JP7451366B2 - 画像生成装置、画像生成方法、および画像生成プログラム - Google Patents

画像生成装置、画像生成方法、および画像生成プログラム Download PDF

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Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、画像生成装置、画像生成方法、および画像生成プログラムに関する。
従来、k空間における非カーテシアンでの撮像により収集された磁気共鳴データに基づく磁気共鳴画像の生成において、当該磁気共鳴データの収集点を当該k空間の格子点に配置に関するグリッディングが、実行される。グリッディングにおける感度は、通常、再構成領域の中央部分の信号対雑音比(signal-to-noise ratio:以下、S/Nと呼ぶ)が最大となる。このため、グリッディングを用いて再構成された画像
周囲の領域は、S/Nが低下し、シェーディングやストリークなどのアーチファクトが発生することがある。
また、磁気共鳴画像の生成において、被検体に対する本スキャン前に収集された受信コイルの感度マップを用いて、当該受信コイルごとの感度補正に関する感度エンコーディング(以下、SENSE(sensitivity encoding)と呼ぶ)を行うことがある。
k空間における非カーテシアンでの撮像により収集された磁気共鳴データに基づく磁気共鳴画像の生成において、グリッディングとSENSEとを組み合わせた場合、アーチファクトの発生やS/Nの低下が、再構成された磁気共鳴画像に現れるとがある。
米国特許出願公開第2008/154115号明細書
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、アーチファクトの発生を抑制し、S/Nを向上させた画像を生成することにある。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る画像生成装置は、取得部と、位置合わせ部と、生成部とを備える、取得部は、被検体の撮像に用いられる受信コイルの感度の分布を示すコイル感度分布と、k空間における非カーテシアンでの前記撮像により収集された磁気共鳴データとを取得する。位置合わせ部は、前記コイル感度分布に基づいて、前記k空間における前記磁気共鳴データの配置に関するグリッディングの感度の分布を示すグリッディング感度分布と前記コイル感度分布との位置合わせを実行する。生成部は、前記位置合わせの結果と前記磁気共鳴データと前記コイル感度分布と前記グリッディング感度分布とに基づいて、磁気共鳴画像を生成する。
図1は、第1の実施形態に係る画像生成装置の一例を示すブロック図。 図2は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の一例を示す図。 図3は、第1の実施形態に係る画像生成処理の概要を示す図。 図4は、第1の実施形態に係る画像生成処理の概要を示す図。 図5は、第1の実施形態に係る画像生成処理の手順の一例を示すフローチャート。 図6は、第1の実施形態に係る画像生成処理の結果と比較例とにおいて、生成されたMR画像と、当該MR画像と正解画像との差の一例を示す図。 図7は、第2の実施形態に係る画像生成処理の概要を示す図。 図8は、第2の実施形態に係る画像生成処理の手順の一例を示すフローチャート。
以下、図面を参照しながら、画像生成装置、画像生成方法、および画像生成プログラムの実施形態について詳細に説明する。図1は、画像生成装置1の一例を示すブロック図である。画像生成装置1は、例えば、本画像生成装置1における各種機能が搭載された各種モダリティや、院内などにおけるサーバに搭載される。なお、画像生成装置1における各種機能は、医用画像管理システム(以下、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)のサーバや、病院情報システム(以下、HIS(Hospital Information System)と呼ぶ)のサーバなどに搭載されてもよい。
また、本画像生成装置1における各種機能が搭載されたとは、例えば、磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging:以下、MRIと呼ぶ)装置、PET(Positron Emission Tomography:陽電子放出コンピュータ断層撮影)-MRI装置、SPECT(single photon
emission computed tomography:単一光子放出コンピュータ断層撮影)-MRI装置などである。以下、説明を具体的にするために、画像生成装置1は、MRI装置に搭載されているものとする。このとき、MRI装置は、処理回路15における各種機能を有することとなる。
(第1の実施形態)
図2は、本実施形態に係るMRI装置100の一例を示す図である。図2に示すように、MRI装置100における画像生成装置1は、入出力インターフェース17をさらに有する。なお、画像生成装置1は、図1に示すように、入出力インターフェース17を非搭載であってもよい。図2に示すように、MRI装置100は、静磁場磁石101と、傾斜磁場コイル103と、傾斜磁場電源105と、寝台107と、寝台制御回路(寝台制御部)109と、送信回路113と、送信コイル115と、受信コイル117と、受信回路119と、撮像制御回路(収集部)121と、システム制御回路(システム制御部)123と、記憶装置125と、画像生成装置1とを備える。
静磁場磁石101は、中空の略円筒状に形成された磁石である。静磁場磁石101は、
内部の空間に略一様な静磁場を発生する。静磁場磁石101としては、例えば、超伝導磁
石等が使用される。
傾斜磁場コイル103は、中空の略円筒形状に形成されたコイルであり、円筒形の冷却
容器の内面側に配置される。傾斜磁場コイル103は、傾斜磁場電源105から個別に電
流供給を受けて、互いに直交するX、Y、及びZの各軸に沿って磁場強度が変化する傾斜
磁場を発生する。傾斜磁場コイル103によって発生されるX、Y、Z各軸の傾斜磁場は
、例えば、スライス選択用傾斜磁場、位相エンコード用傾斜磁場および周波数エンコード
用傾斜磁場(リードアウト傾斜磁場ともいう)を形成する。スライス選択用傾斜磁場は、
任意に撮像断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場は、空間的位置に
応じて磁気共鳴信号(以下、MR(Magnetic Resonance)信号と呼ぶ
)の位相を変化させるために利用される。周波数エンコード用傾斜磁場は、空間的位置に
応じてMR信号の周波数を変化させるために利用される。
傾斜磁場電源105は、撮像制御回路121の制御により、傾斜磁場コイル103に電
流を供給する電源装置である。
寝台107は、被検体Pが載置される天板1071を備えた装置である。寝台107は
、寝台制御回路109による制御のもと、被検体Pが載置された天板1071を、ボア1
11内へ挿入する。
寝台制御回路109は、寝台107を制御する回路である。寝台制御回路109は、入
出力インターフェース17を介した操作者の指示により寝台107を駆動することで、天
板1071を長手方向および上下方向、場合によっては左右方向へ移動させる。
送信回路113は、撮像制御回路121の制御により、ラーモア周波数で変調された高
周波パルスを送信コイル115に供給する。例えば、送信回路113は、発振部や位相選
択部、周波数変換部、振幅変調部、RFアンプなどを有する。発振部は、静磁場中におけ
る対象原子核に固有の共鳴周波数のRFパルスを発生する。位相選択部は、発振部によっ
て発生したRFパルスの位相を選択する。周波数変換部は、位相選択部から出力されたR
Fパルスの周波数を変換する。振幅変調部は、周波数変換部から出力されたRFパルスの
振幅を例えばsinc関数に従って変調する。RFアンプは、振幅変調部から出力された
RFパルスを増幅して送信コイル115に供給する。
送信コイル115は、傾斜磁場コイル103の内側に配置されたRF(Radio F
requency)コイルである。送信コイル115は、送信回路113からの出力に応
じて、高周波磁場に相当するRFパルスを発生する。
受信コイル117は、傾斜磁場コイル103の内側に配置されたRFコイルである。受
信コイル117は、高周波磁場によって被検体Pから放射されるMR信号を受信する。受
信コイル117は、受信されたMR信号を受信回路119へ出力する。受信コイル117
は、例えば、1以上、典型的には複数のコイルエレメントを有するコイルアレイである。
以下、説明を具体的にするために、受信コイル117は、複数のコイルエレメントを有す
るコイルアレイとして説明する。
なお、受信コイル117は、一つのコイルエレメントにより構成されてもよい。また、
図2において送信コイル115と受信コイル117とは別個のRFコイルとして記載され
ているが、送信コイル115と受信コイル117とは、一体化された送受信コイルとして
実施されてもよい。送受信コイルは、被検体Pの撮像部位に対応し、例えば、頭部コイル
のような局所的な送受信RFコイルである。
受信回路119は、撮像制御回路121の制御により、受信コイル117から出力され
たMR信号に基づいて、デジタルのMR信号(以下、MRデータと呼ぶ)を生成する。具
体的には、受信回路119は、受信コイル117から出力されたMR信号に対して各種信
号処理を施した後、各種信号処理が施されたデータに対してアナログ/デジタル(A/D
(Analog to Digital))変換して、MRデータを生成する。受信回路
119は、生成されたMRデータを、撮像制御回路121に出力する。例えば、MRデー
タは、コイルエレメントごとに生成され、コイルエレメントを識別するタグとともに、撮
像制御回路121に出力される。
撮像制御回路121は、処理回路15から出力された撮像プロトコルに従って、傾斜磁
場電源105、送信回路113及び受信回路119等を制御し、被検体Pに対する撮像を
行う。撮像プロトコルは、検査の種類に応じたパルスシーケンスを有する。撮像プロトコ
ルには、傾斜磁場電源105により傾斜磁場コイル103に供給される電流の大きさ、傾
斜磁場電源105により電流が傾斜磁場コイル103に供給されるタイミング、送信回路
113により送信コイル115に供給される高周波パルスの大きさや時間幅、送信回路1
13により送信コイル115に高周波パルスが供給されるタイミング、受信コイル117
によりMR信号が受信されるタイミング等が定義されている。撮像制御回路121は、傾
斜磁場電源105、送信回路113及び受信回路119等を駆動して被検体Pを撮像した
結果、受信回路119からMRデータを受信すると、受信したMRデータを画像生成装置
1等へ転送する。
撮像制御回路121は、例えば、k空間における非カーテシアン(Non-Carte
sian)での撮像に関するパルスシーケンスを実行することにより、MRデータ(以下
、非カーテシアンデータと呼ぶ)を収集する。非カーテシアンでの撮像とは、例えば、ラ
ジアル収集などである。以下、説明を具体的にするために、非カーテシアンでの撮像は、
ラジアル収集であるものとして説明する。また、撮像制御回路121は、被検体Pの撮像
に用いられる受信コイル117の感度を示す分布(以下、コイル感度分布とよぶ)の生成
に関するMRデータ(以下、コイル感度データと呼ぶ)を収集する。コイル感度分布は、
コイル感度マップとも称され、複素数のデータで表現される。コイル感度データの収集は
、例えば、当該非カーテシアンデータの収集に先立って、プリスキャンやロケータスキャ
ンなどにおいて撮像制御回路121により実行される。このとき、コイル感度分布は、例
えば、処理回路15における生成機能157により、コイル感度データに対するフーリエ
変換により生成される。撮像制御回路121は、例えばプロセッサにより実現される。
上記説明では、「プロセッサ」が各機能に対応するプログラムをメモリ13から読み出
して実行する例を説明したが、実施形態はこれに限定されない。「プロセッサ」という文
言は、例えば、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)
、特定用途向け集積回路(Application Specific Integra
ted Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プロ
グラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic De
vice:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Progr
ammable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブ
ルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FP
GA))等の回路を意味する。
プロセッサが例えばCPUである場合、プロセッサはメモリ13に保存されたプログラ
ムを読み出して実行することで機能を実現する。一方、プロセッサがASICである場合
、メモリ13にプログラムを保存する代わりに、当該機能がプロセッサの回路内に論理回
路として直接組み込まれる。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一
の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセ
ッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。また、単一の記憶回路が各処
理機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明したが、複数の記憶回路を分散し
て配置して、処理回路は個別の記憶回路から対応するプログラムを読み出す構成としても
構わない。
システム制御回路123は、ハードウェア資源として図示していないプロセッサ、RO
M(Read-Only Memory)やRAM(Random Access Me
mory)等のメモリ等を有し、システム制御機能によりMRI装置100を制御する。
具体的には、システム制御回路123は、記憶装置125に記憶されたシステム制御プロ
グラムを読み出してメモリ上に展開し、展開されたシステム制御プログラムに従って本M
RI装置100の各回路を制御する。例えば、システム制御回路123は、入出力インタ
ーフェース17を介して操作者から入力された撮像条件に基づいて、撮像プロトコルを記
憶装置125から読み出す。システム制御回路123は、撮像プロトコルを撮像制御回路
121に送信し、被検体Pに対する撮像を制御する。システム制御回路123は、例えば
プロセッサにより実現される。なお、システム制御回路123は、処理回路15に組み込
まれてもよい。このとき、システム制御機能は処理回路15により実行され、処理回路1
5は、システム制御回路123の代替として機能する。
記憶装置125は、システム制御回路123において実行される各種プログラム、各種
撮像プロトコル、撮像プロトコルを規定する複数の撮像パラメータを含む撮像条件等を記
憶する。記憶装置125は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、
HDD(Hard disk Drive)、SSD(Solid State Dri
ve)、光ディスク等である。また、記憶装置125は、CD(Compact Dis
c)-ROMドライブやDVD(Digital Versatile Disc)ドラ
イブ、フラッシュメモリ等の可搬型記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置
等であってもよい。なお、記憶装置125に記憶されるデータは、メモリ13に記憶され
てもよい。このとき、メモリ13は、記憶装置125の代替として機能する。
画像生成装置1は、通信インターフェース11と、メモリ13と、処理回路15とを有
する。図1および図2に示すように、画像生成装置1において、通信インターフェース1
1と、メモリ13と、処理回路15とはバスにより電気的に接続されている。図1および
図2に示すように、画像生成装置1は、通信インターフェース11を介して、ネットワー
クに接続されている。ネットワークには、例えば、各種モダリティや、HIS、放射線情
報システム(RIS:Radiology Information System)等
の医療機関内の情報処理システムと互いに通信可能に接続される。なお、図1に示す画像
生成装置1には、ユーザの各種時を入力するための入力インターフェースや、生成機能1
57により生成された医用画像を表示するディスプレイ(出力インターフェース)を、図
2に示すように入出力インターフェース17を有していてもよい。
通信インターフェース11は、例えば、被検体Pに対する検査において当該被検体Pを
撮像する各種モダリティや、HIS、PACSなどとの間でデータ通信を行う。通信イン
ターフェース11と各種モダリティおよび病院情報システムとの通信の規格は、如何なる
規格であっても良いが、例えば、HL7(Hearth Level 7)、DICOM
、又はその両方等が挙げられる。
メモリ13は、種々の情報を記憶する記憶回路により実現される。例えば、メモリ13
は、HDDやSSD、集積回路記憶装置等の記憶装置である。メモリ13は、記憶部に相
当する。なお、メモリ13は、HDDやSSD等以外にも、RAM(Random Ac
cess Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、CD(Compa
ct Disc)およびDVD(Digital Versatile Disc)など
の光学ディスク、可搬性記憶媒体や、RAM等の半導体メモリ素子等との間で種々の情報
を読み書きする駆動装置であってもよい。
メモリ13は、処理回路15により実現される取得機能151、調整機能153、位置
合わせ機能155、および生成機能157を、コンピュータによって実行可能なプログラ
ムの形態で記憶する。メモリ13は、取得機能151により通信インターフェース11を
介して受信された各種データを記憶する。具体的には、メモリ13は、例えば、取得機能
151により取得された複数のコイル感度分布と非カーテシアンデータとグリッディング
感度分布とを記憶する。コイル感度分布は、複数のコイルエレメント各々に対応する。す
なわち、メモリ13は、複数のコイルエレメントに対応する複数のコイル感度分布を記憶
する。また、メモリ13は、生成機能157により生成された磁気共鳴画像(以下、MR
画像と呼ぶ)を記憶する。
グリッディング感度分布は、k空間におけるMRデータの配置に関するグリッディング
の感度分布である。グリッディングは、非カーテシアンによる撮像で収集された非カーテ
シアンデータを補間して、k空間の格子点に配置するために用いられる各種処理に相当す
る。グリッディングの条件は、当該各種処理において用いられる各種データ等に対する調
整、変更、修正などを実現するための要件および制約等に対応する。
グリッディング感度分布は、複素数のデータで表現される。グリッディング感度分布は
、非カーテシアンデータを畳み込むために用いられるカーネル関数のフーリエ変換に相当
する。すなわち、カーネル関数は、グリッディングの感度の元となる。カーネル関数とし
て、例えば、複素数で表現されたガウス関数を用いる。なお、カーネル関数は、ガウス関
数に限定されず他の関数であってもよい。また、カーネル関数は、メモリ13に記憶され
てもよい。当該カーネル関数を用いて非カーテシアンデータを畳み込む畳み込み演算にお
いて、カーネル関数は、k空間における非カーテシアンデータの位置と非カーテシアンデ
ータの値とをぼかす(Blur)ことに寄与する。また、当該畳み込み演算において、カ
ーネル関数の半値幅は、当該ぼかすことの程度に対応する。また、カーネル関数の位相勾
配が、グリッディング感度分布における位置に対応する。
処理回路15は、画像生成装置1の全体の制御を行う。処理回路15は、上述のプロセ
ッサなどにより実現される。処理回路15は、取得機能151、調整機能153、位置合
わせ機能155、および生成機能157などを備える。取得機能151、調整機能153
、位置合わせ機能155、および生成機能157をそれぞれ実現する処理回路15は、取
得部、調整部、位置合わせ部、生成部に相当する。取得機能151、調整機能153、位
置合わせ機能155、および生成機能157などの各機能は、コンピュータによって実行
可能なプログラムの形態でメモリ13に記憶されている。処理回路15は、プロセッサで
ある。例えば、処理回路15は、プログラムをメモリ13から読み出し、実行することで
各プログラムに対応する機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の
処理回路15は、取得機能151、調整機能153、位置合わせ機能155、および生成
機能157などの各機能を有することとなる。
処理回路15は、取得機能151により、被検体Pの撮像に用いられる受信コイル11
7の感度の分布を示すコイル感度分布と、k空間における非カーテシアンでの被検体Pに
対する撮像により収集されたMRデータとを取得する。例えば、図1に示すように、処理
回路15が単独の画像生成装置1に搭載される場合、取得機能151は、ネットワークお
よび通信インターフェース11を介して、PACSやモダリティなどから、複数のコイル
エレメントに対応する複数のコイル感度分布と、ラジアル収集によるMRデータとを、ネ
ットワークを介して取得する。また、例えば、図2に示すように、処理回路15がMRI
装置100に搭載される場合、取得機能151は、生成機能157により生成された複数
のコイル感度分布と、受信回路119により生成されたMRデータとを、取得する。また
、受信コイル117が複数のコイルエレメントを有する場合、取得機能151は、複数の
コイルエレメントごとに、コイル感度分布と磁気共鳴データとを取得する。取得機能15
1は、取得されたコイル感度分布とMRデータとを、メモリ13に記憶させる。
処理回路15は、調整機能153により、コイル感度分布の深さに応じてグリッディン
グ感度分布が最適となるように、グリッディング感度分布を調整する。換言すれば、調整
機能153は、コイル感度分布に基づいて、グリッディング感度分布の元となるカーネル
関数の包絡形状または半値幅を調整する。具体的には、調整機能153は、受信コイル1
17における複数のコイルエレメントごとに、当該コイルエレメントに対応するコイル感
度分布に基づいて、当該コイルエレメントに対応するカーネル関数を調整する。
例えば、調整機能153は、コイル感度分布における感度の広がりを計算し、計算され
た感度の広がりを所定の基準値と比較して、カーネル関数の半値幅を調整する。より詳細
には、調整機能153は、カーネル関数の調整として、複数のコイルエレメントごとすな
わち複数の収集チャネルごとに、コイル感度分布における感度の広がりを示す指標を用い
てカーネル関数の半値幅を調整する。なお、一つの収集チャネルは、一つのコイルエレメ
ントに対応することに限定されず、複数のコイルエレメントに対応付けられてもよい。複
数の所定の基準値および調整機能153における具体的な処理内容は、画像生成処理にお
いて説明する。なお、本調整機能153は、処理回路15において非搭載であってもよい
。このとき、図1および図2に示す調整機能153は不要となり、グリッディングに用い
られるカーネル関数は、複数のコイルエレメントに亘って同一の形状となる。
処理回路15は、位置合わせ機能155により、コイル感度分布に基づいて、グリッデ
ィング感度分布とコイル感度分布との位置合わせを実行する。また、受信コイル117が
複数のコイルエレメントを有する場合、位置合わせ機能155は、コイル感度分布に基づ
いて、グリッディング感度分布とコイル感度分布との位置合わせを実行する。例えば、位
置合わせ機能155は、グリッディング感度分布における感度の重心(以下、グリッディ
ング感度重心と呼ぶ)とコイル感度分布における感度の重心(以下、コイル感度重心と呼
ぶ)との位置合わせを実行する。
当該位置合わせにより、位置合わせ機能155は、グリッディング感度重心とコイル感
度重心との差を算出する。当該差は、例えば、コイル感度重心からグリッディング感度重
心へ向かうベクトル(距離および方向)に相当する。すなわち、当該ベクトルの算出は、
グリッディング感度分布とコイル感度分布との位置合わせの結果に対応する。位置合わせ
機能155は、受信コイル117おける複数のコイルエレメント各々に関して、当該位置
合わせを実行する。位置合わせ機能155における具体的な処理内容は、非カーテシアン
データを用いてMR画像を生成する処理(以下、画像生成処理と呼ぶ)において説明する
処理回路15は、生成機能157により、位置合わせ機能155による位置合わせの結
果と、MRデータである非カーテシアンデータと、コイル感度分布と、グリッディング感
度分布とに基づいて、MR画像を生成する。調整機能153によりカーネル関数が調整さ
れている場合、生成機能157において用いられるグリッディング感度分布は、調整機能
153により調整されたカーネル関数のフーリエ変換に対応する。このとき、生成機能1
57は、位置合わせの結果と磁気共鳴データとコイル感度分布と調整されたカーネル関数
に対応するグリッディング感度分布とに基づいて、MR画像を生成する。なお、受信コイ
ル117が複数のコイルエレメントを有する場合、生成機能157は、複数のコイルエレ
メントごとの複数の位置合わせの結果と複数の非カーテシアンデータと複数のコイル感度
分布と複数のグリッディング感度分布とに基づいて、MR画像を生成する。
例えば、処理回路15は、生成機能157により、グリッディング感度重心とコイル感
度重心との差(べクトル)を位置合わせの結果として用いて、非カーテシアンデータに対
して位相変調を実行する。すなわち、生成機能157は、当該位相変調として、非カーテ
シアンデータにおける位相に当該ベクトルに応じた位相の傾斜(勾配)を付与する位相変
調を実行する。非カーテシアンデータに対する位相変調は、グリッディングの条件の変更
に包含される。次いで、生成機能157は、グリッディングの感度の元となるカーネル関
数を用いて、位相変調後の非カーテシアンデータ(以下、位相変調後データと呼ぶ)をk
空間に配置する。具体的には、生成機能157は、カーネル関数を用いて位相変調後デー
タを畳み込む畳み込み演算を実行し、畳み込み演算の結果をk空間に配置する。
処理回路15は、生成機能157により、k空間に配置されたMRデータを用いて、M
R画像を生成する。具体的には、生成機能157は、k空間に配置された畳み込み演算の
結果に対してフーリエ変換を実行する。生成機能157は、当該フーリエ変換の結果に対
して、当該差に基づいて上記位相変調とは逆の位相に対応するように平行移動を実行する
ことで、変換画像を生成する。なお、生成機能157は、当該差に基づいて、k空間に配
置された非カーテシアンデータを、上記位相変調とは逆の位相に変調し、当該逆の位相に
変調された非カーテシアンデータに対してフーリエ変換を行うことにより、変換画像を生
成してもよい。
処理回路15は、生成機能157により、変換画像を用いてMR画像を生成する。具体
的には、処理回路15は、生成機能157により、位置合わせの結果を用いてグリッディ
ング感度分布とコイル感度分布とを合成することにより、合成感度分布を生成する。合成
感度分布は、複素数のデータで表現される。具体的には、生成機能157は、上記ベクト
ルとは逆のベクトル(以下、逆ベクトルと呼ぶ)を用いて、グリッディング感度分布を平
行移動する。次いで、生成機能157は、平行移動されたグリッディング感度分布とコイ
ル感度分布とを合成し、合成感度分布を生成する。続いて、生成機能157は、変換画像
と合成感度分布とを用いた感度エンコーディング(以下、SENSE(SENSitiv
ity Encoding)と呼ぶ)により、MR画像を生成する。なお、生成機能15
7は、変換画像の平方和の平方根(以下、SOS(Sum Of Square)と呼ぶ
)により、MR画像を生成してもよい。
なお、処理回路15は、生成機能157により、変換画像をグリッディング感度分布で
除算することにより、変換画像におけるシェーディングを低減(補正)したディシェーデ
ィング画像を生成してもよい。このとき、生成機能157は、ディシェーディング画像と
コイル感度分布とを用いたSENSE、またはディシェーディング画像のSOSにより、
MR画像を生成する。生成機能157における具体的な処理内容は、画像生成処理におい
て説明する。
以上のように構成された本実施形態のMRI装置100により実行される画像生成処理
について、図3乃至図5を用いて説明する。図3および図4は、画像生成処理の概要を示
す図である。図5は、画像生成処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、画
像生成処理は、パラレルイメージング(parallel imaging)に関する再
構成においても適宜利用可能である。
(画像生成処理)
図5における画像生成処理の前段階として、撮像制御回路121は、被検体Pに対して
コイル感度データの収集を実行する。処理回路15は、生成機能157により、コイル感
度データに対してフーリエ変換を実行することで、コイル感度分布Sを生成する。また
、撮像制御回路121は、被検体Pに対して非カーテシアンでの撮像を実行し、非カーテ
シアンデータNCDを収集する。コイル感度分布Sと非カーテシアンデータNCDとは
、記憶装置125や、PACSなどに記憶される。
(ステップS501)
処理回路15は、取得機能151により、非カーテシアンデータNCDとコイル感度分
布Sとを取得する。例えば、取得機能151は、非カーテシアンデータNCDとコイル
感度分布Sとを、メモリ13から取得する。なお、画像生成装置1が単独で用いられる
場合、取得機能151は、ネットワークおよび通信インターフェース11を介して、外部
の記憶装置やPACSなどから、非カーテシアンデータNCDとコイル感度分布Sとを
取得する。取得機能151は、取得された非カーテシアンデータNCDとコイル感度分布
とを、メモリ13に記憶させる。
(ステップS502)
処理回路15は、調整機能153により、コイル感度分布Sに基づいて、グリッディ
ング感度分布の元となるカーネル関数を調整する(カーネル調整:KA)。具体的には、
調整機能153は、コイル感度分布Sにおける感度の広がりを示す指標を用いて、カー
ネル関数の半値幅を調整する。当該指標は、例えば、コイル感度分布における感度の広が
りの程度に相当する。具体的には、調整機能153は、例えば、以下の式により、当該指
標を、コイルエレメントcに対応するコイル感度分布Sごとに計算する。
Figure 0007451366000001
上式(1)におけるdev(x)およびdev(y)は、コイル感度分布Sにお
ける画像上の位置を表すベクトル
Figure 0007451366000002
におけるx成分の当該指標およびy成分の当該指標にそれぞれ対応する。式(1)にお
ける右辺は、x方向およびy方向における感度を重みとし、以下のコイル感度重心
Figure 0007451366000003
を基準とした感度の標準偏差を、コイル感度分布Sにおける感度の積分で規格化した値
を示している。
コイルエレメントcにおけるコイル感度重心は、例えば、以下の式(2)
Figure 0007451366000004
により算出される。式(2)の左辺は、コイル感度重心の位置ベクトルを示している。右
辺の分母は、コイル感度分布Sの位置rにおけるコイルの感度S(r)をコイル感度
分布Sの全域に亘って積分することを示している。右辺の分子は、コイル感度分布S
の位置rにおけるコイルの感度S(r)を重みとして位置rに掛けて、コイル感度分布
の全域に亘って積分することを示している。
所定の基準値devrefにおける調整前のカーネル関数(以下、基準のカーネル関数
と呼ぶ)をKref(k、k)とすると、処理回路15は、生成機能157により、
算出された当該指標(dev(x)、dev(y))と所定の基準値devref
基準のカーネル関数Kref(k、k)とに基づいて、コイルエレメントcに関する
調整後のカーネル関数を、以下の式を用いて決定する。
Figure 0007451366000005
式(3)における右辺において、ネイピア数eの指数は、調整前のカーネル関数に対す
る位相の変更を示している。また、上式における右辺において、ネイピア数eの指数関数
の乗数は、調整前のカーネル関数の包絡形状の変更、すなわちカーネル関数の半値幅の調
整に対応する。所定の基準値devrefは、例えば、コイル感度分布Sの画像サイズ
の半分の長さ(画像の中心から画像の端部までの距離)である。コイル感度分布Sら算
出された重み付き標準偏差(dev(x)、dev(y))は、画像サイズの半分を
上回ることはないため、式(3)に示す調整後のカーネル関数KFの形状は、予めメモリ
13に記憶された基準のカーネル関数Krefを引き伸ばした形状となる。
処理回路15は、調整機能153により、調整後のカーネル関数KFに対してフーリエ
変換を実行することにより、コイルエレメントcに応じた調整後のグリッディング感度分
布Sを生成する。これにより、グリッディング感度分布Sに関するカーネル関数の調
整は完了する。調整機能153は、コイルエレメントcに対応するコイル感度分布S
応じて調整されたカーネル関数KFと調整後のグリッディング感度分布Sとを、当該コ
イルエレメントcと対応付けて、メモリ13に記憶する。本ステップにおけるカーネル関
数の調整は、グリッディング条件の変更に包含される。以降の処理におけるグリッディン
グ感度分布およびカーネル関数は、本ステップにより調整されたものであるものとする。
なお、処理回路15において、当該調整機能153が搭載されない場合、本ステップは
省略される。このとき、メモリ13には、全てのコイルエレメントに共通するカーネル関
数とグリッディング感度分布とが記憶されることとなる。
(ステップS503)
処理回路15は、位置合わせ機能155により、グリッディング感度分布Sとコイル
感度分布Sとの位置合わせを実行する。位置合わせ機能155は、グリッディング感度
分布Sとコイル感度分布Sとの位置合わせにより、例えば、コイル感度重心からグリ
ッディング感度重心へ向かうベクトル(以下、シフトベクトルと呼ぶ)を算出する。
以下、説明を簡便にするために、グリッディング感度重心が画像の中心であって、かつ
画像の原点が画像の中心であるものとする。このとき、シフトベクトルは、コイル感度重
心の位置ベクトルの逆ベクトルとなる。すなわち、シフトベクトルは、式(2)に示すコ
イルの感度重心の位置ベクトルにマイナスを付与したベクトルとなる
(ステップS504)
処理回路15は、生成機能157により、位置合わせの結果によるシフトベクトルに基
づいて、非カーテシアンデータNCDに対して位相変調(シフト演算:SCG)を実行す
る。画像空間においてシフトベクトルによる画像のシフトは、フーリエ変換における公式
により、k空間では、複素数変調すなわちシフトベクトルを勾配とする位相の勾配の付与
に対応する。
このため、生成機能157は、非カーテシアンデータNCDに対して、位置合わせの結
果によるシフトベクトルに基づく以下の位相の勾配
Figure 0007451366000006
を乗算する。これにより、生成機能157は、位相変調後データPMDを生成する。再構
成対象のMRデータである非カーテシアンデータNCDに対して位相変調を行う本ステッ
プにおける処理は、コイル感度分布Sに対応する受信コイル117の感度情報に基づい
て、グリッディング条件を変更することに対応する。
(ステップS505)
処理回路15は、生成機能157により、カーネル関数KFを用いて位相変調後の非カ
ーテシアンデータすなわち位相変調後データPMDを畳み込む畳み込み演算CCを実行し
て、k空間のカーテシアン座標へ位相変調後データPMDを再配置する。図3におけるG
Dは、k空間のカーテシアン座標へ再配置された位相変調後データPMDを示している。
図3に示すように、k空間に配置された畳み込み演算CCの結果を示す再配置済みデータ
GDは、絶対値および位相、すなわち複素数に対応する2種のk空間データである。再配
置済みデータGDは、カーネル関数KFによる畳み込み演算CC、すなわちカーネル関数
KFの半値幅等に応じたぼかしにより、動径方向に垂直な偏角方向および動径方向に対し
て半値幅に応じた所定の幅を有するものとなる。
(ステップ506)
処理回路15は、生成機能157により、k空間に配置された再配置済みデータGDに
対してフーリエ変換FTを実行する。これにより、図3に示す再構成画像ReconIが
生成される。図3に示すように、再構成画像ReconIにおいて、断面像の画像領域の
周辺部が暗くなるシェーディングという現象が発生する。生成機能157は、k空間に配
置された磁気共鳴データすなわち再配置済みデータGDのフーリエ変換である再構成画像
ReconIを、位置合わせ機能155により算出された差すなわちシフトベクトルに基
づいて、ステップS504において実施された位相変調とは逆の位相に対応するように平
行移動TRを実行する。これにより、生成機能157は、変換画像Iftを生成する。
具体的には、生成機能157は、シフトベクトルの逆ベクトル(以下、逆シフトベクト
ルと呼ぶ)すなわちコイル感度重心の位置ベクトルである式(2)を用いて、再構成画像
ReconIに対して平行移動TRを実行することにより、変換画像Iftを生成する。
なお、変換画像Iftの生成は、上記手順に限定されない。例えば、生成機能157は
、k空間に配置された再配置済みデータGDを、ステップS504において実行された位
相変調とは逆の位相に変調する。当該逆の位相は、例えば、ネイピア数eにおける指数に
おいて、シフトベクトルの逆シフトベクトルを位相勾配として用いて表現される。具体的
には、当該逆の位相は、以下の式で表される。
Figure 0007451366000007
生成機能157は、上式で示された位相を、k空間に配置された再配置済みデータGD
に乗算する。当該乗算は、フーリエ変換における公式により、画像空間では、逆シフトベ
クトルでの平行移動に相当する。生成機能157は、当該逆の位相に変調された再配置済
みデータGDに対してフーリエ変換FTを行うことにより、変換画像Iftを生成する。
(ステップS507)
処理回路15は、生成機能157により、位置合わせの結果を用いてグリッディング感
度分布Sとコイル感度分布Sとを合成することにより、合成感度分布Sを生成する
。具体的には、グリッディング感度重心とコイル感度重心とを位置合わせして、グリッデ
ィング感度分布Sとコイル感度分布Sと合成する。当該合成は、コイルエレメントご
とに実行される。当該合成は、例えば、以下の式に示すように、グリッディング感度分布
とコイル感度分布Sとの、画素ごとの積である。
Figure 0007451366000008
上式において、Ssc(r)は、コイルエレメントcにおけるrの位置の合成感度分布
を示している。また、Sgc(r)は、コイルエレメントcにおけるrの位置のグリ
ッディングの感度を示している。Scc(r)は、rの位置のコイルエレメントcの感度
を示している。
なお、本ステップの処理は、ステップS504以降であれば、いずれの段階においても
実行可能である。以上のステップS501乃至507における各処理は、複数のコイルエ
レメント各々に対して実行される。
(ステップS508)
処理回路15は、生成機能157により、合成感度分布Sと変換画像Iftとを用い
たSENSEによる合成(以下、SENSE合成と呼ぶ)により、MR画像Imerge
を生成する。合成感度分布Sの生成は、複数のコイルエレメント各々に対して実行され
ている。このため、SENSE合成は、複数のコイルエレメントに対応する複数の合成感
度分布Sscおよび複数の変換画像Iftを用いる。なお、図4に示すように、生成機能
157は、合成感度分布Sを示す領域(以下、合成感度領域と呼ぶ)より、変換画像I
ftを示す領域(以下、画像領域と呼ぶ)が広ければ、生成機能157は、SENSE合
成の前に、入出力インターフェース17を介してユーザにより指定された画像領域に、変
換画像Iftの領域と合成感度領域とを合わせるように、変換画像Iftと合成感度分布
とに対して、クロッピング(Cropping)を実行する。
SENSE合成は、例えば、以下の式(4)
Figure 0007451366000009
により、実現される。式(4)における左辺Imerge(r)は、画像上の位置rに
おいて、画像上の位置rにおいて、生成機能157により生成されるMR画像Imerg
の画素値を示している。式(4)の右辺におけるSsc(r)は、コイルエレメントc
における位置rでの合成感度分布Sの合成感度を示し、記号*は、複素共役を示してい
る。
また、式(4)の右辺におけるIftc(r)は、コイルエレメントcにおける位置r
での変換画像Iftの画素値を示している。式(4)の右辺の分母は、位置rにおいて、
コイルエレメントごとの合成感度分布Sscの絶対値の2乗を全てのコイルエレメントに
亘って加算した値を示している。また、式(4)の右辺の分子は、位置rにおいて、変換
画像Iftとコイルエレメントごとの合成感度分布Sscをとの積を全てのコイルエレメ
ントに亘って加算した値、換言すれば、位置rにおける変換画像Iftに対する合成感度
分布Sscの、全コイルに亘る重み付け加算を示している。すなわち、式(4)は、当該
重み付け加算を合成感度で規格化した値をMR画像Imergeとして算出ことを意味し
ている。
本実施形態の変形例として、本ステップS508において、処理回路15は、生成機能
157により、合成感度分布Sを用いずに、コイルエレメントcにおける位置rでの変
換画像Iftの画素値Iftc(r)を用いたSOSにより、MR画像Imergeを生
成してもよい。このとき、ステップS507は不要となる。SOSによるMR画像Ime
rgeの生成は、例えば以下の式により実現される。
Figure 0007451366000010
上式に示すように、SOSでは、合成感度分布S、すなわちグリッディング感度分布
とコイル感度分布Sとは用いることなく、MR画像Imergeが生成される。
なお、本変形例のさらなる変形例として、SOSの計算において用いられる画素値I
tc(r)の代わりに、画素値Iftc(r)を、コイルエレメントcにおける位置rで
のグリッディング感度分布Sの画素値Sgc(r)で除算したディシェーディング画像
が用いられてもよい。生成機能173は、コイルエレメントcにおけるディシェーディン
グ画像Idc(r)を、例えば以下の式により算出する。
Figure 0007451366000011
このとき、生成機能157は、算出されたおけるディシェーディング画像Idc(r)
を用いたSOSにより、MR画像Imergeを生成する。
なお、調整機能153によりグリッディング感度分布Sに関するカーネル関数が調整
されない場合、グリッディング感度分布Sは、コイルエレメントによらない定数(S
(r)=S(r))となる。このとき、合成感度分布Sを用いたSENSE合成に
より生成されるMR画像Imergeと、ディシェーディング画像Idc(r)とコイル
感度分布Sccとを用いたSENSE合成により生成されたMR画像Idcmerge
は、以下の式に示すように等価となる。
Figure 0007451366000012
このため、調整機能153によりグリッディング感度分布Sに関するカーネル関数が調整されずにSENSE合成が実行される場合、合成感度分布Sの使用の有無にかからず、MR画像Imergeと同質のMR画像Idcmergeが生成されることとなる。
以上に述べた第1の実施形態に係るMRI装置100および画像生成装置1によれば、
コイル感度分布Sと非カーテシアンデータNCDとを取得し、コイル感度分布Sに基
づいてグリッディング感度分布Sとコイル感度分布Sとの位置合わせを実行し、位置
合わせの結果と非カーテシアンデータNCDとコイル感度分布Sとグリッディング感度
分布Sとに基づいてMR画像Imergeを生成する。具体的には、本MRI装置10
0および本画像生成装置1によれば、グリッディング感度重心とコイル感度重心との差に
相当するシフトベクトルを用いて非カーテシアンデータNCDに対して位相変調を実行し
、グリッディングの感度の元となるカーネル関数KFを用いて位相変調後の磁気共鳴デー
タをk空間に配置し、k空間に配置された磁気共鳴データ(再配置済みデータGD)を用
いてMR画像Imergeを生成する。
また、本MRI装置100および本画像生成装置1によれば、k空間に配置された磁気
共鳴データ(再配置済みデータGD)のフーリエ変換である再構成画像ReconIに対
して、コイル感度重心とグリッディング感度重心との差に基づいて当該位相変調とは逆の
位相に対応するように平行移動TRを実行することで、変換画像Iftを生成し、当該変
換画像Iftを用いてMR画像Imergeを生成する。また、本MRI装置100およ
び本画像生成装置1によれば、当該差に基づいて、k空間に配置された磁気共鳴データ(
再配置済みデータGD)を位相変調とは逆の位相に変調し、当該逆の位相に変調された磁
気共鳴データに対してフーリエ変換FTを行うことにより変換画像Iftを生成し、当該
変換画像Iftを用いてMR画像Imergeを生成する。
また、本MRI装置100および本画像生成装置1によれば、位置合わせの結果を用い
てグリッディング感度分布Sとコイル感度分布Sとを合成することにより、合成感度
分布Sを生成し、変換画像Iftと合成感度分布Sとを用いた感度エンコーディング
(SENSE)により、MR画像Imergeを生成する。また、本MRI装置100お
よび本画像生成装置1によれば、変換画像Iftの平方和の平方根(SOS)により、M
R画像Imergeを生成する。
図6は、本MRI装置100および本画像生成装置1による画像生成処理の結果と比較
例とにおいて、生成されたMR画像と、当該MR画像と正解画像との差の一例を示す図で
ある。図6に示すように、本実施形態にかかる画像生成処理の結果は、比較例と比べて、
MR画像における断面像の画像領域の周囲におけるストリークアーチファクトが改善され
ている。加えて、図6に示すように、本実施形態にかかる画像生成処理の結果は、比較例
と比べて、当該画像領域におけるノイズの低減と、MR画像の4隅におけるアーチファク
ト除去がされている。
以上のことから、本実施形態にかかるMRI装置100および画像生成装置1によれば
、コイル感度分布Sとグリッディング感度分布Sの位置合わせにより、受信コイル1
17の感度情報をグリッディングに反映させること、すなわちコイル感度分布Sにグリ
ッディング感度分布Sを合わせること、換言すればコイル感度分布Sとグリッディン
グ感度分布Sとにおける高感度の部分を合わせることができる。このため、本MRI装
置100および本画像生成装置1によれば、収集速度が速い非カーテシアンでの撮像に伴
うグリッディング再構成において、ストリークと呼ばれる放射状のアーチファクトなどを
低減すること、およびS/Nを向上することができる。すなわち、本実施形態にかかるM
RI装置100および画像生成装置1によれば、グリッディングの感度と感度マップにお
ける受信コイル117の感度とのずれによるストリークなどのアーチファクトの発生範囲
を抑制し、かつ診断能の高いMR画像Imergeを得ることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態との相違は、非カーテシアンデータに対して位相変調を行うのではなく
、調整後のカーネル関数KFに対して位相変調を実行し、位相変調後のカーネル関数を用
いて非カーテシアンデータNCDをk空間に配置し、k空間に配置されたデータを用いて
MR画像Imergeを生成することにある。なお、調整機能153によりグリッディン
グ感度分布に関するカーネル関数が調整されない場合、位相変調の対象は、例えばメモリ
13に記憶されたカーネル関数またはグリッディング感度分布のフーリエ変換となる。以
下、説明を具体的にするために、本実施形態における位相変調の対象は、調整機能153
によりコイルエレメントごとに調整されたカーネル関数であるものとする。
以下、図7および図8を用いて、本実施形態に係る画像生成処理の手順について説明す
る。図7は、本実施形態における画像生成処理の一部の概要を示す図である。図7に示す
画像生成処理の後段の処理は、図4と同様なため、不図示としている。図8は、本実施形
態に係る画像生成処理の手順の一例を示すフローチャートである。
(画像生成処理)
(ステップS801)
処理回路15は、取得機能151により、非カーテシアンデータNCDとコイル感度分
布Sとを取得する。本ステップの処理内容は、ステップS501と同様なため、説明は
省略する。
(ステップS802)
処理回路15は、調整機能153により、コイル感度分布Sに基づいて、グリッディ
ング感度分布の元となるカーネル関数を調整する。本ステップの処理内容は、ステップS
502と同様なため、説明は省略する。カーネル調整KAに調整されたカーネル関数KF
は、図7において点線で示されている。
(ステップS803)
処理回路15は、位置合わせ機能155により、調整前のグリッディング感度分布とコ
イル感度分布Sとの位置合わせを実行する。位置合わせ機能155は、調整前のグリッ
ディング感度分布とコイル感度分布Sとの位置合わせにより、例えば、コイル感度重心
からグリッディング感度重心へ向かうシフトベクトルを算出する。本ステップの処理内容
は、ステップS503と同様なため、説明は省略する。
(ステップS804)
処理回路15は、生成機能157により、位置合わせの結果によるシフトベクトルの逆
ベクトル(逆シフトベクトル)に基づいて、調整後のカーネル関数KFに対して位相変調
を実行する。調整後のカーネル関数KFに対する位相変調は、当該カーネル関数KFにお
けるピーク位置の平行移動に相当する。換言すれば、当該位相変調は、当該カーネル関数
に対応するグリッディング感度分布において、グリッディング感度重心をコイル感度重心
へシフト(平行移動)することに相当する。すなわち、画像であるグリッディング感度分
布のシフトは、フーリエ変換における公式により、調整後のカーネル関数が配置されるk
空間では、複素数変調すなわち逆シフトベクトルを勾配とする位相の勾配の付与に対応す
る。
すなわち、生成機能157は、調整後のカーネル関数KFに対して、位置合わせの結果
による逆シフトベクトルに基づく以下の位相の勾配
Figure 0007451366000013
を乗算する。これにより、生成機能157は、位相変調後のカーネル関数PMKFを生成
する。本ステップにおけるカーネル関数に対する位相変調は、例えば、複数のコイルエレ
メントに対応する調整後の複数のカーネル関数ごとに実施される。生成機能157は、位
相変調後のカーネル関数PMKF対してフーリエ変換FTを実行し、位相変調後のカーネ
ル関数に対応する調整後のグリッディング感度分布Sを生成する。本ステップにおける
カーネル関数KFに対する位相変調は、グリッディングの条件の変更に包含される。
(ステップS805)
処理回路15は、生成機能157により、位相変調後のカーネル関数PMKFを用いて
非カーテシアンデータNCDを畳み込む畳み込み演算ACCを実行して、k空間のカーテ
シアン座標へ非カーテシアンデータNCDを再配置する。図7におけるAGDは、k空間
のカーテシアン座標へ再配置された磁気共鳴データを示している。図7に示すように、k
空間に配置された畳み込み演算ACCの結果を示す再配置済みデータAGDは、絶対値お
よび位相、すなわち複素数に対応する2つのk空間データである。再配置済みデータAG
Dは、位相変調後のカーネル関数PMKFによる畳み込み演算ACC、すなわちカーネル
関数PMKFの半値幅等に応じたぼかしにより、動径方向に垂直な偏角方向および動径方
向に対して半値幅に応じた所定の幅を有するものとなる。
(ステップS806)
処理回路15は、生成機能157により、k空間に配置された再配置済みデータAGD
に対してフーリエ変換FTを実行する。当該フーリエ変換FTにより、生成機能157は
、図7に示す変換画像Iftを生成する。図7に示す変換画像Iftと図3に示す変換画
像Iftとは略同一な画像となる。
(ステップS807)
処理回路15は、生成機能157により、位相変調後のカーネル関数PMKFのフーリ
エ変換であるグリッディング感度分布Sとコイル感度分布Sとを合成することにより
、合成感度分布Sを生成する。具体的には、生成機能157は、グリッディング感度分
布Sとコイル感度分布Sとを、画素ごとに乗算することにより、合成感度分布S
生成する。合成感度分布Sの生成に関する演算は、ステップS507と略同一なため、
説明は省略する。
(ステップS808)
処理回路15は、生成機能157により、合成感度分布Sと変換画像Iftとを用い
たSENSE合成により、MR画像Imergeを生成する。なお、生成機能157は、
SENSE合成の代わりに、SOSなどによりMR画像Imergeを生成してもよい。
本ステップの処理内容は、ステップS508と同様なため、説明は省略する。
以上に述べた第2の実施形態に係るMRI装置100および画像生成装置1によれば、
グリッディング感度重心とコイル感度重心との差を位置合わせの結果として用いて、グリ
ッディング感度分布の元となるカーネル関数KFに対して位相変調を実行し、位相変調後
のカーネル関数PMKFを用いて磁気共鳴データ(非カーテシアンデータ)NCDをk空
間に配置し、k空間に配置された磁気共鳴データ(再配置済みデータ)AGDを用いて、
MR画像Imergeを生成する。これにより、本実施形態におけるMRI装置100お
よび画像生成装置1によれば、第1の実施形態における画像生成処理よりも簡便にMR画
像Imergeを生成することができる。なお、本実施形態における他の効果は、第1の
実施形態と同様なため、説明は省略する。
第1の実施形態および第2の実施形態における技術的思想を画像生成方法で実現する場
合、当該画像生成方法は、被検体Pの撮像に用いられる受信コイル117の感度の分布を
示すコイル感度分布Sと、k空間における非カーテシアンでの撮像により収集された磁
気共鳴データ(非カーテシアンデータ)NCDとを取得し、コイル感度分布Sに基づい
て、k空間における磁気共鳴データの配置に関するグリッディングの感度の分布を示すグ
リッディング感度分布Sとコイル感度分布Sとの位置合わせを実行し、位置合わせの
結果と磁気共鳴データNCDとコイル感度分布Sとグリッディング感度分布Sとに基
づいて、MR画像Imergeを生成する。本画像生成方法に関する画生成処理の手順お
よび効果は、第1の実施形態の記載および第2の実施形態の記載と同様なため、説明は省
略する。
第1の実施形態および第2の実施形態における技術的思想を画像生成プログラムで実現
する場合、当該画像生成プログラムは、コンピュータに、被検体Pの撮像に用いられる受
信コイル117の感度の分布を示すコイル感度分布Sと、k空間における非カーテシア
ンでの撮像により収集された磁気共鳴データ(非カーテシアンデータ)NCDとを取得し
、コイル感度分布Sに基づいて、k空間における前記磁気共鳴データの配置に関するグ
リッディングの感度の分布を示すグリッディング感度分布Sとコイル感度分布Sとの
位置合わせを実行し、位置合わせの結果と磁気共鳴データNCDとコイル感度分布S
グリッディング感度分布Sとに基づいて、MR画像Imergeを生成すること、を実
現させる。
例えば、MRI装置100などのモダリティやPACSサーバなどにおけるコンピュー
タに画像生成プログラムをインストールし、これらをメモリ上で展開することによっても
、再構成処理を実現することができる。このとき、コンピュータに当該手法を実行させる
ことのできるプログラムは、磁気ディスク(ハードディスクなど)、光ディスク(CD-
ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することも可能であ
る。画像生成プログラムにより画像生成処理の手順および効果は、第1の実施形態および
第2の実施形態と同様なため、説明は省略する。
以上説明した少なくとも1つの実施形態等によれば、アーチファクトの発生を抑制し、
S/Nを向上させた画像を生成することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり
、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態
で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え
、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、
発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範
囲に含まれるものである。
1 画像生成装置
11 通信インターフェース
13 メモリ
15 処理回路
17 入出力インターフェース
100 磁気共鳴イメージング装置
101 静磁場磁石
103 傾斜磁場コイル
105 傾斜磁場電源
107 寝台
109 寝台制御回路
111 ボア
113 送信回路
115 送信コイル
117 受信コイル
119 受信回路
121 撮像制御回路
123 システム制御回路
125 記憶装置
151 取得機能
153 調整機能
155 位置合わせ機能
157 生成機能

Claims (12)

  1. 被検体の撮像に用いられる受信コイルの感度の分布を示すコイル感度分布と、k空間に
    おける非カーテシアンでの前記撮像により収集された磁気共鳴データとを取得する取得部
    と、
    前記コイル感度分布に基づいて、前記k空間における前記磁気共鳴データの配置に関す
    るグリッディングの感度の分布を示すグリッディング感度分布と前記コイル感度分布との
    位置合わせを実行する位置合わせ部と、
    前記位置合わせの結果と前記磁気共鳴データと前記コイル感度分布と前記グリッディン
    グ感度分布とに基づいて、磁気共鳴画像を生成する生成部と、
    を備えた画像生成装置。
  2. 前記位置合わせ部は、前記位置合わせの結果として、前記グリッディング感度分布にお
    ける感度の重心と前記コイル感度分布における感度の重心との差を算出し、
    前記生成部は、
    前記差を用いて、前記磁気共鳴データに対して位相変調を実行し、
    前記グリッディングの感度の元となるカーネル関数を用いて、前記位相変調後の磁気
    共鳴データを前記k空間に配置し、
    前記k空間に配置された磁気共鳴データを用いて、前記磁気共鳴画像を生成する、
    請求項1に記載の画像生成装置。
  3. 前記位置合わせ部は、前記位置合わせの結果として、前記グリッディング感度分布にお
    ける感度の重心と前記コイル感度分布における感度の重心との差を算出し、
    前記生成部は、
    前記差を用いて、前記グリッディング感度分布の元となるカーネル関数に対して位相
    変調を実行し、
    前記位相変調後のカーネル関数を用いて、前記磁気共鳴データを前記k空間に配置し

    前記k空間に配置された磁気共鳴データを用いて、前記磁気共鳴画像を生成する、
    請求項1に記載の画像生成装置。
  4. 前記生成部は、
    前記k空間に配置された磁気共鳴データのフーリエ変換に対して、前記グリッディン
    グ感度分布における感度の重心と前記コイル感度分布における感度の重心との差を用いて
    前記磁気共鳴データに対して位相変調を実行し、前記差に基づいて前記位相変調とは逆の
    位相に対応するように平行移動を実行することで、変換画像を生成し、
    前記変換画像を用いて、前記磁気共鳴画像を生成する、
    請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の画像生成装置。
  5. 前記生成部は、
    前記グリッディング感度分布における感度の重心と前記コイル感度分布における感度
    の重心との差を用いて前記磁気共鳴データに対して位相変調を実行し、前記差に基づいて
    、前記k空間に配置された磁気共鳴データを、前記位相変調とは逆の位相に変調し、
    前記逆の位相に変調された磁気共鳴データに対してフーリエ変換を行うことにより、
    変換画像を生成し、
    前記変換画像を用いて、前記磁気共鳴画像を生成する、
    請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の画像生成装置。
  6. 前記受信コイルは、複数のコイルエレメントを有し、
    前記取得部は、前記複数のコイルエレメントごとに、前記コイル感度分布と前記磁気共
    鳴データとを取得し、
    前記位置合わせ部は、前記複数のコイルエレメントごとに、前記コイル感度分布に基づ
    いて、前記コイル感度分布と前記グリッディング感度分布との位置合わせを実行し、
    前記生成部は、前記複数の位置合わせの結果と前記複数の磁気共鳴データと前記複数の
    コイル感度分布と前記グリッディング感度分布とに基づいて、前記磁気共鳴画像を生成す
    る、
    請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の画像生成装置。
  7. 前記生成部は、
    前記k空間に配置された磁気共鳴データのフーリエ変換に対して、前記グリッディン
    グ感度分布における感度の重心と前記コイル感度分布における感度の重心との差を用いて
    前記磁気共鳴データに対して位相変調を実行し、前記差に基づいて前記位相変調とは逆の
    位相に対応するように平行移動を実行することで、変換画像を生成し、または、前記差に
    基づいて、前記k空間に配置された磁気共鳴データを、前記位相変調とは逆の位相に変調
    して、前記逆の位相に変調された磁気共鳴データに対してフーリエ変換を行うことにより
    、変換画像を生成し、
    前記位置合わせの結果を用いて前記グリッディング感度分布と前記コイル感度分布と
    を合成することにより、合成感度分布を生成し、
    前記変換画像と前記合成感度分布とを用いた感度エンコーディングにより、前記磁気
    共鳴画像を生成する、
    請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の画像生成装置。
  8. 前記生成部は、
    前記k空間に配置された磁気共鳴データのフーリエ変換に対して、前記グリッディン
    グ感度分布における感度の重心と前記コイル感度分布における感度の重心との差を用いて
    前記磁気共鳴データに対して位相変調を実行し、前記差に基づいて前記位相変調とは逆の
    位相に対応するように平行移動を実行することで、変換画像を生成し、または、前記差に
    基づいて、前記k空間に配置された磁気共鳴データを、前記位相変調とは逆の位相に変調
    して、前記逆の位相に変調された磁気共鳴データに対してフーリエ変換を行うことにより
    、変換画像を生成し、
    前記変換画像の平方和の平方根により、前記磁気共鳴画像を生成する、
    請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の画像生成装置。
  9. 前記生成部は、
    前記k空間に配置された磁気共鳴データのフーリエ変換に対して、前記グリッディン
    グ感度分布における感度の重心と前記コイル感度分布における感度の重心との差を用いて
    前記磁気共鳴データに対して位相変調を実行し、前記差に基づいて前記位相変調とは逆の
    位相に対応するように平行移動を実行することで、変換画像を生成し、または、前記差に
    基づいて、前記k空間に配置された磁気共鳴データを、前記位相変調とは逆の位相に変調
    して、前記逆の位相に変調された磁気共鳴データに対してフーリエ変換を行うことにより
    、変換画像を生成し、
    前記変換画像を前記グリッディング感度分布で除算することにより、前記変換画像に
    おけるシェーディングを低減したディシェーディング画像を生成し、
    前記ディシェーディング画像と前記コイル感度分布とを用いた感度エンコーディング
    、または前記ディシェーディング画像の平方和の平方根により、前記磁気共鳴画像を生成
    する、
    請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の画像生成装置。
  10. 前記コイル感度分布に基づいて、前記グリッディング感度分布の元となるカーネル関数
    の包絡形状または半値幅を調整する調整部をさらに具備し、
    前記生成部は、
    前記位置合わせの結果と前記磁気共鳴データと前記コイル感度分布と前記調整された
    カーネル関数に対応するグリッディング感度分布とに基づいて、前記磁気共鳴画像を生成
    する、
    請求項1乃至9のうちいずれか一項に記載の画像生成装置。
  11. 被検体の撮像に用いられる受信コイルの感度の分布を示すコイル感度分布と、k空間に
    おける非カーテシアンでの前記撮像により収集された磁気共鳴データとを取得し、
    前記コイル感度分布に基づいて、前記k空間における前記磁気共鳴データの配置に関す
    るグリッディングの感度の分布を示すグリッディング感度分布と前記コイル感度分布との
    位置合わせを実行し、
    前記位置合わせの結果と前記磁気共鳴データと前記コイル感度分布とグリッディング感
    度分布とに基づいて、磁気共鳴画像を生成すること、
    を備えた画像生成方法。
  12. コンピュータに、
    被検体の撮像に用いられる受信コイルの感度の分布を示すコイル感度分布と、k空間に
    おける非カーテシアンでの前記撮像により収集された磁気共鳴データとを取得し、
    前記コイル感度分布に基づいて、前記k空間における前記磁気共鳴データの配置に関す
    るグリッディングの感度の分布を示すグリッディング感度分布と前記コイル感度分布との
    位置合わせを実行し、
    前記位置合わせの結果と前記磁気共鳴データと前記コイル感度分布とグリッディング感
    度分布とに基づいて、磁気共鳴画像を生成すること、
    を実現させる画像生成プログラム。
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