JP2020115776A - 魚釣用リールのハンドル、及び、そのハンドルノブ - Google Patents

魚釣用リールのハンドル、及び、そのハンドルノブ Download PDF

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Abstract

【課題】操作性が良好であると共に、魚信感度に優れたハンドルノブを備えた魚釣用リールのハンドル、及び、そのようなハンドルノブを提供する。【解決手段】ハンドル軸に連結されたアーム部と、アーム部に取り付けられる支軸と、前記支軸に対して回転可能に装着されるハンドルノブとを備えた魚釣用リールのハンドルであって、前記ハンドルノブは、開口部が形成された薄肉部を備えており、前記支軸とハンドルノブは、前記支軸が薄肉部から露出するように、支軸の直径D>薄肉部の肉厚Tとなるように形成されていることを特徴とする。【選択図】 図3

Description

本発明は、釣糸巻き取り操作時に把持される魚釣用リールのハンドルに関し、詳細には、ハンドル軸に連結されたアーム部分の先端に装着されるハンドルノブに特徴を備えた魚釣用リールのハンドルに関する。
通常、魚釣用リールを用いて魚釣りを行なう場合、釣り人は、ハンドル部分(ハンドルノブ)を把持して回転操作をし、釣糸の巻き取り操作を行なう。従来、ハンドルノブは様々な形態が知られており、例えば、特許文献1に開示されているように、部品点数を少なくしつつ、魚の当たりを繊細に感知できるような構成が知られている。この特許文献1に開示されているハンドルノブは、ハンドル軸に連結されたアーム部分の先端に金属製の支軸を取り付けると共に、前記支軸にハンドルノブを回転可能に支持しており、ハンドルノブには、支軸を露出させるよう略楕円形状の開口(凹部)が形成されている。
そして、上記したハンドルノブを、親指及び人差し指で挟持すると、その腹部が前記開口を通じて金属製の支軸に接触できるため、釣竿を通じて伝わってくる魚信を感知することが可能となる。
特許第5739798号
上記した特許文献1に開示されているハンドルノブは、開口部分に支軸が位置するような構成となっているが、支軸の直径は、ハンドルノブの肉厚よりも小さいため、魚信を取る際には、ハンドルノブの表面を強く摘まみながら支軸に当接させる必要が生じ、また、その状態で巻き取り操作を行なうため、魚信感度を取りながらの回転操作性に劣るという問題がある。また、ハンドルノブは、軸方向に沿った断面視で、なだらかに窪むように湾曲状に形成されているため、上記したように強く摘まんでいないと指が抜けてしまい、操作性に劣るという問題がある。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、操作性が良好であると共に、魚信感度に優れたハンドルノブを備えた魚釣用リールのハンドル、及び、そのハンドルノブを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、ハンドル軸に連結されたアーム部と、アーム部に取り付けられる支軸と、前記支軸に対して回転可能に装着されるハンドルノブとを備えている魚釣用リールのハンドルであって、前記ハンドルノブは、開口部が形成された薄肉部を備えており、前記支軸とハンドルノブは、前記支軸が薄肉部から露出するように、支軸の直径D>薄肉部の肉厚Tとなるように形成されていることを特徴とする。
上記した構成のハンドルは、ハンドルノブの薄肉部に形成された開口部から支軸が露出した状態にあり、支軸の直径D>薄肉部の肉厚Tとなっているため、ハンドルノブを強く摘まなくても、指の腹部が直接、支軸に触れることができ、良好な魚信感度が得られつつ安定した回転操作をすることが可能となる。
また、本発明は、ハンドルのアーム部の支軸に回転可能に装着される魚釣用リールのハンドルノブであって、前記ハンドルノブは、前記支軸が露出する開口部が形成された薄肉部を備えており、前記薄肉部には、摘まんだ指の軸方向への移動を規制するように前記薄肉部の表面から立ち上がって径方向に膨出する膨出部が形成されていることを特徴とする。
上記した構成のハンドルノブは、薄肉部を摘まんだ際、その指の腹部で、開口部を介して支軸に直接触れることができ、良好な魚信感度が得られ、また、膨出部により、軸方向への移動が規制されるため、安定した回転操作をすることが可能となる。
本発明によれば、操作性が良好であると共に、魚信感度に優れたハンドルノブを備えた魚釣用リールのハンドル、及び、そのようなハンドルノブが得られる。
本発明に係るハンドルが装着される魚釣用リールの一例を示す図。 第1の実施形態を示す図であり、図1に示す魚釣用リールのハンドルのハンドルノブ部分の斜視図。 ハンドルノブ部分の平面図。 図3のA−A線に沿った断面図。 図3のB−B線に沿った断面図。 図3のC−C線に沿った断面図。 ハンドルノブを親指と人差し指で摘まんで巻き取り操作する状態を示す図。 本発明の第2の実施形態を示す図であり、ハンドルノブ部分の斜視図。 図8に示す構成において、ハンドルノブ部分の軸方向に沿った断面図。 本発明の第3の実施形態を示す図であり、ハンドルノブ部分の斜視図。 図10に示す構成において、ハンドルノブ部分の軸方向に沿った断面図。 本発明の第4の実施形態を示す図であり、ハンドルノブ部分の斜視図。 図12に示す構成において、ハンドルノブ部分の軸方向に沿った断面図。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る魚釣用リールのハンドル、及びハンドルノブの実施形態について具体的に説明する。
図1から図7は、本発明に係る魚釣用リールのハンドル(以下、ハンドルと称する)の第1の実施形態を示す図である。本実施形態に係るハンドル1は、図1に示すような魚釣用リール(スピニングリール)100に装着することが可能である。
最初に、図1を参照して、本実施形態の魚釣用リールの全体構成について説明する。
前記魚釣用リールのリール本体101には、回転可能に支持されたロータ103と、ロータ103の回転運動と同期して前後動可能に支持されたスプール104と、が配設されている。前記ロータ103は、スプール104の周囲を回転する一対の腕部103aを備えており、各腕部103aの夫々の前端部には、ベール103bの基端部を取り付けたベール支持部材103cが釣糸巻取り位置と釣糸放出位置との間で回動自在に支持されている。この場合、ベール103bの一方の基端部は、ベール支持部材103cに一体的に設けられた釣糸案内部103dに取り付けられている。
前記リール本体101内には、ハンドル軸が回転可能に支持されており、ハンドル軸にはハンドル1が取り付けられている。前記ハンドル1は、ハンドル軸に連結されたアーム部2と、アーム部2の端部に取り付けられる支軸5と、支軸5に対して回転可能に装着されるハンドルノブ10とを備えており、支軸5とハンドルノブ10は、二部品で一体化されている。なお、ハンドル1は、複数のアーム部2を備えていても良く、各アーム部の先端に支軸5を設けておき、それぞれ同じ形態のハンドルノブ10を装着した構成であっても良い。
上記した構成において、ハンドルノブ10を摘まんで(主に親指と、人差し指乃至は中指で摘まむ)回転操作すると、リール本体内に配設された公知の駆動力伝達機構を介してロータ103が回転駆動されると共に、スプール104が前後に往復駆動され、釣糸は、釣糸案内部103dを介してスプール104に均等に巻回される。また、魚が掛かった際の魚信は、釣竿からリール本体101のリール脚部110を通じてハンドル1のアーム部2を介して支軸5に伝わり、後述するように、ハンドルノブ10を摘まんだ状態で感知することが可能となる。
次に、図2から図7を参照して、本実施形態のハンドルの構成について説明する。なお、以下の説明では、ハンドルノブの構成を解り易くするために、「軸方向」及び「上下方向」との表現を用いるが、ここでの「軸方向」とは、支軸5の回転軸芯が延出する方向を意味し、上下方向とは、軸方向と直交する方向であって、釣り人がハンドルノブを(親指と人差し指で)摘まむ際に、各指の腹部が接近/離反する方向を意味する(図7参照)。
前記アーム部2及び支軸5は、例えば、チタン合金、ステンレス鋼、銅合金、アルミニ合金等の金属、或いは、ポリアセタール、ナイロン等の硬質樹脂によって形成され、必要に応じて表面処理が施されている。この場合、支軸5は、アーム部2の端部に対して、例えば、圧入、カシメ、ビス止め等によって一体的に固定されている。また、前記ハンドルノブ10は、ウレタンや軟質塩化ビニル(PVC)等の軟質樹脂、コルク材、ゴム材等によって形成されている。なお、支軸5の外周に薄肉の筒状のカラーを回転可能に嵌合し、後述するハンドルノブの開口部を介して摘まんだ指の腹部で、カラーを介して支軸に伝わる魚信を感知するような構成であっても良い。
前記ハンドルノブ10は、全体として、略円筒形状に構成されており、その中心部分には、軸方向に貫通し前記支軸5が挿通される貫通孔10aが形成されている。この貫通孔10aの軸方向両側には、後述するような膨出部15,16(17)が形成されており、各膨出部の内部に軸受12a,12bが配設されることで、ハンドルノブ10は、支軸5に対して回転可能に支持されている。なお、軸受12a,12bは、本実施形態では、転がり式の軸受とされているが、カラー部材で構成しても良いし、支軸5の外周面に対して面接触する構成であっても良い。
前記支軸5の端部(アーム部2とは反対側の端部)には、軸受12aが配設された状態でビス14が螺合され、このビス14の頭部14aによって、支軸5に対して着脱可能に前記軸受12a及びハンドルノブ10の抜け止めが成される。ハンドルノブ10の抜け止めは、圧入ピン、止め輪等の方法で行っても良い。
前記ハンドルノブ10は、その中間領域に薄肉部10dが形成されている。この薄肉部10dは、略円筒形状のハンドルノブの外周面の対向する領域(上下方向の対向する領域)を軸方向に沿って平坦状に切り欠くことで形成されており、切り欠かれた部分は扁平状になって、上下方向の両側にそれぞれ平坦面10eを備えた状態となっている(図5参照)。この薄肉部10dは、親指と人差し指で摘まむことができる部分であり、各指の腹部が平坦面10aに載置された状態となる(図7参照)。
前記薄肉部10dには、上下方向に貫通するように、略楕円形状の開口部10fが形成されている。本実施形態のハンドルノブ10は、その貫通孔10aに支軸5が嵌合された状態となっており、図5に示すように、薄肉部10dの領域では、支軸5は、隙間が無い状態(殆ど隙間が無い状態を含む)で嵌合されている。
図3に示すように、前記薄肉部10dによって形成される平坦面10eは、貫通して配設される支軸5の両側に存在している。すなわち、本実施形態の薄肉部10dは、上下方向の両側を同一に切り欠くことで形成されており、その切り欠きによって形成される平坦面10eは、上下方向で対称形状となっている(上下方向の両側で同一の平坦面10eが形成されている)。そして、前記支軸5とハンドルノブ10は、貫通している支軸5が薄肉部10dから露出する(開口部10fに対して上下方向で突出する)ように、支軸5の直径D>薄肉部10dの肉厚Tとなるように形成されている。
これにより、支軸5の外周面の一部は、図5で示すように、開口部10fの上下方向両側から突出(露出)した状態となり、薄肉部10dの上下方向の両側の平坦面10eに指を載置するだけで、その指の腹部が直接、接触することが可能となる(図7参照)。
前記薄肉部10dは、ハンドルノブ10の軸方向において、いずれかの領域の範囲内に形成されたものであれば良く、その軸方向長さLについては、親指と人差し指で摘まむことができるように、5mm以上あれば好ましい。この場合、薄肉部10dの軸方向長さLは、後述する指の移動を規制する膨出部15,16が、薄肉部10dから立ち上がる位置P1,P2間の距離によって特定されるのであり、本実施形態では、薄肉部10dから支軸5を露出させる略楕円形状の開口部10fの軸方向長さと略一致している。この開口部10fの軸方向長さについては、魚信感度が得られる程度であれば良く、3mm以上あれば好ましい。
前記薄肉部10dの軸方向長さLの上限については特に限定されることはないが、ハンドルノブそのものが大型化することは好ましくないことから、15mm以下、特に11mm以下の範囲内に形成されているのが良い。すなわち、薄肉部10dの軸方向長さL1については、5〜11mmの範囲で形成されていることが好ましい。
また、薄肉部10dの肉厚Tについては、薄くし過ぎると十分な強度が確保できず、厚くし過ぎると、露出する支軸5との関係で、摘まんだ際に違和感が生じることから、2〜3.5mm程度に形成することが好ましい。さらに、前記支軸5については、薄肉部10dに載せた指がそのまま接触できるように、薄肉部10dの肉厚Tよりも大きい径のものが用いられれば良く、支軸5の直径Dと前記薄肉部10dの肉厚Tとの比率関係については、接触した指で効果的に魚信が得られるように、1:(0.5〜0.85)程度であれば良い。
なお、本実施形態の構成では、支軸5の直径Dは、4mm、薄肉部10dの軸方向長さは、11mm、薄肉部10cの肉厚Tは、3mmで形成されている。
前記ハンドルノブ10には、前記薄肉部10dを摘まんだ際に、指が軸方向へ移動しないように(指の軸方向の移動を規制するように)、薄肉部10dに対して径方向に膨出する膨出部が形成されている。
本実施形態では、図3に示すように、前記薄肉部10dをハンドルノブ10の軸方向中央から先端側にかけて形成しており、その両側に膨出部15,16を形成している。軸方向先端側の膨出部15は、前記軸受12aが配設される部分に形成されており、薄肉部10dの平坦面10e及び開口部10fの先端側の開口縁P1から略直線状に傾斜して立ち上がる傾斜面15aを備えている。また、軸方向基端側の膨出部16は、薄肉部10dの平坦面10e及び開口部10fの基端側の開口縁P2から略直線状に傾斜して立ち上がる傾斜面16aを備えている。すなわち、各膨出部15,16は、薄肉部10dから立ち上がる(変曲点をもって立ち上がる湾曲状などを含む)傾斜面を介して形成されている。
本実施形態では、前記基端側の膨出部16(傾斜面16a)の上下方向の両側に、前記薄肉部10dによって形成される平坦面10eと略平行となる平坦面16bが形成されている。
すなわち、本実施形態のハンドルノブ10は、前記支軸5を露出させる平坦面(第1の平坦面と称する)10eと、基端側の膨出部16の表面に形成される第2の平坦面16bと、を備えた構成となっており、第2の平坦面16bの部分でも、安定して親指と人差し指で摘まんでハンドルの回転操作が行えるように構成されている。そして、第2の平坦面16bから基端側については、略直線状に傾斜して立ち上がる傾斜面16cを介して、第2の平坦面16aから更に径方向に膨出する膨出部17を形成している(この膨出部17の内部に、前記軸受12bが配設される)。
上記したように構成されるハンドルノブ10は、二部品で構成されることから、構造が簡略化される。また、ハンドルノブと支軸の関係が、支軸5の直径D>薄肉部10dの肉厚Tとなっているため、ハンドルノブ10の開口部10fから支軸5が露出した状態となっており、ハンドルノブ10の薄肉部10dを、親指と人差し指で軽く摘まむ(強く挟み込まない)だけで、その指の腹部が直接支軸5に触れることが可能となり(図7参照)、特許文献1に開示されているハンドルノブよりも、魚信感度の向上が図れると共に回転操作性の向上も図れるようになる。
また、薄肉部10dの両側に、表面から立ち上がるように径方向に膨出する膨出部15,16(17)が形成されているため、回転操作時に指が軸方向に移動することが規制され、安定した回転操作が行なえるようになる。特に、本実施形態では、薄肉部10dを、軸方向中央から先端側の狭い領域(軸方向長さLは11mm)に形成したことで、薄肉部10dを摘まむ指の位置が、傾斜面15a,16aによって落ち込んだ第1の平坦面10eに嵌まり込んだ状態になることから、安定した回転操作が行える。さらに、膨出部16の第2の平坦面16bにも指を載置して、その部分を挟み込むことができるため、状況に応じて異なる把持態様にすることができ、操作性の向上が図れるようになる。
なお、指で摘まむ薄肉部に対する膨出部の高さについては、薄肉部から指が容易に軸方向に移動しない程度に設定されていれば良い。例えば、本実施形態のような構成では、薄肉部10dの表面となる平坦面10eに対する膨出部の高さ(膨出部16に形成された第2平坦面16bまでの高さ)Hが、少なくとも1mm以上確保されていれば良く、これにより、指が軸方向に移動しても、傾斜面16aで引っ掛かり、抜けないようにしている。
次に、本発明の別の実施形態について説明する。
以下の実施形態では、第1の実施形態と同様な構成については、同一の参照符号を付して詳細な説明については省略する。
図8及び図9は、本発明の第2の実施形態を示す図であり、図8は、ハンドルノブ部分の斜視図、図9は、ハンドルノブ部分の軸方向に沿った断面図である。
本実施形態のハンドルノブ10Aは、薄肉部10dを、基端側から先端側までの広い範囲に形成しており、その両側の軸受12a,12bが配設される部分に膨出部15,16を形成している。各膨出部15,16は、薄肉部10dによる平坦面10eの両端、及び開口部10fの開口縁P1,P2から傾斜状に上昇する傾斜面15a,16aを介して膨出しており、この膨出部15,16によって、薄肉部10dを摘まんだ指の軸方向の移動を規制している。
このような構成においても、上記した実施形態と同様の効果が得られる。また、ハンドルノブ10Aは、その中心位置に対して、軸方向、及び、上下方向に対して対称形状に形成されているため、どの位置を摘まんでも同様な把持感覚が得られるようになる。
図10及び図11は、本発明の第3の実施形態を示す図であり、図10は、ハンドルノブ部分の斜視図、図11は、ハンドルノブ部分の軸方向に沿った断面図である。
本実施形態のハンドルノブ10Bは、第2実施形態と同様、薄肉部10dを、基端側から先端側までの広い範囲に形成しており、その両側の軸受12a,12bが配設される部分に形成される膨出部15,16については、薄肉部10dによる平坦面10eから、直角状に上昇させることで構成されている。
このような構成では、指の移動を規制する部分が、薄肉部10d(平坦面10e)に対して直角状に形成された規制壁(垂直壁)15a´,16a´となっているため、回転操作時に指が軸方向に抜けることが確実に防止され、より操作性の安定化が図れるようになる。
図12及び図13は、本発明の第4の実施形態を示す図であり、図12は、ハンドルノブ部分の斜視図、図13は、ハンドルノブ部分の軸方向に沿った断面図である。
本実施形態のハンドルノブ10Cは、軸方向の両側に形成される膨出部15,16以外に、略中央領域にも傾斜面を介して膨出する膨出部19を形成しており、膨出部19の軸方向両側に、それぞれ開口部10f´を形成している。この開口部10f´は、両側の膨出部15,16及び中央の膨出部19から落ち込んだ位置に形成されており、その部分が薄肉部10d´を構成して、嵌合される支軸5を露出させている。
すなわち、ハンドルノブ10Cは、いずれの薄肉部10d´を摘まんでも操作することが可能であり、いずれの薄肉部10d´を摘まんだ状態においても、膨出部15,19、或いは、膨出部16,19によって、摘まんだ指が軸方向へ移動することが規制された状態となる。
このように、支軸5を露出させる開口部の形成個数、膨出部が形成される位置については、適宜変形することが可能であり、様々な形態のハンドルノブを取り揃えることで、釣り人の好み、或いは操作態様に応じたハンドルノブを選択することが可能である。この場合、図に示す膨出部19については、膨出部15,16よりも更に径方向に膨出させた構成であっても良いし、上記した第3実施形態のように、直角状の規制壁として構成したものであっても良い。また、膨出部19の形成位置についても適宜変形することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
上記したようなハンドルが装着される魚釣用リールについては、両軸受型リールや片軸受型リールにする等、リールについては限定されることはない。また、ハンドルノブの上下方向の形状については、非対称形状であっても良く、上記した平坦面については、上下方向で非対称でも、上側又は下側のいずれか一方に形成したものであっても良い。また、支軸5を露出させる開口部が形成される薄肉部10d,10d´については、その両側に指の移動を規制する膨出部が形成されていれば良い。さらに、薄肉部の形状については、上記した実施形態のように、軸方向に沿って扁平状(平坦状)にしても良いし、部分的に表面が湾曲状に形成されていたり、波状に形成されていても良く、支軸を露出できる程度に薄肉厚化されていれば良い。
1 ハンドル
2 アーム部
5 支軸
10,10A,10B,10C ハンドルノブ
10d,10d´ 薄肉部
10f,10f´ 開口部
15,16,19 膨出部
100 魚釣用リール

Claims (8)

  1. ハンドル軸に連結されたアーム部と、アーム部に取り付けられる支軸と、前記支軸に対して回転可能に装着されるハンドルノブとを備えている魚釣用リールのハンドルであって、
    前記ハンドルノブは、開口部が形成された薄肉部を備えており、
    前記支軸とハンドルノブは、前記支軸が薄肉部から露出するように、支軸の直径D>薄肉部の肉厚Tとなるように形成されていることを特徴とする魚釣用リールのハンドル。
  2. 前記薄肉部には、摘まんだ指の軸方向への移動を規制するように、径方向に膨出する膨出部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リールのハンドル。
  3. 前記膨出部は、前記薄肉部の表面から立ち上がる傾斜面、又は、垂直壁を介して形成されていることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用リールのハンドル。
  4. 前記ハンドルノブは、前記支軸を露出させる第1の平坦面と、前記膨出部に形成される第2の平坦面と、を備えていることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用リールのハンドル。
  5. 前記膨出部は、ハンドルノブの中央領域に形成され、その両側に前記開口部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用リールのハンドル。
  6. 前記ハンドルノブの薄肉部に、前記支軸が嵌合された状態にあることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の魚釣用リールのハンドル。
  7. 前記薄肉部は、軸方向長さが5〜11mmの範囲で、前記肉厚Tは、2〜3.5mmの範囲で形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の魚釣用リールのハンドル。
  8. ハンドルのアーム部の支軸に回転可能に装着される魚釣用リールのハンドルノブであって、
    前記ハンドルノブは、前記支軸が露出する開口部が形成された薄肉部を備えており、前記薄肉部には、摘まんだ指の軸方向への移動を規制するように前記薄肉部の表面から立ち上がって径方向に膨出する膨出部が形成されていることを特徴とする魚釣用リールのハンドルノブ。
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