JP4808336B2 - 釣り用リールのつまみ状ハンドル把手及びそのカバー部材 - Google Patents

釣り用リールのつまみ状ハンドル把手及びそのカバー部材 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンドル把手及びカバー部材、特に、釣り用リールのリール本体に回転自在に装着されるハンドルアームの先端に回転自在に装着され、手の指先で回転操作するための釣り用リールのつまみ状ハンドル把手そのカバー部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
スピニングリールや両軸受リールや片軸受リールなどの釣り用リールには、ロータ又はスプールを回転させるための回転操作部としてのハンドル組立体が設けられている。ハンドル組立体は、ハンドル軸と一体回転するハンドルアームと、ハンドルアームの先端に回転自在に装着されたハンドル把手とを有している。ハンドル把手には、T字状の掌で握るための握り状ハンドル把手と、棒状の指先でつまむつまみ状ハンドル把手との二種類のものがある。
【0003】
握り状ハンドル把手は、掌で握ってハンドル組立体を回す操作を行うものであり、通常は、巻き上げに力を要するハンドルアームの長さが長いスピニングリールや大型の両軸受リールに使用されている。
【0004】
つまみ状ハンドル把手は、指先でつまんで操作を行うものであり、通常は、高速巻き上げを要する小型のスピニングリールや両軸受リールに使用されている。とくに、操作性や回転バランスを向上させるためにハンドルアームの両端にハンドル把手を設ける場合、握り状のものではなくつまみ状のものが使用されることが多い。
【0005】
また、片軸受リールには、回転操作部としてスプールの外フランジ部につまみ状ハンドル把手が直接設けられている。
【0006】
このようなつまみ状ハンドル把手は、ハンドルアームの先端又は外フランジ部に固定された把手軸に回転自在に装着されている。つまみ状ハンドル把手の材質としては、従来、形を作りやすく軽量な合成樹脂製のものが広く使用されている。合成樹脂製のものでは、すべりを防止するためにウレタンゴムや軟質PVCなどの弾性体で覆うことがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構成では、すべりを防止するために弾性体でカバーすると、ハンドル把手が弾性体で覆われるために自然な高級感がある外観を得にくい。自然な高級感を得るために合成樹脂に代えてコルクや木などのすべりにくい木質素材を使用したものもある。しかし、木質素材のものは欠けやすく耐久性に難がある。
【0008】
本発明の課題は、釣り用リールのつまみ状のハンドル把手において、滑りにくさや耐久性を維持して高級感が得られるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る釣り用リールのつまみ状ハンドル把手は、釣り用リールのリール本体に第1回転軸回りに回転自在に装着される回転体に回転自在に装着され、手の指先で回転体を回転操作するための把手であって、ハンドルつまみと、カバー部材とを備えている。ハンドルつまみは、回転体の第1回転軸と間隔を隔てた位置に第1回転軸と平行な第2回転軸回りに回転自在に装着され、第2回転軸方向に沿った長さが第2回転軸と直交する方向に沿った長さより長いものである。カバー部材は、ハンドルつまみの少なくとも外周面を覆うように装着された皮革製の部材である。カバー部材は、糸により縫い合わされる少なくとも一つの縫い合わせ部を有する。ハンドルつまみは、幅広面と幅狭面とを有する扁平棒状の部材である。縫い合わせ部は、ハンドルつまみの幅広面を避けて配置される。
【0010】
このハンドル把手では、第2回転軸方向の長さが長い棒状のハンドルつまみが皮革製のカバー部材に覆われている。このため、たとえば合成樹脂より表面が滑りにくくなりかつ高級感のある外観が得られる。また、皮革は木質素材に比べて丈夫で柔軟性があるため耐久性も維持できる。
【0011】
発明2に係る釣り用リールのつまみ状ハンドル把手は、発明1に記載の把手において、回転体は、両軸受リール又はスピニングリールのリール本体に回転自在に装着されたハンドルアームであり、ハンドルつまみは、ハンドルアームの先端に回転自在に装着されている。この場合には、両軸受リール又はスピニングリールのハンドル把手が高級感のある外観なり、かつそれらの耐久性も維持できる。
【0012】
発明3に係る釣り用リールのつまみ状ハンドル把手は、発明1に記載の把手において、回転体は、片軸受リールのリール本体に回転自在に装着された外フランジ部であり、ハンドルつまみは、外フランジ部の外周側側面に回転自在に装着されている。この場合には、片軸受リールのハンドル把手が高級感のある外観なり、かつそれらの耐久性も維持できる。
【0013】
発明4に係る釣り用リールのつまみ状ハンドル把手は、発明1から3のいずれかに記載の把手において、ハンドルつまみは、縫い合わせ部に沿って形成された溝部を有する。この場合には、皮革製のカバー部材を縫い合わせたときに他の部分より厚くなる縫い合わせ部が溝部にはまりこんで表面側に盛り上がりにくくなる。このため、つまみの見栄えが良好になるとともに、つまんだときに違和感が生じにくくなる。
【0014】
発明5に係る釣り用リールのつまみ状ハンドル把手は、発明4に記載の把手において、ハンドルつまみは、溝部を横断するように溝部に沿って間隔を隔てて配置され、糸が貫通可能な糸貫通部を有する。この場合には、縫い合わせ部を溝部にはめ込んだ状態で糸貫通孔に糸を通せば、ハンドルつまみ毎カバー部材を糸で縫い合わせることができ、カバー部材がハンドルつまみに確実に固定される。
【0015】
発明6に係る釣り用リールのつまみ状ハンドル把手は、発明1から4のいずれかに記載の把手において、カバー部材は皮革素材を袋縫いして形成され、回転体と逆側からハンドルつまみに装着されている。この場合には、外周面に加えて逆側端面もカバーでき、ハンドルつまみの大部分をカバーできる。また、開放端側である回転体側と逆側からカバー部材を装着しているので、ハンドルつまみに容易に装着できる。このため、ハンドルつまみの大部分をカバー可能なカバー部材の着脱が容易である。
【0016】
発明7に係る釣り用リールのつまみ状ハンドル把手は、発明6に記載の把手において、ハンドルつまみは、回転体側に他の部分より小径の小径部を有し、カバー部材は、小径部を被覆可能な長さを有し、カバー部材を小径部被覆部分で固定する環状の固定部材をさらに備える。この場合には、小径部被覆部分で固定部材によりカバー部材を固定することによりカバー部材の回転体側もカバーできる。
【0017】
発明8に係る釣り用リールのつまみ状ハンドル把手は、発明7に記載の把手において、固定部材は、加熱型収縮チューブである。この場合には、固定部材を加熱するだけで簡単にカバー部材を小径部被覆部分で固定できる。
【0018】
発明9に係る釣り用リールのつまみ状ハンドル把手は、発明6に記載の把手において、カバー部材のハンドルアーム側の端部は絞り加工されている。この場合には、絞り加工によりカバー部材を抜け止めしているので、抜け止めが容易である。
【0019】
発明10に係る釣り用リールのつまみ状ハンドル把手は、発明1から4のいずれかに記載の把手において、ハンドルつまみは実質的に第2軸方向に長い棒状部材であり、その外周面に環状に形成された環状溝部を有し、カバー部材は環状溝部に実質的に面一となるように装着されている。この場合には、カバー部材を環状溝部にカバー部材を装着することにより指先が触れる外周部分にカバー部材を簡単に固定できる。
【0020】
発明11に係る釣り用リールのつまみ状ハンドル把手は、発明1から4のいずれかに記載の把手において、カバー部材は縫い合わされた2枚の皮革材料により構成されている。この場合には、ハンドルつまみの表面が複雑な曲面で構成されていても表面にカバー部材を沿わせやすくなる。
【0021】
発明12に係る釣り用リールのつまみ状ハンドル把手は、発明1から4のいずれかに記載の把手において、カバー部材は、ハンドルアームと逆側の端面を被覆可能にハンドルアーム側から装着され、ハンドルつまみのハンドルアームと逆側の端面に装着され端面でカバー部材を覆うキャップ部材をさらに備える。この場合には、カバー部材をハンドルアーム側から装着しても逆側の端面で余った部分を引っ張り込んでキャップ部材で蓋をすることにより簡単かつ確実にカバー部材を装着できる。また、キャップ部材により意匠を向上させることもできる。
【0022】
発明13に係る釣り用リールのつまみ状ハンドル把手は、発明12に記載の把手において、キャップ部材は、ハンドルつまみの端面に着脱自在にねじ込み固定される。この場合には、キャップ部材を回すだけで着脱できるのでキャップ部材の着脱が容易である。
【0023】
発明14に係る釣り用リールのつまみ状ハンドル把手は、発明1から4のいずれかに記載の把手において、カバー部材の外周側に被覆された熱収縮性を有する筒状の収縮部材をさらに備える。この場合には、ハンドルつまみが複雑な曲面で構成されていても収縮部材を被せて加熱するだけでカバー部材を簡単にハンドルつまみに沿わせて固定できる。
【0024】
発明15に係る釣り用リールのつまみ状ハンドル把手は、発明14に記載の把手において、収縮部材は、前記カバー部材の外周面を臨み得る開口を有する。この場合には、皮革製のカバー部材が開口から露出するので、収縮部材を透明にする必要がなくなる。また収縮部材との組み合わせでさらに複雑な意匠にできる。
【0025】
発明16に係る釣り用リールのつまみ状ハンドル把手は、発明1から15のいずれかに記載の把手において、カバー部材は、ハンドルつまみに着脱自在に装着されている。この場合には、カバー部材が傷んでも簡単に交換できる。
【0026】
発明17に係る釣り用リールのつまみ状ハンドル把手は、発明16に記載の把手において、カバー部材は、ハンドルアーム側に少なくとも外周面の一方から他方に向けて延びて重なり合う重畳部と、重畳部を係止するための面ファスナーとを有する。この場合には、重畳部で面ファスナーによりカバー部材を簡単に着脱自在に固定できる。
【0027】
発明18に係るハンドルつまみのカバー部材は、釣り用リールのリール本体に第1回転軸回りに回転自在に装着される回転体に第1回転軸と平行な第2回転軸回りに回転自在に装着され、手の指先で回転体を回転操作するための釣り用リールのハンドルつまみをカバーする部材であって、カバー部と、固定部とを備えている。カバー部は、ハンドルつまみの少なくとも外周面を外周面の表面に合わせてカバーする皮革素材製のものである。固定部は、カバー部をハンドルつまみに固定するためのものである。ハンドルつまみは、外周面が幅広面と幅狭面とを有する扁平棒状の部材である。カバー部は、糸により縫い合わされる少なくとも一つの縫い合わせ部を有する。縫い合わせ部は、ハンドルつまみの外周面の幅広面を避けて配置される。
【0028】
このカバー部材では、ハンドルつまみが自然素材である皮革製のカバー部材に覆われている。このカバー部材は、ハンドルつまみの形状に合わせて製作して後付で装着することもできる。このため、たとえば合成樹脂より表面が滑りにくくなりかつハンドルつまみの材質の如何に関わらず高級感のある外観も得られる。また、皮革は木質素材に比べて丈夫で柔軟性があるため耐久性も維持できる。
【0029】
発明19に係るハンドルつまみのカバー部材は、発明18に記載の部材において、カバー部は、皮革素材を前記ハンドルつまみの外周面を含む表面に合わせて袋縫いして形成されている。この場合には、外周面に加えて装着側端面もカバーでき、ハンドルつまみの大部分をカバーできる。また、袋縫いによりハンドルつまみの外形形状に合わせて形成しやすくなる。
【0030】
発明20に係るハンドルつまみのカバー部材は、発明19に記載の部材において、カバー部は2枚の皮革部材を袋縫いして形成されている。この場合には、ハンドルつまみの表面が複雑な曲面で構成されていても表面にカバー部材を沿わせやすくなる。
【0031】
発明21に係るハンドルつまみのカバー部材は、発明19又は20に記載の部材において、ハンドルつまみの横断面は複数の角部を有する形状であり、カバー部の縫い合わせ部は角部に配置される。この場合には、他の部分より厚肉で脹らみやすい縫い合わせ部が指先に当たりにくくなり、指先でつまんだときの感触を損ねにくくなる。
【0032】
発明22に係るハンドルつまみのカバー部材は、発明19又は20に記載の部材において、ハンドルつまみの外側面には、第2回転軸方向に沿って溝部が形成されており、カバー部の縫い合わせ部と溝部に配置される。この場合には、皮革製のカバー部材を縫い合わせたときに他の部分より厚くなる縫い合わせ部が溝部にはまりこんで表面側に盛り上がりにくくなる。このため、つまみの見栄えが良好になるとともに、つまんだときに違和感が生じにくくなる。
【0033】
発明23に係るハンドルつまみのカバー部材は、発明18から22のいずれかに記載の部材において、固定部は、カバー部と一体形成され、カバー部より小径の小口を有している。この場合には、皮革素材を自身の弾性を利用して固定しているので固定構造が簡素になる。
【0034】
発明24に係るハンドルつまみのカバー部材は、発明18から22のいずれかに記載の部材において、固定部は、回転体側に少なくとも外周面の一方から他方に向けて延びて他方と重なり合う重畳部と、重畳部を係止するための面ファスナーとを有する。この場合には、重畳部で面ファスナーによりカバー部材を簡単に着脱自在に固定できる。
【0035】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕
図1及び図2において、本発明の一実施形態を採用した両軸受リールは、ベイトキャスト用のロープロフィール型のリールである。この両軸受リールは、リール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用のハンドル組立体2と、リール本体1の内部に回転自在かつ着脱自在に装着された糸巻用のスプール12とを備えている。ハンドル組立体2のリール本体1側には、ドラグ調整用のスタードラグ3が設けられている。
【0036】
リール本体1は、フレーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1側カバー6a及び第2側カバー6bとを有している。また、リール本体1は、フレーム5の前方を覆う前カバー7と、上部を覆うサムレスト8とを有している。フレーム5は、左右に所定の間隔をあけて互いに対向するように配置された1対の側板5a,5bと、これらの側板5a,5bを連結する複数の連結部(図示せず)とを有している。フレーム5は、下側の連結部に設けられた竿装着部により釣り竿に装着可能である。
【0037】
リール本体1の内部には、釣り竿0と交差する方向に配置されたスプール12と、スプール12に釣り糸を均一に巻き取るためのレベルワインド機構(図示せず)と、ハンドル組立体2の回転をスプールに伝達する回転伝達機構(図示せず)とが配置されている。回転伝達機構には、ハンドル組立体2が先端に装着されたハンドル軸20と、ハンドル組立体2の回転をスプール12に伝達・遮断(オンオフ)するクラッチ機構(図示せず)とドラグ機構(図示せず)とが設けられている。ハンドル軸20は、リール本体1に第1回転軸X1回りに回転自在に支持されている。フレーム5の後部には、クラッチ機構をオンオフ操作するとともに、サミングの当てとなるクラッチレバー17が揺動自在に装着されている。
【0038】
ハンドル組立体2は、図2に示すように、ハンドル軸20の先端に回転不能に装着されたハンドルアーム21と、ハンドルアーム21の両端に固定された把手軸22と、把手軸22に回転自在かつ軸方向移動不能に装着されたハンドル把手23とを有している。
【0039】
ハンドルアーム21は、ハンドル軸20の先端に回転不能に装着された座金24と、座金24に2本のビス25によりネジ止めされハンドル軸20の径方向両外方に延びる板状のアーム部26とを有している。
【0040】
座金24は、両端が円形の変形菱形形状の、たとえばステンレス合金等の金属製の板状部材である。座金24は、ハンドル軸20の先端部周面に平行に形成された面取り部20aに係合する小判孔24aを中心部に有しており、これによりハンドル軸20に回転不能に係止される。座金24は、ハンドル軸20の先端に装着されたナット27によりハンドル軸20に固定されている。座金24の両端は、アーム部26側に折れ曲がっている。この折れ曲がった両端にビス25が装着されアーム部26を取り付けている。このように両端を折り曲げることでビス25の頭部が外方に向くため、アーム部26を着脱する際にビス25を回しやすくなる。
【0041】
アーム部26は、リール本体1側の内側面とリール本体1と逆側の外側面とが滑らかな曲線で構成された、たとえばアルミニウム合金等の金属製の板状の部材であり、中心部が両端部より肉厚が厚く膨らんでいる。内側面の中心部には、ナット27を回転不能に係止するための回り止め穴26aが形成されている。回り止め穴26aの周囲及び長手方向両側には、座金24を内側面と面一に収納するための収納凹部26bが形成されている。この収納凹部26bの輪郭は、座金24の外形と略同一である。アーム部26の外側面両端には、図3及び図4に示すように、リール本体1から離れる方向に突出する円筒状のボス部26cが形成されている。ボス部26cの中心部には、把手軸22をネジにより固定するための第1ネジ穴26dが形成されている。第1ネジ穴26dは、ハンドル軸20の第1回転軸X1と実質的とに平行な第2回転軸X2に沿って形成されかつボス部26cの軸方向外方側にのみ開口するネジ穴であり、そこにはハンドル組立体2の巻き取り方向の回転と同じ右ネジが形成されている。このため、ボス部26cは袋ナット状に構成され、アーム部26の内側面には貫通孔や突出部等が形成されない。しかも、ハンドル組立体2を巻き取り方向に回転させても把手軸22が緩みにくい。
【0042】
把手軸22は、図3及び図4に示すように、第1回転軸X1と実質的に平行な第2回転軸X2に沿って配置された、たとえばステンレス合金等の金属製の軸であり、基端に他の部分より小径の雄ネジ部22aが形成され、他端面に第2ネジ穴22bが形成されている。また、雄ネジ部22aに隣接して他の部分より大径の工具係止部22cが形成されている。雄ネジ部22aは、第1ネジ穴26dに螺合しており、この螺合により把手軸22がアーム部26に固定される。工具係止部22cの外周面には、スパナ等の工具を係止可能な平行な面取り部22dが形成されている。把手軸22の工具係止部22cに隣接した外周部と先端外周部とには、転がり軸受30a,30bが配置されている。この転がり軸受30a,30bによりハンドル把手23が把手軸22に回転自在に支持される。転がり軸受30bは、第2ネジ穴22bに装着された丸頭ボルト28により軸方向移動不能に装着されている。この丸頭ボルト28は、軸受30bを介してハンドル把手23を把手軸22に対して抜け止めしている。
【0043】
ハンドル把手23は、把手軸22に回転自在かつ軸方向移動不能に装着されるハンドルつまみ29と、ハンドルつまみ29の外周側を覆うように装着された皮革製のカバー部材33とを有している。ハンドルつまみ29は、第2回転軸X2に沿った方向の長さが第2回転軸X2の径方向に沿った長さより長い扁平棒状の部材である。ハンドルつまみ29は、把手軸22に回転自在かつ軸方向移動不能に装着される硬質樹脂製の内側部材31と、内側部材31をインサート成形して形成された軟質樹脂製の外側部材32とを有している。内側部材31に用いる硬質樹脂としてはポリアセタールやナイロン樹脂などが好適である。また、外側部材32に用いる軟質樹脂としては、ウレタンゴムや軟質塩化ビニル(PVC)などの弾性体樹脂が好適である。さらにカバー部材33に用いられる皮革素材としては、牛、豚、馬などの天然皮革に加えて天然皮革に類似した各種の合成皮革なども使用可能である。
【0044】
内側部材31は、図3〜図5に示すように、把手軸22の外周側に配置され両端が拡径され内部を把手軸22が貫通する筒部31aと、筒部31aの外周面から径方向外方に延びる板状の1対の翼部31bと、翼部31bを縁取りするように形成された縁部31cとを有している。筒部31aの基端部内周面は、ボス部26cの外周面に僅かな隙間をあけて対向している。筒部31aの拡径部分の内周に軸受30a,30bが装着されている。筒部31aの先端は、硬質樹脂製の蓋部材35により塞がれている。この蓋部材35は、ハンドル把手23を把手軸22に丸頭ボルト28により装着した後、筒部31aの先端に装着固定される。
【0045】
このように内側部材31を3つの部分31a〜31cで構成することで、内側部材31の肉厚の変動を抑え、成形時のひけを少なくすることができる。この結果、軸受30a,30bを収納する筒部31aの内周面の真円度を高く維持でき、筒部31aの内周を軸受収納のために機械加工する必要がなくなる。
【0046】
外側部材32は、成型時に金型内に内側部材31を前述したようにインサートして得られる。外側部材32は、図5に示すように、横断面が4つの角部32bを有する扁平形状である。外側部材32は、第2回転軸X2方向の中心部分が狭まった形状であり、その対向する主面に第2回転軸X2方向に沿ってなめらかに内側に湾曲したつまみ面32aが形成されている。つまみ面32aは、図2に示すように、つまんだときに右手の手の指先にフィットするように変形矩形状に形成されている。
【0047】
カバー部材33は、既存のハンドルつまみ29に合わせて製作されたものであり、既存のリールのハンドルつまみ29に後付可能なものである。カバー部材33は、外側部材32に沿うように2枚の皮革素材を糸により袋縫いして形成されたカバー部33aと、カバー部33aをハンドルつまみ29に固定するための固定部33bとを有している。
【0048】
カバー部33aは、ハンドルつまみ29の少なくとも外周面をカバーするものである。カバー部33aは、2枚の皮革素材の縫い合わせ部33cが対向する2つの角部32bに配置されるように形成されている。このように縫い合わせ部33cを角部32bに配置すると、他の部分より厚肉で脹らみやすい縫い合わせ部33cが指先に当たりにくくなり、指先でつまんだときの感触を損ねにくくなる。また、厚肉になる縫い合わせ部33cが角部32bに強く当たるため、カバー部材33が回りにくくなる。カバー部33aは、凹んだつまみ面32aに沿うように袋縫いされている。
【0049】
固定部33bは、カバー部33aの内側(ハンドルアーム21側)の端部に形成されている。固定部33bは、他の部分より小径の小口として形成されており、固定部33bを押し広げてハンドルつまみ29に外側(ハンドルアーム21と逆側)から装着し、装着後に固定部33bが狭まることによりカバー部材33がハンドルつまみ29に固定される。
【0050】
このように構成されたハンドル組立体2では、ハンドルアーム21のアーム部26の両端に軸方向外方にのみ開口する第1ネジ穴26dを形成し、第1ネジ穴26dに把手軸22を螺合させて固定しているので、アーム部26の内側面に突出部がなくなり、この内側面に釣り糸が引っかかりにくくなり絡みにくくなる。また、座金24をハンドル軸20に固定し、その座金24にアーム部26を固定してハンドルアーム21を構成しているので、アーム部26の外側面も滑らかな形状にすることができ、外側面でも釣り糸が絡みにくくなる。しかも、座金24をアーム部26の収納凹部26bに収納して内側面から突出しないようにしているので、アーム部26の内側面の中心部での引っかかりも少なくなる。
【0051】
また、皮革素材製のカバー部材33を装着すると、ハンドル把手23が、弾性体製の外側部材32が露出したものより、自然な高級感があるものになる。しかも、皮革は木質素材に比べて丈夫で柔軟性があるため合成樹脂製のものと同様な耐久性も維持できる。
【0052】
次にリールの動作について説明する。
【0053】
キャスティング時には、クラッチレバー17によりクラッチ機構を離脱状態にしてスプール12を自由回転状態にする。この状態で釣り竿をキャスティングすると、ルアーの自重によりルアーが前方に飛行しスプール12から釣り糸が繰り出される。このとき、バックラッシュ現象が発生すると糸ふけが生じ、釣り糸がリール本体1の後部から飛び出しハンドル組立体2に引っかかろうとする。しかし、前述したように、アーム部26の内側面に突出部がないので釣り糸が引っかかりにくくなりアーム部26に絡みにくくなる。
【0054】
ルアーが着水すると、所定のタイミングでハンドル組立体2をわずかに巻き取り方向に回転させ、クラッチ機構を係合状態にする。するとスプール12が繰り出し方向への回転が停止する。この状態でハンドル組立体2を回したり釣り竿を上下動させてルアーを泳がせて当たりを待つ。魚がルアーに掛かるとハンドル組立体2を巻き取り方向に回転させて魚を取り込む。このようにハンドル組立体2を巻き取り方向に回転させても、把手軸22が巻き取り方向と同方向のネジにより固定されているので、把手軸22が緩みにくい。
【0055】
また、ハンドル把手23をつまんだときに表面に皮革素材製のカバー部材33が装着されているので、触ったときの感触が良好でかつ滑りにくくなる。また、高級感がある外観を得ることもできる。
【0056】
〔実施形態2〕
前記実施形態1では、既存のハンドルつまみ29に後付できにようにしたが、最初から専用の皮巻きハンドル把手として製作してもよい。
【0057】
図6〜図8において、ハンドル把手43は、ハンドルつまみ49と、カバー部材53とを有している。
【0058】
ハンドルつまみ49は、硬質樹脂製であり、図8に示すように、4つの角部49aと、角部の間にそれぞれ対向して1対ずつ形成された幅広面49b及び幅狭面49cとを有する扁平形状の横断面を有している。幅広面は指先が触れるつまみ面となっている。ハンドルつまみ49の内周部には、把手軸22が貫通する貫通孔49dが形成されている。ハンドルつまみ49のハンドルアーム21側には、他の部分より小径のボス部49eが突出して形成されている。幅狭面49cの一方には、図6及び図8に示すように、第2回転軸X2方向に長い溝部49fが全長にわたり形成されている。溝部49fは、カバー部材53の縫い合わせ部53c(後述)をはめ込んでカバー部材53が縫い合わせ部53cで脹らまないようにするために設けられている。
【0059】
貫通孔49dは、両端が拡径されており、拡径された基端部内周面は、ボス部26cの外周面に僅かな隙間をあけて対向している。貫通孔49dの拡径部分の内周に軸受30a,30bが装着されている。貫通孔49dの先端は、硬質樹脂製の蓋部材55により塞がれている。
【0060】
カバー部材53は、外側部材32に沿うように1枚の皮革素材を糸により袋縫いして形成されたカバー部53aと、カバー部53aをハンドルつまみ49に固定するための蓋部材55とを有している。この蓋部材55は、カバー部53aの固定と貫通孔49dの閉塞との2つの役割を担っている。
【0061】
カバー部53aは、ハンドルつまみ49の外周面をカバーするものである。カバー部53aは、皮革素材の縫い合わせ部53cが対向する溝部49fに配置されるように形成されている。このように縫い合わせ部53cを溝部49fに配置すると、他の部分より厚肉で脹らみやすい縫い合わせ部53cが脹らまなくなり、外観の見栄えがよくなる。また、縫い合わせ部53cが溝部49fにはまり込むため、カバー部材53が回りにくくなる。
【0062】
カバー部53aの基端部は、ハンドルつまみ49の基端面に沿ってボス部49eの外周面に向けて絞られている。カバー部53aの先端部は、貫通孔49dのせんたんに折り込まれている。この折り込まれた先端部が蓋部材55により固定されている。
【0063】
蓋部材55は、大径の鍔部55aと小径のねじ部55bとを有する硬質樹脂製の部材である。蓋部材55の鍔部55aと貫通孔49dの先端内周面との間には僅かな隙間が形成されており、そこにカバー部53aの先端部分が挟み込み固定されている。蓋部材55は、貫通孔49dを塞ぐとともにカバー部材53を固定するために設けられている。
【0064】
カバー部材53は、ハンドル把手23を把手軸22に装着する前に、ハンドルつまみ49に装着される。具体的には、カバー部53aをハンドルアーム21側からハンドルつまみ49に装着し先端側に引っ張る。この状態のハンドル把手43を把手軸22に装着し、ハンドル把手43を把手軸22に丸頭ボルト28により装着する。そして、先端部を貫通孔49dの先端内周に折り込み、蓋部材55をねじ込むことにより、カバー部53aが固定されるとともに貫通孔49dが閉塞される。
【0065】
このような構成のハンドル把手43は、予め皮巻きされたハンドル把手として提供される。これを既設のハンドル把手と交換してもよく、新たな両軸受リールに取り付けてもよい。
【0066】
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態1では、カバー部材33の小径の小口を固定部33bとしたが、図9に示すように、カバー部材63のカバー部63aのハンドルアーム21側の端部を筒部31aの外周部分まで延ばし、その外周面をたとえば熱収縮性を有する樹脂リング63bにより固定してもよい。
【0067】
また、図10に示すように、カバー部材73のカバー部73aの外周面の一方から他方に向けて延びて他方と重なり合う重畳片73c,73cと、重畳片73c,73cを係止するための面ファスナー73d,73dとにより固定部73bを構成してもよい。重畳片73c,73cは、たとえば、カバー部73aのハンドルアーム21側の開口73eを大きくとり、開口73eの一部から逆側に向けて重畳可能な長さに形成すればよい。
【0068】
(b)前記実施形態2では、溝部49fに縫い合わせ部53cをはめ込むように構成したが、図11に示すように、ハンドルつまみ79の溝部79fを横切る糸貫通孔79gを形成し、糸貫通孔79gに縫い糸90を通して、ハンドルつまみ79ごとカバー部材83の縫い合わせ部83cを縫い合わせてもよい。この場合、ハンドルつまみ79にカバー部材83をさらに強力に固定できる。
【0069】
(c)前記実施形態2ではカバー部の一端だけを固定しているが、図12に示すように、カバー部材93の外周側に被覆された熱収縮性を有する筒状の収縮部材100により少なくとも両端を固定してもよい。なお、収縮部材100により固定する場合、つまみ部分に開口する窓101を形成し、指がカバー部に接触可能に構成するのが好ましい。
【0070】
この場合には、ハンドルつまみが複雑な曲面で構成されていても収縮部材100を被せて加熱するだけでカバー部材93を簡単にハンドルつまみに沿わせて固定できる。また、皮革製のカバー部材93が窓101から露出するので、収縮部材100を透明にする必要がなくなる。さらに、収縮部材100との組み合わせでさらに複雑な意匠にできる。
【0071】
(d)前記実施形態では、両軸受リールを例に説明したが、本発明はスピニングリールや片軸受リール等の他形式の釣り用リールのハンドルつまみやそのカバー部材にも適用できる。
【0072】
〔参考例〕
片軸受リールの場合、図13に示すように、ハンドルアームではなくリール本体110に回転自在に装着されるスプール111の外フランジ部112にハンドルつまみ115が装着されている。ハンドルつまみ115は、外フランジ部112に第2回転軸X2に沿って立設された把手軸118にすべり軸受117を介して回転自在に装着されている。
【0073】
ハンドルつまみ115は、丸棒状の木製部材であり、その外周面には環状に環状溝部115bが形成されており、そこに皮革製のカバー部材119が装着されている。カバー部材115は、環状溝部115bに実質的に面一となるように装着されており、第2回転軸X2方向の移動が規制されている。また、回転方向の移動は、実施形態2に示したような図示しない溝部に縫い合わせ部がはまり込むことにより防止されている。
【0074】
【発明の効果】
本発明によれば、第2回転軸方向の長さが長い棒状のハンドルつまみが皮革製のカバー部材に覆われている。このため、たとえば合成樹脂より表面が滑りにくくなりかつ高級感のある外観が得られる。また、皮革は木質素材に比べて丈夫で柔軟性があるため耐久性も維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1を採用した両軸受リールの斜視図。
【図2】 その平面一部破断図。
【図3】 ハンドル組立体の断面拡大図。
【図4】 図3のIV−IV断面図。
【図5】 図3のV−V断面図。
【図6】 実施形態2の図3に相当する図。
【図7】 実施形態2の図4に相当する図。
【図8】 実施形態2の図5に相当する図。
【図9】 他の実施形態の図3に相当する図。
【図10】 さらに他の実施形態のカバー部材の斜視図。
【図11】 さらに他の実施形態の図5に相当する図。
【図12】 さらに他の実施形態の装着状態のカバー部材の平面図。
【図13】 さらに他の実施形態を採用した片軸受リールの断面図。
【符号の説明】
1 リール本体
21 ハンドルアーム
23,43 ハンドル把手
29,49,79,115 ハンドルつまみ
筒部31a(小径部)
32b 角部
33,53,63,73,93,119 カバー部材
33a,53a,63a,73a カバー部
33b,73b 固定部
33c,53c,83c 縫い合わせ部
49f 溝部
55 蓋部材
63b 樹脂リング
73c 重畳片
73d 面ファスナー
79g 糸貫通孔
90 縫い糸
100 収縮部材
101 窓
110 リール本体
112 外フランジ部
115b 環状溝部
X1 第1回転軸
X2 第2回転軸

Claims (24)

  1. 釣り用リールのリール本体に第1回転軸回りに回転自在に装着される回転体に回転自在に装着され、手の指先で前記回転体を回転操作するための釣り用リールのつまみ状ハンドル把手であって、
    前記回転体の前記第1回転軸と間隔を隔てた位置に前記第1回転軸と平行な第2回転軸回りに回転自在に装着され、前記第2回転軸方向に沿った長さが前記第2回転軸と直交する方向に沿った長さより長いハンドルつまみと、
    前記ハンドルつまみの少なくとも外周面を覆うように装着された皮革製のカバー部材と、を備え、
    前記カバー部材は、糸により縫い合わされる少なくとも一つの縫い合わせ部を有し、
    前記ハンドルつまみは、幅広面と幅狭面とを有する扁平棒状の部材であり、
    前記縫い合わせ部は、前記ハンドルつまみの前記幅広面を避けて配置される、釣り用リールのつまみ状ハンド把手。
  2. 前記回転体は、両軸受リール又はスピニングリールの前記リール本体に回転自在に装着されたハンドルアームであり、
    前記ハンドルつまみは、前記ハンドルアームの先端に回転自在に装着されている、請求項1に記載の釣り用リールのつまみ状ハンドル把手。
  3. 前記回転体は、片軸受リールの前記リール本体に回転自在に装着された外フランジ部であり、
    前記ハンドルつまみは、前記外フランジ部の外周側側面に回転自在に装着されている、請求項1に記載の釣り用リールのつまみ状ハンドル把手。
  4. 前記ハンドルつまみは、前記縫い合わせ部に沿って形成された溝部を有する、請求項1から3のいずれかに記載の釣り用リールのつまみ状ハンドル把手。
  5. 前記ハンドルつまみは、前記溝部を横断するように前記溝部に沿って間隔を隔てて配置され、前記糸が貫通可能な糸貫通部を有する、請求項4に記載の釣り用リールのつまみ状ハンドル把手。
  6. 前記カバー部材は皮革素材を袋縫いして形成され、前記回転体側と逆側から前記ハンドルつまみに装着されている、請求項1から4のいずれかに記載の釣り用リールのつまみ状ハンドル把手。
  7. 前記ハンドルつまみは、前記回転体側に他の部分より小径の小径部を有し、
    前記カバー部材は、前記小径部を被覆可能な長さを有し、
    前記カバー部材を前記小径部被覆部分で固定する環状の固定部材をさらに備える、請求項6に記載の釣り用リールのつまみ状ハンドル把手。
  8. 前記固定部材は、加熱型収縮チューブである、請求項7に記載の釣り用リールのつまみ状ハンドル把手。
  9. 前記カバー部材の前記回転体側の端部は絞り加工されている、請求項6に記載の釣り用リールのつまみ状ハンドル把手。
  10. 前記ハンドルつまみは実質的に前記第2軸方向に長い棒状部材であり、その外周面に環状に形成された環状溝部を有し、
    前記カバー部材は前記環状溝部に実質的に面一となるように装着されている、請求項1から4のいずれかに記載の釣り用リールのつまみ状ハンドル把手。
  11. 前記カバー部材は縫い合わされた2枚の皮革材料により構成されている、請求項1から4のいずれかに記載の釣り用リールのつまみ状ハンドル把手。
  12. 前記カバー部材は、前記回転体と逆側の端面を被覆可能に前記回転体側から装着され、
    前記ハンドルつまみの前記回転体の逆側の端面に装着され前記端面で前記カバー部材を覆うキャップ部材をさらに備える、請求項1から4のいずれかに記載の釣り用リールのつまみ状ハンドル把手。
  13. 前記キャップ部材は、前記ハンドルつまみの前記端面に着脱自在にねじ込み固定される、請求項12に記載の釣り用リールのつまみ状ハンドル把手。
  14. 前記カバー部材の外周側に被覆された熱収縮性を有する筒状の収縮部材をさらに備える、請求項1から4のいずれかに記載の釣り用リールのつまみ状ハンドル把手。
  15. 前記収縮部材は、前記カバー部材の外周面を臨み得る開口を有する、請求項14に記載の釣り用リールのつまみ状ハンドル把手。
  16. 前記カバー部材は、前記ハンドルつまみに着脱自在に装着されている、請求項1から15のいずれかに記載の釣り用リールのつまみ状ハンドル把手。
  17. 前記カバー部材は、前記回転体側に少なくとも外周面の一方から他方に向けて延びて他方と重なり合う重畳部と、前記重畳部を係止するための面ファスナーとを有する、請求項16に記載の釣り用リールのつまみ状ハンドル把手。
  18. 釣り用リールのリール本体に第1回転軸回りに回転自在に装着される回転体に前記第1回転軸と平行な第2回転軸回りに回転自在に装着され、手の指先で前記回転体を回転操作するための釣り用リールのハンドルつまみをカバーするカバー部材であって、
    前記ハンドルつまみの少なくとも外周面を前記外周面の表面に合わせてカバーする皮革素材製のカバー部と、
    前記カバー部を前記ハンドルつまみに固定するための固定部と、を備え、
    前記ハンドルつまみは、前記外周面が幅広面と幅狭面とを有する扁平棒状の部材であり、
    前記カバー部は、糸により縫い合わされる少なくとも一つの縫い合わせ部を有し、
    前記縫い合わせ部は、前記ハンドルつまみの前記外周面の前記幅広面を避けて配置される、ハンドルつまみのカバー部材。
  19. 前記カバー部は、前記皮革素材を前記ハンドルつまみの前記外周面を含む表面に合わせて袋縫いして形成されている、請求項18に記載のハンドルつまみのカバー部材。
  20. 前記カバー部は2枚の皮革部材を袋縫いして形成されている、請求項19に記載のハンドルつまみのカバー部材。
  21. 前記ハンドルつまみの横断面は複数の角部を有する多角形状であり、
    前記カバー部の前記縫い合わせ部は前記角部に配置される、請求項19又は20に記載のハンドルつまみのカバー部材。
  22. 前記ハンドルつまみの外側面には、前記第2回転軸方向に沿って溝部が形成されており、
    前記カバー部の前記縫い合わせ部と前記溝部に配置される、請求項19又は20に記載のハンドルつまみのカバー部材。
  23. 前記固定部は、前記カバー部と一体形成され、カバー部より小径の小口を有している、請求項18から22のいずれかに記載のカバー部材。
  24. 前記固定部は、前記回転体側に少なくとも外周面の一方から他方に向けて延びて他方と重なり合う重畳部と、前記重畳部を係止するための面ファスナーとを有する、請求項18から22のいずれかに記載のカバー部材。
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