JP6085545B2 - 磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置および磁化率画像算出方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置および磁化率画像算出方法 Download PDF

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Description

本発明は、磁気共鳴イメージング(MRI)技術に関する。特に、再構成後の画像の画像処理技術に関する。
磁気共鳴イメージング装置(以下、MRI装置ともいう)は、静磁場内に置かれた被検体に高周波磁場、傾斜磁場を印加し、核磁気共鳴により被検体から発生する信号を計測し、画像化する医用画像診断装置である。
MRI装置では、一般に、撮像断面を特定するスライス傾斜磁場を印加すると同時にその面内の磁化を励起させる励起パルス(高周波磁場パルス)を与え、これにより励起された磁化が収束する段階で発生する核磁気共鳴信号(エコー)を得る。このとき、磁化に三次元的な位置情報を与えるため、励起からエコーを得るまでの間に、スライス傾斜磁場と撮像断面において互いに垂直な方向の位相エンコード傾斜磁場とリードアウト傾斜磁場とを印加する。計測されたエコーは、kx、ky、kzを軸とするk空間に配置され、逆フーリエ変換によって画像再構成が行われる。
再構成された画像の各画素値は、絶対値と偏角(位相)とからなる複素数となる。絶対値を画素値とする濃淡画像(絶対値画像)は、プロトン(水素原子核)の密度や緩和時間(T1、T2)を反映した画像であり、組織構造の描出に優れる。一方、位相を画素値とする濃淡画像(位相画像)は、静磁場不均一や生体組織間の磁化率差などに起因した磁場変化を反映した画像である。
近年、位相画像が組織間の磁化率差を反映することを利用し、位相画像から生体内の磁化率分布を推定する定量的磁化率マッピング(QSM:Quantitatively Susceptibility Mapping)法が提案されている。位相と磁化率との関係に基づき、位相画像から、画素毎の磁化率を近似的に推定して画素値とした画像を、磁化率画像と呼ぶ。生体組織の磁化率は、鉄分の量や静脈中の酸素量によって変化することが知られている。この磁化率の変化は、神経変性疾患や脳卒中の診断に有用な情報を提供する。
定量的磁化率マッピングでは、磁化率分布は、位相分布から推定する。ところが、位相分布は、磁化率分布を空間的に畳み込み積分したものであるため、静磁場の方向や強度に応じて、磁化率の変化が生じている領域の周辺で位相は変化する。従って、位相分布から磁化率分布を求める場合、畳み込み積分の逆問題となり、一意に解が得られない。
一般に、最小二乗法によって、位相分布から磁化率分布を求める。このとき、誤差関数を導入し、これを最小化する値を解とする。
位相は、画像のSNが低下している領域においてばらつく。また、1ボクセルより小さい組織が存在する領域においては、部分容積効果によって位相値に誤差が生じる。以下、こうした位相のばらつきや位相値の誤差を位相ばらつきとよぶ。この位相ばらつきは、磁化率画像の算出精度を低下させる。また、位相ばらつきが大きい領域の周辺で筋状のアーチファクトが発生する。
算出する磁化率画像の推定精度を向上させ、アーチファクトを低減するため、位相画像における場所ごとのばらつきの大きさに応じて、誤差関数に重みづけを行う。重みづけは、位相ばらつきが大きい領域の重みを小さくするよう行う。各画素の画素値が、磁化率算出のための誤差関数に重みづけをする重み係数である画像を重み画像と呼ぶ。
従来、重み画像には絶対値画像が用いられている(非特許文献1)。絶対値画像の画素値の小さい領域は、画像のSNが小さく、位相のばらつきが大きくなる傾向にある。そのため、絶対値画像の画素値に比例した重みを用いることにより、位相ばらつきが大きい領域の重みを小さくすることができる。
しかし、絶対値画像の画素値は、必ずしも位相ばらつきの大きさに対応しない。例えば、絶対値画像の画素値は、T1値やT2値の違いや流れの影響により組織毎に変化する。そのため、位相ばらつきが組織間で同程度の大きさであっても、絶対値画像の画素値は組織間で異なることがある。その場合、絶対値画像の画素値に比例した重み画像においては、同程度の位相ばらつきであっても、重みの大きさが組織毎に変化する。その結果、算出される磁化率値が組織毎に変化し、磁化率画像の推定精度が低下する。
また、太い静脈など磁化率が大きく変化する領域では、SNが低下し、位相がばらつく。このとき、位相ばらつきが大きい領域は、静磁場の影響によってSNが低下する領域よりも周辺に広がる。そのため、絶対値画像に応じた重みを用いると、広がった位相ばらつきの大きい領域の重みを小さくすることができず、アーチファクト発生の原因となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、定量的磁化率マッピングにおいて、磁化率画像の推定精度を向上させ、アーチファクトを低減することを目的とする。
本発明は、位相ばらつきを精度よく反映した重み画像を用いて磁化率画像を算出する。この重み画像は、MRIで取得した複素画像から得た位相画像から算出する。まず、位相ばらつきを計算するために用いる領域を計算領域として設定し、位相画像の計算領域内の画素値の標準偏差または分散を位相ばらつきとする。そして、位相ばらつきを、位相ばらつきの増加に対して広義単調減少する重みに変換し、重み画像を得る。
本発明によれば、定量的磁化率マッピングにおいて、磁化率画像の推定精度が向上し、アーチファクトが低減される。
(a)は、本発明の実施形態の垂直磁場方式の磁気共鳴イメージング装置の外観図、(b)は、同水平磁場方式の磁気共鳴イメージング装置の外観図、(c)は、同開放感を高めた磁気共鳴イメージング装置の外観図である。 本発明の実施形態のMRI装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の計算機の機能ブロック図である。 本発明の実施形態の撮像処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の計測時に用いるパルスシーケンスを説明するための説明図である。 本発明の実施形態の画像変換処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の位相画像処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の重み画像算出処理のフローチャートである。 本発明の実施形態で設定する計算領域を説明するための説明図である。 本発明の実施形態の磁化率画像算出処理のフローチャートである。 (a)は、絶対値画像を、(b)および(c)は、従来の手法で算出される重み画像および磁化率画像を、(d)は、位相画像を、(e)および(f)は、本発明の実施形態の手法で算出される重み画像および磁化率画像を、それぞれ説明するための説明図である。 (a)は、絶対値画像を、(b)は、位相画像を、(c)および(d)は、本発明の実施形態で算出される重み画像および磁化率画像を、それぞれ説明するための説明図である。
以下、本発明の第一の実施形態について、図面を参照し説明する。以下、本発明の実施形態を説明するための全図において、特に断らない限り、同一機能を有するものは同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の記述により本発明が限定されるものではない。
<MRI装置の外観>
まず、本実施形態のMRI装置について説明する。図1は、本実施形態のMRI装置の外観図である。図1(a)は、開放感を高めるために磁石を上下に分離したハンバーガー型(オープン型)の垂直磁場方式のMRI装置(垂直磁場MRI装置)100である。図1(b)は、ソレノイドコイルで静磁場を生成するトンネル型磁石を用いた水平磁場方式のMRI装置(水平磁場MRI装置)101である。また、図1(c)は、図1(b)と同じトンネル型磁石を用い、磁石の奥行を短くし且つ斜めに傾けることによって、開放感を高めたMRI装置102である。なお、各MRI装置の形態は、それぞれ、垂直磁場方式、水平磁場方式の一例であり、これらに限定されるものではない。
以下、本実施形態を、図1(b)に示す水平磁場MRI装置101を用いる場合を例にあげて説明する。また、以下、本実施形態では、MRI装置101の静磁場方向をz方向、それに垂直な2方向のうち、測定対象の被検体を載置するベッド面に平行な方向をx方向、他方向をy方向とする座標系を用いる。また、以下静磁場を単に磁場とも呼ぶ。
<MRI装置の概略構成>
図2は、本実施形態のMRI装置101の概略構成を示すブロック図である。MRI装置101は、被検体に平行な方向に静磁場を発生するマグネット201と、傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイル202と、シーケンサ204と、傾斜磁場電源205と、高周波磁場発生器206と、高周波磁場を照射するとともに核磁気共鳴信号(エコー)を検出するプローブ207と、受信器208と、計算機209と、表示装置210と、記憶装置211と、を備える。
被検体(例えば、生体)203は寝台(テーブル)等に載置され、マグネット201の発生する静磁場空間内に配される。本実施形態では、撮像対象を脳とする。そのため、被検体の頭部が静磁場空間内に配される。ただし、撮像対象は脳に限定されず、肝臓や心臓など任意であることは云うまでも無い。
シーケンサ204は、傾斜磁場電源205と高周波磁場発生器206とに命令を送り、それぞれ傾斜磁場および高周波磁場を発生させる。発生された高周波磁場は、プローブ207を通じて被検体203に印加される。被検体203から発生したエコーはプローブ207によって受波され、受信器208で検波が行われる。検波の基準とする核磁気共鳴周波数(検波基準周波数f0)は、シーケンサ204によりセットされる。
検波された信号は、計算機209に送られ、ここで画像再構成などの信号処理が行われる。その結果は、表示装置210に表示される。必要に応じて、記憶装置211に検波された信号や測定条件、信号処理後の画像情報などを記憶させてもよい。
シーケンサ204は、予めプログラムされたタイミング、強度で各部が動作するように制御を行う。プログラムのうち、特に、高周波磁場、傾斜磁場、信号受信のタイミングや強度を記述したものはパルスシーケンスと呼ばれる。
パルスシーケンスは、目的に応じて種々のものが知られており、任意のパルスシーケンスを用いることができる。本実施形態では、磁場強度の空間分布の不均一性に応じた信号が得られるGrE(Gradient Echo)系のパルスシーケンスを用いる場合を例にあげて説明する。GrE系のパルスシーケンスには、例えば、RFスポイルタイプのグラディエントエコー(RF−Spoiled GrE)シーケンスがある。
本実施形態の計算機209は、設定された計測パラメータとパルスシーケンスとに従いエコーの計測をシーケンサ204に指示し、エコーを計測する。そして、得られたエコーをk空間に配置し、k空間に配置されたエコーに対して演算を行い、所望のコントラストの画像を生成する。生成された画像は、表示装置210に表示される。
本実施形態では、さらに、生成された画像から、生体内の磁化率分布を推定した磁化率画像を生成する。これを実現するため、本実施形態の計算機209は、図3に示すように、パルスシーケンスに従って、MRI装置100の各部を制御し、被検体203から発生する核磁気共鳴信号(エコー信号)を複素信号として計測する計測部300と、公知の手法を用い、複素信号から各画素の値が複素数である複素画像を再構成する画像再構成部400と、複素画像を磁化率画像に変換する画像変換部500と、生成した画像を表示装置210に表示する表示処理部600とを備える。本実施形態では、例えば、生成した磁化率画像を表示装置210に表示する。
計算機209のこれらの各機能は、記憶装置211に格納されたプログラムを、計算機209のCPUがメモリにロードして実行することにより実現される。
<撮像処理の流れ>
以下、本実施形態の計算機209の、計測部300、画像再構成部400、画像変換部500、表示処理部600による撮像処理の詳細を、処理の流れに沿って説明する。図4は、本実施形態の撮像処理の処理フローである。
各種の計測パラメータが設定され、撮像開始の指示を受け付けると、計測部300は、計測を行う(ステップS1101)。ここでは、予め定められたパルスシーケンスに従って、シーケンサ204に指示を行い、エコー信号を取得し、k空間に配置する。シーケンサ204は、指示に従い、上述のように、傾斜磁場電源205と高周波磁場発生器206とに命令を送り、それぞれ傾斜磁場および高周波磁場を発生させる。そして、プローブ207によって受波され、受信器208で検波が行われたエコーを複素信号として受信する。計測部300は、1枚の画像を得るために必要なエコーを取得するまで、計測を繰り返す。
計測部300が計測を終えると、画像再構成部400は、k空間に配置されたエコーから画像を再構成する画像再構成処理を行う(ステップS1102)。ここでは、k空間上に配置されたエコー(データ)に対して3次元逆フーリエ変換などの処理を行い、各画素の値が複素数で表される複素画像を再構成する。
画像変換部500は、得られた複素画像に対して後述する種々の画像変換処理を行う(ステップS1103)。本実施形態では、画像変換部500は、画像再構成部400で得られた複素画像を磁化率画像に変換する。本実施形態の画像変換処理の詳細は後述する。
そして、表示処理部600は、得られた磁化率画像を濃淡画像として表示装置210に表示する(ステップS1104)。なお、このとき、最大値投影処理などの方法を用いて複数の画像情報を統合させて表示してもよい。
<パルスシーケンス例>
ここで、計測部300が計測時に従うパルスシーケンス例を説明する。本実施形態では、上述のように、例えば、GrE系のパルスシーケンスを用いる。このGrE系のパルスシーケンスを、その一例であるRF−Spoiled GrEシーケンスを用いて説明する。
図5は、RF−Spoiled GrEシーケンス700のパルスシーケンス図である。本図において、RF/Echoは、高周波磁場パルスの照射およびエコーの計測タイミング、Gs、Gp、Grは、それぞれ、スライス傾斜磁場パルス、位相エンコード傾斜磁場パルス、リードアウト傾斜磁場パルスの印加タイミングを表す。
RF−Spoiled GrEシーケンス700では、スライス傾斜磁場パルス701の印加とともに高周波磁場(RF)パルス702を照射し、被検体203内の所定のスライスの磁化を励起する。次いで磁化の位相にスライス方向および位相エンコード方向の位置情報を付加するためのスライスエンコード傾斜磁場パルス703および位相エンコード傾斜磁場パルス704を印加する。
また、画素内の核磁化の位相を分散させるディフェーズ用のリードアウト傾斜磁場パルス705を印加した後、リードアウト方向の位置情報を付加するためのリードアウト傾斜磁場パルス706を印加しながら核磁気共鳴信号(エコー)707を一つ計測する。そして最後に、スライスエンコード傾斜磁場パルス703および位相エンコード傾斜磁場パルス704によってディフェーズされた核磁化の位相を収束させるリフェーズ用のスライスエンコード傾斜磁場パルス708および位相エンコード傾斜磁場パルス709を印加する。
計測部300は、以上の手順を、スライスエンコード傾斜磁場パルス703、708(スライスエンコード数ks)および位相エンコード傾斜磁場パルス704、709(位相エンコード数kp)の強度と、RFパルス702の位相とを変化させながら、繰り返し時間TRで繰り返し実行し、1枚の画像を得るために必要なエコーを計測する。なお、このとき、RFパルス702の位相は、所定量、例えば、117度ずつ増加させる。また、図5において、ハイフン以下の数字は、繰り返しの何回目であるかを示す。
なお、計測された各エコーはkr、kp、ksを座標軸とする3次元のk空間上に配置される。このとき、一つのエコーはk空間上でkr軸に平行な1ラインを占める。このRF−Spoiled GrEシーケンス700により得られるエコーから再構成される絶対値画像は、TE(RFパルス702の照射からエコー707の計測までの時間)を短く設定するとT1(縦緩和時間)強調画像、TEを長く設定すると画素内の位相分散を反映したT2*強調画像となる。
なお、ここでは、計測部300が従うパルスシーケンスとして、k空間の座標軸に平行にデータを取得するカーテシアン撮像の一つであるRF−Spoiled GrEシーケンス700を例にあげて説明しているが、パルスシーケンスはこれに限定されない。計測部300は、所望の精度を有する位相画像が得られるシーケンスであればよく、任意のシーケンスを用い、任意のk空間領域のデータを取得することができる。
例えば、1回のTRで複数のエコーを取得するシーケンスを用いてもよい。このとき、得られた複数のエコーを異なるk空間に配置してもよい。また、k空間において回転状にデータを取得するラジアルスキャンなど、ノンカーテシアン撮像のシーケンスを用いてもよい。また、撮像を複数回行い、それぞれの撮像で別々のk空間領域のデータを取得し、それらを統合してもよい。すなわち、複数のエコーで取得した別々の複素画像や位相画像から一枚の複素画像や位相画像を再構成してもよい。
<画像変換処理>
次に、画像変換部500による画像変換処理について説明する。本実施形態では、複素画像から位相画像を得、位相画像から磁化率画像を算出する。
上述のように、定量的磁化率マッピングでは、磁化率画像(磁化率分布)は、位相分布(位相画像)から推定する。このとき、以下の式(1)で表される位相分布φと磁化率分布χの関係式を用いる。
ここで、式(1)において、φ(r)は位置rにおける位相(rad)、γはプロトンの磁気回転比、B0は静磁場強度(T)、τTEはTE(Echo Time:エコー時間)(s)、χ(r’)は位置r’における磁化率(ppm)、αは静磁場方向とベクトルr’−rがなす角である。
式(1)に示されるように、位相分布φ(位相画像)は、磁化率分布χ(磁化率画像)を空間的に畳みこみ積分したものである。位相画像内の全ての画素を対象とするため、式(1)をベクトルと行列とにより表現すると、式(2)のように表わされる。
Φ=Cχ ・・・(2)
ここで、Φは、全画素数Nの大きさを持つ位相画像の列ベクトル、χは、算出する磁化率画像の列ベクトルである。また、Cは、N×Nの大きさを持ち、磁化率分布χに対する畳み込み演算に相当する行列である。
式(2)から、最小二乗法によって磁化率画像を求める。このとき、誤差関数を導入し、それを最小化することにより、解を得る。この誤差関数には、位相画像φにおける場所ごとの位相ばらつきの大きさに応じて、重みづけを行う。従って、用いる誤差関数は、以下の式(3)に示すものとなる。
ここで、Wは全画素数Nの大きさを持つ位相画像の列ベクトルであり、各画素の誤差に重みづけする重み係数である。上述のように、各画素の画素値が、磁化率算出のための誤差関数に重みづけする重み係数である画像を重み画像とよぶ。また、・はベクトルの要素ごとの掛け算を表し,||*||は*のノルムを表す。なお、誤差関数は必ずしも式(3)の形に限られない。例えば、正則化項を付与した形で誤差関数を設定してもよい。
本実施形態では、この重み画像を、位相画像から算出する。従って、本実施形態の画像変換部500は、画像再構成部400が生成した複素画像から、位相画像を生成し、その位相画像から重み画像を算出し、位相画像と重み画像とから磁化率画像を算出する。
これを実現するため、本実施形態の画像変換部500は、図3に示すように、複素画像から位相画像を生成する位相画像生成部510と、位相画像に位相画像処理を行う位相画像処理部520と、位相画像から重み画像を生成する重み画像算出部530と、位相画像と重み画像とから磁化率画像を算出する磁化率画像算出部540と、を備える。
<画像変換処理の流れ>
画像変換部500の各部による、画像変換処理の流れを説明する。図6は、本実施形態の画像変換処理の処理フローである。
まず、位相画像生成部510は、複素画像から絶対値画像および位相画像を生成する(ステップS1201)。絶対値画像および位相画像は、複素画像の各画素の複素数の絶対値成分および位相成分とからそれぞれ作成する。
画素jにおける絶対値画像の画素値S(j)と位相画像の画素値φ(j)とは、複素画像の画素値c(j)を用いて、それぞれ、以下の式(4)と式(5)とから算出される。
S(j)=|c(j)| ・・・(4)
φ(j)=arg{c(j)} ・・・(5)
次に、位相画像処理部520は、位相画像生成部510が算出した位相画像φに対し、位相画像処理を行い、処理後の位相画像φ’を算出する(ステップS1202)。ここでは、磁化率以外に由来する位相成分を除き、磁化率に由来する位相成分を抽出する。位相画像処理の詳細は、後述する。なお、本位相画像処理は、省略してもよい。
次に、重み画像算出部530は、位相画像φ’(または、位相画像φ)に対し、重み画像算出処理を行い、磁化率画像算出に用いる重み画像Wを算出する(ステップS1203)。本実施形態では、位相画像φ’(または位相画像φ)から各画素の位相ばらつきを算出し、算出した位相ばらつきに基づき重みを算出する。重み画像算出部530による重み画像算出処理の詳細は、後述する。
重み画像Wが得られると、磁化率画像算出部540は、算出した重み画像Wと位相画像φ’(または、位相画像φ)から表示装置210に表示する磁化率画像を算出する(ステップS1204)。
<位相画像処理>
次に、位相画像処理部520による位相画像処理について説明する。本実施形態では、4種の位相画像処理を行う。この4種の位相画像処理を、図7の処理フローを用いて説明する。
まず、位相画像処理部520は、位相画像から大域的な位相変化を除去する大域的位相変化除去処理を行う(ステップS1301)。ここでは、大域的位相変化除去処理として、まず、位相画像生成部510が算出した位相画像(三次元画像;元画像)に対して二次元画像ごとにそれぞれローパスフィルタ処理を施し、低解像度画像を算出する。そして、元画像を低解像度画像で複素除算する。この大域的位相変化除去処理により、位相画像処理部520は、低解像度画像に含まれる大域的な位相変化を元画像から除去する。
式(5)で算出される位相画像は、撮像部位(例えば、頭部など)の形状等に依存して生じる静磁場不均一に起因する大域的な位相変化と、組織間の磁化率変化に起因する局所的な位相変化との和である。また、それぞれ、原位相画像のk空間上における低周波成分と高周波成分に対応する。本処理によって、大域的な位相変化のみを除去できるため、組織間の磁化率変化に起因する局所的な位相変化を算出できる。
大域的な位相変化を除去する方法には様々な方法がある。例えば、位相画像を低次多項式でフィッティングすることにより大域的な位相変化を抽出し、それを元画像から減算する方法などがある。本実施形態の大域的位相変化除去処理では、こうした他の方法を用いてもよい。
次に、位相画像処理部520は、位相の折り返しを補正する位相折り返し補正処理を行う(ステップS1302)。
位相画像における一部の領域では、−πからπの範囲を超えた位相値が2nπずれることにより−πからπの範囲内に折り返される(nは、1以上の整数)。そのため、脳の全領域において正確な位相を求めるためには、これらの折り返しを補正する必要がある。本実施形態では、例えば領域拡大法などを用い、−πからπの範囲に折り返されている位相値を補正する。
次に、位相画像処理部520は、位相画像の中でノイズ成分のみの領域(ノイズ領域)にノイズマスク処理を実施する(ステップS1303)。これは、ノイズ領域(信号がない領域、空気の領域)の位相値を0とするために行う処理である。本実施形態では、ノイズマスク処理として、まず、絶対値画像を用いて、マスク画像を作成する。そして、作成したマスク画像を位相画像にかけあわせる。
マスク画像は、予め定めた閾値を用いて作成する。すなわち、絶対値画像において、当該閾値より小さい値を持つ領域の画素値を0、それ以外の領域の画素値を1とする。なお、閾値は、絶対値画像の全画素の画素値分布から判別分析法等の方法を用いて求めてもよい。
ノイズマスク処理法には様々な方法がある。例えば、ノイズマスク処理に用いるマスク画像として、空気領域の画素値を0とする方法などがある。この場合、脳と空気との境界部分を検出し、検出結果をもとに空気領域を抽出する。本実施形態のノイズマスク処理では、こうした他の方法を用いてもよい。
次に、位相画像処理部520は、ノイズマスク処理を実施した位相画像の中で、脳と空気の境界領域を除去する処理(境界領域除去処理)を行う(ステップS1304)。空気に隣接している境界領域の位相は、他の領域に比べて空間的変化が激しいため、算出した磁化率画像においてアーチファクトの発生原因となることがある。そのため、この境界領域を除去する必要がある。
本実施形態の境界領域除去処理では、ノイズマスク処理した位相画像において、領域拡大法により空気領域から領域を拡大し、位相値が所定の閾値をこえた場合に0でおきかえる処理を行うことにより、境界領域を除去する。
境界領域の除去処理法には、様々な公知の方法がある。例えば、ガウス関数を用いて境界領域の位相変化をフィッティングし、それを元画像から減算する方法などがある。本実施形態の境界領域の除去処理では、こうした他の方法を用いてもよい。
なお、位相画像処理における上にあげた4つの処理はあくまで一例であり、これらに限る必要はない。また、これら4つの処理のうちのいくつかの処理を省略することもできる。例えば、エコー時間が短いシーケンスを用いてエコーを取得した場合、折り返しが起こらない。このような場合、位相折り返し処理は不要である。また、各処理の処理順は問わない。また、位相画像処理は、行わなくてもよい。位相画像処理を行わないと、ノイズや位相不均一は除去されないが、少ない処理回数と処理時間で磁化率画像を算出できる。
<重み画像算出処理>
次に、本実施形態の重み画像算出部530による、重み画像算出処理について説明する。上述のように、本実施形態では、位相画像から重み画像を算出する。このとき、位相画像から、各画素の位相ばらつきを算出し、算出した位相ばらつきの大きさに基づいて、重みを算出する。本実施形態では、位相のばらつきが大きいほど、重みが小さくなるよう、決定される。すなわち、重みは、位相ばらつきの増加に対し、広義単調減少するよう決定される。なお、二つの異なる位相ばらつきx1、x2がx1<x2である場合、それぞれの位相ばらつきから算出する重みf(x1)、f(x2)がf(x1)≧f(x2)を満たす場合、重みは、位相ばらつきの増加に対し、広義単調減少すると呼ぶ。
各画素の位相ばらつきは、当該画素周辺の領域における複数の位相を用いて算出する。以下、ある画素の位相ばらつきを計算するために用いる当該画素周辺の領域を計算領域と呼ぶ。
以上の重み画像算出処理を実現するため、本実施形態の重み画像算出部530は、位相画像から位相成分複素画像を算出する位相成分複素画像算出部531と、重みを計算する領域として計算領域を設定する領域設定部532と、位相画像から位相ばらつきを画素値とする位相ばらつき画像を算出する位相ばらつき画像算出部533と、位相ばらつき画像を重み画像に変換する重み画像変換部534とを備える。
<重み画像算出処理の流れと各処理の詳細>
上記各部による本実施形態の重み画像算出処理手順を、図8の処理フローに従って説明する。
位相成分複素画像算出部531は、まず、位相画像から位相成分複素画像zを算出する(ステップS1401)。本実施形態における画素jの位相成分複素画像z(j)は、ステップS1202で処理された位相画像φ’(j)を用い、以下の式(6)で求められる。
z(j)=exp(i・Φ’(j)) ・・・(6)
ここで、iは虚数である。
nを予め定めた1以上の整数とすると、exp(i・(φ+2nπ))=exp(i・φ)・exp(i・2nπ)=exp(i・φ)となる。従って、位相成分複素画像を用いることにより、位相折返しの影響のない位相ばらつきが算出できる。すなわち、位相成分複素画像を用いることにより、位相折返し補正処理を行っていない位相画像や位相折返し補正処理を失敗した領域における位相に対しても、正しい位相ばらつきを算出することができる。
なお、ステップS1401は行わなくてもよい。また、ステップS1202の位相画像処理を行わない場合、式(6)では、位相画像φ’(j)の代わりに、ステップS1201で算出した位相画像φ(j)を用いる。さらに、ステップS1202の位相画像処理をおこなった場合であっても、位相画像φ’(j)ではなく、位相画像φ(j)を用いて位相成分複素画像を算出してもよい。また、大域的位相変化除去処理のみを行った位相画像など、ステップS1202の一部の処理だけを行った位相画像を用いて位相成分複素画像を算出してもよい。
次に、領域設定部532は、計算領域を設定する(ステップS1402)。本実施形態では、計算領域を、位相画像の周波数エンコード方向にpボクセル、位相エンコード方向にpボクセル、スライス方向にpボクセルのp×p×pの立方体とする。なお、pは2以上の任意の整数とし、予め定めておいてもよいし、ユーザが設定するよう構成してもよい。
なお、計算領域の大きさや形は任意である。一般に、計算領域が大きいほど、「位相ばらつきの大きい領域」に対して「重みが小さい領域」が広がる。「重みが小さい領域」が広がるほどアーチファクト低減の効果が大きい。従って、計算領域の大きさを大きくするほど、アーチファクトを低減できる。しかし、「重みが小さい領域」を広げすぎると、位相ばらつきの小さい領域まで重みを小さくしてしまい、算出される磁化率画像の推定精度が低減する。
例えば、計算領域の初期値を、3×3×3の立方体とし、「重みが小さい領域」を広げたい場合、ユーザからの指示に従って、計算領域を5×5×5の立方体と設定するよう構成してもよい。
また、画像の分解能に応じて計算領域のサイズを設定してもよい。すなわち、分解能に応じて、計算領域のサイズを変化させる。例えば、スライス方向の分解能が大きくなるほど、スライスごとの位相分布が異なり、隣り合うスライス間で位相ばらつきの分布も異なる。すなわち、スライス間隔が大きいと、スライス間の相関が少ない。そこで、任意の閾値tsを設定し、スライス方向の分解能がtsmmより小さい画像の場合はp×p×p(例えば、p=3)の立方体を計算領域とし、スライス方向の分解能がtsmm以上の画像の場合はスライス内のp×p(例えば、p=3)の正方形を計算領域としてもよい。
また、計算領域は立方体や正方形ではなく、任意の形状で設定できる。例えば、該当ボクセルより距離がrmm以内のボクセルを計算領域としてもよい。
図9に、本実施形態で、位相画像801上に設定する計算領域802の概念図を示す。本図の左右方向を周波数エンコード方向、上下方向を位相エンコード方向、紙面と垂直な方向をスライス方向とする。
例えば、周波数エンコード方向に3ボクセル、位相エンコード方向に3ボクセルとなる3×3の正方形を計算領域802とする場合、本図に示すように、該当画素j803の計算領域802は、太枠で囲まれた9ボクセルの領域となる。
次に、位相ばらつき画像算出部533は、位相ばらつき画像vを算出する(ステップS1403)。本実施形態では、画素jの位相ばらつき画像vの画素値v(j)は、画素jにおける計算領域内の位相成分複素画像z(kj)の標準偏差の値とする。すなわち、以下の式(7)で計算する。
ここで、kjは、画素jにおける計算領域の画素を表す。kjは、1からp3までの値となる。例えば、計算領域が3×3×3の立方体の場合、kjは1から27までの値となる。sは、計算領域の画素数(p3)を表す。上記例では、s=27である。m(j)は画素jの計算領域におけるzの平均値である。すなわち、m(j)=Σkj(z(kj))/sである。式(7)で定義した場合は、画像によらず、位相ばらつきv(j)の上限は1、下限は0となる。
なお、位相成分複素画像zではなく、任意の画像から位相ばらつき画像vを求めることができる。例えば、ステップS1202の位相画像処理後の位相画像φ’を用いてもよい。また、ステップS1202の位相画像処理前の位相画像φを用いてもよい。また、大域的位相変化除去処理のみを行った位相画像など、ステップS1202の一部の処理だけを行った位相画像を用いてもよい。
また、位相ばらつき画像vを求める方法は任意である。例えば、以下の式(8)で示されるように比重g(kj)を用いて標準偏差を計算してもよい。
式(8)を用いることにより、比重g(kj)の大きいボクセルkjの寄与が大きい標準偏差を算出することができる。
比重g(kj)は、任意の値に設定できる。例えば、位相ばらつきを算出する画素(ボクセルj)からの距離に応じて設定してもよい。具体的には、該当ボクセルjとkjの距離r(kj)を用いて、g(kj)=1/r(kj)と定義してもよい。このとき、該当ボクセルに距離が近いボクセルの寄与を大きくし、遠いボクセルの寄与を小さくした標準偏差が算出される。これにより、例えば、画像の各方向で分解能の大きさが異なる場合に、分解能の大きさの違いを考慮した位相ばらつきを算出することができる。
また、画素jの位相ばらつき画像vの画素値v(j)は、画素jにおける計算領域内の位相成分複素画像z(kj)の標準偏差ではなく分散の値としてもよい。また、画素jにおける処理前や処理後の位相画像φの計算領域の画素値の絶対値の和(v(j)=Σkj|φ(kj)|)や、計算領域内の最大値と最小値の差(v(j)=maxkj{φ(kj)}−minkj{φ(kj)})などを、画素値v(j)としてもよい。
最後に、重み画像変換部534は、位相ばらつき画像vを重み画像Wに変換することにより、重み画像を算出する(ステップS1404)。本実施形態では、位相ばらつきが小さい領域の重みは大きくし、位相ばらつきが大きい領域の重みは小さくする。これにより、位相ばらつきの大きさに応じた重み画像を算出することができる。
本実施形態における各画素jの重みW(j)は、例えば、予め定めた定数から、位相ばらつきv(j)を減算した値とする。具体的には、以下の式(9)により求める。
W(j)=1−v(j) ・・・(9)
なお、重みW(j)と位相ばらつきv(j)との関係式は、上記式(9)に限定されない。例えば、位相ばらつき画像vの全画素における最大値vmaxを用いて、重みW(j)を以下の式(10)で求めてもよい。
W(j)=(vmax−v(j))/vmax ・・・(10)
位相ばらつき画像vの算出方法によっては、重みW(j)の上限値が画像によって変化する。その点、式(10)を用いて重みを算出することにより、画像によらず重みW(j)を、1から0の間の値に設定できる。
また、重みW(j)は、予め定めた定数を、位相ばらつきv(j)で除算した値としてもよい。すなわち、以下の式(11)により求めてもよい。
W(j)=1/v(j) ・・・(11)
式(11)を用いて重みW(j)を算出することにより、式(9)や式(10)を用いて重みW(j)を算出する場合に比べ、位相ばらつきv(j)の変化に対する重みW(j)の変化が大きくなる。
また、予め定めた閾値tを用いて、位相ばらつきv(j)と閾値tとの大小関係から、位相ばらつきv(j)が予め定めた閾値tより小さい画素の重みW(j)を、予め定めた定数とし、位相ばらつきv(j)が当該閾値t以上の画素の重みを0としてもよい。例えば、位相ばらつきv(j)が閾値tより小さい場合は重みW(j)を1、閾値t以上の場合は0とする。これは、以下の式(12)で表される。
式(12)を用いて重みW(j)を算出することにより、磁化率算出の際に、閾値tより位相ばらつきv(j)が小さい領域の重みを一定値にすることができる。
また、位相ばらつき画像v以外の画像と位相ばらつき画像vとを組み合わせて、重みWを算出してもよい。例えば、絶対値画像Sと位相ばらつき画像vとを用いて、以下の式(13)より重みW(j)を求めてもよい。
W(j)={1−v(j)}・S(j) ・・・(13)
<磁化率画像算出処理>
次に、本実施形態の磁化率画像算出部540による磁化率画像算出処理を説明する。ここでは、図10に示す、磁化率画像算出処理の処理フローに従って説明する。
まず、磁化率画像算出部540は、算出した位相画像と算出する磁化率画像候補との間の差を示す誤差関数を決定する(ステップS1501)。そして、誤差関数を最小とする磁化率画像候補を決定し(ステップS1502)、決定した磁化率画像候補を磁化率画像とする(ステップS1503)。
誤差関数の決定には、式(1)で表される位相分布φと磁化率分布χとの関係を用いる。本実施形態では、式(3)に示す誤差関数e(χ)を用い、これを最小化することにより磁化率画像候補を決定する。式(3)における重み画像Wには、ステップS1203で算出した重み画像を用いる。
なお誤差関数は、式(3)の形に限らない。例えば、式(3)に、L1ノルムやL2ノルムとよばれる正則化項、より一般的なLpノルム(p>0)とよばれる正則化項などを加えるなど、様々な公知の関数形を用いることができる。
誤差関数e(χ)に基づいて算出される誤差は、例えば、共役勾配法を用いた繰り返し演算によって最小化する。なお、誤差関数を最小化する方法には、最急降下法などの様々な公知の方法があり、他の方法を用いてもよい。
また、位相画像と重み画像とから磁化率画像を算出する手法には、様々な公知の方法がある。本実施形態では、それらの方法を用いることもできる。
以上説明したように、本実施形態のMRI装置101は、高周波磁場パルスの照射に応じて被検体から発生する核磁気共鳴信号を複素信号として計測する計測部300と、前記複素信号から各画素の値が複素数である複素画像を再構成する画像再構成部400と、前記複素画像を磁化率画像に変換する画像変換部500と、前記生成した画像を表示装置に表示する表示処理部600と、を有し、前記画像変換部500は、前記複素画像から位相画像を生成する位相画像生成部510と、前記位相画像から重み画像を算出する重み画像算出部530と、前記位相画像と前記重み画像とから前記磁化率画像を算出する磁化率画像算出部540と、を備える。
このように、本実施形態では、位相画像から磁化率画像を推定する際、用いる誤差関数に付与する重み画像を、位相画像から得る。位相画像は、絶対値画像に比べ、組織のT1値やT2値などの位相ばらつき以外の要因による画素値の変化が少ない。従って、この位相画像は、より高い精度で位相ばらつきを反映していると言える。本実施形態では、このような位相画像を用いて重みを算出するため、位相ばらつきを精度よく反映した重み画像を得ることができる。そして、この重み画像を用いて磁化率画像を算出するため、磁化率画像の推定精度が向上し、アーチファクトも低減される。
例えば、神経変性疾患の一つであるアルツハイマー病の患者では、病状の進行に応じて、被殻とよばれる組織など脳内の複数の組織の鉄沈着量が増加し、その結果磁化率が増加することが知られている。本実施形態によれば、高い精度でこれらの組織の磁化率を測定することができる。従って、アルツハイマー病の病状の進行度に関する客観的な情報を得られることが期待される。
<従来手法との比較結果>
図11(a)〜図11(f)に、磁化率変化が大きいためにSNが低下している領域における、絶対値画像911、位相画像921、従来の重み画像912、その重み画像912から算出される磁化率画像913、本実施形態で算出される重み画像922、および、磁化率画像923の概略図を示す。矢印900は、静磁場方向である。
従来の重み画像912は、絶対値画像911の画素値に比例して重みが算出される。これらの図に示されるように、位相がばらついている領域924は、静磁場の影響によって絶対値画像911の画素値が低下している領域914より大きい。そのため、絶対値画像911から算出される重み画像912においては、絶対値画像911の画素値が低下している領域915のみ重みが小さい。
これに対し、本実施形態から算出される重み画像922においては、位相画像921において位相ばらつきが大きい領域924に対応する全ての領域の重みが小さくなる。また、重みを算出する際の計算領域の大きさに応じて、重みの小さい領域925は、位相ばらつきが大きい領域924よりも広がる。これらの結果、本実施形態で算出される磁化率画像923において、絶対値画像911に基づく重み画像912を用いて算出される磁化率画像913に比べ、筋状のアーチファクト916が低減される。
図12(a)〜図12(d)に、ヒト頭部画像において、磁化率変化が大きいためにSNが低下している領域における、絶対値画像931、位相画像941、本実施形態で算出される重み画像942、および、磁化率画像943を示す。
これらの図に示されるように、位相がばらついている領域944は、静磁場の影響によって絶対値画像931の画素値が低下している領域934より大きい。本実施形態から算出される重み画像942においては、位相ばらつきが大きい領域944の全ての領域の重みが小さくなる。また、重みを算出する際の計算領域の大きさに応じて、重みの小さい領域945は、位相ばらつきが大きい領域944よりも広がる。これらの結果、本実施形態で算出される重み画像942を用いることにより、筋状のアーチファクトが発生することなく磁化率画像943を算出できる。
<変形例>
なお、本実施形態では水平磁場MRI装置101を例にあげて説明したが、垂直磁場MRI装置100やその他の装置を用いた場合であっても、同様の処理が適用でき、同様の効果が得られる。また、撮像断面も、横断面、冠状断面、矢状断面、オブリーク断面など任意の撮像断面で同様の処理が適用でき、同様の効果が得られる。
また、固定された静磁場方向に対して撮像部位(例えば、頭部)の角度を様々に変えて複数回の計測を行い、得られた複数の複素画像から一つの磁化率画像を算出してもよい。固定された静磁場方向に対して撮像部位(例えば、頭部)の角度を様々に変えることは、撮像組織(例えば、脳組織)の磁化率分布に対して印加する静磁場の方向を様々に変えることに等しい。従って、この計測により、異なる方向の静磁場が印加された時の複数の位相画像を得ることができる。
これらの複数の位相画像から磁化率画像を算出することにより、一つの位相画像から算出するよりも解の精度を高めることができる。
また、複素画像から絶対値画像と位相画像に変換せず、複素画像から直接に磁化率画像算出処理を行ってもよい。
また、磁化率画像に画像処理を行い、磁化率画像と異なるコントラストの画像を作成し、表示装置210に表示させてもよい。例えば、磁化率画像から組織間の磁化率差を強調した強調マスクを作成し、それを絶対値画像にかけ合わせた磁化率差強調画像を表示してもよい。
磁化率差強調画像は、磁化率差を強調する処理によって組織の磁化率の情報は失われるが、磁化率の高い組織とそれ以外の組織とのコントラストが増加する。そのため、磁化率の高い組織が明瞭に描出される。
なお、本実施形態で算出した重み画像は、位相画像処理の中の、大域的な位相変化除去に用いてもよい。大域的位相変化除去の一つの方法では、位相画像を低次多項式でフィッティングすることにより大域的な位相変化を抽出し、それを元画像から減算する。ここで、フィッティングする際の誤差関数に本実施形態で算出した重み画像を用いることにより、位相ばらつきの小さい領域の寄与を大きくしたフィッティングを行うことができる。
また、本実施形態で算出した位相ばらつき画像は、位相画像処理の中の、ノイズマスクの算出に用いてもよい。予め定めた閾値を用い、位相ばらつき画像における当該閾値より小さい値を持つ領域の画素値を0、それ以外の領域の画素値を1とすることにより、位相ばらつきを小さい領域を抽出したノイズマスクを算出することができる。
また、本実施形態で算出した位相ばらつき画像は、位相画像処理の中の、位相折返し除去処理に用いてもよい。位相折返し除去処理の一つの方法では、領域拡大法を用いて、−πからπの範囲に折り返されている位相値を補正する。領域拡大法では、ある領域で位相値の補正を失敗した場合に、その失敗が周囲の領域に拡大してしまうという欠点がある。また、位相ばらつきが大きい領域では、位相ばらつきが小さい領域に比べ、位相値の補正を失敗する可能性が高い。そこで、本実施形態で算出した位相ばらつき画像の画素値が小さい領域から領域を拡大することにより、処理を失敗する可能性が低い領域から位相の補正を行うことができる。
また、上記各実施形態では、画像再構成部、画像変換部、表示処理部の各部の機能を、MRI装置101が備える計算機209内で実現する場合を例にあげて説明したが、これに限られない。これらの各部の少なくとも1つは、例えば、MRI装置101の計算機209とデータの送受信が可能なMRI装置101とは独立した情報処理装置(画像処理装置)上に構築されていてもよい。
100:垂直磁場MRI装置、101:水平磁場MRI装置、102:MRI装置、201:マグネット、202:傾斜磁場コイル、203:被検体、204:シーケンサ、205:傾斜磁場電源、206:高周波磁場発生器、207:プローブ、208:受信器、209:計算機、210:表示装置、211:記憶装置、300:計測部、400:画像再構成部、500:画像変換部、510:位相画像生成部、520:位相画像処理部、530:重み画像算出部、531:位相成分複素画像算出部、532:領域設定部、533:位相ばらつき画像算出部、534:重み画像変換部、540:磁化率画像算出部、600:表示処理部、700:RF−Spoiled GrEシーケンス、701:スライス傾斜磁場パルス、702:RFパルス、703:スライスエンコード傾斜磁場パルス、704:位相エンコード傾斜磁場パルス、705:リードアウト傾斜磁場パルス、706:リードアウト傾斜磁場パルス、707:エコー、708:スライスエンコード傾斜磁場パルス、709:位相エンコード傾斜磁場パルス、801:位相画像、802:計算領域、803:該当画素j、900:静磁場方向、911:絶対値画像、912:重み画像、913:磁化率画像、914:画素値低下領域、915:重みが小さい領域、916:アーチファクト、921:位相画像、922:重み画像、923:磁化率画像、924:位相がばらついている領域、925:重みが小さい領域、931:絶対値画像、934:画素値低下領域、941:位相画像、942:重み画像、943:磁化率画像、944:位相がばらついている領域、945:重みが小さい領域

Claims (15)

  1. 高周波磁場パルスの照射に応じて被検体から発生する核磁気共鳴信号を複素信号として計測する計測部と、
    前記複素信号から各画素の値が複素数である複素画像を再構成する画像再構成部と、
    前記複素画像を磁化率画像に変換する画像変換部と、
    前記磁化率画像を表示装置に表示する表示処理部と、を有し、
    前記画像変換部は、
    前記複素画像から位相画像を生成する位相画像生成部と、
    前記位相画像から重み画像を算出する重み画像算出部と、
    前記位相画像と前記重み画像とから前記磁化率画像を算出する磁化率画像算出部と、を備えること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記重み画像算出部は、
    前記位相画像から位相ばらつきの大きさを画素値とする位相ばらつき画像を算出する位相ばらつき画像算出部と、
    前記位相ばらつき画像を前記重み画像に変換する重み画像変換部と、を備えること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記重み画像算出部は、前記位相ばらつきを計算するために用いる領域を計算領域として設定する領域設定部をさらに備えること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  4. 請求項3記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記領域設定部は、分解能に応じて前記計算領域の大きさを変化させることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  5. 請求項4記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記領域設定部は、スライス方向の分解能が、予め定めた閾値より小さい場合は、立方体の領域を前記計算領域と設定し、前記スライス方向の分解能が、当該閾値以上の場合は、スライス面内の正方形の領域を前記計算領域と設定すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  6. 請求項3記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記位相ばらつき画像算出部は、前記位相画像の、前記計算領域内の画素値の標準偏差または分散を、前記位相ばらつきとすること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  7. 請求項3記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記位相ばらつき画像算出部は、前記位相画像の、前記計算領域内の画素値の比重付きの標準偏差または分散を前記位相ばらつきとすること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  8. 請求項7記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記比重は、前記位相ばらつきを算出する画素からの距離に応じて設定されること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  9. 請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記重み画像変換部は、前記重み画像の各画素値を、前記位相ばらつきの増加に対し、広義単調減少するよう決定すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  10. 請求項9記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記重み画像変換部は、予め定めた定数から前記位相ばらつきを減算した値を前記画素値とすること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  11. 請求項9記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記重み画像変換部は、予め定めた定数を前記位相ばらつきで除算した値を前記画素値とすること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  12. 請求項9記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記重み画像変換部は、前記位相ばらつきが予め定めた閾値より小さい画素の前記画素値を予め定めた定数とし、前記位相ばらつきが当該閾値以上の画素の前記画素値を0とすること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  13. 請求項1から12のいずれか1項記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記重み画像算出部は、前記位相画像から位相成分複素画像を算出する位相成分複素画像算出部をさらに備え、前記位相画像から算出した前記位相成分複素画像から、前記重み画像を算出すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  14. 複素画像を磁化率画像に変換する画像変換部と、
    前記磁化率画像を表示装置に表示する表示処理部と、を備え、
    前記画像変換部は、
    前記複素画像から位相画像を生成する位相画像生成部と、
    前記位相画像から重み画像を算出する重み画像算出部と、
    前記位相画像と前記重み画像とから前記磁化率画像を算出する磁化率画像算出部と、を備え、
    前記複素画像は、高周波磁場パルスの照射に応じて被検体から発生する核磁気共鳴信号から再構成された画像であること
    を特徴とする画像処理装置。
  15. 高周波磁場パルスの照射に応じて被検体から発生する核磁気共鳴信号を収集し、再構成することにより得た複素画像から、位相画像を生成し、
    前記位相画像から重み画像を算出し、
    前記位相画像と前記重み画像とから磁化率画像を算出すること
    を特徴とする磁化率画像算出方法。
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