JP2016123853A - 磁気共鳴イメージング装置及び画像処理装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置及び画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016123853A
JP2016123853A JP2015233906A JP2015233906A JP2016123853A JP 2016123853 A JP2016123853 A JP 2016123853A JP 2015233906 A JP2015233906 A JP 2015233906A JP 2015233906 A JP2015233906 A JP 2015233906A JP 2016123853 A JP2016123853 A JP 2016123853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
magnetic resonance
resonance imaging
imaging apparatus
norm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015233906A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6635770B2 (ja
Inventor
イーハン・ジョウ
Zhou Yihand
アイミン・ルー
Aiming Lu
宮崎 美津恵
Mitsue Miyazaki
美津恵 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Publication of JP2016123853A publication Critical patent/JP2016123853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6635770B2 publication Critical patent/JP6635770B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/44Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
    • G01R33/48NMR imaging systems
    • G01R33/54Signal processing systems, e.g. using pulse sequences ; Generation or control of pulse sequences; Operator console
    • G01R33/56Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution
    • G01R33/561Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution by reduction of the scanning time, i.e. fast acquiring systems, e.g. using echo-planar pulse sequences
    • G01R33/5611Parallel magnetic resonance imaging, e.g. sensitivity encoding [SENSE], simultaneous acquisition of spatial harmonics [SMASH], unaliasing by Fourier encoding of the overlaps using the temporal dimension [UNFOLD], k-t-broad-use linear acquisition speed-up technique [k-t-BLAST], k-t-SENSE

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)

Abstract

【課題】間引かれたk空間データから再構成される画像の画質を改善することのできる磁気共鳴イメージング装置を提供すること。【解決手段】磁気共鳴イメージング装置は、シーケンス制御部30と、収集部と、生成部とを備える。シーケンス制御部30は、アンダーサンプリングを行いながらパルスシーケンスを実行する。収集部は、パルスシーケンスに基づいて間引きされたk空間データを収集する。生成部は、信号の疎性を利用して信号の復元を行う方法である圧縮センシングを間引きされたk空間データに適用して、感度マップを表す係数及び出力対象の画像を同時に最適化する処理により、出力画像を生成する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気共鳴イメージング装置及び画像処理装置に関する。
磁気共鳴イメージングにおいて、k空間データを放射状に収集するラジアルサンプリングに大きな興味が持たれている。ラジアルサンプリングを行う場合、例えば、収集を加速するために、角度方向にアンダーサンプリングが行われる。
アンダーサンプリングにより間引かれたk空間データから画像を再構成するために、SENSE(Sensitivity Encoding)等のパラレルイメージングの手法や圧縮センシング、あるいはその組み合わせが用いられる。
米国特許第7777487号明細書 米国特許第8717024号明細書 国際公開特許第2011/116785号明細書
K.P.Pruessmann他著、磁気共鳴医学会(Magnetic Resonance in Medicine)、4版、46巻、2001年、p.638−651 David L.Donoho著、情報理論に関するIEEE会報(IEEE Trans.Info.Theory)、4版、52巻、p.1289−1306 Michael Lustig他著、磁気共鳴医学会(Magnetic Resonance in Medicine)、6版、58巻、2007年、p.1182−1195 B.Liu、Y.M.Zou、L.Ying著、「スパースSENSE:パラレルMRIにおける圧縮センシングの適用(SparseSENSE: application of compressed sensing in parallel MRI)」、生物医学における技術と応用に関するIEEE国際会議抄録(Proc. IEEE International Conference on Technology and Applications in Biomedicine)、中国深川、2008年、p.127−130 Martin Uecker他著、「正則化非線形逆変換による画像再構成〜コイル感度および画像内容の同時推定(Image reconstruction by regularized nonlinear inversion - Joint estimation of coil sensitivities and image content)」、磁気共鳴医学会(Magnetic Resonance in Medicine)、3版、60巻、2008年、p.674−682 Walsh他著、「フェーズドアレイMR画像の適応的再構成(Adaptive Reconstruction of Phased Array MR Imagery)」、磁気共鳴医学会(Magnetic Resonance in Medicine)、43巻、2000年、p.682−690
実施形態が解決しようとする課題は、間引かれたk空間データから再構成される画像の画質を改善することのできる磁気共鳴イメージング装置を提供することである。
実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、シーケンス制御部と、収集部と、生成部とを備える。シーケンス制御部は、アンダーサンプリングを行いながらパルスシーケンスを実行する。収集部は、前記パルスシーケンスに基づいて間引きされたk空間データを収集する。生成部は、信号の疎性を利用して信号の復元を行う方法である圧縮センシングを前記間引きされたk空間データに適用して、感度マップを表す係数及び出力対象の画像を同時に最適化する処理により、出力画像を生成する。
図1は、実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の概略ブロック図である。 図2は、実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の行う処理を示すフローチャートである。 図3は、実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置における、コイル感度マップの改善状況を示す図である。 図4Aは、実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置における、信号対雑音比の改善を示す図(1)である。 図4Bは、実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置における、信号対雑音比の改善を示す図(2)である。 図5Aは、実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置における、ボケ除去及びエッジ鮮鋭化について示す図(1)である。 図5Bは、実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置における、ボケ除去及びエッジ鮮鋭化について示す図(2)である。
ラジアル収集に基づく磁気共鳴イメージング装置(MRI)は、学界と産業界の両方から大きな関心を得てきた。ラジアル収集がもたらす多くの利点として、超短またはゼロのエコー時間、短いT2/T2*の種類の撮像対象を撮像する能力、モーションアーチファクトおよびフローアーチファクトに対するロバスト性、角度方向のアンダーサンプリングによるアーチファクトに対する復元性、音響雑音を大幅に低減する能力(例えば、サイレントスキャン)等がある。
しかし、ラジアル収集は、ナイキストサンプリング基準を満たすために、非常に多い繰り返し数を必要とする。角度のアンダーサンプリング(例えば、k空間の中心から半径の2/3において、サンプルの円周方向の密度がナイキストサンプリング限界の40%のみ、または連続する放射状の線と線の間の角度が30°)は、データ収集を高速化するために通常用いられるが、その結果、多くの場合で縞状アーチファクトまたは分散したバックグラウンドノイズが生じる。
アンダーサンプリングによるアーチファクトを低減し、アンダーサンプリングによる収集から取得した磁気共鳴イメージング画像の画像品質を向上させるために、パラレルイメージング(例えば、非特許文献1および特許文献1を参照)、圧縮センシング(例えば、非特許文献2および非特許文献3を参照)、またはこれらの方法の組み合わせ(例えば、特許文献2を参照)等の先進的な画像再構成方法が提案されてきた。特許文献1および非特許文献3は、引用することによりその全体が本明細書に編入される。
本明細書に開示する実施形態は、アンダーサンプリングによる3次元ラジアル収集等に限らず、アンダーサンプリングによる信号収集から取得されるMR(Magnetic Resonance)画像の品質を向上させる効果がある。上述のように、多くの臨床的に役立つ利点があるが、ラジアル収集は、患者の快適性等の要因から収集時間を短縮するために、角度のアンダーサンプリングを必要とすることが多い。
ラジアル収集における大幅にアンダーサンプリングされたk空間データは、個々のコイルの画像の平方和から再構成された画像において、縞状アーチファクトまたは分散したバックグラウンドノイズとして現れることが頻繁にある。非特許文献1に記載されたSENSEおよび特許文献1に記載されたJSENSE(Joint Sensitivity Encoding)等のパラレルイメージング技術は、アンダーサンプリングによるアーチファクトを低減することができるが、画像ノイズを増幅させることがある。さらに、コイル感度マップの不完全な推定は、再構成された画像に追加のアーチファクトを生じさせることがある。
磁気共鳴イメージング装置において圧縮センシング理論を適用する非特許文献3に記載のスパースMRIは、アンダーサンプリングによるアーチファクトを低減するためによく利用される別の技術である。非特許文献3に記載されているように、スパースMRIでは、名目上の信号サンプルの数よりもはるかに少ない、少数のランダムな一次結合の信号値を測定する。これらの測定結果から、非線形な手続きにより優れた精度で信号が再構成される。MRIにおいて、サンプリングされる一次結合は単に個々のフーリエ係数(k空間サンプル)である。非特許文献3の記載によると、圧縮センシングにより、全てのk空間グリッドを再構成に用いるのではなくむしろk空間の小さいサブセットを用いる方が正確な再構成を行うことができるとされている。また、非特許文献2によると、圧縮センシングで必要なのは、(a)所望の画像は、既知の変換後空間においてスパースに表現できる(すなわち、圧縮可能である)、(b)k空間のアンダーサンプリングによる折り返しアーチファクトが、その変換後空間の領域においてインコヒーレントである(雑音のようである)、(c)画像をスパースに表現できることと収集データとの整合性を保つことを両立するため、非線形再構成が用いられることである。
圧縮センシングおよびパラレルイメージングを単純に組み合わせると、例えば特許文献2に記載されているように、雑音を低減することができるが、そのような単純な組み合わせによりアーチファクトが生じることもある。さらに、ペナルティ項に対するパラメータの設定が不適切な場合、圧縮センシングの使用により画像の特徴が失われる可能性がある。
従来技術に対し、実施形態によっては、圧縮センシングによりコイル感度の同時推定と画像再構成とを繰り返し組み合わせる。ある実施形態では、アンダーサンプリングによるアーチファクトを低減し、かつラジアル収集から得られる画像品質を改善するために、コイル感度、および画像のスパース性等の他の事前知識を利用する。
実施形態により、大幅に改善された画像品質を持つ3次元ラジアル収集の利点の全て、またはほぼ全てを引き出すことができる。ラジアル収集においてオーバーサンプリングされたk空間中心データを用いることにより、1つ以上の感度マップが生成される。実施形態により、多くの従来のラジアルMRIイメージング技術の診断データ収集の前または後における追加のデータ収集が不要となる。また、診断データ収集とは別のデータ収集をなくすことにより、感度マップデータ収集と画像データ収集との間で体動によるアーチファクトが生じるリスクがなくなる。
図3〜5に示すように、例示的実施形態により、コイル感度マップのより優れた推定が可能となり、その結果、より効果的な画像再構成を行うことができる。多くの従来の再構成方法と比べて、例示的実施形態はアンダーサンプリングによるアーチファクトを低減し、画像のSNRおよび画像特性を向上させることができる。さらに、例示的実施形態は、従来技術と比べて、大幅な追加となる計算複雑度を必要としない。一実施形態の実施例では、GPUおよびC/C++の実装下で5〜10分の計算時間を達成しており、これはスパースSENSE等の従来の方法で必要な計算に匹敵するまたは同等である(例えば、非特許文献4および特許文献2を参照。)。
図1に示す磁気共鳴イメージング装置は、架台10(概略断面で示す)と、これに接続された種々の関連システム構成要素20とを含む。少なくとも架台10は、通常はシールドルーム内に配置される。図1に示す磁気共鳴イメージング装置の構造は、実質的に同軸の円筒形に配置された静磁場B磁石12と、Gx、Gy、Gz傾斜磁場コイル14と、大型の全身用高周波(Radio Frequency:RF)コイル(Whole Body RF Coil:WBC)16の組とを含む。この円筒形に配置される要素の横軸に沿って、天板11により支持される患者9の撮像対象の臓器(すなわち、関心領域(Region Of Interest:ROI))を実質的に取り囲むものとして、イメージングボリューム18が示される。
実施形態によっては、より小さいアレイRFコイル(図示せず)を患者の一部分に設置し、このより小さいアレイRFコイルで取り囲まれる領域をイメージングボリュームが含むようにしてもよい。当業者であれば分かるように、全身用コイル(Whole Body Coil:WBC)と比べて、表面コイル等の比較的小さいコイルおよび/またはアレイは、特定の身体の部位(例えば、腕、肩、肘、手首、膝、脚、胸、脊柱等)に合わせて作られることが多い。そのようなより小さいRFコイルを、本明細書ではアレイコイル(Array Coil:AC)またはフェーズドアレイコイル(Phased Array Coil:PAC)と呼ぶ。これらは、イメージングボリューム内にRF信号を送信するように構成される少なくとも1つのコイルと、イメージングボリュームからRF信号を受信するように構成される1つ以上の受信コイルとを含んでもよい。
システム制御部22は、ディスプレイ24、キーボード26、およびプリンタ28に接続された入出力ポートを有する。当然のことながら、ディスプレイ24は、制御入力もできるようにタッチスクリーンタイプのものでもよい。
システム制御部22またはシステム制御部22に連結されたコンピュータを操作して、インストールされたソフトウェアプログラムに従って、パルスシーケンスおよび/またはシステム全体の作業の管理に関する情報を、シーケンス制御部30に供給してもよい。また、システム制御部22は、自動音声合成技術を用いて生成された音声メッセージにより、例えば息止め等のタスクを行うように患者に指示する要素として機能してもよい。
システム制御部22はシーケンス制御部30に接続され、シーケンス制御部30は、Gx、Gy、Gz傾斜磁場コイルドライバ32、ならびにRF送信機34および送受信スイッチ36(同一のRFコイルが送信と受信の両方に使用される場合)を制御する。シーケンス制御部30は、磁気共鳴イメージング技術を実装するための適切なプログラムコード構造38を含む。磁気共鳴イメージング技術として、例えば、パラレルイメージング等のイメージングシーケンスがある。
パルスシーケンス情報は、パルスシーケンスに応じてGx、Gy、Gz傾斜磁場コイルドライバ32、ならびにRF送信機34および送受信スイッチ36(同一のRFコイルが送信と受信の両方に使用される場合)を動作させるために必要な情報を含む。そのような情報は、xコイル、yコイル、zコイルに印加されるパルス電流の強度と、継続時間と、印加タイミングとを含む。また、デューティサイクルまたはTRは、システム制御部22および/またはシーケンス制御部30によって制御される。パルスシーケンスとデューティサイクル等の送信は、例えば、直交収集、スパイラル収集、およびラジアル収集等の信号収集パターンのためのプログラムコードに基づいて、システム制御部22、シーケンス制御部30、および/またはMRIデータプロセッサ42により制御してもよい。
実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、ディスプレイ24に送られる処理画像データを生成するために、MRIデータプロセッサ42に入力を与えるRF受信機40を含む。また、MRIデータプロセッサ42は、システム構成パラメータ46と、プログラムコード構造44と、プログラム/データ記憶装置50とにアクセスするように構成される。また、プログラムコード構造44およびプログラム/データ構造50は、MRI画像を再構成するための制御ロジックに加え、全身用RFコイル16やその他の受信コイルからMRデータを取得するための制御ロジックを含んでもよい。例えば、図2について以下に説明するプロセスは、システム制御部22、シーケンス制御部30、および/またはMRIデータプロセッサ42により実行することができる。
RF送信機34、送受信スイッチ36、およびRF受信機40は、全身用RFコイル16から離れて位置するとして図1に示されているが、実施形態によっては、それらのいずれも、全身用RFコイル16やその他のRFコイルのごく近くまたは表面に位置してもよい。
また図1に、MRIシステムのプログラム/データ記憶装置50の一般的な説明を示す。プログラム/データ記憶装置50において、(例えば、データ収集を制御するための、アンダーサンプリングによる収集用の効果的な画像再構成のための、或いはグラフィカルユーザーインタフェース(Graphical User Interface:GUI)を定義してGUIへの操作者の入力を受け付けるための)格納されているプログラムコード構造と、設定されたまたは所定のデータ(例えば、プログラムの実行を制御するための特定の閾値設定、圧縮センシングによるコイル感度の同時推定と画像再構成とを制御するためのパラメータ)とが、MRIシステムの種々のデータ処理構成要素にアクセスできる非一時的コンピュータ可読記憶媒体に格納される。当業者であれば分かるように、プログラム/データ記憶装置50は、分割され、通常操作においてそのような格納されたプログラムコード構造を直ちに必要とするシステムに関する処理を行うコンピュータの別々のものに、少なくとも部分的に直接接続されてもよい(すなわち、共通で格納されシステム制御部22に直接接続されるのではなく)。
実際に、当業者であれば分かるように、図1は、本明細書で後述する例示的実施形態を実現するために適宜修正を加えた、典型的な磁気共鳴イメージング装置の、非常に大まかな概略図を示したものである。システム構成要素は、様々な論理集合の「ボックス」に分割することができ、通常、多数のデジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)と、マイクロプロセッサと、専用処理回路(例えば、高速A/D変換用、高速フーリエ変換用、アレイ処理用等)とを含む。これらのプロセッサの各々は、通常、クロック制御された「状態マシン」であり、物理データ処理回路は、クロックサイクル(または、所定数のクロックサイクル)毎に、ある物理状態から別の物理状態に移る。
処理回路(例えば、CPU、レジスタ、バッファ、演算装置等)の物理状態が、操作過程において、あるクロックサイクルから別のクロックサイクルに徐々に変化するだけでなく、関連データ記憶媒体の物理状態(例えば、磁気記憶媒体内のビット記憶場所)も、このようなシステムの操作過程において、ある状態から別の状態に変換される。例えば、画像再構成プロセスおよび/または時としてコイル感度マップ生成プロセスの終わりに、物理的記憶媒体内のコンピュータ可読でアクセス可能なデータ値の記憶場所の配列は、ある先行状態(例えば、全て一様に「0」値、または全て「1」値)から新しい状態に変換され、そのような配列における物理的場所の物理状態は、最小値と最大値との間で変化して、実世界の物理的事象および物理的条件(例えば、イメージングボリューム空間内の患者の内部物理構造)を表す。当業者であれば分かるように、命令レジスタに順次読み込まれ磁気共鳴イメージング装置の1つ以上のCPUによって実行されたときに、磁気共鳴イメージング装置内で特定のシーケンスの動作状態を引き起こし遷移させる特定構造のコンピュータ制御プログラムコードと同様に、そのような格納データ値の配列は物理的構造を表し構成する。
実施形態では、例えば、JSENSE(Joint Sensetiviey Encoding)を用いて画像再構成が行われる。まず、JSENSEと、他の再構成手法、例えばSENSEとの差異について、簡単に説明する。
SENSEにおいては、dを、収集されたデータを表す行列、Eを感度マップを表す行列、未知の量であるxを出力画像を表す行列とすると、d=Exが成り立つ。d及びEは既知の量であるから、MRIデータプロセッサ42は、x=E−1dにより、出力画像を表す行列を算出することができる。ここで、感度マップを表す行列E自身も、dを用いて自己キャリブレーションとして知られる方法により算出できることが知られている。
これに対して、JSENSEにおいては、aを所定のパラメータ(係数)の組として、感度マップEをaの関数として表現する。この場合、d=E(a)xが成り立つ。換言すると、xが正しい出力画像である場合に、d−E(a)xのLノルムが最小値、すなわち0になる。更に言い換えると、JSENSEにおいては、収集されたデータdに対して、係数の組aと出力画像xを同時に最適化して、d−E(a)xのLノルム最適化問題を解くことで、出力画像xを算出する。なお、最適化問題を解くための感度マップの初期値として、MRIデータプロセッサ42は、例えば自己キャリブレーションを行う。
次に、圧縮センシングを用いた画像再構成について簡単に説明する。圧縮センシングとは、信号の疎性を利用して信号の復元を行う方法であり、典型的には、解を求めたい方程式に対して正則化項を加え、正則化項を加えた関数全体を最適化することで、もともとの方程式の近似解を算出する。正則化項としては、典型的にはL正則化項が含まれる。
典型的には、MRIデータプロセッサ42は、Lノルム最適化問題において最適化されるべきLノルムに対してLノルムの項を加えて正則化することで、もともとのLノルム最適化問題のスパースな近似解を算出することができる。
このことについて簡単に説明する。画像処理において、単純にLノルム最適化を行うと、過剰学習(オーバーラーニング)という問題が発生することが知られている。すなわち、最適化されるべき変数の数(自由度)が大きすぎるため、最小値を探す探索の過程で、グローバルな(真の)最小値ではないが、局所的な最小値に捕捉されてしまう現象が発生する。すなわち、グローバルな最小値ではないが、局所的な最小値であるようなパラメータの周りでは、どの方向に解を探索しても目的関数の値が大きくなるので、MRIデータプロセッサ42は、探索を停止する。その結果、MRIデータプロセッサ42は、再構成結果として、真の出力画像とは異なる画像を取得する。
そこで、この問題を解決するため、MRIデータプロセッサ42は、圧縮センシングを行い、Lノルムの項に対して、LノルムやLノルムなどの項をペナルティ関数として加え、目的関数であるLノルムに、ペナルティ関数を加算した値全体を目的関数として最適化する。ペナルティ関数としては、例えば正しい出力結果と判断される場合(例えば、画像が滑らかである場合)には小さい値を取り、正しくない出力結果と判断される場合には大きな値を取るような関数が選ばれる。この結果、MRIデータプロセッサ42は、Lノルムの値は小さいがペナルティ関数が大きくなるような「偽の画像」を誤って取得してしまうことを排除することができる。
なお、ノルムとしては様々なノルムを取ることが考えられるが、Lノルムを含む問題はNP困難であるため、Lノルムを、もともとの目的関数に加算することにより、有効な最適化アルゴリズムが存在する凸計画法問題に問題を還元することができるので、MRIデータプロセッサ42は、短い計算時間で最適化を行うことができる。
なお、Lノルム(0≦p≦1)の加算は、スパースな解の探索と関係する。例えばp=0(Lノルム)の場合、Lノルムは0でない要素の数そのものであるから、Lノルムをペナルティ関数として加算することは、0でない要素の数が少ないような解を優先的に出力画像として選択することに相当する。すなわち、スパースな解を探索することに相当する。LノルムとLノルムは、スパースな解に対してペナルティが少なくなるという点で共通する性質を持つことから、Lノルムをペナルティ関数として加算することは、スパースな解を探索することに相当する。
かかる事情を鑑みて、実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、感度マップを表す係数と、出力対象の画像とを引数とする関数である第1の関数に正則化項を加えることにより生成された第2の関数を、感度マップを表す係数及び出力対象の画像に対して同時に最適化することにより、間引かれたk空間データから、出力画像を生成する。
ここで、JSENSEでは、SENSEと異なり、感度マップの係数と出力画像の同時最適化が行われている。換言すると、JSENSEにおいては、SENSEに比べて、スパース解探索時の探索空間が大きい。従って、JSENSEと圧縮センシングとを組み合わせる場合、単純にSENSEと圧縮センシングとを組み合わせる場合に比べて、MRIデータプロセッサ42は、スパースな解の探索を効率的に行うことができる。
図2は、実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の行う処理を示すフローチャートである。ステップS202〜212は、図1に示すMRIデータプロセッサ42、システム制御部22、および/またはシーケンス制御部30によって、実行および/または制御されてもよい。
アンダーサンプリングによる信号収集を行う効果的なMRIイメージングのルーチンに入った後、ステップS202において、アンダーサンプリングを行いながらk空間データが収集される。具体的には、シーケンス制御部30は、アンダーサンプリングを行いながらパルスシーケンスを実行する。一例として、シーケンス制御部30は、ラジアルサンプリングを行いながらパルスシーケンスを実行する。システム制御部22に含まれる収集部は、実行されたパルスシーケンスに基づいて、間引きされたk空間データを収集する。パラレルイメージングの実施形態において、システム制御部22は、複数のコイルを用いて間引かれたk空間データを収集する。
ラジアル収集は、高度に間引きされアンダーサンプリングされたk空間で行われる。しかし、ラジアル収集は、k空間の中心に信号収集が集中し、中心からの距離が増すにつれ信号収集がスパースになる。スパースに収集されたデータは、各受信コイルに対応するk空間毎にメモリ内に格納される。
ステップS204において、生成部としてのMRIデータプロセッサ42は、取集した間引きされたk空間データに基づき、感度マップの初期値の推定を実行する。上述のように、パラレル収集により取得されたデータから出力画像(診断MR画像)を再構成するには、診断MR画像を生成する際に各コイルの個々の感度を考慮する必要がある。多くの従来技術では、別途の校正スキャンによりコイルの感度マップが収集される。感度マップデータの収集は、本スキャンの中に組み込まれ、または、実際のスキャンの間にいくつか追加の校正線を収集することによりコイルの感度マップが収集される。しかし、いくつかの実施形態では、ラジアル収集は、まず最初にナイキストレート以上でk空間の中心をサンプリングし、中心から離れた領域をナイキストレート未満のレートでサンプリングする。換言すると、システム制御部22は、シーケンス制御部30に、ラジアル収集を実行させる。収集部としてのシステム制御部22は、ラジアル収集により、k空間データを収集する。生成部としてのMRIデータプロセッサ42は、収集されたk空間データに基づいて、感度マップの初期値の推定値を算出する。
ステップS204において、MRIデータプロセッサ42は、一連の未知のパラメータを用いるパラメトリックモデルによって表される感度関数として、受信コイル毎に初期感度マップを決定する。実施形態によっては、3次元JSENSEに関して特許文献1で提案された技術を用いて、感度推定の初期設定を行う。
MRIデータプロセッサ42は、例えば、システム制御部22を通じて収集されたラジアルk空間データに逆不均一高速フーリエ変換(Inverse Non-Uniform Fast Fourier Transform:inverse NUFFT)を適用することにより、低解像度平方和(Sum of Square:SoS)画像および各コイルの画像を取得する。実施形態によっては、MRIデータプロセッサ42は、低解像度画像を取得するために、収集されたラジアルk空間データに、リグリッディング等の別の技術を適用してもよい。ただし、実施形態はこれらの技術に限定されない。MRIデータプロセッサ42は、低解像度画像を用いて、例えば以下の式(1)に基づきコイルの感度マップの初期値を算出する。
ここで、Sはコイルiの感度(例えば、感度マップ)であり、下付き文字iはコイルの添え字であり、Iiはi番目のコイルの画像であり、上付き文字LRは低解像度画像を表す。また、ISOSは、低解像度平方和画像を表す。実施形態によっては、低解像度画像は、収集されたラジアルデータのk空間の中心付近のデータに基づき生成されてもよい。また、k空間の中心付近から外れた外側の領域のデータに基づき生成されてもよいし、されなくてもよい。
MRIデータプロセッサ42は、式(1)から推定されたコイル感度マップを用い、以下の式(2)を用いて、データの補間、例えば線形補間を行う。
ここで、r=(x,y,z)はピクセルの位置を表し、r0=(x0,y0,z0)は平均位置を表し、al,i,j,kは感度を表す未知のベクトルaを形成する多項式の係数である。すなわち、感度マップを表す係数であるこの多項式の係数al,i,j,kは、感度マップSの位置に対する依存性を、MRIデータプロセッサ42が、平均位置の周りで多項式でフィッティングして表現した時の係数である。換言すると、多項式の係数al,i,j,kは、感度マップに対して多項式近似を行うことにより得られた係数である。
特許文献1に複数バージョンの式(2)が示されている。他の実施形態によっては、線形補間以外の関数を用いてSを決定してもよい。
ステップS206以降の処理において、生成部としてのMRIデータプロセッサ42は、信号の疎性を利用して信号の復元を行う方法である圧縮センシングを、間引きされたk空間データに適用することで、出力画像を生成する。具体的には、ステップS206では、MRIデータプロセッサ42は、例えば、圧縮センシングを用いて、磁気共鳴画像および感度マップの係数に基づく所定の関数が最小となるよう、最新のコイル感度マップに基づき磁気共鳴画像を再構成する。ここで、最適化の対象となる所定の関数としては、例えば以下の式(3)で表される関数が考えられる。MRIデータプロセッサ42は、例えば、以下の式(3)で表される関数を用いて、画像を再構成する。
ここで、dは、システム制御部22が収集した間引きされたk空間データであり、lは、パラレルイメージングにおいてRFコイルに付与された番号、Cはパラレルイメージングに用いるRFコイルの総数、aは、l番目のRFコイルにおける前述の感度マップを表す係数al、i,j,k(ここで、i,j,k等の添え字は簡単のため省略している)、E(a)は、前述の係数aの関数としての感度マップ(より具体的には、特定のラジアル軌跡によるフーリエ変換と式(2)を用いて推定されるコイル感度変調との両方を一体化する演算子)、xは出力対象の画像(より具体的には、展開中の3次元画像であり、一連の処理の最後に診断MR画像として出力される)、λ及びλは所定の定数である。また、Φは、後述するスパース化変換を表す演算子であり、TV3D(x)は、後述する画像の離散勾配に対するLノルムを取得する演算子である。
また、式(3)のarg minは、式(3)の第1項〜第3項の和について、感度マップを表す係数a及び出力対象の画像xを変化させたときの最小値を取るような係数a及び出力対象の画像xの値を算出することを意味する。換言すると、MRIデータプロセッサ42は、感度マップを表す係数a及び出力対象の画像xを同時に最適化する。MRIデータプロセッサ42は、最適化された出力対象の画像xを、出力対象の画像として生成する。
式(3)の第1項のLノルムは、正則化を行う前の目的関数を表している。すなわち、第1項のLノルムが最小値を取る時、すなわち第1項のLノルムが0になる時、d-E(a)x=0となり、感度マップE(a)及び出力対象の画像xの値が正しい値になる。従って、式(3)の第1項のLノルムの値が小さければ小さいほど、出力対象の画像xの値が正しい値に近づくと考えられる。
式(3)の第2項及び第3項のLノルムは、正則化項を表している。換言すると、式(3)の第2項及び第3項は、出力対象の画像が正しくない結果になることを防止するためのペナルティ関数である。換言すると、MRIデータプロセッサ42は、感度マップを表す係数aと、出力対象の画像xとを引数とする関数である第1の関数(式(3)の第1項)に正則化項(式(3)の第2項及び第3項)を加えることにより生成された第2の関数(式(3)全体)を用いた処理を行う。ここで、典型的には、正則化項は、L正則化項を含む。
式(3)の第2項において、Φは、出力対象の画像に対して作用する変換操作であって、非スパースなデータをスパース化するスパース化変換を表す。ここで、スパース化とは、少数のデータ(展開係数)で元のデータを十分良く近似できるように、関数の基底を変換する操作のことを指し、典型的には直交関数による基底の変換に伴う展開係数を算出する操作が例として挙げられる。スパース化変換の一例として、ウェーブレット変換、離散余弦変換(Discrete Cosine Transform:DCT)、主成分分析(Principle Component Analysis:PCA)に係る変換、有限差分が挙げられるが、スパース化変換はこれに限られない。
式(3)の第2項の正則化項は、出力対象の画像xに、スパース化変換Φを行った量に対するノルムである。式(3)の例では、当該ノルムとして、Lノルムが用いられている。正則化項があることで、スパース化変換Φを用いなくともMRIデータプロセッサ42は、最適化によりスパースな解を得ることができるが、MRIデータプロセッサ42は、スパース化変換Φを用いることで、最適化により、よりスパースな解をさらに効率的に得ることができる。式(3)の第2項の正則化項は、スパースな画像に大して値が小さくなり、スパースでない画像に大して値が大きくなることから、出力対象の画像xがスパースでないことに対するペナルティであると解釈することができる。このことは、例えば、式(3)の第2項が、仮にLノルムであった場合、式(3)の第2項は、0でない要素の数そのものを意味することからも理解できる。
式(3)の第3項の正則化項は、出力対象の画像xが滑らかでないことであることに対するペナルティを導入する項である。一般に出力画像は滑らかであることが期待されるので、滑らかな画像に大してノルムの値が小さくなり、滑らかでない画像に大してノルムの値が大きくなるような正則化項を導入することで、MRIデータプロセッサ42は、最終的な出力画像の候補から、滑らかでない画像を排除することができる。換言すると、MRIデータプロセッサ42は、正則化項に、出力対象の画像の離散勾配に対するノルムを含ませる。ここで、ノルムとしては、例えばLノルムが選択される。
より具体的な表式としては、式(3)の第3項の演算子TV(演算子TV3D)は、位相エンコード(Phase Encode:PE)、周波数エンコード(Frequency Encode:FE)、および空間エンコード(Spatial Encode:SE)の各方向に沿って画像の勾配を取ることを表す。具体的には、3次元画像の全変動は、画像の離散勾配のLノルムで与えられ、以下の式で表すことができる。
ここで、x(i,j,k)はボクセル(i,j,k){i=0,1,2,・・・,N,j=0,1,2,・・・,M,k=0,1,2,・・・,K}における輝度値であり(N,M,Kは、それぞれ、ボクセルの各方向の最大個数を表す)、また(Gx)=x(i,j,k)−x(i+1,j,k)、(Gx)=x(i,j,k)−x(i,j+1,k)、(Gx)=x(i,j,k)−x(i,j,k+1)である。最小化は、RFコイルl=1〜Cに対応する感度マップaの総和に対するものである。
また、MRIデータプロセッサ42は、λおよびλを設定可能としてもよい。実施形態において、MRIデータプロセッサ42は、例えばλおよびλはSNRの0.001%等の値に設定する。例えば、また、別の例として、MRIデータプロセッサ42は、λおよびλの適値を、式(3)の3つの項全てを同じ大きさに設定することにより、決定する。MRIデータプロセッサ42は、結果として得られる再構成MR画像(出力対象の画像x)を、最新のコイル(すなわち、直前に生成された)感度マップに基づき変調させる。
ステップS208において、式(3)を用いて、MRIデータプロセッサ42は、最新の再構成磁気共鳴画像に基づき、所定の関数を最小化するためにコイル感度マップE(a)を更新する。MRIデータプロセッサ42は、コイル感度係数aを決定した後、式(2)を用いて新たなS(=E(a))を決定する。
実施形態により、最小二乗法を用いて式(3)の解を求めることで、MRIデータプロセッサ42がコイル感度の係数aおよび出力対象の画像x(所望の診断画像)の同時推定をすることが可能となる。実際には、MRIデータプロセッサ42は、最新のコイル感度マップE(a)を用いて式(3)に基づき出力対象の画像xを再構成する。次に、MRIデータプロセッサ42は、式(3)に基づき最新の再構成MR画像(出力対象の画像x)を用いて、コイル感度マップE(a)を更新する(例えば、各コイル感度マップの係数aを更新する)。
例えば式(3)に示すように、実施形態の態様によっては、MRIデータプロセッサ42は、JSENSEに関して特許文献1に記載されているような画像推定を、例えば非特許文献3に記載されているような圧縮センシングと組み合わせる。
MRIデータプロセッサ42は、式(3)に基づく画像再構成を、ステップS210について以下に説明するように繰り返し実行することにより、特許文献1や非特許文献3等の技術と比べて改善された完全な再構成MR画像を得る。図3〜5は、ある実施形態に基づき得られた改善されたコイル感度および診断画像のいくつかの例を、従来技術に基づく画像と比較して示した図である。図3〜5の説明については後述する。
実施形態とは対照的に、特許文献1は、式(5)に示すように表されるL2ノルム最小化問題を用いて、画像および感度の同時更新を解く必要がある。
ここで、dはスキャンから収集される磁気共鳴データ(間引きされたk空間データ)を表し、Eはフーリエ変換および推定されたコイル感度の両方を一体化する演算子を表し、xは展開中のMR画像(出力対象の画像)を表す。
非特許文献3は、例えば、式(6)に示すような圧縮センシングに適した非線形画像再構成について説明している。
ここで、xは展開中のMR画像を表し、Ψはピクセル表示からスパース表示に変換する線形演算子(スパース化変換)を表し、Fはアンダーサンプリングによるフーリエ変換を表し、yはスキャンから計測されたk空間データを表し、εは再構成の忠実度を制御する閾値パラメータである。
実際には、JSENSE技術と圧縮センシング技術とを統合して、これらの技術を別々に取り入れた場合よりも改善するようにできることを、本明細書の主題の発明者らは認めた。これは、JSENSE技術で提案されている画像再構成ステップの代わりに、JSENSEで行われているように測定データとE(a)xとの間の差を考慮することに加えて、xのスパース化(すなわち、所定のスパース化変換を適用)も考慮する画像再構成を用いることによって実現できる。また、式(3)にTV3Dを含めることにより、例えば、有限差分変換をスパース化変換として用いる場合に、xの絶対変動の合計といった別のペナルティの最小化が課せられる。
感度推定と圧縮センシングとを組み合わせて、実施形態のステップS208における画像再構成により、コイル感度および出力対象の画像xの多項式モデルの係数aを同時推定するようにするものとして、式(3)を記述してもよい。この目的は、測定k空間値とE(a)xとの間の差を最小化して、スパース化変換Ψ、およびPE、SE、FEの各方向に沿った出力対象の画像xの勾配の合計により出力対象の画像xが最も圧縮できるようにするためである。
特許文献1に記載の技術とは対照的に、式(5)の形で表されるLノルム最小化問題を用いて画像および感度を同時更新する解法を、式(3)は必要としない。その代わりに、実施形態では、画像推定は圧縮センシングステップに統合されており、すなわち、圧縮センシングにおけるデータ整合性項に対応するものとして式(5)が考慮されている。
実施形態によると、式(3)を解くために、条件付き凸型L1最小化問題に対する大域的最小値を求める任意の方法を用いることができる。実施形態によっては、非線形共役勾配(Conjugate Gradient:CG)法が用いられる。
特許文献1に記載の技術とは対照的に、開示する方法は、複雑な計算を必要としない。多項式係数aの推定は、コイルに依存しないため、マルチコアGPUに分散させて並列計算法により同時計算することができる。一連の処理は繰り返し回数をほとんど必要としない。腹部のイメージングにおける実例にある実施形態において用いた方法では、ステップS206〜208において2〜3回の繰り返しを要する。
開示する方法は、例えば、動態心臓シネイメージング、MR灌流イメージング、パラメトリック強調MRイメージング等の他のMR画像再構成アプリケーションに適用することができる。
さらに、異なるアプリケーションによって決まる追加の項を加えることにより、1つ以上の他の制約条件を式(3)に組み込むことができる。
ステップS210において、MRIデータプロセッサ42は、完成したMR画像xが満足のいく品質であるか否かを判断してもよい。(すなわち、MRIデータプロセッサ42は、所定の関数が収束したか、および/またはユーザ入力がされたかどうかを判定する。)実施形態によっては、この判断は、一連の処理の前回の繰り返しと現在の繰り返しとの間の所定の閾値量を超えて画像xが変更されたか否かに基づく。MRIデータプロセッサ42は、閾値を設定可能としてもよく、また10−6等の小さい値を閾値として与えてもよい。実施例によっては、MRIデータプロセッサ42は、一連の処理が収束する(例えば、連続する繰り返しの間の画像xの差が、設定された閾値よりも小さくなる)までに2または3回繰り返し、他の実施例においては、収束前に異なる繰り返し回数を用いた。
すなわち、MRIデータプロセッサ42は、ステップS206〜S210の反復処理を繰り返し行うことで最適化処理を行う。
他の実施形態によっては、判断は操作者の入力に基づいてもよい。例えば、入力部としてのシステム制御部22は、一つの反復処理の終了後であって、次の反復処理の開始前にユーザからの入力を受け付ける。具体的には、ステップS206の終了後、システム制御部22は、操作者に再構成画像(出力対象の画像x)をディスプレイ24に表示させる。
その操作者は、表示された画像を目視評価した後、画像xが満足のいく品質か否かをキーボード26を通じてシステム制御部22に対して示してもよい。
MRIデータプロセッサ42は、システム制御部22でユーザから受け付けた入力結果に基づいて、最適化処理を行う。例えば、自動収束検知または操作者のいずれかが、画像xが満足のいく品質でない(例えば、収束しなかった)と示していれば(ステップS210 No)、処理はステップ206に進み、MRIデータプロセッサ42は、次にステップS208において画像xが満足のいくレベルの品質になったと判断するまで、ステップS206〜210を繰り返すことができる。
一方、自動収束検知または操作者のいずれかが、画像xが満足のいく品質である(例えば、収束した)と示していれば(ステップS210 Yes)、処理はステップS212に進む。
ステップS212において、システム制御部22は、最終の再構成診断MR画像(出力画像)を出力する。画像は、格納および/またはリモート表示するために、ディスプレイ24、記憶装置(MAP/MRI画像メモリ)、および/または送信装置に出力してもよい。MRIデータプロセッサ42は、ステップS212の後、一連の処理を終了する。
3次元JSENSEまたは同様の技術による感度更新の後に圧縮センシングが続くプロセスとして、一連の処理を上で説明した。しかし、他の実施形態によっては、感度更新の前に圧縮センシングを持ってきてもよい。
実施形態によっては、上述の一連の処理により、画像再構成において変調された感度エンコードを用いる3次元ラジアル圧縮センシングが可能となる。この場合、感度に関する3次元多項式パラメトリックモデルが与えられ、感度推定において不確実性の度合いが導入される。感度関数および画像は未知のものと見なされる。
また、MRIデータプロセッサ42は、一連の処理において、画像をさらに滑らかにし、かつ特徴的なエッジをシャープにするための正則化項を導入しても良い。とりわけ3次元全変動正則化項の導入により、MRIデータプロセッサ42は、不要なシステムノイズを除去しつつ、構造エッジ情報等の重要な臨床的細部を保持する。例えば、より滑らかな(例えば、滑らか過ぎる)画像になるという犠牲はあるものの、λ値を大きくする(例えば、λの役割を高める)ことで全変動がより小さくなるようにλを調整することにより、MRIデータプロセッサ42は、ノイズ除去力を設定可能にしてもよい。また、一連の処理により、MRIデータプロセッサ42は、各繰り返しにおいて局所的に最適な選択をし、また大域的に最適な解に繰り返し収束させることにより、複雑な問題を解くことも可能になる。
実施形態によっては、一連の処理に基づいて、3次元収集から画像を再構成するための再構成および処理のパッケージと、コイル感度マップを正確に取得するための感度推定パッケージとを構成してもよい。
主に特許文献1に記載のJSENSEに関して上記実施形態を説明したが、画像および感度を同時推定する他の方法を用いて、JSENSEを替えてもよい。JSENSEの代わりに実施形態で用いてもよい方法の例が、非特許文献5および特許文献3に記載されており、両文献とも引用することによりその全体が編入される。
さらに、実施形態では3次元ラジアル収集について説明しているが、当然のことながら、本明細書の主題は2次元にも適用可能であり、またインコヒーレントなアーチファクトを伴うスパースサンプリングが得られる任意のサンプリング軌跡を用いるいかなる他の磁気共鳴画像再構成アプリケーションにも適用可能である。実施形態によっては、ナイキストサンプリングレートを、インコヒーレントなアーチファクトを伴うスパースサンプリングのサンプリングレートの約40倍にしてもよい。実施形態において、k空間におけるサンプリングを減らすことにより収集プロセスの加速を図る任意の磁気共鳴イメージングアプリケーションを用いてもよい。ある実施形態で用いてもよいサンプリングパターンとして、スパイラルスキャン軌跡、PE−SE面上の2次元ポアソンディスクサンプリング軌跡、スライス状1次元ガウス分布ランダムサンプリング等が挙げられる。
実施形態によっては、MRIデータプロセッサ42は、事前設定した再構成パラメータを用いて、自動的にバックグラウンドで再構成を実行することができる。上級ユーザーまたは操作者は、提案方法の再構成パラメータを最適化するために、グラフィカルユーザーインタフェース(Graphical User Interface:GUI)を起動することができる。MRIデータプロセッサ42は、再構成パラメータとして、例えば、式(3)で用いられるλおよびλ、ならびに収束閾値を含ませてもよい。実施形態によっては、システム制御部22は、最適解を操作者が選択できるよう、各繰り返しの間にポップアップ画像により一連の処理の収束を可視化するための操作者専用モードを設けてもよい。
また、実施形態では、MRIデータプロセッサ42が、正則化として、L正則化を行う場合について説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、MRIデータプロセッサ42は、正則化項として、pを0以上1未満の実数として、L正則化項を含めても良い。また、MRIデータプロセッサ42は、正則化項として、pを1より大きい実数として、L正則化項を含めても良い。
また、実施形態では、MRIデータプロセッサ42が、正則化項として、出力対象の画像の離散勾配に対するノルムを含める場合について説明したが、実施形態は、離散勾配を用いる場合に限られない。例えば、MRIデータプロセッサ42は、出力対象の画像の各点について微分係数を定義し、定義した微分係数を用いて、正則化項として、出力対象の画像の勾配に対するノルムを含めても良い。
また、上記の実施形態で説明した画像生成方法は、磁気共鳴イメージング装置とは独立に設置された画像処理装置により実行されても良い。
かかる画像処理装置は、例えば、MRIデータプロセッサ42と同様の機能を有する生成部により、圧縮センシングを、アンダーサンプリングを行いながら実行されたパルスシーケンスに基づいて収集された間引きされたk空間データに適用して、感度マップを表す係数及び出力対象の画像を同時に最適化することにより、出力対象の画像を生成する。
また、上述した実施形態の中で示した処理手順に示された指示は、ソフトウェアであるプログラムに基づいて実行されることが可能である。汎用の計算機システムが、このプログラムを予め記憶しておき、このプログラムを読み込むことにより、上述した実施形態の磁気共鳴イメージング装置による効果と同様な効果を得ることも可能である。上述した実施形態で記述された指示は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD±R、DVD±RW等)、半導体メモリ、又はこれに類する記録媒体に記録される。コンピュータ又は組み込みシステムが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。コンピュータは、この記録媒体からプログラムを読み込み、このプログラムに基づいてプログラムに記述されている指示をCPUで実行させれば、上述した実施形態の磁気共鳴イメージング装置と同様な動作を実現することができる。もちろん、コンピュータがプログラムを取得する場合又は読み込む場合はネットワークを通じて取得又は読み込んでもよい。
また、記憶媒体からコンピュータや組み込みシステムにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワーク等のMW(ミドルウェア)等が、上述した実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
更に、記憶媒体は、コンピュータあるいは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LAN(Local Area Network)やインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、記憶媒体は1つに限られず、複数の媒体から、上述した実施形態における処理が実行される場合も、実施形態における記憶媒体に含まれ、媒体の構成は何れの構成であってもよい。
なお、実施形態におけるコンピュータ又は組み込みシステムは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、上述した実施形態における各処理を実行するためのものであって、パソコン、マイコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。
また、実施形態におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって実施形態における機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
図3は、同じ初期感度に始まり、従来の感度推定技術SENSEと、実施形態に係る方法とを比べた、感度マップ推定の改善状況を示す。302はコイル感度マップの初期値を示す。対応する画像304は、非特許文献6に記載の従来技術を用いて取得した。実施形態に係る方法を用いて取得した画像306は、SENSEと比べて高い滑らかさの感度を示している。密にサンプリングされたk空間中心から取得された低解像度画像から推定された初期感度には、画像輝度が低い肺の領域において大きな、空間依存性のノイズがある。非特許文献6に記載の従来技術を用いて推定された感度には、ノイズはこれより少ないが、打ち切りアーチファクトが生じている。実施形態に係る方法に基づき推定されたマップでは、ノイズすなわち打ち切りの影響のない電磁場の滑らかな変動が映像的に確認できる。また、画像304と画像306とを比較すると、画像304では、被検体の解剖学的構造を反映して、画像304が解剖学的構造を持ってしまっている。しかし、画像304は感度マップであるので、このような構造は実際には存在しないはずである。画像306においては、これらの解剖学的な構造が取り除かれている。画像312、314、316は、初期コイル感度と、従来方法を用いた画像と、一実施形態を用いて取得したコイル感度とを、上段とコイルの数を変えて比較した別の例を示す。画像306と画像304との関係と同様に、実施形態に係る方法に基づき生成した感度マップの画像316は、SENSEを用いて生成した感度マップの画像314に比べて、アーチファクトが低減されている。特に、画像316では、画像314に存在していた解剖学的な構造が取り除かれている。
図4A〜Bは、同じ平方和(Sum-of-Square:SoS)画像402および412に始まり、CG SENSE(画像404及び画像414)と、SENSEを用いる圧縮センシング(画像406及び画像416)であるスパースSENSEと、JSENSEを用いる圧縮センシングであるところの実施形態に係る方法(画像408及び画像418)とで比べた、再構成画像における信号対雑音比(Signal to Noise Ratio:SNR)の改善状況を示す。CG SENSEおよびSENSEを用いるCSは、それぞれ非特許文献1および特許文献2に記載されている。図4Aは肺全体の比較画像を示し、その中で、SENSEを用いるCSの画像406においていくつかの特徴が抜け落ちている。また、CG SENSE404の技術は、SENSEを用いるCS406の技術よりも多くの特徴を提示するが、ノイズを増幅させるということを、図4Aが示している。実施形態に基づいて再構成された画像(408)は、他の技術のどれよりも総合的に画質が改善することを示している。
図4Bは、右肺の拡大画像を示す。画像412〜418における矢印は、SoS画像412において視認される特徴を示しているが、対応するCG SENSEにおける画像414およびスパースSENSEにおける画像416においては、いずれの特徴もかろうじて視認できるか、または視認できない。画像412〜418における円は、圧縮センシングを用いることにより生じた過度の平滑化によるアーチファクトを示す。実施形態に係る方法により生成された画像418は、ほとんどのバックグラウンドノイズを滑らかにして取り除くことにより、過度に平滑化することなく特徴をよく視認できるようにしつつ、肺(気管支)の重要な特徴を全て保持している。定量的に、実施形態に係る方法により生成された画像418は、結果で示された全ての技術の中で最高の信号対雑音比を達成している。
図5A〜Bは、CG SENSEを用いて再構成された第1の画像502と実施形態に係る方法に基づいて再構成された第2の画像504との比較を示す。画像およびその拡大図が示された第2の画像504は、画像およびその対応する拡大図が示された第1の画像502と比べて、より効果的なボケ除去、エッジ鮮鋭化を示している。
以上述べた少なくとも一つの実施形態の磁気共鳴イメージング装置によれば、間引かれたk空間データから再構成される画像の画質を改善することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
30 シーケンス制御部
22 システム制御部
42 MRIデータプロセッサ

Claims (13)

  1. アンダーサンプリングを行いながらパルスシーケンスを実行するシーケンス制御部と、
    前記パルスシーケンスに基づいて間引きされたk空間データを収集する収集部と、
    信号の疎性を利用して信号の復元を行う方法である圧縮センシングを前記間引きされたk空間データに適用して、感度マップを表す係数及び出力対象の画像を同時に最適化する処理により、出力画像を生成する生成部と
    を備える、磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記生成部は、前記感度マップを表す係数と、前記出力対象の画像とを引数とする関数である第1の関数に正則化項を加えることにより生成された第2の関数を用いた前記処理により、前記出力画像を生成する、請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記正則化項は、L正則化項を含む、請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記正則化項は、前記出力対象の画像に、非スパースなデータをスパース化するスパース化変換を行った量に対するノルムを含む、請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記スパース化変換は、ウェーブレット変換、離散余弦変換及び主成分分析に係る変換のうち、少なくとも1つを含む変換である、請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記正則化項は、前記出力対象の画像の離散勾配に対するノルムを含む、請求項2〜5のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記ノルムは、Lノルムである、請求項6に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記シーケンス制御部は、ラジアルサンプリングを行いながら前記パルスシーケンスを実行する、請求項1〜7のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記感度マップを表す係数は、前記感度マップに対して多項式近似を行うことにより得られた係数である、請求項1〜8のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 前記収集部は、複数のコイルを用いて前記k空間データを収集する、請求項1〜9のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  11. 前記正則化項は、pを0以上1未満の実数としてL正則化項を含む、請求項2〜6のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  12. 前記生成部は、反復処理を繰り返し行うことで前記最適化する処理を行い、
    一つの反復処理の終了後であって、次の反復処理の開始前にユーザからの入力を受け付ける入力部を更に備え、
    前記生成部は、前記入力部で前記ユーザから受け付けた入力結果に基づいて、前記最適化する処理を行う、
    請求項1〜11のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  13. 信号の疎性を利用して信号の復元を行う方法である圧縮センシングを、アンダーサンプリングを行いながら実行されたパルスシーケンスに基づいて収集された間引きされたk空間データに適用して、感度マップを表す係数及び出力対象の画像を同時に最適化することにより、出力対象の画像を生成する生成部
    を備える、画像処理装置。
JP2015233906A 2014-12-29 2015-11-30 磁気共鳴イメージング装置及び画像処理装置 Active JP6635770B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/584,427 2014-12-29
US14/584,427 US9846214B2 (en) 2014-12-29 2014-12-29 Magnetic resonance image reconstruction for undersampled data acquisitions

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016123853A true JP2016123853A (ja) 2016-07-11
JP6635770B2 JP6635770B2 (ja) 2020-01-29

Family

ID=56163874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015233906A Active JP6635770B2 (ja) 2014-12-29 2015-11-30 磁気共鳴イメージング装置及び画像処理装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9846214B2 (ja)
JP (1) JP6635770B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018037868A1 (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 株式会社日立製作所 磁気共鳴イメージング装置および画像再構成方法
KR101883806B1 (ko) * 2017-04-07 2018-07-31 울산과학기술원 영상 복원 장치 및 방법
JP2018130142A (ja) * 2017-02-13 2018-08-23 株式会社日立製作所 医用画像診断装置
WO2018230615A1 (ja) * 2017-06-14 2018-12-20 国立大学法人京都大学 画像処理装置、コンピュータプログラム及び画像補完方法
JP2018206371A (ja) * 2017-06-02 2018-12-27 三菱電機株式会社 コンピューター実施画像再構成システムおよび画像再構成方法
JP2019021258A (ja) * 2017-07-21 2019-02-07 株式会社東芝 画像データ復元装置、画像データ復元方法、及びプログラム
JP2019530486A (ja) * 2016-07-21 2019-10-24 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 動き補正された圧縮検知磁気共鳴イメージング
EP3667571A1 (en) 2018-12-11 2020-06-17 Fujitsu Limited Optimization apparatus, optimization program, and optimization method
JP2020533114A (ja) * 2017-09-14 2020-11-19 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. アーカイブされたコイル感度マップを用いるパラレルイメージング
US11100638B2 (en) 2017-07-31 2021-08-24 Hitachi, Ltd. Medical imaging device and medical image processing method using a neutral network
US11226387B2 (en) 2018-11-02 2022-01-18 Hitachi, Ltd. Magnetic resonance imaging apparatus and image processing apparatus
JP7416652B2 (ja) 2019-03-29 2024-01-17 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置及びプログラム
JP7451366B2 (ja) 2020-09-18 2024-03-18 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 画像生成装置、画像生成方法、および画像生成プログラム

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102013205785B4 (de) * 2013-04-02 2014-10-09 Siemens Aktiengesellschaft Ermittlung einer Magnetresonanzsystem-Ansteuersequenz auf Basis einer reduzierten Anzahl an Feldverteilungskarten
US10281542B2 (en) * 2015-09-30 2019-05-07 General Electric Company Magnetic resonance imaging system and method
US10667690B2 (en) 2016-04-02 2020-06-02 Intel Corporation Compressive sensing sparse sampling photoplethysmogram (PPG) measurement
CN107689252B (zh) * 2016-08-03 2021-07-30 西门子(深圳)磁共振有限公司 核磁共振扫描控制装置、方法和核磁共振扫描仪
CN109564268B (zh) * 2016-08-09 2021-10-08 皇家飞利浦有限公司 在多梯度回波mri中对场波动的回顾性校正
US9858689B1 (en) * 2016-09-15 2018-01-02 Siemens Healthcare Gmbh Fast and memory efficient redundant wavelet regularization with sequential cycle spinning
US11137467B2 (en) 2017-03-01 2021-10-05 The Regents Of The University Of California System and method for improved diffusion-weighted imaging
WO2018187005A1 (en) * 2017-04-07 2018-10-11 Regents Of The University Of Minnesota Methods for scan-specific k-space interpolation reconstruction in magnetic resonance imaging using machine learning
US20190041481A1 (en) * 2017-08-04 2019-02-07 Muralidhara Subbarao Massively parallel magnetic resonance imaging wherein numerous off-surface coils are used to acquire partially under-sampled magnetic resonance signal data
CN108280862B (zh) * 2018-01-31 2021-07-23 安徽福晴医疗科技有限公司 一种磁共振图像的重建方法及装置
DE102018202137A1 (de) * 2018-02-12 2019-08-14 Siemens Healthcare Gmbh Verfahren zum Betrieb einer Magnetresonanzeinrichtung, Magnetresonanzeinrichtung, Computerprogramm und elektronisch lesbarer Datenträger
US10489943B2 (en) 2018-02-28 2019-11-26 General Electric Company System and method for sparse image reconstruction
WO2019218001A1 (en) * 2018-05-15 2019-11-21 Monash University Method and system of image reconstruction for magnetic resonance imaging
US11175365B2 (en) 2018-10-02 2021-11-16 General Electric Company System and method for sparse image reconstruction utilizing null data consistency
US11042803B2 (en) 2019-02-14 2021-06-22 General Electric Company Method and apparatus for using generative adversarial networks in magnetic resonance image reconstruction
EP3770625A1 (en) * 2019-07-24 2021-01-27 Siemens Healthcare GmbH Mri using compressed sensing with improved regularization parameter
US11307278B2 (en) 2020-01-02 2022-04-19 General Electric Company Reconstruction of MR image data
US11170543B2 (en) 2020-01-13 2021-11-09 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University MRI image reconstruction from undersampled data using adversarially trained generative neural network

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7777487B2 (en) 2007-02-15 2010-08-17 Uwm Research Foundation, Inc. Methods and apparatus for joint image reconstruction and coil sensitivity estimation in parallel MRI
US8472688B2 (en) * 2008-04-17 2013-06-25 Wisconsin Alumni Research Foundation Method for image reconstruction employing sparsity-constrained iterative correction
WO2011116785A1 (en) 2010-03-23 2011-09-29 Max-Planck-Gesellschaft Zur Förderung Der... Method and device for reconstructing a sequence of mr images using a regularized nonlinear inverse reconstruction process
RU2013104364A (ru) * 2010-07-02 2014-08-10 Конинклейке Филипс Электроникс Н.В. Компьютерный программный продукт, осуществляемый компьютером способ и система магнитно-резонансной визуализации для получения магнитно-резонансного изображения
US8717024B2 (en) 2010-12-31 2014-05-06 General Electric Company System and method for generating a magnetic resonance image using compressed sensing and parallel imaging
US20130289912A1 (en) * 2012-03-30 2013-10-31 Siemens Aktiengesellschaft Eigen-vector approach for coil sensitivity maps estimation
US9453895B2 (en) * 2012-10-05 2016-09-27 Siemens Aktiengesellschaft Dynamic image reconstruction with tight frame learning
CN105051564A (zh) * 2013-03-22 2015-11-11 皇家飞利浦有限公司 用于压缩感测MRI中的经改进的k-空间采样的方法
US10143384B2 (en) * 2014-04-02 2018-12-04 University Of Virginia Patent Foundation Systems and methods for accelerated imaging using variable density sampling and compressed sensing with parallel imaging
US20150287222A1 (en) * 2014-04-02 2015-10-08 University Of Virginia Patent Foundation Systems and methods for accelerated parameter mapping
KR101667141B1 (ko) * 2015-03-11 2016-10-25 한국과학기술원 소멸필터를 이용한 고속 mr 영상 복원 알고리듬 개발
US10068328B2 (en) * 2015-12-22 2018-09-04 Siemens Healthcare Gmbh Sparse iterative phase correction for MR partial fourier reconstruction

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019530486A (ja) * 2016-07-21 2019-10-24 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 動き補正された圧縮検知磁気共鳴イメージング
JP2018029656A (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 株式会社日立製作所 磁気共鳴イメージング装置および画像再構成方法
WO2018037868A1 (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 株式会社日立製作所 磁気共鳴イメージング装置および画像再構成方法
JP2018130142A (ja) * 2017-02-13 2018-08-23 株式会社日立製作所 医用画像診断装置
KR101883806B1 (ko) * 2017-04-07 2018-07-31 울산과학기술원 영상 복원 장치 및 방법
JP2018206371A (ja) * 2017-06-02 2018-12-27 三菱電機株式会社 コンピューター実施画像再構成システムおよび画像再構成方法
WO2018230615A1 (ja) * 2017-06-14 2018-12-20 国立大学法人京都大学 画像処理装置、コンピュータプログラム及び画像補完方法
JP2019021258A (ja) * 2017-07-21 2019-02-07 株式会社東芝 画像データ復元装置、画像データ復元方法、及びプログラム
US11100638B2 (en) 2017-07-31 2021-08-24 Hitachi, Ltd. Medical imaging device and medical image processing method using a neutral network
JP7216718B2 (ja) 2017-09-14 2023-02-01 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ アーカイブされたコイル感度マップを用いるパラレルイメージング
JP2020533114A (ja) * 2017-09-14 2020-11-19 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. アーカイブされたコイル感度マップを用いるパラレルイメージング
US11226387B2 (en) 2018-11-02 2022-01-18 Hitachi, Ltd. Magnetic resonance imaging apparatus and image processing apparatus
EP3667571A1 (en) 2018-12-11 2020-06-17 Fujitsu Limited Optimization apparatus, optimization program, and optimization method
US11556849B2 (en) 2018-12-11 2023-01-17 Fujitsu Limited Optimization apparatus, non-transitory computer-readable storage medium for storing optimization program, and optimization method
JP7416652B2 (ja) 2019-03-29 2024-01-17 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置及びプログラム
JP7451366B2 (ja) 2020-09-18 2024-03-18 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 画像生成装置、画像生成方法、および画像生成プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US9846214B2 (en) 2017-12-19
US20160187446A1 (en) 2016-06-30
JP6635770B2 (ja) 2020-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6635770B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置及び画像処理装置
US10671939B2 (en) System, method and computer-accessible medium for learning an optimized variational network for medical image reconstruction
Otazo et al. Low‐rank plus sparse matrix decomposition for accelerated dynamic MRI with separation of background and dynamic components
JP6073627B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置及び画像処理装置
US9275294B2 (en) Compressed sensing using regional sparsity
JP6400375B2 (ja) 画像処理装置及び磁気共鳴イメージング装置
CN106537168B (zh) 用于磁共振指纹识别中的自适应字典匹配的系统和方法
US8897515B2 (en) Method for compressed sensing image reconstruction using a priori knowledge of spatial support
US9709650B2 (en) Method for calibration-free locally low-rank encouraging reconstruction of magnetic resonance images
JP6085545B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置および磁化率画像算出方法
CN113436290A (zh) 用于使用深度神经网络从图像中选择性地去除条纹伪影和噪声的方法和系统
JP6072723B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置、及び画像撮像方法
US20180247436A1 (en) Method for restoring magnetic resonance image and magnetic resonance image processing apparatus
Liu et al. High-performance rapid MR parameter mapping using model-based deep adversarial learning
US20230184861A1 (en) Propeller magnetic resonance acquisition and blade-specific reconstruction
WO2020219642A1 (en) Model-based iterative reconstruction for magnetic resonance imaging with echo planar readout
JP2017136170A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
WO2015164701A1 (en) Systems and methods for fast multi-contrast magnetic resonance imaging
Zeng et al. Non‐iterative reconstruction with a prior for undersampled radial MRI data
CN115552272A (zh) 使用多个磁共振成像系统配置对磁共振图像的校正
WO2015170394A1 (ja) 撮像装置、画像処理装置及び画像処理方法
JP6710127B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置および画像再構成方法
KR101686184B1 (ko) 병렬 자기공명영상 처리장치 및 방법
Zou et al. A New Framework for 3D MR Fingerprinting with Efficient Subspace Reconstruction and Posterior Distribution Estimation
JP6783619B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置及び画像解析方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160513

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160929

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20161021

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190716

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6635770

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150