JPH11289931A - 釣り用リールのハンドル組立体 - Google Patents

釣り用リールのハンドル組立体

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JPH11289931A
JPH11289931A JP10108363A JP10836398A JPH11289931A JP H11289931 A JPH11289931 A JP H11289931A JP 10108363 A JP10108363 A JP 10108363A JP 10836398 A JP10836398 A JP 10836398A JP H11289931 A JPH11289931 A JP H11289931A
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JP
Japan
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handle
shaft
handle assembly
crank arm
tip
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JP10108363A
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Kenichi Kawasaki
憲一 川崎
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Shimano Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 釣り糸がからみにくい釣り用リールのハンド
ル組立体を提供する。 【解決手段】 両軸受リールのハンドル組立体2は、釣
り用リールのハンドル軸20の先端に装着される組立体
であって、クランクアーム21と、固定軸22と、把手
部23とを有している。クランクアーム21は、ハンド
ル軸20の先端に回転不能に装着可能であり、ハンドル
軸20の径方向に延び先端にハンドル軸に実質的に平行
配置されかつ軸方向外方にのみ開口する第1ネジ穴26
dが形成されたアームである。固定軸22は、ハンドル
軸20に実質的に平行に配置されクランクアーム21の
第1ネジ穴26dに基端に形成された雄ネジ部22aが
螺合して固定された部材である。把手部23は、固定軸
23に回転自在かつ軸方移動不能に装着されたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンドル組立体、
特に、釣り用リールのハンドル軸の先端に装着される釣
り用リールのハンドル組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】スピニングリールや両軸受リールや片軸
受リール等の釣り用リールのハンドル軸の先端には、ハ
ンドル組立体が固定されている。この種の釣り用リール
のハンドル組立体は、ハンドル軸の先端に固定されたク
ランクアームと、クランクアームの先端にかしめ固定さ
れた固定軸(軸部材の一例)と、固定軸に回転自在に装
着された把手部とを有している。固定軸は、ハンドル軸
と平行に配置され、クランクアームの先端から軸方向外
方に突出した丸棒状の部材である。
【0003】把手部には、いわゆるT字型のものとI字
型のものとがある。T字型の把手部は、主に力が必要な
大型のリールに使用され、I字型の把手部は、主に高速
回転が必要な小型のリールに使用される。T字型の把手
部は、固定軸に回転自在に支持された把手軸と、把手軸
の先端に中心部が固定され把手軸と直交する方向に延び
る丸棒状の握り部とを有している。把手軸は固定軸の外
周側に配置された筒状の部材であり、軸受により固定軸
に回転自在に支持されている。T字型の把手部では、握
り部を掌全体で握ってハンドル組立体を回転させる。こ
のためハンドル組立体を回すには手首と腕の関節とを動
かす必要があり、力を入れてハンドル組立体を回すこと
ができるが、高速回転させるのは難しい。
【0004】一方、I字型の把手部では、クランクアー
ムは長手方向の中央部でハンドル軸に装着されており、
固定軸はクランクアームの両端に装着され、把手部は固
定軸の外周側に固定軸と同方向に配置されている。I字
型の把手部では、把手部をたとえば親指と人差し指とで
つまんでハンドル組立体を回転させる。このため、手首
を動かすだけでハンドル組立体を回すことができ、ハン
ドル組立体を高速回転させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】いずれの把手部を有す
るハンドル組立体とも、固定軸をクランクアームの先端
にかしめ固定するために、クランクアームの先端には貫
通孔が形成されている。この貫通孔から固定軸の先端を
クランクアームの軸方向内方にわずかに突出させ、突出
した先端をかしめ治具によりかしめて貫通孔に固定軸を
固定している。このように固定軸の先端が突出している
と、たとえば、バックラッシュ現象(スプールの回転速
度が糸繰り出し速度より速くなる現象)等により糸ふけ
が生じたとき、釣り糸が突出端に引っかかってハンドル
組立体に釣り糸が絡むおそれがある。
【0006】本発明の課題は、釣り糸がからみにくい釣
り用リールのハンドル組立体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係る釣り用リー
ルのハンドル組立体は、釣り用リールのハンドル軸の先
端に装着される組立体であって、クランクアームと、軸
部材と、把手部とを有している。クランクアームは、ハ
ンドル軸の先端に回転不能に装着可能であり、ハンドル
軸の径方向に延び先端にハンドル軸に実質的に平行に配
置されかつ軸方向外方にのみ開口する第1ネジ穴が形成
されたアームである。軸部材は、ハンドル軸に実質的に
平行に配置され基端に形成された雄ネジ部が第1ネジ穴
に螺合してクランクアームに固定された部材である。把
手部は、軸部材に回転自在かつ軸方移動不能に装着され
たものである。
【0008】このハンドル組立体では、ハンドル組立体
を組み立てる際には、軸部材をクランクアームの先端の
第1ネジ穴に螺合させ、その軸部材に把手部を装着す
る。この第1ネジ穴は軸方向外方にのみ開口しているだ
けであり内方には開口していないので、内側面(軸方向
内方の面)に突出部を生じさせないようにクランクアー
ムを構成できる。このため、釣り糸がクランクアームの
内側面に引っかかって絡むことがなくなり、全体として
ハンドル組立体に釣り糸が絡みにくくなる。
【0009】発明2に係る釣り用リールのハンドル組立
体は、発明1に記載の組立体において、軸部材の先端に
は第2ネジ穴が形成されており、把手部は第2ネジ穴に
螺合する装着ボルトによって軸方向移動不能に抜け止め
されている。この場合には、装着ボルトを軸部材にねじ
込むだけ把手部を軸部材に軸方向移動不能に簡単に装着
できる。
【0010】発明3に係る釣り用リールのハンドル組立
体は、発明2に記載の組立体において、第1及び/又は
第2ネジ穴は、巻き取り回転方向とネジの進行回転方向
が同じに形成されている。この場合には、ハンドル組立
体を巻き取り方向に回転させても軸部材や装着ボルトが
緩みにくい。発明4に係る釣り用リールのハンドル組立
体は、発明1から3のいずれかに記載の組立体におい
て、把手部は、軸方向に間隔を隔てて配置された1対の
軸受により軸部材に回転自在に支持されている。この場
合には、把手部の回転がスムーズになりハンドル組立体
を楽に高速回転させることができる。
【0011】発明5に係る釣り用リールのハンドル組立
体は、発明1から4のいずれかに記載の組立体におい
て、把手部は、軸部材に装着された硬質樹脂製の内側部
材と、内側部材の外周面の少なくとも一部を覆う軟質樹
脂製の外側部材とを有する。この場合には、把手部の表
面の少なくとも一部が軟質樹脂製の外側部材になるの
で、把手部を操作するときに感触が良好でかつ滑りにく
くなる。また、硬質部材が芯材となっているので、把手
部をきつく握っても外側部材が弾性変形して軸部材に接
触することがなく、軽快に巻き上げることができる。
【0012】発明6に係る釣り用リールのハンドル組立
体は、発明5に記載の組立体において、外側部材は、内
側部材を金型内に挿入してインサート成型により得られ
る。この場合には、外側部材と内側部材とが強固に固着
して外側部材が内側部材から剥離しにくくなる。発明7
に係る釣り用リールのハンドル組立体は、発明1から6
のいずれかに記載の組立体において、軸部材及び把手部
は2つあり、クランクアームは、長手方向の中心部でハ
ンドル軸に装着可能であり、第1ネジ穴はクランクアー
ムの両端部に形成され、各第1ネジ穴に軸部材が装着さ
れている。この場合には、クランクアームの両端に把手
部が装着されるハンドル組立体を釣り糸が絡みにくい構
成にすることができる。
【0013】発明8に係る釣り用リールのハンドル組立
体は、発明1から7のいずれかに記載の組立体におい
て、クランクアームの先端には、軸方向外方に突出する
ボス部が形成されており、第1ネジ穴はボス部に形成さ
れている。この場合には、ボス部が形成されるので、第
1ネジ穴の長さを長くすることができ、軸部材の固定強
度を向上させることができる。
【0014】発明9に係る釣り用リールのハンドル組立
体は、発明1から8のいずれかに記載の組立体におい
て、クランクアームは、ハンドル軸の先端に固定された
座金と、ハンドル軸の軸方向外方で座金にネジ止めされ
その外周面が滑らかなアーム部とを有し、軸部材は、ア
ーム部の先端に螺合している。この場合には、クランク
アームの外側面も滑らかな面で構成されるので、釣り糸
がハンドル組立体により絡みにくくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1及び図2において、本発明の
一実施形態を採用した両軸受リールは、ベイトキャスト
用のロープロフィール型のリールである。この両軸受リ
ールは、リール本体1と、リール本体1の側方に配置さ
れたスプール回転用のハンドル組立体2と、リール本体
1の内部に回転自在かつ着脱自在に装着された糸巻用の
スプール12とを備えている。ハンドル組立体2のリー
ル本体1側には、ドラグ調整用のスタードラグ3が設け
られている。
【0016】リール本体1は、フレーム5と、フレーム
5の両側方に装着された第1側カバー6a及び第2側カ
バー6bとを有している。また、リール本体1は、フレ
ーム5の前方を覆う前カバー7と、上部を覆うサムレス
ト8とを有している。フレーム5は、左右に所定の間隔
をあけて互いに対向するように配置された1対の側板5
a,5bと、これらの側板5a,5bを連結する複数の
連結部(図示せず)とを有している。フレーム5は、下
側の連結部に設けられた竿装着部により釣り竿Rに装着
可能である。
【0017】リール本体1の内部には、釣り竿Rと交差
する方向に配置されたスプール12と、スプール12に
釣り糸を均一に巻き取るためのレベルワインド機構(図
示せず)と、ハンドル組立体2の回転をスプールに伝達
する回転伝達機構(図示せず)とが配置されている。回
転伝達機構には、ハンドル組立体2が先端に装着された
ハンドル軸20と、ハンドル組立体2の回転をスプール
12に伝達・遮断(オンオフ)するクラッチ機構(図示
せず)とドラグ機構(図示せず)とが設けられている。
ハンドル軸20は、リール本体1に回転自在に支持され
ている。フレーム5の後部には、クラッチ機構をオンオ
フ操作するとともに、サミングの当てとなるクラッチレ
バー17が揺動自在に装着されている。
【0018】ハンドル組立体2は、図2に示すように、
ハンドル軸20の先端に回転不能に装着されたクランク
アーム21と、クランクアーム21の両端に固定された
固定軸22と、固定軸22に回転自在かつ軸方向移動不
能に装着された把手部23とを有している。クランクア
ーム21は、ハンドル軸20の先端に回転不能に装着さ
れた座金24と、座金24に2本のビス25によりネジ
止めされハンドル軸20の径方向両外方に延びる板状の
アーム部26とを有している。
【0019】座金24は、両端が円形の変形菱形形状
の、たとえばステンレス合金等の金属製の板状部材であ
る。座金24は、ハンドル軸20の先端部周面に平行に
形成された面取り部20aに係合する小判孔24aを中
心部に有しており、これによりハンドル軸20に回転不
能に係止される。座金24は、ハンドル軸20の先端に
装着されたナット27によりハンドル軸20に固定され
ている。座金24の両端は、アーム部26側に折れ曲が
っている。この折れ曲がった両端にビス25が装着され
アーム部26を取り付けている。このように両端を折り
曲げることでビス25の頭部が外方に向くため、アーム
部26を着脱する際にビス25を回しやすくなる。
【0020】アーム部26は、リール本体1側の内側面
とリール本体1と逆側の外側面とが滑らかな曲線で構成
された、たとえばアルミニウム合金等の金属製の板状の
部材であり、中心部が両端部より肉厚が厚く膨らんでい
る。内側面の中心部には、ナット27を回転不能に係止
するための回り止め穴26aが形成されている。回り止
め穴26aの周囲及び長手方向両側には、座金24を内
側面と面一に収納するための収納凹部26bが形成され
ている。この収納凹部26bの輪郭は、座金24の外形
と略同一である。アーム部26の外側面両端には、図3
及び図4に示すように、リール本体1から離れる方向
(ハンドル軸20の軸方向外方)に突出するボス部26
cが形成されている。ボス部26cの中心部には、固定
軸22をネジにより固定するための第1ネジ穴26dが
形成されている。第1ネジ穴26dは、ハンドル軸20
に実質的に平行に配置されかつボス部26cのハンドル
軸20の軸方向外方側にのみ開口するネジ穴であり、そ
こにはハンドル組立体2の巻き取り方向の回転と同じ右
ネジが形成されている。このため、ボス部26cは袋ナ
ット状に構成され、アーム部26の内側面には貫通孔や
突出部等が形成されない。しかも、ハンドル組立体2を
巻き取り方向に回転させても固定軸22が緩みにくい。
【0021】固定軸22は、ハンドル軸20に実質的に
平行に配置された、たとえばステンレス合金等の金属製
の軸であり、基端に他の部分より小径の雄ネジ部22a
が形成され、他端面に第2ネジ穴22bが形成されてい
る。また、雄ネジ部22aに隣接して他の部分より大径
の工具係止部22cが形成されている。雄ネジ部22a
は、第1ネジ穴26dに螺合しており、この螺合により
固定軸22がアーム部26に固定される。工具係止部2
2cの外周面には、スパナ等の工具を係止可能な平行な
面取り部22dが形成されている。固定軸22の工具係
止部22cに隣接した外周部と先端外周部とには、転が
り軸受30a,30bが配置されている。この転がり軸
受30a,30bにより把手部23が固定軸22に回転
自在に支持される。転がり軸受30bは、第2ネジ穴2
2bに装着された丸頭ボルト28により軸方向移動不能
に装着されている。この丸頭ボルト28は、軸受30b
を介して把手部23を固定軸22に対して抜け止めして
いる。
【0022】把手部23は、固定軸22に回転自在かつ
軸方向移動不能に装着される硬質樹脂製の内側部材31
と内側部材31をインサート成型して形成された軟質樹
脂製の外側部材32とを有している。内側部材31に用
いる硬質樹脂としてはポリアセタールやナイロン樹脂が
好適である。また、外側部材32に用いる軟質樹脂とし
ては、ウレタンゴムや軟質塩化ビニル(PVC)等の弾
性体樹脂が好適である。
【0023】内側部材31は、固定軸22の外周側に配
置され両端が拡径された筒部31aと、筒部31aの外
周面から径方向外方に延びる板状の1対の翼部31b
と、翼部31bを縁取りするように形成された縁部31
cとを有している。筒部31aの基端部内周面は、ボス
部26cの外周面にわずかな隙間をあけて対向してい
る。この筒部31aの拡径された両端部内周に転がり軸
受30a,30bが装着されている。筒部31aの先端
は、硬質樹脂製の蓋部材35により塞がれている。この
蓋部材35は、把手部23を固定軸22に丸頭ボルト2
8により装着した後筒部31aの先端に装着固定され
る。
【0024】このように内側部材31を3つの部分31
a〜31cで構成することで、内側部材31の肉厚の変
動を抑え、成形時のひけを少なくすることができる。こ
の結果、軸受30a,30bを収納する内周面の真円度
を高く維持でき、両端内周を軸受収納のために機械加工
する必要がなくなる。外側部材32は、成型時に金型内
に内側部材31を前述したようにインサートして得られ
る。外側部材32は、対向する主面になめらかに内側に
湾曲したつまみ面32aが形成されている。つまみ面3
2aは、図2に示すように、右手の手の指先にフィット
するように変形矩形状に形成されている。
【0025】このように構成されたハンドル組立体2で
は、クランクアーム21のアーム部26の両端に軸方向
外方にのみ開口する第1ネジ穴26dを形成し、第1ネ
ジ穴26dに固定軸22を螺合させて固定しているの
で、アーム部26の内側面に突出部がなくなり、この内
側面に釣り糸が引っかかりにくくなり絡みにくくなる。
また、座金24をハンドル軸20に固定し、その座金2
4にアーム部26を固定してクランクアーム21を構成
しているので、アーム部26の外側面も滑らかな形状に
することができ、外側面でも釣り糸が絡みにくくなる。
しかも、座金24をアーム部26の収納凹部26bに収
納して内側面から突出しないようにしているので、アー
ム部26の内側面の中心部での引っかかりも少なくな
る。
【0026】次にリールの動作について説明する。キャ
スティング時には、クラッチレバー17によりクラッチ
機構を離脱状態にしてスプール12を自由回転状態にす
る。この状態で釣り竿をキャスティングすると、ルアー
の自重によりルアーが前方に飛行しスプール12から釣
り糸が繰り出される。このとき、バックラッシュ現象が
発生すると糸ふけが生じ、釣り糸がリール本体1の後部
から飛び出しハンドル組立体2に引っかかろうとする。
しかし、前述したように、アーム部26の内側面に突出
部がないので釣り糸が引っかかりにくくなりアーム部2
6に絡みにくくなる。
【0027】ルアーが着水すると、所定のタイミングで
ハンドル組立体2をわずかに巻き取り方向に回転させ、
クラッチ機構を係合状態にする。するとスプール12が
繰り出し方向への回転が停止する。この状態でハンドル
組立体2を回したり釣り竿を上下動させてルアーを泳が
せて当たりをまつ。魚がルアーに掛かるとハンドル組立
体2を巻き取り方向に回転させて魚を取り込む。このよ
うにハンドル組立体2を巻き取り方向に回転させても、
固定軸22が巻き取り方向と同方向のネジにより固定さ
れているので、固定軸22が緩みにくい。
【0028】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、I字型の2つの把手部を有
するハンドル組立体を例に説明したが、図5に示すよう
なT字型の把手部を有するハンドル組立体2aにも本発
明を適用できる。このハンドル組立体2aは、たとえは
一端がハンドル軸20に固定され他端にボス部41aが
形成されたクランクアーム41と、クランクアーム41
にネジ込み固定された固定軸42と、把手部43とを有
している。固定軸42と把手部43とを除く構成は、前
記実施形態と略同様なため説明を省略する。
【0029】固定軸42は、基端に他の部分より小径の
雄ネジ部42aが形成され、他端に他の部分より大径の
丸頭部42bが形成されている。雄ネジ部42aは、第
1ネジ穴41bに螺合しており、この螺合により固定軸
42がクランクアーム41に固定される。雄ネジ部42
aに螺合するクランクアーム41のボス部41aに隣接
してワッシャ48が配置されている。ワッシャ48に隣
接して軸受46aが配置されている。また、軸受46b
が丸頭部42bに隣接して配置されている。丸頭部42
bは、軸受46bを介して把手部23を固定軸22に対
して抜け止めしている。
【0030】把手部43は、固定軸42の外周側に配置
され軸受46a,46bにより固定軸42に回転自在に
支持された筒状の握り軸44と、握り軸44の先端に固
定された棒状の握り部45とを有している。握り部45
は、握り軸44と直交する方向に配置された部材であ
り,その長手方向の中心部に円形の開口45aが形成さ
れ、この開口45aに握り軸44の先端部が固定されて
いる。開口45aの端部は蓋部材47により塞がれてい
る。
【0031】このような構成のT字型のハンドル組立体
2においても前記実施形態と同様に、クランクアームの
内側面に突出部がなくなるので、その部分に釣り糸が絡
みにくくなる。 (b) 前記実施形態では、両軸受リールを例に説明し
たが、本発明はスピニングリールや片軸受リール等の他
の形式の釣り用リールのハンドル組立体にも適用でき
る。
【0032】(c) 前記実施形態では、リール本体の
右側にハンドル組立体を装着した場合を例に説明した
が、ハンドル組立体の装着位置は右側に限定されず左側
でもよい。この場合には、第1ネジ穴を左ネジにすると
ハンドル組立体を巻き取り方向に回転させたときに固定
軸が緩みにくくなる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、第1ネジ穴は軸方向外
方にのみ開口しているだけであり内方には開口していな
いので、内側面(軸方向内方の面)に突出部を生じさせ
ないようにクランクアームを構成できる。このため、釣
り糸がクランクアームの内側面に引っかかって絡むこと
がなくなり、全体としてハンドル組立体に釣り糸が絡み
にくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が採用された両軸受リール
の斜視図。
【図2】その平面図。
【図3】そのハンドル組立体の断面拡大図。
【図4】図3のIV−IV断面図。
【図5】他の実施形態の図4に相当する図。
【符号の説明】
2 ハンドル組立体 20 ハンドル軸 21,41 クランクアーム 22,42 固定軸 22a 雄ネジ部 22b 第2ネジ穴 23,43 把手部 24 座金 25 ビス 26 アーム部 26c ボス部 26d 第1ネジ穴 28 丸頭ボルト 30a,30b 転がり軸受 31 内側部材 32 外側部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣り用リールのハンドル軸の先端に装着さ
    れる釣り用リールのハンドル組立体であって、 前記ハンドル軸の先端に回転不能に装着可能であり、前
    記ハンドル軸の径方向に延び先端に前記ハンドル軸に実
    質的に平行に配置されかつ軸方向外方にのみ開口する第
    1ネジ穴が形成されたクランクアームと、 前記ハンドル軸に実質的に平行に配置され基端に形成さ
    れた雄ネジ部が前記第1ネジ穴に螺合して前記クランク
    アームに固定された軸部材と、 前記軸部材に回転自在かつ軸方向移動不能に装着された
    把手部と、を備えた釣り用リールのハンドル組立体。
  2. 【請求項2】前記軸部材の先端には、第2ネジ穴が形成
    されており、前記把手部は、前記第2ネジ穴に螺合する
    装着ボルトによって軸方向移動不能に抜け止めされてい
    る、請求項1に記載の釣り用リールのハンドル組立体。
  3. 【請求項3】前記第1及び/又は第2ネジ穴は、巻き取
    り回転方向とネジの進行回転方向が同じに形成されてい
    る、請求項2に記載の釣り用リールのハンドル組立体。
  4. 【請求項4】前記把手部は、軸方向に間隔を隔てて配置
    された1対の軸受により前記軸部材に回転自在に支持さ
    れている、請求項1から3のいずれかに記載の釣り用リ
    ールのハンドル組立体。
  5. 【請求項5】前記把手部は、前記軸部材に装着された硬
    質樹脂製の内側部材と、前記内側部材の外周面の少なく
    とも一部を覆う軟質樹脂製の外側部材とを有する、請求
    項1から4のいずれかに記載の釣り用リールのハンドル
    組立体。
  6. 【請求項6】前記外側部材は、前記内側部材を金型内に
    挿入してインサート成型により得られる、請求項5に記
    載の釣り用リールのハンドル組立体。
  7. 【請求項7】前記軸部材及び把手部は2つあり、 前記クランクアームは、長手方向の中心部で前記ハンド
    ル軸に装着可能であり、前記第1ネジ穴は前記クランク
    アームの両端部に形成され、各第1ネジ穴に前記軸部材
    が装着されている、請求項1から6のいずれかに記載の
    釣り用リールのハンドル組立体。
  8. 【請求項8】前記クランクアームの先端には、軸方向外
    方に突出するボス部が形成されており、前記第1ネジ穴
    は前記ボス部に形成されている、請求項1から7のいず
    れかに記載の釣り用リールのハンドル組立体。
  9. 【請求項9】前記クランクアームは、前記ハンドル軸の
    先端に固定された座金と、前記ハンドル軸の軸方向外方
    で前記座金にビス止めされその外側面が滑らかなアーム
    部とを有し、 前記軸部材は、前記アーム部の先端に螺合している、請
    求項1から8のいずれかに記載の釣り用リールのハンド
    ル組立体。
JP10108363A 1998-04-17 1998-04-17 釣り用リールのハンドル組立体 Pending JPH11289931A (ja)

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