータモジュール1301は、少なくとも1つの処理ユニット1305とメモリユニット1306とを含む。例えばメモリユニット1306は、半導体ランダムアクセスメモリ(RAM)及び半導体読み出し専用メモリ(ROM)を有してもよい。コンピュータモジュール1301は、ビデオディスプレイ1314、スピーカ1317及びマイク1380に結合するオーディオ/ビデオインタフェース1307と、キーボード1302、マウス1303、スキャナ1326、カメラ1327及びオプションでジョイスティック又は他のヒューマンインタフェース装置(不図示)に結合するI/Oインタフェース1313と、外部モデム1316及びプリンタ1315に対するインタフェース1308とを含む多くの入出力(I/O)インタフェースを更に含む。いくつかの実施例において、モデム1316は、例えばインタフェース1308内等のコンピュータモジュール1301内に組み込まれてもよい。コンピュータモジュール1301は、接続1323を介してコンピュータシステム1300をX線装置1399に結合させるローカルインタフェース1311を更に有する。インタフェース1308及び1311は、EthernetTM、BluetoothTM無線構成又はIEEE802.11無線構成等の各規格で動作するように構成されてもよいが、多くの他の種類のインタフェースが実現されてもよい。通常、接続1323は、コンピュータ1301の指示に基づく装置1399によるX線画像の自動撮像を可能にし且つメモリ1306又はHDD1310に格納するために撮像した画像データをコンピュータ1301に通信するために双方向接続である。
I/Oインタフェース1308及び1313は、直列接続性及び並列接続性のいずれか又は双方を提供してもよい。直列接続性は、通常、ユニバーサルシリアルバス(USB)規格に従って実現され、対応するUSBコネクタ(不図示)を有する。記憶装置1309が提供され、これは通常はハードディスクドライブ(HDD)1310を含む。フロッピディスクドライブ及び磁気テープドライブ(不図示)等の他の記憶装置が更に使用されてもよい。光ディスクドライブ1312は、通常、不揮発性データソースとして動作するために提供される。例えば光ディスク(例えば、CD−ROM、DVD、Blu−ray DiscTM)、USB−RAM、ポータブル外部ハードドライブ及びフロッピディスク等のポータブルメモリ装置が、システム1300に対する適切なデータソースとして使用されてもよい。
通常、コンピュータモジュール1301の構成要素1305〜1313は、結果として当業者には既知であるコンピュータシステム1300の従来の動作モードになるように相互接続バス1304を介して通信する。例えばプロセッサ1305は、接続1318を使用してシステムバス1304に結合される。同様に、メモリ1306及び光ディスクドライブ1312は接続1319によりシステムバス1304に結合される。説明する構成が実現されるコンピュータの例は、IBM−PC及び互換機、Sun Sparcstations、Apple MacTM又は同様のコンピュータシステムを含む。
位相復調方法は、説明する図1〜図12の処理がコンピュータシステム1300内で実行可能な1つ以上のソフトウェアアプリケーションプログラム1333として実現されてもよいコンピュータシステム1300を使用して実現されてもよい。特に、位相復調方法のステップは、コンピュータシステム1300内で実行されるソフトウェア1333内の命令1331(図13Bを参照)により実現される。ソフトウェア命令1331は、各々が1つ以上の特定のタスクを実行する1つ以上のコードモジュールとして形成されてもよい。ソフトウェアは2つの別個の部分に分割されてもよく、第1の部分及び対応するコードモジュールが位相復調方法を実行し、第2の部分及び対応するコードモジュールが第1の部分とユーザとの間のユーザインタフェースを管理する。
ソフトウェアは、例えば後述する記憶装置を含むコンピュータ可読媒体に格納されてもよい。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体からコンピュータシステム1300にロードされた後にコンピュータシステム1300により実行される。そのようなソフトウェア又はコンピュータプログラムが記録されたコンピュータ可読媒体はコンピュータプログラム製品である。コンピュータシステム1300におけるコンピュータプログラム製品の使用は、X線撮影及び画像処理、特にインターフェログラムの干渉縞の位相復調のための有利な装置を実現するのに好ましい。
通常、ソフトウェア1333はHDD1310又はメモリ1306に格納される。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体からコンピュータシステム1300にロードされ、コンピュータシステム1300により実行される。従って、例えばソフトウェア1333は、光ディスクドライブ1312により読み出される光学可読ディスク記憶媒体(例えば、CD−ROM)1325に格納されてもよい。そのようなソフトウェア又はコンピュータプログラムが記録されたコンピュータ可読媒体はコンピュータプログラム製品である。コンピュータシステム1300におけるコンピュータプログラム製品の使用は、X線撮影及び画像処理、特にインターフェログラムの干渉縞の位相復調のための装置を実現するのに好ましい。
いくつかの例において、アプリケーションプログラム1333は、1つ以上のCD−ROM1325上で符号化されてユーザに供給され且つ対応するドライブ1312を介して読み出されてもよく、あるいはネットワーク1320からユーザにより読み出されてもよい。更に、ソフトウェアは、他のコンピュータ可読媒体からコンピュータシステム1300にロード可能である。コンピュータ可読記憶媒体は、実行及び/又は処理のためにコンピュータシステム1300に記録された命令及び/又はデータを提供する何らかの非一時的な有形記憶媒体を示す。そのような記憶媒体の例は、コンピュータモジュール1301の内部であるか又は外部であるかに関係なく、フロッピディスク、磁気テープ、CD−ROM、DVD、Blu−ray DiscTM、ハードディスクドライブ、ROM又は集積回路、USBメモリ、光磁気ディスク、あるいはPCMCIAカード等のコンピュータ可読カードを含む。コンピュータモジュール1301へのソフトウェア、アプリケーションプログラム、命令及び/又はデータの提供に同様に関係してもよい一時的又は無形コンピュータ可読伝送媒体の例は、無線又は赤外線送信チャネル、別のコンピュータ又はネットワーク装置へのネットワーク接続、並びに電子メール送信及びウェブサイト等に記録された情報を含むインターネット又はイントラネットを含む。
上述のアプリケーションプログラム1333の第2の部分及び対応するコードモジュールは、ディスプレイ1314上にレンダリングされるか又は表される1つ以上のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を実現するために実行されてもよい。通常はキーボード1302及びマウス1303の操作を介して、コンピュータシステム1300及びアプリケーションのユーザは、GUIに関連するアプリケーションに制御コマンド及び/又は入力を提供するために機能的に適合可能な方法でインタフェースを操作してもよい。スピーカ1317を介して出力される音声プロンプト及びマイク1380を介して入力されるユーザの音声コマンドを利用するオーディオインタフェース等の機能的に適合可能なユーザインタフェースの他の形態が更に実現されてもよい。
図13Bは、プロセッサ1305及び「メモリ」1334の詳細な概略ブロック図である。メモリ1334は、図13Aのコンピュータモジュール1301によりアクセス可能な全てのメモリモジュール(HDD1309及び半導体メモリ1306を含む)の論理集合を表す。
最初にコンピュータモジュール1301の電源が投入されると、POST(power−on self−test)プログラム1350が実行する。通常、POSTプログラム1350は図13Aの半導体メモリ1306のROM1349に格納される。ソフトウェアを格納したROM1349等のハードウェア装置をファームウェアと呼ぶ場合がある。POSTプログラム1350は、適切な機能を保証するためにコンピュータモジュール1301内のハードウェアを調べ、通常は、プロセッサ1305とメモリ1334(1309、1306)と通常はROM1349に同様に格納される正常な動作のための基本入出力システムソフトウェア(BIOS)モジュール1351とをチェックする。POSTプログラム1350が正常に実行すると、BIOS1351は図13Aのハードディスクドライブ1310を起動する。ハードディスクドライブ1310が起動することにより、ハードディスクドライブ1310に常駐するブートストラップローダプログラム1352がプロセッサ1305を介して実行する。これにより、オペレーティングシステム1353がRAMメモリ1306にロードされ、動作を開始する。オペレーティングシステム1353は、プロセッサ管理、メモリ管理、装置管理、記憶装置管理、ソフトウェアアプリケーションインタフェース及び汎用ユーザインタフェースを含む種々の高レベル機能を実現するためのプロセッサ1305により実行可能なシステムレベルアプリケーションである。
オペレーティングシステム1353は、コンピュータモジュール1301上で実行する各処理又はアプリケーションが別の処理に割り当てられたメモリと衝突せずに実行するのに十分なメモリを有することを保証するために、メモリ1334(1309、1306)を管理する。更に、図13Aのシステム1300において使用可能な異なる種類のメモリは、各処理が効率よく実行できるように適切に使用される必要がある。従って、集約メモリ1334は、メモリの特定のセグメントが割り当てられる方法を示すのではなく(特に明記しない限り)、コンピュータシステム1300によりアクセス可能なメモリの全体図及びそれが使用される方法を提供することを意図する。
図13Bに示すように、プロセッサ1305は、制御部1339、論理演算装置(ALU)1340、並びにキャッシュメモリと呼ばれる場合があるローカル又は内部メモリ1348を含む多くの機能モジュールを含む。通常、キャッシュメモリ1348は、レジスタ部内に多くの記憶レジスタ1344〜1346を含む。1つ以上の内部バス1341は、これらの機能モジュールを機能的に相互接続する。通常、プロセッサ1305は、接続1318を使用してシステムバス1304を介して外部装置と通信するための1つ以上のインタフェース1342を更に有する。メモリ1334は、接続1319を使用してバス1304に結合される。
アプリケーションプログラム1333は、条件付き分岐命令及びループ命令を含んでもよい一連の命令1331を含む。プログラム1333は、プログラム1333の実行時に使用されるデータ1332を更に含んでもよい。命令1331は記憶場所1328、1329、1330に格納され、データ1332は記憶場所1335、1336、1337に格納される。命令1331及び記憶場所1328〜1330の相対サイズに依存して、特定の命令は、記憶場所1330内に示す命令により示されるように、単一の記憶場所に格納されてもよい。あるいは、命令は、記憶場所1328及び1329内に示す命令セグメントにより示されるように、各々が別個の記憶場所に格納される多くの部分に分割されてもよい。
一般に、プロセッサ1305は、そこで実行される命令セットを与えられる。プロセッサ1305は後続の入力を待ち、別の命令セットを実行することによりその後続の入力に対応する。各入力は、入力装置1302、1303の1つ以上により生成されたデータ、ネットワーク1320、1302のうち1つを介して外部ソースから受信されたデータ、記憶装置1306、1309の一方から検索されたデータ、あるいは対応する読取装置1312に挿入された記憶媒体1325から検索されたデータを含む多くのソースのうちの1つ以上から提供されてもよい。これらは全て図13Aに示される。いくつかの例において、命令セットを実行した結果、データが出力されてもよい。実行は、メモリ1334にデータ又は変数を格納することを更に含んでもよい。
開示する画像処理構成は、対応する記憶場所1355、1356、1357においてメモリ1334に格納される入力変数1354を使用する。画像処理構成は、対応する記憶場所1362、1363、1364においてメモリ1334に格納される出力変数1361を生成する。中間変数1358は、記憶場所1359、1360、1366及び1367に格納されてもよい。
図13Bのプロセッサ1305を参照すると、レジスタ1344、1345、1346、論理演算装置(ALU)1340及び制御部1339は協働して、プログラム1333を形成する命令セット内の各命令に対する「取り出し、復号化及び実行」サイクルを実行するために必要な一連のマイクロ命令を実行する。各「取り出し、復号化及び実行」サイクルは以下を含む。
(i) 記憶場所1328、1329、1330から命令1331を取り出すか又は読み出す取り出し動作
(ii) 制御部1339が取り出された命令を判定する復号化動作
(iii) 制御部1339及び/又はALU1340が命令を実行する実行動作
その後、次の命令に対する更なる「取り出し、復号化及び実行」サイクルが実行されてもよい。同様に、制御部1339が記憶場所1332に値を格納するか又は書き込む格納サイクルが実行されてもよい。
図1〜図12の処理における各ステップ又はサブステップは、プログラム1333の1つ以上のセグメントに関連し、前述したプログラム1333のセグメントに対する命令セット内の各命令に対する「取り出し、復号化及び実行」サイクルを実行するために協働するプロセッサ1305内のレジスタ部1344、1345、1347、ALU1340及び制御部1339により実行される。
あるいは、画像処理方法は、画像処理の機能又はサブ機能を実行する1つ以上の集積回路等の専用ハードウェアを使用して全体的又は部分的に実現されてもよい。そのような専用ハードウェアは、グラフィックプロセッサ、デジタル信号プロセッサ又は1つ以上のマイクロプロセッサ及び関連するメモリを含んでもよい。
概要
交差格子を用いるX線タルボモアレ干渉法において使用される格子は、シリコンウエハに穴をエッチングすることにより作成される。製造工程における精度の制約は、これらの穴が図5に示すような理想的な正方形のプロファイルより丸くなる傾向があることを意味する。正方形のプロファイルを実際に達成することはできないが、解析に対する好都合な形状が生成される。
上述の問題を解決する時に、干渉の一次項と交差項との関係に強い制約を与え、制約された関係を使用することにより位相シフト処理に必要なフレーム数を減少することが望ましい。
数学モデル
図4のX線タルボシステムの位相シフトシーケンスに対するモアレインターフェログラム内の所定の画素における強度を表すために必要な自由パラメータの数を減少する第1のステップとして、以下の分離可能な形式が提案される。
式中、第1の方向は、X線装置1399を使用して形成されたシステム400のx軸とラベル付けされ、第2の方向はy軸とラベル付けされ、aは総吸収係数であり、mはx成分の変調であり、mはy成分の変調であり、ξはx成分の位相であり、ξはy成分の位相であり、φx,nはx成分における与えられた位相ステップであり、φy,nはy成分における与えられた位相ステップである。
位相シフト技術は、搬送信号の一連の位相シフトを用いて時間サンプルを提供し、結果として得られる干渉縞強度Z、n=0…M−1を撮像する。位相ステップφx,n及びφy,n、n=0…M−1を適切に選択することにより、a、m、m、ξ及びξの値を判定できるような結果として得られる干渉縞強度のセットが明らかになる。
X線タルボシステム400において使用される格子の性質は、結果として得られる画像にいくつかの高調波が存在することを意味する。しかし、センサ440の影響を含む光学系の変調変換関数(MTF)のため、通常、高調波の強度は非常に弱い。従って、これらの高調波は式(4)において無視される。
当該連立方程式の解法
式(4)を解いてa、m、m、ξ及びξを求めるためには、一連の画像を撮像する必要がある。撮像された強度が、式(4)のようにx方向及びy方向の各々における分離可能な変調により適切にモデル化される場合、5回と少ない撮像を使用して式(4)の連立方程式を解くことが理論上可能である。
位相ステップの値φx,n及びφy,nに依存して、本開示は5回以上のどんな撮像回数も使用する解を提供する。位相ステップが慎重に選択され且つ実験により達成される場合、いくつかの連立方程式に対して閉形式解が存在する。他の例において、閉形式解は未知であるが、式は依然として反復して解くことができる。しかし、反復解は、計算コストが閉形式解よりはるかに高く、確実に収束するために解に対する適切な初期推定値を必要とする。従って、可能な場合は閉形式解を使用することが望ましい。実験により達成された位相ステップが必要な位相ステップと異なる場合、これらの閉形式解では回復されたパラメータに誤差が生じる。しかし、一般に、達成される解は真の解に近似し、既知の位相ステップを使用して解を改善するために使用可能な反復法に対する適切な開始点となる解を形成する。これは、真の位相ステップがいくつかの手段により判定される必要があることを意味する。閉形式解が真の解に近似するため、反復解に必要な反復は非常に少なくなる。従って、閉形式の初期推定値、並びに真の位相ステップの適切な推定値を与えられた場合の反復解の一般的な性質による位相ステップ誤差に対するロバスト性により、この手法は高速画像処理を提供する。
モデルの適合
実際のシステムにおいて使用される格子410、430が正方形の開口を有さず且つシステム400の変調伝達関数が高空間周波数成分の振幅を減少するため、厳密には、X線タルボシステム400により生成されるモアレインターフェログラムを式(4)のような分離可能な形式で表すことはできない。これらの影響を考慮するために、分離可能な表現を以下の形式に展開して適合する。
式中、交差項の変調は因数bにより変更される。これにより、非正方形開口及び光学系のMTFの影響を補正できる(開口は円形であり且つMTFは円対称であると仮定する)。当然、実際のシステムはこれらの仮定に厳密に忠実ではない。しかし、実際のシステムに対してこれらを仮定することにより生じる誤差は非常に小さい。
閉形式解
図1は、閉形式解を提供する方法100を示す。方法100は、X線装置1399と協働するコンピュータシステム1300上で実行可能なソフトウェアとして実現されるのが好ましい。ステップ110において、干渉縞インターフェーフェログラム画像が撮像され、格納及び処理のためにコンピュータ1301に提供される。いくつかの適用例において、画像はリモートのX線装置により撮像され、ネットワーク1320を介してコンピュータ通信により画像が提供されてもよい。ステップ120において、コンピュータ1301はアプリケーションを実行し、画像内の各画素に対して閉形式解を使用することにより、ステップ110の撮像から取得された干渉縞インターフェログラム画像(モアレ画像データ)から5つのパラメータa、m、m、ξ及びξを推定する。ステップ130において、推定されたパラメータを使用して図4の物体の光路長ψ(x,y)のx導関数及びy導関数を求めることにより、ステップ120からの推定されたパラメータを使用して物体402(対象1324)の位相画像が再構成される。
撮像ステップ110の詳細を図6で更に説明する。ステップ610において、第1の干渉縞インターフェログラム画像が撮像される。ステップ620において、所望の位相ステップを取得するために、少なくとも1つの格子を空間移動する。理論上、格子G1(410)及びG2(430)は、X線方向に対して垂直な平面において「平行移動」の動きで移動可能である。G1とG2との間の相対位置は、移動処理の間、常に維持される。すなわち、それらの間の距離及び角度(モアレを生成するため)は同一のままである。2つの格子(G1及びG2)は、正弦波関数の十分なサンプルを生成するために、複数の小さい規則的ステップ(本開示によると、5つ、6つ、7つ又は8つのステップ)で移動される。物体がX線に対して垂直な平面において同様の方法であるが反対方向に移動される場合、同一の効果が達成される。しかし、物体の形状が通常は不規則であるため、物体を移動することは困難である。また、実際に2つの格子を同時に全く同一の量移動することは非現実的である。物体402、1324がG1(410)及びG2(430)に対して平行な平面において移動するように見えるように、図4に不図示であるが図13Aに格子450として示す追加の格子G0をX線源404に近接して構成し且つX線に対して垂直な方向にステップ移動するのが好ましい。その後、ステップ630において、XTIシステムは別の干渉縞画像を撮像する。
ステップ640において、全ての位相シフトが行われたかがチェックされる。5つの位相シフト画像を撮像するために、格子は少なくとも4回実際に移動される。尚、最初のシフトは0であると考えれば、5つの画像を得るためには単純に5回の移動が必要である。全ての移動が完了すると、ステップ650において、パラメータの推定のために、撮像された干渉縞画像の全てと公称(nominal)位相ステップφx,n及びφy,nとがステップ120に渡される。
図6に示す画像撮像処理110において、異なる撮像回数が適用可能である。ステップ110における撮像回数に基づいて、異なる公式が閉形式解を使用してパラメータを推定するためにステップ120において使用される。
例1:固定比率を用いる9回の位相シフトによる推定
本例において、全部で9回の撮像が必要とされる。ステップ640において、9回全ての位相シフトが行われて9つの位相シフト画像が取得されたかがチェックされる。これらの人工的に導入される9つの位相ステップは、正弦波信号の少なくとも1つのサイクルを範囲に含むために、何らかの特定の値であるように選択される。本例は、x方向の位相ステップφx,nとy方向の位相ステップφy,nとの間に固定比率を使用する。すなわち、φy,n=3φx,nとする。これにより、x方向において範囲に含まれるサイクル数が整数である限りy方向において範囲に含まれるサイクル数は整数であることが保証される。
本例の場合、式(4)は、積を展開し且つ三角関数の公式を使用することにより、以下のように書き換えられる。
ここで、主成分は、格子の主要な支配(rulings)に関連付けられる強い成分である。これらの主成分は、以下の項に関連付けられる。
式(4)の積を展開することにより、通常は主成分より弱く且つ主成分のベクトル周波数のベクトル和である空間周波数ドメイン内の周波数である交差成分が得られる。これらの交差成分は、以下の項に関連付けられる。
本例において、x方向の位相ステップφx,nは以下のように選択される。
[0,2π/9,4π/9,2π/3,8π/9,10π/9,4π/3,14π/9,16π/9](ラジアン)
それに対応して、y方向の位相ステップφy,nは以下の通りである。
[0,2π/3,4π/3,0,2π/3,4π/3,0,2π/3,4π/3](ラジアン)
図7は、位相ステップ(φx,n,φy,n)、n=0…M−1を示す。この場合、Mは5以上のどんな値も有することができるが、本例ではM=9を使用する。尚、正弦波関数の周期性のため、(φx,n,φy,n)に対する上記の値は2πにラップ(位相畳みこみ)される。ラップされない場合、この位相シフトパターンは(x,y)平面における直線で実現可能である。実際、これは、単純な機械設計、並びに位相シフト処理におけるヒステリシスにより引き起こされる機械雑音の減少を示す。
式(6)及び式(9)を再度参照すると、φy,n=3φx,nである場合、φ =2φx,n及びφ =4φx,nである。これは、x方向において範囲に含まれるサイクル数が整数である場合にφ 及びφ の双方が整数のサイクル数を範囲に含むことを保証する。換言すると、(ξ−ξ)成分に対する位相ステップφ は以下の通りである。
[0,4π/9,8π/9,12π/9,16π/9,2π/9,6π/9,10π/9,14π/9]
また、(ξ+ξ)成分に対する位相ステップφ は以下の通りである。
[0,8π/9,16π/9,6π/9,14π/9,4π/9,12π/9,2π/9,10π/9]
式(6)における4つの成分ξ、ξ、ξ−ξ及びξ+ξの全てに対する位相ステップが整数のサイクル数を範囲に含み、すなわち、
であるため、以下の基底は直交基底である。
式(6)において説明される連立一次方程式の場合、撮像された値zは、互いに対して直交する9つのベクトルの線形結合である。この連立一次方程式は、撮像した値を直交基底に投影することにより解くことができる。
α、β、α、βから以下を回復できる。
α、β、α、βから以下を回復できる。
式(11)及び式(12)は、パラメータに対する別個の推定値の2つのセットを提供する。これは、パラメータのノイズを推定するのに有用である。更に、位相値の差分及び和は、ξ及びξが異なるラッピングアーティファクトを有するためξ及びξの値をアンラッピングするのに有用である場合がある。
図4の物体402の光路長ψ(x,y)のx導関数及びy導関数は、以下を使用してステップ130において求められる。
式中、(x,y)は画素位置であり、p及びpはそれぞれ、x方向及びy方向における既知のモアレ搬送周期である。
例2:固定比率を用いる8回の位相シフトによる推定
本例において、全部で8回の撮像が必要とされるため、ステップ640において、8回全ての位相シフトが行われたかがチェックされる。これらの人工的に導入される8つの位相ステップは、正弦波信号の少なくとも1つのサイクルを範囲に含むために、何らかの特定の値であるように選択される。本例は、x方向の位相ステップφx,nとy方向の位相ステップφy,nとの間に固定比率を使用する。すなわち、φy,n=3φx,nとする。この固定比率により、x方向において範囲に含まれるサイクル数が整数である限りy方向において範囲に含まれるサイクル数は整数であることが保証される。
式(6)を再度参照すると、φy,n=3φx,nであるため、φ =2φx,n及びφ =4φx,nであり、位相ステップは以下の通りである。
φ:[0,π/4,π/2,3π/4,π,5π/4,3π/2,7π/4]
φ:[0,3π/4,3π/2,π/4,π,7π/4,π/2,5π/4]
φ:[0,π/2,π,3π/2,0,π/2,π,3π/2]
φ:[0,π,0,π,0,π,0,π]
図8は、M=8とする位相ステップ(φx,n,φy,n)、n=0…M−1を示す。尚、正弦波関数の周期性を与えられる場合、(φx,n,φy,n)に対する上記の値は2πにラップされる。ラップされない場合、この位相シフトパターンは(x,y)平面における直線で実現可能である。実際、これは、単純な機械設計、並びに位相シフト処理におけるヒステリシスにより引き起こされる機械雑音の減少を示す。
上記の位相ステップが式(6)において使用され、以下を得られる。
結果として得られた連立方程式(14)を解くことにより、以下を得られる。
第1の例と同様に、式(11)を使用してm、m、ξ及びξに対する第1の推定値セットを判定し且つ式(12)を使用して第2の推定値セットを判定できる。尚、φに対する位相ステップは0又はπのいずれかであり、これにより全てのnに対してsin(φ )=0になるため、βは連立方程式(14)に存在しない。しかし、連立方程式(14)は8回の撮像を用いる冗長な連立方程式であるため、このことが最終的な解に及ぼす影響は非常に限定される。
例3:市松模様を用いる8回の位相シフトによる推定
本例において、全部で8回の撮像が必要とされ、この場合も、ステップ640において、8回全ての位相シフトが行われたかがチェックされる。本例において適用される位相ステップは、x−y平面において市松模様を形成する。図9は、M=8とする位相ステップ(φx,n,φy,n)、n=0…M−1を示す。位相ステップは、以下の通りである。
φ:[0,π/2,π,3π/2,0,π/2,π,3π/2]
φ:[0,3π/2,π,π/2,π,π/2,0,3π/2]
尚、正弦波関数の周期性のため、(φx,n,φy,n)に対する上記の値は2πにラップされる。上記の位相ステップを式(6)に挿入することにより、以下を得られる。
式(7)と同様に、以下の代入を行う。
これにより、(16)の式は以下のようになる。
(17)の上記の連立方程式は、過剰決定の連立方程式である。雑音を特徴付けるために、推定されたパラメータa、m、m、ξ、ξの2つの別個のセットが取得される。
ランダム誤差の影響を軽減するためにこれらの推定値を平均することにより、以下を得られる。
第1の例と同様に、m、m、ξ、ξの値は式(11)を使用して導き出される。
例4:市松模様を用いる7回の位相シフトによる推定
本例において、全部で7回の撮像が必要とされる。ステップ640において、7回全ての位相シフトが行われたかがチェックされる。本例において適用される位相ステップは、x−y平面において市松模様を形成する。図10は、M=7とする位相ステップ(φx,n,φy,n)、n=0…M−1を示す。位相ステップは、以下の通りである。
φ:[0,π/2,π,3π/2,0,π/2,π]
φ:[0,3π/2,π,π/2,π,π/2,0]
尚、正弦波関数の周期性を与えられる場合、(φx,n,φy,n)に対する上記の値は2πにラップされる。上記の位相ステップを式(6)に挿入することにより、以下を得られる。
式(7)と同様に、以下の代入を行う。
これにより、(20)の式は以下のようになる。
(21)における上記の連立方程式を解くことにより、以下を得られる。
第1の例と同様に、m、m、ξ、ξの値は式(11)を使用して導き出される。
例5:市松模様を用いる6回の位相シフトによる推定
本例において、全部で6回の撮像が必要とされる。ステップ640において、6回全ての位相シフトが行われたかがチェックされる。本例において適用される位相ステップは、x−y平面において市松模様を形成する。図11は、M=6とする位相ステップ(φx,n,φy,n)、n=0…M−1を示す。位相ステップは以下の通りである。
φ:[0,π/2,π/2,π,π,3π/2]
φ:[π/2,0,π,π/2,3π/2,π]
尚、正弦波関数の周期性のため、(φx,n,φy,n)に対する上記の値は2πにラップされる。上記の位相ステップを式(6)に挿入し、式(7)と同様に以下の代入を行う。
これにより、解かれる連立方程式は以下のようになる。
(21)における上記の連立方程式を解くことにより、以下を得られる。
第1の例と同様に、m、m、ξ、ξの値は式(11)を使用して導き出される。
分離可能な変調を用いる非線形解
式(4)におけるパラメータは、同様にコンピュータ1301により実現されてもよい図2に示す反復法200を使用して更に推定可能である。図2を参照すると、方法200はステップ110から開始し、干渉縞インターフェログラム画像が図1と同一の方法で撮像される。ステップ220において、式(4)におけるパラメータの推定値が反復解から判定される。
ステップ130において、図4の物体の光路長ψ(x,y)のx導関数及びy導関数が求められ、方法200はステップ299において終了する。再構成は、回復されたデータ(各画素において個別に回復される)を画像として処理することにより実行されてもよい。搬送位相が除去されると物体の特徴が更に可視であるため、微分光路長画像は一般に使用されるものである。
ステップ220の詳細を図3に説明する。図3では、ステップ310において、位相及び変調パラメータa、m、m、ξ及びξの初期推定値が取得される。5つのパラメータの初期推定値は、第1の例と同一であってもよく、あるいは、本例において実現される方法が反復法であるため、単にランダムな値であってもよい。各画素に対するパラメータ推定値は、当該画素に対するシミュレーションされた(すなわち、反復された)干渉縞強度のセットを生成し且つシミュレーションされた干渉縞強度のセットと当該画素における撮像された干渉縞強度のセットとを比較することにより修正される。ステップ320において、位相ステップ誤差を補正するために、位相推定法が使用される。位相ステップ誤差は、各モアレ画像の撮像における格子410及び430により形成される交差回折格子の機械的な移動又はステップ移動により発生する。ステップ330において、ステップ320からの補正された位相ステップ及びステップ310からの初期推定値を使用して、パラメータの最適解を反復して求める。
式(6)、式(7)及び式(8)を再度参照すると、次式を得られる。
以下の項を展開する。
最終的に、次式を得られる。
式中、n=0,...,M−1とする。
図2の方法200のステップ110において使用される位相ステップ数に依存して、Mの値は5以上のどんな整数でもよい。
例7:M回の位相シフトを用いる非線形復調
本例において、全部で9つの画像がステップ110において撮像される。式(25)は、以下のように更に簡潔に書くことができる。
式中、ベクトルCは推定されるパラメータを表す。
残差関数を定義するのが好都合である。
式(26)において、Zn(C)は、与えられた位相ステップ値(φx,n,φy,n)、n=0,...,M−1を用いて式(25)により説明されるモデル化された画素の強度を示し、zは、ステップ110の出力である撮像された画素の強度を表す。f(C)を最小にするために、ガウス・ニュートンアルゴリズムを適用して平均二乗残差を最小にする。
これにより、以下のような反復解を得られる。
式中、Jはf(C)のM×5ヤコビ行列である。すなわち、
Jの列は以下の通りである。
何らかの初期推定値Coから開始する場合、ガウス・ニュートン法は、推定値が収束するまで、各ステップにおいてパラメータベクトルの推定値を更新する(f(Ck)<ε、式中、εは何らかの小さい数である)。
上述の反復ガウス・ニュートンアルゴリズムは計算コストが高い場合があり、あるいは、特定の状況において収束しない場合がある。従って、Cの適切な初期推定値を選択することが重要である。この初期推定値は、ヒューリスティックに選択可能である。閉形式解と異なり、式(28)のヤコビ行列Jが正則である限り、特定の位相シフトパターンは不要である。
それに対して、9回の撮像の場合、例1で説明したように、閉形式解が存在する。その場合、ガウス・ニュートンアルゴリズムにおける初期推定値は、例1における閉形式解を介して取得可能である。一般に、閉形式解からの初期推定値は、ヒューリスティックに選択される初期値よりはるかに正確である。この場合、式(28)における位相ステップは例1におけるパターンを有する。
更に、ステップ320において、式(28)における導入された位相ステップ(φx,n,φy,n)は、公称位相ステップと実験における実際の位相ステップとの間の誤差を減少するために、位相推定法を使用して補正される。
ステップ320において、どんな位相推定法が位相ステップ(φx,n,φy,n)を補正するために使用されてもよい。例えば、位相シフト画像のグループにおける個々の搬送の搬送周波数は、フーリエ変換のピークの位置を測定することにより判定可能であり、各位相シフト画像の相対位相は、それらのピークの複素位相を測定することにより判定可能である。
例8:8回の位相シフトを用いる非線形復調
本例では、全部で8つの画像が110において撮像される。例7と同様に、平均二乗センス(sense)が最小であるという意味で最適な推定値を取得するために、ガウス・ニュートンアルゴリズムが使用される。反復アルゴリズムに対するこの初期推定値C0は、ヒューリスティックに選択可能である。閉形式解と異なり、式(28)のヤコビ行列Jが正則である限り、特定の位相シフトパターンは不要である。
8回の撮像の場合、例2及び例3で説明したように、閉形式解が存在する。その場合、初期推定値C0は、例2又は例3における閉形式解を介して取得可能である。一般に、閉形式解からの初期推定値は、ヒューリスティックに選択される初期値よりはるかに正確である。この場合、式(28)における位相ステップは例2又は例3におけるパターンを有する。
更に、ステップ320において、式(28)における導入された位相ステップ(φx,n,φy,n)は、公称位相ステップと実験における実際の位相ステップとの間の誤差を減少するために、位相推定法を使用して補正される。
例9:7回の位相シフトを用いる非線形復調
本例では、全部で7つの画像がステップ110において撮像される。例7と同様に、平均二乗センス(sense)が最小であるという意味で最適な推定値を取得するために、ガウス・ニュートンアルゴリズムが使用される。反復アルゴリズムに対する初期推定値C0は、ヒューリスティックに選択可能である。閉形式解と異なり、式(28)のヤコビ行列Jが正則である限り、特定の位相シフトパターンは不要である。
7回の撮像の場合、例4で説明したように、閉形式解が存在する。その場合、初期推定値C0は、例4における閉形式解を介して取得可能である。一般に、閉形式解からの初期推定値は、ヒューリスティックに選択される初期値よりはるかに正確である。この場合、式(28)における位相ステップは例4におけるパターンを有する。
更に、ステップ320において、式(28)における導入された位相ステップ(φx,n,φy,n)は、公称位相ステップと実験における実際の位相ステップとの間の誤差を減少するために、位相推定法を使用して補正される。
例10:6回の位相シフトを用いる非線形復調
本例では、全部で6つの画像が110において撮像される。例7と同様に、平均二乗センス(sense)が最小であるという意味で最適な推定値を取得するために、ガウス・ニュートンアルゴリズムが使用される。反復アルゴリズムに対するこの初期推定値C0は、ヒューリスティックに選択可能である。閉形式解と異なり、式(28)のヤコビ行列Jが正則である限り、特定の位相シフトパターンは不要である。
6回の撮像の場合、例5で説明したように、閉形式解が存在する。その場合、初期推定値C0は、例5における閉形式解を介して取得可能である。一般に、閉形式解からの初期推定値は、ヒューリスティックに選択される初期値よりはるかに正確である。この場合、式(28)における位相ステップは例5におけるパターンを有する。
更に、ステップ320において、式(28)における導入された位相ステップ(φx,n,φy,n)は、公称位相ステップと実験における実際の位相ステップとの間の誤差を減少するために、位相推定法を使用して補正される。
例11:5回の位相シフトを用いる非線形復調
本例において、全部で5回の撮像が必要とされる。ステップ640において、5回全ての位相シフトが行われたかがチェックされる。これらの人工的に導入される5つの位相シフトは、正弦波信号の少なくとも1つのサイクルを範囲に含むために、何らかの特定の値であるように選択される。本例は、x方向の位相ステップφx,nとy方向の位相ステップφy,nとの間に固定比率を使用する。すなわち、φy,n=3φx,nとする。これは、x方向において範囲に含まれるサイクル数が整数である限りy方向において範囲に含まれるサイクル数が整数であることを保証する。
図12は、M=5とする位相ステップ(φx,n,φy,n)、n=0…M−1を示す。位相ステップは以下の通りである。
φ:[0,2π/5,4π/5,6π/5,8π/5]
φ:[0,6π/5,2π/5,8π/5,4π/5]
換言すると、位相ステップは以下のように記述可能である。
式中、n=0,...,4である。尚、(φx,n,φy,n)に対する上記の値は、正弦波関数の周期性を与えられる場合、2πにラップされる。ラップされない場合、この位相シフトパターンは(x,y)平面における直線で実現可能である。実際、これは単純な機械設計、並びに位相シフト処理におけるヒステリシスにより引き起こされる機械雑音の減少を示す。
式(29)を使用して式(6)のsin(φ )、sin(φ )、cos(φ )及びcos(φ )を置換する。
(30)の上記の連立方程式を解くことにより、[a,a(α+α),a(β−β),a(α+α),a(β−β)]の値が算出される。
式(7)及び式(8)における定義を使用する場合、[a,m,m,ξ,ξ]の値は非線形連立方程式を解くことにより回復可能である。この非線形連立方程式は、ガウス・ニュートンアルゴリズム等の種々の手法を用いて解くことができる。ガウス・ニュートンアルゴリズムに対する初期推定値は、ヒューリスティックに選択可能である。
分離できない変調を用いる非線形解
前述の例は、式(4)で説明される変調モデルに基づき、この場合、x及びy方向における変調は分離可能である。図5の交差格子の異なる構成を用いる場合、干渉縞インターフェログラム画像に対して異なる変調モデルを使用する方が精度が高い場合がある。
例えば異なる格子設計は、式(4)の積を展開した場合の以下の交差項の強度を変更する。
例12:変化する交差項を用いる非線形復調
(31)における交差項の振幅がabであると仮定すると、式(5)で説明したように、次式を得られる。
式中、bは0〜1で変化する。式は、以下のように書き換えられてもよい。
例7と同様に、平均二乗センス(sense)が最小であるという意味で最適な推定値を取得するために、ガウス・ニュートンアルゴリズムが使用される。ガウス・ニュートンアルゴリズムに対する初期推定値は、ヒューリスティックに選択されてもよく、あるいは、例1〜例5で説明した閉形式解が使用されてもよい。
分離できない場合、新規のヤコビ行列Jはf(C)のM×6ヤコビ行列である。すなわち、
Jの列は以下の通りである。
図2のステップ110で使用される位相ステップ数に依存して、Mの値は5以上のどんな整数であってもよい。
例13:固定された交差項を用いる非線形復調
特定の格子構成を用いる場合、式(32)において交差項の振幅bを推定できるため、交差項の相対強度は既知であると仮定できる。本例において、推定されるパラメータは例7と同一のままである。例7と同様に、平均二乗センス(sense)が最小であるという意味で最適な推定値を取得するために、ガウス・ニュートンアルゴリズムが使用される。ガウス・ニュートンアルゴリズムに対する初期推定値は、ヒューリスティックに選択されてもよく、あるいは、例1〜例5で説明した閉形式解が使用されてもよい。
本例に対するヤコビ行列Jは、f(C)のM×5ヤコビ行列である。すなわち、
Jの列は以下の通りである。
図2のステップ110で使用される位相ステップ数に依存して、Mの値は5以上のどんな整数であってもよい。本例では、干渉縞インターフェログラム画像が両方の次元で変化する交差項を有する場合に、交差項の振幅を、格子構造に関するデータを用いて個別に推定することができ且つ決定した振幅を用いてパラメータ推定値を修正することを示した。
結論
例は、物体により生じる吸収パラメータ(a)、振幅変調パラメータ(m,m)及び位相変調パラメータ(ξ,ξ)である位相及び変調パラメータを推定するために、位相シフト技術を使用して取得される多くのモアレ干渉縞パターン画像の処理を提供する。これらのパラメータは、画像シーケンスにおける画素位置毎に個別に回復される。画像と見なされ且つ式(13)に従ってモアレパターンの搬送周波数を補正される場合、これらは、物体(402、1324)の微分光路長画像(∂ψ/∂x、∂ψ/∂y)を提供し、個々のX線画像又は干渉縞パターン画像から識別できない物体の細部を明らかにする可能性を有する。
各パラメータは、特定の画像により対応する表現を提供する。特定の画像は、以下を含む。
(i) 式(7)の項(ξ)により示されるモアレ画像の各(x,y)位置における第1の微分位相である第1の位相画像
(ii) 式(7)の項(ξ)により示されるモアレ画像の各(x,y)位置における第2の微分位相である第2の位相画像
(iii) 式(7)の項(m)により示されるモアレ画像の各(x,y)位置における第1の変調である第1の変調画像
(iv) 式(7)の項(m)により示されるモアレ画像の各(x,y)位置における第2の変調である第2の変調画像
(v) 式(6)の項(a)により示される物体のX線吸収を表す背景(吸収)画像
本開示によると、少なくとも5つであり且つ8つ以下であるモアレ画像がステップ110において撮像され、ステップ102において処理される。X線の応用の場合、撮像画像数の減少は、物体(生体である可能性がある)へのX線照射が減少し、また、処理される必要のあるデータセットの総数が減少することで一般に通信及び計算に関する時間及びコストが減少されるため、有利である。
特定の画像、特に位相画像は、従来のX線法で識別できない物体の細部を明らかにするために単独で使用されてもよいが、物体の位相画像を完全に再構成するために特定の画像のセットが一括して使用されてもよい。画像は、表示装置1314上に表示されてもよい。
説明した処理ステップの場合、迅速な解を導出するために閉形式手法を使用できるが、これは位相ステップ誤差が生じやすい。反復手法は非常に遅いが、その性質上、位相ステップ誤差を調整できる。2つの手法は組み合わされて使用されてもよい。その場合、最初に閉形式手法を使用して反復手法の開始点が迅速に取得された後、反復手法により、不必要な反復を回避して、改善された解が提供される。その結果、合理的な計算リソースを使用して特定の画像の最適なセットが取得される。
説明した構成は、コンピュータ及びデータ処理産業に適用可能であり、特に、物体のX線撮影に適用可能である。構成は、損傷等を識別するための軟部組織の撮影に特に適用可能であり、画像処理により補足される安価なX線機器を使用するMRI及びCATスキャンの代替手段を提供する可能性を有する。
上記の説明は本発明のいくつかの実施形態のみを示し、変更及び/又は変形は本発明の主旨の範囲から逸脱することなく行われる。実施形態は例示であって、限定するものではない。

Claims (22)

  1. 2次元の干渉縞インターフェログラム画像のセットから位相画像を再構成する方法であって、
    8つ以下の撮像された2次元の干渉縞インターフェログラム画像を含む前記干渉縞インターフェログラム画像のセットを使用して、吸収パラメータ、2次元振幅変調パラメータ、及び2次元位相変調パラメータの推定値をパラメータ推定値として、閉形式解から取得するステップと、
    前記パラメータ推定値を修正するステップと、
    前記パラメータ推定値を使用して、前記位相画像を再構成するステップ
    を備えることを特徴とする方法。
  2. 各画素に対する前記パラメータ推定値は、該画素に対する干渉縞強度のシミュレーションされたセットを生成し且つ前記干渉縞強度のシミュレーションされたセットと該画素における撮像された干渉縞強度のセットとを比較することにより修正されることを特徴とする請求項記載の方法。
  3. 各画素に対する前記パラメータ推定値は、該画素に対する干渉縞強度のシミュレーションされたセットを生成し且つ前記干渉縞強度のシミュレーションされたセット及び撮像された干渉縞強度のセットにおける対応する画素の誤差を最小化することにより修正されることを特徴とする請求項記載の方法。
  4. 2次元の干渉縞インターフェログラム画像のセットから位相画像を再構成する方法であって、
    8つ以下の撮像された2次元の干渉縞インターフェログラム画像を含む前記干渉縞インターフェログラム画像のセットを使用して、吸収パラメータ、2次元振幅変調パラメータ、及び2次元位相変調パラメータの推定値をパラメータ推定値として、閉形式解から取得するステップと、
    前記パラメータ推定値を使用して、前記位相画像を再構成するステップと
    を備え、
    前記取得するステップは、
    前記パラメータの初期推定値を取得することと、
    前記パラメータにおける位相ステップ誤差を補正するために位相推定法を使用することと、
    前記補正された位相ステップ及び前記初期推定値を使用して、反復法により前記パラメータに対する反復解を取得することと
    を含むことを特徴とする方法。
  5. 2次元の干渉縞インターフェログラム画像のセットから位相画像を再構成する方法であって、
    5つの撮像された2次元の干渉縞インターフェログラム画像を含む前記干渉縞インターフェログラム画像のセットを使用して、吸収パラメータ、2次元振幅変調パラメータ、及び2次元位相変調パラメータの推定値をパラメータ推定値として、閉形式解から取得するステップと、
    前記パラメータ推定値を使用して、前記位相画像を再構成するステップと
    を備えることを特徴とする方法。
  6. 前記画像の位相ステップは、φx:[0,2π/5,4π/5,6π/5,8π/5]及びφy:[0,6π/5,2π/5,8π/5,4π/5]であることを特徴とする請求項記載の方法。
  7. 2次元の干渉縞インターフェログラム画像のセットから位相画像を再構成する方法であって、
    6つの撮像された2次元の干渉縞インターフェログラム画像を含む前記干渉縞インターフェログラム画像のセットを使用して、吸収パラメータ、2次元振幅変調パラメータ、及び2次元位相変調パラメータの推定値をパラメータ推定値として、閉形式解から取得するステップと、
    前記パラメータ推定値を使用して、前記位相画像を再構成するステップと
    を備えることを特徴とする方法。
  8. 前記画像の位相ステップは、φx:[0,π/2,π/2,π,π,3π/2]及びφy:[π/2,0,π,π/2,3π/2,π]であることを特徴とする請求項記載の方法。
  9. 2次元の干渉縞インターフェログラム画像のセットから位相画像を再構成する方法であって、
    8つ以下の撮像された2次元の干渉縞インターフェログラム画像を含む前記干渉縞インターフェログラム画像のセットを使用して、吸収パラメータ、2次元振幅変調パラメータ、及び2次元位相変調パラメータの推定値をパラメータ推定値として、閉形式解から取得するステップと、
    前記パラメータ推定値を使用して、前記位相画像を再構成するステップと
    を備え、
    前記セットは、2次元の干渉縞インターフェログラム画像を7つ含み、前記画像の位相ステップは、φx:[0,π/2,π,3π/2,0,π/2,π]及びφy:[0,3π/2,π,π/2,π,π/2,0]であることを特徴とする方法。
  10. 2次元の干渉縞インターフェログラム画像のセットから位相画像を再構成する方法であって、
    8つ以下の撮像された2次元の干渉縞インターフェログラム画像を含む前記干渉縞インターフェログラム画像のセットを使用して、吸収パラメータ、2次元振幅変調パラメータ、及び2次元位相変調パラメータの推定値をパラメータ推定値として、閉形式解から取得するステップと、
    前記パラメータ推定値を使用して、前記位相画像を再構成するステップと
    を備え、
    前記セットは、2次元の干渉縞インターフェログラム画像8つを含み、前記画像の位相ステップは、φx:[0,π/2,π,3π/2,0,π/2,π,3π/2]及びφy:[0,3π/2,π,π/2,π,π/2,0,3π/2]であることを特徴とする方法。
  11. 前記干渉縞インターフェログラム画像は、両方の次元で変化する交差項を有することを特徴とする請求項に記載の方法。
  12. 更に、
    前記交差項の振幅を、格子構造に関するデータを用いて個別に推定するステップを備え、
    決定した振幅は、前記パラメータ推定値を修正するために使用される
    ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 2次元の干渉縞インターフェログラム画像のセットから位相画像を再構成する方法であって、
    前記画像のセットを提供されるステップと、
    前記画像に関連する交差成分と前記画像に関連する主成分とを関連付けることで提供された、8つ以下の画像から前記画像を再構成可能な再構成技術を使用して、提供された前記画像のセットから前記位相画像を再構成するステップ
    を備えることを特徴とする方法。
  14. コンピュータに、請求項1乃至13の何れか1項に記載の方法の各ステップを実行させるためのコンピュータプログラム。
  15. 2次元の干渉縞インターフェログラム画像のセットから位相画像を再構成する演算装置であって、
    8つ以下の2次元の干渉縞インターフェログラム画像を含む干渉縞インターフェログラム画像のセットを使用して、吸収パラメータ、2次元振幅変調パラメータ、及び2次元位相変調パラメータの推定値をパラメータ推定値として、閉形式解から取得する手段と
    前記パラメータ推定値を修正する手段と、
    前記パラメータ推定値を使用して、前記位相画像を再構成する手段と
    を備えることを特徴とする演算装置。
  16. 2次元の干渉縞インターフェログラム画像のセットから位相画像を再構成する演算装置であって、
    8つ以下の撮像された2次元の干渉縞インターフェログラム画像を含む前記干渉縞インターフェログラム画像のセットを使用して、吸収パラメータ、2次元振幅変調パラメータ、及び2次元位相変調パラメータの推定値をパラメータ推定値として、閉形式解から取得する手段と、
    前記パラメータ推定値を使用して、前記位相画像を再構成する手段と
    を備え、
    前記取得する手段は、
    前記パラメータの初期推定値を取得し、
    前記パラメータにおける位相ステップ誤差を補正するために位相推定法を使用し、
    前記補正された位相ステップ及び前記初期推定値を使用して、反復法により前記パラメータに対する反復解を取得する
    ことを特徴とする演算装置。
  17. 2次元の干渉縞インターフェログラム画像のセットから位相画像を再構成する演算装置であって、
    前記画像に関連する交差成分と前記画像に関連する主成分とを関連付けることで提供された、8つ以下の画像から前記画像を再構成可能な再構成技術を使用して、提供された前記画像のセットから前記位相画像を再構成することを特徴とする演算装置。
  18. 請求項15乃至17の何れか1項に記載の演算装置と、交差回折格子を有するX線干渉計システムと、を備えることを特徴とする装置。
  19. 前記演算装置は、前記位相画像を表示可能な表示装置を備えることを特徴とする請求項18に記載の装置。
  20. 2次元の干渉縞インターフェログラム画像のセットから位相画像を再構成する方法であって、
    撮像された2次元の干渉縞インターフェログラム画像を含む前記干渉縞インターフェログラム画像のセットを使用して、吸収パラメータ、2次元振幅変調パラメータ、及び2次元位相変調パラメータの推定値をパラメータ推定値として、閉形式解から取得するステップと、
    前記パラメータ推定値を修正するステップと、
    前記パラメータ推定値を使用して、前記位相画像を再構成するステップと
    を備えることを特徴とする方法。
  21. 2次元の干渉縞インターフェログラム画像のセットから位相画像を再構成する方法であって、
    撮像された2次元の干渉縞インターフェログラム画像を含む前記干渉縞インターフェログラム画像のセットを使用して、吸収パラメータ、2次元振幅変調パラメータ、及び2次元位相変調パラメータの推定値をパラメータ推定値として、閉形式解から取得するステップと、
    前記パラメータ推定値を使用して、前記位相画像を再構成するステップと
    を備え、
    前記取得するステップは、
    前記パラメータの初期推定値を取得することと、
    前記パラメータにおける位相ステップ誤差を補正するために位相推定法を使用することと、
    前記補正された位相ステップ及び前記初期推定値を使用して、反復法により前記パラメータに対する反復解を取得することと
    を含むことを特徴とする方法。
  22. 2次元の干渉縞インターフェログラム画像のセットから位相画像を再構成する方法であって、
    前記画像のセットを提供されるステップと、
    前記画像に関連する交差成分と前記画像に関連する主成分とを関連付けることで提供された、画像から前記画像を再構成可能な再構成技術を使用して、提供された前記画像のセットから前記位相画像を再構成するステップと
    を備えることを特徴とする方法。
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