JP5270507B2 - 釣り用リールのハンドル把手 - Google Patents

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本発明は、ハンドル把手、特に、釣り用リールに固定された把手軸に装着可能なハンドル把手に関する。
スピニングリールや、両軸受リール等の釣り用リールのハンドル軸の先端には、ハンドル組立体が固定されている。ハンドル組立体は、ハンドル軸の先端に回転不能に装着されたハンドルアームと、ハンドルアームの先端に回転不能に固定された把手軸と、把手軸に回転自在に装着されたハンドル把手とを有している。このようなハンドル把手は、把手軸に回転自在に支持された金属製の筒状部と、筒状部の外周を覆うように設けられた鼓状の把手部とを有している。筒状部は、把手軸に対して回転自在かつ軸方向移動不能に装着されており、把手軸の先端部にねじ止めされている。また、把手部の先端部は、把手軸の先端部に装着されたねじ部材が露出するように開口しており、この開口部を閉塞するためのキャップ部材がさらに設けられている。このようなキャップ部材は、筒状部の内周部に形成された雌ねじに螺合する雄ねじが形成されており、キャップ部材自身を回転させることによって筒状部に固定される。(たとえば、特許文献1参照)。
特開2008−005793号公報
前記従来の釣り用リールのハンドル把手では、ハンドル把手の大きさに応じて、筒状部や把手部の大きさを変更している。たとえば大きなハンドル把手を作成する場合には、キャップ部材を筒状部にねじ止め固定するために、筒状部を軸方向長さが長くなるように形成している。このように、ハンドル把手の大きさ毎に専用の筒状部を形成すると、筒状部の長さに合わせて把手軸の長さを変更する必要が生じる。特に、把手軸を長く形成する場合には、把手軸に製造誤差が生じやすくなることからハンドルにがたが生じたり、把手軸が曲がり変形を起こしてハンドル把手の回転がスムーズでなくなったりするおそれが生じる。また、把手軸がステンレス合金等で形成される場合には、把手軸を長く形成することによって、ハンドル把手全体の重量が増加し、ハンドル把手のスムーズな回転を阻害するおそれが生じる。さらに、複数の筒状部を作成するために複数の金型を形成しなくてはならないので、製造コストが増大するおそれが生じる。
そこで、筒状部及び把手軸の形状は同一にし、把手部の長さが長くなった分は、キャップ部材の形状を変更し、筒状部から突出した把手部の内周面をキャップ部材の外周面に装着することが考えられる。しかし、キャップ部材は、筒状部に螺合しているため、キャップ部材を装着する際には、把手部に対して回転させなければならない。このため、把手部とキャップ部材との外周面を接着等により固定することができない。この結果、把手部が軟質の場合、把手部に力を入れて操作するときに軸方向の負荷が把手部に作用すると、把手部が軸方向にずれるおそれがある。
本発明の課題は、釣り用リールのハンドル把手において、軟質の把手部であってもキャップ部材に装着された部分を軸方向にずれにくくすることにある。
発明1に係る釣り用リールのハンドル把手は、釣り用リールに固定された把手軸に装着可能なハンドル把手である。ハンドル把手は、筒状部と、把手部と、キャップ部材と、を備えている。筒状部は、把手軸に回転自在に装着可能であり、先端部に雌ネジ部を有している。把手部は、筒状部の外周面に装着可能な内周面を有し、内周面の先端が外周面から軸方向外方に突出して開口する軟質弾性体製である。キャップ部材は、雌ネジ部に螺合する第1雄ネジ部と、把手部の開口を覆って把手部を抜け止めする大径の頭部と、第1雄ネジ部と頭部との間に配置され、筒状部から軸方向外方に突出する内周面に食い込み可能な突起部と、を有している。
このハンドル把手では、筒状部の外周面に把手部の内周面を装着すると、把手部の内周面の先端は筒状部の外周面から軸方向外方に突出して配置される。この状態でキャップ部材の第1雄ネジ部を筒状部の雌ネジ部に螺合させると、把手部の軸方向外方に突出した内周面にキャップ部材の突起部が食い込んで内周面が変形する。また、把手部の開口がキャップ部材の頭部により覆われ把手部が抜け止めされる。ここでは、キャップ部材の突起部が軟質の把手部の内周面に食い込むため、キャップ部材で把手部の内周面を受けても把手部の軸方向の移動が規制される。このため、軟質の把手部であってもキャップ部材に装着された部分が軸方向にずれにくくなる。
発明2に係る釣り用リールのハンドル把手は、発明1に記載の把手において、突起部は、内周面にくい込み可能な第2雄ネジ部を有する。この場合には、突起部としての第2雄ネジ部が内周面に食い込んでいくため、第1雄ネジ部を雌ネジ部に螺合させるためにキャップ部材を回しても第2雌ネジ部が内周面にくい込みながらキャップ部材がスムーズに軸方向に移動する。このため、突起部を把手部の内周面に食い込ませても内周面が破損しにくくなる。
発明3に係る釣り用リールのハンドル把手は、発明2に記載の把手において、第2雄ネジ部は、第1雄ネジ部より大径でかつ同じネジピッチを有する。この場合には、第1雄ネジ部と第2雄ネジ部と同じネジピッチであるので、第1雄ネジ部が雌ネジ部に螺合するときに同じ速度で第2雄ネジ部が把手部の内周面に食い込んで移動する。このため、装着時にネジピッチの相違による歪みが生じにくくなる。
本発明によれば、キャップ部材の突起部が軟質の把手部の内周面に食い込むため、把手部の軸方向の移動が規制される。このため、軟質の把手部であっても軸方向にずれにくくなる。
本発明の一実施形態が採用された両軸受リールの斜視図。 その平面図。 ハンドル組立体の分解斜視図。 ハンドル組立体の断面拡大図。
本発明の一実施形態を採用した釣り用リールは、図1及び図2に示すように、ロープロフィール型の両軸受リールである。この両軸受リールは、リール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用のハンドル組立体2と、リール本体1の内部に回転自在かつ着脱自在に装着された糸巻き用のスプール12とを備えている。ハンドル組立体2のリール本体1側には、ドラグ調整用のスタードラグ3が設けられている。
リール本体1は、フレーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1側カバー6a及び第2側カバー6bとを有している。また、リール本体1は、フレーム5の前方を覆う前カバー7と、上部を覆うサムレスト8とを有している。フレーム5は、左右に所定の間隔をあけて互いに対向するように配置された1対の第1側板5a及び第2側板5bと、これらの第1側板5a及び第2側板5bを連結する図示しない複数の連結部とを有している。フレーム5は、下側の連結部に設けられた図示しない竿装着部により釣竿に装着可能である。
リール本体1の内部には、釣竿と交差する方向に配置されたスプール12と、スプール12に釣り糸を均一に巻き取るための図示しないレベルワインド機構と、ハンドル組立体2の回転をスプールに伝達する図示しない回転伝達機構とが配置されている。回転伝達機構には、ハンドル組立体2が先端に装着されたハンドル軸20(図3参照)と、ハンドル組立体2の回転をスプール12に伝達、遮断(オン、オフ)する図示しないクラッチ機構と、図示しないドラグ機構とが設けられている。ハンドル軸20は、リール本体1にスプール12と平行な軸回りに回転自在に支持されている。フレーム5の後部には、クラッチ機構をオン、オフ操作するとともに、サミングの当てとなるクラッチレバー17が揺動自在に装着されている。
<ハンドル組立体の構成>
ハンドル組立体2は、図3に示すように、ハンドル軸20の先端に一体回転可能に装着されたハンドルアーム21と、ハンドルアーム21の両端に固定された把手軸22と、把手軸22に回転自在かつ軸方向移動不能に装着されたハンドル把手23とを有している。
ハンドル軸20先端に形成された面取り部20aの外周部には、ハンドルアーム21を固定するためのナット部材24が螺合する他の部分より小径の雄ネジ部20bが形成されている。雄ネジ部20bは、非円形孔21aを挿通しハンドルアーム21の外側に露出している。露出した雄ネジ部20bにナット部材24を螺合させることにより、ハンドルアーム21がハンドル軸20に一体回転可能に固定される。
ハンドルアーム21は、図3に示すように、ハンドル軸20と交差する両方向に延びるダブルハンドル型のものである。ハンドルアーム21は、例えば、金属、カーボン繊維強化樹脂製又はガラス繊維強化樹脂製のものである。ハンドルアーム21は、中央部分にハンドル軸20の面取り部20aが係合するように内形が略矩形となるように貫通して形成された非円形孔21aを有している。また、ハンドルアーム21は、両端に把手軸22が固定される貫通孔21bを有している。
把手軸22は、例えば、ステンレス合金製の軸部材である。把手軸22は、図3及び図4に示すように、貫通孔21bに挿通されている。把手軸22は、基端側にハンドルアーム21に対する当てとなる大径部22aを有している。また、大径部22aに隣接して後述する滑り軸受40を位置決めするための位置決め段差22bが形成されている。把手軸22は、位置決め段差22bからは1段小径に形成されている。把手軸22の先端面(図4右側面)には、ハンドル把手23を抜け止めするための固定ネジ34がねじ込まれるネジ穴22cが形成されている。
把手軸22の基端部には、ステンレス合金製の歯付き座金28及びステンレス合金製のワッシャ29を装着されている。この歯付き座金28及びワッシャ29を装着した状態で、把手軸22は、ハンドルアーム21にかしめ固定されている。ここでは、歯付き座金28の内径は、把手軸22の先端部の外径より小径となるように形成されている。このため、歯付き座金28が把手軸22の先端部に噛み込むように装着される。この結果、把手軸22を強固にハンドルアーム21にかしめ固定できる。
ナット部材24は、六角形部24aを有する袋ナットである。ナット部材24の外周部には、ナット部材24の六角形部24aを回り止めする金属板製のリテーナ25が装着されている。リテーナ25は、六角形部24aの角部が任意の位置で相対回転不能に係合するための複数(例えば16個)の凹部を有する係合孔25aと、貫通孔25bと、を有している。貫通孔25bは、係合孔25aの近傍に配置されている。貫通孔25bには、ハンドルアーム21の内側に装着されるリテーナ固定部材26にリテーナ25をネジ止めするための固定ボルト27が装着される。ハンドルアーム21にはリテーナ25の貫通孔25bと連通する貫通孔21cが形成されている。リテーナ固定部材26は、ハンドルアーム21の非円形孔21aと連通する非円形孔26aと、非円形孔26aを挟んで対称に配置された2つのネジ孔26bと、を有している。非円形孔26aは、非円形孔21aと同形状である。2つのネジ孔26bの一方がハンドルアーム21の貫通孔21cと連通し固定ボルト27が螺合する。2つのネジ孔26bは、対称に配置されているため、リテーナ固定部材26の向きを左右入れ替えたり、あるいはリテーナ固定部材26を裏返したりする場合においても、リテーナ固定部材26の2つのネジ孔26bのうちどちらのネジ孔26bにも固定ボルト27を螺合させることができる。ここでは、リテーナ固定部材26に固定ボルト27を螺合させることによってリテーナ25を固定しているので、リテーナ25をハンドルアーム21に直接固定する場合に比して、固定時のハンドルアーム21への負荷を分散できる。
<ハンドル把手の構成>
ハンドル把手23は、図3及び図4に示すように、把手軸22に回転自在かつ軸方向移動不能に装着可能な筒状部31と、筒状部31の外周面に装着可能な把手部32と、把手部32を抜け止めするためのキャップ部材33とを有している。
筒状部31は、例えば、ポリアセタール樹脂やポリイミド樹脂等の摺動性能が高い硬質合成樹脂製である。筒状部31は、把手軸22の外周面に間隔を隔てて配置された滑り軸受40及び滑り軸受41により把手軸22に回転自在に支持されている。筒状部31の基端側(図3左側)の外周面には、他の部分より突出する回り止め部31aが形成されている。回り止め部31aは、円を四角に面取りした形状である。回り止め部31aは、キャップ部材33を装着する際にスパナ等の工具を係止するために形成されている。また、把手部32を装着する際の当たりとして使用される。筒状部31の外周面には、回り止め部31aに隣接して、面取りした部分と同径の第1円周部31bと、第1円周部31bより小径の第2円周部31cと、が形成されている。第1円周部31bと第2円周部31cとの段差は略0.1mmから0.4mmの範囲である。すなわち、第2円周部31cの外径は、第1円周部31bの外径より0.2mmから0.8mmの範囲で小さい。また、第1円周部31bの軸方向長さは第2円周部31cの軸方向長さの15%から20%の範囲の長さである。
第2円周部31cの外周面には、把手部32を回り止めするための凸部31dが径方向外方に突出して形成されている。凸部31dは、周方向に間隔を隔てて配置され軸方向(図4の左右方向)に沿って形成されている。凸部31dの外周面は第1円周部31bと同径である。従って凸部31dの外周面と第1円周部31bの外周面との間には段差が生じない。
筒状部31の先端側(図4右側)の内周面には、キャップ部材33が螺合する雌ネジ部31eが形成されている。また、内周面には、前述した回転支持用の滑り軸受40及び滑り軸受41が間隔を隔てて装着されている。滑り軸受40及び滑り軸受41は、例えば、ポリアセタール樹脂やポリイミド樹脂等の摺動性能が高い硬質合成樹脂製である。
把手部32は、例えば、EVA(エチレン−酢酸共重合体樹脂)やクロロプレンゴム等の軟質合成樹脂弾性体製の筒状部材である。把手部32の外形は、中間部が最も小径であり、基端部が中間部より大径であり、先端部が中間部及び基端部より大径であるひょうたん型の形状である。把手部32は、この実施形態では、把手軸22と直交する断面がすべて円形である。把手部32は、筒状部31の外周面に装着される内周面32aを有している。内周面32aの先端は、筒状部31の外周面から軸方向外方に突出して開口している。把手部32の装着前の内周面32aの内径は、図4に破線で示すように、筒状部31の外周面より小さい。例えば、筒状部31の最も小径の第2円周部31cの外径に対して0.1mmから0.3mmの範囲で内周面32aの内径が小さい。したがって、筒状部31に把手部32に装着する際には、内周面32aは僅かに圧縮変形する。しかし、内周面32aの内径が筒状部31の外径に対して前述した範囲であるので、把手部32を筒状部31の外周面に装着する際に過度に変形して装着しにくくならない。把手部32の先端部には、キャップ部材33の後述する頭部33bが接触する円形の接触凹部32bが形成されている。
キャップ部材33は、筒状部31の先端部(図3右側)内周部の雌ネジ部31eに螺合可能な第1雄ネジ部33aと、把手部32を抜け止めする大径の頭部33bと、を有している。また、キャップ部材33は、第1雄ネジ部33aと頭部33bとの間に配置され、把手部32の内周面aに食い込み可能な突起部33cをさらに有している。頭部33bは、把手部32の開口を閉塞するように把手部32の先端部の接触凹部32bに接触可能である。頭部33bには、ドライバー等の工具係止用の係止部33dが形成されている。突起部32cは、第1雄ネジ部33aと同じピッチでかつ大径の第2雄ネジ部33eを有している。
キャップ部材33は、ハンドル把手23を把手軸22に固定ネジ34により装着した後、工具により回しながら装着することにより、筒状部31の雌ネジ部31eに固定される。このとき、突起部33cの第2雄ネジ部33eが把手部32の内周面32aに食い込んで、把手部32の軸方向への移動を規制する。
このような構成のハンドル把手23を組み立てる際には、最初に、筒状部31に把手部32を接着固定する。具体的には、筒状部31の外周面に接着剤を塗布した後、外周面に把手部32を装着する。このとき、把手部32は、内周面32aが外周面より小径であるので、わずかに変形して装着される。
この状態で把手軸22に滑り軸受40を装着し、続いて把手部32が接着固定された筒状部31を装着する。続いて、把手軸22に滑り軸受41を装着する。滑り軸受け41を装着すると、把手軸22のネジ穴22cに固定ネジ34をねじ込むことによって、筒状部31が把手軸22に対して回転自在かつ軸方向移動不能に支持される。最後に、把手部32の先端部(図4右側)の開口にキャップ部材33を装着して工具を用いて回す。このとき、筒状部31の共回りを防止するために、回り止め部31aに係止工具を係止する。キャップ部材33自身が回転すると、第2雄ネジ部42eが把手部32の内周面32aに食い込みながら、第1雄ネジ部33aが雌ネジ部31eに螺合してキャップ部材33が筒状部31に固定される。
次にリールの動作について説明する。
キャスティング時には、クラッチレバー17によりクラッチ機構を離脱状態にしてスプール12を自由回転状態にする。この状態で釣竿をキャスティングすると、の自重により仕掛けが前方に飛行しスプール12から釣り糸が繰り出される。
仕掛けが着水すると、所定のタイミングでハンドル組立体2を僅かに巻き取り方向に回転させ、クラッチ機構を係合状態にする。するとスプール12が繰り出し方向への回転が停止する。この状態でハンドル組立体2を回したり釣竿を上下動させて仕掛けを泳がせて当たりを待つ。魚が仕掛けに掛かると、ハンドル把手23を指先で摘んでハンドル組立体2を巻き取り方向に回転させて魚を取り込む。把手部32は、筒状部31には接着されているが、キャップ部材33には接着されていない。このとき、力を入れて軟質の把手部32を摘んで軸方向に負荷をかけると、キャップ部材33に装着された部分で把手部32が軸方向にずれようとする。しかし、本実施形態では、キャップ部材33に設けられた突起部33cが軟質の把手部32の内周面に食い込むため、把手部32の軸方向の移動が規制される。このため、軟質の把手部32であってもキャップ部材33に装着された部分が軸方向にずれにくくなる。
<特徴>
(A)両軸受リールのハンドル把手23は、ハンドルアーム21に固定された把手軸22に装着可能なハンドル把手である。ハンドル把手23は、筒状部31と、把手部32と、キャップ部材33と、を備えている。筒状部31は、把手軸22に回転自在に装着可能であり、先端部に雌ネジ部31eを有している。把手部32は、筒状部31の外周面に装着可能な内周面32aを有し、内周面32aの先端が筒状部31の外周面から軸方向外方に突出して開口する軟質弾性体製である。キャップ部材33は、雌ネジ部31eに螺合する第1雄ネジ部33aと、把手部32の開口を覆って把手部32を抜け止めする大径構成の頭部33bと、第1雄ネジ部33aと頭部33bとの間に配置され、筒状部31から軸方向外方に突出する内周面32aに食い込み可能な突起部33cと、を有している。
このハンドル把手23では、筒状部31の外周面に把手部32の内周面を装着すると、把手部32の内周面32aの先端は筒状部31の外周面から軸方向外方に突出して配置される。この状態でキャップ部材33の第1雄ネジ部33aを筒状部31の雌ネジ部31eに螺合させると、把手部32の軸方向外方に突出した内周面にキャップ部材33の突起部33cが食い込んで内周面32aが変形する。また、把手部32の開口がキャップ部材33の頭部33bにより覆われ把手部32が抜け止めされる。ここでは、キャップ部材33の突起部33cが軟質の把手部32の内周面32aに食い込むため、把手部32の軸方向の移動が規制される。このため、軟質の把手部32であってもキャップ部材33に装着された部分が軸方向にずれにくくなる。
また、このような構成では、キャップ部材33の外周面に把手部32の内周面32aが配置されるので、キャップ部材33の軸方向長さを変更することによりハンドル把手23の大きさが変化しても同じ筒状部31及び把手軸22を使用することができる。このため、安定した品質を維持しながら、安価な構成で異なる大きさのハンドル把手を作成できる。
(B)ハンドル把手23において、突起部33cは、内周面32aにくい込み可能な第2雄ネジ部33eを有する。この場合には、突起部33cとしての第2雄ネジ部33eが内周面32aに食い込んでいくため、第1雄ネジ部33aを雌ネジ部31eに螺合させるためにキャップ部材33を回しても第2雄ネジ部33eが内周面32aにくい込みながらキャップ部材33がスムーズに軸方向に移動する。このため、突起部33cを把手部32の内周面32aに食い込ませても内周面が破損しにくくなる。
(C)ハンドル把手23において、第2雄ネジ部33eは、第1雄ネジ部33aより大径でかつ同じネジピッチを有する。この場合には、第1雄ネジ部33aと第2雄ネジ部33eと同じネジピッチであるので、第1雄ネジ部33aが雌ネジ部31eに螺合するときに同じ速度で第2雄ネジ部33eが把手部32の内周面32aに食い込んで移動する。このため、装着時にネジピッチの相違による歪みが生じにくくなる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(a)前記実施形態では、両軸受リールを例にあげて説明したが、スピニングリールや、片軸受リール等の他形式の釣り用リールのハンドル把手にも本発明を適用できる。また、ハンドルつまみは、ダブルハンドルのものに限定されず、シングルハンドルのものにも本発明を適用できる。
(b)前記実施形態では、把手部32は、エラストマーやクロロプレンゴム等の合成樹脂によって形成されていたが、把手部32の材質はこれらに限定されるものではなく、たとえばウレタンゴムや軟質塩化ビニル(PVC)等の軟質の弾性体樹脂によって形成してもよい。
(c)前記実施形態では、把手部32は、筒状部31の外周面に接着固定されていたが、筒状部31の外周面に着脱可能に圧入する構成にしてもよい。この場合には、把手部32が、筒状部31の外周面に着脱可能に圧入されているだけであるので、把手部32を筒状部31から容易に着脱することができる。このため、筒状部31を交換することなく把手部32を新しいものと交換することができるので、従来のように筒状部を把手部とともに交換する場合に比して、経済的になる。
(d)前記実施形態では、把手部32は、指先で摘むタイプのものであったが、本発明のハンドル把手はこれに限定されない。例えば、掌で握るタイプのハンドル把手にも本発明を適用できる。
21 ハンドルアーム
22 把手軸
23 ハンドル把手
31 筒状部
31e 雌ネジ部
32 把手部
32a 内周面
33 キャップ部材
33a 第1雄ネジ部
33b 頭部
33c 突起部
33e 第2雄ネジ部

Claims (3)

  1. 釣り用リールに固定された把手軸に装着可能なハンドル把手であって、
    前記把手軸に回転自在に装着可能であり、先端部に雌ネジ部を有する筒状部と、
    前記筒状部の外周面に装着可能な内周面を有し、前記内周面の先端が前記外周面から軸方向外方に突出して開口する軟質弾性体製の把手部と、
    前記雌ネジ部に螺合する第1雄ネジ部と、前記把手部の開口を覆って前記把手部を抜け止めする大径の頭部と、前記第1雄ネジ部と前記頭部との間に配置され、前記軸方向外方に突出する内周面に食い込み可能な突起部と、を有するキャップ部材と、
    を備えた釣り用リールのハンドル把手。
  2. 前記突起部は、前記内周面にくい込み可能な第2雄ネジ部を有する、請求項1に記載の釣り用リールのハンドル把手。
  3. 前記第2雄ネジ部は、前記第1雄ネジ部より大径でかつ同じネジピッチを有する、請求項2に記載の釣り用リールのハンドル把手。
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