JP5739798B2 - 魚釣用リールのハンドルおよびハンドルノブ - Google Patents

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本発明は、魚釣用リールのハンドルおよびハンドルノブに関する。
一般に、魚釣用リールのハンドルは、アーム部と、ハンドルノブとを備えて構成される。アーム部は、リール本体に回転可能に設けられたハンドル軸(駆動軸)の端部に取付固定される。ハンドルノブは、巻き取り操作時に指で摘む(挟持する)部分であり、アーム部の端部に支軸を介して回転自在に支持されている。
ここで、魚釣用リールを用いた魚釣り、特に投げ釣りにおいて、釣人は、多くの場合、目的のポイントへ仕掛け(ルアーフィッシングにおいてはルアー等)をキャストして着水させた後、魚釣用リールのハンドルの回転操作により釣糸の巻き取り速度を加減しつつ仕掛けを手前に取り込む操作を行う。その際、ハンドルノブを挟持している指を通じて魚の当り(魚が仕掛けに掛かった際に釣糸を通じて伝わる振動)や水底の様子(凹凸状態)等を感知しようとする。
しかし、魚の当り等が微妙であることに加え、一般にハンドルノブは、ゴム、軟質樹脂、コルク等の緩衝作用を有する材料で形成され、アーム部の支軸の外周に回転自在に支持される構造であるため、ハンドルノブを挟持している指を通して魚の当りを感知することは難しい。
そこで、ハンドルノブに対して高感度部材を用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような好感度部材を用いることにより、ハンドルノブを挟持している指を通して魚の当りを好適に感知することが可能となる。
特開2009−278897号公報
ところで、一般に高感度部材は高比重の部材であるため、特許文献1のようにハンドルノブに用いると、ハンドルノブの重量が増大することとなる。ハンドルノブは、ハンドル軸から離れた端部に配置されているため、ハンドルノブの重量の増大は、ハンドル軸周りの慣性力の増大につながり、慣性によってハンドルが回転し続けようとする力が大きくなる。このため、感度の低下を来たしていた。
本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、ハンドル軸周りの慣性力を軽減することができ、ハンドルノブを挟持している指を通して魚の当りを好適に感知することができる魚釣用リールのハンドルおよびハンドルノブを提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明の魚釣用リールのハンドルは、リール本体に回転可能に設けられたハンドル軸に連結されたアーム部と、前記アーム部の端部に止着された金属製の支軸と、前記支軸に回転自在に取り付けられたハンドルノブと、を備えた魚釣用リールのハンドルであって、前記ハンドルノブには、前記ハンドルノブを挟持する指に直接接触するように前記支軸が露出しており、前記ハンドルノブは、前記支軸に直交する方向に凹設された凹部を有しており、前記支軸は、前記凹部内または前記凹部内から前記凹部外に露出していることを特徴とする
この魚釣用リールのハンドルによれば、ハンドルノブを挟持する指で、ハンドルノブに露出している支軸を直接触れることができ、支軸を指で直接触れながらハンドルの回転操作等を行うことができる。
また、ハンドルノブに設けられた凹部を通じて、凹部内に露出している支軸を指で直接触れることができ、または、凹部を通じて凹部内から凹部外に露出している支軸を指で直接触れることができ、凹部に指を添えつつ支軸を指で直接触れながらハンドルの回転操作等を行うことができる。
また、本発明の魚釣用リールのハンドルは、前記支軸が前記凹部内に露出している構成において、前記支軸に直交する方向の断面における、前記凹部の内側部と前記支軸の外面との位置関係は、指の腹の曲面に対応したものとなっていることを特徴とする。
この魚釣用リールのハンドルによれば、ハンドルノブの凹部を指で挟持すると、指の腹が凹部の内側部に触れつつ支軸の外面に触れる状態となり、ハンドルノブをしっかりと挟持しながらソフトに支軸に触れることができる。
また、本発明の魚釣用リールのハンドルは、前記支軸が、前記ハンドルノブの軸方向延出端に露出していることを特徴とする。
ここで、支軸には、支軸に螺合されて支軸と一体的にされたねじ等も含まれる。
この魚釣用リールのハンドルによれば、ハンドルノブを挟持する指で、ハンドルノブの軸方向延出端に露出している支軸を直接触れることができ、支軸を指で直接触れながらハンドルの回転操作等を行うことができる。
また、本発明のハンドルノブは、魚釣用リールのアーム部に止着された金属製の支軸に回転可能に取り付けられ、手の指に挟持される挟持部を備えたハンドルノブであって、前記挟持部は、前記支軸に直交する方向に凹設された凹部を有しており、前記挟持部には、前記挟持部を挟持する指に直接接触するように前記支軸が前記凹部内または前記凹部内から前記凹部外に露出する状態に配置されることを特徴とする
このハンドルノブによれば、ハンドルノブを挟持する指で、挟持部の凹部内または凹部内から凹部外に露出している支軸を直接触れることができ、支軸を指で直接触れながらアーム部の回転操作等を行うことができる。
本発明の魚釣用リールのハンドルによれば、ハンドルノブが凹部を有しており、支軸が、凹部内または凹部内から凹部外に露出しているので、凹部を通じて支軸を指で直接触れることができ、凹部に指を添えつつ支軸を指で直接触れながらハンドルの回転操作等を行うことができるので、ハンドルの操作性や保持性に優れるとともに、支軸を通じて伝わってくる魚の当たりを、ハンドルノブを挟持した指でダイレクトに感知することができる。
ハンドルノブを挟持した指で魚の当たりを的確に感知することができるので、従来のようにハンドルノブに対して好感度部材を用いる必要がない。これにより、ハンドルノブの重量の軽減を図ることができ、ハンドルノブの重量の軽減に伴うハンドル軸周りの慣性力を低減することが可能となる。したがって、その慣性力によってハンドルが回転し続けようとする力を小さくすることができ、感度を向上させることができる。
また、凹部によりハンドルノブの重量の軽減を図ることができ、ハンドル軸周りの慣性力を低減することが可能となる。したがって、その慣性力によってハンドルが回転し続けようとする力を小さくすることができ、感度を向上させることができる。
また、支軸が凹部内に露出している構成において、支軸に直交する方向の断面における、凹部の内側部と前記支軸の外面との位置関係が、指の腹の曲面に対応したものとなっている構成では、ハンドルノブの凹部を指で挟持すると、指の腹が凹部の内側部に触れつつ支軸の外面に触れる状態となり、ハンドルノブをしっかりと挟持しながらソフトに支軸に触れることができる。したがって、ハンドルの回転操作性に優れ、支軸を通じて指に伝わる魚の当たりを的確に感知することができる。
また、支軸がハンドルノブの軸方向延出端に露出している構成では、ハンドルノブを挟持する指で、ハンドルノブの軸方向延出端に露出している支軸を直接触れることができるので、ハンドルの回転操作時等に支軸を通じて伝わってくる魚の当たりを、ハンドルノブを挟持した指でダイレクトに感知することができる。
また、本発明のハンドルノブによれば、ハンドルノブの挟持部を挟持する指で、凹部内または凹部内から凹部外に露出する状態に配置される支軸を直接触れることができので、ハンドルの回転操作時等に、ハンドル軸からアーム部に伝わる魚の当たりをダイレクトに感知することができる。
ハンドルノブを挟持した指で魚の当たりを的確に感知することができるので、従来のようにハンドルノブに対して好感度部材を用いる必要がない。これにより、ハンドルノブの重量の軽減を図ることができ、ハンドルノブの重量の軽減に伴うハンドル軸周りの慣性力を低減することが可能となる。したがって、その慣性力によってハンドルが回転し続けようとする力を小さくすることができ、感度を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る魚釣用リールのハンドルが適用される魚釣用リールを示した上面図である。 ハンドルノブを挟持した際の様子を示す説明図である。 (a)はハンドルノブの平面図、(b)は図3(a)のB1−B1端面図、(c)は図3(a)のC1−C1断面図である。 本発明の第2実施形態に係る魚釣用リールのハンドルのハンドルノブを示す図であり、(a)は平面図、(b)は図4(a)のB2−B2端面図、(c)は図4(a)のC2−C2断面図、(d)は貫通孔の傾斜部(口縁)に指が触れている状態を示した断面図である。 本発明の第3実施形態に係る魚釣用リールのハンドルのハンドルノブを示す図であり、(a)は平面図、(b)は図5(a)におけるB3−B3断面図である。 変形例のハンドルノブを示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係る魚釣用リールのハンドルのハンドルノブを示す図であり、(a)は平面図、(b)は図7(a)におけるA4−A4断面図、(c)は図7(a)におけるB4−B4断面図である。 変形例のハンドルノブを示す断面図である。 本発明の参考例に係る魚釣用リールのハンドルのハンドルノブを示す図であり、(a)は平面図、(b)は図9(a)におけるB5−B5断面図である。
以下、本発明に係る魚釣用リールのハンドルおよびハンドルノブの実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、「前後」「左右」を言うときは、図1に示した方向を基準とする。なお、説明において、同一の要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1に示すように、魚釣用リールのリール本体1は、側部フレームとしての左右フレーム2a,2bと、これら左右フレーム2a,2bに装着される左右側板3a,3bと、を備えている。左右フレーム2a,2bは、複数の図示しない支柱を介して一体化されており、下方の支柱には、図示しない釣竿のリールシートに装着されるリール脚1aが設けられている。
左右フレーム2a,2b(左右側板3a,3b)間には、スプール軸5cが軸受5a,5bを介して回転可能に支持されており、このスプール軸5cには、釣糸が巻回されるスプール5が取り付けられている。
スプール5は、ハンドル20を回転操作することによって回転させることができるように構成されており、ハンドル20は、右側板3bから突出したハンドル軸7の端部に取り付けられている。ハンドル軸7は、軸受7a,7bを介して回転可能に支持されている。ハンドル20の詳細は後記する。
右フレーム2bと右側板3bとの間には、駆動歯車11が設けられている。駆動歯車11は、ハンドル軸7に回転自在に支持されており、ハンドル20の回転運動をスプール軸5c側に伝達する。駆動歯車11には、スプール5に所定のドラグ力を付与する公知のドラグ機構12が収容されている。ドラグ機構12は、魚釣時にスプール5から釣糸が繰り出された際に、スプール5に所定のドラグ力を付与するようになっており、駆動歯車11に当接する図示しない複数の摩擦板を備えている。このようなドラグ機構12は、ハンドル軸7の端部に配設された操作部材13を回動操作することで、駆動歯車11に対する圧接力が調節されるようになっており、スプール5に対するドラグ力が調節されるように構成されている。
駆動歯車11には、クラッチ機構14の一部を構成する動力伝達部材としてのピニオン15が噛合している。このピニオン15は、駆動歯車11の回転をスプール5(スプール軸5c)に伝達する部材であり、右フレーム2bに設けられた図示しない軸受と右側板3bに設けられた軸受6を介して回動可能に支持されている。また、スプール軸5cの端部には、ピニオン15内に挿通される押圧軸15aの端部が当接している。押圧軸15aは、右側板3bに設けた調節ツマミ6aを回転操作することで軸方向に移動する。
ピニオン15は、クラッチ機構14の可動部材15bによってスプール5側に移動可能であり、移動によりスプール軸5cの端部に嵌合することで、駆動力の伝達許容状態(クラッチオン位置)となる。また、ピニオン15が可動部材15bによって右側板3b側に移動され、スプール軸5cの端部との嵌合が解除されると、駆動力の伝達不可状態(クラッチオフ位置)となる。
したがって、駆動力の伝達許容状態において、スプール5は、スプール軸5c、ピニオン15、駆動歯車11、およびハンドル軸7を介してハンドル20に機械的に接続されている。
なお、クラッチ機構14は、リール本体1の後部から後方へ突出する操作レバー8の押圧操作等に連動して作動するように構成されている。
一方、駆動歯車11には、スプール5の前方に配置された図示しない釣糸案内装置の駆動ギヤが噛合しており、ハンドル20の巻き取り操作によって、釣糸案内装置の釣糸ガイド9が図中左右に往復動されるように構成されている。これにより、スプール5に釣糸が平行に巻回されるようになっている。
ハンドル20は、図1に示すように、ハンドル軸7に取り付けられたアーム部21と、アーム部21の端部21a,21aに止着された金属製の支軸22と、支軸22に回転自在に取り付けられたハンドルノブ23,23と、を備えて構成されている。
使用時には、例えば、図2に示すように、一方のハンドルノブ23を指で挟持してハンドル20を回転操作する。ハンドル20を回転操作すると、回転力がハンドル軸7を通じて駆動歯車11に伝達され、駆動歯車11からピニオン15を通じてスプール軸5cに伝達されてスプール5が回転する。
支軸22は、その基端部の小径部22dがアーム部21の端部21aに止着されており、アーム部21の側方へ向けて回転不能に突設されている。具体的に、図3(c)に示すように、支軸22は、その小径部22dが端部21aの透孔21bに挿入または圧入され、鍔部22bが端部21aの側部に当接された状態で、一端部22aがカシメられて端部21aに固定されている。
支軸22は、振動伝達性の高い金属、例えば、チタン合金、鉄系合金(バネ鋼、ステンレス鋼等)等が特に好ましく、アルミ合金、FRP等を用いてもよく、必要に応じ適宜な表面処理を施したもの等によって形成されている。
ハンドルノブ23は、軸受25a,25bを介して支軸22に挿通支持され、支軸22の先端部のねじ穴22eにねじ26を螺合することで、支軸22に抜け止め保持されている。なお、ねじ26の頭部は、ハンドルノブ23の端面23fに形成された凹溝23e内に収容されている。また、鍔部22bとハンドルノブ23との間には、ワッシャー22cが装着されている。
ハンドルノブ23は、上面と下面との対向する2面間の厚みが薄く形成されており、指(例えば親指と人指し指)で摘み易い扁平形状とされている(図3(c)参照)。ハンドルノブ23は、ウレタンや軟質塩化ビニル(PVC)等の軟質樹脂、コルク材(樹脂フィルム状の保護皮膜を外装に被覆)、ゴム材等に選って形成されている。また、ABSやPC等の硬質樹脂やアルミ合金、マグネシウム合金等の軽金属を用いてもよい。
なお、本実施形態では、ハンドルノブ23の略全体が手の指に挟持される挟持部として機能する例を示したが、一部分が挟持部として機能するハンドルノブであってもよい。
ハンドルノブ23には、この扁平とされた上面と下面との間を貫通するように、凹部としての貫通孔24が形成されている。貫通孔24は、図3(c)に示すように、支軸22と直交する方向に貫通する縦孔であり、図3(a)に示すように、平面視で略楕円形状を呈している。貫通孔24内には、支軸22が露出する状態に配置されており、ハンドルノブ23を挟持する指で支軸22を直接触れることが可能となっている。
貫通孔24は、図3(b)に示すように、開口に臨む傾斜部24aと、傾斜部24aに連続する直線部24bとからなり、傾斜部24aを通じて、貫通孔24内に指が挿入し易くなっている。これにより、ハンドルノブ23を挟持する指で違和感なく支軸22に触れることができる。
なお、貫通孔24は、支軸22に傾斜して交差する方向に貫通する孔であってもよい。
ハンドルノブ23は、図3(a)に示すように、端部21aに近い側23aが端部21aから離れる側23bよりも幅狭に形成されており、また、図3(c)に示すように、端部21aに近い側23aが端部21aから離れる側23bよりも細く(薄く)形成されている。また、中央部23hが凹んだ形状となっている。これにより、ハンドルノブ23を挟持する指で貫通孔24(貫通孔24の傾斜部24a)を上下方向から好適に保持することができる。
本実施形態によれば、ハンドルノブ23を挟持する指で、ハンドルノブ23の貫通孔24内に露出している支軸22を直接触れることができるので、ハンドル20の回転操作時等に、ハンドル軸7からアーム部21に伝わる魚の当たり等の振動を、ハンドルノブ23を挟持した指で支軸22を通じてダイレクトに感知することができる。
ハンドルノブ23を挟持した指で魚の当たりを的確に感知することができるので、従来のようにハンドルノブ23に対して好感度部材を用いる必要がない。これにより、ハンドルノブ23の重量の軽減に伴うハンドル軸7周りの慣性力を低減することが可能となる。したがって、その慣性力によってハンドルが回転し続けようとする力を小さくすることができ、感度を向上させることができる。
また、貫通孔24を通じて支軸22を指で直接触れることができ、貫通孔24の傾斜部24a(口縁)に指を添えつつ支軸22を指で直接触れながらハンドル20の回転操作等を行うことができるので、ハンドル20の操作性や保持性に優れるとともに、支軸22を通じて伝わってくる魚の当たり等の振動を、ハンドルノブ23を挟持した指でダイレクトに感知することができる。
また、貫通孔24によりハンドルノブ23の重量の軽減を図ることができ、ハンドル軸7周りの慣性力を低減することが可能となる。したがって、その慣性力によってハンドルが回転し続けようとする力を小さくすることができ、感度を向上させることができる。
(第2実施形態)
図4を参照して第2実施形態の魚釣用リールのハンドル20を説明する。本実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、図4(b)(c)に示すように、ハンドルノブ23が、より薄い扁平形状とされており、図4(d)に示すように、支軸22に直交する方向の断面における、貫通孔24の傾斜部24a(内側部)と支軸22の外面22hとの位置関係が、指の腹Y2の曲面に対応したものとなっている(図3(d)参照)。
ハンドルノブ23は、図4(a)に示すように、平面形状が第1実施形態で示したものと同様であるが、図4(c)に示すように、上下方向により薄い扁平形状とされている。
ここで、ハンドルノブ23の最薄部(略中央部)の厚さをh、支軸22の直径をD1としたときに、これらの関係が、D1<h≦2D1 となるように設定されている。
このように設定されることによって、より感知し易くするために、よりソフトにハンドルノブ23を指で挟持したときに、図4(d)に示すように、貫通孔24の傾斜部24a(口縁)に指が触れている状態で、指の腹Y2が支軸22の外面22hに強く押圧することなくソフトに触れる状態となる。つまり、第1実施形態に比べ指を強く押し潰さなくてもソフトに支軸22に触れられるので、指の感度を良好な状態(指の変形が大きくなると痺れたり、血行が悪くなったりして触感が低下する)で感知することができる。
なお、一般に、大人の指の腹Y2の曲率半径Rは、およそ15〜30mmであり、ハンドルノブ23を挟持したときに指の腹Y2が平らに近付く状態になることから、貫通孔24の傾斜部24a(内側部)と支軸22の外面22hとの位置関係は、曲率半径Rが15〜120mmの範囲に設定されることが好ましい。
本実施形態によれば、貫通孔24の傾斜部24aと支軸22の外面22hとの位置関係が、指の腹Y2の曲面に対応したものとなっており、ハンドルノブ23をソフトに挟持しながらソフトに支軸22に触れることができるので、支軸22を通じて指に伝わる魚の当たり等の振動をより的確に感知することができる。
(第3実施形態)
図5を参照して第3実施形態の魚釣用リールのハンドル20を説明する。本実施形態が前記第1,2実施形態と異なるところは、図5(a)(b)に示すように、ハンドルノブ23に孔部26a,26aが設けられている点にある。
孔部26a,26aは、ハンドルノブ23を上下方向に貫通する孔であり、支軸22の両側部に形成されている。
貫通孔24は、第1,第2実施形態で説明したものよりも横断面が小さく形成されているが、ハンドルノブ23を挟持する指で違和感なく支軸22に触れることができる大きさ(開口)を有している。
本実施形態によれば、貫通孔24および孔部26a,26aによりハンドルノブ23の重量の軽減を図ることができ、ハンドル軸7周りの慣性力を好適に低減することが可能となる。したがって、その慣性力によってハンドルが回転し続けようとする力を小さくすることができ、感度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、貫通孔24を端部21aに近い側に偏らせて設けているので、支軸22の軸方向において、指で峡持する位置を変えることで、感知しながらハンドル20を巻いたり、感知することなくハンドル20を巻いたりする等、適宜、釣りのシーンに応じて使い分けることが可能となる。
なお、図6に示すように、孔部26a,26aに代えて、ハンドルノブ23の端面23fに開口を有する孔部27,27を、支軸22の軸方向に沿うようにして設けてもよい。
(第4実施形態)
図7を参照して第4実施形態の魚釣用リールのハンドル20を説明する。本実施形態が前記第1,2実施形態と異なるところは、図7(a)〜(c)に示すように、ハンドルノブ23の片面に凹部24が形成されており、この凹部24内に、ハンドルノブ23を挟持する指に直接接触するように支軸22が露出している点にある。
凹部24は、傾斜部24aと、直線部24bと、直線部24bに連続する底部24cと、を有しており、有底状を呈している。底部24cには、支軸22に対応して断面半円状の支軸溝24eが形成されている。凹部24内には、断面半円状に支軸22が露出している。
本実施形態によれば、ハンドルノブ23の片面に凹部24が形成されており、ハンドルノブ23を挟持する一方の指(親指または人指し指)でハンドルノブ23の貫通孔24内に露出している支軸22を直接触れることができるので、ハンドル20の回転操作時等に一方の指に神経を集中させて魚の当たりを感知することができる。
また、ハンドルノブ23の片面にのみ凹部24が形成されているので、ハンドルノブ23の慣性力の低減を図りつつハンドルノブ23の強度を向上させることができる。特に、強度を高くすることができるので、材料に、ウレタンや軟質塩化ビニル(PVC)等の軟質樹脂、コルク材(樹脂フィルム状の保護皮膜を外装に被覆)、ゴム材等を使用した場合に特に有益である。
また、ハンドルノブ23の他面23jには、凹部24が設けられていないので、挟持感が高まり、巻き取り操作を軽快に行うことができる。
また、ハンドルノブ23は、図8に示すように、両面から有底の凹部24,24を設け、支軸22の両側に底部23g,23gを設けてもよい。
このように構成することで、ハンドルノブ23の剛性が高まることとなる。また、底部23g,23gを有しているので、凹部24,24内において、指の収まりがよい。
参考例
図9を参照して参考例の魚釣用リールのハンドル20を説明する。本参考例では、図9(a)(b)に示すように、支軸22に一体的に螺合されたねじ26を、ハンドルノブ23の軸方向延出端(端面23f)から露出させた構成としてある。
ねじ26は、その頭部がハンドルノブ23の端面23fから突出しており、ハンドルノブ23を挟持する指で直接触れることが可能となっている。
なお、ハンドルノブ23の上下面には、窪み部23kが形成されているのみであるが、前記実施形態で説明したような貫通孔24(凹部)を形成してもよい。
参考例によれば、ハンドルノブ23を挟持する指で、ハンドルノブ23の軸方向延出端に露出しているねじ26(支軸22)を直接触れることができるので、ハンドル20の回転操作時等に支軸22を通じて伝わってくる魚の当たりを、ハンドルノブ23を挟持した指でダイレクトに感知することができる。
なお、前記第3実施形態で示したような孔部26a,26aや孔部27,27を設けて、ハンドル軸7周りの慣性力を低減するようにしてもよい。
なお、前記実施形態で示したハンドルノブ23の外観形状や、貫通孔24(凹部24)の形状は任意の形状とすることができる。
また、前記参考例において、ハンドルノブ23の軸方向延出端にねじ26を露出させたが、支軸22を直接露出させてもよい。
また、ハンドルノブ23の基端側に支軸22を露出させて、ハンドルノブ23を挟持する指で支軸22を直接触れることができるように構成してもよい。
また、前記第1実施形態から第4実施形態において、支軸22は、貫通孔24内や凹部24内に露出するものを示したが、これに限られることはなく、貫通孔24内や凹部24内から貫通孔24外や凹部24外に露出(膨出)するように構成してもよい。
また、前記第1実施形態から第4実施形態において、ハンドルノブ23の軸方向延出端の凹溝23e内から凹溝23e外へねじ26を膨出させてもよい。
1 リール本体
7 ハンドル軸
20 ハンドル
21 アーム部
21a 端部
22 支軸
23 ハンドルノブ
24 貫通孔(凹部)
Y2 指の腹

Claims (4)

  1. リール本体に回転可能に設けられたハンドル軸に連結されたアーム部と、前記アーム部の端部に止着された金属製の支軸と、前記支軸に回転自在に取り付けられたハンドルノブと、を備えた魚釣用リールのハンドルであって、
    前記ハンドルノブには、前記ハンドルノブを挟持する指に直接接触するように前記支軸が露出しており、
    前記ハンドルノブは、前記支軸に直交する方向に凹設された凹部を有しており、
    前記支軸は、前記凹部内または前記凹部内から前記凹部外に露出していることを特徴とする魚釣用リールのハンドル。
  2. 前記支軸が前記凹部内に露出している構成において、
    前記支軸に直交する方向の断面における、前記凹部の内側部と前記支軸の外面との位置関係は、指の腹の曲面に対応したものとなっていることを特徴とする請求項に記載の魚釣用リールのハンドル。
  3. 前記支軸は、前記ハンドルノブの軸方向延出端に露出していることを特徴とする請求項1または請求項に記載の魚釣用リールのハンドル。
  4. 魚釣用リールのアーム部に止着された金属製の支軸に回転可能に取り付けられ、手の指に挟持される挟持部を備えたハンドルノブであって、
    前記挟持部は、前記支軸に直交する方向に凹設された凹部を有しており、
    前記挟持部には、前記挟持部を挟持する指に直接接触するように前記支軸が前記凹部内または前記凹部内から前記凹部外に露出する状態に配置されることを特徴とするハンドルノブ。
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