JP5736759B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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請求項1に記載の発明は、内燃機関の排気通路に配置され、同内燃機関から排出される排気中の粒子状物質を捕集するフィルタと、前記内燃機関の主噴射燃料噴射後に再生燃料噴射を行なって、前記フィルタに堆積した粒子状物質を燃焼除去するフィルタ再生制御を行なうフィルタ再生制御手段と、前記フィルタ再生制御手段による前記フィルタの再生継続時間を計時するとともに、前記再生継続時間が経過するまでに前記フィルタ再生制御により燃焼除去される前記粒子状物質の燃焼量を機関運転状態に基づき推定し、前記再生継続時間と前記燃焼量とに基づき前記フィルタが再生不良であるかどうかを判定する判定手段とを備えることを要旨とする。
従って、報知手段の作動に応じ、運転者により、フィルタの温度に関わるパラメータを上昇させるための操作が行なわれて、その内燃機関が、粒子状物質の燃焼除去に適した運転状態になって、フィルタの温度に関わるパラメータが、変更後の閾値よりも高くなった場合に限り、フィルタ再生制御が継続して行なわれる。このフィルタ再生制御により、フィルタの温度が上昇し、粒子状物質が燃焼除去され、フィルタの再生不良が解消されるようになる。
図1に示すように、車両には、その駆動源として内燃機関が搭載されている。ここでは、内燃機関としてディーゼル機関10が採用されている。
・吸気通路16内の空気の流量を吸入空気量Gaとして検出するエアフロメータ31。
・排気通路17において、CCO21の上流側に配置されて、排気の空燃比(A/F)を検出するA/Fセンサ33。
・排気通路17において、CCO21とDPF22との間に配置されて、DPF22に流入する排気の温度をDPF前排気温Thegとして検出する第2排気温センサ35。
・車両の走行速度を検出する車速センサ37。
PM堆積量の推定処理としては、(I)機関運転状態に基づくものと、(II)差圧ΔPに基づくものとがある。
この推定処理では、PM発生量pme及びPM燃焼量pmcが用いられて推定PM堆積量PMsが算出される。
PMs←PMs(前回値)+pme−pmc・・・(1)
なお、フィルタ再生開始時のPMs(前回値)は、再生開始判定値に相当する値である。
排気浄化装置においては、DPF22へのPMの堆積が進行するに従って、その堆積されたPMが排気の流れの妨げとなり、排気の流動抵抗が増加する。これに伴って排気通路17に配置されたDPF22の上流側の排気圧力と下流側の排気圧力との差圧ΔPが大きくなる。このDPF22前後の差圧ΔPは、DPF22に堆積したPMの燃焼除去が進行して、DPF22に堆積しているPM堆積量が減少するに従って小さくなる。このように、DPF22前後の差圧ΔPと、DPF22に堆積しているPM堆積量との間に相関関係が見られるので、差圧ΔPからDPF22のPM堆積量を推定することが可能である。
上記DPF再生制御が開始されると、機関運転のための燃料噴射(燃料噴射弁12から燃焼室11への燃料噴射)である主噴射燃料噴射(メイン噴射)を行なった後に、CCO昇温燃料噴射(ポスト噴射)を実行する。このCCO昇温燃料噴射によって燃料噴射弁12から噴射された燃料は、排気通路17に送出されてCCO21に達する。CCO21に燃料成分が到達すると、HCやCO等の成分が排気中や触媒上で酸化される。この酸化に伴う発熱により、CCO21の温度(排気温)が上昇し、この温度上昇によってDPF22の温度が上昇する。そして、このようなCCO昇温燃料噴射を行なった後に、所定のタイミングで再生燃料噴射としてのDPF再生燃料噴射(ポスト噴射)を実行することにより、DPF22に堆積したPMが燃焼除去され、DPF22のPM堆積量が減少していき、DPF22が再生される。
ここで、DPF再生制御の実行条件に関わる上記閾値が高く設定されると、DPF22の温度が高くなったときにポスト噴射が行なわれるため、PMが燃焼されやすく、DPF22の再生が良好に行なわれる。反面、車両の低負荷走行時、低速走行時等、DPF22の温度が高くなりにくい状況では、ポスト噴射が行なわれなくなり、その分、DPF22の再生の頻度が低くなり、PMの堆積量が増える。
また、上記ポスト噴射が行なわれると、その噴射された燃料の一部がピストン18及びシリンダ20間を通ってオイルパンに流下して機関オイルを稀釈する。上記DPF22の再生不良が生ずると、PMが燃焼除去されにくいことからポスト噴射が長い時間にわたり継続され、機関オイルの稀釈が進行する。また、DPF22の再生不良時には、ディーゼル機関10自体や機関オイルの温度が低く、ポスト噴射された燃料が揮発しにくい。また、シリンダ20の壁面に付着しピストン18に掻き落とされてオイルパンに流下する燃料が多くなる。これらのことから、機関オイルの稀釈がさらに進行する。オイル稀釈が進行すると、ディーゼル機関10の各摺動部での油膜切れや、機関オイルの油面上昇が起こり得る。
図4のフローチャートは、電子制御装置41が実行する各処理のうち、DPFランプ23を点灯させる制御を行なうための「DPFランプ点灯制御ルーチン」を示している。このルーチンは、ディーゼル機関10の運転中、所定の演算周期をもって(例えば、所定時間経過毎に)繰り返し実行される。
次に、図6のフローチャートは、電子制御装置41が実行する各処理のうち、DPFランプ23が点灯された場合に、DPF再生制御への移行可否を判定等するためのルーチンを示している。このルーチンは、ディーゼル機関10の運転中、所定の演算周期をもって(例えば、所定時間経過毎に)繰り返し実行される。
ここで、上述したようにDPF22の再生不良が生ずると、PMが燃焼除去されにくいことからDPF再生燃料噴射(ポスト噴射)が長い期間にわたり継続され、機関オイルの稀釈が進行する。また、DPF22の再生不良時には、DPF再生燃料噴射(ポスト噴射)された燃料が揮発しにくいこと、シリンダ20の壁面に付着しピストン18に掻き落とされてオイルパンに流下する燃料が多くなること等から、機関オイルの稀釈がさらに進行する。
(1)ディーゼル機関10がPMの燃焼除去に適した運転状態にあって、DPF22の再生不良が起こっていなければ、DPF22に堆積したPMのうち燃焼除去されるものは、再生継続時間が長くなるに従い多くなるはずである。燃焼除去されるPMの量が再生継続時間の割に多くならなければ、ディーゼル機関10がPMの燃焼除去に適した運転状態になく、PMが充分に燃焼していない状況、いわゆるDPF22の再生不良が生じているものと考えられる。
(3)上記(2)の判定内容として、再生継続時間とPMの燃焼量とから得られる値(再生継続時間が経過するまでにDPF再生制御により燃焼除去されるPM燃焼量)が再生不良判定閾値γよりも小さい(少ない)と再生不良と判定するようにしている。
・報知手段として、DPFランプ23とは異なるもの、例えば音声で報知するものを採用してもよい。
・図6のDPF再生制御への移行可否判定ルーチンにおけるステップ210〜230の判定処理の1つ又は2つを省略してもよい。
Claims (3)
- 内燃機関の排気通路に配置され、同内燃機関から排出される排気中の粒子状物質を捕集するフィルタと、
前記内燃機関の主噴射燃料噴射後に再生燃料噴射を行なって、前記フィルタに堆積した粒子状物質を燃焼除去するフィルタ再生制御を行なうフィルタ再生制御手段と、
前記フィルタ再生制御手段による前記フィルタの再生継続時間を計時するとともに、前記再生継続時間が経過するまでに前記フィルタ再生制御により燃焼除去される前記粒子状物質の燃焼量を機関運転状態に基づき推定し、前記再生継続時間と前記燃焼量とに基づき前記フィルタが再生不良であるかどうかを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記フィルタが再生不良であると判定されたときに、前記フィルタの温度に関わるパラメータを上昇させるための操作を運転者に促す報知手段を備え、
前記フィルタ再生制御手段は、前記フィルタの温度に関わるパラメータが閾値よりも高いことを少なくとも条件の1つとして前記フィルタ再生制御を行なうものであり、前記報知手段の作動時には、前記閾値を高い値に変更することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 前記判定手段は、前記再生継続時間が経過するまでに燃焼除去される前記粒子状物質の量についての許容範囲の最小値を再生不良判定閾値とし、同再生不良判定閾値と、推定した前記粒子状物質の前記燃焼量とに基づき、前記フィルタが再生不良であるかどうかを判定するものである請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 前記判定手段は、前記再生継続時間と前記粒子状物質の燃焼量とから得られる値が前記再生不良判定閾値よりも小さいと再生不良と判定する請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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